(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-14
(45)【発行日】2022-10-24
(54)【発明の名称】禁止ネットワークリスト管理
(51)【国際特許分類】
H04W 60/00 20090101AFI20221017BHJP
H04W 92/08 20090101ALI20221017BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20221017BHJP
【FI】
H04W60/00
H04W92/08
H04W48/16
(21)【出願番号】P 2020503702
(86)(22)【出願日】2018-07-12
(86)【国際出願番号】 US2018041815
(87)【国際公開番号】W WO2019032236
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2021-06-23
(32)【優先日】2017-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スワティ・シシャドリ
(72)【発明者】
【氏名】コゴル・ティナ
(72)【発明者】
【氏名】アビシェーク・バトナーゲル
(72)【発明者】
【氏名】モナ・アグラワール
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0117184(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105530699(CN,A)
【文献】特表2015-523775(JP,A)
【文献】3GPP TS 23.122 V14.3.0 (2017-06),2017年06月15日,P.10-12,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.122/23122-e30.zip>
【文献】3GPP TS 24.301 V14.4.0 (2017-06),2017年06月16日,P.76-78,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/24_series/24.301/24301-e40.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)による、ワイヤレス通信のための方法であって、
訪問先ネットワークからメッセージを受信するステップであって、前記メッセージが、アタッチ拒否メッセージ、トラッキングエリア更新(TAU)拒否メッセージ、またはサービス拒否メッセージを含む、ステップと、
前記訪問先ネットワークが
一時禁止PLMNリストである第1のリスト内にあると決定するステップであって、前記第1のリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、前記UE上に存在する、ステップと、
前記訪問先ネットワークが前記第1のリスト内にあることに応答して、前記訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定するステップと、
前記訪問先ネットワークが前記第1のリスト内にあることに応答して、前記訪問先ネットワークに関連付けられた前記カウンタを増分するステップと、
前記カウンタの前記値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、
前記第1のリストから前記訪問先ネットワークを削除するステップと、
前記訪問先ネットワークを
基礎ファイル禁止PLMNリストである第2のリストに追加するステップであって、前記第2のリストが前記SIM内に存在する、ステップと
、
前記UEが電源オフされたことに応答して、前記第1のリストにおけるすべてのエントリを削除するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記訪問先ネットワークにキャンプオンするステップをさらに備え、前記キャンプオンすることが、
前記訪問先ネットワークにおいてセルを探索することと、
前記セルを選択することと、
前記UEの制御チャネルを前記セルに同調させることと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記訪問先ネットワークがホームネットワークとは異なる、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージが非完全性保護拒否メッセージを含み、前記訪問先ネットワークが許可されないことを示す原因値をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記原因値が、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)原因#11を含む、
請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
ワイヤレス通信のための装置であって、
訪問先ネットワークからメッセージを受信するための手段であって、前記メッセージが、アタッチ拒否メッセージ、トラッキングエリア更新(TAU)拒否メッセージ、またはサービス拒否メッセージを含む、手段と、
前記訪問先ネットワークが
一時禁止PLMNリストである第1のリスト内にあると決定するための手段であって、前記第1のリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、ユーザ機器(UE)上に存在する、手段と、
前記訪問先ネットワークが前記第1のリスト内にあることに応答して、前記訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定するための手段と、
前記訪問先ネットワークが前記第1のリスト内にあることに応答して、前記訪問先ネットワークに関連付けられた前記カウンタを増分するための手段と、
前記カウンタの前記値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、
前記第1のリストから前記訪問先ネットワークを削除するための手段と、
前記訪問先ネットワークを
基礎ファイル禁止PLMNリストである第2のリストに追加するための手段であって、前記第2のリストが前記SIM内に存在する、手段と
、
前記UEが電源オフされたことに応答して、前記第1のリストにおけるすべてのエントリを削除するための手段と
を備える装置。
【請求項7】
前記訪問先ネットワークにキャンプオンするための手段をさらに備え、前記キャンプオンすることが、
前記訪問先ネットワークにおいてセルを探索するための手段と、
前記セルを選択するための手段と、
前記UEの制御チャネルを前記セルに同調させるための手段と
を備える、請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
コンピュータによって実行されると、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータによって実行させるワイヤレス通信のためのコードを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年8月10日に出願された米国仮出願第62/543,473号、および2018年7月10日に出願された出願第16/031,803号の利益を主張する。
【0002】
以下は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ユーザ機器(UE)のための禁止ネットワークリストの管理に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE)システムまたはLTEアドバンスト(LTE-A)システムなどの第4世代(4G)システムと、ニューラジオ(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムとを含む。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含み得る。
【0004】
非アクセス層(NAS)レイヤは、(ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークまたは発展型ユニバーサルモバイル電話システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)などの)ネットワークへのアクセスのための、UEとモビリティ管理エンティティ(MME)との間の非無線シグナリングを伝えるために使用されるプロトコルのセットである。NASの一部であるこれらのプロトコルの主要な機能は、UEモビリティ、発展型パケットシステム(EPS)ベアラ管理、認証、セキュリティ制御、および接続管理のサポートを含み得る。UEは、UEとNASとの間で送信されるメッセージを介してNASと通信し得る。典型的には、UEとMMEとの間の第1のNASメッセージはアタッチ要求であり得るが、他のメッセージタイプはサービス要求または接続性要求メッセージを含み得る。
【0005】
UEとMMEとの間で送られる初期メッセージは、保護されていないことがある。したがって、保護されていないNASメッセージは、不正な基地局などの攻撃者によって傍受され、悪用されることがある。別の事例では、不正な基地局は、UEに対するサービス拒否(DoS)攻撃を開始することがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
説明する技法は、本開示の様々な態様による、ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストの管理をサポートする、改善された方法、システム、デバイス、または装置に関する。
【0007】
ワイヤレス通信の方法について説明する。方法は、訪問先ネットワークからメッセージを受信するステップと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあると決定するステップであって、第1の禁止ネットワークリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、UE上に存在する、ステップと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定するステップと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタを増分するステップと、カウンタの値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、第1の禁止ネットワークリストから訪問先ネットワークを削除するステップと、訪問先ネットワークを第2の禁止ネットワークリストに追加するステップであって、第2の禁止ネットワークリストがSIM内に存在する、ステップとを含み得る。
【0008】
ワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、訪問先ネットワークからメッセージを受信するための手段と、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあると決定するための手段であって、第1の禁止ネットワークリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、ユーザ機器(UE)上に存在する、手段と、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定するための手段と、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタを増分するための手段と、カウンタの値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、第1の禁止ネットワークリストから訪問先ネットワークを削除するための手段と、訪問先ネットワークを第2の禁止ネットワークリストに追加するための手段であって、第2の禁止ネットワークリストがSIM内に存在する、手段とを含み得る。
【0009】
ワイヤレス通信のための別の装置について説明する。装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、訪問先ネットワークからメッセージを受信することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあると決定することであって、第1の禁止ネットワークリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、ユーザ機器(UE)上に存在する、決定することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタを増分することと、カウンタの値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、第1の禁止ネットワークリストから訪問先ネットワークを削除することと、訪問先ネットワークを第2の禁止ネットワークリストに追加することであって、第2の禁止ネットワークリストがSIM内に存在する、追加することとを装置に行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0010】
ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、訪問先ネットワークからメッセージを受信することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあると決定することであって、第1の禁止ネットワークリストが、加入者識別モジュール(SIM)の外の、ユーザ機器(UE)上に存在する、決定することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタの値を決定することと、訪問先ネットワークが第1の禁止ネットワークリスト内にあることに応答して、訪問先ネットワークに関連付けられたカウンタを増分することと、カウンタの値が最大カウンタ値に等しいことに応答して、第1の禁止ネットワークリストから訪問先ネットワークを削除することと、訪問先ネットワークを第2の禁止ネットワークリストに追加することであって、第2の禁止ネットワークリストがSIM内に存在する、追加することとを行うためにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】ワイヤレス通信のためのシステムの一例を示す図である。
【
図2】本開示の態様による、UE内のSIM上の禁止ネットワークリストの管理をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図3】本開示の態様による、UE内のSIM上の禁止ネットワークリストの管理のための方法を示す図である。
【
図4】本開示の態様による、UEが電源オフされたかまたはSIMが取り外されたときの禁止ネットワークリストの管理のための方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
非アクセス層(NAS)レイヤは、(ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークまたは発展型ユニバーサルモバイル電話システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)などの)ネットワークへのアクセスのための、UEとモビリティ管理エンティティ(MME)との間の非無線シグナリングを伝えるために使用されるプロトコルのセットである。NASの一部であるこれらのプロトコルの主要な機能は、UEモビリティ、発展型パケットシステム(EPS)ベアラ管理、認証、セキュリティ制御、および接続管理のサポートを含み得る。UEは、UEとNASとの間で送信されるメッセージを介してNASと通信し得る。典型的には、UEとMMEとの間の第1のNASメッセージはアタッチ要求であり得るが、他のメッセージタイプはサービス要求または接続性要求メッセージを含み得る。UEがネットワークにとって新しいものである場合、MMEはUEの識別情報(たとえば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI))を求めることもある。
【0013】
UEの電源が入れられると、UEはパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)と連絡を取ろうと試みる。PLMNは、モバイル国コード(MCC)およびモバイルネットワークコード(MNC)によって識別され得る。連絡されるべき特定のPLMNは、自動的にまたは手動でのいずれかで選択され得る。UEは、選ばれたPLMNの適切なセルを探し、利用可能なサービスを提供するそのセルを選び、その制御チャネルに同調する。この選ぶこと(choosing)または選択(selection)は、「セルにキャンプオンすること」として知られている。「セル」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局との通信に使用される論理通信エンティティを指し、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。次いで、UEは、必要な場合、選ばれたセルの登録エリアにおいて、その存在を、ロケーション登録(LR)、汎用パケット無線サービス(GPRS)アタッチ、またはIMSIアタッチ手順によって登録し得る。UEがセルのカバレージを失ったか、またはより適切なセルを見つけた場合、UEは、選択されたPLMNの最も適切なセルに再選択し、そのセルにキャンプオンする。新しいセルが異なる登録エリア内にある場合、LR要求が実行される。UEがPLMNのカバレージを失った場合、新しいPLMNが自動的に選択されるか、または、手動選択が行われ得るように、どのPLMNが利用可能であるかの指示がユーザに与えられるかのいずれかが行われる。
【0014】
UEは、通常、そのホームPLMN(HPLMN:home PLMN)または等価ホームPLMN(EHPLMN:equivalent home PLMN)上で動作する。しかしながら、たとえば、UEがHPLMNまたはEHPLMNからのカバレージを失った場合、訪問先PLMN(VPLMN:visited PLMN)が選択され得る。VPLMNは、(EHPLMNリストが存在しないかまたは空である場合)HPLMNとは異なる、または(EHPLMNリストが存在する場合)EHPLMNとは異なるPLMNである。無許可エリア、たとえば、ローカルエリア(LA)またはトラッキングエリア(TA)上でローミングサービスを有するために繰り返される試みを防止するために、あるエリアが禁止されるとUEに通知されたとき、LAまたはTAは、それぞれ、UEに記憶される「ローミングの禁止ロケーションエリア」または「ローミングの禁止トラッキングエリア」のリストに追加される。これらのリストは、存在する場合、UEの電源が切られたときまたはSIMが取り外されたときに削除される。VPLMNからのLR要求に応答して、原因値「PLMN not allowed」を有するメッセージがUEによって受信された場合、そのVPLMNはUEのSIM内の「禁止PLMN」のリストに追加され、その後、そのVPLMNは、たとえば、自動モードであるとき、UEによってアクセスされなくなる。原因値「PLMN not allowed」は、EPSモビリティ管理(EMM)原因(cause)#11とも呼ばれ、これは、サブスクリプションによってまたは事業者が決定した禁止に起因してUEが動作することが許可されないPLMNにおいて、UEがサービスを要求する場合またはネットワークがデタッチ要求を開始する場合にUEに送られる。PLMNの後続の手動選択の後に、成功したLRがある場合、そのPLMNは「禁止PLMN」リストから除外される。UEの電源が切られたかまたはSIMが取り外されたとき、このリストは保持される。HPLMN(EHPLMNリストが存在しないかまたは空である場合)またはEHPLMN(EHPLMNリストが存在する場合)は、禁止PLMNのリスト上に記憶されないものとする。
【0015】
UEとMMEとの間で送られる初期メッセージは、保護されていないことがある。したがって、保護されていないNASメッセージは、不正な基地局などの攻撃者によって傍受され、悪用されることがある。別の事例では、不正な基地局は、UEに対するサービス拒否(DoS)攻撃を開始することがある。たとえば、不正な基地局は、メッセージにおいてトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを受信することがあり、不正な基地局は、拒否メッセージにおいてUEからのTAU要求を拒否することがあり、このことにより、UEは、UEの電源がオフになるかまたは加入者識別モジュール(SIM)を含むカードが取り外されるまで、そのSIMをEPSサービスおよび非EPSサービスに対して無効であるものと見なすことがある。
【0016】
したがって、UEは、不正な基地局によるそのようなDoS攻撃を軽減する手順を含み得る。UEは、いくつかの条件下でのみ、SIMの外に存在する一時禁止PLMN(T-FPLMN:temporary forbidden PLMN)リストなどの一時禁止ネットワークリストを維持し、SIM上に存在する基礎ファイル禁止PLMN(EF-FPLMN:elementary file forbidden PLMN)リストなどの禁止ネットワークリストを更新し得る。
【0017】
本開示の態様について、最初にワイヤレス通信システムの文脈において説明する。ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストを管理するための具体例について説明する。本開示の態様は、UE内のSIM上の禁止ネットワークリストの管理に関する装置の図、システムの図、およびフローチャートによってさらに示され、これらを参照しながら説明される。
【0018】
図1は、本開示の様々な態様による、ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストの管理をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))ネットワーク、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークであり得る。いくつかの場合には、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、または低コストで低複雑度のデバイスを用いた通信をサポートし得る。
【0019】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信し得る。本明細書で説明する基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(そのいずれかはgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、または何らかの他の適切な用語を含み得るか、またはそのように当業者によって呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明するUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0020】
各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレージエリア110に関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供することができ、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用することができる。ワイヤレス通信システム100において示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0021】
基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分のみを構成するセクタに分割されてもよく、各セクタは、セルに関連付けられてもよい。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの様々な組合せに通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は移動可能であってもよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレージエリア110は重複することがあり、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってまたは異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する異種LTE/LTE-AネットワークまたはNRネットワークを含み得る。
【0022】
UE115はワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてもよく、各UE115は固定またはモバイルであり得る。UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもあり、ここで、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであり得る。いくつかの例では、UE115は、アプライアンス、車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはマシンタイプ通信(MTC)デバイスなどを指すこともある。
【0023】
基地局105は、コアネットワーク130と通信し、互いと通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132を通じて(たとえば、S1または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク134を介して(たとえば、X2または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、互いと通信し得る。
【0024】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、トラッキング、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る。MMEは、EPCに関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(たとえば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットはS-GWを通じて転送されてもよく、S-GW自体はP-GWに接続されてもよい。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る。P-GWは、ネットワーク事業者のIPサービスに接続され得る。事業者のIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0025】
UE115とコアネットワーク130との間の通信は、非アクセス層(NAS)通信を含み得る。本明細書で説明するように、NASレイヤは、UE115とコアネットワーク130との間のプロトコルスタックにおいて使用される機能レイヤであり、コアネットワーク130に配置されたMMEによって実装され得る。いくつかの例では、UE115とMMEとの間の第1のNASメッセージは、アタッチ要求であり得る。UEとMMEとの間で送られる初期メッセージは、保護されていないことがある。したがって、保護されていないNASメッセージは、不正な基地局などの攻撃者によって傍受され、悪用されることがある。別の事例では、不正な基地局は、UEに対するサービス拒否(DoS)攻撃を開始することがある。たとえば、不正な基地局は、メッセージにおいてトラッキングエリア更新(TAU)要求メッセージを受信することがあり、不正な基地局は、拒否メッセージにおいてUEからのTAU要求を拒否することがあり、このことにより、UEは、UEの電源が切られるかまたは加入者識別モジュール(SIM)を含むカードが取り外されるまで、そのSIMをEPSサービスおよび非EPSサービスに対して無効であるものと見なすことがある。
【0026】
図2は、本開示の態様による、ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストの管理をサポートするワイヤレスデバイス205のブロック
図200を示す。ワイヤレスデバイス205は、本明細書で説明するようなUE115の態様の一例であり得る。ワイヤレスデバイス205は、メモリ210、プロセッサ220、トランシーバ225、アンテナ230、およびSIM235を含み得る。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0027】
メモリ210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ210は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアを記憶し得る。いくつかの場合には、ソフトウェア215は、プロセッサによって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。
【0028】
トランシーバ225は、上記で説明したように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンクまたはワイヤレスリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ225は、基地局105またはUE115と双方向に通信し得る。トランシーバ225はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与え、アンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0029】
プロセッサ220は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ220は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ220に組み込まれ得る。プロセッサ220は、様々な機能(たとえば、本開示の態様による、UE内のSIM上の禁止ネットワークリストの管理をサポートする機能またはタスク)を実行するために、メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。プロセッサという用語は、構造としてのその意味に従って本明細書で使用される。
【0030】
ソフトウェア215は、本開示の態様による、UE内のSIM上の禁止ネットワークリストの管理をサポートするためのコードを含む、本開示の態様を実装するためのコードを含み得る。ソフトウェア215は、システムメモリまたは他のメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、ソフトウェア215は、プロセッサによって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。
【0031】
いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ230を含み得る。しかしながら、いくつかの場合には、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ230を有し得る。
【0032】
SIM235は、UE115を識別および認証するために使用される国際モバイル加入者識別情報(IMSI)および関連する鍵をセキュアに記憶する集積回路(IC)であり得る。SIM235はまた、一意のシリアル番号、たとえば、集積回路カード識別情報(ICCID)、セキュリティ認証および暗号化情報、ローカルネットワークに関連する一時情報、サービスのリスト、個人識別番号(PIN)、ならびにPINロック解除のためのPINブロック解除鍵(PUK)を含み得る。いくつかの場合には、SIM235は、リムーバブルカードに埋め込まれるか、またはUE上に直接埋め込まれる回路であり得る。SIMは、LTEネットワークでは、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)と呼ばれることもある。
【0033】
図3は、本開示の態様による、ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストの管理のための方法300を示すフローチャートを示す。方法300の動作は、本明細書で説明するように、UE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法300の動作は、
図2を参照しながら説明したように、プロセッサによって実行され得る。いくつかの例では、UE115は、以下で説明する機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。追加または代替として、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
【0034】
ブロック305において、UE115は、訪問先PLMN(VPLMN)のセルにキャンプオンし得る。VPLMNのセルにキャンプオンすることは、UEがVPLMNの適切なセルを探索し、利用可能なサービスを提供するそのセルを選び(または選択し)、その制御チャネルに同調することを指す。
【0035】
ブロック310において、UEは、VPLMNが許可されないことを示す原因値「PLMN not allowed」(EMM原因#11(EMM cause #11)とも呼ばれる)を有する拒否メッセージをVPLMNから受信する。拒否メッセージは、アタッチ拒否メッセージ、トラッキングエリア更新(TAU)拒否メッセージ、またはサービス拒否メッセージを含み得る。さらに、拒否メッセージは、非完全性保護拒否メッセージまたは単純な(plain)拒否メッセージであり得る。
【0036】
ブロック315において、UEは、拒否メッセージのためのUE構成カウンタを維持するかどうかを決定する。UE構成カウンタは、UEによって維持される任意のPLNM固有のカウンタであり得る。ブロック320において、UEが拒否メッセージのためのUE構成カウンタを維持しない場合、UEは、VPLMNをUEのSIM上に存在する基礎ファイル禁止PLMN(EF-FPLMN)リストに追加する。たとえば、UEは、EF-FPLMNリストにVPLMN識別情報を電子的に記憶するかまたは書き込んでもよい。
【0037】
ブロック325において、UEが拒否メッセージのためのUE構成カウンタを維持すると決定した後、UEは、UE構成カウンタが0または1の値を有するかどうかを決定する。ブロック330において、UE構成カウンタが0または1の値を有する場合、UEは、VPLMNをUEのSIM上に存在するEF-FPLMNリストに追加する。たとえば、UEは、UEのSIM上のEF-FPLMNリストにVPLMN識別情報を電子的に記憶するかまたは書き込んでもよい。ブロック335において、UE構成カウンタが2以上の値を有する場合、UEは、VPLMNがSIMの外のUEのメモリ内の一時禁止PLMN(T-FPLMN)リストに存在するかどうかを決定する。たとえば、UEは、UEのメモリ内のT-FPLMNリストにおいてVPLMN識別情報を電子的に探索してもよい。
【0038】
ブロック340において、UEのメモリ内のT-FPLMNリストにおいてVPLMNが見つからなかった場合、UEは、VPLMNをUEのメモリ内のT-FPLMNリストに追加し、そのVPLMNエントリに対応するカウンタを増分する。ブロック345において、UEのメモリ内のT-FPLMNリストにおいてVPLMNが見つかった場合、UEは、そのVPLMNエントリに対応するカウンタを増分する。
【0039】
ブロック350において、UEは、VPLMNエントリに対応するカウンタの値がUE構成最大カウンタ値に等しいかどうかを決定する。VPLMNエントリに対応するカウンタの値がUE構成最大カウンタ値に等しくない場合、いかなるアクションもさらに取られない。ブロック355において、VPLMNエントリに対応するカウンタの値がUE構成最大カウンタ値に等しい場合、UEは、UEのメモリ内のT-FPLMNリストからVPLMNエントリを削除し、VPLMNをSIM上のEF-FPLMNリストに追加する。
【0040】
図4は、本開示の態様による、ユーザ機器(UE)内の加入者識別モジュール(SIM)上の禁止ネットワークリストの管理のためのさらなる方法400を示すフローチャートを示す。方法400の動作は、本明細書で説明するように、UE115またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法400の動作は、
図2を参照しながら説明したように、プロセッサによって実行され得る。いくつかの例では、UE115は、以下で説明する機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。追加または代替として、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
【0041】
ブロック405において、SIMが取り外されるか、またはUEが電源オフされる。ブロック410において、SIMが取り外されるか、またはUEが電源オフされると、UEのメモリ内のT-FPLMNリストにおけるすべてのエントリがクリアされるか、または削除される。したがって、T-FPLMNリストにおけるエントリは、取外し時もしくは電源オフ時にまたはその後に、SIMのEF-FPLMNリスト上に記憶されない。
【0042】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなどの、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAの他の変形態を含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。
【0043】
OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE-Aは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、NR、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用され得る。LTEまたはNRシステムの態様について例として説明することがあり、説明の大部分においてLTEまたはNR用語が使用されることがあるが、本明細書で説明する技法は、LTEまたはNR適用例以外に適用可能である。
【0044】
本明細書で説明する情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0045】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0046】
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上記で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。
【0047】
コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ記憶媒体および、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0048】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合を指すものと解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明した例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同じように解釈されるべきである。
【0049】
添付の図では、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルまたは他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0050】
添付の図面に関して本明細書に記載した説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として役立つ」ことを意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利である」ことを意味するものではない。詳細な説明は、説明した技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明した例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスはブロック図の形態で示される。
【0051】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために提供される。本開示の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0052】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局
110 地理的カバレージエリア
115 UE
125 通信リンク
130 コアネットワーク
132 バックホールリンク
134 バックホールリンク
200 ブロック図
205 ワイヤレスデバイス
210 メモリ
215 ソフトウェア
220 プロセッサ
225 トランシーバ
230 アンテナ
235 SIM
300 方法
400 方法