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特許7159422画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-14
(45)【発行日】2022-10-24
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20221017BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20221017BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20221017BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20221017BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20221017BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/42 F
B41J29/38 203
G06F3/04817
G06F3/04842
G06F3/12 303
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021156790
(22)【出願日】2021-09-27
(62)【分割の表示】P 2017121294の分割
【原出願日】2017-06-21
(65)【公開番号】P2022008566
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2021-10-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】加藤 裕之
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-200963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/42
G06F 3/048- 3/04895
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示する表示部と、
他の画像処理装置とネットワークを介して接続する通信インターフェースと、
画像処理装置に追加で搭載される機能に関する情報を記憶するメモリと、
前記他の画像処理装置が有する機能に関する情報を前記通信インターフェースを介して取得する取得部と、
前記他の画像処理装置との間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置の機能と前記メモリに記憶されている機能を比較し、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる、
画像処理装置。
【請求項2】
前記メモリはテーブルを有し、
前記テーブルは、前記機能に関する情報として、機能IDと、前記機能IDに対応する表示方法とをそれぞれ記憶する、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記テーブルに記憶される前記機能IDはログインユーザ-IDに対応し、
前記制御部は、前記ログインユーザ-IDに関する部分を同期させる、
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の表示形式は実線であり、前記第2の表示形式は、点線表示、グレーアウト、又は代替アイコンへの変更を含む、請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理装置はスレーブ機であり、前記他の画像処理装置はマスター機である、請求項1から4の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記オブジェクトは機能ボタンである、請求項1から5の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
複数の画像処理装置を備え、
前記画像処理装置のそれぞれは、
画面を表示する表示部と、
他の画像処理装置とネットワークを介して接続する通信インターフェースと、
前記画像処理装置に追加で搭載される機能に関する情報を記憶するメモリと、
前記他の画像処理装置が有する機能に関する情報を前記通信インターフェースを介して取得する取得部と、
前記他の画像処理装置との間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置の機能と前記メモリに記憶されている機能を比較し、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる、
画像処理システム。
【請求項8】
画面を表示する表示部と、他の画像処理装置とネットワークを介して接続する通信インターフェースと、画像処理装置に追加で搭載される機能に関する情報を記憶するメモリと、を備える画像処理装置の制御方法であって、
前記他の画像処理装置が有する機能に関する情報を前記通信インターフェースを介して取得することと、
前記他の画像処理装置との間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させることと、
取得した前記他の画像処理装置の機能と前記メモリに記憶されている機能を比較し、取得した前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させることと、
前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させることと、
を備える画像処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像形成装置がLAN(local area network)などのネットワークに接続された画像処理システムがある。このような画像処理システムとして、当該ネットワークに接続された複数の画像形成装置で共通のホーム画面を表示することができるもの知られている。また、このようなホーム画面を、ユーザーごとにカスタマイズすることが可能なものが知られている。しかしながら、画像形成装置によって実行可能な機能が異なる場合があるため、複数の画像形成装置で共通のホーム画面を表示すると、使用不可能な機能に対応するボタンなどのオブジェクトが表示されてしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-189130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、使用できない機能に対応するオブジェクトをユーザーが使用しようとすることを抑制する画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の画像処理装置は、表示部、通信インターフェース、メモリ、取得部及び制御部を備える。前記表示部は、画面を表示する。前記通信インターフェースは、他の画像処理装置とネットワークを介して接続する。前記メモリは、画像処理装置に追加で搭載される機能に関する情報を記憶する。前記取得部は、前記他の画像処理装置が有する機能に関する情報を前記通信インターフェースを介して取得する。前記制御部は、他の画像処理装置との間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる。前記制御部は、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置の機能と前記メモリに記憶されている機能を比較し、前記取得部で取得した前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させる。前記制御部は、前記他の画像処理装置には含まれるが前記メモリには含まれない機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る画像処理システム及び当該画像処理システムに含まれる画像処理装置の要部回路構成を示すブロック図。
図2図1中のタッチパネルに表示される共通画面の一例を示す図。
図3図1中のタッチパネルに表示される個別画面の一例を示す図。
図4図1中のユーザーDBに含まれるテーブルの一例を示す図。
図5図1中のユーザーDBに含まれるテーブルの一例を示す図。
図6図1中の画像処理システムのプロセッサーによる制御処理のフローチャート。
図7図1中の画像処理システムのプロセッサーによる制御処理のフローチャート。
図8図1中の画像処理システムのプロセッサーによる制御処理のフローチャート。
図9図1中のタッチパネルに表示される画面の一例を示す図。
図10図1中のタッチパネルに表示される個別画面の一例を示す図。
図11図1中のタッチパネルに表示される画面の一例を示す図。
図12図1中のタッチパネルに表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態に係る画像処理システムについて図面を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る画像処理システム1及び画像処理システム1に含まれる構成要素の要部回路構成を示すブロック図である。画像処理システム1は、複数の画像処理装置10を含む。画像処理装置10のそれぞれは、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、イントラネット、社内LAN又は家庭内LANなどのプライベートネットワークを含む通信網である。ネットワークNWは、インターネットを含む通信網であっても良い。
【0008】
画像処理システム1は、予め登録された登録ユーザーによっていずれかの画像処理装置10でログインが行われると、当該画像処理装置10に、登録ユーザーごとにカスタマイズされたホーム画面を表示させる。すなわち、登録ユーザーがログインしていない状態では、画像処理装置10のタッチパネル16には、ホーム画面として図2に示すような共通画面SC1が表示される。対して、登録ユーザーがログインしている状態では、画像処理装置の10のタッチパネル16には、ホーム画面として図3に示すような個別画面SC2が表示される。
【0009】
図2は、共通画面SC1の一例を示す図である。共通画面SC1は、ボタンB1a~ボタンB1i、設定ボタンBs及び文字列S1a~文字列S1jを含む。ボタンB1a~ボタンB1iのそれぞれは、画像処理装置10に標準で搭載されている機能など(以下「標準機能」という。)に対応する。ボタンB1a~ボタンB1iのそれぞれは、標準機能を実行するように画像処理装置10に指示するためのボタンである。文字列S1a~文字列S1jは、それぞれボタンB1a~ボタンB1iに対応し、ボタンB1a~ボタンB1iが何をするためのボタンであるかを示す名称である。設定ボタンBsは、画像処理装置10の設定を確認及び変更するための設定画面をタッチパネル16に表示するように画像処理装置10に指示するためのボタンである。なお、ボタンB1a~ボタンB1iを総称してボタンB1というものとする。また、図2に示すボタンB1の数は、一例であって、その数は限定しない。
【0010】
図3は、個別画面SC2の一例を示す図である。個別画面SC2は、共通画面SC1と同様の要素に加えて、追加ボタンB2A、追加ボタンB2B、文字列S2A及び文字列S2Bを含む。追加ボタンB2A及び追加ボタンB2Bのそれぞれは、画像処理装置10に後から追加で搭載される機能など(以下「追加機能」という。)に対応する。追加ボタンB2A及び追加ボタンB2Bは、対応する追加機能を実行するように画像処理装置10に指示するためのボタンである。文字列S2A及び文字列S2Bは、それぞれ追加ボタンB2A及び追加ボタンB2Bに対応し、追加ボタンB2A及び追加ボタンB2Bが何をするためのボタンであるかを示す名称である。なお、追加ボタンB2A及び追加ボタンB2Bを総称して追加ボタンB2というものとする。また、図3に示す追加ボタンB2の数は、一例であって、その数は限定しない。追加ボタンは、オブジェクトの一例である。
【0011】
画像処理装置10は、例えば、プリンター、コピー機又はMFP(multifunction peripheral)などの画像形成装置である。画像処理装置10は、スキャン、プリント及びコピーなどの各種機能を備える。画像処理装置10は、マスターモード及びスレーブモードを含む複数のモードでの動作が可能である。なお、画像処理装置10がどのモードで動作するかは、設定に基づく。当該設定は、例えば、タッチパネル16及び入力デバイス17に対する操作に基づいて変更される。図1に示す画像処理システム1は、1台の画像処理装置10がマスターモードで動作し、他の画像処理装置10がスレーブモードで動作する。なお、マスターモードで動作する画像処理装置10を「画像処理装置10M」と称するものとする。また、スレーブモードで動作する画像処理装置10を「画像処理装置10S」と称するものとする。なお、マスターモードとスレーブモードとを区別する必要がない場合、及びマスターモードとスレーブモードの両方を対象とする場合などにおいては、単に「画像処理装置10」というものとする。
画像処理装置10は、プロセッサー11、ROM(read-only memory)12、RAM(random-access memory)13、補助記憶デバイス14、通信インターフェース15、タッチパネル16、入力デバイス17、画像形成部18、画像読取部19及びバス20を含む。
【0012】
プロセッサー11は、画像処理装置10の動作に必要な処理及び制御を行うコンピューターの中枢部分に相当する。当該コンピューターは、制御部の一例である。プロセッサー11は、ROM12又は補助記憶デバイス14に記憶されたシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア又はファームウェアなどのプログラムに基づいて、画像処理装置10の各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサー11は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)又はGPU(graphics processing unit)などである。あるいは、プロセッサー11は、これらの組み合わせである。プロセッサー11は、制御部の一例である。
【0013】
ROM12は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM12は、上記のプログラムを記憶する。また、ROM12は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
【0014】
RAM13は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの主記憶部分に相当する、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM13は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
【0015】
補助記憶デバイス14は、プロセッサー11を中枢とするコンピューターの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス14は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はSSD(solid state drive)などである。なお、画像処理装置10は、補助記憶デバイス14に代えて、あるいは補助記憶デバイス14に加えて、メモリカード又はUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの記憶媒体を挿入可能なカードスロットなどのインターフェースを備えてもよい。
補助記憶デバイス14は、上記のプログラムを記憶する場合がある。また、補助記憶デバイス14は、プロセッサー11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー11での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。さらに、補助記憶デバイス14は、画像処理装置10に追加機能を実装するアプリケーションソフトウェア(以下「プラグインアプリ」という。)がインストールされている場合、当該プラグインアプリを記憶する。また、画像処理装置10Mの補助記憶デバイス14は、様々なプラグインアプリを他の画像処理装置10Sに配布可能な状態で記憶している。
【0016】
また、補助記憶デバイス14は、各登録ユーザーについての情報を含むユーザーDB(database)141を記憶する。ユーザーDB141は、各登録ユーザーに関連付けられたユニークなユーザーID(identifier)のそれぞれと関連付けて、登録ユーザーごとの個別画面を表示するために必要な情報、及び登録ユーザーごとのその他各種情報を記憶する。なお、画像処理装置10Mに記憶されるユーザーDB141をユーザーDB141M、画像処理装置10Sに記憶されるユーザーDB141をユーザーDB141Sと称するものとする。なお、登録ユーザーでないユーザーがユーザーDB141に各種情報を登録して登録ユーザーになる方法については、公知の仕組みを適用することができるので説明を省略する。
【0017】
画像処理装置10Mの補助記憶デバイス14は、さらに、画像処理装置10S及び画像処理装置10Mのそれぞれについて、画像処理装置10のそれぞれに関連付けられたユニークな装置ID、インストールされているプラグインアプリの一覧、設置場所、及びIPアドレスを記憶する。
【0018】
ユーザーDB141Mは、例えば、図に示すようなテーブルT1を含む。テーブルT1は、ユーザーIDと、追加機能のそれぞれに関連付けられたユニークな機能IDとを関連付ける。ユーザーIDに関連付けられた機能IDに対応する追加ボタンが、当該ユーザーIDに対応する個別画面に表示される。
ユーザーDB141S及びユーザーDB141Mは、例えば、図に示すようなテーブルT2を含む。テーブルT2は、ユーザーIDと、機能IDと、当該それぞれの機能IDに対応する表示方法とを関連付ける。当該表示方法は、テーブルT2を記憶している画像処理装置10で、当該ユーザーIDに対応する個別画面を表示する際の追加ボタンをどのように表示するかを示す。テーブルT2は、複数の画像処理装置間で同期した画面を表示するための表示データの一例である。
【0019】
ROM12又は補助記憶デバイス14に記憶されるプログラムは、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。一例として、画像処理装置10は、制御プログラムがROM12又は補助記憶デバイス14に記憶された状態で画像処理装置10の管理者などへと譲渡される。しかしながら、画像処理装置10は、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムがROM12又は補助記憶デバイス14に記憶されない状態で当該管理者などに譲渡されても良い。また、画像処理装置10は、別の制御プログラムがROM12又は補助記憶デバイス14に記憶された状態で当該管理者などに譲渡されても良い。そして、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムが別途に当該管理者などへと譲渡され、サービスマン又は当該管理者などによる操作の下にROM12又は補助記憶デバイス14へと書き込まれても良い。このときの制御プログラムの譲渡は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク又は半導体メモリなどのようなリムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはネットワークNWなどを介したダウンロードにより実現できる。
【0020】
通信インターフェース15は、画像処理装置10がネットワーク又は通信ケーブルなどを介してホストコンピューターなどと通信するためのインターフェースである。
【0021】
タッチパネル16は、画像処理装置10の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、タッチパネル16は、当該操作者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。タッチパネル16は、画面を表示する表示部の一例である。表示デバイスは、表示部の一例である。
【0022】
入力デバイス17は、画像処理装置10の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス17は、例えば、キーボード、キーパッド又はタッチパッドなどである。
【0023】
画像形成部18は、紙等のシート状の記録媒体などに画像などを形成する。このために、画像形成部18は、例えば、レーザープリンター又はインクジェットプリンターなどのプリンターを備える。
【0024】
画像読取部19は、紙等のシート状の記録媒体などから画像を読み取る。このために、画像読取部19は、スキャナーなどを備える。当該スキャナーは、例えば、CCD(charge-coupled device)イメージセンサーなどの撮像素子を備える光学縮小方式である。あるいは例えば、当該スキャナーは、CMOS(complementary metal-oxide-semiconductor)イメージセンサーなどの撮像素子を備える密着センサー(CIS(contact image sensor))方式である。あるいは、当該スキャナーは、その他の公知の方式であっても良い。
【0025】
バス20は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、画像処理装置10の各部で授受される信号を伝送する。
【0026】
以下、実施形態に係る画像処理システム1の動作を図2図12に基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図6図8は、画像処理装置10Sのプロセッサー11(以下「プロセッサー11S」という。)による制御処理のフローチャートである。プロセッサー11Sは、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶された制御プログラムに基づいてこの制御処理を実行する。
【0027】
図6のAct1においてプロセッサー11Sは、図2に示すような共通画面SC1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、共通画面SC1を表示する。共通画面SC1は、登録ユーザーがログインしていない場合にタッチパネル16に表示される画面である。
【0028】
Act2においてプロセッサー11Sは、ログイン操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、ログイン操作が行われていないならば、Act2においてNoと判定してAct3へと進む。
【0029】
Act3においてプロセッサー11Sは、ログイン操作以外の操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、ログイン操作以外の操作が行われていないならば、Act3においてNoと判定してAct2へと戻る。かくして、プロセッサー11Sは、何らかの操作が行われるまでAct2及びAct3を繰り返す。
【0030】
プロセッサー11Sは、Act2及びAct3の待受状態にあるときにログイン操作以外の操作が行われたならば、Act3においてYesと判定してAct4へと進む。
Act4においてプロセッサー11Sは、当該操作に対応した処理を行う。プロセッサー11Sは、Act4の処理の後、Act2へと戻る。
【0031】
画像処理装置10Sにログインしたい操作者は、以下のようなログイン操作を行う。すなわち、当該操作者は、例えば、タッチパネル16及び入力デバイス17を操作して、ユーザーID及び必要に応じてパスワードを入力する。あるいは例えば、当該操作者は、所持しているIDカードを画像処理装置10Sが備えるカードリーダーに読み込ませる。当該IDカードは、ログインに必要な情報をユーザーIDなどのログインに必要な情報を記憶している。
プロセッサー11Sは、Act2及びAct3の待受状態にあるときにログイン操作が行われたならば、Act2においてYesと判定してAct5へと進む。
Act5においてプロセッサー11Sは、ログインに成功したか否かを判定する。なお、プロセッサー11Sは、例えば、ユーザーDB141S又はユーザーDB141Mを参照して、ログインに成功したか否かを判定する。なお、ログインに係る仕組みは、公知の方法を用いることができるので、説明を省略する。プロセッサー11Sは、ログインに成功したならば、Act5においてYesと判定してAct6へと進む。なお、ここでログインに成功したユーザーのユーザーIDを、以下「ログインユーザーID」という。
【0032】
Act6においてプロセッサー11Sは、図8に示す同期処理を行う。
図8のAct31においてプロセッサー11Sは、画像処理装置10MにテーブルT1を送信するように要求するためのリクエストを生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成した当該リクエストを画像処理装置10Mに送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、当該リクエストを画像処理装置10Sに送信する。送信された当該リクエストは、画像処理装置10Mの通信インターフェース15によって受信される。プロセッサー11Sは、Act31の処理の後、Act32へと進む。
【0033】
一方、画像処理装置10Mのプロセッサー11(以下「プロセッサー11M」という。)は、通信インターフェース15によってリクエストが受信されるのを待ち受けている。プロセッサー11Mは、リクエストが受信されたならば、テーブルT1を、リクエストの送信元である画像処理装置10Sに送信するように通信インターフェース15に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース15は、テーブルT1を、リクエストの送信元である画像処理装置10Sに送信する。送信されたテーブルT1は、リクエストの送信元である画像処理装置10Sの通信インターフェース15によって受信される。
【0034】
一方、Act32において画像処理装置10Sのプロセッサー11Sは、通信インターフェース15によってテーブルT1が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー11Sは、テーブルT1が受信されたならば、Act32においてYesと判定してAct33へと進む。
【0035】
Act33においてプロセッサー11Sは、テーブルT2の、ログインユーザーIDに関する部分をテーブルT1に同期させる。すなわち、プロセッサー11Sは、テーブルT1のうち、ユーザーIDフィールドの値がログインユーザーIDであるレコードと、テーブルT2のうち、ユーザーIDフィールドの値がログインユーザーIDであるレコードとを比較する。そして、プロセッサー11Sは、比較したレコードの中で、テーブルT1に含まれるがテーブルT2に含まれない機能IDがあった場合、当該機能IDごとにテーブルT2に新規レコードを追加する。なお、プロセッサー11Sは、当該新規レコードのユーザーIDフィールドの値をログインユーザーID、機能IDフィールドの値を前記の機能ID、表示方法フィールドの値を「未設定」とする。また、プロセッサー11Sは、比較したレコードの中で、テーブルT2に含まれるがテーブルT1に含まれない機能IDがあった場合、テーブルT2のうちの比較したレコードの中から当該機能IDについてのレコードを削除する。プロセッサー11Sは、Act33の処理の後、Act34へと進む。
【0036】
Act34においてプロセッサー11Sは、ログイン中のユーザーに係る個別画面に、表示方法が未設定の追加ボタンがあるか否かを確認する。すなわち、プロセッサー11Sは、テーブルT2のうち、ユーザーIDフィールドの値がログインユーザーIDであり、表示方法が未設定であるレコードがあるか否かを確認する。プロセッサー11Sは、表示方法が未設定の追加ボタンがあるならば、Act34においてYesと判定してAct35へと進む。
【0037】
Act35においてプロセッサー11Sは、Act34の処理でYesと判定されるような追加ボタンを1つ選択する。すなわち、プロセッサー11Sは、Act34の処理でYesと判定されるようなレコードを1つ選択する。プロセッサー11Sは、Act35の処理の後、Act36へと進む。
【0038】
Act36においてプロセッサー11Sは、Act35で選択した追加ボタンに対応する追加機能が使用可能であるか否かを判定する。すなわち、プロセッサー11Sは、Act35で選択したレコードに含まれる機能IDで特定される追加機能が使用可能であるか否かを判定する。なお、当該追加機能が使用可能でない場合とは、例えば、当該追加機能に対応するプラグインアプリ(以下「対応プラグインアプリ」という。)が画像処理装置10Sにインストールされていない場合である。プロセッサー11Sは、対応する追加機能が使用可能であるならば、Act36においてYesと判定してAct40へと進む。対して、プロセッサー11Sは、対応する追加機能が使用可能でないならば、Act36においてNoと判定してAct37へと進む。
Act36の処理は、実行可能判定及び実行不能判定を行う処理の一例である。
【0039】
Act37においてプロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールするように設定されているか否かを判定する。プロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能を使用できない場合に対応プラグインアプリをインストールするように設定されているならば、Act37においてYesと判定してAct38へと進む。
【0040】
Act38においてプロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールすることが可能であるか否かを判定する。ここで、プラグインアプリをインストールできない場合とは、例えば、画像処理装置10Sが当該プラグインアプリを動作させることができないなどの理由で、当該プラグインアプリに対応していない場合である。あるいは例えば、当該プラグインアプリのライセンス上、インストール可能な台数などが制限されており、その台数が上限に達している場合などである。この判定は、例えば、画像処理装置10Mに問い合わせることによって行う。プロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールすることが可能であるならば、Act38においてYesと判定してAct39へと進む。
【0041】
Act39においてプロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールするか否かを画像処理装置10Sの操作者に問うための画面をタッチパネル16に表示させる。このために、プロセッサー11Sは、当該画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、当該画面を表示する。この画面は、例えば、図9に示すようなものである。図9は、タッチパネル16に表示される画面の一例を示す図である。当該画面は、ポップアップP1を含む。ポップアップP1は、文字列S11、ボタンB11及びボタンB12を含む。文字列S11は、対応プラグインプアリがインストールされていない旨を示す文字列、及び対応プラグインアプリをインストールするか否かを問う文字列を含む。文字列S11の一例は、「アプリケーションがありません。アプリケーションをインストールしますか?」である。ボタンB11は、対応プラグインアプリをインストールするように画像処理装置10Sに指示するためのボタンである。ボタンB12は、対応プラグインアプリをインストールしないように画像処理装置10Sに指示するためのボタンである。プロセッサー11Sは、Act39の処理の後、ボタンB11又はボタンB12が操作されたならば、ポップアップP1の表示を終了してAct40へと進む。
【0042】
Act40においてプロセッサー11Sは、対応プラグラインアプリをインストールするか否かを判定する。プロセッサー11Sは、例えば、ボタンB11が操作されるなど、対応プラグインアプリをインストールするように指示する操作が行われた場合に、対応プラグインアプリをインストールすると判定する。プロセッサー11Sは、対応プラグラインアプリをインストールするならば、Act40においてYesと判定してAct41へと進む。
【0043】
Act41においてプロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールする。なお、プロセッサー11Sは、インストールするための対応プラグインを例えば画像処理装置10Mから取得する。プロセッサー11Sは、Act41の処理の後、Act42へと進む。
【0044】
Act42においてプロセッサー11Sは、Act35で選択した追加ボタンを通常表示するように設定する。すなわち、プロセッサー11Sは、Act35で選択したレコードの表示方法フィールドの値を「通常表示」にする。プロセッサー11Sは、Act42の処理の後、Act34へと戻る。
【0045】
一方、プロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールするように設定されていないならば、Act37においてNoと判定してAct43へと進む。また、プロセッサー11は、対応プラグインアプリをインストールすることが可能でないならば、Act38においてNoと判定してAct43へと進む。また、Act40においてプロセッサー11Sは、例えば、ボタンB12が操作されるなど、対応プラグインアプリをインストールしないように指示する操作が行われた場合に、対応プラグインアプリをインストールしないと判定する。プロセッサー11Sは、対応プラグラインアプリをインストールしないならば、Act40においてNoと判定してAct43へと進む。
Act43においてプロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを点線表示する設定になっているか否かを判定する。当該追加ボタンを点線表示する設定になっているならば、Act43においてYesと判定してAct44へと進む。
【0046】
Act44においてプロセッサー11Sは、Act35で選択した追加ボタンを点線表示するように設定する。すなわち、プロセッサー11Sは、Act35で選択したレコードの表示方法フィールドの値を「点線表示」にする。プロセッサー11Sは、Act44の処理の後、Act45へと進む。
【0047】
対して、プロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを点線表示する設定になっていないならば、Act43においてNoと判定してAct45へと進む。
Act45においてプロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを非表示にする設定になっているか否かを判定する。プロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを非表示にする設定になっているならば、Act45においてYesと判定してAct46へと進む。
【0048】
Act46においてプロセッサー11Sは、Act35で選択した追加ボタンを非表示にするように設定する。すなわち、プロセッサー11Sは、Act35で選択したレコードの表示方法フィールドの値を「非表示」にする。プロセッサー11Sは、Act46の処理の後、Act34へと戻る。
対して、プロセッサー11Sは、追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを非表示にする設定になっていないならば、Act45においてNoと判定してAct42へと進む。
【0049】
かくして、プロセッサー11Sは、Act34の処理でYesと判定されるような追加ボタンがなくなるまで、すなわち、Act34の処理でYesと判定されるようなレコードがなくなるまで、Act34~Act46を繰り返す。そして、プロセッサー11Sは、ログイン中のユーザーに係る個別画面に、表示方法が未設定の追加ボタンがないならば、Act34においてYesと判定して図8に示す同期処理を終了する。プロセッサー11Sは、同期処理を終了したことに応じて図6のAct6の処理を終了し、Act7へと進む。
【0050】
Act7においてプロセッサー11Sは、テーブルT2を参照して、図10に示すような個別画面SC3に対応した画像を生成する。個別画面SC3には、ユーザーIDフィールドの値がログインユーザーIDであるレコードに含まれる機能IDで特定される追加機能に対応した追加ボタンB2が表示される。ただし、この追加ボタンB2は、当該レコードの表示方法フィールドの値が「通常表示」である場合には、追加ボタンB2Aに示すように外見が変更されることなく表示される。しかしながら、当該表示方法フィールドの値が「点線表示」である場合には、追加ボタンB2Bに示すように、ボタンの外見が点線に変更されて表示される。さらに、当該表示方法フィールドの値が「非表示」である場合には、当該追加ボタンB2は個別画面SC3に表示されず、当該追加ボタンB2に対応する文字列S2も表示されない。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、個別画面SC3を表示する。プロセッサー11Sは、Act7の処理の後、Act8へと進む。
表示方法フィールドの値が「通常表示」である場合の追加ボタンB2の表示方法は、第1の表示形式の一例である。表示方法フィールドの値が「点線表示」である場合の追加ボタンB2の表示方法は、第2の表示形式の一例である。
【0051】
Act8においてプロセッサー11Sは、設定ボタンBsが操作されたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、設定ボタンBsが操作されていないならば、Act8においてNoと判定してAct9へと進む。
【0052】
Act9においてプロセッサー11Sは、ログアウトする条件を満たしたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、ログアウトを指示する操作が行われた場合に、ログアウトする条件を満たしたと判定する。あるいは、プロセッサー11Sは、無操作時間が一定以上となった場合にログアウトする条件を満たしたと判定する。プロセッサー11Sは、ログアウトする条件を満たしていないならば、Act9においてNoと判定してAct10へと進む。
【0053】
Act10においてプロセッサー11Sは、いずれかの追加ボタンB2が操作されたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、追加ボタンが操作されていないならば、Act10においてNoと判定してAct11へと進む。かくして、プロセッサー11Sは、設定ボタンBsが操作されるか、ログアウトする条件を満たすか、いずれかの追加ボタンB2が操作されるまでAct8~Act10を繰り返す。
【0054】
プロセッサー11Sは、Act8~Act10の待受状態にあるときに設定ボタンBsが操作されたならば、Act8においてYesと判定してAct11へと進む。
Act11においてプロセッサー11Sは、設定画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、設定画面を表示する。設定画面は、各種設定を行うためのボタン、及び個別画面SC3に戻るための戻るボタンなどが表示される。プロセッサー11Sは、Act11の処理の後、Act12へと進む。
【0055】
Act12においてプロセッサー11Sは、戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、戻るボタンが操作されていないならば、Act12においてNoと判定してAct13へと進む。
【0056】
Act13においてプロセッサー11Sは、設定の変更を指示する操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー11Sは、設定の変更を指示する操作が行われていないならば、Act13においてNoと判定してAct14へと進む。かくして、プロセッサー11Sは、戻るボタンが操作されるか、設定の変更を指示する操作が行われるまでAct12及びAct13を繰り返す。
【0057】
プロセッサー11Sは、Act12及びAct13の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、Act12においてYesと判定してAct7へと戻る。
プロセッサー11Sは、Act12及びAct13の待受状態にあるときに設定の変更を指示する操作が行われたならば、Act13においてYesと判定してAct14へと進む。
Act14においてプロセッサー11Sは、Act13での操作内容に応じて設定を変更する。ここで変更可能な設定には、例えば以下の(1)~(8)のようなものが挙げられる。(1)対応プラグインアプリをインストールするか否かの設定。この設定を変更することにより、プロセッサー11SがAct37の処理でYesと判定するかNoと判定するかが変更される。(2)追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを点線表示するか否かの設定。この設定を変更することにより、プロセッサー11SがAct43の処理でYesと判定するかNoと判定するかが変更される。(3)追加ボタンに対応する追加機能が使用できない場合に当該追加ボタンを非表示にするか否かの設定。この設定を変更することにより、プロセッサー11SがAct45の処理でYesと判定するかNoと判定するかが変更される。(4)追加ボタンの表示方法の設定。この設定を変更することで、対応する追加機能が使用できない追加ボタンの外見を個別に通常表示、点線表示、非表示から選択することができる。この設定を変更する際、プロセッサー11Sは、テーブルT2を当該設定変更に応じて書き換える。(5)対応する追加機能が使用できない追加ボタンが操作された場合に、当該追加機能を使用可能な画像処理装置10Sについての情報を報知するか否かの設定。この設定を変更することにより、プロセッサー11SがAct21の処理でYesと判定するかNoと判定するかが変更される。(6)対応する追加機能が使用できない追加ボタンが操作された場合に、当該追加ボタンを非表示にするか否かを問うか否かの設定。この設定を変更することにより、プロセッサー11SがAct24の処理でYesと判定するかNoと判定するかが変更される。(7)個別画面SC3に表示される追加ボタンの削除を指示する設定。追加ボタンの削除の指示が行われると、プロセッサー11Sは、テーブルT2から当該追加ボタンに対応するレコードを削除する。さらに、プロセッサー11Sは、テーブルT2を画像処理装置10Mに送信する。当該テーブルT2を受信した画像処理装置10Mは、テーブルT1を更新して、テーブルT2と同期をとる。すなわち、画像処理装置10Mは、テーブルT2で削除されたものと同様のレコードをテーブルT1から削除する。(8)個別画面SC3に表示される追加ボタンの追加を指示する設定。追加ボタンの追加の指示が行われると、プロセッサー11Sは、テーブルT2に当該追加ボタンに対応するレコードを追加する。さらに、プロセッサー11Sは、通信インターフェース15を制御してテーブルT2を画像処理装置10Mに送信する。当該テーブルT2を受信した画像処理装置10Mは、テーブルT1を更新して、テーブルT2と同期をとる。すなわち、画像処理装置10Mは、テーブルT2で追加されたものと同様のレコードをテーブルT1に追加する。
プロセッサー11Sは、Act14の処理の後、Act12へと戻る。
【0058】
プロセッサー11Sは、Act8~Act10の待受状態にあるときにログアウトする条件を満たしたならば、Act9においてYesと判定して、ログアウトに係る処理を行いAct1へと戻る。
プロセッサー11Sは、Act8~Act10の待受状態にあるときにいずれかの追加ボタンB2が操作されたならば、Act10においてYesと判定して図7のAct15へと進む。なおここで操作された追加ボタンB2を、以下「操作ボタン」という。
Act15においてプロセッサー11Sは、操作ボタンに対応する追加機能が使用可能であるか否かを判定する。なお、当該追加機能が使用可能でない場合とは、例えば、当該追加機能に対応するプラグインアプリ(以下「対応プラグインアプリ」という。)が画像処理装置10Sにインストールされていない場合である。プロセッサー11Sは、操作ボタンに対応する追加機能が使用可能であるならば、Act15においてYesと判定してAct20へと進む。対して、プロセッサー11Sは、操作ボタンに対応する追加機能が使用可能でないならば、Act15においてNoと判定してAct16へと進む。
【0059】
Act16においてプロセッサー11Sは、Act38と同様にして対応プラグインアプリをインストールすることが可能であるか否かを判定する。プロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールすることが可能であるならば、Act16においてYesと判定してAct17へと進む。
【0060】
Act17においてプロセッサー11Sは、Act39と同様にして対応プラグインアプリをインストールするか否かを画像処理装置10Sの操作者に問うための画面をタッチパネル16に表示させる。プロセッサー11Sは、Act17の処理の後、ボタンB11又はボタンB12が操作されたならば、ポップアップP1の表示を終了してAct18へと進む。
【0061】
Act18においてプロセッサー11Sは、Act40と同様にして対応プラグラインアプリをインストールするか否かを判定する。プロセッサー11Sは、対応プラグラインアプリをインストールするならば、Act18においてYesと判定してAct19へと進む。
【0062】
Act19においてプロセッサー11Sは、Act41と同様にして対応プラグインアプリをインストールする。プロセッサー11Sは、Act19の処理の後、Act20へと進む。
【0063】
Act20においてプロセッサー11Sは、操作ボタンに対応する追加機能を実行する。プロセッサー11Sは、Act20の処理の後、図6のAct7へと戻る。
【0064】
一方、プロセッサー11Sは、対応プラグインアプリをインストールすることが可能でないならば、図7のAct16においてNoと判定してAct21へと進む。また、Act18においてプロセッサー11Sは、例えば、ボタンB12が操作されるなど、対応プラグインアプリをインストールしないように指示する操作が行われた場合に、対応プラグインアプリをインストールしないと判定する。プロセッサー11Sは、対応プラグラインアプリをインストールしないならば、Act18においてNoと判定してAct21へと進む。
Act21においてプロセッサー11Sは、対応する追加機能が使用できない追加ボタンが操作された場合に、当該追加機能を使用可能な画像処理装置10についての情報を報知するように設定されているか否かを判定する。プロセッサー11Sは、追加機能を使用可能な画像処理装置10についての情報を報知するように設定されているならば、Act21においてYesと判定してAct22へと進む。
【0065】
Act22においてプロセッサー11Sは、当該追加機能を使用可能な画像処理装置10についての情報を報知するための画面をタッチパネル16に表示させる。このために、プロセッサー11Sは、当該画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、当該画面を表示する。この画面は、例えば、図11に示すようなものである。図11は、タッチパネル16に表示される画面の一例を示す図である。当該画面は、ポップアップP2を含む。ポップアップP2は、文字列S21及び文字列S22を含む。文字列S21は、対応プラグラインアプリがインストールされていない旨を示す文字列を含む。また、文字列S21は、文字列S22で示された画像処理装置10で当該追加機能を使用可能である旨を示す文字列を含む。文字列S21の一例は、「アプリケーションがありません。アプリケーションは次の機体で使えます。」である。文字列S22は、当該追加機能を使用可能な画像処理装置10の一覧を示す。なお、文字列S22に表示される画像処理装置10は、画像処理装置10S及び画像処理装置10Mのいずれも含む場合がある。当該一覧には、当該画像処理装置10のそれぞれについて、装置ID、設置場所、及びIPアドレスが示される。なお、当該一覧は、画像処理装置10Mに問い合わせを行うことで得られる。プロセッサー11Sは、Act22の処理の後、Act23へと進む。
【0066】
Act23においてプロセッサー11Sは、ポップアップP2の欄外が操作されるなどの、ポップアップP2を閉じるための操作が行われたならば、ポップアップP2の表示を終了して図6のAct7へと戻る。
【0067】
一方、プロセッサー11Sは、追加機能を使用可能な画像処理装置10についての情報を報知するように設定されていないならば、Act21においてNoと判定してAct24へと進む。
Act24においてプロセッサー11Sは、対応する追加機能が使用できない追加ボタンが操作された場合に、当該追加ボタンを非表示にするか否かを問うように設定されているか否かを判定する。プロセッサー11Sは、当該追加ボタンを非表示にするか否かを問うように設定されていないならば、Act24においてNoと判定して図6のAct7へと戻る。対して、プロセッサー11Sは、当該追加ボタンを非表示にするか否かを問うように設定されているならば、図7のAct24においてYesと判定してAct25へと進む。
【0068】
Act25においてプロセッサー11Sは、対応する追加機能が使用できない操作ボタンを非表示にするか否かを問うための画面をタッチパネル16に表示させる。このために、プロセッサー11Sは、当該画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11Sは、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル16に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル16は、当該画面を表示する。この画面は、例えば、図12に示すようなものである。図12は、タッチパネル16に表示される画面の一例を示す図である。当該画面は、ポップアップP3を含む。ポップアップP3は、文字列S31、ボタンB31及びボタンB32を含む。文字列S31は、対応プラグラインアプリがインストールされていない旨を示す文字列、及び対応する追加機能が使用できない操作ボタンを非表示にするか否かを問う文字列を含む。文字列S31の一例は、「アプリケーションがありません。ボタンを非表示にしますか?」である。ボタンB31は、当該操作ボタンを非表示にするように指示するためのボタンである。ボタンB32は、当該操作ボタンを非表示にしないように指示するためのボタンである。プロセッサー11Sは、Act25の処理の後、ボタンB31又はボタンB32が操作されたならば、ポップアップP3の表示を終了してAct26へと進む。
【0069】
Act2においてプロセッサー11Sは、当該操作ボタンを非表示にするか否かを判定する。プロセッサー11Sは、例えば、ボタンB32が操作されるなど、当該操作ボタンを非表示にしないように指示する操作が行われた場合に、当該操作ボタンを非表示にしないと判定する。プロセッサー11Sは、当該操作ボタンを非表示にしないならば、Act2においてNoと判定して図6のAct7へと戻る。対して、プロセッサー11Sは、例えば、ボタンB31が操作されるなど、当該操作ボタンを非表示にするように指示する操作が行われた場合に、当該操作ボタンを非表示にすると判定する。プロセッサー11Sは、当該操作ボタンを非表示にするならば、Act2においてYesと判定してAct2へと進む。
【0070】
Act2においてプロセッサー11Sは、操作ボタンを非表示にする。すなわち、プロセッサー11Sは、テーブルT2を書き換えることで、操作ボタンに対応するレコードの表示方法フィールドの値を「非表示」にする。プロセッサー11Sは、Act2の処理の後、図6のAct7へと戻る。
【0071】
以上、画像処理装置10Sについての動作を説明したが、画像処理装置10Mも画像処理装置10Sと同様の動作を行うことが可能である。ただし、この場合、プロセッサー11Sに代えてプロセッサー11Mが処理を行う。また、上記の動作説明において、画像処理装置10Sは、画像処理装置10Mからデータを取得する必要がある場合、ネットワークNWを介して取得している。しかしながら、画像処理装置10Mは、その必要はないので、当該取得に係る処理に代えて、自身の補助記憶デバイス14に記憶されたデータを読み出す処理を行う。
【0072】
上記のように追加ボタンの表示方法(通常表示、非表示又は点線表示)が異なる場合はあるが、同一登録ユーザーであれば複数の画像処理装置10間で個別画面に表示される追加ボタンは同期しているといえる。
【0073】
実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンの表示を点線表示にする。点線表示であることから、ユーザーからの注目度は低いと考えられる。したがって、画像処理装置10は、使用できない追加機能に対応する追加ボタンをユーザーが操作することを抑制することができる。
また、実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンの表示を非表示にする。非表示であることから、ユーザーは、当該追加ボタンに注目することはできない。したがって、画像処理装置10は、使用できない追加機能に対応する追加ボタンをユーザーに操作させないようにすることができる。
【0074】
また、実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンの表示方法の設定が可能である。そして、画像処理装置10は、当該設定に応じた表示方法で当該追加ボタンを表示する。あるいは、画像処理装置10は、当該設定に応じて当該追加ボタンを非表示にする。したがって、登録ユーザーは、対応する追加機能を使用できない追加ボタンを所望の表示方法で表示又は非表示にすることができる。
【0075】
また、実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンが操作された場合、当該追加ボタンを非表示にする。したがって、画像処理装置10は、使用できない追加機能に対応する追加ボタンをユーザーが操作することを抑制することができる。
【0076】
また、実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンがある場合、当該追加機能に対応するプラグインアプリをインストールする。当該追加ボタンは、プラグインアプリがインストールされることで、追加機能を使用することができるようになる。したがって、使用できない追加機能に対応する追加ボタンをユーザーが操作することはなくなる。
【0077】
また、実施形態の画像処理システム1によれば、画像処理装置10は、対応する追加機能を使用できない追加ボタンがある場合、当該追加機能を使用することができる画像処理装置10についての情報を報知する。これにより、当該情報を見たユーザーは、当該報知で示される画像処理装置10に移動することができる。したがって、画像処理装置10は、使用できない追加機能に対応する追加ボタンをユーザーが操作することを抑制することができる。
【0078】
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、画像処理装置10は、対応する追加機能が使用不可能な追加ボタンの表示方法として、点線表示を行った。しかしながら、当該追加ボタンの表示方法は、これらに限らない。例えば、画像処理装置10は、当該表示方法として、点線にする、グレーアウトする、不透明度を下げる、彩度を下げる、縮小表示する、使用不可能であることを示す代替アイコンへ変更する、及びその他の方法による表示変更などのうちの少なくとも1つを用いる。また、これらを複数組み合わせた表示方法であっても良い。また、これらのうちの複数種類の中から設定で表示方法を選択できても良い。これらの表示方法は、第2の表示形式の例である。
【0079】
上記の実施形態では、画像処理装置10は、対応する追加機能が使用不可能な追加ボタンが操作された場合、Act27において非表示設定にすることで当該追加ボタンを非表示にした。しかしながら、画像処理装置10は、当該追加ボタンを非表示にすることに代えて、当該追加ボタンを点線表示などにするなど、表示方法の変更を行っても良い。
【0080】
個別画面に追加ボタンを表示することに代えて、特定の情報を表示する情報表示欄を表示する追加機能があっても良い。情報表示欄は、表示方法が通常表示である場合には、画像処理装置10についての情報がリアルタイムで、あるいは特定のタイミングで表示される。当該情報は、限定しないが、例えば、画像処理装置10の温度、用紙枚数、障害情報、又はトナーの状態を示す情報などである。あるいは、当該情報は、ネットワークNWを介して取得したニュースなどであっても良い。情報表示欄は、表示方法が点線表示である場合、ユーザーが使用することはできない。情報表示欄は、オブジェクトの一例である。また、追加ボタン及び情報表示欄に限らず、その他のオブジェクトを表示する追加機能があっても良い。その他のオブジェクトは、例えば、画像又は動画などである。
【0081】
上記の実施形態では、追加ボタンは追加機能に対応する。しかしながら、追加ボタンは、画像処理装置10に元々搭載されている機能を実行するボタンであっても良い。すなわち、追加ボタンは、登録ユーザーが設定することによって追加及び削除をすることができるボタンであれば良い。
【0082】
上記の実施形態では、画像処理装置10は、インストールするプラグインアプリを、画像処理装置10Mから取得した。しかしながら、画像処理装置10は、画像処理装置10に接続されたリムーバブルな記憶装置などからプラグインアプリを取得しても良い。あるいは、画像処理装置10は、ネットワークNWに接続されたPC(personal computer)又はサーバーなどからプラグインアプリを取得しても良い。
【0083】
実施形態の画像処理システムのネットワークアーキテクチャーは、クライアント/サーバーモデルであるといえる。すなわち、画像処理装置10Sがクライアントにあたり、画像処理装置10Mがサーバーにあたる。しかしながら、実施形態の画像処理システムのネットワークアーキテクチャーは、クライアント/サーバーモデルに限らない。例えば、実施形態の画像処理システムのネットワークアーキテクチャーは、P2P(peer to peer)モデルであっても良い。この場合、画像処理装置10は、例えば、マスター及びスレーブの区別無く動作する。また、ユーザーDBは、例えば、分散ファイルシステム又は分散データストアなどの仕組みを用いて複数の画像処理装置10によって記憶される。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
画面を表示する表示部と、
複数の画像処理装置間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる、画像処理装置。
[2]
前記制御部は、機能の実行不能判定及び設定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させるか実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させるかを決定する、付記[1]に記載の画像処理装置。
[3]
画面を表示する表示部と、
複数の画像処理装置間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、実行不能な機能に対応するオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、前記オブジェクトが操作された場合、表示形式が変更された前記オブジェクトを含む前記画面、又は前記オブジェクトを含まない前記画面を表示させる、画像処理装置。
[4]
画面を表示する表示部と、
複数の画像処理装置間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
機能の実行不能判定に基づき前記機能をインストールし、前記機能に対応するオブジェクトを含む前記画面を表示させる、画像処理装置。
[5]
画面を表示する表示部と、
複数の画像処理装置間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、実行不能な機能に対応するオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、前記オブジェクトが操作された場合、前記複数の画像処理装置のうちの前記機能を使用可能な前記画像処理装置についての情報を報知する、画像処理装置。
[6]
複数の画像処理装置を備え、
前記画像処理装置のそれぞれは、
画面を表示する表示部と、
前記複数の画像処理装置間で同期した前記画面を表示するための表示データに基づいて前記画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記制御部は、機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる、画像処理システム。
[7]
複数の画像処理装置間で同期した画面を表示するための表示データ、及び機能の実行可能判定に基づき、実行可能判定を受けた前記機能に対応する第1の表示形式のオブジェクトを含む前記画面を表示させ、
前記表示データ、及び機能の実行不能判定に基づき、実行不能判定を受けた前記機能に対応する第2の表示形式のオブジェクトを含む前記画面、又は実行不能判定を受けた前記機能に対応するオブジェクトを含まない前記画面を表示させる、画像処理装置の制御方法。
【符号の説明】
【0085】
1……画像処理システム、10,10M,10S……画像処理装置、11……プロセッサー、12……ROM、13……RAM、14……補助記憶デバイス、15……通信インターフェース、16……タッチパネル、17……入力デバイス、18……画像形成部、19……画像読取部、20……バス

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図12