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特許7157730eDRX可能モバイル端末のためのMT SM配信の拡張
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-12
(45)【発行日】2022-10-20
(54)【発明の名称】eDRX可能モバイル端末のためのMT SM配信の拡張
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/14 20090101AFI20221013BHJP
   H04W 76/28 20180101ALI20221013BHJP
   H04W 4/70 20180101ALI20221013BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20221013BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20221013BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20221013BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20221013BHJP
【FI】
H04W4/14
H04W76/28
H04W4/70
H04W88/14
H04W52/02 110
H04W68/00
H04M3/42 A
【請求項の数】 6
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019227915
(22)【出願日】2019-12-18
(62)【分割の表示】P 2018528709の分割
【原出願日】2016-11-16
(65)【公開番号】P2020065266
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2020-01-15
(31)【優先権主張番号】62/262,006
(32)【優先日】2015-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン, ヨーン
(72)【発明者】
【氏名】チェン, チエン
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】特許第6637177(JP,B2)
【文献】Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Nokia Networks,MT SMS procedures for UEs in extended idle mode DRX[online],3GPP TSG CT4 Meeting #71 C4-152115,2015年11月06日
【文献】Ericsson,Clean-up on FS_HLCOM TR[online],SA WG2 Meeting #108 S2-150779,2015年04月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04M 3/42
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末(10)へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にする第1のモビリティ管理ノード(30)の方法であって、
ページングオケージョンが発生する前に前記モバイル端末(10)が前記eDRXモードを出たという通知を受信すること(S102a)と、
前記通知が受信される前に前記モバイル端末(10)がそれによってサーブされた、第2のモビリティ管理ノード(20)にコンテキスト要求をサブミットすること(S102b)と、
前記SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記第2のモビリティ管理ノード(20)から受信すること(S102c)と、
前記通知に応答して、前記モバイル端末(10)が前記SMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージをSMS-GMSC(40)に直接サブミットすること(S103)と、
前記モバイル端末(10)への配信のための前記SMを前記SMS-GMSC(40)から受信すること(S105)と
を含む、方法。
【請求項2】
サブミットされる前記メッセージは、前記モバイル端末が前記eDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間をさらに示す、請求項に記載の方法。
【請求項3】
現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末(10)へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするように設定された第1のモビリティ管理ノード(30)であって、処理ユニット(31)と、前記処理ユニットによって実行可能な命令(32)を含んでいるメモリ(33)とを備え、
ページングオケージョンが発生する前に前記モバイル端末(10)が前記eDRXモードを出たという通知を受信することと、
前記通知が受信される前に前記モバイル端末(10)がそれによってサーブされた第2のモビリティ管理ノード(20)にコンテキスト要求をサブミットすることと、
前記SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記第2のモビリティ管理ノード(20)から受信することと、
前記通知に応答して、前記モバイル端末(10)が前記SMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージをSMS-GMSC(40)に直接サブミットすることと、
前記モバイル端末(10)への配信のための前記SMを前記SMS-GMSC(40)から受信することと
を行うように動作可能である、第1のモビリティ管理ノード(30)。
【請求項4】
前記モバイル端末(10)が前記eDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を前記サブミットされたメッセージ中に含めるようにさらに動作可能である、請求項3に記載の第1のモビリティ管理ノード(30)。
【請求項5】
コンピュータ実行可能命令がデバイス(30)中に含まれる処理ユニット(31)上で実行されるとき、前記デバイスに、請求項に記載の方法を実施させるための前記コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラム(32)。
【請求項6】
請求項に記載の前記コンピュータプログラム(32)をその上に組み込む、コンピュータ可読媒体(33)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にする、モビリティ管理ノードおよびモビリティ管理ノードの方法に関する。
【0002】
本発明は、さらに、本発明による方法をモビリティ管理ノードに実施させるためのコンピュータプログラムと、対応するコンピュータプログラム製品とに関する。
【背景技術】
【0003】
ショートメッセージサービス(SMS)は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)およびエボルブドパケットシステム(EPS)など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)通信システムにおいて、モバイル端末との間で限られたサイズのメッセージを送る手段を提供する。SMSの提供は、ショートメッセージのためのストアアンドフォワードセンターとして働くサービスセンターを利用する。
【0004】
モバイル端末発信メッセージは、端末からサービスセンターにトランスポートされ、モバイル着信メッセージは、サービスセンターから端末にトランスポートされるものとする。ショートメッセージは、典型的に、他のモバイルユーザによってサービスセンターに入力され、他のモバイルユーザに、または固定ネットワーク上の加入者に宛てられる。これは、技術仕様3GPP TS23.040に詳細に記載されている。
【0005】
今では、モバイル端末のバッテリー寿命を延長するために、間欠受信(DRX)として知られる方法が使用され、しばしばユーザ機器(UE)と呼ばれるモバイル端末は、利用可能なダウンリンクデータがあるかどうかを確認するために物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を時々監視するにすぎない。
【0006】
マシン型通信(MTC)デバイスなど、最近導入されたUEタイプが、極めて効率的な電力節約を必要とし、このことが、拡張アイドルモードDRX(eDRX)と呼ばれるモードの導入をもたらした。すなわち、UEとネットワークとは、非アクセス層(NAS)シグナリングにわたって、DRXサイクル値に依存するある遅延内のモバイル着信データおよび/またはネットワーク発信プロシージャについて利用可能でありながら、その電力消費を低減するための拡張アイドルモードDRXの使用をネゴシエートし得る。eDRX可能UEは、そのページング送信ウィンドウ(PTW)中にネットワークによって到達可能であり(すなわち、ネットワークによってページングされ)得るにすぎず、そのウィンドウ中に、UEは、通常DRXを使用する。
【0007】
「MT SMS procedures for UEs in extended idle mode DRX」、C4-152115、3GPP TSG CT4会議
#71、アナハイム、米国、2015年11月16~20日において、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)からモビリティ管理エンティティ(MME)へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)配信が記載されている。
【0008】
同封の図1のタイミング図を参照する。
1.SMSCは、UEをサーブするノードのアドレスを検索するために、ホーム加入者サーバ(HSS)に、SM用ルーティング情報送信要求(SRR:Send-Routing-Info-for-SM-Request)コマンドをサブミットする。
2.HSSは、それに応じて、サービングMMEのアドレスを示す、SM用ルーティング情報送信返答(SRA:Send-Routing-Info-for-SM-Answer)メッセージをサブミットすることによって返答する。
3.SMSCは、サービングMMEに、MTショートメッセージフォワード要求(TFR:MT-Forward-Short-Message-Request)を送る。SMSCは、TFR中で最大再送信時間(たとえば5~10分)を示し、これは、UEが拡張アイドルモードDRXにあることによりSMがすぐに配信され得ない場合、SMSCがどのくらいの時間の間SMを記憶する準備ができているかについて示す。
4.UEが、TFR中で提供された最大再送信時間内に到達可能な場合、MMEは、ステップ4aにおいて、要求される再送信時間、すなわち、SMがSMSCによって再送されなければならない時間を示す、MTショートメッセージフォワード返答(TFA:MT-Forward-Short-Message-Request-Answer)を即時に送る。MMEはまた、4bにおいて、UEをページングする。
この段階で、SMSCは、HSSに、SM配信は不成功であったという指示を伴う、SM配信ステータス報告要求(RDR:Report-SM-Delivery-Status-Request)を送らないことになる。結果として、HSSは、SM配信ステータス報告返答(RDA:Report-SM-Delivery-Status-Answer)メッセージを用いて返答しないことになり、そのメッセージ待機データ(MWD:Message Waiting Data)中にサービスセンターアドレスを記憶しないことになる。
5.UEは、シグナリング接続がUEとMMEとの間で確立された時点において、ページングに応答する。
この段階で、MMEは、HSSに、UEが到達可能になったことをシグナリングするための通知要求(NOR:Notify-Request)を送らない。
6.SMSCは、TFA中で示された、要求される再送信時間において、SMを再送信する(TFRのこの第2の送信中に最大再送信時間は含まれない)。
【0009】
「MT SMS procedures for UEs in extended idle mode DRX」におけるソリューションを、以下のメリットを提示するために説明する。
a.eDRXにおけるUEのためのMT SMは、余分のHSSシグナリングを引き起こさない。
b.(たとえば20秒までの)短いeDRX期間に伴う、HSSにおいて受信されるメッセージの同期の問題点なし。
c.このプロシージャが使用される場合、単一試み配信SMがUEに送信され得る(前に指定された単一試み配信SMのためにMWDを使用する必要がない)。
【0010】
「MT SMS procedures for UEs in extended idle mode DRX」におけるソリューションを、以下の欠点を提示するためにさらに説明する。
a.UEが実際到達可能であるかどうかを確実には知らずに、SM再送信はトリガされる(たとえば、UEは切り離されていることがある、UEはトンネルの中にあることがある、eDRX期間が再ネゴシエートされていることがある、など)。
b.SMSCに対するより大きい影響(たとえば最高5~10分間のMT-SMの延長されたバッファリング)。
c.移動局到達不可能フラグ(MNRF:Mobile Station Not Reachable Flag)がHSSにおいてセットされず、それゆえ、異なるSMSCから同じUEへの後続のMT SMは、到達不可能であるUEについて、MMEに、新しいMT SMフォワード要求をトリガすることになる。
d.拡張アイドルモードDRXを使用するUEのためのMT SMSを配信するためのさらなる方法を導入する。
【0011】
出願人は、図2を参照して論じるように、このソリューションに伴うさらなる欠点を識別した。
【0012】
図1の場合のように、SMSCは、SMがUEにサブミットされることになることを示すために、現在サービングMME(MME1)にTFRをサブミットする。TFRは、UEがeDRXにあることによりSMがすぐに配信され得ない場合、SMSCがどのくらいの時間の間SMを記憶する準備ができているかを示す、最大再送信時間を含む。
【0013】
MME1は、対応して、SMがSMSCによって再送信されなければならない要求される再送信時間を示すTFAを用いて返答し、その後、要求される再送信時間において、UEがそのeDRXサイクルから起動するとき、SMがSMSCからMME1を介してUEに適時に配信され得るように、次のページング送信ウィンドウの開始のちょうど少し前に、すなわち、示された要求される再送信時間の直前に発生する次のページングオケージョンにおいて、UEをページングすることになる。
【0014】
次に、この特定の例のMME1では、たとえばデータを送ることについてのUEサービス要求により、UEがそのeDRXサイクルから起動し、こうしてeDRXモードを出、対応して、サービングモビリティ管理ノードによってページングされる前に、その現在サービングモビリティ管理ノード、たとえば、MMEまたはサービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポートノード(SGSN)に向けてNASシグナリングを開始する場合、第1の問題が生じる。
【0015】
NASシグナリングは、Long Term Evolution/エボルブドユニバーサル地上波アクセスネットワーク(LTE/E-UTRAN)アクセスのためのUEとMMEとの間の非無線シグナリングを伝達するために使用される。たとえば、NAS要求は、ネットワーク内のUEのロケーションを更新するルーティングエリア更新(RAU)要求であることがある。UEは、UEが新しいルーティングエリアに入ったことを検出したとき、RAUを開始し、こうして、コアネットワーク、すなわち現在サービングSGSNまたは新しいSGSNのいずれかに接触することになる。
【0016】
したがって、第1の問題は、イントラSGSN RAU要求の場合、すなわち、UEが新しいルーティングエリアに入るが、SGSN1によって図2に例証されているサービングSGSNにとどまることになるとき、発生することとして例証され得る。SMSCが、TFA指定の要求される再送信時間において、UEにSMをサブミットすることを試みるとき、UEがeDRXモードに再び入っているというリスクがあり、スケジュールされたMT-SMS配信は、結果として失敗することになる。UEがUTRANにおいてキャンピングしているとき、eDRXサイクルは、各ルーティングエリア更新プロシージャにおいて再開することになる。
【0017】
UEがE-UTRANおよびGSMにおいてキャンピングしているとき、UEがTAU/RAUにおいてeDRXサイクルを変更するように要求するかどうかにかかわらず、サービングMMEまたはSGSNがeDRXサイクルを維持することになる場合、ページングオケージョン方式は維持され得る。このシナリオでは、問題点はあまり厄介ではないが、とはいえ、MT-SMSは、次のスケジュールされたページング時間まで不必要に遅延され、余分のシグナリングがUEに向けて必要とされ、UE電力消費が増加し、このことは実際回避されなければならない。
【0018】
さらに、ネットワークからのページングメッセージにUEが応答する前に、UEが他のモビリティ管理ノードに向けてNAS要求を開始し、それによって、インターMME TAU要求と呼ばれる2つの管理ノード間のアイドルモードモビリティプロシージャに影響を及ぼす場合、第2の問題が生じ、他のノードは図2にMME2によって例証されている。すなわち、ページングウィンドウがまだ発生していないので、ページングメッセージは、第1のモビリティ管理ノードによって送られなかった。
【0019】
たとえば、MME1が、SMSCに、eDRXサイクルに基づく次のページングオケージョンを示す要求される再送信時間を報告した後であるが、実際のページングオケージョンが発生する前に、UEがMME TAU要求を開始した場合、このことが発生することになる。
【0020】
この場合、SMSCは、TFA指定の要求される再送信時間において、間違ったMME、すなわちMME1にMT-SMSを配信することになる。
【発明の概要】
【0021】
本発明の目的は、当技術分野でのこれらの問題のうちの少なくとも1つを解決するか、または少なくとも緩和することであり、こうして、eDRXモードについて可能にされたモバイル端末へのショートメッセージの配信を容易にする改善された方法を提供することである。
【0022】
この目的は、本発明の第1の態様では、現在eDRXモードにあるモバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするモビリティ管理ノードの方法によって達成される。本方法は、SMが配信されることになるという指示をショートメッセージサービスゲートウェイモバイルスイッチングセンター(SMS-GMSC)から受信することと、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、通知に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットすることとを含む。
【0023】
この目的は、本発明の第2の態様では、現在eDRXモードにあるモバイル端末へのMT SMの配信を可能にするように設定されたモビリティ管理ノードであって、処理ユニットと、前記処理ユニットによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備え、SMが配信されることになるという指示をSMS-GMSCから受信することと、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、通知に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットすることとを行うように動作可能である、モビリティ管理ノードによって達成される。
【0024】
この目的は、本発明の第3の態様では、現在eDRXモードにあるモバイル端末へのMT SMの配信を可能にするモビリティ管理ノードの方法であって、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、通知が受信される前にモバイル端末がそれによってサーブされた別のモビリティ管理ノードにコンテキスト要求をサブミットすることと、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記別のモビリティ管理ノードから受信することと、モバイル端末への配信のためのSMをSMS-GMSCから受信することとを含む、方法によって達成される。
【0025】
この目的は、本発明の第4の態様では、現在eDRXモードにあるモバイル端末へのMT SMの配信を可能にするように設定されたモビリティ管理ノードであって、処理ユニットと、前記処理ユニットによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備え、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、通知が受信される前にモバイル端末がそれによってサーブされた別のモビリティ管理ノードにコンテキスト要求をサブミットすることと、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記別のモビリティ管理ノードから受信することと、モバイル端末への配信のためのSMをSMS-GMSCから受信することとを行うように動作可能である、モビリティ管理ノードによって達成される。
【0026】
一実施形態では、メッセージが、SMS-GMSCに直接サブミットされる。
【0027】
別の実施形態では、メッセージが、ホームサブスクリプションサーバ(HSS)を介してSMS-GMSCにサブミットされる。
【0028】
一実施形態では、HSSを介してSMS-GMSCにサブミットされるメッセージが、SMS-GMSCにモビリティ管理の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに含む。
【0029】
さらに別の実施形態では、通知が、モバイル端末から受信される非アクセス層(NAS)要求である。
【0030】
さらに一実施形態では、通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり、本方法は、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をサービングモビリティ管理ノードにサブミットすることと、SM配信のためのサービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスを含むコンテキスト肯定応答をサービングモビリティ管理ノードから受信することとをさらに含み、前記サブミットされるメッセージが、サービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスをさらに含む。
【0031】
別の実施形態では、通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり、前記メッセージが、コンテキスト応答中でサービングモビリティ管理ノードを介してSMS-GSMCにサブミットされ、SMS-GSMCの宛先アドレスをさらに含む。
【0032】
さらに一実施形態では、SMが配信されることになるというSMS-GMSCからの指示の受信することは、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSCがどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを指定する最大再送信時間の指示と、SMS-GMSCが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示とを受信することを含み、本方法は、SMがどの時点においてSMS-GMSCによって再送信されなければならないかを示す要求される再送信時間と、モビリティ管理ノードが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知をサポートするという能力確認とを含む指示をSMS-GMSCにサブミットすることをさらに含む。
【0033】
さらなる実施形態では、サブミットされるメッセージは、モバイル端末がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間をさらに示す。
【0034】
一般に、特許請求の範囲において使用されるすべての用語は、本明細書で別段明示的に規定されない限り、本技術分野におけるその通例の意味に従って読み取るべきである。「1つの(a/an)/その(the)要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ、その他」へのすべての参照は、別段明示的に記述されない限り、その要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ、その他の少なくとも1つの実例を指すようにオープンに読み取るべきである。本明細書で開示するいずれの方法のステップも、明示的に記述されない限り、開示した厳密な順序で実施される必要はない。
【0035】
次に、本発明を、例として、付随する図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】SMSCからMMEへのMT SM配信を例示する従来技術のタイミング図である。
図2図1のMT SM配信プロシージャに関係する問題を例示するタイミング図である。
図3】本発明の方法の一実施形態を例示する図である。
図4】本発明の方法の別の実施形態を例示する図である。
図5】本発明の方法のまた別の実施形態を例示する図である。
図6】本発明の方法のさらなる実施形態を例示する図である。
図7】本発明の方法のまたさらなる実施形態を例示する図である。
図8】本発明の方法のさらにさらなる実施形態を例示する図である。
図9】本発明の方法の別の実施形態を例示する図である。
図10】本発明の方法のまた別の実施形態を例示する図である。
図11】本発明のモビリティ管理ノードの実施形態を例示する図である。
図12】本発明のモビリティ管理ノードのさらなる実施形態を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、本発明を、本発明の一定の実施形態を示した付随する図面を参照して、以下でより十分に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてよく、本明細書で述べる実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として提供される。同じような番号は、説明を通して同じような要素を指す。
【0038】
図1は、前に論じたように、「MT SMS procedures for UEs in extended idle mode DRX」において開示された、SMSCからMMEへのMT SM配信を例示するタイミング図を示す。
【0039】
図2は、前に論じたように、図1のMT SM配信プロシージャに関係する問題を例示するタイミング図を示す。SMSCは、以下では、ショートメッセージサービスゲートウェイモバイルスイッチングセンター(SMS-GMSC)と呼ばれる。
【0040】
要するに、次のページングオケージョンが起こる前に、UE10がeDRXサイクルから起動した場合、すなわち、UE10が、UE10が常駐していたeDRXモードを出た場合、第1の問題が生じる。SMS-GMSC40は、次のページングオケージョンにおけるSM配信のためにスケジュールされており、こうして、MME1/SGSN1 20を介して、eDRXモードを出つつあるUE10にSMを配信するための機会を逃す。次のページングオケージョンが発生すると、UE10がeDRXモードに再び入っているというリスクがあり、別のSM配信失敗に結果し、プロシージャが繰り返されなければならない。
【0041】
さらに、このシナリオにおいて、たとえばインターMME TAUを実施することによって、次のページングオケージョンが起こる前に、UE10が、UE10が常駐していたeDRXモードを出た場合、第2の問題が生じる。そのようなシナリオでは、SMS-GMSC40が次のページングオケージョンにおけるSM配信のためにスケジュールされるとき、SMS-GMSC40は、MME2/SGSN2 30にSMを配信する代わりに、もはやサービングMMEでないMME1/SGSN1 20にSMを配信することになる。
【0042】
以下では、MME1/SGSN1およびMME2/SGSN2は、それぞれ、MME1およびMME2と呼ばれる。しかしながら、MME1およびMME2は、UTRANとE-UTRANの両方のモビリティ管理ノードを具現化することに留意されたい。
【0043】
図3は、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、MME1 20において実施される本発明の方法の一実施形態を例示する。
【0044】
第1のステップS101において、MME1 20は、現在eDRXモードにあるUE10にSMが配信されることになるという指示をSMS-GMSC40から受信する。次に、ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、イントラMME TAU、イントラSGSN RAU、または一般的なサービス要求などについてのNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じて第2のステップS102において通知を受信することになる。
【0045】
第3のステップS103において、MME1 20は、ステップS102において受信された指示に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、SMS-GMSC40にサブミットする。その結果、SMS-GMSCは、有利なことに、ステップS104においてMME1 20を介して、現在eDRXモードにないUE10にSMを配信するための機会を逃さないことになる。
【0046】
代替実施形態では、メッセージはSMS-GMSC40に直接サブミットされるのではなく、(図3に示されていない)HSSを介してサブミットされる。そのような実施形態では、HSSを介してSMS-GMSC40にサブミットされるメッセージは、SMS-GSMC40がMME1 20を介してUE10にSMを配信することが可能であるために、SMS-GMSC40に(HSSに知られている)MME1 20の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに含む。
【0047】
図4は、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、本発明の方法の一実施形態を例示する。
【0048】
第1のステップS101において、MME1 20は、現在eDRXモードにあるUE10にSMが配信されることになるという指示をSMS-GMSC40から受信する。次に、ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、MME2 30へのTAU、RAU、または一般的なサービス要求などについてのステップS102aにおけるNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、他のMME1 20が、それに応じて通知を受信することになる。しかしながら、図3を参照して説明した実施形態とは対照的に、通知は、このシナリオでは、UE10から受信されるのではなく、ステップS102bにおいて(今、サービングMMEである)MME2からコンテキスト要求の形態で受信される。
【0049】
この結果として、MME1 20は、ステップS102cにおいて、MME2 30によって受信されることになり、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をサブミットする。それに応答して、MME1 20は、ステップS102dにおいてMME2によって送られ、後続のSM配信のための新しいサービングMME、すなわちMME2 30の宛先アドレスを含む、コンテキスト肯定応答を受信する。
【0050】
ステップS103において、MME1 20は、ステップS102bにおいて受信された通知に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージをSMS-GMSC40にサブミットし、この実施形態におけるそのメッセージは、サービングMMEであるMME2 30の宛先アドレスをさらに含む。
【0051】
その結果、SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS105において正しいMMEに、すなわちMME2 30に、さらに現在eDRXモードにないUE10上にSMを配信することになる。
【0052】
再び図4を参照すると、代替実施形態では、UE10がeDRXモードを出たという通知は、ステップS102bにおいてMME2 30からコンテキスト要求の形態で再び受信される。しかしながら、SMがUE10に即時に配信され得ることを示すメッセージは、ステップS103aにおいて、ステップS102cにおけるコンテキスト応答中でMME2 30を介してSMS-GSMC40にサブミットされ、この実施形態におけるそのメッセージは、MME2 30の情報のためのSMS-GSMC40の宛先アドレスをさらに含む。
【0053】
図4を参照して論じた実施形態と同様に、メッセージがSMS-GMSC40に直接サブミットされるのではなく、(図4に示されていない)HSSを介してサブミットされることが、一実施形態において想定され得る。そのような実施形態では、HSSを介してSMS-GMSC40にサブミットされるメッセージは、SMS-GSMC40が正しいMMEすなわちMME2 30を介してUE10にSMを配信することが可能であるために、SMS-GMSC40にMME2 30の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに含む。
【0054】
図3および図4を参照すると、MME1 20が、現在eDRXモードにあるUE10にSMが配信されることになるという指示をSMS-GMSC40から受信する場合、ステップS101は、以下で説明することになる図5のステップ101aおよび101bを含むように拡大されることが、実施形態において想定され得る。
【0055】
図5は、図3を参照して前に論じた実施形態に基づいて、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、MME1 20において実施される本発明の一実施形態を例示する。
【0056】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示を、最大再送信時間を含むTFRの形態でSMS-GMSC40から受信し、最大再送信時間は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示し、MME1 20は、さらに、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示を受信する。
【0057】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを用いて応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示す。
【0058】
前に説明したように、ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、イントラMME TAU、イントラSGSN RAU、または一般的なサービス要求などについてのNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じてステップS102において通知を受信することになる。
【0059】
ステップS103において、MME1 20は、ステップS102において受信された指示に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、SMS-GMSC40にサブミットする。その結果、SMS-GMSCは、有利なことに、ステップS104においてMME1 20を介して、現在eDRXモードにないUE10にSMを配信するための機会を逃さないことになる。
【0060】
随意に、本発明のすべての実施形態について、メッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0061】
図5に見られるように、ステップS103におけるサブミッションは、OFRなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージのいずれかを使用する。SMS-GMSC40は、対応して、ステップS104aにおいて、OFAなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージを使用してメッセージに肯定応答する。
【0062】
保留中のSMは、ステップS104のTFR中でSMS-GMSC40によって配信され、MME1は、それに応じてステップS106においてTFAを用いて配信に肯定応答する。
【0063】
図6は、図4を参照して前に論じた実施形態に基づいて、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、MME1 20において実施される本発明の一実施形態を例示する。
【0064】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示を、最大再送信時間を含むTFRの形態でSMS-GMSC40から受信し、最大再送信時間は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示し、MME1 20は、さらに、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示を受信する。
【0065】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを用いて応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示す。
【0066】
前に説明したように、ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、イントラMME TAU、イントラSGSN RAU、または一般的なサービス要求などについてのNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じて第2のステップS102において通知を受信することになる。
【0067】
ステップS103bにおいて、MME1 20は、ステップS102において受信された指示に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、HSS50を介してSMS-GMSC40にサブミットする。メッセージは、たとえばロケーション更新要求(ULR:Update Location Request)または通知要求(NOR)の形態でサブミットされ得、SMS-GMSC40にMME1 20の宛先アドレスを後で提供させるためのHSS50への命令を含む。
【0068】
HSS50は、それに応じて、ステップS103cにおいて、たとえばロケーション更新返答(ULA:Update Location Answer)または通知返答(NOA:Notify-Answer)の形態の肯定応答を用いて応答し、ステップS103dにおいて、サービスセンター警告要求(ALR:Alert-Service-Centre-Request)中で、UE利用可能性とMME1 20のアドレスとを示すメッセージを送る。SMS-GMSCは、こうして、ステップS103eにおいてHSS50に、肯定応答、サービスセンター警告返答(ALA:Alert-Service-Centre-Answer)を送る。
【0069】
随意に、S103bおよびS103dにおけるメッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0070】
保留中のSMは、ステップS104のTFR中でSMS-GMSC40によって配信され、MME1は、それに応じてステップS106においてTFAを用いて配信に肯定応答する。その結果、SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS104においてMME1 20を介して、現在eDRXモードにないUE10にSMを配信するための機会を逃さないことになる。
【0071】
図7は、図4を参照して前に論じた実施形態に基づいて、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、本発明の一実施形態を例示する。
【0072】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示を、最大再送信時間を含むTFRの形態でSMS-GMSC40から受信し、最大再送信時間は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示し、MME1 20は、さらに、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示を受信する。
【0073】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを用いて応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示す。
【0074】
ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、MME2 30へのTAU、RAU、または一般的なサービス要求などについてのステップS102aにおけるNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じてステップS102bにおいて(今、サービングMMEである)MME2 30からコンテキスト要求の形態の通知を受信することになる。
【0075】
この結果として、MME1 20は、ステップS102cにおいて、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をMME2 30にサブミットし、この実施形態におけるそのメッセージは、MME2 30の情報のためのSMS-GSMC40の宛先アドレスをさらに含む。それに応答して、MME2 30は、ステップS102dにおいてMME1 20にコンテキスト肯定応答を送信する。
【0076】
ステップS103aにおいて、MME2 30は、ステップS102cにおいて受信された指示に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、SMS-GMSC40にサブミットする。その結果、SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS105において正しいMMEに、すなわちMME2 30に、さらに現在eDRXモードにないUE10上にSMを配信することになる。
【0077】
随意に、メッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0078】
図7に見られるように、ステップS103aにおけるサブミッションは、OFRなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージのいずれかを使用する。SMS-GMSC40は、対応して、ステップS105aにおいて、OFAなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージを使用してメッセージに肯定応答する。
【0079】
保留中のSMは、ステップS105のTFR中でSMS-GMSC40によって配信され、MME2 30は、それに応じてステップS106aにおいてTFAを用いて配信に肯定応答する。
【0080】
図8は、図7を参照して前に論じたものに関係する、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、本発明の一実施形態を例示する。
【0081】
しかしながら、この特定の実施形態では、SM配信のためのUE利用可能性を示すメッセージは、MME2 30によってHSS50を介してSMS-GSMC40に送られる。
【0082】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示を、最大再送信時間を含むTFRの形態でSMS-GMSC40から受信し、最大再送信時間は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示し、MME1 20は、さらに、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示を受信する。
【0083】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを用いて応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示す。
【0084】
ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、MME2 30へのTAU、RAU、または一般的なサービス要求などについてのステップS102aにおけるNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じてステップS102bにおいて(今、サービングMMEである)MME2 30からコンテキスト要求の形態の通知を受信することになる。
【0085】
この結果として、MME1 20は、ステップS102cにおいて、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をMME2 30にサブミットし、この実施形態におけるそのメッセージは、MME2 30の情報のためのSMS-GSMC40の宛先アドレスをさらに含む。それに応答して、MME2 30は、ステップS102dにおいてMME1 20にコンテキスト肯定応答を送信する。
【0086】
ステップS103fにおいて、MME2 30は、ステップS102cにおいて受信された指示に応答して、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、HSS50を介してSMS-GMSC40にサブミットする。メッセージは、たとえばULRまたはNORの形態でサブミットされ得、SMS-GMSC40にMME2 30の宛先アドレスを後で提供させるためのHSS50への命令を含む。
【0087】
HSS50は、それに応じて、ステップS103gにおいて、たとえばULAまたはNOAの形態の肯定応答を用いて応答し、ステップS103hにおいて、ALR中で、UE利用可能性とMME2 30のアドレスとを示すメッセージを送る。SMS-GMSC40は、こうして、ステップS103iにおいてHSS50に肯定応答(ALA)を送る。
【0088】
随意に、ステップS103fおよびS103hにおけるメッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0089】
SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS105において正しいMMEに、すなわちMME2 30に、さらに現在eDRXモードにないUE10上にSMを配信することになり、MME2 30は、それに応じてステップS106aにおいてTFAを用いて配信に肯定応答する。
【0090】
図9は、図4を参照して前に論じた実施形態に基づいて、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、本発明の一実施形態を例示する。
【0091】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示をSMS-GMSC40から受信する。好ましくは、指示は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示す最大再送信時間を含むTFRの形態である。指示は、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示をさらに含み得る。
【0092】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを好ましくは用いてSMS-GMSC40に応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示し得る。
【0093】
ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、MME2 30へのTAU、RAU、または一般的なサービス要求などについてのステップS102aにおけるNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、他のMME1 20は、それに応じてステップS102bにおいて(今、サービングMMEである)MME2 30からコンテキスト要求の形態の通知を受信することになる。
【0094】
この結果として、MME1 20は、ステップS102cにおいて、SMがME2 30によって受信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をMME2 30にサブミットする。それに応答して、MME2 30は、ステップS102dにおいてMME1 20に、MME2 30の宛先アドレスを含むコンテキスト肯定応答を送信する。
【0095】
ステップS103において、MME1 20は、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることと、MME2 30の宛先アドレスとを示すメッセージを、SMS-GMSC40にサブミットする。その結果、SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS104において正しいMMEに、すなわちMME2 30に、さらに現在eDRXモードにないUE10上にSMを配信することになる。
【0096】
随意に、メッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0097】
図9に見られるように、ステップS103におけるサブミッションは、OFRなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージのいずれかを使用する。SMS-GMSC40は、対応して、ステップS104aにおいて、OFAなどの既存のメッセージ、または新しいDiameterメッセージを使用してメッセージに肯定応答する。
【0098】
保留中のSMは、ステップS105のTFR中でSMS-GMSC40によって配信され、MME2 30は、それに応じてステップS106aにおいてTFAを用いて配信に肯定応答する。
【0099】
図10は、図9を参照して前に論じたものに関係する、SMS-GMSC40からUE10へのMT SMの配信を可能にする、本発明の一実施形態を例示する。
【0100】
しかしながら、この特定の実施形態では、SM配信のためのUE利用可能性を示すメッセージは、MME1 20によってHSS50を介してSMS-GSMC40に送られる。
【0101】
第1のステップS101aにおいて、MME1 20は、UE10にSMが配信されることになるという指示を、最大再送信時間を含むTFRの形態でSMS-GMSC40から受信し、最大再送信時間は、SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSC40がどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを示し、MME1 20は、さらに、SMS-GMSC40が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示を受信する。
【0102】
その後に、ステップS101bにおいて、MME1 20は、要求される再送信時間、すなわち、UE10が現在eDRXモードにあるので、SMがSMS-GMSC40によって再送信されなければならない時間を示すTFAを用いて応答する。TFAは、UE10がeDRXモードを出るとき、MME1が、SMを配信するためのUE利用可能性の後続の通知をサポートするかどうかをさらに示す。
【0103】
ページングオケージョンが発生する前に、たとえば、MME2 30へのTAU、RAU、または一般的なサービス要求などについてのステップS102aにおけるNAS要求の結果として、UE10がeDRXモードを出た場合、MME1 20は、それに応じてステップS102bにおいて(今、サービングMMEである)MME2 30からコンテキスト要求の形態の通知を受信することになる。
【0104】
この結果として、MME1 20は、ステップS102cにおいて、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をMME2 30にサブミットする。それに応答して、MME2 30は、ステップS102dにおいてMME1 20に、MME2 30の宛先アドレスを含むコンテキスト肯定応答を送信する。
【0105】
ステップS103bにおいて、MME1 20は、UE10がSMの即時配信のために利用可能であることを示すメッセージを、HSS50を介してSMS-GMSC40にサブミットする。メッセージは、たとえばULRまたはNORの形態でサブミットされ得、SMS-GMSC40にMME2 30の宛先アドレスを後で提供させるためのHSS50への命令を含む。
【0106】
HSS50は、それに応じて、ステップS103cにおいて、たとえばULAまたはNOAの形態の肯定応答を用いて応答し、ステップS103dにおいて、ALR中で、UE利用可能性とMME2 30のアドレスとを示すメッセージを送る。SMS-GMSC40は、こうして、ステップS103eにおいてHSS50に肯定応答(ALA)を送る。
【0107】
随意に、S103bおよびS103dにおけるメッセージは、最大UE利用可能性時間、すなわち、UE10がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を含み、それによって、有利なことに、その間にUE10がSM配信のために利用可能になる時間ウィンドウを示す。
【0108】
SMS-GMSC40は、有利なことに、ステップS105において正しいMMEに、すなわちMME2 30に、さらに現在eDRXモードにないUE10上にSMを配信することになり、MME2 30は、それに応じてステップS106aにおいてTFAを用いて配信に肯定応答する。
【0109】
図11を参照すると、本発明の実施形態によるモビリティ管理ノード20、30によって実施される方法のステップは、実際には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリまたはハードディスクドライブなど、マイクロプロセッサに関連付けられた好適な記憶媒体23、33にダウンロードされたコンピュータプログラム22、32を実行するように構成された1つまたは複数のマイクロプロセッサの形態で具現化された処理ユニット21、31によって実施される。処理ユニット21、31は、コンピュータ実行可能命令を含む適切なコンピュータプログラム22、32が、記憶媒体23、33にダウンロードされ、処理ユニット21、31によって実行されるとき、コンピューティングデバイス20、30に本発明の実施形態による方法を行わせるように構成される。記憶媒体23、33は、コンピュータプログラム22、32を含むコンピュータプログラム製品でもあり得る。代替的に、コンピュータプログラム22、32は、デジタル多用途ディスク(DVD)またはメモリスティックなど、好適なコンピュータプログラム製品によって、記憶媒体23、33に転送され得る。さらなる代替として、コンピュータプログラム22、32は、ネットワーク経由で記憶媒体23、33にダウンロードされ得る。処理ユニット21、31は、代替的に、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)などの形態で具現化され得る。
【0110】
図12は、モバイル端末へのMT SMの配信を可能にするように設定された、本発明の一実施形態による、第1のモビリティ管理ノード20を例示する。モビリティ管理ノード20は、SMが配信されることになるという指示をSMS-GMSCから受信するように適応された受信手段24と、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信するように適応された受信手段25と、通知に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットするように適応されたサブミット手段26とを含む。
【0111】
手段24~26は、情報を受信および提供するための通信インターフェースと、さらにデータを記憶するためのローカルストレージとを備え得、(図11に関連して与えられた説明に類似して)RAM、フラッシュメモリまたはハードディスクドライブなど、マイクロプロセッサに関連付けられた好適な記憶媒体にダウンロードされたコンピュータプログラムを実行するように構成された1つまたは複数のマイクロプロセッサの形態で具現化されたプロセッサによって実装され得る。
【0112】
図12は、モバイル端末へのMT SMの配信を可能にするように設定された、本発明の一実施形態による、第2のモビリティ管理ノード30を例示する。モビリティ管理ノード30は、ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信するように適応された受信手段34と、通知が受信される前にモバイル端末がそれによってサーブされた別のモビリティ管理ノードにコンテキスト要求をサブミットするように適応されたサブミット手段35と、SMが配信されることになるという指示、およびSMを配信するSMS-GMSCの宛先アドレスを含むコンテキスト応答を前記別のモビリティ管理ノードから受信するように適応された受信手段36と、コンテキスト応答に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットするように適応されたサブミット手段37とを含む。
【0113】
手段34~37は、情報を受信および提供するための通信インターフェースと、さらにデータを記憶するためのローカルストレージとを備え得、(図11に関連して与えられた説明に類似して)RAM、フラッシュメモリまたはハードディスクドライブなど、マイクロプロセッサに関連付けられた好適な記憶媒体にダウンロードされたコンピュータプログラムを実行するように構成された1つまたは複数のマイクロプロセッサの形態で具現化されたプロセッサによって実装され得る。
【0114】
上で説明したいくつかの実施形態は、以下の様式で要約され得る。
【0115】
第1の実施形態は、現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするモビリティ管理ノードの方法を対象とする。
【0116】
本方法は、
SMが配信されることになるという指示をショートメッセージサービスゲートウェイモバイルスイッチングセンター(SMS-GMSC)から受信することと、
ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、
通知に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットすることと
を含む。
【0117】
前記メッセージが、SMS-GMSCに直接サブミットされ得る。
【0118】
前記メッセージが、ホームサブスクリプションサーバ(HSS)を介してSMS-GMSCにサブミットされ得る。
【0119】
HSSを介してSMS-GMSCにサブミットされるメッセージが、SMS-GMSCにモビリティ管理の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに備え得る。
【0120】
通知が、モバイル端末から受信される非アクセス層(NAS)要求であり得る。
【0121】
本方法は、モバイル端末への配信のためのSMをSMS-GMSCから受信することをさらに備え得る。
【0122】
通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり得、本方法は、SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をサービングモビリティ管理ノードにサブミットすることと、SM配信のためのサービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスを含むコンテキスト肯定応答をサービングモビリティ管理ノードから受信することとをさらに備え得、前記サブミットされるメッセージが、サービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスをさらに含む。
【0123】
通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり得、前記メッセージが、コンテキスト応答中でサービングモビリティ管理ノードを介してSMS-GSMCにサブミットされ、SMS-GSMCの宛先アドレスをさらに含む。
【0124】
SMが配信されることになるというSMS-GMSCからの指示の受信することは、
SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSCがどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを指定する最大再送信時間の指示と、SMS-GMSCが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示とを受信すること
を備え得、本方法は、
SMがどの時点においてSMS-GMSCによって再送信されなければならないかを示す要求される再送信時間と、モビリティ管理ノードが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知をサポートするという能力確認とを含む指示をSMS-GMSCにサブミットすること
をさらに備え得る。
【0125】
第2の実施形態は、現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするモビリティ管理ノードの方法を対象とする。
【0126】
本方法は、
ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、
通知が受信される前にモバイル端末がそれによってサーブされた別のモビリティ管理ノードにコンテキスト要求をサブミットすることと、
SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記別のモビリティ管理ノードから受信することと、
モバイル端末への配信のためのSMをSMS-GMSCから受信することと
を含む。
【0127】
前記メッセージが、SMS-GMSCに直接サブミットされ得る。
【0128】
前記メッセージが、ホームサブスクリプションサーバ(HSS)を介してSMS-GMSCにサブミットされ得、HSSを介してSMS-GMSCにサブミットされるメッセージが、SMS-GMSCにモビリティ管理の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに含む。
【0129】
サブミットされる前記メッセージは、モバイル端末がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間をさらに示す。
【0130】
別の実施形態は、現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするように設定されたモビリティ管理ノードであって、処理ユニットと、前記処理ユニットによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備え、
SMが配信されることになるという指示をショートメッセージサービスゲートウェイモバイルスイッチングセンター(SMS-GMSC)から受信することと、
ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、
通知に応答して、モバイル端末がSMの配信のために利用可能であることをSMS-GMSCに示すメッセージをサブミットすることと
を行うように動作可能である、モビリティ管理ノードを対象とする。
【0131】
モビリティ管理ノードが、SMS-GMSCにメッセージを直接サブミットするように動作可能であり得る。
【0132】
モビリティ管理ノードが、ホームサブスクリプションサーバ(HSS)を介してSMS-GMSCにメッセージをサブミットするように動作可能であり得る。
【0133】
モビリティ管理ノードが、HSSを介してSMS-GMSCにサブミットされるメッセージ中でSMS-GMSCにモビリティ管理の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令を含むようにさらに動作可能であり得る。
【0134】
通知が、モバイル端末から受信される非アクセス層(NAS)要求であり得る。
【0135】
通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり得、モビリティ管理ノードは、
SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答をサービングモビリティ管理ノードにサブミットすることと、
SM配信のためのサービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスを含むコンテキスト肯定応答をサービングモビリティ管理ノードから受信することとを行うようにさらに動作可能であり、前記サブミットされるメッセージが、サービングモビリティ管理ノードの宛先アドレスをさらに含む。
【0136】
通知が、モバイル端末のサービングモビリティ管理ノードから受信されるコンテキスト要求であり得、モビリティ管理ノードは、コンテキスト応答中でサービングモビリティ管理ノードを介してSMS-GSMCにメッセージをサブミットし、さらにSMS-GSMCの宛先アドレスを含めるようにさらに動作可能である。
【0137】
モビリティ管理ノードは、SMが配信されることになるという指示をSMS-GMSCから受信するとき、
SMがすぐに配信され得ない場合、SMS-GMSCがどのくらいの時間の間SMを記憶することになるかを指定する最大再送信時間の指示と、SMS-GMSCが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知を受信することをサポートするかどうかを示す能力指示とを受信することと、
SMがどの時点においてSMS-GMSCによって再送信されなければならないかを示す要求される再送信時間と、モビリティ管理ノードが、SMを配信するためのモバイル端末利用可能性の後続の通知をサポートするという能力確認とを含む指示をSMS-GMSCにサブミットすることと
を行うようにさらに動作可能であり得る。
【0138】
別の実施形態は、現在拡張アイドルモード間欠受信(eDRX)モードにあるモバイル端末へのモバイル着信(MT)ショートメッセージ(SM)の配信を可能にするように設定されたモビリティ管理ノードであって、処理ユニットと、前記処理ユニットによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備え、
ページングオケージョンが発生する前にモバイル端末がeDRXモードを出たという通知を受信することと、
通知が受信される前にモバイル端末がそれによってサーブされた別のモビリティ管理ノードにコンテキスト要求をサブミットすることと、
SMが配信されることになるという指示を含むコンテキスト応答を前記別のモビリティ管理ノードから受信することと、
モバイル端末への配信のためのSMをSMS-GMSCから受信することと
を行うように動作可能である、モビリティ管理ノードを対象とする。
【0139】
モビリティ管理ノードが、SMS-GMSCに前記メッセージを直接サブミットするようにさらに動作可能であり得る。
【0140】
モビリティ管理ノードは、ホームサブスクリプションサーバ(HSS)を介してSMS-GMSCに前記メッセージをサブミットするようにさらに動作可能であり得、HSSを介してSMS-GMSCにサブミットされるメッセージが、SMS-GMSCにモビリティ管理の宛先アドレスを提供させるためのHSSへの命令をさらに含む。
【0141】
モビリティ管理ノードは、モバイル端末がeDRXモードに再び入るまでの時間を指定する時間期間を前記サブミットされたメッセージ中に含めるようにさらに動作可能であり得る。
【0142】
別の実施形態は、コンピュータ実行可能命令がデバイス中に含まれる処理ユニット上で実行されるとき、デバイスに、第1の実施形態に記載のステップを実施させるためのコンピュータ実行可能命令を含む第1のコンピュータプログラムを対象とする。
【0143】
別の実施形態は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ可読媒体が、第1のコンピュータプログラムをその上に組み込む、コンピュータプログラム製品を対象とする。
【0144】
別の実施形態は、コンピュータ実行可能命令がデバイス中に含まれる処理ユニット上で実行されるとき、デバイスに、上で要約した第2の実施形態に記載のステップを実施させるためのコンピュータ実行可能命令を含む第2のコンピュータプログラムを対象とする。
【0145】
別の実施形態は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ可読媒体が、第2のコンピュータプログラムをその上に組み込む、コンピュータプログラム製品を対象とする。
【0146】
本発明を、主に数個の実施形態を参照して上で説明してきた。しかしながら、当業者によって直ちに認識されるように、上で開示した実施形態以外の実施形態も、付属の特許請求項によって規定される本発明の範囲内で等しく可能である。
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