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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】車両ドア低速開放装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 5/00 20170101AFI20221018BHJP
   E05F 7/00 20060101ALI20221018BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20221018BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
E05F5/00 A
E05F7/00 G
B60J5/04 K
B60J5/00 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020096004
(22)【出願日】2020-06-02
【出願変更の表示】U 2020600066の変更
【原出願日】2019-04-10
(65)【公開番号】P2021067171
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】107205531
(32)【優先日】2018-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】520145621
【氏名又は名称】チェン,パイ-ツォウ
【氏名又は名称原語表記】CHEN,PAI-CHOU
【住所又は居所原語表記】No.369,Sec.1,Liouying Rd.,Liouying Dist.,Tainan City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チェン,パイ-ツォウ
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207017828(CN,U)
【文献】実開平03-008277(JP,U)
【文献】実開昭57-029659(JP,U)
【文献】特開昭57-015784(JP,A)
【文献】実開昭56-161068(JP,U)
【文献】特開2020-180487(JP,A)
【文献】西独国特許出願公開第03546009(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0318743(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02682547(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 5/00
E05F 7/00
B60J 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一種の車両への設置に適した車両ドア低速開放装置であり、前記車両は、車体と、前記車体に枢動可能に接続された車両ドアを含み、前記車体は、前記車両ドアに隣接する第1取り付け部を含み、前記車両ドアは、前記第1取り付け部に隣接する第2取り付け部を含み、前記車両ドア低速開放装置は、ピボットユニット、可動スイングアーム、制限機構およびダンピングユニットを含み、
前記ピボットユニットは、前記車体の前記第1取り付け部に配置するのに適した固定ブラケットを含み、
前記可動スイングアームは、一端が前記固定ブラケットにスイング可能に接続され、一端が前記車両ドアの前記第2取り付け部に移動可能に突き出して、前記可動スイングアームには、2つの間隔を置いた制限面があり、前記固定ブラケットに隣接する一端から前記固定ブラケットから離れた他端までの前記制限面の1つは、車両ドア閉鎖面部、ダンパー面部および車両ドア開放面部を順に有し、
前記制限機構は前記可動スイングアームの前記ダンパー面部に移動可能に配置され、前記制限面を調整および突出させて抵抗を生成し、
前記ダンピングユニットは、前記車両ドアの前記第2取り付け部に配置され、前記可動スイングアームのスイング抵抗を提供するのに適し、
前記ダンピングユニットは、回転可能であり、前記可動スイングアームの前記制限面に対して可動的に弾性的に押し付けられることができる2つのローラーを含み、前記車体に対して前記車両ドアが開くと、前記ダンピングユニットが移動し、前記可動スイングアームを駆動して前記固定ブラケットに対して回転し、同時に、これらのローラーもこれらの制限面に沿って回転し、前記制限機構に移動して隣接すると、前記制限機構によってブロックされ、前記車両ドアの開放速度が遅くなることを特徴とする、車両ドア低速開放装置。
【請求項2】
前記ピボットユニットの前記制限機構は、前記制限面の前記ダンパー面部と連通するネジ穴と、前記ネジ穴に移動可能にねじ込まれた阻止ネジとを有し、前記阻止ネジは丸い端の止めネジであり、対応する前記ダンパー面部から調整可能に突出することができ、対応する前記ローラーを阻止するために使用できる第1円弧凸面を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の車両ドア低速開放装置。
【請求項3】
前記ピボットユニットの前記制限機構は、前記制限面の前記ダンパー面部と連通するネジ穴、前記ネジ穴に移動可能にねじ込まれた阻止ネジ、および前記ダンパー面部の1つに弾性的に配置され、前記阻止ネジの外側に対応する可撓性片を有し、前記可撓性片は、対応する前記ダンパー面部より突出し、対応する前記ローラーの第2円弧凸面をブロックするために使用でき、前記阻止ネジが移動すると、前記可撓性片は前記阻止ネジの押し付けにより外向きの突出範囲を調整および変更できることを特徴とする、請求項1に記載の車両ドア低速開放装置。
【請求項4】
前記ピボットユニットの前記制限機構には、前記制限面の前記ダンパー面部と連通するネジ穴と、前記ダンパー面部の1つにスイング可能に配置された阻止片と、前記阻止片を対応する前記ダンパー面に配置し、前記ネジ穴に移動可能にねじ込まれる阻止ネジと、前記阻止ネジが通過し、前記阻止片と反対側の前記ダンパー面部の間に配置されている調整ワッシャーとを有し、前記阻止片には、対応する前記ダンパー面部を調整可能に突出し、前記ローラーの対応する第3円弧凸面を阻止するために使用でき、前記阻止ネジの動きと前記調整ワッシャーのパッドによって、前記阻止片は上向きの突出高さを調整および変更し、さまざまな抵抗を生成できることを特徴とする、請求項1に記載の車両ドア低速開放装置。
【請求項5】
前記ダンピングユニットには、前記可動スイングアームの弾性圧力をそれぞれ調整するために使用できる2つの調整ネジも含まれていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両ドア低速開放装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の車両ドア低速開放装置である。
【背景技術】
【0002】
一般車両の運転者または同乗者は、車両ドアを開く前に、車両の後方を観察して、車両ドアが完全に開く前に車または人が誰もいないことを確認する必要がある。しかし、車両ドアを開ける運転者または同乗者は、個人の癖、不安、恍惚、気晴らしのために側方や後方の状態に注意を払っておらず、車両ドアを完全に開くことが多く、その結果、後方から接近してきた人々と車両はうまく反応せず、激しく衝突し、しばしば多くの死傷者と財産の損失を引き起こす。現在のところ、宣伝、教育、厳罰を除いて、不適切な運転による事故を防ぐための効果的な対策や手法がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、自由に抵抗を調整し、二段階の車両ドア開放を強制的にすることができる車両ドアの低速開放装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は車両ドアの低速開放装置を提供する。
本発明は一種の車両への設置に適した車両ドア低速開放装置であり、車両は、車体と、車体に枢動可能に接続された車両ドアを含む。車体は、車両ドアに隣接する第1取り付け部を含み、車両ドアは、第1取り付け部に隣接する第2取り付け部を含む。車両ドア低速開放装置は、ピボットユニットおよびダンピングユニットを有する。
ピボットユニットは、固定ブラケット、可動スイングアーム、および制限機構を備えている。
固定ブラケットは、車体の最初の取り付け部分に配置するのに適している。
可動スイングアームは、一端が固定ブラケットにスイング可能に接続され、一端が車両ドアの第2取り付け部に移動可能に突出している。可動スイングアームには、2つの間隔を置いた制限面があり、固定ブラケットに隣接する一端から固定ブラケットから離れた他端までの制限面の1つは、車両ドア閉鎖面部、ダンパー面部および車両ドア開放面部を順に有する。
制限機構は可動スイングアームのダンパー面部に移動可能に配置され、制限面を調整および突出させて抵抗を生成する。
ダンピングユニットは、車両ドアの第2取り付け部に配置され、可動スイングアームのスイング抵抗を提供するのに適している。また、ダンピングユニットは、回転可能であり、可動スイングアームの制限面に対して可動的に弾性的に押し付けられることができる2つのローラーを含む。車体に対して車両ドアが開くと、ダンピングユニットが移動し、可動スイングアームを駆動して固定ブラケットに対して回転し、同時に、これらのローラーもこれらの制限面に沿って回転し、制限機構に移動して隣接すると、制限機構によってブロックされ、車両ドアの開放速度が遅くなる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ピボットユニットおよびダンピングユニットの設計により、車両ドアを開ける人が車両ドアを開くときに適切な量の抵抗を提供して、車両ドアが素早く開かれて事故を引き起こすのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1実施形態が、車体と車両ドアとの間に設置するのに適していることを示す、車両ドアが開いた状態の部分斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態の構成を示す立体分解図である。
図3】本発明の第1実施形態が、車体と車両ドアとの間に設置されるのに適していることを示す、車両ドアが閉じている場合の部分切り取り上面図である。
図4】本発明の第1実施形態が、車体と車両ドアとの間に設置するのに適していることを示す、車両ドアが閉じられている状態の部分側断面図である。
図5】本発明の車両ドアが小さな角度で開いていると即時にブロックされていることを示す、図4と同様の側面図である。
図6】本発明の車両ドアが開いていることを示す、図3と同様の平面図である。
図7】本発明の第2実施形態が、車体と車両ドアとの間に設置するのに適していることを示す、車両ドアが閉まっている状態の部分側断面図である。
図8】本発明の第3実施形態が、車体と車両ドアとの間に設置するのに適していることを示す、車両ドアが閉まっている状態の部分側断面図である。
図9】本発明の第4実施形態が、車体と車両ドアとの間の設置に適していることを示す、車両ドアが閉まっている状態の部分側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明を詳細に説明する前に、以下の説明では、同様の部品は同じ番号で示されていることに留意されたい。
【0008】
図1を参照すると、本発明の車両ドア低速開放装置2の第1実施形態は、車両1への設置に適している。車両1は、車体11と、車体11に枢動可能に接続され得る車両ドア12とを含む。車体11は、車両ドア12のピボットジョイントに隣接する第1取り付け部111を含み、車両ドア12は、第1取り付け部111に隣接する第2取り付け部121を含む。
【0009】
図2図3、および図4を参照すると、車両ドアの低速開放装置2は、車体11と車両ドア12との間に設置するのに適しており、ピボットユニット3およびダンピングユニット4を含む。
【0010】
ピボットユニット3は、固定ブラケット31、可動スイングアーム32および制限機構33を含む。固定ブラケット31は、車体11の第1取り付け部111に固定配置するのに適している。可動スイングアーム32は、長尺のロッド本体であり、固定ブラケット31に揺動可能に連結されたピボットエンド321と、車両ドア12の第2取り付け部121に移動可能に挿入するダンパー部322と、ダンパー部322のピボットエンド321から離れた端部に設けられ、第2取り付け部121から離れないように規制された停止端部323とを順次有している。可動スイングアーム32は、ダンパー部322の両側に間隔をあけて形成された、互いに反対する側面を有する2つの制限面324をさらに有する。1つの制限面324は、ピボットエンド321の一端から停止端部323の一端に接続され、車両ドア閉鎖面部325、ダンパー面部326、および車両ドア開放面部327を順に有する。
本発明の第1実施形態では、制限面324の1つのダンパー面部326は、車両ドア閉鎖面部325に隣接する側から車両ドア開放面部327に隣接する側までに1つの制限面324に向かって徐々に傾斜する。
【0011】
制限機構33は、可動スイングアーム32に移動可能に設置され、車両ドア閉鎖面部325に接続されたダンパー面部326の一側は、制限面324を超えて突出するように自由に調整して抵抗を発生させることができる。制限機構33は、ダンパー面部326に連通するネジ穴331と、ネジ穴331に移動可能に螺合される阻止ネジ332とを有する。阻止ネジ332は、一端に凸状の端部が丸みを帯びた丸め止めネジであり、一端の表面に形成され、対応するダンパー面部326を調整可能に延長するように突出する第1円弧状凸面333および、もう一方の端部の表面に形成され、ドライバーが回転を制御するために挿入するのに適する内部六角穴334を有する。第1実施形態のネジ穴331は、車両ドア開放面部327に向かって徐々に傾斜しているため、ネジ穴331に螺合された阻止ネジ332も比較的斜めに移動する。
【0012】
ダンピングユニット4は、可動スイングアーム32のスイング抵抗を提供するために、車両ドア12の第2取り付け部121に設けられ、適合されている。ダンピングユニット4は、第2取り付け部121に配置されるように適合され、可動スイングアーム32が移動可能に挿入できる穿孔411の取り付けシート41と、取り付けシート41に配置され、可動スイングアーム32の両側にそれぞれ配置された2つのローラーシート42と、それぞれローラーシート42に取り付けられ、可動スイングアーム32の制限面324に移動可能に弾性的にクランプされる2つのローラー43と、取り付けシート41とローラーシート42との間に設置された2つの弾性部材44とを有する。弾性部材44は、ローラーシート42を押圧して、ローラー43を可動スイングアーム32に向けて付勢する弾性力を付与するためにそれぞれ使用される。
【0013】
ダンピングユニット4は、車両ドア12が車体11に対して回転して開閉すると移動し、可動スイングアーム32を駆動して固定ブラケット31に対して回転させ、同時に、ローラー43も制限面324に沿って回転する。通常、図3、4に示すように、車両ドア12が閉じられた状態では、ローラー43は、それぞれ車両ドア閉鎖面部325上の非開放位置にある。運転者や乗客などの車両ドア開閉者が車両ドアを開けたい場合、車両ドア12が外側に押されている限り、車両ドア12は車体11に対して回転し、約15度の小さな角度を開くと、図5に示すように、ローラー43は、それぞれ車両ドア閉鎖面部325とダンパー面部326との間のゆっくり開いた車両ドア位置に移動する。阻止ネジ332から外側に突出し、相対的に抵抗を生成する第1円弧凸面333によって阻止され、車両ドア12がスムーズに直接に開くのを妨げることができる。これにより、車両ドアを開ける人に観察側の後ろに車があるかどうかに注意を払い、車両ドア12を押し続けるかどうかを判断することができる。これは、車両ドア12の開放速度を遅くし、車両ドア12があまりにも速く開けられることを回避することにより、後部自動車が車両ドア12に衝突するのを防ぐことができる。車両ドアを開ける人が側面の後ろに車両がないと判断すると車両ドア12をより大きな力で押して離すことができ、ローラーが第1円弧凸面333をスライドさせることができる。図6に示すように、車両ドア開放面部327の完全に開いた位置に移動し、車両ドア12を最大角度まで開くことができる。また、車両ドアを閉める際は、上記の逆の手順であれば、スムーズに車両ドア12を閉めることができる。
【0014】
第1実施形態は、制限機構33の阻止ネジ332を回転させることによって、阻止ネジ332の第1円弧凸面333の突出に対応するダンパー面部面326の位置を調整でき、このようにして、車両ドア12を開いたときの抵抗を変えることができることに言及する価値がある。したがって、第1実施形態の抵抗調整可能な設計によって、より良い使用効果を有するために様々な車両ドアを開く力のユーザーに広く適用することができる。また、ダンパー面部326と制限機構33の傾斜設計により、ローラー43をスムーズに転動させることができるだけでなく、車両ドアを開く際の抵抗を大きくし、車両ドアを閉じる際の抵抗を小さくすることができる。
【0015】
図7を参照すると、車両ドア低速開放装置2の第2実施形態の構造は、第1実施形態と実質的に同じであり、その違いは、制限機構33の構造が異なることである。制限機構33も対応するダンパー面部326に弾性力を有することである。そして、阻止ネジ332の第1円弧凸面333外側の可撓性片335に対応する。可撓性片335は、突出して対応するダンパー面部326を有し、対応するローラー43の第2弧状凸面336をブロックするために使用することができる。そして、可撓性片335の第2円弧凸面336は、対応する阻止ネジ332に接触する部位から、それぞれ、車両ドア閉鎖面部325および車両ドア開放面部327に向かって一方の制限面324の方向に徐々に傾斜している。抵抗を調整するとき、可撓性片335は、阻止ネジ332の動きと共に阻止ネジ332によって押され、外向きに突出する広さを変更することができ、抵抗を調整し、ユーザーに選択肢を提供するために使用できる。
【0016】
図8を参照すると、車両ドア低速開放装置2の第3実施形態の構造は、第1実施形態と実質的に同じである。その違いは、制限機構33の構造が異なる。制限機構33は、対応するダンパー面部326上に揺動可能に配置され、阻止ネジ332によって所定の位置にロックされる阻止片337と、阻止ネジ332が通過するのに供し、阻止片337と対応するダンパー面部326との間に設置される調整ワッシャー338と、をさらに有する。
阻止片337は、対応するダンパー面部326を伸びるように調整することができ、対応するローラーを阻止するために使用することができる第3円弧凸面339を有する。そして、阻止片337の第3円弧凸面339は、対応する阻止ネジ332に接触する部位から、それぞれ、車両ドア閉鎖面部325および車両ドア開放面部327に向かって一方の制限面324の方向に徐々に傾斜している。抵抗を調整するとき、阻止ネジ332の移動および調整ワッシャー338のパッドが調節されることに伴って、阻止片337を調節して外向きに突出する高さを変えることができる。それにより、ユーザーに別の選択肢を提供することができる。なお、調整ワッシャー338は、1本に限定されるものではなく、実際の需要に応じて2本、3本等とすることができる。
【0017】
図9を参照すると、本発明の車両ドア低速開放装置2の第4実施形態の構造は、第1実施形態と実質的に同じであり、違いは、ダンピングユニット4の構造が異なることである。ダンピングユニット4は、可動スイングアーム32に対する弾性部材44の弾性圧力を調整するために使用することができる2つの調整ネジ45をさらに含み、それは抵抗を調整し、ユーザーに別の選択肢を提供することができる。もちろん、第4実施形態は、第2および第3実施形態にも適用可能であり、ここでは説明しない。
【0018】
要約すると、ピボットユニット3およびダンピングユニット4の設計により、本発明の車両ドア低速開放装置2は、車両ドア12を開くときに抵抗を形成して、車両ドア12が迅速に開かれるのを回避することができる。車両ドアを開ける人は、後ろに車が存在するかどうかを確認するだけでなく、後方から接近してきた車を発覚して回避することもできるため、運転の安全性を向上させ、事故発生の可能性を減らすことができ、本発明の目的を実際に達成できる。
【0019】
本発明は実際に所望の機能および目的を達成することができ、当業者が上記詳細な記述に基づいて実施することが可能であるため、上記の実施例より、同等の構造における変化は、依然として本発明の権利の範囲から逸脱していない。即ち、本発明に関連する同じ創造的な精神において行われた変更または改変は、本発明の保護の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0020】
1 車両
11 車体
111 第1取りけ付部
12 車両ドア
121 第2取り付け部
2 車両ドア低速開放装置
3 ピボットユニット
31 固定ブラケット
32 可動スイングアーム
321 ピボットエンド
322 ダンパー部
323 停止端部
324 制限面
325 車両ドア閉鎖面部
326 ダンパー面部
327 車両ドア開放面部
33 制限機構
331 ネジ穴
332 阻止ネジ
333 第1円弧凸面
334 内六角穴
335 可撓性片
336 第2円弧凸面
337 阻止片
338 調整ワッシャー
339 第3円弧凸面
4 ダンピングユニット
41 取り付けシート
42 ローラーシート
43 ローラー
44 弾性部材
45 調整ネジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9