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特許7160844NMDA受容体調節剤、それを含んでなる組成物、及び中枢神経系が関与する疾患の治療における上記化合物の使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】NMDA受容体調節剤、それを含んでなる組成物、及び中枢神経系が関与する疾患の治療における上記化合物の使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/38 20060101AFI20221018BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20221018BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20221018BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20221018BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20221018BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
C07D209/38 CSP
C07D401/14
C07D405/14
C07D409/14
A61K31/404
A61K31/4439
A61P9/10
A61P25/00
A61P25/06
A61P25/08
A61P25/16
A61P25/18
A61P25/24
A61P25/28
A61P43/00 111
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019568253
(86)(22)【出願日】2018-05-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-20
(86)【国際出願番号】 EP2018064093
(87)【国際公開番号】W WO2018224359
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】1754993
(32)【優先日】2017-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】519434673
【氏名又は名称】アドプエリヴィタム
【氏名又は名称原語表記】ADPUERIVITAM
【住所又は居所原語表記】97 Avenue de la Division Leclerc, 92160 ANTONY France
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モアド アラミ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ダニエル ブリオン
(72)【発明者】
【氏名】サミル メッサウディ
(72)【発明者】
【氏名】サブリナ トゥシェ
(72)【発明者】
【氏名】ジル ガルバーニ
(72)【発明者】
【氏名】オリビエ デュラック
(72)【発明者】
【氏名】スヴェトラナ ガタウリナ
(72)【発明者】
【氏名】カロリーヌ ヌー
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-536941(JP,A)
【文献】国際公開第2014/025942(WO,A1)
【文献】特表2016-508142(JP,A)
【文献】特表2017-511351(JP,A)
【文献】特表2015-505296(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中:
1は、H又はOHを表し;
2は、
- メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソプロピル、イソブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル;
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 又はOCF 3 より選択される1以上の置換基で置換されてもよいフェニル基;
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 又はOCF 3
り選択される1以上の置換基で置換されてもよいピリジル基;又は
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 又はOCF 3 より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい構造:
【化2】
を有するベンゾフリル基;
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 、又はOCF 3 より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい構造:
【化3】
を有するフリル基;
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 又はOCF 3 より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい構造:
【化4】
を有するチオフェン基;
- F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF 3 、OH、メトキシ、NH 2 又はOCF 3 より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい構造:
【化5】
を有するベンゾフリル基、を表し、
Yは、H又メチルを表し
nは、2又は3を表し;
Arは、以下の構造:
【化6】
{式中:
3は、H又はClを表し;
4は、H又はメチルを表}を有する二環式複素環を表す]の化合物、又はその医薬
的に許容される塩。
【請求項2】
以下の配置:
【化7】
を有する、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩
【請求項3】
1がOHを表す、請求項1又は2に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩
【請求項4】
Arが以下の式:
【化8】
[式中、R3とR4は、請求項に定義される通りである]に対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩
【請求項5】
Arが以下の式:
【化9】
[式中、R3は、Hを表す]に対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物
又はその医薬的に許容される塩
【請求項6】
2が:
- メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、シクロプロピル又はシクロヘキシル;
- 未置換であるか、又はオルト、メタ若しくはパラ位において、F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2若しくはOCF3より選択される置
換基で一置換されるフェニル基;又は
- H、F、Cl、Br、メチル、エチル、CF3、OH、メトキシ、NH2若しくはOCF3より選択される置換基Rで置換されてもよい、ピリジル基:
【化10】
又は、
- 構造:
【化11】
を有するベンゾフリル基;
- 構造:
【化12】
を有するフリル基を表す、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩
【請求項7】
以下の構造:
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
の1つに対応する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩
【請求項8】
請求項1~請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩と医薬的に許容される担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項9】
重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、自閉症、卒中、統合失調症、パーキ
ンソン病、アルツハイマー病、レット症候群、筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病から成る群から選択される、中枢神経系のN-メチル-D-アスパラギン酸受容体が関与する疾患又は病態の治療のための、請求項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中枢神経系のNMDA受容体が関与する疾患を予防すること及び治療することの技術分野に関する。
【0002】
本発明は、より正確には、特に有効成分としての1-(インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-エチル)インドール-2-オン型の化合物に、そして医薬組成物の製造におけるそのような化合物の使用に関する。上記医薬組成物は、中枢神経系のNMDA受容体が関与する病態、特に重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病を予防するか又は治療するために特に企図され得る。
【背景技術】
【0003】
N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体は、生理学的条件の下で、グルタミン酸やグリシンによって活性化される特異的なイオンチャネル型受容体である。NMDA受容体は、中枢神経系における興奮シナプス伝達と興奮毒性において基本的な役割を担っている。それらは、概ね中枢神経系全体に存在していて、記憶、シナプス可塑性、又は軸索誘導といった数多くの生理学的プロセスに関与している。従って、これらの受容体は、卒中、統合失調症、大うつ病、パーキンソン病、アルツハイマー病、及び認知症のような様々な神経系疾患へのきわめて良好な治療ターゲットとなる(参考文献a)Chen, H.-S. V.; Lipton, A. S. The chemical biology of clinically tolerated NMDA receptor antagonists[臨床的に忍容されるNMDA受容体アンタゴニストの化学生物学]J. Neurochem. 2006, 97, 1611-1626. b)Hallett, P. J.; Standaert, D. G. Rationale for and use of NMDA receptor antagonists in Parkinson's disease[パーキンソン病におけるNMDAアンタゴニストの使用への合理的根拠]Pharmacol. Ther. 2004, 102, 155-174. c)Vance, K. M.; N., S.; Traynelis, S. F.; Furukawa, H. Ligand specific deactivation time course of GluN1/GluN2D NMDA receptors[GluN1/GluN2D NMDA受容体のリガンド特異的な不活性化の時間経過]Nat. Commun. 2011, 2, 294. d)Goff, D. C.; Cather, C.; Gottlieb, J. D.; Evins, A. E.; Walsh, J.; Raeke, L.; Otto, M. W.; Schoenfeld, D.; Green, M. F. Once-weekly Dcycloserine effects on negative sy融点toms and cognition in schizophrenia: an exploratory study[統合失調症における陰性症状及び認知に対する週1回のD-シクロセリンの効果:探査的研究]Schizophr. Res. 2008, 106, 320-327)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日までに、1種のサブユニットGluN1、4種のサブユニットGluN2(GluN2A/B/C/D)、及び2種のサブユニットGluN3(GluN3A/B)という7種のNMDA受容体サブユニットが同定された。GluN3サブユニットは、機能的な受容体の生成を可能にしないが、それは、GluN1/GluN2サブユニットとともに集合することができる。機能的であるために、NMDA受容体は、四量体であって、少なくとも1つのGluN2サブユニット(A、B、C、又はD)と組み合った数個のGluN1サブユニットから構成されなければならず、それにより固有の薬理学的及び生物学的特性のある多数の異なるNMDA受容体を産生することが可能になる。
NMDA受容体の様々なGluN2A/B/C/Dサブユニットは、脳の部位に従って異なって分布していて、発現レベルは、発育の間に著しく変動する。GluN1サブユニットが中枢神経系においてのみ発現されるのに対し、GluN2サブユニットは、組成と発育期間の発現において、そして身体の部位に従って変動する。GluN2BとGluN2Cのサブユニットは、新生児の脳において顕著である。しかしながら、発育の間に、それらは、GluN2Aサブユニットに、ある部位ではGluN2Cサブユニットに徐々に補填又は置換される。NMDA受容体の薬理学的及び生物学的特性は、4種のGluN2サブユニット(GluN2A/B/C/D)が原因であるので、上記サブユニットの1つだけを狙った作用であれば、治療効果と脳中局在性に照らして正確な効率が可能となって、NMDA受容体に対する全体的な作用による副作用を制限することが可能になるだろう。
【0005】
NMDA受容体の薬理学は、主にその特異的な単位を形成する上記サブユニットの複雑な組立ての故に、きわめて多様化している。しかしながら、GluN1/GluN2/リガンド複合体の結晶構造の解析は、様々なGluN2サブユニットに選択的であるアンタゴニストの開発を可能にした。今日までに、臨床フェーズに入った大多数のNMDA受容体アンタゴニストは、最小有効用量での鎮静作用や幻覚発現作用といった、受容不能な副作用のために失敗してきた。非競合的NMDA受容体アンタゴニストであるジゾシルピン(dizocilpine)(MK-801)の場合がそうであった。NMDA受容体と特異的に相互作用することが可能である分子を開発することへの何年もの努力にもかかわらず、臨床フェーズに達したものはごくわずかである。非競合的アンタゴニストであるメマンチン(memantine)は、アルツハイマー病やレビー小体認知症の治療に使用されている。ケタミン(ketamine)は、主に全身麻酔の開始及び維持のために投与されている。しかしながら、最近の臨床試験の間に、ケタミンは、慣用の治療薬に抵抗性のうつ病を治療することが可能になった。アマンタジン(amantadine)は、それ自体で、抗ウイルス剤として、そしてパーキンソン病の治療にも適応されている。
【0006】
このように、新規NMDA受容体アンタゴニスト化合物への、そしてより全般的には上記受容体の調節剤へのニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
諸定義
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語及び表現について下記に定義する:
一般的に言って、「置換された(substituted)」という用語(「~であってもよい(optionally)」という用語がそれに先行してもしなくても)と、本明細書の式に記載される置換基は、所与の構造中の水素基の、特定置換基の残基での置き換えを意味する。「置換された(substituted)」という用語は、例えば、所与の構造中の水素基の、残基Rでの置き換えを意味する。1より多い位置が置換され得る場合、置換基は、各位置で同じでも異なってもよい。
【0008】
本発明の目的では、「アルキル」という用語は、1~25個の炭素原子、例えば1~10個の炭素原子、例えば1~8個の炭素原子、例えば1~6個の炭素原子を含んでなる、飽和した、直鎖、分岐鎖、又は環式の、置換されてもよい炭素ベースの残基を意味する。例えば、アルキル基には、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、sec-ペンチル、イソペンチル、tert-ペンチル、n-ヘキシル、sec-ヘキシル、等が含まれる。
本発明の目的では、「ハロアルキル」という用語は、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された、上記に定義されるようなアルキル基を意味する。例えば、ハロアルキル基には、これらに限定されないが、クロロメチル、ブロモメチル、トリフルオロメチル、等が含まれる。
【0009】
本発明の目的では、「アリール」という用語は、ヒュッケルの芳香族性ルールに従う少なくとも1個の環を含んでなる芳香族系を意味する。前記アリールは、置換されてもよくて、6~50個の炭素原子、例えば6~20個の炭素原子、例えば6~10個の炭素原子を含み得る。例えば、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、フェナントリル、及びアントラシルに言及し得る。
【0010】
本発明の目的では、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個の5~50員の芳香族環を含んでなり、その中の芳香族環の少なくとも1員がイオウ、酸素、窒素、及びホウ素を含んでなる群より特に選択されるヘテロ原子である、系を意味する。前記ヘテロアリールは、置換されてもよくて、1~50個の炭素原子、好ましくは1~20個の炭素原子、好ましくは3~10個の炭素原子を含み得る。例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フリル、キノリル、イソキノリル、等が挙げられ得る。例えば、ピリジル、キノリル、ジヒドロキノリル、イソキノリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリル、及びテトラヒドロキナゾリルが挙げられ得る。
【0011】
本発明の目的では、「アリールアルキル」という用語は、アルキル基を介して分子の残部へ結合したアリール置換基を意味する。類似の慣例が「ヘテロアリールアルキル」という用語に使用される。
【0012】
本発明の目的では、「アルコキシル」という用語は、酸素原子を介して分子の残部へ結合する、上記に定義されるようなアルキル置換基を意味する。例えば、メトキシル、エトキシル、等が挙げられ得る。
【0013】
本発明の目的では、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素より選択される原子を意味する。
【0014】
本発明の目的では、「独立して(independently)」という用語は、この用語が言及する置換基、原子、又は基が変数のリストより互いに独立して選択される(言い換えると、それらは、同一でも異なってもよい)ことを意味する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のいくつかの有利な態様についての記載
従って、第一の側面によれば、本発明の目的は、下記の式(I):
【0016】
【化1】
[式中:
1は、H又はOH;好ましくはOHを表し;
2は、CN、NH2、OH、又は直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基;ハロゲン原子、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルコキシ基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6ハロアルキル基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6ハロアルコキシ基より選択される1以上の置換基で置換されてもよいC6-10アリール基;ハロゲン原子、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルコキシ基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6ハロアルキル基、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6ハロアルコキシ基より選択される1以上の置換基で置換されてもよいC6-10ヘテロアリール基;又は、O、N、及びSからなる群より選択される1~3個のヘテロ原子を含んでなる、飽和又は不飽和のC2-5複素環式基を表し;
Yは、H、又は直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基を表す;またあるいはYは、R2と一緒に5若しくは6員環を形成し;
nは、0、1、2、3、又は4を表し;好ましくは、nは、2又は3を表し;
Arは、以下の構造:
【0017】
【化2】
【0018】
{式中:
3は、H、ハロゲン原子、残基:-OR5又は-NR6A6B(ここで、R5は、H、又は直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基を表し;そしてR6AとR6Bは、独立して、H、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル又はC6-10アリールを表す)を表し;
4は、H;直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基;又は残基:-C(=O)R7(ここでR7は、直鎖、分岐鎖、又は環式のC1-6アルキル基を表す)を表し;そして
Xは、O又はSを表す}を有する二環式複素環を表す]に対応する単離化合物、又はその医薬的に許容される塩である。
例えば、nは、有利には、2又は3に等しくてよい。
例えば、R1は、有利には、OHを表し得る。
例えば、Yは、H又はメチルを表し得るか、またあるいはYは、R2と一緒に5員環を形成し得る。有利には、Yは、Hを表し得る。
YがR2とともに5若しくは6員環を形成する場合、Yを担うケトン官能基に対してα位の炭素は、例えばR又はS配置のキラル中心であっても、ラセミであってもよい。
例えば、Arは、以下の構造:
【0019】
【化3】
[式中:
3は、H;F、Cl、又はBrより選択されるハロゲン原子、好ましくはCl;残基:-OR5(ここでR5は、H、メチル、又はエチルを表す);又は残基:-NR6A6B(ここでR6AとR6Bは、独立して、H、メチル、又はエチルを表す)を表し;そして
4は、H又はメチルを表す]を有する二環式複素環を表し得る。
例えば、Arはまた、以下の構造:
【0020】
【化4】
【0021】
[式中:
3は、H;F、Cl、又はBrより選択されるハロゲン原子、好ましくはCl;残基:-OR5(ここでR5は、H、メチル、又はエチルを表す);又は残基:-NR6A6B(ここでR6AとR6Bは、独立して、H、メチル、又はエチルを表す)を表し;そして
4は、H又はメチルを表す]を有する二環式複素環を表し得る。
例を挙げると、R2は:
-メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソプロピル、イソブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル;
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基で置換されてもよい、フェニル基;好ましくは、未置換であるか、又はオルト、メタ、又はパラ位において、F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される置換基で一置換される、フェニル基、又は
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基で置換されてもよい、ピリジル基;好ましくは、H、F、Cl、Br、メチル、エチル、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3;好ましくはHより選択される置換基Rで置換されてもよい、ピリジル基;
【0022】
【化5】
又は、
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい、構造:
【0023】
【化6】
【0024】
を有するベンゾフリル基;又は
-OとSを含んでなる群より選択される1~3個のヘテロ原子を含んでなる飽和又は不飽和のC4-5複素環式基;
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい、構造:
【0025】
【化7】
【0026】
を有するフリル基;好ましくは、構造:
【化8】
【0027】
を有するフリル基;
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい、構造:
【0028】
【化9】
【0029】
を有するチオフェン基;又は
-F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される1以上の置換基Rで置換されてもよい、構造:
【0030】
【化10】
【0031】
を有するベンゾフリル基;好ましくは、構造:
【化11】
【0032】
を有するベンゾフリル基を表す。
有利には、本発明による化合物は、下記の式(I):
【0033】
【化12】
【0034】
[式中:
1は、OHを表し;
Arはまた、以下の構造:
【化13】
{式中、R3は、H又はClを表し;R4は、H又はメチルを表す}を有する二環式複素環を表し得て;
2は、未置換であるか、又はオルト、メタ、又はパラ位において、F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される置換基で一置換される、フェニル基を表し;
Yは、H又はメチルを表し;そして
nは、2に等しい]又はその医薬的に許容される塩に対応し得る。
有利には、本発明による化合物は、下記の式(I):
【0035】
【化14】
【0036】
[式中:
1は、OHを表し;
Arは、以下の構造:
【0037】
【化15】
【0038】
{式中:R3は、H又はClを表し;R4は、H又はメチルを表す}を有する二環式複素環を表し;
2は、エチル、n-ブチル、イソプロピル、イソブチル、未置換ピリジル基、環式C3-6アルキル基、構造:
【0039】
【化16】
【0040】
を有するフリル基、構造:
【0041】
【化17】
【0042】
を有するチオフェン基、又は構造:
【0043】
【化18】
【0044】
を有するベンゾフリル基を表し;
Yは、Hを表し;そして
nは、2に等しい]又はその医薬的に許容される塩に対応し得る。
有利には、本発明による化合物は、下記の式(I):
【0045】
【化19】
【0046】
[式中:
1は、OHを表し;
Arは、以下の構造:
【0047】
【化20】
{式中、R3は、Hを表し;R4は、Hを表す}を有する二環式複素環を表し;
2は、オルト又はメタ位において、FとClより選択される置換基で一置換されるフェニル基を表し;
Yは、Hを表し;そして
nは、2に等しい]又はその医薬的に許容される塩に対応し得る。
有利には、本発明による化合物は、下記の式(I):
【0048】
【化21】
【0049】
[式中:
1は、OHを表し;
Arはまた、以下の構造:
【化22】
{式中、R3は、H又はClを表す}を有する二環式複素環を表し得て;
2は、未置換であるか、又はオルト、メタ、又はパラ位において、F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される置換基で一置換される、フェニル基を表し得て;
Yは、H又はメチルを表し;そして
nは、2に等しい]又はその医薬的に許容される塩に対応し得る。
有利には、本発明による化合物は、下記の式(I):
【0050】
【化23】
【0051】
[式中:
1は、OHを表し;
Arはまた、以下の構造:
【化24】
{式中、R3は、H又はClを表し;R4は、Hを表す}を有する二環式複素環を表し得て;
2は、未置換であるか、又はオルト、メタ、又はパラ位において、F、Cl、Br、メチル、エチル、CN、CF3、OH、メトキシ、NH2、又はOCF3より選択される置換基で一置換される、フェニル基を表し得て;
Yは、H又はメチルを表し;そして
nは、3に等しい]又はその医薬的に許容される塩に対応し得る。
【0052】
有利には、本発明による化合物は、以下の構造:
【表1-1】
【0053】
【表1-2】
【0054】
【表1-3】
【0055】
【表1-4】
の1つに対応し得る。
【0056】
本発明による化合物について特性決定するために使用される場合、「単離された(isolated)」という用語は、(i)それらが天然で会合している少なくとも1個の化合物より分離している化合物、及び/又は(ii)人為的手段によって生成、調製、又は製造される化合物を意味する。
【0057】
本発明による化合物は、1個以上の不斉中心を含む場合があるので、様々な異性体型、例えばエナンチオマー及び/又はジアステレオマーで存在し得る。従って、本発明による化合物とその医薬組成物は、個別のエナンチオマー、ジアステレオマー、又は幾何異性体の形態であっても、立体異性体の混合物の形態であってもよい。有利には、本発明による化合物は、鏡像異性的に純粋な化合物であり得る。あるいは、本発明による化合物は、立体異性体又はジアステレオ異性体の混合物の形態であってよい。加えて、他に断らなければ、本明細書に記載される化合物は、Z異性体又はE異性体の形態で存在し得る1つ以上の二重結合を有する場合がある。本発明にはまた、他の異性体を本質的に含まない個別の異性体の形態と、あるいは様々な異性体の混合物(例えば、立体異性体のラセミ混合物)の形態での本明細書に記載の化合物が含まれる。上記に言及した化合物それ自体に加えて、本発明には、上記化合物の医薬的に許容される誘導体と、本発明による1以上の化合物と1以上の医薬的に許容される賦形剤又は添加剤を含んでなる組成物も含まれる。
【0058】
本発明による化合物は、式(I)又は本発明に記載されるあらゆるサブ式の化合物の結晶化によって製造され得る。これらの化合物は、本発明の一部を形成する一般式(I)の化合物の単一の多形又は多形の組合せの形態で存在し得る。例えば、再結晶用の異なる溶媒又は異なる溶媒の混合物を使用することによって;結晶化を異なる温度で実施することによって;又は結晶化の間にごく速い冷却~ごく遅い冷却に及ぶ異なる冷却法を使用することによって、異なる多形を同定する、及び/又は製造することが可能である。多形は、該化合物を加熱又は融解することに続いて徐々に又は急速に冷却することによっても入手し得る。多形の存在は、固体NMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定法、X線回折法、及び/又は他の好適な技術によって決定し得る。このように、本発明には、本発明による化合物、その誘導体、その互変異性体、その立体異性体、その多形、その医薬的に許容される塩、その医薬的に許容される溶媒和形態、及びこれらを含有する医薬的に許容される組成物が含まれる。
【0059】
2)一般的な合成戦略
当業者には、様々な置換基:R1、R2、R3、R4、R5、及びR6を含有する化合物が含まれる、本発明の化合物を合成するのに有用である、合成戦略、保護基、及び他の材料と方法に関するガイダンスのために、本明細書に含まれる情報に相俟って、利用し得る入手可能で十分なインドール化学の文献がある。
【0060】
本明細書において引用される様々な特許文献と他の参考文献は、本明細書に記載される本発明による化合物に類似した化合物、又は関連する中間体の製造に関する有益な一般情報を与える。
【0061】
さらに、当業者は、本発明をその全体の範囲で実施するために、化合物とその中間体の様々な実施例に関する、本明細書において提供される教示と具体例を参照することができる。
【0062】
上記に記載のように、本発明は、新規化合物、具体的には、以下の一般構造:
【0063】
【化25】
【0064】
[式中、R1、R2、Ar、n、及びYは、上記に定義される通りである]を有する化合物に関する。
【0065】
本発明の別の側面によれば、式(I)の化合物を製造するための方法が提供され、これらの方法の態様は、下記のスキーム1又はスキーム2に概して表され、スキーム2は、オレフィンの脱水及び還元反応が補足されたスキーム1に対応する:
【0066】
スキーム1:
【化26】
【0067】
例えば、工程Aと工程Bは、Nguyen Dinh Thanh; Nguyen Thi Kim Giang 「Reaction of N-alkylisatins with 4-(2,3,4,6-tetra-O-acetyl-β-D-glucopyranosyl)thiosemicarbazide[4-(2,3,4,6-テトラ-O-アセチル-β-D-グルコピラノシル)チオセミカルバジドでのN-アルキル化の反応]」 Hindawi Publishing Corporation Journal of Chemistry 2013 と Lopez-Alvarado, P.; Avendano, C. 「New Diastereoselective Synthesis of 3-alkylidene-1-methyloxindoles[3-アルキリデン-1-メチルオキシインドール類の新しいジアステレオ選択的合成法]」 Synthesis, 2002, 1, 104-110 にそれぞれ記載される方法に従って実施し得る。
【0068】
スキーム2:
【化27】
【0069】
例えば、工程Cは、文献:Nagle, A. A.; Reddy, S. A.; Bertrand, H.; Tajima, H.; Dang, T.-M.; Wong, S.-C.; Hayes, J. D.; Wells, G.; Chew, E.-H. 「3-(2-Oxoethylidene)indolin-2-one Derivatives Activate Nrf2 and Inhibit NF-kB: Potential Candidates for Chemoprevention[3-(2-オキソエチリデン)インドリン-2-オン誘導体は、Nrf2を活性化してNF-κBを阻害する:化学的予防用の潜在的な候補物質]」 ChemMedChem 2014, 9, 1763-1774 に記載される方法に従って実施し得る。
例えば、基:Arがインドールである場合、本発明による化合物は、下記のスキーム3A、3B、又は3Cに従って製造し得る:
【0070】
スキーム3A:
【化28】
【0071】
スキーム3B:
【化29】
【0072】
スキーム3C:
【化30】
【0073】
例えば、基:Arが式:
【化31】
【0074】
の基である場合、本発明による化合物は、下記のスキーム4に従って製造し得る:
スキーム4:
【化32】
【0075】
例えば、基:Arが式:
【化33】
【0076】
の基である場合、本発明による化合物は、下記のスキーム5に従って製造し得る:
【0077】
スキーム5:
【化34】
【0078】
例えば、基:Arが式:
【化35】
【0079】
の基である場合、本発明による化合物は、下記のスキーム6に従って製造し得る:
【0080】
スキーム6:
【化36】
【0081】
例えば、基:Arが式:
【化37】
【0082】
の基である場合、本発明による化合物は、下記のスキーム7に従って製造し得る:
スキーム7:
【化38】
例えば、基:Arが式:
【化39】
の基である場合、本発明による化合物は、XがOを表すとき、下記のスキーム8に従って製造し得る:
【0083】
スキーム8:
【化40】
【0084】
例えば、基:Arが式:
【化41】
【0085】
の基である場合、本発明による化合物は、XがSを表すとき、下記のスキーム9に従って製造し得る:
スキーム9:
【化42】
【0086】
例えば、基:Arが式:
【化43】
【0087】
の基である場合、本発明による化合物は、XがOを表すとき、下記のスキーム10に従って製造し得る:
スキーム10:
【0088】
【化44】
【0089】
例えば、基:Arが式:
【化45】
【0090】
の基である場合、本発明による化合物は、XがSを表すとき、下記のスキーム11に従って製造し得る:
【0091】
スキーム11:
【化46】
【0092】
先行のシントンとその相同体は、当該技術分野で知られた方法により製造し得る。例えば、読者には、下記の表に収載された公表文献が参考になり得る:
【0093】
【表2-1】
【0094】
【表2-2】
【0095】
【表2-3】
【0096】
【表2-4】
【0097】
3)組成物と使用
これまでに示したように、本発明は、NMDA受容体を調節する化合物を提供して、従って、本発明の化合物は、限定されないが、重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病が含まれる、上記中枢神経系受容体が関与する疾患、障害、及び病態の治療に有用である。従って、本発明の別の側面によれば、先に記載のような化合物のいずれかを含んで、医薬的に許容される支持体、アジュバント、又は担体を含んでもよい、医薬的に許容される組成物が提供される。有利には、上記組成物はまた、1種以上の追加の治療薬剤、特に、重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病を治療するために特に知られて使用されている治療薬剤を含んでもよい。
【0098】
本発明において、「医薬的に許容される塩」という用語は、医学的使用に不適切な毒性、刺激性、アレルギー反応、又は他の有害効果が無く、ヒトへの医薬使用又は獣医学的な医薬使用に適していて、妥当な利益/リスク比を有する塩を意味する。「医薬的に許容される塩」は、本発明の化合物のあらゆる無害な塩、又はそのエステルの塩を意味し、それは、個体への投与の後で、NMDA受容体を調節する、本発明の化合物又はその代謝産物又は残基を直接的又は間接的に提供することが可能である。本明細書に使用されるように、「NMDA受容体を調節する、その代謝産物又は残基」という用語は、その代謝産物又は残基も、本発明の化合物のように、NMDA受容体調節剤であることを意味する。
【0099】
医薬品の技術分野では、医薬的に許容される塩がよく知られている。例えば、S. M. Berge et al. は、参照により本明細書に組み込まれる、J. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19 において、医薬的に許容される塩について詳しく記載している。本発明の化合物の医薬的に許容される塩は、好適な無機及び有機の酸及び塩基より誘導されるものを含む。無害な医薬的に許容される酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、又は硫酸のような無機酸と、又は酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、又はマレイン酸のような有機酸と共に、又はイオン交換のような技術分野において使用される他の方法を使用して、生成されるアミノ基の塩を含む。他の医薬的に許容される塩は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンチルプロピオン酸塩、グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリル酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩、等を含む。塩基より誘導される好適な塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、及び四級アンモニウム塩:N+(C1-4アルキル)4を含む。本発明はまた、本明細書に開示される化合物の塩基性窒素を含有するすべての基の四級化を想定する。そのような四級化により、水又は油性媒体に溶解又は分散する生成物を入手し得る。代表的なアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、等の塩を含む。他の無害な医薬的に許容される塩は、適宜、アンモニウム塩、四級アンモニウム塩、並びにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸、硫酸、リン酸、硝酸、低級アルキルスルホン酸、及びアリールスルホン酸のような対イオンを使用して生成される、アミンカチオンの塩を含む。
【0100】
上記に記載したように、本発明の医薬的に許容される組成物はまた、医薬的に許容される支持体、アジュバント、又は担体を含み、それらには、本明細書に定義されるように、所望される特別な剤形に適している、あらゆる溶媒、希釈剤、又は他の液性担体、分散又は懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、濃化剤又は乳化剤、保存剤、固体結合剤、滑沢剤、等が含まれる。「Remington Pharmaceutical Sciences(レミントン製薬科学)」(第16版)E. W. Martin(マック・パブリッシング社、ペンシルヴェニア州イーストン、1980)には、医薬的に許容される組成物の製剤化において使用される様々な支持体と組成物を調製するための既知の技術が記載されている。例えば、望まれない生物学的効果をもたらすことによるかまたあるいは医薬的に許容される組成物の他の成分(複数)と有害に相互作用することによって、慣用の支持体(support medium)が本発明による化合物と不適合であると証明される事例を除いて、その使用は、本発明の文脈に該当するものと想定される。医薬的に許容される支持体として役立ち得る材料のいくつかの例は、限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンのような血清タンパク質、リン酸塩のような緩衝物質、グリシン、ソルビン酸又はソルビン酸カリウム、植物性飽和脂肪酸の部分グリセリドの混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩のような塩類又は電解質、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレンポリマー、乳糖、ブドウ糖、及びショ糖のような糖類;トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプンのようなデンプン類;セルロースと、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、及び酢酸セルロースのようなその誘導体;トラガカント粉末;麦芽;ゼラチン;タルク;坐剤用のココア脂及びワックスのような賦形剤;落花生油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油のような油剤;プロピレングリコール又はポリエチレングリコールのようなグリコール類;オレイン酸エチル及びラウリル酸エチルのようなエステル類;寒天;緩衝剤としての水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムのような薬剤;アルギン酸;等張食塩水溶液;リンゲル液;エチルアルコール、及びリン酸塩緩衝溶液を含み、そしてまた、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムのような他の適合可能な無害の滑沢剤、さらにまた、着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤及び芳香剤、保存剤、及び抗酸化剤も、製剤設計者の裁量に従って、組成物中に存在してよい。
【0101】
別の側面によれば、本発明は、特に重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病のような、中枢神経系のN-メチル-D-アスパラギン酸受容体が関与する疾患又は状態の治療における、医薬品としてのその使用のための、先に記載したような化合物のいずれか又はそれを含んでなる医薬組成物に関する。
【0102】
別の側面によれば、本発明は、本発明による化合物又は医薬的に許容される組成物の有効量の個体への投与を含んでなる、重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病のような、中枢神経系のN-メチル-D-アスパラギン酸受容体が関与する疾患又は病態を治療するか又は予防するための方法に関する。
【0103】
本明細書において、本発明による化合物又は医薬的に許容される組成物の「有効量」とは、NMDA受容体に関連した疾患又は状態を治療するか又はその重症度を低下させるのに有効である量を意味する。本発明の化合物及び組成物は、本発明の治療法に従って、NMDA受容体に関連した疾患又は状態を治療するか又はその重症度を低下させるのに有効であるあらゆる量とあらゆる投与経路を使用して投与し得る。必要とされる正確な量は、個体の生物種、年齢、及び全般状態、感染の重症度、特別な化合物とそれを投与するための方法を関数として、個体ごとに変動するものである。
【0104】
本発明による化合物は、好ましくは、投与と投与量の均一性を促進するために、単位剤形で製剤化される。本明細書において、「単位剤形」という用語は、治療される患者に適している、物質的に明確な化合物の単位を意味する。しかしながら、本発明による化合物及び組成物の1日総投与量は、治療担当医によって決定されるものであると理解されたい。特別な動物又はヒトの患者又は個体についての具体的な有効用量レベルは、治療される障害又は疾患とその障害又は疾患の重症度;使用される特定化合物の活性;使用される特定の組成物;患者/個体の年齢、体重、一般健康状態、性別、及び食生活;使用される特定化合物の投与期間、投与経路、及び消失速度;治療の期間;使用される特定化合物と組み合わせて、又はそれと偶発的に使用される医薬品、及び医薬品の技術分野においてよく知られている類似の因子を含んでなる、多様な因子に依存するものである。本明細書において使用されるように、「患者」という用語は、動物、好ましくは哺乳動物、そして好ましくはヒトを意味する。
【0105】
本発明の医薬的に許容される組成物は、ヒトや他の動物へ経口、直腸、非経口、嚢内(intracisternale)、膣内、腹腔内、又は局所の経路(例えば、散剤、軟膏剤、滴剤による)を介して投与され得て、経口経路は、口腔又は鼻腔スプレー剤、等の形態で、治療される感染の重症度に従って投与され得る。例えば、本発明による化合物は、所望される治療効果を得るために、経口的又は非経口的に、1日につき概ね0.01mg/kg~概ね50mg/kg、そして好ましくは概ね1mg/kg~概ね25mg/kg(個体の体重)の用量で、1日につき1回以上投与し得る。経口投与用のガレヌス製剤(galenical forms)は、これらに限定されないが、医薬的に許容される乳剤、ミクロ乳剤、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤、及びエリキシル剤を含む。活性化合物に加えて、液体ガレヌス製剤は、当該技術分野でよく使用される不活性希釈剤、例えば、水又は、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油剤(特に、綿実油、落花生油、胚芽油、オリーブ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール類、及びソルビタンの脂肪酸エステルとこれらの混合物のような他の溶媒、薬剤、及び乳化剤を含有してよい。これらの不活性希釈剤以外に、経口組成物はまた、湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、甘味剤、香味剤、及び芳香剤のようなアジュバントを含んでよい。
【0106】
経口投与用の固体ガレヌス製剤は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、及び顆粒剤を含む。そのような固体ガレヌス製剤において、活性化合物は、クエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウム、及び/又はa)デンプン類、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、マンニトール、及びケイ酸のような充填剤又は希釈剤、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロースアルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖、及びアラビアゴム)、c)グリセロールのような湿潤剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプン又はキャッサバデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウムのような崩壊剤、e)四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤、f)湿潤剤(例えば、セチルアルコールとグリセリルモノステアレート)、g)カオリンとベントナイト粘土のような吸収剤、及びh)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物のような滑沢剤といった、少なくとも1つの不活性支持体、賦形剤、又は医薬的に許容される支持体と混合される。カプセル剤、錠剤、及び丸剤の場合、このガレヌス製剤は、緩衝剤も含んでよい。
【0107】
軟若しくは硬ゼラチンカプセル剤では、ラクトース又は乳糖(milk sugar)とまた高ポリエチレン分子量のポリエチレングリコール類、等のような賦形剤を使用して、類似種の固体組成物も充填剤として使用してよい。素錠剤、被覆錠剤、ゲルカプセル剤、丸剤、及び顆粒剤の固体ガレヌス製剤は、医薬製剤の技術分野においてよく知られている腸溶コーティング剤や他のコーティング剤のようなコーティング剤及び外皮剤を用いて製造し得る。それらは、乳白剤を含有してもよくて、遅延方式であってもなくても、有効成分(複数)が消化管の特定部分においてのみ、又はそこで選好的に放出されるように、組成物を有してもよい。使用され得るコーティング組成物の例は、ポリマー物質とワックス類を含む。軟及び硬ゼラチンカプセル剤では、ラクトース又は乳糖(milk sugar)とまた高ポリエチレン分子量のポリエチレングリコール類、等のような賦形剤を使用して、類似種の固体組成物も充填剤として使用してよい。
【0108】
本発明の化合物と医薬的に許容される組成物は、併用療法においても使用し得る、即ち、その化合物と医薬的に許容される組成物は、1種以上の他の治療薬剤又は医学的手技と同時に、その前に、又はその後に投与し得る。併用スキームにおいて使用され得る特別な療法(治療薬又は手技)の組合せでは、所望される治療製品及び/又は手技の適合性と達成されるべき所望の治療効果が考慮されるものである。使用される療法は、同じ疾患を標的とする(例えば、本発明による化合物を、同じ疾患を治療するために使用される別の薬剤と同時に投与し得る)のであっても、異なる治療効果を標的とする(例えば、副作用を抑えること)のであってもよい。
【0109】
例えば、上記の中枢神経系受容体が関与して、限定されないが、重症/抵抗性てんかん、統合失調症、パーキンソン病、アルツハイマー病、認知症、又は大うつ病が含まれる疾患、障害、及び状態を治療することで知られている治療薬剤を、これらの同じ疾患を治療するために、本発明の化合物と併用してよい。本発明の化合物と併用して使用し得る療法又は治療薬剤の例は、特に、重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病を含む。
【0110】
部品キット
本発明はまた、本発明に従って治療法を実施及び実践するためのキットに関する。一般的に、医薬品のパック又はキットは、本発明による医薬組成物の1種以上の成分が充填された1個以上の容器を含む。そのようなキットは、錠剤又はカプセル剤のような固体経口製剤の投与に特に適している。そのようなキットは、好ましくは、一定数の単位用量を含み、その投与単位が推奨されるそれらの使用順序で配置されるトレイも含まれ得る。そのように所望されるならば、メモリーエイド(memory aid)を、その用量が投与され得る治療プログラム中の特定日を示す、例えば、数字、文字、又は他の目印の形式で、又はカレンダーへの書き込みで提供してよい。あるいは、偽薬服用品又はカルシウム補助食品を、その医薬組成物の投与量に類似した形態でも異なる形態でも含めて、ある用量が毎日服用されるキットを提供してよい。このキットは、医薬品の製造、使用、又は販売を規制する政府当局によって規定される書式に関する情報を特に含んでなる、説明通知も含んでよい。
【0111】
同等物(EQUIVALENTS)
以下に続く代表的な実施例は、本発明について例解することを企図するものであって、本発明の範囲を制限することを企図しないし、そのように解釈してもならない。実際、以下に続く実施例が含まれる本明細書全体の内容から、本明細書に提示されて記載される態様に加えて、本発明とその数多くの他の態様の様々な修飾態様が当業者には明らかとなろう。
【0112】
以下に続く実施例は、本発明をその様々な態様とその同等物において実施するのに適している可能性がある例示及び教示についての重要な追加情報を含有する。
【0113】
以下に続く実施例は、ガイドとして示すものであって、本発明に対する限定的なものではない。
【0114】
例示として示される下記の実施例を読めば、当業者には、本出願において記載されるものとは別の利点も明らかになろう。
【実施例
【0115】
実施例1:3-(ヒドロキシアルキル)(1H)インドール-3-イルの製造についての一般手順A
好適な大きさのマイクロ波管において、アルゴン雰囲気下に、酢酸の50%水溶液(18mL)を所望される塩酸フェニルヒドラジン(1当量、8.4ミリモル)へ室温で、即ち20℃で加えた。先の溶液へジヒドロピラン又はジヒドロフラン(1当量、8.4ミリモル)を2分にわたり滴下した。このフラスコを密封して、50℃で10分間、そして次いで100℃で55分間加熱した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)を加えることによって、この反応混合物を不活性化した。水相を酢酸エチル(3x20mL)で3回抽出して、有機層を合わせてから塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、焼結式漏斗に通して濾過して、ロータリーエバポレーターで減圧(50ミリバール)下に濃縮した。次いで、入手した粗生成物をエタノール(20mL)に希釈して、10倍の水酸化カリウムペレットを室温で、即ち20℃で加えて、2時間撹拌した。水(10mL)を加えることによって、この反応混合物を不活性化した。水相を酢酸エチル(3x20mL)で3回抽出して、有機層を合わせてから水(3x10mL)で中性pHになるまで洗浄し、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、焼結式漏斗に通して濾過して、ロータリーエバポレーターで減圧(50ミリバール)下に濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー[25g、流速:18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc]によって精製を実施して、所望される3-(ヒドロキシアルキル)(1H)インドール-3-イルを得た。
【0116】
実施例2:3-(ブロモアルキル)(1H)インドール-3-イルの製造についての一般手順B
適切な大きさのフラスコ中の3-(2-ヒドロキシエチル)(1H)インドール-3-イル(1当量、8.4ミリモル)の無水ジクロロメタン(150ml)溶液へ四臭化炭素(1.5当量、12.6ミリモル)をアルゴン雰囲気下に0℃で加えた。次いで、トリフェニルホスフィン(1.5当量、12.6ミリモル)を0℃で10分の時間にわたって5等分量で加えた。この反応混合物を室温で、即ち20℃で1時間撹拌してから、ロータリーエバポレーターで減圧(50ミリバール)下に蒸発させた。実施例1に記載のようなフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製を実施して、所望される3-(ブロモアルキル)(1H)インドール-3-イルを得た。
【0117】
実施例3:1-(3-アルキル(1H)インドール-3-イル)インドール-2、3-ジオンの製造についての一般手順C
好適な大きさのマイクロ波管において、アルゴン雰囲気下に、イサチン(1当量、3.40ミリモル)、3-(2-ブロモエチル)(1H)インドール-3-イル(1.02当量、3.47ミリモル)、及び炭酸カリウム(1.4当量、4.76ミリモル)を無水ジメチルホルムアミド(15mL)中で混合した。このフラスコを密封して、マイクロ波放射線を130℃で15分間照射した。酢酸エチルを加えることによって、この反応混合物を不活性化した。この有機相を飽和塩化アンモニウム溶液に次いで塩水で連続的に洗浄し、実施例1に記載のように、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下に濃縮した。実施例1に記載のようなフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製を実施して、所望される1-(3-アルキル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオンを得た。
【0118】
実施例4:1-(3-アルキル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オンの製造についての一般手順D
好適な大きさのマイクロ波管において、アルゴン雰囲気下に、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(1当量、0.28ミリモル)、アセトフェノン(1.4当量、0.39ミリモル)、及びピペリジン(500μL)を無水エタノール(3ml)中で混合した。このフラスコを密封して、室温で、即ち20℃で18時間撹拌した。酢酸エチルを加えることによって、この反応混合物を不活性化した。この有機相を飽和塩化アンモニウム溶液に次いで塩水で連続的に洗浄し、実施例1に記載のように、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下に濃縮した。実施例1に記載のようなフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製を実施して、所望される1-(3-アルキル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オンを得た。
【0119】
実施例5:1-(3-アルキル-1-メチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオンの製造についての一般手順E
好適な大きさのフラスコにおいて、アルゴン雰囲気下に、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(1当量、0.34ミリモル)の無水ジメチルホルムアミド(5ml)溶液へヨウ化メチル(1.5当量、0.52ミリモル)と炭酸セシウム(2当量、0.69ミリモル)を室温で加えた。この反応混合物を室温で、即ち20℃で3時間撹拌してから、酢酸エチルを加えることによって不活性化した。この有機相を飽和塩化アンモニウム溶液に次いで塩水で連続的に洗浄し、実施例1に記載のように、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下に濃縮した。実施例1に記載のようなフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製を実施して、所望される1-(3-アルキル-1-メチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオンを得た。
【0120】
実施例6:(E)-1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチリデン)インドリン-2-オン(APV-ST505)の製造についての一般手順F
好適な大きさのフラスコにおいて、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(1当量、0.29ミリモル)のジクロロメタン(5mL)溶液へトリエチルアミン(2当量、0.58ミリモル)を室温で加えた。この反応混合物を室温で、即ち20℃で12時間撹拌した。この有機相を飽和塩化アンモニウム溶液(2x2mL)に次いで塩水(2mL)で連続的に洗浄し、実施例1に記載のように、硫酸マグネシウムで乾燥させ、焼結式漏斗に通して濾過して、減圧下で濃縮して、所望される(E)-1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチリデン)インドリン-2-オンを得た。
【0121】
化合物APV-ST505は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(130mg,0.29ミリモル)とトリエチルアミン(40μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Fに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、赤い固形物の形態で入手した(130mg)。収率=定量的。
【0122】
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.58 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.51-7.45 (m, 2H), 7-45-7.29 (m, 3H) 7.22 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.10-7.00 (m, 2H), 6.75 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.06 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 7.6 Hz, 2H).
13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 191.9, 166.8, 145.6, 138.0, 136.2, 135.5, 133.5, 133.4, 132.4, 130.6, 130.3, 129.3, 127.8, 127.4, 127.3, 127.0, 123.1, 122.3, 121.0, 119.3, 118.3, 118.0, 111.4, 110.5, 109.4, 22.9.
HRMS (ESI, m/z) C26H19N2O2NaCl [M+Na]+ の計算値: 449.1033;実測値:449.1033。
【0123】
実施例7:1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチル)インドリン-2-オンの製造についての一般手順G
好適な大きさのフラスコにおいて、アルゴン雰囲気下に、(E)-1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチリデン)インドリン-2-オン(80mg,0.19ミリモル)のメタノール(13ml)溶液へパラジウム担持活性炭(8mg,10%重量/重量)を室温で、即ち20℃で加えた。次いで、この混合物を水素雰囲気下に置いて、室温で、即ち20℃で1時間撹拌した。この粗生成物をセライトのベッドに通して濾過して、これを酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、所望される1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチル)インドリン-2-オンを得た。
【0124】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチル)インドリン-2-オン(APV-GG065)
化合物APV-GG065は、(E)-1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチリデン)インドリン-2-オン(80mg,0.19ミリモル)とパラジウム担持チャコール、Pd/C(8mg)を使用して、一般手順Gに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、ベージュ色の固形物の形態で入手した(60mg)。収率=74%。
【0125】
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.00 (s, 1H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.45-7.38 (m, 2H) 7.38-7.27 (m, 3H), 7.25-7.07 (m, 4H), 7.01 (t, J = 7.5 HZ, 1H), 6.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.10-3.98 (m, 3H), 3.65 (dd, J = 18.4, 3.7 Hz, 1H), 3.23 (dd, J = 18.4, 8.5 Hz, 1H), 3.17 (t, J = 7.6 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 200.2, 177.3, 143.9, 138.6, 136.4, 132.3, 131.3, 130.9, 129.5, 128.9, 128.3, 127.2, 124.7, 122.5, 122.4, 122.3, 119.7, 118.7, 112.7, 111.4, 108.5, 102.4, 44.1, 41.6, 41.1, 23.4. HRMS (ESI, m/z) C26H21N2O2NaCl [M+Na]+ の計算値:451.1189 ;実測値:451.1194。
【0126】
実施例8:本発明による化合物群、(合成法Dより誘導される化合物)の合成
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オン(APV-ST288)
化合物APV-ST288は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)とアセトフェノン(45μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(91mg)。収率=80%。融点=159.7~161.5℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43-7.35 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 7.26 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.16-6.91 (m, 4H), 6.20 (s, 1H), 4.15 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.06-3.85 (m, 2H), 3.68 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.08 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.9, 177.0, 144.1, 136.7, 136.6, 133.9, 131.6, 129.6, 129.2, 129.2, 128.4, 128.4, 127.6, 123.9, 123.6, 122.2, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 46.6, 40.0, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3359, 2954, 1702, 1678, 1615, 1344, 1221, 1170, 1061, 982, 741, 689. HRMS (ESI, m/z) C26H23N2O3 [M+H]+ の計算値: 411.1630;実測値: 411.1705 、及び C26H22N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 433.1528 ;実測値: 433.1526. フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.35,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0127】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST357)
化合物APV-ST357は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2’-クロロアセトフェノン(71μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(100mg)。収率=81%。融点=100.5~101.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.54-7.44 (m, 3H), 7.44- 7.34 (m, 3H), 7.34-7.24 (m, 2H), 7.18-6.93 (m, 4H), 6.26 (s, 1H), 4.03-3.82 (m, 3H), 3.63 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 7.6 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 199.0, 176.6, 143.8, 138.4, 136.7, 132.9, 130.9, 130.9, 130.1, 129.8, 129.7, 127.8, 127.5, 124.3, 123.6, 122.3, 121.5, 118.9, 118.5, 111.9, 111.3, 108.9, 73.2, 50.3, 40.6, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3381, 2920, 1693, 1615, 1469, 1353, 1336, 1163, 1061, 741. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 445.1319;実測値: 445.1326、及び C26H21N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 467.1138;実測値: 467.1133.フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.50,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0128】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST292)
化合物APV-ST292は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-クロロアセトフェノン(51μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(88mg)。収率=72%。融点=130.2~133.4℃。1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.23 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.57-7.47 (m, 2H), 7.41-7.33 (m, 3H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.12-7.01 (m, 3H), 6.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.20-3.95 (m, 3H), 3.64 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.32 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 7.2 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 196.7, 176.1, 143.2, 137.8, 136.2, 135.0, 133.6, 130.0, 130.0, 129.9, 128.2, 127.5, 126.3, 124.1, 122.9, 122.7, 122.0, 119.3, 118.4, 112.2, 111.4, 108.9, 74.2, 44.6, 41.0, 22.9. FTIR (ニート, cm-1) 3332, 1702, 1683, 1616, 1413, 1337, 1215, 1170, 1066, 748. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 445.1319;実測値: 445.1306、及び C26H21N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 467.1138 ;実測値:467.1139。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.46,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0129】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST358)
化合物APV-ST358は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-クロロアセトフェノン(51μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(91mg)。収率=74%。融点=176.9~178.1℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.43-7.35 (m, 2H), 7.33 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.17-6.91 (m, 4H), 6.23 (s, 1H), 4.13 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.07-3.84 (m, 2H), 3.67 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.08 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 176.9, 144.0, 138.9, 136.8, 135.3, 131.5, 130.4, 130.4, 129.6, 129.2, 129.2, 127.6, 124.0, 123.6, 122.2, 121.5, 118.9, 118.6, 112.0, 111.3, 108.8, 73.2, 46.6, 40.6, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3334, 1703, 1658, 1613, 1589, 1381, 1355, 1338, 1219, 1169, 1006, 837, 739. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 445.1319 ;実測値: 445.1330、及び C26H21N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 467.1138 ;実測値: 467.1134。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.50,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0130】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(ピリド-2-イル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST430)
化合物APV-ST430は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2-アセチルピリジン(42μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(95mg)。収率=84%。融点=156.8~158.5℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 8.75 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.98-7.89 (m, 1H), 7.77 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69-7.62 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.34-7.29 (m, 2H), 7.29-7.21 (m, 1H), 7.14-6.98 (m, 3H), 6.96-6.89 (m, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.37 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4.04-3.86 (m, 2H), 3.74 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 3.07 (t, J = 8.0 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 198.2, 176.9, 152.6, 149.7, 144.0, 138.1, 136.7, 131.5, 129.6, 128.4, 127.5, 123.9, 123.6, 122.2, 121.6, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 45.7, 40.5, 23.3. FTIR (ニート, cm-1) 3350, 3250, 1680, 1613, 1461, 1353, 1170, 1065, 994, 772, 739. HRMS (ESI, m/z) C25H21N3O3Na [M+Na]+ の計算値: 434.1481 ;実測値: 434.1473。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~40/60 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.16,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0131】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(ピリド-3-イル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST296)
化合物APV-ST296は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3-アセチルピリジン(43μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(76mg)。収率=68%。融点=124.2~126.1℃。1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.92 (s, 1H), 8.64 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.40-7.26 (m, 4H), 7.18-7.11 (m, 1H), 7.09-6.99 (m, 3H), 6.87 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.84 (br. s, 1H), 4.15-3.94 (m, 2H), 3.68 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.38 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.18 (t, J = 7.1 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 196.5, 176.4, 153.5, 149.4, 143.2, 136.2, 135.6, 131.8, 130.0, 129.9, 127.5, 124.0, 123.6, 122.9, 122.7, 121.9, 119.2, 118.3, 112.0, 111.5, 109.0, 74.0, 45.0, 40.9, 22.8. FTIR (ニート, cm-1) 3321, 2942, 1716, 1690, 1613, 1468, 1355, 1229, 116, 740, 701. HRMS (ESI, m/z) C25H22N3O3 [M+H]+ の計算値: 412.1661 ;実測値: 412.1667、及び C25H21N3O3Na [M+Na]+ の計算値: 434.1481;実測値: 434.1486。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.05,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0132】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(ピリド-4-イル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST431)
化合物APV-ST431は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4-アセチルピリジン(42μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(104mg)。収率=92%。融点=126.5~127.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 8.77 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.32-7.22 (m, 2H), 7.15-6.92 (m, 5H), 6.26 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.03-3.83 (m, 2H), 3.67 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.7 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 197.3, 176.7, 151.2, 151.2, 143.9, 142.4, 136.7, 131.2, 129.7, 129.7, 127.5, 124.1, 123.6, 122.3, 121.5, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.2, 108.9, 73.1, 46.8, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3340, 3098, 1697, 16313, 1468, 1355, 1225, 1166, 1063, 741. HRMS (ESI, m/z) C25H22N3O3 [M+H]+ の計算値: 412.1661 ;実測値: 412.1667 及び C25H21N3O3Na [M+Na]+ の計算値: 434.1481 ;実測値: 434.1483。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~40/60 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.04,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0133】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-ヒドロキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST415)
化合物APV-ST415は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2’-ヒドロキシアセトフェノン(47μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(116mg)。収率=99%。融点=114.8~116.7℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.32 (s, 1H), 10.88 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53-7.43 (m, 1H), 7.41-7.33 (m, 2H), 7.30 (s, 1H), 7.26 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.15-6.88 (m, 6H), 6.20 (s, 1H), 4.15 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.04-3.84 (m, 2H), 3.72 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 201.6, 176.9, 160.5, 144.0, 136.7, 136.4, 131.5, 131.1, 129.6, 127.5, 124.0, 123.6, 122.2, 121.5, 121.6, 119.7, 118.9, 118.6, 118.0, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 48.2, 40.5, 23.1. FTIR (ニート, cm-1) 3336, 2911, 1701, 1640, 1613, 1370, 1276, 1157, 740. HRMS (ESI, m/z) C26H23N2O4 [M+H]+ の計算値: 427.1658 ;実測値: 427.1649、及び C26H22N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 449.1477 ;実測値: 449.1479。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.49,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0134】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST360)
化合物APV-ST360は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(100mg,0.34ミリモル)と3’-ヒドロキシアセトフェノン(65mg,0.48ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(119mg)。収率=82%。融点=145.3~147.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 9.76 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42-7.18 (m, 7H), 7.15-6.91 (m, 5H), 6.16 (s, 1H), 4.07 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.03-3.83 (m, 2H), 3.61 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.7, 177.0, 158.0, 144.1, 137.9, 136.7, 131.6, 130.3, 129.6, 127.6, 123.9, 123.6, 122.1, 121.5, 121.0, 119.4, 118.9, 118.6, 114.4, 111.9, 111.3, 108.8, 73.1, 46.6, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3357, 2910, 1680, 1614, 1469, 1452, 1339, 1166, 739. HRMS (ESI, m/z) C26H23N2O4 [M+H]+ の計算値: 427.1658;実測値: 427.1645、及び C26H22N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 449.1477 ;実測値: 449.1486。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.15,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0135】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-ヒドロキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST428)
化合物APV-ST428は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-ヒドロキシアセトフェノン(53mg,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(52mg)。収率=44%。融点=111.7~113.5℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.87 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.39-7.31 (m, 2H), 7.27-7.21 (m, 1H), 7.14-6.89 (m, 5H), 6.81 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.10 (s, 1H), 4.02 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.99-3.80 (m, 2H), 3.55 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 7.9 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 194.9, 177.1, 162.7, 144.1, 136.7, 131.8, 131.0, 131.0, 129.4, 128.3, 127.6, 123.8, 123.6, 122.0, 121.5, 118.9, 118.6, 115.6, 115.6, 111.9, 111.4, 108.7, 73.2, 46.1, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3400, 2901, 1691, 1669, 1599, 1579, 1356, 1232, 1167, 844, 794. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 449.1477 ;実測値: 449.1466.フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.11,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0136】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-アミノフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST432)
化合物APV-ST432は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2’-アミノアセトフェノン(47μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(82mg)。収率=70%。融点=149.6~151.5℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.41-7.31 (m, 3H), 7.30-7.19 (m, 2H), 7.14-6.92 (m, 6H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.61-6.53 (m, 1H), 6.10 (s, 1H), 4.07 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.03-3.86 (m, 2H), 3.63 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.08 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 198.6, 177.2, 151.5, 144.2, 136.7, 134.8, 132.0, 131.8, 129.4, 127.6, 123.8, 123.6, 122.0, 121.5, 118.9, 118.6, 117.4, 116.5, 115.0, 111.9, 111.4, 108.7, 73.3, 47.0, 40.5, 23.1. FTIR (ニート, cm-1) 3329, 2910, 1712, 1613, 1359, 1163, 740. HRMS (ESI, m/z) C26H24N3O3 [M+H]+ の計算値: 426.1818;実測値: 426.1826、及び C26H23N3O3Na [M+Na]+ の計算値: 448.1637;実測値: 488.1636。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.38,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0137】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-アミノフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST362)
化合物APV-ST362は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-アミノアセトフェノン(53mg,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(105mg)。収率=89%。融点=190.3~192.1℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40-7.22 (m, 4H), 7.17-6.90 (m, 7H), 6.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.01 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.10-3.81 (m, 2H), 3.57 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.9 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.7, 176.6, 149.0, 143.7, 136.9, 136.3, 131.2, 129.1, 129.1, 127.1, 123.4, 123.2, 121.6, 121.0, 118.7, 118.4, 118.1, 115.5, 112.4, 111.5, 110.9, 108.3, 72.7, 46.1, 40.1, 22.7. FTIR (ニート, cm-1) 3361, 2903, 1694, 1618, 1468, 1654, 1350, 1169, 1061, 738. HRMS (ESI, m/z) C26H24N3O3 [M+H]+ の計算値: 426.1818 ;実測値: 426.1812。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.08,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0138】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-アミノフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST433)
化合物APV-ST433は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-アミノアセトフェノン(53mg,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(68mg)。収率=58%。融点=141.6~143.4℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.87 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.40-7.20 (m, 4H), 7.14-7.01 (m, 2H), 6.99-6.89 (m, 2H), 6.53 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.11-6.01 (m, 3H), 4.03-3.80 (m, 2H), 3.93 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 7.9 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 193.7, 177.2, 154.3, 144.2, 136.7, 132.0, 130.8, 130.8, 129.3, 127.6, 124.5, 123.7, 123.6, 122.0, 121.5, 118.9, 118.6, 112.9, 112.9, 111.9, 111.4, 108.6, 73.3, 45.7, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3357, 2942, 1712, 1614, 1591, 1562, 1355, 1229, 1176, 740. HRMS (ESI, m/z) C26H24N3O3 [M+H]+ の計算値: 426.1818;実測値: 426.1810。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.10,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0139】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-メチルフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST373)
化合物APV-ST373は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-メチルアセトフェノン(51μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(85mg)。収率=73%。融点=107.9~109.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.46-7.30 (m, 5H), 7.30-7.22 (m, 1H), 7.14-6.91 (m, 5H), 6.16 (s, 1H), 4.13 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.07-3.84 (m, 2H), 3.65 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.07 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 197.0, 177.0, 144.1, 138.6, 136.7, 136.6, 134.5, 131.6, 129.6, 129.0, 128.8, 127.6, 125.6, 123.9, 123.6, 122.1, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 46.6, 40.5, 23.2, 21.2. FTIR (ニート, cm-1) 3380, 3001, 1688, 1612, 1565, 1422, 1341, 1200, 1067, 741. HRMS (ESI, m/z) C27H25N2O3 [M+H]+ の計算値: 425.1865 ;実測値: 425.1864、及び C27H24N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 447.1685;実測値: 447.1685。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.45,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0140】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-メチルフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST426)
化合物APV-ST426は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-メチルアセトフェノン(52mg,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(101mg)。収率=86%。融点=198.4~200.1℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.42-7.22 (m, 6H), 7.14-6.90 (m, 4H), 6.16 (s, 1H), 4.10 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.03-3.83 (m, 2H), 3.63 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.4, 177.0, 144.3, 144.1, 136.7, 134.2, 131.6, 129.7, 129.7, 129.5, 128.5, 128.5, 127.6, 123.9, 123.6, 122.1, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 46.4, 40.5, 23.2, 21.6. FTIR (ニート, cm-1) 3318, 2935, 1703, 1675, 1605, 1340, 1183, 1169, 1066, 739. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 447.1685;実測値: 447.1673。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.45,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0141】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-メトキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST402)
化合物APV-ST402は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2’-メトキシアセトフェノン(53μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(102mg)。収率=84%。融点=108.4~110.3℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.56-7.48 (m, 1H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35-7.23 (m, 4H), 7.19-6.90 (m, 6H), 6.12 (s, 1H), 4.07-3.83 (m, 6H), 3.71 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 3.07 (t, J = 7.7 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 198.0, 177.0, 158.9, 144.1, 136.7, 134.6, 131.6, 129.8, 129.5, 127.6, 127.4, 123.8, 123.6, 122.1, 121.5, 120.9, 118.9, 118.6, 112.9, 111.9, 111.4, 108.7, 73.2, 56.3, 51.8, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3355, 2942, 1701, 1614, 156, 1467, 1339, 1244, 1163, 1016, 755. HRMS (ESI, m/z) C27H25N2O4 [M+H]+ の計算値: 441.1814;実測値: 441.1814、及びC27H24N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 463.1634;実測値: 463.1640。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.24,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0142】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-メトキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST403)
化合物APV-ST403は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-メトキシアセトフェノン(53μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(110mg)。収率=91%。融点=193.3~195.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.46-7.31 (m, 5H), 7.30-7.22 (m, 1H), 7.22-7.16 (m, 1H), 7.14-6.92 (m, 4H), 6.16 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.99-3.86 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.67 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.7, 177.0, 159.8, 144.1, 137.9, 136.7, 131.6, 130.3, 129.6, 127.6, 123.9, 123.6, 122.2, 121.5, 121.0, 120.2, 118.8, 118.6, 112.5, 111.9, 111.3, 108.8, 73.6, 55.8, 46.7, 40.6, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3326, 2923, 1704, 1674, 1613, 1412, 1339, 1256, 1069, 981, 746. HRMS (ESI, m/z) C27H25N2O4 [M+H]+ の計算値: 441.1814;実測値: 441.1815、及び C27H24N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 463.1634 ;実測値: 463.1642。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.30,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0143】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-メトキシフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST429)
化合物APV-ST429は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-メトキシアセトフェノン(58mg,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(82mg)。収率=68%。融点=183.8~185.6℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42-7.30 (m, 3H), 7.28-7.22 (m, 1H), 7.14-6.90 (m, 6H), 6.14 (s, 1H), 4.07 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.00-3.85 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.60 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.2, 177.0, 163.7, 144.1, 136.7, 131.7, 130.77, 130.8, 129.6, 129.5, 127.6, 123.9, 123.6, 122.1, 121.5, 118.9, 118.6, 114.3, 114.3, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 56.0, 46.2, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3319, 2904, 1705, 1667, 1597, 1340, 1234, 1171, 1067, 1025, 852, 742. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 463.1634;実測値: 463.1622。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.23,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0144】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-ブロモフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST374)
化合物APV-ST374は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-ブロモアセトフェノン(51μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(91mg)。収率=68%。融点=148.1~149.7℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.90 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52-7.43 (m, 1H), 7.38 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.31-7.23 (m, 1H), 7.17-6.92 (m, 4H), 6.20 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.06-3.82 (m, 2H), 3.65 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 176.8, 144.0, 138.6, 136.7, 136.5, 131.4, 131.4, 131.4, 131.0, 129.6, 127.5, 124.1, 123.6, 122.6, 122.2, 121.5, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 46.6, 40.5, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3328, 2914, 1704, 1679, 1614, 1468, 1339, 1165, 1074, 740. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3Br [M+H]+ の計算値: 489.0814;実測値: 489.0824、及び C26H21N2O3BrNa [M+Na]+ の計算値: 511.0633;実測値: 511.0635。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.45,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0145】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST427)
化合物APV-ST427は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-(トリフルオロメトキシ)アセトフェノン(62μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(109mg)。収率=80%。融点=154.4~156.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.41-7.33 (m, 2H), 7.31 (br. s, 1H), 7.29-7.22 (m, 1H), 7.15-6.90 (m, 4H), 6.21 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.07-3.78 (m, 2H), 3.67 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.9 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.8, 176.9, 152.1, 144.0, 136.7, 135.4, 131.4, 131.0, 131.0, 129.6, 127.5, 124.0, 123.6, 122.2, 121.5, 121.1, 121.1, 118.9, 118.6, 111.9, 111.3, 108.8, 73.2, 46.6, 40.5, 23.2. NB:フッ素に対してα位の炭素(-F3)は、見えない。19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -57.0. FTIR (ニート, cm-1) 3334, 1703, 1681, 1260, 1214, 1168, 1066, 741. HRMS (ESI, m/z) C27H22N2O4F3 [M+H]+ の計算値: 495.1532;実測値: 495.1541、及び C27H21N2O4F3Na [M+Na]+ の計算値: 517.1351;実測値: 517.1347。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.49,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0146】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST363)
化合物APV-ST363は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-(トリフルオロメチル)アセトフェノン(59μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(92mg)。収率=70%。融点=113.2~114.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 8.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.00 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.81-7.69 (m, 1H), 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43-7.34 (m, 2H), 7.32-7.24 (m, 2H), 7.13-6.92 (m, 4H), 6.23 (s, 1H), 4.22 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.05-3.80 (m, 2H), 3.72 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.7, 176.3, 143.4, 136.8, 136.3, 132.1, 130.9, 130.1, 129.9-129.5 (m, CH フッ素結合), 129.2, 127.1, 124.5-124.2 (m, CH フッ素結合), 123.7, 123.2, 121.8, 121.0, 118.4, 118.1, 111.5, 110.8, 108.4, 72.7, 46.2, 40.1, 22.8. NB:フッ素に対してα位とβ位の四級炭素(-F3)は、見えない。19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -61.7. FTIR (ニート, cm-1) 3307, 1690, 1615, 1468, 1352, 1201, 1168, 1127, 1072, 744. HRMS (ESI, m/z) C27H22N2O3F3 [M+H]+ の計算値: 479.1583;実測値: 479.1588、及び C27H21N2O3F3Na [M+Na]+ の計算値: 501.1402;実測値: 501.1400。フラッシュクロマトグラフィー条件:10gカラム、流速8mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.19,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0147】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST416)
化合物APV-ST416は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と2’-フルオロアセトフェノン(47μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(89mg)。収率=75%。融点=180.0~181.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 7.76-7.54 (m, 3H), 7.47-7.20 (m, 6H), 7.14-6.91 (m, 4H), 6.19 (s, 1H), 4.01 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4.10-3.82 (m, 2H), 3.68 (d, J = 17.8, 1H), 3.05 (t, J = 7.9 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 194.78, 176.77, 161.48 (d, J = 254.2 Hz), 144.02, 136.72, 135.84 (d, J = 9.0 Hz), 131.36, 130.51, 129.63, 127.53, 125.25 (d, J = 3.4 Hz), 123.91, 123.62, 122.17 (d, J = 8.0 Hz),121.47, 118.87, 118.55, 117.33 (d, J = 23.2 Hz), 111.92, 111.28, 108.83, 72.95, 50.83, 40.53, 23.19. NB:C=OとC-Fに対してα位に位置する四級炭素は、見えない。19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -107.9. FTIR (ニート, cm-1) 3330, 1702, 1608, 1470, 1450, 1342, 1172, 1060, 745. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3F [M+H]+ の計算値: 429.1614;実測値: 429.1614。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.47,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0148】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST372)
化合物APV-ST372は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と3’-フルオロアセトフェノン(48μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(88mg)。収率=75%。融点=107.5~109.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.89 (s, 1H), 7.76 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.69-7.62 (m, 2H), 7.60-7.44 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32-7.23 (m, 2H), 7.16-6.90 (m, 4H), 6.20 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.04-3.84 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.54, 176.40, 162.12 (d, JC-F = 245.3 Hz), 143.54, 138.30 (d, JC-F = 6.2 Hz), 136.27, 130.97, 130.93 (d, JC-F = 6.8 Hz), 129.19, 127.09, 124.27 (d, JC-F = 3.4 Hz), 123.56, 123.19, 121.74, 121.02, 120.36 (d, JC-F = 21.3 Hz), 118.43, 118.11, 114.46 (d, JC-F = 22.4 Hz), 111.48, 110.83, 108.38, 72.70, 46.24, 40.07, 22.76. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -109.6. FTIR (ニート, cm-1) 3314, 2943, 1682, 1614, 1468, 1340, 1247, 1167, 1060, 739. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3F [M+H]+ の計算値: 429.1614;実測値: 429.1607、及び C26H21N2O3FNa [M+Na]+ の計算値: 451.1434 ;実測値: 451.1432。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.46,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0149】
1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST417)
化合物APV-ST417は、1-(3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.28ミリモル)と4’-フルオロアセトフェノン(47μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(100mg)。収率=85%。融点=113.3~115.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.88 (s, 1H), 8.02-7.93 (m, 2H), 7.64 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.40-7.22 (m, 6H), 7.14-6.90 (m, 4H), 6.17 (s, 1H), 4.12 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.02-3.83 (m, 2H), 3.64 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.06 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.1, 176.4, 165.1 (d, JC-F = 252.0 Hz), 143.5, 136.3, 132.9 (d, JC-F = 2.5 Hz), 131.1, 131.0 (d, JC-F = 9.1 Hz, 2*CH), 129.1, 127.1, 123.5, 123.2, 121.7, 121.0, 118.4, 118.1, 115.7 (d, JC-F = 21.9 Hz, 2*CH), 111.6, 110.8, 108.3, 72.7, 46.0, 40.1, 22.7. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -103.7. FTIR (ニート, cm-1) 3371, 3057, 1682, 1614, 1596, 1340, 1227, 1157, 841, 739. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3F [M+H]+ の計算値: 429.1614;実測値: 429.1609、及び C26H21N2O3FNa [M+Na]+ の計算値: 451.1434;実測値: 451.1430。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.38,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0150】
1-(3-エチル-1-メチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST521)
化合物APV-ST521は、1-(3-エチル-1-メチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(45mg,0.15ミリモル)と2’-クロロアセトフェノン(39μL,0.21ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(40mg)。収率=60%。融点=149.8~151.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 7.64 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.52-7.36 (m, 6H), 7.28 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.09-6.95 (m, 3H), 6.24 (s, 1H), 3.98-3.83 (m, 3H), 3.62 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.01 (t, J = 7.6 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 198.6, 176.1, 143.3, 137.9, 136.7, 132.5, 130.4, 130.4, 129.6, 129.3, 129.2, 127.6, 127.4, 127.3, 123.8, 121.9, 121.1, 118.5, 118.3, 110.1, 109.7, 108.5, 72.8, 49.8, 40.1, 32.3, 22.5. FTIR (ニート, cm-1) 3334, 1686, 1614, 1470, 1394, 1370, 1118, 992, 831, 731. HRMS (ESI, m/z) C27H23N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 481.1295;実測値: 481.1292。フラッシュクロマトグラフィー条件:12gカラム、流速15mL/分、100/0~60/40 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.54,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0151】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オン(APV-ST389)
化合物APV-ST389は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)とアセトフェノン(43μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(100mg)。収率=90%。融点=120.9~122.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.78 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.65-7.54 (m, 2H), 7.52-7.45 (m, 2H), 7.35 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.26-7.17 (m, 2H), 7.10-7.04 (m, 1H), 6.97 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.95-6.89 (m, 1H), 6.15 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.85-3.72 (m, 2H), 3.68 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.83 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.09-1.96 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.9, 177.1, 144.3, 136.8, 136.5, 133.9, 131.7, 129.5, 129.2, 129.2, 128.3, 128.3, 127.6, 123.8, 122.7, 122.1, 121.3, 118.8, 118.5, 114.5, 111.8, 108.8, 73.1, 46.5, 39.7, 28.3, 22.6. FTIR (ニート, cm-1) 3294, 2926, 1682, 1613, 1468, 1339, 1213, 1162, 1065, 739. HRMS (ESI, m/z) C27H25N2O3 [M+H]+ の計算値: 425.1865;実測値: 425.1870。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.32,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0152】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST388)
化合物APV-ST388は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と2’-クロロアセトフェノン(48μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(83mg)。収率=69%。融点=126.2~127.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.76 (s, 1H), 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.49-7.43 (m, 3H), 7.40-7.32 (m, 3H), 7.29-7.23 (m, 1H), 7.17 (br, s, 1H), 7.09-7.03 (m, 1H), 7.00-6.92 (m, 3H), 6.22 (s, 1H), 3.93 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.83-3.67 (m, 2H), 3.62 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.87-2.76 (m, 2H), 2.06-1.96 (m, 2H), 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 199.0, 176.7, 144.1, 138.4, 136.8, 132.9, 131.0, 130.9, 130.1, 129.7, 129.7, 127.8, 127.6, 124.1, 122.7, 122.2, 121.3, 118.8, 118.5, 114.4, 111.8, 109.0, 73.2, 50.3, 39.7, 28.2, 22.6. FTIR (ニート, cm-1) 3293, 3229, 2929, 1695, 1680, 1616, 1468, 1354, 1164, 1059, 739. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 459.1475;実測値: 459.1472。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.38,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0153】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST387)
化合物APV-ST387は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と3’-クロロアセトフェノン(48μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(93mg)。収率=72%。融点=126.0~127.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.77 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.84 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.17 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.97 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.86-3.60 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.89-2.76 (m, 2H), 2.09-1.92 (m, 2H), 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 177.05, 144.2, 138.3, 136.8, 134.1, 133.6, 131.5, 131.2, 129.6, 128.0, 127.6, 127.1, 123.9, 122.7, 122.1, 121.3, 118.8, 118.5, 114.5, 111.8, 108.8, 73.1, 46.6, 39.7, 28.3, 22.6. FTIR (ニート, cm-1) 3341, 2920, 1687, 1613, 1468, 1338, 1209, 1163, 1082, 781, 740. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 459.1475;実測値: 459.1478。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.37,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0154】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST413)
化合物APV-ST413は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と4’-クロロアセトフェノン(48μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(119mg)。収率=99%。融点=129.8~131.7℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.77 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 7.9 Hz, 3H), 7.34 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.27-7.19 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.10-7.02 (m, 1H), 6.99-6.90 (m, 3H), 6.16 (s, 1H), 4.11 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 3.84-3.67 (m, 2H), 3.64 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.07-1.95 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 177.0, 144.2, 138.8, 136.8, 135.2, 131.5, 130.3, 130.3, 129.5, 129.2, 129.2, 127.6, 123.9, 122.7, 122.1, 121.3, 118.8, 118.5, 114.5, 111.8, 108.8, 73.1, 46.5, 39.7, 28.2, 22.6. FTIR (ニート, cm-1) 3393, 2921, 1681, 1614, 1588, 1468, 1356, 1213, 1092, 990, 740. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 459.1475;実測値: 459.1479、及び C27H23N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 481.1295;実測値: 481.1297。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.38,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0155】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-メチルフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST414)
化合物APV-ST414は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と3’-メチルアセトフェノン(50μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(114mg)。収率=99%。融点=92.2~94.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.78 (s, 1H), 7.68 (s, 2H), 7.57 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.45-7.32 (m, 4H), 7.26-7.18 (m, 2H), 7.11-7.04 (m, 1H), 7.01-6.89 (m, 3H), 6.14 (s, 1H), 4.12 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.88-3.62 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 2.84 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H), 2.11-1.95 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.9, 177.1, 144.4, 138.5, 136.8, 136.6, 134.5, 131.7, 129.5, 129.0, 128.8, 127.6, 125.6, 123.7, 122.7, 122.1, 121.3, 118.8, 118.5, 114.5, 111.8, 108.8, 73.1, 46.6, 39.7, 28.3, 22.6, 21.2. FTIR (ニート, cm-1) 3350, 2929, 1680, 1613, 1468, 1339, 1249, 1163, 1083, 739. HRMS (ESI, m/z) C28H27N2O3 [M+H]+ の計算値: 439.2022;実測値: 439.2026、及び C28H26N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 461.1814;実測値: 461.1842。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.36,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0156】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST407)
化合物APV-ST407は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と3’-フルオロアセトフェノン(45μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(110mg)。収率=95%。融点=104~105.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.78 (s, 1H), 7.75 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.59-7.43 (m, 3H), 7.35 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.27-7.17 (m, 2H), 7.10-7.03 (m, 1H), 7.01-6.90 (m, 3H), 6.17 (s, 1H), 4.15 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.87-3.66 (m, 3H), 3.68 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.83 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.11-1.95 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.5, 176.5, 162.1 (d, JC-F = 245.1 Hz), 143.8, 138.2 (d, JC-F = 5.5 Hz), 136.3, 131.0, 130.9 (d, JC-F = 7.6 Hz), 129.1, 127.1, 124.2 (d, JC-F = 2.0 Hz), 123.4, 122.3, 121.7, 120.8, 120.3 (d, JC-F = 21.7 Hz), 118.3, 118.0, 114.4 (d, JC-F = 22.3 Hz), 114.0, 111.3, 108.4, 72.6, 46.2, 39.3, 27.8, 22.1. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -112.1. FTIR (ニート, cm-1) 3343, 2907, 1687, 1613, 1339, 1248, 1167, 739. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3F [M+H]+ の計算値: 443.1771 ;実測値: 443.1763、及び C27H23N2O3FNa [M+Na]+ の計算値: 465.1590 ;実測値: 465.1581。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.49,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0157】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST412)
化合物APV-ST412は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と4’-フルオロアセトフェノン(45μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(99mg)。収率=85%。融点=94.4~96.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.78 (s, 1H), 7.98 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37-7.17 (m, 6H), 7.11-7.04 (m, 1H), 7.01-6.89 (m, 3H), 6.16 (s, 1H), 4.12 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.88-3.67 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.83 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.09-1.96 (m, 2H), 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.03, 176.56, 165.10 (d, J = 252.1 Hz), 143.81, 136.30, 132.85 (d, J = 1.9 Hz), 131.14, 131.02, 130.90, 129.04, 127.13, 123.34, 122.26, 121.62, 120.84, 118.20 (d, J = 20.8 Hz, 2*CH), 115.67 (d, J = 21.9 Hz, 2*CH), 114.01, 111.32, 108.35, 72.63, 45.98, 39.24, 27.79, 22.13. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -103.8. FTIR (ニート, cm-1) 3371, 2914, 1681, 1614, 1596, 1468, 1339, 1227, 1157, 1083, 992, 740. HRMS (ESI, m/z) C27H24N2O3F [M+H]+ の計算値: 443.1771;実測値: 443.1768、及び C27H23N2O3FNa [M+Na]+ の計算値: 465.1590 ;実測値: 465.1597。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.51,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0158】
1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-((3-トリフルオロメチル)フェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST420)
化合物APV-ST420は、1-(3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.26ミリモル)と3’-(トリフルオロメチル)アセトフェノン(56μL,0.37ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(96mg)。収率=71%。融点=97.7~99.6℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.77 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.98 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.78-7.69 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.18 (br. s, 1H), 7.11-7.01 (m, 1H), 7.01-6.89 (m, 3H), 6.19 (s, 1H), 4.22 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.86-3.66 (m, 2H), 3.73 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.10-1.93 (m, 2H), 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.6, 176.4, 143.7, 136.7, 136.3, 132.0, 131.0, 130.1, 129.9-129.6 (m, CH フッ素結合), 129.1, 127.1, 124.5-124.1 (m, CH フッ素結合), 123.5, 122.2, 121.7, 120.8, 118.3, 118.0, 114.0, 111.3, 108.4, 72.7, 46.2, 39.3, 27.8, 22.1. NB:フッ素に対してα位とβ位の四級炭素(-F3)は、見えない。19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -61.7, FTIR (ニート, cm-1) 3368, 3941, 1690, 1612, 1324, 1201, 1165, 1122, 1070, 740. HRMS (ESI, m/z) C28H23N2O3F3Na [M+Na]+ の計算値: 515.1558;実測値: 515.1554。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.40,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0159】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オン(APV-ST297)
化合物APV-ST297は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(38mg,0.11ミリモル)とアセトフェノン(18μL,0.16ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(30mg)。収率=60%。融点=170.7~172.4℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.99 (s, 1H), 7.89 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.68-7.55 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.30-7.20 (m, 2H), 7.05 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 7.02-6.87 (m, 2H), 6.14 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.89-3.62 (m, 2H), 3.68 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.91-2.72 (m, 2H), 2.08-1.94 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.9, 177.1, 144.3, 136.5, 135.2, 133.9, 131.7, 129.5, 129.1, 129.1, 128.8, 128.4, 128.4, 124.7, 123.8, 123.3, 122.1, 121.2, 118.1, 114.6, 113.3, 108.8, 73.1, 46.5, 39.6, 28.3, 22.3. FTIR (ニート, cm-1) 3301, 2930, 1693, 1613, 1491, 1468, 1349, 1215, 1162, 796. HRMS (ESI, m/z) C27H23N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 459.1475 ;実測値: 459.1469、及び C27H23N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 481.1295 ;実測値: 481.1292。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.33,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0160】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST385)
化合物APV-ST385は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(125mg,0.37ミリモル)と2’-クロロアセトフェノン(69μL,0.52ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(115mg)。収率=63%.融点=135.2~137.1℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 10.98 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.50-7.42 (m, 3H), 7.41-7.32 (m, 3H), 7.30-7.22 (m, 2H), 7.05 (dd, J = 8.5, 1.3 Hz, 1H), 7.02-6.93 (m, 2H), 6.22 (s, 1H), 3.94 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 3.84-3.67 (m, 2H), 3.63 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.80 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.05-1.91 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 199.1, 176.7, 144.1, 138.4, 135.2, 132.9, 131.0, 130.9, 130.1, 129.7, 129.7, 128.7, 127.7, 124.7, 124.1, 123.3, 122.3, 121.2, 118.1, 114.5, 113.3, 109.0, 73.1, 50.3, 39.7, 28.2, 22.3. FTIR (ニート, cm-1) 3353, 1701, 16313, 1468, 1160, 1063, 892, 795, 752. HRMS (ESI, m/z) C27H23N2O3Cl2 [M+H]+ の計算値: 493.1086;実測値: 493.1076。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.39,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0161】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST298)
化合物APV-ST298は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(38mg,0.11ミリモル)と3’-クロロアセトフェノン(21μL,0.16ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(36mg)。収率=65%。融点=96.1~98.0℃。1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.16 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.75 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58-7.49 (m, 2H), 7.43-7.23 (m, 4H), 7.17-7.00 (m, 3H), 6.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.89-3.70 (m, 3H), 3.56 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.08 (br, s), 2.84 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.21-2.08 (m, 2H), 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 196.5, 176.4, 143.2, 137.8, 135.1, 134.7, 133.6, 130.1, 130.0, 129.8, 128.5, 128.2, 126.3, 124.9, 124.0, 123.3, 123.0, 122.2, 118.3, 114.9, 112.1, 109.0, 74.2, 45.1, 39.8, 27.2, 22.2. FTIR (ニート, cm-1) 3343, 2980, 1686, 1613, 1491, 1345, 1209, 1161, 1072, 782, 753. HRMS (ESI, m/z) C27H23N2O3Cl2 [M+H]+ の計算値: 493.1086 ;実測値: 493.1097、及び C27H22N2O3Cl2Na [M+Na]+ の計算値: 515.0905;実測値: 515.0930。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.32,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0162】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST422)
化合物APV-ST422は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.24ミリモル)と4’-クロロアセトフェノン(43μL,0.33ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(84mg)。収率=72%。融点=147.4~149.2℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.01 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.41-7.32 (m, 2H), 7.28 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 7.01-6.91 (m, 2H), 6.19 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.88-3.59 (m, 2H), 3.67 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 2.84-2.76 (m, 2H), 2.08-1.94 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 177.0, 144.2, 138.9, 135.2, 135.2, 131.5, 130.3, 130.3, 129.5, 129.2, 129.2, 128.8, 124.7, 123.8, 123.4, 122.1, 121.2, 118.1, 114.6, 113.3, 108.9, 73.1, 46.5, 39.7, 28.3, 22.3. FTIR (ニート, cm-1) 3368, 2941, 1680, 1613, 1588, 1467, 1342, 1212, 1092, 1066, 990, 794, 753. HRMS (ESI, m/z) C27H22N2O3Cl2Na [M+Na]+ の計算値: 515.0905;実測値: 515.0911。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.45,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0163】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(ピリド-3-イル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST302)
化合物APV-ST302は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(120mg,0.35ミリモル)と3’-アセチルピリジン(55μL,0.50ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(107mg)。収率=66%。融点=113.7~115.6℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.00 (s, 1H), 9.06 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 8.1, 4.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.32-7.20 (m, 2H), 7.12-6.87 (m, 3H), 6.18 (s, 1H), 4.18 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.90-3.59 (m, 2H), 3.69 (t, J = 17.7 Hz, 1H), 2.80 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.99 (t, J = 6.3 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.6, 177.0, 154.0, 149.7, 144.2, 135.9, 135.2, 131.8, 131.5, 129.6, 128.8, 124.7, 124.2, 123.9, 123.6, 122.2, 121.2, 118.1, 114.5, 113.3, 108.9, 73.1, 46.7, 39.7, 28.3, 22.3. FTIR (ニート, cm-1) 3355, 2953, 1740, 1612, 1468, 1354, 1097, 1068, 860, 753. HRMS (ESI, m/z) C26H23N3O3Cl [M+H]+ の計算値: 460.1428;実測値: 460.1420、及び C26H22N3O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 482.1247;実測値: 482.1238。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.05,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0164】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-メチルフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST423)
化合物APV-ST423は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.24ミリモル)と3’-メチルアセトフェノン(45μL,0.33ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(95mg)。収率=85%。融点=125.9~127.8℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.00 (s, 1H), 7.68 (br, s, 2H), 7.60 (br, s, 1H), 7.45-7.31 (m, 4H), 7.28 (br, s, 1H), 7.22 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.02-6.88 (m, 2H), 6.13 (s, 1H), 4.13 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.91-3.59 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.90-2.73 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.08-1.92 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 197.0, 177.1, 144.3, 138.5, 136.6, 135.2, 134.5, 131.7, 129.5, 129.0, 128.8, 128.8, 125.6, 124.7, 123.7, 123.3, 122.1, 121.2, 118.1, 114.6, 113.3, 108.8, 73.1, 46.6, 39.6, 28.3, 22.3, 21.2F. FTIR (ニート, cm-1) 3375, 2941, 1680, 1614, 1467, 1250, 1162, 1067, 799, 752. HRMS (ESI, m/z) C28H25N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 495.1451;実測値: 495.1463。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.45,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0165】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST424)
化合物APV-ST424は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.24ミリモル)と3’-フルオロアセトフェノン(41μL,0.33ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(70mg)。収率=62%。融点=173.7~175.6℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 7.76 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 7.59 (s, J = 5.6 Hz, 1H), 7.57-7.43 (m, 2H), 7.37 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 7.02-6.90 (m, 2H), 6.17 (s, 1H), 4.16 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.87-3.66 (m, 3H), 3.68 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 2.89-2.71 (m, 2H), 2.09-1.92 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.57, 176.54, 162.10 (d, JC-F = 245.5 Hz), 143.79, 138.22 (d, JC-F = 6.1 Hz), 134.70, 131.05, 130.89 (d, JC-F = 7.7 Hz), 129.09, 128.29, 124.23, 124.23, 123.39, 122.87, 121.69, 120.77, 120.36 (d, JC-F = 21.4 Hz), 117.60, 114.40 (d, JC-F = 22.4 Hz), 114.09, 112.86, 108.41, 72.59, 46.17, 39.24, 27.86, 21.86. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -112.5, FTIR (ニート, cm-1) 3324, 2926, 1688, 1612, 1467, 1442, 1340, 1249, 1164, 892, 792, 753. HRMS (ESI, m/z) C27H22N2O3FClNa [M+Na]+ の計算値: 499.1201;実測値: 499.1201。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.40,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0166】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(4-フルオロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST421)
化合物APV-ST421は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.24ミリモル)と4’-フルオロアセトフェノン(40μL,0.33ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(90mg)。収率=80%。融点=111.1~112.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.00 (s, 1H), 7.99 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.38-7.30 (m, 3H), 7.30-7.19 (m, 3H), 7.06 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 7.02- 6.90 (m, 2H), 6.15 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.7 Hz, 1H), 3.87-3.65 (m, 2H), 3.66 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.87-2.74 (m, 2H), 2.08-1.92 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.10, 176.59, 165.11 (d, JC-F = 252.1 Hz), 143.80, 134.70, 132.81, 131.14, 130.98 (d, JC-F = 9.4 Hz, 2*CH), 129.04, 128.29, 124.23, 123.34, 122.86, 121.64, 120.76, 117.59, 115.66 (d, JC-F = 21.9 Hz, 2*CH), 114.09, 112.85, 108.38, 72.61, 45.96, 39.17, 27.82, 21.82. 19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -103.8. FTIR (ニート, cm-1) 3338, 3926, 1628, 1614, 1596, 1467, 1345, 1227, 1157, 1066, 794, 753. HRMS (ESI, m/z) C27H22N2O3FClNa [M+Na]+ の計算値: 499.1201;実測値: 499.1201。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.40,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0167】
1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-((3-トリフルオロメチル)フェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST425)
化合物APV-ST425は、1-(5-クロロ-3-プロピル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.24ミリモル)と3’-(トリフルオロメチル)アセトフェノン(50μL,0.33ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、ベージュ色の固形物の形態で入手した(90mg)。収率=72%。融点=143.1~144.9℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.00 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.98 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.77-7.67 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.42-7.31 (m, 2H), 7.31-7.19 (m, 2H), 7.10-6.89 (m, 3H), 6.19 (s, 1H), 4.23 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 3.86-3.67 (m, 2H), 3.74 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 2.90-2.72 (m, 2H), 2.12-1.88 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 195.7, 176.5, 143.7, 136.7, 134.7, 132.0, 131.0, 130.1, 129.8-129.6 (m, CH フッ素結合), 129.1, 128.3, 124.5-124.2 (m, CH フッ素結合), 124.2, 123.5, 122.9, 121.7, 120.8, 117.6, 114.0, 112.9, 108.4, 72.7, 46.2, 39.2, 27.8, 21.8. NB:フッ素に対してα位とβ位の四級炭素(-F3)は、見えない。19F NMR (188 MHz, DMSO-d6, δ ppm) -61.7. FTIR (ニート, cm-1) 3309, 2941, 1689, 1613, 1468, 1324, 1201, 1164, 1124, 1070, 793, 753, 693. HRMS (ESI, m/z) C28H22N2O3F3ClNa [M+Na]+ の計算値: 549.1169;実測値: 549.1180。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.40,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0168】
1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)インドール-2-オン(APV-ST409)
化合物APV-ST409は、1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.25ミリモル)とアセトフェノン(57μL,0.49ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、白色の固形物の形態で入手した(18mg)。収率=20%。融点=170.7~172.4℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.09 (s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.67-7.59 (m, 2H), 7.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.41-7.34 (m, 3H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 8.5, 1.3 Hz, 1H), 7.01-6.89 (m, 2H), 6.17 (s, 1H), 4.13 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.99-3.85 (m, 2H), 3.65 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.04 (t, J = 7.7 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.9, 177.0, 144.0, 136.6, 135.2, 133.9, 131.5, 129.5, 129.2, 129.2, 128.7, 128.4, 128.4, 125.6, 123.9, 123.6, 122.1, 121.4, 117.9, 113.4, 111.4, 108.8, 73.2, 46.5, 40.4, 23.2. FTIR (ニート, cm-1) 3357, 2919, 1713, 1683, 1614, 1467, 1346, 1217, 1162, 1096, 1022, 752. HRMS (ESI, m/z) C26H22N2O3Cl [M+H]+ の計算値: 445.1319;実測値: 445.1324、及び C26H21N2O3ClNa [M+Na]+ の計算値: 467.1138;実測値: 467.1136。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.35,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0169】
1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(2-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST410)
化合物APV-ST410は、1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.25ミリモル)と2’-クロロアセトフェノン(45μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、白色の固形物の形態で入手した(30mg)。収率=25%。融点=120.1~122.0℃。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 11.10 (s, 1H), 7.64 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.52-7.44 (m, 3H), 7.44-7.34 (m, 4H), 7.30-7.23 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 7.01-6.93 (m, 2H), 6.24 (s, 1H), 3.92 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 4.01-3.77 (m, 2H), 3.60 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.01 (t, J = 7.6 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 199.0, 176.6, 143.8, 138.4, 135.1, 132.9, 130.9, 130.9, 130.1, 129.7, 129.7, 128.7, 127.8, 125.6, 124.3, 123.6, 122.3, 121.4, 117.9, 113.5, 111.3, 109.0, 73.2, 50.3, 40.4, 23.0. FTIR (ニート, cm-1) 3333, 2917, 2850, 1701, 1613, 1468, 1163, 1096, 1061, 753. HRMS (ESI, m/z) C26H21N2O3Cl2 [M+H]+ の計算値: 479.0929;実測値: 479.0929、及び C26H20N2O3Cl2Na [M+Na]+ の計算値: 501.0749;実測値: 501.0746。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.41,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0170】
1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(3-クロロフェニル)エチル)インドール-2-オン(APV-ST411)
化合物APV-ST411は、1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(80mg,0.25ミリモル)と3’-クロロアセトフェノン(45μL,0.39ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、フラッシュクロマトグラフィーの後にペンタン中での摩砕を続けて、白色の固形物の形態で入手した(25mg)。収率=21%。融点=120.9~122.8℃。1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 11.10 (s, 1H), 7.91-7.82 (m, 2H), 7.73-7.63 (m, 2H), 7.56-7.48 (m, 1H), 7.42-7.33 (m, 3H), 7.29-7.20 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 8.5, 1.2 Hz, 1H), 7.02-6.91 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 4.14 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 4.03-3.79 (m, 2H), 3.64 (d, J = 17.5 Hz, 1H), 3.03 (t, J = 7.7 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 195.5, 176.4, 143.5, 137.9, 134.7, 133.7, 133.1, 130.9, 130.7, 129.1, 128.2, 127.7, 126.7, 125.2, 123.6, 123.1, 121.7, 120.9, 117.4, 113.0, 110.9, 108.4, 72.7, 46.2, 40.0, 22.6. FTIR (ニート, cm-1) 3338, 2918, 2850, 1687, 1614, 1468, 1344, 1209, 1164, 1097, 1058, 782, 680. HRMS (ESI, m/z) C26H21N2O3Cl2 [M+H]+ の計算値: 479.0929;実測値: 479.0934、及び C26H20N2O3Cl2Na [M+Na]+ の計算値: 501.0759;実測値: 501.0753。フラッシュクロマトグラフィー条件:25gカラム、流速18mL/分、100/0~50/50 シクロヘキサン/EtOAc。Rf=0.34,50/50 シクロヘキサン/EtOAc。
【0171】
4-(2-(1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-2-オキソインドリン-3-イル)アセチル)ベンゾニトリル(APV-GG091)
化合物APV-GG091は、1-(5-クロロ-3-エチル(1H)インドール-3-イル)インドール-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と4-アセチルベンゾニトリル(80mg,0.55ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(80/20~50/50 シクロヘキサン/EtOAc)後に、白色の固形物の形態で入手した(90mg)。収率=41%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.10 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.04 (td, J = 7.7, 3.0 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.14-3.94 (m, 2H), 3.64 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.64 (s, 1H), 3.32 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.2 (t, J = 7.2 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, DMSO-d6, δ ppm) 196.0, 176.3, 143.4, 139.2, 138.2, 136.2, 132.7, 130.8, 129.2, 128.8, 128.6, 127.1, 124.4, 123.6, 123.3, 123.2, 121.8, 121.0, 118.4, 118.1, 115.3, 111.5, 110.8, 108.4, 72.7, 46.5, 22.7. HRMS (ESI, m/z) C27H21N3O3Na [M+Na]+ の計算値: 458.1481;実測値: 458.1485。
【0172】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソプロピル)インドリン-2-オン(APV-GG057)
化合物APV-GG057は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)とアセトン(40μL,0.54ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、分取用プレートでのクロマトグラフィー(2x2mm;50/50 シクロヘキサン/EtOAc)後に、ベージュ色の固形物の形態で入手した(79mg)。収率=45%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.08 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.05 (td, J = 7.5, 3.8 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.14 (br s, 1H), 4.13-3.88 (m, 2H), 3.24-3.11 (m, 2H), 2.92 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 2.07 (s, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 208.1, 176.0, 143.1, 137.8, 130.1, 128.6, 124.2, 123.4, 123.1, 122.7, 122.3, 119.6, 118.6, 112.5, 111.5, 109.0, 74.3, 48.4, 41.2, 31.6, 23.0. HRMS (ESI, m/z) C21H20N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 371.1372;実測値: 371.1360。
【0173】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(3-オキソブタン-2-イル)インドリン-2-オン(APV-GG059)
化合物APV-GG059は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)とブタン-2-オン(50μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、分取用プレートでのクロマトグラフィー(2x2mm;50/50 シクロヘキサン/EtOAc,二重溶出)後に、橙色の固形物の形態で入手した(30mg)。収率=17%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.14 (s, 1H), 7.49 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41-7.25 (m, 3H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.11-7.03 (m, 3H), 6.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.14 (br s, 1H), 4.15-4.02 (m, 1H), 3.99-3.87 (m, 1H), 3.16 (td, 7.2, 3.6 Hz, 2H), 2.93 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 2.16 (s, 3H), 0.97 (d, J = 7.2 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 212.8, 176.6, 143.3, 136.4, 130.1, 128.2, 127.6, 125.9, 123.0, 122.6, 122.3, 119.6, 118.6, 112.4, 111.6, 108.9, 50.2, 41.1, 31.5, 29.0, 23.2, 11.6. HRMS (ESI, m/z) C22H22N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 385.1528;実測値: 385.1525。
【0174】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソブチル)インドリン-2-オン(APV-GG062)
化合物APV-GG062は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)とブタン-2-オン(50μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、分取用プレートでのクロマトグラフィー(2x2mm;50/50 シクロヘキサン/EtOAc,二重溶出)後に、薄黄色の固形物の形態で入手した(47mg)。収率=26%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.06 (s, 1H), 7.48 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.38-,27 (m, 3H), 7.17 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.11-7.00 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.12-3.88 (m, 2H), 3.22-3.11 (m, 2H), 2.88 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 2.66 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 2.32 (q, J = 7.2 Hz, 2H) 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 210.8, 176.2, 143.1, 136.3, 130.1, 127.7, 124.1, 123.1, 122.8, 122.2, 119.5, 118.6, 112.4, 109.1, 74.5, 51.6, 47.3, 41.1, 37.6, 23.1, 11.6, 7.5. HRMS (ESI, m/z) C22H22N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 385.1528;実測値: 385.1522。
【0175】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソヘキシル)インドリン-2-オン(APV-GG093)
化合物APV-GG093は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)とヘキサン-2-オン(70μL,0.57ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、分取用プレートでのクロマトグラフィー(2x2mm;50/50 シクロヘキサン/EtOAc)後に、ベージュ色の固形物の形態で入手した(64mg)。収率=33%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.16 (s, 1H), 7.46 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37-7.27 (m, 2H), 7.30 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.09-7.00 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.34 (br s, 1H), 4.11-3.88 (m, 2H), 3.22-3.11 (m, 2H), 2.90 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.66 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.28 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.53-1.40 (m, 2H), 1.32-1.18 (m, 2H), 0.86 (t, J = 7.2 Hz, 3H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 210.6, 176.3, 143.1, 136.3, 130.1, 127.7, 124.1, 123.1, 122.8, 122.2, 119.5, 118.6, 112.4, 111.6, 109.0, 74.5, 47.5, 44.1, 41.2, 25.5, 23.1 (2C), 22.3, 14.0. HRMS (ESI, m/z) C24H26N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 413.1841;実測値: 413.1840。
【0176】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(3-メチル-2-オキソブチル)インドリン-2-オン(APV-GG090)
化合物APV-GG090は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と3-メチルブタン-2-オン(60μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~60/40 シクロヘキサン/EtOAc)後に、ベージュ色の固形物の形態で入手した(100mg)。収率=53%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.05 (s, 1H), 7.5 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.12-7.00 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.38 (s, 1H), 4.17-3.90 (m, 2H), 3.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.00 (d, J = 17 Hz, 1H), 2.71 (d, J = 17 Hz, 1H), 2.50-2.38 (m, 1H), 1.02 (dd, J = 6.9, 1.8 Hz, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 214.2, 176.2, 143.1, 136.4, 130.1, 127.7, 124.1, 123.0, 122.7, 122.2, 119.6, 118.6, 112.5, 111.5, 109.0, 74.5, 45.5, 42.1, 41.1, 23.1, 17.9, 17.5. HRMS (ESI, m/z) C23H24N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 399.1685;実測値: 399.1687。
【0177】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソブチル)インドリン-2-オン(APV-GG061)
化合物APV-GG061は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と4-メチルペンタン-2-オン(70μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、分取用プレートでのクロマトグラフィー(2x2mm;50/50 シクロヘキサン/EtOAc,二重溶出)後に、黄色の固形物の形態で入手した(60mg)。収率=32%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.06 (s, 1H), 7.48 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.37-7.27 (m, 3H), 7.17 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12-6.99 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.12-3.88 (m, 2H), 3.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.9 (d, J = 17 Hz, 1H), 2.65 (d, J = 17 Hz, 1H), 2.20-2.15 (m, 2H), 2.11-2.00 (m, 1H), 0.86 (d, J = 6.5 Hz, 6H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 210.1, 176.3, 143.1, 136.3, 130.1, 127.7, 124.1, 123.1, 122.8, 122.2, 119.5, 118.6, 112.4, 111.6, 109.0, 74.4, 70.7, 53.2, 48.1, 41.1, 24.5, 23.0, 22.6 (2C). HRMS (ESI, m/z) C24H26N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 413.1841;実測値: 413.1851。
【0178】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-シクロプロピル-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG072)
化合物APV-GG072は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-シクロプロピルエタン-1-オン(55μL,0.56ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~50/50 シクロヘキサン/EtOAc)後に、ベージュ色の固形物の形態で入手した(117mg)。収率=62%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.15 (s, 1H), 7.5 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.10-6.99 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.04 (s, 1H), 4.07-3.90 (m, 2H), 3.16 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.11 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.83 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 1.84-1.74 (m, 1H), 1.08-0.98 (m, 2H), 0.92-0.83 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 210.0, 176.1, 143.0, 136.4, 130.0, 127.7, 124.3, 123.1, 122.7, 122.2, 119.6, 118.6, 112.4, 111.5, 109.0, 74.5, 60.6, 48.3, 41.1, 23.1, 22.1, 11.9, 11.8. HRMS (ESI, m/z) C23H22N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 397.1528;実測値: 397.1518。
【0179】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-シクロペンチル-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG089)
化合物APV-GG089は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-シクロペンチルエタン-1-オン(70μL,0.57ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~60/40 シクロヘキサン/EtOAc)後に、黄色の固形物の形態で入手した(130mg)。収率=65%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.04 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11-7.00 (m, 3H), 6.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.11-3.90 (m, 2H), 3.17 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.01 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.74 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.76-2.66 (m, 1H), 1.79-1.58 (m, 8H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 212.6, 176.2, 143.1, 136.4, 130.3, 130.0, 127.7, 124.1, 123.0, 122.7, 122.2, 119.6, 118.6, 112.5, 111.5, 109.0, 74.5, 52.6, 46.8, 41.1, 28.6, 28.5, 27.1, 26.1, 23.1. HRMS (ESI, m/z) C25H26N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 425.1841;実測値: 425.1845。
【0180】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG076)
化合物APV-GG076は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-シクロヘキシルエタン-1-オン(80μL,0.58ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~60/40 シクロヘキサン/EtOAc)後に、黄色の固形物の形態で入手した(89mg)。収率=43%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.05 (s, 1H), 7.49 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.3 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.12-6.99 (m, 3H), 6.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.49 (s, 1H), 4.13-3.88 (m, 2H), 3.17 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.97 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.66 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.25-2.14 (m, 1H), 1.80-1.68 (m, 4H), 1.32-1.10 (m, 4H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 213.9, 176.2, 143.1, 136.3, 130.0, 127.7, 124.1, 123.0, 122.8, 122.2, 119.5, 118.6, 112.5, 111.5, 109.0, 74.6, 51.8, 45.6, 41.1, 28.1, 28.0, 25.9, 25.7, 25.6, 26.1, 23.1. HRMS (ESI, m/z) C26H28N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 439.1998;実測値: 439.2002。
【0181】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-((R)-2-オキソシクロペンチル)インドリン-2-オン(APV-GG082)
化合物APV-GG082は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)とシクロペンタノン(50μL,0.57ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30 シクロヘキサン/EtOAc)後に、ベージュ色の固形物の形態で入手した(35mg)。収率=19%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.01 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.38-7.27 (m, 3H), 7.23-7.03 (m, 4H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.63 (s, 1H), 4.13-4.01 (m, 1H), 3.98-3.86 (m, 1H), 3.20-3.10 (m, 2H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.35-2.25 (m, 1H), 1.86-1.73 (m, 1H), 1.72-1.59 (m, 4H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 221.8, 176.4, 143.4, 136.4, 130.3, 128.8, 127.5, 124.2, 123.4, 122.6, 122.3, 119.7, 118.8, 112.2, 111.4, 108.9, 62.8, 51.8, 40.7, 39.8, 25.2, 23.4, 20.6. HRMS (ESI, m/z) C23H23N2O3Na [M+Na]+ の計算値: 397.1528;実測値: 397.1531。
【0182】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(フラン-2-イル)-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG087)
化合物APV-GG087は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-(フラン-2-イル)エタン-1-オン(55μL,0.55ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~60/40 シクロヘキサン/EtOAc)後に、薄橙色の固形物の形態で入手した(90mg)。収率=45%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.05 (s, 1H), 7.60-7.54 (m, 2H), 7.37 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.30-7.06 (m, 6H), 7.03 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.52 (dd, J = 3.4, 1.5 Hz, 1H), 4.19 (s, 1H), 4.09-3.94 (m, 2H), 3.54 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.19 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.18 (t, J = 16.8 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 186.9, 176.2, 152.4, 147.3, 143.2, 136.4, 130.1, 129.9, 127.6, 124.4, 123.1, 122.7, 122.2, 119.6, 118.6, 118.4, 112.8, 112.4, 111.6, 109.0, 74.6, 44.1, 41.1, 23.2. HRMS (ESI, m/z) C24H20N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 423.1321;実測値: 423.1318。
【0183】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-(2-(ベンゾフラン-2-イル)-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG084)
化合物APV-GG084は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-(ベンゾフラン-2-イル)エタン-1-オン(88mg,0.55ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(80/20 シクロヘキサン/EtOAc)後に、薄橙色の固形物の形態で入手した(90mg)。収率=40%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.03 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58-7.23 (m, 8H) 7.19 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13-7.06 (m, 2H), 7.01 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.12-3.92 (m, 2H), 4.04 (s, 1H), 3.69 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.31 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.2 (t, J = 3.2 Hz, 2H), 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 188.8, 176.2, 156.0, 152.1, 143.2, 136.3, 130.2, 129.7, 129.0, 127.6, 127.1, 124.4, 124.3, 123.7, 123.1, 122.7, 122.2, 119.6, 118.6, 114.4, 112.7, 112.5, 111.6, 109.1, 74.6, 44.7, 41.2, 23.2. HRMS (ESI, m/z) C28H22N2O4Na [M+Na]+ の計算値: 473.1477;実測値: 473.1482。
【0184】
1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-(2-オキソ-2-(チオフェン-2-イル)エチル)インドリン-2-オン(APV-GG088)
化合物APV-GG088は、1-(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(145mg,0.5ミリモル)と1-(チオフェン-2-イル)エタン-1-オン(60μL,0.55ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30~50/50 シクロヘキサン/EtOAc)後に、薄橙色の固形物の形態で入手した(110mg)。収率=53%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 8.06 (s, 1H), 7.68 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.60-7.53 (m, 2H), 7.41 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.33-7.25 (m, 1H), 7.20 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.03 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.15-7.07 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.26 (s, 1H), 4.15-3.94 (m, 2H), 3.57 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3.26 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3 ,20 (t, J = 7.4 Hz, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 191.1, 176.8, 152.3, 143.8, 143.2, 136.3, 135.1, 133.4, 130.1, 128.5, 124.5, 123.1, 122.7, 122.3, 119.6, 118.7, 118.2, 112.5, 111.5, 109.1, 74.6, 44.9, 41.2, 23.2. HRMS (ESI, m/z) C24H20N2O3SNa [M+Na]+ の計算値: 439.1092;実測値: 439.1085。
【0185】
1-(2-(1H-インドール-1-イル)エチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG078)
化合物APV-GG078は、1-(2-(1H-インドール-1-イル)エチル)インドリン-2,3-ジオン(220mg,0.76ミリモル)と1-(2-クロロフェニル)エタン-1-オン(110μL,0.85ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(70/30 シクロヘキサン/EtOAc)後に、橙色の固形物の形態で入手した(130mg)。収率=38%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.42-7.27 (m, 5H), 7.23 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.19-7.06 (m, 3H), 7.0 (q, J = 7.9 Hz, 2H), 6.39 (m, 2H), 4.54-4.40 (m, 2H), 4.22-4.11 (m, 1H), 4.06-3.94 (m, 1H), 3.85 (s, 1H), 3.56 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.35 (d, J = 17.3 Hz, 1H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 201.3, 176.4, 142.7, 138.5, 136.1, 132.6, 131.4, 130.8, 130.3, 129.7, 129.0, 129.3, 128.3, 127.2, 124.3, 123.4, 121.8, 121.5, 119.8, 108.9, 108.4, 102.4, 74.4, 48.5, 43.7, 40.5. HRMS (ESI, m/z) C26H21N2O3NaCl [M+Na]+ の計算値: 467.1138;実測値: 467.1142。
【0186】
1-(4-(1H-インドール-1-イル)ブチル)-3-(2-(2-クロロフェニル)-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシインドリン-2-オン(APV-GG079)
化合物APV-GG079は、1-(4-(1H-インドール-1-イル)ブチル)インドリン-2,3-ジオン(100mg,0.31ミリモル)と1-(2-クロロフェニル)エタン-1-オン(45μL,0.35ミリモル)を使用して、一般手順Dに従うことによって製造した。表題に示す化合物は、シリカゲルのカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(60/40 シクロヘキサン/EtOAc)後に、橙色の固形物の形態で入手した(45mg)。収率=31%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3, δ ppm) 7.64 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.43-7.24 (m, 7H), 7.22-7.14 (m, 1H), 7.12-7.03 (m, 3H) 6.71 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.11 (s, 1H), 3.78 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.74-3.62 (m, 2H), 3.51 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.01-1.88 (m, 2H), 1.78-1.65 (m, 2H). 13C NMR (75 MHz, CDCl3, δ ppm) 201.2, 176.5, 143.1, 138.6, 136.0, 132.7, 130.8, 130.3, 129.8, 127.9, 127.3, 124.4, 123.2, 121.7, 121.2, 120.3, 119.6, 119.5, 109.8, 109.6, 109.0, 101.4, 74.7, 49.0, 45.9, 39.7, 27.6, 24.8. HRMS (ESI, m/z) C28H25N2O3NaCl [M+Na]+ の計算値: 495.1451;実測値: 495.1453。
【0187】
実施例9:生物学的な試験及び方法
細胞培養
17日齢の胚(E17)を懐胎した雌性Wister(ウィスター)ラットを Janvier Labs より入手した。このラットの受取り日に、その動物を犠牲にして、その胚を無菌条件下で切断してその脳を取り出してから、これをGBSS(ゲイ平衡塩類溶液)培地において顕微解剖して、2つの脳半球より海馬を得る一方で、髄膜は捨てる。少なくとも5体の胚より採取した組織を、2%の胎仔ウシ血清、2mMのグルタミン、0.1mg/mLのペニシリン-ストレプトマイシン抗生物質混合物(Life Technologies)を加えた2mlのDMEM培地(登録商標)(ダルベッコ改良イーグル培地-Life Technologies より)に入れて、内径が0.5mm~0.2mmへ減少する先丸ガラスピペットに通過させることによる、この細胞の機械的解離へ処する。この細胞を計数して、25x103個の細胞を含有する100μlの懸濁液を、12ウェル培養プレートにおいて、ポリリジン(75~150kDaのポリ-D-リジン臭化水素酸塩、Sigma より)で覆った直径12mmのスライドガラス上に置いて、5%のCO2を含有する雰囲気下に37℃で2時間インキュベートして、細胞接着を可能にする。2mL容量の培養基:1/50(v:v)の無血清サプリメントB-27(登録商標)(Life Technologies)、2mMのグルタミン、0.1mg/mlのペニシリン-ストレプトマイシン抗生物質混合物(Life Technologies より)を含むNeurobasal(登録商標)を穏やかに加えて、インキュベーションを同じ条件下で再び実施する。この培地の半分を維持のために週2回入れ替える。ニューロン細胞は、12~30日の間で分化することが可能であろう。この培養物について位相差顕微鏡によってモニターする:この細胞の大部分を代表して、わずかに星状細胞も存在するニューロンについて、神経突起とシナプス連結の伸長を観察する。
【0188】
電気生理学
パッチクランプシステム
電気生理学の電極部(post)は、Faraday ケージ中のTMC耐振動テーブル上に置いた Olympus IMT-2モデル倒立型位相差顕微鏡からなる。この設置はまた、SF-77Bモデル Warner マルチチャネル灌流システム、Burleigh PCS-5000モデル3Dマイクロマニピュレーターシステム(電極プローブを保持する)、Warner PC-505モデルパッチクランプ増幅器、及び PowerLab 8/35 モデル8チャネルアナログ-デジタルインターフェイス(ADInstruments より)を含む。このガラス微小電極は、約5ミリオームの電気抵抗を得るために、薄壁のホウケイ酸キャピラリー管(1.5mm外径x1.17内径x100Lmm,Harvard Apparatus より)で製造されて、Narishige PC10モデル垂直電極プラーとともに準備される。このピペットの電極を、100mM CsF,40mM CsCl,1.2mM CaCl2,20mM HEPES,10mM EGTAより構成される細胞内培地(pH=7.4、CsOHで調整)で充たす。
スライドガラス上の培養物は、140mM NaCl,5mM KCl,1.2mM CaCl2,1.5mM MgCl2,12mM HEPES,12mM Na-HEPES,33mMグルコースより構成される2mlの細胞外培地(pH=7.4)を含む60mmペトリ皿に入れる。
選択したニューロンは、全細胞配置においてパッチされる。維持電位は、-60mVに設定される。
【0189】
試験化合物を適用する手順
この灌流システムの矩断面の組立てられたガラス微細管は、異なる組成の安定した流れをそれぞれ提供する。「TTX」デフォルト(初期設定)培地は、1μMテトロドキシンが追加された細胞外培地に相当する。「NMDA」適用培地は、100μMのNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)をアゴニストとして、そして5μMのL-グリシンをコアゴニストとして補充した「TTX」である。「NMDA+試験化合物」培地は、10μMの試験化合物を補充した「NMDA」に相当する。「NMDAウォッシュ」は、「NMDA」培地と同一である。
【0190】
一般的なルールとして、パッチされた細胞に対して、3分間隔(脱感作の反転を可能にする)で2秒間、各試験化合物につき3回の適用を実施する。適用の順序は:1)「NMDA」、2)「NMDA+試験化合物」、3)「NMDAウォッシュ」である。「TTX」培地は、デフォルトにより、そして試験化合物の各適用の前と後で適用される。
【0191】
大多数の神経細胞では、NMDA電流の短い漸増(run-up)平衡が起こるので、考慮される最初のNMDA適用は、通常、平衡後3~6分でのものである。従って、先行したこの短い平衡期間後にNMDA電流の長期持続的な減衰(run-down)を示すある種の細胞は、除外される。
【0192】
UBP141は、ABcam より、DQP 1105は、Tocris より、そしてテトロドキシン(クエン酸フリー)は、Latoxan より入手する。他のすべての市販化学品は、シグマ・アルドリッチ(Sigma-Aldrich)からのものである。
【0193】
データ解析
電気生理学的データは、LabChart Pro 8 ソフトウェアによってデジタル収集して、ピーク解析モジュール(ADInstruments)の手段によって解析する。測定するピーク変数は、以下の通りである:
【0194】
【表3】
【0195】
参照活性剤を用いた方法の検証
初めに2種の参照化合物:UBP141とDQP1105について試験して、培養物中のラット胚性ニューロンの総NMDA電流に対する拮抗効果を示すことの技術的可能性について検証する。10μMの濃度で、この2種の参照物質は、最大の電流振幅の-20%を超える拮抗効果を示す。この拮抗効果は、1μM未満の濃度でも、少なくともDQP1105では、同じレベルで維持される。これらの参照分子はまた、NMDAチャネルの開口及び閉口の動力学においても、また脱感作に対しても、種々の変更を示す。表3は、参照物質、DQP1105の効果を示す。上記に言及したように、NMDA電流の振幅とNMDAチャネルの様々な動力学特性に関して、12種のピーク変数系列を選択する。これらの変数は、NMDA神経伝達に対する効果のプロフィールを表すものである。
【0196】
統計学的手法
上記に言及したように、試験される各細胞について、各条件下で繰り返す(典型的には、n=3)医薬品適用(即ち、「NMDA」、「NMDA+試験化合物」、及び「NMDAウォッシュ」)ごとに、電流ピーク変数系列の平均を計算する。数個のニューロン(n=6~16)に対する該化合物の効果について、「NMDA+試験化合物」条件を「NMDA」条件と比較することによって、対応ある片側t-検定で評価する。化合物効果の退薬後の持続性については、「NMDAウォッシュ」条件を「NMDA+試験化合物」条件と比較することによって、対応ある片側t-検定で評価する。統計学的有意差は、p値<0.05で達成される。すべての統計解析は、JMP 12 ソフトウェア(SAS Institute 社)で実施する。
下記の表2は、使用した化合物の式と、結果の表に使用する指標を示す:
【0197】
【表4】
【0198】
下記の表3は、本発明による化合物の実施例を用いて、NMDA電流、チャネルの開口及び閉口の動力学、及びチャネルの脱感作に関して試験管内で(in vitro)入手した結果を要約する。
【0199】
【表5】
【0200】
【表6】
【0201】
【表7】
【0202】
【表8】
【0203】
このように、この実施例は、本発明による化合物の実施例が、中枢神経系のNMDA受容体が関与する病態、特に重症/抵抗性てんかんとそれより生じる認知障害、特に自閉症、さらにまた、卒中、統合失調症、(NMDA受容体の活性化が関与する)パーキンソン病及びアルツハイマー病のような変性疾患、レット症候群又は筋萎縮性側索硬化症、偏頭痛、認知症、及び大うつ病の予防又は治療に有用であり得るNMDA受容体アンタゴニストであることを明らかに示す。
【0204】
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