(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】光増幅器、光ネットワーク、及び増幅方法
(51)【国際特許分類】
H01S 3/10 20060101AFI20221018BHJP
H01S 3/067 20060101ALI20221018BHJP
H04B 10/075 20130101ALI20221018BHJP
H04B 10/27 20130101ALI20221018BHJP
H04B 10/291 20130101ALI20221018BHJP
【FI】
H01S3/10 D
H01S3/067
H04B10/075
H04B10/27
H04B10/291
(21)【出願番号】P 2018549362
(86)(22)【出願日】2016-04-21
(86)【国際出願番号】 JP2016002132
(87)【国際公開番号】W WO2017183061
(87)【国際公開日】2017-10-26
【審査請求日】2018-09-19
【審判番号】
【審判請求日】2021-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】ル タヤンディエ ドゥ ガボリ エマニュエル
(72)【発明者】
【氏名】中村 滋
【合議体】
【審判長】瀬川 勝久
【審判官】山村 浩
【審判官】吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-167158(JP,A)
【文献】特許第5794237(JP,B2)
【文献】特許第5416286(JP,B2)
【文献】特開2014-99453(JP,A)
【文献】特開2013-123205(JP,A)
【文献】特開2014-38985(JP,A)
【文献】特開2004-15065(JP,A)
【文献】特開2010-122548(JP,A)
【文献】特開2013-187663(JP,A)
【文献】特開2014-236210(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 3/00-3/30
H04B 9/00
G02B 6/02-6/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間的に分割された複数の空間チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、前記複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒質と、
前記利得媒質に入力される前記複数の
空間チャンネルを監視し、監視結果を生成する監視手段と、
前記クラッド領域
に入力され、前記複数のコアを励起する第1の光線を発するように構成された第1の光源と、
前記複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発するように構成された第2の光源と、
前記監視結果に基づいて、前記複数のコアそれぞれ
に前記複数の
空間チャンネルのうちの1つ
が伝搬しているかどうかについての決定を行い、前記決定に基づいて前記第1の光源と前記第2の光源とを制御する制御手段と、
を備え、
前記第1の光線が入力される前記クラッド領域と、前記複数の第2の光線により励起される前記複数のコアとが同一の前記利得媒質に含まれ、
前記制御手段は、
前記空間チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より大きくなると前記第1の光線の光パワーを増加させ、
前記空間チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より小さくなると前記第1の光線の光パワーを減少させる、
光増幅器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記複数の第2の光線の光パワーが減少すると前記第1の光線の光パワーを増加させ
、前記複数の第2の光線の光パワーが増加すると前記第1の光線の光パワーを減少させる、請求項
1に記載の光増幅器。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記空間チャンネルが伝送されていない前記コアに対応する前記第2の光線の光パワーをオフにし、前記空間チャンネルが伝送されている前記コアに対応する前記第2の光線の光パワーをオンにする、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記
空間チャンネルを伝送する前記コアの数が
前記予め定められた数より大きくな
った場合には、前記空間チャンネルを伝送する前記コアに対応する前記第2の光線の光パワーを減少させ、
前記空間チャンネルを伝送する前記コアの数が
前記予め定められた数より小さくな
った場合には、前記空間チャンネルを伝送する前記コアに対応する前記第2の光線の光パワーを増加させる、請求項
1に記載の光増幅器。
【請求項5】
前記制御手段が、前記第1の光線の光パワーを複数のプリセット値のうちの1つに設定し、前記第2の光線の光パワーを複数のプリセット値のうちの1つに設定する、請求項1から
4の何れか1項に記載の光増幅器。
【請求項6】
光増幅器とネットワーク制御手段とを備える光ネットワークであって、
前記光増幅器が、
空間的に分割された複数の空間チャンネルを複数の波長で分割した空間及び波長チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、前記複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒質と、
前記利得媒質に入力される前記複数の空間及び波長チャンネルを監視し、監視結果を生成する監視手段と、
前記クラッド領域
に入力され、前記複数のコアを励起する第1の光線を発するように構成された第1の光源と、
前記複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発するように構成された第2の光源と、
前記監視結果に基づいて、前記複数のコアそれぞれ
に前記複数の空間及び波長チャンネルのうちの1つ
が伝搬しているかどうかについての決定を行い、前記決定に基づいて前記第1の光源と前記第2の光源とを制御する制御手段と、を含み、
前記第1の光線が入力される前記クラッド領域と、前記複数の第2の光線により励起される前記複数のコアとが同一の前記利得媒質に含まれ、
前記制御手段が、
前記
空間及び波長チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より大きくなると前記第1の光線の光パワーを増加させ、
前記
空間及び波長チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より小さくなると前記第1の光線の光パワーを減少させ、
前記ネットワーク制御手段が、
前記複数の空間チャンネルのうちの第1の空間チャンネルに前記複数の波長の何れも割り当てできない場合、前記第1の空間チャンネルと異なる第2の空間チャンネルに前記複数の波長のいずれかの波長を割り当てる、光ネットワーク。
【請求項7】
光信号の増幅方法であって、
空間的に分割された複数の空間チャンネ
ルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、前記複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒
質に入力される前記複数の空間チャンネルを監視し、
監視結果を生成し、
前記クラッド領域
に入力され、前記複数のコアを励起する第1の光線を生成し、
前記複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を生成し、
前記監視結果に基づいて、前記複数のコアそれぞれ
に前記複数の空間チャンネルのうちの1つ
が伝搬しているかどうかについての決定を行い、
前記決定に基づいて前記第1の光線と前記複数の第2の光線の光パワーを制御する、ことを含
み、
前記第1の光線が入力される前記クラッド領域と、前記複数の第2の光線により励起される前記複数のコアとが同一の前記利得媒質に含まれ、
前記複数の空間チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より大きくなると前記第1の光線の光パワーを増加させ、
前記複数の空間チャンネルを伝送する前記コアの数が予め定められた数より小さくなると前記第1の光線の光パワーを減少させる、
増幅方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光増幅器、光増幅器を含む光ネットワーク、及び光増幅器の制御方法に関し、特に、光増幅器、光増幅器を含む光ネットワーク、及び光ファイバを用いた光信号の増幅方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバリンクへの投資を最適化するためには、光ファイバリンクの容量を増加させることが望ましい。これは、光ファイバリンクを通して伝送される信号の周波数利用効率(SE;spectral efficiency)を増加させることにより達成される。
【0003】
SEの増加を達成する一般的な方法は、伝送される情報に対してより効率的な変調フォーマットを用いることである。これは、波長分割多重(WDM;wavelength division multiplexing)システムと併せて用いることが可能である。
【0004】
さらに、長距離伝送の可能性を維持する単一ファイバを通して伝送される容量を増加させるために、空間分割多重(SDM;space division multiplexing)システムが用いられる。
【0005】
SDMシステムは、マルチコアファイバ(MCF;multi-core fiber)と、マルチコア(MC;multicore)エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA;erbium doped fiber amplifier)とによって実現することができる。MCFは、光信号を伝える数本のコアを同じファイバ内に含む。MC-EDFAは、利得媒質としてのMCF(例えば、特許文献1を参照)を有するファイバ増幅器である。MC-EDFAは、直接コア励起構成により個別の励起用レーザーを用いて1つのMCF利得媒質のコアを個別に励起する。MC-EDFAシステムは、MCFのコア数倍にシステム容量を増加させる可能性を実証している。MCFを用いることによって、それぞれのコアのWDMに加えて、信号を空間的に多重化するためにコアの多重度を利用すること、及び、伝送距離を犠牲にすることなく、ファイバを通して伝送される容量を増加させることが可能となる。
【0006】
SDMのもう一つの効果は、伝送回線とそのノードの電力消費に対してSDM増幅器によってもたらされる利益である。EDFAは、電力消費において直接コア励起MC-EDFAの導入からの利益をもたらすMC-EDFAと統合することができる。増幅器の電力消費の低減は、非常に大きな容量へ拡張可能なシステムにとって、また、消費される電力の低減を通じた運用支出(OPEX)の低減にとって最も重要である。
【0007】
SDMシステムのもう一つの例は特許文献1(PTL1)に記載されている。特許文献1に記載のマルチコアファイバ増幅器は、低電力のためのクラッド励起と、SDMチャンネルの個別の性能制御のための直接コア励起とを結合させたハイブリッドMC-EDFA構成である。
【0008】
特許文献1に記載のマルチコアファイバ増幅器は、直列に配置された少なくとも2つのマルチコアファイバ増幅ユニットを有する。それぞれのマルチコアファイバ増幅ユニットは、増幅のためのマルチコアファイバと励起光源とを有する。マルチコファイバはコアに添加された希土類イオンを含む。励起光源は希土類イオンを励起する励起光を発する。
【0009】
マルチコアファイバ増幅ユニットのうちの少なくとも1つの増幅用のマルチコアファイバは、マルチコアファイバ増幅ユニットに入力された信号光が伝搬するコアと、励起光が伝搬するクラッドとを有する。マルチコアファイバ増幅ユニットのうちの他の増幅用のマルチコアファイバは、信号光と励起光とを多重化し、多重化された光を増幅のための他のマルチコアファイバのそれぞれのコアに入力する多重化手段を有する。他のマルチコアファイバの励起光の励起光パワーは、マルチコアファイバ増幅器に入力された信号光の信号光パワーとマルチコアファイバ増幅器により増幅され出力された信号光の信号光パワーとの計算結果に基づいて調整される。
【0010】
特許文献1に記載のマルチコアファイバ増幅器において、クラッド励起の励起パワーは一定に保たれ、直接コア励起の励起パワーは、個々のコアの利得を制御するように調整される。これが、WDM信号に含まれる波長の数が変化しても、全ての信号波長にわたって殆ど一定の利得を得ることを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
MC-EDFAとともに増幅器にSDM技術を用いる、或いは、MCFとともに伝送にSDM技術を用いる光ネットワークシステムは、現場に導入されたときには、最大容量までは負荷を掛けられていない。通常、増大する伝送量の需要に適応するために、ネットワークの存続期間の経過につれて、使用される容量は増加していく。ネットワークは、運用される時点の伝送量ではなく、予測される将来の伝送量の需要に合わせてその大きさが決められる。従って、システム導入時とシステムがフル容量に達した時との間には長い時間があり、その間は、システムは中間の容量で用いられることになる。さらに、伝送経路の回復のために、或いは、光信号切り替えによる容量変動に適応するために、容量のある部分を残しておくこともできる。
【0013】
このように、システムのSDMチャンネルには使用できないものがあり、それがMC-EDFAの信号のないコアの要因となる。現場で使用されないファイバをダークファイバと呼ぶのと同様に、これらの使用されないコアをダークコアと呼ぶことができる。対照的に、使用されているコアをライトコアと呼ぶことができる。
【0014】
直接コア励起MC-EDFAの場合には、容量が十分低くダークコアが存在する間は、個別励起は電力消費を節減可能である。しかしながら、全てのコアがライトコアのときには、クラッド励起EDFAと比較して直接コア励起は最適ではない。個別のSDMチャンネルで用いられる独立したシングルコアEDFAについても、同じ議論が通用する。
【0015】
他方、システムがフル容量で用いられているときは、クラッド励起MC-EDFAは顕著な電力節減に繋がる。しかし、全てのコアがひとまとめに励起されるため、より容量が低く幾つかのコアがダークコアである期間には、クラッド励起MC-EDFAは効率的ではない。
【0016】
同様に、特許文献1に記載のハイブリッドMC-EDFAは、幾つかのコアがダークコアのままである期間には効率的ではない。
【0017】
上記のとおり、使用される容量が変化するネットワークの存続期間にわたって、光増幅器の電力消費が最適化されていないという問題があった。
【0018】
本発明の典型的な目的は、光増幅器、光増幅器を含む光ネットワーク、及び光信号の増幅方法を提供することであり、それらは、使用される容量が変化するネットワークの存続期間にわたって、光増幅器の電力消費が最適化されていないという上記の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の1つの典型的な見地による光増幅器は、複数の光チャンネルの増幅のための利得媒質であって、複数の光チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒質と、利得媒質に入力される複数の光チャンネルを監視し、監視結果を生成する監視手段と、クラッド領域を励起する第1の光線を発するように構成された第1の光源と、複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発するように構成された第2の光源と、監視結果に基づいて、複数のコアそれぞれが複数の光チャンネルのうちの1つを伝送しているかどうかについての決定を行い、その決定に基づいて第1の光源と第2の光源とを制御する制御手段と、を含む。
【0020】
本発明の1つの典型的な見地による光ネットワークは、光増幅器とネットワーク制御手段とを含む。光増幅器は、複数の光チャンネルの増幅のための利得媒質であって、複数の光チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒質と、利得媒質に入力される複数の光チャンネルを監視し、監視結果を生成する監視手段と、クラッド領域を励起する第1の光線を発するように構成された第1の光源と、複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発するように構成された第2の光源と、監視結果に基づいて、複数のコアそれぞれが複数の光チャンネルのうちの1つを伝送しているかどうかについての決定を行い、その決定に基づいて第1の光源と第2の光源とを制御する制御手段とを含む。ここでネットワーク制御手段は、光チャンネルを伝送するのに用いられる波長と空間チャンネルとを制御し、ネットワーク制御手段は、空間チャンネルのうちの第1の空間チャンネルに波長を割り当て、もし第1の空間チャンネルに何れの波長も割り当てできなければ、空間チャンネルのうちの第2の空間チャンネルに他の波長を割り当てる。
【0021】
本発明の1つの典型的な見地による光信号増幅方法は、複数の光チャンネルの増幅のための利得媒質であって、複数の光チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む利得媒質を準備することと、利得媒質に入力される複数の光チャンネルを監視し、監視結果を生成することと、クラッド領域を励起する第1の光線を発生させることと、複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発生させることと、監視結果に基づいて、複数のコアそれぞれが複数の光チャンネルのうちの1つを伝送しているかどうかについての決定を行うことと、その決定に基づいて第1の光線と複数の第2の光線の光パワーを制御することと、を含む。
【発明の効果】
【0022】
本発明による典型的な利点は、光増幅器が用いられるネットワークの存続期間にわたって、光増幅器の消費電力が低減することである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態の光増幅器の構成を説明するブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の第2の実施形態の光増幅器の構成を説明する概略図である。
【
図3】
図3は、本発明の第3の実施形態の光増幅器の構成を説明するブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明の第4の実施形態の光増幅器の構成を説明するブロック図である。
【
図5】
図5は、本発明の第5の実施形態の光増幅装置の構成を説明するブロック図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明の第2の実施形態の光増幅器の、電力消費のシミュレーション結果を説明する図表である。
【
図6B】
図6Bは、本発明の第3の実施形態の光増幅器の、電力消費のシミュレーション結果を説明する図である。
【
図7】
図7は、本発明の第7の実施形態のネットワークの構成を説明するブロック図である。
【
図8A】
図8Aは、本発明の第7の実施形態のネットワーク中の、伝送量と使用されるファイバコアの数のシミュレーション結果を説明する図表である。
【
図8B】
図8Bは、本発明の第7の実施形態のネットワーク中の光増幅器の、電力消費のシミュレーション結果を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
下記の図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。図面の矢印の向きは、向きの一例を表示するものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
<第1の実施形態>
【0025】
図1は、本発明の第1の実施形態の光増幅器の構成を説明するブロック図である。光増幅器10は、利得媒質20、監視ユニット(監視手段)30、第1の光源40、第2の光源50、及び制御器(制御手段)60を含む。
【0026】
利得媒質20は、複数の光チャンネルを増幅する。利得媒質20は、複数の光チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む。監視ユニット30は、利得媒質20に入力される複数の光チャンネルを監視し、監視結果を生成する。
【0027】
第1の光源40は、クラッド領域を励起する第1の光線を発するように構成される。第2の光源50は、複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線を発するように構成される。
【0028】
制御器60は、監視結果に基づいて、複数のコアそれぞれが複数の光チャンネルのうちの1つを伝送しているかどうかについての決定を行う。そして、制御器60は、その決定に基づいて第1の光源と第2の光源とを制御する。
【0029】
上記の構成が、光増幅器が用いられるネットワークの存続期間にわたって、光増幅器の消費電力を低減させることを可能とする。
【0030】
次に、本実施形態に従った光増幅器の動作について説明する。
【0031】
制御器60は、光チャンネルを伝送するコアの数が予め定められた数より大きくなった場合には、第1の光線の光パワーを増加させてもよい。そして、制御器60は、光チャンネルを伝送するコアの数が予め定められた数より小さくなった場合には、第1の光線の光パワーを減少させてもよい。
【0032】
制御器60は、複数の第2の光線の光パワーが減少した場合には、第1の光線の光パワーを増加させてもよい。そして、制御器60は、複数の第2の光線の光パワーが増加した場合には、第1の光線の光パワーを減少させてもよい。
【0033】
制御器60は、複数の第2の光線のうちの1つの光線の光パワーを、対応するコアが光チャンネルを伝送していなければ、オフにしてもよい。そして、制御器60は、対応するコアが光チャンネルを伝送していれば、複数の第2の光線のうちの1つの光線の光パワーをオンにしてもよい。
【0034】
制御器60は、光チャンネルを伝送するコアの数が予め定められた数より大きくなり、あるコアが光チャンネルを伝送していれば、複数の第2の光線のうちの当該コアに対応する光線の光パワーを減少させてもよい。そして、制御器60は、光チャンネルを伝送するコアの数が予め定められた数より小さくなり、あるコアが光チャンネルを伝送していれば、複数の第2の光線のうちの当該コアに対応する光線の光パワーを増加させてもよい。
【0035】
制御器60は、第1の光線の光パワーを複数のプリセット値のうちの1つに設定してもよい。そして、制御器60は、第2の光線の光パワーを複数のプリセット値のうちの1つに設定してもよい。
【0036】
次に、本実施形態に従った光信号増幅方法について説明する。
【0037】
本光信号増幅方法において、複数の光チャンネルの増幅のための利得媒質が準備される。ここで、利得媒質は、複数の光チャンネルが内部をそれぞれ伝搬する複数のコアと、複数のコアを取り囲むクラッド領域とを含む。利得媒質に入力される複数の光チャンネルは監視され、監視結果が生成される。
【0038】
加えて、クラッド領域を励起する第1の光線が発生される。複数のコアそれぞれを個別に励起する複数の第2の光線も発生される。監視結果に基づいて、複数のコアそれぞれが複数の光チャンネルのうちの1つを伝送しているかどうかについての決定が行われる。その決定に基づいて第1の光線と複数の第2の光線の光パワーが制御される。
<第2の実施形態>
【0039】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0040】
図2は、本発明の第2の実施形態の光増幅器100の概略図である。
【0041】
光増幅器100は、7入力SDM(空間分割多重)チャンネル101、102、103、104、105、106、及び107を受信し、それらを光学的に増幅し、7出力SDMチャンネル191、192、193、194、195、196、及び197にそれぞれ出力する。それぞれのSDMチャンネルは、1つ又はいくつかの多重化されたWDM(波長分割多重)光信号から構成されていてもよい。それぞれのSDMチャンネルは光信号を含まなくてもよい。
【0042】
光増幅器100は、7コアの構成を用いる。それぞれのコアは、入力信号と出力信号との両方に用いられる。入力信号は、7コアMCF(マルチコアファイバ)を通して光増幅器100に与えられてもよい。同様に、出力信号は、光増幅器100によって7コアMCFに与えられてもよい。入力7コアMCFと出力7コアMCFとは、コネクターによって光増幅器100に接続されてもよい。或いは、入力7コアMCFと出力7コアMCFとは、光増幅器100に接合されてもよい。
【0043】
光増幅器100は、パワー取出要素180、第1のカプラー181、利得媒質182、励起光除去器183、第2のカプラー184、及びアイソレーター185を含む。180から185の数字が表示された要素は、7つのSDMチャンネルを収容することができる。
【0044】
パワー取出要素180は、7つのSDMチャンネルのアイソレーターを含んでも良い。パワー取出要素180は、C01、C02、C03、C04、C05、C06、及びC07が表示されたSDMチャンネルのそれぞれの入力パワーの一部を取り出し、それぞれのパワー監視器121、122、123、124、125、126、及び127に送る。121から127の数字が表示されたパワー監視器は統合されてもよい。パワー監視器は光から電気への(O/E)変換手段に存する。光から電気への変換手段は、入力光信号のうちの取り出された部分に比例する出力電圧をそれぞれが出力する低速フォトダイオードを備えてもよい。
【0045】
パワー取出要素180の出力は、第1のカプラー181に与えられる。第1のカプラー181は、7入力SDMチャンネルを、第1の励起用レーザー(第1の光源)140によって生成された励起光と結合させる。第1の励起用レーザー140は、クラッド励起方式で動作する。第1の励起用レーザー140は、波長980nmの高出力マルチモード半導体レーザーであってもよい。
【0046】
第1のカプラー181の出力は、利得媒質182に与えられる。利得媒質182は、エルビウムイオンを添加した7コアMCFであってもよい。MCFの7つのコアには、C01、C02、C03、C04、C05、C06、及びC07の数字が表示されている。
【0047】
増幅された信号は、励起光除去器183を通過するが、この励起光除去器183は、第1の励起用レーザー140によって生成された励起光の残りを取り除く。励起光除去器183の出力は、第2のカプラー184に与えられる。第2のカプラー184は、信号を、141、142、143、144、145、146、及び147と表示された7つの第2の励起用レーザ(第2の光源)の出力と結合させる。7つの第2の励起用レーザーのそれぞれは、利得媒質182に含まれるMCFのそれぞれのコアC01、C02、C03、C04、C05、C06、及びC07を直接励起する。第2の励起用レーザー141から147は、波長1480nmのシングルモードレーザーであってもよい。
【0048】
第2のカプラー184の出力は、アイソレーター185を通過する。191から197と表示された出力信号は、第1の励起用レーザー140によるクラッド励起と、第2の励起用レーザー141から147による直接コア励起とによって、利得媒質182に含まれるMCFを通して増幅されている。
【0049】
パワー監視器121から127の出力は、ダークコア検出器131に与えられる。ダークコア検出器131は、それぞれのコアがダークコアであるかどうかを決定するため、それぞれの与えられた信号を予め定められた閾値電圧と比較する。もし対応するSDMチャンネルに光信号が無ければ、電圧が閾値よりも低くなり、コアはダークコアであると見なされる。もし対応するSDMチャンネルに光信号があれば、電圧が閾値を越え、コアはライトコアであると見なされる。
【0050】
ダークコア検出器131は、ライトコアとダークコアとを示す電気信号を制御回路132に出力する。制御回路132は、ダークコア検出器131から与えられた信号に従って、クラッド励起のための第1の励起用レーザー140と、直接コア励起のための第2の励起用レーザー141、142、143、144、145、146、及び147のそれぞれの光出力を制御する。制御回路132は、それぞれの動作強度の調整を通して、第1の励起用レーザーと第2の励起用レーザーの出力を制御する。
【0051】
制御回路132の制御によって、使用されているSDMチャンネル間の出力レベルの差異は減少し、光増幅器100の電力消費は、ダークコアの数に独立に、効果的に減少する。従って、本実施形態の光増幅器100によって、光増幅器の電力消費は、光増幅器が用いられるネットワークの存続期間にわたって減少する。
<第3の実施形態>
【0052】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態による光増幅器200の構成を説明するブロック図である。
【0053】
光増幅器200は、10入力SDMチャンネル201から210を受信し、それらを光学的に増幅し、10出力SDMチャンネル290から299にそれぞれ出力する。入力チャンネル20(k)は、増幅されて対応する出力チャンネル20(k-1)に出力される。ここでkは自然数である。入力SDMチャンネル201から210は、入力SDMチャンネル101から107と同一である。入力信号は、10コアMCFを通して光増幅器200に与えられてもよい。全く同様に、出力信号は、光増幅器200によって10コアMCFに与えられてもよい。入力10コアMCFと出力10コアMCFとは、コネクターによって光増幅器200に接続されてもよい。或いは、入力10コアMCFと出力10コアMCFとは、光増幅器200に接合されてもよい。
【0054】
光増幅器200は、パワー取出要素280、第1のカプラー281、利得媒質282、励起光除去器283、第2のカプラー284、及びアイソレーター285を含む。これらの機能は、それぞれの対応する要素180、181、182、183、184、及び185の機能と同一である。280から285の要素は、10のSDMチャンネルを収容することができる。
【0055】
パワー取出要素280は、SDMチャンネルの入力パワーの一部を取り出し、10個のパワー監視器221から230のそれぞれに送る。k番目のチャンネルはパワー監視器22(k)によって監視される。221から230までのパワー監視器は、121から127までのパワー監視器と同一である。パワー取出要素280の出力は、第1のカプラー281に与えられる。第1のカプラー281は、10入力SDMチャンネルを、第1の励起用レーザー240によって生成された励起光と結合させる。第1の励起用レーザー240は、第1の励起用レーザー140と同一であり、クラッド励起方式で動作する。
【0056】
第1のカプラー281の出力は、利得媒質282に与えられるが、この利得媒質282はエルビウムイオンを添加した10コアMCFを含む。利得媒質282は、利得媒質182と同じ方法で用いられる。増幅された信号は第2のカプラー284に与えられる。第2のカプラー284は、増幅された信号を、スプリッター251、252、253、254、及び255の10の出力と結合させる。
【0057】
スプリッターは、第2の励起用レーザーの出力(第2の光線)を複数の光線に分割するように構成される。複数の光線それぞれは、複数のコアそれぞれを個別に励起する。スプリッターは3dBカプラーによって実現されてもよい。或いは、スプリッターのカップリング比が調整されてもよい。スプリッターは、第2の励起用レーザー241、242、243、244、及び245の出力を分割するが、これら第2の励起用レーザー241から245は第2の励起用レーザー141から147と同一である。第2の励起用レーザー241から245のそれぞれは、利得媒質282に含まれる10コアMCFのうちの2つのコアを直接励起する。
【0058】
第2のカプラー284の出力は、励起光除去器283を通過する。励起光除去器283は第1の励起用レーザー240によって生成された励起光の残りを取り除く。励起光除去器283の出力は、アイソレーター285を通過する。290から299と表示された出力信号は、第1の励起用レーザー240によるクラッド励起と、第2の励起用レーザー241から245による直接コア励起とによって、MCF(利得媒質282)を通して増幅されている。
【0059】
パワー監視器221から230の出力は、ダークコア検出器231に与えられるが、このダークコア検出器231はダークコア検出器131と同一である。ダークコア検出器231は、光増幅器200の10個のSDMチャンネルのそれぞれが使用されていないものであるかどうかを決定する。ダークコア検出器231は、ライトコアとダークコアとを示す電気信号を制御回路232に出力する。制御回路232は制御回路132と同一である。制御回路232は、ダークコア検出器231から与えられた信号に従って、クラッド励起のための第1の励起用レーザー240と、直接コア励起のための第2の励起用レーザー241から245のそれぞれの光出力を制御する。
【0060】
制御回路232の制御によって、使用されているSDMチャンネル間の出力レベルの差異は減少し、光増幅器200の電力消費は、ダークコアの数に独立に、効果的に減少する。従って、本実施形態の光増幅器200によって、光増幅器の電力消費は、光増幅器が用いられるネットワークの存続期間にわたって減少する。
【0061】
別の実装においては、出力パワーの精度とコア間の差異の低減を改善するために、251から255のスプリッターそれぞれが可変の分岐比を有する。分岐比は制御回路232によって調整してもよい。これが、光増幅器200を用いる伝送回線の品質を改善する。
【0062】
上記の別の実装においては、スプリッター251から255は、新たなコアがライトコアになったときにコア間で分岐比を変えるために調整されてもよい。例えば、スプリッター251の出力が、利得媒質282に含まれるMCFのコアC01及びC02を励起するものとする。最初は、コアC01のみがライトコアであり、コアC02はダークコアである。コアC02がライトコアになったときに、第2の励起用レーザー241の出力をコアC01とC02とで分配するために、スプリッター251の分岐比が制御回路232によって調整される。これが、ライトコアの数が変化したときに電力消費の低減に貢献する。
<第4の実施形態>
【0063】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態による光増幅器300の構成を説明するブロック図である。
【0064】
光増幅器300は、n入力SDMチャンネル301から30(n)を受信し、それらを光学的に増幅し、n出力SDMチャンネル391から39(n)にそれぞれ出力する。入力SDMチャンネル301から30(n)は、入力SDMチャンネル101から107と同一である。入力信号は、nコアMCFを通して光増幅器300に与えられてもよい。全く同様に、出力信号は、光増幅器300によってnコアMCFに与えられてもよい。或いは、n個のMCFチャンネルは、それぞれがnよりも少ない数のコアを有するいくつかのMCFに与えられても良い。入力nコアMCFと出力nコアMCFとは、コネクターによって光増幅器300に接続されてもよい。或いは、入力nコアMCFと出力nコアMCFとは、光増幅器300に接合されてもよい。
【0065】
光増幅器300は、パワー取出要素380、第1のカプラー381、第1の利得媒質382、第2の利得媒質386、第2のカプラー384、及びアイソレーター385を含む。これらの機能は、それぞれの対応する要素180、181、182、182、184、及び185の機能と同一である。励起光除去器が、第1の利得媒質382か第2の利得媒質386かに統合されてもよい。380から386の数字が表示された要素は、n個のSDMチャンネルを収容することができる。
【0066】
パワー取出要素380は、SDMチャンネルのそれぞれの入力パワーの一部を取り出し、n個のパワー監視器321から32(n)のそれぞれに送る。パワー監視器321から32(n)は、パワー監視器121から127と同一である。パワー取出要素380の出力は、第1のカプラー381に与えられる。第1のカプラー381は、n入力SDMチャンネルを、第1の励起用レーザー340によって生成された励起光と結合させる。第1の励起用レーザー340は第1の励起用レーザー140と同一であり、クラッド励起方式で動作する。或いは、第1の励起用レーザー340は、出力が結合された複数の半導体レーザーを含んでも良く、同様にクラッド励起方式で動作する。
【0067】
第1のカプラー381の出力は、第1の利得媒質382に与えられるが、この第1の利得媒質382はエルビウムイオンを添加したnコアMCFを含む。第1の利得媒質382は、第1の励起用レーザー340によってクラッド励起方式で励起される。第1の利得媒質382の出力は、第2の利得媒質386に与えられるが、この第2の利得媒質386はエルビウムイオンを添加したnコアMCFを含む。第2の利得媒質386は、n個の第2の励起用レーザー341から34(n)によって直接コア励起方式によって励起される。
【0068】
増幅された信号は、第2のカプラー384に与えられる。第2のカプラー384は、増幅された信号を、第2の励起用レーザー341から34(n)の7つの出力と結合させるが、これら第2の励起用レーザー341から34(n)は第2の励起用レーザー141から147と同一である。第2の励起用レーザー341から34(n)のそれぞれは、第2の利得媒質386に含まれるMCFのn本のコアのうちの1つを直接励起する。
【0069】
第2のカプラー384の出力は、アイソレーター385を通過する。391から39(n)と表示された出力SDMチャンネルは、第1の利得媒質382に含まれるMCFを通して、第1の励起用レーザー340によるクラッド励起によって、及び、第2の利得媒質386に含まれるMCFを通して、第2の励起用レーザー341から34(n)による直接コア励起によって、増幅されている。
【0070】
パワー監視器321から32(n)の出力は、ダークコア検出器331に与えられるが、このダークコア検出器331はダークコア検出器131と同一である。ダークコア検出器331は、光増幅器300のn個のSDMチャンネルのそれぞれが使用されていないものであるかどうかを決定する。ダークコア検出器331は、ライトコアとダークコアとを示す電気信号を、制御回路332に出力するが、この制御回路332は制御回路132と同一である。
【0071】
制御回路332は、ダークコア検出器331から与えられた信号に従って、クラッド励起のための第1の励起用レーザー340と、直接コア励起のための第2の励起用レーザー341から34(n)のそれぞれの光出力を制御する。
【0072】
制御回路332の制御によって、使用されているSDMチャンネル間の出力レベルの差異は減少し、光増幅器300の電力消費は、ダークコアの数に独立に、効果的に減少する。従って、本実施形態の光増幅器300によって、光増幅器の電力消費は、光増幅器が用いられるネットワークの存続期間にわたって減少する。
<第5の実施形態>
【0073】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第5の実施形態による光増幅装置400の構成を説明するブロック図である。
【0074】
光増幅装置400は、ファンイン421、SDM増幅器430、及びファンアウト422を含む。ファンイン421はSDM多重化装置として用いられる。ファンイン421は、10本のシングルコアファイバ401、402、403、404、405、406、407、408、409、及び410の出力を多重化し、10個のSDMチャンネルに導入する。10個のSDMチャンネルは、SDM増幅器430によって増幅されるが、このSDM増幅器430は、10個のSDMチャンネルを含む光増幅器100、200、又は300と類似のものであってもよい。
【0075】
SDM増幅器430の出力は、ファンアウト422によって多重分離され、10本のシングルコアファイバ481、482、483、484、485、486、487、488、489、及び490に導入される。401から410及び481から490の数字が表示されたシングルコアファイバは、標準のシングルモードファイバであってもよい。
【0076】
光増幅装置400によって、使用されているSDMチャンネル間の出力レベルの差異は減少し、光増幅装置400の電力消費は、ダークコアとしてのシングルコアファイバの数に独立に、効果的に減少する。従って、本実施形態の光増幅装置400によって、光増幅装置の電力消費は、光増幅装置が用いられるネットワークの存続期間にわたって減少する。
<第6の実施形態>
【0077】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態において、第2の実施形態及び第3の実施形態による光増幅器のシミュレーション結果が示される。
【0078】
図6Aは、
図2に説明された光増幅器100の電力消費を示す。電力消費は、ライトコアの数、すなわち、内部を光信号が伝搬するコアの数に対してプロットされている。
【0079】
曲線513は、以下に詳細に説明される第1の制御方策に従う、光増幅器100の電力消費のシミュレーション結果を示す。曲線514は、以下に詳細に説明される第2の制御方策に従う、光増幅器100の電力消費のシミュレーション結果を示す。
【0080】
本発明の典型的な利益を例証するために、曲線511が、特許文献1に開示された直接コア励起を用いる光増幅器の、曲線513と同じ条件での電力消費のシミュレーション結果を示す。全く同様に、曲線512が、特許文献1に開示された複合励起を用いる光増幅器の、曲線513と同じ条件での電力消費のシミュレーション結果を示す。
【0081】
図6Bは、
図3に説明された光増幅器200の電力消費を示す。電力消費は、ライトコアの数、すなわち、内部を光信号が伝搬するコアの数に対してプロットされている。
【0082】
曲線523は、第1の制御方策に従う、光増幅器200の電力消費のシミュレーション結果を示す。曲線524は、第2の制御方策に従う光増幅器200の電力消費のシミュレーション結果を示す。
【0083】
本発明の典型的な利益を例証するために、曲線521が、特許文献1に開示された直接コア励起を用いる光増幅器の、曲線523と同じ条件での電力消費のシミュレーション結果を示す。全く同様に、曲線522が、特許文献1に開示された複合励起を用いる光増幅器の、曲線523と同じ条件での電力消費のシミュレーション結果を示す。
【0084】
さて、
図2で説明されている光増幅器100の動作の事例が与えられ、この動作の典型的な利益が
図6Aに例証される。第1の制御方策を考慮すると、制御回路132は、励起用レーザー140、141、142、143、144、145、146、及び147それぞれの動作強度に対する2つの可能な設定目標値を持つ。励起用レーザーの出力パワーは、動作強度を通して設定される。直接コア励起のための第2の励起用レーザー141から147において、第1の設定値は発振閾値よりも低く設定される。第2の動作目標値は、複合増幅モードにおける完全安定動作が得られるように設定される。例えば、第1の設定値はゼロに設定されてもよい。第1の励起用レーザー140の2つの値は、縮退値に設定される。
【0085】
ダークコア検出器131は、対応するコアがダークコア、すなわち、光信号が存在しないか、或いはライトコア、すなわち、少なくとも1つの光信号が存在するかどうかを決定するために、それぞれのSDMチャンネルの光パワーを検出し、それをプリセット閾値と比較する。ダークコア検出器131は、それぞれのコアのコア状態についての情報を、制御回路132に渡す。
【0086】
制御回路132は、第1の励起用レーザー140を一定に保つ。さらに、ダークコアに対しては、制御回路132は、対応する直接コア励起レーザーを第1の設定値に設定する。ライトコアに対しては、制御回路132は、対応する直接コア励起レーザーを第2の設定値に設定する。結果として生じる電力消費が曲線513としてプロットされている。3コアまでは、単純な直接コア励起増幅器の曲線511のプロットが、最小の電力消費を示す。しかしながら、5コア以上では、曲線511のプロットは最高の電力消費を示す。このことが、最大システム容量においては、単純な直接コア励起増幅器を発展性のない解としている。これと比較して、複合構成の曲線512のプロットは、5コア以上の使用に対しては、プロット511と比べて電力低減を可能としている。
【0087】
他方、本実施形態による制御方策の曲線513のプロットは、7本のライトコアにおいて、曲線512の1つと同じ最大電力消費を示している。しかし、6本以下のライトコアについて、この制御方策は電力低減を可能とし、曲線512と比較して最大43%の電力消費の低減を可能としている。さらに、7本以下のライトコアについて、曲線511と比較して最大35%の電力消費の低減を可能としている。
【0088】
従って、本発明の実施形態により、使用されているSDMチャンネルの数に独立に、効果的な電力低減が達成できる。さらに、コアを励起するレーザーを独立に制御するおかげで、使用されているSDMチャンネルの間の出力の差異を低減することが可能である。
【0089】
さて、第2の制御方策が考察される。第2の制御方策では、制御回路132は、励起用レーザー140、141、142、143、144、145、146、及び147それぞれの動作強度に対する複数の異なる可能な設定目標値を持つ。励起用レーザーの出力パワーは、動作強度を通して設定される。第2の励起用レーザー141から147のそれぞれに対して、3つの値が選択される。第1の設定値は発振閾値よりも低く設定される。第2及び第3の動作目標値は、発振閾値よりも高く設定され、厳密に異なる値に設定される。第2の値は、複合増幅モードにおける完全安定動作が得られるように設定される。
【0090】
例えば、第1の設定値はゼロに設定されてもよい。第1の励起用レーザー140に対しては、2つの異なる値が設定され、第2の値は、複合増幅モードにおける完全安定動作が得られるように設定される。直接コア励起に対する最高の設定値とクラッド励起に対する最低の設定値との組み合わせと、直接コア励起に対する中位の設定値とクラッド励起に対する最高の設定値との組み合わせとは、対応するコアに対して同じ光増幅利得を生成する。
【0091】
ダークコア検出器131は、対応するコアがダークコア、すなわち、光信号が存在しないか、或いはライトコア、すなわち、少なくとも1つの光信号が存在するかどうかを決定するために、それぞれのSDMチャンネルの光パワーを検出し、それをプリセット閾値と比較する。ダークコア検出器131は、それぞれのコアのコア状態についての情報を、制御回路132に渡す。
【0092】
制御回路132は、プリセット値によって励起用レーザー140から147の動作値を制御する。
【0093】
1本のライトコア或いは2本のライトコアに対しては、第1の励起用レーザー140は最低のプリセット値に設定される。第2の励起用レーザー141から147は、対応するライトコアに対しては最高の値に設定され、ダークコアに対しては最低の値に設定される。
【0094】
3本以上のライトコアに対しては、第1の励起用レーザー140は最高のプリセット値に設定される。第2の励起用レーザー141から147は、対応するライトコアに対しては中位の値に設定され、ダークコアに対しては最低の値に設定される。
【0095】
結果として生じる電力消費が曲線514としてプロットされている。1本のライトコア及び2本のライトコアに対しては、第2の制御方策は、第1の制御方策と比較して、プリセット値と全ライトコア数に対する1つの追加の閾値を保存するための追加のメモリコストはあるものの、電力消費の更なる低減を提供する。
【0096】
従って、本発明の本実施形態により、使用されているSDMチャンネルの数に独立に、効果的な電力低減が達成できる。さらに、コアを励起するレーザーを独立に制御することにより、使用されているSDMチャンネルの間の出力の差異を低減することが可能である。
【0097】
別の実装においては、第2の励起用レーザー141から147のそれぞれに対する3つの値が設定される。増幅器利得は次のように考えられる。
ここで、
であり、G
cladding(i)は、コアiに対する効率n
cladding(i)と第1の励起用レーザー140のパワーP
claddingとの積で表される、数字iが表示されたコアのクラッド励起の利得である。
【0098】
パワーP
claddingは次のように表される。
パワーP
claddingは、第1の励起用レーザー140の効率ρ
claddingと、レーザーの動作強度I
op,
claddingと閾値強度I
th,
claddingとの差との積で表される。効率ρ
claddingは、レーザーの動作強度I
op,
claddingに依存する。
【0099】
全く同様に、iと表示される直接コア励起のコアの利得G
direct(i)は、次のように表される。
ここで、n
direct(i)はコアiの効率であり、P
direct(i)はコアiの直接コア励起のパワーである。P
direct(i)は次のように表される。
P
direct(i)は、140+iと等しい数字が表示される励起効率ρ
direct(i)と、レーザーの動作強度I
op,
direct(i)と閾値強度I
th,
direct(i)との差との積で表される。効率ρ
direct(i)は、レーザーの動作強度I
op,
direct(i)に依存する。
【0100】
第2の励起用レーザー141から147の動作電流の第1の値は、I
op,
direct,
1(i) = 0に設定される。動作電流の第2の値I
op,
direct,
2(i)は、増幅器の最大負荷に対する複合モードの一定値に固定され、次のように表される。
G
cladding,
2は次のとおりに選択される。
【0101】
第2の励起用レーザー141から147の動作電流の第3の値は次のように設定される。
G
cladding,
1は指数i
min,
directについて次のとおりに選択される。
ここで、I
op,
direct(i
min,
direct)は最大許容動作電流に達している。その結果、第1の励起用レーザー140に対しては、2つのプリセット値は次のように選択される。
【0102】
別の実装においては、第2の励起用レーザー141から147の動作電流の第1の値はゼロに設定される。動作電流の第2の値は、増幅器の最大負荷に対する複合モードの一定値に固定される。動作電流の第3の値は、第2の値よりも高い値に選択され、全てのライトコアに対して利得を一定に保つように調整される。第1の励起用レーザー140の2つの値は、関連する第2の励起用レーザー141から147が第2の値か第3の値に設定されたときは、ライトコアに対して利得を一定に保つように選択される。
【0103】
別の実装においては、本発明の実施形態において、光増幅器100に対して、自動パワー制御或いは自動利得制御も用いることができる。この方法では、半導体レーザーがプリセット値に設定され、最初の設定の後に付加的な制御モードが適用される。ここで、最初の設定値は、本発明の実施形態によって決定される。
【0104】
本実施形態による動作のもう一つの事例が、
図3に説明された光増幅器200に対して与えられる。その動作の典型的な利益が6Bに例証されている。
図6Aに説明された曲線513の制御方策と同一である、第1の制御方策が考察される。
【0105】
制御回路232は、第1の励起用レーザー240を一定に保つ。さらに、ダークコアに対しては、制御回路232は、直接コア励起のための対応する第2の励起用レーザー241から245を、第1の設定値に設定する。ライトコアに対しては、制御回路232は、直接コア励起のための対応する第2の励起用レーザー241から245を、第2の設定値に設定する。1つのレーザーで励起される2本のコアのうちの1本のみがライトコアであっても、レーザーはライトコアに対して設定される値に設定される。
【0106】
結果として生じる電力消費が曲線523としてプロットされている。3コアまでは、曲線521でプロットされる単純な直接コア励起増幅器は、最小の電力消費を示す。しかしながら、5コア以上では、曲線521のプロットは最高の電力消費を示す。このことが、最大システム容量において、単純な直接コア励起増幅器を発展性のない解としている。これと比較して、複合構成の曲線522のプロットは、5コアを超える使用に対しては、プロット521と比べて電力低減を可能としている。
【0107】
他方、本実施形態による制御方策の曲線523のプロットは、9本以上のライトコアにおいて、曲線522の1つと同じ最大電力消費を示している。しかし、8本以下のライトコアについて、制御方策は電力低減を可能とし、曲線522と比較して最大45%の電力消費の低減を可能としている。さらに、10本以下のライトコアについて、曲線521と比較して最大49%の電力消費の低減を可能としている。
【0108】
従って、本発明の実施形態により、使用されているSDMチャンネルの数に独立に、効果的な電力低減が達成できる。さらに、コアを励起するレーザーを独立に制御するおかげで、使用されているSDMチャンネルの間の出力の差異を低減することが可能である。
【0109】
さて、
図6Aに例証された曲線514の制御方策と同一である、第2の制御方策が考察される。
【0110】
8本までのライトコアに対しては、第1の励起用レーザー240は最低のプリセット値に設定され、第2の励起用レーザー241から245は、対応するライトコアに対しては最高の値に設定され、ダークコアに対しては最低の値に設定される。対応するレーザーで直接励起される2本のコアのうちの1本のみがライトコアであっても、レーザーは最高のプリセット値に設定される。
【0111】
9本と10本のコアに対しては、第1の励起用レーザー240は最高のプリセット値に設定され、第2の励起用レーザー241から245は、中央値に設定される。
【0112】
結果として生じる電力消費が曲線524としてプロットされている。8本までのライトコアに対しては、第2の制御方策は、第1の制御方策と比較して、プリセット値と全ライトコア数に対する1つの追加の閾値を保存するための追加のメモリコストはあるものの、電力消費の更なる低減を提供する。
【0113】
従って、本発明の実施形態により、使用されているSDMチャンネルの数に独立に、効果的な電力低減が達成できる。さらに、コアを励起するレーザーを独立に制御することで、使用されているSDMチャンネルの間の出力の差異を低減することが可能である。
<第7の実施形態>
【0114】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
【0115】
図7は、本発明の第7の実施形態のネットワーク600の略図である。
【0116】
601、602、及び603と表示されたノード機器は、波長分割及び空間分割の多重化を実行するトランスポンダを含む。611、612、613、及び614と表示された光スイッチは、波長分割及び空間分割によって光信号を切り替える。
【0117】
ノード機器601に含まれるトランスポンダは、シングルコアファイバで光スイッチ611に接続されてもよい。ノード機器602に含まれるトランスポンダは、シングルコアファイバで光スイッチ612に接続されてもよい。ノード機器603に含まれるトランスポンダは、シングルコアファイバで光スイッチ613に接続されてもよい。或いは、トランスポンダはMCFによってスイッチに接続されてもよい。
【0118】
光スイッチ611及び光スイッチ614は、N3個の増幅器63(k)、ファイバスパン64(k)、及び増幅器624で構成される伝送回線を通して接続される。ここでkは1とN3の間の数字である。光スイッチ612及び光スイッチ614は、N5個の増幅器65(k)、ファイバスパン66(k)、及び増幅器622で構成される伝送回線を通して接続される。ここでkは1とN5の間の数字である。光スイッチ613及び光スイッチ614は、N7個の増幅器67(k)、ファイバスパン68(k)、及び増幅器623で構成される伝送回線を通して接続される。ここでkは1とN7の間の数字である。
【0119】
本ネットワークのファイバスパンはシングルコアファイバであってもよい。或いは、ファイバスパンはMCFであってもよい。本ネットワークの増幅器は、本発明の実施形態のSDM増幅器である。それぞれの増幅器は、
図2に説明された光増幅器100と同様であってもよい。或いは、増幅器は、
図3に説明された光増幅器200と同様であってもよい。或いは、増幅器は、
図4に説明された光増幅器300と同様であってもよい。或いは、増幅器は、
図5に説明された光増幅装置400と同様であってもよい。
【0120】
ネットワーク制御器699は、光スイッチ611、612、613、及び614と同様に、ノード機器601、602、603に含まれるトランスポンダを制御する。ネットワーク制御器699は、本発明の実施形態により、ネットワーク中の増幅器の電力消費を最適化するためにネットワーク要素を制御する。特に、ネットワーク制御器699は、ネットワーク中で使用されるSDM増幅器のコアの数を低減するために、トランスポンダの波長を設定しスイッチを設定する。これが、ネットワーク600中の増幅器の電力消費の低減を可能とする。
【0121】
図8A及び
図8Bは、本実施形態による光ネットワークのシミュレーション結果を示す。
【0122】
図8Aは、
図7で説明されたネットワーク600中の伝送量と使用されているファイバコアの数との変化を表す。
【0123】
曲線711は、ネットワークの使用期間に対してプロットされたネットワーク600中の伝送量を表す。期間0はネットワークの使用開始を表す。伝送量は利用者からの伝送需要を包含し、ネットワークの制御、プロビジョニング、及び保護のために生成される。
【0124】
曲線712は、ネットワークの増大する伝送量を受け入れるために、ネットワーク中のSDM増幅器にて使用されているコアの数を表す。容量は9年目までは堅調に増大し、そこでネットワークの最大容量に達する。ライトコアの数はそれに応じて増加している。
【0125】
図8Bは、
図7に説明された本実施形態によるネットワーク600中の光増幅器の電力消費を示す。ネットワーク600中のそれぞれの増幅器は、
図3に説明された光増幅器200と同一である。特に、曲線723は、
図8Aに示された条件のもとでの、
図7に説明されたネットワーク600中の増幅器の総電力消費を示す。ここで、SDM増幅器は、
図6Bに説明された曲線524に対応する制御方策に従って制御されている。曲線721及び722は、本実施形態の典型的な利益を例証するためにプロットされており、特許文献1にそれぞれ開示された直接励起及び複合励起と同じ増幅器の条件での電力消費を示している。
【0126】
さて、
図7に説明されたネットワーク600の動作の事例が与えられる。本実施形態の典型的な利益が、
図8Bに曲線723として表示されている。
【0127】
ネットワーク伝送量が増大するにつれて、要求される容量を支えるために、より多くのSDMチャンネル及びWDMチャンネルが必要となる。ネットワーク制御器699は、ネットワーク600中の増幅器の使用されるSDMチャンネルの数を、そしてその結果として使用されるコアの数を最小化するために、光スイッチ611、612、613、及び614と同様に、ノード機器601、602、及び603に使用される波長を制御する。その結果として、チャンネルは最初にWDMの次元において供給される。そして次に、SDMチャンネルの中で、全ての波長のチャンネルが満杯になったときに、ネットワーク制御器699は、次のSDMチャンネルに波長を割り当て始める。
【0128】
換言すると、ネットワーク制御器699は、光チャンネルを伝送するのに用いられる波長と空間チャンネルとを制御する。そして、ネットワーク制御器699は、空間チャンネルのうちの第1の空間チャンネルに波長を割り当て、もし第1の空間チャンネルに何れの波長も割り当てできなければ、空間チャンネルのうちの第2の空間チャンネルに他の波長を割り当てる。
【0129】
もし直接コア励起レーザーがいくつかのコアで共有されるなら、割り当てられるSDMチャンネルの順序は、同じ励起用レーザーを共有するコアが順序において連続するように設定される。
図6Bで説明された曲線524、及び
図8Aで説明された曲線712に基づいて、結果として生じる電力消費が
図8Bの曲線723としてプロットされている。
【0130】
曲線721で示された単純な直接コア励起と比較して、本実施形態により、半年後には電力消費を低減することが可能である。電力消費の最大の低減は48%である。曲線722で示された複合励起と比較して、本実施形態により、7年以上の間にわたり電力消費を低減することが可能である。8年の経過の後には、電力消費は等しくなる。電力消費の最大の低減は、ネットワークの稼働の導入時点における72%である。
【0131】
上記のとおり、本実施形態によって、ネットワーク中の伝送量に独立に、電力消費を効果的に減少することが可能となる。
【0132】
本発明は、それについての実施形態を参照して特に示され説明されたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に定義された本発明の精神や範囲から離れることなく、そこに様々な外形や詳細の変更をしてもよいことは当業者には理解される。
【符号の説明】
【0133】
10、100、200、300 光増幅器
20、182、282 利得媒質
30 監視ユニット
40 第1の光源
50 第2の光源
60 制御器
101、102、103、104、105、106、107、201から210、301から30(n) 入力SDMチャンネル
121、122、123、124、125、126、127、221から230、321から32(n) パワー監視器
131、231、331 ダークコア検出器
132、232、332 制御回路
140、240、340 第1の励起用レーザー
141、142、143、144、145、145、146、147、241、242、243、244、245、341から34(n) 第2の励起用レーザー
180、280、380 パワー取出要素
181、281、381 第1のカプラー
183、283 励起光除去器
184、284、384 第2のカプラー
185、285、385 アイソレーター
191、192、193、194、195、196、197、290から299、391から39(n) 出力SDMチャンネル
251、252、253、254、255 スプリッター
382 第1の利得媒質
386 第2の利得媒質
400 光増幅装置
421 ファンイン
422 ファンアウト
430 SDM増幅器
401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、481、482、483、484、485、486、487、488、489、490 シングルコアファイバ
600 ネットワーク
601、602、603 ノード機器
611、612、613、614 光スイッチ
63(k)、65(k)、67(k)、622、623、624 増幅器
64(k)、66(k)、68(k) ファイバスパン
699 ネットワーク制御器