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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-13
(45)【発行日】2022-10-21
(54)【発明の名称】動物用飼料給餌器
(51)【国際特許分類】
   A01K 5/02 20060101AFI20221014BHJP
   A01K 15/02 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
A01K5/02
A01K15/02 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021503187
(86)(22)【出願日】2018-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 AT2018060252
(87)【国際公開番号】W WO2019191791
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-03-29
(31)【優先権主張番号】A50282/2018
(32)【優先日】2018-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】520386833
【氏名又は名称】ウィンゴールド ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】WINGOLD GMBH
【住所又は居所原語表記】Bauernstrasse 9 4600 Wels (AT)
(74)【代理人】
【識別番号】100116850
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 隆行
(74)【代理人】
【識別番号】100165847
【弁理士】
【氏名又は名称】関 大祐
(74)【代理人】
【識別番号】100220696
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一郎
(72)【発明者】
【氏名】ホルツバウアー ペトラ
【審査官】中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】西独国実用新案公開第29708195(DE,U)
【文献】独国実用新案第202008011742(DE,U1)
【文献】実開昭53-041279(JP,U)
【文献】米国特許第05555843(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 5/00 - 5/02
A01K 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略垂直を向き、底部に向かって開いた管(1)であって、前記管(1)の上部セクションに設けられた動物用飼料のための少なくとも1つの充填用開口部(2)を有するものを備える、動物用飼料給餌器において、
前記管(1)の長手方向軸に直交して前記管(1)の内部を通って突出する少なくとも2本の弾性ケーブル(3)が、互いに上下に配置され、空きスペース(4)が、各ケーブル(3)の上方に残って前記動物用飼料の1つの個別の単位部分のみの受け入れを可能にし、各ケーブル(3)が、前記それぞれの弾性ケーブル(3)に略垂直に、管壁の開口部(6)を介して外側に延びる関連する引くための要素(5)の一端に接続され、咥えるための要素(7)が、前記引くための要素(5)の、前記管(1)の外側に配置された端部に固定されることを特徴とする、
動物用飼料給餌器。
【請求項2】
馬用の動物用飼料給餌器である請求項1に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項3】
前記引くための要素(5)のための前記開口部(6)の直径が、前記弾性ケーブル(3)の直径よりも小さいことを特徴とする、
請求項1又は2に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項4】
前記弾性ケーブル(3)のそれぞれの上方にあるそれぞれの前記空きスペース(4)における充填レベルの検出を可能にする観察用開口部(8)が前記管壁に設けられることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか一項に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項5】
前記長手方向に延びるフレキシブルホース(9)が前記管(1)内に配置されることと、各弾性ケーブル(3)の隣に平行に隣接要素(10)が配置され、前記フレキシブルホース(9)が、前記弾性ケーブル(3)と前記それぞれの隣接要素(10)との間に延び、初期位置では前記弾性ケーブル(3)と前記それぞれの隣接要素(10)との間で締め付けられることとを特徴とする、
請求項1から4のいずれか一項に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項6】
飼料供給のための拡張された受け入れスペース(11)が前記フレキシブルホース(9)の上端に接続されることを特徴とする、
請求項5に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項7】
前記隣接要素(10)が硬質なボルトまたは弾性ケーブルによって形成されることを特徴とする、
請求項5または6に記載の動物用飼料給餌器。
【請求項8】
食品に使用しても安全な弾性材料から構成された減衰要素が各引くための要素(5)に割り当てられ、前記減衰要素が、無負荷の初期位置では、前記引くための要素(5)の領域において前記咥えるための要素(7)と前記管(1)の外壁との間に配置されることを特徴とする、
請求項1から7のいずれか一項に記載の動物用飼料給餌器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略垂直を向き、底部に向かって開いた管であって、管の上部セクションに設けられていた動物用飼料のための少なくとも1つの充填用開口部を有する管を備える動物用飼料給餌器、特に馬用の動物用飼料給餌器に関する。
【背景技術】
【0002】
飼料を出すことと組み合わされた、動物の退屈しのぎのためのアイテムが多くの実施形態で知られている。小動物用のこれらのデバイスの多くは、主に特定の訓練効果を念頭に置いてもっぱら設計されているが、馬用のデバイスでは、馬が馬房で過ごす比較的長い時間をより我慢しやすい時間にすることが主に重要である。馬房内で比較的長い時間を過ごすとき、馬は、例えば、熊癖、飼い桶かじりなど、退屈によって引き起こされる異常な行動をするようになる傾向がある。この行動を防ぐために、自ら退屈しのぎをするための手段を馬に提供する一連のデバイスが開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1(米国特許出願公開第2011/005469号明細書)は、馬房に吊すことができ、小さな餌アイテムを配置できるいくつかの窪みを周囲表面に有する円筒形の装置を記載している。生じる問題は、配置されたすべての餌またはおやつアイテムに一度に馬がアクセスでき、そのために馬が個々の餌アイテムを摂取する速さを制御できないことである。提供される餌アイテム、例えばリンゴまたはさらにはペレット状の濃厚飼料や穀類はおやつであるため、馬のモチベーションを高める。しかしながら、同時に、人間のほとんどの場合と同様に、これらのおやつは適度である場合に限り健康的であるため、一度に大量に摂取されるべきではない。特に濃厚飼料の場合、重要なのは量そのものではなく、馬が濃厚飼料をできるだけゆっくりと摂取することが主に望ましいということである。このようにすることでのみ、十分な唾液分泌および消化が確保でき、それにより疝痛を予防できる。しかしながら、上記文献にある装置のように、装置に追加のデバイスがない場合、馬の飼い主がいない場合に飼料またはおやつの給餌を制御する選択肢はない。
【0004】
このタイプのさらなる装置が、例えば、特許文献2(独国実用新案第202007002067号明細書)に開示されている。この場合には、底部で閉じられ、横方向の穴が設けられた管が、壁に枢動可能に取り付けられる。管は馬がぶつかると揺れることができ、そうするとバラ飼料が横方向の穴から落ちることができる。すべての飼料に一度にアクセスできるわけではないが、この装置はバラ飼料にのみ適している。とても単純な設計であるため、馬は管にぶつかるだけで十分であり、すべての個々の行動が即座に報われるため、馬にとっての遊びの効果も低い。
【0005】
犬を訓練するために特に開発された装置が、例えば、特許文献3(独国実用新案第202008011742号明細書)に開示されている。これは、餌を送達するための開口部を下部周辺領域に有する中空管の形態をしたプレイタワーである。複数の別個のステージが管内に挿入され、ステージでは外側のストラップを介して犬が引き抜くことができる。内側に配置された個々の餌アイテムは順番に送達され得る、または、1つの餌アイテムだけが一番上に挿入された場合、その餌は動物が複数回行動した後にのみ放出され得る。この設計の欠点は、いくつかの餌アイテムが挿入された場合に、いくつかの餌アイテムは、動物が正しい順番でステージを引き出したときにのみ順番に送達されることである。しかしながら、例えば上方のステージが最初に取り除かれ、最も下のステージが最後に取り除かれると、すべての餌アイテムが同時に送達開口部から出ることになり、これもまた、動物が一度に摂取する餌アイテムが多すぎるという望ましくない影響をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記の欠点を取り除く動物用飼料給餌器を提供することである。固形飼料またはさらにはバラ飼料のいくつかの単位部分が装置に貯蔵され、それぞれが計量されて個別に給餌され得ることが許容されるべきである。飼料は、動物が給餌器で遊んで退屈しのぎをした後に送達されるが、すべての個々の行動によって飼料が送達されるわけではなく、それにより、一方では動物が関心を保ち、他方では単位部分がより長い期間にわたって送達される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は、管の長手方向軸に直交して管の内部を通って突出する少なくとも2本の弾性ケーブルが互いに上下に配置され、空きスペースが各ケーブルの上方に残って動物用飼料の1つの個別の単位部分のみの受け入れを可能にし、各ケーブルが、それぞれの弾性ケーブルに略垂直に、管壁の開口部を介して外側に延びる関連する引くための要素の一端に接続され、咥えるための要素が、引くための要素の、管の外側に配置された端部に固定されるという事実によって、本発明によって達成される。固形飼料の場合、単位部分は、例えば1つのリンゴとすることができる。よって、飼料給餌器の最小の設計では、単位部分は、充填された場合に、それぞれ設けられた空きスペースに2つのリンゴを収容し、それぞれが弾性ケーブルによって留め置かれる。しかしながら、実際には、動物用飼料給餌器は、より大きくなるようにサイズ決めされ、いくつかの弾性ケーブルおよびその上に構成される空きスペースを、例えば4、5、6、または7つ収容する。弾性ケーブルによって設けられる区分が多いほど、動物はより長くデバイスで退屈しのぎをすることができ、より上の区分から単位部分をから解放することがますます困難になるため、飼料の送達は動物の行動の数に比例して増加しない。咥えるための要素を動物が引っ張ると、弾性ケーブルが引くための要素によって横に動かされ、それにより、ケーブルの上方に配置された単位部分が落下できるのに十分な断面が管内に露出する。しかしながら、このことは、単位部分が最も下にある単位部分であるか、それぞれのケーブルの下方にある空きスペースが空いている場合にのみ発生する。そこに既に単位部分がある場合、次の単位部分は十分に滑り落ちることができず、引くためのユニットが解放されたときに元の空きスペースに弾性ケーブルによって保持され続ける。
【0008】
引くための要素のための開口部の直径が弾性ケーブルの直径よりも小さいことは、さらなる有利な特徴である。その結果、引くための要素を動物が非常に強く引っ張っても、弾性ケーブルが開口部内に引っ張られて、そこに捉えられたりそこで損傷したりすることはあり得ない。これにより、装置の機能的信頼性が向上する。
【0009】
さらなる有利な特徴によれば、弾性ケーブルのそれぞれの上方におけるそれぞれの空きスペースにおける充填レベルの検出を可能にする観察用開口部が管壁に設けられることが提供される。これにより、動物の飼育者が、どの空きスペースにまだ飼料部分が含まれているかを簡単に確認できるため、補充が容易になる。いくつかの小さな開口部もしくは窓のいずれかを管壁に設けることもできる、またはさらには例えば、弾性ケーブルの上方のすべての空きスペースを見ることができる細長いスロットを管壁に設けることもできる。
【0010】
本発明の代替的な実施形態によれば、長手方向に延びるフレキシブルホースが管内に配置され、各弾性ケーブルの隣に平行に隣接要素が配置され、フレキシブルホースが弾性ケーブルとそれぞれの隣接要素との間に延び、初期位置では弾性ケーブルとそれぞれの隣接要素との間で締め付けられることが提供される。本実施形態によって、例えば、飼料給餌器を使用して比較的長期間にわたって部分に濃厚飼料混合物、穀類などのバラ飼料を供給することも可能である。バラ飼料の単位部分は、それぞれの締め付けられたセクションの上方にある空きスペースにあるホースセクションに集まり得る。動物に関する動作モードは同じままである。咥えるための要素を動物が引っ張り、その結果、弾性ケーブルが隣接要素から引き離されることにより、締め付けられたホースセクションが解放され、飼料が滑り落ちることができる。また、この場合、下方に配置されたホースセクションにまだ完全に飼料を充填されていない場合、または下方に配置されたホースセクションが、飼料を動物に送達する最も下にある部分である場合にのみ、飼料はさらに滑り落ちることができる。一般に、少量の単位部分のみが常に放出され、その後、その下方に配置されたホースセクションに入るか、動物に給餌され得る。
【0011】
飼料供給のための拡張された受け入れスペースがフレキシブルホースの上端に接続されることはさらに有利な特徴である。装置のサイズに応じて、対応する供給容器を上部に設けることができる。最も単純な場合では、受け入れスペースは、管の内部に固定されるフレキシブルホースの最も上部にある拡張されたセクションである。しかしながら、漏斗の形状で先細りする貯蔵容器がホースに接続されて、それが次に飼料供給のための対応する受け入れスペースを形成してもよい。
【0012】
隣接要素が硬質なボルトまたは弾性ケーブルによって形成されることは、さらなる有利な特徴である。これらの変形形態は、簡素で費用効果の高い方法で飼料給餌器を製造することに関して有利であることが判明している。
【0013】
最後に、食品に使用しても安全な弾性材料から構成された減衰要素が各引くための要素に割り当てられ、減衰要素が、無負荷の初期位置では、引くための要素の領域において咥えるための要素と管の外壁との間に配置されることは、さらなる有利な特徴である。咥えるための要素が引っ張られてから解放されると、咥えるための要素は管内の弾性ケーブルによって管の外壁に跳ね返る。これによりノイズが発生し、管壁や咥えるための要素でのより急速な摩耗につながり得る。減衰要素は、ノイズおよび摩耗を最小化するショックアブソーバとして使用される。1つの可能な設計では、減衰要素は、例えば、引くための要素を取り囲み、それにより初期位置において咥えるための要素と管との間でスペーサとして使用される一片の弾性ホースとすることができる。
以下、例示された実施形態および添付の図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の第1の実施形態の概略縦断面図を示している。
図2図2は、初期位置における図1の実施形態の概略断面図を示している。
図3図3は、作動された引くための要素を備えた図1の実施形態の概略断面図を示している。
図4図4は、本発明の第2の実施形態の概略縦断面図を示している。
図5図5は、初期位置における図4の実施形態による概略断面図を示している。
図6図6は、作動された引くための要素を備えた図4の実施形態の概略断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、例えばリンゴを送達するために設けられた、本発明による飼料給餌器の第1の実施形態を概略的に示している。飼料給餌器は、底部に向かって開いた細長い管1を備える。管は、動物にとって安全な木材または別の固体材料から製造され得る。あるいは、飼料給餌器の外側部分またはその少なくともセクションはまた、例えばなめるための物質など、食用の材料から製造され得る。充填用開口部2は上端に配置される。管1は、馬房に垂直に、例えば咥えるための要素7が馬に面するようにストラップで格子棒に固定される。
【0016】
図示の例示された実施形態では、装置は、4つのリンゴを受け入れることができる装置である。装置に充填するために、1つのリンゴが充填用開口部2内に押し込まれ、次に、弾性ケーブル3を横に引っ張ってリンゴを下方に運ぶために、引くための要素5が咥えるための要素7を介して引っ張られる。弾性ケーブル3間の空きスペース4は、正確にリンゴ1つだけのためのスペースが存在するような高さのスペースである。個々のリンゴの位置は、観察用開口部8を介して確認することができ、これにより充填プロセスが容易になる。観察用の窓の位置に応じて、引くための要素5および弾性ケーブル3への容易なアクセスも可能にし得、それにより、動物の飼育者は、例えば部分のサイズを変更したい場合、必要に応じて、個々のケーブル3および引くための要素5を挿入または除去することができる。
【0017】
動物が装置で遊び始めるとすぐに、動物は咥えるための要素7を唇および歯で掴もうとし、これにより引くための要素5を任意の順番で引っ張る。弾性ケーブル3の初期位置を図2に示す。弾性ケーブル3は管1の内部スペースを通って中央に突出しているため、その上方に配置されたリンゴはそれ以上滑り落ちることができない。ここで動物が関連する咥えるための要素7を引っ張ると、咥えるための要素が完全に引き出された場合に、図3のような位置が実現される。これで、下方に配置された空きスペース4にリンゴが既に存在しない場合に、リンゴがさらに移動できる十分なスペースができる。空きスペース4が既に占有されている場合、リンゴは上下に積み重なり、引くためのユニット5が解放されると、弾性ケーブル3はその初期位置に戻り、これにより、その上にあるリンゴをその位置にしっかりと保持する。
【0018】
装置が損傷しないことを確保するために、または動物が咥えるための要素7をあまりにも強く引っ張った場合に弾性ケーブルが引くための要素5のための開口部6内に引っ張られてそこに捉えられないことを確保するために、開口部6の直径が弾性ケーブル3の厚さよりも小さくされる。
【0019】
バラ飼料のための本発明による飼料給餌器の代替的な実施形態を図4から図6に示す。管1、および弾性ケーブル3、空きスペース4、引くための要素5、および咥えるための要素7を備えた個々のセクションは、図1から図3までの実施形態のものと同じように構成される。管1の上端では、フレキシブルホース9が管1の内壁に取り付けられる。結果として、充填用開口部2もまた、上からの単純な充填を可能にするために異なって構成される。フレキシブルホースの最も上にあるセクションは幾分拡張されており、飼料供給のための受け入れスペース11を形成する。
【0020】
弾性ケーブル3に加えて、隣接要素10が弾性ケーブル3に平行に配置される。それにより、管1の内部に延びるフレキシブルホース9は、それぞれ個々のセクションにおいて、隣接要素10とフレキシブルケーブル3との間で締め付けられる。よって、空きスペース4に配置されたフレキシブルホース9のセクションでは、バラ飼料の単位部分が蓄積し得る。引くための要素5を引っ張ることにより、これらの単位部分は段階的に下向きに滴り落ちる。
【0021】
図5の断面図に示されるように、弾性ケーブル3は、初期位置では隣接要素10に対して配置され、よって、それらの間に配置されたフレキシブルホース9は締め付けられる。図6に示すように、ここで動物が咥えるための要素7を介して引くための要素5を引っ張り、それにより弾性ケーブル3を横に引っ張る場合、その下方にある空きスペース4にスペースがあれば、上記飼料が下向きに滴り落ちるためのバラ飼料用の通路開口部ができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6