(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-12
(45)【発行日】2022-10-20
(54)【発明の名称】スリップコントロールの液圧アッセンブリ
(51)【国際特許分類】
B60T 8/34 20060101AFI20221013BHJP
F16J 15/06 20060101ALI20221013BHJP
【FI】
B60T8/34
F16J15/06 L
(21)【出願番号】P 2020565889
(86)(22)【出願日】2019-04-12
(86)【国際出願番号】 EP2019059582
(87)【国際公開番号】W WO2019233663
(87)【国際公開日】2019-12-12
【審査請求日】2020-11-23
(31)【優先権主張番号】102018209004.1
(32)【優先日】2018-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】ガイスラー バルテンシュラーガー,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ゲルトナー,オリバー
【審査官】山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-047131(JP,A)
【文献】特開2016-151256(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 8/32-8/96
F16J 15/00-15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液圧ブロック(2)を備え、前記液圧ブロックに、前記液圧ブロック(2)内に配置されているハイドロポンプ(4)を駆動するための電動機(5)がモータ側(6)に配置され、且つ前記電動機(5)のための接続導線(9)を備え、前記接続導線が前記モータ側(6)から前記液圧ブロック(2)の対向側(12)へ前記液圧ブロック(2)内の貫通穴(11)を貫通している、液圧式車両ブレーキ装置のスリップコントロールのための液圧アッセンブリにおいて、前記接続導線(9)が前記液圧ブロック(2)内の前記貫通穴(11)内で密封されて
おり、
前記電動機(5)のための前記接続導線(9)が、前記液圧ブロック(2)の前記貫通穴(11)内に配置されて密封されている中空シャフト(8)内に密封して配置されており、
前記電動機(5)のための前記接続導線(9)および/または前記中空シャフト(8)が、ブレーキ液との接触の際に膨れる密封材で密封されていることを特徴とする液圧アッセンブリ。
【請求項2】
前記電動機(5)のための前記接続導線(9)が、前記中空シャフト(8)内および/もしくは前記液圧ブロック(2)の前記貫通穴(11)内のパッキンリング(10)により密封され、ならびに/または、前記中空シャフト(8)が前記液圧ブロック(2)の前記貫通穴(11)内のパッキンリング(10)により密封されていることを特徴とする、請求項1に記載の液圧アッセンブリ。
【請求項3】
前記電動機(5)のための前記接続導線(9)および/または前記中空シャフト(8)が、アクリロニトリルブタジエンゴムで密封されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の液圧アッセンブリ。
【請求項4】
前記電動機(5)のための前記接続導線(9)が、前記液圧ブロック(2)の前記対向側(12)で、接続接点(14)と導電結合されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の液圧アッセンブリ。
【請求項5】
前記液圧ブロック(2)の前記対向側(12)に、多重プラグ(15)が配置され、前記多重プラグが接続接点(14)を有し、この接続接点と前記電動機(5)のための前記接続導線(9)が導電結合されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の液圧アッセンブリ。
【請求項6】
前記液圧ブロック(2)の前記対向側(12)に、前記スリップコントロールのための電子制御器および/または前記スリップコントロールのソレノイド弁が配置されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の液圧アッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の構成を備えた、液圧式車両ブレーキ装置のブレーキコントロールの液圧アッセンブリに関するものである。スリップコントロールとは、たとえばブレーキアンチロックコントロール、トラクションコントロール、ダイナミックドライブコントロールまたはエレクトロニックスタビリティプログラムであり、これらに対しては、略語ABS,ASR,FDRおよびESPが通常用いられている。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、液圧式車両ブレーキ装置のスリップコントロールの液圧アッセンブリの液圧ブロックを開示している。この公知の液圧ブロックは、ソレノイド弁と、ハイドロポンプと、圧力センサと、ブレーキマスタシリンダから来ているブレーキ管または液圧式車輪ブレーキに至るブレーキ管を取り付けるための接続部とのための受容部を備えた、金属から成る直方体状の角材である。この公知の液圧ブロックの大きな両側面は、ハイドロポンプを駆動するための電動機を取り付けるために設けられている。電動機の電気接続導線は、電動機を取り付けるための側面から液圧ブロックの対向する側面へ貫通穴を貫通して、そこで接触される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】独国特許出願公開第102006059924A1号明細書
【発明の概要】
【0004】
請求項1の構成を備えた本発明による液圧アッセンブリは、液圧式車両ブレーキ装置のスリップコントロールのために設けられている。特に直方体状の液圧ブロックと電動機とを有し、電動機は液圧ブロックの1つの側に配置されている。この1つの側を以下では液圧ブロックのモータ側とも呼ぶことにする。電動機は、ブレーキ圧発生のために、および/または、ブレーキ液を液圧ブロック内へ搬送するために配置されている1つまたは複数のハイドロポンプを駆動するために用いる。液圧ブロックはモータ側から対向する側へ貫通穴を有し、貫通穴内に電動機のための電気接続導線が配置されている。接続導線は、電動機を駆動するための給電のため、たとえば電動機の電子整流部の制御のため、および、たとえば電動機の回転数センサまたは回転角度センサの信号をスリップコントロールの電子制御器へ伝送するために用いる。好ましくは、電動機の複数の接続導線またはすべての接続導線は液圧ブロック内の貫通穴を貫通している。液圧ブロックは電動機の接続導線のために複数の貫通穴を有していてよく、その結果たとえば電動機を給電するための接続導線は、データ導線、信号導線および/または制御導線から切り離して、モータ側から対向する側へ液圧ブロックを貫通させることができる。本発明によれば、電動機内部または液圧ブロックのモータ側へ到達するのが望ましくないブレーキ液が、接続導線を配置した貫通穴を通って液圧ブロックの前記対向する側へ到達するのを阻止するため、電動機のための接続導線は液圧ブロック内の貫通穴内で密封されている。この密封は、たとえば電動機の機械的整流部の破片粒子または電動機のロータに給電を行うためのスリップリングの破片粒子が電動機のための接続導線を配置した液圧ブロック内の貫通穴を通って液圧ブロックの前記対向する側へ到達するのも阻止する。
【0005】
本発明による液圧アッセンブリは、ブレーキ圧を液圧アッセンブリによって発生させ、車両ドライバーの筋力によって発生させないようにした非人力エネルギーブレーキのためのブレーキ圧および/または車輪ブレーキ圧を発生および/またはコントロールするための非人力エネルギーブレーキ圧アッセンブリとしても使用できる。非人力エネルギーブレーキ圧アッセンブリは、スリップコントロールを有していても、有していなくてもよい。
【0006】
液圧ブロックは、スリップコントロールの構成要素を機械的に固定および液圧結合するために用いる。このような構成要素とはたとえば電動機、ハイドロポンプ、ソレノイド弁、逆止弁、ハイドロアキュムレータ、ダンパー、圧力センサである。液圧ブロックは、これら構成要素を固定するための受容部を有しているとともに、液圧ブロックの穿孔部と呼ぶことができて、スリップコントロールの構成要素をスリップコントロールの液圧回路図に対応して結合させる複数の孔を備えている。液圧ブロックは、スリップコントロールの構成要素を装備することで液圧アッセンブリを形成する。
【0007】
従属請求項は、独立請求項に記載した本発明の更なる構成および有利な構成を対象としている。
【0008】
請求項2によれば、電動機のための接続導線は、接続導線を絶縁しおよび/または損傷から保護する中空シャフト内に配置されている。中空シャフトは電動機に配置されていてよく、液圧ブロックに電動機を取り付ける際に液圧ブロック内の貫通穴に挿入することができる。接続導線は中空シャフト内で密封され、中空シャフトは液圧ブロックの貫通穴内で密封されている。
【0009】
請求項3によれば、接続導線を中空シャフト内および/もしくは液圧ブロックの貫通穴内で密封するため、ならびに/または、液圧ブロックの貫通穴内で中空シャフトを密封するため、パッキンリングが設けられている。
【0010】
電動機のための接続導線を液圧ブロックの貫通穴内および/もしくは中空シャフト内で密封し、ならびに/または、中空シャフトを液圧ブロックの貫通穴内で密封する密封材は、好ましくはブレーキ液との接触の際に膨れる(請求項4)。これは、密封材がブレーキ液との接触によってその体積を拡大させ、その結果密封面に対しより強力に押圧されて密封をより良好にすることを意味している。密封材と密封面との間にもともと隙間があるのも可能であり、この隙間は、密封材がブレーキ液と接触したときに該密封材の膨張によって閉じられ密封される。密封用のパッキンリングがすでに設けられている限りにおいては、本発明のこの構成におけるパッキンリングは、ブレーキ液との接触の際に膨らむ密封材から成る。ブレーキ液が液圧ブロックの貫通穴内または中空シャフト内に到達してそこで密封材と接触する構成ではない。密封は、ブレーキ液が不慮に密封材と接触する事態に対し設けられている。
【0011】
液圧ブロックの貫通穴内および/もしくは中空シャフト内で電動機のための接続導線を密封するための密封材として、ならびに/または、液圧ブロックの貫通穴内で中空シャフトを密封するための密封材として、たとえばアクリロニトリルブタジエンゴムが適しているが、この代わりにニトリルブタジエンゴムに対する略称NBRが公知である。
【0012】
明細書および図面に開示されているすべての構成要件は、本発明の実施態様においてそれ自体で個別に実現されていてよく、或いは、基本的に任意の組み合わせで実現されていてよい。1つの請求項のすべての構成要件を有しておらずに、1つまたはいくつかの構成要件のみを有している本発明の実施態様は、基本的に可能である。
【0013】
次に、本発明を、図面に図示されている実施形態を用いて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による液圧アッセンブリの簡略化した側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に図示した本発明による液圧アッセンブリ1は、その他の点では図示していない車両ブレーキ装置のスリップコントロールのために設けられている。公知のスリップコントロールはアンチロックコントロール、トラクションコントロール、ダイナミックドライブコントロールであり、最後のものはエレクトロニックスタビリティプログラムとも呼ばれ、通称ではホイールスリップコントロールとも呼ばれる。これらのスリップコントロールに対しては、略語ABS,ASR,FDR/ESPが通常用いられている。これらは公知であり、ここでは説明しない。本発明による液圧アッセンブリ1を用いると、非人力エネルギーブレーキおよび非人力エネルギーブレーキにおけるブレーキ圧コントロールも可能である。列挙したものは模範的なものであり、確定的なものではない。
【0016】
液圧アッセンブリ1は液圧ブロック2を有し、液圧ブロックは、本発明の図示し説明する実施形態では、たとえばアルミニウム合金から成る扁平な直方体状の金属角材である。液圧ブロック2は、ソレノイド弁、逆止弁、ハイドロアキュムレータ、ダンパーチャンバー、ハイドロポンプ4、ハイドロポンプ4を駆動するための電動機5のようなスリップコントロールの構成要素の機械的な固定および液圧結線のために用いる。液圧ブロック2は、図面では見えないが、部分的に径を段状に形成した複数の袋穴を、ソレノイド弁、ハイドロポンプ4、逆止弁、ハイドロアキュムレータおよびダンパーチャンバー、ならびに図示しないブレーキマスタシリンダのブレーキ管を接続する接続部のための受容部として備えており、且つ液圧式車輪ブレーキのために、スリップコントロールの液圧回路図に対応して液圧ブロック2内部の複数の孔によって互いに結合されているねじ付きニップルまたは圧入ニップル(“self-clinch”)を備えている。
【0017】
液圧ブロック2の1つの平坦側には、外面に電動機5が装着され、図面では見えないそのモータ軸は、同様に図面では見えない液圧ブロック2内の偏心体室の中へ突出し、そこにハイドロポンプ4を駆動するための偏心体を有している。複数の平坦側は、液圧ブロック2の互いに対向しあっている大きな側面である。電動機5が装着されている平坦側をここではモータ側6と呼ぶことにする。
【0018】
2つのハイドロポンプ4は互いに同軸に対向しあってポンプ受容部内に配置され、これらポンプ受容部は液圧ブロック2の2つの長手側に取り付けられて、半径方向において偏心体室の中に通じている。これらポンプ受容部を備えた液圧ブロック2の長手側を、ここではポンプ側7と呼ぶことにする。液圧ポンプ4は、図示し説明している実施形態では、ポンプ要素とも見なすことができるピストンポンプである。
【0019】
電動機5は筒管状の中空シャフト8を有し、中空シャフトは、電動機5が液圧ブロック2に装着されている電動機5の端面から偏心して軸線平行に突出している。中空シャフト8を電動機5の接続導線9が貫通している。接続導線9は電動機5の通電に用いる。付加的に、電動機5が電子整流型の電動機5である限りにおいては電動機5の電子整流用の接続導線9と、たとえば電動機5の角度センサのための信号導線、センサ導線および/またはデータ導線としての接続導線9とが、中空シャフト8を貫通していてよい。
図2の拡大詳細図では、中空シャフト8は軸断面で図示されており、その結果接続導線9が見える。
【0020】
接続導線9を備えた中空シャフト8は貫通穴11を貫通し、貫通穴はモータ側6に対し垂直に液圧ブロック2の対向平坦側へ液圧ブロック2を貫通している。対向平坦側をここでは弁側12と呼ぶことにする。中空シャフト8は、貫通穴11内で、中空シャフト8の周回するように延在する溝内に配置されたパッキンリング10を用いて密封されている。パッキンリング10はアクリロニトリルブタジエンゴム(略称:ニトリルゴム、英語名:Nitrile Butadiene Rubber、略称:NBR)から成り、すなわちブレーキ液との接触の際に膨れる、すなわちその体積を拡大させる密封材から成っている。一般的には、パッキンリング10はブレーキ液との接触の際に膨れる密封材から成り、すなわち電動機5の接続導線9を備えた中空シャフト8は、液圧ブロック2の貫通穴11内で、ブレーキ液との接触の際に膨れる密封材により密封されている。長方形のリング断面を持つパッキンリング10が示されているが、Oリングまたはクワドリングのような他のパッキンリングも使用可能である。
【0021】
中空シャフト8は、内側を、接続導線9を取り囲む密封材でライニングされ、その結果中空シャフト8は内側も密封され、且つ接続導線9が密封されている。中空シャフト8内の密封材は、同様にブレーキ液との接触の際に膨らむ密封材であってよく、すなわちたとえば同様にアクリロニトリルブタジエンゴムであってよい。
【0022】
液圧ブロック2の貫通穴11内での中空シャフト8の密封と、中空シャフト8の内側および中空シャフト8内で貫通している接続導線9の密封とは、ブレーキ液が液圧ブロック2のモータ側6から、または、電動機5から、電動機5のための接続導線9を備えた中空シャフト8が貫通している貫通穴11を通って液圧ブロック2の弁側12へ到達しないという目的を有している。
【0023】
このようなブレーキ液は意図されたものではなく、望ましいものではなく、非密封時のいわゆる「漏れ液」としてハイドロポンプ4からポンプ受容部間の偏心体室内へ、そしてこれから電動機5内に到達することがある。電動機5の中空シャフト8の外側および内側の密封は、液圧ブロック2内の貫通穴11を、電動機5がたとえば機械的に整流されている場合および/または電動機がそのロータへの給電のために滑り接点を有している場合に、たとえば電気滑り接点部の破片(「ブラシ破片」)として電動機5内に発生することがある粒子の貫流に対しても密封する。
【0024】
電動機5の接続導線9を貫通させるための中空シャフト8のパッキンリング10は、該パッキンリングが膨れていないときに液圧ブロック2内の貫通穴11内で密に当接することができる。この事例では、パッキンリング10は、ブレーキ液との接触によって膨らむときに、内側へ向かって中空シャフト10をより強く押圧し、且つ外側へ向かって貫通穴11をより強く押圧し、これによって密封が改善される。本発明の図示し説明している実施形態では、パッキンリング10が膨らんでいないときに該パッキンリング10と貫通穴11との間に隙間13がある。これは液圧アッセンブリ1の組み立てを容易にさせる。なぜなら、電動機5を液圧ブロック2に取り付ける際に中空シャフト8を液圧ブロック2内の貫通穴11により簡単に差し込むことができ、パッキンリング10の損傷が回避されるからである。パッキンリング10は、ブレーキ液との接触によって膨らむと、確実に密封を行う。
【0025】
接続導線9は、電動機5から遠い側で中空シャフト8からむき出し状態で突出して、多重プラグ15内に配置されている、たとえば液圧ブロック2の弁側12に設けたプラグストリップ内に配置されているプラグコンタクト14と導電結合している。多重プラグ15は電動機5のためのプラグコンタクト14を有しているだけでなく、ソレノイド弁および圧力センサのための他のプラグコンタクト14をも有している。図面では見えないソレノイド弁は、液圧ブロック2の弁側12に配置されている。液圧ブロック2の他の個所に配置されるソレノイド弁も可能である。さらに、スリップコントロールのための図示していない電子制御器が液圧ブロック2の弁側12に配置され、この電子制御器のために多重プラグ15は同様にプラグコンタクト14を有している。プラグコンタクト14は、一般には接続接点と見なすこともできる。
【0026】
本発明は、液圧アッセンブリ1の電動機5の接続導線9のために液圧ブロック2内に設けた貫通穴11を通じてブレーキ液がモータ側6から、または、電動機5から対向する弁側12へ到達するのを回避するものであり、弁側には電気機械部品が配置され、すなわちソレノイド弁の磁気コイルが配置され、且つ電子部品が配置され、すなわちスリップコントロールの電子制御器が配置され、且つ電気接続部が配置され、すなわちプラグコンタクト14を備えた多重プラグ15が配置されているからである。
【符号の説明】
【0027】
1 液圧アッセンブリ
2 液圧ブロック
4 ハイドロポンプ
5 電動機
6 液圧ブロックのモータ側
8 中空シャフト
9 接続導線
10 パッキンリング
11 貫通穴
12 液圧ブロックの弁側(対向側)
14 プラグコンタクト(接続接点)
15 多重プラグ