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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-13
(45)【発行日】2022-10-21
(54)【発明の名称】循環接続具
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/13 20220101AFI20221014BHJP
   A47K 3/00 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
F24H9/13
A47K3/00 F
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019012476
(22)【出願日】2019-01-28
(65)【公開番号】P2020118427
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片岡 邦夫
(72)【発明者】
【氏名】野々山 昌生
【審査官】藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-161482(JP,A)
【文献】特開2014-163574(JP,A)
【文献】特開2003-156257(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 9/12,9/13
A47K 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に取り付けられる循環接続具であって、
第1アダプタと、
前記第1アダプタに接続される第2アダプタと、
前記第2アダプタに収容される微細気泡吐出ノズルと、
を備え、
前記第1アダプタは、第1水路及び第2水路を備え、
前記第2アダプタは、
前記第1水路に接続され、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の外側に配置される小径筒部と、
前記小径筒部よりも直径が大きく、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の内側に配置される大径筒部と、
前記小径筒部と前記大径筒部の間に配置され、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の外側に配置される水路分岐部と、を備え、
前記水路分岐部は、前記小径筒部を介して、前記第1アダプタの前記第1水路に接続されている第3水路を備え、
前記水路分岐部内において、前記第3水路が第1微細気泡吐出水路と吸込水路とに分岐され、
前記大径筒部は、第1吐出口と、前記第1吐出口とは異なる第2吐出口と、第1吸込口と、前記第1吸込口とは異なる第2吸込口を備えており、
前記第1吐出口は、前記第1微細気泡吐出水路と接続しており、
前記第1吸込口は、前記第2水路と接続しており、
前記第2吐出口は、前記第2水路と接続しており、
前記第2吸込口は、前記吸込水路と接続しており、
前記微細気泡吐出ノズルの一部が、前記第2アダプタの前記水路分岐部の前記第1微細気泡吐出水路上に設けられている、循環接続具。
【請求項2】
前記水路分岐部は、さらに、第2微細気泡吐出水路を備えており、
前記大径筒部は、前記第1微細気泡吐出水路と前記第2微細気泡吐出水路とを接続する接続水路を備えており、
前記第1吐出口は、前記第2微細気泡吐出水路、及び、前記接続水路を介して、前記第1微細気泡吐出水路と接続している、請求項1に記載の循環接続具。
【請求項3】
前記微細気泡吐出ノズル全体が、前記第1微細気泡吐出水路上に設けられている、請求項1または2に記載の循環接続具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、循環接続具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1アダプタと、第1アダプタに接続される第2アダプタと、第2アダプタに収容される微細気泡吐出ノズルと、を備える循環接続具が開示されている。第1アダプタは、第1水路及び第2水路を備える。第2アダプタは、第1水路に接続され、循環接続具が浴槽に取り付けられる場合に浴槽の外側に配置される小径筒部と、小径筒部よりも直径が大きく、循環接続具が浴槽に取り付けられる場合に浴槽の内側に配置される大径筒部と、を備える。微細気泡吐出ノズルは、第2アダプタの大径筒部に収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-161482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の循環接続具では、微細気泡吐出ノズルは、循環接続具が浴槽に取り付けられる場合に浴槽の内側に配置される大径筒部に収容される。この場合、微細気泡吐出ノズルの分だけ、大径筒部の軸方向のサイズを大きくする必要がある。このため、循環接続具が浴槽に取り付けられている状態において、循環接続具のうち浴槽の内側に飛び出ている部分(即ち大径筒部)が大きくなり、循環接続具の外観品質を損ねてしまう。
【0005】
本明細書では、浴槽に取り付けられている状態の循環接続具の外観品質を向上させることが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される循環接続具は、浴槽に取り付けられる循環接続具であって、第1アダプタと、前記第1アダプタに接続される第2アダプタと、前記第2アダプタに収容される微細気泡吐出ノズルと、を備え、前記第1アダプタは、第1水路及び第2水路を備え、前記第2アダプタは、前記第1水路に接続され、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の外側に配置される小径筒部と、前記小径筒部よりも直径が大きく、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の内側に配置される大径筒部と、前記小径筒部と前記大径筒部の間に配置され、前記循環接続具が前記浴槽に取り付けられる場合に前記浴槽の外側に配置される水路分岐部と、を備え、前記水路分岐部は、前記小径筒部を介して、前記第1アダプタの前記第1水路に接続されている第3水路を備え、前記水路分岐部内において、前記第3水路が第1微細気泡吐出水路と吸込水路とに分岐され、前記大径筒部は、第1吐出口と、前記第1吐出口とは異なる第2吐出口と、第1吸込口と、前記第1吸込口とは異なる第2吸込口を備えており、前記第1吐出口は、前記第1微細気泡吐出水路と接続しており、前記第1吸込口は、前記第2水路と接続しており、前記第2吐出口は、前記第2水路と接続しており、前記第2吸込口は、前記吸込水路と接続しており、前記微細気泡吐出ノズルの一部が、前記第2アダプタの前記水路分岐部の前記第1微細気泡吐出水路上に設けられている。
【0007】
上記の構成によると、微細気泡吐出ノズルの一部は、水路分岐部に設けられている。この場合、微細気泡吐出ノズルが水路分岐部に設けられている分だけ、大径筒部の軸方向のサイズを小さくすることができる。このため、循環接続具が浴槽に取り付けられている状態において、循環接続具のうち浴槽の内側に飛び出ている部分(即ち大径筒部)を小型化することができる。従って、浴槽に取り付けられている状態の循環接続具の外観品質を向上させることができる。
【0008】
上記の循環接続具において、水路分岐部は、さらに、第2微細気泡吐出水路を備えており、大径筒部は、第1微細気泡吐出水路と第2微細気泡吐出水路とを接続する接続水路を備えており、第1吐出口は、第2微細気泡吐出水路、及び、接続水路を介して、第1微細気泡吐出水路と接続している。
【0009】
空気等の気体が溶解している水(以下では、「気液混合水」と記載することがある)が、微細気泡吐出ノズルを通過し、浴槽内に噴出されると、浴槽内において微細気泡が発生する。しかしながら、微細気泡吐出ノズルを通過した後の水路が短い場合に、浴槽内で発生する微細気泡の量が少なくなってしまうことが知られている。上記の構成によると、第1微細気泡吐出水路は、第2微細気泡吐出水路、及び、接続水路を介して、第1吐出口と接続している。この場合、第1微細気泡吐出水路を通過した気液混合水は、接続水路を通過して、第2微細気泡吐出水路に流入する。そして、第2微細気泡吐出水路に流入した気液混合水は、第2微細気泡吐出水路、及び、大径筒部の第1吐出口を通過して、浴槽内に噴出される。第2微細気泡吐出水路によって、微細気泡吐出ノズルを通過した後の水路を長くすることができる。また、第2微細気泡吐出水路が水路分岐部に設けられているため、微細気泡吐出ノズルを通過した後における気液混合水が通過する水路を長くしても、大径筒部が大型化することを抑制することができる。従って、浴槽に取り付けられている状態の循環接続具の外観品質を向上させることができ、かつ、浴槽内で発生する微細気泡の量を多くすることができる。
【0010】
上記の循環接続具において、微細気泡吐出ノズル全体が、第1微細気泡吐出水路上に設けられていてもよい。
【0011】
上記の構成によると、大径筒部に微細気泡吐出ノズルが配置されない。このため、大径筒部をより小型化することができる。従って、浴槽に取り付けられている状態の循環接続具の外観品質をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施例に係る循環接続具10の斜視図及び前面図である。
図2】本実施例に係る循環接続具10の分解図である。
図3図1のIII-III線に沿った循環接続具10の断面図である。
図4A図1のIV-IV線に沿った循環接続具10の断面図である。
図4B図1のIV-IV線に沿った循環接続具10の断面図である。
図5】本実施例に係る外側アダプタ20の斜視図及び前面図である。
図6図5のVI-VI線に沿った外側アダプタ20の断面図である。
図7】本実施例に係る中間アダプタ40の斜視図である。
図8】本実施例に係るアダプタ本体62の斜視図及び後面図である。
図9】本実施例に係るアダプタ本体62の斜視図及び前面図である。
図10】本実施例に係る微細気泡吐出ノズル80の斜視図及び前面図である。
図11】本実施例に係るアダプタカバー100の斜視図及び後面図である。
図12】本実施例に係る第1カバー110の斜視図である。
図13】本実施例に係る第2カバー120の斜視図である。
図14】循環接続具10を利用した給水システム202の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(循環接続具10を利用した給水システム202)
図14を参照して、循環接続具10(図1参照)を利用した給水システム202について説明する。給水システム202は、気液混合装置290によって生成される空気等の気体が溶解している水(以下では、「気液混合水」と記載することがある)を浴槽150内に供給して、浴槽150内に微細気泡を発生させるシステムである。
【0014】
(給水システム202の構成)
図14に示すように、給水システム202は、熱源ユニット210と、微細気泡発生ユニット250と、浴槽150と、制御装置350と、を備える。熱源ユニット210は、給水源400、出湯箇所402、及び、微細気泡発生ユニット250に接続されている。微細気泡発生ユニット250は、熱源ユニット210及び浴槽150に接続されている。なお、以下では、図14に示す矢印の方向に水が流れる場合を例に説明する。
【0015】
(熱源ユニット210の構成)
熱源ユニット210は、給水源400から供給される水を加熱して、出湯箇所402、及び、浴槽150内に加熱された水を供給するためのユニットである。熱源ユニット210は、第1熱源機212と、第2熱源機214と、給水路220と、出湯路222と、分岐水路226と、第1戻り水路228と、第1往き水路230と、を備える。
【0016】
給水路220の上流端は、市水道などの給水源400に接続されており、給水路220の下流端は、第1熱源機212(ガス熱源機)に接続されている。
【0017】
出湯路222の上流端は第1熱源機212に接続されている。出湯路222の下流端は、カラン等の出湯箇所402に接続されている。出湯路222には、第1戻り水路228に接続されている分岐水路226が接続されている。分岐水路226には、出湯路222から第1戻り水路228への水の流れを制御する湯張り弁232が設けられている。
【0018】
第1戻り水路228の上流端は、微細気泡発生ユニット250(詳細には第2戻り水路260)に接続されており、下流端は第2熱源機214(ガス熱源機)に接続されている。第1戻り水路228において、第1戻り水路228と分岐水路226の接続部と、第2熱源機214と、の間には、第1ポンプ234及び水流スイッチ236が設けられている。第1ポンプ234は、水流スイッチ236よりも上流側に設けられており、第1戻り水路228内の水を下流側に送り出す。
【0019】
第1往き水路230の上流端は、第2熱源機214に接続されており、下流端は、微細気泡発生ユニット250(詳細には第2往き水路268)に接続されている。
【0020】
(微細気泡発生ユニット250の構成)
微細気泡発生ユニット250は、気液混合装置290と、第2戻り水路260と、第2往き水路268と、水供給路274と、空気導入路300と、を備える。
【0021】
第2戻り水路260の上流端は、第1三方弁280に接続されており、下流端は、第1戻り水路228を介して、熱源ユニット210に接続されている。また、第2戻り水路260には、上流端が第2三方弁282に接続されている連通路266の下流端が接続されている。第3戻り水路262の一端は第1三方弁280に接続されており、他端は循環接続具10に接続されている。噴出水路264の上流端は、気液混合装置290に接続されており、下流端は、第1三方弁280に接続されている。噴出水路264には、給水制御弁284が設けられている。上述のように、第1三方弁280には、第2戻り水路260、第3戻り水路262、及び、噴出水路264が接続されている。第1三方弁280は、噴出水路264から第3戻り水路262に水が流れる微細気泡供給状態と、第3戻り水路262から第2戻り水路260に水が流れる追い焚き循環状態を切り替えることができる。
【0022】
第2往き水路268の上流端は、第1往き水路230を介して、熱源ユニット210に接続されており、下流端は第2三方弁282に接続されている。第3往き水路270の一端は循環接続具10に接続されており、他端は第2三方弁282に接続されている。即ち、第2三方弁282には、連通路266と、第2往き水路268と、第3往き水路270と、が接続されている。第2三方弁282は、第3往き水路270から連通路266に水が流れる微細気泡供給状態と、第2往き水路268から第3往き水路270に水が流れる追い焚き循環状態を切り替えることができる。
【0023】
水供給路274の上流端は、第2往き水路268に接続されており、水供給路274の下流端は、気液混合装置290に接続されている。水供給路274には、第2ポンプ286が設けられている。
【0024】
気液混合装置290には、空気導入路300が接続されている。空気導入路300には、エアポンプ302と、逆止弁304と、が設けられている。エアポンプ302が駆動されると、気液混合装置290に空気が導入される。
【0025】
(制御装置350の構成)
制御装置350は、熱源ユニット210、微細気泡発生ユニット250の各構成要素の動作を制御する。制御装置350は、ユーザによって操作可能なリモコン(図示省略)と通信可能に構成されている。制御装置350は、ユーザによるリモコンへの操作に応じて、微細気泡供給運転、追い焚き運転、湯張り運転を実行することができる。
【0026】
(給水システム202の動作)
上述のように、給水システム202は、微細気泡供給運転、追い焚き運転、湯張り運転を実行することができる。湯張り運転の説明については省略する。なお、各運転が開始される時点において、第1三方弁280、第2三方弁282は、追い焚き循環状態である。また、第1ポンプ234、第2ポンプ286の駆動は停止されており、湯張り弁232、給水制御弁284は閉状態である。
【0027】
(微細気泡供給運転)
微細気泡供給運転は、気液混合装置290内において、気液混合水を生成し、生成された気液混合水を浴槽150内に供給する運転である。ユーザによって微細気泡供給運転の実行を指示するための操作がリモコンに実行されると、制御装置350は、微細気泡供給運転を開始する。微細気泡供給運転は、空気導入運転と、給水運転と、で構成される。なお、制御装置350は、微細気泡供給運転を開始する際に、第1三方弁280及び第2三方弁282を、追い焚き循環状態から微細気泡供給状態に切り替える。
【0028】
(空気導入運転)
空気導入運転は、気液混合装置290内に空気を導入する運転である。制御装置350は、空気導入運転において、第1ポンプ234、第2ポンプ286の駆動を停止状態にさせ、エアポンプ302を駆動させる。これにより、気液混合装置290内に空気が導入されるとともに、気液混合装置290内の水が流出していき、気液混合装置290内の水の水位が低下する。
【0029】
(給水運転)
給水運転は、空気導入運転が実行された後に実行される。給水運転において、制御装置350は、第1ポンプ234、第2ポンプ286を駆動させている状態で、エアポンプ302の駆動を停止させる。給水運転では、浴槽150内の水(以下では、「浴槽水」と記載することがある)が、循環接続具10、第3往き水路270、連通路266、第2戻り水路260、第1戻り水路228、第1往き水路230、第2往き水路268、及び、水供給路274を通って、気液混合装置290に供給される。そして、気液混合装置290内において、気液混合水が生成される。そして、生成された気液混合水は、噴出水路264、第3戻り水路262、循環接続具10を通って、浴槽150内に噴出される。気液混合水が浴槽150内に噴出されると、気液混合水は大気圧まで増圧され、浴槽150内に微細気泡が発生する。
【0030】
制御装置350は、気液混合装置290内の水の水位に応じて、空気導入運転と給水運転を繰り返し実行する。
【0031】
なお、制御装置350は、ユーザによって微細気泡供給運転の停止を指示するための操作がリモコンに実行されると、第1ポンプ234及び第2ポンプ286の駆動を停止させ、給水制御弁284を開状態から閉状態に切替え、エアポンプ302の駆動を停止させる。さらに、制御装置350は、第1三方弁280及び第2三方弁282を、微細気泡供給状態から追い焚き循環に切替える。これにより、微細気泡供給運転が終了する。
【0032】
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、浴槽水を、第2熱源機214によって加熱する運転である。ユーザによって追い焚き運転の実行を指示するための操作がリモコンに実行されると、制御装置350は、第1ポンプ234を駆動させる。これにより、浴槽水が、循環接続具10、第3戻り水路262、第2戻り水路260、第1戻り水路228を通って第2熱源機214に供給される。そして、第2熱源機214によって加熱された水は、第1往き水路230、第2往き水路268、第3往き水路270、循環接続具10を通って、浴槽150内に供給される。制御装置350は、浴槽水の温度が設定温度に達するか、又は、所定時間が経過すると、第2熱源機214、及び、第1ポンプ234の駆動を停止させる。これによって、追い焚き運転は終了する。
【0033】
(循環接続具10の構成)
図1図4Bを参照して、給水システム202に利用される循環接続具10について説明する。循環接続具10は、浴槽150(図14参照)に接続される。循環接続具10は、浴槽水の追い焚きと、浴槽150内に微細気泡を発生させることの両方を実現させるために利用される接続具である。図1(a)は、循環接続具10の斜視図であり、図1(b)は、循環接続具10の前面図であり、図2は、循環接続具10の分解図である。図3は、図1(b)のIII-III線に沿った断面図である。図4A図4Bは、図1(b)のIV-IV線に沿った断面図である。なお、図3図4A図4Bにおいて、循環接続具10は浴槽150に取り付けられている。また、図3図4A図4Bでは、見易くするために、後述するシール材S1、S2、第1カバー110、及び、第2カバー120が省略されている。また、図3図4A図4Bにおいて、水の流れを1点鎖線又は2点鎖線で示している。図3は、微細気泡供給運転における水の流れを示しており、図4Aは、微細気泡供給運転における水の流れを示しており、図4Bは、追い焚き運転における水の流れを示している。
【0034】
図2に示すように、循環接続具10は、外側アダプタ20と、シール材S1と、中間アダプタ40と、シール材S2と、内側アダプタ60と、第1カバー110と、第2カバー120と、を備える。循環接続具10は、各部材の中心軸が中心軸Cに一致するように配置されている。なお、以下では、図2の中心軸Cに平行な方向を前後方向といい、図2の上下方向を上下方向といい、前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向という。また、前後方向において、第2カバー120側(図2の左側)を前方側といい、外側アダプタ20(図2の右側)を後方側とする。また、左右方向において、後方側から前方側を見たときの右側(図4Aの上側)、左側(図4Aの下側)を、それぞれ、右側、左側とする。
【0035】
(外側アダプタ20の構成)
図5図6を参照して、外側アダプタ20の構成について説明する。図5(a)は、外側アダプタ20を前側から見た斜視図であり、図5(b)は、外側アダプタ20の前面図であり、図6は、図5(b)のVI-VI線に沿った断面図である。図5(a)に示すように、外側アダプタ20は、前後方向に延びる円筒部22と、2個の連結部24、26と、を備える。連結部24、26は、円筒部22の後部に接続されており、上下方向に延びている。連結部24、26は、円筒形状を有する。連結部24、26は、左右に並んで配置されている。右側の連結部24には、第3戻り水路262(図14参照)が接続され、左側の連結部26には、第3往き水路270(図14参照)が接続される。
【0036】
円筒部22の前部には、外側に向かって延びるフランジ部30が設けられている。図5(b)、図6に示すように、円筒部22の内部には、円筒状の隔壁28が設けられている。隔壁28によって、内側水路28aと、外側水路28bと、が画定される。内側水路28aは、隔壁28の内側の水路であり、右側の連結部24の水路24aと連通している。外側水路28bは、隔壁28の外側の水路であり、左側の連結部26の水路26aと連通している。
【0037】
(中間アダプタ40の構成)
図2図4A図7を参照して、中間アダプタ40の構成について説明する。図7に示すように、中間アダプタ40は、円筒部42と、外側に向かって延びるフランジ部44と、を備える。円筒部42の外径は、外側アダプタ20の円筒部22の内径と一致する(図3図4A参照)。また、円筒部42の内径は、外側アダプタ20の隔壁28の外径よりも大きい(図3図4A参照)。フランジ部44は、円筒部42の前部に設けられている。フランジ部44の外径は、外側アダプタ20のフランジ部30の外径よりも大きい(図3図4A参照)。
【0038】
(内側アダプタ60の構成)
図2図4A図8図9を参照して、内側アダプタ60の構成について説明する。図2に示すように、内側アダプタ60は、アダプタ本体62と、微細気泡吐出ノズル80と、アダプタカバー100と、を備える。
【0039】
(アダプタ本体62の構成)
図3図4A図8図9を参照して、アダプタ本体62の構成について説明する。なお、図8(a)は、アダプタ本体62を後側から見た斜視図であり、図8(b)は、アダプタ本体62の後面図である。また、図9(a)は、アダプタ本体62を前側から見た斜視図であり、図9(b)は、アダプタ本体62の前面図である。図8(a)に示すように、アダプタ本体62は、小径筒部64と、水路分岐部66と、カバー連結部68と、を備える。小径筒部64の外径は、外側アダプタ20の隔壁28の内径と同じである(図3図4A参照)。水路分岐部66は、小径筒部64とカバー連結部68の間に配置されている。本実施例において、小径筒部64と水路分岐部66は一体的に成形されている。
【0040】
図3図4A図8に示すように、水路分岐部66は、半円筒部66aと、円筒部66bと、を備える。図3図4Aに示すように、円筒部66bの外径及び内径は、小径筒部64の外径及び内径と略同じである。半円筒部66aは、円筒部66bの外周面に接続されている。半円筒部66aの外径は、中間アダプタ40の円筒部42の内径と同じである。図9(b)に示すように、円筒部66bの前側には、切欠部66cが設けられている。切欠部66cを介して、小径筒部64と半円筒部66aが連通する。そして、図4Aに示すように、水路分岐部66において、水路67aが第1微細気泡吐出水路67bと、吸込水路67cと、に分岐されている。また、図3に示すように、水路分岐部66には、第1微細気泡吐出水路67bよりも下流側に第2微細気泡吐出水路67dが設けられている。微細気泡吐出ノズル80の一部は、水路分岐部66の第1微細気泡吐出水路67bに設けられている。
【0041】
図9(a)、(b)に示すように、カバー連結部68は、円板部70を備える。円板部70の外径は、小径筒部64の外径よりも大きい(図3図4A参照)。円板部70には、本体側湯水吐出口72a、第1本体側吸込口72b、及び、第2本体側吸込口72cが設けられている。図8(b)、図9(b)に示すように、第2本体側吸込口72cの後方側には、半円筒部66aが設けられている。一方、本体側湯水吐出口72a、及び、第1本体側吸込口72bの後側には、半円筒部66aが設けられていない。図9(a)に示すように、円板部70の前面70aには、前面70aから前側に延びる複数の突出壁74a~74dが設けられている。複数の突出壁74a~74dは、アダプタカバー100(図2参照)に当接する。突出壁74aは、水路分岐部66の円筒部66bの外周面の右上の位置から右方向に延びており、カバー連結部68の外周壁68aに接続されている。突出壁74bは、円筒部66bの外周面の左上の位置から左方向に延びており、カバー連結部68の外周壁68aに接続されている。また、突出壁74bの一部は、第1本体側吸込口72b、及び、第2本体側吸込口72cの外側にも設けられている。突出壁74a及び突出壁74bによって、円板部70の上部と下部とが分離される。突出壁74cは、円筒部66bの外周面の右下の位置から右斜め下方に延びて、突出壁74bに接続されている。突出壁74dは、円筒部66bの外周面の左下の位置から左斜め下方に延びて、突出壁74bに接続されている。突出壁74c、74dには、アダプタカバー100をアダプタ本体62に取り付ける際に利用される位置決め部76が設けられている。なお、図示省略しているが、本体側湯水吐出口72aの前側には、前方側から後方側への水の流れを遮断する逆止部が設けられており、第1本体側吸込口72b及び第2本体側吸込口72cの前側には、後方側から前方側への水の流れを遮断する逆止部が設けられている。
【0042】
(微細気泡吐出ノズル80の構成)
図3図4A図10を参照して、微細気泡吐出ノズル80の構成について説明する。図10(a)は、微細気泡吐出ノズル80を後方側から見た斜視図であり、図10(b)は、微細気泡吐出ノズル80の前面図である。図3に示すように、微細気泡吐出ノズル80は、ノズル本体82と、ノズルホルダ92と、を備える。ノズル本体82は、円筒部84と、円板部86と、円柱部88と、を備える。円筒部84には、2個の流入口84aが設けられている。円板部86の外径は、円柱部88の外径よりも大きい。円柱部88の外径は、円筒部84の外径と同じである。ノズル本体82は、さらに、2個の減圧部90を備えている。減圧部90は、円筒部84、円板部86、及び、円柱部88を貫通している。減圧部90は、噴出口90aを有する。水が減圧部90を通過することによって、減圧される。
【0043】
図3図4Aに示すように、ノズルホルダ92は、外側円筒部94と、円板部96と、内側円筒部98と、を備える。外側円筒部94の外径は、アダプタ本体62の小径筒部64の内径と略同じである。図10(b)に示すように、円板部96の外径は、外側円筒部94の内径よりも小さい。円板部96は、4個の接続部96aを介して、外側円筒部94に接続されている。図3図4Aに示すように、内側円筒部98は、円板部96から後方側に延びている。内側円筒部98の後端は、ノズル本体82の円柱部88の前端と後端との間に位置する。内側円筒部98の外径は、円板部96の外径と同じである。従って、内側円筒部98と外側円筒部94との間には、隙間が設けられている。また、内側円筒部98の内径は、円柱部88の外径よりも大きい。従って、内側円筒部98と円柱部88との間には、隙間が設けられている。
【0044】
(アダプタカバー100の構成)
図3図4A図11を参照して、アダプタカバー100の構成について説明する。図11(a)は、アダプタカバー100を後側から見た斜視図であり、図11(b)は、アダプタカバー100の後面図である。図11(a)に示すように、アダプタカバー100は、円板部102を備える。円板部102の外径は、アダプタ本体62のカバー連結部68の外径と同じである(図4A参照)。図11(b)に示すように、円板部102には、第1カバー側吸込口104a、及び、第2カバー側吸込口104b、カバー側湯水吐出口104c、及び、カバー側気泡吐出口104dが設けられている。第1カバー側吸込口104aは、アダプタ本体62の円板部70の第1本体側吸込口72bに対応する位置に設けられており、第2カバー側吸込口104bは、アダプタ本体62の円板部70の第2本体側吸込口72cに対応する位置に設けられている。カバー側湯水吐出口104cは、切欠によって形成されている。なお、図3に示すように、アダプタ本体62とアダプタカバー100が連結されている状態において、円板部102と微細気泡吐出ノズル80の間には、接続水路103が画定される。接続水路103は、第1微細気泡吐出水路67bと第2微細気泡吐出水路67dとを接続する。
【0045】
図11(a)、(b)に示すように、円板部102の後面には、突出壁106a~106dが設けられている。各突出壁106a~106dは、それぞれ、アダプタ本体62の突出壁74a~74dと対応する形状を有する。また、円板部102の後面には、衝突壁108が設けられている。図3に示すように、衝突壁108は、円板部102の後面から後方側に延びており、その後端は、アダプタ本体62の半円筒部66aの前端と後端との間に位置する。
【0046】
(第1カバー110の構成)
図12を参照して、第1カバー110に構成について説明する。第1カバー110は、円筒部112と、円板部114と、を備える。円筒部112の内径は、内側アダプタ60のアダプタカバー100の外径と同じである。円筒部112は、係合部112aと、吐出口112bと、を備える。円板部114は、吐出口114aと、吸込口114bと、を備える。
【0047】
(第2カバー120の構成)
図13を参照して、第2カバー120について説明する。第2カバー120は、円筒部122と、円板部124と、を備える。円筒部122の内径は、第1カバー110の円筒部112の外径と同じである。円筒部122は、被係合部122aと、吐出口122bと、を備える。被係合部122aは、第1カバー110の係合部112aと係合可能な開口である。係合部112aを被係合部122aに係合させることによって、第1カバー110と第2カバー120とが連結される。吐出口122bは、第1カバー110の吐出口112bに対応する位置に設けられている。円板部124は、吐出口124aと、吸込口124bと、を備える。吐出口124aは、第1カバー110の吐出口114aに対応する位置に設けられている。吸込口124bは、複数の貫通孔によって構成されている。
【0048】
(循環接続具10内の水の流れ)
続いて、図3図4A図4Bを参照して、循環接続具10内の水の流れについて説明する。
【0049】
(微細気泡供給運転中の水の流れ)
まず、図3及び図4Aを参照して、気液混合水を浴槽150内に送り出す時の水の流れについて説明する。この場合、右側の連結部24に接続される第3戻り水路262から気液混合水が流入するとともに、左側の連結部26に接続される第3往き水路270に浴槽水が流出する。なお、図3図4Aでは、気液混合水の経路WP1を一点鎖線で示し、浴槽水の経路WP2を2点鎖線で示している。
【0050】
気液混合水の経路WP1について説明する。図4Aに示すように、循環接続具10に供給される気液混合水は、外側アダプタ20の内側水路28a、アダプタ本体62の小径筒部64、水路分岐部66の第1微細気泡吐出水路67bを通過して、微細気泡吐出ノズル80に導かれる。上述のように、第2本体側吸込口72cの前側には、後方側から前方側への水の流れを防止する逆止部(図示省略)が設けられている。このため、気液混合水は、第2本体側吸込口72cを通過しない。気液混合水は、微細気泡吐出ノズル80の減圧部90を通過することによって、減圧される。減圧部90の噴出口90aから噴出された気液混合水は、微細気泡吐出ノズル80内の水路を通過して、アダプタカバー100の接続水路103に導かれる。次いで、気液混合水は、接続水路103を通過して、水路分岐部66の第2微細気泡吐出水路67dに導かれる。次いで、気液混合水は、アダプタカバー100の衝突壁108を乗り越えながら、第2微細気泡吐出水路67dを通過する。そして、第2微細気泡吐出水路67dを通過した気液混合水は、アダプタカバー100に導かれ、アダプタカバー100のカバー側気泡吐出口104d、第1カバー110の吐出口114a、及び、第2カバー120の吐出口124aを通過して、浴槽150内に噴出される。減圧部90で減圧された気液混合水は、内側アダプタ60内を流れている間に徐々に増圧される。そして、気液混合水が浴槽150内に噴出されると、気液混合水は大気圧まで増圧され、浴槽150内に微細気泡が発生する。
【0051】
続いて、浴槽水の経路WP2について説明する。図3に示すように、浴槽水は、第2カバー120の吸込口124b、第1カバー110の吸込口114b、アダプタカバー100の第1カバー側吸込口104a、及び、アダプタ本体62の第1本体側吸込口72bを通過する。上述のように、第1本体側吸込口72bの前側には、後方側から前方側への水の流れを遮断する逆止部(図示省略)が設けられているが、前方側から後方側への水の流れは遮断されないので、浴槽水は、第1本体側吸込口72bを通過することができる。そして、第1本体側吸込口72bを通過した浴槽水は、アダプタ本体62の小径筒部64の外側を流れる。図4Aに示すように、小径筒部64の外側の水路は、外側アダプタ20内の外側水路28bと連通している。従って、浴槽水は、外側水路28bを通過して、連結部26に供給される。
【0052】
(追い焚き運転中の水の流れ)
続いて、図4Bを参照して、第2熱源機214によって加熱された湯水を浴槽150内に送り出す時の水の流れについて説明する。この場合、左側の連結部26に接続される第3往き水路270から湯水が流入するとともに、右側の連結部24に接続される第3戻り水路262に浴槽水が流出する。なお、図4Bでは、湯水の経路WP3を一点鎖線で示し、浴槽水の経路WP4を2点鎖線で示している。
【0053】
湯水の経路WP3について説明する。図4Bに示すように、循環接続具10に供給される湯水は、外側アダプタ20内の外側水路28b及びアダプタ本体62の小径筒部64の外側を通過する。上述のように、アダプタ本体62の第1本体側吸込口72bの前側には、後方側から前方側への水の流れを遮断する逆止部(図示省略)が設けられている。このため、湯水は、第1本体側吸込口72bを通過しない。一方、アダプタ本体62の本体側湯水吐出口72aの前側には、前方側から後方側への水の流れを遮断する逆止部(図示省略)が設けられているが、後方側から前方側への水の流れは遮断されないので、湯水は、本体側湯水吐出口72aを通過することができる。そして、本体側湯水吐出口72aを通過した湯水は、カバー側湯水吐出口104c、第1カバー110の吐出口112b、及び、第2カバー120の吐出口112bを通過して、浴槽150内に供給される。
【0054】
続いて、浴槽水の経路WP4について説明する。上述のように、第2本体側吸込口72cの前側には、後方側から前方側への水の流れを遮断する逆止部(図示省略)が設けられているが、前方側から後方側への水の流れは遮断されないので、浴槽水は、第2本体側吸込口72cを通過することができる。第2本体側吸込口72cを通過した浴槽水は、水路分岐部66の半円筒部66a、小径筒部64、及び、外側アダプタ20の内側水路28aを通過して、連結部24に供給される。
【0055】
上述のように、微細気泡吐出ノズル80の一部は、水路分岐部66の第1微細気泡吐出水路67b上に設けられている。この場合、微細気泡吐出ノズル80が水路分岐部66に設けられている分だけ、カバー連結部68の前後方向のサイズを小さくすることができる。このため、循環接続具10が浴槽150に取り付けられている状態において、循環接続具10のうち浴槽150の内側に飛び出るカバー連結部68及びアダプタカバー100を小型化することができる。従って、浴槽150に取り付けられている状態の循環接続具10の外観品質を向上させることができる。
【0056】
微細気泡吐出ノズル80を通過した後の水路が短い場合に、浴槽150内で発生する微細気泡の量が少なくなってしまうことが知られている。微細気泡吐出ノズル80がカバー連結部68に設けられている状態において、微細気泡吐出ノズル80を通過した後の水路を長くするためには、カバー連結部68及びアダプタカバー100を大型化する必要がある。上記の構成によると、第1微細気泡吐出水路67bは、第2微細気泡吐出水路67d、及び、接続水路103を介して、カバー側気泡吐出口104dと接続している。この場合、第1微細気泡吐出水路67bを通過した気液混合水は、接続水路103を通過して、第2微細気泡吐出水路67dに流入する。そして、第2微細気泡吐出水路67dに流入した気液混合水は、第2微細気泡吐出水路67d、及び、カバー側気泡吐出口104dを通過して、浴槽150内に噴出される。第2微細気泡吐出水路67dによって、微細気泡吐出ノズル80を通過した後の水路を長くすることができる。また、第2微細気泡吐出水路67dが水路分岐部66に設けられているため、微細気泡吐出ノズル80を通過した後における気液混合水が通過する水路を長くしても、カバー連結部68及びアダプタカバー100が大型化することを抑制することができる。従って、浴槽150に取り付けられている状態の循環接続具10の外観品質を向上させることができ、かつ、浴槽150内で発生する微細気泡の量を多くすることができる。
【0057】
(対応関係)
外側アダプタ20、内側アダプタ60が、それぞれ、「第1アダプタ」、「第2アダプタ」の一例である。カバー連結部68及びアダプタカバー100が、「大径筒部」の一例である。内側水路28a、外側水路28b、水路67aが、それぞれ、「第1水路」、「第2水路」、「第3水路」の一例である。カバー側気泡吐出口104d、カバー側湯水吐出口104c、第1カバー側吸込口104a、第2カバー側吸込口104bが、それぞれ、「第1吐出口」、「第2吐出口」、「第1吸込口」、「第2吸込口」の一例である。
【0058】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0059】
上記の実施例では、微細気泡吐出ノズル80の一部が第1微細気泡吐出水路67b上に設けられている。変形例では、微細気泡吐出ノズル80全体が、第1微細気泡吐出水路67b上に設けられていてもよい。この場合、カバー連結部68及びアダプタカバー100に微細気泡吐出ノズル80が配置されない。このため、カバー連結部68及びアダプタカバー100をより小型化することができる。従って、浴槽150に取り付けられている状態の循環接続具10の外観品質をより向上させることができる。
【0060】
上記の実施例では、気液混合装置290に、空気導入路300を介して、空気が導入されている。変形例では、空気に代えて、炭酸ガスが気液混合装置290に導入されてもよい。本変形例では、炭酸ガスが充填されているタンクを空気導入路の上流端に配設する。また、本変形例では、制御装置350は、空気導入運転に代えて、炭酸ガス導入運転を実行する。これにより、気液混合装置290に、炭酸ガスが導入される。また、別の変形例では、気液混合装置290に、酸素等の気体が導入されてもよい。
【0061】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0062】
10 :循環接続具
20 :外側アダプタ
22 :円筒部
24 :連結部
26 :連結部
28 :隔壁
28a :内側水路
28b :外側水路
30 :フランジ部
40 :中間アダプタ
42 :円筒部
44 :フランジ部
60 :内側アダプタ
62 :アダプタ本体
64 :小径筒部
66 :水路分岐部
66a :半円筒部
66b :円筒部
66c :切欠部
67a :水路
67b :第1微細気泡吐出水路
67c :吸込水路
67d :第2微細気泡吐出水路
68 :カバー連結部
68a :外周壁
70 :円板部
70a :前面
72a :本体側湯水吐出口
72b :第1本体側吸込口
72c :第2本体側吸込口
74a~74d:突出壁
76 :位置決め部
80 :微細気泡吐出ノズル
82 :ノズル本体
84 :円筒部
84a :流入口
86 :円板部
88 :円柱部
90 :減圧部
90a :噴出口
92 :ノズルホルダ
94 :外側円筒部
96 :円板部
96a :接続部
98 :内側円筒部
100 :アダプタカバー
102 :円板部
103 :接続水路
104a :第1カバー側吸込口
104b :第2カバー側吸込口
104c :カバー側湯水吐出口
104d :カバー側気泡吐出口
106a~106d:突出壁
108 :衝突壁
110 :第1カバー
112 :円筒部
112a :係合部
112b :吐出口
114 :円板部
114a :吐出口
114b :吸込口
120 :第2カバー
122 :円筒部
122a :被係合部
122b :吐出口
124 :円板部
124a :吐出口
124b :吸込口
150 :浴槽
202 :給水システム
S1、S2:シール材
WP1~WP4:経路
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14