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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-14
(45)【発行日】2022-10-24
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20221017BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20221017BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20221017BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
G09F9/30 336
G06F3/041 430
G09F9/00 366A
G09F9/30 338
H05K3/46 M
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021199114
(22)【出願日】2021-12-08
(62)【分割の表示】P 2020525443の分割
【原出願日】2019-05-31
(65)【公開番号】P2022037063
(43)【公開日】2022-03-08
【審査請求日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】P 2018116726
(32)【優先日】2018-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小出 元
(72)【発明者】
【氏名】道用 守
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/003795(WO,A1)
【文献】特開2015-222438(JP,A)
【文献】特開2016-200659(JP,A)
【文献】国際公開第2017/159601(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/213178(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107703664(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107861279(CN,A)
【文献】特開平01-201995(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
G06F 3/041
G09F 9/00
H05K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
複数の画素が設けられた表示領域と、
前記基板の端部と前記表示領域との間に位置する周辺領域と、
複数の前記画素に設けられたスイッチング素子にそれぞれ信号を供給する複数の信号線と、
前記基板の前記周辺領域において、第1方向に配列された複数の端子と、
前記周辺領域において、複数の前記端子と複数の前記信号線とを接続する複数の配線と、
前記周辺領域において、前記基板に垂直な方向で異なる層に設けられた第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、前記第1金属層と前記第2金属層との間の第1絶縁膜と、前記第2金属層と前記第3金属層との間の第2絶縁膜と、を有し、
複数の前記端子は、第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子を含み、前記第1端子と前記第3端子の間に前記第2端子が設けられ、前記第2端子と前記第4端子の間に前記第3端子が設けられ、
複数の前記配線は、前記第1端子から引き出される第1配線、前記第2端子から引き出される第2配線、前記第3端子から引き出される第3配線及び前記第4端子から引き出される第4配線を含み、
前記第1配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第1コンタクト部を含み、
前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第2コンタクト部を含み、
平面視において前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部との間に、前記第2金属層で形成される前記第3配線と、前記第3金属層で形成される前記第4配線が設けられている
表示装置。
【請求項2】
前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第3コンタクト部を含み、
前記第3配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第4コンタクト部を含み、
平面視において前記第3コンタクト部と前記第4コンタクト部との間に、前記第2金属層で形成される前記第1配線と、前記第3金属層で形成される前記第4配線が設けられている
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部は、前記第1方向に交差する第2方向の複数の前記端子側に位置し、
前記第3コンタクト部と前記第4コンタクト部は、前記第2方向の前記表示領域側に位置し、
前記第1端子は、前記基板の前記第1方向の第1側に位置し、
前記第4端子は、前記基板の前記第1方向の第2側に位置し、
前記第1コンタクト部は、前記第2コンタクト部に対して前記第2側に位置し、
前記第3コンタクト部は、前記第4コンタクト部に対して前記第2側に位置する
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
基板と、
複数の画素が設けられた表示領域と、
前記基板の端部と前記表示領域との間に位置する周辺領域と、
複数の前記画素に設けられたスイッチング素子にそれぞれ信号を供給する複数の信号線と、
前記基板の前記周辺領域において、第1方向に配列された複数の端子と、
前記周辺領域において、複数の前記端子と複数の前記信号線とを接続する複数の配線と、
前記周辺領域において、前記基板に垂直な方向で異なる層に設けられた第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、第4金属層と、前記第1金属層と前記第2金属層との間の第1絶縁膜と、前記第2金属層と前記第3金属層との間の第2絶縁膜と、前記第1金属層と前記第4金属層との間の第3絶縁膜と、を有し、
複数の前記端子は、第1端子、第2端子、第3端子、第4端子及び第5端子を含み、前記第1端子と前記第3端子の間に前記第2端子が設けられ、前記第3端子と前記第5端子の間に前記第4端子が設けられ、
複数の前記配線は、前記第1端子から引き出される第1配線、前記第2端子から引き出される第2配線、前記第3端子から引き出される第3配線、前記第4端子から引き出される第4配線、及び前記第5端子から引き出される第5配線を含み、
第3金属層で形成される前記第5配線は、平面視で、前記第1金属層で形成される前記第1配線及び前記第4金属層で形成される前記第4配線と重なって配置される
表示装置。
【請求項5】
前記第1配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第1コンタクト部を含み、
前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第2コンタクト部を含み、
前記第3配線は、前記第2金属層と前記第4金属層とを接続する第3コンタクト部を含み、
前記第4配線は、前記第2金属層と前記第4金属層とを接続する第4コンタクト部を含み、
平面視において前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部との間に、前記第3金属層で形成される前記第5配線が設けられている
請求項4に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の表示装置において、非表示領域である周辺領域に、信号線に接続された多数の引出線が設けられる。多数の引出線は、異なる層に設けられた第1配線と第2配線とを経由して形成される。また、表示領域に設けられた電極を用いて外部近接物体を検出可能な静電容量型センサ付き表示装置が知られている。このような静電容量型センサは、複数の電極にタッチ駆動信号を供給するための駆動信号供給配線が周辺領域に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-200659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駆動信号供給配線は、配線幅を大きくすることで配線抵抗を低減したい要望がある。しかし、駆動信号供給配線と、多数の引出線とを同じ基板辺に沿った周辺領域に設けた場合、多数の配線を効率的に配置することが困難となる可能性がある。
【0005】
本発明は、複数の配線を効率的に配置することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の表示装置は、基板と、複数の画素が設けられた表示領域と、前記基板の端部と前記表示領域との間に位置する周辺領域と、複数の前記画素に設けられたスイッチング素子にそれぞれ信号を供給する複数の信号線と、前記基板の前記周辺領域において、第1方向に配列された複数の端子と、前記周辺領域において、複数の前記端子と複数の前記信号線とを接続する複数の配線と、前記基板に設けられた複数の検出電極に電気的に接続される金属配線と、前記周辺領域において、前記基板に垂直な方向で異なる層に設けられた第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、前記第1金属層と前記第2金属層との間の第1絶縁膜と、前記第2金属層と前記第3金属層との間の第2絶縁膜と、を有し、複数の前記配線のそれぞれが、前記第1金属層で形成され、前記第1方向と交差する第2方向に延出する第1配線領域と、前記第1配線領域と複数の前記端子との間に設けられる第2配線領域において、複数の前記配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とで形成される前記配線と、前記第3金属層で形成される前記配線と、を有し、前記金属配線は、前記第1金属層と異なる層に設けられ、前記基板に垂直な方向から見たときに、前記第1配線領域の複数の前記配線と交差して前記第1方向に延出する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る表示装置を示す分解斜視図である。
図2図2は、アレイ基板を模式的に示す平面図である。
図3図3は、表示領域の画素配列を表す回路図である。
図4図4は、表示装置の概略断面構造を表す断面図である。
図5図5は、図2のV-V’断面図である。
図6図6は、配線領域を示す平面図である。
図7図7は、図6のVII-VII’断面図である。
図8図8は、図6のVIII-VIII’断面図である。
図9図9は、第1配線、第2配線、第3配線及び第4配線の配置を説明するための説明図である。
図10図10は、第3配線領域及び第4配線領域を拡大して示す平面図である。
図11図11は、第2配線領域のうち、第2部分配線領域を拡大して示す平面図である。
図12図12は、図11のXII-XII’断面図である。
図13図13は、第2配線領域のうち、第1部分配線領域を拡大して示す平面図である。
図14図14は、図9に示す構造の第1変形例を示す図である。
図15図15は、図9に示す構造の第2変形例を示す図である。
図16図16は、第2変形例における各配線の接続構成を模式的に説明するための説明図である。
図17図17は、コンタクト領域を拡大して示す平面図である。
図18図18は、図17のXVIII-XVIII’断面図である。
図19図19は、図17のXIX-XIX’断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る表示装置を示す分解斜視図である。図1に示すように、表示装置1は、アレイ基板SUB1と、対向基板SUB2とを備えている。表示装置1において、表示領域DAの外側に周辺領域BEが設けられている。表示領域DAは、四角形状に形成されているが、表示領域DAの外形の形状は限定されない。例えば、表示領域DAには、切り欠きがあってもよく、あるいは表示領域DAが他の多角形状に形成されてもよいし、表示領域DAが円形状あるいは楕円形状などの他の形状に形成されてもよい。
【0010】
本実施形態において、第1方向Dxは、表示領域DAの短辺に沿った方向である。第2方向Dyは、第1方向Dxと交差(又は直交)する方向である。これに限定されず、第2方向Dyは第1方向Dxに対して90°以外の角度で交差していてもよい。第1方向Dxと第2方向Dyとで規定される平面は、アレイ基板SUB1の面と平行となる。また、第1方向Dx及び第2方向Dyに直交する第3方向Dzは、アレイ基板SUB1の厚み方向である。
【0011】
表示領域DAは、画像を表示させるための領域であり、複数の画素Pixと重なる領域である。周辺領域BEは、アレイ基板SUB1の外周よりも内側で、かつ、表示領域DAよりも外側の領域を示す。なお、周辺領域BEは表示領域DAを囲う枠状であってもよく、その場合、周辺領域BEは額縁領域とも言える。
【0012】
画像を表示する表示領域DAは、静電容量を検出する検出装置に含まれるセンサ領域を含む。図1に示すように、検出電極DEは、表示領域DAにおいて、第1方向Dx及び第2方向Dyに行列状に複数配列される。それぞれの検出電極DEは、平面視で矩形状、又は正方形状で模式的に示すが、これに限定されず、多角形状や、平行四辺形状や、切り欠き等が設けられた異形状であってもよい。検出電極DEは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性材料で構成されている。
【0013】
図1に示すように、アレイ基板SUB1の一方の面S1側の周辺領域BEには、接続回路200と、外縁配線201と、が設けられている。例えば、外縁配線201は、表示領域DAの長辺と短辺とに沿って連続して設けられており、表示領域DAの三方を囲んでいる。
【0014】
表示装置1は、表示領域DAにセンサ領域が一体化された表示装置である。具体的には、表示装置1において、表示領域DAの部材の一部が、センサ領域の検出電極DEとなっている。
【0015】
図2は、アレイ基板を模式的に示す平面図である。図2に示すように、検出電極DEは、スリットSPにより、第1方向Dx及び第2方向Dyに行列状に分けられている。1つの検出電極DEに対応する位置に、複数の画素電極11が行列状に配置される。画素電極11は、検出電極DEよりも小さい面積を有している。なお、図2では一部の検出電極DE及び画素電極11について示しているが、検出電極DE及び画素電極11は表示領域DAの全域に亘って配置される。
【0016】
アレイ基板SUB1の第1絶縁基板10は、辺10s1と、辺10s2と、辺10s3と、辺10s4と、を有する。辺10s1は、平面視において、第1方向Dxに沿って延びる。辺10s2は、辺10s1と対向する。辺10s3は、第2方向Dyに沿って延びる。辺10s4は、辺10s3と対向する。
【0017】
周辺領域BEは、第1絶縁基板10の端部と表示領域DAとの間に位置する。周辺領域BEの短辺側、すなわち、周辺領域BEのうち、辺10s1に沿った領域には、接続回路200と配線基板101とが設けられている。配線基板101は、例えばフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits)によって構成される。配線基板101は、例えば異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いたFOG(Film On Glass)によって第1絶縁基板10に接着される(以下、「FOG実装」と称する)。これにより、第1絶縁基板10の各配線と、配線基板101の各配線とがそれぞれ電気的に接続される。
【0018】
ドライバIC(Integrated Circuit)102は、配線基板101に設けられている。ドライバIC102は、表示装置1の表示を制御する制御回路、検出回路、アナログフロントエンド等を含む。ドライバIC102は、例えばACFを用いたCOF(Chip On Film)によって配線基板101に実装される(以下、「COF実装」と称する)。また、この例に限らず、ドライバIC102は、第1絶縁基板10にCOG(Chip on Grlass)実装されたものであっても良い。この場合、ドライバIC102は、配線基板101が接続される端子Tと、接続回路200との間に設けられる。ドライバIC102の配置は、これに限定されず、例えばモジュール外部の制御基板やフレキシブル基板上に備えられていてもよい。
【0019】
検出電極DEは、センサ配線51及び接続回路200を介して、ドライバIC102と電気的に接続される。複数のセンサ配線51はそれぞれ、複数の検出電極DEのそれぞれに電気的に接続され、周辺領域BEまで引き出されている。複数のセンサ配線51のそれぞれは第2方向Dyに沿って延出し、複数のセンサ配線51は第1方向Dxに亘って並んで配置されている。
【0020】
また、画素電極11は、信号線SL及び接続回路200を介して、ドライバIC102と電気的に接続される。複数の信号線SLはそれぞれ、第1方向Dxに並ぶ複数の画素電極11のそれぞれに電気的に接続され、周辺領域BEまで引き出されている。複数の信号線SLのそれぞれは第2方向Dyに沿って延出し、複数の信号線SLは第1方向Dxに亘って並んで配置されている。
【0021】
接続回路200は、配線領域LAに設けられた複数の配線3を介して配線基板101と電気的に接続される。接続回路200は、信号線SLとドライバIC102との接続と遮断とを切り替える回路である。また、接続回路200は、センサ配線51とドライバIC102との接続と遮断とを切り替える。
【0022】
図3は、表示領域の画素配列を表す回路図である。アレイ基板SUB1には、図3に示す各副画素SPixのスイッチング素子Tr、信号線SL、走査線GL等が形成されている。信号線SLは、各画素電極11(図2参照)に画素信号を供給するための配線である。走査線GLは、各スイッチング素子Trを駆動するゲート信号を供給するための配線である。
【0023】
画素Pixは、複数の副画素SPixが含まれる。副画素SPixは、それぞれスイッチング素子Tr及び液晶層LCの容量を備えている。スイッチング素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。後述する画素電極11と検出電極DEとの間に第6絶縁膜96(図4参照)が設けられ、これらによって図3に示す保持容量Csが形成される。
【0024】
図3に示すカラーフィルタCFR、CFG、CFBは、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域が周期的に配列されている。各副画素SPixに、R、G、Bの3色の色領域が1組として対応付けられる。そして、3色の色領域に対応する副画素SPixを1組として画素Pixが構成される。なお、カラーフィルタは、4色以上の色領域を含んでいてもよい。この場合、画素Pixは、4つ以上の副画素SPixを含んでいてもよい。
【0025】
図4は、表示装置の概略断面構造を表す断面図である。図5は、図2のV-V’断面図である。なお、図5は、副画素SPixが有するスイッチング素子Trの積層構造を模式的に併せて示している。
【0026】
図4に示すように、対向基板SUB2は、アレイ基板SUB1の表面に垂直な方向に対向して配置される。また、液晶層LCはアレイ基板SUB1と対向基板SUB2との間に設けられる。
【0027】
アレイ基板SUB1は、第1絶縁基板10と、画素電極11と、検出電極DEと、第6絶縁膜96と、を有する。第1絶縁基板10には、ゲートスキャナ回路12(図2参照)等の回路や、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子Trや、走査線GL、信号線SL等の各種配線(図4では図示を省略する)が設けられる。
【0028】
検出電極DEは、第1絶縁基板10の上側に設けられる。また、画素電極11は、第6絶縁膜96を介して検出電極DEの上側に設けられ、平面視でマトリクス状に複数配置される。画素電極11は、副画素SPixに対応して設けられ、表示動作を行うための画素信号が供給される。また、検出電極DEは、表示の際に表示駆動信号が供給され、複数の画素電極11に対する共通電極として機能する。偏光板35Bは、第1絶縁基板10の下側に設けられる。本実施形態において、画素電極11及び検出電極DEは、例えば、ITO等の透光性を有する導電性材料が用いられる。
【0029】
なお、本明細書において、第1絶縁基板10に垂直な方向において、第1絶縁基板10から第2絶縁基板20に向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、第2絶縁基板20から第1絶縁基板10に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。また、「平面視」とは、第1絶縁基板10に垂直な方向から見た場合をいう。
【0030】
対向基板SUB2は、第2絶縁基板20と、第2絶縁基板20の一方の面に形成されたカラーフィルタCFと、を有する。カラーフィルタCFは、第1絶縁基板10と垂直な方向において、液晶層LCと対向する。なお、カラーフィルタCFは第1絶縁基板10の上に配置されてもよい。本実施形態において、第1絶縁基板10及び第2絶縁基板20は、例えば、ガラス基板又は樹脂基板である。偏光板35Aは、第2絶縁基板20の他方の面に設けられる。
【0031】
第1絶縁基板10と第2絶縁基板20とは所定の間隔を設けて対向して配置される。第1絶縁基板10と第2絶縁基板20との間に液晶層LCが設けられる。液晶層LCは、層間に形成される電界の状態に応じて液晶分子の配向状態が変化し、これによって透過光が変調する。かかる電界モードとして、例えば、FFS(Fringe Field Switching:フリンジフィールドスイッチング)を含むIPS(In-Plane Switching:インプレーンスイッチング)等の横電界モードが採用される。なお、液晶層LCに対向するアレイ基板SUB1の最表面、及び対向基板SUB2の最表面には、液晶分子の初期配向状態を定める配向膜(図5では省略して示す)が形成されている。
【0032】
第1絶縁基板10の下側には、図示しない照明部(バックライト)が設けられる。照明部は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源を有しており、光源からの光を第1絶縁基板10に向けて射出する。照明部からの光は、アレイ基板SUB1を通過して、その位置の液晶の配向状態により変調され、表示面への透過状態が場所によって変化する。これにより、表示面に画像が表示される。
【0033】
図5に示すように、スイッチング素子Trは、半導体61、ソース電極62、ドレイン電極63及びゲート電極64を含む。半導体61は、第1絶縁膜91を介して第1絶縁基板10の上に設けられる。遮光層67は、第1絶縁基板10に垂直な方向において、第1絶縁基板10と半導体61との間に設けられる。遮光層67は、例えばモリブデン(Mo)、クロム(Cr)などの金属材料により形成されるものであってもよく、黒樹脂などの非導電材料により形成されるものであっても良い。第1絶縁膜91、第2絶縁膜92、第3絶縁膜93及び第6絶縁膜96は、シリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)又はシリコン酸化窒化膜(SiON)等の無機絶縁材料が用いられる。また、各無機絶縁膜は、単層に限定されず積層膜であってもよい。
【0034】
第2絶縁膜92は、半導体61を覆って第1絶縁膜91の上に設けられる。ゲート電極64は、第2絶縁膜92の上に設けられる。ゲート電極64は、走査線GLのうち、半導体61と重なる部分である。第3絶縁膜93は、半導体61を覆って第2絶縁膜92の上に設けられる。半導体61のゲート電極64と重なる部分にチャネル領域が形成される。
【0035】
図5に示す例では、スイッチング素子Trは、いわゆるトップゲート構造である。ただし、スイッチング素子Trは、半導体61の下側にゲート電極64が設けられたボトムゲート構造でもよい。また、スイッチング素子Trは、第1絶縁基板10に垂直な方向において、半導体61を挟んでゲート電極64が設けられたデュアルゲート構造でもよい。
【0036】
ソース電極62及びドレイン電極63は、第3絶縁膜93の上に設けられる。本実施形態では、ソース電極62は、コンタクトホールH2を介して半導体61と電気的に接続される。ドレイン電極63は、コンタクトホールH3を介して半導体61と電気的に接続される。ソース電極62は、信号線SLのうち、半導体61と重なる部分である。
【0037】
第4絶縁膜94及び第5絶縁膜95は、ソース電極62及びドレイン電極63を覆って、第3絶縁膜93の上に設けられる。第4絶縁膜94及び第5絶縁膜95は、有機絶縁膜であり、スイッチング素子Trや、各種配線で形成される凹凸を平坦化する平坦化膜である。ただし、第5絶縁膜95は有機絶縁膜に限らず無機絶縁膜であっても良い。第5絶縁膜95を無機絶縁膜で形成する場合、平坦化や寄生容量低減等のため膜厚を厚くすることが求められることもあり、第5絶縁膜95は無機絶縁膜が複数積層されるものであっても良い。
【0038】
第4絶縁膜94の上に、中継電極65及びセンサ配線51が設けられる。中継電極65は、コンタクトホールH4を介してドレイン電極63と電気的に接続される。センサ配線51は、信号線SGLの上側に設けられる。センサ配線51は、平面視において、それぞれ信号線SLと重畳し、信号線SLと平行に延出している。また、第5絶縁膜95の上に検出電極DEが設けられる。検出電極DEは、コンタクトホールH1を介してセンサ配線51と電気的に接続される。
【0039】
画素電極11は、第6絶縁膜96及び第5絶縁膜95に設けられたコンタクトホールH5を介して中継電極65と電気的に接続される。コンタクトホールH5は、検出電極DEの開口DEaに重なる位置に形成される。このような構成により、画素電極11は、スイッチング素子Trと接続される。
【0040】
次に、配線領域LAの構成について詳細に説明する。図6は、配線領域を示す平面図である。図7は、図6のVII-VII’断面図である。図8は、図6のVIII-VIII’断面図である。
【0041】
図6に示すように、第1絶縁基板10の周辺領域BEには複数の端子Tと、複数の配線3と、第1駆動信号供給配線52と、第2駆動信号供給配線53とが設けられる。複数の端子Tは、第1方向Dxに配列され、接続回路200と第2方向Dyに離れて配置される。複数の端子Tは、配線基板101(図6では二点鎖線で示す)と接続されるFOG端子である。また、複数の端子Tは、ドライバIC102がアレイ基板SUB1に実装されたCOG(chip on glass)の場合、ドライバIC102が実装される複数のCOG端子であっても良い。
【0042】
複数の配線3は、それぞれ複数の端子Tに接続され、第2方向Dyに対して傾いた方向に延出する。複数の配線3は、複数の端子Tと接続回路200とを接続する。接続回路200の動作により、複数の配線3は、複数の信号線SLと複数の端子Tとを接続し、又は、複数のセンサ配線51と複数の端子Tとを接続する。
【0043】
図6に示すように、第1配線ブロックBK1、第2配線ブロックBK2、第3配線ブロックBK3、第4配線ブロックBK4、第5配線ブロックBK5及び第6配線ブロックBK6が、この順で第1方向Dxに並んで配置される。第1配線ブロックBK1、第2配線ブロックBK2、第3配線ブロックBK3、第4配線ブロックBK4、第5配線ブロックBK5及び第6配線ブロックBK6は、それぞれ複数の配線3を有し、ブロックごとに、複数の配線3の傾斜角度及び複数の配線3を構成する第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第3金属層ML3(図7参照)の層構成が異なる。
【0044】
第1配線ブロックBK1、第2配線ブロックBK2及び第3配線ブロックBK3と、第4配線ブロックBK4、第5配線ブロックBK5及び第6配線ブロックBK6とは、第2方向Dyに平行な仮想線を対称軸として線対称になっている。第1配線ブロックBK1、第2配線ブロックBK2及び第3配線ブロックBK3についての説明は、第4配線ブロックBK4、第5配線ブロックBK5及び第6配線ブロックBK6にも適用できる。
【0045】
また、本実施形態では、端子Tの端部と、接続回路200との間の領域を配線領域LAとする。配線領域LAは、第1配線領域LA1、第2配線領域LA2、第3配線領域LA3及び第4配線領域LA4を有する。第1配線領域LA1、第2配線領域LA2、第3配線領域LA3及び第4配線領域LA4は、それぞれ、第2方向Dyに所定の幅を有して第1方向Dxに延出する領域である。第1配線領域LA1は、複数の配線3が接続回路200に接続される領域である。第2配線領域LA2は、第1配線領域LA1と接続され、第1配線領域LA1と端子Tとの間に設けられた領域である。第3配線領域LA3は、第2配線領域LA2と接続され、第2配線領域LA2と端子Tとの間に設けられた領域である。第4配線領域LA4は、複数の配線3が端子Tに接続される領域であり、第3配線領域LA3と端子Tとの間に設けられた領域である。
【0046】
第2配線ブロックBK2は、第1配線ブロックBK1と第3配線ブロックBK3との間に設けられる、第1配線ブロックBK1の各配線3は、端子Tと接続された部分から第2方向Dyに対して傾いた第1傾斜方向D1に延出する。第1配線ブロックBK1の第1傾斜角度θaは、配線領域ごとに異なって設けられる。第1配線ブロックBK1の第1傾斜角度θaは、第4配線領域LA4、第3配線領域LA3、第2配線領域LA2の順に大きくなる。第1配線ブロックBK1は、第1配線領域LA1において第2方向Dyに延出して、接続回路200に接続される。なお、配線領域ごとの各配線3の詳細な構成は後述する。
【0047】
第2配線ブロックBK2の各配線3は、端子Tと接続された部分から第1傾斜方向D1に延出する配線3と、第2傾斜方向D2に延出する配線3とを含む。第2傾斜方向D2は、第2方向Dyに対して、第1傾斜方向D1と反対側の方向である。第2配線ブロックBK2の各配線3の少なくとも一部は、第2配線領域LA2において、第2方向Dyに延出する。第2配線ブロックBK2において、各配線3の第2方向Dyに延出する部分の長さは、異なって設けられる。各配線3の第2方向Dyに延出する部分の長さは、第2配線ブロックBK2の第1方向Dxの中央に位置する配線3が最も長く、第1配線ブロックBK1及び第3配線ブロックBK3にそれぞれ近づくにしたがって短くなる。このように、第2配線ブロックBK2は、第1配線ブロックBK1及び第3配線ブロックBK3の傾斜角度に対応するように設けられる。第2配線ブロックBK2は、第1配線領域LA1において第2方向Dyに延出して、接続回路200に接続される。
【0048】
第3配線ブロックBK3の各配線3は、第2配線領域LA2において、第2傾斜方向D2に延出する。第3配線ブロックBK3の第2傾斜角度θbは、配線領域ごとに異なって設けられる。第3配線ブロックBK3の第2傾斜角度θbは、第4配線領域LA4、第3配線領域LA3、第2配線領域LA2の順に大きくなる。第3配線ブロックBK3は、第1配線領域LA1において第2方向Dyに延出して、接続回路200に接続される。
【0049】
このような構成により、接続回路200に接続される部分の配線3の配置ピッチP2は、端子Tの配置ピッチP1よりも大きくなる。また、第1配線ブロックBK1及び第3配線ブロックBK3の各配線3の、第2配線領域LA2における配置ピッチは、第2配線ブロックBK2の各配線3の、第2部分52bと重なる領域での配置ピッチよりも小さい。
【0050】
図7に示すように、配線3は、異なる層に設けられた第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有する。第1金属層ML1は、第2絶縁膜92の上に設けられる。すなわち、第1金属層ML1は、走査線GL(図5参照)と同層の配線層であり、走査線GLと同じ材料で形成される。第2金属層ML2及び端子Tは、第3絶縁膜93の上に設けられる。すなわち、第2金属層ML2及び端子Tは、信号線SL(図5参照)と同層の配線層であり、信号線SLと同じ材料で形成される。第3金属層ML3は、第4絶縁膜94の上に設けられる。すなわち、第3金属層ML3は、センサ配線51(図5参照)と同層の配線層であり、センサ配線51と同じ材料で形成される。絶縁膜98は、第3金属層ML3を覆って第3絶縁膜93及び第4絶縁膜94の上に設けられる。絶縁膜98は、例えば、窒化膜である。また、端子Tは、図7では分かりやすさのため第2金属層ML2のみで表現しているが、これに限らず端子Tは第2金属層ML2に加え、第3金属層ML3やITO等の透光性を有する導電性材料を積層させた構造であっても良い。
【0051】
走査線GLと同層の第1金属層ML1は、熱処理に対する耐性が要求されることが多い。そのため、第1金属層ML1は、例えば、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)などの高融点金属材料により形成する場合がある。一方、信号線SLは、熱処理の後で形成することができるので、信号線SLと同層の第2金属層ML2は、例えばアルミニウム(Al)などの低抵抗金属材料を用いることができる。第3金属層ML3も、第2金属層ML2と同様に、例えばアルミニウム(Al)などの低抵抗金属材料を用いることができる。なお、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第3金属層ML3は、それぞれ単層の金属に限らず、複数の金属やインジウム酸化物のような金属酸化物を積層したものであってもよい。例えば、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)、モリブテン(Mo)/アルミニウム(Al)/モリブテン(Mo)、モリブテン(Mo)/インジウム酸化物、クロム(Cr)/インジウム酸化物の積層膜による配線を用いることができる。
【0052】
第1金属層ML1と第2金属層ML2とは、第3絶縁膜93に設けられたコンタクト部CHを介して電気的に接続される。第1金属層ML1と端子Tは、第3絶縁膜93に設けられたコンタクト部CHを介して電気的に接続される。第2金属層ML2と第3金属層ML3とは、第4絶縁膜94に設けられたコンタクト部CHを介して電気的に接続される。
【0053】
配線基板101は、基材101aと配線基板端子部101bとを有する。FOG実装の際に、配線基板101は、圧着ヘッド110により端子Tに圧着されて、配線基板101の配線基板端子部101bは、図示しないACF等によって端子Tと電気的に接続される。圧着ヘッド110は、端子Tと重なる領域と、第4配線領域LA4とに亘って配置される。配線基板101は、端子Tと重なる領域と、第4配線領域LA4と、第3配線領域LA3の一部に亘って配置される。このため、第4配線領域LA4の配線3の一部にも圧着ヘッド110により力が加えられ、また、第3配線領域LA3の配線3の一部にも配線基板101を介して力が加えられる可能性がある。
【0054】
本実施形態では、配線3は、第4配線領域LA4において、第1金属層ML1により形成される。つまり、配線3は、第4配線領域LA4において、第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有さない。このため、圧着ヘッド110からの力が第4配線領域LA4に加えられた場合でも、異なる層に設けられた金属層間の短絡が発生しない。
【0055】
配線3は、第3配線領域LA3において、第1金属層ML1と第2金属層ML2とを経由して形成される。つまり、配線3は、第3配線領域LA3において、第3金属層ML3を有さない。このため、圧着ヘッド110からの力が配線基板101を介して第3配線領域LA3に加えられた場合でも、異なる層に設けられた第2金属層ML2と第3金属層ML3との間の短絡が発生しない。また、第2金属層ML2の上に平坦化膜である第4絶縁膜94が設けられているため、第2金属層ML2と配線基板端子部101bとの短絡を抑制できる。
【0056】
また、複数の配線3は、第2配線領域LA2において、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有し、第1金属層ML1及び第2金属層ML2で形成される配線3と、第3金属層ML3で形成される配線3とを含む。これにより、配線3は、第2配線領域LA2での引き回しの自由度が向上し、平面視での、配線3の配置ピッチを、第4配線領域LA4での配置ピッチよりも小さくすることができる。
【0057】
図8に示すように、配線3は、第1配線領域LA1において、第1金属層ML1により形成される。つまり、配線3は、第1配線領域LA1において、第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有さない。
【0058】
なお、図7及び図8の各配線の層構成は、第1配線ブロックBK1について説明したが、第3配線ブロックBK3、第4配線ブロックBK4、第6配線ブロックBK6にも適用できる。また、第2配線ブロックBK2及び第5配線ブロックBK5は、第1配線領域LA1から第4配線領域LA4に亘って第1金属層ML1により形成され、第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有さない。
【0059】
図6に示すように、第1駆動信号供給配線52及び第2駆動信号供給配線53は、平面視で、複数の配線3と交差して設けられ、配線基板101と接続される。第1駆動信号供給配線52は、複数の検出電極DEに電気的に接続される金属配線であり、タッチ検出の際に、複数の検出電極DEにセンサ配線51を介してタッチ駆動信号を供給する配線である。第2駆動信号供給配線53は、表示の際に、複数の検出電極DEにセンサ配線51を介して表示駆動信号を供給する配線である。
【0060】
表示装置1は、タッチ検出と表示とを時分割で行う。表示装置1は、1フレーム分の画像の表示期間中に、複数の表示期間と検出期間とを交互に実行してもよい。表示の際に、ドライバIC102(図2参照)は、映像信号を配線3、接続回路200及び信号線SLを介して各副画素SPixに供給する。ドライバIC102は、表示駆動信号を配線3、接続回路200及びセンサ配線51を介して検出電極DEの全てに供給する。これにより、検出電極DEは、共通電位を与える共通電極となる。
【0061】
タッチ検出の際に、ドライバIC102は、検出用のタッチ駆動信号を検出電極DEに供給する。また、ドライバIC102は、図1に示す外縁配線201に、タッチ駆動信号と同じ波形で、かつタッチ駆動信号と同期したガード信号を供給してもよい。又は、タッチ検出において、外縁配線201は、電気的にどことも接続されていない状態(ハイインピーダンス)に設定されてもよい。検出電極DEの容量変化に応じた検出信号が、接続回路200及び配線3を介してドライバIC102の検出回路に供給される。これにより、表示装置1は、複数の検出電極DE毎に接触状態あるいは近接状態の被検出体を検出することができる。
【0062】
なお、タッチ検出の駆動方法は、自己容量方式に限定されず、相互容量方式であってもよい。
【0063】
図6に示すように、第1駆動信号供給配線52は、第1方向Dxに延出する第1部分52a、第2部分52b、第3部分52c、第4部分52d、及び第5部分52eを有する。第1部分52aの端部は、給電部52fを介して配線基板101と接続される。第3部分52cの中間部は、給電部52gを介して配線基板101と接続される。第5部分52eの端部は、給電部52hを介して配線基板101と接続される。本実施形態では、第1駆動信号供給配線52は、給電部52f、52g、52hにより3箇所で給電される。
【0064】
第1駆動信号供給配線52の第1部分52a、第2部分52b、第3部分52c、第4部分52d、及び第5部分52eは、平面視で、第1配線領域LA1の複数の配線3と交差して第1方向Dxに延出する。第1部分52aは、第1配線ブロックBK1と重なる領域に設けられる。第2部分52bは、第2配線ブロックBK2と重なる領域に設けられる。第3部分52cは、第3配線ブロックBK3及び第4配線ブロックBK4と重なる領域に設けられる。第4部分52dは、第5配線ブロックBK5と重なる領域に設けられる。第5部分52eは、第6配線ブロックBK6と重なる領域に設けられる。
【0065】
図8に示すように、第1駆動信号供給配線52及び第2駆動信号供給配線53は、第2金属層ML2と同じ層に設けられ、第2金属層ML2と同じ材料で形成される。ただし、第1駆動信号供給配線52及び第2駆動信号供給配線53は、第1金属層ML1と異なる層に設けられていればよい。これにより、第1駆動信号供給配線52及び第2駆動信号供給配線53は、各配線3と電気的に離隔されて、配線領域LAに設けられる。
【0066】
図6に示すように、第2部分52bの第2方向Dyでの幅(第2幅)は、第1部分52aの第2方向Dyでの幅(第1幅)よりも大きい。第2部分52bの第2幅は、第3部分52cの第2方向Dyでの幅(第3幅)よりも大きい。第3部分52cの第3幅は、第1部分52aの第1幅よりも大きい。第2部分52bは、第1配線領域LA1及び第2配線領域LA2に亘って設けられ、第1配線ブロックBK1と第3配線ブロックBK3との間に配置される。第1配線ブロックBK1と第3配線ブロックBK3とがそれぞれ第1傾斜方向D1、第2傾斜方向D2に傾斜しており、第1配線ブロックBK1と第3配線ブロックBK3との間の第2配線ブロックBK2は、第1金属層ML1で形成される。これにより、本実施形態において、第1駆動信号供給配線52の配置の自由度が大きくなり、第2部分52bの第2幅を大きくすることができる。このため、表示装置1は、第1駆動信号供給配線52の全ての部分を第1幅で形成した場合に比べて、第1駆動信号供給配線52の抵抗値を低減できる。
【0067】
第2駆動信号供給配線53は、第1駆動信号供給配線52に囲まれた領域で、第1駆動信号供給配線52の各部分に沿って設けられる。第2駆動信号供給配線53は、第1配線領域LA1の複数の配線3と交差して第1方向Dxに延出する。また、第2駆動信号供給配線53も3箇所で配線基板101と接続される。
【0068】
このような構成により、表示装置1は、複数の配線3、第1駆動信号供給配線52及び第2駆動信号供給配線53を効率よくレイアウトすることができる。このため、表示装置1は、周辺領域BEの面積の増大を抑制しつつ、第1駆動信号供給配線52の抵抗値を低減できる。
【0069】
次に配線3の各領域での接続構成について説明する。図9は、第1配線、第2配線、第3配線及び第4配線の配置を説明するための説明図である。図10は、第3配線領域及び第4配線領域を拡大して示す平面図である。図11は、第2配線領域のうち、第2部分配線領域を拡大して示す平面図である。図12は、図11のXII-XII’断面図である。図13は、第2配線領域のうち、第1部分配線領域を拡大して示す平面図である。
【0070】
なお、図9から図13では、第1配線ブロックBK1について説明するが、第3配線ブロックBK3、第4配線ブロックBK4及び第6配線ブロックBK6にも適用できる。また、図面を見やすくするために、図9では16本の配線3及び16個の端子Tを示し、図10から図13では8本の配線3の接続構成を示している。ただし、図9から図13は模式的に示した図であり、各配線ブロックBKは、17本以上の複数の配線3及び17個以上の端子Tを有している。
【0071】
図9に示すように、複数の端子Tは、第1端子T1、第2端子T2、第3端子T3及び第4端子T4を含む。第1端子T1と第3端子T3の間に第2端子T2が設けられ、第2端子T2と第4端子T4の間に第3端子T3が設けられる。複数の端子Tは、第1端子T1、第2端子T2、第3端子T3、第4端子T4、第1端子T1、第2端子T2、…の順で繰り返し第1方向Dxに配列される。ここで、図2を参照して、第1方向Dxにおいて、第1絶縁基板10の辺10s4から辺10s3に向かう方向を第1側とし、辺10s3から辺10s4に向かう方向を第2側とする。図9に示すように、第1端子T1から第4端子T4の配列において、第1端子T1は、第1方向Dxにおいて第1絶縁基板10の第1側に位置し、第4端子T4は、第1絶縁基板10の第2側に位置する。
【0072】
複数の配線3は、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34を含む。第1配線31は、第1端子T1から引き出される。第2配線32は第2端子T2から引き出される。第3配線33は、第3端子T3から引き出される。第4配線34は、第4端子T4から引き出される。第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34は、第1配線領域LA1及び第4配線領域LA4において、第1配線31、第2配線32、第3配線33、第4配線34、第1配線31、第2配線32、…の順で繰り返し第1方向Dxに配列される。つまり、複数の配線3は、少なくとも接続回路200に接続される部分と、端子Tに接続される部分とで、同じ配置の順番になっている。
【0073】
複数の配線3及び端子Tは、それぞれ、正極性(+)の映像信号を供給する複数の配線3及び端子Tと、負極性(-)の映像信号を供給する複数の配線3及び端子Tとを有する。端子Tは、正極性(+)と負極性(-)とが交互に第1方向Dxに配列される。複数の配線3は、少なくとも接続回路200に接続される部分と、端子Tに接続される部分とで、正極性(+)と負極性(-)とが交互に第1方向Dxに配列される。以下の説明において、図10から図13では、各配線3及び端子Tを、第1配線31(+)、第1配線31(-)、第1端子T1(+)、第1端子T1(-)のように区別して示す。正極性(+)と負極性(-)とを区別して説明する必要がない場合には、(+)、(-)の符号を省略する場合がある。
【0074】
正極性の映像信号と、負極性の映像信号とは、表示駆動信号の電位を基準として、互いに異なる極性を有する電圧信号である。表示装置1は、正極と負極の電圧を交互に掛ける交流の印加による駆動を行い、画素電極11に正負電荷の偏りが生じて寿命が短くなることを抑制できる。
【0075】
図9及び図10に示すように、複数の端子Tは、それぞれ第2方向Dyに延出する。第4配線領域LA4において、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34の端部は、第2方向Dyに対して第1角度θ1を有して第1端子T1、第2端子T2、第3端子T3及び第4端子T4のそれぞれに接続される。つまり、複数の配線3の端部は、端子Tの延出方向に対して傾斜して端子Tに接続される。各配線3と端子Tとは1対1の関係で接続される。第1角度θ1は、配線基板101(図7参照)と配線3とが短絡しないように設定される。例えば、第1配線31(-)は、第1端子T1(+)に接続される配線基板端子部101bと短絡しないように、第1角度θ1が設定される。
【0076】
第4配線領域LA4において、複数の配線3のそれぞれは第1金属層ML1により形成される。第4配線領域LA4において、複数の配線3のそれぞれは第2金属層ML2及び第3金属層ML3を有さない。
【0077】
第3配線領域LA3において、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34はそれぞれ、第2方向Dyに対して第2角度θ2を有して傾斜する。第2角度θ2は、第1角度θ1よりも大きい。第1配線31(+)、第2配線32、第3配線33(+)及び第4配線34は、第3配線領域LA3において、第2金属層ML2により形成される。具体的には、第1配線31(+)、第2配線32、第3配線33(+)及び第4配線34は、第5コンタクト部CH5を含む。第5コンタクト部CH5は、第4配線領域LA4の第1金属層ML1と第3配線領域LA3の第2金属層ML2とを接続する。また、第1配線31(-)及び第3配線33(-)は、第3配線領域LA3において第5コンタクト部CH5を有さず、第1金属層ML1により形成される。
【0078】
このように、第3配線領域LA3では、第1金属層ML1で形成される配線3と、第1金属層ML1を有さず第2金属層ML2で形成される配線3とを含む。このため、第3配線領域LA3では、第4配線領域LA4に比べて、配線3の配置の自由度が大きい。平面視で、第3配線領域LA3での各配線3の配置ピッチは、第4配線領域LA4での各配線の配置ピッチよりも小さくできる。また、第1方向Dxに隣り合う第5コンタクト部CH5は、第2方向Dyの位置が異なって配置される。これにより、隣り合う配線3(例えば、第2配線32(+)及び第2配線32(-))において、一方の配線3(第2配線32(-))が、他方の配線3(第2配線32(+))に設けられた第5コンタクト部CH5に接触することを抑制できる。
【0079】
図9に示すように第2配線領域LA2は、第1部分配線領域b2-1と、第2部分配線領域sLA2-2とを含む。第1部分配線領域sLA2-1は、第1配線領域LA1と接続される。第2部分配線領域sLA2-2は、第1部分配線領域sLA2-1と第3配線領域LA3との間に設けられる。
【0080】
図11に示すように、第2部分配線領域sLA2-2において、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34はそれぞれ、第3角度θ3を有して傾斜する。第3角度θ3は、第2角度θ2よりも大きい。
【0081】
第1配線31(+)は、第6コンタクト部CH6を含む。第6コンタクト部CH6は、第3配線領域LA3の第2金属層ML2と第2部分配線領域sLA2-2の第1金属層ML1とを接続する。同様に、第2配線32(-)及び第3配線33(-)は、それぞれ、第7コンタクト部CH7それぞれ第8コンタクト部CH8を含み、第3配線領域LA3とは異なる金属層に接続される。
【0082】
第4配線34(+)及び第4配線34(-)は、それぞれ、第9コンタクト部CH9及び第10コンタクト部CH10を含む。第9コンタクト部CH9及び第10コンタクト部CH10は、第3配線領域LA3の第2金属層ML2と第2部分配線領域sLA2-2の第3金属層ML3とを接続する。これにより、第2配線領域LA2において、第4配線34(+)及び第4配線34(-)は、第3金属層ML3により形成される。
【0083】
第2部分配線領域sLA2-2において、各配線3は、平面視で交差して設けられ、配線3の配置の順番が変更される。一例として、第1配線31(-)は、第3配線領域LA3から第2方向Dyに延出して、第2配線32(+)、第4配線34(+)、第3配線33(+)及び第2配線32(-)と交差する。また、第2配線32(-)は、第2方向Dyに並ぶ2つの第7コンタクト部CH7の間で第1金属層ML1により形成され、第1金属層ML1で形成された第2配線32(-)は、第1方向Dxに延出する第3配線33(+)と交差する。
【0084】
第2部分配線領域sLA2-2において、複数の配線3は、正極性配線ブロックBKm-1と負極性配線ブロックBKm-2とに、それぞれまとめて配置される。正極性配線ブロックBKm-1は、第1配線31(+)、第2配線32(+)、第3配線33(+)及び第4配線34(+)を含む。負極性配線ブロックBKm-2は、第1配線31(-)、第2配線32(-)、第3配線33(-)及び第4配線34(-)を含む。正極性配線ブロックBKm-1及び負極性配線ブロックBKm-2は、それぞれ、同じ極性の4本の配線3が隣り合って配置される。これにより、表示装置1は、配線3の間の寄生容量を低減できる。
【0085】
正極性配線ブロックBKm-1において、第1配線31(+)は、第1金属層ML1と第2金属層ML2とを接続する第1コンタクト部CH1を含む。また、第2配線32(+)は、第1金属層ML1と第2金属層ML2とを接続する第2コンタクト部CH2を含む。平面視において、第1コンタクト部CH1と第2コンタクト部CH2との間に、第2金属層ML2により形成される第3配線33(+)と、第3金属層ML3により形成される第4配線34(+)が設けられている。第1コンタクト部CH1と第2コンタクト部CH2との間で、第3配線33(+)は第1方向Dxに延出し、第1配線31(+)、第2配線32(+)及び第4配線34(+)と交差する。なお、負極性配線ブロックBKm-2においても同様であり、繰り返しの説明は省略する。
【0086】
図12に示すように、第3金属層ML3により形成される第4配線34(+)は、第1金属層ML1により形成される第2配線32(+)と、重なって設けられる。なお、図11等では、図面を見やすくするために、各配線3の間に隙間を設けて示している。ただし、図12に示すように、各配線3の一部が重なって設けられていてもよい。例えば、第2金属層ML2により形成される第3配線33(+)の幅方向の端部は、第1絶縁基板10に垂直な方向において、第4配線34(+)及び第2配線32(+)の間に設けられる。また、第2金属層ML2により形成される第1配線31(+)の幅方向の端部は、第1絶縁基板10に垂直な方向において、第4配線34(+)及び第2配線32(+)の間に設けられる。第4配線34(+)及び第2配線32(+)の幅は、第3配線33(+)と第1配線31(+)との間隔よりも大きい。
【0087】
図11に示すように、正極性配線ブロックBKm-1及び負極性配線ブロックBKm-2の各配線3は、屈曲部MLPで屈曲する。図13に示すように、第1部分配線領域sLA2-1において、正極性配線ブロックBKm-1及び負極性配線ブロックBKm-2の各配線3は、第4角度θ4を有して傾斜する。第4角度θ4は、第3角度θ3よりも大きい。
【0088】
正極性配線ブロックBKm-1において、第2配線32(+)は、第1金属層ML1と第2金属層ML2とを接続する第3コンタクト部CH3を含む。また、第3配線33(+)は、第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する第4コンタクト部CH4を含む。図9に示すように、第1コンタクト部CH1と第2コンタクト部CH2は、第2方向Dyにおいて、複数の端子T側に位置し、第3コンタクト部CH3と第4コンタクト部CH4は、第2方向Dyにおいて、第1配線領域LA1側、すなわち、表示領域DA側に位置する。また、第1方向Dxにおいて、第1コンタクト部CH1は、第2コンタクト部CH2に対して、第1絶縁基板10の第2側、すなわち辺10s4(図2参照)に近い側に位置する。第3コンタクト部CH3は、第4コンタクト部CH4に対して第2側に位置する。図11に示すように、平面視において、第3コンタクト部CH3と第4コンタクト部CH4との間に、第2金属層ML2により形成される第1配線31(+)と、第3金属層ML3により形成される第4配線34(+)が設けられている。第3コンタクト部CH3と第4コンタクト部CH4との間で、第1配線31(+)は第1方向Dxに延出し、第2配線32(+)、第3配線33(+)及び第4配線34(+)と交差する。なお、負極性配線ブロックBKm-2においても同様であり、繰り返しの説明は省略する。
【0089】
第3コンタクト部CH3及び第4コンタクト部CH4と、第1配線領域LA1との間で各配線3は交差する。これにより、配線3の配置の順番が変更され、第1配線31(+)、第1配線31(-)、第2配線32(+)、第2配線32(-)、第3配線33(+)、第3配線33(-)、第4配線34(+)、第4配線34(-)の順に配置される。
【0090】
第1部分配線領域sLA2-1のうち、第1配線領域LA1の近傍の領域で、第1配線31、及び第2配線32は、それぞれ第11コンタクト部CH11を含む。第11コンタクト部CH11は第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する。第1配線領域LA1において、第1配線31及び第2配線32は、第1金属層ML1により形成され、第2方向Dyに延出する。
【0091】
また、第3配線33は、第4コンタクト部CH4から第1配線領域LA1に亘って第1金属層ML1により形成され、第1配線領域LA1において、第2方向Dyに延出する。
【0092】
第4配線34は、第12コンタクト部CH12及び第13コンタクト部CH13を含む。第12コンタクト部CH12は第3金属層ML3と第2金属層ML2とを接続する。第13コンタクト部CH13は第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する。これにより、第3金属層ML3により形成された第4配線34は、第2金属層ML2を経由して第1金属層ML1に接続される。第4配線34は、第1配線領域LA1において、第1金属層ML1により形成されて第2方向Dyに延出する。
【0093】
図9図11図13に示すように、第1配線31、第2配線32及び第3配線33は、第2配線領域LA2において、第1金属層ML1及び第2金属層ML2により形成される。また、第4配線34は、第2配線領域LA2において、第3金属層ML3により形成される。言い換えると、第2配線領域LA2において、第1配線31は、第1コンタクト部CH1を含む。第2配線領域LA2において、第2配線32は、第2コンタクト部CH2及び第3コンタクト部CH3を含む。第2配線領域LA2において、第3配線33は、第4コンタクト部CH4を含む。
【0094】
ここで、第1金属層ML1のシート抵抗は、第2金属層ML2のシート抵抗よりも高い。また、第2金属層ML2のシート抵抗は、第3金属層ML3のシート抵抗よりも低い。本実施形態では、第1コンタクト部CH1、第2コンタクト部CH2、第3コンタクト部CH3及び第4コンタクト部CH4は、第2配線領域LA2の各配線3の長さを3等分する位置に設けられる。すなわち、第1配線31、第2配線32及び第3配線33において、第1金属層ML1の合計長さと、第2金属層ML2の合計長さが、各配線間で同等になる。これにより、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34の抵抗差が小さくなる。したがって、表示装置1の表示性能の低下を抑制できる。
【0095】
なお、図9から図13に示す構成はあくまで一例であり、各配線3の配置、角度、幅、配置ピッチ等は適宜変更できる。また、正極性配線ブロックBKm-1及び負極性配線ブロックBKm-2は、それぞれ4本の配線3を含むが、これに限定されず、5本以上の同極性の配線3を、まとめて配列してもよい。
【0096】
(第1変形例)
図14は、図9に示す構造の第1変形例を示す図である。図14に示すように、本変形例において、上述した実施形態に対して、複数の端子Tが第2方向Dyに対して傾斜して設けられている点、及び第1配線領域LA1にて引き出される各配線3も第2方向Dyに対して傾斜している点が異なる。複数の端子Tは、第4配線領域LA4の各配線3の延出方向と同じ方向に延出する。つまり、複数の端子Tの延出方向と、第2方向Dyとのなす角度は、第1角度θ1(図10参照)と等しい。ただし、これに限定されず、複数の端子Tの傾斜角度は、第4配線領域LA4の各配線3の第1角度θ1と異なっていてもよい。また、複数の端子Tの傾斜角度は、それぞれ異なっていてもよい。例えば、複数の端子Tは、図6に示す第1配線ブロックBK1から第6配線ブロックBK6のそれぞれに接続された端子Tごとに、異なる傾斜角度を有していてもよい。同様に、第1配線領域LA1にて引き出される各配線3も、第1配線ブロックBK1から第6配線ブロックBK6で異なる傾斜角度を有していてもよい。
【0097】
なお、図12に示す第4配線34の第3金属層ML3は、センサ配線51(図5参照)と同層の金属材料で形成される場合に限定されない。例えば、第4配線34の第3金属層ML3は、金属材料で形成される遮光層67(図5参照)と同層に、遮光層67と同じ金属材料を用いることができる。あるいは、第1配線31、第2配線32、第3配線33のいずれかの配線に、金属材料で形成される遮光層67と同層に、遮光層67と同じ金属材料を用いることができる。この場合、例えば第1金属層ML1に替え、金属材料で形成された遮光層67の配線を用いても良く、第2金属層ML2に替え、金属材料で形成された遮光層67の配線を用いても良く、さらには金属材料で形成された遮光層67の配線に第1金属層ML1を積層させた構造であっても良い。
【0098】
(第2変形例)
図15は、図9に示す構造の第2変形例を示す図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0099】
図15に示すように、第2変形例では、複数の端子Tは、第1端子T1から第5端子T5を含む。第1端子T1と第5端子T5の間に第2端子T2、第3端子T3及び第4端子が設けられる。第1端子T1と第3端子T3の間に第2端子T2が設けられ、第3端子T3と第5端子T5の間に第4端子T4が設けられる。なお、図15では、一組の第1端子T1から第5端子T5を示しているが、複数の端子Tは、第1端子T1、第2端子T2、第3端子T3、第4端子T4、第5端子T5、第1端子T1、第2端子T2、…の順で繰り返し第1方向Dxに配列される。また、図9に示す実施形態と同様に、第1端子T1から第5端子T5の配列において、第1端子T1は、第1方向Dxにおいて第1絶縁基板10の第1側に位置し、第5端子T5は、第1絶縁基板10の第2側に位置する。
【0100】
複数の配線3は、第1配線31から第5配線35を含む。第5配線35は、第5端子T5から引き出される。なお、図15では、一組の第1配線31から第5配線35を示しているが、第1配線31から第5配線35は、第1配線領域LA1及び第4配線領域LA4において、第1配線31、第2配線32、第3配線33、第4配線34、第5配線35、第1配線31、第2配線32、…の順で繰り返し第1方向Dxに配列される。
【0101】
配線3は、異なる層に設けられた第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第3金属層ML3に加え、第4金属層ML4を有する。第4金属層ML4は、遮光層67(図5参照)と同層に、遮光層67と同じ金属材料を用いることができる。第4金属層ML4の材料は、例えば、モリブデンタングステン(MoW)である。なお、第1金属層ML1から第4金属層ML4の積層構造については後述する。
【0102】
第3配線領域LA3と第2配線領域LA2との接続部分において、第4配線34(+)及び第4配線34(-)は、それぞれ第25コンタクト部CH25を含む。第25コンタクト部CH25は、第3配線領域LA3の第2金属層ML2と第2配線領域LA2の第4金属層ML4とを接続する。また、第1配線領域LA1と第2配線領域LA2との接続部分において、第2配線32(+)及び第2配線32(-)は、それぞれ第27コンタクト部CH27及び第28コンタクト部CH28を含む。第27コンタクト部CH27は第4金属層ML4と第2金属層ML2とを接続する。第28コンタクト部CH28は、第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する。これにより、第4金属層ML4を含む第1配線31から第4配線34は、第1配線領域LA1に接続される。
【0103】
第3配線領域LA3と第2配線領域LA2との接続部分において、第5配線35(+)及び第5配線35(-)は、それぞれ第26コンタクト部CH26を含む。第26コンタクト部CH26は、第3配線領域LA3の第2金属層ML2と第2配線領域LA2の第3金属層ML3とを接続する。また、第1配線領域LA1と第2配線領域LA2との接続部分において、第5配線35(+)及び第5配線35(-)は、それぞれ第29コンタクト部CH29及び第30コンタクト部CH30を含む。第29コンタクト部CH29は第3金属層ML3と第2金属層ML2とを接続する。第30コンタクト部CH30は、第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する。このような構成で、第2配線領域LA2において、第5配線35(+)及び第5配線35(-)は、第3金属層ML3により形成される。
【0104】
複数の配線3は、正極性配線ブロックBKm-1と負極性配線ブロックBKm-2とに、それぞれまとめて配置される。正極性配線ブロックBKm-1は、第1配線31(+)から第5配線35(+)を含む。負極性配線ブロックBKm-2は、第1配線31(-)から第5配線35(-)を含む。正極性配線ブロックBKm-1及び負極性配線ブロックBKm-2は、それぞれ、同じ極性の5本の配線3を有する。
【0105】
第2配線領域LA2において、複数の配線3は、第1コンタクト領域ACH1、第2コンタクト領域ACH2及び第3コンタクト領域ACH3を含む。第1コンタクト領域ACH1、第2コンタクト領域ACH2及び第3コンタクト領域ACH3は、それぞれ、第21コンタクト部CH21、第22コンタクト部CH22、第23コンタクト部CH23及び第24コンタクト部CH24を含む。第21コンタクト部CH21から第24コンタクト部CH24は、それぞれ、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第4金属層ML4のうち、異なる層に設けられた2つの金属層を接続する。
【0106】
これにより、第1配線31から第4配線34は、それぞれ、第1コンタクト領域ACH1、第2コンタクト領域ACH2及び第3コンタクト領域ACH3で異なる金属層に接続される。この結果、第1配線31から第4配線34は、それぞれ、第2配線領域LA2において、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第4金属層ML4から形成される。図15に示すように、第2変形例では、第1コンタクト領域ACH1、第2コンタクト領域ACH2及び第3コンタクト領域ACH3は、第2配線領域LA2の各配線3の長さを4等分する位置に設けられる。
【0107】
図16は、第2変形例における各配線の接続構成を模式的に説明するための説明図である。図16は、各配線を形成する第1金属層ML1から第4金属層ML4を区別するために、金属層ごとにハッチングを分けて示している。図16に示すように、第1配線31から第4配線34は、第2配線領域LA2において、それぞれ1区間分の第1金属層ML1と、2区間分の第2金属層ML2と、1区間分の第4金属層ML4とで形成される。
【0108】
具体的には、第1配線31は、第2配線領域LA2において、端子T側から第1配線領域LA1側に向かって、第1金属層ML1、第2金属層ML2、第4金属層ML4及び第2金属層ML2の順に接続される。第2配線32は、第2金属層ML2、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第4金属層ML4の順に接続される。第3配線33は、第2金属層ML2、第4金属層ML4、第2金属層ML2及び第1金属層ML1の順に接続される。第4配線34は、第4金属層ML4、第2金属層ML2、第1金属層ML1及び第2金属層ML2の順に接続される。第5配線35は、第4金属層ML4を有さず、第3金属層ML3で形成される。
【0109】
すなわち、第1配線31、第2配線32、第3配線33及び第4配線34において、第1金属層ML1の合計長さと、第2金属層ML2の合計長さと、第4配線34の合計長さとが、各配線間で同等になる。一方、第5配線35は、第2配線領域LA2において、第3金属層ML3で形成され、第1金属層ML1、第2金属層ML2及び第4金属層ML4を有さない。
【0110】
ここで、第1金属層ML1のシート抵抗は、第2金属層ML2のシート抵抗よりも高い。また、第2金属層ML2のシート抵抗は、第3金属層ML3のシート抵抗よりも低い。第4金属層ML4のシート抵抗は、第1金属層ML1と同程度である。これにより、第1配線31から第5配線35の抵抗差が小さくなる。したがって、表示装置1の表示性能の低下を抑制できる。
【0111】
図16では模式的に示しているが、より具体的には、図15に記載のとおり、第2配線32(-)は、第3配線領域LA3と第1コンタクト領域ACH1の間において第1金属層ML1を中継させている。これは、隣り合う第2配線32(-)と第3配線33(+)とが同じ第2金属層ML2で交差することができないため、第2配線32(-)の一部に第1金属層ML1をブリッジとして用いている。
【0112】
さらに、第2配線32(+)、32(-)は、第3コンタクト領域ACH3と第1配線領域LA1との間、より具体的には第27コンタクトホールCH27及び第28コンタクトホール28の間に第2金属層ML2を中継させている。これは、第4金属層ML4から第1金属層ML1への直接接続を避け、第2金属層ML2を中継させることが好ましいためである。
【0113】
同様に、第4配線34(+)、34(-)は、第3コンタクト領域ACH3と第1配線領域LA1との間に第3金属層ML3を中継させている。これは単に同層の他の配線を乗り越えるためのブリッジであり、そのブリッジによるシート抵抗のずれを抑制するものである。
【0114】
同様に、第5配線35(+)、35(-)は、第3コンタクト領域ACH3と第1配線領域LA1との間、より具体的には第29コンタクトホールCH29及び第30コンタクトホールCH30の間に第2金属層ML2を中継させている。これは第3金属層ML3から第1金属層ML1への直接接続を避け、第2金属層ML2を中継させることが好ましいためである。
【0115】
これら配線の中継を鑑みても、総じて第1配線31から第5配線35の抵抗差は小さいことに変わりはない。
【0116】
次に、コンタクト領域の具体的な構成例について説明する。図17は、コンタクト領域を拡大して示す平面図である。図18は、図17のXVIII-XVIII’断面図である。図19は、図17のXIX-XIX’断面図である。図17から図19では、コンタクト領域の一構成例として、正極性配線ブロックBKm-1の第1コンタクト領域ACH1を示す。ただし、図17から図19の説明は、負極性配線ブロックBKm-2の第1コンタクト領域ACH1にも適用できる。
【0117】
図17に示すように、第1配線31(+)は、第21コンタクト部CH21を含む。第21コンタクト部CH21は、第1金属層ML1と第2金属層ML2とを接続する。第2配線32(+)は、第22コンタクト部CH22を含む。第22コンタクト部CH22は、第2金属層ML2と第1金属層ML1とを接続する。第3配線33(+)は、第23コンタクト部CH23を含む。第23コンタクト部CH23は、第2金属層ML2と第4金属層ML4とを接続する。第4配線34(+)は、第24コンタクト部CH24を含む。第24コンタクト部CH24は、第4金属層ML4と第2金属層ML2とを接続する。
【0118】
第21コンタクト部CH21及び第22コンタクト部CH22は、平面視で、第23コンタクト部CH23と第24コンタクト部CH24との間に配置される。第5配線35(+)は、第21コンタクト部CH21と第22コンタクト部CH22との間を通って設けられる。第5配線35(+)は、第3配線33(+)の第4金属層ML4と重なって延在する部分と、第4配線34(+)の第4金属層ML4と重なって延在する部分とがクランク状に接続される。
【0119】
なお、図17では、第1コンタクト領域ACH1を示しているが、第2コンタクト領域ACH2及び第3コンタクト領域ACH3においても同様の構成を採用できる。ただし、この場合、第1配線31から第4配線34と、第21コンタクト部CH21から第24コンタクト部CH24との組み合わせは、第1コンタクト領域ACH1と異なる。例えば、図15に示すように、第3コンタクト領域ACH3において、第1配線31(+)は、第24コンタクト部CH24を含む。第2配線32(+)は、第23コンタクト部CH23を含む。第3配線33(+)は、第22コンタクト部CH22を含む。第4配線34(+)は、第21コンタクト部CH21を含む。
【0120】
図18に示すように、第4金属層ML4は、第1金属層ML1の下側、すなわち第1絶縁基板10と第1金属層ML1との間に配置される。第3金属層ML3から形成される第5配線35(+)は、第1配線31(+)、第2配線32(+)、第3配線33(+)及び第4配線34(+)と重なって設けられる。第3金属層ML3により形成される第5配線35(+)の幅W3は、第1金属層ML1により形成される第1配線31(+)の幅W1よりも大きい。また、第5配線35(+)の幅W3は、第4金属層ML4により形成される第4配線34(+)の幅W4以上である。第2金属層ML2により形成される第2配線32(+)及び第3配線33(+)の幅W2は、幅W1、W3、W4よりも小さい。第2配線32(+)と第3配線33(+)との間隔は、幅W1、W3、W4よりも小さい。
【0121】
図19に示すように、第2金属層ML2で形成される第3配線33(+)は、第23コンタクト部CH23を介して第4金属層ML4で形成される第3配線33(+)と接続される。第23コンタクト部CH23は、第1絶縁膜91、第2絶縁膜92及び第3絶縁膜93を貫通するコンタクトホールを含む。
【0122】
以上のような構成により、5本の配線3を有する正極性配線ブロックBKm-1を効率的に配置することができる。言い換えると、第2変形例では、3層の金属層で正極性配線ブロックBKm-1を形成した場合に比べて、正極性配線ブロックBKm-1の平面視での面積を抑制することができる。また、第5配線35は、図17に示すようにクランク状に設けられる場合に限定されない。第3金属層ML3で形成された第5配線35は、複数の金属層のうち最上層に位置する。このため、第5配線35は、コンタクト部による配置の制約が小さくなり、第5配線35の配置の自由度を向上させることができる。
【0123】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【0124】
例えば、本態様の表示装置は、以下の態様をとることができる。
(1)基板と、
複数の画素が設けられた表示領域と、
前記基板の端部と前記表示領域との間に位置する周辺領域と、
複数の前記画素に設けられたスイッチング素子にそれぞれ信号を供給する複数の信号線と、
前記基板の前記周辺領域において、第1方向に配列された複数の端子と、
前記周辺領域において、複数の前記端子と複数の前記信号線とを接続する複数の配線と、
前記周辺領域において、前記基板に垂直な方向で異なる層に設けられた第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、前記第1金属層と前記第2金属層との間の第1絶縁膜と、前記第2金属層と前記第3金属層との間の第2絶縁膜と、を有し、
複数の前記端子は、第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子を含み、前記第1端子と前記第3端子の間に前記第2端子が設けられ、前記第2端子と前記第4端子の間に前記第3端子が設けられ、
複数の前記配線は、前記第1端子から引き出される第1配線、前記第2端子から引き出される第2配線、前記第3端子から引き出される第3配線及び前記第4端子から引き出される第4配線を含み、
前記第1配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第1コンタクト部を含み、
前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第2コンタクト部を含み、
平面視において前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部との間に、前記第2金属層で形成される前記第3配線と、前記第3金属層で形成される前記第4配線が設けられている
表示装置。
(2)前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第3コンタクト部を含み、
前記第3配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第4コンタクト部を含み、
平面視において前記第3コンタクト部と前記第4コンタクト部との間に、前記第2金属層で形成される前記第1配線と、前記第3金属層で形成される前記第4配線が設けられている
上記(1)に記載の表示装置。
(3)前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部は、前記第1方向に交差する第2方向の複数の前記端子側に位置し、
前記第3コンタクト部と前記第4コンタクト部は、前記第2方向の前記表示領域側に位置し、
前記第1端子は、前記基板の前記第1方向の第1側に位置し、
前記第4端子は、前記基板の前記第1方向の第2側に位置し、
前記第1コンタクト部は、前記第2コンタクト部に対して前記第2側に位置し、
前記第3コンタクト部は、前記第4コンタクト部に対して前記第2側に位置する
上記(2)に記載の表示装置。
【0125】
また、本態様の表示装置は、以下の態様をとることができる。
(4)基板と、
複数の画素が設けられた表示領域と、
前記基板の端部と前記表示領域との間に位置する周辺領域と、
複数の前記画素に設けられたスイッチング素子にそれぞれ信号を供給する複数の信号線と、
前記基板の前記周辺領域において、第1方向に配列された複数の端子と、
前記周辺領域において、複数の前記端子と複数の前記信号線とを接続する複数の配線と、
前記周辺領域において、前記基板に垂直な方向で異なる層に設けられた第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、第4金属層と、前記第1金属層と前記第2金属層との間の第1絶縁膜(第3絶縁膜93)と、前記第2金属層と前記第3金属層との間の第2絶縁膜(第4絶縁膜94)と、前記第1金属層と前記第4金属層との間の第3絶縁膜(第1絶縁膜91)と、を有し、
複数の前記端子は、第1端子、第2端子、第3端子、第4端子及び第5端子を含み、前記第1端子と前記第3端子の間に前記第2端子が設けられ、前記第3端子と前記第5端子の間に前記第4端子が設けられ、
複数の前記配線は、前記第1端子から引き出される第1配線、前記第2端子から引き出される第2配線、前記第3端子から引き出される第3配線、前記第4端子から引き出される第4配線、及び前記第5端子から引き出される第5配線を含み、
第3金属層で形成される前記第5配線は、平面視で、前記第1金属層で形成される前記第1配線及び前記第4金属層で形成される前記第4配線と重なって配置される
表示装置。
(5)前記第1配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第1コンタクト部(第21コンタクト部CH21)を含み、
前記第2配線は、前記第1金属層と前記第2金属層とを接続する第2コンタクト部(第22コンタクト部CH22)を含み、
前記第3配線は、前記第2金属層と前記第4金属層とを接続する第3コンタクト部(第23コンタクト部CH23)を含み、
前記第4配線は、前記第2金属層と前記第4金属層とを接続する第4コンタクト部(第24コンタクト部CH24)を含み、
平面視において前記第1コンタクト部と前記第2コンタクト部との間に、前記第3金属層で形成される前記第5配線が設けられている
上記(4)に記載の表示装置。
【符号の説明】
【0126】
1 表示装置
3 配線
10 第1絶縁基板
11 画素電極
20 第2絶縁基板
31 第1配線
32 第2配線
33 第3配線
34 第4配線
35 第5配線
51 センサ配線
52 第1駆動信号供給配線
53 第2駆動信号供給配線
BE 周辺領域
BK1 第1配線ブロック
BK2 第2配線ブロック
BK3 第3配線ブロック
BK4 第4配線ブロック
BK5 第5配線ブロック
BK6 第6配線ブロック
CH1 第1コンタクト部
CH2 第2コンタクト部
CH3 第3コンタクト部
CH4 第4コンタクト部
DA 表示領域
DE 検出電極
LA 配線領域
LA1 第1配線領域
LA2 第2配線領域
LA3 第3配線領域
LA4 第4配線領域
Pix 画素
SL 信号線
SUB1 アレイ基板
SUB2 対向基板
T1 第1端子
T2 第2端子
T3 第3端子
T4 第4端子
T5 第5端子
ML1 第1金属層
ML2 第2金属層
ML3 第3金属層
ML4 第4金属層
図1
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