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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】収納装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 55/00 20060101AFI20221018BHJP
   A47B 81/00 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
A47B55/00
A47B81/00 G
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019000718
(22)【出願日】2019-01-07
(65)【公開番号】P2020108706
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-10-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本合 優太
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-125719(JP,A)
【文献】実開昭54-003232(JP,U)
【文献】実開昭55-169249(JP,U)
【文献】特開2010-252886(JP,A)
【文献】特開2011-103989(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 55/00
A47B 81/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の側板、天板及び背板を有し、前側及び下側に開口する収納本体と、
上記収納本体の前側の開口を開閉する揺動型の扉と、
上記左右の側板の下端部の前端間に亘って延びるように配置され、該側板の下端部に固定された連結部材とを備え、
上記連結部材は、閉じ位置にある上記扉の下端部に当接可能な戸当たり部を有することを特徴とする収納装置。
【請求項2】
請求項1において、
連結部材は、側板の前端面に当接する縦片と、側板の下端面に当接する横片とを有する断面L字状の長尺部材であり、
上記縦片及び横片の少なくとも一方が側板に固定され、縦片の前面に戸当たり部が形成されていることを特徴とする収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、箱型の収納装置(収納家具)は、その扉を除いた収納本体が左右の側板と上下の天板及び底板と背板とを備えており、それらを前側に開口する箱形状に組み立てた後に、収納本体の内部に固定棚や可動棚、仕切板を設置し、側板や仕切板に前側の開口を開放する扉を取り付けるようになっている。
【0003】
このような箱型の収納装置の1例として、従来、例えば特許文献1に示されるように、収納本体のうち下部の底板をなくしたものが提案されている。このものでは、底板がないことにより、収納本体の内部空間を高い自由度で使用でき、例えば玄関に設置したときにベビーカーやゴルフバッグ等の縦長の物品であっても容易に収納することができる。また、底板の材料費等を抑えてコストダウンを図ることができる。
【0004】
その反面、この収納装置は底板がないことにより、収納本体全体の剛性や強度が低下することは避けられない。そのため、特許文献1の収納装置では、収納本体下端面の側板後部と背板の左右端部との間に固定金具のL字状に折れ曲がった水平片を当接させ、水平片の内側部に起立した垂直片をそれぞれ側板内面と背板前面とにビス止めすることで、底板レスの収納本体全体の剛性や強度を確保するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-103989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1のものでは、固定金具が水平片と垂直片とを有する特殊な構造であり、その製造コストが高く、収納装置のさらなるコストダウンの達成のためには不十分である。また、収納本体の前側開口を開閉する扉は、その閉じ位置で下端部に当たる部分がないので、経年変化等により扉に反りが生じた場合には、扉が本来の閉じ位置から変位してしまい、例えば左右両開きの扉では両扉が互いにずれ、そのことで外観見映えが低下する等の問題が生じる。これらのことから、特許文献1の技術に対して改良の余地があった。
【0007】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、底板レスの収納装置の構造に工夫を凝らすことにより、底板レスの収納装置の剛性を確保しつつ、そのさらなるコストダウンを図り、戸当たり部の確保によって扉の変位が生じないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、この発明では、収納本体の下端部後端の左右両側に特殊な固定金具を固定するのではなく、下端部前端の左右両側部間に連結部材を架け渡すことによって剛性を確保するようにした。
【0009】
具体的には、第1の発明は、左右の側板、天板及び背板を有し、前側及び下側に開口する収納本体と、この収納本体の前側の開口を開閉する揺動型の扉と、左右の側板の下端部の前端間に亘って延びるように配置され、該側板の下端部に固定された連結部材とを備え、上記連結部材は、閉じ位置にある上記扉の下端部に当接可能な戸当たり部を有することを特徴とする。
【0010】
この第1の発明では、収納本体は前側及び下側に開口していて、底板がないので、その内部空間を高い自由度で使用することができ、例えばベビーカーやゴルフバッグ等の背の高い縦長の物品であっても容易に収納することができる。また、底板がないことから、その材料費等を抑えて収納装置のコストダウンを図ることができる。
【0011】
また、収納本体の左右の側板の下端部の前端間に亘って延びるように連結部材が配置され、その連結部材は側板の下端部に固定されているので、左右の側板は天板及び背板で連結されるだけでなく、下部が前端部で連結部材によっても連結されることになる。そのため、収納本体は、底板がなくても全体として底板があるのと同等の強度が得られるようになり、その剛性を確保することができる。
【0012】
また、このような底板レスの収納本体の剛性を確保するために連結部材を用いるので、従来の特殊で高コストの固定金具を用いずとも済み、その分、収納装置のコストをさらに下げることができる。
【0013】
そして、連結部材は戸当たり部を有するので、収納本体の前側開口を開閉する扉が閉じ位置にあるときに、その扉の下端部に連結部材の戸当たり部が当接するようになり、経年変化等により扉に反りが生じた場合でも、扉が本来の閉じ位置から変位し難くなり、左右両開きの扉でも互いにずれることがなく、収納装置の外観見映えを安定して良好に維持することができる。
【0014】
第2の発明は、第1の発明において、連結部材は、側板の前端面に当接する縦片と、側板の下端面に当接する横片とを有する断面L字状の長尺部材であり、縦片及び横片の少なくとも一方が側板に固定され、縦片の前面に戸当たり部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
この第2の発明では、連結部材は縦片及び横片を有する断面L字状の長尺部材であり、その縦片が側板の前端面に、また横片が側板の下端面にそれぞれ当接して、それらの少なくとも一方が側板に固定されているので、連結部材が側板の前側下端の角部に被さるように当接して固定される。このことで、断面L字状の形状によって連結部材の曲がり強度が大きくなるとともに、側板間を連結する強度も大きくなり、収納本体の剛性を増大させることができる。
【0016】
また、連結部材の縦片の前面に戸当たり部が形成されているので、その縦片自体をそのまま戸当たり部とすればよく、戸当たり部の形成が容易となる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明した如く、本発明によると、収納装置における底板のない収納本体の左右側板の下端部前端間に亘って連結部材を架け渡して固定し、その連結部材に、閉じ位置にある扉の下端部に当接可能な戸当たり部を設けたことにより、底板のない収納本体の剛性を連結部材によって確保することができるとともに、高コストの固定金具を用いずとも済み、底板の材料費等の低減と相俟って収納装置のコストダウンを図ることができる。また、扉の下端部に連結部材の戸当たり部を当接させることができ、経年変化等により扉に反りが生じた場合でも、扉の本来の閉じ位置からの変位を抑制して、その外観見映えを安定して良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の実施形態に係る収納装置の正面図である。
図2図2は、収納装置の分解斜視図である。
図3図3は、収納本体の正面図である。
図4図4は、連結部材の斜視図である。
図5図5は、図4のV-V線拡大断面図である。
図6図6は、連結部材の取付構造を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0020】
図1及び図2は本発明の実施形態に係る収納装置Aを示し、この壁面収納装置Aは、例えば玄関等において収納のために使用される。尚、以下の説明では、「左」は収納装置Aを前側(後述の扉13,14側)から見て左側を言い、「右」は同様に見て右側を言うこととする。
【0021】
収納装置Aは、例えば木質材料からなる収納本体1(収納装置本体)と左右の扉13,14とを備えている。図3にも示すように、収納本体1は左右の側板3,4、天板6及び背板7,7(裏板)を備えた矩形箱形状を有し、例えば天板6は両側板3,4に対し、左端面が左側板3の上端部右側面に、また右端面が右側板4の上端部左側面にそれぞれ当接した状態でダボやビス等により固定されている。収納本体1の内部には、左右の側板3,4間で左右中間の位置に上下方向の仕切板9が配置され、仕切板9の上端面は天板6下面に当接してダボやビス等により固定されており、この仕切板9により収納本体1の内部空間が左右2つの空間に仕切られている。
【0022】
さらに、これら2つの空間内の後端部にはそれぞれ上記背板7,7が左右に分かれた状態で嵌め込まれ、各背板7は側板3,4及び仕切板9に一体的に固定されている。具体的には、図示しないが、例えば各背板7は、左右端部が側板3,4及び仕切板9の後端部の内面(左右対向面)にある嵌合溝に、また上端部が天板6後端部の内面(下面)にある嵌合溝にそれぞれ嵌合されて接着固定されている。
【0023】
収納本体1の左右の空間の内部には、その上部寄りの位置に固定棚11,11が互いに同じ高さ位置に配置され、各固定棚11の左右端部は側板3,4及び仕切板9にダボやビス等により固定されている。
【0024】
このような構造により、収納本体1は底板がなくて前側だけでなく下側にも開口しており、底板レスとなっている。
【0025】
尚、図示しないが、収納本体1の側板3,4及び仕切板9にはそれぞれ高さ位置の異なる多段のダボ穴が形成されており、この同じ高さ位置のダボ穴にダボを嵌合して、そのダボ上に空間内に位置する可動棚を左右端部で載置支持できるようになっている。
【0026】
また、側板3,4、天板6、仕切板9及び背板7の接続構造は上記説明の例に限定されない。
【0027】
上記左右の扉13,14は、収納本体1の前側の開口を開閉する左右両開きの揺動型のもので、左扉13は、左端部が収納本体1の左側板3における右側面(収納本体1内面)に上下複数の丁番16,16,…(図1及び図3で仮想線にて示す)により揺動可能に支持されていて、収納本体1内の仕切板9左側の空間における前側開口を開閉する。一方、右扉14も、右端部が収納本体1の右側板4における左側面(収納本体1内面)に上下複数の丁番16,16,…(図1及び図3で仮想線にて示す)により揺動可能に支持されて、収納本体1内の仕切板9右側の空間における前側開口を開閉するようになっている。
【0028】
各扉13,14前面の揺動端側にはハンドル18が取り付けられており、各扉13,14を開くときに、このハンドル18に手を掛けて開くようにしている。
【0029】
本発明の特徴として、収納本体1における上記左右の側板3,4の下端部の前端間には連結部材20(収納装置用連結部材)が側板3,4の下端部間に亘って延びるように架け渡され、この連結部材20の端部は側板3,4の下端部に、また中間部は仕切板9の下端部にそれぞれ固定されている。
【0030】
図4及び図5に示すように、上記連結部材20は、縦片20aと横片20bとを有する断面L字状のアルミニウムの押出成形材からなる1本の長尺部材であり、縦片20aは後面(内面)で側板3,4及び仕切板9の前端面(前側木口面)に当接し、横片20bは上面(内面)で側板3,4及び仕切板9の下端面(下側木口面)に当接するようになっている。この連結部材20は、アルミニウムの押出成形材の他に樹脂等の押出成形材であってもよく、さらには押出成形材以外のものであってもよいが、安価で軽量という点でアルミニウムの押出成形材が好ましい。
【0031】
連結部材20の両端部及び中間部における縦片20a及び横片20bにはそれぞれ少なくとも1つ(図示例では2つ)のビス孔22,22が貫通形成されており、図6に示すように、縦片20aの後面を側板3,4及び仕切板9の前端面に、また横片20bの上面を側板3,4及び仕切板9の下端面にそれぞれ当接させた状態で、ビスvを各ビス孔22に挿通させて側板3,4及び仕切板9にねじ込むことにより、縦片20a及び横片20bの両方が側板3,4及び仕切板9に固定されるようになっている。この連結部材20の取付けは、収納本体1に対する扉13,14の取付支持の前に行うのが好ましいが、その扉13,14の取付支持の後に行ってもよい。
【0032】
そして、上記連結部材20は、閉じ位置にある上記左右の扉13,14の下端部に当接可能な戸当たり部24を有し、この戸当たり部24は縦片20aの前面に形成されている。また、連結部材20は、その縦片20a前面を含む外表面全体(縦片20a及び横片20bの外表面)に化粧処理が施され、この化粧処理は収納本体1の他の部分である側板3,4、天板6、仕切板9等と同じ色柄模様(木目模様)とされている。この化粧処理は、例えば色柄模様を印刷した化粧シートを連結部材20表面にラッピングして接着すること等によって行うことができ、或いは塗装やその他の処理によってもよい。尚、連結部材20の縦片20aを貫通するビスvの頭部は、縦片20a前面の戸当たり部24よりも突出していてもよく、戸当たり部24に扉13,14が当接するようにするためにビスvの頭部をビス孔22に入り込んだ状態にしてもよい。
【0033】
したがって、この実施形態においては、収納装置Aの収納本体1は前側及び下側に開口していて、底板がないので、その内部空間を高い自由度で使用することができ、例えばベビーカーやゴルフバッグ等の背の高い縦長の物品であっても容易に収納することができる。また、底板がないことから、その材料費等を抑えて収納装置Aのコストダウンを図ることができる。しかも、底板がないので、収納本体1の床との間が開放され、底板がある場合に比べて、例えば収納本体1内下部の後側左右隅部(側板3,4と背板7との交わる隅部)等の掃除がし易くなる。
【0034】
また、収納本体1の左右の側板3,4の下端部の前端間がそれらに亘って延びる連結部材20により連結され、その連結部材20は側板3,4の下端部に固定されているので、左右の側板3,4は天板6及び背板7で連結されるだけでなく、下部の前端部で連結部材20によっても連結される。そのため、収納本体1は、底板がなくても全体として底板があるのと同等の強度が得られるようになり、その剛性を確保することができる。
【0035】
しかも、連結部材20は縦片20a及び横片20bを有する断面L字状の長尺部材であり、その縦片20aが側板3,4及び仕切板9の前端面に、また横片20bが側板3,4及び仕切板9の下端面にそれぞれ当接して、それらが側板3,4にビスvにより固定されているので、連結部材20が側板3,4及び仕切板9の前側下端の角部に被さるように当接して固定される。このことで、断面L字状の形状によって連結部材20の曲がり強度が大きくなって、側板3,4間を連結する強度も大きくなり、収納本体1の剛性をより一層増大させることができる。
【0036】
また、収納本体1の内部に仕切板9が配置され、その仕切板9に連結部材20の左右中間部が固定されているので、仕切板9は連結部材20によって左右の側板3,4に固定されるようになり、仕切板9を有する底板レスの収納本体1であっても、その剛性を高くすることができる。
【0037】
そして、このような底板レスの収納本体1の剛性を確保するために連結部材20を用いるので、従来の特殊で高コストの固定金具を用いずとも済み、その分、収納装置Aのコストをさらに下げることができる。
【0038】
そして、連結部材20は戸当たり部24を有するので、収納本体1の前側開口を開閉する扉13,14が閉じ位置にあるときに、その扉13,14の下端部に連結部材20の戸当たり部24が当接するようになり、経年変化等により扉13,14に反りが生じた場合でも、扉13,14が本来の閉じ位置から変位し難くなり、左右両開きの扉13,14が互いにずれることもなく、収納装置Aの外観見映えを安定して良好に維持することができる。また、戸当たり部24は連結部材20の縦片20aの前面に形成されているので、その縦片20a自体がそのまま戸当たり部24となり、戸当たり部24の形成が容易となる。
【0039】
さらに、連結部材20は、アルミニウムの押出成形材からなるので、軽量で高い強度を有する断面L字状の連結部材20を容易に形成することができる。
【0040】
また、連結部材20の縦片20a前面を含む外表面全体に化粧処理が施されているので、この連結部材20に施された化粧処理により、収納装置Aを前側から見たときの美観性を良好に保つことができる。特に、その化粧処理が収納本体1や扉13,14と同等で、例えば収納本体1や扉13,14と同様の木目模様であり、連結部材20が木製の底板に見えて収納本体1や扉13,14との一体感が高くなり、美観性がさらに良くなる。
【0041】
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の他の実施形態を含むものである。例えば、上記実施形態では、固定棚11は収納本体1内の上部寄り位置に設けているが、その位置は限定されず、他の高さ位置に設けることもできる。本発明でいう「底板レス」や「底板がない」とは、固定棚11があっても、その固定棚11が下端部に設けられて底板と同じ構造でなければよい。また、固定棚11の高さ位置が高いほど連結部材20の連結効果が高くなる。さらに、固定棚11を設けることは必須でなく、固定棚11はなくてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、左右の側板3,4間に架け渡される連結部材20を1本の長尺部材からなし、その中間部を仕切板9に固定しているが、同様の連結部材20を左右の中間部の仕切板9の位置で分割して、その各分割部をそれぞれ仕切板9と側板3,4との間に架け渡して固定してもよく、この場合であっても、連結部材20は中間部で仕切板9に固定されている構造とする。
【0043】
また、上記実施形態は、仕切板9が1枚の場合であるが、仕切板9は2枚以上であってもよく、或いはなくてもよい。
【0044】
上記実施形態では、連結部材20の縦片20a及び横片20bが共に側板3,4及び仕切板9に固定されているが、縦片20a及び横片20bの一方を側板3,4及び仕切板9に固定するようにしてもよい。しかし、高い連結強度を得るためには連結部材20を縦片20a及び横片20bで固定するのが好ましい。
【0045】
上記実施形態では、連結部材20の外表面全体に化粧処理が施されているが、縦片20a前面のみに化粧処理を施すようにしてもよい。
【0046】
上記実施形態では、収納装置Aは左右両開きの扉13,14を備えているが、片開きの揺動型の扉であってもよい。また、扉はハンドルのないハンドルレス仕様のものであってもよい。
【0047】
上記実施形態では、連結部材20は断面L字状のものであるが、他の断面形状のものであってもよく、要は閉じ位置にある扉13,14の下端部に当接可能な戸当たり部が設けられていればよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、底板レスの収納装置の剛性を低コストで増大させることができ、扉の反りによる外観見映えの低下も抑制できるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
【符号の説明】
【0049】
A 収納装置
1 収納本体
3 左側板
4 右側板
6 天板
7 背板
9 仕切板
13 左扉
14 右扉
20 連結部材
20a 縦片
20b 横片
24 戸当たり部
図1
図2
図3
図4
図5
図6