(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-12
(45)【発行日】2022-10-20
(54)【発明の名称】電気掃除機用吸込み具
(51)【国際特許分類】
A47L 9/02 20060101AFI20221013BHJP
【FI】
A47L9/02 D
A47L9/02 A
(21)【出願番号】P 2021131970
(22)【出願日】2021-08-13
【審査請求日】2021-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】309028019
【氏名又は名称】加々美 孝雄
(74)【代理人】
【識別番号】100197996
【氏名又は名称】中村 武彦
(72)【発明者】
【氏名】加々美孝雄
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-117159(JP,A)
【文献】特開2017-131489(JP,A)
【文献】特開2010-136799(JP,A)
【文献】実公昭45-000536(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気掃除機のホースに着脱可能に接続される接続管と、
前記接続管と一体に形成され、本体に中空部を有し先端に開口部が形成されたパイプ状のノズルと、
前記ノズルの外周面から径方向外側に突出するとともに前記ノズルの長手方向に直線状に延びるブレード部と、
前記ブレード部の両側に長手方向に沿って所定の間隔で形成され、前記中空部と連通する複数のノズル吸引口と、を備え
、
前記ブレード部は、前記ノズルの外周面上で移動し、前記ノズル吸引口は、前記ブレード部の両側に長手方向に沿って延びる長孔状に形成された電気掃除機用吸込み具。
【請求項2】
電気掃除機のホースに着脱可能に接続される接続管と、
前記接続管と一体に形成され、本体に中空部を有し一方の端部に開口部が形成され、他方の端部に固定フランジ部が形成されたパイプ状の固定ノズルと、
前記固定ノズルの開口部の内周面に接続された先端ノズルと、
前先端ノズルの外周面に形成された先端フランジ部と、
前記先端フランジ部と前記固定フランジ部とにより長手方向の移動を規制され、前記固定ノズルの外周面に回転自在に支持された回転ノズルと、を備え、
前記回転ノズルは、長手方向に形成された1条のスリットと、前記固定ノズルの外周面に支持される内周面とを含み、
前記回転ノズルと一体に形成され、前記回転ノズルの外周面から径方向外側に突出するとともに前記回転ノズルの長手方向に直線状に延びる回転ノズルブレード部と、
前記回転ノズルブレード部の両側に、長手方向に沿って延びる長孔状の回転ノズル吸引口と、
前記回転ノズル吸引口と前記中空部とを連通させる、前記固定ノズルの長手方向に形成された複数の長孔状の固定ノズル吸引口と、
をさらに備える電気掃除機用吸込み具。
【請求項3】
前記回転ノズルは前記固定ノズルの長手方向に沿って複数個が連なり、
前記固定ノズルは、外周面から径方向外側に突出するとともに前記固定ノズルの長手方向に直線状に延びるストッパーと、前記回転ノズル吸引口と前記中空部とを連通させる前記固定ノズルの長手方向に形成された1列の長孔状の固定ノズル吸引口とを有し、
前記スリットは、前記ストッパーよりも幅広に形成された請求項2に記載の電気掃除機用吸い込み具。
【請求項4】
前記回転ノズルブレード部は、先端にフィット部を備える請求項2又は3に記載の電気掃除機用吸い込み具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、掃除機に用いる隙間ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
家具と壁や床とのすき間の塵埃も吸引できる電気掃除機用のノズルとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
特許文献1のノズルは、ノズルの直径を細くすることにより家具の隙間などに差し入れやすくし、さらにノズルの側面に小孔を列状に設けることにより床面の塵埃を広い面積にわたって吸引できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、家具と壁や床との隙間の塵埃を吸引しようとしたとき、ノズルに形成された列状の小孔からの吸引力のみで塵埃を吸引するものと考えられるが、この技術においては、床面等の平面に接触して塵埃を払拭することができないため、平面にこびりついた微細な塵埃の吸引が困難である。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、家具の隙間などの狭い空間の平面部分を広い面積にわたって払拭でき、且つ、払拭した塵埃を効果的に吸引できる電気掃除機用吸込み具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における電気掃除機用吸込み具は、電気掃除機のホースに着脱可能に接続される接続管と、接続管と一体に形成され、本体に中空部を有し先端に開口部が形成されたパイプ状のノズルと、ノズルの外周面から径方向外側に突出するとともにノズルの長手方向に直線状に延びるブレード部と、ブレード部の両側に長手方向に沿って所定の間隔で形成され、中空部と連通する複数のノズル吸引口とを備え、ブレード部は、ノズルの外周面上で移動し、ノズル吸引口は、ブレード部の両側に長手方向に沿って延びる長孔状に形成された。
【発明の効果】
【0008】
本発明の電気掃除機用吸込み具によれば、家具の隙間などの狭い空間の壁面や床面などの平面部分を、ブレード部により広い面積にわたって払拭することができ、且つ、払拭した塵埃をノズル吸引口により効果的に吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の使用時の概念図である。
【
図3】本発明の第1の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の使用時の要部断面図である。
【
図4】本発明の第2の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の斜視図である。
【
図7】本発明の第2の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の使用時(回転ノズル吸引口が全開時)の要部断面図である。
【
図8】本発明の第2の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の使用時(回転ノズル吸引口が部分的に閉じている状態)の要部断面図である。
【
図9】本発明の第3の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の斜視図である。
【
図12】本発明の第3の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の回転ノズルが回転(時計回り)する機能を説明するための断面図である。
【
図13】本発明の第3の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の回転ノズルが回転(反時計回り)する機能を説明するための断面図である。
【
図14】本発明の第4の実施例に係る電気掃除機用吸込み具の要部斜視図である。
【
図16】本発明の第4の実施例に係る電気掃除機用吸込み具のブレード部が移動(左方向)する機能を説明するための断面図である。
【
図17】本発明の第4の実施例に係る電気掃除機用吸込み具のブレード部が移動(右方向)する機能を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の電気掃除機用吸込み具について、図面を参照しながら各実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、電気掃除機用吸込み具、電気掃除機用吸込み具の構成部材および電気掃除機用吸込み具の周辺部材を模式的に表したものであり、これらの実寸の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、特に断らない限り、便宜上、
図1に示す電気掃除機用吸込み具の向きを基準に、上下などの方向を表わす。重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
【0011】
(第1実施形態)
図1~
図3には、本発明の第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10が示されている。この電気掃除機用吸込み具10は、電気掃除機のホース等(図示せず)に継手として着脱可能に接続して用いられる接続管1と、接続菅1と一体的に形成され、中空部5を有するパイプ状のノズル2とを含んでいる。
【0012】
掃除機(図示せず)と電気掃除機用吸い込み具10を接続する接続菅1の一方の端部には掃除機のホース(図示せず)が着脱可能に連結される。この連結部分は、円錐台状に形成されており、端部に向かって徐々に外径が小さくなっているため様々な内径の電気掃除機のホース(図示せず)との接続が可能になっている。他方の端部には、接続菅1と同様にパイプ形状をしたノズル2が延設されている。
【0013】
ノズル2は、接続菅1の電気掃除機(図示せず)が接続される側とは反対側に延びており、接続菅1に近い部分では直線状には形成されておらず、約40度曲がった屈曲部3にて接続菅1と一体化されている。すなわち、ノズル2は、正面視の全体形状が「く字状」を呈している。これによって、例えば床面11よりも高い位置で接続菅1を保持しながら、ノズル2の直線部分を床面11に沿わせることができ、平面部分を広い面積にわたって払拭することができる。ノズルの屈曲部3は、熱可塑性の直線状のパイプを曲げてもよいし、関節を設けて曲がるようにしてもよい。なお、本実施形態では、ブレード部7の頂点を床面11などの平面部分に線接触させたまま移動させる動作を払拭動作と称する。
【0014】
ノズル2の直径は約1cm~3cmに形成され、直線部分の長さが約30cm~50cmに形成されているため、狭い箇所に入れることができる。例えば、
図2に示されるように家具9の下の床面11や、家具9の裏の壁面などに入れ、塵埃を後述するノズル吸引口4などから吸引することができる。接続菅1およびノズル2はともに中空構造であって、電気掃除機(図示せず)の吸引力は接続菅1からノズル2の中空部5まで伝達されるため、ノズル2の外周面に形成されたノズル吸引口4などから塵埃を吸引することができる。ノズル2の材料は、塩ビ、ナイロン、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリエチレン等の素材を用いることができる。なお、ノズル2の形状や大きさは特に限定されないものである。
【0015】
ノズル2には、外周面から外側に突出し長手方向に直線状に延びるブレード部7が形成されている。ブレード部7の両側には、長手方向に沿って所定の間隔で複数のノズル吸引口4が形成されており、パイプ状のノズル2の中空部5と連通している。
【0016】
ブレード部7は、ノズル2の外周面から径方向外側に突出するとともに、ブレード部7の頂点がノズル2の直線部分の軸方向と平行に直線状に延びている。ブレード部7の頂点が直線状に延びているため、掃除の対象である床面11や壁面に線接触することができる。本実施形態の場合、ブレード部7は長手方向で断続的に形成されているが、これは一例であり連続した直線状に形成されていてもよい。また、ブレード部7は、その側面壁8が傾斜面となっており、断面形状が台形に形成されている。ブレード部7の頂点を床面11などの平面部分に線接触させたまま移動させる払拭動作により集められた塵埃は、ブレード部7の側面壁8に沿ってノズル吸引口4へと案内される。このようにブレード部7は、塵埃を集める集塵手段として機能しており、ブレード部7の先端は、ノズル吸引口4との距離が近くなるように低く設定されている。本実施形態では、ブレード部7の先端は、ノズルの外周面から3mm~5mmの高さに制限されている。ブレード部7の先端とノズル吸引口4の距離が近いことにより、ブレード部7の先端で払拭した塵埃を取りこぼすことなくノズル吸引口4で吸引することができる。なお、ブレード部7の形状や大きさは適宜設計される。
【0017】
ノズル吸引口4は、ノズル2の直線部に複数開口されている。このためブレード部7の先端を床面11に線接触させたとき、複数のノズル吸引口4が床面11の平面部分に平行に対向することができる。その状態でノズル2を用いて払拭動作を行うことにより、家具の隙間の床面11等の平面部分を、広い面積にわたって吸引することができる。ノズル吸引口4は円形の孔であり、本実施形態では直径約3mm~10mmに形成されている。ノズル吸引口4はノズル2の外周面から中空部5まで径方向に貫通しており、パイプ状のノズル2の中空部5と連通している。ノズル2の中空部5は、接続菅1を経由して掃除機の集塵室(図示せず)まで連通しているため、ノズル吸引口4から吸引された塵埃は掃除機の集塵室(図示せず)に集められる。
【0018】
図1に示されるように、ノズル吸引口4は、ノズル2の直線部分の軸方向に延在しているブレード部7の両側に、ブレード部7を対称軸として対象位置に形成されており、ブレード部7の両側で塵埃を吸引することができる。ノズル吸引口4は、ノズル2の軸方向に沿って、所定の列間隔aおよび所定の間隔bで列状に開口している。a寸法は3~10mmであることが好ましい。またa寸法は、円形に開けられたノズル吸引口4の外縁部分がブレード部7の側面壁8の根元に接する様に設定されることがより好ましい。なるべくブレード部7に近接して開口させることにより、ブレード部7の側面壁8に沿ってノズル吸引口4へと案内された塵埃を効率よく吸引するためである。また、b寸法は30~100mmであることが好ましい。本実施形態では、ノズル吸引口4はブレード部7と同数開けられている。
【0019】
次に、電気掃除機吸い込み具の動作を説明する。ノズル2の直径は、約1cm~3cmに形成され、直線部分の長さが約30cm~50cmに形成されているため、
図2に示されるように家具9の隙間などの狭い箇所に入れることができる。また、ブレード部7の頂点は直線状に延びているため、掃除の対象である床面11や壁面に線接触させることができる。さらに、ノズル2は正面視の全体形状が「く字状」を呈しており、床面11よりも高い位置で接続菅1を保持しながら、ノズル2の直線部分を床面11等に線接触させることができる。このため、ブレード部7の先端を払拭方向にほぼ直交するように床面11に線接触させたまま払拭方向に動かすことができ、広い面積を払拭できる。
【0020】
上記のように、塵埃に対してブレード部7を直接接触させた状態で動かすことができるため、塵埃を床面11等から浮遊させることができ、単に吸引する場合と比較して効果的な吸引が容易になる。また、ノズル吸引口4はブレード部7の両側に配置されている。このため、浮遊した塵埃は、ブレード部7の側面壁8により、ノズル吸引口4付近まで案内され、取りこぼしなく吸引することができる。また、ノズル2の先端の開口部6からも塵埃を吸引できる。
【0021】
(第2実施形態)
図4~
図8には本発明の第2実施形態に係る電気掃除機用吸込み具20が示されている。この電気掃除機用吸込み具20は、以下に説明する点で第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と相違し、その他の点では、第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と同一の構成からなる。したがって、同一の構成には同一の符号を用いることで詳細な説明を省略する。
【0022】
接続管1と一体に形成されたパイプ状の固定ノズル21には、外周面に固定フランジ部23が形成されている。固定ノズル21の先端側、すなわち接続菅1とは反対側の端部の内周面には、先端ノズル31が接続されている。先端ノズル31の外径部には、先端フランジ部32が形成されており、先端フランジ部32と固定フランジ部23により長手方向の移動を規制された回転ノズル25が固定ノズル21の外周面に回転自在に支持されている。回転ノズル25には、長手方向に形成された1条のスリット26と、固定ノズル21の外周面に支持される前の状態では固定ノズル21の外径よりも僅かに小さい内径を有する内周面が形成されている。本実施形態では、回転ノズル25の内径が固定ノズル21の外径に対して約0.05mm~0.1mm小さく形成されている。
【0023】
固定フランジ部23は、固定ノズル21の開口部29がある先端とは反対側の、直線部分と屈曲部22の境界付近に形成されており、径方向外側に鍔状に突出している。固定フランジ部23の外周面は円形をしており、固定ノズル21と同心円状に形成されている。固定フランジ部23は、外径が固定ノズル21の外径よりも大きく、回転ノズル25の外径以下であることが好ましい。回転ノズル25の端面と固定フランジ部23が当接することにより回転ノズル25の軸方向の動きを規制するためである。また固定フランジ部23の端面は、固定ノズル21の外周面に対して直角に形成されていることが好ましい。固定ノズル21の直線部分に支持された回転ノズル25の端面と固定フランジ部23の端面を平行に当接させ、回転ノズル25の回転を滑らかにするためである。本実施形態では、固定フランジ部23の軸方向の厚さは約2mm~5mmに設定されているが、固定フランジ部23の大きさは適宜設定可能である。固定フランジ部23は、樹脂を用いて固定ノズル21と一体に成型してもよいし、樹脂製のリング状の部材を固定ノズル21と同軸に接着してもよい。接着による場合は、固定ノズル21として汎用の樹脂パイプを用いることができコストダウンが可能となる。また、一体に成型する場合は樹脂成型により安価に製造することができる。
【0024】
先端ノズル31は、一方の端部に固定ノズル21の先端の内周面に接続されるための筒状のジョイント部34を有している。ジョイント部34は、外周面が固定ノズル21の内周面の直径よりも僅かに大きく形成されており、先端ノズル31が固定ノズル21の開口部29に着脱自在に装着される。本実施形態では、ジョイント部34の外径が固定ノズル21の内周面に対して約0.01mm~0.02mm大きく形成されており、開口部29およびジョイント部34が弾性変形することにより、固定ノズル21の開口部29に固定される。先端ノズル31の他方の端部には、開口する面積を絞った先端ノズル吸引口33が形成されており、先端ノズル吸引口33からも塵埃を吸引することができる。
【0025】
先端ノズル31の外径部には、径方向外側に鍔状に突出した先端フランジ部32が形成されている。先端フランジ部32の外周面は円形をしており、固定ノズル21と同心円状に形成されている。先端フランジ部32は、外径が固定ノズル21の外径よりも大きく回転ノズル25の外径以下であることが好ましい。回転ノズル25の長手方向の移動を規制するためである。また先端フランジ部32の端面は、固定ノズル21の外周面に対して直角に形成されていることが好ましい。固定ノズル21の直線部分に支持された回転ノズル25の端面と先端フランジ部32の端面を平行に当接させ、回転ノズル25の回転を滑らかにするためである。
【0026】
回転ノズル25は、全体形状が円筒状であり、円周方向の一か所に軸方向に線状に開口するスリット26があり、軸方向に垂直な断面はC字形状に形成されている。回転ノズル25の内径は、固定ノズル21の外径よりも僅かに小さく形成されており、スリット26を僅かに広げるように弾性変形し、固定ノズル21の外周面に回転可能に支持されている。本実施形態では、回転ノズル25の内径が固定ノズル21の外径に対して約0.05mm~0.1mm小さく形成されている。すなわち、本実施形態に係る電気掃除機用吸い込み具20は、固定ノズル21および回転ノズル25からなる円筒状の二重筒構造であり、直径の異なる固定ノズル21と回転ノズル25が同心円状に径方向で重なっている。回転ノズル25は固定ノズル21に隙間なく軸支されているが、樹脂で製作されているため弾性変形が可能であり、任意な位置に回転および停止させることができる。
【0027】
回転ノズル25の全長は、先端フランジ部32と固定フランジ部23の対向する端面の間隔よりも若干短いことが好ましい。例えば、約0.1mm~2mm程、回転ノズル25の全長の方が短く形成されていることが好ましい。長手方向の移動を規制された回転ノズル25の周方向の回転を可能にするためである。また、回転ノズル25の両端面は、固定ノズル21の外周面に対して直角に形成されていることが好ましい。固定フランジ部23および先端フランジ部32と平行に当接させることにより、回転ノズル25を任意な位置に回転および停止させるためである。
【0028】
回転ノズル25には、回転ノズル25の外周面から半径方向外方に突出するとともに回転ノズル25の長手方向に直線状に延びる回転ノズルブレード部35が一体に形成されており、回転ノズルブレード部35の先端には、不織布やゴムなどの軟質材を用いて加工されたフィット部37が装着されている。回転ノズルブレード部35の両側には、回転ノズルブレード部35と平行に延びる長孔状に形成された回転ノズル吸引口27が形成されている。固定ノズル21の長手方向には、回転ノズル吸引口27とパイプ状の固定ノズル21の中空部28とを連通させる2列の長孔状の固定ノズル吸引口24が形成されている。固定ノズル21を回転軸として回転ノズル25を回転させることにより、回転ノズル吸引口27と固定ノズル吸引口24とにより形成される開口面積を調整することができる。
【0029】
回転ノズルブレード部35は、回転ノズル25の外周面から径方向外側に突出するとともに、回転ノズルブレード部35の頂点が固定ノズル21の直線部分の軸方向と平行に直線状に延びている。回転ノズルブレード部35は、回転ノズル25の直線部分と同等な長さに設けられている。本実施形態の場合、回転ノズルブレード部35は、長手方向で連続して形成されており、回転ノズルブレード部35の頂点が直線状に延びているため、掃除の対象である床面11や壁面に線接触することができる。
【0030】
回転ノズルブレード部35の先端のフィット部37は、回転ノズルブレード部35の側面壁36と連続して傾斜面を形成しており、断面形状が台形である。フィット部37は回転ノズルブレード部35の頂部に、頂部よりも径方向外側に約1mm~5mmほど突出している。フィット部37は、回転ノズル25の長手方向に直線状に延びる回転ノズルブレード部35の頂部に直線状に形成されているため、掃除の対象である床面11や壁面に線接触することができ、平面部分を広い面積にわたって払拭することができる。
【0031】
またフィット部37は、弾性変形して掃除対象物の形状になじむように不織布、布、ゴムなどの軟質材が用いられており、接着により回転ノズルブレード部35の先端に接合してもよい。軟質材が清掃対象である床面11や家具9の側面の微細な凹凸形状になじむことにより、凹凸部に付着した塵埃を払拭することができる。なお、フィット部37の形状は特に限定されないものであり適宜設計される。
【0032】
回転ノズル吸引口27は、回転ノズルブレード部35の両側に長手方向のほぼ全長に亘って設けられている。回転ノズル吸引口27は、広範囲の塵埃を吸引するために、なるべく長く開口するのが好ましい。このため、回転ノズル25の両端部分の約1mm~3mmを残し開口するように形成されている。長孔状の回転ノズル吸引口27は、長手方向に2列、回転ノズルブレード部35を中心として平行に形成され、回転ノズルブレード部35の根元部分に、側面壁36に接するように開口している。回転ノズルブレード部35の側面壁36で案内された塵埃を、段差などを介さずに直接吸引する為である。なお、回転ノズル吸引口27の幅は約1mm~5mmに形成されているが、特に限定されず適宜設計される。
【0033】
回転ノズル吸引口27と固定ノズル吸引口24とは、径方向から見て同一形状になるように形成されている。固定ノズル21と回転ノズル25は二重構造の筒状体であるため、固定ノズル21を回転軸として回転ノズル25を回転させることができ、固定ノズル吸引口24と回転ノズル吸引口27を重ねて連通させることが可能である。固定ノズル吸引口24はパイプ状の固定ノズル21の中空部28まで連通しているため、固定ノズル吸引口24と回転ノズル吸引口27を重ねることにより、回転ノズル吸引口27が中空部28まで連通することができる。
【0034】
次に、第2実施形態の作用について説明する。まず、固定ノズル21の先端側から回転ノズル25を挿通させる。回転ノズル25の内周面の直径は、固定ノズル21の外周面の直径よりも僅かに小さく形成されている。本実施形態では、約0.05mm~0.1mmほど回転ノズル25の内周面の直径が小さく形成されている。しかし、回転ノズル25には、長手方向に1条のスリット26が形成されている。また、回転ノズル25は樹脂で製作されているため拡径方向に弾性変形することができる。このため、固定ノズル21に回転ノズル25を挿通することができる。さらに、回転ノズル25は固定ノズル21を軸として回転することもできる。
【0035】
固定ノズル21には、接続菅1側に固定フランジ部23が形成されており、固定フランジ部23の外径は固定ノズル21の外径よりも大きいため、固定ノズル21に挿通された回転ノズル25の一方の端面が固定フランジ部23に当接し、回転ノズル25はそれ以上接続菅1側へは移動することができない。この状態で、さらに先端ノズル31を固定ノズル21の開口部29へ装着する。先端ノズル31には、先端フランジ部32が形成されており、先端フランジ部32の外径は固定ノズル21の外径よりも大きいため、回転ノズル25の他方の端面が先端フランジ部32に当接し、回転ノズル25が固定ノズル21から抜けなくなる。すなわち、回転ノズル25は長手方向の移動を規制されながら、固定ノズル21を回転軸として回転することができる。
【0036】
図7に示されるように、固定ノズル21には2列の固定ノズル吸引口24が形成されており、回転ノズル25にも2列の回転ノズル吸引口27が形成されている。これらの吸引口は、径方向から見て同一形状になるように形成されている。回転ノズル25の回転位置を固定ノズル吸引口24と回転ノズル吸引口27とが一致する位置にすると、固定ノズル吸引口24と回転ノズル吸引口27とから形成される、固定ノズル21の中空部28まで貫通する穴の開口面積が最大となる。一方、
図8に示されるように、回転ノズル25の回転位置によって、固定ノズル21の中空部28まで貫通する穴の開口面積を調整することもできる。例えば、開口面積が最大の状態から更に回転ノズル25を回転させると、固定ノズル21の中空部28まで貫通する穴の開口面積が小さくなり、部分的に開口部を閉じることができる。この場合、回転ノズル吸引口27の近傍の空気流速が早くなり、塵埃の集塵効率を向上させることができる。このように、回転ノズル25を回転させることによって回転ノズル吸引口27の吸引力の強弱を調整できるため、様々な種類の塵埃に対応することができる。
【0037】
(第3実施形態)
図9~
図13には本発明の第3実施形態に係る電気掃除機用吸込み具30が示されている。この電気掃除機用吸込み具30は、以下に説明する点で第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と相違し、その他の点では、第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と同一の構成からなる。したがって、同一の構成には同一の符号を用いることで詳細な説明を省略する。
【0038】
固定ノズル41には、外周面から径方向外側に突出するとともに、固定ノズル41の長手方向に直線状に延びるストッパー54が形成されている。さらに固定ノズル41には、回転ノズル吸引口48とパイプ状の固定ノズル41の中空部49とを連通させる1列の長孔状の固定ノズル吸引口47が形成されている。固定ノズル41には、長手方向に沿って回転ノズル46が複数個連なっている。回転ノズル46は、内径部が固定ノズル41の外径部よりも僅かに大きく、全長が固定ノズル41の直線部分よりも短く形成されている。回転ノズル46には、長手方向に1条のスリット45が形成されており、スリット45は、ストッパー54よりも幅広に形成され、スリット45の内部側面55および内部側面56がストッパーの側面57および側面58に当接することにより回転ノズル46の回転が所定の範囲に制限されている。
【0039】
ストッパー54は、固定ノズル41の外周面に径方向外側に突出しており、固定ノズル41の先端側から、固定フランジ部43の端面までの間の直線部に連続して形成されている。固定ノズル41の直線部に軸支される回転ノズル46の回転を規制するためである。ストッパー54は、固定ノズル41の曲がり方向の内側に形成されているため、回転ノズルブレード部51を曲がり方向の外側に配置することが可能となり、回転ノズルブレード部51による払拭動作が容易になる。ストッパー54は断面矩形状であり、幅は約1mm~5mmの範囲で設定されている。ストッパー54の径方向での突出高さは固定フランジ43と同一高さか、それ以下でもよい。ストッパーの側面57および側面58の少なくとも一部が、スリット45の内部側面55および内部側面56と当接できればよい。本実施形態では、ストッパー54は固定ノズル41に樹脂の一体成形にて形成されているが、別部品として固定ノズル41に接着等により取り付けてもよい。
【0040】
回転ノズル46は、全長が固定ノズル41の直線部分の長さの1/3~1/8程度の長さに形成されている。回転ノズル46は、固定ノズル41の直線部分を長手方向に隙間なく埋めるように複数個が連なって固定ノズル41に軸支されている。回転ノズル46の内径は、固定ノズル41の外径と同等か僅かに大きく形成されている。本実施形態では、回転ノズル46の内径が固定ノズル41の外径に対して約0.05mm~0.1mm大きく形成されている。固定ノズル41に内周面を軸支された回転ノズル46が滑らかに回転するためである。
【0041】
回転ノズル46には、ある円周方向の一か所に軸方向に線状に開口するスリット45が形成されている。周方向におけるスリット45の幅は、ストッパー54の幅より広い間隔で開けられている。回転ノズル46は、内周部を固定ノズル41の外周部に軸支されるが、スリット45の、対向する内部側面55と内部側面56との間にストッパー54を通すようにして装着されている。スリットの内部側面55,56とストッパーの側面57,58とを当接させて、回転ノズル46の回転角度を制限するためである。なお、本実施形態では回転ノズル46の回転角度は約25度に設定されている。長孔状の回転ノズル吸引口48は、長手方向に2列、回転ノズルブレード部51を中心として平行に形成されている。2列の回転ノズル吸引口48の位置は、ストッパー54により回転ノズル46が回転を止められた位置で、固定ノズル41に1列だけ形成されている固定ノズル吸引口47と重なり合う位置に形成されている。
【0042】
次に、第3実施形態の作用について説明する。なお、本実施形態において、回転ノズルブレード部の側面壁52のうち、払拭動作の進行方向の前向き側の面を払拭面59と称し、払拭動作の進行方向の後ろ向き側の面を逃がし面61と称する。
図12及び
図13に示されるように、固定ノズル41に回転可能に軸支された回転ノズル46は、ストッパー54とスリット45の周方向の隙間Wの範囲で回転することができる。払拭の向きによって回転ノズル46の回転の向きが決定され、払拭の向きが反転することにより回転ノズル46の回転も反転する。また、吸引力が発生する回転ノズル吸引口48は、塵埃が集積される払拭面59側の回転ノズル吸引口48であり、逃がし面61側の回転ノズル吸引口48は常に閉じられている。なお、回転ノズル46は複数で構成されており、個々の回転ノズル46は全長が短く重量も軽いため、払拭動作の反転に伴う回転ノズル46の反転も滑らかに行われる。
【0043】
すなわち、
図12に示されるように、回転ノズルブレード部51による床面11等の払拭動作が開始されると、回転ノズルブレード部51は、払拭動作の向き(
図12における右側)とは反対の向きに押され、
図12においては、回転ノズル46が時計回りに回転する。回転ノズル46の回転は、スリット45の内部側面55がストッパー54の側面57に当接することにより停止するが、この停止位置は、払拭面59側の回転ノズル吸引口48が固定ノズル吸引口47と重なる位置に設定されている。ここで固定ノズル41の長手方向には、中空部49と連通する長孔状の固定ノズル吸引口47が1列だけ形成されている。一方、固定ノズル41を軸として回転する回転ノズル46には、長孔状の回転ノズル吸引口48が2列、円周方向に間隔を空けて形成されている。このため、一方の回転ノズル吸引口48が固定ノズル吸引口47と連通する位置にあるとき、他方の回転ノズル吸引口48は固定ノズル吸引口47と連通する位置にない。つまり、払拭面59側の回転ノズル吸引口48は固定ノズル41の中空部49まで連通しており、逃がし面61側の回転ノズル吸引口48は中空部49まで連通ぜず、固定ノズル41により閉じられている。
【0044】
次に、
図13に示されるように、払拭動作が反転し、払拭動作の向きが右から左に反転すると、回転ノズルブレード部51は、払拭動作の向き(
図13における左側)とは反対の向きに押され、
図13においては、回転ノズル46が反時計回りに回転する。また、払拭動作が反転することにより、回転ノズルブレード部51の側面壁52においては、払拭面と逃がし面が入れ替わることになる。回転ノズル46の回転は、スリット45の内部側面56がストッパー54のストッパーの側面58に当接することにより停止するが、この停止位置は、払拭面59側の回転ノズル吸引口48が固定ノズル吸引口47と重なる位置に設定されている。この場合も前述のように、払拭面59側の回転ノズル吸引口48は固定ノズル41の中空部49まで連通しており、逃がし面61側の回転ノズル吸引口48は中空部49まで連通ぜず、固定ノズル41により閉じられている。
【0045】
回転ノズル46の回転が停止して、払拭面59側の回転ノズル吸引口48が固定ノズル41の中空部49まで連通することにより、掃除機(図示せず)の吸引力が回転ノズル吸引口48に作用し、塵埃を吸引できるようになる。一方、逃がし面61側の回転ノズル吸引口48は中空部49まで連通しておらず閉じた状態であるため吸引力が発生することはない。このため、払拭面59側の回転ノズル吸引口48に掃除機(図示せず)からの吸引力が集中するため、塵埃を効率よく吸引することができる。しかも、上記のように払拭動作と連動して吸引力を発生する回転ノズル吸引口48が入れ替わるため、手動で切り替えるなくても、塵埃を集塵するために必要な払拭面59側に吸引力を発生させることができ、効率よく掃除が行うことができる。
【0046】
(第4実施形態)
図14~
図17には本発明の第4実施形態に係る電気掃除機用吸込み具40が示されている。この電気掃除機用吸込み具40は、以下に説明する点で第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と相違し、その他の点では、第1実施形態に係る電気掃除機用吸込み具10と同一の構成からなる。したがって、同一の構成には同一の符号を用いることで詳細な説明を省略する。
【0047】
図14に示されるように、スライドブレード部75は、三角柱状に形成され断面は二等辺三角形をしており、その三角形の底面側でノズル71の直線部分の外周面と面接触している。スライドブレード部75の長さは、ノズル71の直線部の1/3~1/8であり、ノズル71の長手方向に沿って複数のスライドブレード部75が直線状に配置されている。スライドブレード部75が面接触するノズル71の外周面は、部分的に平取部76が形成されているため、ノズル71とは別体であるスライドブレード部75と面接触することができる。ノズル71の外周面に形成された平取部76には、ノズル71の中空部74と連通している2列の長孔状のノズル吸引口73が形成されている。
【0048】
スライドブレード部75の長手方向の両端面は互いに平行であり、両端面からはそれぞれ側方に突出する柱状の突起部77が形成されている。また、スライドブレード部75の両端付近には、突起部を支持するホルダー部78がノズル71に固定されている。ホルダー部78には突起部77と嵌合する凹部79が形成されており、
図15に示されるように凹部79の、ノズル71の径方向における高さは、突起部77の高さとほぼ同等に形成されている。スライドブレード部75とノズル71との面接触状態を保ち、スライドブレード部75のノズル71からの浮き上がりを防止するためである。凹部79のノズル71の接線方向における幅は、突起部77の幅よりもW2だけ広く形成さえている。スライドブレード部75とノズル71の平取部76との面接触状態を保ちながら、スライドブレード部75が平取部76上において、ノズル71の接線方向での移動を可能とするためである。
【0049】
本実施形態では、スライドブレード部75は樹脂にて製作されている。スライドブレード部75を樹脂で製作した場合は自己潤滑性があるため、ノズル71の平取部76上での動きが滑らかになる。
【0050】
次に、第4実施形態の作用について説明する。
図14及び
図15に示されるように、ホルダー部78により突起部77を支持されたスライドブレード部75は、ホルダー部78に形成された凹部79の幅と、突起部77の幅との差である隙間W2の範囲で移動することができる。払拭の向きによってスライドブレード部75の移動の向きが決定され、払拭の向きが反転することによりスライドブレード部75の移動の向きも反転する。なお、個々のスライドブレード部75は全長が短く重量も軽いため、払拭動作の反転に伴うスライドブレード部75の反転も滑らかに行われる。
【0051】
すなわち、
図16に示されるように、スライドブレード部75による床面11等の払拭動作が開始されると、スライドブレード部75は、払拭動作の向き(
図15における右側)とは反対の向きに押され、
図16においては、スライドブレード部75が左に移動する。このとき、払拭面81側のノズル吸引口73は開口しており、逃がし面82側のノズル吸引口73はスライドブレード部75により閉じられている。
【0052】
払拭動作の向きが反転すると、スライドブレード部75は、払拭動作の向き(
図17における左側)とは反対の向きに押され、
図17においては、スライドブレード部75が右に移動する。この場合も前述のように、払拭面81側のノズル吸引口73は開口しており、逃がし面82側のノズル吸引口73はスライドブレード部75により閉じられている。この様に、払拭動作と連動して吸引力を発生するノズル吸引口73が入れ替わるため、手動で切り替えなくても、塵埃を集塵するために必要な払拭面81側に吸引力を発生させることができ、効率よく掃除が行うことができる。
【符号の説明】
【0053】
1 接続菅
2 ノズル
3 屈曲部
4 ノズル吸引口
5 中空部
6 開口部
7 ブレード部
8 側面壁
9 家具
10 電気掃除機用吸込み具
11 床面
20 電気掃除機用吸込み具
21 固定ノズル
22 屈曲部
23 固定フランジ部
24 固定ノズル吸引口
25 回転ノズル
26 スリット
27 回転ノズル吸引口
28 中空部
29 開口部
30 電気掃除機用吸込み具
31 先端ノズル
32 先端フランジ部
33 先端ノズル吸引口
34 ジョイント部
35 回転ノズルブレード部
36 側面壁
37 フィット部
38 開口部
40 電気掃除機用吸込み具
41 固定ノズル
42 屈曲部
43 固定フランジ部
45 スリット
46 回転ノズル
47 固定ノズル吸引口
48 回転ノズル吸引口
49 中空部
51 回転ノズルブレード部
52 側面壁
53 フィット部
54 ストッパー
55 内部側面
56 内部側面
57 側面
58 側面
59 払拭面
61 逃がし面
71 ノズル
72 屈曲部
73 ノズル吸引口
74 中空部
75 スライドブレード部
76 平取部
77 突起部
78 ホルダー部
79 凹部
81 払拭面
82 逃がし面
83 開口部
【要約】
【課題】家具の隙間などの狭い空間の平面部分を、広い面積にわたって払拭することができ、且つ、払拭した塵埃を効果的に吸引できる電気掃除機用吸込み具を提供する。
【解決手段】本発明における電気掃除機用吸込み具10は、電気掃除機のホースに着脱可能に接続される接続管1と、接続管1と一体に形成され、本体に中空部5を有し先端に開口部6が形成されたパイプ状のノズル2と、ノズル2の外周面から径方向外側に突出するとともにノズル2の長手方向に直線状に延びるブレード部7と、ブレード部7の両側に長手方向に沿って所定の間隔で形成され、中空部5と連通する複数のノズル吸引口4とを備える。
【選択図】
図1