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特許7157432学習支援システム、学習支援サーバ及び学習支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-12
(45)【発行日】2022-10-20
(54)【発明の名称】学習支援システム、学習支援サーバ及び学習支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/04 20060101AFI20221013BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20221013BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20221013BHJP
【FI】
G09B7/04
G09B19/00 G
G06Q50/20
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018055286
(22)【出願日】2018-03-22
(65)【公開番号】P2019168556
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2021-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】515062647
【氏名又は名称】外山 弘道
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】外山 弘道
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-513148(JP,A)
【文献】特開2015-043097(JP,A)
【文献】特許第5098066(JP,B2)
【文献】特開2007-316285(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00- 9/56,17/00-19/26
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験又は模擬試験の過去問題についての学習を支援する学習支援システムであって
前記試験又は模擬試験に含まれた複数の問題番号を含む試験情報を記憶する記憶手段と、
提供者より、試験に含まれた前記問題番号毎の解説情報を試験単位で受け付け、前記試験情報と対応付けて分析情報として登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を登録可能にする分析情報登録手段と、
学習者からの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を利用可能に登録する利用情報登録手段と、
前記試験情報に含まれる各問題に対する解答の入力を受け付ける手段であって、同じ試験情報に対して複数回挑戦可能に構成される解答受付手段と、
学習履歴を記録する為に、前記解答受付手段が受け付けた解答の正誤判定を行う正誤判定手段と、
前記学習者端末において、前記学習履歴を表示処理すると共に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題の解説を表示処理する表示手段と、を備えることを特徴とする、学習支援システム。
【請求項2】
前記分析情報登録手段は、前記分析情報を入力した提供者及び当該分析情報を対応付けて登録し、
前記利用情報登録手段は、前記分析情報の提供者及びユーザを対応付けて前記利用情報を登録し、
前記利用情報においてユーザと対応付けられた提供者が入力した1又は複数の前記分析情報の利用を当該ユーザに許可することを特徴とする、請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記分析情報は、前記問題の重要度を示す重要度情報を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
試験又は模擬試験の過去問題についての学習を支援する学習支援サーバであって
前記試験又は模擬試験に含まれた複数の問題番号を含む試験情報を記憶する記憶手段と、
提供者より、試験に含まれた前記問題番号毎の解説情報を試験単位で受け付け、前記試験情報と対応付けて分析情報として登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を登録可能にする分析情報登録手段と、
学習者からの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を利用可能に登録する利用情報登録手段と、
前記試験情報に含まれる各問題に対する解答の入力を受け付ける手段であって、同じ試験情報に対して複数回挑戦可能に構成される解答受付手段と、
学習履歴を記録する為に、前記解答受付手段が受け付けた解答の正誤判定を行う正誤判定手段と、
前記学習者端末において、前記学習履歴を表示処理すると共に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題の解説を表示処理する表示手段と、を備えることを特徴とする、学習支援サーバ。
【請求項5】
試験又は模擬試験の過去問題についての学習を支援する学習支援プログラムであってコンピュータを、
前記試験又は模擬試験に含まれた複数の問題番号を含む試験情報を記憶する記憶手段と、
提供者より、試験に含まれた前記問題番号毎の解説情報を試験単位で受け付け、前記試験情報と対応付けて分析情報として登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を登録可能にする分析情報登録手段と、
学習者からの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する手段であって、同じ試験に対して複数の前記分析情報を利用可能に登録する利用情報登録手段と、
前記試験情報に含まれる各問題に対する解答の入力を受け付ける手段であって、同じ試験情報に対して複数回挑戦可能に構成される解答受付手段と、
学習履歴を記録する為に、前記解答受付手段が受け付けた解答の正誤判定を行う正誤判定手段と、
前記学習者端末において、前記学習履歴を表示処理すると共に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題の解説を表示処理する表示手段と、として機能させることを特徴とする、学習支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験問題に対する分析を提供し、学習者を支援する学習支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、単元や問題の重要度に基づいて学習者を指導することが行われてきた。問題集や参考書では重要度の目安を表示したり、重要な問題から順に記載したりすることで、学習を支援する方法が知られている。
【0003】
しかし、問題数が多い試験の過去問題や模擬試験の問題を用いて学習を行う際には、学習者が自ら各問題の優先順位を判断して学習を行うことは非常に難しい。例えば、医師国家試験では例年3日間の試験で500問が出題される。仮に一度解いて間違えた問題だけを復習するとしてもかなりの問題数になり、問題の重要度が記載された問題集等を参照して、それに基づいて優先順位を考えて学習を行うことは効率的ではない。
【0004】
これに対し、特許文献1には、重要度が設定された問題及び正答を含むコンテンツを管理者から受け付け、重要度に基づいて問題を抽出する学習管理サーバ装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、ユーザ別の問題実施時期と正誤結果等に基づいて所定の優先順位で出題すべき問題を抽出する復習手段を備える学習支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2015-43097号公報
【文献】再公表特許WO2006/134986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このようなシステムを用いて生徒に学習を行わせるスクールとしては、試験問題に対する独自の分析結果を用いて特色を出したいという要望があった。一方で、問題の分析を行うには多大な労力が必要であり、あらゆる試験に対して十分な分析結果を独自に用意することは難しいという事情もある。
【0008】
これに対し、特許文献1に記載のサーバ装置は、問題及び正答を含むコンテンツを管理者から受け付けて、重要度に基づいて問題を抽出するものであり、受講者にコンテンツを利用させる為には管理者がコンテンツの登録を行う必要があった。従って、管理者自らコンテンツを準備する必要があり、特に問題数が多い試験問題を受講者に解かせたい場合等には負担が大きいという課題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載の学習支援システムは、ユーザの正誤結果等に基づいて優先順位が決定されるため、問題自体の重要度をスクールが設定することができず、重要度を通してスクールの特色を出すことができないという課題があった。
【0010】
そこで、本発明では、分析情報を通じて各ユーザの特色を出すことができ、試験に対する分析を行う労力を削減できる学習支援システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、試験に含まれる各問題についての分析情報を用いて学習者を支援する学習支援システムであって、
前記学習者によって使用される学習者端末と、
試験情報を記憶する記憶手段と、
前記分析情報の入力を複数のユーザからそれぞれ受け付け、各々の前記分析情報を前記試験情報と対応付けて登録する分析情報登録手段と、
ユーザからの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する利用情報登録手段と、
前記学習者端末において、分析画面を表示する為に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題に対する分析内容を表示処理する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
このように、複数のユーザから分析情報の入力を受け付け、他のユーザからの利用希望に応じて学習者端末に分析情報に基づいた分析画面を表示することにより、他のユーザが入力した分析情報を利用することができる。これにより、自ら試験の分析を行わなくても分析情報を利用することができるようになり、ユーザの負担が軽減される。また、ユーザが自ら入力した分析情報を利用すれば、ユーザは特色を出すことができる。更に、特色を出したい試験については自ら入力した分析情報を用いて学習させ、分析情報の用意が難しい試験については他のユーザが入力した分析情報を利用すれば、ユーザが重視する試験については特色を出しながら、小さな負担で幅広い試験について分析情報を用意することができる。また、直接学習者を指導しなくても、他のユーザに分析情報を提供したいユーザの要望を満たすことができる。更に、例えばITの専門家がシステムの管理を、教育の専門家であるユーザが分析情報の入力を、スクールの運営者であるユーザが分析情報を用いた学習者(生徒)の指導を、それぞれ行うような運用が可能になり、専門分野に特化してより効率的かつ効果的に学習を支援することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記分析情報登録手段は、前記分析情報を入力した提供者及び当該分析情報を対応付けて登録し、
前記利用情報登録手段は、前記分析情報の提供者及びユーザを対応付けて前記利用情報を登録し、
前記利用情報においてユーザと対応付けられた提供者が入力した1又は複数の前記分析情報の利用を当該ユーザに許可することを特徴とする。
このように、分析情報の提供者と分析情報の利用を希望するユーザとを対応付けて登録し、ユーザは当該提供者が入力した分析情報を利用可能とすることで、分析情報を利用したいユーザの手間を減らすことができる。即ち、ユーザは特定の提供者により入力された複数の分析情報を利用したい場合にも一度の手続きでそれらの分析情報を利用できる。また、提供者にとっては、自らが入力した複数の分析情報を一括して提供できるため、他のユーザに分析情報を利用してもらいやすくなる効果が期待できる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記分析情報は、前記問題の重要度を示す重要度情報を含むことを特徴とする。
このように、分析情報として問題の重要度が提供されることにより、学習者は学習の目安にすることができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記試験情報は、当該試験情報に含まれる各問題に対する正解情報を更に含み、
前記試験情報に含まれる各問題に対する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、
前記解答受付手段が受け付けた解答の正誤を前記正解情報に基づいて判定する正誤判定手段と、
前記正誤判定手段による判定結果及び前記重要度情報に基づいて、学習における前記問題の優先度を算出する優先度算出手段と、を更に備え、
前記分析画面は、前記優先度に基づいた表示を含むことを特徴とする。
このように、解答の正誤と問題の重要度に基づいて優先度を算出し、分析画面を表示することにより、学習者はより学習を優先すべき問題を判別でき、効率的に学習を行うことができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記分析情報は、前記試験情報に含まれる各問題を解説する解説情報を含み、
前記分析画面は、各問題に対応付けて前記解説情報に基づく解説を表示することを特徴とする。
このように、分析情報として解説情報を含むことにより、各ユーザは解説の内容に特色を出すことができる。また、各問題に対応付けて解説が表示されることにより、学習者はより効率よく学習を行うことができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記ユーザは、前記学習者を指導するスクールを含み、
学習者の情報を登録する学習者登録手段と、
スクールの情報を登録するスクール登録手段と、を更に備え、
前記スクールに所属する学習者の情報及び当該スクールの情報は対応づけて登録され、
前記表示手段は、当該スクールに所属する学習者が使用する学習者端末において分析画面を表示する為に、前記スクールが利用可能な分析情報に基づいて前記問題に対する分析を表示処理することを特徴とする。
これにより、利用情報において各スクールが対応付けられた分析情報に基づいて当該スクールに所属する学習者に学習を行わせることができる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記学習者端末は、学習したい試験を選択する為の試験選択画面を表示し、
前記表示手段は、前記試験選択画面を表示する為に、前記学習者が所属するスクールが対応付けられた利用情報に基づいて、試験の選択肢を表示処理し、
前記試験の選択肢は、当該スクールが利用可能な分析情報により指定される試験からなることを特徴とする。
このようにすることで、各スクールは、利用可能な分析情報がある試験のみを、所属する学習者に学習させることができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、試験に対する学習履歴を含む前記学習者の情報は、分析情報とは独立して管理され、
当該試験についての分析画面を表示する為にスクールが利用する分析情報を変更した場合に、前記学習者の情報が保持されることを特徴とする。
このようにすることで、学習者の情報を保持したまま、スクールが利用する分析情報を変更することができる。
【0020】
本発明は、試験に含まれる各問題についての分析情報を用いて学習者を支援する学習支援サーバであって、
試験情報を記憶する記憶手段と、
前記分析情報の入力を複数のユーザからそれぞれ受け付け、各々の前記分析情報を前記試験情報と対応付けて登録する分析情報登録手段と、
ユーザからの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する利用情報登録手段と、
前記学習者によって使用される学習者端末において、分析画面を表示する為に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題に対する分析内容を表示処理する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
本発明は、試験に含まれる各問題についての分析情報を用いて学習者を支援する学習支援プログラムであって、
コンピュータを、
試験情報を記憶する記憶手段と、
前記分析情報の入力を複数のユーザからそれぞれ受け付け、各々の前記分析情報を前記試験情報と対応付けて登録する分析情報登録手段と、
ユーザからの利用希望に応じて、前記分析情報を利用可能に提供する為の利用情報を登録する利用情報登録手段と、
前記学習者によって使用される学習者端末において、分析画面を表示する為に、前記利用情報及び分析情報に基づいて前記問題に対する分析内容を表示処理する表示手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、自ら入力した分析情報によって各ユーザの特色を出すことができ、また、他のユーザが入力した分析情報を用いることで試験に対する分析を行う労力を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態における試験情報の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態における分析情報の一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態における学習支援システムの機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態における利用情報の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態における学習者の情報及びスクールの情報の一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態における利用情報登録に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態における学習者の解答の採点に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態における試験選択画面の一例を示す図である。
図9】本発明の一実施形態における解答入力画面の一例を示す図である。
図10】本発明の一実施形態における分析画面の一例を示す図である。
図11】本発明の一実施形態における確認画面の一例を示す図である。
図12】本発明の一実施形態における試験結果の比較画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態においては、ユーザとして、分析情報を利用して生徒を指導するスクールと、分析情報を利用した生徒の指導を行わず、分析情報の提供のみを行う分析者と、を含む。また、学習者とは、試験のための学習を行う者であり、本実施形態においては、スクールに所属する生徒を示す。なお、本実施形態においては、分析者を所属生徒数0のスクールとして扱う。
【0025】
本実施形態において試験情報は、試験の問題数や正解を示す正解情報を含む、試験に関する情報を示す。図1は、試験情報の一例を示す図である。このように、本実施形態において、試験情報は、各試験に割り当てられる試験IDと、試験名と、試験に含まれる各問題の問題番号と、選択式や記述式等の各問題の解答形式と、各問題の正解と、を含む。試験情報は、システムの管理者等による入力を受け付けて登録してもよいし、外部のサーバ等を参照して自動的に収集したものを登録してもよい。
【0026】
また、本発明において分析情報とは、試験に含まれる各問題を分析した結果を示すものであり、各分析情報は複数の問題を含む試験に対応する。図2は、分析情報の一例を示す図である。このように、本実施形態において、分析情報は、各分析情報に割り当てられる分析情報IDと、分析情報を入力したユーザを示す提供者ID(スクールID)と、他のユーザへの分析情報の提供を、当該分析情報を登録した提供者が希望することを示す提供希望の有無と、対象の試験を示す試験IDと、各問題の問題番号と、問題番号に対応した解説情報及び/又は重要度情報と、を含む。ここで、解説情報及び重要度情報が両方入力される必要はなく、何れかのみを入力した分析情報が登録されてもよい。
【0027】
なお、本実施形態において、重要度は1~9999の9999段階で入力される。このように重要度を詳細に入力できるようにすることで、変更がしやすくなり、問題数の多い試験に対しても各問題に対して異なる重要度を入力できるようになる。また、本実施形態においては、ユーザは解説情報をHTML(HyperText Markup Language)で入力することができる。このようにすることで、例えば分析画面において解説動画を再生させたり、練習問題を解かせたりすることができる。これにより解説の表現方法の幅が広がるため、学習者にとってわかりやすい解説を提供できるだけでなく、ユーザの特色をより出しやすくなる。また、ユーザは、本システム外に所有していた既存のウェブコンテンツや、新たに構築した別のコンテンツを、本システムの解説のために容易に利用することができる。
【0028】
本実施形態においては、ユーザから受け付けた分析情報を、他のユーザの利用希望に応じて販売する構成を示す。分析情報は、当該分析情報の提供者及び購入者に提供される。即ち、本実施形態において、ユーザは、自ら入力した分析情報及び購入した分析情報を利用することができる。なお、分析情報の提供は、対価の受け取りを伴う販売の形をとる必要はなく、単に利用を希望するユーザに提供する構成としてもよい。
【0029】
また、本実施形態において「分析画面」は、分析情報に含まれる解説情報に基づいて、テキスト、動画、練習問題、参照すべきウェブコンテンツへのハイパーリンク等の形式で各問題の解説を表示する解説画面と、分析情報に含まれる重要度情報に基づいて各問題の重要度を表示する重要度表示画面と、を含む。
【0030】
図3は、本実施形態における学習支援システムの構成を示す機能ブロック図である。ここに示すように、本実施形態における学習支援システムは、学習支援サーバ1と、学習者端末2と、スクール端末3と、がネットワークNWを介して相互に通信可能に構成される。なお、学習者端末2及びスクール端末3はそれぞれ複数存在し、それぞれがネットワークNWを介して学習支援サーバ1と通信する。
【0031】
学習支援サーバ1としては、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む種々の入出力装置等を備えた、サーバ機器等の一般的なコンピュータ装置を利用することができる。より詳細には、補助記憶装置に予め、あるいは記録媒体からの複製等によって、後述する各手段として学習支援サーバ1を動作させるための学習支援プログラムを格納しておき、そのプログラムを主記憶装置上に展開して演算装置による演算を行い、入出力手段の制御等を行うことで、コンピュータ装置を本実施形態に係る学習支援システムにおける学習支援サーバ1として利用することができる。なお、本実施形態においては、学習支援サーバ1を単一のコンピュータ装置で実現する構成を示すが、相互に通信可能な複数のコンピュータ装置を協働させることで学習支援サーバ1を実現する構成としてもよい。
【0032】
また、学習者端末2としては、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段、種々の入出力装置等を備えた、一般的なコンピュータ装置を利用することができる。例えば、塾などにおいて使用されるPC(Personal Computer)や、学習者個人のスマートフォン、タブレット端末等を用いることができる。具体的には、コンピュータ装置に記憶されたウェブブラウザアプリケーションを用いて試験に対する解答入力等に係る入出力を行うことができる。この他、専用のプログラムを補助記憶装置に記憶させ、主記憶装置上に展開することで、コンピュータ装置を本実施形態に係る学習支援システムにおける学習者端末2として機能させてもよい。
【0033】
スクール端末3(ユーザ端末)としては、学習者端末2と同様に、一般的なコンピュータ装置を利用することができる。例えば、PC(Personal Computer)やスマートフォン、タブレット端末等を用いることができる。具体的には、コンピュータ装置に記憶されたウェブブラウザアプリケーションを用いて分析情報の入力や生徒の管理等に係る入出力を行うことができる。この他、専用のプログラムを補助記憶装置に記憶させ、主記憶装置上に展開することで、コンピュータ装置を本実施形態に係る学習支援システムにおけるスクール端末3として機能させてもよい。
【0034】
本実施形態における学習支援サーバ1は、分析情報登録手段10と、提供希望登録手段11と、利用情報登録手段12と、表示手段13と、解答受付手段14と、正誤判定手段15と、優先度算出手段16と、学習者登録手段17と、スクール登録手段18と、記憶手段19と、を備える。
【0035】
分析情報登録手段10は、スクール端末3を介してユーザによる分析情報の入力を受け付け、分析情報IDを割り当てて記憶手段19に登録する。具体的には、スクール端末3を介して分析情報の入力を行いたい試験を選択させ、当該試験の各問題に対する分析情報の入力を受け付け、記憶手段19に登録する。このとき、分析情報を入力したユーザ(提供者)のユーザIDを、提供者IDとして記録する。
【0036】
提供希望登録手段11は、スクール端末3を介して、分析情報の提供者から、当該分析情報の提供希望を受け付けて登録する。提供希望が登録された分析情報は、他のユーザからの希望に応じて提供することができるようになる。
【0037】
利用情報登録手段12は、スクール端末3を介して分析情報の利用希望をユーザから受け付け、分析情報の提供者及びユーザを対応付けた利用情報を登録する(以下、利用登録と表現する)。図4は、利用情報の一例を示す図である。ここに示すように、利用情報は、各分析情報の提供者を特定する提供者IDと、当該提供者により入力された分析情報を利用できるスクールのスクールIDと、を含む。このように、本実施形態においては、利用情報の登録は提供者単位で行われ、分析情報を利用したいユーザは、分析情報の提供者を指定して利用情報の登録を行う。即ち、ある提供者について利用登録を行うと、ユーザは当該提供者によって入力された分析情報のうち、提供者による提供希望があるものが利用可能になる。但し、本発明はこれに限るものではなく、分析情報ごとに利用登録を受け付ける構成としてもよい。
【0038】
図4においては、例えば提供者IDが00である分析情報については、スクールIDが02、03、05であるスクールによってそれぞれ利用登録が行われており、これらのスクールは当該提供者によって入力された全ての分析情報を利用可能であることが示されている。ここで、分析情報の提供者であるスクールは、利用登録を行わずとも、当該分析情報が利用可能に提供される。
【0039】
なお、本実施形態において、ひとつの試験についてユーザが利用可能な分析情報が複数ある場合には、利用可能な分析情報の中から利用する分析情報をユーザが選択することができる。また、ひとつの試験について、複数の分析情報をユーザが利用可能である場合に、ある分析情報における解説情報及び別の分析情報における重要度情報を組み合わせて利用することができる構成としてもよい。
【0040】
表示手段13は、学習者端末2及びスクール端末3において種々の表示をする為の表示処理を行い、表示処理結果を端末に送信する。解答受付手段14は、学習者端末2を介して試験問題に対する解答を学習者から受け付ける。正誤判定手段15は、記憶手段19に記憶された試験情報を参照して解答受付手段14が受け付けた解答の正誤を判定する。
【0041】
優先度算出手段16は、正誤判定手段15による判定結果及び分析情報に含まれる各問題の重要度に基づいて、学習における各問題の優先度を算出する。本実施形態においては、正解した問題に対しては最低値の優先度を算出し、不正解の問題に対しては、各問題の重要度に基づいた値を算出する。より具体的には、正解の問題に対しては優先度を0として算出し、不正解の問題に対しては9999段階で表現された重要度を優先度として算出する。
【0042】
学習者登録手段17は、学習者端末2又はスクール端末3を介して学習者の情報の入力を受け付け、記憶手段19に登録する。図5(a)は、学習者の情報の一例を示す図である。ここに示すように、本実施形態においては、学習者の情報として、学習者IDを割り当て、所属スクールのスクールIDと学習履歴を記憶する。学習履歴は、試験ごとに区別して記録され、学習者が学習支援システムを利用して学習を行うごとに更新される。
【0043】
スクール登録手段18は、スクール端末3を介してスクールの情報の入力を受け付け、記憶手段19に登録する。図5(b)は、スクールの情報の一例を示す図である。ここに示すように、本実施形態においては、スクールの情報として、スクールIDを割り当て、各スクールに所属する学習者の学習者IDを記憶する。なお、学習者の情報における所属スクールID及びスクールの情報における学習者IDは互いに対応付けられている。
【0044】
図6は、利用情報登録手段12による、利用情報の登録に係る処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS11において、他のユーザによって入力された分析情報の利用を希望するユーザのスクール端末3を介して、利用したい分析情報の提供者の指定を受け付ける。本実施形態においては、分析情報の利用を希望するユーザに、分析情報の提供者が指定する文字列を入力させることにより提供者の指定を受け付けるが、例えば、分析情報に基づいて提供者の選択肢を表示し、ユーザに選択させることで提供者の指定を受け付けてもよい。
【0045】
ステップS11で提供者の指定を受け付けると、当該ユーザによる分析情報の利用の可否を判定する(ステップS12)。ここで、本実施形態においては、ステップS11において指定された提供者の承認を受け付け、承認がある場合にはユーザによる分析情報の利用が可能であると判定する。この他には、例えば、利用料金の支払いをもって利用可能と判定してもよい。
【0046】
分析情報の利用が可能である場合には、ステップS13に進み、分析情報及びユーザを対応付けた利用情報を登録する。分析情報の利用が不可能である場合には、ステップS14に進み、スクール端末3を介してその旨をユーザに通知する。
【0047】
このように、本実施形態においては、提供者を指定して利用登録が行われる。ユーザがある提供者について利用登録を行うと、ユーザは当該提供者によって入力された分析情報のうち、提供者による提供希望があるものが利用可能になる。
【0048】
スクールは、所属する学習者に利用させる分析情報を、利用可能な分析情報の中から選択することができる。即ち、自ら入力した分析情報及び利用登録を行う際に指定した提供者によって入力された分析情報の何れかから選択することができる。スクールに所属する学習者は、スクールが選択した分析情報を利用して学習を行うことができる。
【0049】
ここで、本実施形態においては、学習者の情報が分析情報とは独立して記憶される。これにより、例えば学習者が所属するスクールが指定する分析情報を変更した場合にも、学習者の情報は保持される。即ち、試験に対する学習者の学習履歴を保ったまま、利用する分析情報を変更することができる。
【0050】
図7は、学習者端末2を介して学習を行わせる際の処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS21において、学習者から試験の選択を受け付ける。この際、本実施形態においては、学習者端末2において表示される試験選択画面は、利用情報に基づいて、当該学習者が所属するスクールが利用(選択)可能な分析情報がある試験を選択肢として表示する。
【0051】
図8は、試験選択画面W1の表示例である。試験選択画面W1は、試験選択部W11を備える。ここでは、第111回医師国家試験についての分析情報が利用可能であり、他の試験については利用可能な分析情報がない場合の表示例を示す。この場合、第111回医師国家試験のみが選択肢として表示される。ただし、本発明はこれに限るものではなく、スクールが指定する全ての試験を選択できるようにしてもよいし、利用情報以外の情報(例えば、利用者のクラス等の情報)を更に用いて、選択肢として表示する試験を決定してよい。
【0052】
ステップS22においては、学習者端末2を介して学習者による解答の入力を受け付ける。この際、問題文については、例えば、学習者が所有する書籍や印刷物、画像ファイルやドキュメントファイル等の資料を参照させてもよいし、解答入力画面において、問題文を含むファイルを表示させるためのリンクを提供してもよい。図9は、解答入力画面W2の表示例である。ここに示すように、解答入力画面W2は、制限時間表示部W21と、解答入力部W22と、採点ボタンW23と、を備え、学習者が採点ボタンW23を操作すると解答の入力が受け付けられる。ここで、本実施形態においては、解答の入力に制限時間を設け、制限時間表示部W21には残り時間が表示されており、残り時間が0になると、自動的に採点ボタンW23が操作されたときと同様の処理が行われる。
【0053】
採点ボタンW23が操作されると、ステップS23において、正誤判定手段15が各問題について記憶手段19に記憶された試験情報に含まれる正解情報を参照し、解答の正誤を判定する。本実施形態においては、更に各問題の正誤に基づいて採点を行い、試験全体の点数を算出する。
【0054】
全ての問題について正誤の判定が完了すると、ステップS24において、学習者の学習履歴が記録され、表示手段13が、学習者端末2において採点結果画面を表示する為に、正誤判定結果及び採点結果を表示処理する。図10(a)は、採点結果画面W3の表示例を示す図である。ここに示すように、採点結果画面は、試験の得点を表示する得点表示部W31と、各問題の正誤を表示する正誤表示部W32と、を備える。正誤表示部W32は、各問題の正誤を示す正誤アイコンW33を表示し、正誤アイコンW33が操作されると、学習者が所属するスクールが選択した分析情報に基づいて、表示手段13が対応する問題の解説内容を表示処理し、学習者端末2において解説画面を表示する。
【0055】
ここで、学習者端末2において解説画面を表示する為に、学習者が所属するスクールが利用登録を行い、利用可能な分析情報の中から選択した分析情報に基づいて、表示手段13が、各問題についての解説内容を表示処理する。図10(b)は、解説画面W4の表示例を示す図である。ここに示すように、本実施形態における解説画面W4は、解説表示部W41を含む。なお、図10(b)においてはテキスト形式の解説情報に基づく解説画面W4の表示例を示すが、解説情報に応じて、解説動画や練習問題の問題文と解答欄等が表示されてもよい。
【0056】
ステップS25においては、優先度算出手段16が各問題の学習優先度を算出する。本実施形態においては、正解した問題に対しては最低値の優先度を算出し、不正解の問題に対しては、各問題の重要度に基づいた値を算出する。より具体的には、正解の問題に対しては優先度を0として算出し、不正解の問題に対しては9999段階で表現された重要度を優先度として算出する。ただし、本発明はこれに限るものではなく、各問題の正誤判定結果及び重要度に基づいて任意の方法で優先度を算出してよい。例えば、正解の場合と不正解の場合にそれぞれ所定の定数を重要度に乗じることで優先度を算出するような構成としてもよい。なお、優先度の算出は必ずしも解説画面の表示後すぐに行わなくてもよい。例えば、後述する優先問題ボタンが操作されたとき等、ステップS23における各問題の正誤判定より後の、任意のタイミングで優先度を算出してよい。
【0057】
また、本実施形態においては、解答した試験の結果は学習者端末2又はスクール端末3を介して何度でも確認できる。図11は、過去の解答結果の確認画面の表示例を示す図である。確認画面W5は、再挑戦ボタンW51(図11における「不正解再挑戦-3」)と、優先問題ボタンW52(図11における「ワンナビ-3」)と、を備える。
【0058】
再挑戦ボタンW51が操作されると、表示手段13が、試験に含まれる問題のうち、過去の解答において不正解であった問題のみの解答の入力を受け付ける解答入力部を表示させた解答入力画面を表示し、解答受付手段14が解答の入力を受け付ける。
【0059】
優先問題ボタンW52が操作されると、優先度算出手段16が算出した優先度に基づいて決定された1又は複数の優先問題の解答の入力を受け付ける解答入力部を表示させた優先問題解答入力画面を表示し、解答受付手段14が解答の入力を受け付ける。例えば、本実施形態においては、優先度の最も高い問題1問の解答の入力を受け付ける解答入力部を表示させた解答入力画面を表示する。ここで、本発明における分析画面は、本実施形態において優先問題ボタンW52が操作された場合に表示される優先問題解答入力画面を含む。
【0060】
この他には、優先問題ボタンW52が操作された場合に、学習者端末2において重要度表示画面を表示する為に、表示手段13が、学習者が所属するスクールが選択した分析情報に基づいて優先度算出手段16が算出した各問題の優先度を表示処理してもよい。例えば、重要度表示画面は優先度が高い順に各問題を表示してもよい。
【0061】
このように、各問題に対応付けて優先度を表示することにより、学習者は優先的に学習すべき問題を認識できるため、効率的に学習を行うことができる。
【0062】
なお、図11においては再挑戦ボタンW51又は優先問題ボタンW52の操作による、不正解問題又は優先問題に対する再挑戦が2回行われた場合の解答結果の確認画面の表示例を示す。本実施形態においては、再挑戦ボタンW51又は優先問題ボタンW52の何れかの操作による再挑戦が行われると、新たな試験結果の記録が表示されるようになる。即ち、例えば図11の状態から優先問題ボタンW52の操作によって優先問題への解答が行われると、新たに「出題―4」の結果の表示が追加される。
【0063】
また、再挑戦ボタンW51又は優先問題ボタンW52の何れかの操作による試験への再挑戦に、例えば、上限30回などの回数制限を設けることができる。再挑戦の回数が上限に達した場合や、試験の全問題への解答を受け付けたい場合には、試験情報及び分析情報を複製して、元の試験情報とは別の試験情報として登録する複製手段を介してコピーして、別の試験として扱うことにより、同じ試験の全問題に対して再び解答を受け付けることができる。試験選択画面においては、複製された試験情報に基づいた試験の選択肢が表示される。
【0064】
本実施形態においては、このようにして同じ試験の全問題について複数回解答を受け付けた場合には、その結果を比較することができる。学習者端末2又はスクール端末3を介して試験結果の比較画面の表示リクエストが入力されると、表示手段13が学習者の情報に含まれる学習履歴を表示処理し、表示処理結果を送信する。図12は、試験結果の比較画面の表示例を示す図である。
【0065】
ここに示すように、試験結果の比較画面W6においては、解答比較表W61と、得点比較部W62と、を表示する。解答比較表W61は、各問題の問題番号と、各問題の正解と、前回の試験の際に入力した解答と、今回の試験の際に入力した解答と、を各列に示す。また、得点比較部W62は、前回の得点と今回の得点を表示する。また、得点に加えて、各回の順位を表示してもよい。この場合、順位は、日次、週次等、任意の間隔で集計して設定すればよい。
【0066】
このように、同じ試験についての複数回の学習履歴を記録し、これに基づいて比較画面W6を表示することにより、試験結果の比較を行うことができる。これにより、学習者やスクールは学習の効果を確認することができ、より効率的な学習に役立てることができる。
【0067】
また、図示例では、前回及び今回の2回分の試験結果を比較表示させていたが、前々回、前回、今回の3回分の試験結果など、3回以上の複数の試験結果を比較可能に構成してよい。更に、例えば初回の試験結果と最新の試験結果等、2回以上の任意の試験結果を比較可能に構成してもよい。
【0068】
以上のように、本発明によれば、スクールが自ら入力した分析情報を利用して生徒に学習を行わせることによって特色を出すことができ、一方で、他のユーザが入力した分析情報を利用して生徒に学習を行わせればスクールの負担を減らすことができる。
【0069】
また、生徒を持たないユーザからも分析情報の入力を受け付けることができるため、生徒の指導を行わず、分析情報の提供によって利益を得たいユーザの要望に応えることができる。
【0070】
更に、複数のユーザから分析情報の入力を受け付け、ユーザが利用したい分析情報を選択できるため、よりよい解説や適当な重要度を含む分析情報が求められることになり、ユーザ間の競争によって、分析情報の質が向上する効果が期待できる。
【0071】
なお、本実施形態においては、ユーザとしてスクール及び分析者を含み、学習者は所属するスクールが選択した分析情報を利用して学習する構成を示したが、これに加えて学習者が直接利用登録(購入)をして分析情報を利用できる構成としてもよい。
【0072】
また、学習者の学習時間や試験の利用回数、ユーザの利用日数等を記録してもよい。例えば、このような利用履歴に基づいて、分析情報の利用料金を設定したり、自ら入力した分析情報の他のユーザによる利用状況を提供者が確認したりできるような構成としてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 学習支援サーバ
10 分析情報登録手段
11 提供希望登録手段
12 利用情報登録手段
13 表示手段
14 解答受付手段
15 正誤判定手段
16 優先度算出手段
17 学習者登録手段
18 スクール登録手段
19 記憶手段
2 学習者端末
21 入力手段
22 表示部
3 スクール端末
31 入力手段
32 表示部
NW ネットワーク
W1 試験選択画面
W11試験選択部
W2 解答入力画面
W21 制限時間表示部
W22 解答入力部
W3 採点結果画面
W31 得点表示部
W32 正誤表示部
W33 正誤アイコン
W4 解説画面
W41 解説表示部
W5 確認画面
W51 再挑戦ボタン
W52 優先問題ボタン
W6 比較画面
W61 解答比較表
W62 得点比較部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12