IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メドトロニック・ピーエス・メディカル・インコーポレーテッドの特許一覧

特許7158516シャントに関する無線圧力測定およびモニタリング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-13
(45)【発行日】2022-10-21
(54)【発明の名称】シャントに関する無線圧力測定およびモニタリング
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/03 20060101AFI20221014BHJP
   A61M 1/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61M 27/00 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
A61B5/03
A61M1/00 160
A61M27/00
【請求項の数】 23
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021032241
(22)【出願日】2021-03-02
(62)【分割の表示】P 2017550673の分割
【原出願日】2016-03-24
(65)【公開番号】P2021098058
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2021-03-30
(31)【優先権主張番号】14/673,972
(32)【優先日】2015-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516015233
【氏名又は名称】メドトロニック・ピーエス・メディカル・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブセン,ブラッド
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0243703(US,A1)
【文献】特表2010-528818(JP,A)
【文献】特開2009-106633(JP,A)
【文献】特開2005-058775(JP,A)
【文献】特開2006-255422(JP,A)
【文献】特表2006-511271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
A61B 5/03
A61M 1/00
A61M 27/00
A61M 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の中の圧力をモニタリングするためのシステムであって、
前記被験者の中に設置されるように構成されている細長い器具であって、前記細長い器具は、第1の末端端部から第2の末端端部まである距離だけ延在し、前記距離の少なくとも一部に沿ってルーメンを形成する細長い壁部を有しており、前記細長い器具は、前記第1の末端端部を通る前記ルーメンの中への通路をさらに含む、細長い器具と、
所定の長さにわたって前記細長い壁部を通して形成され、流体が外部環境から前記ルーメンの中へ流れることを可能にするように構成されている複数のポータルと、
前記細長い器具と一体化され、前記複数のポータルの間に配置された圧力センサーであって、前記圧力センサーは、前記所定の長さにわたる前記複数のポータルの近くの前記外部環境の圧力を測定するように、および、前記圧力の前記測定に基づいて圧力信号を送信するように構成されており、前記圧力センサーは、前記ポータルが形成されている範囲内において、前記細長い器具の長手方向軸に直交する最大断面寸法を20%よりも大きく増加させない、圧力センサーと、
前記圧力信号を受信するように、および、前記受信された圧力信号に基づいて、ユーザーに出力を提供するように構成されているモニタリングシステムと
を含む、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、
前記細長い器具の表面に形成され、前記圧力センサーをモニタに接続するように構成されたトレースをさらに含み、
前記圧力センサーは、前記細長い壁部の表面の上の絶縁性薄膜、導電性薄膜、および弾性的な薄膜の複合体として形成されている、システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシステムであって、
前記圧力センサーに連結されているアンテナ
をさらに含み、
前記アンテナは、前記圧力信号を無線で送信するように構成されている、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、前記アンテナは、前記圧力を選択的に測定するために、前記圧力センサーに電力を提供するように誘導的に結合されるように構成されており、
前記圧力センサーは、前記圧力センサーが誘導的に電力を与えられている期間の間に、前記圧力を測定する、システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記圧力を測定し、前記圧力信号を送信するために、前記圧力センサーに少なくとも電力を与えるためのバッテリー
をさらに含む、システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のシステムであって、前記モニタリングシステムから前記ユーザーへの前記出力は、前記圧力信号が閾値を超えているときのアラームを含む、システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記細長い器具に関連付けされるトラッキングデバイスと、
前記トラッキングデバイスをトラッキングするように構成されているトラッキングシステムと、
前記被験者の中に前記細長い器具を設置するときに、前記被験者に対する前記細長い器具の位置または向きのうちの少なくとも1つを決定するように構成されているナビゲーションシステムと
をさらに含む、システム。
【請求項8】
請求項7に記載のシステムであって、
前記被験者のイメージおよびアイコンを表示するように構成されているディスプレイデバイスであって、前記アイコンは、前記被験者の前記イメージの上に重ね合わせられた前記細長い器具の外形を表している、ディスプレイデバイス
をさらに含み、
前記ナビゲーションシステムは、前記トラッキングシステムを含み、
前記ナビゲーションシステムは、前記被験者に対する前記細長い器具の前記決定された位置に基づいて、前記被験者の前記イメージの上に前記アイコンを重ね合わせるように構成されている、システム。
【請求項9】
請求項7に記載のシステムであって、
前記被験者のイメージおよびアイコンを表示するように構成されているディスプレイデバイスであって、前記アイコンは、前記被験者の前記イメージの上に重ね合わせられた前記細長い器具の外形を表している、ディスプレイデバイス
をさらに含み、
前記ナビゲーションシステムは、前記圧力センサーから前記圧力信号を受信するように構成されており、
前記ナビゲーションシステムは、前記被験者に対する前記細長い器具の前記決定された位置および前記受信された圧力信号に基づいて、前記被験者の前記イメージの上に前記アイコンを重ね合わせるように構成されている、システム。
【請求項10】
被験者の中のある位置における圧力をモニタリングするためのシステムであって、
ルーメンがその中に形成されている細長い器具と、
前記細長い器具の外部から前記ルーメンの中へ、選択された長さに沿って延在する複数のポータルと、
前記複数のポータルの近くの圧力を測定し、圧力信号を無線で送信するための、前記複数のポータルの近くに配置された圧力センサーと、
前記圧力センサーから前記圧力信号を受信するために、前記被験者の近くであるが前記被験者の外部に配置されるように構成されているトランシーバーと、を含み、
前記受信された圧力信号は、時間の経過とともに所定の圧力値と比較される、システム。
【請求項11】
請求項10に記載のシステムであって、
前記受信された圧力信号が前記所定の圧力値とは異なっているときに信号を送信するアラーム
をさらに含む、システム。
【請求項12】
請求項10または11に記載のシステムであって、
前記圧力センサーは、前記細長い器具の表面の上の薄膜の複合体である、システム。
【請求項13】
請求項10から12のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記圧力センサーは、前記選択された長さに沿って、前記細長い器具の外部に固定されている、システム。
【請求項14】
請求項10から13のいずれか一項に記載のシステムであって、
モニタリングされる複数の前記受信された圧力信号を示すグラフィック表示
をさらに含む、システム。
【請求項15】
請求項10から14のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記細長い器具をトラッキングするよう構成されているトラッキングデバイス
をさらに含む、システム。
【請求項16】
請求項10から15のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記センサーによって感知される圧力が前記所定の圧力値からの閾値差を超えているときに、ユーザーに信号を送信するアラーム
をさらに含む、システム。
【請求項17】
請求項10から16のいずれか一項に記載のシステムであって、前記複数のポータルの近くの前記圧力センサーは、前記ポータルが提供されている範囲内において、前記細長い器具の長手方向軸に直交する最大断面寸法距離を0.1から0.3ミリメートル未満だけ増加させる、システム。
【請求項18】
被験者の中のある位置における圧力をモニタリングするためのシステムであって、
細長い器具であって、前記細長い器具は、その中にルーメンを有しており、および、前記細長い器具の外部から前記ルーメンの中へ、選択された長さに沿って延在する複数のポータルを有しており、前記複数のポータルは、前記被験者の中の前記位置に設置されており、前記複数のポータルおよび前記ルーメンは、前記位置からドレナージ体積への流体の流れを可能にするように構成されている、細長い器具と、
前記被験者の近くであるが前記被験者の外部のトランシーバーであって、選択された長さに沿って前記複数のポータルの間の前記細長い器具に配置された圧力センサーから圧力信号を受信し、前記位置における前記複数のポータルの近くの圧力を測定する、トランシーバーと、を含み、
前記圧力信号は、モニタリングシステムによって、時間の経過とともにモニタリングされ、
前記モニタリングシステムからの出力は、モニタリングされる圧力信号と所定の圧力値との比較である、システム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムであって、
前記圧力信号は、前記圧力センサーから無線で送信される、システム。
【請求項20】
請求項18または19に記載のシステムであって、前記モニタリングシステムによって、時間の経過とともにモニタリングされる前記圧力信号は、ユーザーが前記圧力センサーに誘導的に電力を与えるときに起こる、システム。
【請求項21】
請求項18から20のいずれか一項に記載のシステムであって、
圧力システムに誘導電力を供給する電磁誘導電力システム
をさらに含む、システム。
【請求項22】
請求項18から21のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記細長い器具の設置の間に、前記細長い器具をトラッキングするよう構成されているトラッキングデバイスと、
前記細長い器具の前記設置の間に、前記被験者のイメージの上に重ね合わせられた前記細長い器具を図示するアイコンを表示するよう構成されているディスプレイと
をさらに含む、システム。
【請求項23】
請求項18から21のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記細長い器具の設置の間に、前記細長い器具をトラッキングするよう構成されているトラッキングデバイスと、
トラッキングされた場所における前記細長い器具の前記設置の間に、および、前記圧力信号に基づいて、前記被験者のイメージの上に重ね合わせられた前記細長い器具を図示するアイコンを表示するよう構成されているディスプレイとをさらに含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、さまざまな実施形態において、被験者の中に配置されることとなるカテーテル、ドレイン、およびシャントに関する圧力センサーを含む、さまざまなシステムのためのモニターに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]本章は、本開示に関する背景技術情報を提供し、それは、必ずしも先行技術であるというわけではない。
[0003]シャントは、さまざまな目的のためのシステムの中へ挿入され得る。一般的に、シャントは、第1の場所から第2の場所へ、液体流体などのような流体の移送を可能にする。シャントは、既存の経路をバイパスするために使用され得、または、既存の経路に対する損傷の場合、もしくは、経路が存在していない場合に、新しい経路を生成させるために使用され得る。
【0003】
[0004]さまざまな処置において、シャントは、たとえば人間の被験者など、被験者の生体構造の中へ挿入され、脳脊髄液などのような流体の排出(drainage)を可能にすることができる。脳脊髄液の排出がなければ、圧力が、たとえば脳室の中など、閉じた領域の中で高まる可能性があり、被験者の脳に損傷を引き起こす可能性がある。したがって、適当な圧力が被験者の脳室の中に維持されることを確実にするために、シャントが設けられ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0005]この章は、本開示の概要を提供しており、その完全な範囲またはその特徴のすべての包括的な開示ではない。
[0006]いくつかの場合には、さまざまなプロセスは、被験者の中に設置されているシャントを部分的にまたは完全に閉塞させる可能性がある。そのような機能不全のまたは故障したシャントは、圧力が高まることを許容し、たとえば、被験者の脳に損傷を引き起こすこととなる。この損傷は、兆候または症状が被験者の中に臨床的に再び現れる前に、起こる可能性がある。この損傷は、一時的であるか、長期的であるか、または恒久的である可能性がある。この損傷を最小化するために、脳室の中の脳脊髄液のリアルタイム圧力モニタリングは、有用となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0007]選択された場所における圧力をモニタリングすることを支援するための圧力センサーを含むシステムが開示されている。圧力センサーは、患者の中に配置されているカテーテルおよび/またはシャントに適用され、または、その中に組み込まれ得る。シャントおよび/またはカテーテルは、患者の中に恒久的に埋め込まれ得る。さまざまな実施形態によれば、患者の中のカテーテルおよびシャントは、単独でまたは一緒に、患者の中の圧力の即座の解放を提供することが可能である。また、シャントは、たとえば、自動車エンジンまたは航空機エンジンなどの中でそれを含む任意の流体システムなど、任意の選択されたシステムの中に適当に設置され得る。また、他の非人間の被験体または動いていない被験体は、冷却流体経路または潤滑流体経路などのような、流体経路を有することが可能であり、それは、1つの場所から別の場所への流体の適当な排出を確実にすることを支援するためにシャントが提供され得る場所において時々遮断され得る。
【0006】
[0008]圧力センサーは、シャントまたはカテーテルが設けられて、排水されることとな
る場所またはその近くにおける圧力を測定することを支援することが可能である。圧力センサーは、カテーテルの表面の上または表面の近くに形成された複数のトレースなどのような、カテーテルの表面の上に一体化され得る実質的に小さいセンサーとして設けられ得、または、シャントもしくはカテーテルの中に一体化され得る独立型のセンサーとして設けられ得る。たとえば、圧力センサーは、薄膜の上に形成され得、シャントまたはカテーテルに適用され得る。さらに、センサーは、回路に接続することが可能であり、選択されたシステムに情報を有線または無線で伝送することを可能にし、選択されたシステムは、たとえば、StealthStation(登録商標)外科的ナビゲーションシステムを含む外科的なナビゲーションシステム、および/または、CareLink(登録商標)モニタリングシステムなどのようなモニタリングシステムであり、両方とも、Minnesota、USAに事業所を有するMedtronic,Inc.によって販売されている。任意の無線受信機システム(ポータブルコンピューターシステムを含む)などのような代替的なシステムが、圧力測定の値を含む圧力信号を含むデータのインクリメンタル伝送またはバルク伝送を受信するために使用され得る。さらに、無線システムは、バッテリー電力供給式であるか(すなわち、オンボード電力システムを含む)、または、受動式であるか(たとえば、放射電力システムもしくは電磁誘導電力システムを含む)のいずれであってもよい。電磁誘導電力システムまたは放射電力システムは、参照により本明細書に組み込まれている、2011年3月11日に出願された米国特許出願第13/045,686号に開示されているものを含むことが可能である。
【0007】
[0009]適用可能性のさらなる領域が、本明細書で提供されている説明から明らかになることとなる。この概要の中の説明および特定の例は、単に例示の目的を意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0008】
[0010]本明細書で説明されている図面は、選択された実施形態の例示の目的のためのものであり、それは、すべての考え得る実装形態ではなく、それは、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】[0011]1つまたは複数のセンサーを含むシャントの概略説明図である。
図1B】[0012]図1Aのシャントの表面の上に形成されたセンサーの詳細図である。
図2】[0013]図1Bに図示されているような圧力センサーを含むシャントおよび選択された場所の概略説明図である。
図3A】[0014]さまざまな実施形態による、センサーチップを含むシャントの概略説明図である。
図3B】[0015]図3Aに図示されているセンサーの第1の分かりやすい図である。
図3C】[0016]図3Aに図示されているセンサーの上部からの分かりやすい図である。
図4】[0017]圧力モニタリングシステムの概略図である。
図5A】[0018]ナビゲーションおよびイメージングシステムの図である。
図5B】[0019]スタイレットおよびカテーテルの組み立てられていない図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0020]対応する参照符号は、図面のいくつかの図を通して、対応するパーツを示している。
[0021]ここで、例示的な実施形態が、添付の図面を参照して、より完全に説明されることとなる。
【0011】
[0022]図1Aおよび図1Bを参照すると、カテーテル10が図示されている。シャント
は、同様の構造体を有することが可能であり、また、本明細書で議論されているように、さまざまなセンサーを含むことが可能であるということが理解される。また、カテーテルまたはシャントは、全体的に、細長い器具と称され得、細長い器具は、中空であるか、ルーメン17を含むことが可能である。明示的に別段の記載がなければ、カテーテル、シャント、細長い中空の器具を参照することは、具体的にそのように述べられていなければ、同様の構造体を無視することを意味していないということが理解される。
【0012】
[0023]カテーテル10は、遠位末端端部12から所定の長さに沿って近位末端端部16へ延在することが可能であり、近位末端端部16は、適当なシステムまたは生体構造の一部分の中に配置され得る。例示的なシャントシステムは、Medtronic,Inc.によって販売されているもの(Goleta、Californiaに事業所を有するMedtronic Neurosurgeryによって販売されているLPシャントを含む)を含み、また、さまざまなバルブおよび流量制御されるシステムをさらに含むことが可能であり、それは、同様に、Medtronic,Inc.および/またはMedtronic Neurosurgeryによって販売されている、Strata(登録商標)バルブ、Delta(登録商標)バルブ、および他のバルブ、ならびに、流量制御されるシステムを含む。さらに、カテーテル10は、カテーテルとして含まれるか、または、カテーテルとして提供され得、それは、同様にMedtronic Neurosurgeryによって販売されているAres(商標)抗生物質カテーテルを含む。
【0013】
[0024]カテーテル10は、たとえば、近位末端端部16を介してカテーテル10の中へ挿入されるスタイレットまたは細長い部材14を用いるなど、さまざまな技法を使用して、患者の中に挿入または配置され得る。任意の特定のトラッキングされる器具を参照することは、議論を単一のまたは特定のトラッキング可能な器具に限定することを意図しておらず、具体的に別段の記載がなければ、本明細書で開示されている任意のものに関連することが可能であるということが理解される。近位末端端部16は、開口部を含むことが可能であり、また、遠位端部12に向けて部分的にまたは完全にカテーテル10の長さに延在するルーメン17へのアクセスであることが可能である。しかし、カテーテル10は、遠位末端端部12において閉じられてシールされ得る。また、本明細書でさらに議論されているように、スタイレット14は、同様に本明細書でさらに議論されているようなさまざまな外科的なナビゲーション技法を使用してナビゲートすることを支援するために使用され得る。しかし、スタイレット14は、選択された患者または適当な被験体(非生命または非人間の被験体を含む)の中へのカテーテル10の挿入の間に、選択された剛性をカテーテル10に提供することが可能である。上記に議論されているように、カテーテル10は、一般的に当技術分野において知られているものなどのようなカテーテルであることが可能であり、それは、Medtronic Neurologicalによって販売されているAres(商標)カテーテルを含む。したがって、さまざまな固定メカニズムおよびクリップが提供され得、それらは、カテーテル10に対して移動可能であるかまたは固定されるが、それらは、一般的に当技術分野において知られている。
【0014】
[0025]カテーテル10は、最大断面寸法15aを有する外部壁部15を含み、壁部ポータル(portal)またはホール20が、最大断面寸法15aを通して形成され得る。ホール20は、カテーテル10のルーメン17の中への流体の出入りを可能にする。ホール20は、カテーテル10の長さ22などのような、選択された長さに沿って延在する複数のホール20を含むことが可能である。長さ22は、遠位末端端部12に延在することが可能であり、または、遠位末端端部12の近位に配置され得る。
【0015】
[0026]それにかかわらず、ホール20は、材料がカテーテル10の中へ進入すること、または、カテーテル10から出ていくことを可能にする。脳脊髄液シャントシステムを備えたカテーテル10の使用を含む、さまざまな実施形態によれば、脳脊髄液(CSF:c
erebral spinal fluid)が、カテーテル10の中に進入し、選択された収集位置へルーメン17を通過させられ得る。当技術分野で一般的に理解されているように、収集ポイント、または、ルーメン17からの出口は、流量制御バルブの中へ、次いで、外部バッグまたはコンテナを含む、収集システムの中へ入るようになっていることが可能であり、または、腹膜の中の腹腔の近くなどのような、患者の内部に配置されている。
【0016】
[0027]一般的に、本明細書でさらに図示されているように、患者の頭蓋骨空洞の内側の脳の中の脳室の中の所定のまたは選択された圧力または圧力範囲を維持することが選択される。脳室の中の圧力の決定は、圧力センサー30によって測定され得、圧力センサー30は、脳室の中に配置されているカテーテル10の上に配置または形成されている。ポータル20およびカテーテル10は、CSFが脳室からカテーテル10の中へ移動することを可能にする。したがって、ポータル20の間に、または、カテーテル10の領域または長さ22の中に配置されている圧力センサー30は、CSFがそこから除去されることとなる同じ領域(脳室を含む)の中の圧力の測定を可能にする。
【0017】
[0028]圧力センサー30は、ワイヤーまたはコネクター32を介してモニタリングシステムと相互接続され得、ワイヤーまたはコネクター32は、カテーテル10の長さに沿って、たとえば、近位末端端部16などへ走ることが可能である。次いで、所定の長さのワイヤーまたは他のコネクターは、本明細書でさらに議論されているように、選択されたモニタリングまたは送信システムに相互接続することが可能である。また、圧力センサー30に加えて、たとえば、圧力センサー30aおよび30bなど、圧力センサー30のうちの2つ以上が設けられ得る。圧力センサー30~30bのそれぞれは、選択されたワイヤーまたは導電体32、32a、および32bに接続され、データモニタリングまたは送信システムを選択することが可能であるということが理解される。コネクター32~32bは、カテーテル10(その表面を含む)に直接的に適用され得、または、カテーテル10に一体化されたプリント回路基板の上に設けられ得る。しかし、コネクター32~32bは、米国特許出願公開第2014/0012130号に開示されているものと同様であることが可能であり、それは、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、圧力センサー30~30bは、サイズ、感度などを含む、場所以外に関して同一またはほぼ同一であることが可能である。1つのセンサー30だけが設けられ得るということ、および/または、信号が1つのセンサー30だけから受信または送信されるように選択されるということが、さらに理解される。
【0018】
[0029]
[0030]図1Aに図示されているように、圧力センサー30aは、を含む、最も遠位の圧力センサーは、遠位末端端部12から距離34に配置されている。さらに、他の圧力センサー30および30bは、最も遠位の圧力センサー30aのより近位に配置されている。しかし、圧力センサー30~30bは、カテーテル10とともに任意の適当な場所に配置され得、それは、本明細書でさらに議論されているように、長さ22の中だけに、または、他の適当な場所に配置されるということを含むということが理解される。圧力センサー30は、ナビゲーションもしくは長期間モニタリング、または、その両方に関する情報を最大化するために位置付けされ得る。圧力センサー30~30bは、長期間モニタリングに関連していることが可能であり、また、図1Aに図示されているように設置され得る。また、図2に図示されているように、圧力センサー30’~30b’は、ナビゲーションに関連していることが可能であり、シャント遠位先端部において、および、ホールの近位端部において、それらを含むことが可能である。しかし、圧力センサーのすべては、単一のデバイスの上に設置され得るということが理解される。図1Bに図示されているように、圧力センサー30は、カテーテル10の表面40の上に形成され得る。表面40は、外部壁部15などの上の外部表面であることが可能であり、圧力センサー30は、薄膜42として形成され得、薄膜42は、さまざまな技法にしたがって表面の上に設置され得る。さらに、薄膜42は、約0.2ミリメートル(mm)から約0.5mmの幅および長さ、ならびに、約0.01mmから約0.1mmの厚さを含むことが可能である。薄膜42は、たとえば、約0.01mmから約0.04mmの幅を含むものなど、導電性トレースに接続され得、それは、表面40の上にラミネートされ、または、蒸着技法、または、他の適当な形成技法を含むことが可能である。また、表面40は、最も外部の表面でなくてもよいが、ポリマーシースまたはカバーなどのような、選択された材料によって重ね合わせられ得るということが理解される。
【0019】
[0031]したがって、カテーテル15aの最大断面寸法が(特に、長さ22の中)、圧力センサーが含まれているときに、約20%未満だけ増加させられるように、圧力センサー30~30bが設けられるべきである。一般的に、それは、約0.2mmを含む、約0.1mmから約0.3mm未満となるべき寸法の増加を含むように選択される。したがって、圧力センサー30~30bを含むことは、カテーテル10の寸法を事実上増加させない。したがって、圧力センサー30~30bを含むカテーテル10は、Ares(商標)カテーテルなどのような以前から使用されているカテーテルと実質的に同じ有効性を含むことが可能である。
【0020】
[0032]それにもかかわらず、圧力センサー30は、脳の脳室を含む、所定の領域の中の圧力を適当にモニタリングすることができるように、カテーテル10の外側表面の外部の環境に、または、カテーテル10の外側表面に、適当に露出され得る。したがって、圧力センサー30、または、複数の圧力センサー30、30a、および30bは、カテーテル10の上のそれらが設置されている場所において圧力を感知することが可能であり、脳室の中の圧力、または、圧力センサー30~30bを含むカテーテル10の他の選択された位置の中の圧力を適当にモニタリングするために、コネクター32~32bに沿って感知された圧力を送信することが可能である。また、本明細書で議論されているように、無線通信システムが、圧力センサー30~30bから信号を送信するために設けられ得る。
【0021】
[0033]一般的に、圧力センサー30~30bは、カテーテル10のホール20における圧力、または、カテーテル10のホール20の近くの圧力を測定することが可能である。測定された圧力は、無線でまたは有線で、圧力信号として送信される圧力値であることが可能である。圧力値は、Torr、ポンド毎平方インチ、または、他の適当な単位で決定され得る。
【0022】
[0034]さまざまな実施形態によれば、および、図2を追加的に参照すると、カテーテル10’が図示されており、それは、カテーテル10と実質的に同様または同一であることが可能である。また、カテーテル10’は、遠位末端端部12’および近位末端端部16’、ならびに、カテーテル10の外部壁部15’を通りカテーテル10’の内部ルーメン17’に至る1つまたは複数のポート20を含むことが可能である。また、最大外部断面寸法は、一般的に、長さ22’の中に画定され得る。また、カテーテル10’は、図2に図示されているように、1つまたは複数の圧力センサー30’~30’bを含むことが可能である。しかし、さまざまな圧力センサー30’~30’bの位置は、ポート20’を含む長さ22’に沿って異なる場所にあることが可能である。
【0023】
[0035]図2に図示されているように、第1の圧力センサー30’は、ポート20’の近位範囲に配置され得、第3の圧力センサー30’bは、第1の圧力センサー30’から実質的に真向かいに、または、第1の圧力センサー30’に隣接して配置され得る。第2の圧力センサー30’は、遠位末端端部12’に、または、遠位末端端部12’に実質的に隣接して配置され得る。複数の圧力センサー30’~30’bは、カテーテル10’の遠位端部にける圧力、および、全体的に距離22’によって画定されているポート20’の
近位範囲に実質的に隣接したポイント、または、まさにそのポイントにおける圧力の両方を測定することを可能にする。したがって、カテーテル10’は、カテーテル10と実質的に同様のまたは同一の構造体を有することが可能であり、ポート20’を含む長さ22に対して、長さ22およびポート20を含むカテーテル10とは異なる場所における圧力の測定を提供することが可能であり得る。また、それにもかかわらず、圧力センサーは、本明細書でさらに議論されているように、たとえば脳室の中など、カテーテル10の選択された部分に関する圧力を測定するために、任意の適当な数で、および、カテーテル10に関して適当な場所に設けられ得るということも理解される。
【0024】
[0036]圧力センサー30a~30bおよび/または30’~30’bは、さまざまな公知の技法にしたがって、カテーテル10、10’の表面の上に形成され得る。たとえば、細いワイヤーが、カテーテル10、10’の選択された表面の上に設置され、センサーを形成することが可能である。また、センサー30は、上述のように、薄膜として形成され、表面に適用され得る。例示的なセンサーは、KimらによるMaterials For Multifunctional Balloon Catheters With Capabilities And Cardiac Electrophysiological Mapping And Oblation Therapy, Nature Materials, pages 1-8 (6 March 2011)に開示されているものを含むことが可能であり、それは、参照により本明細書に組み込まれている。しかし、センサーが形成されている表面は、外部センサーであるか、または、センサーがその上に形成され得る内部表面であることが可能である。たとえば、センサー30~30bまたは30’~30’bは、ルーメン17、17’を形成する内部表面の上に形成され得る。
【0025】
[0037]さまざまな実施形態によれば、しかし、図3A図3Cに図示されているように、センサーアッセンブリ50が設けられ得、それは、カテーテル60の外部表面の上にまたは内部に取り付けられ得る。カテーテル60は、カテーテル10、10’と実質的に同様であることが可能であり、また、遠位末端端部12”から近位末端端部16”に向けて延在する長さ22”に沿って、ポータル20”を含むことが可能である。さらに、カテーテル60は、ルーメン17”を含むことが可能であり、ホール20”は、流体がルーメン17”に流れることを可能にする。また、上記に議論されているように、カテーテル60の外部壁部15”は、少なくとも長さ22の中に、最大外部断面寸法測定15”を有することが可能である。本明細書でさらに議論されているように、被験者の中への挿入および/またはナビゲーションのために、カテーテル60を硬化させるなどのために、スタイレット14”がルーメン17”の中に設置され得る。それにもかかわらず、カテーテル60は、選択された被験者の中への挿入のために設けられ得、センサーアッセンブリ50を含む。
【0026】
[0038]センサーアッセンブリ50は、Boulder、COに位置する事業所を有するPhase IV Engineering,Inc.によって販売されているマイクロ圧力センサーまたは小型圧力センサーなどのような、適当なセンサーであることが可能である。センサーアッセンブリ50は、回路基板62を含むことが可能であり、コンデンサー64、プロセッサーシステム66(それは、絶縁材料の中にカプセル化され得る)、およびセンサー部分68を含む、さまざまなコンポーネントが、回路基板62の上に組み立てられる。センサー部分68は、プロセッサーシステム66に相互接続され、圧力センサー68によって生成される圧力信号を分析することを支援することが可能である。
【0027】
[0039]プロセッサー66は、メモリーシステムの中に保存されている命令を実行する汎用プロセッサー、および/または、圧力センサー68からの信号を分析する選択された目的のために形成された特定用途向け集積回路(ASIC:application sp
ecific integrated circuit)などのような、任意の適当なプロセッサーであることが可能である。したがって、圧力センサーアッセンブリ50は、実質的に小さいパッケージの中に設けられ得、それは、一般的に約1mm×約5mmの寸法を含み、約3mm×約10mmの寸法をさらに含む。回路基板62は、コンデンサー64、プロセッサー66、および圧力センサー68を含む、さまざまなコンポーネント同士の間の通信のためのフレームワークを提供することが可能である。さらに、アンテナアッセンブリ70に対する相互接続が設けられ得る。
【0028】
[0040]アンテナアッセンブリ70は、本明細書でさらに議論されているように、圧力センサーアッセンブリ50から選択された受信機またはコントローラーへの信号の送信を可能にすることができる。したがって、圧力センサーアッセンブリ50は、バッテリーなどのような電源を含み、プロセッサー66、他のコンポーネント、およびアンテナ70のための電力を提供することが可能である。代替的に、または、それに加えて、圧力センサーアッセンブリ50は、受動式電力システムを含むことが可能であり、受動式電力システムは、外部供給源からの信号を受信し、圧力センサーアッセンブリ50に電力を提供することが可能である。さまざまな実施形態によれば、アンテナアッセンブリ70は、インダクター回路の少なくとも一部分であり、アンテナ70を介して外部供給源から圧力センサーアッセンブリ50へ電力の送信を可能にすることができる。したがって、アンテナ70は、圧力センサー68によって感知される測定された圧力の値に関する情報を含む圧力信号を送信することと、電力を圧力センサーアッセンブリ50に提供するための信号を受信することとの両方が可能である。
【0029】
[0041]また、代替的に、または、それに加えて、通信ラインまたは導電体80が、圧力センサーアッセンブリ50と選択されたトランシーバーまたはコミュニケーターとを相互接続するために設けられ得る。導電体80は、上記に議論されている導電体32のうちの1つまたは複数と同様であり、圧力センサーアッセンブリ50からの信号を選択されたコントローラーまたは受信機へ送信することが可能である。したがって、導電体80は、分析およびさらなる処理のために、圧力センサーアッセンブリ50の圧力センサー68によって感知される圧力に関する信号を送信することが可能である。
【0030】
[0042]圧力センサーアッセンブリ50は、適当な技法で、カテーテル60に相互接続され得る。たとえば、スリーブまたはコーティング部材90は、圧力センサーアッセンブリ50の上に設置され、圧力センサーアッセンブリ50をカテーテル60に接着または固定することが可能である。スリーブ90は、Kevlar(登録商標)ポリマー材料、または、他の適当なポリマーなどのような、適当な材料から形成され得る。スリーブ90は、一般的に、カテーテル60の近くの圧力を決定する際に、圧力センサーアッセンブリ50の操作性を妨げないように設けられ得る。さらに、ライン80は、スリーブ90を適切な場所にキャプチャーまたは保持するために設けられ得る。
【0031】
[0043]図3Aに図示されているように、圧力センサーアッセンブリ50は、遠位末端端部12”の実質的に近くに、または、遠位末端端部12”に配置され得る。しかし、図1Aおよび図2に関連して上記に議論されているように、圧力センサーアッセンブリ50は、カテーテル60の長さに沿って任意の適当な場所に設けられ得るということが理解される。さらに、圧力センサーアッセンブリ50のうちの2つ以上が、たとえば、全体的にカテーテル60の長さ22”の中など、カテーテル60の長さに沿って設けられ得る。したがって、圧力センサーアッセンブリ50、または、任意の選択された数の圧力センサーアッセンブリ50が、全体的にホール20”を含む長さ22”に沿って選択された位置における圧力を決定するために設けられ得る。
【0032】
[0044]さまざまな実施形態によれば、上記に議論されているように、選択された場所に
おける圧力の決定、または、カテーテル10、10’、もしくは60に沿った複数の場所における圧力が、決定され得る。選択されたカテーテル10、10’、または60に関する圧力の決定が、患者の中の側脳室などのような、選択された脳室の中の圧力を決定するために使用され得る。また、たとえば、脊柱の中の圧力、心臓の近くの圧力、または、他の適当な場所などにおいて、さまざまな他の圧力が測定され得るということが理解される。しかし、本明細書でさらに議論されているように、脳の中の頭蓋腔の中の脳室などのような、脳室の中の圧力を決定することは、頭蓋腔の中の脳室からのCSFの排出または除去のために被験者の中へ埋め込まれているシャントの有効性を決定するために使用され得る。したがって、さまざまな実施形態にしたがって上記に議論されているものを含む圧力センサーは、有効性を決定するために使用され、シャントシステムの選択された結果を実現し、水頭症を軽減することが可能である。
【0033】
[0045]上記に議論されているさまざまな実施形態に加えて、カテーテル(カテーテル10、10’、60を含む)と一体化され得るさまざまなシステムが提供され得るということが理解される。さまざまなセンサーは、Kimらによる、Materials For Multifunctional Balloon Catheters With Capabilities And Cardiac Electrophysiological Mapping And Oblation Therapy, Nature Materials, pages 1-8 (6 March 2011)に開示されているものを含むことが可能であり、それは、参照により本明細書に組み込まれている。追加的に、圧力センサーは、Cambridge、Massachusettsに事業所を有するMC10 Inc.によって販売されているものなどを含むことが可能である。MC10によって販売されているセンサーは、バルーンカテーテルまたはフレキシブルシャフトなどのような、従来の器具の薄い弾性的な膜の中または上に直接的に一体化され得る。追加的に、センサーアッセンブリ50などのようなセンサーは、Boulder、Coloradoに事業所を有するPhase IV Engineering,Inc.によって販売されている、マイクロ型、小型、または超小型の受動式無線センサーを含むことが可能である。他のセンサーは、一体化されたアンテナを含むGlucochip(商標)アッセンブリを含むPositive ID Corporationから適合させられ得る。
【0034】
[0046]さらに、例示的に上記に議論されている特定のセンサーに加えて、さまざまなコイルは、誘導がさまざまなセンサーに電力を与えることを可能にするように設けられ得る。たとえば、Wilmington、Massachusettsに事業所を有するMetrigraphicsは、誘導を可能にするために適当なアンテナサイズで提供され得る単一の層および多層のフレキシブル回路を含むフレキシブルマイクロ回路を販売している。また、Plymouth、Massachusettsに事業所を有するTech-Etch,Inc.は、アンテナとして使用され得るフレキシブル回路を提供する。したがって、フレキシブル回路コイルなどのようなコイルは、本明細書でさらに議論されているようなセンサーに電力を与えるために使用され得る。
【0035】
[0047]一般的に、それは、小さい圧力センサーを有するように選択される。したがって、小さいセンサーは、カテーテルの中に一体化され得、カテーテルは、Medtronic Neurologicalによって販売されているAres(登録商標)カテーテルを含む、一般的に提供されるカテーテルの寸法と同じくらいの寸法を有することが可能である。すなわち、一般的に、センサーは、センサーなしで一般的に販売されているようなカテーテルの外部寸法を増加させることなく、または、実質的に増加させることなく、カテーテル10および/またはカテーテル60などのような、カテーテルの上に設けられるように選択される。したがって、それは、圧力センサーを有していないカテーテルに対して、約10%を超えて、または、約20%もしくは0%を超えて、カテーテルの寸法を増加させることなく、センサーをカテーテルの上に設けさせるように選択され得る。これは、わずか20%だけカテーテルの寸法を増加させることを含むことが可能である。維持されるように選択される寸法は、少なくとも長さ22、22’、22”の中などの断面最大寸法である。さらに、それは、一般的に、センサーが時間の経過とともにできるだけゼロに近いドリフトまたはゼロドリフトを有するようにさせるように選択される。すなわち、圧力センサーは、設置または埋め込みの前に較正され得、較正値は変化することとなり、または、測定値は、圧力センサーの選択された寿命にわたって、約1%から約10%未満だけ(約5%を含む)変化することとなる。さらなる例として、埋め込まれたカテーテルの5年の寿命にわたって、圧力測定において1%未満のドリフトを有することが望ましい可能性がある。
【0036】
[0048]カテーテル10、10’、および60を含む、カテーテルの上に設けられているさまざまな圧力センサーは、脳室の中の圧力を測定するなどのさまざまな目的のために使用され得る。上記に議論されているように、カテーテルは、図4に概略的に図示されているように、患者の脳室の中に配置され得る。図4に例示的に図示されているように、カテーテル10は、被験者106の脳102の側脳室100の中に配置され得る。被験者106は、人間の小児または若者を含む人間の被験者などの、任意の適当な被験者であることが可能である。特定の場合には、CSFは、脳室(被験者106の脳102の中の側脳室100を含む)から排水することができない可能性があり、水頭症を引き起こす。これらの場合には、カテーテル10を含むことが可能である、シャントおよび/またはカテーテルシステムは、側脳室100の中に埋め込まれ、CSFが側脳室100から脳102の外へ流れるための経路を提供することが可能である。
【0037】
[0049]さまざまな処置の例では、カテーテル10は、バルブ108に相互接続または接続され得、Medtronic Neurosurgeryによって販売されているStrata(登録商標)バルブであることが可能である。しかし、それは選択され得るが、バルブは、さまざまな目的のために含まれていなくてもよい。さらに、バルブ108は、たとえば、バルブ108の表面の上に設置されているなど、それに関連付けされた誘導アンテナ109を有することが可能である。一般的に、バルブ108は、被験者106の皮膚表面の近くに設置され得、したがって、誘導結合が、より効率的である可能性がある。次いで、トレース32~32bなどのような導電性トレースが、電力をセンサー30~30bに伝送することが可能である。したがって、電磁誘導電力アンテナは、センサー30~30b、または、他の適当な圧力センサーとともに直接的に設置されている必要はない。
【0038】
[0050]カテーテル10は、ドレナージカニューレ110にさらに相互接続され得、ドレナージカニューレ110は、上記に議論されているように、たとえば腹膜腔112の中の腹部の近くなどの、被験者106の適当な部分の中に配置され得る。また、カニューレ110は、被験者106の中へ内部に排水するというよりも、外部収集システムまたはパッケージに相互接続され得るということが理解される。当技術分野で一般的に理解されているように、水頭症は、脳室(側脳室100を含む)の中の流体の蓄積に起因して、脳102の上に圧力を生じさせ、被験者106の頭蓋骨114に対して脳102を押し付ける。したがって、側脳室100から脳102の外へのCSFのための通路を提供することは、水頭症の影響を低減または排除することが可能である。
【0039】
[0051]カテーテル100、もしくは、排出システムの一部分が詰まり、または、CSFの増加が、最初に設計されたパラメーターよりも大きい場合には、圧力が、所定の値などのような、選択された値の上方に側脳室100の中で増加する可能性がある。そのような機能不全のまたは故障したシャントは、圧力が再び高まることを許容し、場合によっては、被験者106の脳に損傷を引き起こすこととなる。兆候または症状が被験者106の中に臨床的に再び現れる前に、この損傷が起こる可能性がある。この損傷は、一時的であるか、長期的であるか、または恒久的である可能性がある。この損傷を最小化するために、脳室の中の脳脊髄液のリアルタイム圧力モニタリングは、損傷の前の早期の検出および治療を可能にすることができる。したがって、上記に議論されているものを含む、圧力センサーは、カテーテル10の上、または、さまざまな実施形態にしたがって上記に議論されている適当なカテーテルのいずれかの上に設けられ、側脳室100の中の圧力、または、カテーテル10が埋め込まれている他の適当な位置における圧力をモニタリングすることが可能である。本明細書でのカテーテル10の議論は、例として、具体的にそのように述べられていなければ、他の開示されているカテーテルを無視することを意図していないということが理解される。同様に、圧力センサー30の議論は、具体的に述べられていなければ、本開示をその圧力センサーだけに限定することを意図しておらず、また、開示されている実施形態を含む他の圧力センサーに限定することを意図していない。
【0040】
[0052]一般的に、上記に議論されているように、カテーテル10は、その上に配置されている圧力センサーを含むことが可能である。圧力センサー30などのような圧力センサーは、センサー30における圧力を測定することが可能であり、圧力は、長時間にわたって、圧力値として記録され得る。さらに、上記に議論されているように、圧力センサー30との通信は、無線であることが可能である。代替的に、または、それに加えて、通信は、有線であることが可能である。それにかかわらず、受信機および/または送信機(トランシーバー)120は、枕122の中もしくは下、および/または、ベッドまたは患者サポートの中もしくは下などのような、埋め込まれた位置にあるカテーテル10の近くに配置されるように設けられ得る。被験者106は、枕122の上に寝ることが可能であり、トランシーバー120は、側脳室100の中に配置されている圧力センサー30から圧力信号を受信することが可能である。
【0041】
[0053]圧力センサー30が無線である場合には、トランシーバー120は、上記に議論されているように、誘導アンテナに電力を与えるための信号を送信することが可能であり、および/または、内部バッテリーが設けられている場合には、圧力センサーが信号を送信しているということを示す信号を送信することが可能である。代替的に、トランシーバー120は、たとえばリード線または導電体32などによって、圧力信号をトランシーバー120に送信するように、物理的に接続され得る。トランシーバー120は、Medtronic,Inc.によって販売されているトランシーバーCareLink(登録商標)Readerなどのような、適当なトランシーバーであることが可能である。一般的に、トランシーバー120は、圧力センサー30から圧力信号を受信することが可能であり、それを、通信ライン130を介してワークステーション140に送信することが可能である。
【0042】
[0054]ワークステーション140は、圧力センサー30から受信される圧力信号をトランシーバー120から受信することが可能である。通信ライン130は、有線データ送信ラインおよび/または無線送信(たとえば、Bluetooth(登録商標)通信プロトコル)であることが可能である。ワークステーション140は、圧力センサー30によるモニタリングの時間および周波数をユーザーが選択することを可能にすることができる。したがって、圧力センサーは、圧力を一定に測定する必要はない。これは、省電力ルーチンであることが可能である。また、圧力センサー30が受動的に電力を与えられる場合には、ユーザーが電力信号を発するようにトランシーバー120に命令するときにだけ、圧力センサー30が測定することが可能である。したがって、圧力を測定することは、連続的であるか、または、任意の選択された周波数であることが可能である。
【0043】
[0055]ワークステーション140は、たとえば、ポータブルコンピューター(たとえば、ポータブルもしくはハンドヘルド式のワークステーション160など)、ネットワーク化されたプロセッサーのための端末、または、任意の他の適当なワークステーションなどのような、適当なワークステーションであることが可能である。それにもかかわらず、ワークステーション140は、プロセッサー142およびメモリーシステム144を含むことが可能である。プロセッサー142は、特定用途向け集積回路などのような、特定用途向けプロセッサーであることが可能である。代替的に、または、それに加えて、プロセッサー142は、本明細書でさらに議論されているように、命令を実行するように構成されている汎用プロセッサーであることが可能である。命令は、メモリー144の上に保存され得、メモリー144は、リード/ライトメモリー、ランダムアクセスメモリー、ローカルメモリー、または、リモート接続されているメモリーなどのような、任意の適当なタイプのメモリーであることが可能である。さらに、センサー30からのセンサー情報またはデータは、後の検索および/または処理のために、メモリー144の上に保存され得る。ワークステーション140は、ディスプレイ146をさらに含み、長時間にわたる圧力測定のグラフ148などのような情報を表示することが可能である。さらに、ワークステーション140は、タッチスクリーンディスプレイ、ポインターデバイス、または、他の適当な入力などのような、ユーザー入力を含むことが可能である。
【0044】
[0056]ワークステーション140とともに使用されるトランシーバー120は、一般的に圧力分析システムと称され得る、外部の測定および/または分析システムを提供することが可能である。さらに、トランシーバー120は、ワークステーション140の中に一体化され得、一体化されたトランシーバー120を伴うワークステーション140は、カテーテル10に十分に近くに配置され、カテーテル10の上の圧力センサー30からの圧力信号の送信を受け入れることが可能であるということが理解される。このように、ワークステーション140は、圧力センサー30から圧力信号を受信するためのコンパクトなおよび効率的なシステムを提供し、その分析を提供することが可能である。
【0045】
[0057]さまざまな実施形態では、ワークステーション140は、iPhone(登録商標)通信システム、または同様のデバイスなどのような、ハンドヘルド式のポータブルデバイスを含むことが可能である。看護師または医師などのようなユーザーは、図4の中の160として例示的に図示されているハンドヘルド式のデバイスを被験者106の近くに配置し、カテーテル10の上の圧力センサー30から圧力信号を受信することが可能である。圧力信号は、無線で送信され得、それは、たとえばBluetooth(登録商標)無線送信プロトコルなどを介して、送信162として概略的に図示されている。送信される信号は、ハンドヘルド式のデバイス160のディスプレイ166の上において、瞬間的なおよび/またはグラフ化された圧力値164を見るために、オンボードプロセッサーまたはリモートプロセッサーによって分析され得る。
【0046】
[0058]したがって、さまざまな実施形態によれば、ワークステーション140は、ハンドヘルド式のデバイス160として具現化され得、カテーテル10の上の圧力センサー30によって感知される圧力値を見るために使用され得る。これは、ユーザーが側脳室100または他の適当な場所における圧力をモニタリングすることを可能にし、所定の圧力などのような適当な圧力が被験者106の脳102の中に維持されているということを確実にすることが可能である。所定の圧力は、単一の値、所定の範囲の値、または、閾値範囲を伴う単一の値(たとえば、選択された所定の値のプラスまたはマイナス)であることが可能である。
【0047】
[0059]上記に議論されているように、水頭症は、頭蓋骨114の中の脳102の中の圧力を増加させる可能性がある。そのような増加した圧力は、頭痛または他の外傷として患者に現れる可能性がある。しかし、患者に起こる外傷の前に、圧力は、一般的に、たとえば側脳室100の中など、頭蓋骨114の中で所定のレベルまで増加する可能性があり、そのレベルは、外傷前のレベルであるが、所定の値または事前選択された値よりも高い。
したがって、たとえばワークステーション140などによる、たとえば、一定のモニタリング、または、選択された周波数または時間におけるモニタリングは、圧力が望ましくないレベルまたは選択されていないレベルまで増加しているということの決定を可能にすることができ、外傷が被験者106に起こる前に、治療介入が起こることが可能である。したがって、ワークステーション140による任意のモニタリング、また、ハンドヘルド式のワークステーション160による任意のモニタリングは、ユーザーへの出力につながる可能性があり、たとえば、アラームが鳴らされ、または、看護師または医師などのような選択された個人に提供される。たとえば、テキストメッセージ、可聴アラーム、色のアラーム、または、他のアラームが、カテーテル10の上の圧力センサー30によって測定される圧力が選択された範囲の上方または外側にあるということを示すために提供され得る。
【0048】
[0060]図5Aおよび図5Bを参照してみると、カテーテル(上記に議論されているカテーテルまたはステント10、10’を含む)は、ナビゲートされる器具によって、被験者106の中に配置され得る。ナビゲートされる器具は、カテーテル10または任意のさまざまな実施形態によるカテーテルの上に直接的に配置されているトラッキングデバイスまたはエレメント200’を含むことが可能であり、または、スタイレット14とともに含まれ得る。トラッキングデバイスは、カテーテル10の上にまたはスタイレット14の上に形成されたワイヤーまたは導電性材料などのコイルを含む、電磁トラッキングデバイスを含むことが可能である。さまざまな実施形態によれば、スタイレット14は、スタイレット14の遠位端部の近くに形成されたトラッキングデバイス200を含むことが可能である。スタイレット14は、図1に図示されているように、および、図5Bにさらに図示されているように、カテーテルのルーメン17の中に設置され得る。
【0049】
[0061]トラッキングデバイス200は、図5Aに図示されているように、ナビゲーションシステム202に相互接続され得る。本明細書でさらに議論されているように、ナビゲーションシステムは、トラッキングシステム204を含むことが可能であり、トラッキングシステム204は、3次元のX、Y、Z位置および3次元のピッチ、ヨー、およびロール向きを含む、空間内のトラッキングデバイス200をトラッキングし、空間内のトラッキングデバイス200の位置および向きを決定することが可能である。スタイレット14は、カテーテル10の中で回転方向におよび軸線方向に固定され得、カテーテル10の一部分またはすべて(トラッキングデバイス200に隣接した部分を含む)の決定を可能にする。代替的に、カテーテル10は、トラッキングデバイス200’を含むことが可能であり、トラッキングデバイス200’は、カテーテル10の埋め込みおよび配置の間に、カテーテル10を直接的にトラッキングすることを可能にする。適当なトラッキングデバイスは、米国特許第8,644,907号に開示されているようなトラッキングデバイスを含むことが可能であり、それは、参照により本明細書に組み込まれている。追加的に、ナビゲーションシステムは、米国特許出願公開第2014/0323852号に開示されているナビゲーションシステムを含むことが可能であり、それは、参照により本明細書に組み込まれている。
【0050】
[0062]図5Aおよび図5Bを引き続き参照すると、カテーテル10は、被験者106の頭蓋骨114の中の開口部またはボア210を介して患者106の中へ挿入され得る。一般的に当技術分野で理解されるように、ボア210は、頭蓋骨114を通して形成された穿頭孔であることが可能である。トラッキングデバイス200’を介して直接的にトラッキングされるか、または、スタイレット14の上のトラッキングデバイス200を介してトラッキングされる、カテーテル10は、次いで、ホール210の中へ挿入され得る。被験者106に対するカテーテル10のナビゲーションは、一般的に当技術分野で知られており、下記に議論されているものなどのような、さまざまなナビゲーション処置および技法にしたがって進行することが可能であり、被験者106の中の選択された場所(所定の
場所または事前選択された場所を含む)の中にカテーテル10を配置することを確実にし、または支援する。さらに、以下の説明は、全体的に、脳102の側脳室の中にカテーテル10を配置することに関連しているが、カテーテル10は、1つの場所から別の場所へ液体を移動または輸送することを支援するために、任意の適当な場所に配置され得るということが理解される。
【0051】
[0063]ナビゲーションシステム202は、電磁ナビゲーションシステムを含むことが可能であり、主として、人間の患者に処置を行うことに関して説明されているが、ナビゲーションシステム202は、他の生物の被験体および/または非生物の被験体に処置を行うために使用され得、それは、米国特許出願公開第2014/0323852号に開示されているようなそれらのナビゲーションシステムを含み、米国特許出願公開第2014/0323852号は、参照により本明細書に組み込まれている。また、本明細書で開示されている処置は、体積(volume)、機械的なデバイス、および/または密閉構造体に対して行われ得る。体積は、生物のまたは非生物の物体のものであることが可能である。被験体は、密閉型の機械的なデバイスを含む物体であることが可能である。
【0052】
[0064]ナビゲーションシステム202は、ナビゲートまたはガイドされる処置を行うことを支援する。ガイドされる処置は、たとえば、外科的処置、神経の処置、脊髄の処置、および、整形外科的処置であることが可能である。ナビゲーションシステム202は、外科医220などのようなユーザーが、カテーテル10などのような器具またはある座標系においてトラッキングされ得る他の適当な器具の位置を、ディスプレイ22の上で見ることを可能にする。座標系は、たとえば、イメージガイド処置などにおいて、イメージに関連している可能性があり、または、イメージレス処置に関連している可能性がある。
【0053】
[0065]ナビゲーションシステム202は、イメージベースのシステムとして、または、イメージレスシステムとして、動作することが可能である。イメージレスシステムとして動作する間に、ナビゲーションシステム202は、被験者スペース(一般的に、被験者106の中および近くに画定されている)を、被験者スペースおよびイメージスペースの両方に位置合わせするというよりも、被験者106の領域を表すグラフィック表示に位置合わせすることが可能である。イメージデータは、器具のさまざまな場所、または、被験者106の解剖学的部分を確認するために取得され得るが、被験者106のイメージデータは、いつも取得される必要はない。被験者106の位置が、トラッキングされ得、また、被験者106に対する器具10の位置が、トラッキングされ得る。
【0054】
[0066]イメージレスシステムとして動作する間に、解剖学的構造体の位置が、器具に対して決定され得、また、解剖学的構造体および器具の位置が、トラッキングされ得る。たとえば、寛骨臼の平面が、器具110によっていくつかのポイントをタッチすることによって決定され得る。別の例として、大腿骨の位置が、同様の様式で決定され得る。器具10および解剖学的構造体の位置は、アイコンまたはグラフィックスによって、ディスプレイの上に示され得る。しかし、ディスプレイは、被験者106からキャプチャーされる実際のイメージデータを示さなくてもよい。地図データ、または、モーフィングされた(morphed)地図データなどのような、他のデータが提供され得る。地図データは、被験者106から発生させられるかまたは一般化されるイメージデータであることが可能である。たとえば、脳地図は、患者の脳のイメージデータ詳細分析に基づいて発生させられ得る。イメージベースのシステムとしてのナビゲーションシステム202の動作が、さらに下記に説明されている。
【0055】
[0067]ナビゲーションシステム202は、イメージングデバイス230を使用してイメージデータを取得するものとして説明されているが、患者および非患者の特定のデータなどの他のデータが取得および/または使用され得る。イメージングデバイス230は、被験者106の術前、術中、または術後のイメージデータおよび/またはリアルタイムイメージデータを取得する。イメージングデバイス230は、たとえば、X線供給源232およびX線受信デバイス234を有するC字型アームとして構成され得る蛍光X線イメージングデバイスであることが可能である。他のイメージングデバイスが、イメージングデバイス230の上に含まれ、および装着され得る。較正およびトラッキングターゲット、および、放射線センサーが含まれ得る。
【0056】
[0068]ナビゲーションシステム202は、イメージングデバイスコントローラー236をさらに含むことが可能である。イメージングデバイスコントローラー236は、イメージングデバイス230を制御し、(i)X線受信セクション234において受信されるX線イメージをキャプチャーし、(ii)X線イメージを保存する。イメージングデバイスコントローラー236は、イメージングデバイス230から分離されており、および/または、イメージングデバイス230の回転を制御することが可能である。たとえば、イメージングデバイス28は、患者106の周りにおいて、選択された方向に移動することが可能である。また、イメージングデバイスは、Minnesotaに事業所を有するMedtronic,Inc.によって販売されているようなO-arm(登録商標)イメージングデバイスを含むことが可能である。
【0057】
[0069]さらに、イメージャートラッキングデバイス240が、イメージングデバイス230の選択された部分の位置をトラッキングするために含まれ、位置合わせを支援するためにイメージデータを取得しながら、被験者106に対するイメージングデバイス230の位置を識別することが可能である。次いで、イメージデータは、イメージングデバイスコントローラー236からナビゲーションコンピューター254の処理モジュールへ、無線でまたはリンク252を介して転送され得る。ナビゲーションコンピューター254は、処理モジュールを含むことが可能であり、処理モジュールは、処置を行うために命令を実行するように構成されている。
【0058】
[0070]ワークステーション254は、ナビゲーションコンピューター254、ナビゲーションディスプレイ256、ユーザーインターフェース258、および、アクセス可能なメモリーシステム260を含むことが可能である。イメージデータは、コントローラー236からワークステーション254へまたはトラッキングシステム204へ送信され得る。ワークステーション254は、ラップトップコンピューターまたはタブレットコンピューターなどのような、ポータブルコンピューターであることが可能である。コンピューターモジュールを含むナビゲーションコンピューター254は、カテーテル10をナビゲートするための命令を実行する汎用プロセッサーを含むことが可能であり、および/または、特定用途向け回路を含むことが可能である。
【0059】
トラッキングシステム204は、本明細書でさらに議論されているように、ナビゲーションデバイスインターフェース(NDI:navigation device interface)262を有するコイルアレイコントローラー(CAC:coil array controller)261を含むことが可能である。
【0060】
[0071]イメージングデバイス230が図5Aに示されているが、任意の他の代替的な2Dイメージング、3Dイメージング、または、時間の経過とともに4次元のイメージングモダリティを含むように取得される3Dイメージングも使用され得る。たとえば、アイソセントリックX線透視法、バイプレーン型X線透視法、超音波、コンピューター断層撮影(CT:computed tomography)、マルチスライスコンピューター断層撮影(MSCT:multi-slice computed tomography)、T1強調磁気共鳴イメージング(MRI:magnetic resonance imaging)、T2強調MRI、高周波数超音波(HIFU:high frequency ultrasound)、ポジトロン放出断層撮影(PET:positron emission tomography)、光コヒーレンス断層撮影(OCT:optical coherence tomography)、血管内超音波(IVUS:intra-vascular ultrasound)、超音波の手術中のコンピューター断層撮影(CT)、単一光子放出型コンピューター断層撮影(SPECT:single photo emission computed tomography)、および/または、平面ガンマシンチグラフィー(PGS:planar gamma scintigraphy)のイメージングデバイスなどの、任意のイメージングデバイスが使用され得る。これらのイメージングデバイスのいずれもが、術前もしくは術後のおよび/またはリアルタイムの被験者106のイメージまたはイメージデータを取得するために使用され得る。また、イメージは、一般的に、2次元または3次元で得られて表示され得る。より進化した形態では、3D表面レンダリング領域は、被験者から実現され、それは、適切な時間にレンダリングされるかまたは変化させられ得る(第4の次元)。3D表面レンダリング領域は、地図または解剖学的モデルマップからの、または、MRI、CT、もしくは心エコー検査モーダリティーによってキャプチャーされる術前のイメージデータからの、被験者データもしくは他のデータを組み込むことによって実現され得る。また、CTと組み合わせたポジトロン放出断層撮影(PET)、または、CTと組み合わせた単一光子放出型コンピューター断層撮影(SPECT)などの、ハイブリッドモーダリティーからのイメージデータセットは、被験者106の中のターゲット部位に到達するために使用されることとなる解剖学的データの上に重ね合わせられた機能的なイメージデータを提供することが可能である。
【0061】
[0072]ナビゲーションシステム202は、トラッキングシステム204をさらに含む。トラッキングシステム204は、ローカライザー264を含み、ローカライザー264は、送信コイルアレイ(TCA:transmit coil array)、トラッキングアレイ、または送信コイルアッセンブリとも称され得る。TCA264は、送信または受信することができるコイルアレイ266を含む。トラッキングシステム204は、CAC261を含む。ローカライザー264、スタイレット14の器具トラッキングデバイス200、または、カテーテル10のトラッキングデバイス200’。トラッキングされる部分は、一般的に、器具と称され得るということ、および、トラッキングデバイスは、一般的に、器具トラッキングデバイスと称され得るということが理解される。また、トラッキングシステムは、動的座標規準系(DRF:dynamic reference frame)270をトラッキングすることが可能である。すべてのトラッキングされる部分は、NDI262を介してCAC261に接続されている。CAC260およびNDI262は、CAC/NDIコンテナ272の中に提供され得る。NDI262は、通信ポートを有することが可能であり、通信ポートは、無線でまたは有線を介してローカライザー264、器具トラッキングデバイス200、および/またはDRF270と通信する。
【0062】
[0073]コイルアレイローカライザー264は、信号を送信することが可能であり、信号は、DRF270および少なくとも1つのトラッキングデバイス(たとえば、器具トラッキングデバイス200)によって受信される。トラッキングデバイス200は、一般的に処置の間に被験者106の中に配置される場所において、器具14に関連付けされ得る。次いで、DRF270は、ローカライザー270および/または他のローカライザーから受信/感知される発生させられた場の信号に基づいて、DRFトラッキングデバイス271から信号を送信および/または提供することが可能である。また、トラッキングデバイス200、270が、TCA264によって感知される場を送信する場合に、トラッキングシステムは、逆に動作させられ得るということが理解される。
【0063】
[0074]DRF270は、NDI262に接続されており、CAC261および/またはナビゲーションコンピューター250に情報を転送することが可能である。DRF270
は、被験者106に固定され、また、ナビゲーションが起こっている領域に隣接して固定され得、被験者106の任意の移動が、ローカライザー264とDRF270との間の相対運動として検出されるようになっている。DRF270は、被験者106と相互接続され得る。任意の相対運動が、CAC260に示され、CAC260は、位置合わせ相関関係を更新し、正確なナビゲーションを維持する。
【0064】
[0075]動作時には、ナビゲーションシステム202が、ディスプレイ256の上に示されているイメージ280によって画定されているものなどのような、イメージデータまたはイメージスペースの中のポイントと、被験者スペースの中の対応するポイント(たとえば、患者の生体構造の中のポイント、または、患者スペースの中のポイント)との間に、マップを生成させる。マップが生成された後に、イメージスペースおよび被験者スペースが互いに位置合わせされる。これは、イメージスペースの中の位置(場所および向き)を、被験者スペース(または、現実のスペース)の中の対応する位置に相関させることを含む。位置合わせに基づいて、ナビゲーションシステム202は、重ね合わせられたイメージにおいて、被験者106のイメージに対して器具14のナビゲートされた位置においてアイコン282(それは、器具の3次元のレンダリングを含むことが可能であり、カテーテル10および/またはスタイレット14を含む)を図示することが可能である。たとえば、アイコン282は、提案された軌道および/または決定された解剖学的ターゲットに対して図示され得る。ワークステーション254は、単独で、および/または、CAC261および/またはC字型アームコントローラー(または、制御モジュール)236と組み合わせて、事前に取得されるイメージまたは地図モデルの上で、トラッキングされる器具14に対して対応するポイントを識別し、ディスプレイ256の上でイメージ280に対して位置を表示することが可能である。この識別は、ナビゲーションまたはローカライゼーションとして知られている。ワークステーション254、CAC261、およびC字型アームコントローラー236、ならびに/または、その選択された部分は、単一のシステムの中へ組み込まれるか、または、単一のプロセッサーまたは制御モジュールとして実装され得る。
【0065】
[0076]被験者106をイメージ280に位置合わせするために、ユーザー220は、事前に取得されたイメージから特定のポイントを選択して保存することによって、および、次いで、ポインタープローブまたは任意の適当なトラッキングされるデバイスを用いて被験者106の上の対応するポイントをタッチすることによって、ポイント位置合わせを使用することが可能である。ナビゲーションシステム202は、選択されているポイントの2つのセットの間の関係を分析し、一致度をコンピューター計算し、それは、イメージデータまたはイメージスペースの中のあらゆるポイントと被験者106または被験者スペースの上のその対応するポイントとの相関関係を可能にする。
【0066】
[0077]位置合わせを行うために、またはマップを形成するために選択されるポイントは、解剖学的ランドマークまたは人工的なランドマークなどのような、基準マーカーである。繰り返しになるが、基準マーカーは、イメージの上で識別可能であり、被験者106の上で識別可能およびアクセス可能である。基準マーカーは、被験者106の上に配置される人工的なランドマーク、または、イメージデータの中で容易に識別され得る解剖学的ランドマークであることが可能である。
【0067】
[0078]また、ナビゲーションシステム202は、解剖学的な表面情報または経路情報(自動位置合わせと称される)を使用して位置合わせを行うことが可能である。また、ナビゲーションシステム202は、コンター(contour)アルゴリズム、ポイントアルゴリズム、または密度比較アルゴリズムを使用することによって、取得される2Dイメージを利用して、3D体積イメージを位置合わせすることによって、2Dから3Dへの位置合わせを行うことも可能である。
【0068】
[0079]位置合わせ精度を維持するために、ナビゲーションシステム202は、位置合わせおよびナビゲーションの間に、DRF270によって、被験者106の位置をトラッキングする。これは、被験者106、DRF270、およびローカライザー264が、処置の間にすべて移動するからである。代替的に、被験者106は、位置合わせが起こると、たとえば頭部保持具を用いて、動かないように保持され得る。したがって、ナビゲーションシステム202が、被験者106の位置、または、被験者106の生体構造の領域をトラッキングしない場合には、位置合わせの後の任意の被験者移動が、対応するイメージの中の不正確なナビゲーションを結果として生じさせることとなる。DRF58は、トラッキングシステム204が生体構造をトラッキングすることを可能にし、位置合わせの間に使用され得る。DRF270は被験者106に剛体的に固定されているので、生体構造またはローカライザー264の任意の移動が、ローカライザー264とDRF270との間の相対運動として検出される。この相対運動は、NDI262を介して、CAC261および/またはプロセッサー250と通信され、それは、位置合わせ相関関係を更新し、それによって、正確なナビゲーションを維持する。
【0069】
[0080]トラッキングシステム204は、患者スペースに隣接してローカライザー264を配置し、EM場(ナビゲーションフィールドと称される)を発生させることが可能である。ナビゲーションフィールドまたは患者スペースの中のポイントは、一意的な場の強度および方向に関連付けされるので、トラッキングシステム204は、トラッキングデバイス200における場の強度および方向またはEM場の成分を測定することによって、器具14の位置(それは、場所および向きを含むことが可能である)を決定することが可能である。DRF270は、被験者106に固定されており、ナビゲーションフィールドの中の被験者106の場所を識別する。トラッキングシステム204は、ローカライゼーションの間のトラッキングシステム204と器具14との相対位置を連続的に決定し、この空間的情報を被験者位置合わせデータに関連付ける。これは、被験者106の中で、および/または、被験者106に対して、器具14のイメージガイダンスを可能にする。
【0070】
[0081]最大精度を得るために、それは、少なくとも6自由度のそれぞれにDRF270を固定するように選択され得る。したがって、DRF270、または、トラッキングデバイス200などの任意のトラッキングデバイスは、被験者106の一部分に対する軸線方向運動X、並進運動Y、回転運動Z、ヨー、ピッチ、およびロールに関して固定され得、DRF270は、被験者106に取り付けられている。任意の適当な座標系が、さまざまな自由度を説明するために使用され得る。このように被験者106に対してDRF270を固定することは、ナビゲーションシステム202の最大精度を維持することを支援することが可能である。
【0071】
[0082]器具14は、上記に議論されているように、スタイレットを含むことが可能である。しかし、含まれている議論は、器具としてカテーテル10、10’、60を含むことも可能である。したがって、器具14に対する参照は、トラッキングおよびナビゲートされ得る器具に限定することを意図していない。
【0072】
[0083]したがって、ナビゲーションシステム202は、トラッキングシステム204によってカテーテル10を設置するために使用され得る。上記に議論されているように、これは、MRIイメージデータを含む、被験者106のイメージデータを取得することによって行われ得る。MRIイメージデータは、側脳室、第1、第2、または第3の脳室などを含む、選択された脳室の中などに、カテーテル10を配置するための場所を決定するために分析され得る。この位置は、解剖学的ターゲットとして識別され、ナビゲーションを支援することが可能である。次いで、ナビゲーションシステム202は、被験者106の被験者スペースをイメージ280のイメージスペースに位置合わせすることが可能であり、カテーテル10の場所は、イメージ280の上の重ね合わせられたアイコン282として識別され得る。次いで、ユーザー220は、被験者106の頭蓋骨114および脳102の中へカテーテル10を移動させ、カテーテル10を配置する間に、ディスプレイ256を見ることが可能である。したがって、ユーザー220は、被験者106の中のカテーテル10の位置を決定するために、カテーテル10を直接的に見る必要がない。上記に議論されているように、カテーテル10は、直接的にその上にトラッキングデバイス200’を含むことが可能であり、または、カテーテル10の位置は、カテーテル10の中に配置されているスタイレット14の上のトラッキングデバイス200のトラッキングに基づいて決定され得る。器具のルーメンまたはカニューレの中に配置されている、スタイレット14などのようなスタイレットをトラッキングすることは、さまざまな実施形態にしたがって起こることが可能であり、それは、米国特許第8,644,907号に開示されているものを含み、それは、参照により本明細書に組み込まれている。
【0073】
[0084]それにもかかわらず、ユーザー220または任意の適当なユーザーは、たとえば水頭症を治療するなど、被験者106を治療するためにシャントシステムを埋め込むために、被験者106の中のカテーテル10の配置を決定することが可能である。被験者106の中のカテーテル10の配置は、ナビゲーションシステム202によって行われ、カテーテル10の選択された場所が埋め込みの間にまたは埋め込みに続いて到達されたということを確保または確認することを支援することが可能である。カテーテル10の埋め込みが起こると、次いで、側脳室100の中の圧力は、上記に議論されている圧力センサー30などのような圧力センサーを使用して、モニタリングされ得る。次いで、トランシーバー120を含むモニタリングシステム140は、カテーテル10における圧力(側脳室100の中の圧力を含む)を一定にモニタリングするために、または、選択された時間または周波数においてモニタリングするために使用され得る。したがって、カテーテル10は、ナビゲーションシステム202によって、被験者106の脳102の中の実質的に正確な場所に配置され得、側脳室100の中の圧力は、カテーテル10によって含まれた圧力センサー30などのような圧力センサーによって、一貫してモニタリングされ得る。
【0074】
[0085]さらに、カテーテル10は、ナビゲーションシステム202によって埋め込まれる必要はなく、任意の適当な処置による任意の適当なシステムによって埋め込まれ得るということが理解される。さらに、上記に議論されている例示的な実施形態はカテーテル10を参照しているが、任意の適当なカテーテルまたはシャントが、埋め込まれ得、また、上記に議論されているものなどのような、適当な圧力センサーを含むことが可能であるということが理解される。したがって、カテーテル10は、一般的に、埋め込まれることとなるカテーテルに関するが、カテーテル10’およびカテーテル60を参照することも可能である。そのうえ、上記に議論されているものを含む、任意の適当な圧力センサーが、それぞれのカテーテルとともに提供され得、上記に議論されているように、圧力センサー30だけを含むカテーテル10が提供される必要はない。さまざまな例示的な実施形態において議論されている圧力センサーは、本明細書で開示されている圧力センサーのいずれかを含むことが可能である。さらに、選択されたカテーテルは、圧力センサー30および圧力センサーアッセンブリ50などのような、複数のタイプの圧力センサーを含むことが可能であるということが理解される。
【0075】
[0086]図5Aを引き続き参照すると、上記に議論されているものを含むさまざまな実施形態による圧力センサー30~30b、30’~30b’は、ナビゲーションシステム202に圧力情報を提供するために使用され得る。上記に開示されているように、圧力情報は、無線で、有線で、または、それらの組み合わせで、ナビゲーションシステム202に送信され得る。圧力情報は、ナビゲーションシステムによって使用され得、たとえば、ディスプレイ256の上に提示される。圧力情報は、関連の場所情報を提供する際に、および、場所を確認するために、ユーザー220を支援することが可能である。たとえば、圧力測定は、低下されるべき高い圧力を有する脳室の中にシャントが適正に設置されているということを決定するのに役立つことが可能である。ナビゲーションの間の圧力モニタリングは、選択された埋め込み場所からシャントを通して流れが起こっているということ、シャントが大脳から離れて設置されているということなどを確実にすることを助けることが可能である。したがって、圧力センサーからのシングル(single)は、ユーザー220が被験者106の中の器具(シャント10を含む)の場所を「感じる」ことを支援することが可能である。
【0076】
[0087]例示的な実施形態が提供され、本開示が徹底されるように、および、本開示がその範囲を当業者に完全に伝えるようになっている。特定のコンポーネント、デバイス、および方法の例などの多数の具体的な詳細が述べられており、本開示の実施形態の完全な理解を提供する。具体的な詳細は用いられる必要がないということ、例示的な実施形態は多くの異なる形態で具現化され得るということ、および、いずれも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないということが当業者には明らかになることとなる。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術が、詳細には説明されていない。
【0077】
[0088]実施形態の先述の説明は、図示および説明の目的のために提供されてきた。包括的であるということ、または、本開示を限定するということは意図していない。特定の実施形態の個別のエレメントまたは特徴は、概して、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能なときには、置き換え可能であり、具体的に示されるかまたは説明されていなくても、選択された実施形態で使用され得る。また、同じことが、多くの方式で変化させられ得る。そのような変形例は、本開示からの逸脱としてみなされるべきではなく、すべてのそのような修正例は、本開示の範囲の中に含まれるということを意図している。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B