(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】カラムオーブンおよびクロマトグラフィーシステム
(51)【国際特許分類】
G01N 30/54 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
G01N30/54 D
(21)【出願番号】P 2019045348
(22)【出願日】2019-03-13
【審査請求日】2021-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100179969
【氏名又は名称】駒井 慎二
(74)【代理人】
【識別番号】100173532
【氏名又は名称】井上 彰文
(72)【発明者】
【氏名】下島 啓
(72)【発明者】
【氏名】沼田 幸治
【審査官】黒田 浩一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-224559(JP,A)
【文献】特開2000-097924(JP,A)
【文献】特開2015-184103(JP,A)
【文献】特開平10-239297(JP,A)
【文献】Agilent 1200 シリーズカラムコンパートメント G1316A/G1316B/G1316C ユーザーマニュアル,Agilent Technologies,2008年,URL:https://www.agilent.com/cs/library/usermanuals/Public/G1316-96011_TCC_ABC_User_ebook.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 30/00-30/96
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空の筐体と、
前記筐体内に配置され、移動相が流通可能な分析カラムと、前記分析カラムに付され、前記分析カラムに関する情報が記憶される記憶部と、を有するカラムユニットと、
前記筐体内に配置され、前記分析カラムを保持する複数の保持部と、
前記筐体内に配置され、前記各保持部を前記筐体に対して固定する板状の固定板と、
前記筐体内に配置され、前記記憶部が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部と、
前記保持部に保持された前記分析カラムを前記筐体内で加熱する加熱部と、を備え、
前記保持部に前記分析カラムが保持された状態で、当該分析カラムを前記固定板に対向する側から見たとき、当該分析カラムを有する前記カラムユニットの前記記憶部に接続される前記接続部は、当該分析カラムに隣り合って配置されており、
前記分析カラムと前記
記憶部とを互いの位置関係を維持した状態で連結する連結部をさらに備えるカラムオーブン。
【請求項2】
前記保持部に前記分析カラムが保持された状態で、当該分析カラムを前記固定板に対向する側から見たとき、当該分析カラムを有する前記カラムユニットの前記記憶部に接続される前記接続部は、当該分析カラムの全長の範囲内に配置されている請求項1に記載のカラムオーブン。
【請求項3】
前記保持部と前記接続部とは、一方向に沿って交互に配置されている請求項1または2に記載のカラムオーブン。
【請求項4】
前記固定板は、厚さ方向に貫通して形成され、前記各接続部を視認可能な貫通孔を有する請求項1~3のいずれか1項に記載のカラムオーブン。
【請求項5】
前記各保持部は、前記連結部としての機能を有する請求項
1~4のいずれか1項に記載のカラムオーブン。
【請求項6】
中空の筐体と、
前記筐体内に配置され、移動相が流通可能な分析カラムと、前記分析カラムに付され、前記分析カラムに関する情報が記憶される記憶部と、を有するカラムユニットと、
前記筐体内に配置され、前記分析カラムを保持する複数の保持部と、
前記筐体内に配置され、前記各保持部を前記筐体に対して固定する板状の固定板と、
前記筐体内に配置され、前記記憶部が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部と、
前記保持部に保持された前記分析カラムを前記筐体内で加熱する加熱部と、を備え、
前記保持部に前記分析カラムが保持された状態で、当該分析カラムを前記固定板に対向する側から見たとき、当該分析カラムを有する前記カラムユニットの前記記憶部に接続される前記接続部は、当該分析カラムに隣り合って配置されており、
前記固定板を前記筐体に対して着脱自在に装着する装着部を備えるカラムオーブン。
【請求項7】
前記装着部は、前記筐体および前記固定板のうちの一方に設けられた突出部と、他方に設けられ、前記突出部が係合する溝とを有する請求項
6に記載のカラムオーブン。
【請求項8】
前記装着部は、ローレット加工が施された把持部を有し、前記固定板が前記筐体に対して装着された状態を固定するネジ部材を有する請求項
6または
7に記載のカラムオーブン。
【請求項9】
請求項1~
8のいずれか1項に記載のカラムオーブンを備えるクロマトグラフィー
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラムオーブンおよびクロマトグラフィーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
分析対象である移動相をカラムによって複数の成分、すなわち、分析物に分離するクロマトグラフィー・システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のクロマトグラフィー・システムは、分析に使用されるカラムを特定するアプリケーション・プログラムを有する記憶手段を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば複数のカラムをクロマトグラフィー・システムに装填可能に構成されている場合、記憶手段は、カラムを特定する情報を得るためのコネクタ(接続部)を有し、当該コネクタが、装填可能なカラムの分だけ複数配置されていることがある。この場合、分析を行うのに際して、当該分析に使用されるカラムに対応したコネクタではなく、誤ったコネクタを用いるおそれがある。
本発明の目的は、接続部に対する記憶部の誤接続を確実に防止することができるカラムオーブンおよびクロマトグラフィーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、中空の筐体と、前記筐体内に配置され、移動相が流通可能な分析カラムと、前記分析カラムに付され、前記分析カラムに関する情報が記憶される記憶部と、を有するカラムユニットと、前記筐体内に配置され、前記分析カラムを保持する複数の保持部と、前記筐体内に配置され、前記各保持部を前記筐体に対して固定する板状の固定板と、前記筐体内に配置され、前記記憶部が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部と、前記保持部に保持された前記分析カラムを前記筐体内で加熱する加熱部と、を備え、前記保持部に前記分析カラムが保持された状態で、当該分析カラムを前記固定板に対向する側から見たとき、当該分析カラムを有する前記カラムユニットの前記記憶部に接続される前記接続部は、当該分析カラムに隣り合って配置されており、前記分析カラムと前記記憶部とを互いの位置関係を維持した状態で連結する連結部をさらに備えるカラムオーブンに関する。
本発明の第2の態様は、中空の筐体と、前記筐体内に配置され、移動相が流通可能な分析カラムと、前記分析カラムに付され、前記分析カラムに関する情報が記憶される記憶部と、を有するカラムユニットと、前記筐体内に配置され、前記分析カラムを保持する複数の保持部と、前記筐体内に配置され、前記各保持部を前記筐体に対して固定する板状の固定板と、前記筐体内に配置され、前記記憶部が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部と、前記保持部に保持された前記分析カラムを前記筐体内で加熱する加熱部と、を備え、前記保持部に前記分析カラムが保持された状態で、当該分析カラムを前記固定板に対向する側から見たとき、当該分析カラムを有する前記カラムユニットの前記記憶部に接続される前記接続部は、当該分析カラムに隣り合って配置されており、前記固定板を前記筐体に対して着脱自在に装着する装着部を備えるカラムオーブンに関する。
【0006】
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様あるいは第2の態様のカラムオーブンを備えるクロマトグラフィーシステムに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第2記憶部の接続作業を行う際、分析カラムと接続部とが互いに隣り合って配置された位置関係となっていることにより、第2記憶部を接続部に誤りなく接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明のクロマトグラフィーシステムの第1実施形態を示す概略図(ブロック図)である。
【
図2】
図2は、
図1に示すクロマトグラフィーシステムが備えるカラムオーブンの内部構造を示す垂直部分断面図である。
【
図3】
図3は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
【
図4】
図4は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
【
図5】
図5は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
【
図6】
図6は、本発明のクロマトグラフィーシステム(第2実施形態)におけるカラムユニットを示す図である。
【
図8】
図8は、本発明のクロマトグラフィーシステム(第3実施形態)における筐体と固定板との関係を示す図である。
【
図9】
図9は、
図8中のC-C線断面において、筐体に対して固定板を着脱する過程を示す図である。
【
図10】
図10は、
図8中のD-D線断面において、筐体に対して固定板を着脱する過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のカラムオーブンおよびクロマトグラフィーを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のクロマトグラフィーシステムの第1実施形態を示す概略図(ブロック図)である。
図2は、
図1に示すクロマトグラフィーシステムが備えるカラムオーブンの内部構造を示す垂直部分断面図である。
図3は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
図4は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
図5は、
図2中の矢印A方向から見た状態で、カラムユニットをカラムオーブン内に装填する過程を順に示す図である。
【0010】
なお、以下では、説明の都合上、水平方向のうちの一方向を「X軸方向」といい、水平方向のうちのX軸方向と直交する方向を「Y軸方向」といい、鉛直方向、すなわち、X軸方向とY軸方向とに直交する方向を「Z軸方向」という。また、各軸方向の矢印側を「正側」といい、矢印と反対側を「負側」という。また、
図2~
図10中の上側を「上(または上方)」といい、下側を「下(下方)」という。
【0011】
以下では、一例として、クロマトグラフィーシステム1を、移動相Qの一種である液体の試料に対して複数の分析条件で分析を行う液体クロマトグラフィーシステムに適用した場合をについてを説明するが、クロマトグラフィーシステム1は、超臨界流体クロマトグラフィーシステムやガスクロマトグラフィーシステムに対しても同様に適用することができる。
【0012】
図1に示すように、クロマトグラフィーシステム1は、当該クロマトグラフィーシステム1での装置本体11を構成する送液装置20、オートサンプラ40、カラムオーブン6、検出器80およびシステム管理装置10と、装置本体11に対して着脱自在に交換される分析カラム121とを備えている。
【0013】
送液装置20、オートサンプラ40、カラムオーブン6および検出器80は、移動相Qが流れる方向に沿って、すなわち、上流側から下流側に向かって、この順に配置されている。また、送液装置20、オートサンプラ40、カラムオーブン6および検出器80は、流路13を構成する配管を介して、接続されている。移動相Qは、流路13を流通することができる。
なお、移動相Qとしては、分析対象である試料の他に、例えば、分析時に用いられる緩衝液や、固定相を洗浄する有機溶媒等の洗浄液等が挙げられる。
【0014】
また、システム管理装置10は、送液装置20、オートサンプラ40、カラムオーブン6および検出器80と電気的に接続されている。このシステム管理装置10は、例えば、論理演算を実行するCPU、送液装置20等の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等から構成され、クロマトグラフィー1全体を制御することができる。
【0015】
送液装置20は、例えば送液ポンプを有し、この送液ポンプによって、流路13内で移動相Qを下流側に向かって移送することができる。また、送液ポンプの回転数を変更することにより、移動相Qの移送速度を調整することができる。
オートサンプラ40は、流路13に移動相Qを注入するためのものである。
カラムオーブン6には、分析カラム121を装填することができる。これにより、分析カラム121は、流路13の途中に配置された状態となり、オートサンプラ40から試料が移動相Qに注入されて、内部を流通する(通過する)ことができる。その際、当該試料を複数の成分に分離することができる。
【0016】
このカラムオーブン6は、分析カラム121を試料ごと加熱することができる。これにより、試料の温度を所定の温度に調節することができる。カラムオーブン6の構成については、後述する。
検出器80は、分析カラム121で分離された成分を検出するためのものである。
【0017】
また、
図1に示すように、クロマトグラフィー1は、システム管理装置10を備える。このシステム管理装置10は、分析条件設定部14と、判断部15と、入力部17と、第1記憶部(記憶部)16とを備える。
また、クロマトグラフィー1では、分析カラム121は、分析カラム121に付された第2記憶部(記憶部)122とともにカラムユニット12を構成する。分析カラム121が交換される際には、第2記憶部122ごと、その交換が行われる。
【0018】
分析条件設定部14は、分析条件を複数設定することができる。分析条件には、例えば、試料の種類、分析カラム121に充填されている固定相の種類等が含まれる。これにより、クロマトグラフィー1は、試料の分析を複数の分析条件で行うことができる。
【0019】
例えば、分析対象である試料が2種類がある場合、一方の試料の分析を行うときには、分析条件設定部14によって第1分析条件が設定され、他方の試料の分析を行うときには、分析条件設定部14によって、第1分析条件と異なる第2分析条件が設定される。第1分析条件では、一方の試料の分析に適合した分析カラム121が用いられ、第2分析条件では、他方の試料の分析に適合した分析カラム121が用いられる。
【0020】
判断部15は、例えば、分析条件設定部14によって設定された分析条件が選択可能か否かの判断等を行う。
第1記憶部16には、例えば、移動相Qの種類に関する移動相情報が予め記憶されている。第1記憶部16は、移動相情報を、例えば、移動相Qの名称や番号等で記憶することができる。
【0021】
第2記憶部122には、分析カラムに関する情報として、例えば分析カラム121の個体情報である第2情報が記憶されている。本実施形態では、分析カラム121は、内部に充填されている固定相の種類によって特定される。そして、第2情報により、分析カラム121自体を特定することができる。なお、本実施形態では、1つのカラムユニット12ごとに、分析カラムと第2記憶部122とが、可撓性を有するワイヤ126を介して、連結されている。
【0022】
次に、カラムオーブン6の構成について説明する。
図2に示すように、カラムオーブン6は、筐体61と、筐体61内で旋回流を生成する旋回流生成部62と、筐体61内で分析カラム121を加熱する加熱部63と、筐体61内で分析カラム121を保持する複数の保持部2と、筐体61内で保持部2が固定される板状の固定板3と、筐体61内で第2記憶部122が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部5と、を備えている。なお、本実施形態では、保持部2の配置数と、接続部5の配置数とは、同数である。
【0023】
筐体61は、上側に配置された上側壁部611と、下側に配置された下側壁部612と、上側壁部611と下側壁部612との間に配置された複数の側壁部613とを有する中空の箱体で構成されている。なお、筐体61は、少なくともこれらの壁部がそれぞれ断熱性を有するのが好ましい。
【0024】
また、筐体61は、内部を第1空間615と第2空間616とに仕切る隔壁部614を有する。
図2に示す構成では、隔壁部614により、第1空間615は、X軸方向正側に仕切られ、第2空間616は、X軸方向負側に仕切られている。そして、第1空間615には、分析カラム121と、第2記憶部122と、保持部2と、固定板3とが配置される。一方、第2空間616には、旋回流生成部62と、加熱部63とが配置される。
【0025】
加熱部63は、通電により発熱するヒータ631を有し、このヒータ631が発熱することによって筐体61(第2空間616)内の空気ARを加熱する。そして、この空気ARにより、保持部2に保持された分析カラム121を試料ごと筐体61(第1空間615)内で加熱することができる。これにより、試料の温度を所定の温度に調節することができる。
【0026】
加熱部63よりも上側には、旋回流生成部62が配置されている。旋回流生成部62は、加熱部63で加熱された空気ARを旋回流として第1空間615に排出する。そして、第1空間615に排出された空気ARは、分析カラム121の加熱に供される。
旋回流生成部62は、回転可能に支持されたファン621を有し、このファンが回転することによって旋回流を生成する。これにより、空気ARを第1空間615に確実に排出して、分析カラム121に過不足なく当てることができ、よって、分析カラム121を所望の温度に加熱することができる。
【0027】
なお、隔壁部614には、第2空間616内の空気ARが第1空間615に排出される排出口617と、排出口617よりも下側に位置し、第1空間615内の空気ARが第2空間616に吸引される吸引口618とが設けられている。これにより、空気ARは、第1空間615と第2空間616との間を循環することができる。このように、本実施形態では、循環する空気ARにより分析カラム121を加熱するよう構成されているが、これに限定されない。例えば、ヒーティングブロックによる輻射熱(放射熱)で分析カラム121を加熱するよう構成されていてもよい。
【0028】
分析カラム121は、長尺状をなし、筐体61の第1空間615内では、Z軸方向に沿って配置される。なお、分析カラム121は、本実施形態ではZ軸方向に沿って配置されているが、これに限定されず、例えば、X軸方向またはY軸方向に沿って配置されていてもよい。
【0029】
分析カラム121は、移動相Qの流れ方向の上流側に位置する基端部123と、流れ方向の下流側に位置する先端部124と、先端部124と基端部123との間の中間部125とを有する。本実施形態では、分析カラム121は、基端部123が上側に配置され、先端部124が下側に配置されて用いられる。
また、分析カラム121は、基端部123、先端部124および中間部125のうち、中間部125が保持部2によって保持される。本実施形態では、中間部125は、横断面形状が円形をなし、その外径がZ軸方向に沿って一定である。
【0030】
図2に示すように、分析カラム121は、第1空間615内では、1つの保持部2によって保持される。保持部2は、分析カラム121の中間部125を挟持することにより、当該分析カラム121をZ軸方向に沿った姿勢で保持することができる。なお、分析カラム121の保持に使用される保持部2の個数は、本実施形態では1つであるが、これに限定されず、例えば、2つ以上であってもよい。
【0031】
また、各保持部2は、固定板3を介して、筐体61に対して固定される。固定板3は、板状をなし、全体としてY軸とZ軸とに平行に、すなわち、YZ平面と平行に配置されている。
図3~
図5に示すように、固定板3には、6つの保持部2が行列状に配置されている。6つの保持部2は、本実施形態ではX軸方向に沿って等間隔に3つ、Y軸方向に沿って等間隔に2つ配置されているが、保持部2の配置態様は、これに限定されない。以下では、
図3~
図5中の左上側の保持部2から順に、「保持部2A」、「保持部2B」、「保持部2C」、「保持部2D」、「保持部2E」、「保持部2F」という。
【0032】
なお、固定板3上に配置される保持部2の配置数は、本実施形態では6つであるが、これに限定されず、例えば、2つ~5つまたは7つ以上であってもよい。この場合も、X軸方向に沿った保持部2の配置数、Y軸方向に沿った保持部2の配置数は、任意である。
固定板3は、厚さ方向に貫通して形成された貫通孔35を複数有する。各貫通孔35は、固定板3に臨む方向から見たとき、円形をなす。そして、各貫通孔35を介して、接続部5を1つずつX軸方向正側から視認することができる。
【0033】
各接続部5には、第2記憶部122を着脱自在に接続することができる。また、各接続部5は、システム管理装置10と電気的に接続されている。これにより、接続部5に第2記憶部122が接続された状態で、システム管理装置10は、第2記憶部122に記憶されている情報を読み込むことができる。
【0034】
また、これら貫通孔35の形成数は、保持部2の配置数と同数であり、本実施形態では6つである。6つの貫通孔35は、X軸方向に沿って等間隔に3つ、Y軸方向に沿って等間隔に2つ配置されている。以下では、
図3~
図5中の左上側の貫通孔35から順に、「貫通孔35A」、「貫通孔35B」、「貫通孔35C」、「貫通孔35D」、「貫通孔35E」、「貫通孔35F」という。また、貫通孔35Aを介して視認される接続部5を「接続部5A」といい、貫通孔35Bを介して視認される接続部5を「接続部5B」といい、貫通孔35Cを介して視認される接続部5を「接続部5C」といい、貫通孔35Dを介して視認される接続部5を「接続部5D」といい、貫通孔35Eを介して視認される接続部5を「接続部5E」といい、貫通孔35Fを介して視認される接続部5を「接続部5F」という。
【0035】
図3~
図5に示すように、本実施形態では、貫通孔35Aは、保持部2Aに対して左上側近傍に位置し、貫通孔35Bは、保持部2Bに対して左上側近傍に位置し、貫通孔35Cは、保持部2Cに対して左上側近傍に位置し、貫通孔35Dは、保持部2Dに対して左上側近傍に位置し、貫通孔35Eは、保持部2Eに対して左上側近傍に位置し、貫通孔35Fは、保持部2Fに対して左上側近傍に位置する。
【0036】
そして、
図3~
図5中の二点鎖線で囲まれた単位領域ごとに、カラムユニット12が1つずつ装填されるカラム装填部7が構成される。以下では、
図3~
図5中の左上側のカラム装填部7から順に、「カラム装填部7A」、「カラム装填部7B」、「カラム装填部7C」、「カラム装填部7D」、「カラム装填部7E」、「カラム装填部7F」という。従って、本実施形態では、カラムオーブン6に最大で6つのカラムユニット12を装填することができる。なお、各カラム装填部7には、1つの保持部2と、1つの接続部5とが含まれる。
【0037】
そして、例えばカラム装填部7Aを用いる場合、保持部2Aに分析カラム121を保持させるとともに、当該分析カラム121とワイヤ126を介して連結された第2記憶部122を接続部5Aに接続させる必要がある。この接続により、システム管理装置10は、第2記憶部122に記憶されている、当該分析カラム121に関する情報を読み込むことができ、よって、正確な分析を行うことができる。これに対し、第2記憶部122を、接続部5Aと異なる他の接続部5B~接続部5Fに接続した場合には、正確な分析が行われないおそれがある。
【0038】
そこで、カラムオーブン6(クロマトグラフィー1)では、このような誤接続が防止されるよう構成されている。以下、この構成および作用について説明する。ここでは、一例として、カラム装填部7Aにカラムユニット12を装填する場合について説明する。
まず、
図3に示すように、カラム装填部7A~カラム装填部7Fには、いずれも、カラムユニット12が装填されていない状態となっている。なお、カラム装填部7A~カラム装填部7Fには、例えば、通し番号が付されていてもよい。
【0039】
次いで、カラム装填部7Aの位置を確認し、
図4に示すように、保持部2に分析カラム121を保持させる。そして、この保持部2に分析カラム121が保持された状態では、当該分析カラム121と接続部5Aとが下記のような位置関係となっている。なお、接続部5Aは、当該分析カラム121を有するカラムユニット12の第2記憶部122、すなわち、当該分析カラム121とワイヤ126を介して連結された第2記憶部122に接続されるべき接続部5である。
【0040】
図4に示すように、分析カラム121を固定板3に対向する側(X軸方向正側)から見たとき、接続部5Aが分析カラム121に隣り合って配置された位置関係となっている。なお、分析カラム121(保持部材2)の中心線と、接続部5Aの中心線との間の、X軸方向に沿った中心間距離LX1は、特に限定されないが、例えば、10mm以上50mm以下であるのが好ましく、20mm以上40mm以下であるのがより好ましい。また、中心間距離LX1は、Y軸方向に隣り合う保持部材2の中心線同士の間の、X軸方向に沿った中心間距離LX2よりも短いのが好ましい。
【0041】
次いで、第2記憶部122の接続作業を行う際、前記ように分析カラム121と接続部5Aとが互いに隣り合って配置された位置関係となっていることにより、
図5に示すように、第2記憶部122を接続部5Aに誤りなく接続することができる。
このようにカラムオーブン6では、接続部5が複数配置されていたとしても、第2記憶部122を、接続されるべき接続部5に確実に接続することができ、よって、第2記憶部122の誤接続を確実に防止することができる。
【0042】
また、
図4に示すように、分析カラム121を固定板3に対向する側(X軸方向正側)から見たとき、接続部5Aは、分析カラム121の全長LZの範囲内に配置されている。これにより、前記位置関係と相まって、第2記憶部122の誤接続をより確実に防止することができる。
なお、カラムユニット12をカラム装填部7Aに装填する場合について説明したが、カラムユニット12をカラム装填部7B~カラム装填部7Fのいずれかに装填する場合ついても同様に、第2記憶部122の誤接続を確実に防止することができる。
【0043】
図3に示すように、カラム装填部7A~カラム装填部7Cでは、保持部2と接続部5とがY軸方向(一方向)に沿って交互に配置されている。これと同様に、カラム装填部7D~カラム装填部7Fでも、保持部2と接続部5とがY軸方向(一方向)に沿って交互に配置されている。
【0044】
このような交互配置により、各カラム装填部7内で互いに隣り合う保持部2と接続部5とを強調して視認させることができる。これにより、例えばカラム装填部7Aにカラムユニット12を装填する場合、当該カラムユニット12の第2記憶部122をより確実に接続部5Aに接続することができる。
【0045】
<第2実施形態>
図6は、本発明のクロマトグラフィーシステム(第2実施形態)におけるカラムユニットを示す図である。
図7は、
図6中の矢印Bから見た図である。
以下、これらの図を参照して本発明のカラムオーブンおよびクロマトグラフィーの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0046】
図6、
図7に示すように、本実施形態では、保持部2は、1つのカラムユニット12に対して、分析カラム121と第2記憶部122とを互いの位置関係を維持した状態で連結する連結部24と、保持部2を固定板3に対して着脱自在に固定する係合部25とを有する。
連結部24は、保持部2のX軸方向負側に配置され、第2記憶部122を支持、固定すする。
【0047】
また、固定板3には、各カラム装填部7に、係合部25が係合する貫通孔31が貫通して形成されている。係合部25は、X軸方向負側に向かって柱状に突出した突出部で構成されている。
そして、保持部2を固定板3に固定するには、係合部25を貫通孔31に差し込むことにより可能となる。このとき、分析カラム121と第2記憶部122とが保持部2を介して連結された状態となっていれば、保持部2を固定板3に固定する固定作業に伴って、第2記憶部122を所定の接続部5に接続する接続作業も行うことができる。このように、固定作業と接続作業とを一括して(ワンアクションで)行うことができ、分析開始前の作業性が向上する。また、接続作業のし忘れも防止することができる。
【0048】
また、保持部2を固定板3から離脱させるには、係合部25を貫通孔31から抜去することにより可能となる。これにより、保持部2を固定板3から離脱させる離脱作業に伴って、第2記憶部122と接続部5との接続を解除する接続解除作業も行うことができる。このように、離脱作業と接続解除作業とを一括して(ワンアクションで)行うことができ、分析完了後の作業性が向上する。
【0049】
保持部2は、連結部24としての機能を有するが、これに限定されず、連結部24が省略されていてもよい。この場合、保持部2とは別に、連結部24としての機能を有する連結部材が用意されている。そして、この連結部材を介して分析カラム121と第2記憶部122とが連結された状態で、分析カラム121を保持部2に保持させれば、この保持作業に伴って、第2記憶部122を接続部5に接続する接続作業も行うことができる。
【0050】
<第3実施形態>
図8は、本発明のクロマトグラフィーシステム(第3実施形態)における筐体と固定板との関係を示す図である。
図9は、
図8中のC-C線断面において、筐体に対して固定板を着脱する過程を示す図である。
図10は、
図8中のD-D線断面において、筐体に対して固定板を着脱する過程を示す図である。
以下、これらの図を参照して本発明のカラムオーブンおよびクロマトグラフィーの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0051】
図8~
図10に示すように、本実施形態では、カラムオーブン6は、固定板3を筐体61に対して着脱自在に装着する装着部8を備える。装着部8は、筐体61のY軸方向正側に位置する側壁部613に設けられた突出部81Aと、Y軸方向負側に位置する側壁部613に設けられた突出部81Bと、固定板3のY軸方向正側に設けられた溝82Aと、固定板3のY軸方向負側に設けられた溝82Bと、を有する。
突出部81Aおよび突出部81Bは、それぞれ、Z軸方向に離間して2つ配置されている。
【0052】
また、固定板3は、Y軸方向正側に配置された2つの突出片36と、Y軸方向負側に配置された1つの突出片37と、を有する。
【0053】
図9に示すように、各突出片36は、X軸方向負側に折り曲げられて突出した部分である。また、各突出片36には、溝82Aが形成されいる。各溝82Aは、Z軸方向に沿って形成され、Z軸方向負側に開口している。また、各溝82Aには、突出部81Aが1つずつ係合することができる。
【0054】
図10に示すように、突出片37は、X軸方向正側に折り曲げられて突出した部分である。また、突出片37には、2つの溝82Bが形成されている。各溝82Bは、Z軸方向とX軸方向とに沿ったクランク状(L字状)に形成され、X軸方向負側に開口している。また、各溝82Bには、突出部81Bが1つずつ係合することができる。
【0055】
このような構成の装着部8により、固定板3を筐体61に装着する際には、固定板3を
図9、
図10中の矢印α方向に移動させることにより、その装着が行われる。また、固定板3を筐体61から離脱させる際には、固定板3を
図9、
図10中の矢印β方向、すなわち、矢印αと反対方向に移動させることにより、その離脱が行われる。これにより、例えば固定板3上の保持部2に分析カラム121が保持されている場合、分析カラム121ごと固定板3を筐体61から容易に取り出すことができる。また、その後、分析カラム121ごと固定板3を筐体61に容易に取り付けることができる。
【0056】
また、装着部8は、固定板3が筐体61に対して装着された(取り付けられた)状態を固定するネジ部材83を有する。これにより、固定板3の不本意な取り外しを防止することができる。
ネジ部材83は、ボルトであり、そのネジ頭にローレット加工が施された把持部831を有する。なお、
図10に示すように、固定板3の突出片37には、ネジ部材83の雄ネジ部832が挿通する挿通孔371が貫通して形成されている。また、
図8に示すように、この雄ネジ部832は、側壁部613に形成された雌ネジ部619と螺合する。
【0057】
また、ネジ部材83を緩めて、固定板3を筐体61から取り出す際には、突出部81Aと溝82Aとの係合と、突出部81Bと溝82Bとの係合とにより、固定板3が支持さているため、例えば固定板3を手で支えずとも、ネジ部材83を簡単に緩めることができ、固定板3の取り外し時の作業性が向上する。
一方、ネジ部材83を締める場合も、例えば固定板3を手で支えずに、ネジ部材83を簡単に締めることができ、固定板3の取り付け時の作業性が向上する。
【0058】
なお、本実施形態では、突出部81Aおよび突出部81Bが筐体61に設けられ、溝82Aおよび溝82Bが固定板3に設けられているが、これに限定されない。例えば、突出部81Aおよび突出部81Bが固定板3に設けられ、溝82Aおよび溝82Bが筐体61に設けられていてもよい。
【0059】
以上、本発明のカラムオーブンおよびクロマトグラフィーを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、カラムオーブンおよびクロマトグラフィーを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のカラムオーブンおよびクロマトグラフィーは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【0060】
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0061】
(第1項)一態様に係るカラムオーブン(6)は、
中空の筐体(61)と、
前記筐体(61)内に配置され、移動相(Q)が流通可能な分析カラム(121)と、前記分析カラム(121)に付され、前記分析カラム(121)に関する情報が記憶される記憶部(122)と、を有するカラムユニット(12)と、
前記筐体(61)内に配置され、前記分析カラム(121)を保持する複数の保持部(2)と、
前記筐体(61)内に配置され、前記各保持部(2)を前記筐体(61)に対して固定する板状の固定板(3)と、
前記筐体(61)内に配置され、前記記憶部(122)が着脱自在に電気的に接続される複数の接続部(5)と、
前記保持部(2)に保持された前記分析カラム(121)を前記筐体(61)内で加熱する加熱部(63)と、を備え、
前記保持部(2)に前記分析カラム(121)が保持された状態で、当該分析カラム(121)を前記固定板(3)に対向する側から見たとき、当該分析カラム(121)を有する前記カラムユニット(12)の前記記憶部(122)に接続される前記接続部(5)は、当該分析カラム(121)に隣り合って配置されている。
【0062】
第1項に記載のカラムオーブンによれば、第2記憶部の接続作業を行う際、分析カラムと接続部とが互いに隣り合って配置された位置関係となっていることにより、第2記憶部を接続部に誤りなく接続することができる。
【0063】
(第2項)第1項に記載のカラムオーブン(6)において、
前記保持部(2)に前記分析カラム(121)が保持された状態で、当該分析カラム(121)を前記固定板(3)に対向する側から見たとき、当該分析カラム(121)を有する前記カラムユニット(12)の前記記憶部(122)に接続される前記接続部(5)は、当該分析カラム(121)の全長の範囲内に配置されている。
【0064】
第2項に記載のカラムオーブンによれば、前述した接続部と分析カラムとが互いに隣り合って配置された位置関係と相まって、記憶部の誤接続をより確実に防止することができる。
【0065】
(第3項)第1項または第2項に記載のカラムオーブン(6)において、
前記保持部(2)と前記接続部(5)とは、一方向に沿って交互に配置されている。
【0066】
第3項に記載のカラムオーブンによれば、互いに隣り合う1組の保持部と接続部とを強調して視認させることができる。
【0067】
(第4項)第1項~第3項のいずれか1つに記載のカラムオーブン(6)において、
前記固定板(3)は、厚さ方向に貫通して形成され、前記各接続部(5)を視認可能な貫通孔(35)を有する。
【0068】
第4項に記載のカラムオーブンによれば、第2記憶部が接続されるべき接続部を確認することができる。
【0069】
(第5項)第1項~第4項のいずれか1つに記載のカラムオーブン(6)において、
前記分析カラム(121)と前記記億部(122)とを互いの位置関係を維持した状態で連結する連結部(24)を備える。
【0070】
第5項に記載のカラムオーブンによれば、分析カラムを保持部に保持させれば、この保持作業に伴って、記憶部を接続部に接続する接続作業を行うことができ、作業性が向上する。
【0071】
(第6項)第5項に記載のカラムオーブン(6)において、
前記各保持部(2)は、前記連結部(24)としての機能を有する。
【0072】
第6項に記載のカラムオーブンによれば、保持部を固定板に固定する固定作業に伴って、記憶部を接続部に接続する接続作業を行うことができ、作業性が向上する。
【0073】
(第7項)第1項~第6項のいずれか1つに記載のカラムオーブン(6)において、
前記固定板(3)を前記筐体(61)に対して着脱自在に装着する装着部(8)を備える。
【0074】
第7項に記載のカラムオーブンによれば、例えば固定板上の保持部に分析カラムが保持されている場合、分析カラムごと固定板を筐体から取り出したり、取り付けたりすることができる。
【0075】
(第8項)第7項に記載のカラムオーブン(6)において、
前記装着部(8)は、前記筐体(61)および前記固定板(3)のうちの一方に設けられた突出部(81)と、他方に設けられ、前記突出部(81)が係合する溝(82)とを有する。
【0076】
第8項に記載のカラムオーブンによれば、筐体に対する固定板の取り出し作業や取り付け作業を容易に行うことができる。
【0077】
(第9項)第7項または第8項に記載のカラムオーブン(6)において、
前記装着部(8)は、ローレット加工が施された把持部(831)を有し、前記固定板(3)が前記筐体(61)に対して装着された状態を固定するネジ部材(83)を有する。
【0078】
第9項に記載のカラムオーブンによれば、固定板の不本意な取り外しを防止することができる。
【0079】
(第10項)一態様に係るクロマトグラフィー(1)は、
第1項~第9項のいずれか1つに記載のカラムオーブン(6)を備える。
【0080】
第10項に記載のクロマトグラフィーによれば、第2記憶部の接続作業を行う際、分析カラムと接続部とが互いに隣り合って配置された位置関係となっていることにより、第2記憶部を接続部に誤りなく接続することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 クロマトグラフィー
2 保持部
2A 保持部
2B 保持部
2C 保持部
2D 保持部
2E 保持部
2F 保持部
24 連結部
25 係合部
3 固定板
31 貫通孔
35 貫通孔
35A 貫通孔
35B 貫通孔
35C 貫通孔
35D 貫通孔
35E 貫通孔
35F 貫通孔
36 突出片
37 突出片
371 挿通孔
5 接続部
5A 接続部
5B 接続部
5C 接続部
5D 接続部
5E 接続部
5F 接続部
6 カラムオーブン
61 筐体
611 上側壁部
612 下側壁部
613 側壁部
614 隔壁部
615 第1空間
616 第2空間
617 排出口
618 吸引口
619 雌ネジ部
62 旋回流生成部
621 ファン
63 加熱部
631 ヒータ
7 カラム装填部
7A カラム装填部
7B カラム装填部
7C カラム装填部
7D カラム装填部
7E カラム装填部
7F カラム装填部
8 装着部
81A 突出部
81B 突出部
82A 溝
82B 溝
83 ネジ部材(ボルト)
831 把持部
10 システム管理装置
11 装置本体
12 カラムユニット
121 分析カラム
122 第2記憶部
123 基端部
124 先端部
125 中間部
126 ワイヤ
13 流路
14 分析条件設定部
15 判断部
16 第1記憶部
17 入力部
20 送液装置
40 オートサンプラ
80 検出器
AR 空気
LX1 中心間距離
LX2 中心間距離
LZ 全長
Q 移動相
α 矢印
β 矢印