(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-12
(45)【発行日】2022-10-20
(54)【発明の名称】レーザ加工装置
(51)【国際特許分類】
B23K 26/03 20060101AFI20221013BHJP
B23K 26/064 20140101ALI20221013BHJP
【FI】
B23K26/03
B23K26/064 K
B23K26/064 Z
(21)【出願番号】P 2019046674
(22)【出願日】2019-03-14
【審査請求日】2021-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】519090893
【氏名又は名称】マイクロエッヂプロセス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069073
【氏名又は名称】大貫 和保
(72)【発明者】
【氏名】白井 明夫
【審査官】後藤 泰輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-135583(JP,A)
【文献】特開平02-142695(JP,A)
【文献】特開2002-172480(JP,A)
【文献】国際公開第2017/145330(WO,A1)
【文献】特開2018-187684(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00-26/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光領域内の第1の波長を有するレーザ光を
照射する複数の第1の半導体素子、これら複数の第1の半導体素子から発光されるレーザ光を光学的に集光する集光レンズおよび該集光レンズによって集光されたレーザ光を伝送するための伝送ファイバによって構成される発光半導体モジュールと、該発光半導体モジュールの伝送ファイバから出射されるレーザ光を加工用レーザ光として光学的に集光して被加工物に照射するための対物レンズとによって少なくとも構成されるレーザ加工装置において、
前記複数の半導体素子内に、前記第1の波長と異なる可視光領域内の第2の波長を有するレーザ光をパイロットレーザ光として
照射する少なくとも1つの第2の半導体素子を設けること、
前記発光半導体モジュールと前記対物レンズの間に、前記第1の波長を有する加工用レーザ光の反射率および前記第2の波長を有するパイロットレーザ光の反射率が異なる光学フィルタを設けること、
前記被加工物で反射し前記光学フィルタを透過または反射した前記パイロットレーザ光を受光して前記加工用レーザの照射位置を特定する画像処理装置を具備すること
、および、
前記第1の半導体素子は、前記第1の波長として450nmの波長を有する青色レーザ光を照射すると共に、前記第2の半導体素子は、前記第2の波長として530nmの波長を有する緑色レーザ光を照射することを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項2】
前記光学フィルタは、前記第1の波長を有する加工用レーザ光をほぼ全反射させると共に、前記第2の波長を有するパイロットレーザ光を半反射および半透過させることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
【請求項3】
前記光学フィルタは、前記第1の波長を有する加工用レーザ光をほぼ全透過させると共に、前記第2の波長を有するパイロットレーザ光を半反射および半透過させることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の波長を有する半導体レーザを加工部分に照射して当該加工部分の溶融、溶接、切断等を行うレーザ加工装置であって、レーザの照射位置を特定するためのパイロットレーザ機構を具備するレーザ加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2001-340979号公報)は、被加工物の加工面に加工用レーザを照射する加工用レーザ照射装置と、被加工物にロボットティーチング用のパイロットレーザを照射するパイロットレーザ照射装置と、上記加工用レーザおよびパイロットレーザの照射軸を一体に移動させるロボットとを備えるレーザ加工装置であって、上記パイロットレーザの被加工物からの反射光の強度を検出する検出手段とを設け、パイロットレーザの照射光の照射ポイントと反射光または散乱光の強度の検出値の最大値とにより、ティーチングのポイントを確定するものを開示する。さらに、この特許文献1には、加工用レーザの光路と第1パイロットレーザ発振装置から発振されたパイロットレーザの光路との交差上に配置され、加工用レーザを透過し、パイロットレーザは透過した加工用レーザと光路が同じになるように反射する第1反射手段としてのハーフミラー(ダイクロイックミラー)が設けられることが開示される。
【0003】
特許文献2(特開2007-253200号公報)は、レーザ光の合焦位置を容易に見つけられるようにしたレーザ溶接装置を開示する。このレーザ溶接装置において、溶接用レーザ光の光束の最外周部分を通過するように2本の可視光パイロットレーザ光を入れるためのパイロットレーザ光源を配置したもので、合焦時には2本のパイロットレーザ光が1つに見え、合焦していないときには2点に向けるため、2本のパイロットレーザ光が1つに見えるように溶接用レーザ光の焦点位置(焦点距離)または溶接用レーザ光の射出位置を調整するものである、
【0004】
特許文献3(特表2010-514568号公報)は、レーザビーム処理装置を開示する。このレーザビーム処理装置は、少なくとも1つのレーザビーム源を有しており、レーザビーム源は少なくとも1つの未加工品にリング状のレーザ焦点を加えるもので、特に特許文献3に記載された発明では、未加工品によって反射されたレーザビームをセンサユニット上に結像するための手段が設けられ、さらに少なくとも1つの未加工品に対してリング状のレーザ焦点の焦点位置をアライメントするための方法を開示する。この焦点位置をアライメントするための方法は、少なくとも1つの未加工品に対して相対的にパイロットレーザビームによって行われるもので、このパイロットレーザビームが未加工品によって反射され、センサユニット上に結像されるが、未加工品を溶解しないようにパラメータ化されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-340979号公報
【文献】特開2007-253200号公報
【文献】特表2010-514568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高出力ファイバ結合型半導体レーザは、複数の半導体素子の所定の電流を印加することにより半導体素子が発光し、複数の半導体素子からの光を特殊レンズで集光し、一本のファイバに挿入することで高出力化し所定の特性を持った光エネルギーをファイバ伝送するものである。
【0007】
また最近では、精密または微細な箇所の溶融、溶接、切断等の加工を可能にする波長の短い青色半導体レーザの使用が要望されている。この青色半導体レーザの場合、ファイバより出射された光の波長は450nmで、そのままだとある一定の広がり角で散乱するため、特殊レンズで集光して約φ100μmのレーザビームが得られる。集光されたビームは、例えば面積当たり20W、50W、100Wの高出力となり、金属では溶融、溶接、切断等の加工が可能になる。
【0008】
この青色半導体レーザによる精密な加工では、レンズ系により集光されたφ100μmの光を正確に加工希望箇所に当てることが重要となる。特許文献1に開示されるような同軸光学系は、加工物とレーザ光を同軸上のカメラで位置を確認できるため微細な電子基板、半導体ウェアの加工に適しているため、一般的に用いられている。
【0009】
一般的に赤外レーザでは、レーザ光自体が可視光外(800~1100nm)のため、位置決めをする用途で可視光(600~700nm)がパイロットレーザとして用いることができるが、青色レーザ光は波長450nmで可視光であり、同軸モニター上でも青色の光を確認できるが、複数の半導体素子による高出力のレーザ光のため、パイロットレーザとして使用する場合には被加工品に溶融が起こらないように出力を下げた場合でも、複数のレーザ光が同軸モニター上ではハレーションを起こすことから、レーザ光の位置決めで使用するのは難しいという問題が生じる。
【0010】
このため、本発明は、加工のために可視光領域の波長を有するレーザ光を使用するレーザ加工装置において、レーザ光の波長と異なる可視光領域の波長を有するパイロットレーザを用いたレーザ加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るレーザ光装置は、可視光領域内の第1の波長を有するレーザ光を放出する複数の第1の半導体素子、これら複数の第1の半導体素子から発光されるレーザ光を光学的に集光する集光レンズおよび該集光レンズによって集光されたレーザ光を伝送するための伝送ファイバによって構成される発光半導体モジュールと、該発光半導体モジュールの伝送ファイバから出射されるレーザ光を加工用レーザ光として光学的に集光して被加工物に照射するための対物レンズとによって少なくとも構成されるレーザ加工装置において、前記複数の半導体素子内に、前記第1の波長と異なる可視光領域内の第2の波長を有するレーザ光をパイロットレーザ光として発光させる少なくとも1つの第2の半導体素子を設けること、 前記発光半導体モジュールと前記対物レンズの間に、前記第1の波長を有する加工用レーザ光の反射率および前記第2の波長を有するパイロットレーザ光の反射率が異なる光学フィルタを設けること、および前記被加工物で反射し前記光学フィルタを透過または反射した前記パイロットレーザ光を受光して前記加工用レーザの照射位置を特定する画像処理装置を具備することにある。尚、前記光学フィルタとしてはダイクロイックフィルターが望ましい。
【0012】
これによって、可視光領域内の第1の波長を有する加工用レーザ光と、第1の波長と異なる可視光領域内の第2の波長を有するパイロットレーザ光とを同一の半導体モジュールから出射することができるので、加工用レーザ光とパイロットレーザ光とを同軸光学系として画像処理することができるものである。特に、この場合、光学フィルタによって加工用レーザ光とパイロットレーザ光の反射率を異ならせることによって、パイロットレーザ光のみを画像処理装置内に取り込めるようにできるものである。
【0013】
さらに、前記光学フィルタは、前記第1の波長を有する加工用レーザ光をほぼ全反射させると共に、前記第2の波長を有するパイロットレーザ光を半反射および半透過させることが望ましい。
【0014】
これによって、前記光学フィルタが加工用レーザ光を全反射すると共にパイロットレーザ光を半反射することができるので、前記画像処理装置を前記光学フィルタの背面側に設けることによって、光学フィルタを透過するパイロットレーザ光のみを画像処理装置内に取り込むことが可能となるものである。
【0015】
さらにまた、前記光学フィルタは、前記第1の波長を有する加工用レーザ光をほぼ全透過させると共に、前記第2の波長を有するパイロットレーザ光を半反射および半透過させることが望ましい。
【0016】
これによって、光学フィルタが加工用レーザをほぼ全透過すると共にパイロットレーザを半透過としたことによって、前記光学フィルタの反射側に前記画像処理装置を配置すると、被加工物から反射するパイロットレーザ光のみが光学フィルタで反射されるので前記画像処理装置に取り込むことができるこものである。
【0017】
さらに、前記加工用レーザは、前記第1の波長として450nmの波長を有する青色レーザ光であると共に、前記パイロットレーザは、前記第2の波長として530nmの波長を有する緑色レーザ光であることが望ましい。これによって、伝送ファイバから出射される光は、青色(450nm)と緑色(530nm)の2種類の単光色であり、青色は前記光学フィルタで全反射し、緑色は50%反射(50%透過)するものである。
【0018】
また、加工用レーザ用の半導体素子へ電流を印加する系統と、パイロットレーザ用の半導体素子へ電流を印加する系統とを別系統とすることによって各々の光の調整が可能となるものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、可視光領域の波長を有する加工用レーザ光と、可視光領域であって前記加工用レーザ光の波長と異なる波長を有するパイロットレーザ光とを同軸光学系として発光させると共に、光学フィルタによってパイロットレーザ光のみを透過または反射させて画像処理装置に取り込むことができるため、加工用レーザ光の作業点を明確に指摘することができるので、作業性を向上させることができるものである。
【0020】
さらに、加工用レーザ光を青色(450nm)とし、パイロットレーザ光を緑色(530nm)とすることによって、近接する波長によって加工点を特定できるため、異なる波長による誤差を最小限にすることができるという効果も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施例1に係るレーザ加工装置の概略構成図である。
【
図2】本発明の実施例1に係るレーザ加工装置の発光半導体モジュールの概略構成図である。
【
図3】本発明の実施例1に係るレーザ加工装置の光学フィルタの特性を示した特性線図である。
【
図4】本発明の実施例2に係るレーザ加工装置の概略構成図である。
【
図5】本発明の実施例2に係るレーザ加工装置の光学フィルタの特性を示した特性線図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明の実施例について、図面により説明する。
【実施例1】
【0023】
本発明の実施例1に係るレーザ加工装置1は、例えば
図1に示すように、内部に約45°に傾斜して配された光学フィルタ2が配される内部空間3を画成するケース4と、このケース4の一方の側に設けられ、加工用レーザ光Aおよびパイロットレーザ光Bを出射するための発光半導体モジュール5およびレーザ光を集光する光学レンズ6を有するレーザ発生部7と、前記発光半導体モジュール5と垂直位置に配置される画像処理装置8と、この画像処理装置8と対向する位置に配置され、前記光学フィルタ2によって反射された加工用レーザ光Aを被加工物10の加工点Pに集光するための対物レンズ9とを少なくとも具備する。
【0024】
前記発光半導体モジュール5は、例えば
図2に示すように、基板50上に、可視光領域の第1の波長(例えば450nm)を有する加工用レーザ光Aを出射するための複数の発光半導体素子(青色半導体素子)51と、パイロットレーザ光Bを出射するための発光半導体素子(緑色半導体装置)52とを有し、それぞれの半導体素子51,52の前面には集光レンズ53が設けられ、発光半導体素子51,52から出射される光を集光して伝送ファイバ54に伝える。そしてそれぞれの伝送ファイバ54内を伝送される加工用レーザ光Aおよびパイロットレーザ光Bは光学レンズ55を介して1本の集約ファイバ56に集約されて伝送され、レーザ光A,Bをレーザ発生部7に供給する。
【0025】
この集約ファイバ56から出射されるレーザ光A,Bは、ある一定の広がり角で散乱するので、光学レンズ6によって前記内部空間3内を光学フィルタ2に向かう平行光に変換される。
【0026】
前記光学フィルタ2は、例えばダイクロイックフィルタである。さらにこの光学フィルタ2は、実施例1では、
図3に示すようなダイクロ特性を有するもので、その特性は、例えば可視光領域(300nm~700nm)の第1の波長(この実施例1では青色450nm)αを含む所定の範囲(α1~α2)の波長においてほぼ全反射(98%以上の反射率もしくは2%以下の透過率)であり、可視光領域の第2の波長(この実施例1では緑色530nm)βを含む所定の範囲(β1~β2)の波長において半反射(50%前後の反射率もしくは50%前後の透過率)である。
【0027】
これによって、前記光学レンズ6によって平行光となった加工用レーザ光Aは、光学フィルタ2の特性によって全反射されて90°方向が転換し、対物レンズ9によって被加工物10の加工点Pに集光され、例えば加工点Pの溶融、溶接、切断等の加工を行うものである。
【0028】
また、加工点P近郊の映像は、前記α1~α2の間の可視光を除いて対物レンズ9を透過して前記画像処理装置8に入力される。また、前記第2の波長βを有する緑色のパイロットレーザ光Bは、前記光学フィルタ2で約50%反射されて対物レンズ9を介して加工点Pに到達し、この加工点Pから反射して前記対物レンズ9を通過し、さらに光学フィルタ2を50%の透過率(最終的に最初の25%程度)で通過して前記画像処理装置8に至り、前記加工点P近郊の映像に加工点Pの位置を明らかにする。
【0029】
以上のように、本発明の実施例1によれば、レーザ発生部7から、加工用レーザ光Aとパイロットレーザ光Bとが、同軸光学系として出射されると共に、光学フィルタ2が加工用レーザ光Aをほぼ全反射すると同時にパイロットレーザ光Bを半反射(半透過)させるため、光学フィルタ2を透過するパイロットレーザ光Bによって加工用レーザ光Aの照射位置を特定することが可能となるため、効率的な位置特定が可能となるものである。
【0030】
また、前記加工用レーザ光Aが可視光の短い波長を有する青色であることから、微細点の加工を可能にすると共に、パイロットレーザ光Bが加工用レーザ光Aと波長において近似した緑色としたことによって、波長誤差による位置特定の誤差を小さくすることが可能となるものである。
【実施例2】
【0031】
本発明の実施例2に係るレーザ加工装置1’は、例えば
図4に示すように、内部に約45°に傾斜して配された光学フィルタ2’が配される内部空間3を画成するケース4と、このケース4の上部に設けられ、加工用レーザ光Aおよびパイロットレーザ光Bを出射するための発光半導体モジュール5およびレーザ光を集光する光学レンズ6を有するレーザ発生部7と、前記ケース4の1つの側部であって前記発光半導体モジュール5と垂直位置に配置される画像処理装置8と、このレーザ発生部7と対向する位置に配置され、前記光学フィルタ2によって透過された加工用レーザ光Aを被加工物10の加工点Pに集光するための対物レンズ9とを少なくとも具備する。尚、本実施例2では、本実施例1と同一の部分および類似する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】
この実施例2に係る光学フィルタ2’は、例えばダイクロイックフィルタである。さらにこの光学フィルタ2’は、
図5に示すようなダイクロ特性を有するもので、その特性は、例えば可視光領域(300nm~700nm)の第1の波長(この実施例2においても青色450nm)αを含む所定の範囲(α1~α2)の波長においてほぼ全透過(98%以上の透過率もしくは2%以下の反射率)であり、可視光領域の第2の波長(この実施例2においても緑色530nm)βを含む所定の範囲(β1~β2)の波長において半反射(50%前後の透過率もしくは50%前後の反射率)である。
【0033】
これによって、前記光学レンズ6によって平行光となった加工用レーザ光Aは、光学フィルタ2の特性によって全透過されてほぼ直線状に進み、対物レンズ9によって被加工物10の加工点Pに集光され、例えば加工点Pの溶融、溶接、切断等の加工を行うものである。
【0034】
また、加工点P近郊の映像は、前記α1~α2の間の可視光を除いて対物レンズ9を反射して前記画像処理装置8に入力される。また、前記第2の波長βを有する緑色のパイロットレーザ光Bは、前記光学フィルタ2で約50%透過されて対物レンズ9を介して加工点Pに到達し、この加工点Pから反射して前記対物レンズ9を通過し、さらに光学フィルタ2を50%の反射率(最終的に最初の25%程度)で通過して前記画像処理装置8に至り、前記加工点P近郊の映像に加工点Pの位置を明らかにする。
【0035】
以上のように、本発明の実施例2によれば、レーザ発生部7から、加工用レーザ光Aとパイロットレーザ光Bとが、同軸光学系として出射されると共に、光学フィルタ2が加工用レーザ光Aをほぼ全透過すると同時にパイロットレーザ光Bを半透過(半反射)させるため、光学フィルタ2で反射するパイロットレーザ光Bによって加工用レーザ光Aの照射位置を特定することが可能となるため、効率的な位置特定が可能となるものである。
【符号の説明】
【0036】
1,1’ レーザ加工装置
2,2’ 光学フィルタ
3 内部空間
4 ケース
5 発光半導体モジュール
6 光学レンズ
7 レーザ発生部
8 画像処理装置
9 対物レンズ
10 被加工物
A 加工用レーザ光
B パイロットレーザ光
P 加工点