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特許7158416抗腫瘍免疫応答を改善するための組成物および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-13
(45)【発行日】2022-10-21
(54)【発明の名称】抗腫瘍免疫応答を改善するための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4355 20060101AFI20221014BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 45/06 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/7105 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 38/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 35/17 20150101ALI20221014BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 38/20 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 38/19 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
A61K31/4355
A61P35/00
A61P43/00 111
A61K45/06
A61K39/395 N
A61K31/7105
A61K31/7088
A61K38/00
A61K31/454
A61K35/17 Z
A61P25/00
A61P7/00
A61K38/20
A61K38/19
A61P43/00 121
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019565000
(86)(22)【出願日】2018-05-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-27
(86)【国際出願番号】 US2018034474
(87)【国際公開番号】W WO2018218072
(87)【国際公開日】2018-11-29
【審査請求日】2021-05-21
(31)【優先権主張番号】62/510,643
(32)【優先日】2017-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516235820
【氏名又は名称】イーフェクター セラピューティクス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】ペギー・エイ・トンプソン
(72)【発明者】
【氏名】ケビン・アール・ウェブスター
【審査官】伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-510552(JP,A)
【文献】国際公開第2013/016658(WO,A1)
【文献】J. Med. Chem.,2012年,55,pp.8859-8878
【文献】Am J Transl Res,2016年,8(2),pp.1047-1054
【文献】Molecular Cancer,2014年,13,38(11 pages),http://www.molecular-cancer.com/content/13/1/38
【文献】PNAS,2012年,109(41),pp.16618-16623
【文献】ONCOIMMUNOLOGY,2017年05月16日,6(5),e1308616(13 pages)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における非炎症固形腫瘍の治療のための薬剤の製造に使用するためのeIF4A阻害剤であって、
前記eIF4A阻害剤は、式I:
(式I中、
Xは、であり、
Yは、6員ヘテロアリールであり、前記6員ヘテロアリールはピリジニルであり、
およびRは、独立して、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立して、H、ハロゲン、CN、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立して、結合してオキソもしくはアルケニル、またはシクロアルキル環もしくはヘテロシクリル環を形成し、
3aおよびR4a、R3bおよびR4bまたはR4aおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成し、
およびR3aは、それらが結合している炭素原子と共に二環式環系を形成し、
は、H、ハロゲン、OH、CN、N、SR、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキニル、NHC(O)(C~C)アルキルまたはヘテロアリールであり
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、O(シクロアルキル)、ヘテロシクリル、O(ヘテロシクリル)、アリール、O(アリール)、ヘテロアリールまたはO(ヘテロアリール)であり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、[(C~C)アルキレン]ヘテロシクリル、アリール、[(C~C)アルキレン]アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、NR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、C(S)NR、SONR、NH(CO)NRまたはNR(CO)NRの前記2つのRは、それらが結合している窒素原子と共に任意にヘテロシクリル環を形成し、
任意のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、OH、CN、SH、SONH、SO(C~C)アルキル、SONH(C~C)アルキル、ハロゲン、NH、NH(C~C)アルキル、N[(C~C)アルキル]、C(O)NH、COOH、COOMe、アセチル、(C~C)アルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ハロアルキル、チオアルキル、シアノメチレン、アルキルアミニル、NH-C(O)-アルキレン、NH(Me)-C(O)-アルキレン、CH-C(O)-低級アルキル、C(O)-低級アルキル、アルキルカルボニルアミニル、CH-[CH(OH)]-(CH-OH、CH-[CH(OH)]-(CH-NHまたはCH-アリール-アルコキシから選択される1、2、もしくは3の基で任意に置換されており、または
任意のアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、オキソで任意に置換されており、
「m」および「p」は、1、2、3、4、5または6である
に従った化合物、もしくは立体異性体、互変異性体、または薬学的に許容されるそれらの塩を含んで成る、eIF4A阻害剤。
【請求項2】
前記eIF4A阻害剤は、以下の式:
、もしくは立体異性体、互変異性体、または薬学的に許容されるそれらの塩である、請求項1に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項3】
前記eIF4A阻害剤は、経口、非経口、舌下、頬、静脈内、直接腫瘍内注射による投与、またはそれらの任意の組み合わせで投与される、請求項1または2に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項4】
前記治療は、免疫抑制成分の阻害剤の投与をさらに含んで成る、請求項1または2に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項5】
前記免疫抑制成分の前記阻害剤は、PD-1、PD-L1、PD-L2、LAG3、CTLA4、B7-H3、B7-H4、CD244/2B4、HVEM、BTLA、CD160、TIM3、GAL9、アデノシン、A2aR、免疫抑制性サイトカイン、IDO、アルギナーゼ、VISTA、TIGIT、PVRIG、PVRL2、KIRs、LAIR1、CEACAM-1、CEACAM-3、CEACAM-5、CD160、Treg細胞、またはそれらの任意の組合せ、の活性を阻害する、請求項4に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項6】
前記免疫抑制成分の前記阻害剤は、抗体、もしくはその抗原結合フラグメント、融合タンパク質、小分子、RNAi分子、リボザイム、アプタマー、アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはそれらの任意の組合せからなる群より選択される、請求項5に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項7】
前記免疫抑制成分の前記阻害剤は、ピジリズマブ、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、MEDI0680、AMP-224、BMS-936558 BMS-936559、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、MPDL3280A、LAG525、IMP321、IMP701、9H12、BMS-986016、イピリムマブ、トレメリムブ、アバタセプト、ベラタセプト、エノブリツズマブ、376.96、抗B7-H4抗体もしくはその抗原結合フラグメント、リリルマブ、レボ-1-メチルトリプトファン、エパカドスタット、エブセレン、インドキシモド、NLG919、1-メチル-トリプトファン(1-MT)-チラ-パザミン、N(オメガ)-ニトロ-L-アルギニンメチルエステル(L-NAME)、N-オメガ-ヒドロキシ-ノル-L-アルギニン(nor-NOHA)、L-NOHA、2(S)-アミノ-6-ボロノヘキサン酸(ABH)、S-(2-ボロノエチル)-L-システイン(BEC)、CA-170、COM902、COM701、またはそれらの抗原結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含んで成る、請求項6に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項8】
前記治療は、刺激性免疫チェックポイント分子のアゴニストの投与をさらに含んで成る、請求項1~7の何れかに記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項9】
刺激性免疫チェックポイント分子の前記アゴニストは、MEDI6469、MEDI6383、MEDI0562、ポマリドマイド、CDX-1127、TGN1412、CD80、CD86、CP-870,893、rhuCD40L、SGN-40、IL-2、GSK3359609、mAb88.2、JTX-2011、Icos145-1、Icos314~8、ピジリズマブ、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、MEDI0680、AMP-224、BMS-936558 BMS-936559、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、MPDL3280A、LAG525、IMP321、IMP701、9H12、BMS-986016、イピリムマブ、トレメリムブ、アバタセプト、ベラタセプト、エノブリツズマブ、376.96、抗B7-H4抗体もしくはその抗原結合フラグメント、リリルマブ、レボ-1-メチルトリプトファン、エパカドスタット、エブセレン、インドキシモド、NLG919、1-メチル-トリプトファン(1-MT)-チラ-パザミン、N(オメガ)-ニトロ-L-アルギニンメチルエステル(L-NAME)、N-オメガ-ヒドロキシ-ノル-L-アルギニン(nor-NOHA)、L-NOHA、2(S)-アミノ-6-ボロノヘキサン酸(ABH)、S-(2-ボロノエチル)-L-システイン(BEC)、CA-170、COM902、COM701、またはそれらの抗原結合フラグメントまたはそれらの任意の組合せから選択される、請求項8に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項10】
前記治療は、変性抗腫瘍リンパ球の投与をさらに含んで成り、
前記変性抗腫瘍リンパ球は、CD8T細胞、CD4T細胞またはその両方を含んで成る、請求項1~9の何れかに記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項11】
前記変性抗腫瘍リンパ球は、同種T細胞、自己T細胞、同系T細胞、またはそれらの任意の組合せから作られる、請求項10に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項12】
前記変性抗腫瘍リンパ球は、非炎症固形腫瘍により発現される癌抗原に特異的に結合する異種受容体を含んで成る、請求項10または11に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項13】
前記変性抗腫瘍リンパ球は、
(a)キメラ抗原受容体、異種T細胞受容体、異種高親和性T細胞受容体、またはそれらの任意の組合せを含んで成るT細胞、
(b)キメラ抗原受容体、異種T細胞受容体、異種高親和性T細胞受容体、またはそれらの任意の組合せを任意で含んで成るNK細胞、
(c)キメラ抗原受容体、異種T細胞受容体、異種高親和性T細胞受容体、またはそれらの任意の組合せを任意に含んで成るNK-T細胞、
(d)前記非炎症性固形腫瘍により発現される癌抗原に特異的な1または複数の抗体を産生するB細胞、または
(e)任意の(a)~(d)の組合せ
を含んで成る、請求項10または11に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項14】
前記キメラ抗原受容体が、抗原ペプチドMHC複合体に特異的に結合する、および/または前記TCRが、抗原ペプチドMHC複合体に特異的に結合し、
前記抗原は、ROR1、EGFR、EGFRvIII、GD2、GD3、HPV E6、HPV E7、Her2、L1-CAM、ルイスA、ルイスY、MUC1、MUC16、PSMA、CD19、CD20、CD22、CD56、CD23、CD24、CD37、CD30、CD33、CD38、CD56、CD123、CA125、c-MET、FcRH5、WT1、葉酸受容体α、VEGF-α、VEGFR1、VEGFR2、IL-13Rα2、IL-11Rα、MAGE-A1、PSA、ephrinA2、ephrinB2、NKG2Dリガンド、NY-ESO-1、TAG-72、メソセリンまたはCEAからのものである、請求項13に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項15】
前記治療は、前記非炎症性固形腫瘍に発現する癌抗原に特異的な抗体もしくは抗原結合フラグメント、化学療法剤、手術、放射線療法、抗癌サイトカイン、RNA干渉分子、またはそれらの任意の組合せから選択される二次療法を施すことをさらに含んで成り、
前記二次療法が、IFN-α、IL-2、IL-3、IL-4、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-16、IL-17、IL-18、IL-21、IL-24、およびGM-CSFまたはそれらの組合せを含んで成るサイトカインを含んで成る、請求項1~11の何れかに記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項16】
前記非炎症性固形腫瘍は、肉腫、癌腫、神経膠腫、リンパ腫、またはそれらの任意の組合せを含んで成る、請求項1~15の何れかに記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項17】
前記対象は、頭頸部がん、黒色腫、膵臓がん、胆管がん、肝細胞がん、乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、前立腺がん、食道がん、中皮腫、小細胞肺がん、結腸直腸がん、膠芽腫、またはそれらの任意の組み合わせを有するか、または有する疑いがある、請求項1~16の何れかに記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【請求項18】
前記癌は、アスキンの腫瘍、肉腫ボトリノイド、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、PNET、悪性血管内皮腫、悪性神経鞘腫、骨肉腫、胞巣状軟部肉腫、血管肉腫、葉状嚢胞肉腫、隆起性皮膚繊維肉腫(DFSP)、デスモイド腫瘍、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、骨外性軟骨肉腫、骨外性骨肉腫(extraskeletal osteosarcoma)、線維肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、血管周囲細胞腫、血管肉腫、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、リンパ管肉腫、リンパ肉腫、未分化多形性肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)、神経線維、横紋筋肉腫、滑膜肉腫、未分化多形性肉腫(undifferentiated pleomorphic sarcoma)、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、リニティス・プラスティカ(linitis plastic)、ビポーマ(vipoma)、胆管癌、肝細胞癌、腺様嚢胞癌、腎細胞癌、Grawitz腫瘍、上衣腫、星細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経膠腫、混合神経膠腫、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、免疫芽球性大細胞リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫、およびマントル細胞リンパ腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、CD37+樹状細胞リンパ腫、リンパ性リンパ腫、脾辺縁帯リンパ腫、粘膜関連(MALT)リンパ組織の結節辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大B細胞リンパ腫の、外節性辺縁帯B細胞リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫(primary effusion lymphoma)、成人T細胞リンパ腫、節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型(nasal type)、腸関連T細胞リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、芽球性NK細胞リンパ腫、セザリー症候群、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、またはそれらの任意の組合せを含んで成る、請求項17に記載の使用のためのeIF4A阻害剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗腫瘍免疫応答を改善するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
組織学的には、腫瘍は炎症性または非炎症性に大きく分類することができる。炎症性腫瘍は、高密度のCD8エフェクターT細胞を含む腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の存在によって、特徴づけられている。対照的に、非炎症性腫瘍は免疫学的に無知であり、リンパ球の浸潤が不十分である。多くの場合において、リンパ球は、間質(stroma)に蓄積し、腫瘍島から除外される。免疫監視およびリンパ球浸潤を回避するために、腫瘍は、骨髄由来のサプレッサー細胞を補充し、TGFβのような因子を分泌することにより、免疫抑制性の微小環境を作り出すと考えられており、これにより、細胞マトリクス遺伝子の発現を誘導し、T細胞湿潤に需要なシグナル伝達因子を制御する。結果として生じる反応性間質および密な細胞外マトリクスは浸潤に対する障壁を作り、腫瘍周囲または間質T細胞の局在化を伴う除外された湿潤発現型を生成する。反応性間質またはTGFβシグナル伝達の遺伝子発現(expression)の特徴(または特徴的な性質;signatures)を示す腫瘍は、多くの場合において多くの癌のタイプで免疫マーカーの発現が低く、転帰不良に関連する。
【発明の概要】
【0003】
現在、様々な癌の非炎症性腫瘍を治療するための改善されたアプローチの必要性が残っている。本開示の実施形態は、この必要性に対処し、他の関連する利点を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、TGFβで処理した(または治療した;treat)線維芽細胞の平滑筋アクチン(α-SMA)発現レベルでの、eIF4A阻害剤Cmp1(Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1,3-ジメトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル;本明細書では、Cpd.No.232Fとも称する))およびCmp2(4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル;本明細書ではCpd.No.140Fとも呼ばれる))の影響を示す。様々な濃度のeIF4A阻害剤および10ng/mLTGFβで線維芽細胞を24時間処理した後、β-アクチン(対照)に対するα-SMAの比率をウェスタン・ブロット分析で測定した。
図2図2Aおよび図2Bは、TGFβで処理した線維芽細胞からのプロコラーゲン分泌の誘導について(A)Cmp1および(B)Cmp2の効果を示す。プロコラーゲンタイプ1レベル(プロコラーゲンタイプ1C-ペプチド、「PIPC」)は、様々な濃度のeIF4A 阻害剤および10ng/mL TGFβで繊維芽細胞を254時間処理した後に測定された。
図3図3Aおよび3Bは、(A)TGFβ分泌の誘導および(B)筋線維芽細胞からのプロコラーゲン分泌に対するCmp1の効果を示す。線維芽細胞は、10ng/mL TGFβ処理で24時間、筋繊維芽細部に形質転換された(transformed)。TGFβを洗い流し、筋線維芽細胞を様々な濃度のCmp1で48時間処理した。
図4図4A~4Cは、同種移植片KPC3腫瘍モデルを使用した免疫細胞浸潤に対するCmp1の生体内効果を示す。IHC分析を使用して、(A)17日間Cmp1(Q2DまたはQ1W)で処理した後のKPC3腫瘍サンプルにおけるCD3およびCD8T細胞浸潤を評価した。処理された同種移植マウス由来の腫瘍サンプル内の(B)CD3および(C)CD8細胞の正密度(Positive density)を定量化した。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示は、eIF4Aの阻害剤を使用した、非炎症性固形腫瘍(non-inflamed solid tumor)および関連する癌の治療のための組成物および方法を提供する。特に、本開示は、eIF4Aの阻害剤を提供して、非炎症性固形腫瘍のような固形腫瘍の微小環境における抗腫瘍リンパ球の浸潤を促進する。背景として理論に縛られることを望まないため、eIF4Aの阻害は、TGFβおよびコラーゲンの翻訳(translation)をダウンレギュレート(または下方制御する;downregulate)でき、T細胞の浸潤を可能にするような方法で、固形腫瘍の内外で細胞外マトリクス(ECM)を変更または弱めることができ、そのままのまたは変更されていないECMでは不可能であった。
【0006】
特定の実施形態では、本開示の方法は、eIF4A阻害剤を1または複数の追加の薬剤と併用して投与することを含んで成る併用療法(combination therapies)を含んで成る。例えば、いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、本明細書に記載の免疫抑制成分の阻害剤または刺激性免疫チェックポイント分子(stimulatory immune checkpoint molecule)のアゴニストと共に使用して、免疫系による抗腫瘍応答を高め、最終的に腫瘍または関連する癌を処理する。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、抗腫瘍リンパ球(例えば、対象から得た抗原特異的T細胞、キメラ抗原受容体(CAR)を含むように変性されたT細胞、またはその両方)と共にeIF4A阻害剤を対象に投与することを含む。特定の実施形態では、標的となる固形腫瘍によって発現される癌抗原に特異的な抗体または抗原結合片(antibody or antigen-binding fragment)、化学療法剤、手術、放射線療法処理、サイトカイン、RNA干渉療法、またはそれらの任意の組合せの1または複数を含んで成る二次療法(secondary therapy)を施すことをさらに含んで成る方法が提供される。
【0007】
本開示をより詳細に説明する前に、本明細書で使用される特定の用語の定義を提供することは、その理解に役立つ場合がある。追加の定義は、本開示を通して示されている。
【0008】
本明細書では、任意の濃度範囲、パーセント範囲、比率範囲、または整数範囲は、記載された範囲内の任意の値、必要に応じて、特に断りがない限り、その端数(整数の10分の1および100分の1のような端数)を含むものと理解される。また、ポリマー・サブユニット、サイズ、または厚さのような物理的特徴に関連して、本明細書に記載されている任意の数値範囲は、特に明記しない限り、列挙された範囲内の任意の整数を含むと理解すべきである。本明細書で使用される場合、用語「約(about)または「から本質的に成る(consisting essentially of)」は、特に明記しない限り、示された範囲、値または構造の±20%を意味する。本明細書で使用される場合、用語「1の(a)」および「1の(an)」は、列挙された構成要素の「1または複数の(one or more)」を指すことを理解されたい。代替の使用(例えば、または(or))は、代替の一方、療法またはそれらの任意の組合せを意味するものと理解されるべきである。本明細書で使用される場合、用語「含む(include)」、「有する(have)」および「含んで成る(comprise)」は、同義語として使用され、その用語およびその変形は、非限定的であると希釈されることを意図している。用語「から本質的になる(consisting essentially of)」は、「含んで成る(comprising)」と同等ではなく、特許請求されている発明の基本的な特徴に実質的に影響を与えない特定の材料またはステップを指す。
【0009】
「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」は、後に説明する要素(element)、成分(component)、イベント(event)または状況(circumstance)が発生する場合と発生しない場合があり、本明細書には、要素、成分、イベントまたは状況が発生する場合(instance)および発生しない場合が含まれていることを指す。
【0010】
本明細書で使用される場合、「アミノ酸」は、天然に存在するアミノ酸および合成アミノ酸、ならびに天然に存在するアミノ酸と同様の方法で機能するアミノ酸類似体(analog)およびアミノ酸模倣体(mimetic)を指す。天然に存在するアミノ酸は、遺伝情報(genetic code)によってコード化されているアミノ酸、ならびに後に変性するアミノ酸、例えば、ヒドロキシプロリン、γ-カルボキシグルタメート、およびO-ホスホセリンである。アミノ酸類似体は、天然に存在するアミノ酸と同じ基本化学構造、すなわち、水素、カルボキシル基、アミノ基、およびR基に結合したα炭素、例えば、ホモセリンを有する化合物、例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムを指す。そのような類似体は、変性されたR基(例えば、ノルロイシン)または変性されたペプチド骨格を有するが、天然に存在するアミノ酸と同じ基本的な化学構造を保持している。アミノ酸模倣体は、アミノ酸の一般的な化学構造と異なる構造を有するが、天然に存在するアミノ酸と同様に機能する化合物を指す。
【0011】
本明細書で使用される場合、「タンパク質(protein)」または「ポリペプチド(ポリペプチド)」は、アミノ酸残基のポリマーを指す。タンパク質は、天然に存在するアミノ酸ポリマーだけでなく、1または複数のアミノ残基が対応するアミノ酸および天然に存在しないアミノ酸ポリマーの天然化学模倣体であアミノ酸ポリマーにも適用される。機能性タンパク質またはポリペプチドは、機能性に大きな影響を与えることなく変更できることはよく理解されている。例えば、タンパク質またはポリペプチドに対して、その活性を保持しながら保存的置換を行うことができる。「保存的置換(conservative substitution)」は、特定のたんぱく質の結合特性に有意な影響を与えない、または変化させないアミノ酸置換を指す。一般に、保存的置換は、置換さえrたアミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置き換えられるものである。保存的置換は、次の群の何れかにある置換が含まれる:群1:アラニン(AlaまたはA)、 グリシン(GlyまたはG)、セリン(SerまたはS)、トレオニン(ThrまたはT);群2:アスパラギン酸(AspまたはD)、グルタミン酸(GluまたはZ);群3:アスパラギン(AsnまたはN)、グルタミン(GlnまたはQ);群4:アルギニン(ArgまたはR)、リシン(LysまたはK)、ヒスチジン(HisまたはH);群5:イソロイシン(IleまたはI)、ロイシン(LeuまたはL)、メチオニン(MetまたはM)、バリン(ValまたはV);および群6:フェニルアラニン(PheまたはF)、チロシン(TyrまたはY)、トリプトファン(TrpまたはW)。追加的または代替的に、アミノ酸は類似の機能、化学構造、または組成(例えば、産生、塩基性、芳香族、または硫黄含有)によって保存的置換軍に分類することができる。例えば、脂肪族群には、置換の目的で、Gly、Ala、Val、LeuおよびIleが含まれる場合がある。他の保存的置換群には次の群が含まれる:硫黄含有:Metおよびシステイン(CysまたはC);酸性:Asp、Glu、AsnおよびGln;小さな脂肪族、非極性またはアわずかに極性の残基:Ala、Ser、Thr、ProおよびGly;極性の負に帯電した残基とそれらのアミド:Asp、Asn、GluおよびGln;極性の正に帯電した残基:His、Arg、およびLys;大きな脂肪族の非極性残基:Met、Leu、 Ile、Val、およびCys;ならびに大きな芳香族残基:Phe、Tyr、およびTrp。追加の情報は、Creighton (1984) タンパク質、 W.H. Freeman and Companyで発見することはできる。
【0012】
「核酸分子(Nucleic acid molecule)」または「ポリヌクレオチド(polynucleotide)」とは、共有結合したヌクレオリドを含むポリマー化合物を指し、天然のサブユニット(例えば、プリンまたはピリミジン塩基)または非天然サブユニット(例えば、モルホリン環)で構成される。プリン塩基には、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、およびキサンチンが含まれ、ピリミジン塩基には、ウラシル、チミン、およびシトシンが含まれる。核酸分子には、ポリリボ核酸(RNA)、ポリでオキシリボ核酸(DNA)が含まれ、これらにはcDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAが含まれ、何れも一本鎖または二本鎖である場合がある。一本鎖の場合、核酸分子は、コーディング(アンチセンス鎖)であってもよい。アミノ酸配列をコードする核酸分子には、同じアミノ酸配列をコードするすべてのヌクレオチド配列が含まれる。ヌクレオチド配列のいくつかのバージョンはまた、イントロンが応じまたは転写後メカニズムにより除去される程度までイントロンを含んでもよい。言い換えると、異なるヌクレオチド配列は、遺伝暗号の冗長性(redundancy)または縮重(degeneracy)の結果として、またはスプライシングによって同じアミノ酸配列をコードする場合がある。
【0013】
本明細書で使用される用語「翻訳(translation)」は、特定のアミノ酸鎖またはポリペプチドを産生するために、メッセンジャーRNA(mRNA)が使用される遺伝子発現のステップを指す。真核生物の翻訳中、mRNAはリボゾームに結合して、核の外側、一般的には、細胞質内または小胞体の幕を横切る翻訳複合体を形成する。トランスファーRNA(tRNA)は、個々のアミノ酸をリボゾーム/mRNA複合体に運ぶ。tRNAは、典型的には、その時点でリボゾーム活性部位に存在するmRNAコドンに相補的である場合、mRNAへの一時的な結合を可能にするアンリコドン構造を含む。mRNAへの結合後、tRNAは、リボゾーム/mRNA複合体を出て、リボゾーム「P」部位にアミノ酸を残し、次のtRNAによって運ばれるアミノ酸およびペプチド結合を形成する。tRNAによる一連のアミノ酸伝達は、mRNAヌクレオチド配列の遺伝子情報に対応する(すなわち、コード化される)ポリぺプチド鎖を形成する。停止コドン(stop codon)に達する場合、リボゾーム複合体は、ポリペプチド鎖およびmRNAを放出する。次いで、ポリペプチドは、構造の変化(例えば、折り畳み)および他の特徴(例えば、翻訳後変性)を受けて、生物学的機能を果たすことができる活性タンパク質を形成する。上記3つの一般的な翻訳段階は、「開始(initiation)」(リボソーム/ mRNA複合体が組み立てられ、最初のtRNAがmRNAの開始コドンに付着する)、「伸長(elongation)」(連続したアミノ酸が追加されてポリペプチド鎖を形成する)、および「終了(termination)」(停止コドンに到達し、ポリペプチドおよびmRNAが放出される)として知られている。
【0014】
「アミノ」は、-NH置換基を指す。
「アミノカルボニル」は、-C(O)NH置換基を指す。
「カルボキシル」は、-COH置換基を指す。
「カルボニル」は、-C(O)-、-(CO)-または-C(=O)-基を指す。すべての表記は、本明細書内で交換可能に使用される。
「シアノ」は、-C≡N置換基を指す。
「シアノアルキレン」は、-(アルキレン)C≡N置換基を指す。
「アセチル」は、-C(O)CH置換基を指す。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、OH置換基を指す。
「ヒドロキシアルキレン」は、-(アルキレン)OH置換基を指す。
「オキソ」は、=O置換基を指す。
「チオ」または「チオール」は、-SH置換基を指す。
【0015】
「アルキル」は、飽和した、直鎖上または分岐上の、炭素原子および水素原子のみで構成され炭化水素鎖ラジカルを指し、1~12個の炭素原子(C1~C12アルキル)、1~8個の炭素原子(C1-C8アルキル)または1~6個の炭素原子(C1~C6アルキル)を有し、単結合により分子の残りの部分に結合する。例示的なアルキル基は、メチル、エチル、nプロピル、1メチルエチル(イソプロピル)、nブチル、nペンチル、1,1ジメチルエチル(tブチル)、3メチルヘキシル、および2メチルヘキシルなどを含む。
「低級アルキル」は、上記で定義されたアルキルと同じ意味を有するが、1~4k所の炭素原子を有する(C1-C4アルキル)。
【0016】
「アルケニル」は、不飽和アルキル基をいい、少なくとも1個の二重結合を有し、2~12個の炭素原子(C2-C12アルケニル)、2~8個の炭素原子(C2-C8アルケニル)または2~6個の炭素原子(C2-C6アルケニル)を有し、単結合により分子の残りの部分に結合し、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルなどを含む。
【0017】
「アルキニル」は、不飽和アルキル基をいい、少なくとも1個の三重結合を有し、2~12個の炭素原子(C2-C12アルキニル)、2~10個の炭素原子(C2-C10アルキニル)、2~8個の炭素原子(C2-C8アルキニル)または2~6個の炭素原子(C2-C6アルキニル)、単結合により分子の残りの部分に結合し、例えば、エチニル、プロピニル、ぶちニル、ペンテニル、およびヘキシニルなどを含む。
【0018】
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、分子の残りの部分をラジカル基に連結する直鎖状または分岐状の二価の炭化水素(アルキル)鎖を指し、それぞれ炭素および水素のみからなる。アルキレンは、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、およびnブチレンなどの1~12個の炭素原子を有することができる。アルキレン鎖は、単結合または二重結合を介し残りの分子に結合する。アルキレン鎖の残りの分子の結合点は、鎖内の1個の炭素または任意の2個の炭素を介してもよい。「任意に置換されたアルキレン」は、アルキレンまたは置換アルキレンを指す。
【0019】
「アルケニレン」は、二価のアルケンである。アルケニレンの例は、エテニレン(-CH=CH-)およびその立体異性体および立体配座異性体が含まれるが、これに限定されない。「置換アルケニレン」は、二価のアルケンを指す。「任意に置換されたアルケニレン」は、アルケニレンまたは置換アルケニレンをいう。
【0020】
「アルキニレン」は、二価のアルキレンをいう。アルキニレンの例は、エチニレン、プロピニレンを含むがこれらに限定されない。「置換アルキニレン」は、二価の置換アルキレンを指す。
【0021】
「アルコキシ」は、式ORaのラジカルを指し、Raは上で定義した指定数の炭素原子を有するアルキルである。アルコキシ基の例は、-O-メチル(メトキシ)、-O-エチル(エトキシ)、-O-プロピル(プロポキシ)、および-O-イソプロピル(イソプロポキシ)などを含むが、これらに限定されない。
【0022】
「アルキルアミニル」は、式-NHRaまたは-NRaRaのラジカルを指し、各Raは、上で定義した指定数の炭素原子を有するアルキルラジカルである。
【0023】
「シクロアルキルアミニル」は、式-NHRaまたは-NRaRaのラジカルを指し、Raは上で定義したシクロアルキルラジカルである。
【0024】
「アルキルカルボニルアミニル」は、式-NHC(O)Raまたは-NRaC(O)Raのラジカルを指し、Raは上で定義した指定数の炭素原子数を有するアルキルラジカルである。
【0025】
「シクロアルキルカルボニルアミニル」は、式NHC(O)RaまたはNRaC(O)Raのラジカルを指し、Raは上で定義したシクロアルキルラジカルである。
【0026】
「アルキルアミノカルボニル」は、-C(O)NHRaまたはC(O)NRaRaのラジカルであり、各Raはそれぞれ上で定義した指定数の炭素原子を有するアルキルラジカルである。
【0027】
「シクロアルキルアミノカルボニル」は、-C(O)NHRaのラジカルを指し、Raは上で定義したシクロアルキルラジカルである。
【0028】
「アリール」は、水素原子と、6~18個の炭素原子と、少なくとも1個の芳香環を含んで成る炭化水素環系ラジカルを指す。例示的なアリールは、水素原子と、6~9個の炭素原子と、少なくとも1個の芳香環とを含んで成る炭化水素系ラジカル;水素原子と、9~12個の炭素原子と、少なくとも1個の芳香環とを含んで成る炭化水素環系ラジカル;水素原子と、12~15個の炭素原子と、少なくとも1個の芳香環とを含んで成る炭化水素環系ラジカル;または水素原子と、15~18個の炭素原子と、少なくとも1個の芳香環とを含んで成る炭化水素環系ラジカルである。本発明の目的のために、アリールラジカルは、単環系、二環系、三環系、または四環系であってもよく、それらは縮合環系または架橋環系を含んでもよい。アリールラジカルは、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、as-インダセン、sインダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレアデン(pleiadene),ピレンおよびトリフェニレンに由来するアリールラジカルを含むが、これらに限定されない。「任意に置換されたアリール」は、アリール基または置換アリール基を指す。
【0029】
「アリーレン」は、二価のアリールを示し、「置換アリーレン」は二価の置換アリールを指す。
【0030】
「アラルキル」または「アラアルキレン」は、互換的に使用され得、式RbRcのラジカルをいい、Rbは、本明細書で定義されたアルキレン鎖であり、Rcは、上で定義した1または複数のアリールラジカル、例えば、ベンジル、およびジフェニルメチルなどである。
【0031】
「シクロアルキル」は、炭素原子および水素原子のみから成る安定した非芳香族短環式または他環式の炭化水素ラジカルを指し、これらは縮合環式または架橋環式を含んでもよく、3~15個の炭素原子を有し、好ましくは3~10個の炭素原子を有し、3~9個の炭素原子、3~8個の炭素原子、3~7個の炭素原子、3~6個の炭素原子、3~5個の炭素原子、4個の炭素原子を有する環、または3個の炭素原子を有する環を有する。シクロアルキル環は、飽和または不飽和であってもよく、単結合により分子の残りに結合してもよい。短環式ラジカルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチルおよびシクロオクチルを含む。多環式ラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、および7,7ジメチルビシクロ[2.2.1]へプタンイルなどを含む。
【0032】
「シクロアルキルアルキレン」または「シクロアルキルアルキル」は、互換的に使用され得、式RbReのラジカルを指し、Rbは、本明細書で定義されたアルキレン鎖であり、Reは本明細書で定義されたシクロアルキルラジカルである。特定の実施形態では、Rbは、シクロアルキルアルキレンが2つのシクロアルキル部分を含んで成るように、シクロアルキル基でさらに置換されている。シクロプロピルアルキレンおよびシクロブチルアルキレンは、それぞれを少なくとも1個のシクロプロピルまたは少なくとも1個のシクロブチル基を含んで成る例示的なシクロアルキルアルキレン基である。
【0033】
「縮合」は、本発明の化合物における既存の環構造に縮合している本明細書で記載された任意の環構造を指す。縮合環がヘテロシクリル環またはヘテロアリール環である場合、縮合ヘテロシクリル環または縮合ヘテロアリール環の部分となる既存の環構造上の任意の炭素原子は、窒素原子に置換されてもよい。
【0034】
「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ(臭素)、クロロ(塩素)、フルオロ(フッ素)、またはヨード(ヨウ素)を指す。
【0035】
「ハロアルキル」は、本明細書で定義された指定数の炭素原子を有するアルキルラジカルを指し、アルキル基の1または複数の水素原子は、上で定義されたハロゲン(ハロラジカル)で置換されている。ハロゲン原子は、同一であってもまたは異なってもよい。例示的なハロアルキルは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2トリフルオロエチル、1,2ジフルオロエチル、3ブロモ2フルオロプロピル、および1,2ジブロモエチルなどである。
【0036】
「ヘテロシクリル」「複素環(heterocycle)」または「複素環(heterocyclic ring)」は、2~12個の炭素原子、ならびに例えば、窒素、酸素および硫黄から成る群より選択される1~6個のヘテロ原子、1~5個のヘテロ原子、1~4個のヘテロ原子、1~3個のヘテロ原子、または1~2個のヘテロ原子からなる安定な3~18員の飽和または不飽和ラジカルを指す。例示的な複素環は、これらに限定されないが、安定な3~15員の飽和または不飽和ラジカル、安定な3~12員の飽和または不飽和ラジカル、安定な3~9員の飽和または不飽和ラジカル、安定な8員の飽和または不飽和ラジカル、安定な7員の飽和または不飽和ラジカル、安定な6員の飽和または不飽和ラジカル、安定な5員の飽和または不飽和ラジカルを含む。
【0037】
本明細書で特に明記しない限り、ヘテロシクリルラジカルは、短環式、二環式、三環式、または四環式の環系であってもよく、縮合、スピロ、または架橋系が含まれてもよく、ヘテロシクリルラジカルにおける窒素、炭素または硫黄原子は、任意に酸化されてもよく、窒素原子は任意に四級化されてもよく、ヘテロシクリルラジカルは、部分的にまたは完全に飽和されてもよい。非芳香族ヘテロシクリルラジカルの例は、 限定されないが、アゼチジンイル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、 イソキサゾーリジニル、モルフォリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2オキソピペラジンイル、2オキソピペリジンイル、2オキソピロリジンイル、オキサゾーリジニル、ピペリジンイル、ピペラジンイル、4ピペリドニル、ピロリジンイル、ピラゾーリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、チエタニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルフォリニル、1オキソチオモルフォリニル、および1,1ジオキソチオモルフォリニルを含む。ヘテロシクリルは、本明細書で定義されるヘテロアリールを含み、芳香族ヘテロシクリルの例は、以下のヘテロアリールの定義にリストされている。
【0038】
「ヘテロシクリルアルキル」または「ヘテロシクリルアルキレン」は、式RbRfのラジカルを指し、Rbは、本明細書で定義されたアルキレン鎖であり、Rfは上で定義されたヘテロシクリルラジカルであり、ヘテロシクリルが窒素含有ヘテロシクリルである場合、そのヘテロシクリルは、窒素原子でアルキルラジカルに結合していてもよい。
【0039】
「ヘテロアリール」または「ヘテロアリーレン」は、水素原子と、1~13個の炭素原子と、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される1~6個のヘテロ原子と、少なくとも1個の芳香環とを含んで成る5~14員環系ラジカルを指す。本発明の目的のために、ヘテロアリールラジカルは、安定な5~12員環、安定な5~10員環、安定な5~9員環、安定な5~8員環、安定な5~7員環、または安定な6員環であってもよく、これは少なくとも1個のヘテロ原子、少なくとも2個のヘテロ原子、少なくとも3個のヘテロ原子、少なくとも4個のヘテロ原子、少なくとも5個のヘテロ原子、または少なくとも6個のヘテロ原子を含んで成る。ヘテロアリールは、短環式系、二環式系、三環式系、または四環式系であってもよく、縮合系または架橋系を含んでもよく、ヘテロアリールラジカルにおける窒素原子、炭素原子または硫黄原子は、任意に酸化されてもよく、窒素原子は任意に四級化されてもよい。ヘテロ原子は、ヘテロアリールにおいて少なくとも1個の環が芳香族であるという条件で、芳香環または非芳香環のメンバーであってもよい。例は、これらに限定されないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾイル、ベンゾチアゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフランイル、ベンゾオキサゾールイル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンズオキサゾーリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフランイル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2a]ピリジンイル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフランイル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾーリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2オキソアゼピニル、オキサゾーリル、オキシラニル、1-オキシドピリジニル、1オキシドピリミジニル、1-オキシドピラジニル、1-オキシドピリダジニル、1フェニル1Hピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、フテリジニル(pteridinyl)、プリニル、ピロリル、ピラゾールイル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、およびチオフェニル(すなわち、チエニル)を含む。
【0040】
「ヘテロアリールアルキル」または「ヘテロアリールアルキレン」は、式RbRgのラジカルを指し、Rbは上で定義されているアルキレン鎖であり、Rgは上で定義されたヘテロアリールラジカルである。
【0041】
「チオアルキル」は、式-SRaのラジカルを指し、Raは、上で定義した1~12個の炭素原子、少なくとも1~10個の炭素原子、少なくとも1~8個の炭素原子、少なくとも1~6個の炭素原子、または,少なくとも1~4個の炭素原子を含むアルキルラジカルである。
【0042】
「ヘテロシクリルアミニル」は、式-NHRfのラジカルを指し、Rfは上で定義したヘテロシクリルラジカルである。
【0043】
「チオン(thione)」は、飽和または不飽和(C3~C8)環式または非環式(C1~C8)非環式部分の炭素原子に結合した=S基を指す。
【0044】
「スルホキシド」は、硫黄原子が2つの炭素原子に共有結合している-S(O)-基を指す。
【0045】
「スルホン」は、6価の硫黄が二重結合を介して2つの酸素原子にそれぞれ結合し、さらに単共有結合を介して2つの炭素原子に結合する-S(O)-または-(SO)-基を指す。
【0046】
用語「オキシム(oxime)」は、-C(Ra)=N-ORaラジカルを指し、Raは、上で定義した水素、低級アルキル、アルキレンまたはアリーレン基である。
【0047】
本開示の化合物は、様々な異性体形態、ならびに単一の互変異生体および互変異生体の混合物の両方を含む1または複数の互変異性体系値で存在することができる。用語「異性体」は、化合物の互変異生体を含む、本発明の化合物の全ての異性体を包含することを意図している。
【0048】
本明細書に記載のいくつかの化合物は、不斉中心を有する可能性があり、よって、異なる鏡像異性体およびジステレオマーの形態で存在する可能性がある。本開示の化合b通は、光学異性体またはジアステレオマーの形態であり得る。よって、本明細書に記載の化合物およびそれらの光学異性体、ジアステレオマーおよびラセミ混合物を含むそれらの混合物の形態は、本開示に含まれる。本発明の化合物の光学異性体は、不斉合成、キラルクロマトグラフィーなどの既知の技術により、または光学活性分割剤の使用による立体異性体の化学分離により得ることができる。
【0049】
特に明記しない限り、「立体異性体」は、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まない化合物の1つの立体異性体を意味する。よって、1つの不斉中心を有する立体的に純粋な化合物は、化合物の反対の鏡像異性体を実質的に含まないであろう。2つの不斉中心を含む立体的に純粋な化合物は、化合物の他のジアステレオマーを実質的に含まないであろう。典型的な立体的に純粋な化合物は、化合物の1つの立体異性体を約80重量%より多く、化合物の他の立体異性体を約20重量%より少なく含み、例えば、化合物の1つの立体異性体を約90重量%より多く、化合物の他の立体異性体を約10重量%より少なく含み、または化合物の1つの立体異性体を約95重量%より多く、化合物の他の立体異性体を約5重量%より少なく含み、または化合物の1つの立体異性体を約97重量%より多く、化合物の他の立体異性体を約3重量%より少なく含んで成る。
【0050】
描かれた構造をその構造に与えられた名前との間に矛盾がある場合、描かれた構造が支配する。さらに、構造または構造の一部の立体化学が、例えば、太線または破線で示されていない場合、構造または構造の一部は、そのすべての立体異性体を包含すると解釈されるべきである。いくつかの場合では、しかしながら、複数の不斉中心が存在する場合、構造と名前とが単一の鏡像異性体として表され、像体的な立体化学の説明に役立つ。有機合成の当業者は、化合物を調製するために使用される方法から化合物が単一の鏡像異性体として調製されるかどうかを知っているであろう。
【0051】
本明細書において、「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の薬学的に許容される有機もしくは無機の酸、または塩基の塩である。代表的な薬学的に許容される塩は、例えば、アセテート、アムソネート(4,4-ジアミノスチルベン-2,2-ジスルホネート)、ベンゼンスルホネート、ベンゾネート、ジカルボネート、ビスルフェート、ビタートレート、ボレート、ブロミド、ブチレート、カルシウム、カルシウムエデテート、カムシレート、カルボネート、クロリド、シトレート、クラブラリエート、ジヒドロクロリド、エデテート、エジシレート、エストレート、エシレート、フィウナレート、グルセプテート、グルコネート、グルタメート、グルコールリラサニレート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、ヨーディド、イソチオネート、ラクテート、ラクトビオネート、ライレート、マレート、マレエート、マンデレート、メシレート、メチルブロミド、メチルニトレート、メチルスルフェート、ムケート、ナプシレート、ニトレート、N-メチルグルタミンアンモニウム塩、3-ヒドロキシ-2-ナフトエート、オレエート、オキサレート、パルミテート、パモエート(1,1-メタン-ビス-2-ヒドロキシ-3-ナフトエート、アインボレート)、パントテネート、ホスフェート/ジホスフェート、ピクレート、ポリガラクツロネート、プロピオネート、p-トルエンスルホネート、サリチレート、ステアレート、スバセテート、策シネート、サルフェート、スルフォサリクレート、スラメート、タネート、タルトレート、テオクレート、トシレート、トリエチオディド、およびバレレート塩のようなアルカリ金属塩、アルカリ土類塩、アンモニウム塩、水溶性塩および非水溶性塩を含む。薬学的に許容される塩は、その構造内で1以上の帯電原子を有することができる。この場合、薬学的に強要される塩は、1または複数の追イオンを有することができる。
【0052】
eIF4A阻害剤
本明細書で使用する場合、「真核生物開始因子-4A」として知られている「eIF4A」は、RNAリモデリングに関与する7つの高度に保存されたアミノ酸モチーフによって特徴づけられるATP依存性へリカーゼの「DEADボックス」ファミリーのメンバーを指す。eIF4Aは、RNA依存性ATPaseおよびATP依存性RNAヘリカーゼとして機能し、特定のタンパク質を合成するために大半の細胞mRNAの翻訳を認識および開始するeIF4F(真核生物開始因子4F)複合体の一部としてリボゾームへのmRNA結合を促進する。eIF4A、eIF4EおよびeIF4Gで構成される機能的なeIF4F複合体は、高度に構造化された5’-UTRまたはIRES要素を含むmRNAの翻訳に関与している。特に、eIF4Fは、eIF4Eを介してmRNAの5’末端のキャップ構造を認識し、eIF4Aのヘリカーゼ活性を介して、5’-UTR領域の二次構造を解き、eIF4GとeIF3との間の相互作用を介して43S複合体を結合する。例えば、Marintchevら, 細胞,136:447-460,2009年およびParsyanら,Nat.Rev.Mol.cell Biol.12:235-245,2012年を参照。eIF4Aは、mRNAのサブセットの翻訳を選択的に調節する。この選択性は、mRNAの5’-UTR内に見られる構造要素と配列認識モチーフの結果であると考えられている。eIF4Aファミリーには、3つのメンバー:eIF4AI、eIF4AII、およびeIF4AIIIがある。特定の実施形態では、eIF4Aは人のeIF4Aを指す。eIF4Aの過剰発現は、リンパ腫、肺癌、卵巣癌、乳癌などの様々な癌の予後不良と関連する。
【0053】
本明細書に記載されているように、腫瘍は炎症状態に基づいて広く分類され得る。炎症性腫瘍は、腫瘍に浸潤したリンパ球の存在、特に高密度のCD8+エフェクターT細胞によって特徴づけられる。対照的に、非炎症性腫瘍はリンパ球の浸潤が不十分であり、多くの場合、TGFβの異常な発現または活性、高度の細胞外マトリクス(例えば、コラーゲンおよび他のマトリクスタンパク質で構成される)および腫瘍周囲または間質T細胞の局在化を伴う排除された浸潤発現型により特徴付けられる。CD8+ T細胞および他のリンパ球が腫瘍に浸潤する程度は、例えば、CD3またはCD8のようなリンパ球タンパク質の染色を使用した組織学的分析、またはDNAマイクロアレイもしくはRNA配列などの遺伝子発現アッセイなど、いくつかの方法を使用して決定できる。
【0054】
特定の態様において、本開示は、非炎症性腫瘍などの固形腫瘍における例えば、TGFβおよびコラーゲンのeIF4A媒介翻訳を調節する(すなわち、減少させる)eIF4A阻害の使用に関する。用語「阻害する」または「阻害剤」は、標的または信号伝達経路の相対的な発現、量、または活性の直接的もしくは間接的な変化、干渉、ダウンレギュレーション、遮断、抑制、廃止、または分解を指し、(1)制御、内因性または参照の標的または経路、または(2)標的または経路の非存在、変化、干渉、減少、ダウンレギューション、遮断、抑制、廃止、または分解が統計的、生物学的にまたは臨床的に重要である。用語「阻害する」または「阻害剤」には、染色体編集などの遺伝子「ノックアウト」および遺伝子「ノックダウン」方法が含まれる。
【0055】
本明細書で使用される「eIF4A阻害剤」は、単独でまたは複合体(例えば、eIF4A阻害剤、eIF4AおよびmRNAの三元複合体)に何れかでeIF4Aと直接相互作用する薬剤または化合物を指し、eIF4A活性(例えば、ヘリカーゼ活性または翻訳効果)をブロック、不活性化、低減または最小化してもよく、または未処理eIF4Aと比較して約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上により、eIF4Aの分解を促進することにより活性を低減してもよい。特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、eIF4Aヘリカーザ活性を直接阻害する触媒阻害剤である。eIF4A触媒阻害剤の例は、BPSL1549、eIF4AのGln339を脱アミド化し、ドミナントネガティブ変異体に変換するBurkholderia pseudomalleiの細胞毒素(例えば、Cruz-Migoniら, Science 334:821-824,2011年参照、阻害剤は本明細書に組み込まれる)である。
【0056】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤はアロステリック阻害剤である。アロステリックeIF4A阻害剤は、活性部位以外の部位でeIF4Aと結合し、その結合は、eIF4Aの立体構造変化を誘発し、基質がeIF4Aに結合できなくなるか、eIF4A活性が低下する。特定の実施形態では、アロステリックeIF4A阻害剤には、ヒッププリスタノール(例えば、Bordeleauら,Nat Chem.Biol.2:213-220,2006年参照、この化合物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)およびそれらの誘導体または類似体が含まれる。ヒッププリスタノールは、遊離eIF4A(eIF4Af)およびeIF4F複合体(eIF4Ac)に結合したeIF4Aの両方のC末端ドメインに結合し、eIF4AヘリカーゼおよびATPase活性を阻害する。
【0057】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は二量化の化学的誘発物質である。二量化のeIF4A化学誘発物質は、eIF4AfとRNAとの間の非配列特異的相互作用を引き起こし、eIF4AのATP加水分解活性を刺激し、eIF4Afの隔離およびeIF4Acの枯渇をもたらす。二量体かの化学的誘発物質であるeIF4A阻害剤の例は、パテアミンA、およびその類似体、誘導体または前駆体が含まれる。パテアミンA誘導体の例は、例えば、米国特許番号7,230,021;PCT公開番号WO 2016/161168(C5メチル基を欠くα‐アミノ誘導体);および米国特許番号7,737,134 (デスメチル、デスアミノ-パテアミンA誘導体)、に記載されており、各誘導体はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、部位特異的なeIF4A阻害剤である。本明細書に記載の「部位特異的なeIF4A阻害剤」は、非コードヌクレオチド配列(例えば、標的mRNAの5’UTRに位置する)のようなmRNA分子の特定のヌクレオチド配列と相互作用する薬剤または化合物であり、部位特異的なeIF4A阻害剤、eIF4Aおよび標的mRNAで構成される安定な三元複合体を形成することができる。例示的な部位特異的なeIF4A阻害剤は、シルベストロール、ロカグラミド化合物、ならびにその類似体、誘導体または前駆体を含む。代表的なシルベストロール誘導体および類似体は、シルベストロールのヒドロキサメート誘導体CR-1-31-B(例えば、Rodrigoら,J.Med.Chem.55:558-562,2012年参照;これらの化合物は参照により本明細書に組み込まれる);エピシルベスロール(例えば、Hwangら,J.Org.Chem.69:3350-3358,2004年参照;これらの化合物は、参照により本明細書に組み込まれる);化合物74および76参照、例えば、(Liuら,J.Med.Chem.55:8859-8878,2012年,これらの化合物は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる);シルベストロールジオキサン、エピシルベストロールジオキサン、フラバグリン61、(-)-4′-デスメトキシエピシルベストロール、および1-O-フォルミルアグラフォリン(FA)を含む。ロカグレートおよび前駆体の例は、アグラぺルビリジンAおよびアグラぺルビリジンB~J(例えば、Anら,Scientific Reports,Article No.20045,2016年参照)を含む。天然のシルベストロールおよびロカグラミドの誘導体および類似体のさらなる例は、例えば、Panら,Nat.Prod.Rep.31:924-939,2014年;Kimら,Anticancer Agents Med.Chem.6:319-45,2006年;および米国特許公開US2014/0255432に記載されており、その各々からの化合物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0059】
eIF4A阻害は、例えば、タンパク質翻訳の速度または量の減少により測定され得る。例えば、特定の実施形態では、eIF4A阻害剤の治療有効量の投与は、非炎症固形腫瘍におけるTGFβ、コラーゲン、またはその両方の翻訳を、未処理参照非炎症性固形腫瘍と比較して少なくとも約1.5倍(例えば、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約4.5倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、またはより大きい)減少させる可能性がある。
【0060】
本開示の例示的な部位特異的なeIF4A阻害剤は、式I:
(式(I)中、
Xは、CR、O、S、NH、N(C-C)アルキル、C(O)、C=CR、N(CO)R、S(O)またはS(O)であり、
Yは、5員ヘテロアリールまたは6員アリールまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立に、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立に、H、ハロゲン、CN、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロイルであり、
3aおよびR3b、ならびに、R4aおよびR4bは、独立に、結合してオキソもしくはアルケニル、またはシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し;または
3aおよびR4a、R3bおよびR4bまたはR4aおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、または
およびR3aは、それらが結合している炭素原子と共にに環式環系を形成し、
は、H、ハロゲン、OH、CN、N、SR、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキニル、NHC(O)(C~C)アルキルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立に、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、NH(R)またはNRであり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、O(シクロアルキル)、ヘテロシクリル、O(ヘテロシクリル)、アリール、O(アリール)、ヘテロアリールまたはO(ヘテロアリール)であり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、[(C1-C8)アルキレン]ヘテロシクリル、アリール、[(C~C)アルキレン]アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、2つのRは、ともにNR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、C(S)NR、SONR、NH(CO)NRまたはNR(CO)NRの窒素原子に結合し、ヘテロシクリル環を任意に形成し、
任意のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、OH、CN、SH、SONH、SO(C~C)アルキル、SONH(C~C)アルキル、ハロゲン、NH、NH(C~C)アルキル、N[(C~C)アルキル]、C(O)NH、COOH、COOMe、アセチル、(C~C)アルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ハロアルキル、チオアルキル、シアノメチレン、アルキルアミニル、NH-C(O)-アルキレン、NH(Me)-C(O)-アルキレン、CH-C(O)-低級アルキル、C(O)-低級アルキル、アルキルカルボニルアミニル、CH-[CH(OH)]-(CH)p-OH、CH-[CH(OH)]-(CH2)-NHまたはCH-アリール-アルコキシから選択される1、2、または3の基で任意に置換されてもよく、または
任意のアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、オキソで任意に置換され、
「m」および「p」は、1、2、3、4、5または6であり、
Yが6員アリールである場合、XはOではない)
の化合物、もしくはその立体異性体、互変異性体、またはその薬学的に許容される塩である。
【0061】
いくつかの実施形態では、6員アリールまたはヘテロアリールは、
(ここで、
は、NまたはCR10であり、
は、NまたはCR11であり、
は、NまたはCR12であり、
は、NまたはCR13であり、
10、R11、R12およびR13は、独立に、H、ハロゲン、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C(O)O(C~C)アルキル、C(O)(C~C)アルキル、SO(C~C)アルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、CN、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである)である。
【0062】
特定の実施形態では、5員ヘテロアリールは、
(ここで、任意のB、BおよびBの2つは、CR14およびNであり、残りのB環原子は、N(R15)またはSであり、R14は、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、C(O)O(C~C)アルキル、C(O)(C~C)アルキル、SO(C~C)アルキル、SONR、C(O)NR、NRまたはNRC(O)Rであり、R15はHまたは(C~C)アルキルである)
である。
【0063】
特定の実施形態では、式IのeIF4A阻害剤化合物は、以下の化合物から選択される;
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-8,8a-ジヒドロキシ-3-メトキシ-5a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 1F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-シアノ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.2F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.3F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-シアノ-8,8a-ジヒドロキシ-5a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.4F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-5a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.5F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.6F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a-(p-tolイル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.7F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.8F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd.No.9F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-フルオロフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd.No.10F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-クロロフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd.No.11F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-5a-(4-(メチルスルホニル)フェニル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd.No.12F)、
Rac-(1R,2R,3S,3aR,8bS)-6-シアノ-3a-(4-シアノフェニル)-1,8b-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-3-フェニル-2,3,3a,8b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]シクロペンタ[d]チオフェン-2-カルボキサミド(Cpd.No.13F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-シアノ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.14F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-シアノフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-2-メトキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-b]ピリジン-6-カルボキサミド(Cpd.No.15F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.16F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.17F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.18F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.19F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N-メチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.20F)、
Rac-メチル (4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-2-メチル-5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキシレート(Cpd.No.21F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-スルホンアミド(Cpd.No.22F)、
(4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-N,N,2-トリメチル5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド(Cpd.No.23F)、
Rac-メチル (5aR,6R,6aS,7aS,7bR)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-7b-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,7a,7b-テトラヒドロシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-6a(6H)-カルボキシレート(Cpd.No.24F)、
Rac-メチル(5aR,6R,6aS,7aS,7bR)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-7b-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,7a,7b-テトラヒドロシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-6a(6H)-カルボキシレート(Cpd.No.25F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-7-(オキサゾール-2-イル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル(Cpd.No.26F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボチオアミド(Cpd.No.27F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボチオアミド(Cpd.No.28F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-3,8,8a-triヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-2-(トリフルオロメチル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.29F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アミノメチル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル(Cpd.No.30F)、
Rac-(5aR,6R,6aS,7aS,7bR)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-7b-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,7a,7b-テトラヒドロシクロプロパ[4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-6a(6H)-カルボキサミド(Cpd.No.31F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8aR)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-8-オキソ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド(Cpd.No.32F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N,8-トリメチル6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 33Fa)およびRac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N,8-トリメチル6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 33Fb)、
Rac-(5aR,6S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-メチレン-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 34F)、
Rac-(5aR,6R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-8-メトキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,8a-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 35F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-3-クロロ-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-N,N,2-トリメチル5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 36F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7,7a-ジヒドロキシ-N,N,2-トリメチル5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 37F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-6,7-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,2’-オキセタン]-8a(5aH)-オール (Cpd. No. 38F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-7-((メチルアミノ)メチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 39F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 40Fa)、 rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 40Fb)、 および rac-4-((5aR,6S,7S,8S,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 40Fc)
Rac-4-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 41Fa)、 rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 41Fb)、 および rac-4-((5aR,6S,7S,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 41Fc)、
Rac-(1R,2R,3S,3aR,8bS)-8b-アジド-1-ヒドロキシ-6-メトキシ-3a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-3-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ベンゾフラン-2-カルボキサミド (Cpd. No. 42F)、
Rac-メチル (5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-フルオロ-8-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 43F)、
Rac-(1R,2R,3S,3aR,8bS)-8b-アミノ-1-ヒドロキシ-6-メトキシ-3a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-3-フェニル-2,3,3a,8b-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ベンゾフラン-2-カルボキサミド (Cpd. No. 44F)、
Rac-(1R,2R,3S,3aR,8bS)-8b-アセトアミド-1-ヒドロキシ-6-メトキシ-3a-(4-メトキシフェニル)-N,N-ジメチル-3-フェニル-2,3,3a,8b-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ベンゾフラン-2-カルボキサミド (Cpd. No. 45F)、
Rac-ジメチル 2-[[(5aR,6S,7R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-8-オキソ-6-フェニル-6,7-ジヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[1,2-b]ピリジン-7-イル]メチル]プロパンジオエート(propanedioate) (Cpd. No. 46F)、
Rac-(5aR,6S,8S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8-カルボニトリル (Cpd. No. 47F)、
Rac-(5aR,6S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-エチニル6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-ol (Cpd. No. 48F)、
Rac-メチル (5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-シアノ-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 49F)、
Rac-メチル (5aR,6S,7R,8R,8aR)-3-クロロ-8-シアノ-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 50F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-3-クロロ-8-シアノ-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 51F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-3-クロロ-8-シアノ-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 52F)、
Rac-(3aR,3bS,8aR,9R,9aR)-8a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-3b-ヒドロキシ-9-フェニル-1,3a,3b,8a,9,9a-ヘキサヒドロ-2H-オキサゾールo[4’’,5’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-2-オン (Cpd. No. 53F)、
Rac-4-((3aR,3bS,8aR,9R,9aR)-6-クロロ-3b-ヒドロキシ-2-オキソ-9-フェニル-1,2,3a,3b,9,9a-ヘキサヒドロ-8aH-オキサゾールo[4’’,5’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 54F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 55F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-7-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 56F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-メチル-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 57F)、
Rac-メチル (5aR,6S,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-フルオロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 58F)、
Rac-メチル (5aR,6S,8S,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-7-フルオロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 59F)、
Rac-(2aS,3S,3aR,8bS,8cR)-3a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-3-フェニル-2a,3,3a,8c-テトラヒドロオキセト(oxeto)[3’’,2’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8b(2H)-オール (Cpd. No. 60F)、
Rac-(2aS,3S,3aR,8bS,8cR)-3a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-3-フェニル-2a,3,3a,8c-テトラヒドロオキセト[3’’,2’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8b(2H)-オール (Cpd. No. 61F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-(メトキシメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 62F)、
Rac-(1aS,3S,3aR,8bS)-3a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-3-フェニル-1a,2,3,3a-テトラヒドロ-オキシレノ(oxireno)[2’’,3’’:1’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン (Cpd. No. 63F)、
(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-シアノフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 64F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(アミノメチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 65F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 66F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(ピペラジン-1-イルメチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 67F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 68F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((メチルアミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 69F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((エチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)シクロヘキサ-1,3-ジエン-1-カルボニトリル (Cpd. No. 70F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(アゼチジン-1-イルメチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 71F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(ピロリジン-1-イルメチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 72F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジエチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 73F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((エチル(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 74F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-6-(((2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 75F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 76F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ベンジルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 77F)、
Rac-4-((5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(((ピリジン-3-イルメチル)アミノ)メチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 78F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-6-(((2-ヒドロキシエチル)アミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 79F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-2-イソプロピル-N,N-ジメチル-5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 80F)、
4-((3aR,4R,4aR,9bS,9cR)-9b-ヒドロキシ-9-メトキシ-2-オキソ-4-フェニル-2,3,3a,4,9b,9c-ヘキサヒドロ-4aH-オキサゾールo[4’’,5’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 81F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-3-シアノ-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-N,N,2-トリメチル5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 82F)、
4-((5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルスルホニル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 83F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-(メチルスルホニル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 84F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-7-(メチルスルホニル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 85F)、
(5aR,6S,7R,8S,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-7-(メチルスルホニル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 86F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(モルホリノ)メタノン (Cpd. No. 87F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 88F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-N-シクロプロピル-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 89F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 90F)、
Rac-(5aR,6S,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7,7-ジフルオロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 91F)、
Rac-(5aR,6R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7,1’-シクロプロパン]-8,8a(8H)-ジオール (Cpd. No. 92F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-7-(ベンジルスルホニル)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 93F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8S,8aS)-7-(ベンジルスルホニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 94F)、
(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-シアノフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 95F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-4-シアノ-7a-(4-シアノフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 96F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4-クロロ-4b,5-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 97F)、
(4bS,5R,6R,7S,7aR)-4-クロロ-7a-(4-シアノフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 98F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-2-(4-メトキシベンジル)-N,N-ジメチル-5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 99F)、
Rac-(4aR,5S,6R,7R,7aS)-4a-(4-シアノフェニル)-7,7a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-5-フェニル-2,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロシクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピラゾール-6-カルボキサミド (Cpd. No. 100F)、
Rac-(4bS,5S,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4-メトキシ-6-(メチルスルホニル)-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 101F)、
4-((4bS,5S,6R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-(メチルスルホニル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 102F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 103F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 104F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 105F)、
(4bS, 5R, 6S, 7S, 7aR)-7a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 106F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 107F)、
(5aR,6S,7R,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 108F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 109F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-(モルホリノメチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 110F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 111F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((2,2-ジフルオロエチル)(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 112F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 113F)、
Rac-((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-8-イル)((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)メタノン (Cpd. No. 114F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 115F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 116F)、
Rac-(4bS,5S,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4-メトキシ-7-フェニル-6-((2,2,2-トリフルオロエチル)スルホニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 117F)、
Rac-4-((4bS,5S,6R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(フェニルスルホニル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 118F)、
Rac-4-((4bS,5S,6R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(ピリジン-2-イルスルホニル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 119F)、
4-((4bR,5R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 120F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 121F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル) ベンゾニトリル (Cpd. No. 122F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N-メチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-スルホンアミド (Cpd. No. 123F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N-メチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-スルホンアミド (Cpd. No. 124F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-N-メチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-スルホンアミド (Cpd No. 125F)、
4-((4bS,5S,6R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-(モルホリノスルホニル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 126F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 127F)、
Rac-4-((5aR,6S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 128F)、
Rac-(5aR,6S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,6,7,8a-テトラヒドロ-8H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8-オン (Cpd. No. 129F)、
Rac-(5aR,6S,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 130F)、
Rac-4-((5aR,6S,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 131F)、
Rac-N’-((5aR,6S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,6,7,8a-テトラヒドロ-8H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8-イリデン)-4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド (Cpd. No. 132F)、
Rac-(5aR,6S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6-ジヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 133F)、
Rac-メチル (4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキシレート (Cpd. No. 134F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 135F)、
Rac-メチル (5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボキシレート (Cpd. No. 136F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 137F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 138F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 139F)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 140F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 141F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-クロロフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 142F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 143F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 144F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-クロロフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 145F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 146F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 147F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 148F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 149F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-3-(メチルアミノ)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 150F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-(モルホリノメチル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 151F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-(モルホリノメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 152F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 153F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 154F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((tert-ブチルアミノ)メチル)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 155F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-7-((4-フルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 156aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((4-フルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 156bF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((4-フルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 156cF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-7-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 157aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 157bF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 157cF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 158aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 158bF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 158cF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 159aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 159bF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 159cF)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-7-(ピリジン-2-イルthio)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 160aF)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-7-(ピリジン-2-イルthio)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 160bF)、
Rac-メチル (1aS,2R,3S,3aR,8bS)-3a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-3-フェニル-1a,2,3,3a-テトラヒドロ-オキシレノ[2’’,3’’:1’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-2-カルボキシレート (Cpd. No. 161F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 162F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-7-(ピリジン-2-イルスルホニル)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 163F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピリジン-2-イルスルホニル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 164F)、
Rac-(5aR,6S,8S,8aR)-8-(アミノメチル)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 165)、
Rac-(5aR,6S,8S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 166F)、
Rac-4-((5aR,6S,8R,8aR)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-8-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 167F)、
Rac-4-((5aR,6S,8S,8aR)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-8-(ヒドロキシメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 168F)、
Rac-(2aR,3S,3aR,8bS,8cR)-3a-(4-ブロモフェニル)-6-クロロ-8b-ヒドロキシ-3-フェニル-3,3a,8b,8c-テトラヒドロオキセト[3’’,2’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-2(2aH)-オン (Cpd. No. 169F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-(アミノメチル)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 170F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-(アミノメチル)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 171F)、
Rac-(4bR,5R,7S,7aR)-5-(アミノメチル)-7a-(4-ブロモフェニル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 172F)、
Rac-4-((4bR,5R,7S,7aR)-5-(アミノメチル)-4b-ヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 173F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aR)-8-(アミノメチル)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 174F)、
Rac-4-((5aR,6S,8R,8aR)-8-(アミノメチル)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 175F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aR)-8-(アミノメチル)-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 176F)、
Rac-(5aR,6S,8R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-(モルホリノメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 177F)、
Rac-4-((5aR,6S,8R,8aR)-3-クロロ-8a-ヒドロキシ-8-(モルホリノメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 178F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-(モルホリノメチル)-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 179F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-(モルホリノ-メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 180F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-5-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 181F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシル-メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 182F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 183F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((4-メチル-ピペラジン-1-イル)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 184F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((オキセタン-3-イルアミノ)メチル)-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 185F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((オキセタン-3-イルアミノ)-メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)-ベンゾニトリル (Cpd. No. 186F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5-(((ピリジン-4-イルメチル)アミノ)メチル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 187F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5-(((ピリジン-4-イルメチル)アミノ)メチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 188F)、
Rac-4-((5aR,6S,7R,8S,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-6-フェニル-7-(ピリジン-2-イルthio)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 189F)、
Rac-(5aR,6S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-エチニル8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 190F)、
Rac-(5aR,6S,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-8-(プロプ(prop)-1-イン(yn)-1-イル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 191F)、
Rac-(4bR,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b-ヒドロキシ-4-メトキシ-N,N-ジメチル-5-オキソ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 192F)、
Rac-メチル (4bS,5R,6R,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-7a-(4-ヨードフェニル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキシレート (Cpd. No. 193F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((4-アセチルピペラジン-1-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 194F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 195F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 196F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 197F)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 198aF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 198bF)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-(ヒドロキシメチル)-1-メトキシ-8-(モルホリノメチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 199F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-シアノフェニル)-8a-ヒドロキシ-7-(ヒドロキシメチル)-1-メトキシ-8-(モルホリノメチル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 200F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-((2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]へプタン-6-イル)メチル)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 201F)、
Rac- 4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-((2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]へプタン-6-イル)メチル)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 202F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 203F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-((((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 204F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-5-((ジメチルアミノ)メチル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 205F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-((ジメチルアミノ)メチル)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 206F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 207aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 207bF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-(((2,2-ジフルオロエチル)(メチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 208aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-(((2,2-ジフルオロエチル)(メチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 208bF)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8-((ジメチルアミノ)メチル)-7-(ヒドロキシメチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8a-オール (Cpd. No. 209F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-シアノフェニル)-8-((ジメチルアミノ)メチル)-8a-ヒドロキシ-7-(ヒドロキシメチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 210F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 211aF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 211bF)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アゼチジン-1-イルメチル)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 212F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aR)-5a-(4-シアノフェニル)-8-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8a-ヒドロキシ-7-(ヒドロキシメチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 213F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-((3,3-ジメチルモルホリノ)メチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 214F)、
Rac-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-イル)(3-(ジフルオロメチル)アゼチジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 215F)、
Rac-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-イル)(3-(ジフルオロメチル)アゼチジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 216F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((3-(ジフルオロメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 217F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3-(ジフルオロメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 218F)、
Rac-((5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-イル)(1,1-ジフルオロ-4-アザスピロ[2.3]ヘキサン-4-イル)メタノン (Cpd. No. 219F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-((1,1-ジフルオロ-4-アザスピロ[2.3]ヘキサン-4-イル)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 220F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((1,1-ジフルオロ-4-アザスピロ[2.3]ヘキサン-4-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 221F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((1,1-ジフルオロ-4-アザスピロ[2.3]ヘキサン-4-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 222F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-1-メトキシ-7-((メチルアミノ)メチル)-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 223F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-((メチルアミノ)メチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 224F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-((メチルアミノ)メチル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 225F)、
Rac-(4bR,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-5-((tert-ブチルアミノ)メチル)-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 226F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aR)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8-カルボニトリル (Cpd. No. 227F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8S,8aR)-3-クロロ-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8a-ヒドロキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-b]ピリジン-8-カルボニトリル (Cpd. No. 228F)、
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1,3-ジメトキシ-N,N-ジメチル-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボキサミド (Cpd. No. 229F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1,3-ジメトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 230F)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1,3-ジメトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 231F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1,3-ジメトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 232F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 233F)、
Rac-(4bR,5R,7S,7aR)-7a-(4-(アミノメチル)フェニル)-5-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-オール (Cpd. No. 234F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]へプタン-6-イル)メタノン (Cpd. No. 235F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]へプタン-6-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 236F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-N-(オキセタン-3-イル)-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 237F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((メチル(オキセタン-3-イル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 238F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-(オキセタン-3-イル)-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 239F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((オキセタン-3-イルアミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 240F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 241F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 242F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((tert-ブチル(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 243F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((シクロプロピルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 244F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-N-シクロプロピル-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 245F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((シクロプロピル(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 246F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-N-(2-フルオロエチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 247F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((2-フルオロエチル)(メチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 248F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-N-((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 249F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((メチル((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 250F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-N-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 251F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-6-(((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)アミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 252F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-N-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 253F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-6-(((2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 254F)、
Rac-(4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(p-tolイル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 255F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(p-tolイル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 256F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(ピペリジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 257F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(ピペリジン-1-イルメチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 258F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((2-フルオロエチル)アミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 259F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-(2-メトキシエチル)-N-メチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 260F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-(((2-メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 261F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-(2-メトキシエチル)-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 262F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-(((2-メトキシエチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル hydrochloride (Cpd. No. 263F)、
Rac-((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-8-イル)((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)メタノン (Cpd. No. 264F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((1R,5S)-3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-8-イル) メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ [4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 265F)、
Rac-((1R,5S)-3-オキサ-6-アザビシクロ[3.1.1]へプタン-6-イル)((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)メタノン (Cpd. No. 266F)、
Rac-4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((1R,5S)-3-オキサ-6-アザビシクロ[3.1.1]へプタン-6-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 267F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-8-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 268F)、
Rac-(3aR,4R,4aR,9bS,9cR)-4a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-9b-ヒドロキシ-9-メトキシ-4-フェニル-3,3a,4,4a,9b,9c-ヘキサヒドロ-2H-オキサゾールo[4’’,5’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-2-オン (Cpd. No. 269F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7R,7aR)-6-アミノ-7a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 270F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-クロロフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N,N-ジメチル-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 271F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-7a-(4-クロロフェニル)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 272F)、
Rac-(6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]へプタン-3-イル)((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)メタノン (Cpd. No. 273F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]へプタン-3-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 274F)、
Rac-(3aR,4S,4aR,9bS,9cR)-4a-(4-ブロモフェニル)-9b-ヒドロキシ-9-メトキシ-4-フェニル-3,3a,4,4a,9b,9c-ヘキサヒドロ-2H-furo[3’’,2’’:4’,5’]シクロペンタ[1’,2’:4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-2-オン (Cpd. No. 275F)、
Rac-4-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-6-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 276F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-N-メチル-7-フェニル-N-(ピリジン-3-イルメチル)-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 277F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-6-((メチル(ピリジン-3-イルメチル)アミノ)メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 278F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-7a-(4-ブロモフェニル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メタノン (Cpd. No. 279F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 280F)、
Rac-((4bS,5R,6R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-イル)(モルホリノ)メタノン (Cpd. No. 281F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-4-メトキシ-6-(モルホリノメチル)-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 282F)、
Rac-(4bS,5R,6S,7S,7aR)-4-メトキシ-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 283F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-4-メトキシ-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 284F)、
Rac-(4bS,5R,6R,7S,7aR)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4b,6,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-6-カルボキサミド (Cpd. No. 285F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 286F)、
Rac-4-((4bS,5R,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-5-(モルホリノメチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 287F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 288F)、
Rac-(4bR,7S,7aR)-4-メトキシ-5-(モルホリノメチル)-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b-ol (Cpd. No. 289F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((tert-ブチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 290F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-6-(((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)メチル)-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 291F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アミノメチル)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 292F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アミノメチル)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 293F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アミノメチル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 294F)、 ならびに
Rac-(5aR,6S,7R,8R,8aS)-5a-(4-ブロモフェニル)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-7-カルボン酸 (Cpd. No. 295F)。
【0064】
特定の実施形態では、式Iに係る化合物は、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 147F)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 198aF)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-(アゼチジン-1-イルメチル)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 212F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-クロロフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 145F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 144F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 143F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-5a-(4-クロロフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-1-メトキシ-6-フェニル-5a,6,7,8-テトラヒドロ-8aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-8,8a-ジオール (Cpd. No. 142F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 196F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 139F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 207bF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-(モルホリノメチル)-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 152F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 157bF)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 158bF)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1,3-ジメトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 231F)、
Rac-4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 159bF)、
4-((5aR,6S,7S,8R,8aS)-3-クロロ-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-6,7,8,8a-テトラヒドロ-5aH-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-5a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 140F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-((ジメチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 146F)、
(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-7-(モルホリノメチル)-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 151F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-(((2,2-ジフルオロエチル)アミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 197F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 207aF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 157cF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 153F)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-7-((ジエチルアミノ)メチル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 159cF)、
Rac-(5aR,6S,7S,8R,8aS)-5a-(4-シアノフェニル)-8,8a-ジヒドロキシ-1-メトキシ-6-フェニル-7-(ピロリジン-1-イルメチル)-5a,7,8,8a-テトラヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]フロ[3,2-c]ピリジン-3-カルボニトリル (Cpd. No. 158cF)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-5-(モルホリノ-メチル)-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 180F)、
Rac-4-((4bR,5R,6R,7S,7aR)-5-((ジメチルアミノ)メチル)-4b-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 206F)、
4-((4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4b,5-ジヒドロキシ-4-メトキシ-7-フェニル-4b,5,6,7-テトラヒドロ-7aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-7a-イル)ベンゾニトリル (Cpd. No. 66F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-7a-(4-クロロフェニル)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 272F)、
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-7a-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 106F)、ならびに
(4bS,5R,6S,7S,7aR)-6-((ジメチルアミノ)メチル)-4-メトキシ-7-フェニル-7a-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-4bH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-c]ピリジン-4b,5-ジオール (Cpd. No. 107F)から選択される。
【0065】
Cpd. No. 232Fは、実施例で「Cmp1」と称され、次の構造を有する:




【0066】
Cpd. No. 140Fは、実施例で「Cmp2」と称され、次の構造:







を有する。
【0067】
部位特異的なeIF4A阻害剤のさらなる例は、PCT出願番号PCT/US2016/063353に開示されている化合物を含み、開示されている化合物および合成方法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0068】
式Iによる化合物は、1または複数の原子を異なる原子質量または質量数を有すr原子で置き換えることにより同位体標識することができる。式Iによる化合物に組み込むことのできる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素またはヨウ素の同位体を含む。そのような同位体の例は、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iをそれぞれ含む。これらの放射標識化合物はm生体内分布、組織濃度、およびそのような標識化合物が投与される対象を含む生体組織からの輸送および排せつの動態を測定するために使用できる。標識化合物は、治療効果、作用部位または作用様式大y日薬理学的に重要な標的に対する候補治療薬の結合親和性を決定するためにも使用される。よって、式Iよる特定の放射性標識化合物は、薬物および/または組織分布の研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわちHおよび炭素-14、すなわち14Cは組み込みが容易であり、検出手段が容易である観点から、この目的に特に有用である。
【0069】
重水素、すなわち2Hのような重い同位体で置換すると、代謝安定性が高くなるため、例えば、重水素を含む化合物の生体内半減期が長くなるなど、特定の治療上の利点を得られる。水素を重水素に置換すると、治療効果に必要な線量が減少する可能性があるため、発見および臨床設定で好ましい場合がある。
【0070】
11C、18F、15Oおよび13Nのような陽電子放出同位体による置換は、例えば、基質受容体の占有率を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)研究で有用な現在開示されている化合物の標識アナログを提供する。式Iによる同位体標識化合物は、一般に適切な同位体標識試薬を使用して、以下に記載の調製および実施例のセクションで記載されるものと類似の技術またはプロセスにより調製できる。
【0071】
特定の実施形態では、本明細書に記載された方法は、式Iによる化合物の生体内代謝産物の使用または活性も包含する。そのような生成物は、例えば、三か、還元、分解、アミド化、エステル化、および主に本発明の化合物の投与時の酵素活性による同様のプロセスから生じ得る。よって、特定の実施形態では、現在開示されている方法は、代車産物を得るのに十分な期間、哺乳動物にそのような化合物を投与した後に、eIF4A阻害剤に対する酵素活性または非酵素活性の副産物として産出される化合物の使用を含む。代謝産物、特に薬学的に活性な代謝産物は、典型的には、本開示の放射標識化合物を検出可能な容量でラット、マウス、モルモット、サル、またはヒトのような対象に十分な期間に投与することにより同定される代謝が起こり、放射性標識化合物を投与された被験者から得られた尿、血液、または他の生体サンプルから代謝産物を分離する。
【0072】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、式Iの化合物のようなeIF4A阻害剤の薬学的に許容される塩形態の使用も提供する。本開示の範囲内に包含されるのは、薬学的に適切な酸、薬学的に適切な塩基を、eIF4A阻害剤と接触させることにより形成される酸および塩基付加塩の両方の使用である。
【0073】
この目的のために、「薬学的に許容される酸付加塩」は、遊離塩基の生物学低有効性および特性を保持し、生物学的またはその他の点で望ましくなく、これらに限定されないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、およびリン酸などのような無機酸、ならびにこれらに限定されないが、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、ショウノウ酸、ショウノウ-10-スルホン酸(camphor-10-sulfonic acid)、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、サイクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2-オキソグルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、ピルビン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、およびウンデシレン酸などのような有機酸で形成された塩を指す。
【0074】
同様に、「薬学的に許容される塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的またはその他の点で望ましくないものであ内塩を指す。これらの塩は、遊離酸に無機塩基または有機塩基を添加することにより、調製される。無機塩基に由来する塩は、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、およびアルミニウム塩などが含まれるが、これらに限定されない。好ましい無機塩は、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウム塩である。有機塩基由来の塩は、これらに限定されないが、一級、二級、および三級アミンの塩、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、およびアンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、デアノール、2ジメチルアミノエタノールなどの塩基性イオン交換樹脂、2ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、Nエチルピペリジン、ポリアミン樹脂など。特に好ましい有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリンおよびカフェインである。
【0075】
多くの場合、結晶化は、開示された方法で使用するための化合物の溶媒和物を生成する。本明細書で使用される場合、用語「溶媒和」は、本開示の化合物の1または複数の分子と、1または複数の溶媒分子とを含む凝集体を指す。溶媒は水であってもよく、その場合、溶媒和物は水和物であってもよい。あるいは、溶媒は有機溶媒であってもよい。よって、本開示の方法で使用するためのeIF4A阻害剤は、一水和物、二水和物、半水和物、セスキ和物(sesquihydrate)、三水和物、および四水和物などを含む水和物ならびに対応する溶媒和系遺体として存在し得る。本開示の方法で使用するための化合物は、真の溶媒和物であってもよく、または単に偶発的な水を保持してもよく、または水と何らかの偶発的な溶媒の混合物であってもよい。「立体異性体」は、同じ結合で結合された同じ原子で構成されているが、互換性のない異なる三次元構造を有する化合物を指す。本開示は、様々な立体異性体およびそれらの混合物を企図し、分子が互いに重ね合わすことができない鏡像である2つの立体異性体を指す「鏡像異性体」を含む。
【0076】
本開示の方法で使用するための化合物またはそれらの薬学的に許容される塩は、1または複数の不斉中心を含む可能性があり、よって、エナンチオマー、ジアステレオマーおよび(R)もしくは(S)または、アミノ酸の場合(D)または(L)として絶対立体化学の観点から定義できる他の立体異性体が生じる可能性がある。本開示は、全てのそのような可能な異性体ならびにそれらのラセミ体よおび光学的に純粋な形態を含むことを意味する。光学活性(+)および(‐)ならびに(R)および(S)、または(D)および(L)異性体は、キラル・シントンまたはキラル試薬を使用して調製するか、またはクロマトグラフィーおよび分別結晶(fractional crystallization)などを使用して分割できる。ここの鏡像異性体の調製/分離の手法は、適切な光学的に純粋な前駆体マラのキラル合成または例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用したラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分離が含まれる。本明細書に記載の化合物がオレフィン二重結合または他の幾何学的非対称中心を含む場合、特に明記しない限り、化合物は、EおよびZ幾何異性体の両方を含むことが意図されている。同様に、全ての互換異性体も含まれることが意図されている。用語「互変異生体」は、分子のある原子から同じ分子の別の原子へのプトトンシフトを指す。
【0077】
部位特異的なeIF4A阻害剤は、合成方法を使用して合成され得、より具体的には、PCT出願番号PCT/US2016/063353に開示された方法を使用して合成され得る。
【0078】
本開示の化合物のそのような保護された誘導体は、薬理学的に活性を有していないからもしれないが、それらは哺乳動物に投与され、その後体内で代謝されて、薬理学的に活性な本開示の化合物を形成し得ることも、当業者によって理解されるであろう。したがって、そのような保護された誘導体は、「プロドラッグ」として説明されるっ場合がある。特定の実施形態では、本開示の化合物はプロドラッグの形態である。
【0079】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、被験者の非先勝性固形腫瘍のeIF4Aを阻害するのに有効な量のeIF4A阻害剤を含む薬学的に許容される組成物として処方される。本開示の方法で使用されるための医薬組成物は、薬学的に許容されるキャリア(または担体;carrier)、希釈剤、または賦形剤と組み合わせてeIF4A 阻害剤を含むことができる。
【0080】
これに関して、「薬学的に許容されるキャリア、希釈剤、または賦形剤」は、アジュバンド、キャリア、賦形剤、流動促進剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、風味増強剤、色素/着色剤、界面活性剤、湿潤剤、懸濁剤を含むが、これらに限定されない。安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤は、人間または家畜での使用が許容されるとして米国食品医薬品局(the United States Food and Drug Administration)によって承認されている。
【0081】
さらに、「哺乳動物」は、人間、ならびに実験動物および家庭用ペットなどの家畜(例えば、猫、犬、豚、牛、羊、山羊、馬、およびウサギなど)および野生動物などの非家畜を含む。
【0082】
本明細書に開示された医薬組成物は、eIF4A阻害剤を適切な薬学的に許容されるキャリア、希釈剤または賦形剤と組み合わせることにより調製することができ、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、座薬、注射、吸入剤、ゲル、ミクロスフェア、およびエアロゾルなどのような固体、半固体、液体または気体の状態の製剤に製剤化することができる。そのような医薬組成物を投与する例示的な経路は、経口、局所、経皮、吸入、非経口、舌下、口腔、腫瘍内、直腸、膣、および鼻腔を含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される用語「非経口」は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または注入技術を含む。本開示の方法で使用されるための医薬組成物は、組成物を対象に投与すると、そこに含まれる活性成分が生物学的に利用可能となるように製剤化される。対象に投与される医薬組成物は、1または複数の投与単位の形態を取ってもよく、例えば、錠剤は単一の投与単位であって、エアロゾル形態の本発明の化合物の容器は、複数の投与単位を保持し得る。そのよう剤形を調製する実際の方法は、当業者に知られているか、または明らかであろう:例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 20版 (Philadelphia College of Pharmacy and Science,2000年)参照。投与されている組成物は、いずれにしても、本明細書に記載の方法で使用するための治療湯光量の本発明に記載のeIF4A阻害剤またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0083】
本方法で使用するための医薬組成物は、固体または液体の形態であり得る。一態様では、キャリアは、粒子状であるため、組成物は、例えば、錠剤または粉末の形態である。キャリアは、液体であってもよく、組成物は、例えば、経口シロップ、注射用液体、またはエアロゾルであり、例えば、注入投与に有用である。経口投与を意図する場合、医薬組成物は、好ましくは固体または液体の形態であり、半固体、半液体、懸濁液およびゲルの形態は、本明細書で固体または液体とみなされる形態に含まれる。
【0084】
経口投与用の固体組成物として、医薬組成物は、粉末、顆粒、圧縮錠剤、丸薬、カプセル、チューインガム、またはウェハーなどの形態に製剤化することができる。そのような固体組成物は、典型的には、1または複数の不活性希釈剤または食用キャリアを含む。加えて、以下のうち1または複数が存在し得る:カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチンのような結合剤(binder);デンプン、乳糖、またはデキストリンのような賦形剤;アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、プリモゲル、およびコーンスターチのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムまたはステロテックスのような潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素のような流動促進剤;ショ糖またはサッカリンのような甘味料;ペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ風味のような風味剤;ならびに着色剤。
【0085】
医薬組成物がカプセル、例えば、ゼラチンカプセルの形態である場合、上記の種類に加えて、ポリエチレングリコールまたは油のような液体キャリアを含んでもよい。
【0086】
医薬組成物は、液体、例えば、エリキシル剤(elixir)、シロップ、溶液、乳濁液の形態であってもよい。2つの例として、液体は、経口投与用または注射による伝達用であってもよい。経口投与を意図する場合、組成物は、本化合物に加えて、甘味剤、防腐剤、染料/着色剤、および風味増強剤の1または複数を含んでもよい。注射による投与を意図した組成物には、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、緩衝剤、安定剤および等張剤の1または複数を含めることができる。
【0087】
液体組成物は、それらが溶液、懸濁液または他の同様の形態であるかどうかにかかわらず、以下のアジュバンドの1または複数を含んでもよい:注射用水、生理食塩水、好ましくは生理食塩水、リンゲル液、等張性塩化ナトリウム、溶媒または懸濁媒体として機能する合成モノまたはジグリセリドのような固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の溶媒のような滅菌希釈剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンのような抗菌剤;アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムのような酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレート剤;アセテート、シトレートまたはホスフェートのような緩衝液、ならびに塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張度調整剤。非経口製剤は、ガラスまたはプラスチック製のアンプル、使い捨て注射器、または複数投与バイアルに封入できる。生理食塩水が好ましいアジュバンドである。ちゅしゃ可能な医薬組成物は、好ましくは無菌である。
【0088】
本開示の方法における非経口投与または経口投与の何れかを意図した液体医薬組成物は、適切な投与量が得られるような量の本発明の化合物を含むべきである。
【0089】
医薬組成物は、局所投与を目的とする場合があり、その場合、キャリアは溶液、乳液、軟膏またはゲル基剤(gel base)を適切に含むことができる。基剤は、例えば、ペトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコール、蜜蝋、鉱油、水およびアルコールなどの希釈剤、ならびに乳化剤および安定剤のうちの1または複数を含んでもよい。増粘剤は、局所用途用の医薬組成物に存在してもよい。経皮投与を目的とする場合、組成物は経皮パッチまたはイオン導入デバイスを含んでもよい。
【0090】
医薬組成物は、例えば、坐剤の形態での直腸投与を目的とすることができ、これは直腸内で溶けて薬物を放出する。直腸投与用の組成物は、適切な比刺激性賦形剤として油性基剤を含んでもよい。そのような基剤は、非限定的に、ラノリン、カカオバター、およびポリエチレングリコールを含む。
【0091】
医薬組成物は、固体または液体の投与単位の物理的形態を変更する様々な材料を含んでもよい。例えば、前記組成物は、活性成分の周囲にコーティング・シェルを形成する材料を含んでもよい。コーティング・シェルを形成する材料は、典型的には不活性であり、例えば、砂糖、シェラック、および他の腸溶性コーティング剤から選択されてもよい。あるいは、有効成分をゼラチンカプセルに入れてもよい。
【0092】
固体または液体の形態の医薬組成物は、本発明の化合物に結合し、それによって化合物の送達を支援すsる薬剤を含んでもよい。この能力で作用いえる適切な薬剤は、モノクローナルまたはポリクローナル抗体、タンパク質またはリポソームを含む。
【0093】
医薬組成物は、エアロゾルとして投与できる投与単位から構成されてもよい。エアロゾルという用語は、コロイドの性質のものから加圧パッケージで構成されるシステムに至るまでのさまざまなシステムを示すために使用される。送達は、液化ガスまたは圧縮ガスによるか、または有効成分を分配する適切なポンプ・システムによることがある。本発明の化合物のエアロゾルは、活性単位を送達するために、単相、二相、または三相系で送達し得る。エアロゾルの送達には、必要な容器、活性剤、バルブ、およびサブコンテナなどを含まれ、これらがともにキットを形成する場合がある。当業者は、過度の実験をすることなく、好ましいエアロゾルを決定することができる。
【0094】
薬学的組成物は、薬学分野で周知の任意の方法論(methodology)により調製され得る。例えば、注射により投与されることを意図した医薬組成物は、本発明の化合物を滅菌蒸留水と組み合わせて溶液を形成することにより調製することができる。均一な溶液または懸濁液の形成を促進するために、界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤は、水性送達系における化合物の溶解または均一な懸濁液を促進するために、本発明の化合物と非共有的に相互作用する化合物である。
【0095】
本開示のeIF4A阻害剤および医薬組成物は、例えば、抗腫瘍リンパ球の浸潤を促進または刺激することにより、非炎症性固形腫瘍または関連する癌を治療するための薬剤の製造に有用であり得る。
【0096】
抗腫瘍リンパ球
特定の実施形態では、本開示は、高炎症性リンパ球の非炎症性固形腫瘍への浸潤を促進するために、eIF4A阻害剤を投与することを含む、癌などの過剰増殖性障害を射治療する方法を提供する。本明細書で使用される用語「抗腫瘍リンパ球」は、抗腫瘍活性を有する白血球を指す。抗腫瘍活性には、例えば、腫瘍の成長の防止もしくは遅延させること、または腫瘍の退行を引き起こすこと、腫瘍細胞の死をもたらす細胞毒性活性、または腫瘍細胞の成長、移動、分裂、栄養素の代謝、または他の細胞との間で信号を送受信する腫瘍細胞の能力を低下させることを含んで成る。抗腫瘍リンパ球は、例えば、CD8(「エフェクター」)T細胞およびCD4(「ヘルパー」)T細胞を含む腫瘍抗原特異的T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT細胞(NK-T細胞)、B細胞、およびプラズマ細胞を含む。
【0097】
「T細胞」は、胸腺で成熟し、T細胞受容体(TCR)を産生する適応免疫系(adaptive immune system)の細胞である。本明細書で使用する「T細胞受容体」(TCR)は、T細胞およびNK-T細胞の表面に見られる分子を指し、CD3に関連してMHC(HLA)分子に結合した抗原の認識を一般的に担う。TCRは、大半のT細胞に硬度に可変性のαおよびβ鎖(それぞれTCRαおよびTCRβとも称する)のジスルフィド結合ヘテロダイマーがある。T細胞のサブセットでは、TCRは可変γおよびδ鎖(それぞれTCRγおよびTCRδとも称する)のヘテロダイマーで構成されている。TCRの各鎖は免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーであり、1のN末端面積グロブリン可変ドメイン、1の免疫グロブリン定常ドメイン、膜貫通領域、およびC末端に短い細胞質尾部(cytoplasmic tail)(Janewayら, Immunobiology:The Immune System in Health and Disease,3版 Current Biology Publications, p.4:33,1997年 参照)。NK細胞の場合では、受容体はNK受容体を含んで成る。NK受容体は、活性受容体(Ly49活性受容体、NKR、CD94:NKG2 ヘテロダイマー、ならびにCD16(FcγRIII))および阻害性受容体(キラー細胞免疫グロブリン要受容体、白血球阻害性受容体、ならびに阻害性49受容体)の両方を含んで成る。TCRは、抗原提示細胞(antigen presenting cell)(APC)上のMHC/HLA複合体によって提示された抗原を認識して、細胞障害性免疫応答を開始する。T細胞は、ナイーブ(naive)(抗原に暴露されていない;CD62L、CCR7、CD28、CD3、CD127、およびCD45RAの発現の増加、ならびにTCMと比較したCD45ROの発現の減少)、メモリーT細胞(TM)(抗原経験および長期生存)、およびエフェクター細胞(抗原経験、細胞毒性)であり得る。Tは、中央記憶T細胞(TCM、CD62L、CCR7、CD28、CD127、CD45RO、およびCD95の発現増加、ならびにナイーブT細胞と比較したCD54RAの発現減少)およびエフェクター記憶T細胞(TEM、CD62L、CCR7、CD28、CD45RAの発現減少、ナイーブT細胞またはTCMと比較したCD127の発現減少)のサブセットにさらに分割できる。エフェクターT細胞(TE、CTLとも称する、キラーT細胞、細胞溶解性T細胞、または細胞障害性T細胞)は、TCMと比較してCD62L、CCR7、CD28の発現が低下し、グランザイムおよびパーフォリンが陽性である抗原経験(antigen-experienced)CD8細胞障害性Tリンパ球である。Tヘルパー細胞(T)は、サイトカインを放出して抗原信号伝達を支援し、成熟すると、表面タンパク質CD4(CD4である)を発現する。本明細書に記載の「T細胞」または「Tリンパ球」は、霊長類またはマウスを含む任意の哺乳動物、および好ましくは人間に由来し得る。特定の実施形態では、T細胞は、本明細書に開示される方法により治療可能な対象に対して自己、同種異系、または同種である。
【0098】
本明細書で使用される「TCR複合体の成分」は、TCR鎖(すなわち、TCRα、TCRβ、TCRγもしくはTCRδ)、CD3鎖(すなわち、CD3γ、CD3δ、CD3εもしくはCD3ζ)、または2以上のTCR鎖またはCD3鎖により形成される複合体(例えば、TCRαおよびTCRβの複合体、TCRγおよびTCRδの複合体、CD3εおよびCD3δの複合体、CD3γおよびCD3εの複合体、もしくはTCRα、TCRβ、CD3γ、CD3δ、および2つのCD3ε鎖のsub-TCR複合体)をいう。
【0099】
ナチュラルキラー細胞は、自然免疫系の細胞障害性リンパ球である。T細胞とは異なり、NK細胞は、MHC/HLA提示の非存在下でストレスを受けた細胞を認識するが、CD8エフェクターT細胞と同様の細胞毒性の役割を果たす。人では、NK細胞は典型的には、表面マーカーCD16(FcγRIII)およびCD56を発現する。活性化すると(例えば、ストレスを受けた細胞からの抗原結合またはサイトカイ信号伝達による)、NK細胞はストレスを受けた標的細胞のアポトーシスまたは浸透性溶解を引き起こすパーフォリンおよびプロテアーゼ(例えば、グランザイム)を放出する。NK細胞は、CD16(FcγRIII)を介して抗原結合抗体を認識し、ADCCを介した標的細胞の細胞障害性殺傷を開始することができる。
【0100】
「NK-T」細胞は、T細胞およびNK細胞の両方の特性を共有するT細胞の不均一な亜集団(subpopulation)である。NK-T細胞は、αβ-TCRとNK-マーカーNK1.1(CD161)の両方を発現し、抗原提示分子CD1d(CD1d-制限である)を認識する。抗原の活性化に続いて、NK-T細胞は、IFN-γ、IL-2、IL-4、およびGM-CSFを含む免疫応答を支援する多くのサイトカインを産生する。
【0101】
Bリンパ球とも称されるB細胞は、適応免疫系の白血球である。B細胞は、異物又は病原体に結合し、いくつかの場合において破壊を媒介する抗体を産生する。成熟B細胞とその分化した子孫は、B細胞成熟抗原(BCMA、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー17(TNFRSF17)、TNFRSF13A、およびCD269)のような細胞表面の分子によって識別でき、形質細胞といくつかの成熟細胞に発現する。BCMAは、B細胞活性化因子(BAFF、TNFSF13B TALL1、およびCD257とも称する)および増殖遊動リガンド(APRIL、TNFSF13 TALL2、およびCD256とも称する)に特異的に結合することが示されており、これはNF-κB活性化につながる可能性がある。プラズマB細胞、形質細胞、またはエフェクターB細胞とも称するプラズマ細胞は、抗体を産生し、血清またはリンパ液で輸送される分化B細胞である。
【0102】
リンパ球の抗腫瘍活性は、CD8エフェクターT細胞、NK細胞、および、癌細胞の表面に発現するタンパク質を特異的に認識して癌を攻撃するNK-T細胞の場合のように、直接(例えば、細胞の毒性)である可能性があり、または、癌タンパク質に特異的な抗体を産生できるB細胞の場合のように間接的であってもよく、これは癌抗原を特定し、サイトカイン放出および他の信号伝達機構を介して直接的な抗腫瘍活性のための他の細胞を補充する可能性がある。
【0103】
抗腫瘍リンパ球は、通常、被験者によって産生され(すなわち、「内因性」または「天然」)、特定の実施形態では、単離され、抗原特異性を提供するか、抗腫瘍活性を改善するために、生体外で操作され、細胞ベースの治療で被験者に再導入され得る。本明細書で使用される用語「内因性」または「天然」は、宿主細胞(host cell)または対象に通常存在する組織、細胞、ポリヌクレオチド、遺伝子、タンパク質、化合物、分子、または活性を活性を示す。あるいは、抗腫瘍リンパ球は、別の供給源(すなわち「外因性」、「異種」、「非内因性」)に由来し、養子細胞療法(adoptive cell therapy)で対象に投与されてもよい。特定の実施形態では、養子細胞療法で使用するために生体外で変性された細胞は、細胞を受け取る対象にとって自己、同種異系、または同系であり得る。本明細書で使用される場合、「異種」または「非内因性」または「外因性」は、宿主細胞もしくは対象に固有ではない任意の組織、細胞、遺伝子、タンパク質、化合物、拡散分子、または宿主細胞もしくは対象に固有ではない活性、細胞、遺伝子、タンパク質、化合物、核酸分子、または宿主細胞もしくは変更された対象に固有の活性をいう。異種、非内因性、または外因性は、構造、活性、またはそいの両方が天然の細胞と変化した細胞、遺伝子、タンパク質、まてゃ核酸分子の間で異なるように、人間の介入によって操作された(例えば、変異した)または変更された組織、細胞、遺伝子、タンパク質、化合物、または核酸分子が含まれる。
【0104】
異種、非内因性、または外因性の組織、細胞、遺伝子、タンパク質、または核酸分子(例えば、受容体、リガンドなど)は、宿主細胞または対象にとって内因性ではない場合がある。特定の実施形態では、異種遺伝子、タンパク質、または核酸分子をコードする核酸は、コンジュゲーション、形質転換、トランスフェクション、エレクトロポーションなどによって、宿主に追加された場合があり、追加された拡散分子は、宿主細胞ゲノムに組み込まれるか、または染色体外遺伝物質(例えば、プラスミドまたは他の自己複製ベクター)として存在する可能性がある。用語「相同(homologous)」または「相同(homolog)」は、遺伝子、タンパク質、化合物、核酸分子、または宿主細胞、種、または株に見られるまたは由来する活性を指す。例えば、ポリペプチドをコードする異種または外因性のポリヌクレオチドまたは遺伝子は、天然のポリヌクレオチドまたは遺伝子と相同であってもよく、相同なポリペプチドまたは活性をコードしてもよいが、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、変更された構造、配列、発現レベル、またはそれらの任意の組み合わせを有してもよい。非内因性のポリヌクレオチドまたは遺伝子、ならびにコードされたポリペプチドまたは活性は、同じ種、異なる種、またはそれらの組み合わせに由来し得る。
【0105】
本明細書で使用される場合、用語「改変された(engineered)」、「変性された(modified)」、「組換え(recombinant)」または「非天然(non-natural)」は、少なくとも1の遺伝的変化を含むまたは外因性核酸分子の導入により変性された生物、微生物、組織、細胞、核酸分子、またはベクターを指し、そのような変更は、遺伝子工学(すなわち、人間の介入)によって導入される。遺伝子変化には、例えば、タンパク質、融合タンパク質、または酵素をコードする発現可能な核酸分子を導入する変性、または細胞の遺伝物質の他の核酸分子の追加、削除、置換または他の機能の破壊を含む。追加の変性には、例えば、変性がポリヌクレオチド、遺伝子またはオペロンの発現を変化させる非コード調節領域が含まれる。
【0106】
腫瘍特性を達成または増強するために細胞を操作(engineering)、または変更(manipulating)する様々な技術が知られている。例えば、いくつかの養子細胞免疫療法では、抹消血単核細胞(PBMC)、造血幹細胞(HSC)、またはリンパ球が被験者から除去され、選別され、抗腫瘍活性が選択され、IL-2などのリンパ球活性化サイトカインとともに生体外で培養され、任意で、抗原(例えば、癌抗原)を投与し、その後、同じ(自己)または異なる(同種または同系)対象に注入して抗腫瘍活性を実行する。
【0107】
より具体的には、リンパ球の供給源は、対象(例えば、PBMC、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位からの組織、腹水、胸水、または脾臓組織)から得ることができる。交代への親和性結合、フリーサイトメモリー、面積磁気選択など、特定のリンパ球サブセットを収集して濃縮または枯渇させることができる。所望の細胞を選択するための濃縮または枯渇ステップの後、所望のリンパ球の生体外での拡大は、既知の技術(米国特許第6,040,177号に記載されているものを含む)または当業者に明らかであるその変形に従って実施することができる。所望のリンパ球集団または亜集団は、生体外で初期リンパ球集団を培地に追加し、その後、非分裂PBMCなどのフィーダー細胞を培地に追加することによって拡大でき(たとえば、結果として生じる細胞集団が拡張する最初の集団の各リンパ球細胞に対して、少なくとも約5、10、20、または40以上のPBMCフィーダー細胞を含む)、培養物をインキュベートする(例えば、T細胞の数を増加させるのに十分な時間)。
非分裂フィーダー細胞は、ガンマ線照射されたPBMCフィーダー細胞を含み得る。PBMCには、約3000~3600radの範囲のガンマ線を照射できる。リンパ球とフィーダー細胞を培地に加える順序は、必要に応じて逆にすることができる。培養物は通常、リンパ球の成長に適した温度などの条件下でインキュベートすることができる。例えば、ヒトT細胞の増殖の場合、温度は一般に少なくとも約25℃、好ましくは少なくとも約30℃、より好ましくは約37℃である。
【0108】
必要に応じて、リンパ球の拡大は、非分裂エプスタイン-バーウイルス(EBV)形質転換リンパ芽球細胞(LCL)をフィーダー細胞として追加することを含むことができる。LCLには、約6000~10,000radの範囲のガンマ線を照射できる。LCLフィーダー細胞は、少なくとも約10:1のLCLフィーダー細胞と初期リンパ球の比などの任意の適切な量で提供されてもよい。分離後、リンパ球は所望の特性に合わせて選別される。たとえば、Tリンパ球の場合、CD8細胞傷害性およびCD4ヘルパーTリンパ球の両方を、拡大する前にナイーブ、メモリー、およびエフェクターT細胞亜集団に分類できる。さらに、リンパ球は、T細胞、NK細胞、NK-T細胞の場合は活性化、拡大、サイトカイン分泌、抗原結合、細胞毒性、B細胞の場合は癌抗原に特異的な抗体の産生のような抗腫瘍活性のために分類される場合がある。例えば、免疫磁気選択法は、CliniMACS(登録商標)デバイスを使用して、市販の臨床グレードの抗体ビーズコンジュゲートを使用してT細胞亜集団を精製するためにも使用できる(例えば、Terakuraら,Blood 119:72-82,2012年;Wangら,J.Immunother.35:689-701,2012年 参照)。例えば、ヒトCD8CM細胞は、抗体結合常磁性ビーズで末梢血単核細胞からCD4、CD14、およびCD45RA+細胞を除去することにより、濃縮、分離、または精製でき、その後、残りの細胞からのCD62Lフラクションは、CD45RO、CD62L、CD8TCM亜集団を濃縮するために、抗CD62L標識ビーズで積極的に選択され得る。濃縮されたCD8TCM亜集団は、抗CD3/CD28ビーズまたは抗原で活性化され、レトロウイルスまたはレンチウイルスベクターを使用して腫瘍特異的CARで変性され、細胞免疫療法での使用のために拡張された(例えば、Terakuraら, 前掲; Wangら,前掲参照)。
【0109】
あるいは、リンパ球サブセットは、親和性結合剤(例えば、Strep-tag II)に融合した低親和性Fab断片を使用して選択することができる。Fabモノマーは、細胞表面上の標的抗原への安定した結合のための十分な結合親和性を有しない。しかしながら、Strep-Tactin(登録商標)ビーズで多量体化すると、これらの試薬はターゲット細胞に安定して結合し、過剰なD-ビオチンの添加により、迅速に逆転でき、Strep-Tactin(登録商標)に対する親和性が高く、Fab断片上のStrep-tagとStrep-Tactin(登録商標)の「バックボーン」との結合を破壊する。Fabモノマーは細胞への安定した結合を維持できまない。この「Fab-Streptamers」技術により、複数の細胞表面マーカーに基づいてリンパ球を連続的にポジティブ濃縮し、任意の所望のリンパ球サブセットを選択することができる(例えば、Stembergerら、PloS One 7:e35798、2012年 参照)。
【0110】
別の例では、バルクCD8T細胞を取得し、必要に応じて、これらのタイプのCD8T細胞のそれぞれに関連付けられた特定の細胞表面マーカーを識別することにより、ナイーブ、中央メモリ、およびエフェクターT細胞にさらに分類できる。例えば、記憶T細胞は、CD8末梢血リンパ球のCD62LおよびCD62Lサブセットの両方に存在する。別の例では、PBMCは、抗CD8および抗CD62L抗体で染色した後、CD62LCD8およびCD62LCD8フラクションに分類できる。CD8中央記憶T細胞の表現型マーカーの発現には、CD45RO、CD62L、CCR7、CD28、CD3、またはCD127が含まれるか、グランザイムBが陰性である。中央記憶T細胞は、CD45RO、CD62L、CD8T細胞、およびCD8エフェクターT細胞であり、CD8中央記憶T細胞と比較して、CD62L、CCR7、CD28、またはCD127の発現が陰性であるか、低下している、またはグランザイムBまたはパーフォリンの発現が陽性であるか、増加している。ナイーブCD8T細胞は、CD62L、CCR7、CD28、CD3、CD127、またはCD45RAなどのナイーブT細胞の表現型マーカーの発現を特徴としている。
【0111】
バルクCD4リンパ球は、取得することもでき、特定の細胞表面マーカーを有する細胞集団を識別することにより、ナイーブ細胞、中央記憶細胞、エフェクター細胞にさらに選別することもできる(例えば、ナイーブCD4Tリンパ球は、CD45RO、CD45RA、CD62L、CD4T細胞であり、中央記憶CD4+細胞は、CD62L陽性およびCD45RO陽性であり、エフェクターCD4細胞は、CD62LまたはCD45RO陰性であるか、または中央記憶CD4+細胞と比較してCD62LまたはCD45ROの発現が低下する)。
【0112】
さらに、リンパ球は、抗腫瘍活性のために分類され得、T細胞、NK細胞、およびNK-T細胞の場合の活性化、拡大、サイトカイン分泌、特異的抗原結合、および細胞障害性、またはB細胞の場合は癌抗原である。例としてT細胞を使用すると、抗原(例えば、水溶関連抗原、TAA)でナイーブまたは抗原特異的Tリンパ球を刺激することにより、抗原特異的なTCRを有するCD4またはCD8の集団を得ることができる。例えば、抗原特異的TCRを有するT細胞クローンは、例えば、特定の腫瘍を有する被験者からT細胞を分離し、同じ抗原(例えば、抗原:MHC複合体)で生体外で細胞を刺激することにより、TAAに対して生成できる。ナイーブT細胞は、抗原提示またはペプチド、MHC複合体のコンテキストで提示されるペプチド抗原にさらすこともできる。腫瘍細胞または癌細胞からのに二の数の抗原が利用され得る。例示的な腫瘍抗原は、ROR1、EGFR、EGFRvIII、GD2、GD3、HPV E6、HPV E7、Her2、L1-CAM、Lewis A、Lewis Y、MUC1、MUC16、PSMA、CD19、CD20、CD22、CD56、CD23、CD24、CD37、CD30、CD33、CD38、CD56、CD123、CA125、c-MET、FcRH5、WT1、葉酸受容体α、VEGF-α、VEGFR1、VEGFR2、IL-13Rα2、IL-11Rα、MAGE-A1、PSA、エフリンA2、エフリンB2、NKG2Dリガンド、NY-ESO-1、TAG-72、メソセリンまたはCEAなどを含む。抗原特異的TCRを有するそのようなT細胞は、本明細書に記載の融合タンパク質を含むようにさらに変性してもよく、融合タンパク質は、同じ抗原上の異なるエピトープに特異的、または異なる抗原に特異的である。
【0113】
抗腫瘍活性または改善された抗腫瘍活性を有するようにリンパ球を調製および変性し、変性T細胞活性を確認し、変性T細胞集団を拡大する方法は、例えば、Hollymanら,J.Immunother.32:169-180,2009年;PCT公開番号WO2012/079000;米国特許番号8,802,374;Brentjensら,Blood118:4817-4828,2011年;米国特許公開番号US2014/0271635;およびWalsengら,Scientific Reports7:10713,2017年に記載されており、その方法、変性されたリンパ球、その抗原結合タンパク質は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0114】
さらに、CD8エフェクターT細胞、CD4ヘルパーT細胞、NK細胞、またはNK-T細胞のようなリンパ球を操作して、腫瘍細胞により発現する癌タンパク質に特異的に結合する異種免疫受容体を発現することができる。例えば、Humphries,C.,Nature 504:S13-S15,2013年 参照。操作された抗腫瘍リンパ球によって発現され得る異種免疫受容体の例は、癌抗原に特異的な天然のT細胞受容体(TCR)を含む。他の典型的な異種免疫受容体には、キメラ抗原受容体(キメラ免疫受容体とも称されるCAR)が含まれ、抗原結合ドメインを含む融合タンパク質であり(例えば、膜貫通ドメインおよび1つ以上の細胞内シグナル伝達ドメインに結合した癌抗原に特異的な抗体またはTCRに由来するscFvまたはscTCR、またはNK細胞のキラー免疫受容体から得られたまたは由来した抗原結合ドメインなど共刺激ドメイン、および変更されたTCRのような免疫グロブリンまたは免疫グロブリン用分子から取得または誘導されたもの)(例えば、Sadelainら,Cancer Discov.,3(4):388-398,2013年 参照HarrisおよびKranz, Trends Pharmacol. Sci.,37(3):220-230,2016年;Stoneら,Cancer Immunol.Immunother.,63(11):1163-1176,2014年も参照)。CARを含む合成免疫受容体の作製方法は、例えば、米国特許番号6,410,319;米国特許番号7,446,191;米国特許公開番号2010/065818;米国特許番号8,822,647;PCT公開番号WO2014/031687;米国特許番号7,514,537;Walsengら,Scientific Reports 7:10713, 2017年;およびBrentjensら,Clin.Cancer Res. 13:5426,2007年に記載されている。
【0115】
本明細書で使用される用語「免疫応答」は、免疫細胞、例えばリンパ球(抗腫瘍リンパ球を含む)、抗原提示細胞、食細胞、顆粒球、または上記細胞または肝臓によって産生される可溶性高分子の作用を指す。(抗体、サイトカイン、および補体を含む)、癌細胞の選択的な損傷、成長または拡散の減少、癌細胞の破壊、または排除をもたらす。特定の実施形態では、免疫応答には、抗原特異的T細胞が含まれる。
【0116】
語句「免疫応答を誘導または増強する」は、免疫細胞(例えば、抗腫瘍リンパ球)に持続的または増幅された生物学的機能を持たせるまたは刺激することを指す。例えば、T細胞応答の誘導または増強には、CD8T細胞によるサイトカイン酸性の増加、介入前の反応と比較した増殖の増加、または反応性の増加、または誘導もしくは増強されたB細胞の反応には、抗体の産生の活性化、酸性の増加または延長が含まれる。特定の実施形態では、例えば、活性化サイトカインまたはペプチド抗原への暴露、または本明細書に記載の免疫チェックポイント異分子の阻害剤の投与後の抗腫瘍活性のレベル(例えば、非炎症性固形腫瘍における癌細胞に対する細胞毒性活性)は、活性化サイトカイン、ペプチド抗原と接触していない、または免疫チェックポイント分子の阻害剤を投与していない免疫細胞と比較して少なくとも約25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、またはそれより大きいである。免疫応答が誘導されたまたは増強されたかどうかを判断するためのサイトカインレベル(例えば、IL-2、IL-10、IFNγ)を検出するアッセイは、Dossusらによって記載された多重アッセイを含んで成る(J.Immunol.Methods 350:125, 2009年)。T細胞増殖を検出して、免疫応答が誘導または増強されたかどうかを判断するためのアッセイは、Liuらにより記載されたアッセイを含んで成る(Clin.Cancer Res. 21:1639,2015年)。抗原応答性の増加を決定するためのアッセイは、Tumehらにより記載されたアッセイを含んで成る(Nature 515:568, 2014年)。
【0117】
被験者のために生成された抗腫瘍リンパ球は、製造直後に新鮮な細胞といて与えられるか。凍結保存されて液体窒素フリーザーに保存されてから解凍され、洗浄されて残留凍結保護剤を除去して注入用組成物を調製する。細胞の総数は、回答からの回復中の細胞損失を考慮して、臨床プロトコルで指定された細胞用量レベルを達成するのに十分である。特定の実施形態では、CD4およびCD8T細胞の両方を含んで成る場合、CD4およびCD8T細胞の合計比は、個々の被験者における個々のサブユニットの形質導入の違いにより1:1と異なる場合がある。このため、サブセットを個別に形質導入して、形質導入されたT細胞の所望の製剤を達成することができる。CD4およびCD8 CAR T細胞は、動物モデルで相乗効果を示す(Sommermeyerら,Leukemia 2015年)。
【0118】
形質転換細胞は、制御された速度の冷凍庫で凍結保存するために、適切な凍結保存培地 (例えば、CryoStor CS10(登録商標))に懸濁することができる。統括保存された細胞は、液体窒素冷凍庫の気相で保存できる。その後、新鮮な細胞または回答した細胞をNormosol+1%HSAに再懸濁し、臨床プロトコルで指定された総細胞用量レベルでトランスファーパックに移す。製剤化された製品は、2~8℃で保存し、適切な条件下で投与のために臨床現場に移すことができる。
【0119】
白血球除去に続いて被験者は、形質転換細胞の産生中に疾患を制御するために細胞減少性化学療法を受ける場合がある。例えば、特定の実施形態では、白血球アフェレーシス(leukapheresis)の後、被験者は、低強度の化学療法(例えば、レナリドマイド、イブルチニブ)を受ける場合がある。本開示に従って形質返還細胞に投与する前に、リンパを除去し、転移したT細胞の生存を促進し、細胞注入前の腫瘍負荷を軽減するために、化学療法または免疫調節療法が適切である場合がある。例えば、被験者は、細胞注入の前(例えば、36~96時間)に所定の時間、リンパ球除去化学療法を受ける場合がある。特定の実施形態では、対象は、最初にシクロホスファミド(CY)i.v.のような化学療法剤の単回投与で(例えば、1g/mで)治療されてもよい。しかしながら、被験者の反応率が不十分であると判断された場合、後続の患者が2回目のさらなる化学療法または免疫調節薬(例えば、CY+フルダラビン)を受けるように、リンパ球除去療法を変更する場合がある。加えて、対象は、細胞の投与前に前投薬を受ける子おtができるが、そのようにする必要はない。
【0120】
本明細書に記載の抗腫瘍リンパ球の1または複数の静脈内注入は、リンパ球除去化学療法の完了後(例えば、その後36~96時間)に対象に投与され得る。対象に投与される細胞の容量は、所定の用量のレベルに従って決定され得、投与された細胞の量、組成、比率、または速度を増加、減少、または変更するために、その後調整することができる。特定の実施形態では、単回注入が対象に投与される。さらなる実施形態では、最初の注入で完全応答(CR)が得られない場合、またはCR後に疾患が再発した場合は、2回目の注入を行うことができる。さらなる実施形態では、3回目、4回目、5回目、6回目、7回目、8回目、9回目、10回目、または更なる注入ができる。特定の実施形態では、細胞注入は、非経口薬エンドトキシン制限のガイドラインに準拠するために必要に応じて調整された選択された期間(例えば、約20~30分)にわたって静脈内投与できる (約5EU/kg/時間)。さらに、同種リンパ球を用いた養子細胞療法には、移植、人工細胞の「非自己」としての宿主(レシペント)免疫認識の調節が含まれる場合がある。これには、移植細胞における内因性免疫受容体の発現の阻害または廃止 (米国特許番号9,181,527参照)、または本明細書でさらに考察するように、宿主における免疫阻害剤系の調節(例えば、免疫チェックポイント阻害剤;Baghdadiら,mAbs 6(5):1124-1132,2014年 参照)が含まれる場合がある。
【0121】
特定の実施形態では、本開示の抗腫瘍リンパ球は、PD-1、LAG-3、CTLA4、TIM3,、TIGIT、HLA複合体成分(例えば、α1マクログロブリン、α2マクログロブリン、α3マクログロブリン、β1ミクログロブリン、またはβ2ミクログロブリンをコードする遺伝子)、TCR成分(例えば、TCR可変領域またはTCR定常領域をコードする遺伝子)をコードする1または複数の遺伝子の染色体遺伝子ノックアウトを含むように設計されている(例えば、Torikaiら,Nature Sci.Rep.6:21757(2016);Torikaiら,Blood 119(24):5697(2012);およびTorikaiら, Blood 122(8):1341(2013)参照;遺伝子編集技術、組成、および養子細胞療法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。例えば、いくつかの実施形態では、染色体遺伝子ノックアウトは、CRISPR/Cas9システムを使用して生成され、PD-1、LAG-3、CTLA4、HLA成分もしくはTCR成分、またはそれらの任意の組合せを標的とするCRISPR/Cas9系を発現するレンチウイルスによるリンパ球のトランスフェクションを伴う場合がある(例えば、pLentiCRISPRv2;Torikaiら,Blood(2016))。他の実施形態では、TALENのモジュラーDNA結合ドメインで修飾されたホーミング・エンドヌクレアーゼを使用して染色体遺伝子ノックアウトが生成され、megaTALsとして知られる融合タンパク質が作製される。MegaTALSは、遺伝子をノックアウトするだけでなく、目的のポリヌクレオチド(TCRα鎖、TCRβ鎖、またはその両方など)をコードする外因性ドナーテンプレートと組み合わせて使用すると、異種または外因性ポリヌクレオチドを導入(ノックイン)するためにも利用できる。
【0122】
eIF4A阻害剤と同時に、または後に投与するための、こう主張リンパ球組成物中の細胞の治療有効量は、少なくとも10個の細胞を超え、例えば、10個までの、10個までの、10個までの細胞、10個までの細胞、または1010個の細胞よりも多い。特定の実施形態では、細胞は、約10~約1010細胞s/m、または約10~約10細胞s/mの範囲で投与される。例えば、特定の抗原に特異的な細胞(天然のまたは操作された)は、少なくとも30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%またはそれより多いを含む細胞集団を含んで成るであろう。本明細書で提供される使用に関して、細胞は、通常、1リットル以下、500 ml以下、250ml以下、または100ml以下の体積である。いくつかの実施形態では、所望の細胞の密度は、典型的には、10細胞/mlよりも大きく、通常10細胞/mlより大きく、10細胞/ml以上である。細胞は、単回の注入として、またはある期間にわたって複数の注入で投与されてもよい。臨床的に重要な数の免疫細胞を、10、10、10、10、1010または1011個の細胞に累積的に等しいか、それを超える福栖の注入に割り当てることができる。
【0123】
特定の実施形態では、抗腫瘍リンパ球の単位用量は、(i)少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の操作されたCD8T細胞を含んで成る組成物とを1:1の比率で組み合わせて含んで成り、前記単位用量は、減少した量を含むか、またはナイーブT細胞を実質的に含まない(すなわち、同等の数のPBMCを有する患者サンプルと比較して、単位用量で約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満存在するナイーブT細胞の集団を有する)。
【0124】
いくつかの実施形態では、単位用量は、(i)少なくとも約50%の操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約50%の操作されたCD8T細胞を含んで成る組成物とを1:1の比率で組み合わせて含んで成り、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。さらなる実施形態では、単位用量は、(i)少なくとも約60%操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約60%の操作されたCD8T細胞とを1:1の比率で組み合わせて含んでなり、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。さらなる実施形態では、(i)少なくとも約70%操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約70%の操作されたCD8T細胞とを1:1の比率で組み合わせて含んでなり、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。いくつかの実施形態では、(i)少なくとも約80%操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約80%の操作されたCD8T細胞とを1:1の比率で組み合わせて含んでなり、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。いくつかの実施形態では、(i)少なくとも約85%操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約85%の操作されたCD8T細胞とを1:1の比率で組み合わせて含んでなり、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。いくつかの実施形態では、(i)少なくとも約90%操作されたCD4T細胞を含んで成る組成物と、(ii)少なくとも約90%の操作されたCD8T細胞とを1:1の比率で組み合わせて含んでなり、前記単位用量は、減少した量が含まれていないか、ナイーブなT細胞が実質的に含まれていない。
【0125】
本明細書に記載の任意の実施形態では、単位用量は、等しいまたはほぼ等しい数の操作されたCD45RACD3CD8および操作されたCD45RACD3CD4TM細胞を含んで成る。
【0126】
処理方法(または治療方法;Methods of Treatment)
特定の実施形態では、本開示は、eIF4A阻害剤を投与して抗腫瘍リンパ球(すなわち、内因性、または非内因性のリンパ球)の腫瘍への浸潤を促進することにより、非炎症性腫瘍などの過剰増殖性疾患を処理する方法を提供する。例えば、有効量のeIF4A阻害剤を投与すると、以前は浸潤していなかった抗腫瘍リンパ球による腫瘍の浸潤が生じたり、抗腫瘍リンパ球による腫瘍の浸潤が約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、約200%、約300%、約400%、約500%、約1000%、それより多くまで増加することがある。抗腫瘍リンパ球による浸潤、または抗腫瘍活性は、例えば、抗腫瘍リンパ球の既知のマーカー(例えば、CD8、CD4、CD3、または異種もしくは合成表面マーカータンパク質)の免疫組織化学染色を使用して、レポータータンパク質(例えば、抗腫瘍リンパ球によって発現する蛍光タンパク質)のイメージング、または生体内イメージング技術(例えば、MRI、またはPETなど)、またはリンパ球抗腫瘍活性を示すサイトカイン標識の測定レベル(例えば、IL-6、IL-8、IL-10、TNF-α、MCP1、IL-1β、IL-15およびIFN-γ)によって、または腫瘍細胞死の標識としての免疫原性細胞死マーカーのレベル測定(例えば、Tesniereら,Cell Death and Differentiation 15:3(2008)参照;Wollerら,Front. Oncol. 4:188(2014)も参照)により、決定できる。
【0127】
本明細書で使用される「過剰増殖性障害」は、正常または疾患のない細胞と比較して、過剰な成長又は増殖を指す。例示的な過剰増殖性障害は、腫瘍、癌、新生組織、癌腫、肉腫、悪性細胞、前悪性細胞、ならびに非腫瘍性または非悪性の過剰増殖性障害(例えば、腺腫、線維腫、脂肪腫、平滑筋腫、血管腫、線維症、再狭窄)が含まれる、ならびに関節リウマチ、変形性関節症、乾癬、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患)を含む。抗腫瘍リンパ球による腫瘍の浸潤の増加は、被験者の癌の治療につながる可能性があり、次の1つ以上が含まれる場合がある:癌に関する症状の軽減または緩和;症状の発生の減少;生活の質の向上;癌の範囲の縮小(例えば、腫瘍の成長、悪性度、大きさ、数または癌の広がりまたは広がり率);癌の安定化;癌の進行の遅延;寛解;生存;または延命。
【0128】
特定の実施形態では、本開示による過剰増殖性障害(例えば、癌、非炎症性腫瘍)を治療する方法は、式I:
(式I中、
Xは、CR、O、S、NH、N(C~C)アルキル、C(O)、C=CR、N(CO)R、S(O)またはS(O)であり、
Yは、5員ヘテロアリールまたは6員アリールまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立して、H、ハロゲン、CN、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、 P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
3aおよびR3b、ならびにR4aおよびR4bは、独立して、結合してオキソもしくはアルケニル、またはシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、または
3aおよびR4a、R3bおよびR4bまたはR4aおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロアルキルまはたヘテロシクリル環を形成し、または
およびR3aは、それらが結合している炭素原子と共に二環式環系を形成し、
は、H、ハロゲン、OH、CN、N、SR、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C-C)アルキニル、NHC(O)(C~C)アルキルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、NH(R)またはNRであり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、O(シクロアルキル)、ヘテロシクリル、Oヘテロシクリル)、アリール、O(アリール)、ヘテロアリールまたはO(ヘテロアリール)であり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、[(C~C)アルキレン]ヘテロシクリル、アリール、[(C~C)アルキレン]アリールまたはヘテロアリールであり、
NR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、C(S)NR、SONR、NH(CO)NRまたはNR(CO)NRの2つのRは、それらが結合している窒素原子と共にヘテロシクリル環を任意に形成し、
任意のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、OH、CN、SH、SONH、SO(C~C)アルキル、SONH(C~C)アルキル、ハロゲン、NH、NH(C~C)アルキル、N[(C~C)アルキル]、C(O)NH、COOH、COOMe、アセチル、(C-C)アルキル、O(C-C)アルキル、O(C-C)ハロアルキル、(C-C)アルケニル、(C-C)アルキニル、ハロアルキル、チオアルキル、シアノメチレン、アルキルアミニル、NH-C(O)‐アルキレン、NH(Me)-C(O)-アルキレン、CH-C(O)-低級アルキル、C(O)-低級アルキル、アルキルカルボニルアミニル、CH-[CH(OH)]-(CH-OH、CH-[CH(OH)]-(CH2)-NHまたはCH-アリール-アルコキシから選択される1、2、または3の基で任意に置換してもよく、または
任意のアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、オキソで任意に置換されてもよく
「m」および「p」は、1、2、3、4、5または6であり、および
Yが6員アリールである場合、XはOではない)
もしくはその立体異性体、互変異性体、またはその薬学的に許容される塩
によるeIF4A 阻害剤の治療的有効量を投与することを含含んで成る。
【0129】
いくつかの実施形態では、前記6員アリールまたはヘテロアリールは
(ここで、
は、NまたはCR10であり、
は、NまたはCR11であり、
は、NまたはCR12であり、
は、NまたはCR13であり、および
10、R11、R12およびR13は、独立して、H、ハロゲン、C-C(アルキル)、 (C-C)ハロアルキル、C(O)O(C-C)アルキル、C(O)(C-C)アルキル、SO(C-C)アルキル、C-C(アルケニル)、(C-C)アルキニル、OR、NHR、NR、CN、[(C1-C8)アルキレン]OR、[(C-C)アルキレン]NHR、[(C-C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C-C)アルキレン]NHR、C(O)[(C-C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである)
である。
【0130】
特定の実施形態では、前記5員ヘテロアリールは、
(ここで、B、BおよびBのうちの任意の2つはare CR14およびNであり、その残りはB環原子は、N(R15)またはSであり、R14は、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、C(O)O(C~C)アルキル、C(O)(C~C)アルキル、SO(C~C)アルキル、SONR、C(O)NR、NRまたはNRC(O)Rであり、R15はHまたは(C1-C8)アルキルである)である。
【0131】
特定の実施形態では、本開示による過剰増殖性障害(例えば、癌、非炎症性腫瘍)を治療する方法は、以下の式:
に係るeIF4A阻害剤、もしくはその立体異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩を投与することを含んで成る。
【0132】
本明細書で使用される「治療有効量」または「有効量」は、治療効果をもたらすのに十分な治療試薬の量である:前記治療効果は、臨床結果の改善;病気に関連する症状の軽減または緩和;症状の発生の減少;生活の質の向上;より長い無病状態;病気の状態の安定化;病気の進行の遅延;寛解;生存;または時計的に有意な方法で生存期間の延長を含む。単独で投与される、本明細書に開示される個々の試薬または細胞に言及する場合、治療有効量は、個々の試薬または細胞の効果を示す。組み合わせに言及する場合、治療有効量は、並行投与(administered concurrently)、連続投与、または同時投与(administered simultaneously)のいずれであっても治療効果をもたらす細胞との試薬の組合せ量または補助試薬との組合せを指す。組み合わせもまた別の関連する治療薬であってもよい。
【0133】
本明細書で使用する「統計的に有意」とは、Studentのt検定を使用して計算した場合のp値が0.050以下であり、測定中の特定のイベントまたは結果が偶然発生した可能性が低いことを示す。
【0134】
「治療(treat)」または「治療(treatment)」または「改善」は、被験体(例えば、霊長類、馬、猫、犬、ヤギ、マウス、またはラットのようなヒトまたは非ヒト哺乳動物)の疾患、障害、または状態の医学的管理を指す。一般に、治療有効量のeIF4A阻害剤を含む適切な用量または治療計画は、例えば、非炎症性固形腫瘍におけるTGFβの翻訳の減少、非炎症性固形腫瘍におけるコラーゲンの翻訳の減少、非炎症性固形腫瘍または非炎症性の微小環境におけるTGFβの存在の減少など固形腫瘍、非炎症性固形腫瘍または非炎症性固形腫瘍の微小環境におけるTGFβ媒介シグナル伝達(例えば、サイトカインの)の減少、非炎症性固形腫瘍または非炎症性固形腫瘍の微小環境における安定性が低下したコラーゲンまたはコラーゲンの存在の減少、非炎症性固形腫瘍の細胞外マトリックスの量、密度、置換率、または構造的完全性の低下;リンパ球、好ましくは本明細書に記載の抗腫瘍リンパ球による非炎症性固形腫瘍の浸潤の増加のような1または複数の治療的利益をもたらすのに十分である。
【0135】
本開示による方法は、eIF4A阻害剤を1または複数の追加の薬剤と組み合わせて投与することを含んでもよく、eIF4A阻害剤は、抗腫瘍リンパ球の非炎症性固形腫瘍への浸潤を増加させ、それにより癌を治療する。例えば、特定の実施形態では、併用療法は、本明細書に記載の抗腫瘍リンパ球(例えば、変性抗腫瘍リンパ球)とともにeIF4A阻害剤を(同時に、並行して、または連続して)投与することを含む。いくつかの実施形態では、併用療法には、eIF4A阻害剤と免疫抑制成分の阻害剤を投与することが含まれる。特定の実施形態では、併用療法は、eIF4A阻害剤を刺激性免疫チェックポイント成分のアゴニストとともに投与することを含む。さらに他の実施形態では、併用療法は、eIF4A阻害剤を、非炎症性固形腫瘍に発現する癌抗原に特異的な抗体または抗原結合フラグメント、化学療法剤、放射線療法、手術、抗癌サイトカイン、RNA干渉分子、またはそれらの任意の組み合わせを同時に、並行してまたは連続的にの何れかのような二次療法とともに投与することを含む。
【0136】
本明細書で使用する用語「免疫抑制成分」または「免疫抑制成分」は、免疫応答の制御または抑制を支援する阻害シグナルを提供する1または複数の細胞、タンパク質、分子、化合物または複合体を指す。例えば、免疫抑制成分には、免疫刺激を部分的または完全にブロックする分子;免疫活性化の減少、予防、もしくは遅延;または、免疫抑制を増加、活性化、または上方制御するものを含む。例示的な免疫抑制成分標的は、本命w最初で詳細に説明されており、PD-1、PD-L1、PD-L2、LAG3、CTLA4、B7-H3、B7-H4、CD244/2B4、HVEM、BTLA、CD160、TIM3、GAL9、KIR、PVR1G(CD112R)、PVRL2、アデノシン、A2aR、免疫抑制サイトカイン(例えば、IL-10、IL-4、IL-1RA、IL-35)、IDO、アルギナーゼ、VISTA、TIGIT、LAIR1、CEACAM-1、CEACAM-3、CEACAM-5、Treg細胞、またはそれらの組合せを含む。
【0137】
免疫抑制成分の阻害剤は、化合物、抗体、抗体断片、または融合ポリペプチド(例えば、CTLA4-FcまたはLAG3-FcなどのFc融合)、アンチセンス分子、リボザイムまたはRNAi分子、または低分子量有機分子であり得る。本明細書に開示される実施形態のいずれかにおいて、方法は、eIF4A阻害剤を、以下の免疫抑制成分のいずれか1つ以上の阻害剤とともに、単独でまたは任意の組み合わせで投与することを含み得る。
【0138】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、PD-1阻害剤、例えば、ピジリズマブ、ニボルマブ(Keytruda、以前はMDX-1106)、ペンブロリズマブ(Opdivo、以前はMK-3475)、MEDI0680(以前はAMP-514)、AMP-224、BMS-936558またはそれらの任意の組み合わせのような、PD-1特異的抗体またはその結合断片と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、BMS-936559、デュルバルマブ(MEDI4736)、アテゾリズマブ(RG7446)、アベルマブ(MSB0010718C)、MPDL3280A、またはそれらの任意の組み合わせなど、PD-L1特異抗体またはその結合フラグメントと組み合わせて使用される。
【0139】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、LAG525、IMP321、IMP701、9H12、BMS-986016、またはそれらの任意の組み合わせなどのLAG3阻害剤と組み合わせて使用される。
【0140】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、CTLA4の阻害剤と組み合わせて使用される。特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、イピリムマブ、トレメリムマブ、CTLA4-Ig融合タンパク質(例えば、アバタセプト、ベラタセプト)、またはそれらの任意の組み合わせなどのCTLA4特異的抗体またはその結合フラグメントと組み合わせて使用される。
【0141】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、エノブリツズマブ(MGA271)、376.96、またはその両方などのB7-H3特異的抗体またはその結合断片と組み合わせて使用される。B7-H4抗体結合フラグメントは、例えば、Dangajら,Cancer Res.73:4820,2013年、ならびに米国特許番号9,574,000およびPCT特許公報番号WO2016/40724およびWO2013/025779に記載されているように、scFvまたはその融合タンパク質であり得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、CD244の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0143】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、BLTA、HVEM、CD160、またはそれらの任意の組み合わせの阻害剤と組み合わせて使用されまる。抗CD-160抗体は、例えば、PCT公開番号WO2010/084158に記載されている。さらなる実施形態では、eIF4A阻害剤は、TIM3の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0144】
さらなる実施形態では、eIF4A阻害剤は、TIM3の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0145】
さらなる実施形態では、eIF4A阻害剤は、Gal9の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0146】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、デコイアデノシン受容体などのアデノシンシグナル伝達の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0147】
特定の実施形態では、eIF4A 阻害剤は、A2aRの阻害剤と組み合わせて使用される。
【0148】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、リリルマブ(BMS-986015)などのKIRの阻害剤と組み合わせて使用される。
【0149】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、阻害性サイトカイン(通常、TGFβ以外のサイトカイン)またはTregの発達または活性の阻害剤と組み合わせて使用される。
【0150】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、レボ-1-メチルトリプトファン、エパカドスタット(INCB024360;Liuら,Blood 115:3520-30,2010年)、エブセレン(Terentisら,Biochem. 49:591-600,2010年)、インドキシモド、NLG919 (Mautinoら,American Association for Cancer Research 104th Annual Meeting 2013;Apr 6-10,2013年)、1-メチル-トリプトファン(1-MT)-チラ-パザミン、またはそれらの組み合わせのようなIDO阻害剤との組み合わせで使用される。
【0151】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、N(オメガ)-ニトロ-L-アルギニンメチルエステル(L-NAME)、 N‐オメガ‐ヒドロキシ‐ノル‐l‐アルギニン (ノル‐NOHA)、L-NOHA、2(S)-アミノ-6-ボロノヘキサン酸(ABH)、S-(2-ボロノエチル)-L-システイン(BEC)、またはそれらの任意の組み合わせのようなアルギナーゼ阻害剤と組み合わせて使用される。
【0152】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、CA-170(Curis, Lexington,MA)のようなVISTAの阻害剤と組み合わせて使用される。
【0153】
いくつかの実施形態では、eIF4A阻害剤は、例えば、COM902(Compugen,Toronto, Ontario Canada)、例えば、COM701 (Compugen)のようなCD155の阻害剤または両方のようなTIGITの阻害剤と組み合わせて使用される。
【0154】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、PVRIG,PVRL2,または両方の阻害剤との組み合わせで使用される。抗PVRIG抗体は、例えば、PCT公開番号WO 2016/134333に記載されている。抗PVRL2抗体は、例えば, PCT公開番号WO2017/021526に記載されている。
【0155】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、LAIR1阻害剤と組み合わせて使用される。
【0156】
さらなる実施形態では、eIF4A阻害剤は、CEACAM-1、CEACAM-3、CEACAM-5、の阻害剤またはそれらの任意の組み合わせの阻害剤と組み合わせて使用される。
【0157】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、刺激性免疫チェックポイント分子の活性を増加させる(すなわち、アゴニストである)薬剤と組み合わせて使用される。例えば、eIF4A阻害剤は、CD137(4-1BB)アゴニスト(例えば、urelumabのような)、CD134(OX-40)アゴニスト(例えば、MEDI6469、MEDI6383、またはMEDI0562のような)、レナリドマイド、ポマリドマイド、CD27アゴニスト(例えば、CDX-1127のような)、CD28アゴニスト(例えば、TGN1412、CD80、またはCD86のような)、CD40アゴニスト(例えば、CP-870,893、rhuCD40L、またはSGN-40のような)、CD122アゴニスト(例えば、IL-2のような)、GITRのアゴニスト(例えば、PCT公開番号WO 2016/054638に記載のヒト化モノクローナル抗体)、またはICOSのアゴニスト(CD278)(例えば、GSK3359609,mAb 88.2,JTX-2011,Icos145-1、またはIcos314-8のような)、またはそれらの任意の組み合わせと組み合わせて使用することができる。本明細書に開示される実施形態のいずれにおいても、方法は、eIF4A阻害剤を、前述のいずれかを含む刺激性免疫チェックポイント分子の1つ以上のアゴニストとともに、単独でまたは組み合わせて投与することを含み得る。
【0158】
特定の実施形態では、併用療法は、eIF4A阻害剤と、非炎症性固形腫瘍、放射線治療、手術、化学療法剤、サイトカイン、RNAi、またはそれらの任意の組み合わせによって発現される癌抗原に特異的な抗体またはその抗原結合断片の1または複数を含んで成る二次療法との投与を含んで成る。
【0159】
癌治療に有用な例示的なモノクローナル抗体は当技術分野で公知であり、例えば、Galluzziら、Oncotarget 5(24):12472-12508、2014年に記載されているモノクローナル抗体が含まれる。
【0160】
特定の実施形態では、併用療法の方法は、eIF4A阻害剤を投与し、さらに放射線治療または手術を実施することを含む。放射線療法は当技術分野で周知であり、ガンマ線照射などのX線療法、および放射性医薬品療法が含まれる。対象における所定の癌または非炎症性固形腫瘍の治療に適した手術および手術技術は、当業者に周知である。
【0161】
特定の実施形態では、併用療法の方法は、eIF4A阻害剤を投与し、さらに化学療法薬を投与することを含んで成る。化学療法剤は、これらに限定されないが、クロマチン機能の阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、微小管阻害薬、DNA損傷剤、代謝拮抗薬(葉酸拮抗薬、ピリミジン類似体、プリン類似体、糖修飾類似体など)、DNA合成阻害剤、DNA相互作用剤(挿入剤など)、およびDNA修復阻害剤を含む。例示的な化学療法剤には、以下の群が含まれるがこれらに限定されない:ピリミジン類似体(5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビン)およびプリン類似体、葉酸拮抗薬および関連阻害剤(メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチンおよび2-クロロデオキシアデノシン(クラドリビン))のような代謝拮抗剤/抗癌剤;ビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビン)、タキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)などの微小管破壊物質、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロンおよびナベルビン、エピジポドフィロトキシン(エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エトポシド、エダポシド、エダポシド、エダポシド、エダポシド、エダポシド、エダポシド、エダポシド、エダシド、アムサクリン、アントラサイクリン、ブレオマイシン、ブスルファン、カンプトテシン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、シトキサン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、ヘキサメチルメラミンオキサリプラチン、イクソホスファミド、メルファラン、ミトラクロタミン、ニトロミタミンテモゾラミド、テニポシド、トリエチレンチオホスホラミドおよびエトポシド(VP16))を含む抗増殖剤/抗有糸分裂剤;ダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)およびマイトマイシンのような抗生物質;酵素(全身的にL-アスパラギンを代謝し、独自のアスパラギンを合成する能力を有しない細胞を奪うLアスパラギナーゼ);抗血小板薬;ナイトロジェンマスタード(メクロレタミン、シクロホスファミドおよび類似体、メルファラン、クロラムブシル)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(ヘキサメチルメラミンおよびチオテパ)、アルキルスルホネート-ブスルファン、ニトロソウレア(カルムスチン(BCNU)およびストレプトゾシン-ストレプトゾシン-(DTIC)のような抗増殖/抗有糸分裂アルキル化剤;葉酸類似体(メトトレキサート)のような抗増殖/抗有糸分裂代謝拮抗薬;白金配位錯体(シスプラチン、カルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシ尿素、ミトタン、アミノグルテチミド;ホルモン、ホルモン類似体(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、ニルタミド)およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾール、アナストロゾール);抗凝固剤(ヘパリン、合成ヘパリン塩、およびトロンビンの他の阻害剤);線維素溶解剤(組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼなど)、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル、アブシキシマブ;抗移動剤;抗分泌剤(ブレベルジン);免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムス(FK-506)、シロリムス(ラパマイシン)、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル);抗血管新生化合物(TNP470、ゲニステイン)および成長因子阻害剤(血管内皮成長因子(VEGF)阻害剤、線維芽細胞成長因子(FGF)阻害剤);アンジオテンシン受容体遮断薬;一酸化窒素ドナー;アンチセンスオリゴヌクレオチド;抗体(トラスツズマブ、リツキシマブ); キメラ抗原受容体;細胞周期阻害剤および分化誘導剤(トレチノイン); mTOR阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤(ドキソルビシン(アドリアマイシン)、アムサクリン、カンプトテシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン(CPT-11)およびミトキサントロン、トポテカン、イリノテカン、チタチコン、ステロイド、コルチコステロイド、プレドニゾン、プレニソロン);成長因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;ミトコンドリア機能障害誘発物質、コレラ毒素、リシン、緑膿菌外毒素、百日咳菌アデニル酸シクラーゼ毒素、またはジフテリア毒素などの毒素、およびカスパーゼ活性化剤;およびクロマチン破壊剤。
【0162】
サイトカインは、抗がん活性に対する宿主の免疫応答を操作するために使用されている。例えば、Floros&Tarhini,Semin.Oncol.42(4):539-548,2015年 参照。免疫抗癌または抗腫瘍応答の促進に有用なサイトカインは、例えば、IFN-α、IL-2、IL-3、IL-4、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-16、IL-17、IL-18、IL-21、IL-24およびGM-CSF、単独または任意の組み合わせを含む。
【0163】
別の癌治療アプローチには、癌細胞による成長、維持、増殖、および免疫回避に必要な癌遺伝子および他の遺伝子の発現を減らすことを含む。RNA干渉、特にmicroRNA(miRNA)の使用により、小さな阻害性RNA(siRNA)は癌遺伝子の発現をノックダウンするアプローチを提供する。例えば、Larssonら, Cancer Treat. Rev. 16(55):128-135, 2017年 参照。癌治療のためにRNAを作成および使用するための技術は、当業者に知られている。
【0164】
本明細書に開示される実施形態のいずれかにおいて、治療薬(例えば、eIF4A阻害剤、免疫抑制成分の阻害剤、刺激性免疫チェックポイント分子のアゴニスト、抗腫瘍リンパ球、化学療法剤、放射線療法、手術、サイトカイン、または阻害性RNA)のいずれかは、治療の過程にわたって被験者に1回または2回以上投与されてもよく、組み合わせて、任意の順序または任意の組み合わせで被験者に投与されてもよい。組成物の適切な用量、適切な期間、および投与頻度は、患者の状態などの要因によって決定される;腫瘍またはがんのサイズ、種類、広がり、成長、および重症度;有効成分の特定の形態;および管理方法。
【0165】
本明細書に開示される方法および組成物は、非炎症性固形腫瘍に関連する癌を含む、1または複数の形態の癌の治療に有用であり得る。本明細書に開示される実施形態のいずれかでは、非炎症性固形腫瘍は、肉腫、癌腫、神経膠腫、リンパ腫、またはそれらの任意の組み合わせを含む。本明細書に開示される実施形態のいずれかにおいて、治療される対象は、頭頸部癌、黒色腫、膵臓癌、胆管癌、肝細胞癌、乳癌、胃癌、非小細胞肺癌を有するか、前立腺癌、食道癌、中皮腫、小細胞肺癌、結腸直腸癌、膠芽腫、またはそれらの任意の組み合わせを疑われる。特定の実施形態では、癌は、アスキン腫瘍、ボトリイド肉腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、PNET、悪性血管内皮腫、悪性神経鞘腫、骨肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、葉肉腫肉腫、軟部肉腫、上皮性線維肉腫軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、線維肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、血管周囲細胞腫、血管肉腫、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、リンパ管肉腫、リンパ肉腫、腫瘍未分化多形性肉腫、悪性腫瘍多形性肉腫、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、プラスチック炎、肝癌、胆管癌、肝細胞癌、アデノイド嚢胞癌、腎細胞癌、グラウィッツ腫瘍、上衣細胞腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経神経膠腫、混合神経膠腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)などのB細胞リンパ腫(バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、免疫芽球性大細胞リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫、およびマントル細胞リンパ腫)、ヴァルデンストロームのマクログロブリン血症、CD37 +樹状細胞リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾辺縁帯リンパ腫、粘膜関連(MALT)リンパ組織のリンパ節外辺縁帯B細胞リンパ腫、リンパ節辺縁ゾーンB細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大B細胞リンパ腫、血管内大B細胞リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、成人T細胞リンパ腫、節外NK / T細胞リンパ腫、鼻型、腸疾患関連T細胞リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、芽球性NK細胞リンパ腫、セザリー症候群、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、またはそれらの任意の組み合わせを含んで成る。
【0166】
また、本明細書では、対象の非炎症性固形腫瘍の細胞の細胞外マトリックスを破壊する方法が提供され、この方法は、対象に治療的有効量のeIF4A阻害剤を投与することを含む。特定の実施形態では、非炎症性固形腫瘍の細胞の細胞外マトリックスを破壊する方法は、(a)ロカグラメートまたはその誘導体、または(b)式I:
(式(I)中、
Xは、CR、O、S、NH、N(C~C)アルキル、C(O)、C=CR、N(CO)R、S(O)またはS(O)であり、
Yは、5員ヘテロアリールまたは6員アリールまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立して、H、ハロゲン、CN、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
3aおよびR3b、ならびにR4aおよびR4bは、独立して、結合してオキソもしくはアルケニル、またはシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、または
3aおよびR4a、R3bおよびR4bまたはR4aおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、または
およびR3aは、それらが結合している炭素原子と共に二環式環系を形成し、
は、H、ハロゲン、OH、CN、N、SR、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキ、 O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキニル、NHC(O)(C~C)アルキルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、NH(R)またはNRであり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、O(シクロアルキル)、ヘテロシクリル、Oヘテロシクリル)、アリール、O(アリール)、ヘテロアリールまたはO(ヘテロアリール)であり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、[(C~C)アルキレン]ヘテロシクリル、アリール、[(C~C)アルキレン]アリールまたはヘテロアリールであり、
NR、[(C-C)アルキレン]NR、C(O)NR、C(O)[(C-C)アルキレン]NR、C(S)NR、SONR、NH(CO)NRまたはNR(CO)NR、の2つのRとそれらが結合している窒素原子は、ヘテロシクリル環を任意に形成し、
任意のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール またはアリールは、OH、CN、SH 、SONH、SO(C~C)アルキル、SONH(C~C)アルキル、ハロゲン、NH、NH(C~C)アルキル、N[(C~C)アルキル]、C(O)NH、COOH、COOMe、アセチル、(C~C)アルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ハロアルキル、チオアルキル、シアノメチレン、アルキルアミニル、NH-C(O)-アルキレン、NH(Me)-C(O)-アルキレン、CH-C(O)-低級アルキル、C(O)-低級アルキル、アルキルカルボニルアミニル、CH-[CH(OH)]-(CH-OH、CH-[CH(OH)]-(CH-NHまたはCH-アリール-アルコキシから選択される1、2、または3の基で任意に置換され、または
任意のアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、オキソで任意に置換され、
「m」および「p」は、1、2、3、4、5または6であり、
Yが6員アリールである場合、XはOではない)
の化合物もしくはその立体異性体、互変異性体、またはその薬学的に許容される塩から選択されるeIF4A阻害剤の有効量を投与することを含んで成る。
【0167】
特定の実施形態では、eIF4A 阻害剤は、次の式:
に係る化合物、もしくは立体異性体、互変異生体、または薬学的に許容される塩である。
【0168】
使用
別の態様では、本開示は、被験体の非炎症性固形腫瘍を治療するための薬剤の製造における本明細書に記載のeIF4A阻害剤のいずれかの使用を提供する。別の態様では、本開示は、非炎症性固形腫瘍に関連する癌を治療するための医薬品の製造における、本明細書に記載のeIF4A阻害剤の使用を提供する。特定の実施形態では、本開示の医薬の製造に有用なeIF4A阻害剤は、(a)ロカグラメートまたはその誘導体、または(b)式I:
(式(I)中、
Xは、CR、O、S、NH、N(C~C)アルキル、C(O)、C=CR、N(CO)R、S(O)またはS(O)であり、
Yは、5員ヘテロアリールまたは6員アリールまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであり、
3a、R3b、R4aおよびR4bは、独立して、H、ハロゲン、CN、C~C(アルキル)、(C~C)ハロアルキル、C~C(アルケニル)、(C~C)アルキニル、OR、NHR、NR、[(C~C)アルキレン]OR、[(C~C)アルキレン]NHR、[(C~C)アルキレン]NR、C(O)R、C(O)NHR、C(O)NR、C(O)[(C~C)アルキレン]NHR、C(O)[(C~C)アルキレン]NR、CO、C(S)NHR、C(S)NR、SR、S(O)R、SO、SONHR、SONR、NH(CO)R、NR(CO)R、NH(CO)NHR、NH(CO)NR、NR(CO)NHR、NR(CO)NR、P(O)(OH)(OR)、P(O)(OR)(OR)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、
3aおよびR3b、ならびにR4aおよびR4bは、独立して、結合してオキソもしくはアルケニル、またはシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、または
3aおよびR4a、R3bおよびR4bまたはR4aおよびRは、それらが結合している炭素原子と共にシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、または
およびR3aは、それらが結合している炭素原子と共に二環式環系を形成し、
は、H、ハロゲン、OH、CN、N、SR、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキ、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキニル、NHC(O)(C~C)アルキルまたはヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、H、CN、ハロゲン、OR、SR、(C~C)アルキル、NH(R)またはNRであり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、O(シクロアルキル)、ヘテロシクリル、Oヘテロシクリル)、アリール、O(アリール)、ヘテロアリールまたはO(ヘテロアリール)であり、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、[(C~C)アルキレン]ヘテロシクリル、アリール、[(C~C)アルキレン]アリールまたはヘテロアリールであり、
NR、[(C-C)アルキレン]NR、C(O)NR、C(O)[(C-C)アルキレン]NR、C(S)NR、SONR、NH(CO)NRまたはNR(CO)NR、の2つのRとそれらが結合している窒素原子は、ヘテロシクリル環を任意に形成し、
任意のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール またはアリールは、OH、CN、SH、SONH、SO(C~C)アルキル、SONH(C~C)アルキル、ハロゲン、NH、NH(C~C)アルキル、N[(C~C)アルキル]、C(O)NH、COOH、COOMe、アセチル、(C~C)アルキル、O(C~C)アルキル、O(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ハロアルキル、チオアルキル、シアノメチレン、アルキルアミニル、NH-C(O)-アルキレン、NH(Me)-C(O)-アルキレン、CH-C(O)-低級アルキル、C(O)-低級アルキル、アルキルカルボニルアミニル、CH-[CH(OH)]-(CH-OH、CH-[CH(OH)]-(CH-NHまたはCH-アリール-アルコキシから選択される1、2、または3の基で任意に置換され、または
任意のアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルは、オキソで任意に置換され、
「m」および「p」は、1、2、3、4、5または6であり、
Yが6員アリールである場合、XはOではない)
に従った化合物もしくはその立体異性体、互変異性体、またはその薬学的に許容される塩を含んで成る。
【0169】
特定の実施形態では、eIF4A阻害剤は、以下の式:
に従った化合物、もしくは立体異性体、互変異生体、または薬学的に許容される塩である。
【実施例
【0170】
実施例
実施例1
eIF4A阻害剤の腫瘍間質リモデリングへの影響
Cmp1およびCmp2は、5 ’非翻訳領域(UTR)内の特定のポリプリンモチーフを有するmRNAへのeIF4A結合の可逆的強化を介してeIF4Aを調節する強力で配列選択的なeIF4A阻害剤である。腫瘍性タンパク質の発現は、タンパク質合成のレベルで厳密に制御されており、eIF4A、eIF4E、eIF4Gで構成される複合体である真核生物の翻訳開始因子4F(eIF4F)によって大きく制御されている。eIF4Fは、40SリボソームサブユニットへのmRNAの補充を触媒して、48S開始複合体を形成する。翻訳開始因子eIF4Aは、RNAデュプレックスのATP依存性巻き戻しを触媒するATP依存性ヘリカーゼの「DEADボックス」ファミリーのメンバーであり、開始コドンに遭遇するまで5’-UTR内の43Sリボソーム複合体スキャンを促進する。
【0171】
筋線維芽細胞は、腫瘍の成長、血管新生、および転移に関連していると考えられている(例えば、Webberら、Cancer Res.70:9621、2010年 参照)。Cmp1またはCmp2がTGFβを介した線維芽細胞から筋線維芽細胞への形質転換および細胞外マトリックスの成分を阻害する能力を線維芽細胞で評価した。
【0172】
簡単に説明すると、線維芽細胞(Lonza#CC-2512;すべての実験に細胞継代番号2~5を使用)を播種し(0日目)、10%ウシ胎児血清(FBS)、ペニシリン、ストレプトマイシンおよびグルタマックス(Invitrogen)を添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で、37℃、5%COの加湿インキュベーターで一晩、培養した。1日目に、細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、その後、ペニシリン、ストレプトマイシン、およびグルタマックスを補充した新鮮な無血清DMEMで48時間インキュベートした。3日目に、細胞を洗浄した後、eIF4A阻害剤Cmp1またはCmp2(0、1.5、4、13、または40 nM)および10ng/mlTGFβを含む新鮮な無血清DMEMを添加し、24時間培養した。対照には、未処理の細胞とTGFβのみで処理した細胞が含まれていた。
【0173】
24時間のインキュベーション期間の後、線維芽細胞の形質転換および細胞外マトリックス成分の産生に対するeIF4A阻害の効果を評価した。平滑筋アクチン(α-SMA)タンパク質レベルをウエスタンブロットで分析した。プロコラーゲン1型Cペプチド(PIPC)レベルは、培地を収集し、遠心分離して細胞破片をペレット化し、製造元の指示に従って(PIP)EIAキット(Clontech、カタログ番号MK101)を使用して定量化することにより分析した。
【0174】
結果
TGFβでの24時間処理による線維芽細胞の筋線維芽細胞への形質転換を、TGFβ誘導筋線維芽細胞分化マーカー、平滑筋アクチン(αSMA)の発現、およびI型コラーゲンなどの細胞外マトリックス成分の産生によって評価した。24時間TGFβ処理後のウエスタンブロットによるα-SMAタンパク質レベルの分析により、線維芽細胞形質転換に対応するα-SMAの増加、および細胞外マトリックスプロコラーゲン産生の増加が確認された。細胞とTGFβおよびeIF4A阻害剤(Cmp1またはCmp2)の共インキュベーションにより、α-SMAタンパク質レベルが用量依存的に低下し、Cmp1またはCmp2濃度がより高い場合のα-SMAとβ-アクチンの比率は、形質転換されていない未処理の線維芽細胞の比率に近づいた(図1)。eIF4A阻害剤(Cmp1またはCmp2)による治療は、細胞外マトリックスの成分であるプロコラーゲンI型分泌の増加もブロックした(図2Aおよび2B)。
【0175】
結論
筋線維芽細胞へのTGFβ媒介線維芽細胞の形質転換の特徴は、α-SMAおよびコラーゲンなどの細胞外マトリックス成分の増加である。eIF4A阻害剤Cmp1またはCmp2とTGFβの同時投与は、α平滑筋アクチンの阻害からわかるように、線維芽細胞から筋線維芽細胞への形質転換をブロックした。Cmp1およびCmp2は、1型プロコラーゲンのレベルの増加の阻害によって証明されるように、分化中に上方制御される細胞外マトリックス成分の産生を阻害することも観察された。
【0176】
結論
筋線維芽細胞へのTGFβ媒介線維芽細胞の形質転換の特徴は、α-SMAおよびコラーゲンなどの細胞外マトリックス成分の増加である。eIF4A阻害剤Cmp1またはCmp2とTGFβの同時投与は、α平滑筋アクチンの阻害からわかるように、線維芽細胞から筋線維芽細胞への形質転換をブロックした。Cmp1およびCmp2は、1型プロコラーゲンのレベルの増加の阻害によって証明されるように、分化中に上方制御される細胞外マトリックス成分の産生を阻害することも観察された。
【0177】
実施例2
TGFβおよび細胞外マトリクス産生に対するEIF4A阻害の効果
簡単に説明すると、線維芽細胞(Lonza#CC-2512;すべての実験に細胞継代番号2~5を使用)を播種し(0日目)、10%ウシ胎児血清(FBS)、ペニシリン、ストレプトマイシンおよびグルタマックス(Invitrogen)を添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、37℃、5%CO2の加湿インキュベーターで一晩培養した。1日目に、細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、その後、ペニシリン、ストレプトマイシン、およびグルタマックスを補充した新鮮な無血清DMEMで72時間インキュベートした。4日目に、細胞を洗浄した後、10 ng / mlTGFβを含む新鮮な無血清DMEMを添加し、24時間培養した。5日目に、細胞を洗浄した後、eIF4A阻害剤Cmp1(0、1.2、3.7、11.1、33.3または100 nM)を含む新鮮な無血清DMEMを添加し、培養した。コントロールには未処理の細胞が含まれていた。eIF4A阻害剤の添加後48時間で、300ulの培地を回収し、遠心分離して細胞破片をペレット化し、-80℃で凍結した。培地中のTGFβ1は、製造元の指示に従って、ヒトTGF-B1 ELISAキット(R&D System DY240-05)を使用して定量した。プロコラーゲン1型Cペプチド(PIPC)レベルは、(PIP)EIAキット(Clontech、Cat。No. MK101)を使用して、製造元の指示に従って分析した。
【0178】
結果
筋線維芽細胞は、形質転換成長因子-βの外因性添加を使用して分化および活性化された。事前に形成された筋線維芽細胞からのTGFβ分泌を阻害するCmp1の能力をELISA分析により評価した。図3Aに示すように、eIF4A阻害剤Cmp1による筋線維芽細胞の48時間の処理により、用量依存的に分泌TGFβのレベルが低下した。Cmp1処理によるTGFβの阻害は、プロコラーゲンI型レベルの対応する用量依存的減少をもたらした(図3B)。
【0179】
結論
事前に形成された筋線維芽細胞は、機密の(secrete)TGFβを分泌し、I型コラーゲンなどの細胞外マトリックス成分の継続的な発現をもたらします。事前に形成された筋線維芽細胞をeIF4A阻害剤(Cmp1)で処理すると、TGFβとプロコラーゲンI型の分泌が阻害され、eIF4Aの阻害がTGFβとコラーゲン産生を調節することで腫瘍間質リモデリングを変更できることが示された。これらのデータは、eIF4A阻害がT細胞の局在化と腫瘍への浸潤に影響を及ぼす可能性があることを示している。
【0180】
実施例3
腫瘍浸潤リンパ球に対するCMP1の影響
間質に富む腫瘍タイプ(例えば、膵管腺癌)は、治療が非常に難しい癌である。可溶性サイトカイン、成長因子、プロテアーゼ、および細胞外マトリックスの成分の複雑なネットワークは、腫瘍微小環境内で協調的に相互作用し、がん細胞の増殖、浸潤、早期転移を維持および促進し、治療抵抗性を媒介する。T細胞の局在と移動は、抗腫瘍免疫監視の前提条件である。T細胞は腫瘍よりも間質に効率的に蓄積することがわかり、間質細胞外マトリックスがT細胞の移動を制御する上で重要な役割を果たしている。細胞外マトリックス成分の阻害は、腫瘍へのT細胞浸潤を増加させ、間質細胞外マトリックスがT細胞の位置付けと移動を制御することにより抗腫瘍免疫に影響することを示している。
【0181】
腫瘍浸潤リンパ球に対するeIF4A阻害剤の効果を評価するために、同種移植腫瘍モデルが使用された。簡単に言えば、10%FBSを補充したDMEMで増殖させたKPC-3(マウス膵臓癌)細胞を指数増殖中に採取し、免疫適格C57BL/6Jマウスでの腫瘍接種をカウントした。成長培地およびマトリゲル(登録商標)マトリックス(BD Biosciences、サンノゼ、カリフォルニア州)の細胞の1:1比(体積対体積)を含む0.1mL体積の右脇腹領域に0.1x10KPC-3腫瘍細胞を各マウスに皮下接種した。腫瘍は、研究開始前に100~200mmまで成長した。治療を開始する前に、すべての動物の体重を測定し、ノギスを使用して腫瘍体積を測定した。腫瘍の体積は任意の治療の有効性に影響を与える可能性があるため、腫瘍が同様のサイズに達した後、マウスをビヒクルおよび試験物質の治療グループにランダムに割り当てた。各研究グループには8匹のマウスが含まれ、各グループには2回の投与スケジュール(17日間0.33mg/kgQ2Dおよび1mg/kgQ1W)でビヒクル(D5W)またはCmp1を非経口投与した。治療後、ホルマリン固定およびパラフィン包埋された各治療グループから4匹の代表的な動物の腫瘍生検を収集した。腫瘍サンプルを切片化し、抗CD3および抗CD8抗体またはアイソタイプコントロールで染色した。ヘマトキシリン核対比染色も適用されました。ImageDx(商標)を使用して、画像分析と定量化を実施しました。ビヒクルと比較したeIF4A阻害剤治療の腫瘍サンプル内のCD3およびCD8T細胞染色の増加は、腫瘍への浸潤リンパ球の増加を示している。
【0182】
結果
CMP1の免疫細胞浸潤を調節する能力は、マウスKPC-3腫瘍モデルで生体内でIHC分析により評価された(図4A)。ビヒクルで処理した腫瘍サンプルでは、最小限のCD3-またはCD8-陽性T細胞が検出された。0.3mg/kgQ2Dまたは1mg/kgQ1WのCmp1を17日間投与すると、KPC-3腫瘍サンプルのCD3T細胞が大幅に増加した(図4B)。1mg/kgQ1WCmp1で処理した動物でも、CD8T細胞の有意な増加が観察された(図4C)。
【0183】
結論
間質細胞外マトリックスは、T細胞の局在と移動を制御することにより、抗腫瘍免疫に影響を及ぼすことが示されている。eIF4A阻害剤は、TGFβレベルの減少を通じて間質細胞外マトリックスを変化させ、I型コラーゲンレベルのダウンレギュレーションをもたらすことが観察された。Cmp1による膵臓KPC-3腫瘍モデルの生体内治療により、腫瘍内のCD3およびCD8T細胞が増加しました。これらの結果は、Cmp1が細胞外マトリックスを変化させ、免疫応答の誘発に重要な腫瘍浸潤リンパ球の局在に影響を与える可能性があることを示唆している。
【0184】
上述の様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および本明細書で言及されているおよび/または2017年5月24日に出願された米国特許仮特許出願62/510,643を含む出願データシートに記載されている非特許公開のすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。必要に応じて、実施形態の態様を修正して、様々な特許、出願、および出版物の概念を採用して、さらなる実施形態を提供することができる。
【0185】
上記の詳細な説明に照らして、これらの変更および他の変更を実施形態に加えることができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を明細書および特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではないが、そのような請求項が権利を与えられる均等物の全範囲とともにすべての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は本開示によって限定されない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C