(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】ケーシング材料の厚さを可変とする、共押出製品を製造するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
A22C 11/02 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
A22C11/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021018216
(22)【出願日】2021-02-08
【審査請求日】2021-02-08
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503209940
【氏名又は名称】アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シュリーサー, マルクス
(72)【発明者】
【氏名】ベクトル, マンフレッド
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-516171(JP,A)
【文献】特開2007-006892(JP,A)
【文献】特開2018-074997(JP,A)
【文献】特開2008-295451(JP,A)
【文献】特開2003-052303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 11/00-11/12;
13/00-13/02
A23L 13/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング材料(2)によって包含された内部塊(3)を含むソーセージストランド(1)を製造する方法であって、前記ケーシング材料(2)および前記内部塊(3)の両方が
共押出ヘッド(4)において共押出しされ、押し出された前記ケーシング材料(2)が固化する、方法において、
前記ソーセージストランド(1)の製造中に、
前記ケーシング材料の厚さが前記ソーセージストランド(1)に沿って変化するように前記ケーシング材料(2)の体積流量と前記内部塊(3)の体積流量との比率
を、前記ソーセージストランド(1)に沿って変化さ
せる
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ケーシング材料の厚さの製造プロファイルが周期的に繰り返されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ケーシング材料(2)の前記体積流量を適切に変化させることによって前記ケーシング材料の厚さが変化されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ケーシング材料(2)の前記体積流量が、前記ケーシング材料(2)用のポンプ駆動部
を制御することによって、かつ/または前記ケーシング材料(2)用の押出ダイ(20)の開口のサイズを適切な方法で調整することによって変化されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ケーシング材料(2)用の前記押出ダイ(20)の前記開口のサイズが、前記押出ダイ(20)の環状隙間の幅(b)を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ケーシング材料の厚さが0.05mm~0.4mmの範囲で変化することを特徴とする、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
製造された前記ソーセージストランド(1)において、前記ケーシング材料の厚さがより厚い部分が、前記ケーシング材料の厚さがより薄い部分と交互し、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分が、前記ケーシング材料の厚さがより薄い前記部分よりも短くなり
得ることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
区分されるソーセージの場合に、前記ケーシング材料がより厚いソーセージストランドの前記部分が、ソーセージの端部領域にあり、前記ケーシング材料がより薄い前記部分が、ソーセージの中央領域にあることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
製造された前記ソーセージストランド(1)が
、個々のソーセージに区分され、区分点が、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分にあること、または
製造された前記ソーセージストランド(1)が、吊り下げユニット(13
)から吊り下げられ
、前記ソーセージストランド(1)の吊り下げ領域が、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分にあることを特徴とする、請求項
7又は8に記載の方法。
【請求項10】
製造された前記ソーセージストランド(1)が、ねじることによって、個々のソーセージに区分されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
製造された前記ソーセージストランド(1)が、フックもしくはスモークスティックから吊り下げられ、前記ソーセージストランド(1)がそれぞれのフック(14)に掛けられる、前記ソーセージストランド(1)の吊り下げ領域が、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分にある、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記内部塊(3)の前記体積流量が変化されることを特徴とする、請求項1~
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ソーセージストランド(1)が
、個々のソーセージに区分され、区分されるソーセージ(18)の吐出された前記内部塊(3)の直径が一方向に減少し、前記区分されたソーセージが、前記吐出された内部塊(3)の直径が上から下に減少するような方向に吊り下げられることを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項14】
前記ソーセージストランド(1)が、ねじることによって、個々のソーセージに区分されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
共押出装置であって、
内部塊(3)およ
びケーシング材料(2)を共押出しするための共押出ヘッド(4)であって、前記内部塊(3)を吐出するための充填チューブ(5)と、前記充填チューブ(5)に関連付けられ、前記ケーシング材料(2)を吐出するための押出ダイ開
口を備える、押出ダイ(20)とを備える共押出ヘッド(4)
を備える共押出装置において、
前記共押出装置が
、ソーセージストランド(1)の製造中に
、前記ケーシング材料の厚さが前記ソーセージストランド(1)に沿って変化するように前記ケーシング材料(2)
の体積流量と前記内部塊(3)
の体積流量との比率を前記ソーセージストランド(1)に沿って可変とするように構成された制御ユニット(7)を含む
ことを特徴とする共押出装置。
【請求項16】
請求項1~14のいずれか一項に記載の方法を実行するための装置であることを特徴とする請求項15に記載の共押出装置。
【請求項17】
前記押出ダイ開口が、環状押出隙間を含むことを特徴とする請求項15又は16に記載の共押出装置。
【請求項18】
前記共押出装置が、前記制御ユニット
(7)と通信する入力ユニット(8)を含み、前記入力ユニット(8)によって、製造される前記ソーセージストランド(1)に沿った前記ケーシング材料の厚さのプロファイルが入力され得ることを特徴とする、請求項
15~17のいずれか一項に記載の共押出装置。
【請求項19】
請求項
15~18のいずれか一項に記載の共押出装置を備え、ホッパ(9)と、前記内部塊(3)を前記充填チューブ(5)に搬送するための搬送機構と、前記ケーシング材料(2)を前記押出ダイ(20)に搬送するためのポンプとをさらに備える充填機(10)。
【請求項20】
吐出された前記ケーシング材料を固化するために、押し出された前記ケーシング材料に添加される凝固剤の体積流量または濃度が、前記ケーシング材料の前記体積流量に適合されることを特徴とする、請求項1~
14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1、10、および12の前文に記載の、ソーセージストランドを製造する方法、これに対応して製造されたソーセージ、および共押出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
共押出ソーセージの製造では、ケーシングは、内部塊と共に押し出される。ケーシング材料は、例として、欧州特許第1371293号明細書に記載されているように、例えばアルギン酸塩および/またはコラーゲンおよび他の成分からなるゲルとして、吐出されたソーセージ肉ストランドに適用され、次に、例えば塩類溶液によって固化される。
【0003】
あるいは、ケーシング材料はまた、例えば欧州特許第2016830号明細書に記載されているように、ソーセージ肉を充填するために充填チューブ上に押し出され、その上で固化され、引き離され得る。ここでの目的は、ソーセージ肉の流れにできるだけ均一な厚さのケーシングを常に適用することである。ここでは、供給されるケーシング材料の量が、ケーシングの選択された厚さに適合され得る。ケーシングの厚さは、様々な影響要因に依存し、できるだけ均等に適用されなければならない。製造を開始する前に、ケーシングの厚さは、製品およびプロセスの要件に一度適合される。ケーシングの厚さは、通常、充填プロセス中(例えば、押し退けユニットによる圧迫中)の製造ストランドの破裂などの問題がプロセス全体で回避されるように選択される。ソーセージケーシングはまた、ソーセージチェーン(sausage chain)がその後フック、スモークスティック(smoke stick)などから吊り下げられたときに十分な安定性を示さなければならない。ケーシング材料の厚さが、ケーシング材料に加えられる負荷が最大の位置に合わせて構成される限り、既知の方法は不利である。これは費用がかかり、資源を節約しない。さらに、比較的厚いケーシングは、消費者によって不快に感じられる。
【発明の概要】
【0004】
これを基礎として、本発明の目的は、ソーセージケーシングへの損傷から生じる問題がプロセス全体で回避されることを保証しながら、省資源的な、費用対効果の高い、容易な、共押出しによるソーセージストランドの製造を可能にする方法および装置を提供することである。
【0005】
この目的は、請求項1、10、12、および14の特徴によって達成される。
【0006】
本発明によれば、内部塊を包含するケーシングを備えるソーセージストランドが、共押出しによって製造される。その際、ケーシング材料および内部塊は共押出しされる、すなわち、両方の材料が共押出ユニットで吐出される。共押出しされたケーシング材料は固化され、次に内部塊を包含する。このプロセスの過程で、ケーシング材料は、従来技術に関連して前述したように、吐出された内部塊に直接適用され得るか、または最初に充填チューブに適用され、そこで固化され、その後、吐出された内部塊に適用され得る。
【0007】
本発明によれば、ケーシング材料の体積流量と内部塊の体積流量との比率は、ソーセージストランドの製造中にソーセージストランドに沿って変化される。これは、ソーセージストランドの様々な位置のケーシングに対する様々な要求に応じて、ソーセージストランドの厚さが適宜調整され得ることを意味する。したがって、本発明は、吐出されるケーシング材料の量の位置依存的な適合を可能にする。例えば、内部塊の体積流量に対するケーシング材料の体積流量の比率が低下すると、すなわち、吐出されるケーシング材料が少なくなると、ケーシング材料の厚さはより薄くなり、このため、省資源的な方法で製造が行われ得る。薄いケーシングは、製品が後に消費されるときにより柔らかい噛み応えをもたらし、これは、消費者によってより快く感じられ得る。このとき、より多くの応力が予想される位置では、例えば、ソーセージが押し退けユニットによって区分または圧迫される領域、またはソーセージストランドがフックもしくはスモークスティックから吊り下げられる位置では、ケーシング材料の体積流量は、内部塊の体積流量と比較して増加され得、これにより、これらの位置には、より厚いケーシング材料の厚さが形成される。したがって、本発明は、必要な位置に厚いケーシング厚さを提供することを可能にし、一方、他のすべての位置では、省資源的は方法でより薄いケーシング厚さが作られる。このようにして、かなりのコストが節約され得る。
【0008】
したがって、本発明によれば、ケーシング材料の厚さは、必要とされる安定性に応じてソーセージストランドに沿ってそれぞれ適合および変化され得る。このようにして、製造中に周期的に繰り返されるケーシング材料の厚さのプロファイルが製造され得る。
【0009】
ケーシング材料の体積流量は、押出開口、特に環状押出隙間を通って出る体積流量である。内部塊の体積流量は、充填チューブを出る体積流量である。
【0010】
ケーシング材料の厚さは、例として、内部塊の体積流量を本質的に一定に保ちながら、ケーシング材料の体積流量を適宜変化させ制御することによって特に変化される。これは、プロセスを実行しながら非常に簡単に実現され得る。
【0011】
ケーシング材料の体積流量は、例えば、ケーシング材料用のポンプ駆動部を適宜制御することによって変化され得る、すなわち、ポンプ出力の目標値は、時間に応じて、または製造されるソーセージストランドの特定の位置に応じて制御される。これは、より厚いケーシング材料の厚さが必要とされる位置では、ポンプによって搬送される材料の量が増加して、ケーシング材料の体積流量が適切に増加することを意味する。
【0012】
しかしながら、あるいはまたはさらに、ケーシング材料用の押出ダイの開口のサイズを調整および制御することも可能である。特に押出ダイの環状隙間の幅が、ここでは適切な方法で変化され得る。特定のケーシング材料の厚さを達成するために必要な開口のサイズおよびポンプ出力はまた、経験的に事前に決定され得る。
【0013】
ケーシング材料の厚さは、0.05mm~0.4mmの範囲、特に0.1mm~0.3mmの範囲で変化され得る。
【0014】
好適な実施形態によれば、製造されるソーセージストランドは、ケーシング材料の厚さがより薄い部分と交互する、ケーシング材料の厚さがより厚い部分を含み、ケーシング材料の厚さがより厚い部分は、ケーシング材料の厚さがより薄い部分よりも小さくされ得る。これは、かなりの量の材料が節約され得、ケーシング材料の厚さが実際には、より高い負荷がかかる位置でのみ増加されるという利点を提供する。好ましくは、例えばソーセージ径(sausage caliber)dが8mm~30mmの場合、e=10~30mmの範囲の、ケーシング材料がより厚いソーセージストランド部分は、ソーセージ端部にあり、ケーシング材料がより薄いソーセージストランド部分は、ソーセージの中央領域にあり、特に、ソーセージ径が8mm~15mmの場合、e≒10~20mmの範囲であり、またはソーセージ径が15mm~25mmの場合、e≒15~25mmの範囲である。
【0015】
好ましい実施形態によれば、製造されたソーセージストランドは、例えばねじることによって個々のソーセージに区分され得るし、内部塊を押し退ける押し退けユニットを用いて細分され得、そのとき、区分点は、好適には、ケーシング材料の厚さがより厚い部分にある。
【0016】
製造されたソーセージストランドが、吊り下げユニット、特にフックまたはスモークスティックから吊り下げられ、ソーセージストランドが例えばフックまたはスモークスティックに掛けられる、ソーセージストランドの吊り下げ領域が、ケーシング材料の厚さがより厚い部分にあることも可能である。
【0017】
別の可能性は、内部塊の体積流量が変化されることである。この目的のために、搬送機構、例えば充填機のベーンポンプが、適宜制御される。例えば、ケーシング材料が内部塊上に押し出され、ソーセージストランドの吐出速度が増加するように内部塊の体積流量が増加されると、ケーシングの厚さはこれと同時に減少し、内部塊の体積流量が減少され、ケーシング材料が一定の体積流量で供給される場合、ケーシング材料の厚さは増加する。
【0018】
内部塊の可変吐出はまた、以下に記載される利点を提供する。完成品(例えば、ボイルソーセージ製品)としてその後吊り下げられる、充填材料が低粘度の製品は、ケーシング内の内部塊が言うなれば「滑り」落ち、したがって、製品が円筒形ではなくなり、洋ナシの形状をとるため、ソーセージが吊り下げられた場合に、充填プロセス中に製造された円筒形の形状が時間の経過とともに変化するという問題を伴うことが多い。本発明の好ましい実施形態によれば、区分されたソーセージの吐出された内部塊の直径は、ソーセージストランドが個々のソーセージに区分された時点で、例えば、一方向に減少し得、このとき、区分されたソーセージは、吐出された内部塊の直径が上から下に減少するような方向に吊り下げられる。したがって、内部塊の吐出が適切に変化される場合、結果として「円筒形の形状」に吐出されない内部塊は、結果として略円筒形のソーセージ形状がもたらされるように、その後の吊り下げプロセスで広がり得る。
【0019】
しかしながら、内部塊の一定の吐出の場合でも、吐出された内部塊に対して、吊り下げられるソーセージの下部領域でより多くのケーシング材料を適用し、上に向かって連続的に少ないケーシング材料を適用することによって製品の形状のこの望ましくない変化が防止され得るように、ケーシング材料の吐出または体積流量が適合され得る。
【0020】
したがって、本発明は、ソーセージの製造を可能にし、その場合、ソーセージのケーシング材料の厚さは一定ではない。特に、ソーセージの両側の端部領域、特に丸いソーセージ端部のケーシング材料の厚さは、ソーセージ端部間の中央領域よりも厚く、端部領域の長さeは、好ましくは、ソーセージの長さlのうちの10mmから30mmである(8mmから30mmの範囲の径の場合)。ソーセージの長さlは、丸いソーセージ端部の先端から丸いソーセージ端部の反対側の先端まで延びる。端部領域の長さeは、丸いソーセージ端部の先端からソーセージの軸線方向または長手方向に延びるようにここでは定義される。
【0021】
本発明はまた、特に本方法を実行するための共押出装置に関する。共押出装置は、内部塊およびケーシング材料を共押出しするための共押出ヘッドであって、内部塊を吐出するための充填チューブと、充填チューブに関連付けられ、押出ダイ開口、特に環状押出隙間を備える押出ダイとを備える共押出ヘッドを備える。押出ヘッドは、内部塊が充填チューブ上に押し出され、そこで例えば凝固剤によって固化されるように、またはケーシング材料が内部塊上に直接押し出され、そこで凝固剤によって固化されるように構成され得る。共押出装置は、ソーセージストランドの製造中にケーシング材料の体積流量と内部塊の体積流量との比率をソーセージストランドに沿って可変とするように構成された制御ユニットを含む。制御ユニットは、共押出装置が組み込まれる充填機の制御部の一部であり得る。したがって、ケーシング材料の厚さは、位置に依存する方法で適合され得、すでに説明したように、体積流量を計画的に適合させることによって、製品の望ましくない形状の変化も防止され得る。
【0022】
好適な実施形態によれば、共押出装置は、制御ユニットと通信する入力ユニットを含み、入力ユニットによって、製造されるソーセージストランドに沿ったケーシング材料の厚さのプロファイルが入力され得る。このようにして、ケーシング材料の厚さは、製造されるソーセージの径および長さに計画的に適合され得るし、ソーセージストランドの製造中にそれぞれの吊り下げユニットに計画的に適合され得る。
【0023】
共押出装置は、充填機の一部であってもよいが、本発明による共押出方法が実行され得るように充填機に後付けされ得る別個のユニットであってもよい。
【0024】
本発明はまた、問題のタイプの共押出装置を備える充填機に関する。このような充填機は、例えば、ホッパと、内部塊を充填チューブに搬送するための搬送機構と、ケーシング材料を押出ダイに搬送するためのポンプとを備える。さらに、このような充填機はまた、ソーセージストランドを個々のソーセージに区分するための区分ユニット、および場合によっては切断ユニットを備え得る。
【0025】
好ましい実施形態によれば、吐出されたケーシング材料を固化するために、押し出されたケーシング材料に添加される凝固剤の体積流量または濃度が、ケーシング材料の体積流量に適合され得る。このようにして、かなりの量の凝固剤を節約することも可能である。
【0026】
以下の図を参照して、本発明を以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の第1の実施形態による充填機を非常に概略的に示している。
【
図2】本発明による充填機のさらなる実施形態を非常に概略的に示している。
【
図3a】本発明による共押出ヘッドの一実施形態を非常に概略的に示している。
【
図3b】本発明による共押出ヘッドのさらなる実施形態を非常に概略的に示している。
【
図3c】本発明による共押出ヘッドのさらなる実施形態を非常に概略的に示している。
【
図3d】本発明による共押出ヘッドのさらなる実施形態を非常に概略的に示している。
【
図4】本発明による、ケーシングの厚さが異なるソーセージストランドおよび区分されたソーセージを非常に概略的に示している。
【
図5】本発明によるソーセージを非常に概略的に示している。
【
図6】従来技術によるソーセージを非常に概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明による一実施形態を概略的に示している。
図1は、ホッパ9を有する充填機10を示しており、ホッパ9を通って、例えば、ソーセージ肉、生地などのペースト状の塊が、例えばベーンポンプであり得る図示されていない供給機構を用いて充填チューブ5(例えば
図3aを参照)に充填および供給され得る。ソーセージストランド1を製造するために、充填チューブを通ってペースト状の塊は、ケーシング材料2と共に押し出され得る。ケーシング材料を固化するために、ケーシング材料を固化するための、すなわち、押し出されたケーシング材料2用の凝固剤を供給するためのユニット17がさらに設けられている。凝固剤は、例えばポンプによって貯蔵タンクから供給され得る。使用されるケーシング材料は、例えばアルギン酸ゲルである。使用される凝固剤は、例えば塩化カルシウム溶液であり得る。このとき、凝固剤は、ブライン容器11に集められ得る。また、凝固剤用のポンプは、例えば、凝固剤の体積流量がケーシング材料の体積流量に適合され得るように、制御ユニット7を用いて制御可能である。あるいはまたはさらに、凝固剤の濃度、すなわち、水に溶解した固定剤、特に塩化カルシウムなどの塩の濃度も、例えば水で凝固剤を適切な度合いに希釈することによってケーシング材料の体積流量に適合され得る。したがって、凝固剤用の投与ユニットは、制御ユニット7によって適宜制御される。
【0029】
共押出ヘッド4の後には、例として、共押出しされたソーセージストランド1を搬送方向Tに搬送して、次に、ここではフック14を備える吊り下げユニット13にソーセージストランドを吊り下げるために、搬送ユニット、ここではコンベヤベルト12が続き得る。
【0030】
図1に示されている共押出ヘッド4は、ここでは、ポンプによって供給されるケーシング材料用の供給部19を含み、供給部19は、図示されておらず、制御ユニット7によって制御され得る。また、内部塊は、例えば充填チューブを通って、充填機10の図示されていない供給機構から充填チューブ5を通って供給される。
図1に示されている実施形態では、ソーセージストランド1は、区分されてもいないし、ねじられてもいない。
【0031】
図3bは、内部塊3およびケーシング材料2を共押出しするための共押出ヘッドの可能な実施形態を示している。共押出ヘッド4は、充填チューブ5と、充填チューブ5を取り囲む押出ダイ20とを備える。充填チューブ5および押出ダイ20は、例として、ソーセージストランドがねじられ得るように充填チューブ5および押出ダイ20が長手方向軸線Aを中心に回転可能であるように、ハウジング内に支持され得る。押出ダイ20は、ここでは環状押出隙間6である押出開口6を備え、押出開口6を通ってケーシング材料2が吐出され得る。本実施形態では、ケーシング材料2は、吐出された内部塊3上に直接押し出される。例えば欧州特許第1371293号明細書に記載されているように、ケーシング材料2を充填チューブ上に押し出し、そこでケーシング材料2を硬化させることも可能である。環状隙間6は、充填パイプ5の長手方向軸線Aに対して略半径方向に延在し、壁21は、本質的に充填パイプ5の自由端で終端する。
【0032】
図3bは、環状隙間の開口を調整するための構成を示しており、この場合、押出ダイ20は、例えば、環状ディスクであって、その内周で充填チューブ5の自由端と重なる環状ディスクとして構成された壁21を有する。壁21の重なる領域と充填チューブ5の自由端との間にこのようにして形成された環状隙間6は、
図3bに示されているように、充填チューブ5の長手方向軸線Aに平行に延在する。環状ディスク21または壁21は、軸線方向にスライド可能であるように共押出ヘッド4に挿入され得る。双方向矢印の方向において環状ディスク21を軸線方向にスライドさせることによって、同様に軸線方向に延在する環状隙間、すなわち、環状ディスク21の重なる領域と充填チューブ5の自由端との間の距離が変更され得る。押出開口と環状隙間の幅bとをそれぞれ変更することによって、ケーシング材料の体積流量が調整され得る。したがって、壁21の移動および環状隙間の幅bの調整は、例えば、押出ダイ20内で環状ディスク21を軸線方向にシフトすることによって、または充填チューブに対して押出ダイ全体を軸線方向にシフトすることによって、または充填チューブ5を軸線方向にシフトすることによって、動作の実行中に行われ得る。
【0033】
図3cは、例として、押出ダイがシフトされ得、例えば環状ディスクが押出ダイに固定して結合された場合のこのような機構を示している。
【0034】
図3dは、環状ディスク21がダイ20内でシフトされ得る場合の機構を示している。
【0035】
このとき、それぞれの機構は、制御ユニット7を用いて制御され、押出開口を変化させ得る。ここで、制御ユニットは、特に、機械フレームに配置された、線形駆動の形態のアクチュエータ70、例えば線形サーボモータ70を制御し得、アクチュエータ/ロータを用いて例えば環状ディスク21または押出ダイ全体をシフトする。
【0036】
このとき、共押出装置は、充填機10に組み込まれ得る制御ユニット7が、ソーセージストランド1の製造中にケーシング材料2の体積流量と内部塊3の体積流量との比率がソーセージストランド1に沿って変化され得るように構成され得るよう構成される。このようにして、ソーセージストランド1に沿って、特定のケーシング材料の厚さプロファイルが製造され得る。入力ユニット8を用いて、ソーセージストランドに沿ったケーシング材料の厚さの所望のプロファイルが入力され得る。入力ユニット8は、例として、充填機の入力ユニット8であり得る。制御ユニット7は、充填機の制御ユニットの一部であり得る。したがって、この実施形態によれば、ケーシング材料の厚さは、押出ダイ20の押出開口6を通って吐出されるケーシング材料の体積流量を制御することによって変化され得る。
【0037】
ケーシング材料の体積流量は、ここでは、ケーシング材料用のポンプ駆動部(供給部19)の出力を適切に制御することによって、および/または例えば
図3bに関連して説明したように、ケーシング材料用の押出ダイ20の開口6のサイズ、特に環状押出開口6の幅bを適切に調整することによって変化され得る。
【0038】
ここでは、ケーシング材料は、0.05mmから0.4mmの範囲内で変化され得る。
【0039】
ここでは、ケーシング材料の体積流量は、0.1l/分から6l/分の範囲であり、押出開口は、0.05mmから0.4mmであり得る。
【0040】
図2は、
図1に示されている実施形態に対応するさらなる実施形態を示しており、製造されたソーセージストランド1は、ここでは、区分要素15によって区分され、共押出ヘッドは、ここでは、ソーセージストランドにねじり点23を形成するために、製造されたソーセージストランドを軸線Aを中心に回転させるためのねじりヘッドとして構成されている。このようにして、個々のソーセージ18が製造され得る。
【0041】
したがって、本発明による方法の場合、ケーシング材料の厚さは、ソーセージストランドに沿って変化され得る。最初に、ソーセージストランド1は、ホッパ9を通って内部材料2、例えばペースト状の塊を供給し、搬送機構によって内部材料を充填チューブ5に押し込むことによって製造される。例えば
図3aおよび
図3bから理解され得るように、内部塊3およびケーシング材料2の両方が、共押出ヘッド4内で吐出される。吐出されたケーシング材料は、供給ユニット17を用いて凝固剤を供給することによって固化される。次に、製造されたソーセージストランド1は、例として、搬送ユニット12、ここではコンベヤベルトを用いて搬送方向Tに搬送され、吊り下げられる。
図2に示されている実施形態では、内部塊は、区分要素15を用いて押し退けられ、共押出ヘッド4に組み込まれたねじりユニットを利用して、製造されたソーセージストランドは、ねじり点23が形成されるように軸線Aを中心に回転される。個々のソーセージ18は、例えば搬送ユニット12を用いて、再び搬送方向Tにさらに搬送され、次に、吊り下げユニット13から吊り下げられ得る。
【0042】
あるいは、例えば区分ユニット(図示せず)によって、もうこの時点でソーセージを個々のソーセージに区分することも可能である。
【0043】
ソーセージストランドが製造される前に、ケーシング材料の厚さの所望のプロファイルが、入力ユニット8を用いて入力されるか、または制御ユニットのメニューに記憶される。一実施形態によれば、ソーセージストランドに沿ったケーシング材料の厚さは、例えばケーシング材料の体積流量を適切に制御することによって変化され得る。ケーシング材料2の体積流量は、ケーシング材料用のポンプ駆動部(図示せず)を適切に制御することによって変化され得る。あるいはまたはさらに、押出ダイ20の開口6のサイズもまた、適切な方法で体積流量を調整するために、製造の実行中にそれぞれ調整および制御され得る。所望のケーシング材料の厚さを達成するために、特定の体積流量をもたらすための、押出ダイ20の開口のサイズおよびそれぞれのポンプ出力は、例えば経験的に決定され得る。したがって、本発明は、ケーシング材料の厚さがより厚い部分と、ケーシング材料の厚さがより薄い部分とを交互に製造することを可能にする。ケーシング材料の厚さがより厚い部分は、ケーシング材料の厚さがより薄い部分よりも小さくてもよい。ケーシング材料の厚さが厚いほど、製品の安定性が高まる。これは、製品により高い負荷がかかる位置に必要である。これは、例えば、ソーセージストランドがねじられる領域(
図2を参照)またはフックもしくはスモークスティックから吊り下げられる領域(
図1を参照)である。
【0044】
ケーシング材料の厚さを変化させる場合、十分な量の凝固剤、特にカルシウムイオンを提供するために、固化に使用される凝固剤の量が適合される。
【0045】
図4は、例えば、本発明によるソーセージ18を示している。
【0046】
ソーセージ18の両側の端部領域、特に、丸いソーセージ端部のケーシング材料の厚さは、ソーセージ端部間の中央領域よりも厚く、端部領域の長さeは、特にソーセージ径dが8mmから30mmの場合、好ましくは例えば10mmから30mmである。特に、長さeは、ソーセージ径が8mm~15mmの場合はe≒10~20mmの範囲であり、ソーセージ径が15mm~25mmの場合はe≒15~25mmの範囲であり、ソーセージの長さlは、丸いソーセージ端部の先端Sから反対側の丸いソーセージ端部の反対側の先端Sまで延び、端部領域の長さeは、丸いソーセージ端部の先端Sから、ソーセージの軸線方向Aまたは長手方向に延びる。
【0047】
図4の上の領域には、すでに区分された個々のソーセージ18が示されており、一方、
図4に示されている下のソーセージ18は、依然としてソーセージチェーンの形で接続されており、ソーセージネック26を介して連結されている。
【0048】
図4から理解され得るように、端部領域は、強化され、例えば、0.2mm<h≦0.4mmの範囲のケーシング材料の厚さhを有し、一方、強化された端部領域間の中央領域mは、より薄く、0.05mm<m≦0.2mmの範囲の厚さのみを有する。このようにして、かなりの量のケーシング材料が節約され得る。同時に、製品の、端部領域間のケーシング材料の厚さはより薄くなり得、これは、製品が後に消費されるときにより柔らかい噛み応えをもたらし、消費者によってより快く感じられ得る状況をもたらす。
【0049】
また、
図1に関連して示した実施形態の場合、
図4に示されているような区分されていないソーセージストランドは、吊り下げ点に、増加されたケーシング材料の厚さhを有し、寸法hおよびmは、同じく上記の範囲内である。
【0050】
しかしながら、例えば内部塊の体積流量を一定のままにしながら、ケーシング材料の体積流量を適合させることは、ケーシング材料の厚さを適合させる唯一の可能性ではない。これは、内部塊の体積流量が変化される場合にも行われ得る。なぜなら、内部塊の体積流量の増加および例えばケーシング材料の一定の体積流量によって、ケーシング材料が内部塊上に押し出されるとき、ケーシング材料の厚さが減少するからである。
【0051】
図6に見られ得るように、従来技術では、低粘度の充填材料、すなわち低粘度の内部塊3が使用され、その後、完成品(例えば、ボイルソーセージ製品)として吊り下げられる場合に、体積(直径/長さ)および重量によっては、吊り下げられた充填された円筒形の形状が、ケーシング内の内部塊の一部が滑り落ちて、製品が円筒形ではなくなり得、
図6に見られ得るように洋ナシの形状をとり得るように、時間の経過とともに変化し得るという問題が生じ得ることが起こり得る。
図5に示されているように、分離されたソーセージ18の吐出された内部塊の直径dは、体積流量を適宜減少させることによってR方向に減少され得る。次に、区分されたソーセージは、吐出された内部塊の直径が上から下の方向に減少するように、方向Rに吊り下げられる。したがって、ここでは内部塊の吐出が適切に変化される場合、すなわち、体積流量が適切に変化される場合、そのときに非円筒形の形状に吐出される内部塊3は、
図5に示されているように、典型的な円筒形のソーセージの形状が概ねもたらされるように、その後の吊り下げプロセスで広がり得る。吊り下げプロセスによって生じる望ましくない形状の変化は、言うなれば可変体積流量によって補償される。これは、温度、内部塊の粘度、部分の長さおよび直径などの複数のパラメータに依存するため、そのとき、吐出プロファイル、すなわち体積流量プロファイルは、通常、それぞれの製品に適合され、例として、入力ユニット8を利用して設定および記憶され得る。
【0052】
しかしながら、充填材料の一定の吐出、すなわち、内部塊の一定の体積流量の場合でも、吐出された内部塊に対して、吊り下げられるソーセージの下部領域でより多くのケーシング材料を適用し、上に向かって連続的に少ないケーシング材料を適用することによって製品の形状のこれらの望ましくない変化が防止され得るように、ケーシング材料2の吐出が適合され得る。
【0053】
したがって、本発明によれば、ケーシング材料の厚さは、内部塊および/またはケーシング材料の可変の吐出または体積流量によって、位置に依存する方法で適合され得る。
【符号の説明】
【0054】
1…ソーセージストランド、2…ケーシング材料、3…内部塊、4…共押出ヘッド、5…充填チューブ、6…押出開口、7…制御ユニット、8…入力ユニット、9…ホッパ、10…充填機、11…ブライン容器、12…搬送ユニット、13…吊り下げユニット、14…フック、15…区分要素、17…供給ユニット、18…個々のソーセージ、19…供給部、20…押出ダイ、21…環状ディスク、23…ねじり点、26…ソーセージネック、70…アクチュエータ、b…環状隙間の幅、d…ソーセージ径、e…端部領域の長さ、h…端部領域のケーシング材料の厚さ、l…ソーセージの長さ、m…中央領域のケーシング材料の厚さ、A…充填チューブの長手方向軸線、R…方向、S…先端、T…搬送方向。
[発明の項目]
[項目1]
ケーシング材料(2)によって包含された内部塊(3)を含むソーセージストランド(1)を製造する方法であって、前記ケーシング材料(2)および前記内部塊(3)の両方が共押出しされ、押し出された前記ケーシング材料(2)が固化する、方法において、
前記ソーセージストランド(1)の製造中に、前記ケーシング材料(2)の体積流量と前記内部塊(3)の体積流量との比率が、前記ソーセージストランド(1)に沿って変化される
ことを特徴とする方法。
[項目2]
前記ソーセージストランド(1)に沿った前記ケーシング材料の厚さが変化し、特に、前記ケーシング材料の厚さの製造プロファイルが周期的に繰り返されることを特徴とする、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記ケーシング材料(2)の前記体積流量を適切に変化させることによって前記ケーシング材料の厚さが変化されることを特徴とする、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
前記ケーシング材料(2)の前記体積流量が、前記ケーシング材料(2)用のポンプ駆動部を適宜制御することによって、かつ/または前記ケーシング材料(2)用の押出ダイ(20)の開口のサイズ、特に前記押出ダイ(20)の環状隙間の幅(b)を、適切な方法で調整することによって変化されることを特徴とする、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記ケーシング材料の厚さが0.05mm~0.4mmの範囲で変化することを特徴とする、項目1~4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
製造された前記ソーセージストランド(1)において、前記ケーシング材料の厚さがより厚い部分が、前記ケーシング材料の厚さがより薄い部分と交互し、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分が、前記ケーシング材料の厚さがより薄い前記部分よりも短くなり得、特に、区分されるソーセージの場合に、前記ケーシング材料がより厚いソーセージストランドの前記部分が、ソーセージの端部領域にあり、前記ケーシング材料がより薄い前記部分が、ソーセージの中央領域にあることを特徴とする、項目1~4のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
製造された前記ソーセージストランド(1)が、特にねじることによって、個々のソーセージに区分され、区分点が、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分にあること、または
製造された前記ソーセージストランド(1)が、吊り下げユニット(13)、特にフックもしくはスモークスティックから吊り下げられ、前記ソーセージストランド(1)がそれぞれのフック(14)に掛けられる、前記ソーセージストランド(1)の吊り下げ領域が、前記ケーシング材料の厚さがより厚い前記部分にあることを特徴とする、項目6に記載の方法。
[項目8]
前記内部塊(3)の前記体積流量が変化されることを特徴とする、項目1~7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記ソーセージストランド(1)が、特にねじることによって、個々のソーセージに区分され、区分されるソーセージ(18)の吐出された前記内部塊(3)の直径が一方向に減少し、前記区分されたソーセージが、前記吐出された内部塊(3)の直径が上から下に減少するような方向に吊り下げられることを特徴とする、項目5に記載の方法。
[項目10]
特に項目1~9のいずれか一項に記載の方法によって製造されたソーセージ(18)において、前記ソーセージ(18)の前記ケーシング材料の厚さが一定でないことを特徴とするソーセージ(18)。
[項目11]
前記ソーセージ(18)の両側の端部領域、特に、丸いソーセージ端部が、前記ソーセージ端部間の中央領域よりも厚い、前記ケーシング材料の厚さを有し、前記端部領域の長さ(e)が、好ましくは、ソーセージ径が8mm~30mmの範囲の場合に10mm~30mmであることを特徴とする、項目10に記載のソーセージ(18)。
[項目12]
特に項目1~9のいずれか一項に記載の方法を実行するための共押出装置であって、
前記内部塊(3)および前記ケーシング材料(2)を共押出しするための共押出ヘッド(4)であって、前記内部塊(3)を吐出するための充填チューブ(5)と、前記充填チューブ(5)に関連付けられ、前記ケーシング材料(2)を吐出するための押出ダイ開口、特に環状押出隙間を備える、押出ダイ(20)とを備える共押出ヘッド(4)
を備える共押出装置において、
前記共押出装置が、前記ソーセージストランド(1)の製造中に前記ケーシング材料(2)の前記体積流量と前記内部塊(3)の前記体積流量との比率を前記ソーセージストランド(1)に沿って可変とするように構成された制御ユニット(7)を含む
ことを特徴とする共押出装置。
[項目13]
前記共押出装置が、前記制御ユニットと通信する入力ユニット(8)を含み、前記入力ユニット(8)によって、製造される前記ソーセージストランド(1)に沿った前記ケーシング材料の厚さのプロファイルが入力され得ることを特徴とする、項目12に記載の共押出装置。
[項目14]
項目12または13に記載の共押出装置を備え、ホッパ(9)と、前記内部塊(3)を前記充填チューブ(5)に搬送するための搬送機構と、前記ケーシング材料(2)を前記押出ダイ(20)に搬送するためのポンプとをさらに備える充填機(10)。
[項目15]
吐出された前記ケーシング材料を固化するために、押し出された前記ケーシング材料に添加される凝固剤の体積流量または濃度が、前記ケーシング材料の前記体積流量に適合されることを特徴とする、項目1~9のいずれか一項に記載の方法。