(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】遊技用装置
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20221012BHJP
【FI】
A63F7/02 352F
A63F7/02 336
A63F7/02 352L
(21)【出願番号】P 2021196213
(22)【出願日】2021-12-02
(62)【分割の表示】P 2017221765の分割
【原出願日】2017-11-17
【審査請求日】2021-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】瀬口 浩之
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 安隆
(72)【発明者】
【氏名】山田 將貴
【審査官】高木 亨
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-092537(JP,A)
【文献】特開2017-108768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に対応して設けられた遊技用装置において、
遊技者が所有する第1持点数を特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記記録媒体から特定可能な前記第1持点数の少なくとも一部を第2持点数に変換する第1変換手段と、
遊技者が消費した前記第2持点数を減算すると共に、遊技の結果、所定の入賞結果が発生した場合に前記第2持点数を加算する第2持点加減算手段と、
遊技者による所定の変換操作に基づいて、前記第2持点数を前記第1持点数に変換する第2変換手段と、
遊技者による所定の発行操作に基づいて、遊技者が所有する全ての前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行する発行手段と、
前記第1持点数と前記第2持点数とを合算した合算持点数を特定する合算特定手段と、
前記合算特定手段の特定結果に基づいて前記合算持点数を表示する合算表示手段と、
遊技機に対応して設けられた別の外部装置に、前記合算持点数を送信する送信手段と、を備え、
前記合算表示手段は、従業員による設定操作が行われた場合に前記合算持点数を表示する一方、当該設定操作が行われた場合であっても遊技者側が前記合算持点数を表示しない設定を選択した場合には、前記合算持点数を表示しないようにするものであり、
前記送信手段は、前記設定操作が行われた場合には、遊技者側が前記合算持点数を表示しない設定を選択したか否かに関わらず前記外部装置に前記合算持点数を送信することを特徴とする遊技用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、新規の遊技機として、遊技者が触ることができない状態で玉を内部に封入しておき、遊技者が所有する持点数を消費して玉を発射するものが提案されている(例えば特許文献1)。この遊技機で遊技を行う場合、当該遊技機に併設したカードユニット(遊技用装置)に遊技者が所有する持点数(第1持点数)を記録したICカードを挿入し、当該持点数を遊技玉数(第2持点数)に変換してから、変換した遊技玉数を消費して玉を発射するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技者によっては、持玉数と遊技玉数とのように複数種類の持点数が存在しているので、どの程度の持点数を所有しているのかを理解できず混乱するおそれがある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技者が所有する持点数を理解し易くすることができる遊技用装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、遊技機に対応して設けられた遊技用装置(例えばカードユニット2)において、遊技者が所有する第1持点数を特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段(例えば制御部41)と、前記受付手段が受け付けた前記記録媒体から特定可能な前記第1持点数の少なくとも一部を第2持点数に変換する第1変換手段(例えば制御部41)と、遊技者が消費した前記第2持点数を減算すると共に、遊技の結果、所定の入賞結果が発生した場合に前記第2持点数を加算する第2持点加減算手段(例えば主制御部26、制御部41)と、遊技者による所定の変換操作に基づいて、前記第2持点数を前記第1持点数に変換する第2変換手段(例えば主制御部26、制御部41)と、遊技者による所定の発行操作に基づいて、遊技者が所有する全ての前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行する発行手段(例えば制御部41)と、前記第1持点数と前記第2持点数とを合算した合算持点数を特定する合算特定手段(例えば制御部41)と、前記合算特定手段の特定結果に基づいて前記合算持点数を表示する合算表示手段(例えば液晶表示部23、制御部41)と、遊技機に対応して設けられた別の外部装置に、前記合算持点数を送信する送信手段(例えば制御部41、I/F部42)と、を備え、前記合算表示手段は、従業員による設定操作が行われた場合に前記合算持点数を表示する一方、当該設定操作が行われた場合であっても遊技者側が前記合算持点数を表示しない設定を選択した場合には、前記合算持点数を表示しないようにするものであり、前記送信手段は、前記設定操作が行われた場合には、遊技者側が前記合算持点数を表示しない設定を選択したか否かに関わらず前記外部装置に前記合算持点数を送信する。
請求項1の発明によれば、第1持点数と第2持点数とを合算した合算数を表示するので、遊技者がどの程度の持点数を所有しているのかを理解し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【
図3】遊技機及びカードユニットの電気的構成を示す機能ブロック図
【
図5】遊技情報表示装置による表示例を示す図(その1)
【
図6】遊技情報表示装置による表示例を示す図(その2)
【
図7】カードユニットによる表示例を示す図(その1)
【
図8】カードユニットによる表示例を示す図(その2)
【
図9】カードユニットによる表示例を示す図(その3)
【
図10】カードユニットによる表示例を示す図(その4)
【
図11】カードユニットによる表示例を示す図(その5)
【
図12】カードユニットによる表示例を示す図(その6)
【
図13】第2実施形態におけるカードユニットによる表示例を示す図(その1)
【
図14】カードユニットによる表示例を示す図(その2)
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について
図1から
図12を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応してカードユニット2(遊技用装置)及び遊技情報表示装置3(別の外部装置)が設置されている。これら遊技機1、カードユニット2及び遊技情報表示装置3は中継装置4及びLAN5を介して管理装置6と接続されている。遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0009】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、カードユニット2等)から出力される遊技信号を入力して遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。
【0010】
遊技機1は、遊技者が触ることができない状態でパチンコ玉を内部に封入した所謂封入式と呼ばれるもので管理遊技機とも称される。この遊技機1では、遊技者が所有する持玉や貯玉を変換した遊技玉数を遊技機側で記憶し、その遊技玉数を消費してパチンコ玉を発射するように構成されている。つまり、遊技機1が記憶している遊技玉数が残っていることを条件として内部のパチンコ玉が発射装置に供給され、その供給されたパチンコ玉が遊技者によるハンドル9(
図2参照)の操作に応じて盤面10(遊技領域)に発射されることになる。
【0011】
盤面10に発射されたパチンコ玉が入賞口に入賞すると、遊技玉数に入賞口に対応した所定の点数が加算される。つまり、遊技玉数は、パチンコ玉の発射に応じて減少(1玉1点)し、遊技の結果、入賞が発生すると、従来の払出玉数に相当する分だけ遊技玉数が増加する。遊技玉数の増減結果は、遊技機1側からカードユニット2側に遊技玉数を示す信号を遊技玉数の更新時に送信するようになっており、遊技機1及びカードユニット2のそれぞれで管理している。つまり、遊技機1とカードユニット2とで同一の遊技玉数をリアルタイムで管理している(遊技用装置は、遊技の結果、第2持点数の増減が発生した場合に遊技者が所有している第2持点数を特定している)。
【0012】
図2は、遊技機1及びカードユニット2の正面図である。遊技機1の盤面10の中央には特図表示部11が設けられており、発射されたパチンコ玉が特図表示部11の下方に設けられている特図始動口12に入賞すると、特図抽選が行われ、特図表示部11に表示されている3列の1~9の数字(特図)が変動する。
【0013】
上記した特図抽選の起因となる所謂保留玉の上限は4個であり、図柄変動中に特図始動口12にパチンコ玉が再度入賞した場合は最大上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。特図始動口12にパチンコ玉が入賞すると、発生した乱数の1つを抽出することにより特図抽選を実行した後、特図表示部11に表示されている図柄の変動を開始する。この特図抽選には小当たり、大当たり、及びハズレの何れかの抽選結果が設定されている。
【0014】
パチンコ玉が発射されたり、特図始動口12や大入賞口13に入賞したりすると、記憶している遊技玉数を加減算する。具体的には、ハンドル9に対する操作に応じて1個のパチンコ玉を発射した場合には遊技玉数から1点減算し、パチンコ玉が特図始動口12に入賞した場合には遊技玉数に3点加算し、大入賞口13に入賞した場合には遊技玉数に15点加算する。
【0015】
大入賞口13は、小当たりでは1ラウンド(1R)、大当たりでは15ラウンド(15R)の間、開放状態と閉鎖状態とが切り替えられ、1Rは10個入賞又は30秒経過で終了する。パチンコ玉が大入賞口13に入賞すると遊技玉数に払出数分に相当する所定数が加算され、大当たり(15R)1回の加算数(発射分を差し引いた実質的に増加する点数)は約1500点である。
【0016】
通常状態及び時短状態において特図抽選で小当たりとなる小当たり当選確率は1/100、大当たりとなる大当たり当選確率は通常状態及び時短状態では1/300、確変状態では1/60に設定されている。また、大当たり時に所謂確変となる確変割合は50%(0~9の特図の図柄のうち、奇数図柄が確変大当たり状態の発生に対応)に設定されている。特図抽選の結果に応じて、特図表示部11を構成するLEDを点灯或いは消灯させることにより、特図抽選の結果を表示する。尚、通常大当たり状態後の時短状態は50回転である。
【0017】
盤面10における図示左方にはゲート14が設けられている。盤面10に発射されたパチンコ玉がゲート14を通過すると、特図始動口12に対応して設けられている電チュー15を開放するか否かの普図抽選が実行され、その抽選結果が普図表示部16に表示される。電チュー15は、開放状態では特図始動口12へのパチンコ玉の流入を促す一方、閉鎖状態では特図始動口12へのパチンコ玉の流入を阻害する。普図抽選に対する所謂保留玉の上限は2個であり、普図抽選中にゲート14をパチンコ玉が再度通過した場合は最大上限まで保留し、普図抽選の終了後に順次保留した普図抽選を実行する。この普図抽選において普図当選になると、電チュー15が開放する。
【0018】
普図当選となる確率である普図当選確率は、通常状態では1/30、時短状態では1/1に設定されている。普図抽選に要する時間、即ち普図表示部16において変動表示が行われる普図変動時間は、通常状態では30秒、時短状態では1秒に設定されている。普図抽選において普図当選となった場合には、電チュー15は、通常状態では0.2秒、時短状態では1.5秒×3回の間開放される。つまり、時短状態では、電チュー15の開放時間が長く、その回数も増えるため、特図始動口12への入賞確率が通常状態よりも高くなる。
【0019】
また、遊技機1には、各種の演出を実行するための装飾ランプ17、スピーカ18、液晶表示部19、遊技玉数を持玉数に変換するための計数ボタン20等が設けられている。
遊技機1は、遊技者による遊技の進行に応じて、盤面10に発射されたパチンコ玉の数であるアウトを特定可能なアウト信号(パルス出力)、遊技者に付与したパチンコ玉の数であるセーフを特定可能なセーフ信号(パルス出力)、特図始動口12への入賞に伴って発生する図柄の変動表示の開始(スタート)を特定可能なスタート信号(パルス信号)、大当たりを特定可能な大当たり信号(ハイ、ローのレベル出力)、確変状態を特定可能な確変信号(ハイ、ローのレベル出力)、ラウンド中であることを特定可能なラウンド信号(大入賞口13の開放中にハイ、ローのレベル出力)などの遊技信号を出力する。
【0020】
一方、カードユニット2は、稼働状態やエラー状態等を表示する状態ランプ21、遊技者が紙幣を挿入(投入)するための紙幣挿入口22、液晶ディスプレイからなる液晶表示部23(合算表示手段、変換報知実行手段、不足報知手段、報知手段)、ICカード24を挿入するためのカード挿入口25を有する。ICカード24の種類としては、カードユニット2の本体内部に最大で10枚がストックされる一般カードと、会員登録した遊技者が所持する会員カードとがある。
【0021】
カードユニット2は、遊技に使用可能な遊技玉と、ICカード24の発行対象となる持玉とを区別して管理するようになっており、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)と、内部にストックしているICカード24を繰り出して残金を対応付ける。遊技者により変換操作された場合は、残金を貸出1単位数(例えば500円)分の遊技玉数(125点)に変換して遊技機1に通知すると共に、その変換処理に応じて残金を変換した遊技玉数の対価を除いた表示とする。
【0022】
(2)ICカード24が挿入されると、当該ICカード24に対応付けられた遊技者が所有する持玉数(貯玉数含む)や残金を特定して表示し、特定した持玉数や残金を遊技者による変換操作に応じて遊技玉数に変換する。持玉数と遊技玉数とは価値が等しくなっており、持玉数が1減ることで遊技玉数が1増える。この際、変換操作を短い時間行う(短押し操作する)と貸出1単位数である125点分の持玉数を遊技玉数に変換し、残りが125点以下の場合は全ての持玉数を遊技玉数に変換する。また、変換操作を例えば5秒間行う(長押し操作する)と、全ての持玉数を遊技玉数に変換する。変換操作によって遊技玉数を125点分増加する場合、125点分の全てを一気に増加することも可能であるが、遊技者が遊技玉数の増加状況を理解し易くするために、例えば25点ずつ増加させる表示を5回に分けて実行する。
【0023】
尚、変換元(持玉数、貯玉数、残額)に応じて変換ボタンが異なっており、これにより変換操作時の操作ミスを防止するようにしている。また、1回の短押し操作によって変換する点数は予め遊技場側で設定している。
【0024】
(3)遊技者が遊技機1に設けられた計数ボタン20を操作した場合は、遊技玉数を持玉数に変換する。この際、計数ボタン20を短い時間1回操作する(短押し操作する)と単位数分である125点分の遊技玉数を持玉数に変換する。残りが125点以下の場合は全ての遊技玉数を持玉数に変換する。また、計数ボタン20を例えば5秒間操作する(長押し操作する)と、全ての遊技玉数を持玉数に変換する。
【0025】
(4)遊技者が発行操作した場合は、遊技玉数が0になっていることを条件に内部にストックしているICカード24に持玉数や残金を記憶して発行する。発行操作時に持玉数が0である一方、遊技玉数が残っている場合には、遊技玉数を0にしてから発行操作することを促す報知を実行する。
【0026】
(5)遊技者が遊技を終了するために遊技機1に設けられた計数ボタン20を長押し操作した場合は、全ての遊技玉数を持玉数に変換した状態でICカード24の発行処理を行う。
【0027】
(6)中継装置4とのシリアル通信(売上信号の出力)により管理装置6にて貨幣受付処理、変換処理、残金や持玉数、及びICカード24の受付や発行処理を特定可能である。
【0028】
管理装置6は、遊技機1やカードユニット2からの通信に基づき、遊技履歴やICカード24の使用履歴をカードIDに対応付けて管理する。
図3は、遊技機1及びカードユニット2の電気的構成を示す機能ブロック図である。遊技機1は、主制御部26(第2持点加減算手段、第2変換手段)、I/F部27、特図表示制御部28、普図表示制御部29、演出制御部30、AMP31、表示制御部32、玉供給制御部33、特図入賞センサ34、普図入賞センサ35、大入賞センサ36、電チューソレノイド37、大入賞口ソレノイド38、操作部39を有する。
【0029】
主制御部26は、CPU26a、ROM26b、RAM26c、I/O26dを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROM26bに記憶している制御プログラムを実行することにより、パチンコ玉の打込みや入賞等に応じて遊技機1の動作を制御する。I/F部27は、カードユニット2や管理装置6との間で各種信号や各種情報を送受信する。
【0030】
特図表示制御部28は、主制御部26から表示指令信号を入力すると、特図の図柄変動を特図表示部11にて行う。普図表示制御部29は、主制御部26から表示指令信号を入力すると、普図の図柄変動を普図表示部16にて行う。演出制御部30は、主制御部26から演出指令信号を入力すると、AMP31を介してスピーカ18から演出音を出力させると共に装飾ランプ17を演出表示させたり、表示制御部32を介して液晶表示部19を演出表示させたりする。
【0031】
玉供給制御部33は、主制御部26から玉供給指令信号を入力すると、玉供給機構部40から発射装置にパチンコ玉の供給を行う。特図入賞センサ34は、特図始動口12への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部26に出力する。普図入賞センサ35は、ゲート14への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部26に出力する。大入賞センサ36は、大入賞口13への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部26に出力する。電チューソレノイド37は、主制御部26から開放指令信号を入力すると、電チュー15を開放する。大入賞口ソレノイド38は、主制御部26から開放指令信号を入力すると、大入賞口13を開放する。操作部39は、遊技者による計数ボタン20の操作を検知すると、操作検知信号を主制御部26に出力する。
【0032】
一方、カードユニット2は、制御部41(受付手段、第1変換手段、第2持点加減算手段、第2変換手段、発行手段、合算特定手段、合算表示手段、送信手段、分割手段、変換報知実行手段、不足報知手段、操作時記憶手段、返却手段、報知手段、合算処理実行手段、合算処理抑制手段、抑制時対応処理実行手段)、I/F部42(送信手段)、状態ランプ21、紙幣処理部43、液晶表示部23、カード処理部44を有する。
【0033】
制御部41は、CPU41a、ROM41b、RAM41c、I/O41dを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROM41bに記憶している制御プログラムを実行することにより、紙幣の挿入やICカード24の挿入に応じてカードユニット2の動作を制御する。I/F部42は、遊技機1や管理装置6との間で各種信号や各種情報を送受信する。紙幣処理部43は、遊技者が紙幣を紙幣挿入口22に挿入すると、その挿入された紙幣の種類や枚数等を検知し、その検知結果を制御部41に出力する。カード処理部44は、遊技者がカード挿入口25に挿入したICカード24に記録されている識別情報(ICカード24を特定可能なカードID等)を読み取り、その読み取った識別情報を制御部41に出力する。
【0034】
さて、カードユニット2は、通常の動作に加えて、以下に説明する合算表示処理、分割発行処理、端数対応処理を実行可能に構成されている。
<合算表示処理>
カードユニット2は、遊技者が所有する持点数として、ICカード24の発行対象となる持玉数と、遊技に使用可能な遊技玉数とを区別して表示するようになっているが、遊技者が持点数をどの程度所有しているのかを一目で理解しにくいおそれがある。
【0035】
そこで、カードユニット2は、次のように持玉数と遊技玉数とを合算した合算数を表示する合算表示処理を実行可能に構成されている。
合算表示するか否かは遊技場の従業員により管理装置6に設定可能であり、従業員による設定が確定すると、設定内容を示す設定情報が管理装置6側からカードユニット2に送信される。カードユニット2は、管理装置6から設定情報を受信するとその設定情報に応じて合算表示を実行するか否かを決定し、以後の表示に反映する。
【0036】
カードユニット2は、待機状態においては液晶表示部23に待機画面を表示している。
図4はカードユニット2が合算表示するように設定されている場合の待機画面を示している。待機画面には、残金表示部45、持玉数表示部46、遊技玉数表示部47、合算数表示部48、「変換」ボタン49、「メニュー」ボタン50が表示されている。尚、合算数表示部48は、合算表示しないように設定されている場合には表示されない。
【0037】
「変換」ボタン49がタッチされることで変換操作が行われた場合は残金を貸出1単位数で遊技玉数に変換する。「メニュー」ボタン50がタッチされることでメニュー操作が行われた場合はメニュー画面を表示する。メニュー画面では、挿入されているICカード24が会員カードであれば貯玉数の確認を行うため等の各種メニューを表示する。
【0038】
ここで、
図4の待機画面に表示されている遊技玉数及び合算数は遊技情報表示装置3でも表示可能となっている。つまり、カードユニット2は、合算表示するように設定されている場合は、遊技玉数と合算数との情報を遊技情報表示装置3に対して表示の更新時に送信する。また、合算表示しないように設定されている場合は、遊技玉数のみの情報を遊技情報表示装置に表示の更新時に送信する。
【0039】
遊技情報表示装置3は、当該遊技情報表示装置3の表示設定とは無関係に、遊技玉数と合算数との情報を受信した場合は、
図5に示すように、遊技者の持点数として遊技玉数及び合算数を表示し、遊技玉数の情報のみを受信した場合は、
図6に示すように遊技者の持点数として遊技玉数のみを表示する。つまり、遊技情報表示装置3は、カードユニット3の表示設定に応じて送信された情報(遊技玉数と合算数、又は遊技玉数)に応じて、表示する情報を自動的に決定している。
【0040】
上述したように遊技情報表示装置3に少なくとも遊技玉数を表示するのに対して持玉数を表示しないのは、遊技対象である遊技玉数は従来の獲得玉数に相当するもので他の遊技者の注目対象である一方、発行対象である持玉数は他の遊技者の注目対象ではないからである。また、合算数を表示可能としているのは、遊技玉数から遊技対象となる持点数を直接的に理解可能であるものの、持玉数を遊技玉数に変換可能であることから、合算数を表示することにより遊技対象となりえる持点数をどの程度所有しているのかを理解し易くなるからである。
【0041】
以上のようにカードユニット2が遊技情報表示装置3に情報を選択的に送信するように構成されていることにより、カードユニット2に表示設定を行うだけで遊技情報表示装置3の表示内容も連携して変更することが可能になり、表示設定が煩雑化することを抑制できる。
【0042】
<分割発行処理>
遊技者の中には自分の持玉を一緒に来場した知人に分け与えたいと考える者がいる。
そこで、カードユニット2は、次のように持玉を分割する分割発行処理を実行可能に構成されている。
【0043】
まず、分割発行対象となる分割点数が持玉数よりも小さい場合の分割発行について説明する。
遊技者が
図7(a)に示す待機画面の「メニュー」ボタン50をタッチすることでメニュー操作を行うと、液晶表示部23には
図7(b)に示すメニュー画面が表示される。メニュー画面には、「分割」ボタン51、「呼出」ボタン52、「発行」ボタン53、「戻る」ボタン54、「次へ」ボタン55が表示される。「戻る」ボタン54に対するタッチ操作で待機画面に戻り、「次へ」ボタン55をタッチすることで図示しない次のメニュー選択ボタンを表示することができる。
【0044】
遊技者がメニュー画面に表示されている「分割」ボタン51をタッチすることで分割操作を行うと、
図7(c)に示す分割点数入力画面が表示される。この分割点数入力画面では、分割点数入力部56、テンキー57、「戻る」ボタン54、「OK」ボタン58が表示される。遊技者がテンキー57に対する操作により持玉数以下の所望の分割点数を入力してから「OK」ボタン58をタッチすることでOK操作を行うと、入力分割点数が記録されたICカード24を分割発行すると共に、
図7(d)に示す報知画面において「カードを発行します」と報知し、その後5秒が経過すると、
図7(e)に示す待機画面を表示する。この待機画面では、入力された分割点数(以下、入力分割点数)が持玉数以下であることから、持玉数から入力分割点数を減算した点数を表示する。
図7(e)に示す例では、持玉数として、1200点から入力分割点数である1000点を減算した200点が表示される。
【0045】
次に、入力分割点数が持玉数を上回るものの合算数以下の場合の分割発行について説明する。
入力分割点数が持玉数を上回る場合は持玉数だけでは分割発行することはできないが、遊技玉数を持玉数に変換して持玉数が入力分割点数以上となることで発行可能となる。
図8(a)は
図7(b)のメニュー画面において「分割」ボタン51をタッチした状態を示している。この
図8(a)に示す分割点数入力画面において、分割点数入力部56に持玉数を上回るものの合算数以下の所望の分割点数(2000点)を入力した場合は、OK操作されると、
図8(b)に示す報知画面において「持玉数が不足しています。遊技機の計数ボタンを操作し、全ての遊技玉数を持玉数に変換してください。」と報知(変換操作報知)する。
【0046】
その後、遊技者が遊技機1の計数ボタン20を長押し操作する計数操作を行うと、全ての遊技玉数が持玉数に変換されて持玉数に加算されるので、入力分割点数が記録されたICカード24を分割発行(変換操作によって全ての第2持点数が第1持点数になり、かつ、当該第1持点数が分割点数以上となった場合に、遊技者が分割操作を再度行う前に分割発行処理を実行)する。つまり、カードユニット2側で全ての遊技玉数が持玉数に変換されたと判定してから遊技者が分割操作を再度行うことなく分割発行している。同時に、
図8(c)に示す報知画面において「カードを発行します」と報知し、その後5秒が経過すると、残った全ての持玉数を遊技玉数に変換して
図8(d)に示す待機画面を表示する。この待機画面では、持玉数として0点が表示される一方、遊技玉数として持玉数に変換した分が減算された点数が表示され、合算数として遊技玉数と同一の点数が表示される。
図8(d)に示す例では、待機画面において遊技玉数及び合算数として、元の合算数である2700点から入力分割点数である2000点を減算した700点が表示される。
【0047】
次に、入力分割点数が合算数を上回っている場合の分割発行について説明する。
図9(a)は
図7(b)のメニュー画面において「分割」ボタン51をタッチした状態を示している。この
図9(a)に示す分割点数入力画面において、入力分割点数(3000点)が合算数(2700点)を上回っていると判定した場合は、全ての遊技玉数を持玉数に変換するにしても入力分割点数が持玉数以下とすることはできないので、OK操作に応じて
図9(b)に示す報知画面において「全ての遊技玉数を持玉数に変換しても持玉数が不足しています。分割点数を合算数以下としてください。」と報知する。この場合、遊技者は「戻る」ボタン54を操作して
図9(a)に示す分割点数入力画面を表示し、合算数以下の分割点数を入力する。これにより、入力分割点数が合算数以下となるので、
図7または
図8に示すような操作を順に行うことでICカード24を分割発行することが可能となる。
【0048】
尚、本実施形態の構成では、分割点数として、遊技者が所有している持点数の合計(合算数)まで選択可能な構成にしているが、本構成に替えて、分割点数として、遊技者が所有している持点数の一部のみを選択可能な構成にしても良い。この場合、分割発行を実行した後に、遊技者が所有している持点数が0になることを抑制できる。
【0049】
<端数対応処理>
遊技玉数は従来のパチンコ玉と同一概念であり、遊技者は遊技玉数を完全に消費してから遊技を終了するのが通常である。つまり、遊技者が離席している状態で遊技玉数が残されている場合は、先の遊技者が遊技を終了していない可能性が高い。
そこで、カードユニット2は、次のように端数を処理する端数対応処理を実行可能に構成されている。
【0050】
まず、遊技玉数及び残金が残っている場合の端数対応処理について説明する。
カードユニット2は、
図10(a)の待機画面に示すように、遊技玉数及び残金が残っている状態で別のICカード24が挿入されたと判定した場合は、先の遊技者は遊技を終了していないとみなして、
図10(b)に示す報知画面において「遊技玉及び残金が残っているため、新たなカードを受け付けできません。」と報知(残持玉報知)し、別のICカード24の挿入があっても正常に受け付けずに返却し、その後5秒が経過すると、
図10(c)に示す待機画面を表示する。
【0051】
尚、遊技玉数が残っておらず残金のみが残っている場合には、先の遊技者が、残金が残っていることを忘れて遊技を終了した可能性があることから、残金が残っていることを報知し、挿入されたICカード24を受け付けずに返却し、その後5秒が経過すると、待機画面を表示する。
【0052】
上記の報知(残持玉報知)の内容を変更しても良く、例えば対応した色のランプを点灯させる構成や、報知画面にエラーコードを表示する構成等が考えられる。
また、本実施形態では、挿入されたICカード24を受け付けずに返却する構成にしたが、正常にICカード24を受け付けない構成として、ICカード24が挿入できない構成にすることも可能である。この場合、例えばICカード24の挿入を防止するためのシャッタを設ける構成等が考えられる。本構成では、シャッタの遮蔽中において別のICカード24を遊技者が挿入させようとしたことを検知するセンサを設けると良い。
【0053】
以上のように別のICカード24が挿入された際に少なくとも遊技玉数が残っている場合(第2持点数が残っている状態で受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合)には別のICカード24にまとめることはしない(合算処理実行手段による合算処理の実行を抑制する)が、遊技玉数及び残金が残っておらず、持玉数のみが残っている状態で別のICカード24の挿入があった場合は、残っている持玉数はまとめても問題ないものとみなして、別のICカード24にまとめる処理を実行する。
【0054】
図11(a)に示す例では、待機画面において持玉数(5点)のみが残っている状態で、別のICカード24に残金として1000円及び持玉数500が記録されていると判定した場合を示しており、残っていた持玉数である5点(第2持点数が残っていない状態で受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、先に受け付けていた記録媒体から特定可能な第1持点数)と、ICカード24の持玉数である500点(新たな記録媒体から特定可能な第1持点数)とを合算(合算処理を実行)することで、
図11(b)に示すように残金が1000円、持玉数及び合算数が505点となっている。
【0055】
また、合算結果は、挿入したICカード24に対応付けて管理する。つまり、それまで持玉数として5点が対応付けられていたICカード24は対応付け持玉数を0にしてカードユニット2内部に回収する。さらに、合算を実行した場合、それまで合算したことを管理装置6に通知し、管理装置6でも合算を実行したことを特定する。
【0056】
次に、残金及び持玉数が残っておらず遊技玉数のみが残っている場合の端数対応処理について説明する。
残金及び持玉数が残っておらず遊技玉数のみが残っている場合は、遊技玉数が残っていることを忘れて遊技者が遊技を終了している可能性が高く、別のICカード24に遊技玉数をまとめる処理を実行した場合には、先の遊技者との間でトラブルを生じるおそれがあることから、別のICカード24の挿入があっても受け付けず、挿入された別のICカード24を返却する。この場合、先の遊技者を見つけるか、遊技者が見つからない場合は従業員が遊技玉数を回収して先の遊技者による返却要求に対処可能とする必要がある。
【0057】
このような事情から、
図12(a)に示すように、待機画面において遊技玉数(30点)のみが残っている状態(残金及び持玉数が0点)で別のICカード24が挿入されたと判定した場合は、
図12(b)に示す報知画面において「遊技玉数が残っているため、新たなカードを受け付けできません。」と報知(残持玉報知)することで、挿入された別のICカード24を受け付けずに返却し、その後5秒が経過すると、
図12(c)に示す報知画面において「従業員呼出中 しばらくお待ちください。」と報知して従業員を自動的に呼び出すと共に、報知からの経過時間の計測を開始(遊技場の従業員を呼び出すと共に、経過した時間を測定する抑制時対応処理を実行)して表示する。
【0058】
従業員の呼び出しは、カードユニット2の上位側に位置する図示しない場内呼出装置に従業員呼出を要求し、遊技情報表示装置3でも従業員呼出用の表示を実行する(抑制時対応処理)。
【0059】
以上のように、遊技玉のみが残っている場合は、遊技者が遊技を終了しているか否かを特定することができないので、この状況では別のICカード24を受け付けずに従業員呼出及び経過時間の測定を開始することで、早いタイミングで従業員に空台として開放させることが可能になる。
【0060】
尚、遊技玉数に加えて持玉数又は残金が残っている場合は、従業員呼出や経過時間の計測は実行しない。これは、先の遊技者が離席しているだけで遊技を終了しておらず、しばらくすると戻ってくる可能性が高いためである。また、盗難の危険性を下げるために、遊技玉数に加えて持玉数又は残金が残っている場合にも、従業員呼出を実行する構成にしても良い。
【0061】
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
カードユニット2は、合算数を表示するように設定されている場合は、持玉数と遊技玉数とを合算した合算数を表示するので、遊技者がどの程度の持点数を所有しているのかを理解し易くすることができる。
【0062】
合算数を表示しているか否かによって外部装置に合算数を送信するか否かを決定するため、カードユニット2と遊技情報表示装置3とで表示内容を連携することができる。
分割点数が持玉数を上回る場合であっても、持玉数と遊技玉数とを合算した合算数の少なくとも一部を持玉数として記録したICカード24を発行する分割発行処理を行うので、遊技者が所有する持玉数を他の遊技者に分け与えることができる。
【0063】
分割点数が持玉数よりも多いものの合算数よりも少ない場合は、遊技玉数から持玉数への変換を促し、変換した結果、持玉数が分割点数よりも多くなった場合に分割発行処理を実行する。これにより、分割発行処理自体は、持玉数が分割点数よりも多い状態で実行することになるため、分割発行処理が複雑化することを抑制できる。
【0064】
遊技玉数が残っている状態では、先に遊技を行っていた遊技者が遊技を終了していない確率が高いことから、新たなICカード24を正常に受け付けることなく遊技者に返却するので、複数の遊技者の遊技玉数を誤って合算してしまうことを抑制できる。また、残持玉報知を実行するので、新たなICカード24を所有する遊技者が当該新たなICカード24が返却された理由が分らず混乱するおそれを低減できる。以上より、遊技玉数が残っている状態で遊技者が遊技を終了した場合に適切に対応できる。
【0065】
複数のICカード24の持玉数は合算可能であるのに対して、遊技玉数は合算できないことから、先に遊技を行っていた遊技者が遊技を終了していない確率が高い状態で、遊技玉数を誤って合算してしまうことを抑制しつつ、さらに持玉数は合算可能にすることで、一の遊技者が複数のICカード24を所持している状態で、当該複数のICカード24を一のICカード24にまとめることができなくなってしまうことを抑制できる。つまり、上記構成であれば、合算を許容することによる遊技者の利便性を高める効果と、複数の遊技者の遊技玉数を誤って合算してしまう不具合の発生を抑制する効果とを効率良く得ることができる。
【0066】
遊技玉数が残っているため、次の遊技者が遊技を開始するためには、残っている遊技玉数を従業員が回収する等の対応を行う必要がある。また、この対応を行う場合、先に遊技を行っていた遊技者が所定時間見つからなかったことを条件とすることが一般的である。この事情を踏まえ、上記構成であれば、遊技玉数が残っており、新たなICカード24を返却する場合、従業員の呼び出しや計時を開始することができるので、次の遊技者が遊技を開始し易くなる。
【0067】
(第2実施形態)
カードユニット2による分割発行処理の第2実施形態について
図13及び
図14を参照して説明する。第1実施形態では、入力分割点数が持玉数を上回っている場合は、入力分割点数が合算数を上回っているか否かに応じて異なる動作を実行するようにしたが、第2実施形態では、入力分割点数が合算数以下の場合は、持玉数に関わらず、全ての遊技玉数を持玉数に変換するように促すことを特徴とする。
【0068】
まず、入力分割玉数が持玉数以下の場合の分割発行について説明する。
図13(a)は
図7(b)のメニュー画面において「分割」ボタン51をタッチした状態を示している。この
図13(a)に示す分割点数入力画面において、入力分割点数(1000点)が持玉数(1200点)よりも小さい場合は、OK操作に応じて
図13(b)に示す報知画面において「遊技機の計数ボタンを操作し、全ての遊技玉数を持玉数に変換してください。」と報知することで計数操作を促す(遊技者が分割操作を行った場合に、変換操作を促す変換操作報知を実行)。また、OK操作時に、合算数が入力分割点数以上の場合は、分割操作時の遊技玉数を記憶(遊技者が分割操作を行った際の第2持点数を記憶)する。
【0069】
計数操作によって、全ての遊技玉数を持玉数に変換(分割操作及び変換操作に基づいて第2持点数を第1持点数に変換)した場合は、分割点数を記録したICカード24を分割発行(遊技者による所定の分割操作に基づいて、第1持点数と第2持点数とを合算した点数のうち、一部の点数を第1持点数として記録した記録媒体を発行する分割発行処理を実行)すると共に、
図13(c)に示す報知画面において「カードを発行します」と報知してから、分割操作時に記憶した遊技玉数まで、持玉数を遊技玉数に変換(分割手段が分割発行処理を実行した後で、操作時記憶手段の記憶結果に基づき、遊技者が分割操作を行った際の第2持点数になるように第1持点数を変換)し、その後5秒が経過すると、
図13(d)に示す待機画面を表示する。
図13(d)に示す例では、持玉数として、1200点から1000点を減算した200点が表示されている。
【0070】
次に、入力分割点数が1500で持玉数よりも大きい場合の分割発行について説明する。
図14(a)は
図7(b)のメニュー画面において「分割」ボタン51をタッチした状態を示している。この
図14(a)に示す分割点数入力画面において、入力分割点数(1500点)が持玉数(1200点)よりも大きい場合は、OK操作に応じて
図14(b)に示す報知画面を表示して計数操作を促し、計数操作によって全ての遊技玉数が持玉数になった場合は、
図14(c)に示す報知画面を表示して分割点数を記録したICカード24を分割発行する。この場合、残っている持玉数が分割操作時に記憶した遊技玉数よりも少ないため(分割手段が分割発行処理を実行した後に、操作時記憶手段が記憶する第2持点数が残っている第1持点数よりも多い場合)、全ての持玉数を遊技玉数に変換(全ての第1持点数を第2持点数に変換)して
図14(d)に示す待機画面を表示する。
図14(d)に示す例では、待機画面において持玉数として0点、遊技玉数及び合算数として、2700点から1500点を減算した1200点が表示されている。
【0071】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
カードユニット2は、全ての遊技玉数を持玉数にしてから分割発行処理を実行するので、遊技玉数が残っている状態で分割発行処理を実行してしまうおそれを低減できる。
分割発行処理の後に持玉数を遊技玉数に変換するので、分割発行処理の後に遊技者が遊技を行いにくくなることを抑制できる。
【0072】
尚、カードユニット2(遊技用装置)は、以下の発明を含んで構成されていることを付記する。
(第1発明)
遊技機に対応して設けられた遊技用装置において、
遊技者が所有する第1持点数を特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記記録媒体から特定可能な前記第1持点数の少なくとも一部を第2持点数に変換する第1変換手段と、
遊技者が消費した前記第2持点数を減算すると共に、遊技の結果、所定の入賞結果が発生した場合に前記第2持点数を加算する第2持点加減算手段と、
遊技者による所定の変換操作に基づいて、前記第2持点数を前記第1持点数に変換する第2変換手段と、
遊技者による所定の発行操作に基づいて、遊技者が所有する全ての前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行する発行手段と、
遊技者による所定の分割操作に基づいて、前記第1持点数と前記第2持点数とを合算した持点数のうち、少なくとも一部の持点数を前記第1持点数として記録した前記記録媒体を発行する分割発行処理を実行する分割手段と、
を備えたことを特徴とする遊技用装置。
【0073】
(第2発明)
遊技者は、前記分割操作を行う場合に、前記分割発行処理によって前記記録媒体に記録する持点数である分割点数を選択できるものであり、
遊技者が前記分割点数を選択した際、当該分割点数が前記第1持点数よりも多い場合に前記変換操作を促す変換操作報知を実行する変換報知実行手段を備え、
前記分割手段は、前記変換報知実行手段による前記変換操作報知の後、前記変換操作によって前記第1持点数が前記分割点数以上となった場合に、前記分割発行処理として前記分割点数の前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行することを特徴とする第1発明に記載の遊技用装置。
【0074】
(第3発明)
前記分割手段は、前記変換報知実行手段による前記変換操作報知の後、前記変換操作によって前記第1持点数が前記分割点数以上となった場合に、遊技者が前記分割操作を再度行う前に前記分割発行処理を実行することを特徴とする第2発明に記載の遊技用装置。
【0075】
(第4発明)
前記分割手段は、前記変換報知実行手段による前記変換操作報知の後、前記変換操作によって全ての前記第2持点数が前記第1持点数になり、かつ、当該第1持点数が前記分割点数以上となった場合に、遊技者が前記分割操作を再度行う前に前記分割発行処理を実行することを特徴とする第3発明に記載の遊技用装置。
【0076】
(第5発明)
遊技者が選択した前記分割点数が前記第1持点数と前記第2持点数との合算よりも多い場合に、持点数が不足していることに対応した不足報知を実行する不足報知手段を備えたことを特徴とする第1発明から第4発明のいずれかの遊技用装置。
【0077】
(第6発明)
遊技機に対応して設けられた遊技用装置において、
遊技者が所有する第1持点数を特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記記録媒体から特定可能な前記第1持点数の少なくとも一部を第2持点数に変換する第1変換手段と、
遊技者が消費した前記第2持点数を減算すると共に、遊技の結果、所定の入賞結果が発生した場合に前記第2持点数を加算する第2持点加算手段と、
遊技者による所定の変換操作に基づいて、前記第2持点数を前記第1持点数に変換する第2変換手段と、
遊技者による所定の発行操作に基づいて、遊技者が所有する全ての前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行する発行手段と、
遊技者による所定の分割操作に基づいて、遊技者が所有する持点数のうち、少なくとも一部の持点数を前記第1持点数として記録した前記記録媒体を発行する分割発行処理を実行する分割手段と、
遊技者が前記分割操作を行った際の前記第2持点数を記憶する操作時記憶手段と、
を備え、
前記第2変換手段は、前記分割操作に基づいて前記第2持点数を前記第1持点数に変換し、
前記第1変換手段は、前記分割手段が前記分割発行処理を実行した後で、前記操作時記憶手段の記憶結果に基づき、遊技者が前記分割操作を行った際の前記第2持点数になるように前記第1持点数を変換することを特徴とする遊技用装置。
【0078】
(第7発明)
前記第1変換手段は、前記分割手段が前記分割発行処理を実行した後に、前記操作時記憶手段が記憶する前記第2持点数が残っている前記第1持点数よりも多い場合、全ての前記第1持点数を前記第2持点数に変換することを特徴とする第6発明に記載の遊技用装置。
【0079】
(第8発明)
遊技者が前記分割操作を行った場合に、前記変換操作を促す変換操作報知を実行する変換報知実行手段を備え、
前記第2変換手段は、前記分割操作及び前記変換操作に基づいて前記第2持点数を前記第1持点数に変換することを特徴とする第6発明又は第7発明に記載の遊技用装置。
【0080】
(第9発明)
遊技機に対応して設けられた遊技用装置において、
遊技者が所有する第1持点数を特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記記録媒体から特定可能な前記第1持点数の少なくとも一部を第2持点数に変換する第1変換手段と、
遊技者が消費した前記第2持点数を減算すると共に、遊技の結果、所定の入賞結果が発生した場合に前記第2持点数を加算する第2持点加減算手段と、
遊技者による所定の変換操作に基づいて、前記第2持点数を前記第1持点数に変換する第2変換手段と、
遊技者による所定の発行操作に基づいて、遊技者が所有する全ての前記第1持点数を記録した前記記録媒体を発行する発行手段と、
前記第2持点数が残っている状態で前記受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、当該新たな記録媒体を遊技者に返却する返却手段と、
前記第2持点数が残っている状態で前記受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、遊技者に対して前記第2持点数が残っていることで新たな記録媒体を正常に受け付けることができないことに対応した報知である残持玉報知を実行する報知手段と、
を備えたことを特徴とする遊技用装置。
【0081】
(第10発明)
前記第2持点数が残っていない状態で前記受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、先に受け付けていた前記記録媒体から特定可能な第1持点数と、当該新たな記録媒体から特定可能な第1持点数とを合算する合算処理を実行する合算処理実行手段と、
前記第2持点数が残っている状態で前記受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、前記合算処理実行手段による前記合算処理の実行を抑制する合算処理抑制手段と、
を備えたことを特徴とする第9発明に記載の遊技用装置。
【0082】
(第11発明)
前記合算処理抑制手段が前記合算処理の実行を抑制した場合に、遊技場の従業員を呼び出すと共に、経過した時間を測定する抑制時対応処理を実行する抑制時対応処理実行手段を備えたことを特徴とする第10発明に記載の遊技用装置。
【0083】
(第12発明)
前記第2持点数が残っている状態で前記受付手段が新たな記録媒体を受け付けた場合に、遊技場の従業員を呼び出すと共に、経過した時間を測定する抑制時対応処理を実行する抑制時対応処理実行手段を備えたことを特徴とする第9発明又は第10発明に記載の遊技用装置。
【0084】
尚、上記の第10発明及び第11発明において、合算処理の結果の表示を実行しないように構成しても良い。
【0085】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張したり、各変形例を上記実施形態と組み合せたり、各変形例を組み合わせるようにしても良い。
【0086】
遊技者が所有する持点数として、持玉数と遊技玉数とを例示したが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、1の種類の持玉数から変換可能な遊技玉数が複数種類あっても良い。この場合、遊技玉数の種類に応じて、持玉数1点が遊技玉数2点分に相当する等、変換レートが異なっていても良い。本構成において合算数は、各遊技玉数を持玉数に換算した場合の合算結果にすると良い。また、持玉数と、遊技玉数とがそれぞれ複数種類あり、1の種類と持玉数のみが1の種類の遊技玉数に変換可能な構成にすることも可能である。
【0087】
記録媒体としてICカード24を例示したが、スティック型やコイン型等に記録媒体を任意に変更しても良い。また、持玉数の情報は直接ICカード24に記録する必要はなく、例えばICカード24のIDに対応付けて管理装置6のみ持玉数を管理し、ICカード24のIDから持玉数を特定する構成(間接的に持玉数を特定する構成)にすることも可能である。
【0088】
遊技玉数を遊技機1及びカードユニット2のそれぞれで記憶する構成にしたが、遊技結果を遊技機1から受信し、カードユニット2側でのみ遊技玉数を記憶する構成にしても良いし、遊技機1側でのみ遊技玉数を記憶し、必要に応じて遊技機1からカードユニット2に遊技玉数を送信する構成にしても良い。尚、遊技機1でのみ遊技玉数を記憶する構成の場合、遊技機1内部のRAM26c(記憶)のみが第2持点加減算手段に相当する。
【0089】
このように各手段は、カードユニット2内部に全て備えている必要はなく、一部又は全部の手段をカードユニット2外部に備える構成としても良い。つまり、遊技用装置を一の装置で構成しても良いし、複数の装置で構成しても良い。
【0090】
遊技玉数を0にした状態でICカード24を発行可能にする構成にしたが、遊技玉数が残っていても、ICカード24の発行操作を可能としても良い。この場合、発行操作に応じて、持玉数のみ(遊技玉数は0)を記録したICカード24を発行しても良いし、持玉数と遊技玉数との両方を記録したICカード24を発行しても良いし、遊技玉数を自動的に持玉数に変換してから全ての持玉数を記録したICカード24を発行する構成にしても良い。
【0091】
「変換」ボタン49の構成を変更しても良く、例えばタッチパネルでなく遊技機1側に機械式のボタンとして設ける構成にしても良い。同様に計数ボタン20をカードユニット2側に機械式のボタンやタッチパネル上に表示する構成にすることも可能である。また、変換操作や計数操作を行った場合に変換や計数を実行する値を変更しても良く、例えば1回の操作で200点分の変換や計数を実行する構成にしても良い。
【0092】
例示した遊技機とは異なる遊技機に本発明を適用することも可能である。例えばスロットマシンに適用することも可能である。この場合、遊技玉数を消費してリールが回転することでゲームが進行する構成が考えられる。
【0093】
残金や持玉数等、変換元となる種類によって選択画面を異ならせる構成にしたが、かかる構成に限定されない。例えば、「変換」ボタンが共通になっており、「変換」ボタンを操作した場合、予め定められた優先順序で遊技玉数への変換元となる持玉や残金を決定するようにしても良い。例えば、優先順序として、持玉、貯玉、残額の優先順序で遊技玉数への変換を実行する構成が考えられる。
【0094】
各報知の実行態様を変更しても良く、例えばエラーコード等のコードを表示することで報知する構成や、音声出力する構成や、LEDランプが点滅する構成等が考えられる。
持玉数と遊技玉数とを合算した合算数を表示するか否かの設定を遊技者側でも選択できる構成にしても良い。この場合、合算数を表示するか否かの選択を遊技者側でのみできる構成にしても良いし、管理装置6側でも選択できる構成にしても良い。
【0095】
従業員による管理装置6に対する設定により合算数を表示するか否かを決定したが、本構成に加え又は代えて、遊技者による表示操作が行われた場合に合算数を表示するようにしても良い。
【0096】
管理装置6側でも遊技者側でも合算数の表示設定を選択できる構成において、管理装置6側で合算数を表示する設定を選択し、かつ遊技者側が合算数を表示しない設定を選択した場合(禁止操作を行った場合)に、カードユニット2では合算数を表示しないが、カードユニット2から合算数を送信することで遊技情報表示装置3では合算数を表示するようにし(設定操作が行われた場合には、禁止操作が行われたか否かに関わらず外部装置に合算持点数を送信する)、さらに、管理装置6側で合算数を表示しない設定を選択し、遊技者が合算数を表示する設定を選択した場合、カードユニット2では合算数を表示するが、カードユニット2から合算数を送信しない(設定操作が行われていない場合には、表示操作が行われたか否かに関わらず、外部装置に合算持点数を送信しない)ことで遊技情報表示装置3では合算数を表示しない構成にしても良い。つまり、管理装置6及び遊技者のそれぞれ表示設定を選択できる場合、カードユニット2の表示は遊技者の選択を優先し、遊技情報表示装置3での表示は管理装置6の設定を優先するようにしても良い。本構成においては、カードユニット2は、管理装置6側の設定と、遊技者側の設定とをそれぞれ記憶しておき、管理装置6側の設定に応じて遊技情報表示装置3に合算数を送信するか否かを決定すれば良い。
【0097】
即ち、カードユニット2は当該カードユニット2に対応した遊技機にて遊技を行う遊技者しか視認しないのに対して、遊技情報表示装置3は来場している複数の遊技者が視認することが考えられることから、カードユニット2の表示内容については遊技者の操作を優先し、遊技情報表示装置3の表示に関しては遊技者の操作に関わらず従業員の操作を優先するようにした。つまり、上記構成であれば、視認することが想定される遊技者が本人のみか複数かに応じて、遊技者の操作及び従業員の操作のいずれを優先するのかを変化させることができ、遊技者の要望と複数の遊技者に持点数をアピールしたい遊技場側の要望とにバランス良く応えることができる。
【0098】
ICカード24を受け付けた場合、自動的に一部又は全部の持玉数を遊技玉数に変換する構成にしても良い。一部変換するか全部変換するかは、予め遊技場側で設定する構成にすると良い。
【0099】
合算数を表示するか否かの設定を管理装置6側で実行する構成を例示したが、必ず合算数を表示する構成や、管理装置6には表示設定がなく、カードユニット2側(遊技者側)でのみ表示設定が可能な構成にすることも可能である。また、遊技情報表示装置3による合算数の表示を実行しない構成や、カードユニット2の設定とは無関係に遊技情報表示装置3側に、持玉数、遊技玉数、及び合算数のいずれを表示するかを設定可能な構成にしても良い。
【0100】
持玉数が残っている場合、当該持玉数に関わらず新たなICカード24と合算可能な構成にしたが、かかる構成に限定されず、例えば持玉数が所定数(例えば50点)以下であることを条件に合算可能にする一方、所定数よりも大きい場合には合算を許容しない構成にしても良い。
【0101】
遊技玉数が残っており、新たなICカード24を受け付けた際に合算を許容しなかった場合に、従業員の呼出及び経過した時間の計測を実行する構成にしたが、少なくとも一方を実行しない構成にしても良い。
【0102】
持玉数及び遊技玉数の合算した点数から一部の点数を分割して発行可能な構成にしたが、遊技者が分割発行する点数を指定した際に、その値が持点数を上回っている場合、エラー表示を実行する構成にしても良い。つまり持点数と遊技玉数とを合算した値ではなく、持玉数のみで分割発行を可能であるか否かを判定する構成にしても良い。
【0103】
分割発行を実行する際、分割点数が持玉数より大きく合算数以下の場合、遊技者に計数操作を促して全ての遊技玉数を持玉数に変換してから実行する構成にしたが、変換した結果、持玉数が分割点数以上となった場合に(分割点数以上となったと判定したことを条件に)、分割発行を実行する構成にしても良い。
【0104】
分割発行を実行する際、変換操作によって持玉数が分割点数以上となった場合に、再度分割発行操作を必要とせず自動的に分割発行を実行する構成にしたが、変換操作によって持玉数が分割点数以上となったタイミングで再度分割発行を実行するための操作を遊技者に行わせる構成にしても良い。
【0105】
遊技玉数を持玉数に変換することなく、持玉数及び遊技玉数の合算した結果から分割発行可能な構成にしても良い。また、分割点数が持玉数より大きく合算数以下の状況で分割発行を実行した場合、分割発行の後に持玉数を遊技玉数に自動に変換する構成にしたが、残った持玉数を遊技玉数に自動的には変換しない構成にしても良い。
【0106】
分割発行を実行した後に残った持玉数を遊技玉数に変換する構成にしたが、分割発行を実行した後に持玉数を遊技玉数に変換しなくとも良い。
遊技玉数が残っておらず、持玉数が残っている状態で別のICカード24を挿入すると、当該ICカード24の持玉数に合算する処理を実行したが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、遊技玉数が残っておらず、持玉数が残っている状態で別のICカード24を挿入した場合も、合算処理を実行することなく、従業員呼出や経過した時間の計測を開始するようにしても良い。また、別のICカード24を挿入して持玉数を合算する場合には、別途合算するための操作が必要になる構成にしても良い。
【0107】
分割発行を実行する際、新たなICカード24はカードユニット2内部に保管している必要はなく、例えば分割操作の後に従業員が新たなICカード24を挿入し、そのICカード24に分割点数分の持玉数を記録して発行する構成が考えられる。
【0108】
残金がある場合に新たなICカード24を受け付けない構成にしたが、残金がある場合に新たなICカード24を受け付けて残金を合算する構成にしても良い。
遊技玉数が残っている場合であっても新たなICカード24を受け付けて遊技玉数を合算可能な構成にしても良い。
【符号の説明】
【0109】
図面中、1は遊技機、2はカードユニット(遊技用装置)、3は遊技情報表示装置(別の外部装置)、23は液晶表示部(合算表示手段)、26は主制御部(第2持点加減算手段、第2変換手段)、41は制御部(受付手段、第1変換手段、第2持点加減算手段、第2変換手段、発行手段、合算特定手段、合算表示手段、送信手段)、I/F部42(送信手段)である。