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特許7159345エアロゾル生成システム及びその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-14
(45)【発行日】2022-10-24
(54)【発明の名称】エアロゾル生成システム及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/465 20200101AFI20221017BHJP
【FI】
A24F40/465
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020558005
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 KR2020000720
(87)【国際公開番号】W WO2020149634
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2020-10-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0005229
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0082228
(32)【優先日】2019-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】イ、スン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ソン ウク
(72)【発明者】
【氏名】パク、サン キョ
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ソプ
【審査官】石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/048379(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0196269(US,A1)
【文献】国際公開第2018/041850(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレット挿入部に配置されるサセプタを加熱する加熱動作、及び外部から電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルを含むエアロゾル生成装置と、
前記誘導コイルに電力を送信する送信コイルを含む充電機器と、を含み、
前記エアロゾル生成装置は、前記加熱動作を遂行する時、前記サセプタのインピーダンス値に対応する第1インピーダンス値と設定され、前記充電動作を遂行する時、前記充電機器の前記送信コイルのインピーダンス値に対応する第2インピーダンス値と設定されるインピーダンスマッチング部をさらに含む、エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記エアロゾル生成装置は、
前記誘導コイルを介して、前記加熱動作または前記充電動作を択一的に遂行する、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記インピーダンスマッチング部は前記誘導コイルに連結され
前記誘導コイルに連結された前記インピーダンスマッチング部のインピーダンス値は、前記サセプタのインピーダンス値と、前記送信コイルのインピーダンス値との間の値である、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記インピーダンスマッチング部は、前記加熱動作を遂行する時、前記サセプタに磁場を印加するために、前記第1インピーダンス値を有する加熱インピーダンスマッチング部、及び前記充電動作を遂行する時、前記充電機器から電力を受信するために、前記第2インピーダンス値を有する受信インピーダンスマッチング部をさらに含み、
前記充電機器は、前記送信コイルに連結され、前記第2インピーダンス値を有する送信インピーダンスマッチング部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記充電動作のために、前記誘導コイル及び前記送信コイルは、中心軸が一致するように整列される、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記充電動作のために、前記誘導コイル及び前記送信コイルは、少なくとも一部分で重畳されるように配置される、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
前記充電動作のために、前記送信コイルは、前記シガレット挿入部に挿入される、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記充電動作のために、前記充電機器の結合時、
前記誘導コイル及び前記送信コイルは、軸方向に所定距離ほど離隔される、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
前記エアロゾル生成システムは、前記充電機器に電力を送信する外部電力送信部を含む外部電源をさらに含み、
前記充電機器は、前記外部電源から電力を受信する電力受信部、及び充電可能なバッテリをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
前記外部電源は、前記外部電力送信部を介して無線で電力を送信し、
前記充電機器は、前記電力受信部を介して無線で電力を受信し、前記バッテリを充電する、請求項9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項11】
前記充電機器の前記電力受信部は、前記外部電源の前記外部電力送信部と結合することによって電力を受信する、請求項9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項12】
前記充電機器は、前記エアロゾル生成装置が収容される空洞を含み、
前記エアロゾル生成装置が前記空洞に収容されているか否かということにより、前記送信コイルの位置が移動するものである、請求項9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項13】
シガレットが挿入されるシガレット挿入部と、
前記シガレット挿入部に配置されるサセプタと、
電源部と、
前記サセプタに磁場を印加し、前記サセプタを加熱する加熱動作、及び外部電源から印加される磁場により、前記電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルと、
前記誘導コイルの動作を制御する制御部と、
前記加熱動作を遂行する時、前記サセプタのインピーダンス値に対応する第1インピーダンス値と設定され、前記充電動作を遂行する時、充電機器の送信コイルのインピーダンス値に対応する第2インピーダンス値と設定されるインピーダンスマッチング部と、を含むエアロゾル生成装置。
【請求項14】
誘導コイルを介して外部から電源部を充電するための電力を受信する充電モード、または前記誘導コイルに磁場を発生させてサセプタを加熱する加熱モードのうちいずれか1つのモードを選択する段階と、
選択されたモードにより、前記誘導コイルを介して電力を受信するか、あるいは前記誘導コイルを介して前記サセプタを加熱する段階と、を含み、
前記加熱モードでは、前記誘導コイルに連結されるインピーダンスマッチング部のインピーダンス値が前記サセプタのインピーダンス値に対応する第1インピーダンス値と設定され、
前記充電モードでは、前記インピーダンスマッチング部のインピーダンス値が充電機器の送信コイルのインピーダンス値に対応する第2インピーダンス値と設定される、エアロゾル生成装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成システムに係り、さらに具体的には、誘導加熱現象を利用してエアロゾルを生成するエアロゾル生成システム及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法への需要が増大している。それにより、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではなく、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることによってエアロゾルが生成される方法への需要が増大している。
【0003】
加熱式エアロゾル生成装置の一例として、最近、電磁誘導によってサセプタに磁場を印加することによってサセプタを発熱させ、エアロゾルを生成する方式に係わる研究が活発に進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態を介して解決すべき課題は、電力を受信し、電源を充電する充電動作、及びサセプタを加熱する加熱動作を遂行するコイルを含むエアロゾル生成装置、並びに電力を送信する充電機器を含むエアロゾル生成システムを提供することである。
【0005】
実施形態を介して解決すべき課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本発明が属する技術分野において当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、シガレット挿入部に配置されるサセプタを加熱する加熱動作、及び外部から電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルを含むエアロゾル生成装置、並びに誘導コイルに電力を送信する送信コイルを含む充電機器を含むエアロゾル生成システムが提供されうる。
【0007】
また、該エアロゾル生成装置は、誘導コイルを介して、加熱動作または充電動作を択一的に遂行することができる。
【0008】
また、該充電機器は、送信コイルに連結される第1インピーダンスマッチング部をさらに含み、該エアロゾル生成装置は、誘導コイルに連結される第2インピーダンスマッチング部をさらに含み、該第2インピーダンスマッチング部のインピーダンス値は、サセプタのインピーダンス値と、第1インピーダンスマッチング部のインピーダンス値との間の値でもある。
【0009】
また、該エアロゾル生成装置は、加熱動作時、サセプタに磁場を印加するために、第1インピーダンス値を有する加熱インピーダンスマッチング部、及び充電動作時、充電機器から電力を受信するために、第2インピーダンス値を有する受信インピーダンスマッチング部をさらに含み、該充電機器は、送信コイルに連結され、第2インピーダンス値を有する送信インピーダンスマッチング部をさらに含んでもよい。
【0010】
また、充電動作のために、誘導コイル及び送信コイルは、中心軸が一致するようにも整列される。
【0011】
また、充電動作のために、当該の誘導コイル及び送信コイルは、少なくとも一部分で重畳されるようにも配置される。
【0012】
また、充電動作のために、該送信コイルは、シガレット挿入部にも挿入される。
【0013】
また、該エアロゾル生成装置のシガレット挿入部は、陥入された第1空きスペースを含み、該サセプタは、第1空きスペースの底面から突出し、該充電機器は、送信コイルが巻き取られる突出部、及び該突出部に形成される第2空きスペースを含み、充電動作のために、該突出部は、第1空きスペースに挿入され、該サセプタは、第2空きスペースに挿入されてもよい。
【0014】
また、充電動作のために、充電機器の結合時、誘導コイル及び送信コイルは、軸方向に所定距離ほど離隔されてもよい。
【0015】
他の一実施形態によれば、シガレットが挿入されるシガレット挿入部、シガレット挿入部に配置されるサセプタ、電源部、サセプタに磁場を印加してサセプタを加熱する加熱動作、及び外部電源から印加される磁場により、電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイル、並びに誘導コイルの動作を制御する制御部を含むエアロゾル生成装置が提供される。
【0016】
また、該エアロゾル生成装置は、加熱動作時、サセプタに磁場を印加するために、第1インピーダンス値を有する加熱インピーダンスマッチング部、及び充電動作時、外部電源から電力を受信するために、第2インピーダンス値を有する受信インピーダンスマッチング部をさらに含んでもよい。
【0017】
また、該エアロゾル生成装置は、誘導コイルを、加熱インピーダンスマッチング部または受信インピーダンスマッチング部に択一的に連結するスイッチをさらに含んでもよい。
【0018】
さらに他の一実施形態によれば、電流の流れによって磁場を発生させて電力を送信する送信コイル、及び送信コイルに流れる電流を制御することにより、サセプタを加熱する加熱動作、及び印加される磁場によって電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルを含むエアロゾル生成装置の誘導コイルに電力を送信する制御部を含む充電機器が提供されてもよい。
【0019】
また、該充電機器は、送信コイルが巻き取られる突出部、突出部に形成される空きスペース、及び空きスペースの内面に沿って配置され、送信コイルで生じる磁場が空きスペースの内部に伝達されることを遮断する遮蔽部材をさらに含んでもよい。
【0020】
また、該充電機器は、送信コイルを取り囲む遮蔽部材を含み、充電動作のために、送信コイルは、誘導コイルから軸方向に所定距離ほど離隔されてもよい。
【0021】
さらに他の一実施形態によれば、誘導コイルを介して外部から電源部を充電するための電力を受信する充電モード、または誘導コイルに磁場を発生させてサセプタを加熱する加熱モードのうちいずれか1つのモードを選択する段階、及び選択されたモードにより、誘導コイルを介して電力を受信するか、あるいは誘導コイルを介してサセプタを加熱する段階を含むエアロゾル生成装置の動作方法が提供されうる。
【0022】
さらに他の一実施形態によれば、エアロゾル生成物質を加熱することによってエアロゾルを生成するホルダ、及びホルダが収容される空洞を含むクレードルを含むエアロゾル生成システムにおいて、該ホルダは、ホルダバッテリ、及び該ホルダバッテリと連結されたホルダ電力受信部を含み、該クレードルは、クレードルバッテリ、及び該クレードルバッテリと連結されたクレードル電力送信部を含み、該ホルダ電力受信部が該クレードル電力送信部から無線で電力を受信してホルダバッテリが充電され、ホルダが空洞に収容されているか否かということにより、クレードル電力送信部の位置が移動するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0023】
また、該クレードルは、クレードルの長手方向と平行である第1側面、及び該第1側面と垂直である第2側面を含み、該クレードル電力送信部は、第1側面に対向するクレードル内部の第1位置と、第2側面に対向するクレードル内部の第2位置との間で移動自在なものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0024】
また、該クレードル電力送信部が第1位置と第2位置との間で移動することにより、該クレードル電力送信部の形状が変わるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0025】
また、該ホルダが空洞に収容された場合、クレードル電力送信部は、第1側面に対向するクレードル内部の第1位置に位置し、ホルダが空洞に収容されていない場合、該クレードル電力送信部は、第2側面に対向するクレードル内部の第2位置に位置するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0026】
また、該クレードルは、ホルダが空洞に収容されているか否かということを感知するホルダ収容感知センサをさらに含み、該ホルダ収容感知センサでホルダが空洞に収容されたことを感知した場合、該クレードル電力送信部が第2位置から第1位置に移動するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0027】
また、該ホルダは、ホルダ電力受信部が位置する第3側面を含み、該ホルダが空洞に収容されていない場合、該ホルダ電力受信部がクレードル電力送信部に対向するように、ホルダの第3側面がクレードルの第2側面上に位置することにより、ホルダ電力受信部がクレードル電力送信部から無線で電力を受信するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0028】
また、該ホルダは、ホルダ電力受信部が位置する第3側面を含み、該ホルダが空洞に収容された場合、該ホルダ電力受信部がクレードル電力送信部に対向するように、該ホルダの第3側面がクレードルの第1側面上に位置することにより、該ホルダ電力受信部がクレードル電力送信部から無線で電力を受信するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0029】
また、該クレードルの第2側面上には、ホルダが載置されるように、該ホルダの曲率に対応する第1載置用溝が形成されるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0030】
また、該クレードル電力送信部は、FPCB(flexible printed circuits board)、及び該FPCB上に形成されたコイルを含み、前記クレードル電力送信部が第1位置に位置した場合、該FPCBは、第1側面の曲率に対応するように曲がった形状を有し、該クレードル電力送信部が第2位置に位置した場合、該FPCBは、平らな形状を有するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0031】
また、該ホルダは、ホルダ電力受信部が位置する第3側面を含み、該ホルダが空洞に収容された場合、該ホルダ電力受信部がクレードル電力送信部に対向するように、ホルダの第3側面がクレードルの第1側面上に位置することにより、該ホルダ電力受信部が該クレードル電力送信部から無線で電力を受信するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0032】
また、該クレードルの第2側面上には、ホルダが載置されるように、該ホルダの曲率に対応する第1載置用溝が形成されるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0036】
また、該エアロゾル生成システムは、外部電力送信部を含む無線充電パッドをさらに含み、該クレードルは、クレードル電力受信部をさらに含み、ホルダまたはクレードルが無線充電パッドの一側面に載置されることにより、ホルダ電力受信部またはクレードル電力受信部が、外部電力送信部から無線で電力を受信し、ホルダバッテリまたはクレードルバッテリが充電されるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0037】
また、該無線充電パッドの一側面は、ホルダまたはクレードルが載置されるように、ホルダまたはクレードルの曲率に対応する第2載置用溝が形成されるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0038】
また、該外部電力送信部は、FPCB、及び該FPCB上に形成されたコイルを含み、該FPCBは、第2載置用溝の曲率に対応するように曲がった形状を有するものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0039】
また、該ホルダが収容されたクレードルが、無線充電パッドの一側面に載置されることにより、ホルダ電力受信部は、クレードル電力送信部から無線電力を受信してホルダバッテリが充電され、クレードル電力受信部は、外部電力送信部から無線で電力を受信してクレードルバッテリが充電されるものである、エアロゾル生成システムを提供することができる。
【0040】
さらに他の一実施形態によれば、ホルダが収容される空洞、バッテリ、及び該バッテリと連結された電力送信部を含み、該ホルダが前記空洞に収容されているか否かということにより、前記電力送信部の位置が移動するものである、クレードルを提供することができる。
【発明の効果】
【0041】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置のコイルを介して、電力を受信する充電動作、及びサセプタを加熱する加熱動作が遂行されることにより、エアロゾル生成装置が簡便化及び小型化され、ユーザ便宜性が向上しうる。
【0042】
また、一実施形態によれば、ホルダがクレードルの空洞に収容されているか否かということにより、クレードルの電力送信部の位置を移動させることにより、ホルダが空洞に収容された場合、及び収容されていない場合のいずれにおいても、ホルダの電力受信部と、クレードルの電力送信部とが対向するようにも配列される。それを介して、ホルダの電力受信部がクレードルの電力送信部から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリの充電効率を高めることができる。
【0043】
また、一実施形態によれば、ホルダの電力受信部と、クレードルの電力送信部とをFPCBで構成することにより、ホルダの電力受信部と、クレードルの電力送信部との曲がり具合を変化させることができる。それを介して、ホルダの電力受信部と、クレードルの電力送信部との対応面積を増大させることにより、電力受信部が電力送信部から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリの充電効率を高めることができる。
【0044】
実施形態による効果は、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、本発明が属する技術分野において当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】一実施形態によるエアロゾル生成システムに係わる図面である。
図2】エアロゾル生成装置の他の実施形態に係わる図面である。
図3】エアロゾル生成装置の他の実施形態に係わる図面である。
図4】エアロゾル生成装置の実施形態の動作方法に係わるフローチャートである。
図5】シガレットが挿入されたエアロゾル生成装置に係わる図面である。
図6】シガレットの一実施形態に係わる図面である。
図7】充電機器の一実施形態に係わる図面である。
図8】エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態の一実施形態に係わる図面である。
図9図8による方式で結合された充電機器に形成された遮蔽部材に係わる図面である。
図10】エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態の他の一実施形態に係わる図面である。
図11】エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態のさらに他の一実施形態に係わる図面である。
図12図11による方式で結合された充電機器に形成された遮蔽部材に係わる図面である。
図13】一実施形態による、充電機器を介したエアロゾル生成装置の充電動作に係わる図面である。
図14】一実施形態による、無線充電に使用される電力送信部及び電力受信部の概念図である。
図15】一実施形態による、ホルダがクレードルに収容される前のエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。
図16】一実施形態による、ホルダがクレードルに収容される後のエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。
図17】一実施形態による、ホルダがクレードルに収容された後のエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。
図18】一実施形態による、無線充電パッドにクレードルが載置される例示を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
一実施形態によれば、シガレット挿入部に配置されるサセプタを加熱する加熱動作、及び外部から電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルを含むエアロゾル生成装置、並びに該誘導コイルに電力を送信する送信コイルを含む充電機器を含むエアロゾル生成システムが提供されうる。
【0047】
他の一実施形態によれば、シガレットが挿入されるシガレット挿入部に配置されるサセプタ、電源部、サセプタに磁場を印加してサセプタを加熱する加熱動作、及び外部電源から印加される磁場により、電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイル、並びに誘導コイルの動作を制御する制御部を含むエアロゾル生成装置が提供されうる。
【0048】
さらに他の一実施形態によれば、電流の流れによって磁場を発生させて電力を送信する送信コイル、及び該送信コイルに流れる電流を制御することにより、サセプタを加熱する加熱動作、及び印加される磁場によって電源部を充電するための電力を受信する充電動作を遂行する誘導コイルを含むエアロゾル生成装置の誘導コイルに電力を送信する制御部を含む充電機器が提供されうる。
【0049】
さらに他の一実施形態によれば、誘導コイルを介して外部から電源部を充電するための電力を受信する充電モード、または誘導コイルに磁場を発生させてサセプタを加熱する加熱モードのうちいずれか1つのモードを選択する段階、及び選択されたモードにより、誘導コイルを介して電力を受信するか、あるいは誘導コイルを介してサセプタを加熱する段階を含むエアロゾル生成装置の動作方法が提供されうる。
【0050】
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0051】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対される記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「部」、「モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0052】
以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0053】
明細書全体において、エアロゾル生成装置は、ユーザの口を介し、ユーザの肺に直接吸入されるエアロゾルを発生させるために、エアロゾル生成物質を利用し、エアロゾルを生成する装置でもある。例えば、該エアロゾル生成装置は、ホルダでもある。
【0054】
明細書全体において、「パフ」というのは、ユーザの吸入を意味し、吸入というのは、ユーザの口や鼻を介し、ユーザの口腔内、鼻腔内または肺に吸い込まれる状況を意味するのである。
【0055】
以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0056】
図1は、一実施形態によるエアロゾル生成システムに係わる図面である。図1を参照すれば、エアロゾル生成システムは、エアロゾル生成装置100及び充電機器200を含んでもよい。エアロゾル生成装置100は、誘導コイル130、サセプタ110、電源部140及び制御部150を含んでもよい。充電機器200は、送信コイル220を含んでもよい。
【0057】
エアロゾル生成装置100は、電磁誘導現象を利用し、充電機器200から誘導コイル130を介して電力を供給され、電源部140を充電することができる。また、エアロゾル生成装置100は、電磁誘導現象を利用し、誘導コイル130を介してサセプタ110を加熱することにより、エアロゾル生成物質を加熱することができる。
【0058】
誘導コイル130を介したエアロゾル生成装置100の充電動作について述べれば、送信コイル220は、電力を送信する送信コイル220(Tx)として動作し、誘導コイル130は、送信コイル220が送信する電力を受信する受信コイル(Rx)として動作することができる。
【0059】
誘導コイル130と送信コイル220との電力送受信は、無線充電方式または非接触方式によっても遂行される。誘導コイル130及び送信コイル220は、電磁誘導を利用した充電方式、または送信コイル220及び受信コイルの共振周波数によって電力を送受信する磁界共鳴方式などを使用することができるが、細部的な事項は、当業界内で通用する構成を採用することができる。
【0060】
例えば、電磁誘導を利用した充電方式によれば、充電機器200は、送信コイル220に流れる電流を制御することにより、交流磁場を発生させることができる。送信コイル220で生じる交流磁場の影響により、エアロゾル生成装置100の誘導コイル130には、渦電流(eddy current)が誘導されうる。エアロゾル生成装置100は、誘導コイル130に流れる渦電流を利用し、電源部140に電力を供給し、電源部140を充電することができる。すなわち、送信コイル220が誘導コイル130に磁場を印加し、誘導コイル130に渦電流が誘導されることは、送信コイル220が誘導コイル130に電力を送信することを意味するのである。
【0061】
エアロゾル生成装置100は、電源部140に電力を供給する充電部(charger)、及び充電部に供給される電圧を制御する整流回路(regulator)をさらに含んでもよい。
【0062】
一方、誘導コイル130を介したエアロゾル生成装置100の加熱動作について述べれば、エアロゾル生成装置100の制御部150は、誘導コイル130に流れる電流を制御することにより、磁場を発生させることができ、該磁場の影響により、サセプタ110に誘導電流が発生しうる。そのような誘導加熱現象は、ファラデーの誘導法則(Faraday’s Law of induction)、及びオームの法則(Ohm’s Law)によって説明される公知現象であり、伝導体内の磁気誘導が変化する場合、変化される電場が伝導体内に生成される現象を意味する。
【0063】
前述のように、電場が伝導体内に生成されることにより、渦電流がオームの法則によって伝導体内に流れ、該渦電流は、電流密度及び伝導体抵抗に比例する熱を発生させる。サセプタ110で発生した熱は、エアロゾル生成物質に伝達され、エアロゾル生成物質を気化させることにより、エアロゾルを生成することができる。
【0064】
言い換えれば、誘導コイル130に電力が供給される場合、誘導コイル130内部に磁場が形成されるのである。誘導コイル130に、電源部140から交流電流が印加される場合、誘導コイル130内部に形成される磁場は、周期的に方向が変わる。サセプタ110が誘導コイル130内部に形成され、周期的に方向が変わる交番磁場に露出される場合、サセプタ110が発熱し、シガレット300が加熱される。
【0065】
誘導コイル130によって形成される交番磁場の振幅または周波数が変わる場合、シガレット300を加熱するサセプタ110の温度も変わる。制御部150は、誘導コイル130に供給される電力を制御し、誘導コイル130によって形成される交番磁場の振幅または周波数を調整することができ、それにより、サセプタ110の温度が制御されるのである。
【0066】
一実施形態によれば、誘導コイル130及び送信コイル220は、ソレノイド(solenoid)によっても具現される。該ソレノイドを構成する導線の材質は、銅(Cu)でもある。ただし、それに限定されるものではなく、低い比抵抗値を有し、高い電流が流れるようにする材質であり、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)及びニッケル(Ni)のうちいずれか一つ、または少なくとも一つを含む合金が、ソレノイドを構成する導線の材質にもなる。
【0067】
本実施形態によれば、サセプタ110は、磁性体でもある。磁性体に交番磁場が印加される場合、該磁性体には、渦流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生し、損失されるエネルギーが、熱エネルギーとして磁性体から放出されうる。磁性体に印加される交番磁場の振幅または周波数が大きいほど、磁性体から多くの熱エネルギーが放出されうる。
【0068】
本実施形態によれば、サセプタ110は、金属または炭素を含んでもよい。サセプタ110は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(Al)のうち少なくとも一つを含んでもよい。また、サセプタ110は、黒鉛(graphite)、モリブデン、シリコンカーバイド)、ニオブ、ニッケル合金、金属フィルム、ジルコニアのようなセラミックス、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような準金属のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0069】
一実施形態によれば、サセプタ110は、切片、薄片またはストリップのような形状であり、エアロゾル生成物質内部にも含まれる。他の実施形態によれば、サセプタ110は、エアロゾル生成装置100にも配置される。サセプタ110がシガレット挿入部120に配置される実施形態については、図5を介してさらに詳細に後述する。
【0070】
エアロゾル生成装置100の電源部140は、エアロゾル生成装置100の各構成要素の動作に必要な電力を供給することができる。例えば、電源部140は、誘導コイル130が磁場を発生させるのに必要な電力を供給することができる。誘導コイル130に供給される電力の大きさは、制御部150が生成した制御信号によっても調節される。
【0071】
電源部140は、誘導コイル130を介して受信した電力によっても充電される。電源部140は、例えば、ニッケルカドミウム(Ni-Cd)、アルカリ電池、ニッケル水素(Ni-Mh)、密閉型鉛酸(SLA)、リチウムイオン(Li-ion)及びリチウムポリマー(Li-polymer)などの充電電池を含んでもよい。
【0072】
本実施形態により、電源部140は、直流電流を供給するバッテリ、及びバッテリから供給される直流電流を、誘導コイル130に供給される交流電流に変換するか、あるいは送信コイル220を介して受信された交流電流を直流電流に変換する変換部を含んでもよい。
【0073】
本実施形態により、電源部140は、バッテリと制御部150との間において、バッテリの電圧を一定に維持させるレギュレータ(regulator)を含んでもよい。
【0074】
エアロゾル生成装置100の制御部150は、制御信号を生成して送信する方法を介して、エアロゾル生成装置100に含まれている誘導コイル130、電源部140及びサセプタ110のような構成要素を総括的に制御することができる。例えば、制御部150は、電源部140の電力を利用し、誘導コイル130に電流を印加するか、あるいは誘導コイル130を介して受信される電力を利用し、電源部140を充電することができる。
【0075】
制御部150は、サセプタ110加熱のための加熱モード、及び電源部140の充電のための充電モードを運用することができる。加熱モード及び充電モードは択一的に運用されることができる。加熱モード及び充電モードについては、図4を介してさらに詳細に後述する。
【0076】
制御部150は、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されるメモリとの組み合わせによっても具現される。また、制御部150は、複数個のプロセッシングエレメント(processing elements)によっても構成される。
【0077】
図示されていないが、制御部150は、ユーザのボタン入力やタッチ入力を受信する入力受信部、ユーザ端末のような外部通信装置と通信を行うことができる通信部、エアロゾル生成装置100の状態情報を表示するディスプレイ部、及び誘導コイル130に印加される電力のパルス幅を制御するパルス幅変調処理部をさらに含んでもよい。
【0078】
充電機器200の制御部260は、送信コイル220や電源部280のような構成要素の動作を全般的に制御することができる。例えば、制御部260は、外部電源を適切な形態に変形し、交流電流を送信コイル220に印加することができる。例えば、制御部260は、外部電源を電源部280に保存することができ、必要によっては、電源部280から送信コイル220に電流を印加することができる。
【0079】
制御部260は、機能を遂行する多様な個数のハードウェア及び/またはソフトウェア構成によっても具現される。例えば、制御部260は、マイクロプロセッサによって具現されるか、あるいは所定機能のための回路構成によっても具現される。または、例えば、制御部260は、多様なプログラミング言語またはスクリプティング言語によっても具現される。
【0080】
充電機器200の電源部280は、必要により、送信コイル220に電力を供給することができる。一実施形態によれば、電源部280は、エアロゾル生成装置100に送信する電力を保存するバッテリでもある。他の一実施形態によれば、電源部280を介して、コンセントのような外部電源から供給された電力が、送信コイル220にも供給される。このとき、電源部280は、コンセントのような外部電源から電力を受信し、送信コイル220に電力を適切な形態で供給するように、変換器、アダプダ及び整流器のような電子素子を含んでもよい。
【0081】
電源部280は、外部電源(図示せず)から電力を受信する電力受信部(図示せず)をさらに含んでもよい。該電力受信部は、無線充電方式または有線充電方式で電力を受信することができる。該無線充電方式であるとき、該電力受信部は、コイル形態でもある。該有線充電方式であるとき、該電力受信部は、外部電源と結合することができる。該電源部は、電力受信部を介して、外部電源から電力を受信し、バッテリを充電することができる。充電機器200の電源部280が充電されることについては、図18を介してさらに詳細に後述する。
【0082】
充電機器200は、一実施形態によれば、エアロゾル生成装置100が置き据えられるクレードル形態でもある。エアロゾル生成装置100がクレードルに置き据えられれば、エアロゾル生成装置100の電極、及びクレードルの電極が連結され、電源部280を介して、電力がエアロゾル生成装置100の電源部140にも供給される。
【0083】
充電機器200がクレードル形態であるとき、該充電機器は、エアロゾル生成装置100が収容される空洞が形成されうる。充電機器200及びエアロゾル生成装置100の結合については、図13ないし図17を介してさらに詳細に後述する。
【0084】
他の一実施形態によれば、充電機器200は、外部電源の位置に制限されず、携帯が可能な形態でもある。電源部280は、充電機器200に内蔵されるバッテリでもある。電源部280は、充電可能なバッテリでもある。
【0085】
図示されていないが、充電機器200は、ユーザから、オンオフ及び充電強度設定のような動作と係わる入力を受信する入力部、及び充電機器200のバッテリ残量、充電強度のような情報を表示するLEDまたはディスプレイ部を含んでもよい。
【0086】
図示されていないが、該エアロゾル生成システムは、充電機器200に電力を供給する外部電源をさらに含んでもよい。該外部電源は、無線充電方式または有線充電方式で、充電機器200に電力を供給することができる。
【0087】
該外部電源は、電力を送信する外部電力送信部を含んでもよい。無線充電方式であるとき、該外部電力送信部は、コイル形態でもある。有線充電方式であるとき、該外部電力送信部は、充電機器200と結合することができる。電源部280は、電力受信部を介して、外部電源から電力を受信し、バッテリを充電することができる。外部電源については、図18を介してさらに詳細に後述する。
【0088】
図2及び図3は、エアロゾル生成装置の他の実施形態に係わる図面である。図2を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、誘導コイル130を介して、送信コイル220から電力を受信するか、あるいはサセプタ110加熱のための電力を、誘導コイル130に伝達するインピーダンスマッチング部160を含んでもよい。言い換えれば、インピーダンスマッチング部160は、電力の受信部でありながら、また電力の送信部でもある。インピーダンスマッチング部160の一端は、誘導コイル130と連結され、他端は、制御部150または電源部140にも連結される。
【0089】
インピーダンスマッチング部160は、抵抗、コイル及び蓄電器などを含む多様な電子素子を含んでもよい。または、インピーダンスマッチング部160は、四分波長変換器(quarterwave transformer)またはスタブ(stub)を含む導線でもある。
【0090】
インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値は、送信コイル220から電力を受信する充電動作、及びサセプタ110に電力を送信する加熱動作が効率的に遂行されるように、適切に設定された所定値でもある。
【0091】
特に、インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値は、充電動作時、送信コイル220が送信する電力により、サセプタ110が加熱されることが防止されるように設定された所定値でもある。
【0092】
具体的に説明すれば、充電機器200は、インピーダンスマッチング部250を含んでもよい。インピーダンスマッチング部250とインピーダンスマッチング部160との電力送受信が効率的に行われるように、インピーダンスマッチング部250のインピーダンス値、及びインピーダンスマッチング部160のインピーダンス値が設定されうる。
【0093】
また、サセプタ110は、固有インピーダンス値を有する。ここで、サセプタ110のインピーダンス値は、サセプタ110自体、及びサセプタ110と連結され、加熱動作を遂行する電子素子を総括的に考慮したインピーダンス値を意味する。
【0094】
充電機器200のインピーダンスマッチング部250のインピーダンス値と、サセプタ110のインピーダンス値とが類似していれば、充電機器200が送信する電力が、サセプタ110に伝達され、充電動作及び加熱動作が同時に発生しうる。それを防止するために、インピーダンスマッチング部250のインピーダンス値と、サセプタ110のインピーダンス値は、異なる値に採択される。
【0095】
一方、インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値、及びインピーダンスマッチング部250のインピーダンス値が一致するほど、電力送受信効率が上昇する。また、インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値、及びサセプタ110のインピーダンス値が一致するほど、電磁誘導効率及び加熱効率が上昇する。
【0096】
インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値は、インピーダンスマッチング部250との電力送受信効率、及びサセプタ110との電磁誘導効率を同時に満足させるが、インピーダンスマッチング部250とサセプタ110との電力送受信は防止するように、インピーダンスマッチング部250のインピーダンス値と、サセプタ110のインピーダンス値との間の値にも採択される。すなわち、インピーダンスマッチング部160のインピーダンス値は、サセプタ110のインピーダンス値と、充電機器200のインピーダンス値との間の値でもある。
【0097】
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、サセプタ110に磁場を印加するための加熱インピーダンスマッチング部162、及び送信コイル220から電力を受信するための受信インピーダンスマッチング部164をそれぞれ具備することができる。加熱インピーダンスマッチング部162の第1インピーダンス値、及び受信インピーダンスマッチング部164の第2インピーダンス値は、異なる値を有する。
【0098】
該第1インピーダンス値は、サセプタ110のインピーダンス値と一致しているか、あるいは類似している。それにより、加熱インピーダンスマッチング部162を介した誘導コイル130とサセプタ110との電力送受信、及びそれによる加熱動作は、効率的に行われる。
【0099】
該第2インピーダンス値は、充電機器200内インピーダンスマッチング部250のインピーダンス値と一致するか、あるいは類似している。それにより、受信インピーダンスマッチング部164を介した誘導コイル130と送信コイル220との電力送受信、及びそれによる充電動作は、効率的に行われる。
【0100】
加熱インピーダンスマッチング部162及び受信インピーダンスマッチング部164をそれぞれ構成するRLC素子の構成及び配置、またはスタブのような導線の数などが異なるように設計されることにより、加熱インピーダンスマッチング部162及び受信インピーダンスマッチング部164は、互いに異なるインピーダンス値を有することができる。
【0101】
エアロゾル生成装置100は、誘導コイル130と連結されるインピーダンスマッチング部を択一的に選択することができるスイッチ(図示せず)を含んでもよい。エアロゾル生成装置100は、スイッチを操作することにより、加熱インピーダンスマッチング部162または受信インピーダンスマッチング部164のうちいずれか一つを択一的に誘導コイル130に連結し、連結されていない加熱インピーダンスマッチング部162または受信インピーダンスマッチング部164は、誘導コイル130と電気的に短絡する。
【0102】
それにより、誘導コイル130に連結されるインピーダンスマッチング部のインピーダンス値が異なる値にも選択される。また、それにより、エアロゾル生成装置100は、スイッチ操作により、加熱動作及び充電動作を択一的に遂行することができる。
【0103】
また、サセプタ110の第1インピーダンス値、及び充電機器200内インピーダンスマッチング部250の第2インピーダンス値が異なるので、充電機器200により、サセプタ110が加熱されることが防止されるのである。
【0104】
例えば、該スイッチは、電界効果トランジスタ(FET:field effect transistor)でもある。該スイッチは、PチャンネルFETまたはNチャンネルFETでもある。他の例を挙げれば、該スイッチは、接合型トランジスタ(BJT:bipolar junction transistor)、絶縁ゲート両極性トランジスタ(IGBT:insulated gate bipolar transistor)またはサイリスタ(thyristor)でもあるが、羅列された種類に制限されるものではない。該スイッチは、1つの電子素子によっても構成され、または多数の電子素子が構成する回路でもある。
【0105】
図4は、エアロゾル生成装置の実施形態の動作方法に係わるフローチャートである。図4を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、充電モードまたは加熱モードのうちいずれか1つのモードを選択することができる(S1100)。
【0106】
該充電モードは、誘導コイル130を介して、充電機器200から電力を供給され、電源部140の電力を充電するためのモードであり、該加熱モードは、誘導コイル130を介して、サセプタ110を加熱し、エアロゾル生成物質を気化させるためのモードである。
【0107】
当該の充電モード及び加熱モードについては、図1ないし3を介して説明した事項が適用されうる。また、図5ないし図12を介して後述する事項も、充電モード及び加熱モードにも適用される。
【0108】
各モードは、エアロゾル生成装置100が特定機能を遂行するためのアルゴリズムまたはコード、及びプログラムでもあり、モード運用は、アルゴリズム、コード及びプログラムなどがその実行される状態を言う。
【0109】
当該の充電モード及び加熱モードは、エアロゾル生成装置100が選択して運用することができるモードの実施形態であるのみで、エアロゾル生成装置100の動作モードは、それらに限定されるものではない。
【0110】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置100は、入力部を介して受信するユーザ入力によって動作するモードを選択することができる。エアロゾル生成装置100は、喫煙のために、シガレット300を加熱するユーザ入力を受信すれば、加熱モードを選択することができる。エアロゾル生成装置100は、電源部140充電のためのユーザ入力を受信すれば、充電モードを選択することができる。
【0111】
または、エアロゾル生成装置100は、センサが感知する信号によって動作するモードを選択することができる。例えば、該センサは、シガレット挿入部120に対するシガレット300の挿入いかんを感知することができ、該センサは、シガレット挿入部120に配置される近接センサ、タッチセンサ、リミットスイッチ、静電容量の変化を感知するセンサ、及び光センサなどを含んでもよい。
【0112】
または、該センサは、エアロゾル生成装置100及び充電機器200の結合いかんを感知することができる。このとき、該センサは、エアロゾル生成装置100及び充電機器200が結合する部分に配置される近接センサ、タッチセンサ、リミットスイッチ、静電容量の変化を感知するセンサ、光センサ、及び電極の連結を感知する通電センサなどを含んでもよい。
【0113】
エアロゾル生成装置100は、選択されたモードにより、誘導コイル130を介して電力を受信するか、あるいは誘導コイル130を介してサセプタ110を加熱することができる(S1200)。
【0114】
エアロゾル生成装置100が充電動作及び加熱動作を遂行することについては、図1ないし図3を介して説明した事項、及び図5ないし図12を介して後述する事項が適用されうる。
【0115】
エアロゾル生成装置100は、充電モード及び加熱モードのうちいずれか1つのモードによる動作が択一的に遂行されるように、選択されていない他のモードに係わる動作を制限することができる。例えば、図3を介して説明したように、エアロゾル生成装置100は、スイッチを操作し、誘導コイル130を加熱インピーダンスマッチング部162または受信インピーダンスマッチング部164のうちいずれか一つにだけ連結することができる。
【0116】
図5は、シガレットが挿入されたエアロゾル生成装置100に係わる図面である。図5を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、シガレット挿入部120を含んでもよく、エアロゾル生成物質の一例であるシガレット300は、シガレット挿入部120にも挿入される。サセプタ110は、シガレット挿入部120にも配置される。
【0117】
シガレット300がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、シガレット300は、サセプタ110に接触するか、あるいはサセプタ110に近接するように位置することができる。エアロゾル生成装置100は、誘導コイル130を介して、サセプタ110を加熱し、サセプタ110の熱は、シガレット300に伝達されることにより、エアロゾルが発生しうる。エアロゾルは、シガレット300を通過してユーザに伝達される。
【0118】
サセプタ110は、シガレット挿入部120の内側端部に形成される底面または下底面にも配置される。サセプタ110は、空きスペースの底面から突出するニードル型でもある。シガレット300は、サセプタ110の上端部からサセプタ110に挿入され、シガレット挿入部120の底面までも収容される。
【0119】
誘導コイル130は、シガレット挿入部120の側面に沿って巻線され、サセプタ110に対応する位置にも配置される。誘導コイル130は、電源部140から電力を供給されうる。
【0120】
サセプタ110がシガレット300内部ではなく、エアロゾル生成装置100に具備されることにより、サセプタ110がシガレット300内部に含まれる方式に比べ、多様な利点がある。例えば、サセプタ110物質がシガレット300内部に均一に分布していない場合、エアロゾルと香味とが非均一に発生してしまう問題点が解決されうる。また、サセプタ110を含むサセプタ110が、エアロゾル生成装置100に具備されるので、誘導加熱によって発熱するサセプタ110の温度が直接測定され、エアロゾル生成装置100に提供され、それにより、サセプタ110の温度に対する精巧な制御が行われうる。
【0121】
シガレット挿入部120は、喫煙時、ユーザに向かうエアロゾル生成装置100の近位末端に位置することができる。シガレット挿入部120は、近位末端から遠位方向に陥入された空きスペースを含んでもよい。シガレット挿入部120は、シガレット挿入部120の外側に開放される開口を含んでもよい。シガレット300は、シガレット挿入部120の開口を介して、空きスペースにも挿入される。該空きスペースは、中空でもある。
【0122】
本実施形態により、シガレット挿入部120は、空きスペースを含むエアロゾル生成装置100の近位末端でもあり、または近位末端に形成された空きスペース自体でもある。
【0123】
シガレット挿入部120の空きスペースは、シガレット300の形状と一致する断面を有することができる。例えば、シガレット挿入部120の空きスペースの断面は、円形でもある。シガレット挿入部120の空きスペースの直径は、挿入されるシガレット300の直径に近接した値を有することができる。
【0124】
本実施形態によれば、エアロゾル生成装置100は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含む蒸気化器が独立したモジュールとしても、エアロゾル生成装置100に含まれる。
【0125】
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器18から脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器18と一体にも作製される。
【0126】
例えば、蒸気化器18は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0127】
エアロゾル生成装置100の内部には、シガレット300の一部分が挿入され、残り一部分は、外部にも露出される。ユーザは、外部に露出された部分を口にした状態で、エアロゾルを吸い込むことができる。このとき、エアロゾルは、外部空気がシガレット300の挿入された一部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、残り一部分を通過し、ユーザの口に伝達される。
【0128】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット300の表面に形成された少なくとも1つの孔を介して、シガレット300の内部にも流入される。
【0129】
図6は、シガレットの一実施形態に係わる図面である。図6を参照すれば、シガレット300は、タバコロッド310及びフィルタロッド320を含んでもよい。図6には、フィルタロッド320が単一領域によって構成されるように図示されているが、それに限定されるものではなく、フィルタロッド320は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド320は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾルに含まれる特定成分を濾過する第2セグメントを含んでもよい。また、フィルタロッド320には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントがさらに含まれてもよい。
【0130】
シガレット300は、少なくとも1枚のラッパ340によっても包装される。ラッパ340には、外部空気が流入されるか、あるいは内部空気が流出される少なくとも1つの孔が形成されうる。一例として、シガレット300は、1枚のラッパ340によっても包装される。他の例として、シガレット300は、2枚以上のラッパ340により、重畳的にも包装される。具体的には、第1ラッパによってタバコロッド310が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド320が包装されうる。ラッパそれぞれによって包装されるタバコロッド310及びフィルタロッド320が結合され、第3ラッパにより、シガレット300全体がさらに包装されうる。
【0131】
タバコロッド310は、エアロゾル生成物質を含んでもよい。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。タバコロッド310は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸のような他の添加物質を含んでもよい。タバコロッド310には、メントールまたは保湿剤などの加香液がタバコロッド310に噴射されても添加される。
【0132】
タバコロッド310は、多様な方式によっても作製される。例えば、タバコロッド310は、シートによっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。または、タバコロッド310は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
【0133】
タバコロッド310は、熱伝導物質によっても覆い包まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。タバコロッド310を覆い包む熱伝導物質は、タバコロッド310に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッド310に加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコロッド310から生成されるエアロゾルの風味が向上するのである。
【0134】
フィルタロッド320は、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタロッド320は、多様な形状にも形成される。例えば、フィルタロッド320は、円筒状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。または、フィルタロッド320は、内部に空洞を含むリセス(recess)型ロッドでもある。フィルタロッド320が複数のセグメントによって構成される場合、複数のセグメントは、互いに異なる形状にも作製される。
【0135】
フィルタロッド320は、フィルタロッド320において、香味が発生するようにも作製される。例えば、フィルタロッド320に加香液が噴射され、該加香液が塗布される別途の纎維が、フィルタロッド320の内部にも挿入される。
【0136】
フィルタロッド320には、少なくとも1つのカプセル330が含まれてもよい。カプセル330は、香味を発生させることができ、エアロゾルを発生させることもできる。例えば、カプセル330は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造にも形成される。カプセル330は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに限定されるものではない。
【0137】
図示されていないが、シガレット300は、前端プラグをさらに含んでもよい。該前端プラグは、タバコロッド21において、フィルタロッド310に反対となる一側に位置することができる。該前端プラグは、タバコロッド320が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド320から液状化されたエアロゾルが、エアロゾル生成装置100に流れ出ることを防止することができる。
【0138】
図7は、充電機器の一実施形態に係わる図面である。図7を参照すれば、充電機器200は、送信コイル220が巻き取られる突出部230をさらに含んでもよい。
【0139】
突出部230は、充電機器200の末端から外側一方向に突出することができる。突出部230は、送信コイル220が巻き取られて配置される空間を提供することができる。送信コイル220は、突出部230の周囲に沿って巻き取られる。送信コイル220は、突出部230の外面を覆い包みながら巻き取られる形態でもある。または、送信コイル220は、突出部230が空きスペース290を含む場合、空きスペース290の内面に沿って巻き取られる形態でもある。
【0140】
突出部230は、送信コイル220が所定巻線数を有し、所定距離ほど延長されても配置されるように、所定長ほど突出することができる。巻線数が増加するほど、誘導コイル130に誘導される起電力の大きさは、増大する。
【0141】
一実施形態によれば、突出部230は、電磁誘導による効果を増幅するように、所定透磁率を有する金属物体または磁性物体でもある。それにより、送信コイル220は、内部に、金属物体または磁性物体を具備するソレノイド形態でもある。
【0142】
充電機器200は、エアロゾル生成装置100に対する充電動作のために、エアロゾル生成装置100と結合することができる。このとき、充電機器200は、突出部230がシガレット挿入部120に向かうようにも配置される。
【0143】
本実施形態によれば、送信コイル220は、誘導コイル130内部にも挿入され、または送信コイル220内部に誘導コイル130が挿入されうる。または、誘導コイル130と送信コイル220は、軸方向に所定距離ほど離隔されてもいる。充電機器200とエアロゾル生成装置100とが結合する実施形態により、突出部230の長さ及び直径は、異なりうる。充電機器200とエアロゾル生成装置100とが結合する実施形態については、図5ないし図9を介して詳細に後述する。
【0144】
以下、図8ないし図12を介して、充電機器200とエアロゾル生成装置100とが結合する実施形態について説明する。各実施形態において、共通して、充電機器200とエアロゾル生成装置100は、結合時、誘導コイル130の中心軸、及び送信コイル220の中心軸は、平行である。誘導コイル130の中心軸、及び送信コイル220の中心軸は、一直線に位置するように並んでも整列される。それにより、送信コイル220から送信する電力を、誘導コイル130が効率的に受信することができ、電力損失が最小化されうる。
【0145】
図8は、エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態の一実施形態に係わる図面である。図8を参照すれば、充電機器200の突出部230は、エアロゾル生成装置100のシガレット挿入部120内部に挿入されて結合されうる。
【0146】
このとき、送信コイル220は、誘導コイル130内部に位置することができる。誘導コイル130の直径は、送信コイル220の直径より大きく、誘導コイル130が送信コイル220を取り囲むことができる。
【0147】
誘導コイル130及び送信コイル220の軸方向長は、類似しているか、あるいは一致してもいる。突出部230がシガレット挿入部120に挿入されれば、誘導コイル130及び送信コイル220は、側面視、一部または全部が重畳されうる。重畳される部分が増大加するほど、送信コイル220から送信された電力が、誘導コイル130でさらに効率的にも受信される。
【0148】
突出部230には、軸方向に沿って陥入された空きスペース290が形成されうる。空きスペース290は、中空でもある。突出部230がシガレット挿入部120に挿入されるとき、空きスペース290内部にサセプタ110が挿入されて収容されうる。このとき、突出部230は、シガレット挿入部120の空きスペースにも挿入される。
【0149】
空きスペース290の軸方向長は、サセプタ110を底面まで収容するように、サセプタ110の長さ以上の値でもある。空きスペース290の直径は、サセプタ110径以上の値でもある。サセプタ110には、喫煙後、タバコの残余物質が付着しうるので、空きスペース290の直径は、それを考慮し、サセプタ110直径より所定差値ほども大きくなる。
【0150】
図9は、図8による方式で結合された充電機器に形成された遮蔽部材に係わる図面である。図9を参照すれば、遮蔽部材242は、空きスペース290の周囲に沿って内面にも配置される。突出部230がシガレット挿入部120に挿入されるとき、遮蔽部材242内部にサセプタ110が挿入されて収容されうる。このとき、遮蔽部材242は、送信コイル220で生じる磁場が、空きスペース290の内部に伝達されることを遮断することができる。それにより、送信コイル220で生じる磁場がサセプタ110に影響を及ぼし、サセプタ110が加熱されることが防止されうる。
【0151】
遮蔽部材242は、例えば、アルミニウム及び銅のような導電性物質でもある。または、遮蔽部材242は、炭素纎維(carbon fiber)、炭素ナノチューブ(CNT)、カーボンブラック(carbon black)及びグラフェンのような炭素素材でもある。または、遮蔽部材242は、高分子複合素材、または高分子複合素材に炭素、セラミックス、金属のような素材を添加した素材などでもある。
【0152】
遮蔽部材242は、例えば、板金、メッシュまたはイオン化気体の形態でもある。遮蔽部材は、例えば、スパッタリング方式、メッキ方式またはスプレイコーティング方式により、空きスペース290の内面にも付着される。
【0153】
図10は、エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態の他の一実施形態に係わる図面である。図10を参照すれば、エアロゾル生成装置100のシガレット挿入部120が、充電機器200の突出部230内に形成された空きスペース290内部に挿入されて結合されうる。空きスペース290の直径は、シガレット挿入部120の直径以上の値でもある。
【0154】
このとき、誘導コイル130は、送信コイル220内部に位置することができる。送信コイル220の直径は、誘導コイル130の直径より大きく、送信コイル220が誘導コイル130を取り囲むことができる。送信コイル220及び誘導コイル130の軸方向長は、類似しているか、あるいは一致してもいる。それにより、送信コイル220から誘導コイル130への電力送信が効率的に行われる。
【0155】
サセプタ110には、喫煙後、タバコの残余物質が付着しうる。図10により、シガレット挿入部120が突出部230内に挿入されれば、サセプタ110に付着した残余物質による充電機器200の汚染発生可能性が低減する。
【0156】
図11は、エアロゾル生成装置及び充電機器が、充電動作のために結合された状態のさらに他の一実施形態に係わる図面である。図11を参照すれば、充電動作時、エアロゾル生成装置100及び充電機器200は、互いに結合するが、シガレット挿入部120及び突出部230は、軸方向に所定距離ほど離隔されたまま、軸方向に並んでも整列される。それにより、誘導コイル130及び送信コイル220は、軸方向に所定距離ほども離隔される。それにより、シガレット挿入部120に残っているタバコ残余物質による充電機器200の汚染発生可能性が低減される。
【0157】
充電機器200は、突出部230及びシガレット挿入部120が離隔される所定距離を確保するために、支持部270を含んでもよい。支持部270は、エアロゾル生成装置100及び充電機器200が結合されるとき、シガレット挿入部120と突出部230との距離が所定距離未満に小さくならないように、シガレット挿入部120を支持し、シガレット挿入部120の接近を防止することができる。支持部270の長さは、突出部230の長さとシガレット挿入部120の長さと所定距離との和でもある。
【0158】
図示されていないが、他の一実施形態によれば、エアロゾル生成装置100は、突出部230及びシガレット挿入部120が離隔される所定距離を確保するために、突出部230を支持し、突出部230の接近を防止する支持部270を含んでもよい。
【0159】
シガレット挿入部120の直径、及び突出部230の直径は、一致しているか、あるいは類似してもいる。それにより、誘導コイル130の直径、及び送信コイル220の直径は、一致しているか、あるいは類似してもいる。並んで軸方向に整列された誘導コイル130の直径、及び送信コイル220の直径が一致するほど、送信コイル220から誘導コイル130への電力送信効率が上昇することができる。
【0160】
図12は、図11による方式で結合された充電機器に形成された遮蔽部材に係わる図面である。図12を参照すれば、充電機器200は、送信コイル220を取り囲む遮蔽部材244を含んでもよい。遮蔽部材244は、送信コイル220の周囲に沿って円筒状に形成され、送信コイル220を取り囲むことができる。
【0161】
それにより、遮蔽部材244は、送信コイル220の半径方向に電力が放射されることを防止し、電力が誘導コイル130に向けて軸方向に送信される直進性を向上させることができる。それにより、送信コイル220の送信電力が誘導コイル130で受信される効率が上昇することができる。
【0162】
遮蔽部材244は、例えば、アルミニウム及び銅のような導電性物質でもある。または遮蔽部材244は、炭素纎維、炭素ナノチューブ(CNT)、カーボンブラック及びグラフェンのような炭素素材でもある。または、遮蔽部材244は、高分子複合素材、または高分子複合素材に炭素、セラミックス、金属などの素材を添加した素材などでもある。
【0163】
遮蔽部材244は、例えば、板金、メッシュまたはイオン化気体の形態でもある。遮蔽部材244は、例えば、送信コイル220を取り囲む遮蔽構造に、スパッタリング方式、メッキ方式またはスプレイコーティング方式によっても塗布される。
【0164】
図13は、一実施形態による、充電機器を介したエアロゾル生成装置の充電動作に係わる図面である。
【0165】
図13を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、その内部に挿入されたエアロゾル生成物質を固定するホルダ10でもある。充電機器200は、エアロゾル生成装置100が収容される空洞を含むクレードル20でもある。図1ないし図12を介して、エアロゾル生成装置100について説明した内容は、ホルダ10にも適用され、充電機器200について説明した内容は、クレードル20にも適用される。また、図13ないし図18を介して、ホルダ10について説明する内容は、エアロゾル生成装置100にも適用され、クレードル20について説明する内容は、充電機器200にも適用される。
【0166】
ホルダ10は、ホルダバッテリ11、ホルダ制御部12、ヒータ13及び電力受信部14を含んでもよい。図1ないし図12を介して、エアロゾル生成装置100の電源部140について説明した内容は、ホルダバッテリ11にも適用され、エアロゾル生成装置100の制御部150について説明した内容は、ホルダ制御部12にも適用され、サセプタ110について説明した内容は、ヒータ13にも適用される。また、図13ないし図18を介して、ホルダバッテリ11について説明した内容は、エアロゾル生成装置100の電源部140にも適用され、ホルダ制御部12について説明した内容は、エアロゾル生成装置100の制御部150にも適用され、ヒータ13について説明した内容は、サセプタ110にも適用される。
【0167】
クレードル20は、クレードルバッテリ21、クレードル制御部22及び電力送信部24を含んでもよい。図1ないし図12を介して、充電機器200の電源部280について説明した内容は、クレードルバッテリ21にも適用され、制御部260について説明した内容は、クレードル制御部22にも適用され、送信コイル220について説明した事項は、電力送信部24にも適用される。図13ないし図18を介して、クレードルバッテリ21について説明した内容は、充電機器200の電源部280にも適用され、クレードル制御部22について説明した内容は、制御部260にも適用され、関して電力送信部24に説明した事項は、送信コイル220にも適用される。
【0168】
ホルダ10及びクレードル20の内部構造は、図13に図示されたところに限定されるものではない。ホルダ10及びクレードル20の設計により、図13に図示されたハードウェア構成中の一部が省略されたり、新たな構成がさらに追加されたりしうるということは、本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0169】
ホルダ10のヒータ13周辺に内部空間が形成され、該内部空間には、シガレットが挿入されうる。シガレットがホルダ10に挿入されれば、ホルダ10は、ホルダバッテリ11の出力電圧を制御し、ヒータ13の温度が上昇する。シガレット内のエアロゾル生成物質がヒータ13によって加熱されることにより、エアロゾルが生成される。
【0170】
クレードル20には、ホルダ10を収容する空洞23が形成されうる。空洞23は、クレードル20の長手方向にも形成され、ホルダ10は、図1に図示されたように、クレードル20の長手方向と垂直するように、空洞23にも収容される。または、ホルダ10は、クレードル20の長手方向と平行に空洞23にも収容される。
【0171】
ホルダバッテリ11は、ホルダ10が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、ホルダバッテリ11は、ヒータ13が加熱されうるように電力を供給することができる。また、ホルダバッテリ11は、ホルダ10内に具備された他のハードウェア構成、すなわち、センサ、ユーザインターフェース、メモリ及びホルダ制御部12などの動作に必要な電力を供給することができる。
【0172】
クレードルバッテリ21は、クレードル20が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、クレードルバッテリ21は、ホルダバッテリ11に電力を供給し、ホルダバッテリ11を充電させることができる。また、ホルダ10とクレードル20とが結合された場合、クレードルバッテリ21は、ホルダ10が動作するのに利用される電力を供給することができる。例えば、ホルダ10の端子と、クレードル20の端子とが結合されれば、ホルダバッテリ11が放電されたか否かということにかからわず、ホルダ10は、クレードルバッテリ21が供給する電力を利用して動作することができる。
【0173】
ホルダバッテリ11及びクレードルバッテリ21は、充電が可能なバッテリでもあり、一回使用バッテリでもある。例えば、ホルダバッテリ11及びクレードルバッテリ21は、リチウムリン酸鉄(LiFePO)バッテリ、酸化リチウムコバルト(LiCoO)バッテリ、リチウムチタン酸塩バッテリ及びリチウムポリマー(Li-poly)バッテリでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0174】
ヒータ13は、ホルダ制御部12の制御により、ホルダバッテリ11から電力を供給される。ヒータ13は、ホルダバッテリ11から電力を供給され、ホルダ10に挿入されたシガレットを加熱することができる。
【0175】
ヒータ13は、任意の適する電気抵抗性物質によっても形成される。例えば、適する電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されるものではない。また、ヒータ13は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミックス発熱体などによっても具現されるが、それらに制限されるものではない。
【0176】
一実施形態において、ヒータ13は、ホルダ10の収容空間に挿入されたシガレットを加熱することができる。ホルダ10の収容空間にシガレットが収容されることにより、ヒータ13は、シガレットの内部及び/または外部に位置することができる。それにより、ヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを発生させることができる。
【0177】
例えば、ヒータ13は、円柱と円錐とが組み合わされた形状でもある。ヒータ13は、直径が約2mm、長さが約23mmである円柱形状を有し、ヒータ13の末端は、鋭角に仕上げられるが、それに限定されるものではない。
【0178】
一方、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータ13は、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、シガレットには、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタが含まれてもよい。
【0179】
ホルダ10は、少なくとも1つのセンサを含んでもよい。少なくとも1つのセンサでセンシングされた結果は、ホルダ制御部12に伝達され、センシング結果により、ホルダ制御部12は、ヒータの動作制御、喫煙の制限、シガレット挿入有無判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、ホルダ10を制御することができる。
【0180】
例えば、少なくとも1つのセンサは、パフ感知センサを含んでもよい。該パフ感知センサは、温度変化、流量変化、電圧変化及び圧力変化のうちいずれか一つに基づいて、ユーザのパフを感知することができる。
【0181】
また、少なくとも1つのセンサは、温度感知センサを含んでもよい。該温度感知センサは、ヒータ13(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。ホルダ10は、ヒータ13の温度を感知する別途の温度感知センサを含むか、あるいは別途の温度感知センサを含む代わりに、ヒータ13自体が温度感知センサの役割を行うことができる。または、ヒータ13が温度感知センサの役割を行うと共に、ホルダ10に別途の温度感知センサがさらに含まれてもよい。
【0182】
ホルダ10は、ユーザインターフェースを含んでもよい。該ユーザインターフェースは、ユーザにホルダ10の状態に係わる情報を提供することができる。
【0183】
該ユーザインターフェースは、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力したりする入出力(I/O)インタフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信するか、あるいは充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI 、WI-FI Direct、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、NFC(near-field communication)など)を遂行するための通信インタフェーシングモジュールのような多様なインタフェーシング手段を含んでもよい。
【0184】
ただし、ホルダ10には、前述の多様なユーザインターフェース例示のうち一部だけが取捨選択されても具現される。
【0185】
ホルダ制御部12は、ホルダ10の全般的な動作を制御するハードウェアである。ホルダ制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0186】
ホルダ制御部12は、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた結果を分析し、続けて行われる処理を制御する。
【0187】
ホルダ制御部12は、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた結果に基づいて、ヒータ13の動作が開始または終了されるように、ヒータ13に供給される電力を制御することができる。また、ホルダ制御部12は、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた結果に基づいて、ヒータ13が所定温度まで加熱されたり、適切な温度を維持したりするように、ヒータ13に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0188】
ホルダ制御部12は、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた結果に基づいて、ユーザインターフェースを制御することができる。例えば、パフ感知センサを利用し、パフ回数をカウントした後、現在パフ回数が既設定回数に逹すれば、ホルダ制御部12は、ランプ、モータ及びスピーカのうち少なくともいずれか一つを利用し、ユーザにホルダ10がすぐに終了すると通知することができる。
【0189】
クレードル制御部22は、クレードル20の全般的な動作を制御するハードウェアである。クレードル制御部22は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0190】
クレードル制御部22は、クレードル20の全構成動作を制御することができる。また、クレードル制御部22は、ホルダ10とクレードル20とが結合されたか否かということを判断し、クレードル20とホルダ10との結合または分離により、クレードル20の動作を制御することができる。
【0191】
例えば、ホルダ10とクレードル20とが結合されれば、クレードル制御部22は、クレードルバッテリ21の電力をホルダ10に供給することにより、ホルダバッテリ11を充電したり、ヒータ13に電力を供給したりすることができる。従って、ホルダバッテリ11の残量が少ない場合にも、ユーザは、ホルダ10とクレードル20とを結合し、連続的に吸煙することができる。
【0192】
また、クレードル20は、視覚情報の出力が可能なディスプレイを含んでもよい。例えば、クレードル20にディスプレイが含まれる場合、クレードル制御部22は、ディスプレイに表示される信号を生成することにより、ユーザに、クレードルバッテリ21(例えば、クレードルバッテリ21の残余容量、使用可能いかんなど)と係わる情報、クレードル20のリセット(例えば、リセット時期、リセット進行、リセット完了など)と係わる情報、ホルダ10の掃除(例えば、掃除時期、掃除必要性、掃除進行、掃除完了など)と係わる情報、クレードル20の充電(例えば、充電必要性、充電進行、充電完了など)と係わる情報などを伝達することができる。
【0193】
また、クレードル20は、ユーザがクレードル20の機能を制御することができる少なくとも1つの入力装置(例えば、ボタン)、ホルダ10と結合する端子、及び/またはクレードルバッテリ21の充電のためのインターフェース(例えば、USBポートなど)を含んでもよい。
【0194】
例えば、ユーザは、クレードル20の入力装置を利用し、多様な機能を行うことができる。ユーザが入力装置を押す回数、または入力装置を押している時間を調節することにより、クレードル20の複数機能のうち所望する機能を遂行することができる。ユーザが入力装置を作動させることにより、クレードル20は、ホルダ10のヒータ13を予熱する機能、ホルダ10のヒータ13の温度を調節する機能、ホルダ10内のシガレットが挿入される空間を掃除する機能、クレードル20が作動可能な状態であるか否かということを点検する機能、クレードルバッテリ21の残量(可用電力)を表示する機能、クレードル20のリセット機能などが遂行されうる。しかし、クレードル20の機能は、前述の例に限定されるものではない。
【0195】
ホルダ10は、電力受信部14を含み、クレードル20は、電力送信部24を含んでもよい。クレードル20の電力送信部24は、1以上の無線電力伝達方法を利用し、ホルダ10の電力受信部14でもって、相互間接触なしに、無線で電力を伝達することができる。無線電力伝達方法には、誘導結合(inductive coupling)方式や共振結合(magnetic resonance coupling)方式などが含まれるが、それらに制限されるものではない。
【0196】
ホルダ10の電力受信部14は、ホルダバッテリ11と連結され、クレードル20の電力送信部24は、クレードルバッテリ21と連結される。クレードル20の電力送信部24がホルダ10の電力受信部14に無線で電力を伝達することにより、ホルダバッテリ11が充電されうる。
【0197】
本開示においては、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されているか否かということにより、電力送信部24の位置が移動することができる。それについては、図16及び図17で後述する。
【0198】
図14は、一実施形態による、無線充電に使用される電力送信部及び電力受信部の概念図である。
【0199】
電力送信部2100は、1以上の無線電力伝達方法を利用し、電力受信部2200に、相互間接触なしに、無線で電力を伝達することができる。
【0200】
一実施形態において、電力送信部2100は、無線電力信号による磁気誘導現象に基づく誘導結合方式と、特定周波数の無線電力信号による電磁気的共振現象に基づく共振結合方式とのうち1以上を利用し、電力受信部2200に電力を伝達することができる。
【0201】
該誘導結合方式による無線電力送信は、一次コイル及び二次コイルを利用し、電力を無線で伝送する技術であり、磁気誘導現象により、1つのコイルで変化する磁場を介して、他コイル側に電流が誘導されることによって電力が伝達される方式を意味する。
【0202】
該共振結合方式による無線電力送信は、電力送信部2100から伝送された無線電力信号により、電力受信部2200で共振が発生し、共振現象により、電力送信部2100から電力受信部2200に電力が伝達される方式を意味する。
【0203】
図14を参照すれば、該誘導結合方式を利用し、電力送信部2100から電力受信部2200に、無線で電力伝達を行う過程が図示される。電力送信部2100は、磁気誘導により、一次コイルで動作する伝送コイル(Tx coil)(2110)を含み、電力受信部2200は、磁気誘導において、二次コイルで動作する受信コイル(Rx coil)2210を含む。
【0204】
電力送信部2100の伝送コイル2110に流れる電流の強度が変化すれば、伝送コイル2110を通過する磁場が変化する。伝送コイル2110を通過する磁場の変化は、電力受信部2200の受信コイル2210側に誘導起電力を発生させる。受信コイル2210に誘導された起電力を利用し、電力受信部2200側のバッテリが充電されうる。
【0205】
図15は、一実施形態による、ホルダがクレードルに収容される前のエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。
【0206】
クレードル20は、クレードル20の長手方向と平行である第1側面3210、及び第1側面3210と垂直である第2側面3220を含む。ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されていない場合、クレードル20の電力送信部24は、第2側面3220に対向するように位置することができる。
【0207】
ホルダ10は、電力受信部14が位置する第3側面3100を含んでもよい。例えば、ホルダ10が直方体状を有する場合、第3側面3100は、四角形断面でもあり、ホルダ10の断面が円筒形状を有する場合、第3側面3100は、円周面の一部でもある。
【0208】
ホルダ10の第3側面3100が、クレードル20の第2側面3220上に位置するようになれば、ホルダ10の電力受信部14と、クレードル20の電力送信部24とが対向するようにも配列される。ホルダ10の電力受信部14と、クレードル20の電力送信部24とが対向するように配列され、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率が高くなりうる。
【0209】
一実施形態において、クレードル20の第2側面3220上には、ホルダ10が載置されうる第1載置用溝3230が形成されうる。第1載置用溝3230は、ホルダ10がクレードル20から分離されることを防止することができる。ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されていない場合にも、ホルダ10は、第1載置用溝3230に載置されることにより、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信することができる。
【0210】
図15には、図示されていないが、電力受信部14が位置する第3側面3100内部及び第1載置用溝3230内部に磁性体が存在することができる。磁性体の磁力により、電力受信部14が、第1載置用溝3230内部に向けるように、第1載置用溝3230上に載置されうる。また、磁性体磁力により、ホルダ10が第1載置用溝3230に載置された状態が、さらに堅固にも維持される。該磁性体は、永久磁石であるか、あるいは鉄、ニッケル、コバルト、またはそれらの合金のような素材を含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0211】
ホルダ10が円筒形状を有する場合、第1載置用溝3230は、ホルダ10の円周面曲率に対応するようにも形成される。または、ホルダ10が直方体状を有する場合、第1載置用溝3230は、ホルダ10の四角形断面に対応するようにも形成される。すなわち、ホルダ10の形状により、第1載置用溝3230の形状が決定されうる。
【0212】
電力受信部14及び電力送信部24は、FPCB、及び該FPCB上に形成されたコイルを含んでもよい。例えば、該FPCBは、ポリイミドによっても構成される。電力受信部14及び電力送信部24がFPCBで構成されることにより、電力受信部14及び電力送信部24は、平らな形態を維持するか、あるいは柔軟に曲がることができる。
【0213】
ホルダ10が円筒形状を有する場合、ホルダ10の電力受信部14は、第3側面3100の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。また、クレードル20の第2側面3220上に、第1載置用溝3230が形成された場合、クレードル20の電力送信部24は、第1載置用溝3230の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。このとき、第1載置用溝3230が第3側面3100の曲率に対応するように形成されることにより、ホルダ10の電力受信部14の曲率と、クレードル20の電力送信部24の曲率とが対応する。それにより、電力受信部14と電力送信部24との対応面積が最大になり、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率が高くなる。
【0214】
図16及び図17は、一実施形態による、ホルダがクレードルに収容される前後のエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。
【0215】
図16を参照すれば、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容される前のエアロゾル生成システムが図示される。
【0216】
クレードル20は、クレードル20の長手方向と平行である第1側面3210、及び第1側面3210と垂直である第2側面3220を含む。ホルダ10は、電力受信部14が位置する第3側面3100を含んでもよい。例えば、ホルダ10が直方体状を有する場合、第3側面3100は、四角形断面でもあり、ホルダ10の断面が円筒形状を有する場合、第3側面3100は、円周面の一部でもある。
【0217】
ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されていない場合、クレードル20の電力送信部24は、図16に図示されたように、第2側面3220に対向するように位置する(以下、第2位置)。
【0218】
すなわち、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されていないとしても、ホルダ10の第3側面3100が、クレードル20の第2側面3220上に位置することにより、電力受信部14と、第2位置に位置した電力送信部24とが対向するようにも配列される。ホルダ10の電力受信部14と、クレードル20の電力送信部24とが対向するように配列され、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率が高くなりうる。
【0219】
図16には、図示されていないが、クレードル20の第2側面3220上には、ホルダ10が載置されうる第1載置用溝が形成されうる。第1載置用溝3230は、ホルダ10がクレードル20から分離されることを防止することができる。
【0220】
一方、クレードル20は、ホルダ10が空洞23に収容されているか否かということを感知するホルダ収容感知センサ3300を含んでもよい。ホルダ収容感知センサ3300は、ホルダ10が空洞23に収容されたことを感知した場合、クレードル20の電力送信部24の位置を移動させることができる。
【0221】
例えば、ホルダ収容感知センサ3300が押し込み式スイッチである場合、ホルダ10が空洞23内部に挿入されるとき、ホルダ収容感知センサ3300がクレードル20内部で押し込まれる。ホルダ収容感知センサ3300がクレードル20内部に押し込まれた場合、クレードル20は、ホルダ10が空洞23に収容されたことを感知し、電力送信部24の位置を移動させることができる。
【0222】
一方、ホルダ収容感知センサ3300は、静電容量感知センサ、ホール効果センサ(hall effect sensor)、磁気抵抗素子(magnetoresistor)などでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0223】
図17を参照すれば、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容された後のエアロゾル生成システムが図示される。
【0224】
ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容された場合、クレードル20の電力送信部24は、図17に図示されたように、第1側面3210に対向するように位置することができる(以下、第1位置)。
【0225】
すなわち、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されたとき、ホルダ10の第3側面3100が、クレードル20の第1側面3210上に位置することにより、電力受信部14と、第1位置に位置した電力送信部24とが対向するようにも配列される。ホルダ10の電力受信部14と、クレードル20の電力送信部24とが対向するように配列され、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率が高くなりうる。
【0226】
図16及び図17には、図示されていないが、電力受信部14が位置する第3側面3100内部、及び空洞23の第1側面3210内部に磁性体が存在することができる。磁性体磁力により、電力受信部14が第1側面3210内部に向かうようにも空洞23に収容される。また、該磁性体の磁力により、ホルダ10が空洞23にさらに堅固にも収容される。該磁性体は、永久磁石であるか、あるいは鉄、ニッケル、コバルト、またはそれらの合金のような素材を含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0227】
クレードル20の電力送信部24は、第1側面3210に対向するクレードル20内部の第1位置と、第2側面3220に対向するクレードル20内部の第2位置との間で移動自在である。電力送信部24が、第1位置と第2位置との間で移動することにより、電力送信部24の形状が変わりうる。
【0228】
一実施形態で電力受信部14及び電力送信部24は、FPCB、及び該FPCB上に形成されたコイルを含んでもよい。電力受信部14及び電力送信部24がFPCBで構成されることにより、電力受信部14及び電力送信部24は、平らな形態を維持するか、あるいは柔軟に曲がることができる。
【0229】
第2側面3220が平らな場合、第2位置の電力送信部24は、平らな形状を有することができる。クレードル20の空洞23に、ホルダ10が収容されることにより、電力送信部24が、第2位置から第1位置に移動する場合、電力送信部24は、第1側面3210の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。すなわち、電力送信部24が、第2位置から第1位置に移動することにより、電力送信部24は、平らな形状で曲がった形状に変わる。
【0230】
または、第2側面3220に、図15に図示された第1載置用溝3230が形成された場合、第2位置の電力送信部24は、第1載置用溝3230の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。クレードル20の空洞23に、ホルダ10が収容されることにより、電力送信部24が、第2位置から第1位置に移動する場合、電力送信部24は、第1側面3210の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。このとき、第1載置用溝3230の曲率と、第1側面3210の曲率との差により、電力送信部24は、曲がり具合が変わったり、曲がり具合が同一に維持されたりもする。
【0231】
本実施形態としては、ホルダ10がクレードル20の空洞23に収容されているか否かということにより、クレードル20の電力送信部24の位置を移動させることにより、ホルダ10が空洞23に収容された場合、及び収容されていない場合のいずれにおいても、ホルダ10の電力受信部14と、クレードル20の電力送信部24とが対向するようにも配列される。それを介して、電力受信部14が、電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率を高めることができる。
【0232】
また、本実施形態によれば、ホルダ10の電力受信部14とクレードル20の電力送信部24をFPCBで構成することにより、電力受信部14と電力送信部24の曲がり具合を変化させて対応面積を広げることができる。それで、電力受信部14が電力送信部24から無線で電力を受信するとき、ホルダバッテリ11の充電効率を高めることができる。
【0233】
図18は、一実施形態による、無線充電パッドにクレードルが載置される例示を示す図面である。
【0234】
図18を参照すれば、一実施形態により、外部電源は、無線充電パッド30を含んでもよい。しかし、該外部電源が無線充電パッド30に限定されるものではなく、有線で充電するバッテリ及び蓄電池など、多様な電力保存装置などを含んでもよい。
【0235】
クレードル20は、クレードル20の長手方向と平行である第1側面3210、第1側面3210と垂直である第2側面3220及び第4側面3240を含む。すなわち、第2側面3220と第4側面3240は、互いに対向するように位置する。
【0236】
クレードル20は、クレードルバッテリ21、クレードル制御部22、電力送信部24及び電力受信部25を含む。しかし、クレードル20の内部構造は、図18に図示されたところに限定されるものではない。
【0237】
クレードル20の電力送信部24は、第2側面3220に対向するように位置し、クレードル20の電力受信部25は、第4側面3240に対向するように位置することができる。すなわち、図18に図示されたように、クレードル20内部において、電力受信部25と電力送信部24は、実質的に平行に位置することができる。
【0238】
図16及び図17で説明したように、クレードル20の電力送信部24は、ホルダ10の電力受信部14に無線で電力を伝送することにより、ホルダバッテリ11を充電させることができる。
【0239】
クレードル20の電力受信部25は、外部電力送信部から無線で電力を受信することにより、クレードルバッテリ21を充電させることができる。該外部電力送信部は、無線充電パッド30に含まれた電力送信部31でもある。
【0240】
クレードル20の電力受信部25は、電力送信部31を含む無線充電パッド30から、無線で電力を受信することができる。クレードル20の第4側面3240が無線充電パッド30の一側面上に位置するようになれば、クレードル20の電力受信部25と、無線充電パッド30の電力送信部31とが対向するようにも配列される。
【0241】
一実施形態において、無線充電パッド30の一側面上には、クレードル20が載置されうる第2載置用溝32が形成されうる。第2載置用溝32は、クレードル20が無線充電パッド30から分離されることを防止することができる。
【0242】
クレードル20が円筒形状を有する場合、第2載置用溝32は、クレードル20の円周面曲率に対応するようにも形成される。または、クレードル20が直方体状を有する場合、第2載置用溝32は、クレードル20の四角形断面に対応するようにも形成される。すなわち、クレードル20の形状により、第2載置用溝32の形状が決定されうる。
【0243】
図18には、図示されていないが、クレードル20の電力受信部25が位置する第4側面3240内部及び第2載置用溝32内部に磁性体が存在することができる。該磁性体の磁力により、クレードル20の電力受信部25が、第2載置用溝32内部に向かうように、第2載置用溝32上にも載置される。また、該磁性体の磁力により、クレードル20が第2載置用溝32に載置された状態が、さらに堅固にも維持される。該磁性体は、永久磁石であるか、あるいは鉄、ニッケル、コバルト、またはそれらの合金のような素材を含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0244】
一方、クレードル20の電力受信部25、及び無線充電パッド30の電力送信部31は、FPCB、及び該FPCB上に形成されたコイルを含んでもよい。例えば、該FPCBは、ポリイミドによっても構成される。クレードル20の電力受信部25、及び無線充電パッド30の電力送信部31がFPCBで構成されることにより、電力受信部25及び電力送信部31は、平らな形態を維持するか、あるいは柔軟に曲がることができる。
【0245】
一実施形態において、クレードル20が円筒形状を有する場合、クレードル20の電力受信部25は、第4側面3240の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。また、無線充電パッド30の電力送信部31は、第2載置用溝32の曲率に対応するように曲がった形状を有することができる。このとき、第2載置用溝32が第4側面3240の曲率に対応するように形成されることにより、クレードル20の電力受信部25の曲率と、無線充電パッド30の電力送信部31の曲率とが対応する。それにより、電力受信部25と電力送信部31との対応面積が最大になり、電力受信部25が電力送信部31から無線で電力を受信するとき、クレードルバッテリ21の充電効率が高くなりうる。
【0246】
図18には、図示されていないが、クレードル20にホルダ10が収容された状態において、クレードル20及びホルダ10が、無線充電パッド30の一側面上に位置することができる。
【0247】
その場合、クレードル20の電力受信部25は、無線充電パッド30の電力送信部31から無線で電力を受信することにより、クレードルバッテリ21が充電されうる。
【0248】
また、図17で説明したように、クレードル20にホルダ10が収容されることにより、クレードル20の電力送信部24の位置が、電力受信部14と対向するように変更されるので、ホルダ10の電力受信部14は、クレードル20の電力送信部24から無線で電力を受信することができる。それにより、ホルダバッテリ11が充電されうる。
【0249】
以上において、本発明による実施形態を基準に、本発明の構成と特徴とについて説明したが、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の思想と範囲とにおいて、多様に変更または変形されうるということは、本発明が属する技術分野の当業者に明白なことであり、従って、そのような変更または変形は、特許請求の範囲に属するということを明らかにしておく。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18