(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】炉冷却ポンプのシャフトシールシステムのシールパッケージフェイスプレート
(51)【国際特許分類】
G21D 1/00 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
G21D1/00 U
(21)【出願番号】P 2019567549
(86)(22)【出願日】2018-06-08
(86)【国際出願番号】 EP2018065116
(87)【国際公開番号】W WO2018224633
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-03-19
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391045831
【氏名又は名称】フラマトム
【氏名又は名称原語表記】FRAMATOME
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ゾエ・テビー
【審査官】後藤 大思
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0230891(US,A1)
【文献】特開昭63-263299(JP,A)
【文献】特開2006-070989(JP,A)
【文献】特開2011-133011(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21D 1/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉の主炉冷却ポンプのシャフト(7)のシールシステム(4)のためのシールパッケージ(1)の、シリコン窒化物から作られたフェイスプレート(10,11)であって、主回路と外部環境との間におけるシールを提供することを意図した前記フェイスプレート(10,11)において、
前記フェイスプレート(10,11)が、200℃以上の温度に至るまで加熱された加圧水に対して化学的に不活性とされる無孔材料から作られた保護層(13)によって覆われて
おり、
前記保護層(13)が、ナノ結晶性ダイヤモンド若しくは微結晶性ダイヤモンドから、又は酸化ジルコニウムから作られていることを特徴とするフェイスプレート(10,11)。
【請求項2】
前記保護層(13)が、前記フェイスプレートのシリコン窒化物に対して粘着性を有していることを特徴とする請求項1に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項3】
前記保護層(13)が、ホウ酸及び/又は水酸化リチウム及び/又は水酸化カリウムに対する化学的耐性を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項4】
前記保護層(13)が、一様な厚さを有していることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項5】
前記保護層(13)が、摩擦及び擦過に耐え得る硬さを有していることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項6】
前記保護層(13)が、前記フェイスプレート(10,11)の活性面と等しい粗さを有していることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項7】
前記保護層(13)が、耐熱衝撃特性を有していることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項8】
前記保護層(13)が、0.1μm~30μmの厚さ(e)を有していることを特徴とする請求項1~
7のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項9】
前記フェイスプレート(10,11)の活性面が、水膜と接触するように適合されており、前記保護層(13)によって完全に覆われていることを特徴とする請求項1~
8のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項10】
前記保護層が、正常な状況及びSBOの偶発的な状況下において、水によって発生する浸食に耐えることを特徴とする請求項1~
9のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項11】
前記フェイスプレート(10,11)が、浮動式フェイスプレート又は回転式フェイスプレートとされることを特徴とする請求項1~
10のいずれか一項に記載のフェイスプレート(10,11)。
【請求項12】
請求項1~
11のいずれか一項に記載の少なくとも1つのフェイスプレート(10,11)を含んでいることを特徴とするシールパッケージ(1)。
【請求項13】
原子炉の主炉冷却ポンプのためのシャフト(7)のシールシステム(4)であって、前記シールシステム(4)が、請求項
12に記載の少なくとも1つのシールパッケージを含んでいることを特徴とするシールシステム(4)。
【請求項14】
原子炉の主炉冷却ポンプであって、前記主炉冷却ポンプが、請求項
13に記載のシールシステムを含んでいることを特徴とする主炉冷却ポンプ。
【請求項15】
請求項
14に記載の主炉冷却ポンプを含んでいることを特徴とする加圧水型炉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧水型原子炉(PWR)の主炉冷却ポンプの分野に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、原子炉の主炉冷却ポンプの軸封止システムのシールno.1のシールパッケージについてのフェイスプレート、いわゆる活性面に関する。
【0003】
加圧水型炉では、単に主ポンプとも呼称される主炉冷却ポンプが、炉の主回路の水の循環を確実にしている。軸の動的シールシステムによって、主回路と外部環境との間におけるシールが確保される。主炉冷却ポンプのこのような軸封止システムは、漏出が制御されたシステムである。当該軸封止システムは、直列に配置された3つのシールを含んでいる。シールそれぞれが、主シールを実現する2つのフェイスプレートを含んでいる。一方のフェイスプレートは、回転式フェイスプレートと呼称され、軸に固定された回転アセンブリに取り付けられており、他方のフェイスプレートは、浮動式フェイスプレートと呼称され、軸の軸線方向移動に追従するように軸線方向に自在に移動可能とされる非回転アセンブリに取り付けられている。
【0004】
シールno.1は、主回路と外部環境との間における圧力降下の大部分を確実にしている。シールno.1は、155barの圧力から約2barの圧力に移行させることができる。このようなシールno.1は、厚さ約10μmの水膜を有する静水圧型シールである。フェイスプレートの面の特定の形状は、主シールとして機能しており、回転状態で静止している場合に当該面同士の自動調整を可能とする。
【0005】
シールno.1は、活性面に機械加工された特定の形状に起因して、通常動作において、毎時約600リットルの制御された漏出速度で機能する。高温の主流体は、主回路の圧力より僅かに高い圧力で冷水をシールno.1から上流に射出することに起因して、主回路に閉じ込められる。このような冷水の一部は、主回路を通過し、その残りは、常に温度を100℃より低く維持するためにシールno.1を冷却するように、シールno.1を通過する、
【0006】
シールno.1のフェイスプレートは、酸化アルミニウムから作られているが、現在では、より良好に摩擦に耐えるシリコン窒化物から作られている場合も多い。
【0007】
原子力発電所への全電力が喪失したことを意味するSBO(発電所内全交流電源喪失)のような事故状況では、主炉冷却ポンプの軸封止システムの冷却回路は、動作不能状態となり、シールno.1から上流に冷水の高圧射出が不能となり、ポンプを遮熱する冷却をすることができなくなる。その結果として、主回路からの温水が、軸封止システムのシールに至るまで上昇する。
【0008】
このような状況の調査の際に、出願人は、温水がシールno.1のシリコン窒化物から作られたフェイスプレート同士の間を通過することによって、当該フェイスプレートが損傷することを特定した。特にSBOのような事故状況に相当する、(水の飽和蒸気圧以上の圧力での)加圧下において200℃を超える温度に至るまで水が過熱された環境では、シリコン窒化物から作られたフェイスプレートは、損傷及び分解を受けることになる。特にSBOのような状況下では、シリコン窒化物がアンモニアとケイ素とに変化する。その結果として、フェイスプレートは溶解及び浸食し、表面材料が失われるので、フェイスプレートの外形の崩壊が進行し、シールno.1からの漏れ流量が顕著に増大する。従って、フェイスプレートはもはや機能しない。
【0009】
このような状況は問題である。必要な暫定措置が作業員によって手遅れにならないうちに実施されなければ、当該状況により、中心部の露出が急速に進行するからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
これに関連して、本発明は、容易に実行可能で効果的な解決手段を提案することによって従来技術の欠点を処置し、特にシャフトシールシステムのすべての冷却源の損失を含む偶発的な状況(SBOタイプの状況)下において、原子炉の主炉冷却ポンプのシャフトシールシステムのシールno.1のシリコン窒化物から成るフェイスプレートの劣化を防止することを目的とする。
【0011】
このために、本発明は、シリコン窒化物に対して熱水保護を付与する特定の保護層で、シールno.1のフェイスプレートの表面を覆うことを提案する。これにより、正常な動作条件下であってもSBOタイプの偶発的な状況下においても、シリコン窒化物の分解が防止される。
【0012】
より具体的には、本発明は、主回路と外部環境との間におけるシールを付与することを意図した、原子炉の主炉冷却ポンプのシャフトのシールシステムのための、シリコン窒化物から作られたフェイスプレートであって、圧力(水の飽和水蒸気圧以上の圧力)下において200℃以上の温度に至るまで過熱された水に対して化学的に不活性とされる無孔材料から作られた保護層によって覆われている表面を有しているフェイスプレートを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
従って、本発明は、SBOタイプの偶発的な状況(フェイスプレートの温度が200℃より高い)下において水媒体内で不活性且つ非分解性な保護層であって、200℃より高い温度状況下においてシリカに変化するシリコン窒化物から作られたフェイスプレートの表面の劣化及び浸食を防止することができる保護層を利用することから構成されている。本発明における保護層は、正常な動作状況及びSBOタイプの偶発的な状況の両方において浸食に耐える。
【0014】
本発明における保護層をシリコン窒化物から作られたフェイスプレートに付加することによって、フェイスプレートは、SBOタイプの状況に対する熱水耐性を有し、劣化に苦しむことが無くなる。
【0015】
従って、このような窒化物から作られたフェイスプレートの劣化に対する保護は、既知のフェイスプレートの汚染の問題とは異なる特定の問題に対応する。
【0016】
また、本発明におけるフェイスプレートは、以下に示す1つ以上の特徴を別々に又はすべての技術的に可能な組み合わせに従って有している:
-保護層が、フェイスプレートのシリコン窒化物に対して粘着性を有していること;
-保護層が、ホウ酸及び/又は水酸化リチウム及び/又は水酸化カリウムに対する化学的耐性を有していること;
-保護層が、一様な厚さを有しており、保護層が、一様な厚さを有しており、且つ、サポートの形状を考慮していること;
-保護層が、(特にフェイスプレートの2つの活性面の間における)摩擦及び擦過に耐え得る硬さを有していること;
-保護層が、フェイスプレート(10,11)の活性面と等しい粗さを有していること;
-保護層が、耐熱衝撃特性を有していること;
-保護層が、ナノ結晶性ダイヤモンド若しくは微結晶性ダイヤモンドから、又は酸化ジルコニウムから作られていること;
-保護層が、0.1μm~30μmの厚さ、優位には0.2μm~10μmの厚さ、好ましくは0.2μm~2μmの厚さを有していること;
-フェイスプレートの活性面が、水膜と接触するように適合されており、保護層によって完全に覆われていること;
-保護層が、正常な状況及びSBOの偶発的な状況下において、水によって発生する浸食に耐えること;
-保護層が、フェイスプレートの正常な動作を妨げないこと;
-正常な動作の際に又は偶発的な状況で受けるシールno.1のすべての状況に耐えること;及び
-フェイスプレートが、浮動式フェイスプレート又は回転式フェイスプレートとされること。
【0017】
また、本発明は、本発明における少なくとも1つのシールパッケージを含むシールパッケージに関する。
【0018】
また、本発明は、本発明における少なくとも1つのシールパッケージを含む、原子炉の主炉冷却ポンプのためのシャフトシールシステムに関する。
【0019】
また、本発明は、本発明におけるシールシステムを含む主炉冷却ポンプに関する。
【0020】
また、本発明は、本発明における主炉冷却ポンプを含む加圧水型炉に関する。
【0021】
本発明の他の特徴及び優位点については、添付図面を参照しつつ以下の説明を精査すれば理解可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一の実施例における主炉冷却ポンプのシャフトシールシステムの断面図である。
【
図2】
図1に表わす一の実施例におけるシールno.1の概略的な断面図である。
【
図3】本発明の一の実施例におけるシールno.1のフェイスプレートの概略的な断面図である。
【
図4a】加圧下且つ290℃で水媒体に露呈させた後における、本発明における保護層を含むシールno.1のフェイスプレートの一例の表面状態を表わす、電子顕微鏡法によって得られた画像である。
【
図4b】加圧下且つ290℃で水媒体に露呈させた後における、保護層を具備しないシールno.1のフェイスプレートの一例の表面状態を表わす、電子顕微鏡法によって得られた画像である。
【
図5a】SBOタイプの状況下において主流体の上昇の後における、本発明における保護層を具備するフェイスプレートを含むシールno.1の時間関数とした漏れ流量の発生を表わすグラフである。
【
図5b】SBOタイプの状況下において主流体の上昇の後における、保護層を具備しないフェイスプレートを含むシールno.1の時間関数とした漏れ流量の発生を表わすグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
すべての図面において、別段の定めがない限り、類似する構成要素には、類似する参照符号が付されている。
【0024】
図1は、加圧水型炉の主炉冷却ポンプのシャフト7のシールパッケージ4のシステムを表わす。当該シャフトシールシステムは、
図1において参照符号1で示すシールno.1と、
図1において参照符号2で示すシールno.2と、
図1において参照符号3で示すシールno.3を含んでいる。シールno.1、シールno.2、及びシールno.3それぞれは、シャフト7に固定されている回転式フェイスプレートとシャフト7の軸線方向移動に追従するが回転しない浮動式フェイスプレートとから構成されている。
【0025】
図2は、シールno.1をより詳細に表わす。シールno.1は、主回路8と外部環境9との間における圧力降下の大部分を防止する。シールno.1は、静水圧型であり、約10μmの厚さを有する水膜を有している。シールno.1は、シャフト7に固定されている回転式フェイスプレート10と、シャフト7の軸方向移動に追従可能とされる浮動式フェイスプレート11とを含んでいる。シールno.1の漏れ流量は、浮動式フェイスプレート11の2倍の傾斜によって、又はシールno.1のフェイスプレートの変形実施例(図示しない)における回転式フェイスプレート10及び浮動式フェイスプレート11それぞれの傾斜によって決定される。回転式フェイスプレート10及び浮動式フェイスプレート11は、シリコン窒化物から作られている。
【0026】
図3は、本発明におけるシールno.1の回転式フェイスプレート10及び浮動式フェイスプレート11をより具体的に表わす。回転式フェイスプレート10及び浮動式フェイスプレート11のうち少なくとも1つのフェイスプレートの表面12が、保護層13によって覆われている。好ましくは、回転式フェイスプレート10及び浮動式フェイスプレート11の両方が、自身の活性面において保護層13によって覆われている。
【0027】
保護層13は、200℃以上の温度で水媒体内において化学的に不活性とされる無孔材料から作られている。保護層13は、SBOの状況下においてシリコン窒化物から成るフェイスプレートの表面の劣化及び浸食を防止し、シールno.1の正常な動作を阻害しない。
【0028】
また、保護層13は、腐食、特にホウ酸、水酸化リチウム、及び水酸化カリウムに対する化学的耐性を有しており、耐浸食性を有している。さらに一般的には、保護層13は、正常な動作状況及び偶発的状況下において、特に数時間又は数日にさえ及ぶSBOの状況下においてシールno.1が受けるすべての条件に耐える。
【0029】
保護層13は、好ましくは0.1μm~30μmの厚さeを有している。保護層13の厚さeは、好ましくは0.2μm~10μmとされる。好ましくは、保護層13は0.2μm~2μmの厚さを有している。
【0030】
保護層13は、サポートの形状を配慮しつつ、特定の手段によって一様にすなわち一定且つ一様な厚さで堆積されている。
【0031】
保護層13は、フェイスプレートの2つの活性面の間で発生する擦過及び当該擦過に付随する摩擦に耐えるように適合されている。
【0032】
保護層13は、数秒の間における例えば15℃~95℃の温度から200℃の温度への移行のような実質的な熱衝撃に耐える。
【0033】
保護層13は、ナノ結晶性ダイヤモンド若しくは微結晶性ダイヤモンドから、又は酸化ジルコニウムから作られている。
【0034】
比較として、
図4a及び
図4bは、155barの圧力下において290℃の温度で水媒体に曝した後における、保護層13を具備する場合と具備しない場合の、電子顕微鏡法によってフェイスプレートの表面状態を表わす2つのスナップショットである。
【0035】
より具体的には、
図4aは、2μmの厚さを有する本発明における保護層13を含む、本発明におけるシールno.1のフェイスプレートのスナップショットである。
図4bは、保護層を含まないシールno.1のフェイスプレートのスナップショットである。
【0036】
図4aに表わす保護層13を具備するシリコン窒化物から成るフェイスプレートは損傷を受けていないが、
図4bに表わす保護層を具備しないフェイスプレートの表面は、シリカ(SiO
2)に関して、数十マイクロメートル~数百マイクロメートルの厚さで著しく損傷を受けている。さらに、シリカの上側層が時間経過に従って分解されるので、シリコン窒化物から成るフェイスプレートの数百マイクロメートル程度の高さが劣化及び溶解される。
【0037】
図5aは、シールno.1における主流体の温度が増大する際における本発明における保護層を具備するフェイスプレートを含むシールno.1の漏れ流量の発生を時間関数として表わすグラフである。
図5bは、シールno.1における主流体の温度が増大する際における保護層を具備しないフェイスプレートを含むシールno.1の漏れ流量の発生を時間関数として表わすグラフである。
【0038】
従って、本発明における保護層13によって得られる増加量を容易に知ることができる。特に
図5bのグラフでは、保護層を具備しない従来技術におけるフェイスプレートは、顕著な温度変化の後に急速に劣化するので、数時間のうちにシールno.1の漏れ流量が著しく増大する。対照的に、保護層を含む本発明におけるフェイスプレートでは、同一条件下においてシールno.1の漏れ流量は一定に維持される。
【0039】
当然ではあるが、本発明は、図面を参照して説明された実施例に限定される訳では無く、本発明の技術的範囲を越えなければ変形例も考慮される。発明の詳細な説明で挙げた材料以外の材料であっても、SBOの状況下において不活性且つ安定した無孔材料である限り利用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 シールno.1
2 シールno.2
3 シールno.3
4 シールパッケージ
7 シャフト
8 主回路
9 外部環境
10 回転式フェイスプレート
11 浮動式フェイスプレート
12 フェイスプレートの表面
13 保護層