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特許7160240アームレスト用フレームおよびアームレスト
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  • 特許-アームレスト用フレームおよびアームレスト 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】アームレスト用フレームおよびアームレスト
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/75 20180101AFI20221018BHJP
   A47C 7/54 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
B60N2/75
A47C7/54 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018199846
(22)【出願日】2018-10-24
(65)【公開番号】P2020066319
(43)【公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-06-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100158067
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 基
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】都築 亮
【審査官】杉▲崎▼ 覚
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-042311(JP,A)
【文献】特開2016-168909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/75
A47C 7/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックに対して、該シートバックに沿う退避姿勢と該シートバックから前方向へ突き出る使用姿勢との間で支軸を中心に姿勢変位可能に設けられるアームレストの骨格を構成するアームレスト用フレームであって、
前記退避姿勢と前記使用姿勢との間での姿勢変位に対応する範囲で開口するように形成され、前記シートバックに設けられた規制部が挿入される開口部が設けられた合成樹脂製のフレーム本体と、
前記開口部において前記使用姿勢で前記規制部に相対する開口縁に対応して、前記フレーム本体に一部を埋め込むように設けられた補強体と、を備え、
前記補強体は、
前記規制部の軸方向へ延在するように設けられ、前記使用姿勢で前記規制部を受け止める受部と、
前記使用姿勢で前記受部と当たる前記規制部と反対側へ該受部から離して、該受部に相対するように設けられた支持部と、
前記受部および前記支持部を連結するように、該受部および該支持部の間に設けられた連結部と、を有し、
前記支持部は、前記アームレストの姿勢変位方向と交差する方向の幅が、前記受部において前記姿勢変位方向と交差する方向の幅よりも大きく設定されている
ことを特徴とするアームレスト用フレーム。
【請求項2】
前記受部は、円柱形状である前記規制部における周方向の1/4以上の範囲を受けるように湾曲して形成された受面が、前記使用姿勢で該規制部に当たる請求項1記載のアームレスト用フレーム。
【請求項3】
前記受部は、前記規制部における前記開口部に挿入される部分に対して、該規制部の軸方向へ亘って受け止め可能に設けられている請求項1または2記載のアームレスト用フレーム。
【請求項4】
前記補強体は、前記受部と前記支持部との間に前記フレーム本体をなす合成樹脂が存在するように、該フレーム本体に埋め込まれている請求項1~3の何れか一項に記載のアームレスト用フレーム。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載のアームレスト用フレームと、
前記アームレスト用フレームを囲うように配置された表皮材と、
前記アームレスト用フレームおよび前記表皮材の間に充填された発泡体と、を備えるアームレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アームレスト用フレームおよび該アームレスト用フレームを用いたアームレストに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両のシートには、背もたれを構成するシートバックにアームレストが設けられることがある(例えば、特許文献1参照)。アームレストは、シートバックの側面に設けられた支軸に回転可能に支持されて、シートバックの側面に沿って立ち上がる退避姿勢と、シートバックから前方向へ突き出るように略水平にした使用姿勢との間で姿勢変位する。アームレストは、シートバックの側面から突き出るストッパピンが、アームレストのフレームに形成された開口部に挿入され、ストッパピンが開口部の開口縁に引っ掛かって退避姿勢または使用姿勢で保持されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-289986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のアームレストのように、軽量化を目指して、フレームを金属製から合成樹脂製に置き換えることが提案されている。ストッパピンは、十分な機械的強度が必要であることから、一般に金属で構成されることに対して、フレームを合成樹脂製とすると、フレームにおける開口部の開口縁とストッパピンとが当たったとき、合成樹脂製のフレームが負けて壊れることがある。そこで、特許文献1では、ガラス繊維が充填されたポリアミド系樹脂からフレームを構成すると共に、フレームにおける開口部の開口縁に係止突起を立ち上げて補強している。しかしながら、アームレストを退避姿勢から使用姿勢へ姿勢変位を繰り返すと、合成樹脂からなるフレームがストッパピンから加わる力により挫滅してしまうことがある。
【0005】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、使用姿勢で加わる力を適切に受け止めることができるアームレスト用フレームおよび該アームレスト用フレームを用いたアームレストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係るアームレスト用フレームは、
シートバックに対して、該シートバックに沿う退避姿勢と該シートバックから前方向へ突き出る使用姿勢との間で支軸を中心に姿勢変位可能に設けられるアームレストの骨格を構成するアームレスト用フレームであって、
前記退避姿勢と前記使用姿勢との間での姿勢変位に対応する範囲で開口するように形成され、前記シートバックに設けられた規制部が挿入される開口部が設けられた合成樹脂製のフレーム本体と、
前記開口部において前記使用姿勢で前記規制部に相対する開口縁に対応して、前記フレーム本体に一部を埋め込むように設けられた補強体と、を備え、
前記補強体は、
前記規制部の軸方向へ延在するように設けられ、前記使用姿勢で前記規制部を受け止める受部と、
前記使用姿勢で前記受部と当たる前記規制部と反対側へ該受部から離して、該受部に相対するように設けられた支持部と、
前記受部および前記支持部を連結するように、該受部および該支持部の間に設けられた連結部と、を有し、
前記支持部は、前記アームレストの姿勢変位方向と交差する方向の幅が、前記受部において前記姿勢変位方向と交差する方向の幅よりも大きく設定されていることを要旨とする。
本発明に係るアームレストは、前記アームレスト用フレームを備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るアームレスト用フレームによれば、使用姿勢で加わる力を適切に受け止めることができる。
本発明に係るアームレストによれば、使用姿勢で加わる力を適切に受け止めることができるアームレスト用フレームを有しており、耐荷重に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例に係るアームレストが設けられたシートを示す概略斜視図である。
図2】実施例に係るアームレストが設けられたシートを示す側面図である。
図3】本発明の実施例に係るアームレスト用フレームを示す側面図であり、(a)は使用姿勢であり、(b)は退避姿勢である。
図4】実施例に係るアームレスト用フレームを示す平面図である。
図5図3のA部拡大図である。
図6図3のB-B線断面図である。
図7】実施例の補強体を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明に係るアームレスト用フレームおよびアームレストにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明では、シートバックに取り付けたアームレストが使用姿勢にある状態において、シートパッドに着座した乗員を基準として方向を指称する。従って、アームレストは、使用する乗員の腹が向く側が「前」となり、背中が向く側が「後」であり、右腕側が「右」であり、左腕側が「左」であり、頭部側が「上」であり、臀部側が「下」である。
【実施例
【0010】
図1および図2に示すように、実施例に係るアームレスト20は、自動車等の車両のシート10におけるシートバック12の側面に設けられ、シートバック12の側面から前方に突き出て前後方向へ延びる使用姿勢で、シートパッド14に座った乗員に肘掛けとして使用される。アームレスト20は、シートバック12の側面に支軸16(図2参照)を介して回転可能に片持ち支持されている。そして、アームレスト20は、使用姿勢 (図1および図2の実線参照)と、シートバック12に沿って立ち上がる退避姿勢(図2の二点鎖線参照)との間で、支軸16を中心に姿勢変位可能に設けられている。
【0011】
図3に示すように、アームレスト20は、該アームレスト20の骨格をなすアームレスト用フレーム(以下、単にフレームという。)22と、フレーム22を囲うように配置された表皮材24と、フレーム22および表皮材24の間に充填された発泡体26とを備えている。アームレスト20は、本革や合成皮革やファブリックなどからなる表皮材24で外面が構成されて、ポリウレタンフォーム等の発泡体26のクッション性により、乗員の腕を柔らかく受け止めるようになっている。また、アームレスト20は、フレーム22が支軸16に支持されており、該アームレスト20に加わる荷重をフレーム22で支えるようになっている。
【0012】
図3に示すように、フレーム22は、シートバック12に設けられた規制部18が挿入される開口部30が設けられた合成樹脂製のフレーム本体28を備えている。また、フレーム22は、開口部30において使用姿勢で規制部18に相対する開口縁に対応して、フレーム本体28に一部を埋め込むように設けられた補強体32を備えている。開口部30は、アームレスト20の使用姿勢と退避姿勢との間での姿勢変位に対応する範囲で開口するように形成されている。フレーム22は、使用姿勢において、補強体32が規制部18に当たって、使用姿勢を越えて下方向へ回転しないように規制される(図3(a)参照)。フレーム22は、退避姿勢において、開口部30における補強体32と反対側の開口縁が規制部18に当たって退避姿勢を越えて後方向へ回転しないように規制される(図3(b)参照)。なお、フレーム22は、成形型に補強体32をセットした状態でフレーム本体28を成形するインサート成形によって製造することができる。規制部18は、ステンレス等の金属からなる円柱状の突起物である。
【0013】
図3および図4に示すように、フレーム22は、支軸16が接続される根元部分が、先端部分よりも厚く形成されて、薄肉にすることで軽量化が計られている先端部分がリブ22aにより補強されている。なお、符号22bは、表皮材24とフレーム22との間で発泡体26を発泡成形する際に、発泡体26の流動を許容する通孔である。開口部30は、フレーム22の根元部分に、支軸16を中心とする円弧状に延在する長孔形状で形成され、実施例では、左右方向に貫通している。
【0014】
図5図7に示すように、補強体32は、規制部18の軸方向(左右方向)へ延在するように設けられ、使用姿勢で規制部18を受け止める受部34を備えている。補強体32は、使用姿勢で受部34と当たる規制部18と反対側へ該受部34から離して、該受部34に相対するように設けられた支持部36を備えている。換言すると、支持部36は、支軸16を中心としたアームレスト20の姿勢変位方向(以下、単に姿勢変位方向という。)における使用姿勢から退避姿勢に向かう方向(後方向)に受部34から離して、受部34に相対するように設けられている。ここで、姿勢変位方向は、図2に示すように、支軸16の周回りの方向である。更に、補強体32は、受部34および支持部36の間に設けられ、受部34および支持部36を連結する連結部38を備え、受部34、支持部36および連結部38により「コ」状に形成されている。補強体32は、合成樹脂製のフレーム本体28よりも剛性を有する金属などの素材で構成されて、例えば、素材としてステンレスを用いることができる。補強体32は、金属で構成するとき、板材を折り曲げて構成したり、ダイキャスト成形で構成したり、板材を溶接等により接続したりするなどによって作ることができる。
【0015】
図5図7に示すように、受部34は、板状である。受部34は、開口部30の内側に露出するように配置されて、規制部18に直接当たるようになっている。受部34は、円柱形状である規制部18における周方向の1/4以上の範囲を受けるように湾曲して形成された受面34aによって、使用姿勢で規制部18を受け止めるように構成されている(図5参照)。受面34aは、規制部18の周面に合わせて円弧状に形成されている。また、受面34aは、規制部18の中心を通る姿勢変位方向に沿う仮想線を挟んで、規制部18の周方向60°ずつの範囲以上に延在するように、姿勢変位方向と交差する方向の幅D1が設定されている(図5参照)。実施例において、受部34は、姿勢変位方向と交差する規制部18の径方向に対応する幅D1が、規制部18の直径よりも小さく設定されている。また、受部34は、規制部18における開口部30に挿入される部分に対して、規制部18の軸方向へ亘って当たるように設けられている(図6参照)。ここで、受部34は、フレーム本体28の根元部分の厚みに合わせて寸法設定されており、フレーム本体28を左右方向に貫通する開口部30の貫通方向全体に亘って受部34が存在している。
【0016】
図5図7に示すように、支持部36は、板状である。支持部36は、フレーム本体28の根元部分の厚みに合わせて寸法設定されており、受部34と左右方向の寸法が同じである。支持部36は、姿勢変位方向と交差する方向の幅D2が、受部34の幅D1よりも大きく設定されている(D2>D1、図5および図7参照)。実施例において、支持部36は、姿勢変位方向と交差する規制部18の径方向に対応する幅D2が、規制部18の直径よりも大きく設定されている。また、支持部36は、受部34と反対側の面がフレーム本体28をなす合成樹脂に支持されている(図6参照)。
【0017】
図7に示すように、連結部38は、板状であり、受部34におけるシートバック12側の縁部と、支持部36におけるシートバック12側の縁部とを繋いでいる。補強体32には、支持部36と連結部38とがなす内角部に対応して、三角形状の補強リブ32aが設けられている。補強体32は、支持部36が合成樹脂製のフレーム本体28を作製する際の合成樹脂の注入圧力により、受部34側へ倒れるように変形することを、補強リブ32aによって防止している。なお、符号38aは、フレーム本体28を成形する成形型に、補強体32をセットするときに、型面から突出する磁石等のピンに嵌め合わせて補強体32を位置決めする位置決め孔である。
【0018】
図6に示すように、補強体32は、受部34と支持部36との間にフレーム本体28をなす合成樹脂が存在するように、該フレーム本体28に埋め込まれている。また、補強体32は、受部34の後方向にフレーム本体28をなす合成樹脂が存在し、支持部36がフレーム本体28をなす合成樹脂に前後が挟まれている。
【0019】
フレーム22は、合成樹脂からなるフレーム本体28における開口部30の開口縁が、アームレスト20の使用姿勢で規制部18に当たるのではなく、補強体32の受部34が規制部18に当たり、規制部18と補強体32との当接により、使用姿勢にあるアームレスト20に加わる荷重を支える(図3(a)参照)。補強体32は、受部34に規制部18との当たりにより応力が入力されると、規制部18からの応力の入力方向に離して配置された支持部36に連結部38を介して伝わることになる。ここで、支持部36は、受部34よりも幅広に形成されているので、応力を受ける面積が広くなり、規制部18と補強体32との当接に伴う応力を分散させることができる。従って、補強体32は、大きな応力が入力されたとしても壊れ難く、フレーム22に加わる荷重をしっかりと支持することができる。このように、前述したフレーム22によれば、使用姿勢で加わる力を適切に受け止めることができる。そして、フレーム22を用いたアームレスト20は、使用姿勢で加わる力を適切に受け止めることができるフレーム22によって、耐荷重に優れている。前述したフレーム22を用いれば、フレーム22以外のアームレスト20の構成部品をそのまま使用することができ、フレーム22を置き換えるだけで、車両の軽量化に伴う燃費の向上に簡単に寄与できる。
【0020】
フレーム22は、補強体32の一部がフレーム本体28をなす合成樹脂に埋め込まれているので、アンカー効果により補強体32をフレーム本体28にしっかりと固定することができる。規制部18との当接により補強体32に力が加わっても、補強体32がずれず、当該力を適切に受け止めることができる。また、補強体32を、支持部36の後方向にフレーム本体28をなす合成樹脂が存在するように埋め込むことで、支持部36からフレーム本体28に力を効果的に分散することができる。
【0021】
受部34は、円柱形状である規制部18における周方向の1/4以上の範囲を受けるように湾曲して形成された受面34aが、使用姿勢で規制部18に当たる。このように補強体32を構成することで、受部34の受面34aが規制部18との干渉範囲に亘って規制部18に当たることになり、受部34に局所的に応力が集中することを回避して、受部34全体に応力を分散させることができる。
【0022】
受部34は、規制部18における開口部30に挿入される部分に対して、該規制部18の軸方向へ亘って当たるように設けられているので、規制部18が開口部30の開口縁に当たることを防止できる。従って、合成樹脂製のフレーム本体28が規制部18に当たることに起因して、フレーム本体28が挫滅することを回避できる。
【0023】
補強体32は、受部34と支持部36との間にフレーム本体28をなす合成樹脂が存在するように、該フレーム本体28に埋め込まれているので、受部34をフレーム本体28で支えることができ、また応力をより効率よく分散することができる。
【0024】
(変更例)
前述した構成に限らず、例えば、以下のように変更してもよい。
(1)実施例の補強体は、受部の一縁と支持部の一縁とを連結部で繋いだ「コ」状に形成したが、例えば、受部の中間部と支持部の中間部とを連結部で繋いだ「H」状に形成するなど、その他の形状であってもよい。
(2)実施例の受部は、円弧状に湾曲するように受面を形成したが、これに限らず、例えば、受面における姿勢変位方向と交差する方向の中間部が折れ曲がる「く」状や、受面における姿勢変位方向と交差する方向の両縁が折れ曲がる「〔(亀甲括弧)」状に形成するなど、その他の形状であってもよい。
(3)板状に形成された支持部に、貫通孔を1個以上設けてもよい。支持部に貫通孔を設けることにより、フレーム本体をなす合成樹脂が貫通孔に入り込んで支持部がフレーム本体に埋め込まれ、アンカー効果により補強体をフレーム本体により強固に固定できる。また、フレーム作製時の合成樹脂が、受部と支持部との間に進入し易くすることができる。
(4)実施例の補強体は、受部を、フレーム本体の左右方向に貫通する開口部の貫通方向全体に亘って形成したが、受部が規制部の軸方向に亘って当たるように設けてあれば、開口部の貫通方向全体に亘って形成されていなくてもよい。
(5)実施例の補強体は、支持部を、フレーム本体の左右方向に貫通する開口部の貫通方向全体に亘って形成したが、フレームに加わる荷重を支持できれば、開口部の貫通方向全体に亘って形成されていなくてもよい。
(6)実施例の補強体は、受部および支持部をフレーム本体の左右方向に貫通する開口部の貫通方向全体に亘って同じ寸法で形成したが、異なる寸法で形成してもよい。このように、支持部は、前記貫通方向の寸法を、受部と同じにすることに限らず、受部よりも大きくしても、受部よりも小さくしても、何れであってもよい。
【符号の説明】
【0025】
12 シートバック,16 支軸,18 規制部,20 アームレスト,
22 フレーム(アームレスト用フレーム),24 表皮材,26 発泡体,
28 フレーム本体,30 開口部,32 補強体,34 受部,34a 受面,
36 支持部,38 連結部,D1 (受部の)幅,D2 (支持部の)幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7