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特許7160600携帯端末、警備システム、プログラム及び表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】携帯端末、警備システム、プログラム及び表示方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20221018BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20221018BHJP
   H04M 1/72 20210101ALI20221018BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20221018BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20221018BHJP
【FI】
G08B25/00 510E
G08B25/04 E
H04M1/72
H04M11/00 301
G06F3/0481
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018155851
(22)【出願日】2018-08-22
(65)【公開番号】P2020030617
(43)【公開日】2020-02-27
【審査請求日】2021-07-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000108085
【氏名又は名称】セコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】小関 遼
(72)【発明者】
【氏名】杉本 芳幸
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-258937(JP,A)
【文献】特開2006-285671(JP,A)
【文献】特開2003-132459(JP,A)
【文献】特開2016-187158(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
G08B13/00-15/02
23/00-31/00
H03J9/00-9/06
H04M1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、前記警備対象の利用者による前記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末であって、
前記警備区域毎の前記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージをそれらに対応する時刻情報と共に時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、前記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示する表示制御手段を有し、
前記表示制御手段は、
ユーザ操作により前記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する前記警備区域の前記チャット画面に表示画面を切替え、
前記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示し、
前記チャット画面には、前記警備モードの切替操作及び前記警備モードの切替結果に対応する前記切替メッセージを時系列に対話形式で履歴表示する
携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末であって、
前記警備装置から、前記警備モードが切替えられた前記警備区域の情報及び当該切替後の警備モードの情報を含む切替情報を受信する通信手段を更に具備し、
前記表示制御手段は、
前記リスト画面において、前記切替情報を基に、前記表示欄のうち前記警備モードが切替えられた警備区域に対応する表示欄の前記警備モードを示す情報を、前記切替えられた警備モードに応じて更新し、
前記切替えられた警備区域に対応する前記チャット画面において、前記切替情報を基に、前記切替えられた警備モードを示す前記切替メッセージを追加表示する
携帯端末。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯端末であって、
前記警備装置は、前記携帯端末から切替要求信号を受信した場合に、前記警備モードを切替え、その切替結果を示す前記切替情報を前記携帯端末へ送信し、
前記表示制御手段は、ユーザから前記警備区域毎の前記警備モードの切替操作を受け付ける操作画面と、前記チャット画面と、前記リスト画面と、を切替可能に表示し、
前記通信手段は、前記操作画面に対する前記ユーザの切替操作に応じて、前記警備モードの前記切替要求信号を前記警備装置へ送信し、
前記表示制御手段は、前記切替操作に応じて、前記操作画面から、当該切替操作の対象となった警備区域の前記チャット画面に切替え、前記切替情報を基に、前記切替メッセージを追加表示する
携帯端末。
【請求項4】
請求項2に記載の携帯端末であって、
前記警備装置は、前記携帯端末から切替要求信号を受信した場合に、前記警備モードを切替え、その切替結果を示す前記切替情報を前記携帯端末へ送信し、
前記表示制御手段は、ユーザから前記警備区域毎の前記警備モードの切替操作を受け付ける操作画面と、前記チャット画面と、前記リスト画面と、を切替可能に表示し、
前記通信手段は、前記操作画面に対する前記ユーザの切替操作に応じて、前記警備モードの前記切替要求信号を前記警備装置へ送信し、
前記表示制御手段は、前記切替操作に応じて、当該操作画面から前記リスト画面へ切替え、前記切替情報を基に、当該リスト画面の前記表示欄のうち前記切替操作の対象となった警備区域に対応する表示欄の前記警備モードを示す情報を更新する
携帯端末。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯端末であって、
前記表示制御手段は、
前記警備区域毎の前記チャット画面に前記切替メッセージが追加表示された場合に、当該切替メッセージを、当該警備区域に対応する前記リスト画面の前記表示欄に表示し、
前記切替メッセージが表示された前記チャット画面に前記切替メッセージ以外のメッセージが追加表示された場合に、前記警備区域に対応する前記リスト画面の前記表示欄における最新の前記切替メッセージの表示を維持する
携帯端末。
【請求項6】
警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と、
前記警備装置と通信し前記警備対象の利用者による前記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末と
を具備する警備システムであって、
前記携帯端末は、前記警備区域毎の前記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージをそれらに対応する時刻情報と共に時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、前記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示する表示制御手段を有し、
前記表示制御手段は、
ユーザ操作により前記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する前記警備区域の前記チャット画面に表示画面を切替え、
前記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示し、
前記チャット画面には、前記警備モードの切替操作及び前記警備モードの切替結果に対応する前記切替メッセージを時系列に対話形式で履歴表示する
警備システム。
【請求項7】
警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、前記警備対象の利用者による前記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末に、
前記警備区域毎の前記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージをそれらに対応する時刻情報と共に時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、前記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示するステップと、
ユーザ操作により前記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する前記警備区域の前記チャット画面に表示画面を切替えるステップと、
前記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示するステップと
前記チャット画面には、前記警備モードの切替操作及び前記警備モードの切替結果に対応する前記切替メッセージを時系列に対話形式で履歴表示するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項8】
警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、前記警備対象の利用者による前記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末による表示方法であって、
前記警備区域毎の前記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージを時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、前記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示し、
ユーザ操作により前記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する前記警備区域の前記チャット画面に表示画面を切替え、
前記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示し、
前記チャット画面には、前記警備モードの切替操作及び前記警備モードの切替結果に対応する前記切替メッセージを時系列に対話形式で履歴表示する
表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業所や住宅等の警備対象の警備に関する情報処理を実行可能な警備システム、携帯端末、プログラム及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが自宅等の警備対象と離れた位置から携帯端末を用いて警備モードの遠隔切り替え操作を行うことが可能なシステムが知られている。例えば、下記特許文献1には、Webサーバが提供するホームページを介して、携帯端末からの警備装置への遠隔セット/解除操作を可能とし、警備装置がそのモード切替結果をWebサーバに通知することで、ホームページ上の現モード表示を更新することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-86947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ユーザは、現在の警備モードをホームページを介して把握することはできるものの、例えば事業所等において、各フロアや部屋等、複数の警備区域が存在する場合には、警備モードの表示は警備区域ごとに実行されるため、各警備区域の警備モードを一度に把握することはできない。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、警備対象を構成する複数の警備区域における警備モードの切替に関する情報を、ユーザに容易に認識させることが可能な警備システム、携帯端末、警備装置、プログラム及び表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る携帯端末は、警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、上記警備対象の利用者による上記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末であって、表示制御手段を有する。上記表示制御手段は、上記警備区域毎の上記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージを時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、上記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示する。また上記表示制御手段は、ユーザ操作により上記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する上記警備区域の上記チャット画面に表示画面を切替え、上記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示する。
【0007】
これにより携帯端末は、複数の警備区域における警備モードの切替に関する情報を、チャット画面とリスト画面の双方でユーザに容易に認識させることができる。
【0008】
上記携帯端末は、上記警備装置から、上記警備モードが切替えられた上記警備区域の情報及び当該切替後の警備モードの情報を含む切替情報を受信する通信手段を更に有してもよい。この場合上記表示制御手段は、上記リスト画面において、上記切替情報を基に、上記表示欄のうち上記警備モードが切替えられた警備区域に対応する表示欄の上記警備モードを示す情報を、上記切替えられた警備モードに応じて更新してもよい。さらに上記表示制御手段は、上記切替えられた警備区域に対応する上記チャット画面において、上記切替情報を基に、上記切替えられた警備モードを示す上記切替メッセージを追加表示してもよい。
【0009】
これにより携帯端末は、警備モードの切替があった場合にはチャット画面のみならずリスト画面上でも切替後の警備モードをユーザに把握させることができる。
【0010】
上記警備装置は、上記携帯端末から切替要求信号を受信した場合に、上記警備モードを切替え、その切替結果を示す上記切替情報を上記携帯端末へ送信してもよい。この場合上記表示制御手段は、ユーザから上記警備区域毎の上記警備モードの切替操作を受け付ける操作画面、上記チャット画面と、上記リスト画面と、を切替可能に表示してもよい。この場合上記通信手段は、上記操作画面に対する上記ユーザの切替操作に応じて、上記警備モードの上記切替要求信号を上記警備装置へ送信してもよい。この場合さらに上記表示制御手段は、上記切替操作に応じて、上記操作画面から、当該切替操作の対象となった警備区域の上記チャット画面に切替え、上記切替情報を基に、上記切替メッセージを追加表示してもよい。
【0011】
これにより携帯端末は、操作画面に対するユーザのモード切替操作後は当該操作に対応するチャット画面に切り替えることで、ユーザに自らのモード切替操作の結果を即座に把握させることができる。
【0012】
また、上記表示制御手段は、上記切替操作に応じて、当該操作画面から上記リスト画面へ切替え、上記切替情報を基に、当該リスト画面の上記表示欄のうち上記切替操作の対象となった警備区域に対応する表示欄の上記警備モードを示す情報を更新してもよい。
【0013】
これにより携帯端末は、操作画面に対するユーザのモード切替操作後はリスト画面に切替えて当該操作に対応する表示欄を更新することで、ユーザに自らのモード切替操作の結果を即座に把握させることができる。
【0014】
上記表示制御手段は、上記警備区域毎の上記チャット画面に上記切替メッセージが追加表示された場合に、当該切替メッセージを、当該警備区域に対応する上記リスト画面の上記表示欄に表示してもよい。さらに表示制御手段は、上記切替メッセージが表示された上記チャット画面に上記切替メッセージ以外のメッセージが追加表示された場合に、上記警備区域に対応する上記リスト画面の上記表示欄における最新の上記切替メッセージの表示を維持してもよい。
【0015】
これにより携帯端末は、チャット画面においてモード切替とは関係の無いメッセージが表示された場合でも、リスト画面においては常にモード切替に関する最新の情報をユーザに把握させることができる。
【0016】
本発明の他の形態に係る警備システムは、警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と、上記警備装置と通信し上記警備対象の利用者による上記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末とを有する。上記携帯端末は、上記警備区域毎の上記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージを時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、上記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示する表示制御手段を有する。上記表示制御手段は、ユーザ操作により上記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する上記警備区域の上記チャット画面に表示画面を切替え、上記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示する。
【0017】
本発明の他の形態に係るプログラムは、警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、上記警備対象の利用者による上記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末に、
上記警備区域毎の上記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージを時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、上記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示するステップと、
ユーザ操作により上記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する上記警備区域の上記チャット画面に表示画面を切替えるステップと、
上記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示するステップと、を実行させる。
【0018】
本発明の他の形態に係る表示方法は、警備対象を構成する複数の警備区域毎に警備モードを設定可能な警備装置と通信し、上記警備対象の利用者による上記警備モードの変更履歴を表示可能な携帯端末による表示方法であって、
上記警備区域毎の上記警備モードの切替に対応する切替メッセージを少なくとも含む複数の区域メッセージを時系列で表示する、前記各警備区域に対応したチャット画面と、上記複数の警備区域それぞれに対応する複数の表示欄をリスト表示するリスト画面とを切替可能に表示し、
ユーザ操作により上記リスト画面上でいずれかの表示欄が選択されると、当該リスト画面から、当該選択された表示欄に対応する上記警備区域の上記チャット画面に表示画面を切替え、
上記リスト画面の各表示欄には、当該各表示欄に対応する各警備区域の現在の警備モードを示す情報を表示する、ことを含む。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、警備対象を構成する複数の警備区域における警備モードの切替に関する情報を、ユーザに容易に認識させることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る警備システムの構成を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る警備装置のハードウェア構成を示した図である。
図3】本発明の一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る警備システムにおいて警備対象が有する複数の警備区域について説明した図である。
図5】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示されるリスト画面の例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示されるリスト画面及びチャット画面の例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示されるチャット画面の例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示される操作画面の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示されるチャット画面の他の例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示されるリスト画面の他の例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態に係る警備システムによる画面切替処理の流れを示したフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態に係るユーザ端末に表示される、警備モード切替操作時の画面の遷移例を示した図である。
図13】本発明の他の実施形態に係るユーザ端末に表示される、警備モード切替操作時の画面の遷移例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る警備システムの構成を示した図である。
【0023】
同図に示すように、この警備システムは、警備装置100と、ユーザ端末200と、警備センタのセンタサーバ300とを有する。
【0024】
警備装置100は、例えば企業用のテナントビル等の建物(警備対象T)に設置され、当該警備対象Tの異常を監視し、検知した異常を警備センタへ通報する。詳細は後述するが、警備装置100は、複数の警備モード(例えば、警戒モード、警戒解除モード、在室セットモード等)によって警備対象Tを警備している。
【0025】
ユーザ端末200は、例えば上記警備対象Tのビルに入居している企業の社員が携帯する端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)等の携帯型のコンピュータである。ユーザ端末200は、例えばLTE(Long Term Evolution)、3G、Wi-Fi等のモバイルネットワークと接続可能である。
【0026】
当該ユーザ端末200は、上記警備装置100との通信により、警備対象Tの遠隔から、上記警備モードを切替操作可能であり、当該警備モードの変更履歴を表示可能である。当該警備モードの切替操作は、ユーザ端末200にインストールされた、警備モード情報その他の警備情報を提供するアプリケーション(以下、「警備アプリケーション」と称する)上で入力される。
【0027】
なお、上記警備装置100は、上記警備対象Tの建物内の各区域の壁面等に設置された操作部(操作パネル等)も有し、ユーザは、建物内に存在する場合には、当該操作部によっても上記警備モードを切替操作可能である。当該操作部による操作対象によっては、例えばユーザ毎に付与された認証カードを操作部へ挿入する認証処理が必要になる場合もある。本実施形態では、当該操作部を、遠隔操作が可能なユーザ端末200に対して、「本体操作部」と称することもある。
【0028】
センタサーバ300は、警備会社が運営する警備センタに設置されるサーバであり、インターネットを介して警備装置100及びユーザ端末200と通信可能である。警備センタには、管制員が常駐しており、警備装置100から異常通報を受信すると、警備装置100の警備対象への警備員の派遣等の必要な措置が取られる。
【0029】
またセンタサーバ300は、警備対象Tの所在地等の情報や、当該警備対象に入居している警備契約先のユーザ(企業等)に関する情報等を記憶している。例えばセンタサーバ300は、警備対象Tに入居する各企業のユーザ端末200と警備装置100とをペアリングし、それらを警備対象T毎にグループ化した情報を、認証用に記憶している。またセンタサーバ300は、上記認証カードについても、上記ユーザ端末200と同様にペアリングしグループ化した情報を記憶している。
【0030】
上記警備モードの切替えは、同図の(1)~(8)のような流れで実行される。すなわち、(1)ユーザ端末200が、モバイルネットワークを介してセンタサーバ300へ警備モード切替を要求すると、(2)センタサーバ300が、ユーザ端末200(が属する企業)を認証し、認証に通った場合、当該警備モード切替要求を警備装置100へ転送することで、(3)警備装置100へ警備モード切替を要求する。すると、(4)警備装置100は、当該警備モード切替要求を受けて警備モードを切替え、(5)当該警備モードの切替完了をセンタサーバ300へ通知する。
【0031】
そして、(6)センタサーバ300が、当該通知を受けて、インターネット上のプッシュ通知用のAPI(例えば、Apple Push Notification Service(APNS)やFirebase Cloud Messaging (FCM))へ、モード切替完了をプッシュ通知するように要求する。(7)当該要求を受け、APIがユーザ端末200へ上記モード切替完了をプッシュ通知し、(8)ユーザ端末200が当該プッシュ通知を受信してモード切替完了を表示部に表示する。
【0032】
当該説明のとおり、警備モードの切替処理において、センタサーバ300は、警備装置100とユーザ端末200との通信を仲介(及び認証)しているのみであるため、本実施形態では、実際にはセンタサーバ300によって仲介される通信も、あえて当該仲介処理については省略し、警備装置100とユーザ端末200との通信として説明する場合もある。なお、センタサーバ300の機能の一部を警備装置100に持たせることで、警備装置100とユーザ端末200との間でセンタサーバ300を仲介せずに通信する構成としてもよい。
【0033】
本実施形態では、上記ユーザ端末200が、上記警備アプリケーションによって、警備モードの遠隔による切替操作を受付可能であるとともに、当該警備モード切替操作と、当該モード切替操作に応じた警備装置100によるモード切替結果とを、チャット画面上にメッセージとして表示することが可能である。さらにユーザ端末200は、当該メッセージに対応する情報を、警備対象T内における複数の警備区域毎の表示欄の一覧であるリスト画面上でも表示可能である。これら表示処理の詳細については後述する。
【0034】
[警備装置の構成]
図2は、上記警備装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、警備装置100は、主装置101と、各種のセンサ10及び12等によって構成される。
【0035】
侵入監視センサ10は、扉や窓等の開閉を検知するセンサ、熱源としての人体が発する熱を検知するセンサ、人体により赤外線が遮られたことを検知するセンサ等の、侵入者を検出するためのセンサである。この侵入監視センサは、警備対象Tの外周エリアに設置されたものと、その他のエリアに設置されたものとに大別される。さらに、警備対象Tの外周エリアに設置された侵入監視センサは、出入り口エリアに設置されたものと、それ以外のものとに区別される。火災センサ12は、火災発生に伴う熱や煙を検知するセンサである。
【0036】
主装置101は、制御部110、通報部130、報知部140、表示部150、操作部160、並びに通信インタフェース(I/F)170で構成される。
【0037】
通報部130は、異常が発生した場合に、図示しない警備センタへ通信回線を介して通報する。報知部140は、各種報知音を発生させる。表示部150は、LED(Light Emitting Diode)、液晶表示器等で構成され、それぞれ、主装置上、主装置外での各種表示を行う。
【0038】
通信I/F170は、各種センサやと有線又は無線で通信するためのインタフェースである。また通信I/F170は、警備モードの切替に関する遠隔操作部としてのユーザ端末200と無線通信を行うインタフェースとしても機能する。
【0039】
操作部160は、例えば操作ボタンやタッチパネル等で構成され、上記警備モードの切替操作等のユーザ操作を受け付ける。操作部160がタッチパネルである場合、操作部160は、上記表示部150と一体となり得る。
【0040】
また操作部160は、ユーザが侵入者に襲われたときや身体の異常を感じたときに操作する非常通報ボタンや、ユーザが間違えて異常を発生させてしまった場合にその異常をキャンセルするためのキャンセル操作ボタン等、警備モードの切替操作以外に用いるボタンも有する。
【0041】
制御部110は、プロセッサ、メモリ等により構成され、警備装置の稼動を制御する部分であり、機能的には、モード記憶手段112、監視制御情報記憶手段114、侵入監視センサ検知時処理手段116、モード設定手段118等を実現する。モード記憶手段112は、各警備モードを、それらの識別情報と共に記憶し、それらのうち現在設定されている警備モードに関する情報を例えばフラグ等により記憶する。監視制御情報記憶手段114は、各種センサの設置エリア、アドレスコード等を記憶し、警備モードと監視状態とする各種センサとの対応を記憶する。侵入監視センサ検知時処理手段116は、ある侵入監視センサが検知したときに、モード記憶手段112に記憶された現在の警備モードと監視制御情報記憶手段114に記憶された内容とに基づいて、異常判定を行って異常信号を出力する処理や報知音を決定して出力する処理等を実行する。モード設定手段118は、操作部160及びユーザ端末200によるユーザからのモード切替操作に基づいて、上記警備モードの設定(切替)処理を実行する。モード設定手段118は、警備モードを変更したとき、切替先の警備モードを現在の警備モードとしてモード記憶手段112に記憶させる。
【0042】
また図示しないが、主装置101は、警備装置100とペアリングされグループ設定された複数のユーザ端末200及び上記認証カード、並びにそれらの各ユーザの識別情報(ユーザ名、ユーザID等)に関するグループ設定情報も記憶している。
【0043】
[ユーザ端末の構成]
図3は、上記ユーザ端末200の構成を示した図である。同図に示すように、ユーザ端末200は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、入出力インタフェース25、及び、これらを互いに接続するバス24を備える。
【0044】
CPU21は、必要に応じてRAM23等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらユーザ端末200の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM22は、CPU21に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM23は、CPU21の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0045】
入出力インタフェース25には、表示部26、操作受付部27、記憶部28、通信部29等が接続される。
【0046】
表示部26は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0047】
操作受付部27は、例えば、タッチパネル、ボタン、キー、その他の入力装置である。操作受付部27がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部26と一体となり得る。
【0048】
記憶部28は、例えばフラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)やその他の固体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリである。当該記憶部28には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0049】
特に本実施形態では、記憶部28は、ユーザ端末200が、上記警備装置100と連動して警備モード切替処理を実行するための上記警備アプリケーションその他のプログラムを記憶している。当該警備アプリケーションには、警備モードの切替操作を受け付ける操作画面や、その切替結果を表示するチャット画面並びにリスト画面等の表示に必要なデータ(文字情報や画像情報)も含まれる。そしてCPU21は、上記操作画面、リスト画面、チャット画面の表示切替処理及びメッセージの表示処理を制御する表示制御手段として機能する。また、警備アプリケーションは、警備装置100に設定されている各警備区域の現在の警備モードを記憶している。さらに、警備アプリケーションは、警備モードの切替操作及び切替処理と、チャット画面に表示するメッセージとを対応付けたメッセージ対応テーブルを記憶している。
【0050】
通信部29は、例えばLTEやWi-Fi等の無線通信用の各種モジュールであり、モバイルネットワーク及びインターネットを介した上記警備装置100及びセンタサーバ300との間の通信処理を担う。
【0051】
[警備区域]
次に、本実施形態における警備対象Tが有する複数の警備区域について説明する。図4は、当該警備対象Tが有する警備区域について説明した図である。同図Aは警備対象Tの外観を一部透過して示した図であり、同図Bは警備対象Tのある階の平面図である。
【0052】
同図に示すように、警備対象Tは、例えば複数階で構成されるテナントビルであり、警備対象として、共用区域Asと複数の個別区域Aiとを有する。
【0053】
共用区域Asは、例えば警備対象Tの出入口を含み、テナント企業の各従業員が共用する区域である。共用区域Asは通常は警備対象Tの1階に設けられるが、2階以上に設けられていてもよい。
【0054】
個別区域Aiは、テナント企業の各従業員が個別に利用する区域であり、例えば事務室、会議室、実験室等であり得る。当該個別区域Aiに入るには、従業員は共用区域Asを通る必要がある。
【0055】
警備装置100は、各個別区域Aiについて、それぞれ個別に警備モードを切替可能である。共用区域Asの警備モードを警戒モードにセットするには、全ての個別区域Aiが警戒モードにセットされている必要がある。各個別区域Aiのユーザは、自らの個別区域Aiについて警備モードを警戒モードにセットした際、他の個別区域Aiが全て警戒モードにセットされている場合には、最終退館者として、共用区域As(警備対象全体)の警備モードを警戒モードにセットする操作を行う。
【0056】
なお、1つの警備対象Tに複数のテナント企業が入居している場合には、複数のテナント企業がそれぞれ1つまたは複数の個別区域Aiを利用し、共用区域Asを共用することになる。この場合、各テナント企業のユーザは、他のテナント企業が入居している個別区域Aiに関する警備モードの切替操作を行うことはできず、自らの全ての個別区域Ai及び他のテナント企業の全ての個別区域Aiの警備モードが警戒モードにセットされている場合には、共用区域Asの警備モードを警戒モードにセットする。
【0057】
本実施形態では、ユーザ端末200は、後述するように、上記個別区域Ai毎の警備モードに関する情報を表示する表示欄を一覧表示したリスト画面を表示し、当該リスト画面と、各個別区域Aiの警備モードの切替に関するメッセージを表示するチャット画面及び警備モードの切替操作を行う操作画面との間で画面を切替えることが可能である。
【0058】
[警備モードの種別]
ここで、上記警備装置100が有する警備モードの種別について説明する。本実施形態では、警備装置100は、個別区域Ai毎の警備モードとして、警戒モード、在室警戒モード、警戒解除(在室)モードを有する。また警備装置100は、共用区域Asの警備モードとして、警戒モードと警戒解除モードとを有する。
【0059】
上記火災センサ12による監視及び非常通報は、警備モードによらず行われる。これらによる異常発生は、別の警報音にて報知される。一方、上記侵入監視センサ10による監視は、警備モードに応じて異なる。
【0060】
警戒モードは、警備対象Tの個別区域Aiのユーザ全員が個別区域Aiから離れる(退室する)場合、及び、全ての個別区域Aiのユーザ全員が警備対象Tから離れる(退館する)場合に設定されるモードである。このモードでは、上記侵入監視センサ10による監視は、個別区域Ai及び共用区域Asに設置された全ての侵入監視センサ10によって行われる。
【0061】
在室警戒モードは、個別区域Ai内にユーザがいる場合において、外部からの侵入を監視したい場合に利用されるモードである。当該モードでは、上記侵入監視センサ10による監視は、全ての侵入監視センサ10のうち、窓、ドア等の個別区域Aiの外周エリアに設置された侵入監視センサ10のみによって行われる。
【0062】
警戒解除モードは、個別区域Aiのユーザが在室時に利用されるモードである。このモードでは、侵入監視センサ10による監視は行われない。ユーザが個別区域Aiの警備モードを警戒解除モードに切替える際、警備対象Tの全ての個別区域Aiの警備モードが警戒モードにセットされている場合には、共用区域Asも警戒モードにセットされており、ユーザはまず共用区域Asの警備モードを警戒解除モードに切替えた上で、個別区域Aiの警備モードを警戒解除モードに切替える必要がある。
【0063】
[リスト画面、チャット画面及び操作画面]
上述したように、本実施形態において、ユーザ端末200の警備アプリケーションは、上記個別区域Ai毎の警備モードに関する情報の一覧を表示するリスト画面と、各個別区域Aiの警備モードに関するメッセージを時系列に対話形式で表示するチャット画面と、ユーザから上記警備モードの切替操作を受け付ける操作画面とを切替可能に表示する。
【0064】
図5は、リスト画面の例を、上記図4Aの警備対象Tの外観と併せて示した図である。
【0065】
同図に示すように、リスト画面70は、上記共用区域As及び個別区域Aiに対応する表示欄71のリストを表示する。同図の例では、共用区域Asに対応する表示欄71が最上部に表示され、その下に個別区域Aiに対応する表示欄71が表示されている。なお、警備対象Tに共用区域Asがない場合は、個別区域Aiのみのリストを表示する。
【0066】
個別区域Aiに対応する表示欄71としては、個別区域Aiのユーザが警備モードの切替操作権限を有する個別区域Aiに対応する表示欄71の他、個別区域Aiのユーザが警備モードの切替操作権限を有さない(例えば他のテナント企業の)個別区域Aiに対応する表示欄71も例えば最下部に表示される。ただしこの操作権限を有さない警備区域の表示欄は、警備区域毎ではなく、複数の警備区域が存在する場合は1つにまとめられた表示欄71が表示され、当該表示欄71では、それら操作権限を有さない警備区域の全てが警戒モードであるか否かを示すメッセージが表示される。当該表示欄71については、ユーザは操作を行うことができない。
【0067】
各表示欄71は、各警備区域の名称を示す区域名72、各警備区域の現在の警備モードの状態を色(例えば警戒モードは青、警戒解除モードは黒色)で識別する警備モードアイコン73、各警備区域に対応するチャット画面に表示されている、警備モードに関する最新メッセージ74、及び当該最新メッセージ74の受信時刻75の各情報を表示する。なお、ユーザが警備モードの切替操作権限を有さない複数の警備区域をまとめて表示した表示欄71についても、警備モードに関する最新メッセージ74(例えば、複数の警備区域全てが警戒モードに切替わっている場合は、「セットになりました」というメッセージ)及び当該最新メッセージ74の受信時刻75の各情報を表示してもよい。
【0068】
後述するが、各表示欄71に表示される警備モードに関する最新メッセージ74には、各警備区域の現在の(切替後の)警備モードを示すメッセージの他、警備時間の変更を示すメッセージも含まれる。
【0069】
図6は、上記リスト画面70と、当該リスト画面70から切替可能なチャット画面の例を示した図である。また図7は、チャット画面のより詳細な例を示した図である。
【0070】
図6に示すように、上記リスト画面70のいずれかの表示欄71をユーザがタップ等で選択すると、選択された表示欄71に対応する個別区域Aiまたは共用区域Asのチャット画面へ画面が切替わる。チャット画面80は、上記警備区域毎の警備モードの切替に対応する切替メッセージを含む区域メッセージ群を時系列で表示する。
【0071】
図6及び図7に示すように、チャット画面80上には、切替メッセージとして、ユーザによるモード切替操作を示す区域メッセージ(モード操作メッセージ83)と、当該モード切替操作に応じた警備装置100によるモード切替結果を示す区域メッセージ(モード切替メッセージ84)とが、異なる領域に区別されて(例えば前者が右側、後者が左側)、対話形式で時系列に表示される。
【0072】
図6においては、リスト画面70の表示欄71に表示されている最新メッセージ74と、チャット画面80の最下部に表示されているモード切替メッセージ84とが対応している。
【0073】
図7に示すように、チャット画面80は、上部から下部に向かう時間軸を有し、古い(受信時刻が前の)メッセージほど上部に、新しい(受信時刻が後の)メッセージほど下部に表示される。また最新のメッセージは常に最下部に追加表示され、それより前のメッセージのうち、メッセージ表示領域の表示範囲に収まらないメッセージは、ユーザがメッセージ表示領域を例えば上下方向にフリックまたはスワイプすることによって、下部にスクロールし表示可能となる。
【0074】
各モード操作メッセージ83及び各モード切替メッセージ84は、矩形枠で囲まれたメッセージ本文の他に、その隣接した位置(例えばその上部)に、操作者情報、操作ツール、及び受信時刻(操作時刻)情報を含む。
【0075】
図7の例では、ユーザ端末200のユーザである太郎による警戒解除操作に応じて、当該操作を示すモード操作メッセージ83と、当該操作に応じた警戒解除モードへの切替結果を示すモード切替メッセージ84が表示されている。
【0076】
また、チャット画面80上では、当該チャット画面80に対応する警備区域の複数のユーザによる通常のメッセージのやり取りも可能であり、それらメッセージは、メッセージ86として表示される。
【0077】
図に示されていないが、チャット画面80をユーザがダブルタップすると、例えば最下部に、ユーザがメッセージを作成するための文字入力枠およびキーボード等の文字選択領域が表示され、メッセージの入力が可能となる。
【0078】
また、警備装置100による警備モードの切替以外の警備装置100側または警備システム側からの報知メッセージも、チャット画面80上に表示され得る。報知メッセージとしては、例えば、警戒解除モードにおいてチャット画面80に対応する警備区域における設備(温度やドア等)、センサ(金庫や窓等)に関するメッセージ86(例えば何らかの物体が検出されたことの通知)の他、防犯・防災情報に関するお知らせ等が含まれるが、これらに限られない。
【0079】
またチャット画面80には、予め設定したイベント(例えば警戒モードが警戒解除モードに切り替わる)が発生した場合には、当該イベントに関する監視カメラの画像87が警備装置100から受信され追加表示される。
【0080】
例えば、ユーザによって個別区域Aiの警戒モードの解除操作が入力された場合、解除操作を行ったユーザと、入室したユーザとが同じ人物か否かを確認可能とするため、監視カメラが撮影した映像(画像や動画)がユーザ端末200に送信されチャット画面80上で表示される。また、金庫や窓のセンサが検知した場合、金庫や窓周辺の監視カメラの画像がユーザ端末200へ送信されてチャット画面80上で表示されてもよいし、検知した旨のメッセージが追加表示されてもよい。
【0081】
またチャット画面80の例えば最下部には、操作メニューボタン81と、設定メニューボタン82とが表示されている。
【0082】
操作メニューボタン81は、操作画面と上記チャット画面80とを切替表示させるためのボタンである。設定メニューボタン82は、ユーザ情報等に関する各種設定を変更する際に用いられるボタンである。
【0083】
またチャット画面80の例えば左上隅には、当該チャット画面80に対応する警備区域の現在の警備モードを示す警備モード表示アイコン85が表示されている。当該警備モード表示アイコン85は、例えば、警備区域が警戒モードであれば青色に、そうでなければ黒色に表示される。また、チャット画面80において、当該警備モード表示アイコン85は、ユーザにタップされた場合にチャット画面80をリスト画面70に切替えるためのリスト画面復帰ボタンとしても機能する。
【0084】
図8は、操作画面の例を示した図である。
【0085】
同図に示すように、操作画面90は、上記チャット画面80上でユーザが操作メニューボタン81をタップすることで、例えばチャット画面80にオーバーラップされるように表示される。
【0086】
操作画面90は、例えばタッチパネルを用いたユーザインタフェースとして構成されており、上記チャット画面80と共通で設けられている操作メニューボタン81及び設定メニューボタン82の他、区域内エリア選択ボタン91、状態確認ボタン92、警戒モード設定ボタン93、警戒解除モード設定ボタン94、在室警戒モード設定ボタン95、警備時間変更ボタン96を有する。各ボタンはボタンアイコンとして画面上に表示され、ユーザがそれぞれのボタンアイコン領域をタップすることで各ボタンの選択操作として認識される。
【0087】
区域内エリア選択ボタン91は、個別区域Aiがさらに複数のエリアに分かれて警備されている場合に、警備モードの切替操作対象としてそれらのエリアを選択するためのボタンである。
【0088】
状態確認ボタン92は、個別区域Aiの現在の警備モードの状態を確認するためのボタンである。
【0089】
警戒モード設定ボタン93は、警戒解除モードを警戒モードへ切り替えるためのタップ操作を受け付けるボタンであり、警戒解除ボタン94は警戒モードを警戒解除モードへ切り替えるためのタップ操作を受け付けるボタンである。
【0090】
在室警戒モード設定ボタン95は、現在の警備モードを在室警戒モードへ切り替えるためのタップ操作を受け付けるボタンである。
【0091】
警備時間変更ボタン96は、予めユーザが設定した時刻になっても個別区域Aiの警戒モードがセットされていない場合に、自動的に当該個別区域Aiを警戒モードへ切り替えたり、警備センタからユーザに電話連絡したりする機能に関し、当該設定時刻を変更(延長等)するための操作を受け付けるボタンである。当該警備時間変更ボタン96がタップされると、変更後の設定時刻を入力するための画面が表示され、ユーザは当該画面で上記時刻を変更することができる。
【0092】
図9は、当該警備時間変更ボタン96による警備時間変更操作が入力された場合におけるチャット画面80の表示例を示した図である。同図に示すように、当該タップ操作に応じて、当該操作を示す警備時間操作メッセージ88と、変更後の警備時間を示す警備時間変更メッセージ89とが表示される。
【0093】
上述したように、リスト画面70の各表示欄71に表示される警備モードに関する最新メッセージ74には、各警備区域の現在の(切替後の)警備モードを示すメッセージの他、当該警備時間の変更を示すメッセージも含まれる。
【0094】
すなわち、チャット画面80において追加表示された最新のメッセージがモード切替メッセージ84または警備時間変更メッセージ89であった場合、リスト画面70の上記チャット画面80に対応する表示欄71に、当該メッセージに対応する最新メッセージ74が表示される。
【0095】
一方、チャット画面80において追加表示された最新のメッセージが、モード切替メッセージ84や警備時間変更メッセージ89ではなくユーザやシステムからの通常のメッセージ86であった場合には、当該メッセージ86はリスト画面70の表示欄71には表示されず、チャット画面80におけるモード切替メッセージ84または警備時間変更メッセージ89に対応するメッセージのうち最新のメッセージの表示が最新メッセージ74として維持される。
【0096】
以上の各種ボタンがユーザにより操作されると、ユーザ端末200は、警備装置100へ、それらに対応する警備モードへの切替要求信号を送信する。
【0097】
当該操作画面90は、上記操作メニューボタン81の操作によってチャット画面80に切り替わるほか、例えば右上部に設けられた閉じるボタンの操作によってもチャット画面80に切り替わる。
【0098】
なお、警備用アプリケーションを起動する際、又は、操作画面90に切り替える際、ユーザ認証のためのパスコードの入力を促すポップアップが表示され、そこでユーザがパスコードを正しく入力することで各モード設定ボタンの操作が有効となる。ユーザ認証方法は、パスコードに代えて指紋等の生体認証を利用できる。また、ユーザ認証は、操作画面90において各モード設定ボタンが押下された際に行ってもよい。
【0099】
また、警備対象Tが複数の建物で構成されている場合には、上記リスト画面70は、各建物毎に用意され、各建物毎のリスト画面70の上位には、図10に示すように、建物を選択するためのリスト画面70が設けられる。
【0100】
当該上位のリスト画面70は、建物毎の表示欄76を有し、当該表示欄76は、建物の名称を示す建物名77と、建物全体の現在の警備モードを示す警備モード表示アイコン79と、建物に対応するリスト画面70を選択するためのラジオボタン78とを有する。当該警備モード表示アイコン79は、例えば、建物の全警備区域が警戒モードであれば青色に、そうでなければ黒色に表示される。
【0101】
また、さらに、警備対象Tとしての複数の建物がエリア毎に分割されて構成されている場合には、建物に対応するリスト画面70のさらに上位に、エリアを選択するためのリスト画面が設けられてもよい。
【0102】
[警備システムの動作]
次に、以上のように構成された警備システムの動作について説明する。当該動作は、警備装置100及びユーザ端末200のCPUや通信部等のハードウェアと、記憶部に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、警備装置100の制御部110及びユーザ端末200の警備アプリケーションまたはCPU21を動作主体とする。
【0103】
図11は、上記警備システムにおける画面切替処理の流れを示したフローチャートである。
【0104】
同図に示すように、まず、ユーザ端末200のCPU21は、ユーザの操作に基づいて、上記警備アプリケーションを起動する(ステップ111)。警備アプリケーションは、起動すると、メイン画面として上記リスト画面70を表示する(ステップ112)。
【0105】
続いて警備アプリケーションは、各警備区域(共用区域As及び個別区域Ai)の現在の状態(警備モード及び警備時間)を確認するための現状態確認信号を警備装置100に送信する(ステップ113)。
【0106】
当該現状態確認信号を受信した警備装置100は、各警備区域の現状態を確認し、現状態を示す現状態信号を生成し(ステップ114)、当該現状態信号をユーザ端末200へ送信する(ステップ115)。現状態信号(切替情報)には、各警備区域の警備モード切替え後の現在の警備モードを識別するモード識別情報と、現在の警備モードにモード切替した操作者を識別するユーザ識別情報とが含まれる。
【0107】
上記現状態信号を受信した警備アプリケーションは、当該現状態信号を元に、各警備区域の現状態に変更があるか否かを判断する(ステップ116)。
【0108】
いずれかの警備区域の現状態に変更があると判断した場合(Yes)、警備アプリケーションは、それに応じてリスト画面70を更新する(ステップ117)。
【0109】
続いて警備アプリケーションは、リスト画面70のいずれかの表示欄71が押下されたか否かを判断する(ステップ118)。
【0110】
いずれの表示欄71も押下されていないと判断した場合(No)、警備アプリケーションは上記ステップ113~ステップ117の処理を繰り返す。
【0111】
いずれかの表示欄71が押下されたと判断した場合(Yes)、警備アプリケーションは、リスト画面70を、押下された表示欄71に対応するチャット画面80へ切り替える(ステップ119)。
【0112】
続いて警備アプリケーションは、各個別区域Aiの現在の状態(警備モード及び警備時間)を確認するための現状態確認信号を警備装置100に送信する(ステップ120)。
【0113】
当該現状態確認信号を受信した警備装置100は、各警備区域(共用区域As及び個別区域Ai)の現状態を確認し、現状態を示す現状態信号を生成し(ステップ121)、当該現状態信号をユーザ端末200へ送信する(ステップ122)。
【0114】
上記現状態信号を受信した警備アプリケーションは、当該現状態信号を元に、各警備区域の現状態に変更があるか否かを判断する(ステップ123)。
【0115】
いずれかの警備区域の現状態に変更があると判断した場合(Yes)、警備アプリケーションは、それに応じてチャット画面80を更新する(ステップ124)。
【0116】
すなわち、警備アプリケーションは、現在表示されているチャット画面80に対応する警備区域の現状態に変更があったと判断した場合には、当該チャット画面80上に吹き出し付のメッセージを追加表示することによりチャット画面80を更新する。一方、警備アプリケーションは、現在表示されているチャット画面80に対応する警備区域以外の警備区域の現状態に変更があったと判断した場合には、例えば当該チャット画面80の最上部等に、当該変更を示すメッセージ(テキストのみ)を一定時間だけ表示させることでチャット画面80を更新する。
【0117】
続いて警備アプリケーションは、チャット画面80において、上記警備モード表示アイコン(リスト画面復帰ボタン)85が押下されたか否かを判断する(ステップ125)。
【0118】
警備モード表示アイコン(リスト画面復帰ボタン)85が押下されていないと判断した場合(No)、警備アプリケーションは上記ステップ120~ステップ124の処理を繰り返す。
【0119】
警備モード表示アイコン(リスト画面復帰ボタン)85が押下されたと判断した場合(Yes)、警備アプリケーションは、チャット画面80をリスト画面70へ切り替える(ステップ112)。
【0120】
警備アプリケーションは、以上の処理を当該警備アプリケーションが終了されるまで繰り返し実行する。
【0121】
次に、警備モードの切替操作時における、ユーザ端末200の画面の遷移例について説明する。図12は、当該画面の遷移例を示した図である。
【0122】
同図左側に示すように、ユーザが操作画面90において、警戒モードの切替操作を行った場合(例えば警戒解除ボタン94をタップした場合)、同図中央に示すように、警備アプリケーションは、操作画面90を切替操作された警備区域のチャット画面80へ切り替え、当該チャット画面80上で、ユーザのモード切替操作に応じたモード操作メッセージ83(例えば解除操作を示す)を追加表示する。当該モード切替操作が受け付けられた場合、警備アプリケーションは、警備装置100へ警備モードの切替を要求する切替要求信号を送信する。当該切替要求信号には、ユーザ端末200の操作者であるユーザのユーザ識別情報と、切替後の警備モードを表すモード識別情報と、警備モード切替対象の個別区域Aiを識別する情報とが含まれる。このとき、警備装置100は、警戒モードへの切替えの場合、各侵入監視センサ10の検知状態を確認し、いずれも検知していない正常状態であることを条件に、警戒モードへの切替えを行う。
【0123】
そして警備アプリケーションは、同図右側に示すように、警備装置100から警備モード切替結果を示す切替情報(モード切替信号)を受信すると、受信したモード切替信号に応じた警備モード切替メッセージ84(例えば解除)を追加表示する。上記モード切替信号には、切替え後の警備モードを識別するモード識別情報と、上記切替要求信号に含まれる、警備モードを切替えた操作者を識別するユーザ識別情報及び警備モード切替対象の個別区域Aiを識別する情報とが含まれる。
【0124】
そして警備アプリケーションは、当該警備モード切替に関する情報により現警備モードが切替を検知した場合、チャット画面左上の警備モード表示アイコン(リスト画面復帰ボタン)85における現警備モードの表示色を更新する。
【0125】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザ端末200は、警備対象Tの複数の警備区域における警備モードの切替に関する情報を、チャット画面80とリスト画面70の双方において、(チャット画面80では各警備区域の情報を詳細に、リスト画面70では警備対象T全体の警備モードを俯瞰的に)ユーザに容易に認識させることができる。
【0126】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0127】
上述の実施形態では、警備アプリケーションは、ユーザの警備モードの切替操作があった場合、操作画面90をチャット画面80に切替えていたが、これに代えて、操作画面90をリスト画面70に切替えてもよい。図13はこの場合の画面の遷移例を示した図である。
【0128】
同図左側に示すように、ユーザが操作画面90において、警戒モードの切替操作を行った場合(例えば警戒解除ボタン94をタップした場合)、同図中央に示すように、警備アプリケーションは、操作画面90をリスト画面70へ切り替え、警備装置100から警備モード切替に関する切替情報を受信するまで待機する。
【0129】
そして警備アプリケーションは、警備装置100から切替情報を受信した場合、同図右側に示すように、警備モードが切替わった警備区域に対応する表示欄71の最新メッセージ74を、チャット画面80上で切替わり後の警備モードを示すモード切替メッセージ84に対応する表示へ更新する。具体的には、警備モードアイコン73を、切替わり後の警備モードに対応するアイコンに更新し、さらに、警備にモードに関する最新メッセージ74を、受信した切替情報に応じた内容へ更新し、受信時刻75を、受信した切替情報に応じた時刻へ更新する。
【0130】
上述の実施形態において、上記リスト画面70の各表示欄71の表示位置は動的に変更されてもよい。例えば、警備モードが切替わり新たなメッセージが受信された個別区域Aiに対応する表示欄71が上部に配置されてもよい。ただしこの場合でも、共用区域Asに対応する表示欄71は、例えば最上部に固定されてもよい。
【0131】
また、リスト画面70における各表示欄71の配置が、複数階からなる警備対象Tの各階の個別区域Aiの位置に対応するように、各表示欄71がフロアマップ状に表示されてもよい。
【0132】
上述の実施形態では、リスト画面70の各表示欄71に表示される最新メッセージ74は、警備モードの切替及び警備時間の変更に関するメッセージであったが、それらに限られず、チャット画面80における最新のメッセージが最新メッセージ74として表示されてもよい。また、最新メッセージ74は、短縮して表示されてもよい。
【0133】
上述の実施形態では、リスト画面70の各表示欄71には、上記最新メッセージ74の受信時刻75が表示されていたが、当該受信時刻に代えて、当該表示欄71に対応する警備区域が現在の警備モードに切り替わった時刻(チャット画面80における最新のモード切替メッセージ84の受信時刻)が表示されてもよい。
【0134】
上述の実施形態では、リスト画面70において、ユーザがモード切替操作権限を有さない個別区域Aiに対応する表示欄71が複数存在する場合には、それらが1つにまとめられて表示されたが、それらが個別区域Ai毎に表示されてもよい。その場合、個別区域Aiに対応したチャット画面にも画面切替することができるが、操作画面には画面切替できない又は操作画面に画面切替できるがモード切替操作ができないようにしてもよい。
【0135】
上述の実施形態において、チャット画面80に表示されるモード切替メッセージ84の内容は、ユーザ端末200のユーザが、警備モードの切替操作の操作者である場合と、そうでない場合とで異なるように設定されてもよい。例えば、ユーザが操作者である場合には、「安心して帰宅してください」等、警備装置100(警備システム)がユーザのモード切替操作を認識した旨をユーザ本人に語りかけるような内容のモード切替メッセージ84が表示される一方、ユーザが操作者でない場合には、「セットになりました」等、単に警備モードの切替の事実を直接的に知らせる内容のモード切替メッセージ84が表示されてもよい。
【0136】
上述の実施形態において、リスト画面70及びチャット画面80では、警備モード表示アイコン(リスト画面復帰ボタン)85はそのアイコンの色によって現在の警備モードを示していたが、「警戒」「解除」といった文字や、アイコンの絵柄が変わることによって現在の警備モードが示されてもよい。例えば、個別区域Aiがさらに複数のエリアに分かれて警備されている場合に、エリア毎の警備モードを判別できるアイコンを各警備区域に応じて表示し、警備モードが切替わったエリア又は警備区域に応じてアイコンの絵柄を変えてもよい。
【0137】
上述の実施形態において、個別区域Aiがさらに複数のエリアに分かれている場合、チャット画面80において表示されるモード切替メッセージ84は、「セットになりました」といった個別区域Ai全体に関するメッセージではなく、個別区域Aiのうち警備モードが切替えられたエリアを明記するメッセージであってもよい。
【0138】
上述の実施形態において、操作画面90はチャット画面80に重畳表示されていたが、操作画面90はチャット画面80とは独立して表示されてもよい。また操作画面90は、チャット画面80からのみならずリスト画面70からも切替可能であってもよい。その場合、リスト画面70の各表示欄71の警備モードアイコン73がタップにより選択された場合に、当該表示欄71に対応する警備区域に関する操作画面90が表示されてもよい。
【0139】
上述の実施形態では、警備アプリケーションは、図11で示したように、警備装置100へ現状態確認信号を送信し警備装置100から現状態信号を受信することで各警備区域の現状態を確認していた。しかし、警備アプリケーションは、警備装置100に改めて確認することなく、現在までに警備装置100から受信されているモード切替信号の履歴を確認することで現状態を確認してもよい。
【0140】
上述の実施形態において、警備装置は警戒モードへの切替の際、正常状態でない場合は、モード切替できない旨の通知を含む信号をユーザ端末に送信し、警備アプリケーションは、その旨のメッセージをチャット画面に表示してもよい。
【0141】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「表示方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「警備方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0142】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
70…リスト画面
71…表示欄
74…最新メッセージ
80…チャット画面
83…モード操作メッセージ
84…モード切替メッセージ
90…操作画面
100…警備装置
101…主装置
110…制御部
170…通信インタフェース
200…ユーザ端末
300…センタサーバ
T…警備対象
As…共用区域
Ai…個別区域
図1
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