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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】遠隔制御方法および端末
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20221018BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20221018BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20221018BHJP
【FI】
H04N5/232 990
H04N5/232 030
H04N5/232 300
G03B15/00 P
G03B17/56 A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020136173
(22)【出願日】2020-08-12
(62)【分割の表示】P 2020086102の分割
【原出願日】2014-02-10
(65)【公開番号】P2020195147
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2020-08-12
(31)【優先権主張番号】201310330321.3
(32)【優先日】2013-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2013/080721
(32)【優先日】2013-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】6F,HKUST SZ IER Bldg.NO.9 Yuexing 1st Rd.Hi-Tech Park(South),Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン, タオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミンギュ
【審査官】大濱 宏之
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102043410(CN,A)
【文献】特開2000-188747(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103049007(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0105201(KR,A)
【文献】特開2009-284418(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102266672(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 15/00
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末で感知された前記端末の回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つに基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうちの少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記端末の回転角度が予め定められた角度範囲内である場合に、前記端末の回転に応じて前記回転軸を中心に前記カメラを回転させ、前記端末の回転角度が前記予め定められた角度範囲外である場合に、前記端末の回転角度と前記カメラの回転に関する所定のパラメータとを対応させずに前記カメラを回転させる
システム。
【請求項2】
端末で感知された前記端末の姿勢、配向、及び回転のうちの少なくとも1つに基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうちの少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記端末の回転角度が予め定められた角度範囲内である場合に、前記端末の回転に応じて前記回転軸を中心に前記カメラを回転させ、前記端末の回転角度が前記予め定められた角度範囲外である場合に、前記端末の回転角度と前記カメラの回転に関する所定のパラメータとを対応させずに前記カメラを回転させる
システム。
【請求項3】
端末が備えるセンサからの情報に基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機であって、前記センサが角速度センサ、加速度センサ、慣性計測装置、磁力計、及び姿勢基準システムのうちの少なくとも1つを含む、受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうちの少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記端末の回転角度が予め定められた角度範囲内である場合に、前記端末の回転に応じて前記回転軸を中心に前記カメラを回転させ、前記端末の回転角度が前記予め定められた角度範囲外である場合に、前記端末の回転角度と前記カメラの回転に関する所定のパラメータとを対応させずに前記カメラを回転させる
システム。
【請求項4】
端末で感知された前記端末の回転角度、回転速度、及び回転加速度のうちの少なくとも1つに基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうち前記端末で選択された少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記信号に応答して、前記端末のロール軸を中心とする回転に応じて前記カメラをロール軸を中心に回転させ
前記端末は、多機能携帯電話及びタブレットコンピュータのうちの少なくとも1つを含む
システム。
【請求項5】
端末で感知された前記端末の姿勢、配向、及び回転のうちの少なくとも1つに基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうち前記端末で選択された少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記信号に応答して、前記端末のロール軸を中心とする回転に応じて前記カメラをロール軸を中心に回転させ
前記端末は、多機能携帯電話及びタブレットコンピュータのうちの少なくとも1つを含む
システム。
【請求項6】
端末が備えるセンサからの情報に基づいて生成された信号を無線通信により受信する受信機であって、前記センサが角速度センサ、加速度センサ、慣性計測装置、磁力計、及び姿勢基準システムのうちの少なくとも1つを含む、受信機と、
前記信号に応答して、前記端末の回転に応じてカメラをヨー軸、ピッチ軸及びロール軸のうち前記端末で選択された少なくとも1つの回転軸を中心に回転させるジンバルと
を備え、
前記ジンバルは、前記信号に応答して、前記端末のロール軸を中心とする回転に応じて前記カメラをロール軸を中心に回転させ
前記端末は、多機能携帯電話及びタブレットコンピュータのうちの少なくとも1つを含む
システム。
【請求項7】
前記端末は、多機能携帯電話及びタブレットコンピュータのうちの少なくとも1つを含む
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記ジンバルは、前記信号に応答して、前記端末のヨー軸を中心とする回転に応じて前記カメラをヨー軸を中心に回転させ、前記端末のピッチ軸を中心とする回転に応じて前記カメラをピッチ軸を中心に回転させ、前記端末のロール軸を中心とする回転に応じて前記カメラをロール軸を中心に回転させる
請求項1から3及び7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記カメラによって捕捉された画像を前記端末に送信する
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記カメラ
をさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記ジンバルは、可動物体に設けられ、
前記ジンバルは、前記信号に応答して、前記端末の回転に応じて前記可動物体に対して前記カメラを回転させる
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記受信機は、前記可動物体及び前記ジンバルのうちの少なくとも1つに設けられる
請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2013年8月2日に出願された第PCT/CN2013/080721号
の継続出願であり、2013年7月31日に出願された第CN 20131033032
1.3号への優先権を主張するものである。これらの出願の開示は、参照によりその全体
が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
近年、無人航空機(固定翼航空機、ヘリコプターを含む回転翼航空機等)、動力車、潜
水艦または船、ならびに人工衛星、宇宙ステーション、宇宙船等は、例えば、監視、探査
、および救援活動の分野において、ならびに他の分野で広く活用されている。
【0003】
これらの可動物体は、ペイロードを担持するように構成され得る。ペイロードは、撮像
装置(カメラ、ビデオ記録装置等)、照明装置、および他の装置を含み得る。しばしば、
そのようなペイロードは、可動物体に直接連結される。一部の場合において、そのような
ペイロードは、キャリアまたは取付構造を介して可動物体に間接的に連結される。そのよ
うなキャリアは、ジンバルプラットフォームを含み得る。キャリアおよびペイロードをま
とめて搭載物と称し得る。
【0004】
航空機を使用して、航空機上に載置された航空カメラを介して航空写真を撮ることがで
きる。従来のカメラの撮影角度は、航空機に対して変更することができず、これは、監視
を行うこれらの能力を制限する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのようなシステムの柔軟性および機能性を向上するように、そこにペイロードが直接
的または間接的に連結される可動物体に対してペイロードの位置または体勢を遠隔で調整
するための機構に対する必要性が存在する。本発明は、この必要性に対処し、同様に関連
する利益を提供する。
【0006】
本出願は、可動物体および/またはその上に担持される搭載物の状態を遠隔で制御する
方法および端末に関する。具体的には、本出願は、航空機、潜水艦、動力車、および/ま
たはその上に担持される搭載物の状態を遠隔に制御することに関する。
【0007】
本発明の態様は、ペイロードの位置決めを制御する方法を対象とし、該方法は、輸送機
または生体上でキャリアによって支持されるペイロードであって、1つ以上の回転軸を中
心にキャリアを介して輸送機または生体に対して可動である、ペイロードを提供すること
と、
キャリアまたは輸送機上に位置付けられる受信機で、輸送機または生体、キャリア、およ
びペイロードに対して遠隔の端末から端末の姿勢を示す信号を受信することと、信号に応
答して、1つ以上の回転軸を中心にキャリアの作動を介して輸送機または生体に対してペ
イロードを動かすことと、を含む。
【0008】
一部の実施形態において、ペイロードは、画像捕捉装置である。輸送機は、無人輸送機
であってもよい。任意に、無人輸送機は、無人航空機であってもよい。輸送機は、100
cm未満の容積のものであってもよい。
【0009】
端末は、携帯式の物体であってもよい。端末からの信号は、受信機で無線で受信され得る
。ユーザインターフェースが、端末に提供されてもよい。方法は、ユーザインターフェー
ス上にペイロードによって捕捉された画像を表示することを含み得る。
【0010】
一部の実装において、ペイロードは、第1の回転軸および第2の回転軸を中心に輸送機
または生体に対して可動である。輸送機または生体に対するペイロードの運動は、ペイロ
ードの姿勢を示す追加の信号に応答して生じ得る。輸送機または生体に対してペイロード
を動かすことは、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上を中心に生じ得る。輸送
機または生体は、固定基準座標系に対してピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上
を中心に可動であり得る。
【0011】
ペイロードおよびキャリアは、互いに分離可能であってもよい。代替として、ペイロー
ドおよびキャリアは、一体的なユニットを形成し得る。
【0012】
本発明のさらなる態様に従って、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペ
イロードの位置決めを制御するためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読
媒体が提供されてもよく、ペイロードは1つ以上の回転軸を中心にキャリアを介して輸送
機または生体に対して可動である。該コンピュータ可読媒体は、端末の姿勢を示す信号分
析するためのプログラム命令であって、該信号が、輸送機または生体、キャリア、および
ペイロードに対して遠隔の端末からキャリアまたは輸送機上に位置付けられる受信機によ
って受信されるプログラム命令と、分析された信号に応答してキャリアの作動を介して輸
送機または生体に対する1つ以上の回転軸を中心としたペイロードの運動をもたらすため
のプログラム命令と、を含み得る。
【0013】
任意に、ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。輸送機は、無人輸送機であって
もよい。一部の場合において、無人輸送機は、無人航空機である。輸送機は、100cm
未満の容積のものであってもよい。
【0014】
端末は、携帯式の物体であってもよい。端末からの信号は、受信機で無線で受信され得
る。ユーザインターフェースが、端末に提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読
媒体は、ユーザインターフェース上にペイロードによって捕捉された画像を表示するため
のプログラム命令を含み得る。
【0015】
一部の実装において、ペイロードは、第1の回転軸および第2の回転軸を中心に輸送機
または生体に対して可動である。輸送機または生体に対するペイロードの運動は、ペイロ
ードの姿勢を示す追加の信号に応答して生じ得る。輸送機または生体に対してペイロード
を動かすことは、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上を中心に生じ得る。輸送
機または生体は、固定基準座標系に対してピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上
を中心に可動であり得る。
【0016】
ペイロードおよびキャリアは、互いに分離可能であってもよい。代替として、ペイロー
ドおよびキャリアは、一体的なユニットを形成し得る。
【0017】
さらに、本発明の態様は、ペイロードの位置決めのためのキャリアを対象としてもよく
、該キャリアは、輸送機または生体に取着されるように構成されるフレーム組立体であっ
て、ペイロードを支持するようにさらに構成され、ペイロードが1つ以上の回転軸を中心
にフレーム組立体の作動を介して輸送機または生体に対して可動である、フレーム組立体
と、輸送機または生体、フレーム組立体、およびペイロードに対して遠隔の端末から信号
を受信するように構成される受信機であって、該信号が端末の姿勢を示す、受信機と、受
信機と通信している1つ以上のアクチュエータであって、フレーム組立体の1つ以上の部
分を作動するように構成され、それによって信号に応答して、1つ以上の回転軸を中心に
輸送機または生体に対してペイロードを動かす1つ以上のアクチュエータと、を備える。
【0018】
一部の実施形態において、ペイロードは、画像捕捉装置である。輸送機は、無人輸送機
であってもよい。任意に、無人輸送機は、無人航空機であってもよい。輸送機は、100
cm未満の容積のものであってもよい。輸送機は、15kg未満の重量であってもよい
【0019】
受信機は、端末と無線で通信するように構成され得る。端末は、携帯式の物体であって
もよい。
【0020】
1つ以上のアクチュエータは、第1の回転軸および第2の回転軸を中心に輸送機または
生体に対してペイロードを動かすように構成され得る。1つ以上のアクチュエータは、ペ
イロードの姿勢を示す信号に応答して輸送機または生体に対してペイロードを動かすよう
に構成され得る。1つ以上のアクチュエータは、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1
つ以上を中心に輸送機または生体に対してペイロードを動かすように構成され得る。
【0021】
ペイロードの位置決めを制御するためのシステムが、本発明のさらなる態様に従って提
供され得る。システムは、輸送機または生体上のキャリアであって、ペイロードを支持し
、ペイロードが1つ以上の回転軸を中心にキャリアを介して輸送機または生体に対して可
動であるキャリアと、輸送機または生体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔の端
末であって、端末の姿勢を示す信号を提供するように構成される、端末と、信号に応答し
て、1つ以上の回転軸を中心に輸送機または生体に対してペイロードを動かすように構成
されるキャリアの1つ以上のアクチュエータと、を備え得る。
【0022】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。一部の実施形態において、輸送機は、無
人輸送機である。無人輸送機は、無人航空機であってもよい。輸送機は、15kg未満の
重量であってもよい。
【0023】
一部の実装に従って、端末は、携帯式の物体であってもよい。端末は、受信機と無線で
通信し得る。端末は、ユーザインターフェースを有し得る。ユーザインターフェースは、
ペイロードによって捕捉された画像を表示し得る。
【0024】
ペイロードは、輸送機または生体に対して第1の回転軸および第2の回転軸を中心に可
動であってもよい。キャリアの1つ以上のアクチュエータは、ペイロードの姿勢を示す信
号に応答して輸送機または生体に対してペイロードを動かすように構成され得る。ペイロ
ードは、輸送機または生体に対してピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上を中心
に可動であってもよい。輸送機または生体は、固定基準座標系に対してピッチ軸、ロール
軸、ヨー軸のうちの1つ以上を中心に可動であってもよい。
【0025】
任意に、ペイロードおよびキャリアは、互いに分離可能である。代替として、ペイロー
ドおよびキャリアは、一体化ユニットを形成する。
【0026】
本発明の態様はまた、ペイロードの位置決めを制御する方法を対象としてもよく、該方
法は、キャリアによって可動物体上で支持されるペイロードであって、1つ以上の回転軸
を中心にキャリアを介して可動物体に対して回転可能であり、可動物体は標的に対して可
動である、ペイロードを提供することと、キャリアまたは可動物体上に位置付けられる受
信機で、可動物体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔の端末から端末の姿勢を示
す信号を受信することと、プロセッサを利用し、信号に応答して(1)可動物体に対して
ペイロードを回転させるかどうか、および(2)標的に対して可動物体を動かすかどうか
を決定することと、該決定に応答して(1)キャリアの作動を介して可動物体に対してペ
イロード、または(2)標的に対して可動物体のうちの少なくとも1つを動かすことと、
を含む。
【0027】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよく、標的は、画像捕捉装置によって撮像され
た視界であってもよい。方法は、端末の姿勢を問わず、視界の大きさを制御することを含
み得る。視界の大きさは、端末上に表示されるユーザインターフェースのタッチインタラ
クションを介して制御され得る。
【0028】
一部の実施形態において、ペイロードは、モータを利用して1つ以上の回転軸を中心に
標的に対して回転する。1つ以上の軸は、ピッチ軸、ロール軸、またはヨー軸のうちの1
つ以上から選択され得る。可動物体は、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して回転し得
る。1つ以上の回転軸は、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上から選択される
。可動物体は、1つ以上の可動物体のモータの作動を介して標的に対して動かされ得る。
1つ以上の可動物体のモータの作動は、可動物体の上昇を提供する1つ以上の回転可能な
翼の運動を生じ得る。
【0029】
可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0030】
一部の実施形態において、決定は、該キャリアにおいて該プロセッサによって行われる
。代替として、決定は、該端末で該プロセッサによって行われ得る。一部の場合において
、該決定は、端末およびキャリアと通信している外部装置で該プロセッサによって行われ
得る。
【0031】
本発明の態様は、キャリアによって可動物体上で支持されるペイロードの位置決めを制
御するためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体を提供してもよく、
ペイロードは1つ以上の回転軸を中心にキャリアを介して可動物体に対して回転可能であ
り、可動物体は標的に対して可動であり、該コンピュータ可読媒体は、端末の姿勢を示す
信号を分析するためのプログラム命令であって、該信号がキャリアまたは可動物体上に位
置付けられる受信機によって可動物体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔の端末
から受信されるプログラム命令と、プロセッサを利用して、分析された信号に応答して(
1)可動物体に対してペイロードを回転させるかどうか、および(2)標的に対して可動
物体を動かすかどうかを決定するためのプログラム命令と、該決定に応答して(1)キャ
リアの作動を介する可動物体に対するペイロード、または(2)標的に対する可動物体の
うちの少なくとも1つの運動をもたらすためのプログラム命令と、を含む。
【0032】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよく、標的は、画像捕捉装置によって撮像され
る視界であってもよい。非一時的なコンピュータ可読媒体は、端末の姿勢を問わず、視界
の大きさを制御するためのプログラム命令を含み得る。非一時的なコンピュータ可読媒体
はまた、端末上に表示されるユーザインターフェースのタッチインタラクションを介して
視界の大きさを制御するためのプログラム命令を含む。
【0033】
一部の実施形態において、ペイロードは、ピッチ軸、ロール軸、またはヨー軸のうちの
1つ以上を中心に標的に対して回転する。非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つ以上
の回転軸を中心に標的に対して可動物体の回転をもたらすためのプログラム命令を含み得
る。1つ以上の回転軸は、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上から選択され得
る。非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つ以上の可動物体のモータの作動を介して標
的に対して可動物体の運動をもたらすためのプログラム命令をさらに含む。1つ以上の可
動物体のモータの作動は、可動物体の上昇を提供する1つ以上の回転可能な翼の運動を生
じ得る。
【0034】
可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0035】
一部の実装において、決定は、該キャリアにおいて該プロセッサによって行われる。他
の実装において、決定は、該端末において該プロセッサによって行われ得る。代替として
、該決定は、端末およびキャリアと通信している外部装置で該プロセッサによって行われ
得る。
【0036】
ペイロードの位置決めを制御するためのシステムが、本発明のさらなる態様に従って提
供され得る。システムは、ペイロードを支持する可動物体上のキャリアであって、ペイロ
ードが1つ以上の回転軸を中心にキャリアを介して可動物体に対して回転可能であり、可
動物体が標的に対して可動である、キャリアと、可動物体、キャリア、およびペイロード
に対して遠隔の端末から信号を受信するように構成され、該信号が端末の姿勢を示す、受
信機と、信号に応答して(1)可動物体に対してペイロードを回転させるかどうか、およ
び(2)標的に対して可動物体を動かすかどうかを決定するプロセッサと、該決定に応答
して(1)キャリアの作動を介して可動物体に対するペイロード、または(2)標的に対
する可動物体、のうちの少なくとも1つを作動するように構成される、プロセッサと通信
している1つ以上のアクチュエータと、を備え得る。
【0037】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよく、標的は、画像捕捉装置によって撮像され
る視界であってもよい。一部の実施形態において、視界の大きさは、端末の姿勢を問わず
制御される。視界の大きさは、端末上に表示されるユーザインターフェースのタッチイン
タラクションを介して制御され得る。
【0038】
ペイロードは、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して動かされ得る。1つ以上のアク
チュエータは、キャリアの少なくとも一部分を回転軸を中心に回転させる1つ以上のモー
タであり得る。回転軸は、ピッチ軸、ロール軸、またはヨー軸であってもよい。可動物体
は、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して回転可能であってもよい。1つ以上の回転軸
は、ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸のうちの1つ以上から選択され得る。可動物体は、1つ
以上の可動物体のモータの作動を介して標的に対して可動であり得る。1つ以上の可動物
体のモータの作動は、可動物体の上昇を提供する1つ以上の回転可能な翼の運動を生じ得
る。
【0039】
一部の実施形態において、可動物体は、無人航空機である。
【0040】
任意に、該プロセッサは、該キャリアにある。別の実施例において、該プロセッサは、
該端末にある。さもなければ、該プロセッサは、端末およびキャリアと通信している外部
装置にあってもよい。
【0041】
さらに、本発明の態様は、画像捕捉装置を制御する方法を対象とし得、該方法は、キャ
リアによって可動物体上で支持される画像捕捉装置であって、キャリアを介して可動物体
に対して可動であり、可動物体が標的に対して可動である、画像捕捉装置を提供すること
と、キャリアまたは可動物体上に位置付けられる受信機で、可動物体、キャリア、および
画像捕捉装置に対して遠隔の端末からユーザと端末のユーザインターフェースとの間のタ
ッチインタラクションを示す信号を受信することと、プロセッサを利用して、信号に応答
して(1)可動物体に対して画像捕捉装置を動かすかどうか、または画像捕捉装置の焦点
距離を調整するかどうか、および(2)標的に対して可動物体を動かすかどうかを決定す
ることと、該決定に応答して(1)キャリアの作動を介して可動物体に対するペイロード
の運動、(2)画像捕捉装置の焦点距離の調整、または(3)標的に対する可動物体の運
動のうちの少なくとも1つをもたらすこととを含む。
【0042】
標的は、画像捕捉装置によって撮像される視界であってもよい。視界の大きさは、該信
号に基づいて制御され得る。信号は、ユーザインターフェース上での指のつまみまたは拡
張を示し得る。方法は、該信号に基づいて、視界の配置を制御することを含み得る。信号
は、ユーザインターフェースを横切る指のスワイプを示し得る。
【0043】
方法は、ユーザインターフェース上に画像捕捉装置によって撮像される視界を表示する
ことをさらに含み得る。方法はまた、指のつまみ、拡張、またはスワイプを介してユーザ
インターフェース上に表示される画像を変更することによって、タッチインタラクション
を示す該信号を生成することを含み得る。
【0044】
画像捕捉装置は、1つ以上の回転軸を中心に可動物体に対して動かされ得る。画像捕捉
装置は、キャリアのモータを利用して動かされ得る。可動物体は、1つ以上の回転軸を中
心に標的に対して回転し得る。可動物体は、1つ以上の可動物体のモータの作動を介して
標的に対して動かされ得る。1つ以上の可動物体のモータの作動は、可動物体の上昇を提
供する1つ以上の回転可能な翼の運動を生じ得る。
【0045】
可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0046】
一部の実施形態において、決定は、該キャリアにおいて該プロセッサによって行われる
。他の実施形態において、該決定は、該端末で該プロセッサによって行われる。該決定は
、代替として、端末およびキャリアと通信している外部装置で該プロセッサによって行わ
れてもよい。
【0047】
本発明の態様はまた、キャリアによって可動物体上で支持される画像捕捉装置を制御す
るためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体を含んでもよく、画像捕
捉装置はキャリアを介して可動物体に対して可動であり、可動物体は標的に対して可動で
あり、該コンピュータ可読媒体は、ユーザと端末のユーザインターフェースとの間のタッ
チインタラクションを示す信号を分析するためのプログラム命令であって、該信号がキャ
リアまたは可動物体上に位置付けられる受信機によって、可動物体、キャリア、および画
像捕捉装置に対して遠隔の端末から受信される、プログラム命令と、プロセッサを利用し
、分析された信号に応答して(1)可動物体に対して画像捕捉装置を動かすかどうか、ま
たは画像捕捉装置の焦点距離を調整するかどうか、および(2)標的に対して可動物体を
動かすかどうかを決定するためのプログラム命令と、該決定に応答する(1)キャリアの
作動を介して可動物体に対するペイロードの運動、(2)画像捕捉装置の焦点距離の調整
、または(3)標的に対する可動物体の運動のうちの少なくとも1つをもたらすためのプ
ログラム命令と、を含む。
【0048】
標的は、画像捕捉装置によって撮像される視界であってもよい。非一時的なコンピュー
タ可読媒体は、該信号に基づいて視界の大きさを制御するためのプログラム命令を含み得
る。信号は、ユーザインターフェース上の指のつまみまたは拡張を示し得る。非一時的な
コンピュータ可読媒体は、該信号に基づいて視界の配置を制御するためのプログラム命令
をさらに含み得る。信号は、ユーザインターフェースを横切る指のスワイプを示し得る。
【0049】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、ユーザインターフェース上に画像捕捉装置によっ
て撮像される視界を表示するためのプログラム命令を含み得る。プログラム命令はまた、
指のつまみ、拡張、またはスワイプを介してユーザインターフェース上に表示される画像
を変更することによって、タッチインタラクションを示す該信号を生成するために提供さ
れ得る。
【0050】
画像捕捉装置は、1つ以上の回転軸を中心に可動物体に対して動かされ得る。可動物体は
、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して回転し得る。非一時的なコンピュータ可読媒体
は、可動物体の上昇を提供する1つ以上の回転可能な翼の運動を生じるための1つ以上の
可動物体のモータの作動をもたらすためのプログラム命令を含み得る。
【0051】
可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0052】
任意に、該決定は、該キャリアで該プロセッサによって行われる。他の場合において、
該決定は、該端末で該プロセッサによって行われる。代替として、該決定は、端末および
キャリアと通信している外部装置で該プロセッサによって行われる。
【0053】
画像捕捉装置を制御するためのシステムは、本発明の他の態様に従って提供され、該シ
ステムは、画像捕捉装置を支持する可動物体上のキャリアであって、画像捕捉装置がキャ
リアを介して可動物体に対して可動であり、可動物体が標的に対して可動である、キャリ
アと、可動物体、キャリア、および画像捕捉装置に対して遠隔の端末から信号を受信する
ように構成され、該信号がユーザと端末のユーザインターフェースとの間のタッチインタ
ラクションを示す、受信機と、信号に応答して(1)可動物体に対して画像捕捉装置を動
かすかどうか、または画像捕捉装置の焦点距離を調整するかどうか、および(2)標的に
対して可動物体を動かすかどうかを決定するプロセッサと、該決定に応答する(1)キャ
リアの作動を介して可動物体に対する画像捕捉装置の運動、(2)画像捕捉装置の焦点距
離の調整、または(3)標的に対する可動物体の運動、のうちの少なくとも1つを作動す
るように構成される、プロセッサと通信している1つ以上のアクチュエータと、を備える
【0054】
標的は、画像捕捉装置によって撮像される視界であってもよい。視界の大きさは、該信
号に基づいて制御され得る。信号は、ユーザインターフェース上の指のつまみまたは拡張
を示し得る。視界の配置は、該信号に基づいて制御され得る。信号は、ユーザインターフ
ェースを横切る指のスワイプを示し得る。
【0055】
ユーザインターフェースは、画像捕捉装置によって撮像される視界を表示し得る。タッ
チインタラクションを示す信号は、指のつまみ、拡張、またはスワイプを介してユーザイ
ンターフェース上に表示される画像を変更することによって生成され得る。
【0056】
画像捕捉装置は、1つ以上の回転軸を中心に可動物体に対して動かされ得る。可動物体
は、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して動かされ得る。一部の実施形態において、ア
クチュエータは、キャリアの少なくとも一部分を回転軸を中心に回転させるモータである
。可動物体は、1つ以上の回転軸を中心に標的に対して回転可能であってもよい。可動物
体は、1つ以上の可動物体のモータの作動を介して標的に対して動かされ得る。1つ以上
の可動物体のモータの作動は、可動物体の上昇を提供する1つ以上の回転可能な翼の運動
を生じ得る。
【0057】
一部の実装において、可動物体は、無人航空機である。
【0058】
プロセッサは、該キャリアで提供され得る。他の場合において、プロセッサは、該端末
にある。代替として、プロセッサは、端末およびキャリアと通信している外部装置にある
【0059】
本発明の態様はまた、ペイロードの位置決めを制御する方法を含んでもよく、該方法は
、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイロードであって、1つ以上の回
転軸を中心に可動である、ペイロードを提供することと、キャリアまたは輸送機上に位置
付けられる受信機で、ユーザに着用されるように構成され、端末をユーザの身体の一部分
に固定するための伸張部分を有し、輸送機または生体、キャリア、およびペイロードに対
して遠隔の端末から、端末の姿勢を示す信号を受信することと、信号に応答して、1つ以
上の回転軸を中心にペイロードを動かすことと、を含む。
【0060】
端末は、ユーザの頭部に着用されるように構成されてもよく、伸張部分は、ユーザの頭
部に端末を固定する。端末は、ヘルメットであってもよい。端末は、ユーザの鼻および/
または耳によって支持され得る。端末は、手袋の形を成していてもよい。
【0061】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。
【0062】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0063】
生体は、哺乳動物である。生体は、人間であってもよい。一部の場合において、生体は
、動物である。生体は、実質的に可動性であってもよい。
【0064】
一部の実施形態において、ペイロードを動かすことは、キャリアの作動を介して輸送機
または生体に対してペイロードを動かすことを含む。ペイロードを動かすことは、1つ以
上の回転軸を中心に輸送機を動かすことを含み得る。
【0065】
本発明の態様に従って、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイロード
の位置決めを制御するためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体が提
供されてもよく、ペイロードは1つ以上の回転軸を中心に可動である。コンピュータ可読
媒体は、端末の姿勢を示す信号を分析するためのプログラム命令であって、該信号がキャ
リアまたは輸送機上に位置付けられる受信機で、ユーザに着用されるように構成され、端
末をユーザの身体の一部分に固定するための伸張部分を有し、輸送機または生体、キャリ
ア、およびペイロードに対して遠隔の端末から受信されるプログラム命令と、
分析された信号に応答して1つ以上の回転軸を中心にペイロードの運動をもたらすための
プログラム命令と、を含み得る。
【0066】
端末は、ユーザの頭部に着用されるように構成されてもよく、伸張部分は、ユーザの頭
部に端末を固定する。端末は、ヘルメットであってもよい。端末は、ユーザの鼻および/
または耳によって支持され得る。端末は、手袋の形を成していてもよい。
【0067】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。
【0068】
輸送機は、無人航空機であってもよい。
【0069】
生体は、哺乳動物である。生体は、人間であってもよい。一部の場合において、生体は
、動物である。生体は、実質的に可動性であってもよい。
【0070】
一部の実施形態において、ペイロードの運動をもたらすためのプログラム命令は、キャ
リアの作動を介して輸送機または生体に対するペイロードの運動をもたらすためのプログ
ラム命令を含む。ペイロードの運動をもたらすためのプログラム命令は、1つ以上の回転
軸を中心に輸送機の運動をもたらすためのプログラム命令を含み得る。
【0071】
さらに、本発明の態様は、ペイロードの位置決めを制御するためのシステムを含むこと
ができ、該システムは、ペイロードを支持する輸送機または生体上のキャリアであって、
ペイロードが1つ以上の回転軸を中心に可動である、キャリアと、ユーザに着用されるよ
うに構成され、端末をユーザの身体の一部分に固定するための伸張部分を有し、輸送機ま
たは生体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔の端末からの信号であって、該端末
の姿勢を示す信号を受信するように構成される、受信機と、信号に応答して、1つ以上の
回転軸を中心にペイロードを動かすように構成される、受信機と通信している1つ以上の
アクチュエータと、を備える。
【0072】
端末は、ユーザの頭部に着用されるように構成されてもよく、伸張部分は、ユーザの頭
部に端末を固定する。端末は、ヘルメットであってもよい。端末は、ユーザの鼻および/
または耳によって支持され得る。端末は、手袋の形を成していてもよい。
【0073】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。
【0074】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0075】
生体は、哺乳動物である。生体は、人間であってもよい。一部の場合において、生体は
、動物である。生体は、実質的に可動性であってもよい。
【0076】
1つ以上のアクチュエータは、輸送機または生体に対してペイロードを動かすように構
成され得る。1つ以上のアクチュエータは、1つ以上の回転軸を中心に輸送機を動かすよ
うに構成されてもよい。
【0077】
一部の態様において、本発明は、ペイロードの位置決めを制御する方法を含み得、該方
法は、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイロードであって、1つ以上
の回転軸を中心に可動であるペイロードを提供することと、キャリアまたは輸送機上に位
置付けられる受信機で、可動物体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔の端末の画
像捕捉装置から画像捕捉装置によって捕捉された画像を示す信号を受信することと、信号
に応答して1つ以上の回転軸を中心にペイロードを動かすことと、を含む。
【0078】
ペイロードは、別の画像捕捉装置であってもよい。
【0079】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0080】
画像捕捉装置は、端末に組み込まれ得る。代替として、画像捕捉装置は、端末から物理
的に独立してもよく、端末と通信している。
【0081】
一部の実施形態において、信号は、端末のユーザによる眼球運動を示す。他の実装にお
いて、信号は、端末のユーザによる身振りを示す。信号は、端末のユーザの顔の表情を示
し得る。
【0082】
ペイロードを動かすことは、キャリアの作動を介して輸送機または生体に対してペイロ
ードを動かすことを含み得る。ペイロードを動かすことは、1つ以上の回転軸を中心に輸
送機を動かすことを含んでもよい。
【0083】
方法は、受信機で、聴覚センサによって捕捉された聴覚信号を示す信号を受信すること
を含む。
【0084】
本発明のさらなる態様は、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイロー
ドの位置決めを制御するためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体を
対象としてもよく、ペイロードは1つ以上の回転軸を中心に可動であり、該コンピュータ
可読媒体は、端末の画像捕捉装置によって捕捉された画像を示す信号を分析するためのプ
ログラム命令であって、該信号が、可動物体、キャリア、およびペイロードに対して遠隔
の端末の画像捕捉装置からキャリアまたは輸送機上に位置付けられる受信機によって受信
されるプログラム命令と、分析された信号に応答して、1つ以上の回転軸を中心にペイロ
ードの運動をもたらすためのプログラム命令と、を含む。
【0085】
ペイロードは、別の画像捕捉装置であってもよい。
【0086】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0087】
画像捕捉装置は、端末に組み込まれ得る。代替として、画像捕捉装置は、端末から物理
的に独立してもよく、端末と通信している。
【0088】
一部の実施形態において、信号は、端末のユーザによる眼球運動を示す。他の実装にお
いて、信号は、端末のユーザによる身振りを示す。信号は、端末のユーザの顔の表情を示
し得る。
【0089】
ペイロードの運動をもたらすためのプログラム命令は、キャリアの作動を介して輸送機
または生体に対してペイロードを動かすためのプログラム命令を含み得る。ペイロードの
運動をもたらすためのプログラム命令は、1つ以上の回転軸を中心に輸送機を動かすため
のプログラム命令を含んでもよい。
【0090】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、聴覚センサによって捕捉された聴覚信号を示す信
号を分析するためのプログラム命令を含んでもよく、該信号は受信機によって受信される
【0091】
本発明の態様に従って、システムは、ペイロードの位置決めを制御するために提供され
てもよく、該システムは、ペイロードを支持する、輸送機または生体上のキャリアであっ
て、ペイロードが1つ以上の回転軸を中心に可動である、キャリアと、可動物体、キャリ
ア、およびペイロードに対して遠隔の端末から信号を受信するように構成される受信機で
あって、該信号が端末の画像捕捉装置によって捕捉された画像を示す、受信機と、信号に
応答して、1つ以上の回転軸を中心にペイロードを動かすように構成される、受信機と通
信している1つ以上のアクチュエータと、を備える。
【0092】
ペイロードは、別の画像捕捉装置であってもよい。
【0093】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0094】
画像捕捉装置は、端末に組み込まれ得る。代替として、画像捕捉装置は、端末から物理
的に独立してもよく、端末と通信している。
【0095】
一部の実施形態において、信号は、端末のユーザによる眼球運動を示す。他の実装にお
いて、信号は、端末のユーザによる身振りを示す。信号は、端末のユーザの顔の表情を示
し得る。
【0096】
1つ以上のアクチュエータは、輸送機または生体に対してペイロードを動かすように構
成され得る。1つ以上のアクチュエータは、1つ以上の回転軸を中心に輸送機を動かすよ
うに構成され得る。受信機は、聴覚センサによって捕捉された聴覚信号を示す信号を受信
するように構成され得る。
【0097】
また、本発明の態様は、キャリアによって可動物体上で支持されるペイロードの位置決
めを制御する方法を提供することができ、該方法は、キャリアまたは可動物体上に位置付
けられる受信機で、端末の姿勢を示すセンサから信号を受信することであって、該端末は
ペイロードに対して遠隔である、受信することと、端末の姿勢が所定の角度範囲内にある
かどうかを決定することと、端末の姿勢を示す信号に応答してペイロードの回転特性を変
化させる、および/または維持することと、を含み、端末の姿勢は、端末の姿勢が所定の
範囲内であるときペイロードの第1の回転特性を制御し、端末の姿勢は、端末の姿勢が所
定の範囲外であるとき、ペイロードの第2の回転特性を制御する。
【0098】
一部の実施形態において、第1の回転特性は、回転位置である。第2の回転特性は、回
転速度であり得る。
【0099】
端末は、携帯式の装置であってもよい。端末は、ユーザの頭部に着用されるように構成
されてもよい。端末は、角度の範囲でユーザインターフェースを示すディスプレイおよび
角度の範囲内の端末の姿勢の視覚インジケータを含み得る。方法は、ユーザインターフェ
ース上に、所定の範囲として視覚的に識別可能な手段で角度の範囲のサブセットを表示す
ることを含み得る。角度の範囲は、スライダバーとして表示されてもよく、視覚インジケ
ータは、スライダバー内に位置付けられる。
【0100】
一部の場合において、可動物体は、無人航空機である。ペイロードは、画像捕捉装置で
あってもよい。
【0101】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、本発明の態様に従って提供され得る。非一時的な
コンピュータ可読媒体は、キャリアによって可動物体上で支持されるペイロードの位置決
めを制御するためのプログラム命令を含んでもよく、該コンピュータ可読媒体は、端末の
姿勢を示すセンサからの信号を分析するためのプログラム命令であって、該信号がキャリ
アまたは可動物体上に位置付けられる受信機によって受信され、該端末がペイロードに対
して遠隔である、プログラム命令と、端末の姿勢が所定の角度範囲内にあるかどうかを決
定するためのプログラム命令と、端末の姿勢を示す信号に応答して、ペイロードの回転特
性の変化および/または維持をもたらすためのプログラム命令と、を含み得、端末の姿勢
は、端末の姿勢が所定の範囲内であるときペイロードの第1の回転特性を制御し、端末の
姿勢は、端末の姿勢が所定の範囲外であるとき、ペイロードの第2の回転特性を制御する
【0102】
一部の実施形態において、第1の回転特性は、回転位置である。第2の回転特性は、回
転速度であり得る。
【0103】
端末は、携帯式の装置であってもよい。端末は、ユーザの頭部に着用されるように構成
されてもよい。端末は、角度の範囲でユーザインターフェースを示すディスプレイおよび
角度の範囲内の端末の姿勢の視覚インジケータを含み得る。プログラム命令は、ユーザイ
ンターフェース上に、所定の範囲として視覚的に識別可能な手段で角度の範囲のサブセッ
トを表示するために提供されてもよい。角度の範囲は、スライダバーとして表示されても
よく、視覚インジケータは、スライダバー内に位置付けられる。
【0104】
一部の場合において、可動物体は、無人航空機である。ペイロードは、画像捕捉装置で
あってもよい。
【0105】
本発明のさらなる態様は、ペイロードの位置決めを制御する方法を含んでもよく、該方
法は、端末のユーザインターフェース上に、端末を介してオンまたはオフにされるペイロ
ード位置の制御をもたらす少なくとも1つのビジュアルセレクタを表示することと、端末
で、端末の姿勢を示すセンサから信号を受信することと、端末のユーザインターフェース
上に第1の領域および第1の領域から視覚的に識別可能な第2の領域を有する少なくとも
1つの姿勢範囲インジケータを表示することであって、該姿勢範囲インジケータは、該信
号に応答して、端末の姿勢の視覚インジケータを有する、表示することと、を含む。
【0106】
ビジュアルセレクタは、ユーザが選択または選択解除するオン・オフボタンであっても
よく、それによって、端末を介するペイロードの制御をそれぞれオンまたはオフにする。
【0107】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。ペイロードは、可動物体上でキャリアに
よって支持され得る。可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0108】
方法は、ユーザがタッチスクリーンを介してユーザインターフェースと交流することを
可能にすることを含んでもよい。方法は、追加のビジュアルセレクタを表示することをさ
らに含んでもよく、少なくとも1つのビジュアルセレクタは、ピッチ回転に関してペイロ
ードの制御をオンおよびオフにし、および追加のビジュアルセレクタは、ロール回転に関
してペイロードの制御をオンおよびオフにする。ペイロードの姿勢の視覚インジケータは
、ペイロードのピッチ角を示し得る。方法は、第1の領域および第1の領域から視覚的に
識別可能な第2の領域を有する追加の姿勢範囲インジケータを表示することをさらに含ん
でもよく、該姿勢範囲インジケータは、該信号に応答して、ペイロードのロール角の視覚
インジケータを有する。
【0109】
ペイロードの位置決めを制御するためのプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ
可読媒体であって、該コンピュータ可読媒体は、端末のユーザインターフェース上に、端
末を介してオンまたはオフにされるペイロード位置の制御をもたらす少なくとも1つのビ
ジュアルセレクタを表示するためのプログラム命令と、端末の姿勢を示すセンサから信号
を分析するためのプログラム命令であって、該信号が端末から受信される、プログラム命
令と、端末のユーザインターフェース上に第1の領域および第1の領域から視覚的に識別
可能な第2の領域を有する少なくとも1つの姿勢範囲インジケータを表示するためのプロ
グラム命令であって、該姿勢範囲インジケータが、該信号に応答して、端末の姿勢の視覚
インジケータを有する、プログラム命令と、を含む。
【0110】
ビジュアルセレクタは、ユーザが選択または選択解除するオン・オフボタンであっても
よく、それによって、端末を介するペイロードの制御をそれぞれオンまたはオフにする。
【0111】
ペイロードは、画像捕捉装置であってもよい。ペイロードは、可動物体上でキャリアに
よって支持され得る。可動物体は、無人航空機であってもよい。
【0112】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、タッチスクリーンを介してユーザインターフェー
スとのユーザインタラクションを分析するためのプログラム命令を含んでもよい。非一時
的なコンピュータ可読媒体はまた、追加のビジュアルセレクタを表示するためのプログラ
ム命令を含んでもよく、少なくとも1つのビジュアルセレクタは、ピッチ回転に関してペ
イロードの制御をオンおよびオフにし、および追加のビジュアルセレクタは、ロール回転
に関してペイロードの制御をオンおよびオフにする。ペイロードの姿勢の視覚インジケー
タは、ペイロードのピッチ角を示し得る。非一時的なコンピュータ可読媒体は、第1の領
域および第1の領域から視覚的に識別可能な第2の領域を有する追加の姿勢範囲インジケ
ータを表示するためのプログラム命令を含んでもよく、該姿勢範囲インジケータは、該信
号に応答して、ペイロードのロール角の視覚インジケータを有する。
【0113】
本発明の態様はまた、ペイロードの位置決めを制御するための端末を対象としてもよく
、該端末は、端末のユーザインターフェースを示すディスプレイであって、該ユーザイン
ターフェースが、端末を介してオンまたはオフにされるペイロード位置の制御をもたらす
少なくとも1つのビジュアルセレクタを示す、ディスプレイと、端末の姿勢を示すセンサ
から信号を受信するように構成される受信機と、を含み、ユーザインターフェースは、さ
らに第1の領域および第1の領域から視覚的に識別可能な第2の領域を有する少なくとも
1つの姿勢範囲インジケータを表示し、該姿勢範囲インジケータは、該信号に応答して、
端末の姿勢の視覚インジケータを有する。
【0114】
ビジュアルセレクタは、ユーザが選択または選択解除するオン・オフボタンであっても
よく、それによって、端末を介するペイロードの制御をそれぞれオンまたはオフにする。
ディスプレイは、タッチスクリーンであってもよく、ユーザは、タッチスクリーンを介し
てユーザインターフェースと交流することができる。ユーザインターフェースは、追加の
ビジュアルセレクタをさらに示してもよく、少なくとも1つのビジュアルセレクタは、ピ
ッチ回転に関してペイロードの制御をオンおよびオフにし、および追加のビジュアルセレ
クタは、ロール回転に関してペイロードの制御をオンおよびオフにする。ペイロードの姿
勢の視覚インジケータは、ペイロードのピッチ角を示し得る。ユーザインターフェースは
、第1の領域および第1の領域から視覚的に識別可能な第2の領域を有する追加の姿勢範
囲インジケータをさらに示してもよく、該姿勢範囲インジケータは、該信号に応答して、
ペイロードのロール角の視覚インジケータを有する。
【0115】
端末は、ユーザがユーザインターフェースと交流するときに、ユーザの画像を捕捉する
ように構成される画像捕捉装置を有し得る。端末はまた、ユーザが端末と交流するときに
、ユーザからの聴覚信号を捕捉するように構成される聴覚センサを有し得る。端末は、携
帯式であってもよい。
【0116】
さらに、本発明の態様は、ペイロードの位置決めを制御する方法を含んでもよく、該方
法は、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイロードであって、1つ以上
の回転軸を中心にキャリアを介して輸送機または生体に対して可動であり、キャリアが1
つ以上のフレーム部分および1つ以上のアクチュエータを含む、ペイロードを提供するこ
とと、キャリアまたは輸送機上に位置付けられる受信機で、輸送機または生体、キャリア
、およびペイロードに対して遠隔の端末から信号を受信することと、信号に応答して、キ
ャリアの1つ以上のアクチュエータによって駆動される1つ以上のフレーム部分の運動を
介して1つ以上の回転軸を中心に輸送機または生体に対してペイロードを動かすことと、
を含む。
【0117】
1つ以上のフレーム部分は、ジンバルであってもよい。1つ以上のフレーム部分は、直
交の旋回軸で互いに接合する3つのジンバルであってもよい。
【0118】
一部の実施形態において、輸送機は、無人航空機である。
【0119】
端末からの信号は、端末の姿勢を示し得る。端末からの信号は、端末のユーザによる入
力を示し得る。
【0120】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、本発明の態様に従って提供されてもよく、該非一
時的なコンピュータ可読媒体は、輸送機または生体上でキャリアによって支持されるペイ
ロードの位置決めを制御するためのプログラム命令を含み、ペイロードは1つ以上の回転
軸を中心にキャリアを介して輸送機または生体に対して可動であり、キャリアは1つ以上
のフレーム部分および1つ以上のアクチュエータを備え、該コンピュータ可読媒体は、端
末の姿勢を示す信号を分析するためのプログラム命令であって、該信号がキャリアまたは
輸送機上に位置付けられる受信機によって、輸送機または生体、キャリア、およびペイロ
ードに対して遠隔の端末から受信される、プログラム命令と、信号に応答して、キャリア
の1つ以上のアクチュエータによって駆動される1つ以上のフレーム部分の運動を介して
1つ以上の回転軸を中心に輸送機または生体に対してペイロードの運動をもたらすための
プログラム命令と、を含む。
【0121】
1つ以上のフレーム部分は、ジンバルであってもよい。1つ以上のフレーム部分は、直
交の旋回軸で互いに接合する3つのジンバルであってもよい。輸送機は、無人航空機であ
ってもよい。
【0122】
端末からの信号は、端末の姿勢を示し得る。一部の実施形態において、端末からの信号
は、端末のユーザによる入力を示す。
【0123】
本発明の態様に従って、ペイロードの位置決めのためのキャリアが提供されてもよい。
キャリアは、輸送機または生体に取着されるように構成される1つ以上のフレーム部分で
あって、ペイロードを支持するようにさらに構成され、ペイロードが1つ以上の回転軸を
中心に1つ以上のフレーム部分の作動を介して輸送機または生体に対して可動である、1
つ以上のフレーム部分と、輸送機または生体、フレーム組立体、およびペイロードに対し
て遠隔の端末から信号を受信するように構成される受信機と、1つ以上のフレーム部分を
作動するように構成され、それによって信号に応答して、1つ以上の回転軸を中心に輸送
機または生体に対してペイロードを動かす、受信機と通信している1つ以上のアクチュエ
ータと、を備え得る。
【0124】
1つ以上のフレーム部分は、ジンバルであってもよい。1つ以上のフレーム部分は、直
交の旋回軸で互いに接合する3つのジンバルであってもよい。
【0125】
一部の場合において、輸送機は、無人航空機である。
【0126】
端末からの信号は、端末の姿勢を示し得る。端末からの信号は、任意に端末のユーザに
よる入力を示し得る。
【0127】
本開示の一態様は、端末を介してユーザの位置に対応する状態信号を受信することと、
状態信号に基づいて、可動物体上に担持される搭載物の状態を遠隔制御することと、を含
む、遠隔制御方法であり、搭載物の状態は、可動物体に対する搭載物の運動およびその環
境に対する物体の運動を重ね合わせた結果である。
【0128】
一部の実施形態において、搭載物は、キャリアを含み、状態信号に基づいて搭載物の状
態を制御することは、状態信号に基づいてキャリアの状態を制御することである。
【0129】
一部の実施形態において、搭載物は、ペイロードをさらに含み、ペイロードは、キャリ
アに連結し、状態信号に基づいてキャリアの状態を制御することは、キャリアに対するペ
イロードの状態、可動物体に対するキャリアの状態、およびその環境に対する可動物体の
状態の重ね合わせを制御することを含む。
【0130】
一部の実施形態において、可動物体は航空機であり、キャリアは、指向および安定化が
可能な架台頭部であり、ペイロードはカメラである。
【0131】
一部の実施形態において、搭載物は、ペイロードを含み、状態信号に基づいて搭載物の
状態を制御することは、ペイロードの状態の重ね合わせを制御することを含み、ペイロー
ドの状態は、可動物体に対するペイロードの状態およびその環境に対する可動物体の状態
の重ね合わせである。
【0132】
一部の実施形態において、端末は、ユーザの状態に対応する状態信号を生成するように
構成される内蔵されたまたは付加された状態センサを含む。
【0133】
一部の実施形態において、センサは、慣性計測装置、加速度センサ、角速度センサ、も
しくは磁力計、または姿勢基準システムである。
【0134】
一部の実施形態において、端末は多機能携帯電話、タブレットコンピュータ、または専
用の録画可能遠隔制御である。
【0135】
一部の実施形態において、端末の状態は、相対的または絶対的なピッチ、ヨー、および
ロールを含み、端末の状態は、物品の相対的および絶対的なピッチ、ヨー、およびロール
に対応する。
【0136】
一部の実施形態において、受信される信号は、ユーザの頭部運動に対応する状態信号で
あり、端末は、眼鏡またはヘルメットを含む。
【0137】
一部の実施形態において、ユーザの状態に対応する状態信号は、画像信号、端末のタッ
チスクリーンからの接触信号、または音声信号であり、画像信号は、端末に含まれるカメ
ラによって得られるユーザの状態信号であり、得られる状態信号は、タッチスクリーン上
のユーザの指のスライド、体位、頭位、ユーザの視覚の向き、またはそれらの組み合わせ
によって生成されるタッチスクリーン信号を含み、タッチスクリーン信号は、パドリング
、円を描く、およびズームイン/ズームアウトを含む異なる手振りによって生成される。
【0138】
一部の実施形態において、ペイロードは、1つ以上のカメラを含み、キャリアに対する
ペイロードの状態は、1つ以上のカメラの焦点距離を含み、方法は、状態信号を使用して
、可動物体と標的との間の距離およびカメラの焦点距離の重ね合わせを制御することをさ
らに含む。
【0139】
一部の実施形態において、方法は、ユーザの不注意な運動によって生成される状態信号
および可動物体の危険な運動を生成し得る状態信号をフィルターを通して取り除くことを
さらに含む。
【0140】
本開示の別の態様は、ユーザの状態を感知し、対応する状態信号を生成するセンサと、
状態信号を制御信号に変換する信号処理モジュールと、ユーザの位置状態に基づいて可動
物体上に担持される搭載物の位置状態を制御するために、直接的または間接的に可動物体
に状態信号を伝送する信号伝送モジュールと、制御信号によって生成される結果をフィー
ドバックするヒューマンマシンインターフェースと、を含む端末であり、搭載物の状態は
、可動物体に対する搭載物の物品の状態およびその環境に対する可動物体の状態の重ね合
わせである。
【0141】
一部の実施形態において、センサは、慣性計測装置、加速度センサ、角速度センサ、も
しくは磁力計、または姿勢基準システムである。
【0142】
一部の実施形態において、端末は多機能携帯電話、タブレットコンピュータ、または専
用の録画可能遠隔制御である。
【0143】
一部の実施形態において、端末の状態は、相対的または絶対的なピッチ、ヨー、および
ロールを含み、端末の状態は、物品の相対的および絶対的なピッチ、ヨー、およびロール
に対応する。
【0144】
一部の実施形態において、ユーザの位置状態に対応する位置状態信号は、ユーザの頭部
運動に対応する状態信号であり、端末は、眼鏡またはヘルメットを含む。
【0145】
一部の実施形態において、状態信号は、画像信号、端末のタッチスクリーンからの接触
信号、または音声信号であり、画像信号は、端末に含まれるカメラによって得られるユー
ザの状態信号であり、得られる状態信号は、タッチスクリーン上のユーザの指のスライド
、体位、頭位、ユーザの視覚の向き、またはそれらの組み合わせによって生成されるタッ
チスクリーン信号を含み、タッチスクリーン信号は、パドリング、円を描く、およびズー
ムイン/ズームアウトを含む異なる手振りによって生成される。
【0146】
一部の実施形態において、ペイロードは、1つ以上のカメラを含み、キャリアに対する
ペイロードの状態は、1つ以上のカメラの焦点距離を含み、方法は、状態信号を使用して
、可動物体と標的との間の距離およびカメラの焦点距離の重ね合わせを制御することをさ
らに含む。
【0147】
本開示の別の態様は、ユーザの状態を状態信号に変換することと、状態信号を介して可
動物体上に担持される搭載物の状態を制御することと、を含む、遠隔制御方法であり、ユ
ーザの状態は、タッチスクリーン上をスライドするユーザの1つ以上の指のスライド、ユ
ーザの1つ以上の四肢の状態、ユーザの頭部の状態、ユーザの視覚の向き、ユーザの音声
、またはそれらの組み合わせであり、ユーザは、端末の状態を制御し、搭載物の状態は、
可動物体に対する搭載物の状態、その環境に対する可動物体の状態、ならびに可動物体に
対する搭載物の状態およびその環境に対する可動物体の状態の重ね合わせのうちの少なく
とも1つである。
【0148】
一部の実施形態において、搭載物は、キャリアおよびペイロードを含み、方法は、キャ
リアに対するペイロードの状態、可動物体に対するキャリアの状態、およびその環境に対
する可動物体の状態の重ね合わせを制御することをさらに含む。
【0149】
一部の実施形態において、端末は、多機能携帯電話またはタブレットコンピュータ、可
動物体は、航空機であり、ペイロードは1つ以上のカメラを含み、方法は、多機能携帯電
話またはタブレットコンピュータのピッチ、ロール、およびヨーに基づいて航空機または
カメラのピッチ、ロール、およびヨーを制御することをさらに含む。
【0150】
一部の実施形態において、端末は、タッチスクリーン多機能携帯電話またはタブレット
コンピュータであり、可動物体は、航空機であり、キャリアは、1つ以上のカメラを備え
、方法は、カメラおよび/または航空機の左および右の配向を制御するタッチスクリーン
上のユーザの指を左および右にスライドすることをさらに含み、タッチスクリーン上のフ
ィードバック画像はそれに応じてスクロールする。
【0151】
一部の実施形態において、キャリアは、1つ以上のカメラを備え、キャリアに対するペ
イロードの状態は、カメラの焦点距離を含み、方法は、状態ベクトルに関してカメラの焦
点距離を含むことをさらに含み、方法は、ユーザの指によるスライドまたはズームイン/
アウトを介して、可動物体と標的との間の距離、カメラの焦点距離、可動物体と標的との
間の距離およびカメラの焦点距離の重ね合わせのうちの少なくとも1つを制御することと
、対応するフィードバック画像の引き込みおよび押出しを受信すること、のうちの少なく
とも1つに対応するユーザの指のスライドズームイン/アウトの身振り制御信号をさらに
含む。
【0152】
一部の実施形態において、方法は、端末の状態の変化率を制御することによって搭載物
の状態の変化率を制御することをさらに含む。
【0153】
一部の実施形態において、可動物体は、航空機、輸送機、船舶、レバー、支持棒、また
はそれらの組み合わせであり、その環境に対する可動物体の状態の制御は、人力、人工知
能、または機械的手段を通して達成される。
【0154】
本開示のさらなる態様および利点は、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかにな
り、本開示の例示的な実施形態のみが、本開示を実施するために企図される最良の形態の
例として簡単に示され、説明される。理解されるように、本開示は、他のおよび異なる実
施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、すべてが本開示から逸脱することなく、種
々の明らかな点において変更が可能である。したがって、図面および説明は、本質的に実
例と見なされるべきであり、制限として見なされるべきではない。
【0155】
参照による組み込み
本明細書に記載される全ての刊行物、特許、および特許出願は、各個別の刊行物、特許
、または特許出願が、明確かつ個別に参照により組み込まれることが示されているのと同
程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0156】
本発明の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲において、詳細に示される。本発明の特
徴および利点のより良い理解が、その中で本発明の原理が利用される例示的な実施形態を
示す以下の詳細な説明、および以下の付随する図面を参照することによって得られるであ
ろう。
図1】ペイロードの状態を制御する遠隔制御方法の概要図である。
図2】様々な物体の状態を感知するセンサの概要図である。
図3】単軸キャリアのソフトウェアユーザインターフェースの略図である。
図4】2軸式キャリアのソフトウェアユーザインターフェースの略図である。
図5】ボタン操作されるキャリアのソフトウェアユーザインターフェースの略図である。
図6】仮想操縦桿の概要図である。
図7】接触実装を介してペイロードの状態を制御する方法を例示する略図である。
図8】接触実装を使用せずに物体の状態を制御する方法を例示する略図である。
図9a】音声を介して物体の状態を制御することの概要図である。
図9b】同上。
図10】眼鏡を介して物体の状態を制御することの概要図である。
図11】ヘルメットを介して状態の制御することの概要図である。
図12a】環境に関する状態を示す略図である。
図12b】同上。
図12c】同上。
図12d】同上。
図13】端末のブロック図である。
図14】一部の実施形態において、どのようにスティック型可動物体が端末を介して制御されるかを例示する略図である。
図15】端末上に示されるユーザインターフェースの実施例である。
図16】端末上に示され得るユーザインターフェースの別の実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0157】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、説明されたが、そのような実施形態は
例としてのみ提供されるということは当業者には明らかである。多数の変化、変更、およ
び代用が、本発明から逸脱することなくここで当業者に思い当たるであろう。本明細書に
記載の本発明の実施形態の様々な代替手段が、本発明の実施において用いられてもよいこ
とを理解されたい。
【0158】
本発明は、ペイロードの位置決めを制御するためのシステムおよび方法を提供する。本明
細書に記載の本発明の様々な態様は、以下に示される特定の用途のいずれかに適用されて
もよく、あるいは可動物体制御の任意の他の種類のために適用され得る。本発明は、独立
型装置として、または統合遠隔通信システムの一部として適用され得る。異なる本発明の
態様が、個々に、集合的に、または互いに組み合わせて理解され得ることを理解すべきで
ある。
【0159】
本出願において開示される技術は、空上の可動物体(例えば、飛行機もしくはグライダ
ー等の固定翼航空機、またはヘリコプター等の回転翼航空機、または小型飛行船もしくは
気球等の他の航空機)、水上の可動物体(潜水艦、ボート、または船等)、地上の可動物
体(自動車、オートバイ、バス、トラック、小型トラック等の動力車等、釣り竿もしくは
他の種類の可動支点等のスティックまたはフレーム、列車、地下鉄等)、または宇宙上の
可動物体(例えば、人工衛星、宇宙ステーション、または宇宙船)等の可動物体に適用さ
れ得る。可動物体は、環境(例えば、地上、水中、空中、宇宙空間)に関して自由に動か
すことが可能であり、あるいは所定の進路もしくは軌道に沿って、または制約された手法
において動かされ得る。可動物体は、一次元、二次元、または三次元に関して動かされ得
る。可動物体は、可動物体を手動で動かす必要なく、信号に応答して自動的に動かすこと
が可能である。一部の場合において、可動物体は、航空機、地上の輸送機、水上の輸送機
、宇宙上の輸送機、またはこれらの任意の組み合わせ等の輸送機であってもよい。輸送機
は、1つ以上の指定された環境に関して自由に動かすことが可能であり得、あるいは軌道
もしくは他の固定された進路上で可動であり得る。輸送機は、推進システムを含んでもよ
い。推進システムは、モータ、エンジン、電気部品、磁気装置、重力、風、燃焼、および
/または他の推進機構を利用し得る。一部の場合において、手動推進システム、人力推進
システム、または任意の他の生物を利用する推進システムが、輸送機等の可動物体におい
て利用され得る。一部の場合において、可動物体は、1つ以上の翼の回転を介して作動す
るおよび/または制御される回転翼航空機であってもよい。可動物体は、1つ以上の動翼
、プロペラ、車輪、磁石、軌道、または任意の他の機構を利用して作動および/または再
配置され得る。一部の場合において、可動物体は、無人機(drone)としても称され
る無人航空機(UAV)等の無人輸送機であってもよい。UAVは、空中静止、UAVの
配向の調整、および/またはUAV位置の調整が可能であってもよい。
【0160】
可動物体は、輸送機内または輸送機上にいるべき個人を必要とせずに、遠隔に制御され
ることが可能であってもよい。可動物体は、端末を介して遠隔に操縦され得る。代替とし
て、個人が可動物体内または可動物体上にいてもよく、可動物体の制御を補助する。可動
物体は、搭載物を担持するように構成されてもよい。一部の場合において、可動物体に担
持される搭載物は、ペイロードおよび/またはペイロードが可動物体に対して動くことを
可能にし得るキャリアを含み得る。
【0161】
可動物体はまた、他の実施形態を有しても良い。例えば、動物、特にイヌ、ネコ、昆虫
、鳥類、齧歯類、ウマ、ブタ、および/またはイルカ等の生物は、本出願で開示される搭
載物を担持するために可動物体として使用され得る。生体/生物は、哺乳動物であり得る
。生体/生物は、人間または動物を含み得る。一部の場合において、人間は、可動物体で
あってもよい。一部の場合において、生体は、実質的に可動性または移動性であってもよ
い。生体は、歩行、匍匐運動、水泳、または飛行が可能であってもよい。生物工学の原理
に従って作成された人工昆虫がまた、搭載されるカメラを安定させるために、本出願で開
示されるキャリアを装備してもよく、ユーザまたは人工知能によって制御され得る。環境
に関するこれらの可動物体の状態は、人間、人工知能、または機械の力によって制御され
得る。一部の場合において、生体は、ペイロードを支持し得る。任意に、生体は、ペイロ
ードを支持し得る、および/またはペイロードが生体に対して動くことを可能にし得るキ
ャリアを支持してもよい。キャリアおよび/またはペイロードは、生体に着用されてもよ
い。1つ以上の装着機構が、生体がキャリアおよび/またはペイロードを着用することを
可能にするように提供され得る。
【0162】
可動物体は、任意の好適な大きさおよび/または寸法を有し得る。一部の実施形態にお
いて、可動物体は、可動物体内または可動物体上に人間の乗員を有するような大きさおよ
び/または寸法のものであってもよい。代替として、可動物体は、可動物体内または可動
物体上に人間の乗員を有することが可能なものよりも小さい大きさおよび/または寸法の
ものであってもよい。可動物体は、人間によって持ち上げる、または運ばれるために好適
な大きさおよび/または寸法のものであってもよい。代替として、可動物体は、人間によ
って持ち上げる、または運ばれるために好適な大きさおよび/または寸法よりも大きくて
もよい。一部の場合において、可動物体は、約2cm、5cm、10cm、50cm、1
m、2m、5m、もしくは10m未満、または同等の最大寸法(例えば、長さ、幅、高さ
、直径、対角線)を有し得る。最大寸法は、約2cm、5cm、10cm、50cm、1
m、2m、5m、もしくは10mを超える、または同等であってもよい。例えば、航空機
(可動物体の一例として提供され得る)の向かい合ったローターのシャフト間の距離は、
約2cm、5cm、10cm、50cm、1m、2m、5m、もしくは10m未満、また
は同等であってもよい。代替として、向かい合ったローターのシャフト間の距離は、約2
cm、5cm、10cm、50cm、1m、2m、5m、もしくは10mを超える、また
は同等であってもよい。
【0163】
一部の実施形態において、可動物体は、100cm×100cm×100cm未満、5
0cm×50cm×30cm未満、または5cm×5cm×3cm未満の容積を有し得る
。可動物体の全容積は、約1cm、2cm、5cm、10cm、20cm、3
0cm、40cm、50cm、60cm、70cm、80cm、90cm
、100cm、150cm、200cm、300cm、500cm、750c
、1000cm、5000cm、10,000cm、100,000cm
1m、もしくは10m未満、または同等であってもよい。反対に、可動物体の全容積
は、約1cm、2cm、5cm、10cm、20cm、30cm、40cm
、50cm、60cm、70cm、80cm、90cm、100cm、1
50cm、200cm、300cm、500cm、750cm、1000cm
、5000cm、10,000cm、100,000cm、1m、もしくは1
0mを超える、または同等であってもよい。
【0164】
一部の実施形態において、可動物体は、約32,000cm、20,000cm
10,000cm、1,000cm、500cm、100cm、50cm、1
0cm、もしくは5cm未満、または同等の専有面積(可動物体に包囲される水平断
面積としても称され得る)を有し得る。反対に、専有面積は、約32,000cm、2
0,000cm、10,000cm、1,000cm、500cm、100cm
、50cm、10cm、または5cmを超えるまたは同等であってもよい。
【0165】
一部の場合において、可動物体は、1000kg以下の重量であり得る。可動物体の重
量は、約1000kg、750kg、500kg、200kg、150kg、100kg
、80kg、70kg、60kg、50kg、45kg、40kg、35kg、30kg
、25kg、20kg、15kg、12kg、10kg、9kg、8kg、7kg、6k
g、5kg、4kg、3kg、2kg、1kg、0.5kg、0.1kg、0.05kg
、もしくは0.01kg未満、または同等であってもよい。反対に、重量は、約1000
kg、750kg、500kg、200kg、150kg、100kg、80kg、70
kg、60kg、50kg、45kg、40kg、35kg、30kg、25kg、20
kg、15kg、12kg、10kg、9kg、8kg、7kg、6kg、5kg、4k
g、3kg、2kg、1kg、0.5kg、0.1kg、0.05kg、もしくは0.0
1kgを超える、または同等であってもよい。
【0166】
一部の実施形態において、一可動物体は、可動物体によって担持される搭載物に対して
小さくてもよい。搭載物は、以下にさらなる詳細が記載されるペイロードおよび/または
キャリアを含み得る。一部の実施例において、可動物体重量と搭載物重量の比率は、約1
:1を超える、未満、または同等であってもよい。一部の場合において、可動物体重量と
搭載物重量の比率は、約1:1を超える、未満、または同等であってもよい。任意に、キ
ャリア重量と搭載物重量の比率は、約1:1を超える、未満、または同等であってもよい
。所望に応じて、可動物体重量と搭載物重量の比率は、1:2、1:3、1:4、1:5
、1:10、もしくはより小さいものより小さい、または同等であってもよい。反対に、
可動物体重量と搭載物重量の比率はまた、2:1、3:1、4:1、5:1、10:1、
もしくはより大きいものを超える、または同等であってもよい。
【0167】
一部の実施形態において、可動物体は、低エネルギー消費を有し得る。例えば、可動物
体は、約5W/h、4W/h、3W/h、2W/h、1W/h未満、またはそれ以下を使
用し得る。
一部の場合において、航空機のキャリアは、低エネルギー消費を有し得る。例えば、キャ
リアは、約5W/h、4W/h、3W/h、2W/h、1W/h未満、またはそれ以下を
使用し得る。任意に、可動物体のペイロードは、約5W/h、4W/h、3W/h、2W
/h、1W/h未満、またはそれ以下といった低エネルギー消費を有し得る。
【0168】
搭載物は、ペイロードおよびキャリア(例えば、ペイロードの安定化および/または配
向を可能にするジンバルプラットフォームまたは取付構造)を含み得る。キャリアは、そ
の上に連結されるペイロードを有し得る。キャリアは、ペイロードを支持してもよい。例
えば、ペイロードの重量のすべて、ほとんど、または一部は、キャリアによって担持され
る。キャリアは、可動物体上に提供されてもよい。キャリアは、可動物体に接合されても
よく、または可動物体に直接接触してもよい。ペイロードは、可動物体に直接接触しても
よく、またはしなくてもよい。ペイロードは、キャリアを介して可動物体に間接的に接合
されても良い。
【0169】
一部の実施形態において、ペイロードおよびキャリアは、互いに独立していてもよく、
または分離可能な要素であってもよい。例えば、ペイロードは、取り外し可能にキャリア
に取着され得る。代替として、ペイロードおよびキャリアは、互いに取り付けられてもよ
く、互いに分離していなくてもよい。ペイロードおよびキャリアは、一体的に形成されて
もよい。一部の実施形態において、ペイロードおよびキャリアは、同じ筐体内に提供され
てもよい。代替として、それらは、異なる筐体において提供されてもよく、または筐体が
提供されなくてもよい。キャリアは、ペイロードの運動を可能に得る。キャリアは、キャ
リアが独立した要素であるか、ペイロードと一体化されているかどうかにかかわらず、可
動物体に対するペイロードの運動を可能に得る。運動は、1つ、2つ、または3つの軸を
中心とした回転等の単純な運動、または1つ、2つ、または3つの軸に関する単純な並進
であってもよい。1つの実施例において、搭載物は、筐体内にペイロードおよびキャリア
を含み得る。キャリアは、可動物体に対するペイロードの運動を可能にし得る搭載物の一
部であってもよい。ペイロードは、機能(例えば、画像捕捉、照明出力、音出力、遠隔感
知、物体の輸送)を実施する搭載物の一部であってもよい。筐体は、可動物体に取着され
得る。搭載物は、可動物体に対して固定され得るか、または可動物体に対して可動であっ
てもよい。1つの実施例において、搭載物は、可動物体に対して回転し得る。一部の場合
において、キャリアは、回転軸を中心とした可動物体に対する搭載物の回転を可能にし得
る。
【0170】
キャリアは、フレーム組立体および作動組立体を有し得る。フレーム組立体は、構造上
の支持を提供し得る。一部の場合において、フレーム組立体は、1つ以上の個々のフレー
ム部分を有し得る。個々のフレーム部分は、互いに対して可動であってもよい。ジンバル
プラットフォームまたは他の配置は、個々のフレーム部分に、または個々のフレーム部分
の間の接合部において使用され得る。キャリアは、任意に、直交の旋回軸を伴い互いの上
に載置される1組の1つ、2つ、または3つのジンバルを含み得る。作動組立体は、1つ
以上のアクチュエータ(例えば、モータ)を含み得る。アクチュエータは、個々のフレー
ム部分を互いに対して動かすことができる。1つ以上のフレーム部分の運動は、可動物体
に対するペイロードの運動をもたらし得る。フレーム部分は、1つ以上の回転軸を中心に
回転することができ、このためペイロードが1つ以上の軸を中心に可動物体に対して回転
することをもたらす。フレーム部分は、互いに対して回転することができる。フレーム部
分は、1つ以上の旋回軸を中心に回転し得る。例えば、1つのフレーム部分の運動によっ
て、ペイロードがピッチ軸を中心に回転してもよく、別のフレーム部分の運動によって、
ペイロードがヨー軸を中心に回転してもよく、別のフレーム部分の運動によって、ペイロ
ードがロール軸を中心に回転してもよい。アクチュエータは、異なる回転軸を中心に回転
が生じ得る。例えば、第1のアクチュエータの作動によって、ロール軸を中心にペイロー
ドの回転が生じてもよく、第2のアクチュエータの作動によって、ピッチ軸を中心にペイ
ロードの回転が生じてもよく、第3のアクチュエータの作動によって、ヨー軸を中心にペ
イロードの回転が生じてもよい。アクチュエータは、フレーム部分の運動を生じ得る。ア
クチュエータは、複数のフレーム部分が同時に動くことを可能にし(例えば、同時に複数
の軸を中心としたペイロードの回転を可能にする)、一度に1つのフレーム部分の運動を
可能にする(例えば、一度に1つの回転軸を中心としたペイロードの回転を可能にする)
ように構成され得る。キャリアは、ロール軸、ピッチ軸、もしくはヨー軸のいずれか、ま
たはそれらの組み合わせに対応し得る1つ、2つ、または3つの軸を中心とした回転を可
能に得る。
【0171】
一部の実施形態において、ペイロードの状態は、調整可能であり得る。ペイロードの状
態には、位置(高さ/高度、水平位/側位等)、体勢/姿勢(ピッチ角、ロール角、ヨー
角等)、運動(並進または回転運動等)、加速度(直線または角加速度等)等、または任
意のそれらの組み合わせが挙げられる。一部の場合において、ペイロードの状態には、ペ
イロードの位置および/または配向/姿勢を含み得るペイロードの位置決めが含まれても
よい。例えば、ペイロードまたは他の物体の位置決めを制御することは、ペイロードまた
は他の物体の、距離、高さ/高度、水平/側位、座標、ピッチ軸に対する角度、ロール軸
に対する角度、および/またはヨー軸に対する角度を制御することを含み得る。一部の実
施形態において、ペイロードの状態には、カメラのオンもしくはオフ状態、焦点距離、お
よび/またはシャッター速度等のペイロードの操作パラメータが挙げられる。一部の実施
形態において、ペイロードは、キャリアの状態を制御することによって、ある特定の状態
(例えば、ある特定の垂直位および/または水平位、傾斜度および/または配向、速度、
加速度等)で維持され得る。例えば、キャリアに担持されるペイロードが、キャリアがそ
こに連結される可動物体の運動にかかわらず、その相対的位置および/または体勢で維持
されるように、キャリアは、1つ、2つ、または3つの回転軸に沿って動くまたは回転す
るように制御され得る。一部の場合において、ペイロードの状態は、キャリアおよび/ま
たは可動物体の状態を制御することによって変化し得る。例えば、ペイロードの姿勢/配
向は、同じ状態のままであってもよく、または可動物体を動かすことなくキャリアを動か
すことによって、キャリアを動かすことなく可動物体を動かすことによって、もしくはキ
ャリアおよび可動物体の組み合わせを動かすことによって、変化し得る。固定基準座標系
(例えば、ペイロードの背景環境または標的)に関するペイロードの位置/配向は、(キ
ャリアを介した)可動物体に関するペイロードの位置/配向に、固定基準座標系に関する
可動物体の位置/配向を加えたものであり得る。固定基準座標系に関するペイロードの位
置/配向は、(キャリアを介した)可動物体に関するペイロードの位置の調整および/ま
たは固定基準座標系に関する可動物体の位置/配向の調整のうちの1つ以上に基づいて調
整され得る。
【0172】
一部の実施形態において、キャリアは、ビデオ撮影、写真撮影、監視、サンプリング等
のための補助装置であってもよい。キャリアによって支持されるペイロードは、カメラ、
カムコーダー、赤外撮像装置、センサ、照明装置、マイクロフォン等を含み得る。ペイロ
ードは、画像の捕捉が可能であってもよい。画像は、静止画像(例えば、スナップ写真)
および/または動画像(例えば、ビデオ)であり得る。撮像される視界または物体は、ペ
イロードの標的であり得る。任意に、ペイロードは、光センサ、光学要素(例えば、レン
ズ、鏡、フィルター)、エネルギー蓄積ユニット(例えば、電池)、記憶保持ユニット、
または通信ユニットのうちの1つ以上を含み得る。任意に、記載のペイロード要素のうち
の1つ以上は、筐体内に含まれ得る。本明細書で考察される実施形態は、キャリアを介し
て航空機に連結されるペイロードの例としてカメラを用いる。様々な実施形態において、
ペイロードは、監視モニタ、照明装置、マイクロフォン、スピーカー、および他の種類の
装置を含み得る。
【0173】
物体は、典型的に、3次元(X、Y、およびZ)の3方向に沿った直線運動ならびに3
つの軸(ピッチ、ロール、およびヨー)の周りの回転を含む、6つの自由度を有する。遠
隔制御装置または端末を使用して、3つの軸のうちの1つ以上の周囲での可動物体の回転
、ならびに3つの軸のうちの1つ以上の周囲での(航空機の)キャリアの回転を含む、6
つの自由度において可動物体(航空機等)を制御することができる。遠隔制御装置または
端末を使用して、回転および/もしくは並進の速度、または回転および/もしくは並進の
加速度を制御することができる。任意に、遠隔制御装置は、ペイロードの最終位置/運動
を制御してもよい。1つ以上のプロセッサを使用して、所望の位置にペイロードを置くか
、および/または所望の運動を提供するために必要とされるキャリアおよび/または可動
物体の運動を決定することができる。プロセッサは、遠隔制御装置/端末内に、独立した
外部装置上に提供されてもよく、または可動物体、キャリア、および/またはペイロード
の一部であってもよい。
【0174】
キャリア(航空機上のジンバルプラットフォーム等)は、航空機等の、そこにキャリア
が連結される可動物体に対して3つ、2つ、または1つの軸に沿って回転するように構成
され得る。つまり、キャリアは、可動物体に対して動くための1つ、2つ、または3つの
回転自由度を有し得る。そのような回転自由度は、互いに独立して動くキャリアのフレー
ム部分によって提供されてもよい。そのようなキャリア(航空機上のジンバルプラットフ
ォーム等)は、その上に担持されるペイロード(例えば、カメラ)を特定の方向に配向す
る、または指向する、ならびにペイロードを安定させる(航空機によって生じる震動を排
除する、または低減する等)機能性を提供するように構成されてもよい。任意に、キャリ
アは、1つ以上の並進構成要素を有し得る。例えば、キャリアは、可動物体に対して並進
運動が可能であってもよく、またはペイロードが可動物体に関して並進挙動に動くことを
可能にしてもよい。
【0175】
一部の実施形態において、可動物体(例えば、航空機)、キャリア、および/またはペ
イロードの状態は、遠隔制御装置または端末を介して個々に、または組み合わせて制御さ
れ得る。端末は、キャリア、ペイロード、および/または可動物体に対して遠隔であって
もよい。端末は、任意に、キャリア、ペイロード、および/または可動物体と接触しない
、および/またはキャリア、ペイロード、および/または可動物体に対して独立して可動
である。一部の実施形態において、そのような制御は、端末自体の状態(例えば、傾斜度
、速度)、端末によって得られたユーザの状態(例えば、身振り、身体の運動、眼の運動
、音声)、グラフィカルユーザインターフェースを介するユーザ入力等に基づいて適用さ
れ得る。端末は、携帯式であってもよく、またはユーザによって着用されてもよい。代替
として、端末は、プラットフォームに設置されてもよい。端末は、多機能携帯電話、タブ
レット、ラップトップ、コンピュータ、眼鏡、手袋、ヘルメット、マイクロフォン、また
は任意の他の装置であってもよい。端末は、ユーザインターフェースを提供することがで
きるディスプレイを含み得る。ユーザは、端末上のユーザインターフェースを見ることが
できる。ユーザは、ユーザインターフェース、音声、身振り、眼球運動、またはユーザの
身体の任意の他の部分(例えば、手、腕、頭部、眼、脚、胴)の運動を介して端末と交流
することができる。
【0176】
一部の実施形態において、可動物体、キャリア、および/またはペイロードは、慣性計
測装置および端末と通信するように構成される無線通信装置等の1つ以上のセンサを装備
してもよい。同様に、端末は、可動物体、キャリア、および/またはペイロードと通信す
るように構成される慣性計測装置および無線通信装置等のセンサを装備してもよい。端末
はまた、ユーザの視覚、聴覚、身振り、および他の状態情報、コマンド、または表示を捕
捉するためのカメラ等の入力捕捉装置、赤外線センサ、運動センサ、加速度計、マイクロ
フォン等を装備してもよい。
【0177】
一部の実施形態において、慣性計測装置等のセンサは、センサがそこに取着される物体
(例えば、可動物体、キャリア、ペイロード、または端末)の状態を測定するように構成
され得る。任意に、センサは、3つの回転軸(例えば、ピッチ角、ロール角、ヨー角)に
関する物体の姿勢を測定してもよい。一部の場合において、単一のセンサは、3つの軸に
関する物体の姿勢を測定し得る一方、他の実施形態において、個別のセンサは、1つまた
は2つの軸に関する軸の姿勢を測定してもよい。1つの場合において、物体に関する完全
な姿勢/配向情報を提供することができる1つのセンサが提供されてもよい。代替として
、センサは、1つ以上の回転軸に関する物体の姿勢を測定し得る。一部の場合において、
それぞれが異なる回転軸に関する複数の姿勢センサが用いられてもよい。センサは、物体
の位置(例えば、座標、高さ、側位)に関する情報を提供することができる。一部の場合
において、全地球位置把握(例えば、GPS)を使用して、物体の位置を決定してもよい
。人工衛星または観測基準点を使用して、物体の位置を決定してもよい。一部の場合にお
いて、センサは、物体の運動の測定(例えば、回転または並進の速度)を提供するように
構成されてもよい。一部の場合において、複数のセンサは、物体の状態の異なる態様のた
めに利用され得る。物体の状態は、別の物体に対してであってもよく、または固定基準座
標系に対してであってもよい。物体間の相対的状態の一例として、ペイロードの姿勢は、
可動物体の姿勢に対するものであり得る。物体と固定基準座標系との間の相対的状態の一
例として、ペイロードの姿勢は、地球に対するものであり得る。
【0178】
無線通信装置は、端末と可動物体、キャリアおよび/またはペイロードとの間の信号を
伝送するように構成されてもよい。例えば、制御信号は、端末からキャリアまたはペイロ
ードに伝送されることがあり、フィードバック信号または画像データは、キャリアおよび
/またはペイロードから端末に伝送され得る。任意に、端末ならびに/または可動物体、
キャリア、および/もしくはペイロードと通信する追加の外部装置が提供されてもよい。
一部の場合において、画像を表示する、命令を計算し提供する、または任意の他の使用の
ために1つ以上の追加の装置が提供されてもよい。そのような通信は、無線であってもよ
い。無線通信等の通信は、物体間に直接(例えば、端末と可動物体との間に直接、端末と
キャリアとの間に直接、端末とペイロードとの間に直接)提供されてもよく、ネットワー
ク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット、電気通信ネット
ワークの広域ネットワーク(WAN)等)を通じてもたらされてもよい。一部の場合にお
いて、塔、人工衛星、または移動局等の中継基地が使用されてもよい。無線通信は、近接
依存型(proximity dependent)であってもよく、またはそうでなく
てもよい。
【0179】
端末の状態は、固定基準座標系に関するペイロードの状態に対応し得る。基準座標系は
、背景または固定基準面であってもよい。例えば、基準座標系は、その中にペイロードが
示される環境であってもよい。例えば、基準座標系は、地面、建物表面、地相、または地
球の任意の部分を含み得る。1つの実施例において、端末の姿勢/配向は、ペイロードの
姿勢/配向に対応し得る。端末を15度傾けることは、ペイロードに対応する15度の傾
斜を生じ得る。別の実施例において、端末の運動は、ペイロードの運動に対応し得る。例
えば、端末を横方向に動かすことは、ペイロードの横運動を生じ得る。1つ以上の回転軸
を中心とした端末の回転は、1つ以上の回転軸を中心とした対応するペイロードの回転を
生じ得る。一部の場合において、端末の状態とペイロードの状態との間に一対一対応が提
供されてもよい(例えば、端末の1度の回転が、ペイロードの1度の回転をもたらし得る
)。代替として、係数または因数が端末の状態とペイロードの状態との間に提供されても
よい(例えば、端末の1度の回転が、ペイロードの3度の回転をもたらしてもよい)。一
部の他の実装において、端末の状態は、異なるペイロードの状態に対応し得る。例えば、
ある特定の角度端末を傾けることは、ペイロードの角度に直接相関するよりもむしろ、ペ
イロードの回転速度に対応する。例えば、端末とペイロードとの間の関係は、角度対角度
の関係、角度対速度の関係、または角度対加速度の関係が挙げられる。そのような関係は
、1つ、2つ、または3つの回転軸に適用され得る。
【0180】
任意に、端末は、携帯式の装置であってもよく、またはユーザによって着用されてもよ
い。端末の対応する状態は、手、頭部、またはユーザの他の部分の運動に左右され得る。
1つの実施例において、ユーザの頭部の傾斜は、頭部上にユーザによって着用される端末
の傾斜をもたらしてもよく、それは、ペイロードの傾斜をもたらし得る。別の実施例にお
いて、端末によって検出されるユーザの眼の運動は、ペイロードの対応する動きをもたら
し得る。端末を保持しているユーザの手の運動は、物体に対応する運動をもたらし得る。
ユーザの言葉によるコマンドは、端末で受信および/または感知され、物体に対応する運
動をもたらし得る。
【0181】
ペイロードの状態の維持および/または変化は、キャリア、可動物体、およびそれらの
組み合わせによって実装され得る。例えば、端末を一定に保持することは、ペイロードの
位置および/または配向を維持することをもたらし得る。可動物体が周辺を飛行し、可動
物体の姿勢を調整するが、一定の配向でペイロードを保つことが所望される場合、キャリ
アは、可動物体の動きを相殺し、ペイロードを一定に保持するように作動されてもよい。
別の実施例において、2つの回転軸に渡って端末の姿勢を調整することは、2つの対応す
る回転軸を中心にペイロードの姿勢を調整することをもたらし得る。キャリアが、ペイロ
ードを可動物体に対してこれらの軸の1つを中心に動かすことのみが可能である場合、可
動物体は、ペイロードが両方の回転軸を中心としたすべての回転を経験することを可能に
するように、他の回転軸を中心に動かされ得る。一部の場合において、可動物体による運
動を使用して、キャリアの運動の不足もしくは制限を相殺するか、または反対にペイロー
ドの所望の状態を提供することができる。
【0182】
その固定基準座標系(例えば、背景空間)に関するペイロードの状態は、可動物体(例
えば、航空機、潜水艦、または動力車)の状態に左右されてもよい。例えば、一部の場合
において、ペイロード(ならびに/またはペイロードおよびキャリアを含む搭載物)は、
ペイロードの状態(および/または搭載物)が、端末による可動物体の制御を介して、完
全に制御されるように、可動物体に完全に固定され得る。これは、可動物体単独の運動を
制御することによる、可動物体上のキャリア上に担持されるペイロードのピッチ方向、ロ
ール方向、およびヨー方向の制御を実現することをもたらし得る。他の場合において、ペ
イロードは、キャリアを介して可動物体に関する3つの自由度を有し得る。代替として、
ペイロードは、キャリアを介して可動物体に関する1つまたは2つの自由度を有し得る。
自由度は、ロール軸、ピッチ軸、および/またはヨー軸を中心とする回転自由度を反映し
得る。ペイロードが、キャリアを介して可動物体に関する1つ、2つ、または3つの自由
度を有する場合、ペイロードの状態は、可動物体の状態によって制御されないか、または
可動物体の状態によって部分的に制御され得る。
【0183】
1つ、2つ、または3つの自由度に沿ったキャリアおよび/または可動物体単独の操作
は、端末(例えば、携帯式端末、着用される端末)の状態を通して実現され得る。キャリ
アおよび/または可動物体の操作は、ペイロードの状態をもたらし得る。端末上の1つ以
上のセンサは、端末の状態ならびに/またはキャリアおよび/もしくは可動物体の操作に
対する命令に関する信号を提供し得る。ペイロード、キャリア、および/または可動物体
上の1つ以上のセンサは、ペイロード、キャリア、および/または可動物体の状態に関す
る信号を端末に提供し得る。これらの信号のうちのいずれかは、キャリアおよび/または
可動物体の操作のための追加の命令の生成に有用であってもよい。フィードバックは、複
数の物体上のセンサによって提供されてもよい。
【0184】
一部の実施形態において、キャリアおよび/または可動物体の操作は、端末のグラフィ
カルユーザインターフェース(GUI)を介して達成されてもよい。1つの実施例におい
て、キャリアおよび/または可動物体の操作は、端末上の仮想操縦桿を介して達成されて
もよい。任意に、端末は、携帯式端末であってもよく、仮想操縦桿は、1つ以上の手の動
きまたはユーザの手による接触選択を介して、操作されてもよい。一部の場合において、
グラフィカルユーザインターフェースは、ペイロードの状態に関するフィードバック情報
をユーザに提供し得る。グラフィカルユーザインターフェースは、ユーザが、端末によっ
て処理中にペイロード制御の種類を見るおよび/または制御する可能にすることができる
(例えば、角度対角度に対して角度対速度制御)。
【0185】
任意に、キャリアの操作は、端末のグラフィカルユーザインターフェースを用いる必要
はないが、携帯式端末のスクリーン上のユーザの指の運動を介して実現され得る。例えば
、パドリング、円を描く、およびズームイン/ズームアウト等の運動は、キャリアの状態
およびカメラの焦点距離を制御することができる。
【0186】
一部の実施形態において、制御は、端末上のカメラによって得られる画像コマンドを介
して実現される。例えば、ユーザの手は、端末カメラ(例えば、端末が多機能携帯電話の
場合、多機能携帯電話カメラ)に「前傾」、「上昇」、「左傾斜」、「右傾斜」、「左回
り」、「右回り」、ならびに空中での旋回等のコマンドを信号で伝えることができる。身
振り認識ソフトウェアが使用されてもよい。多機能携帯電話カメラはまた、ユーザの眼球
運動からコマンドを得ることができ、それによって、接触を必要とすることなくコマンド
を受信し、認識する。
【0187】
ユーザは、端末に音声コマンドを発してもよい。端末は、音声認識技術、知的端末処理
による聴覚信号のコマンドへの変換、および/またはキャリアおよび/または可動物体へ
の信号の無線伝送を介するキャリアおよび/または可動物体の制御を介して、ペイロード
の状態を制御し得る。
【0188】
端末は、眼鏡、ヘルメット、リストバンド、手袋、アームバンド、脚帯、胴帯、または
本明細書の他の箇所に記載の任意の他の装置等の着用可能物体であってもよい。端末は、
端末がユーザに着用されることを可能にするための1つ以上の伸張部分または構成要素を
含み得る。端末は、1つ以上のストラップ、包囲部分、ベルト、紐、ベルクロ、ボタン、
ジッパー、スナップフィット、または端末をユーザに着用されるように補助する他の構成
要素を含み得る。端末は、ユーザの衣服に組み込まれてもよい。
【0189】
ユーザ制御は、(埋め込み型モニタを有する)眼鏡またはヘルメットとして形成され得
る端末を通して実現されてもよい。頭部もしくは首の運動または身振りを使用して、ペイ
ロードの位置/角度を調整してもよい(例えば、キャリアおよび/または可動物体を介し
て)。ペイロードの位置/配向の調整は、ペイロード標的(例えば、カメラの視界)の調
整をもたらし得る。カメラであるペイロードによって得られた画像は、リアルタイムで眼
鏡またはヘルメットに返送されてもよく、および/またはデータ記憶保持ユニットに記憶
されてもよい。そのような画像は、着用者の視界に一面に重ね合わせられてもよい。ユー
ザは、ペイロードの視点からペイロードによって捕捉された画像を見ながら、ペイロード
を同時に制御することが可能であってもよい。例えば、キャリア(またはキャリアの架台
頭部)が3軸型である場合、各軸における頭部または首の運動は、それぞれの軸のキャリ
アの運動に対応する。
【0190】
一部の実施形態において、ペイロードの状態は、手動アナログカメラによって制御され
得る。一部の場合において、身振り認識が使用されてもよい。ユーザの動きは、端末のカ
メラによって捕捉され得る。代替として、ユーザの動きは、端末と通信しているカメラに
よって捕捉されてもよい。端末または外部装置は、捕捉された画像を解釈し、ペイロード
の所望の状態をもたらすために可動物体、キャリア、および/またはペイロードに伝送さ
れ得る1つ以上のコマンド信号を作成することができる。
【0191】
一部の実施形態において、ユーザの手の運動は、ペイロードの状態を制御するために(
すなわち、キャリアおよび/または可動物体を介して)特製のデジタル手袋によって、よ
り正確に捕捉され得る。例えば、1つの実施形態において、特製のデジタル手袋は、聴覚
障害者からの手話を翻訳することができる。この種類のシステムは、手の形、手の配向、
手の位置、および手の動きを含む4つの異なる要素(すべて人体の位置を基準として用い
る)における手振りを測定する。
【0192】
一部の実施形態において、制御は、ユーザの顔に対する端末の位置によって実現する。
例えば、端末の画像捕捉装置からのユーザの顔の距離は、ペイロード(例えば、カメラ)
の焦点距離の制御を示し得る。端末をユーザの顔に対して横方向に動かすことは、ペイロ
ードの姿勢の調整をもたらし得る。
【0193】
一部の実施形態において、顔認識が、制御のために使用されてもよい。例えば、ユーザ
の顔の表情は、ペイロードの状態を変更する命令を示してもよい。例えば、渋面は、ペイ
ロードの角度を調整することを意味してもよく、一方、笑顔が、ペイロードの側位の調整
を意味してもよい。
【0194】
様々な実施形態が、図または図面を参照して以下に詳細に記載される。
【0195】
図1は、ペイロードの位置を制御するための遠隔制御方法の概要図である。以下の実施
例において、航空機102は、可動物体の一例として用いられる。しかしながら、本明細
書の他の箇所に記載の通り、他の種類の可動物体が用いられてもよい。航空機を参照する
本明細書の任意の説明は、可動物体および/または可動物体の任意の他の例に適用され得
る。航空機は、キャリア103およびペイロード105の組み合わせである搭載物を支持
し得る。
【0196】
図1において、携帯式端末101を使用して、制御(アップリンク)信号106を介し
て航空機102を制御することができる。端末101は、多機能携帯電話、タブレットコ
ンピュータ、ディスプレイ眼鏡、ヘルメット、または本明細書の他の箇所に記載の任意の
他の例であってもよい。端末は、様々な実施形態において本明細書の他の箇所に記載の1
つ以上の特徴を有することができる。端末は、信号を生成および/または伝送することが
できる。信号は、端末の状態またはユーザからの入力を示し得る。信号は、ユーザによる
指の運動、端末の姿勢/配向、端末の運動(例えば、回転および/または並進運動)、端
末の加速度(例えば、角加速度および/または直線加速度)、ユーザによる音声コマンド
、ユーザから感知される熱、ユーザからの端末による動作認識、またはユーザの身体部分
の位置もしくは状態に基づいて生成され得る。一部の実施形態において、そのような状態
信号は、従来の機械的スティック(すなわち、操縦桿)によって生成される信号とは異な
ってもよい。
【0197】
端末101は、慣性計測装置(IMU)等の位置センサ、加速度センサ、角速度センサ
、磁力計の方向もしくは姿勢・機首基準システム(AHRS)システム、赤外線センサ、
聴覚センサ、接触容量性センサ、または圧力センサを装備してもよく、端末101の状態
上のデータを得るように構成され得る。端末101の状態は、ユーザの手またはユーザの
身体の他の部分の状態に対応してもよい。端末の状態は、ユーザからの入力(例えば、端
末のタッチスクリーンに接触する)によって影響されてもよい。
【0198】
一部の実施形態において、航空機102および/またはキャリア103はまた、航空機
102および/またはキャリア103の状態を測定するように構成される状態センサを備
える。同様に、センサは、位置(例えば、高さ/高度、側位)、配向/姿勢(例えば、ロ
ール軸/ピッチ軸/ヨー軸に関する角位置)、運動(例えば、回転および/または並進)
、加速度(例えば、角または直線)、または航空機および/またはキャリアの任意の他の
状態を測定することができる。
【0199】
遠隔制御信号106は、電波、赤外線、マイクロ波、超音波信号等の無線信号、ならび
に有線信号であってもよい。無線信号は、WiFi、移動体通信、Bluetooth(
登録商標)、またはWiMAX技術を介してもよい。
【0200】
航空機102は、マルチローターヘリコプター、通常のヘリコプター、または固定翼航
空機であってもよい。航空機は、無人であってもよい。航空機は、航空機がユーザに運転
され得るような大きさのものであってもよい。航空機102は、キャリア103、および
カメラ105または照明装置等のペイロードを装備してもよい。ペイロードは、キャリア
を介して航空機上で支持され得る。カメラによって得られる画像は、電波、赤外線、マイ
クロ波、超音波、または本明細書の他の箇所に記載の任意の他の種類の信号であり得るフ
ィードバック(ダウンリンク)信号107を介して画像表示装置104に伝送されてもよ
い。これは、ユーザが、カメラからのリアルタイム画像を観察し、フィードバックリアル
タイム画像に基づいてカメラ105およびキャリア103の配向を調整することを可能に
することができる。カメラ105は、一般的なカメラまたは赤外線撮像装置であってもよ
い。カメラは、電磁スペクトルに沿って画像を捕捉し得る任意の種類の装置であってもよ
い。画像表示装置104は、端末101から独立した装置であってもよい。代替として、
画像表示装置104は、装置の一部として組み込まれてもよく、また画像は、画像表示装
置と同じ機能を提供する端末上に表示されてもよい。画像表示装置は、端末または端末の
ユーザから認識可能な範囲内または位置であってもよい。代替として、画像表示装置は、
端末に対して遠隔であってもよい。
【0201】
端末101は、端末の状態および/またはユーザの状態(手振り、運動等)に対応する
信号を示し得る。例えば、端末の配向は、信号(例えば、ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸に
対する角度)によって示されてもよい。端末の配向は、端末を保持するユーザの手または
端末を支持するユーザの身体の別の部分の位置決めを反映し得る。状態は、3つの軸(ピ
ッチ、ロール、およびヨー)で示されてもよい。任意に、状態には、位置等の他の情報、
または本明細書の他の箇所に記載の任意の他の状態例が挙げられ得る。状態を示す信号は
、可動物体(例えば、航空機102)および/またはキャリア103および/またはペイ
ロード(例えば、カメラ105)によって受信され得る。信号を使用して、固定基準座標
系(すなわち、背景、固定基準面)に対するペイロード105、キャリア103、および
/または可動物体102の位置状態を制御することができる。端末の状態またはユーザの
状態は、可動物体、キャリア、および/またはペイロードの状態を遠隔で制御することが
できる。最終的に、端末および/またはユーザの状態を使用して、ペイロードの状態を制
御することができる。ペイロードの状態は、キャリアに関するペイロードの状態、可動物
体に関するキャリアの状態、および/またはその環境に関する可動物体の状態の重ね合わ
せを含み得る。
【0202】
一部の実施形態において、航空機の機能は、標的の画像を得るために担持されるカメラ
のためのものである。一部の実施例において、標的は、地上標的、構造的標的、動的標的
、静的標的、または任意の他の種類の標的であってもよい。航空機と標的との間の距離は
、標的から離れて、または標的に向かって飛行し、それによってその視界または撮像のズ
ームインまたはズームアウト効果を達成する航空機によって操作され得る。カメラレンズ
はまた、ズームインおよびズームアウトを制御することができる。任意に、標的から離れ
て、または標的に向かって飛行する航空機は、カメラの焦点距離に結びつけられてもよい
。言い換えると、状態制御コマンドは、標的から離れて、または標的に向かって飛行する
航空機およびカメラの焦点距離の変化の一対の運動によって実装され得る。例えば、航空
機は、障害、標的、または地面とのその距離を決定することができる。その距離が既定値
を上回る、もしくは飛行安全性に影響するほどに短過ぎる場合、対応する航空機の制御コ
マンドは、制御コマンドがカメラの焦点距離の変化を介してのみ実装されるように、航空
機がもう離れない/近付かないようにフィルターを通して取り除かれる。あるいは、一部
の特定の用途において、ユーザは、優先してカメラの焦点距離の変化または優先して航空
機の運動によって実装されるように制御コマンドを設定することができる。一部の実施形
態において、飛行制御コンピュータは、最適化された撮像効果を実現するために、標的に
向かう、または標的から離れる航空機の運動およびカメラの焦点距離の変化に自動的に連
結されるか、または切り離されてもよい。
【0203】
一部の実施形態において、プロセッサは、ズームインおよびズームアウトにおいて、標
的に向かう、または標的から離れる航空機運動のみ、カメラの焦点距離の変化、または両
方の組み合わせを使用するかどうかを決定してもよい。プロセッサは、ユーザの介入を必
要とせずに自動化された方法でそのような決定をすることができる。一部の場合において
、プロセッサは、メモリ内に記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に従って、その
ような決定をすることができる。プロセッサは、1つ以上のアルゴリズムまたは一連の規
則に従って、そのような決定をすることができる。代替として、ユーザは、ズームインお
よびズームアウトをもたらす動作または動作の組み合わせを決定し得る。例えば、ユーザ
は、航空機運動のみ、カメラの焦点距離のみ、または両方の組み合わせを使用することを
決定し得る。ユーザは、どの動作を使用するかに関して、状況および好みを決定し得る。
【0204】
1つの実施例において、キャリアに関するペイロード105の状態は、カメラの焦点距
離であってもよい。したがって、カメラの視界は、カメラのデジタル/光学ズームの変化
に対応して、ズームインおよびズームアウトすることができる。この運動は、光軸上でカ
メラを実質的に動かすと理解され得る。この実質的な動きは、カメラのレンズの実際の物
理的運動、レンズの形状もしくは焦点距離における変化、または電子的ズームイン/ズー
ムアウトを介して達成され得る。この実質的な運動は、その固定基準座標系(すなわち、
背景)に関する航空機102の物理的運動に結びつけられるか、または組み合わせられて
もよい。
【0205】
上記で考察されるペイロードは、画像形成装置に制限されない。それはまた、照明装置
および他の装置を含み得る。ペイロードが照明装置であるという仮想において、上記で考
察されるズームインおよびズームアウトは、照らされた箇所の大きさの変化または光の強
度変化に対応する。
【0206】
背景空間に対するキャリア103の状態は、航空機102に関するキャリアの状態およ
びその環境に関する航空機102の状態の連結または重ね合わせであってもよい。一部の
場合において、ペイロード105の状態は、航空機に関するキャリアの状態およびその環
境に関する航空機の状態の重ね合わせであってもよい。任意に、ペイロードの状態にはま
た、キャリアに関するペイロードの状態の重ね合わせが挙げられ得る。
【0207】
一部の実施形態において、プロセッサは、標的に対する航空機の姿勢および/または位
置のみ、(キャリアを介して)可動物体に対するペイロードの姿勢および/または位置、
またはペイロードの姿勢および/または位置の調整における両方の組み合わせを使用する
かどうかを決定し得る。プロセッサは、ユーザの介入を必要とせずに自動化された方法で
そのような決定をすることができる。一部の場合において、プロセッサは、メモリ内に記
憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に従って、そのような決定をすることができる
。プロセッサは、1つ以上のアルゴリズムまたは一連の規則に従って、そのような決定を
することができる。代替として、ユーザは、ペイロードの姿勢および/または位置の調整
または維持をもたらす動作または動作の組み合わせを決定することができる。例えば、ユ
ーザは、航空機運動のみ、キャリア運動のみ、または両方の組み合わせを使用することを
決定することができる。ユーザは、どの動作を使用するかに関して、状況および好みを決
定し得る。
【0208】
一部の場合において、プロセッサは、端末と関連しているセンサからの信号に基づいて
ペイロードの状態を調整するための計算をすることができる。例えば、プロセッサは、固
定基準座標系に関して、または別の物体に関してペイロードの姿勢を調整するために端末
の姿勢に基づく信号を使用し得る。例えば、傾斜または配向の角度を示す数値が、端末の
姿勢に基づく信号に提供されてもよい。一部の場合において、傾斜または配向の方向が、
端末の姿勢に基づく信号に提供されてもよい。任意に、プロセッサは、可動物体、キャリ
ア、および/またはペイロードと関連している1つ以上のセンサからの信号に基づいてペ
イロードの状態を調整するための計算をすることができる。例えば、ペイロードは、信号
の姿勢に基づいて信号を提供するセンサを有してもよい。キャリアは、キャリアのフレー
ム部分の相対的位置または角度に基づく信号を提供するセンサを有してもよい。可動物体
は、固定基準座標系に対する可動物体の位置を提供するセンサを有してもよい。これらの
物体または複数の物体のいずれか1つからの任意の信号が、プロセッサを利用して、コマ
ンド信号の作成において使用され得る。これらの信号は、物体の状態にフィードバックを
提供してもよい。フィードバック信号は、任意に、コマンド信号の生成において、端末信
号と組み合わせられ得る。コマンド信号は、リアルタイムで生成され得る。コマンド信号
を使用して、固定基準座標系に関するペイロードの状態を制御することができる。コマン
ド信号は、それらを制御するために、可動物体、キャリア、および/またはペイロードに
送信され得る。これは、ペイロードの状態の制御をもたらし得る。
【0209】
一部の場合において、プロセッサは、端末上に実装され得る。代替として、プロセッサ
は、外部装置、複数の外部装置、クラウドコンピューティングインフラストラクチャ、可
動物体、キャリア、またはペイロード上に提供され得る。プロセッサは、これらの位置の
任意の組み合わせ上に提供されてもよい。
【0210】
一部の極端な例において、ペイロード105は、ピッチ方向、ロール方向、およびヨー
方向のペイロード(例えば、カメラ105)の制御を実現するように、携帯式端末101
による航空機の制御を介してペイロードの状態が完全に制御されるように、航空機102
に完全に固定され得る。そのような状況において、カメラ105は、キャリア103を用
いずに、またはキャリアが、3つの軸のいずれかに沿って動くための任意の自由度を有し
ないキャリア103を用いて、航空機上に直接固定され得る。
【0211】
他の極端な例において、ペイロード105は、航空機102に関して可動であってもよ
い。ペイロードは、1つ、2つ、または3つの軸を中心に可動であってもよい。キャリア
103は、航空機102に関して1つ、2つ、または3つの自由度を有してもよい。3つ
の自由度を有するキャリアは、3軸式キャリア(または架台頭部)と称され得る。他の実
施例において、キャリア103は、1つまたは2つの軸上で航空機102に固定され得る
。航空機102に関して、そのような場合において、キャリア103は、これらの固定軸
上に自由度を有しない。代わりに、キャリア103は、非固定軸または複数の非固定軸に
沿う自由度のみを有する。1つおよび2つの自由度を有するキャリアは、それぞれ、1軸
式キャリア(または架台頭部)または2軸式キャリア(または架台頭部)と称される。そ
のような場合において、ペイロードは、それぞれ1つのみ、または2つの軸を中心に航空
機に関して可動であり得る。
【0212】
一部の実施形態において、ペイロード自体は、キャリアの方向制御および安定化機能を
実現し得る。したがって、ペイロードは、キャリアの中間層と接合する、または連結する
ことなく、可動物体(例えば、航空機)上に直接固定され得る。ペイロードの状態の操作
は、ペイロードの絶対状態(例えば、固定基準座標系等の環境に関するその状態)を制御
することによって達成され得る。これは、固定基準座標系に関して可動物体の状態を操作
することによって完了され得る。一部の場合において、これはまた、可動物体に関するペ
イロードの状態およびその固定基準座標系に関する可動物体の状態の重ね合わせを制御す
ることによって達成され得る。これは、それぞれ、キャリアの1つ以上のアクチュエータ
および/または可動物体の1つ以上の推進部品を作動させることによって完了され得る。
1つの実施例において、キャリアのアクチュエータは、キャリアおよび/またはペイロー
ドの1つ以上の部分の運動をもたらすことができ、このため、ペイロードが可動物体に対
して動くことを可能にする。1つの実施例において、可動物体のアクチュエータは、可動
物体を固定位置に留まらせるか、または標的に対して動かすことができる。例えば、アク
チュエータは、可動物体のモータにその操作を変化させるか、または維持させることがで
き、このため、可動物体の位置決めに影響する(例えば、ローターの速度を上昇すること
によって、そのローターに取着される翼がより速く回転し、増大した上昇を提供する)。
そのような運動には、並進運動および/または回転運動が挙げられる。
【0213】
端末101は、多機能携帯電話、タブレットコンピュータ、録画可能な専用の遠隔制御
、または本明細書の他の箇所に記載の他の例のいずれかであり得る。端末上のスクリーン
は、画像表示装置として機能することができ、このため、独立した画像表示装置104を
必要としない。したがって、カメラからのフィードバック(ダウンリンク)信号107は
、端末101に返送されてもよい。
【0214】
端末は、入力信号を捕捉し、信号を、暗号化を用いて、または用いずに伝送され得る制
御コマンドに変換することができる。伝送は、無線ローカルエリアネットワーク(すなわ
ち、Wi-Fi)、Bluetooth(登録商標)、超音波、赤外線、または本明細書
の他の箇所に記載の任意の他のネットワークもしくは無線通信を介して実現され得る。可
動物体、キャリア、および/またはペイロードは、伝送されるコマンドを共同で実行する
ことができる。一例としてWi-Fiを使用する場合、可動物体および/またはキャリア
のWi-Fiは、Wi-Fiアクセスポイントと同等である。端末は、アクセスポイント
との直接接続または中継器を介する間接接続を試みることができる。いったん、接続が成
功すると、Wi-Fiネットワークが形成される。一部の実施形態において、上述の操作
が、以下のように実行され得る。
【0215】
ペイロードの位置決めを制御するための通信の一例が提供される。まず、端末は、コマ
ンドAを可動物体および/またはキャリアに送信することができる。可動物体および/ま
たはキャリアは、コマンドAに応答して作動され得る。ペイロードは、映像信号を移動装
置または端末に返送してもよい。いったん端末、可動物体、キャリア、および/またはペ
イロード間で適切な通信および操作が始まると、認証、承認、ログインの処理が、開始さ
れ得る。
【0216】
制御信号は、直接的または間接的に伝送され得る。例えば、一部の実施形態において、
端末(例えば、多機能携帯電話またはタブレットコンピュータ)は、無線LAN(Wi-
Fi)、Bluetooth(登録商標)、超音波、または赤外線を介して可動物体(例
えば、航空機)またはキャリアに直接的に信号を伝送することができる。他の実施形態に
おいて、制御信号は、中継基地または中継器を介して伝送され、このため、端末による方
向伝送によって実現される範囲を拡張する。
【0217】
カメラは、端末にフィードバック信号を提供してもよい。カメラがフィードバック信号
を送信するとき、カメラからの信号は、暗号化を用いて、または用いずに圧縮され、次い
で、伝送され得る。一部の場合において、フィードバック信号は、カメラによって捕捉さ
れた画像を含みうる。他の実施例において、フィードバック信号は、カメラの状態に関す
る、カメラに連結されるセンサからの情報を含み得る。信号がアナログ信号の場合、アナ
ログ信号は、まずデジタル信号に変換される。同様に、フィードバック信号は、可動物体
および/またはキャリアによって端末に提供されてもよい。そのようなフィードバック信
号は、中継基地または中継器を介して直接的または間接的に提供されてもよい。
【0218】
信号を可動物体、キャリア、またはカメラに伝送する前に、端末は、まず1つ以上の入
力を受信してもよい。一部の場合において、端末もしくはユーザの状態(例えば、傾斜の
角度)、またはユーザによって提供される入力を反映し得る。入力は、暗号化を用いて、
または用いずに、アルゴリズムを通してコマンドに変換され得る。コマンドは、さらに、
ペイロード、キャリア、および/または可動物体からのフィードバック信号に少なくとも
部分的に基づいて生成され得る。フィードバック信号は、関連物体(例えば、ペイロード
、キャリア、および/または可動物体)の状態であってもよい。コマンドを使用して、信
号を形成することができ、端末は、コマンド信号を可動物体、キャリア、および/または
ペイロードに送信してもよい。それぞれの物体(例えば、可動物体、キャリア、および/
またはペイロード)は、コマンドを実行し得る。
【0219】
一部の場合において、コマンドは、入力に基づいて端末で作成されてもよい。代替とし
て、コマンドは、端末によって提供される入力を反映し得る信号に基づいて独立した外部
装置で形成されてもよい。一部の実施形態において、コマンドは、可動物体、キャリア、
および/またはペイロードで形成されてもよい。
【0220】
一部の実装において、端末101および画像表示装置104(ノートブックコンピュー
タ等)は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi等の短距離信号を介して通信し
、閉ループ式フィードバックを形成することができる。1つの実施例において、端末は、
信号を物体に提供してもよい。画像表示装置は、物体に関連する情報を表示することがで
きる。物体の状態に関する情報は、感知され、端末および/または画像表示装置に返送さ
れる。端末物体は、物体から受信される信号に基づいて追加の信号を物体に送信してもよ
く、このため、フィードバックループを提供する。当分野において知られている任意のフ
ィードバック制御スキームが、利用されてもよい。そのようなフィードバック制御は、ペ
イロードの安定および/または配向制御において有用であり得る。
【0221】
任意のそのような通信は、リアルタイムにおいて、または急速に(例えば、数秒内、一
秒以内、ミリ秒以内)もたらされ得る。例えば、リアルタイムで、端末の状態が感知され
、コマンド信号が生成され得る。コマンド信号は、次いで、リアルタイムで関連物体(例
えば、可動物体、キャリア、および/またはペイロード)に伝送され得る。関連物体の状
態は、リアルタイムで、センサを介して測定され、端末および/または画像表示装置に返
送されてもよい。ステップの1つ以上は、プロセッサを利用して自動的に生じ得る。
【0222】
図2は、携帯式端末101等の端末を使用してキャリアの状態を制御する一実施形態を
例示する。携帯式端末101の例には、専用端末、多機能携帯電話(例えば、iPhon
e、アンドロイド、またはウィンドウズ(登録商標)ベースの多機能携帯電話)、タブレ
ットコンピュータ(例えば、iPad等)、ラップトップ等が挙げられる。携帯式端末の
本明細書の任意の説明は、本明細書の他の箇所に記載の任意の他の種類の端末に適用され
てもよい。図2に示されるように、携帯式端末101は、内部または外部センサ201を
有し得る。一部の実施形態において、センサ201は、加速度センサ、角速度センサ、地
磁気メーター、AHRSシステム、またはそれらの組み合わせ等の多機能携帯電話の内蔵
された(商業用の)センサであってもよい。商業用センサの1つの例は、Honeywe
llのHMC6843である。
【0223】
他の実施形態において、センサ201は、携帯式端末の外の外部センサであってもよい
。外部センサは、専用の感知装置202上に配置されてもよい。感知装置202は、携帯
式端末101に固定されてもよい。感知装置202は、携帯式端末101に機械的に、例
えば、糊状剤/接着剤、固着する、機械的接合、固定具、補助具、または任意の他の技術
の方法によって固定され得る。例えば、感知装置は、端末にスナップフィットされてもよ
い。一部の場合において、感知装置は、端末に取り外し可能に取着されてもよい(例えば
、繰り返し、取着されまたは取り外されてもよい)。代替として、感知装置は、携帯式装
置に機械的に接合される必要はない。感知装置は、携帯式端末と無線で通信していてもよ
い(Wi-FiまたはBluetooth(登録商標)等の電波信号の方法によって等)
。このため、携帯式端末101が内蔵された慣性センサを有しないか、またはその商業用
センサが、精度および感度の欠如のために航空機102に適さない場合であっても、感知
装置202を使用して、本開示の以下の一部の実施形態によって、航空機102を制御す
ることができる。端末のセンサの本明細書の任意の説明はまた、端末と通信している感知
装置のセンサに適用されてもよい。
【0224】
ユーザまたは操作者は、端末の姿勢101に基づいてペイロード105の姿勢を制御で
きる。例えば、ペイロードの姿勢は、端末の姿勢に対応する調整を作成することによって
調整され得る。一部の場合において、ペイロードの姿勢は、キャリアの1つ以上の部分の
回転の制御および/または可動物体の位置決めの制御に基づいて調整されてもよい。ユー
ザまたは操作者は、携帯式端末101の傾斜角度を調整することによって(または、感知
装置202が、非機械的手法を介して端末101に固定される場合、感知装置202の傾
斜角度を調整する)、キャリア103の回転を制御できる。3つの軸のうちの少なくとも
1つの軸を中心とした端末101の回転は、キャリア103および/またはペイロード1
05の対応する軸上の回転を表し得る。一部の場合において、3つの軸のそれぞれ、およ
びすべてを中心とした端末の回転は、キャリアおよび/またはペイロードの対応する軸上
の回転を表し得る。例えば、1軸式キャリア103の場合において、端末101は、典型
的に、ピッチ軸を制御し、2軸式キャリア103の場合において、端末101は、典型的
に、ピッチ軸およびロール軸を制御する。同様に、携帯式端末101のヨー制御を使用し
て、キャリア103のヨー運動を制御することができる。一部の場合において、特定の回
転軸に関する端末の調整は、同じ軸に関するペイロード姿勢の調整をもたらすことができ
る。端末の回転の角度および/または方向は、ペイロードの対応する調整の生成において
考慮され得る。
【0225】
一部の実施形態において、端末101は、多機能携帯電話またはタブレットコンピュー
タであり、可動物体は、航空機であり、ペイロードは、1つ以上のカメラであり得る。し
たがって、ユーザは、端末のピッチ、ヨー、およびロールを調整することで、航空機、キ
ャリア、および/またはカメラの対応するピッチ、ヨー、およびロールを制御することが
できる。一部の実施形態において、多機能携帯電話またはタブレットコンピュータのピッ
チ、ヨー、およびロールは、航空機、キャリア、および/またはカメラのピッチ、ヨー、
およびロールと一対一で対応する必要はない。一部の場合において、端末の単軸を中心と
した回転は、端末の回転の角度に応じて、航空機、キャリア、および/またはカメラの複
数の軸を中心とした回転をもたらし得る。一部の場合において、端末の1つの軸を中心と
した回転は、端末の回転の角度に応じて、航空機、キャリア、および/またはカメラの速
度の制御をもたらし得る。
【0226】
追加の感知装置202は、端末101(例えば、多機能携帯電話またはタブレット)に
取着される必要はないが、むしろ、疑似カメラに取着される。ユーザまたは操作者は、し
たがって、航空機、キャリア、またはペイロードを制御するために疑似カメラを調整する
。したがって、一部のユーザまたは操作者は、画像が航空機で撮られる際、実際のカメラ
を使用している感覚を有することができる。任意に、カメラペイロードによって捕捉され
た画像は、疑似カメラに伝送されてもよい。疑似カメラは、画像表示装置104として機
能してもよい。
【0227】
一部の実施形態において、追加のセンサ装置202は、キャリアの状態を制御するため
の特製の手袋に取着されてもよい。特製の(デジタル)手袋は、ユーザの手の運動をより
正確に捕捉することができる。例えば、1つの実施形態において、特製の手袋は、聴覚障
害者の手話を翻訳することができる。この種類のシステムは、手振りを測定する。任意に
、手の形、手の配向、手の位置、および手の動きを含む4つの異なる手振りの特徴が測定
され得る。そのような測定は、すべて人体の位置を基準として用いて行われ得る。
【0228】
一部の実施形態において、制御は、ユーザの顔に関して、端末の位置を介して実現する
ことができる。端末101は、ユーザの顔に関して端末101の状態を検出することがで
きるユーザ対向カメラ204を有してもよい。この状態は、制御信号に変換され得る。一
部の場合において、制御信号は、慣性センサに左右されることなく、提供されてもよい。
他の実施形態において、端末101は、周囲の環境を参照して、端末101および/また
はユーザの状態を検出するカメラを使用してもよい。この状態はまた、検出を実現するた
めの慣性センサに左右されることなく、制御信号に変換され得る。代替として、この状態
情報は、制御信号に変換される慣性センサ情報と組み合わせられてもよい。
【0229】
端末は、端末および/または端末のユーザに対する様々な状態を感知する1つ以上の異
なる種類のセンサを有し得る。一部の場合において、可動物体、キャリア、および/また
はペイロードに関する制御信号は、1つ以上のセンサからの測定に基づいて生成され得る
。制御信号は、端末の姿勢センサに基づいて生成され得る。代替として、制御信号は、端
末によって捕捉された画像に基づいて生成され得る。制御信号は、本明細書の他の箇所で
言及されたものを含む任意の種類のセンサからの信号の任意の組み合わせに基づいて生成
され得る。
【0230】
図3は、1軸式キャリアを制御するように適合され得る端末のハードウェアおよびユー
ザインターフェースの一実施例である。携帯式端末300は、ピッチ軸を制御することが
できる。携帯式端末の本明細書の任意の説明は、任意の他の種類の端末に適用され得る。
さらに、ピッチ軸の本明細書の任意の説明は、任意の他の軸に適用され得る(例えば、ロ
ール軸またはヨー軸)。ユーザは、キャリアの上昇運動または下降運動を制御するための
スクリーン接触制御区域上の「+」アイコン302および/または「□」アイコン303
をクリックすることができる。上述の「+」および「□」アイコンは、スライダ304で
置換えられてもよい。スクリーンは、タッチスクリーンであってもよい。
【0231】
一部の実施例において、接触制御区域は、視覚的に直感的な方法で表示され得る。例え
ば、ピッチを制御するために、接触制御区域は、ユーザインターフェース上に対応する垂
直配置を有し得る。別の実施例において、ヨーを制御するために、接触制御区域は、ユー
ザインターフェース上に対応する水平配置を有し得る。
【0232】
この実施形態において、ボタン301は、モード選択スイッチである。ユーザがボタン
301に接触するとき、コントローラは、次のモードに入る。
【0233】
1つの実施例において、モード選択スイッチは、オンモードとオフモードとの間を切り
替えることができる。オンモードの間、携帯式端末による制御は、可動物体、キャリア、
および/またはペイロードの制御をもたらし得る。オフモードの間、携帯式端末は、可動
物体、キャリア、および/またはペイロードを制御しない。
【0234】
モード選択は、装置とのユーザインタラクションを介して、発生してもよい。例えば、
モード選択は、ユーザが、タッチスクリーンに接触する、音声コマンドを提供する、身振
りを行う、眼球運動を行う、ユーザの身体の一部分を動かす(例えば、身体位置または姿
勢)、端末を動かす(例えば、端末の位置または姿勢)ことを介して、発生してもよい。
1つの実施例において、ユーザは、モードを切り替えるために装置を振動させてもよい(
例えば、振動の異なる振動数または振幅は、モードを変化させ得る)。ユーザは、モード
を切り替えるために規則的に装置を動かしてもよい(例えば、所定の進路に沿って)。
【0235】
一部の場合において、モードの切替えは、所定の順序を有してもよく、インタラクショ
ンの実施は、所定の順序で次のモードに切り替えてもよい。例えば、4つのモードが提供
されてもよい(モード1、モード2、モード3、およびモード4)。装置とのインタラク
ション(例えば、装置の振動)の実施は、モードを次のモードに切り替えさせ得る(例え
ば、ユーザがモード2を使用していた場合、振動はそれをモード3に動かす等)。他の場
合において、モードの切替えは、モードがインタラクションに基づいて選択されるように
発生し得る(すなわち、所定の順序に従う必要はない)。例えば、3つのモードが提供さ
れてもよい(モード1、モード2、モード3)。ユーザは、どのモードを選択するかに関
する言葉によるキューを提供してもよい(例えば、「モード1」と言うことは、どのモー
ドがこれまで設定されていたかにかかわらず、モード1に切り替えることができる)。
【0236】
異なるモードは、異なる制御をもたらし得る。例えば、異なるモードは、二値オンオフ
設定を含み得る。他の実施例において、異なるモードは、制御のための軸の選択(例えば
、ヨーのみ、ロールのみ、またはピッチのみを制御する分離した単軸選択、ヨーおよびロ
ールのみ、ヨーおよびピッチのみ、ロールおよびピッチのみ、またはすべての3つの軸の
組み合わせを制御する多軸制御選択)、単軸または複数の軸の制御をもたらす動作(例え
ば、ロール軸を中心とした端末の回転はロール軸を中心としたペイロードの回転をもたら
す、ロール軸を中心とした端末の回転はヨー軸を中心としたペイロードの回転をもたらす
、第1の振動数で端末を振動することはペイロードにズームインさせる一方、第2の振動
数で端末を振動することはペイロードにズームアウトさせ得る)、運動間の関係(例えば
、角度対角度、角度対速度、角度対加速度)を参照し得る。モードは、端末の状態または
端末とのユーザインタラクションが、どのように可動物体、キャリア、および/またはペ
イロード等の物体を制御し得るかに関する任意の組の制御規則に対応し得る。
【0237】
一部の場合において、接触制御区域を介するユーザ入力を使用して、可動物体、キャリ
ア、および/またはペイロードを制御することができる。他の実施形態において、端末の
姿勢を使用して、可動物体、キャリア、および/またはペイロードを制御することができ
る。
【0238】
図4は、2軸式キャリアを制御するように適合され得る端末のハードウェアおよびユー
ザインターフェースの一実施例である。端末300(例えば、多機能携帯電話)は、端で
、または横向きに保持され得る。ボタン301等の1つ以上の視覚インジケータは、モー
ド選択スイッチであり得る。例えば、モード選択スイッチは、タッチスクリーン上の仮想
ボタンであってもよい。ユーザがモード選択スイッチ301に接触するとき、コントロー
ラは次のモードに入る。複数のモードが提供されてもよい。一部の場合において、2つ、
3つ、4つ、5つ以上のモードが提供され得る。一部の実施形態において、モードは、オ
ンモードとオフモードとの間である。他の実施形態において、モードは、キャリアによっ
て提供される制御可能な回転軸の数の間である(例えば、1軸、2軸、または3軸モード
)。他の実施形態において、モードは、端末とペイロードとの間の異なる種類の制御の間
である(例えば、角度対角度、角度対速度、角度対加速度)。
【0239】
モード選択スイッチの選択は、コントローラを次のモード、例えば、2軸式キャリアモ
ードに動かし得る。2軸式キャリアモードにおいて、端末は、ペイロード(例えば、カメ
ラ)および/または可動物体(例えば、航空機)の運動に対応する様々な運動、例えば、
前方へ、後方へ、左回転、右回転、左回り、右回り、上昇、下降を行うことができる。例
えば、ペイロードは、下向きまたは上向きであってもよく、可動物体は、左または右に回
転してもよい。可動物体はまた、左または右、ならびに上方および下方に回転してもよい
【0240】
一部の実施形態において、端末300がФ1度を超える角度で後ろに傾くとき、カメラ
は下向きになり始める。端末300がФ1度を超える角度で前に傾くとき、カメラは上向
きになり始める。端末の前傾または後傾は、ピッチ軸を中心としたものであってもよい。
これは、ペイロードのピッチ軸を中心とした対応する運動を生じ得る。ボタン301がオ
フモードに押されるとき、ペイロードは、ピッチ軸に沿って動くことをやめる。ボタンは
、オンモードまたは異なる制御モードに戻るために再び押されてもよい。
【0241】
端末は、右に、または左に傾斜され得る。端末の傾斜は、端末のロール軸を中心とし得
る。これは、ペイロードのロール軸を中心とした対応する運動を生じ得る。これは、傾斜
角の大きさに関係なく生じ得る。一部の他の実施形態において、端末が、Ф2度未満の傾
斜角で右または左への傾斜するとき、ペイロードは、それに応じて、ロール軸を中心に傾
斜する。端末が、Ф2度を超える傾斜角で右または左に回転または傾斜するとき、ペイロ
ードは、ヨー軸等の異なる軸を中心に回転し得る。端末が、Ф2度を超える傾斜角で回転
する、または回るとき、航空機のヨー軸制御が引き継がれ、次いで、ペイロードは、左ま
たは右方向に振られ得る。ボタン301がオフモードに押されるとき、ペイロードは、ロ
ール軸またはヨー軸に沿って動くことをやめる。ボタンは、オンモードまたは異なる制御
モードに戻るために再び押されてもよい。一部の場合において、複数のボタンが提供され
てもよく、各軸を中心とするモードを独立して制御してもよい。代替として、単一のボタ
ンは、異なる軸に対するモードを組み合わせてもよい。
【0242】
端末の傾斜を介してロール軸およびヨー軸を制御することは、有利に、ユーザが、ペイ
ロードから転換する必要なく、ペイロードの位置決めを制御することを可能にする。例え
ば、ペイロードが可動物体上に載置される場合、ユーザは、ヨー軸を中心にペイロード(
例えば、カメラ)を再配置することを望んでもよい。しかしながら、これが、ヨー軸を中
心とした対応するペイロードの回転をもたらすようにヨー軸を中心に端末を回すことを必
要とした場合、ユーザは、ペイロードおよび/または可動物体から外方を向くか、または
ユーザが端末のスクリーンを見ないように端末を回す必要がある。このため、ユーザは、
可動物体に面している間、端末を傾けることによって、ペイロードのロール軸およびヨー
軸を制御し得る。しかしながら、代替の実施形態において、ヨー軸を中心とする端末の回
転は、ヨー軸を中心とするペイロードの回転をもたらしてもよい。一部の場合において、
ユーザは、異なるモード間(例えば、ペイロードのヨー軸の制御が、ヨー軸を中心とする
端末の運動を介して発生する1つのモード、ペイロードのヨー軸の制御が、ロール軸を中
心とする端末の運動を介して発生する別のモード)を切り替えることが可能であってもよ
い。
【0243】
一部の実施形態において、Ф1は、約5°~15°に設定されてもよく、Ф2は、約5
°~15°に設定されてもよい。任意の角度測定が、Ф1およびФ2に提供されてもよく
、それは、約0度、±5度、±10度、±15度、±20度、±25度、±30度、±3
5度、±40度、±45度、±50度、±55度、または±60度を超える、未満である
、または同等であってもよい。
【0244】
一部の実施形態において、端末300は、対応するX軸、Y軸、およびZ軸において可
動物体および/またはペイロードを制御するX軸、Y軸、およびZ軸に沿った動きを用い
て、最初に水平に設置される。例えば、端末300のZ(ヨー)軸またはY(ロール)軸
に沿った左および右の回転は、それぞれヨー軸およびロール軸に沿ったペイロードの回転
を制御することができる。したがって、ユーザに対して、端末300の状態は、ペイロー
ドの状態であり、それによって制御直感をレンダリングする。ユーザの端末姿勢を調整す
ることは、ペイロード姿勢の対応する変化をもたらす。ペイロード姿勢は、可動物体のみ
、キャリアのみ、または可動物体およびキャリアの両方の調整を介して調整され得る。
【0245】
端末300は、左および右に、様々な加速度で、様々な程度に傾斜し得る。ペイロード
の対応する速度、例えば、回転速度は、端末300と同じ加速度および程度で変化し得る
。代替として、ペイロードの回転の異なる速度または加速度をもたらし得る因数または係
数が提供されてもよい。
【0246】
一部の実施形態において、ペイロードは、ビデオ画像を捕捉することができるカメラで
あってもよい。ビデオ画像は、直接的に端末300(例えば、携帯電話)に戻され、その
スクリーン上に表示されてもよく、それによって、ユーザにペイロード操作の直感的およ
び直接的フィードバックを提供する。
【0247】
ユーザは、端末300(例えば、携帯電話)の傾斜角度を観察することができる。例え
ば、端末の角度は、図画形式で、もしくは文字形式で表示され得るか、またはユーザによ
って視覚的に推定され得る。一部の実施形態において、端末300の傾斜角度は、可動物
体、キャリア、および/またはペイロードの傾斜角度に対応する。一部の実施形態におい
て、端末300の回転速度は、可動物体、キャリア、および/またはペイロードの回転速
度に対応する。つまり、端末300の回転速度は、可動物体、キャリア、および/または
ペイロードの回転速度を決定することができる。一部の実施形態において、端末300の
回転の加速度は、可動物体、キャリア、および/またはペイロードの回転の加速度に対応
し得る。
【0248】
一部の実施形態において、ユーザは、タッチスクリーン上で指をスライドすることによ
って、端末300を通してペイロードの位置を制御することができる。ペイロードの位置
は、可動物体および/またはキャリアを作動させることによって変化され得る。このため
、ユーザは、端末のタッチスクリーン上で指をスライドすることによって、可動物体およ
び/またはキャリアの作動をもたらすことができる。例えば、タッチスクリーン上の左へ
のスライドは、ペイロード(例えば、カメラ)を右に回す、または左に回すことができ、
視界およびしたがって、スクリーン上のフィードバック画像(例えば、カメラによって捕
捉された画像)は、それに応じて左または右にスクロールし得る。ユーザは、ユーザの動
作に対するペイロードの反応を選択することができる。スライドが停止するとき、スクリ
ーン上に表示される場面もまた、スクローリングを停止し得る。
【0249】
上記で考察されるスクローリングは、場面に対するペイロードの(例えば、カメラの)
指向方向を制御することによって、キャリアの回転を通して、および/または可動物体(
例えば、航空機)の回転を通して実装され得る。例えば、カメラによって撮像される場面
は、カメラの標的であってもよい。ペイロードの標的は、ペイロードによって捕捉された
視界であってもよい。
【0250】
一部の実施形態において、スクリーン上のユーザの指のスライドまたはズームイン/ズ
ームアウトは、それに応じて、可動物体と標的との間の距離(例えば、航空機の運動によ
って実現される)、カメラの焦点距離、カメラの焦点距離および可動物体と標的との間の
距離の重ね合わせのうちの少なくとも1つを制御することができる。したがって、スクリ
ーン上のフィードバック画像はまた、ズームイン/ズームアウトに対応して、近づく、ま
たは引き離すように見える。
【0251】
図5は、ボタン操作されるキャリアのユーザインターフェースを示す。端末500(例
えば、iPhone、iPad、アンドロイドベースの多機能携帯電話、またはタブレッ
トコンピュータ等の携帯式端末)は、可動物体および/またはキャリアの状態を制御する
ための操縦桿機能に類似したグラフィカルユーザインターフェースを提供するアプリケー
ションソフトウェアを装備し得る。そのような制御される状態には、運動(例えば、位置
/配向、速度、加速度)、指向、身振り、およびカメラの焦点距離を挙げられる。端末は
、方向制御領域501、第1のモード選択領域503、および第2のモード選択領域50
2を示すユーザインターフェースを有し得る。
【0252】
例えば、図5に示されるように、ユーザは、モードAを選択する選択領域503に接触
してもよい。モードAにおいて、十字型の接触領域501は、4つの方向(上、下、左、
および右)を有してもよく、それぞれが航空機のピッチおよびロールを制御する。ユーザ
はまた、モードBを選択する別の選択領域502に接触してもよい。モードBにおいて、
十字型の接触領域501は、4つの方向(上、下、左、および右)を有し、それぞれは、
航空機のヨーおよびカメラの焦点距離(カメラの焦点距離および航空機と標的との間の距
離の重ね合わせ/連結)を制御する。異なるモードを選択することは、方向制御が、(可
動物体および/またはキャリアを介して)ペイロードの異なる状態または状況を制御する
ことを可能にし得る。
【0253】
異なる方向における感知信号の数は、それぞれ「上下」、「左右」として説明されるが
、説明は相対的に過ぎないということを当業者は理解するということに留意されたい。そ
のような説明は、端末を保持するユーザに関するユーザインターフェースの配向に相対的
であり得る。
【0254】
図6は、航空機を制御するタッチスクリーン実装仮想操縦スティック601および60
2を装備し端末600を例示する。例えば、左仮想操縦スティック601の上下運動は、
ペイロードのピッチを制御することができ、左仮想操縦スティック601の左/右の運動
は、航空機のヨーを制御することができる。右仮想操縦スティック602の上下運動は、
カメラの焦点距離(カメラの焦点距離および航空機と標的との間の距離の重ね合わせ/連
結)を制御することができる。右仮想操縦スティック602の左/右の運動は、航空機の
左/右の回転を制御することができる。キャリアおよびペイロードが、3軸型または4軸
型でない場合、仮想操縦スティックの自由度は、それに応じて減少される。可動物体、キ
ャリア、および/またはペイロードの制御を介してペイロードの様々な状態または自由度
に対応するために、任意の数の仮想操縦スティックが提供され得る。
【0255】
一部の実施形態において、可動物体が航空機である場合、仮想操縦スティックは、ユーザ
または操作者が、彼らの従来の航空機制御経験を利用し、仮想操縦スティックを使用して
、後方/前方、左/右、上/下、および指向方向(例えば、航空機の姿勢)等の航空機の
複数の運動範囲を制御することを可能にする。「スティック」という用語が使用されるが
、「スティック」が棒状である必要がないことを当業者は理解する。非棒状の操縦「ステ
ィック」はまた、ユーザの好みに従って、航空機の機能を制御することができる。「ステ
ィック」は、典型的に、棒状で表示される(しばしば、「操縦桿」と称される)が、制御
は、パニング、または航空機の機能を制御するためのユーザ信号を感知する他の手段によ
って、実現することができるということを当業者は理解する。一部の場合において、仮想
操縦スティックは、ユーザの接触に反応し得るタッチスクリーン上に画像として示されて
もよい。ユーザの接触は、仮想操縦スティックの画像を、典型的な「操縦桿」がどのよう
に見え得るかと類似して変化させる。
【0256】
一部の実施形態では、入力コマンドをペイロード、キャリア、および/または可動物体
の傾斜角度に変換する異なる手法をとってもよい。例えば、一手法は、スティックまたは
携帯式端末の仮想位置(例えば、携帯式端末の傾斜度)が、ペイロード、キャリア、およ
び/または可動物体の位置と一対一で対応し得るという意味で、絶対的なものである。一
手法は、相対的である。例えば、ユーザまたは操作者が、左仮想操縦桿をすべて左に押す
とき、ペイロードが、ヨー方向を中心に左回りに動かされる。適切な位置に達したとき、
ユーザまたは操作者は、仮想操縦桿を解放し、それが自動的に中央位置に帰ることを可能
にし、それはキャリアの停止をもたらす。一部の実施形態において、操縦桿の速度は、航
空機の速度を制御することができる。例えば、仮想操縦桿の運動が速ければ速いほど、対
応する方向におけるペイロードの速度は速くなる。他の実施形態において、航空機の速度
は、仮想操縦桿の運動の度合いによって決定される。例えば、仮想操縦桿が、「伸張され
る」または「傾斜される」場合、これは、可動物体、キャリア、またはペイロードのより
速い運動にさらに対応することができる。
【0257】
端末600は、ユーザまたは操作者に画像フィードバックを提供する画像表示領域60
4を有し得る。画像表示領域中にペイロードによって捕捉された画像を表示することは、
図1に例示される特殊化された表示装置104の必要性を取り除くことができる。図6
おいて、仮想操縦桿601、602は、携帯式端末600の状態変化を伴わずに、状態制
御信号を生成することができる。これは、ユーザまたは操作者に画像表示領域604の恒
久的な視界を提供することができる。画像表示領域は、示されてもよく、または隠されて
もよい。例えば、ユーザは、所望の方法でペイロードの位置を制御する一方、ペイロード
に面するように端末を動かすことができる。
【0258】
他の実施形態において、携帯式端末600は、可動物体、キャリア、およびペイロード
を制御する図1および図4に示される方法を採用する。携帯式端末600の位置変化は、
端末の姿勢がペイロードの位置を制御するときに、ユーザまたは操作者が画像表示領域6
04を確認することを困難にすることがある。これらの実施形態において、ユーザは、上
述の相対的制御方法を採用してもよい。例えば、ユーザまたは操作者が、携帯式端末60
0のボタン606(物理的なボタンまたはスクリーン上に表示される仮想ボタンであり得
る)を押すとき、携帯式端末600の状態変化は、有効な制御コマンドをもたらすことが
できる。例えば、ボタンが押されたとき(すなわち、「オン」モードにある)、端末の状
態変化は、ペイロードの状態変化をもたらすことができる。ユーザまたは操作者がボタン
606を解放すると、携帯式端末600は、次いで、画像表示領域604の観察のため、
ユーザまたは操作者の方を向くように戻されてもよい。このプロセスにおいて、携帯式端
末600の状態変化は、有効な制御コマンドをもたらさない。言い換えると、ボタンが再
び押されると(すなわち「オフ」モードである)、端末の状態変化は、ペイロードの状態
変化をもたらさない。他の実施形態において、ボタン606の一方のクリックは、制御機
能をオンに切り替え、別のクリックは、制御機能をオフに切り替え、それによって誤操作
を減少させる。
【0259】
一部の実施形態において、携帯式端末600の状態変化が有効な制御コマンドをもたら
すかどうかは、端末600の回転速度が閾値を超えるかどうかに左右される。例えば、携
帯式端末600の回転速度が閾値を超えるとき、端末の状態変化は、有効な制御コマンド
をもたらさない。したがって、素早く回すことは、前の命令を無効にする有効な制御コマ
ンドをもたらさないため、ユーザまたは操作者は、有効な制御コマンドを発するように携
帯式端末600を回転し、次いですぐに、画像表示領域604を観察するために携帯式端
末600を戻すことができる。このため、端末の運動の速度が閾値より上であるとき、端
末の状態変化は、ペイロードの状態に影響しない一方、端末の運動の速度が閾値より下で
あるとき、端末の状態変化は、ペイロードの状態に影響する。これにより、不測の運動ま
たは接触をフィルターを通して取り除くことができる。
【0260】
閾値は、ユーザまたは操作者の好みに基づいて設定されてもよい。例えば、ユーザは、
端末状態の変化が、ペイロードの状態に影響するかどうかを決定し得る閾速度を定義して
もよい。
【0261】
閾値制御プロセスは、上記で考察されるものと反対であってもよい。例えば、携帯式端
末600が、閾値よりもゆっくりと(速くなく)回される場合、端末の状態変化は、有効
な制御コマンドをもたらさない。したがって、ユーザは、有効な制御コマンドを発するよ
うに、より速い速度で携帯式端末600を回転し、次いで、画像表示領域604を観察す
るために端末をゆっくり戻すことができる。つまり、反対のゆっくりとした運動は、有効
な制御コマンドをもたらさない。
【0262】
本明細書に開示される技術は、端末600(例えば、iPhone、iPad、アンド
ロイドもしくはウィンドウベースの多機能携帯電話、または他の多機能携帯電話、タブレ
ット、および端末)の複数のアプリケーションおよび機能をダウンロードするための様々
なソフトウェアをユーザに提供することができる。1つのアプリケーションソフトウェア
は、異なる実施形態を含むことができる。例えば、図6に示される方法は、仮想操縦桿を
利用し、図1および図4の方法は、携帯式端末の状態を利用して、航空機、キャリア、お
よびペイロードを制御する。ユーザは、個人的な好みおよび操作環境に従って、異なる実
施形態を選択することができる。
【0263】
したがって、ユーザは、装置(例えば、多機能携帯電話、タブレット、ラップトップ)
を回すためのアプリケーションソフトウェアを端末にダウンロードすることができる。多
機能携帯電話は、概して、状態センサを有する。一部の実施形態において、装置上の既存
のセンサを使用して、端末の状態に関する信号を生成することができる。より高い精度の
センサが、必要に応じて、装置(例えば、多機能携帯電話、タブレット、ラップトップ)
に追加されてもよい。装置は、概して、ユーザの状態を制御信号に変換するための信号処
理モジュールを有する。信号処理モジュールは、ハードウェアまたはソフトウェア内に実
装されてもよい。装置はまた、制御信号を可動物体、キャリア、および/またはペイロー
ドに伝送するための信号伝送モジュール(例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登
録商標)、2G/3G/4G信号、携帯電話信号等)を有してもよい。独立した伝送モジ
ュールまたはアンテナが、必要に応じて、装置に追加されてもよい。代替として、装置(
例えば、多機能携帯電話、タブレット、ラップトップ)から伝送される信号は、中継基地
または中継器によって増幅されてもよい。装置の表示スクリーンは、伝送される制御信号
から結果としてもたらされる、航空機上のペイロード(例えば、カメラ)によって捕捉さ
れた画像等のフィードバック画像を表示するためのヒューマン-マシングラフィカルユー
ザインターフェース(GUI)として機能することができる。ペイロードによって捕捉さ
れたビデオはまた、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、2G/3G/4G信
号等を介して装置に返送されてもよい。
【0264】
図7は、携帯式端末上の任意のグラフィカルインターフェースを利用することなく、端
末700のスクリーン上でユーザの指を動かすことによって、キャリア702を制御する
一実施形態を示す。例えば、キャリアの状態および担持されるペイロードの焦点距離は、
手のパドリング、円を描く、およびズームイン/ズームアウトの身振りによって制御され
てもよい。より具体的には、スクリーン上の指は、アイコンをドラッグするか、または、
可動物体、キャリア、もしくはペイロードの運動をシミュレートする。この実施形態は、
モーションキャプチャ技術を使用して実装され得る。例えば、図7に示されるように、ス
クリーン上の一指の上下のスライドは、可動物体および/またはキャリアのピッチを制御
することができ、スクリーン上の一指の左右のスライドは、可動物体および/またはキャ
リアの左右の配向を制御することができ、スクリーン上で一指で時計回りまたは反時計回
りに円を描くことは、可動物体および/またはキャリアの左右の傾斜を制御することがで
き、2つの指でつまむこと、および広げること(un-pinching)(ズームイン
およびズームアウト)は、カメラの焦点距離(またはカメラの焦点距離および航空機と標
的との間の距離の重ね合わせ/連結)を制御することができる。
【0265】
1つの実施形態において、端末スクリーンは、ペイロードによって捕捉された画像を示
し得る(例えば、ペイロードが、画像捕捉装置である場合)。ユーザは、本明細書に記載
の指の動作を介して、端末スクリーン上に表示される画像を調整することができる。例え
ば、ユーザは、ズームインおよびズームアウトするために、それぞれ、端末スクリーン上
に表示される画像をつまむおよび広げることができる。これは、端末の姿勢を問わず、自
動的に生じ得る。別の実施例において、ユーザは、画像を動かすために表示される画像を
横切ってユーザの指をスワイプしてもよい。例えば、ユーザは、スクリーンを横切ってユ
ーザの指を左から右へ動かしてもよく、それは、スクリーン上に表示される画像を右へ動
かし、左側の画像をより見えるようにする。これはまた、端末の姿勢を問わず、自動的に
生じ得る。端末スクリーン上に表示される画像は、ペイロードによって捕捉された画像を
反映し得る。このため、端末スクリーン上のズームインまたはズームアウトは、画像捕捉
装置に撮像される標的からズームインもしくはズームアウトさせる、および/または可動
物体に、撮像される標的に近付かせるもしくは離れさせることができる。別の実施例にお
いて、画像の異なる部分を表示するために指をスワイプすることは、画像捕捉装置に、画
像の対応する異なる部分を捕捉するように標的に対するその角度を調整させ得る。画像捕
捉装置の角度調整は、可動物体の位置および/またはキャリアの位置の調整を利用しても
たらされ得る。
【0266】
キャリアは、スクリーン上のユーザの指の運動に応答して作動されてもよい。キャリア
は、例示されるように、ペイロードを支持するために使用され得る1つ以上のフレーム組
立体を有することができる。一部の場合において、ペイロードは、キャリアを介して可動
物体の真下に吊るされてもよい。代替として、ペイロードは、可動物体の上または横に支
持されてもよい。一部の場合において、ペイロードおよび/またはキャリアは、可動物体
内にあってもよい。フレーム組立体の1つ以上のフレーム部分が、互いに対して可動であ
り得る。1つ以上のアクチュエータ(例えば、モータ)は、フレーム部分の運動を制御す
ることができる。1つ以上のアクチュエータは、ユーザの指の運動または本明細書の他の
箇所に記載の任意の他のコマンド信号に応答して操作することができる。このため、(例
えば、端末の状態またはユーザからの入力によって開始される)端末からのコマンド信号
は、キャリアの1つ以上のアクチュエータの作動をもたらすことができ、このため、1つ
以上の回転軸を中心としたペイロードの配向/位置の制御をもたらす。コマンド信号は、
対応するモータ信号を生成するために、例えば、ペイロード、キャリア、および/または
可動物体の検出される状態に基づいて、プロセッサによってさらに処理される。
【0267】
上述の実施形態は、タッチスクリーンを使用して実装され得る。他の実施形態において
、タッチスクリーンの代わりに、可動物体、キャリア、および/またはペイロードは、図
8の端末800によって撮られる画像から生成されるコマンドによって制御されてもよい
。例えば、ユーザの手は、可動物体804、キャリア、および/またはペイロードを制御
するために、端末800のカメラ801に対し、「前屈」、「昇降」、「左傾斜」、「右
傾斜」、「左に回す」、「右に回す」、パドリング、および他の身振りを実行することが
できる。本明細書で考察される1つ以上の入力方法の組み合わせが用いられてもよい。図
8に示される端末800は、ラップトップ、多機能携帯電話、またはタブレットコンピュ
ータ等であり得る。端末は、携帯式または非携帯式(例えば、プラットフォームに設置さ
れる)であってもよい。
【0268】
端末のカメラ801は、任意の画像捕捉装置であってもよい。カメラは、光学センサ、
運動センサ、赤外線センサ、紫外線センサ、または任意の他の種類のセンサを含んでもよ
い。
【0269】
一部の実施形態において、端末800は、カメラ801を介して、ユーザの眼球運動を
捕捉することができる。ユーザの指または他の身体部分は、端末800と接触しなくても
よい。代わりに、端末800上の極めて小さいカメラが、非接触制御を実現するためにユ
ーザの眼球運動を追跡し、捕捉することができる。
【0270】
一部の実施形態において、端末800は、カメラ801によってユーザの体位を捕捉す
る。例えば、カメラ801は、ユーザの腕、脚、または頭部の運動を捕捉し、次いで、捕
捉された状態の体勢を使用して、非接触制御を実現するための制御信号を生成することが
できる。
【0271】
図8は、端末のマイクロフォン802等の聴覚検出器が、ユーザの音声コマンドを捕捉
できる別の実施形態を例示する。端末は、音声認識技術およびインテリジェント端末処理
を使用して、音声信号をコマンド信号に変換することができ、および続いて、コマンド(
すなわち、制御信号803)を航空機804に伝送する。具体的な音声コマンドは、図9
に例示され、説明される。
【0272】
図9は、本発明の実施形態に従って、どのように音声制御が動作するかを例示する。一
部の実施形態において、図9aに示されるように、制御コマンド入力は、音声を介するも
のである。例えば、ユーザから発せられる音声コマンドは、「左」、「右」、「上方へ」
、「下方へ」、「停止」、「左へ25度」、「5度下がる」、「30度時計回り」、「3
5度、マイナス30度、25度」(それぞれ、ピッチ、ロール、ヨーの絶対的位置に対し
て)、および他のコマンドが含まれ得る。音声は、音声認識技術およびさらなる処理を介
して端末によってコマンドに変換されてもよく、続いて、コマンドは可動物体(例えば、
航空機)にアップロードされ、可動物体、キャリア、またはペイロードによって実行され
る。
【0273】
図9bは、端末入力信号が、音声に制限されないが、手振り、指の運動、眼球運動、頭
部運動等のユーザの他の状態信号を含む、より一般的な制御方法を例示する。端末は、ユ
ーザの無意識の眼球運動、疲労のための首の運動、くしゃみもしくは咳による音もしくは
運動等のユーザの無意識および/または意図的でない運動によって生成される信号をフィ
ルターで取り除くことができる。
【0274】
取り除かれた信号は、制御コマンドに変換され、次いで、リンク902(例えば、携帯
電話信号、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、または任意の他の通信形態)
を介して無線で可動物体に伝送されてもよい。可動物体上の自動制御装置は、可動物体が
過重負荷を生じる障害またはコマンドである場合のように、危険なコマンドをフィルター
を通して取り除くことができる。可動物体、キャリア、および/またはペイロードは、コ
マンドを別々に、または共に実行することができる。コマンドの実行からもたらされる画
像は、ダウンリンクを介して端末904にフィードバックされてもよい。ダウンリンク9
04は、電波によって実現され得る。一部の実施形態において、端末は、人工知能および
機械学習処理、ならびにフィードバック処理を使用して、無意識の運動によって生成され
る信号のフィルタリングを改善してもよい。
【0275】
一例としてWi-Fiを使用して、可動物体、キャリア、および/またはペイロードは
、無線通信介入ポイント(アクセスポイント)として機能することができる。それは、端
末と接続し、Wi-Fiネットワークの形成をもたらす。一部の実施形態において、アッ
プリンク制御リンク902を確立するため、および/またはダウンリンク904を作るた
めに、装置は、リンクの両方の端部で、認証および承認処理を利用してもよい。
【0276】
可動物体、キャリア、および/またはペイロード上で、以下のステップのうちの1つ以
上が起こり得る。標的画像がペイロード(例えば、カメラ、カムコーダー)によって捕捉
され得る、アナログ・デジタル変換(デジタルデータの代わりにアナログが得られる場合
)、圧縮(例えば、H.264/H.265プロトコル圧縮を使用して、画像ファイル遅
延を低減するスライス技術を使用して、画像伝送のロバスト性を強化する多層技術を使用
して等)、暗号化、データパッキング、および他のステップ。信号は、次いで、ダウンリ
ンク904を介して送信されてもよい。同様に、アップリンク902において、端末での
感覚入力(例えば、傾斜角度)は、特別アルゴリズムを使用して、命令に変換され得る。
信号は、アップロードの前に、必要に応じて暗号化されてもよい。アップリンクのための
信号はまた、センサによる信号の生成、アナログ・デジタル変換、圧縮、暗号化、および
/またはデータパッキング等の前述のステップのうちの1つ以上を経ることができる。
【0277】
図10は、端末としてスクリーン埋め込み型眼鏡(例えば、グーグルグラス)を使用し
て航空機を制御する方法を例示する。眼鏡1000は、内蔵センサ1002(例えば、I
MUまたは慣性計測装置)および/または小型カメラ1004を含み得る。体勢変化また
は頭部の運動または首の回転は、可動物体、キャリア、またはペイロードの状態、例えば
、カメラの視界の配向を制御することができる。カメラによって撮られた画像は、リアル
タイムで眼鏡のスクリーン1006に返送されてもよい。例えば、3軸式キャリアの場合
、各軸におけるユーザの頭部の回転は、対応する軸におけるキャリアの運動に対応する。
一部の実施例において、各軸を中心とするユーザの頭部の回転は、各対応する軸における
ペイロードの運動に対応し得る。そのような運動は、キャリア、可動物体、またはそれら
の組み合わせの作動によって達成されてもよい。
【0278】
一部の実施形態において、眼鏡上のセンサ1002は、頭部運動または体勢変化を捕捉
することができ、捕捉された情報を制御信号に変換し、次いで、無線通信を介して制御信
号を航空機に伝送する。他の実施形態において、眼鏡上の小型カメラ1004は、周囲の
環境における物体の運動に基づく頭部の運動または体勢変化を決定することができる。2
つのソースからの情報の融合は、頭部の運動または体勢変化のより正確な捕捉をもたらす
ことができる。他の実施形態において、眼鏡1000上の小型カメラを使用して、ペイロ
ードの状態を制御するために、ユーザの眼球運動を捕捉することができる。
【0279】
眼鏡は、関連機器を識別するための様々な無線通信(無線周波数RF、赤外線、Blu
etooth(登録商標)、および高速同定コード等)を支持することができ、機器が、
制御操作の開始前に操作され得るかどうかを決定する。いったん、眼鏡が識別された可動
物体およびキャリア等の関連機器を有すると、スクリーン上の制御パネルが眼鏡のスクリ
ーン上に現れる。次いで、パネルを使用して、可動物体およびキャリアを制御することが
できる。
【0280】
図11は、端末が可動物体および/またはキャリアを制御するために使用されるヘルメ
ット1100である1つの実施形態を例示する。ヘルメット上のセンサ1102は、ある
軸(例えば、ピッチ回転、ロール回転、またはヨー回転)を中心とした回転、ならびに前
方および後方運動等のユーザの頭部運動を捕捉することができる。頭部運動情報は、次い
で、制御信号に変換され、可動物体および/またはキャリアの運動を制御するために航空
機に送信されることができる。
【0281】
キャリアの制御は、可動物体の制御に連結され得る。例えば、一部の実施形態において
、この連結は、ヘルメットの状態が、最終のペイロード(例えば、カメラの)ファインダ
ー状態であり得るという完全な意味である。具体的な実装は、可動物体の状態、その位置
、およびキャリアによる自動補正を含むシステムによって自動的に選択されてもよい。他
の実施形態において、この連結は、部分的であってもよい。例えば、ヨー軸は、可動物体
の状態によって完全に制御されてもよい。部分的な連結において、一部の動きが、可動物
体またはキャリアのうちの1つの制御をもたらす一方、他の動きが、可動物体またはキャ
リアの他方の制御をもたらしてもよい。
【0282】
図12は、固定基準座標系(例えば、環境)に関する状態を示す略図である。図12
は、ペイロードの状態が、状態「1」(可動物体に関するペイロード自体の位置状態)お
よび状態「2」(環境に関する可動物体の状態)の重ね合わせであり得ることを示す。
【0283】
図12bは、ペイロード(例えば、カメラ)の状態が、状態「1」(キャリアに関する
ペイロード自体の位置状態)、状態「2」(可動物体に関するキャリアの状態)、および
状態「3」(環境に関する可動物体の状態)の重ね合わせであり得ることを示す。
【0284】
図12cは、ペイロード(例えば、カメラ)の状態の1つの種類が、その焦点距離であ
り得ることを例示する。焦点距離および環境に対する可動物体の状態は、重ね合わせとし
て制御することができる。例えば、ペイロードの焦点距離は、ズームインまたはズームア
ウトを行うように調整することがき、一方で、可動物体は、標的に近づくか、または標的
から離れて移動し得る。
【0285】
図12dは、タッチスクリーン上でのユーザの指のスライドが、標的からの可動物体の
距離およびカメラの焦点距離の重ね合わせの制御を集中化させたことを図示する。
【0286】
図13は、端末の略図である。例えば、端末は、センサ、信号処理モジュール、信号伝
送モジュール、およびヒューマンマシンインターフェースを含み得る。グラフィカルユー
ザインターフェース(GUI)が、ヒューマンマシンインターフェースの一部として提供
されてもよい。既存の多機能携帯電話およびタブレットコンピュータの多くは、これらの
基本的要素を既に有している。多機能携帯電話およびタブレットコンピュータは、端末の
機能を達成するためにアプリケーションをダウンロードすることができる。
【0287】
センサは、端末の状態を感知することができる。例えば、センサは、端末の配向または
位置を感知することができる。センサは、音声コマンドのための可聴波を登録することが
できる。センサは、光学信号(例えば、身振り、眼球運動の画像を捕捉する)、赤外線信
号、接触容量性信号(例えば、ユーザが端末のタッチスクリーンに接触する)、または本
明細書の他の箇所に記載の任意の他の信号を登録することができる。信号処理モジュール
は、センサからの信号を処理および/または修正することができる。一部の実施形態にお
いて、信号処理モジュールは、センサからの信号に基づいて、コマンド信号を生成するこ
とができる。このコマンド信号は、ペイロードの位置決めを決定することができる。一部
の場合において、信号処理モジュールは、ペイロードの位置決めを行うために、可動物体
、キャリア、および/またはペイロードの作動を決定することができる。信号伝送モジュ
ールが提供されてもよい。コマンド信号は、可動物体、キャリア、および/またはペイロ
ードに送信され得る。これは、それぞれの物体の作動をもたらし得、これが、所望される
ペイロードの状態をもたらし得る。
【0288】
一部の実施形態において、端末は、プログラム可能なプロセッサおよびメモリを含み得
る。プロセッサは、1つ以上のステップを行うためのコード、論理、または命令を含む、
非一時的なコンピュータ可読媒体によって提供される、1つ以上のステップを実行するこ
とができる。メモリに、非一時的なコンピュータ可読媒体を記憶することができる。非一
時的なコンピュータ可読媒体は、センサから信号を取得し、可動物体、キャリア、および
/またはペイロードの作動をもたらし得るコマンド信号を作出するための命令またはアル
ゴリズムを含み得る。
【0289】
任意に、可動物体、キャリア、および/またはペイロードは、プログラム可能なプロセ
ッサおよびメモリを同様に有してもよい。可動物体の作動(例えば、運動、姿勢調整、並
進、飛行、走行)は、プログラム可能なプロセッサを利用して、可動物体のメモリ内に記
憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に従って、発生し得る。可動物体に関するペイ
ロードの位置/配向の変化をもたらし得るキャリアの作動(例えば、キャリアの1つ以上
のフレーム部分の運動)は、プログラム可能なプロセッサを利用して、キャリアのメモリ
内に記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に従って、発生し得る。ペイロードの作
動(例えば、カメラの焦点距離の変化)は、プログラム可能なプロセッサを利用して、ペ
イロードのメモリ内に記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に従って、発生し得る
。可動物体、キャリア、および/またはペイロードは、信号を受信および/または送信す
ることが可能なトランシーバを有してもよい。例えば、トランシーバは、端末から1つ以
上のコマンド信号を受信することができる。トランシーバは、フィードバック信号(例え
ば、作動もしくは位置決め、またはペイロードによって捕捉された画像に関する)を、端
末または別の物体に返送することができる。
【0290】
写真撮影およびビデオ撮影といった一部の用途では、ロッカーまたは支持棒もしくはス
ティックを使用して、所望の画像効果を達成するために、カメラまたはカムコーダー等の
ペイロードの移動範囲および視野角を増加させることができる。
【0291】
図14は、一部の実施形態において、どのようにスティック型可動物体が端末101を
介して制御され得るかを例示する略図である。これらの実施形態において、可動物体は、
可動アーム1400(例えば、ロッカーアーム)であり得、これは、キャリア1402に
装備することができる。キャリアは、可動アームの一端またはその付近で支持され得、一
方で、可動アームの他端は、支持体に固定され得る。支持体は、静的支持体(例えば、固
定基準座標系に対して固定されている)、または動的支持体(例えば、固定基準座標系に
対して可動である)であり得る。支持体は、構造的支持体、携帯式支持体、または任意の
他の種類の支持体であり得る。キャリア1402は、ペイロード1404(例えば、カメ
ラ)を有し得る。
【0292】
ユーザは、写真撮影または映画撮影に好適な位置および角度でカメラ1404を配置す
るように、可動アーム1400の位置および伸張部分を制御することができる。同じユー
ザまたは別のユーザが、端末101(例えば、多機能携帯電話またはタブレットコンピュ
ータ)を使用して、キャリア1402またはペイロード1404の状態(例えば、体勢、
指向方向、運動、および焦点距離)を、無線で(例えば、無線信号106を介して)また
はケーブルを介して、制御することができる。前述の実施形態と同様に、状態は、端末1
01の状態によって制御され得る。
【0293】
一部の実施形態において、可動アーム1400は、三脚または他の構造体の一箇所に接
合され得る。他の実施形態において、可動アーム1400を、輸送機に取着するか、もし
くはそれによって動かすか、または軌道に沿って摺動するか、あるいは、ユーザによって
移動させて、撮影場面を選択することができる。他の実施形態において、ユーザは、ロッ
カーアーム1400を必要とすることすらない。代わりに、ユーザは、キャリア1402
を手で持つことができる。この場合、ユーザが、可動物体である。同じユーザのもう一方
の手、または他のユーザが、端末101を使用して、キャリア1402および/またはペ
イロード1404を制御することができる。可動アームは、人の腕、棒、または他の支持
体を含み得る。
【0294】
本開示はまた、制御端末、可動物体、およびキャリアを含むシステムを提供する。制御
端末装置は、ヒューマンマシングラフィカルインターフェース(GUI)、信号処理モジ
ュール、および電波伝送回路を含み得る。
【0295】
本開示はまた、遠隔制御を達成するためにユーザが多機能携帯電話、タブレットコンピ
ュータ、またはラップトップにダウンロードすることが可能できる、1組のアプリケーシ
ョンソフトウェアを提供する。
【0296】
図15は、端末に提供され得るユーザインターフェースの実施例を示す。端末は、ディ
スプレイを有し得る。ディスプレイは、ユーザインターフェース1500を示し得る。一
部の場合において、ユーザインターフェースは、タッチスクリーン上に提供されてもよい
【0297】
ユーザインターフェース1500は、ビジュアルセレクタを有し得る。ビジュアルセレ
クタは、オン/オフセレクタ1501であり得る。例えば、オン/オフビジュアルセレク
タは、ボタン(すなわち、仮想ボタン)であってもよい。ビジュアルセレクタは、端末に
よるペイロード、キャリア、および/または可動物体の制御をオンまたはオフにすること
ができる。ビジュアルセレクタがオンの位置にある場合、端末の姿勢の調整は、ペイロー
ドの姿勢の調整をもたらし得る。ペイロードの姿勢は、可動物体および/またはキャリア
の作動を介して調整することができる。例えば、ビジュアルセレクタがオンの位置にある
場合、ピッチ軸を中心とした端末の回転が検出され、それを使用してペイロードのピッチ
回転を制御することができる。ビジュアルセレクタがオフの位置にある場合、端末の姿勢
の調整が、結果としてペイロードの姿勢に影響を及ぼすことはない。ボタンは、ユーザが
ボタンに接触するか、またはそれを選択することによってオンまたはオフにすることがで
きる。一部の場合において、ユーザインターフェースは、本明細書の他の箇所に記載のよ
うに、モードセレクタを組み込んでもよい。
【0298】
1つの実施例において、端末は、多機能携帯電話またはタブレットである。オン-オフ
ボタンは、多機能携帯電話またはタブレットの画面上に表示され得る。
【0299】
ユーザインターフェース1500は、姿勢範囲インジケータ1502を示し得る。姿勢
範囲インジケータは、スライダバーであってもよい。姿勢範囲インジケータは、第1の領
域1504aおよび第2の領域1504bを有し得る。第1の領域は、表示される全ての
角度範囲に含まれる、ある角度範囲を含み得る。第1の領域は、姿勢範囲インジケータ内
の全角度範囲のサブセットとして表示され得る。第2の領域は、全角度範囲内であるが、
第1の領域外である角度範囲であり得る。第1の領域および第2の領域は、互いに視覚的
に識別可能であり得る。1つの実施例において、第1および第2の領域は、互いに異なる
色または陰影であり得る。例えば、第1の領域は、陰影が付けられてもよく、一方で、第
2の領域は、陰影が付けられていない。
【0300】
姿勢範囲インジケータ1502はまた、端末の姿勢の視覚インジケータ1506を含み
得る。端末角度インジケータ1506は、姿勢範囲インジケータに沿った任意の位置に表
示され得る。端末角度インジケータは、1つ以上の回転軸に関する端末の角度に対応し得
る。一部の場合において、端末角度インジケータは、1つ以上の回転軸に関するペイロー
ドの角度に対応し得る。端末の角度に適用される端末角度インジケータの本明細書の任意
の説明はまた、ペイロードの角度にも適用することができる。一部の場合において、端末
角度インジケータはまた、ペイロード角度インジケータとも称され得る。1つの実施例に
おいて、姿勢範囲インジケータが、端末のピッチ角を示す場合、端末角度インジケータは
、端末のピッチ角を示し得る。スライダバーに沿った端末角度インジケータの位置は、角
度範囲に関する端末の相対角度を示し得る。
【0301】
一部の実施形態において、軸を中心とした傾斜度が、ある特定の範囲内である場合、端
末のピッチ傾斜度は、ペイロードのピッチ傾斜度に対応する。例えば、端末および/また
はペイロードの軸が、所定の角度範囲θ内である場合、その軸に対する端末およびペイロ
ードの角度は、一致し得る。角度範囲θは、任意の値を有し得る。一部の場合において、
角度範囲θは、事前に設定されてもよく、ユーザ、管理者、またはアルゴリズムによって
、設定されてもよい。範囲の一例は、θ=±7°であり得る。別の実施例において、所定
の範囲は、θが-10°~+6°であり得る。端末および/またはペイロードの角度は、
所定の範囲内に含まれる場合、微調整が行われてもよい。この微調整は、端末のピッチ傾
斜度とペイロード(例えば、カメラ)のピッチ傾斜度との間の一対一対応を指してもよい
。一部の実施形態において、角度測定値の一対一対応が提供されてもよい。別の実施例で
は、因数または係数を使用してもよい(例えば、端末を1度動かすことが、ペイロードに
よる3度の回転をもたらす、または端末を2度動かすことが、ペイロードによる1度の回
転をもたらす)。所定の範囲内にある場合、線形関係が、端末の角度測定値とペイロード
の角度測定値との間に提供されてもよい。これは、角度対角度の制御モードであり得る。
所定の範囲は、姿勢範囲インジケータ1502に表示される第1の領域1504aに対応
し得る。
【0302】
軸の傾斜度が範囲外である場合、端末のピッチ傾斜度は、ペイロードの回転速度に対応
し得る。例えば、端末の角度が、軸を中心としてθを上回る場合、軸を中心とした端末角
度の角度は、軸を中心としたペイロードの回転速度に対応し得る。角度の傾斜度が大きい
ほど、速度が速い。代替として、速度は、傾斜角度がθを上回った後は一定であり得る。
1つの実施例において、端末のピッチ角が所定の範囲外である場合、ピッチ傾斜度は、ピ
ッチ軸を中心としたペイロードの回転速度に対応し得るか、またはピッチ軸を中心とした
ペイロードの回転速度は、一定であり得る。これは、角度対速度の制御モードであり得る
。範囲外の領域は、姿勢範囲インジケータ1502に表示される第2の領域1504bに
対応し得る。
【0303】
一部の実施形態において、端末の角度が所定の範囲内(姿勢範囲インジケータの第1の
領域に対応する)である場合、結果としてもたらされるペイロードによる動作は、端末の
角度が所定の範囲外(姿勢範囲インジケータの第2の領域に対応する)である場合に結果
としてもたらされるペイロードによる動作とは異なり得る。一部の実施形態において、所
定の範囲内に含まれることは、端末とペイロードとの間に角度の線形対応をもたらすが、
一方で所定の範囲外にある場合、ペイロードの回転速度の制御をもたらす(これは、端末
の角度に対応する場合もしない場合もある)。他の実施例において、いずれの範囲も、端
末の角度と、ペイロードの角度(すなわち、異なる規模であるが)、ペイロードの回転制
御(すなわち、異なる規模または種類のものであるが)、またはペイロードの加速度制御
との間の線形対応をもたらし得る。このため、傾斜度制御は、制御がある程度多様である
2つのインターバルに分割され得る。
【0304】
代替的な実施形態において、任意の数の制御インターバルが提供されてもよい。一部の
場合において、単一の制御インターバルのみが、本明細書に記載の制御技術のいずれかを
使用して、提供される。他の実施形態において、複数インターバル制御には、任意の数の
インターバルが含まれ得る(例えば、2、3、4、5、6、またはそれ以上のインターバ
ル)。各インターバルは、その独自の制御規則を有し得る。このため、端末の角度に基づ
いて、結果としてもたらされるペイロードの制御は、端末の角度が含まれるインターバル
に応じて異なり得る。
【0305】
ピッチ傾斜度の制御を複数のインターバルに分割することは、有利なことに、別のイン
ターバルではより実質的な回転を行いながら、1つのインターバルで微調整を行うことを
可能にし得る。例えば、2つのインターバルが提供される場合、傾斜度の小さなインター
バル内において微調整を実行することができ、一方で、より実質的な回転は、速度制御に
基づいて、容易かつ迅速に制御することができる。一部の場合において、この方法を使用
して、端末および/またはペイロードが軸を中心として回転し得る範囲を制限することが
できる。一部の場合において、微調整または異なる角度に対する異なる制御を可能にし得
る、任意の数の制御インターバルが提供されてもよい。複数インターバル制御は、任意の
回転軸に適用可能である。例えば、複数インターバル制御は、ピッチ、ロール、および/
またはヨー等、1つ、2つ、または3つの回転軸に適用可能である。1つの実施例におい
て、ユーザインターフェース1500に例示されるように、ペイロードのピッチは、端末
を介して制御され得る。姿勢範囲インジケータ1502は、ペイロードの制御に直感的に
対応するように配向され得る。例えば、垂直方向のスライダバーは、ピッチ回転の制御を
示し得る。
【0306】
ユーザインターフェース1500の端末角度インジケータ1506は、指定された回転
角度に沿った現在の端末の位置を示し得る。端末角度インジケータは、姿勢範囲インジケ
ータ1502の指定された領域1504a、1504bに含めることによって、どの制御
インターバルが、現在利用されているかを示すことができる。ペイロードインジケータは
、回転が機械的限度に達したかどうかを示すことができる。一部の場合において、第1の
領域1504aは、微調整領域を示し得、一方で第2の領域1504bは、より実質的な
回転が発生し得る場所を示してもよい。第1の領域または第2の領域内での端末角度イン
ジケータの位置は、微調整制御が利用中であるかどうか、またはより実質的な回転制御が
利用されているかどうかを示すことができる。このようにして、ユーザは、角度対角度の
制御モード(例えば、第1の領域内)または角度対速度の制御モード(例えば、第2の領
域内)にあるかどうかを便宜的に知ることができる。
【0307】
一部の場合において、主回転軸は、それぞれ、端末姿勢および角度範囲インジケータに
よって制御され得る、および/または示され得る。一部の場合において、主軸の他に、副
回転軸を中心としたペイロードの運動が提供されてもよい。ユーザインターフェース15
00は、二次角度方向インジケータ1508を有し得る。
【0308】
一部の場合において、1つ、2つ、または3つの主回転軸が提供されてもよい。主軸は
、その軸を中心とした対応する端末の角度によって、直接的に制御される、任意の回転軸
を含み得る。主軸は、その主回転軸を中心とした位置または制御の種類を示す、ユーザイ
ンターフェース上の姿勢範囲インジケータを任意に含んでもよい。一部の場合において、
0、1、または2個の副回転軸が提供されてもよい。
【0309】
任意に、主回転軸を中心としたペイロードの運動は、キャリアによって行われ得る。一
部の実施形態において、主回転軸を中心としたペイロードの運動は、可動物体の運動、ま
たはキャリアおよび可動物体による動きの組み合わせによって行われてもよい。副回転軸
を中心としたペイロードの運動は、可動物体によって行われ得る。一部の実施形態におい
て、副回転軸を中心としたペイロードの運動は、キャリアの運動、またはキャリアおよび
可動物体による動きの組み合わせによって行われてもよい。
【0310】
1つの実施例において、主回転軸は、ロール軸であり得る。二次回転角度は、ヨー軸で
あってもよい。これは、可動物体(例えば、航空機)のヨー運動を用いることによって、
実現することができる。回転軸に沿った端末の回転が、ある特定の角度範囲βを上回る場
合、角度は、ヨー軸を中心として回転を開始し得る。角度範囲βは、端末の意図的なピッ
チ回転によって引き起こされる不要なロール回転を防ぐ、デッドゾーンと称され得る。回
転の速度は、ロール軸を中心とした回転角度に比例し得るか、または一定であってもよい
。例えば、β=±15°のとき。二次角度方向インジケータ1508を使用して、副軸を
中心としてペイロードが移動している方向を示すことができる。例えば、二次角度方向イ
ンジケータは、矢印であり得る。右下の矢印は、ペイロード(キャリアおよび/または可
動物体を介して)が、ヨー軸を中心として左向きに回転していることを示し得、左下の矢
印は、ペイロードが、ヨー軸を中心として右向きに回転していることを示し得る。任意に
、インジケータに対応するそのような方向は、切り替えることができる。一部の場合にお
いて、インジケータは、副軸を中心としたそのような回転が、一定速度で発生しているこ
とを示し得る。
【0311】
図16は、端末に表示され得るユーザインターフェースの別の実施例を示す。端末のデ
ィスプレイは、ユーザインターフェース1600を示し得る。一部の場合において、ユー
ザインターフェースは、タッチスクリーン上に提供されてもよい。ユーザインターフェー
スは、複数の回転軸に関する制御のための選択肢を示し得る。
【0312】
ユーザインターフェース1600は、複数のビジュアルセレクタを有し得る。ビジュア
ルセレクタは、異なる回転軸のオン/オフセレクタ1601a、1601bであってもよ
い。例えば、複数のオン/オフボタンが提供されてもよい。ビジュアルセレクタは、本明
細書の他の箇所に記載のように、端末によるペイロード、キャリア、および/または可動
物体の制御をオンまたはオフにすることができる。例えば、第1のビジュアルセレクタ1
601aがオンの位置にある場合、ピッチ軸を中心とした端末の回転が検出され、これを
使用してペイロードのピッチ回転を制御することができる。第1のビジュアルセレクタが
オフの位置にある場合、端末のピッチ角の調整が、結果としてペイロードのピッチ角に影
響を及ぼすことはない。第2のビジュアルセレクタ1601bがオンの位置にある場合、
ヨー軸を中心とした端末の回転が検出され、それを使用してペイロードのヨー回転を制御
することができる。ビジュアルセレクタがオフの位置にある場合、端末のヨー角の調整が
、結果としてペイロードのヨー角に影響を及ぼすことはない。ボタンは、ユーザがボタン
に接触するか、またはそれを選択するにとによってオンまたはオフにすることができる。
一部の場合において、ビジュアルセレクタのうちの1つだけが、一度にオンの位置になり
得る(すなわち、ペイロードの1つの回転軸のみを、一度に制御することができる)。代
替として、複数のビジュアルセレクタを、同時にオンの位置にすることができる(すなわ
ち、ペイロードの複数の回転軸を、一度に制御することができる)。一部の場合において
、1つの回転軸は、端末の角度の調整が、端末がどのように動かされるかに関係なく、1
つの回転軸に関してのみペイロードに影響を及ぼすように、制御され得る。代替として、
2つまたは3つの回転軸は、端末の角度の調整が、それぞれ、2つまたは3つの角度に関
してペイロードに影響を及ぼすように、制御され得る。
【0313】
ユーザインターフェース1600は、複数の姿勢範囲インジケータ1602a、160
2bを示し得る。姿勢範囲インジケータは、スライダバーであってもよい。スライダバー
は、異なる方向で配向されてもよい。スライダバーは、回転軸を反映するように直感的な
方式で配向され得る。例えば、垂直方向に配向されるスライダバー1602aは、ピッチ
軸を中心とした運動を制御し得、一方で、水平方向に配向されるスライダバー1602b
は、ヨー軸を中心とした運動を制御し得る。任意に、ロール軸を中心とした制御を示す、
曲線のスライダバーが示されてもよい。
【0314】
姿勢範囲インジケータは、第1の領域1604a、1604c、および第2の領域16
04b、1604dを有し得る。第1および第2の領域は、本明細書の他の箇所に記載さ
れる特徴を有し得る。
【0315】
姿勢範囲インジケータ1602a、1602bはまた、ペイロードの姿勢の視覚インジ
ケータ1606a、1606bを含み得る。端末角度インジケータ1606a、1606
bは、姿勢範囲インジケータに沿ったいずれの位置に表示されてもよい。端末角度インジ
ケータは、対応する姿勢範囲インジケータの回転軸に関する端末の角度に対応し得る。例
えば、姿勢範囲インジケータが、ペイロードおよび/または端末のピッチ角を示す場合、
端末角度インジケータは、ペイロードおよび/または端末のピッチ角を示し得る。姿勢範
囲インジケータが、ペイロードおよび/または端末のヨー角を示す場合、端末角度インジ
ケータは、ペイロード および/または端末のヨー角を示し得る。姿勢範囲インジケータ
が、ペイロードおよび/または端末のロール角を示す場合、端末角度インジケータは、ペ
イロードおよび/または端末のロール角を示し得る。スライダバーに沿った端末角度イン
ジケータの位置は、角度範囲に関するペイロードおよび/または端末の相対角度を示し得
る。
【0316】
端末角度インジケータ1606a、1606bは、姿勢範囲インジケータの1つ以上の
制御インターバル1604a、1604b、1604c、1604dの範囲内であり得る
。複数の姿勢範囲インジケータが提供される場合、端末角度インジケータは、角度対角度
の制御領域内および/または角度対速度の制御領域内に含まれ得る。一部の場合において
、端末角度インジケータは、複数の回転軸を中心とする角度対角度の制御領域内、複数の
回転軸を中心とする角度対速度の制御領域内、または複数の回転軸にわたる角度対角度の
制御領域と角度対速度の制御領域との組み合わせの範囲内に含まれ得る。
【0317】
本明細書に記載のいずれのステップも、プロセッサを利用して行われ得る。例えば、分
析、決定、計算、表示、および/または信号処理のステップは、プロセッサを利用して行
われ得る。プロセッサは、コンピュータ可読媒体に従って、ステップを実行し得る。コン
ピュータ可読媒体は、1つ以上のステップを行うためのコード、論理、またはプログラム
命令を含み得る有形的および/または非一時的なコンピュータ可読体を含み得る。プロセ
ッサは、任意の物体もしくは環境(例えば、ペイロード、キャリア、可動物体、外部物体
、端末、クラウド)、または物体の組み合わせで実装され得る。
【0318】
本明細書に引用される全ての参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれ
る。本開示を、限定された数の実施形態に関して記載したが、本開示の利益を得る当業者
であれば、本明細書に開示される説明の範囲から逸脱することのない他の実施形態を提案
および達成することができることを理解するであろう。
【0319】
本発明の好ましい実施形態が、本明細書に示され、説明されたが、そのような実施形態
が例としてのみ提供されることは、当業者には明らかであろう。ここで、当業者が、多数
の変化形、変更、および置換を、本発明から逸脱することなく想定するであろう。本明細
書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替手段が、本発明の実施において採用
され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの
特許請求の範囲に含まれる方法および構造、ならびにそれらの等価物が、それによって包
含されることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12a
図12b
図12c
図12d
図13
図14
図15
図16