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特許7160538排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法
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  • 特許-排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/304 20060101AFI20221018BHJP
   B08B 9/043 20060101ALI20221018BHJP
   B08B 9/049 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
E03C1/304
B08B9/043 433
B08B9/049 495
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018018941
(22)【出願日】2018-02-06
(65)【公開番号】P2019137969
(43)【公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】594198536
【氏名又は名称】株式会社シンショー
(74)【代理人】
【識別番号】100062328
【弁理士】
【氏名又は名称】古田 剛啓
(74)【代理人】
【識別番号】100146020
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 善光
(72)【発明者】
【氏名】正月谷 聡
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特許第4231488(JP,B2)
【文献】実開昭62-129474(JP,U)
【文献】登録実用新案第3085078(JP,U)
【文献】特開2003-184151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/12- 1/33
B08B 1/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル6の中にある中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、洗浄ホース5中を送られて来る高圧温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に前進力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で固まった油脂分を溶解し除去することを特徴とする厨房用排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法。
【請求項2】
ノズル6を貫通支承した中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、洗浄ホース5中を送られて来る高圧温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に前進力及び回転力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で固まった油脂分を溶解し除去することを特徴とする厨房用排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法。
【請求項3】
ノズル6を支承した中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、洗浄ホース5中を送られて来る水温40℃以上圧力8MPa以上の温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に前進力及び回転力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で固まった油脂分を溶解し除去することを特徴とする厨房用排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、レストランや一般家庭などの厨房等の排水管の内部に硬く固まった油脂分を容易に除去することができる除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、レストランや一般家庭などの厨房の排水管の内部には、食物などの油脂分が付着して堆積し、それをそのまま放置すると大きくて硬く固まった塊状となり、排水不良の原因となる。排水不良は、排水の逆流などの問題を誘発するので迅速かつ確実に解決する必要がある。
【0003】
本出願人は、これまでに排水管の内部を洗浄する装置を数多く開発してきた(例えば、特許文献1参照)。この文献に記載の装置は、排水管の内部に洗浄ホースを挿入し、その先端部のノズルから水を噴射し、その噴射圧力で当該排水管の内部に堆積した堆積物を除去するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第4231488号公報
【文献】特開2001-269638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人が先に開発した装置は、高圧水の噴射によって排水管の内部に堆積した堆積物を効果的に除去することができるという大きな利点を持つ。しかし、排水管の内部で硬く固まった油脂分は水の噴射での除去は困難であるため、単一の穴噴射の特殊ノズルを使い工業用内視鏡で確認しながら狙い撃ちして除去しており、噴射圧力を高く設定する必要がある。そのため、排水管が老朽化していると、その高い噴射圧力によって当該老朽化している排水管が損傷してしまうという問題がある。
【0006】
また、排水管内で硬く固まった油脂分の塊が大きい場合、その大きい塊の状態で排水管から除去された油脂塊は、排水管のエルボー部分に引っ掛かり易く、従って、そのエルボー部分が詰まってしまうといった二次的被害の問題もある。その場合、詰まった油脂分を、排水管を損傷させることなく回収するという、洗浄とは異なる別の工程が必要となり、全体として、油脂分の除去作業が極めて厄介になるといった問題が発生する。
【0007】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、排水管の内部に硬く固まって堆積した油脂分を確実かつ容易に除去して外部に排出させることができる除去方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
図1図2図3を参照して説明する。請求項1に記載の排水管内部の油脂分の除去方法は、ノズル6と一体に構成した中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、洗浄ホース5中を送られて来るところの排水管内部で固まった油脂分の融点よりも高い温度の高圧温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に前進力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で硬く固まった油脂分を溶解し除去する方法である。
【0009】
図1図2図3を参照して説明する。請求項2に記載の排水管内部の油脂分の除去方法は、ノズル6を回動可能に貫通支承した中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、洗浄ホース5中を送られて来るところの排水管内部で固まった油脂分の融点よりも高い温度の高圧温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に前進力及び必要に応じ回転力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で硬く固まった油脂分を溶解し除去する方法である。
【0010】
請求項3に記載の排水管内部の油脂分の除去方法は、ノズル6を回動可能に貫通支承した中心筒部6cの後端に折曲可能且つ耐伸縮性洗浄ホース5を連結し、コック7を介して洗浄ホース5中を送られて来るところの水温40℃以上で且つ圧力8MPa以上の高圧温水を、中心筒部6c及びノズル6内に設けた送液路を介してノズル6外面の噴射孔6aから噴出させてノズル6に少なくとも前進力を与えると共に、人手により洗浄ホース5を前後移動させて、エルボー部分Pを含む排水管P内を前進後退させ、ノズル6の噴射孔6aから出る高圧温水によりエルボー部分Pを含む排水管P内部で硬く固まった油脂分を溶解し除去する方法である。
【0011】
そして、ノズル6から噴射される温水Hで前記油脂分Fを溶解して除去する。なお、温水を「40℃以上」の温度に設定したのは、一般的な油脂の融点が50℃前後であるためである。温水に作用させる圧力を「8MPa以上」としたのは、本出願人のこれまでの実務上の経験によるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び2に記載の排水管内部の油脂分の除去方法は、ノズル6から噴射される温水Hで、排水管Pの内部で硬く固まった塊状の油脂分Fを溶解して容易に除去することができる。
【0013】
すなわち、油脂分Fを、ノズル6から噴射される温水Hの油脂分Fの融点よりも高い温度で溶解して排水管Pから除去すると共に、その噴射圧力によっても排水管Pから除去することができる。また、溶解して排水管Pから除去された液状の油脂分Fは、塊状の油脂分Fとは異なり、排水管内部のエルボー部分Pなどに引っ掛かることがない。従って、温水Hと共に排水管Pの外部に円滑に排出させることができる。
【0014】
請求項3に記載の排水管内部の油脂分の除去方法は、主として、排水管Pの内部で硬く固まった塊状の油脂分Fを除去するものであり、少なくとも、水温40℃以上で且つ圧力8MPa以上の高圧温水を供給できる洗浄機本体2、洗浄機本体2と接続する延長ホース8と、洗浄ホース5の先端部に取り付けられ、洗浄機本体2から供給された温水Hを排水管Pの内部に噴射するノズル6と、延長ホース8と洗浄ホース5との間に設けられ、温水Hの通過を制御するコック7とを備えるので、請求項1に記載の発明と同様に、ノズル6から噴射される温水Hで、排水管Pの内部で硬く固まった塊状の油脂分Fを溶解して除去することができる。
【0015】
また、加圧機3で8MPa以上の圧力を作用させた水を加熱器4によって40℃以上に加熱するので、排水管Pの内部で硬く固まった塊状の油脂分F1を確実に溶解しつつ、ノズル6から温水Hを勢いよく噴射させることができ、この噴射圧力によっても排水管Pに堆積した油脂分Fを溶解しながら除去することができる。排水管Pから除去した液状の油脂分Fは、ノズル6から供給される温水Hと共に外部に円滑に排出することができる。
【0016】
なお、このノズル6は噴射反力によって回転させれば、温水Hを排水管Pの内部の全周に均等に供給することができる。従って、例えば、排水管Pが略水平方向に配置されている場合、油脂分Fは排水管Pの内部の上側に硬い塊を生成し易いが、この排水管Pの内部の上側部分に硬い塊を生成している油脂分Fにも温水Hを供給することができる。そのため、排水管Pの内部に堆積した全ての油脂分Fを確実に溶解して除去することができる。
【0017】
さらに、コック7を設けたことにより、それを開閉することで温水Hを自在に供給し、また、自在に停止することができる。なお、ノズルの前進速度は、洗浄ホース5を手で操作することによって行うことができる。従って、例えば、油脂分Fの堆積量が多い場合には前進速度を抑え、当該油脂分Fに温水Hを長時間、当てて確実に溶解させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法の実施形態を示す正面構成図である。
図2図1に示す排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法の使用状態を示す正面構成図である。
図3図3の一部概略拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法の実施形態を、図1乃至図3に示す。この排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法は、レストランや一般家庭などに設けられた排水管Pの内部で、主として、硬く固まった塊状の油脂分Fを除去するためのものであり、加圧機3、加熱器4、延長ホース8、洗浄ホース5、ノズル6、およびコック7を備える。
【0020】
延長ホース8は、洗浄機本体2に接続され、洗浄機本体2から供給される温水Hを下流側(ノズル6)に供給する。洗浄ホース5は、洗浄機本体2に延長ホース8を介して接続され、加熱器4から供給される温水Hを下流側に供給する。
【0021】
ノズル6は、洗浄ホース5の先端部に取り付けられ、加熱器4から供給された温水Hを排水管Pの内部に高圧状態で噴射する。このノズル6には、高圧の温水Hを後方や必要に応じ周方向に向け且つ中心筒部6cの仮想中心線に対して噴射孔6aの仮想中心線が交差しない方向に噴射する噴射孔6aが複数設けられ、当該ノズル6はその噴射反力で前進および必要に応じ回転するように構成される。また、ノズル6の先端部には適当な構造例えば蛇腹状の構造を有するガイド部6bを設け、排水管Pの内部におけるノズル6の前進移動をガイドさせている。
【0022】
コック7は、延長ホース8と洗浄ホース5との間に設けられ、それに設けたハンドル7aを操作することによって、温水Hを通過させ、停止させる。
【0023】
本実施形態による排水管内部に硬く固まった油脂分の除去装置1は、次のように使用することができる。まず、先端部にノズル6が取付けられた洗浄ホース5を排水管Pの内部に挿入する。このとき、コック7は閉じた状態としておく。これと前後して、供給ライン9から常温の水を加圧機3及び加熱器4よりなるところの洗浄機本体2に供給し、その加圧機3によって所定の圧力(例えば8MPa)を作用させる。
【0024】
加熱器4は、コック7のハンドル7aを回して水が流れることで、油脂分Fの融点よりも高い温度(例えば50℃)に加熱を始める。コック7を、そのハンドル7aを回して開き、温水Hを、延長ホース8、コック7および洗浄ホース5を通してノズル6から排水管Pの内部に所定の圧力で噴射させる。
【0025】
なお、ここでは、温水の温度を50℃とし、圧力を8MPaとしているが、圧力の上限は、例えば12MPaとし、この上限圧力で効果が乏しい場合は温水の温度を徐々に上げることもできる。
【0026】
この噴射の反力によって、ノズル6は前方に前進(自走)すると共に必要に応じ回転する。この際、洗浄ホース5を手操作してノズル6の前進速度を調整することができる。ノズル6から噴射された温水Hは、排水管Pの内部に硬く固まって堆積した油脂分Fに当たり、その油脂分Fは当該温水Hの高い温度(油脂分Fの融点より高い温度)によって溶解して液状となって除去される。排水管Pから除去された液状の油脂分Fは、連続して供給される温水Hと共に排水管Pを流れ、その出口から外部に排出される。このようにして、ノズル6が所定箇所に達するまで温水Hを供給し続け、排水管Pの内部に硬く固まって堆積した油脂分Fを溶解して除去し、排水管Pの外部に排出する。
【0027】
なお、このノズル6は進行方向と逆の方向に温水を噴射し、その反力によって排水管の中を自走するものであるが、前述したように、洗浄ホース5を、手操作で引いたり離したりすることによってノズル6を往復させることもできる。こうすることによって、噴射された温水Hによる衝撃力を油脂塊に繰り返し与えることができる。
【0028】
また、このノズル6をその噴射孔6aから噴射する温水Hによって必要に応じ回転することにより、回転するノズル6は、回転しない固定式ノズルと比較して油脂分Fを短時間で効率的に除去することができる。その理由は、この回転するノズル6は、固定式ノズルよりも単位時間当たりにおける油脂分Fに対する衝撃力付与回数が多く、また、排水管Pの内部に渦巻き温水流を発生させることができ、それを排水管Pの全周に作用させるからと考えている。
【0029】
従って、ノズル6を回転させる装置1にすれば、排水管Pの内部の周方向の上下左右のあらゆる箇所に堆積している油脂分Fに温水Hの温度を作用させることができる。従って、油脂分Fを効率的かつ確実に溶解して除去することができる。
【0030】
なお、一般的な油脂分Fの融点は50℃前後であるため、加熱器4によってそうした温度の温水Hを作り、加圧機3によって温水Hに加える圧力を徐々に上昇させることにより、温水Hの噴射圧力が必要以上の高圧になることを防止することができる。これにより、排水管Pが損傷して漏水が発生するといった事態を回避することができる。
【0031】
ノズル6の前進速度を抑え、あるいは洗浄ホース5を保持してその前進速度を抑制し、当該油脂分Fに、温水Hを長時間あるいは大量に当てて確実に溶解させることが可能である。
【0032】
なお、油脂分Fは略水平方向の排水管Pでは、その内部の上側に硬い塊を生成している場合が多く、その場合、単に温水を流すのみでは除去することはできないが、本実施形態では、ノズル6を設け、かつ、そのノズル6を、その噴射孔6aから噴射する温水Hの噴射反力によって回転させるようにしている。従って、そうした上側に堆積している油脂分Fにも確実に温水Hを当てることができる。これにより、全ての油脂分Fを確実に溶解して除去し、外部に排出することができる。
【0033】
本発明者らは、本発明に係る方法をテストしてその効果を確認した。対象は、築17年の厨房の排水管とした。一般に、こうした厨房の高圧水洗浄は圧力20MPaであるが、漏水の危険性があると判断して、圧力10MPa、温水の温度60℃で除去作業を行った。その結果、本発明に係る排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法の効果は極めて高く、排水管の内部に硬く固まり堆積していた油脂分は温水によって溶解して泡状(液状)となり、温水と共に円滑に排出された。なお、それと共に剥離錆も排出されたので、別個に回収して廃棄し、作業を完了した。
【0034】
本実施形態に係る排水管内部に硬く固まった油脂分の除去方法は以下の効果を発揮する。
[イ]排水管Pの内部に、油脂分Fの融点よりも高い温度の温水Hを噴射するので、当該排水管Pの内部に硬く固まり堆積した油脂分Fを確実に溶解して除去し、排水管Pの外部に容易に排出することができる。
【0035】
[ロ]油脂分Fは溶解して液状とするので、塊状の油脂分Fが例えば排水管Pのエルボー部分Pに詰まるといった二次的な被害を未然に防止することができる。
【0036】
[ハ]ノズル6は、そこから噴射する温水Hの噴射反力で回転する構成すれば、温水Hを排水管Pの内部の全周にわたって均等に噴射させることができる。従って、排水管Pのいずれの側に堆積している油脂分Fも確実に溶解して除去し、外部に排出することができる。
【0037】
[ニ]従って、例えば、前進速度を抑えて温水Hを長時間、油脂分Fに当てて確実に溶解させることができる(なお、洗浄ホース5を手で操作することによっても同様の働きを得ることができる)。
【符号の説明】
【0038】
1 油脂分の除去装置
2 洗浄機本体
3 加圧機
4 加熱器
5 洗浄ホース
6 ノズル
6a 噴射孔
6b ガイド部
6c 中心筒部
7 コック
7a ハンドル
8 延長ホース
9 供給ライン
塊状の油脂分
液状の油脂分
H 温水
P 排水管
エルボー部分
図1
図2
図3