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特許7160908ディスプレイ用の導光体ベースのデッドフロント、関連する方法、及び車両内装システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】ディスプレイ用の導光体ベースのデッドフロント、関連する方法、及び車両内装システム
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221018BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20221018BHJP
   B60Q 3/283 20170101ALI20221018BHJP
   B60Q 3/62 20170101ALI20221018BHJP
   G09F 13/18 20060101ALI20221018BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20221018BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221018BHJP
【FI】
F21S2/00 433
F21V8/00 310
B60Q3/283
B60Q3/62
G09F13/18
F21Y113:13
F21Y115:10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020514965
(86)(22)【出願日】2018-09-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 US2018050562
(87)【国際公開番号】W WO2019055453
(87)【国際公開日】2019-03-21
【審査請求日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】62/557,987
(32)【優先日】2017-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ルジュフルール,アントワーヌ デー
(72)【発明者】
【氏名】ミー,シアン-ドン
(72)【発明者】
【氏名】オウヤン,シュィ
(72)【発明者】
【氏名】スゥン,ヤーウェイ
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-064761(JP,A)
【文献】特開2011-258382(JP,A)
【文献】特表2015-520416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 8/00
B60Q 3/283
B60Q 3/62
G09F 13/18
F21Y 113/13
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ用のデッドフロント物品であって、
前記デッドフロント物品は:
カバー構造体であって、前記カバー構造体は、
内面と、
前記内面の反対側の外面と、
前記内面と前記外面との間に位置するガラス層と、
前記カバー構造体の前記内面と前記ガラス層との間に位置する光透過性インク又は顔料の第1の層と
を備える、カバー構造体;
導光体層であって、前記導光体層は、
内面と、
前記カバー構造体の前記内面の方を向いた外面と
を備える、導光体層;並びに
前記導光体層の前記内面及び前記外面のうちの少なくとも一方の上に位置する、光抽出層
を備える、デッドフロント物品。
【請求項2】
前記光抽出層は、不透明性を有するインク材料から形成され、前記インク材料の前記不透明性は、前記カバー構造体を通る光の透過率に関連する閾値未満である、請求項1に記載のデッドフロント物品。
【請求項3】
前記カバー構造体を通る光の前記透過率は90%超であり、前記光抽出層の前記インク材料の不透明性は10%未満である、請求項2に記載のデッドフロント物品。
【請求項4】
前記カバー構造体を通る光の前記透過率は20%~40%であり、前記光抽出層の前記インク材料の不透明性は75%未満である、請求項2に記載のデッドフロント物品。
【請求項5】
前記カバー構造体の光透過率レベルは50%未満であるため、前記ディスプレイの光源が非起動状態のとき、前記光透過性インク又は顔料の第1の層は、前記カバー構造体の外側から視認可能であり、前記カバー構造体の外側からの前記光抽出層の可視性を遮断する、請求項1~4のいずれか1項に記載のデッドフロント物品。
【請求項6】
前記カバーガラス層の全ての層を通した光透過の合計レベルは、400nm~700nmの波長の光に関して5%~10%である、請求項1~5のいずれか1項に記載のデッドフロント物品。
【請求項7】
前記カバー構造体は第1の曲率半径を備えて湾曲している、請求項1~6のいずれか1項に記載のデッドフロント物品。
【請求項8】
車両内装システムであって、前記車両内装システムは:
請求項1~7のいずれか1項に記載のデッドフロント物品;及び
第1の光源であって、前記第1の光源は、前記第1の光源からの光が全内部反射によって前記ガラス導光体層内で搬送されるように、前記ガラス導光体層に光学的に結合される、第1の光源
を備え、
前記第1の光源を起動させると、前記ガラス導光体層内の前記光が、前記光抽出層によって、前記ディスプレイグラフィックの形状で抽出され、前記カバーガラス層を通して視認可能となる、車両内装システム。
【請求項9】
前記第1の光源が非起動状態のとき、前記光抽出層によって形成される前記パターンは、前記カバーガラス層を通して視認できない、請求項8に記載の車両内装システム。
【請求項10】
前記ガラス導光体層は:
内側主面;
外側主面;並びに
前記内側主面の外周と前記外側主面の外周との間に延在する端面
を備え、
前記第1の光源は前記ガラス導光体層の前記端面に光学的に結合される、請求項8又は9に記載の車両内装システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条の下で、2017年9月13日出願の米国仮特許出願第62/557,987号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は依拠され、参照によりその全体が本出願に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は、ディスプレイ用の導光体ベースのデッドフロントに関し、より詳細には、ディスプレイ用の導光体ベースのデッドフロントを含む車両内装システム、及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイに関わる様々な用途において、デッドフロントの外観を有するディスプレイ表面又は機能面を有することが望ましい。一般に、デッドフロントの外観は、ディスプレイと非ディスプレイエリアとの間、又はある物品のデッドフロント化エリアと非デッドフロント化エリア若しくは他の表面との間のシームレスな過渡部分が得られるように、ディスプレイ又は機能面を隠す方法である。例えば、ガラス又はプラスチックのカバー表面を有する典型的なディスプレイでは、ディスプレイがオフであっても、ディスプレイのエッジ(又はディスプレイエリアから非ディスプレイエリアへの過渡部分)を視認できる。しかしながら、美観上、又は設計上、ディスプレイがオフの場合にディスプレイエリア及び非ディスプレイエリアが互いから区別できないように存在し、カバー表面が統一された外観を呈するように、デッドフロント化された外観を有することが望ましい場合が多い。デッドフロントの外観が望ましい1つの用途は、車両内ディスプレイ又はタッチインタフェースを含む自動車の内装におけるものであり、また他の用途は、移動体デバイス及び家電製品を含む移動体又は家庭用電子機器におけるものである。しかしながら、良好なデッドフロントの外観と、ディスプレイがオンであるときの高品質の表示との両方を達成するのは困難である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一実施形態は、ディスプレイ用のデッドフロント物品に関する。上記デッドフロント物品はカバー構造体を含む。上記カバー構造体は:内面;上記内面の反対側の外面;上記内面と上記外面との間に位置するガラス層;及び上記カバー構造体の上記内面と上記ガラス層との間に位置する、光透過性インク又は顔料の第1の層を含む。上記デッドフロント物品は導光体層を含み、これは、内面と、上記カバー構造体の上記内面の方を向いた外面とを含む。上記デッドフロント物品は、上記導光体層の上記内面及び上記外面のうちの少なくとも一方の上に位置する光抽出層を含む。
【0005】
本開示の別の実施形態は、車両内装システムに関する。上記車両内装システムは、カバーガラス層、上記カバーガラス層の下方に位置するガラス導光体層、及び上記ガラス導光体層の表面上に位置する光抽出層を含む。上記光抽出層は、ディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する。上記車両内装システムは第1の光源を含み、これは上記ガラス導光体層に光学的に結合され、従って上記第1の光源からの光は、全内部反射によって上記ガラス導光体層内で搬送される。上記第1の光源を起動させると、上記ガラス導光体層内の上記光が、上記光抽出層によって、上記ディスプレイグラフィックの形状で抽出され、上記カバーガラス層を通して視認可能となる。
【0006】
本開示の別の実施形態は、ディスプレイ用の湾曲デッドフロントの形成方法に関する。上記方法は、デッドフロント物品を、湾曲面を有する支持体上で支持するステップを含む。上記デッドフロント物品は、カバーガラス層、上記カバーガラス層の下方に位置する導光体層、及び上記導光体層の表面上に位置する光抽出層を含む。上記光抽出層は、ディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する。上記方法は、上記支持体で支持したまま、上記デッドフロント物品に力を印加して、上記デッドフロント物品が上記支持体の上記湾曲面の湾曲形状に一致するように、上記デッドフロント物品を曲げるステップを含む。上記力を印加する上記ステップの間、上記デッドフロント物品の最高温度は、上記カバーガラス層のガラス転移温度未満である。
【0007】
更なる特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」に記載され、またその一部は、「発明を実施するための形態」から当業者には容易に明らかになるか、又は以下の「発明を実施するための形態」、特許請求の範囲、及び添付の図面を含む本明細書に記載されているような実施形態を実践することにより、当業者には容易に理解されるだろう。
【0008】
上述の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」は単なる例示であり、請求項の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は、更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。図面は1つ以上の実施形態を図示しており、本説明と併せて、様々な実施形態の原理及び動作を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書に記載の実施形態のうちの1つ以上によるデッドフロント物品を利用した車両内装システムを有する車両の内装の斜視図
図2】ある例示的実施形態による、ディスプレイがオフの状態の、デッドフロントを有するディスプレイ
図3】ある例示的実施形態による、ディスプレイがオンの状態の、図2のデッドフロントを有するディスプレイ
図4】ある例示的実施形態による、導光体を利用したディスプレイ用のデッドフロント物品の側方断面図
図5】ある例示的実施形態による、色が異なる複数の光源を備える図4の導光体ベースのデッドフロント物品を利用したディスプレイ
図6】ある例示的実施形態による、ディスプレイと共に使用するための湾曲ガラスデッドフロント物品の側面図
図7】ある例示的実施形態による、湾曲の形成前の図6のデッドフロント物品のためのガラス層の正面斜視図
図8】ある例示的実施形態による、湾曲ディスプレイフレームに一致するよう成形された湾曲ガラスデッドフロント物品
図9】ある例示的実施形態による、ガラスデッドフロント物品を湾曲形状に冷間形成するためのプロセス
図10】ある例示的実施形態による、湾曲ガラス層を利用して湾曲ガラスデッドフロント物品を形成するためのプロセス
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面全体を参照すると、車両内装システムは、透明となるように設計された多様な異なる湾曲面、例えば湾曲ディスプレイ表面を含んでよく、本開示は、これらの湾曲面をガラス材料から形成するための物品及び方法に関する。湾曲した車両の表面をガラス材料から形成すると、従来の車両の内装に見られる典型的な湾曲プラスチックパネルに比べて多数の利点を提供できる。例えば、ガラスは典型的には、ディスプレイ用途及びタッチスクリーン用途といった多数の湾曲カバー材料の用途に関して、プラスチックカバー材料に比べて改善された機能性及びユーザ体験を提供すると考えられる。
【0011】
更に、多くの用途において、ディスプレイ、特に車両内装システム用のディスプレイにデッドフロント構造体を設けることが望ましいと考えられる。一般に、デッドフロントは、ディスプレイがオフであるときにディスプレイ構成要素、アイコン、グラフィック等の可視性を遮断するものの、ディスプレイがオンであるときにディスプレイ構成要素を容易に視認できるようにする、ディスプレイで使用される構造である。更に、ディスプレイ又は他のガラス製車両システム構成部品上のデッドフロント層を用いて、ガラス構成部品の色又はパターンを隣接する非ガラス構成部品と一致させることにより、ガラス物品から非ガラス物品への過渡部分の可視性を排除できる。例えば、木目パターン又は皮革パターンを有するガラスデッドフロントを有するディスプレイを用いて、ディスプレイの外観を、ディスプレイが設置されている周囲の車両内装システムの木製又は皮革製構成部品(例えば木製又は皮革製ダッシュボード)と適合させることができる。
【0012】
具体的実施形態では、本開示は、冷間形成又は冷間曲げプロセスを利用した、ディスプレイ用の湾曲ガラス系デッドフロント物品の形成に関する。本明細書中に記載されるように、典型的なガラスの熱間形成プロセスの欠点を回避した、湾曲ガラス系デッドフロント物品及びその作製プロセスが提供される。例えば、熱間形成プロセスはエネルギ集約的であり、本明細書に記載の冷間曲げプロセスに比べて、湾曲ガラス構成部品の形成のコストを増大させる。更に、典型的には、熱間形成プロセスにより、デッドフロントインク又は顔料層といったガラスコーティング層の適用がより困難になる。例えば、多くのインク又は顔料材料は、熱間形成プロセスの前にガラス材料の平坦な辺に適用できない。というのは、インク又は顔料材料は典型的には、熱間形成プロセスの高温に耐えられないためである。更に、熱間曲げの後でインク又は顔料材料を湾曲ガラス物品の表面に適用するのは、平坦なガラス物品に対する適用よりも大幅に困難である。
【0013】
図1は、ある例示的実施形態による3つの異なる車両内装システム100、200、300を含む車両内装10を示す。車両内装システム100は、湾曲ディスプレイ130として図示されているディスプレイを含む湾曲面120を有する中央コンソールベース110を含む。車両内装システム200は、湾曲ディスプレイ230として図示されているディスプレイを含む湾曲面220を有するダッシュボードベース210を含む。ダッシュボードベース210は典型的には機器パネル215を含み、これもまた湾曲ディスプレイを含んでよい。車両内装システム300は、湾曲面320と、湾曲ディスプレイ330として図示されているディスプレイと有する、ダッシュボードステアリングホイールベース310を含む。1つ以上の実施形態では、車両内装システムは、アームレスト、ピラー、背もたれ、床板、ヘッドレスト、ドアパネル、又は湾曲面を含む車両の内装のいずれの部分である、ベースを含んでよい。
【0014】
本明細書に記載のデッドフロント物品の実施形態は、車両内装システム100、200、及び300のうちのいずれ又は全てにおいて使用できる。図1は自動車の内装を示しているが、車両内装システムの様々な実施形態を、有人操縦車両、半自動操縦車両、及び完全自動操縦車両を含む、列車、自動車(例えば乗用車、トラック、バス等)、船舶(ボート、船、潜水艦等)、及び航空機(例えばドローン、飛行機、ジェット機、ヘリコプター等)といったいずれのタイプの車両に組み込んでよい。更に、本明細書中の説明は主に車両ディスプレイにおけるデッドフロント実施形態の使用に関するが、本明細書に記載の様々なデッドフロント実施形態は、いずれのタイプのディスプレイ用途に使用してよいことを理解されたい。
【0015】
図2及び図3を参照すると、ディスプレイ130、230、及び/又は330等の車両ディスプレイのためのデッドフロント400が図示及び説明されている。図2は、関連付けられたディスプレイが非起動状態のときのデッドフロント400の外観を示し、図3は、関連付けられたディスプレイが起動状態のときのデッドフロント400の外観を示す。図3に示すように、光源が起動されている場合、ディスプレイ上で複数のグラフィック又はアイコン410が視認可能となる。光源が非起動状態になると、アイコン410が消え、デッドフロント400は、アイコン410によって途切れることのない、所望のパターン(例えば図2の皮革のシボのパターン)を示す表面を提示する。
【0016】
以下で更に詳細に説明するように、デッドフロント物品400は、外側ガラス層と光源との間に位置する1つ以上の着色層を利用して、このような差分アイコン表示を提供する。着色層の光学的特性は、光源をオフにしたときに着色層の下側のアイコン又は他のディスプレイ構造の境界が視認できなくなるものの、光源がオンのときにはアイコン410が視認可能であるように、設計される。様々な実施形態では、本明細書に記載のデッドフロント物品は、光源がオンのときの高コントラストのアイコンと、光源がオフのときの高コントラストのデッドフロントの外観とを共に含む、高品質のデッドフロントを提供するよう設計される。更に、出願人は、以下に記載するように、複雑な湾曲形状を含む湾曲形状への冷間形成に好適な方法で、これらの様々なデッドフロント物品を提供する。
【0017】
図4及び図5を参照すると、ある例示的実施形態によるディスプレイ用のデッドフロント物品500が図示されている。デッドフロント物品500は、カバーガラス積層体502として図示されているカバー層又は構造体、ガラス導光体層504として図示されている導光体層、リフレクタ506、及び光抽出層508を含む。一般に、カバーガラス積層体502は、外面510、内面512、ガラス層514、及びインク層516を含む。
【0018】
ガラス層514は外面510と内面512との間に位置し、インク層516は内面512とガラス層514との間に位置する。一実施形態では、インク層516は、本明細書に記載のデッドフロント機能を提供するためにガラス層514に適用される、光透過性インク又は顔料の単層である。図4に示されているもの等の様々な実施形態では、インク層516は、インク又は顔料材料の2つ以上の層を含んでよく、これらはそれぞれ、デッドフロント物品500の異なる機能性を提供する異なる特性を有する。ある具体的実施形態では、インク層516は、第1の光透過性インク又は顔料の層518、及び第2の光透過性インク又は顔料の層520を含む。
【0019】
様々な実施形態では、第1の層518は、ガラス層514の内面に結合されるか、取り付けられるか、又は接着され、インクジェット印刷等のプロセスによって適用できる。第1の層518は、インク材料、顔料材料、又は本明細書に記載の光透過性及び光遮断性の両方を提供するいずれの好適な層から形成できる。一般に、第1の層518は、光源が非起動状態のときには第1の層518の下側のディスプレイの複数の様相の可視性を遮断するように作用する差分光透過特性を備える層であるものの、光源が起動状態のときには、第1の層518は、第1の層518を通して様々なディスプレイ構成要素、グラフィック等を視認できるようにするために十分な光透過性を提供する。ある具体的実施形態では、第1の層518の透過率は、400~700nmの波長を有する光に関して5%~30%である。
【0020】
ディスプレイ光源が非起動状態の間、ディスプレイ構成要素/アイコンの可視性を遮断することに加えて、外面510の外側からデッドフロント物品500を見るユーザは、第1の層518を見ることができる。よって、第1の層518は、光源が非起動状態の間の様々なディスプレイ構成要素の可視性を排除しながら、デッドフロント物品500を組み込んだディスプレイに対して所望のパターン又は外観を提供するよう、構成してよい。様々な実施形態では、第1の層518は、デッドフロント物品500を組み込んだディスプレイに所望の外観を提供するような方法で、形成、着色、適用等が行われる。様々な実施形態では、第1の層518は、以下の外観:木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、及びロゴのうちの1つ以上を提供する。他の実施形態では、第1の層518は、平坦で均質な黒色の外観といった、ソリッドカラーの外観を提供できる。
【0021】
第2の層520は、第1の層518の下方に位置し、第1の層518の下面に適用又は印刷できる。図示されている実施形態では、第2の層520は、第1の層516と光抽出層508との間に位置する光透過性インク又は顔料の画像増強層である。ある具体的実施形態では、層520は、白色の光透過性材料から形成され、上記白色の光透過性材料は、層518が提供する(以下で説明する)ディスプレイのグラフィック又はパターン、デザイン、ロゴ等といった、デッドフロント物品500の様々な部分のコントラストを増大させる。
【0022】
デッドフロント物品500は、ガラス導光体層504、及びガラス導光体層504の表面上に位置する光抽出層508を備える。一般に、この配置では、ガラス導光体層504及び光抽出層508は、ディスプレイ光源が起動されると一体として作用して、図5にグラフィック530、532及び534として示されているグラフィックを形成する。
【0023】
具体的実施形態では、ガラス導光体層504は内側及び外側主面を有するガラス材料のシートであり、図4に示されている実施形態では、光抽出層508は、導光体層504の外側主面上に位置する。光抽出層508は、図5のグラフィック530、532及び534等の1つ以上のディスプレイグラフィックに対応するパターンで、導光体層504の表面に印刷又は適用される。
【0024】
図5は、デッドフロント物品500を備えたディスプレイ550を示す。図5に示すように、ディスプレイ550は、白色光源552、554及び556並びに有色光源562、564及び566として示されている1つ以上の光源を備える。様々な実施形態では、光源552、554、556、562、564及び/又は566はLED光源である。様々な実施形態では、光源552、554、556、562、564及び/又は566は単色又は多色であってよい。
【0025】
一般に、光源は、1つ以上の光源からの光がガラス導光体層504内で全内部反射によって搬送されるように、ガラス導光体層504に光学的に結合される。光抽出層508は、ガラス導光体層504から、グラフィック530、532及び534の形状で、光を抽出するよう作用し、インク層516の光透過特性により、抽出された光の形状が、ディスプレイの外側からカバーガラス積層体502を通して視認可能となる。この構成により、1つ以上の光源が起動されると、ユーザはグラフィック530、532及び534を視認できる。1つ以上の光源が非起動状態のとき、インク層516は、本明細書に記載の遮断機能を提供し、光抽出層508の可視性を遮断する。
【0026】
本説明から分かるように、光源が起動されたときにグラフィック530、532及び534の可視性を提供し、またグラフィック530、532及び534を形成する光抽出パターン等のディスプレイ構成要素の可視性を遮断する、デッドフロント物品500の機能は、デッドフロント物品500を構成する様々な層及び材料の光透過特性のバランスに由来するものである。一般に、光抽出層508は、不透明性を有するインク材料から形成され、このインク材料の不透明性は、カバーガラス積層体502を通る光の透過率に関連する閾値未満である。
【0027】
具体的実施形態では、カバーガラス積層体502を通る光の透過率は90%超であり、光抽出層508のインク材料の不透明性は10%未満である。他の具体的実施形態では、カバーガラス積層体502を通る光の透過率は20%~40%であり、光抽出層508のインク材料の不透明性は75%未満である。他の具体的実施形態では、カバーガラス積層体502を通る光の透過率は約90%であり、光抽出層508のインク材料の不透明性は約10%である。他の具体的実施形態では、カバーガラス積層体502を通る光の透過率は約30%であり、光抽出層508のインク材料の不透明性は約75%である。
【0028】
具体的実施形態では、光抽出層508のインク材料は、平均厚さが0.05μm~500μmの白色インク材料である。いくつかのこのような実施形態では、光抽出層508の光抽出パターンは、リフレクタ506の反射率と略同一の反射率を有する白色インクによって作製される。様々な実施形態では、光抽出層508は、目に見えるものであっても見えないものであってもよい。
【0029】
様々な実施形態では、光抽出層508は、不透明性が略0%の透明インク材料から形成される。この実施形態では、バックライトがオフのとき、光抽出パターンは視認できず、バックライトがオンのとき、光抽出パターンは視認可能となる。別の実施形態では、光抽出層508は、導光体層504の底部又は内面に位置し、光を閉じ込める特徴部分は導光体層504の上面上に位置する。この実施形態では、グラフィックの第1のセクションをある色で視認可能とすることができ、グラフィックの第2のセクションを異なる色で視認可能とすることができる。
【0030】
好適な光抽出特徴部分は、ガラスシート上の粗面を含むことができ、これは、ガラスシートの表面を直接粗面化することによって、又は好適なコーティング、例えば拡散フィルムでシートをコーティングすることによって製造される。いくつかの実施形態では、光抽出特徴部分は例えば、UV硬化性インク等の好適なインクで反射部(例えば白色のドット)を印刷し、上記インクを乾燥及び/又は硬化させることによって、得ることができる。いくつかの実施形態では、複数の上述の抽出特徴部分の組み合わせを使用してよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、カバーガラス構造体502の光透過率レベルは50%未満である。このような実施形態では、ディスプレイの光源が非起動状態のとき、インク層516はカバーガラス構造体502の外側から視認可能であり、またカバーガラス構造体502の外側からの光抽出層508の可視性を遮断する。ある具体的実施形態では、カバーガラス積層体502の全ての層を通した光透過の合計レベルは、400nm~700nmの波長の光に関して5%~10%である。
【0032】
図4に最もよく示されているように、いくつかの実施形態では、ガラス導光体層504は、カバーガラス層514の平均厚さ未満の平均厚さを有するガラス材料から形成される。いくつかの実施形態では、ガラス導光体層504及びカバーガラス層514は、互いに同一のガラス材料から形成される。いくつかの他の実施形態では、ガラス導光体層504は第1のガラス材料から形成され、カバーガラス層514は、第1のガラス材料とは異なる第2のガラス材料から形成される。いくつかの実施形態では、空隙をガラス導光体層504とカバー構造体502との間に配置してよく、これにより層504の導光特性を促進する。他の実施形態では、導光体層504は、ポリマー材料等の非ガラス材料から作製される。ある具体的な非ガラス実施形態では、導光体層504は(ポリメチルメタクリレート)(PMMA)から形成される。
【0033】
図4を参照すると、ガラス導光体層504はリフレクタ506とカバーガラス積層体502との間に位置する。一般に、リフレクタ506は、導光体層504の裏側から抽出された光をカバーガラス積層体502に向けて導光体層504内へと戻るように反射する、反射性材料の層である。いくつかの実施形態では、リフレクタ506は、ディスプレイ情報に利用可能な光強度を増大させるよう作用して、カバーガラス構造体502を通した、導光体層504からの光のディスプレイ全体における輝度を増大させる。
【0034】
上述のように、グラフィック530、532及び534を生成するために、ガラス導光体のベースを光源として利用することにより、出願人は、ディスプレイ550が多様な利点を提供できると考えている。(図4に最もよく示されているような)ある例示的実施形態では、導光体層504は、導光体層504の内側主面の外周と外側主面の外周との間に延在する端面570を含む、ガラス材料のシートから形成される。このような実施形態では、図4及び5に概略図で示すように、1つ以上の光源が端面570に光学的に結合される。この構成により、ディスプレイ550の1つ以上の光源を、多様な位置のうちのいずれに配置でき、これにより、1つ以上の光源をデッドフロント物品500と積み重ねた構成で配置する必要がなくなる。よって、LEDディスプレイ積層体等の多くの典型的なディスプレイ積層体に比べて薄い導光体層504を設けることにより、デッドフロント物品500の構成はより薄いディスプレイを実現でき、これは特に、従来のディスプレイを支持するために十分な深さを有しない一部の車両又は自動車構造体上でのディスプレイの配置に好適となり得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、ガラス導光体層504の幅及び長さ寸法は、カバーガラス層514の幅及び長さ寸法と略同一であり、従ってガラス導光体層504は、デッドフロント物品500の幅及び長さ全体と同一の広がりを有する単一の導光構造体を提供する。他の実施形態では、ガラス導光体層504は、カバーガラス層514の対応する寸法未満の幅及び/又は長さ寸法を有する。このような実施形態では、ガラス導光体層504はデッドフロント物品500の部分領域を照明してよい。
【0036】
いくつかのこのような具体的実施形態では、デッドフロント物品500は、デッドフロント物品500の空間的に別個の異なる領域(これらは図5の異なる複数の破線セクションで表されている)をそれぞれ照明する複数のガラス導光体層504を含んでよい。いくつかのこのような実施形態では、上側導光体領域572は、第1の色(例えば青色)を有する光源562に光学的に結合され、中央導光体領域574は、第2の色(例えば黄色)を有する光源564に光学的に結合され、下側導光体領域576は、第3の色(例えば赤色)を有する光源566に光学的に結合される。この構成により、空間的に別個の異なる導光体領域それぞれを別個の色で照明でき、ディスプレイ550を介してより幅広い情報を伝達できる。
【0037】
デッドフロント物品500のガラス材料又は層、例えばガラス層514及びガラス導光体層504は、本明細書に記載のガラス材料のうちのいずれから形成してよいことを理解されたい。更に、デッドフロント物品500は、本明細書に記載の成形プロセスのうちのいずれによって湾曲形状に成形してよい。様々な実施形態では、カバー構造体502は機能表面層580を含んでよく、これは、眩しさ軽減コーティング、防眩性コーティング、耐擦傷性コーティング、反射防止コーティング、ハーフミラーコーティング、及び清掃が容易なコーティングのうちの少なくとも1つを含んでよい。ディスプレイ550はまた、タッチセンサ機能を備えてもよい。
【0038】
導光体デッドフロントの例
導光板を、厚さ200μmの、Corning社の商標であるWillowガラスから形成した。所望のグラフィックに対応する光抽出パターンを、Mimaki UJF7151 plusプリンタを用いて、Mimaki Globalから入手できるUVink LH‐100白色インクで導光板上に印刷した。この白色インクの厚さは約0.050μmであった。白色インクの不透明性の、複数の異なるレベルを使用した。
【0039】
白色インクの不透明性が閾値を超える場合、光抽出パターンは、バックライトがオフであっても視認可能であった。白色インクの不透明性が閾値未満である場合、光抽出パターンは、バックライトがオフのときには視認できなかった。許容可能な不透明性の閾値は、カバー積層体502の透過率と共に変化する。カバー積層体502の透過率が90%付近である場合、光抽出層508の白色インクの許容可能な不透明性の閾値は約10%であった。カバー積層体502の透過率が約30%である場合、光抽出層508の白色インクの許容可能な不透明性の閾値は約75%であった。更に、光抽出層508の白色インクの不透明性が閾値より高く、リフレクタ506の反射率が光抽出層508の白色インクの反射率と略同一である場合、バックライトがオフのときには光抽出パターンを視認できず、バックライトがオンのときには光抽出パターンを視認できる。
【0040】
湾曲ガラスデッドフロント及び冷間形成
図6~10を参照すると、ガラスベースのデッドフロントに関する様々なサイズ、形状、曲率、ガラス材料等が、湾曲ガラスベースのデッドフロントを形成するための様々なプロセスと共に、図示及び説明されている。図6~10は、説明を容易にするために、簡略化された湾曲デッドフロント構造体2000の文脈で説明されるが、デッドフロント構造体2000は、本明細書に記載のデッドフロント物品の実施形態のうちのいずれであってよいことを理解されたい。
【0041】
図6に示すように、1つ以上の実施形態では、デッドフロント物品2000は、少なくとも第1の曲率半径R1を有する湾曲外側ガラス層2010を含み、様々な実施形態では、湾曲外側ガラス層2010は、少なくとも1つの追加の曲率半径を有するガラス材料の複雑な湾曲シートである。様々な実施形態では、R1は約60mm~約1500mmである。
【0042】
湾曲デッドフロント物品2000は、湾曲外側ガラス層2010の内側の主面に沿って配置されたデッドフロント着色層2020(例えば上述のような1つ以上のインク/顔料層)を含む。一般に、木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、ソリッドカラー、及び/又はロゴを提供するように、デッドフロント着色層2020の印刷、着色、成形等が行われる。湾曲デッドフロント物品2000はまた、上述のような追加の層2030(例えば高光密度層、導光体層、リフレクタ層、1つ以上のディスプレイモジュール、ディスプレイ積層体層、光源等)のうちのいずれ、又は本明細書に記載のディスプレイ又は車両内装システムに関連し得る他のものを含んでよい。
【0043】
以下で更に詳細に説明するように、様々な実施形態では、ガラス層2010及び着色層2020を含む湾曲デッドフロント物品2000を、一体として、図6に示すような湾曲形状へと冷間形成してよい。いくつかの実施形態では、ガラス層2010、着色層2020及び追加の層2030を含む湾曲デッドフロント物品2000を、一体として、図6に示すような湾曲形状へと冷間形成してよい。他の実施形態では、ガラス層2010を湾曲形状に形成してよく、その後、層2020及び2030を湾曲の形成後に適用してよい。
【0044】
図7を参照すると、図6に示されている湾曲形状へと形成される前の外側ガラス層2010が示されている。一般に、出願人は、本明細書に記載の物品及びプロセスが、過去に提供されていないサイズ、形状、組成、強度等のガラスを利用した、高品質のデッドフロント構造体を提供すると考えている。
【0045】
図7に示すように、外側ガラス層2010は、第1の主面2050、及び第1の主面2050の反対側の第2の主面2060を有する。端面又は副面2070は第1の主面2050と第2の主面2060とを接続する。外側ガラス層2010は略一定の厚さ(t)を有し、これは第1の主面2050と第2の主面2060との間の距離として定義される。いくつかの実施形態では、本明細書中で使用される厚さ(t)は、外側ガラス層2010の最大厚さを指す。外側ガラス層2010は、第1又は第2の主面のうちの一方の、厚さ(t)に対して垂直な第1の最大寸法として定義される幅(W)を含み、外側ガラス層2010はまた、第1又は第2の主面のうちの一方の、厚さ及び幅の両方に対して垂直な第2の最大寸法として定義される長さ(L)を含む。他の実施形態では、本明細書に記載の寸法は平均寸法である。
【0046】
1つ以上の実施形態では、外側ガラス層2010の厚さ(t)は0.05mm~2mmである。様々な実施形態では、外側ガラス層2010の厚さ(t)は約1.5mm以下である。例えば上記厚さは、約0.1mm~約1.5mm、約0.15mm~約1.5mm、約0.2mm~約1.5mm、約0.25mm~約1.5mm、約0.3mm~約1.5mm、約0.35mm~約1.5mm、約0.4mm~約1.5mm、約0.45mm~約1.5mm、約0.5mm~約1.5mm、約0.55mm~約1.5mm、約0.6mm~約1.5mm、約0.65mm~約1.5mm、約0.7mm~約1.5mm、約0.1mm~約1.4mm、約0.1mm~約1.3mm、約0.1mm~約1.2mm、約0.1mm~約1.1mm、約0.1mm~約1.05mm、約0.1mm~約1mm、約0.1mm~約0.95mm、約0.1mm~約0.9mm、約0.1mm~約0.85mm、約0.1mm~約0.8mm、約0.1mm~約0.75mm、約0.1mm~約0.7mm、約0.1mm~約0.65mm、約0.1mm~約0.6mm、約0.1mm~約0.55mm、約0.1mm~約0.5mm、約0.1mm~約0.4mm、又は約0.3mm~約0.7mmであってよい。
【0047】
1つ以上の実施形態では、外側ガラス層2010の幅(W)は、約5cm~約250cm、約10cm~約250cm、約15cm~約250cm、約20cm~約250cm、約25cm~約250cm、約30cm~約250cm、約35cm~約250cm、約40cm~約250cm、約45cm~約250cm、約50cm~約250cm、約55cm~約250cm、約60cm~約250cm、約65cm~約250cm、約70cm~約250cm、約75cm~約250cm、約80cm~約250cm、約85cm~約250cm、約90cm~約250cm、約95cm~約250cm、約100cm~約250cm、約110cm~約250cm、約120cm~約250cm、約130cm~約250cm、約140cm~約250cm、約150cm~約250cm、約5cm~約240cm、約5cm~約230cm、約5cm~約220cm、約5cm~約210cm、約5cm~約200cm、約5cm~約190cm、約5cm~約180cm、約5cm~約170cm、約5cm~約160cm、約5cm~約150cm、約5cm~約140cm、約5cm~約130cm、約5cm~約120cm、約5cm~約110cm、約5cm~約100cm、約5cm~約90cm、約5cm~約80cm、又は約5cm~約75cmである。
【0048】
1つ以上の実施形態では、外側ガラス層2010の長さ(L)は、約5cm~約250cm、約10cm~約250cm、約15cm~約250cm、約20cm~約250cm、約25cm~約250cm、約30cm~約250cm、約35cm~約250cm、約40cm~約250cm、約45cm~約250cm、約50cm~約250cm、約55cm~約250cm、約60cm~約250cm、約65cm~約250cm、約70cm~約250cm、約75cm~約250cm、約80cm~約250cm、約85cm~約250cm、約90cm~約250cm、約95cm~約250cm、約100cm~約250cm、約110cm~約250cm、約120cm~約250cm、約130cm~約250cm、約140cm~約250cm、約150cm~約250cm、約5cm~約240cm、約5cm~約230cm、約5cm~約220cm、約5cm~約210cm、約5cm~約200cm、約5cm~約190cm、約5cm~約180cm、約5cm~約170cm、約5cm~約160cm、約5cm~約150cm、約5cm~約140cm、約5cm~約130cm、約5cm~約120cm、約5cm~約110cm、約5cm~約100cm、約5cm~約90cm、約5cm~約80cm、又は約5cm~約75cmである。
【0049】
図6に示すように、外側ガラス層2010は、R1として示されている少なくとも1つの曲率半径を有する湾曲形状へと成形される。様々な実施形態では、外側ガラス層2010は、冷間形成及び熱間形成を含むいずれの好適なプロセスによって、湾曲形状へと成形できる。
【0050】
具体的実施形態では、外側ガラス層2010は、冷間形成プロセスによって、単独で、又は層2020及び2030の取り付けに続いて、図6に示されている湾曲形状へと成形される。本明細書中で使用される場合、用語「冷間曲げ(cold‐bent、cold‐bending)」、「冷間形成された(cold‐formed)」又は「冷間形成(cold‐forming)」は、ガラスデッドフロントを、(本明細書に記載の)ガラスの軟化点未満の冷間形成温度で湾曲させることを指す。冷間形成されたガラス層の特徴は、第1の主面2050と第2の主面2060との間の非対称な表面圧縮応力である。いくつかの実施形態では、冷間形成プロセスの前又は冷間形成の前、第1の主面2050及び第2の主面2060それぞれの圧縮応力は略等しい。
【0051】
外側ガラス層2010が強化されていないいくつかの実施形態では、第1の主面2050及び第2の主面2060は、冷間形成の前には明らかな圧縮応力を示さない。外側ガラス層2010が(本明細書に記載されているように)強化されているいくつかの実施形態では、第1の主面2050及び第2の主面2060は、冷間形成の前に、互いに略等しい圧縮応力を示す。1つ以上の実施形態では、(例えば図6に示されている)冷間形成後、第2の主面2060(例えば曲げの後の凹状の表面)の圧縮応力が増大する(即ち第2の主面2050の圧縮応力は、冷間形成前よりも冷間形成後の方が大きい)。
【0052】
理論によって束縛されるものではないが、冷間形成プロセスは、成形されているガラス物品の圧縮応力を増大させることにより、曲げ及び/又は形成操作中に付与される引張応力を補償する。1つ以上の実施形態では、冷間形成プロセスにより第2の主面2060は圧縮応力を受けるが、第1の主面2050(例えば曲げの後の凸状の表面)は引張応力を受ける。表面2050が曲げの後に受ける引張応力は、表面圧縮応力の正味量の低減をもたらし、これにより、曲げの後の強化済みガラスシートの表面2050の圧縮応力は、ガラスシートが平坦であるときの表面2050の圧縮応力未満となる。
【0053】
更に、外側ガラス層2010のために強化済みガラスシートを利用する場合、第1の主面及び第2の主面(2050、2060)は既に圧縮応力下であるため、第1の主面2050は曲げ中に、破断のおそれなしに、より強い引張応力を受けることができる。これにより、外側ガラス層2010の強化済み実施形態は、よりきつい湾曲面に順応できる(例えば比較的小さなR1値を有するように成形できる)。
【0054】
様々な実施形態では、外側ガラス層2010の厚さを調整して、外側ガラス層2010を比較的柔軟にし、所望の曲率半径を達成する。更に、外側ガラス層2010は薄いほど容易に変形でき、これは、(以下に記載するような)支持体又はフレームの形状によって生成され得る形状の不一致及び間隙を補償できる可能性がある。1つ以上の実施形態では、薄い強化済み外側ガラス層2010は、特に冷間形成中に、比較的高い可撓性を示す。本明細書に記載のガラス物品の比較的高い可撓性により、加熱を行わずに均質な曲げを形成できる。
【0055】
様々な実施形態では、外側ガラス層2010(従ってデッドフロント2000)は、主半径及び交差曲率を含む複合湾曲を有してよい。複雑に湾曲した冷間形成済み外側ガラス層2010は、2つの独立した方向において別個の曲率半径を有し得る。よって、1つ以上の実施形態によると、複雑に湾曲した冷間形成済み外側ガラス層2010は、「交差曲率(cross curvature)」を有するものとして特性決定でき、ここで、冷間形成済み外側ガラス層2010は、所与の寸法に対して平行な軸(即ち第1の軸)に沿って湾曲し、また該寸法に対して垂直な軸(即ち第2の軸)に沿っても湾曲する。冷間形成済み外側ガラス層2010の曲率は、かなりの最小半径がかなりの交差曲率及び/又は曲げの深さと組み合わされた場合に、更に複雑になり得る。
【0056】
図8を参照すると、ある例示的実施形態によるディスプレイ組立体2100が示されている。図示されている実施形態では、ディスプレイ組立体2100は、ディスプレイモジュール2120として示されている光源とデッドフロント構造体2000との両方を(直接的又は間接的に)支持する、フレーム2110を含む。図8に示すように、デッドフロント構造体2000及びディスプレイモジュール2120はフレーム2110に連結され、ディスプレイモジュール2120は、ディスプレイモジュール2120が生成した光、画像等をユーザがデッドフロント構造体2000を通して視認できるように位置決めされる。様々な実施形態では、フレーム2110は、プラスチック(PC/ABS等)、金属(Al合金、Mg合金、Fe合金等)といった多様な材料から形成してよい。鋳造、機械加工、打ち抜き加工、射出成形等の様々なプロセスを利用して、フレーム2110の湾曲形状を形成してよい。図8はディスプレイモジュールの形態の光源を示しているが、ディスプレイ組立体2100は、グラフィック、アイコン、画像、ディスプレイ等を、本明細書に記載のデッドフロント実施形態のうちのいずれを通して生成するための、本明細書に記載の光源のうちのいずれを含んでよいことを理解されたい。更に、フレーム2110はディスプレイ組立体に関連付けられたフレームとして示されているが、フレーム2110は、車両内装システムに関連付けられたいずれの支持体又はフレーム構造体であってよい。
【0057】
様々な実施形態では、本明細書に記載のシステム及び方法により、フレーム2110が有し得る広範な湾曲形状に一致するような、デッドフロント構造体2000の形成が可能となる。図8に示すように、フレーム2110は、湾曲形状を有する支持面2130を有し、デッドフロント構造体2000は、支持面2130の湾曲形状に適合するように成形される。理解されるように、デッドフロント構造体2000は、ディスプレイ組立体2100の所望のフレーム形状に一致するような、広範な形状に成形でき、またディスプレイ組立体2100は、本明細書に記載されているように、車両内装システムの一部の形状にフィットするように成形できる。
【0058】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体2000(及び具体的には外側ガラス層2010)は、約60mm以上の第1の曲率半径R1を有するように成形される。例えばR1は、約60mm~約1500mm、約70mm~約1500mm、約80mm~約1500mm、約90mm~約1500mm、約100mm~約1500mm、約120mm~約1500mm、約140mm~約1500mm、約150mm~約1500mm、約160mm~約1500mm、約180mm~約1500mm、約200mm~約1500mm、約220mm~約1500mm、約240mm~約1500mm、約250mm~約1500mm、約260mm~約1500mm、約270mm~約1500mm、約280mm~約1500mm、約290mm~約1500mm、約300mm~約1500mm、約350mm~約1500mm、約400mm~約1500mm、約450mm~約1500mm、約500mm~約1500mm、約550mm~約1500mm、約600mm~約1500mm、約650mm~約1500mm、約700mm~約1500mm、約750mm~約1500mm、約800mm~約1500mm、約900mm~約1500mm、約9500mm~約1500mm、約1000mm~約1500mm、約1250mm~約1500mm、約60mm~約1400mm、約60mm~約1300mm、約60mm~約1200mm、約60mm~約1100mm、約60mm~約1000mm、約60mm~約950mm、約60mm~約900mm、約60mm~約850mm、約60mm~約800mm、約60mm~約750mm、約60mm~約700mm、約60mm~約650mm、約60mm~約600mm、約60mm~約550mm、約60mm~約500mm、約60mm~約450mm、約60mm~約400mm、約60mm~約350mm、約60mm~約300mm、又は約60mm~約250mmであってよい。
【0059】
1つ以上の実施形態では、支持面2130は、約60mm以上の第2の曲率半径を有する。例えば、支持面2130の第2の曲率半径は、約60mm~約1500mm、約70mm~約1500mm、約80mm~約1500mm、約90mm~約1500mm、約100mm~約1500mm、約120mm~約1500mm、約140mm~約1500mm、約150mm~約1500mm、約160mm~約1500mm、約180mm~約1500mm、約200mm~約1500mm、約220mm~約1500mm、約240mm~約1500mm、約250mm~約1500mm、約260mm~約1500mm、約270mm~約1500mm、約280mm~約1500mm、約290mm~約1500mm、約300mm~約1500mm、約350mm~約1500mm、約400mm~約1500mm、約450mm~約1500mm、約500mm~約1500mm、約550mm~約1500mm、約600mm~約1500mm、約650mm~約1500mm、約700mm~約1500mm、約750mm~約1500mm、約800mm~約1500mm、約900mm~約1500mm、約9500mm~約1500mm、約1000mm~約1500mm、約1250mm~約1500mm、約60mm~約1400mm、約60mm~約1300mm、約60mm~約1200mm、約60mm~約1100mm、約60mm~約1000mm、約60mm~約950mm、約60mm~約900mm、約60mm~約850mm、約60mm~約800mm、約60mm~約750mm、約60mm~約700mm、約60mm~約650mm、約60mm~約600mm、約60mm~約550mm、約60mm~約500mm、約60mm~約450mm、約60mm~約400mm、約60mm~約350mm、約60mm~約300mm、又は約60mm~約250mmであってよい。
【0060】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体2000は、フレーム2110の支持面2130の第2の曲率半径の10%以内(例えば約10%以下、約9%以下、約8%以下、約7%以下、約6%以下、又は約5%以下)の第1の曲率半径R1を示すように、冷間形成される。例えば、フレーム2110の支持面2130は、1000mmの曲率半径を示し、デッドフロント構造体2000は、約900mm~約1100mmの曲率半径を有するように冷間形成される。
【0061】
1つ以上の実施形態では、ガラス層2010の第1の主面2050及び/又は第2の主面2060は、表面処理又は機能性コーティングを含む。上記表面処理は、第1の主面2050及び/又は第2の主面2060の少なくとも一部分を覆ってよい。例示的な表面処理は、眩しさ軽減コーティング、防眩性コーティング、耐擦傷性コーティング、反射防止コーティング、ハーフミラーコーティング、及び清掃が容易なコーティングのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0062】
図9を参照すると、デッドフロント構造体2000等の冷間形成されたデッドフロント構造体を含むディスプレイ組立体を形成するための方法2200が示されている。ステップ2210では、デッドフロント構造体2000等のデッドフロント積層体又は構造体は、湾曲支持体上に支持及び/又は配置される。一般に、湾曲支持体は、車両ディスプレイの外周及び湾曲形状を画定する、フレーム2110等のディスプレイのフレームであってよい。一般に、湾曲フレームは湾曲支持面を含み、デッドフロント構造体2000の主面2050及び2060のうちの1つは、湾曲支持面に接触するように配置される。
【0063】
ステップ2220では、支持体に支持されたままのデッドフロント構造体に力を印加して、支持体の湾曲形状に一致するようにデッドフロント構造体を曲げる。このようにして、図6に示すようなデッドフロント構造体2000が、概ね平坦なデッドフロント構造体から形成される。この構成では、平坦なデッドフロント構造体を湾曲させることにより、支持体に面した主面に湾曲形状を形成しながら、フレームの反対側の主面にも対応する(ただし相補的な)湾曲を形成する。出願人は、デッドフロント構造体を湾曲フレーム上で直接曲げることによって、(他のガラス曲げプロセスでは典型的には必要である)別個の湾曲ダイ又は鋳型が必要なくなると考えている。更に、出願人は、デッドフロント物品を湾曲フレーム上で直接成形することによって、複雑度が低い製造プロセスで広範な湾曲半径を達成できると考えている。
【0064】
いくつかの実施形態では、ステップ2220で印加される力は、真空設備によって印加される空気圧であってよい。他のいくつかの実施形態では、フレーム及びデッドフロント構造体を取り囲む気密エンクロージャに真空を印加することによって、空気圧差分を形成する。具体的実施形態では、気密エンクロージャは、プラスチックバッグ又はパウチ等の可撓性ポリマーシェルである。他の実施形態では、オートクレーブ等の過圧デバイスを用いてデッドフロント構造体及びフレームの周りに上昇した空気圧を生成することによって、空気圧差分を形成する。出願人は更に、空気圧が(接触ベースの曲げ方法に比べて)均質で極めて均一な曲げ力を提供し、これが更にロバストな製造プロセスにつながることを発見した。様々な実施形態では、空気圧差分は0.5~1.5大気圧(atm)、具体的には0.7~1.1atm、より具体的には0.8~1atmである。
【0065】
ステップ2230では、曲げの間、デッドフロント構造体の温度を、外側ガラス層の材料のガラス転移温度未満に維持する。従って方法2200は冷間形成又は冷間曲げプロセスである。特定の実施形態では、デッドフロント構造体の温度は500℃、400℃、300℃、200℃、又は100℃未満に維持される。ある特定の実施形態では、曲げの間、デッドフロント構造体は室温以下に維持される。ある特定の実施形態では、デッドフロント構造体は、曲げの間、ガラスを湾曲形状へと熱間形成する場合のように、加熱素子、炉、オーブンによって能動的に加熱されない。
【0066】
上述のように、コストが高い及び/又は時間がかかる加熱ステップを排除すること等の加工上の利点を提供することに加えて、本明細書に記載の冷間形成プロセスは、熱間形成プロセスによって達成できるものより優れていると考えられる多様な特性を有する湾曲デッドフロント構造体を生成すると考えられる。例えば出願人は、少なくともいくつかのガラス材料に関して、熱間形成プロセス中の加熱が、湾曲ガラスシートの光学特性を低下させるため、本明細書に記載の冷間曲げプロセス/システムを利用して形成された湾曲ガラスベースのデッドフロント物品は、湾曲ガラス形状と、熱間曲げプロセスによって達成できるとは考えられない改善された光学品質との両方を提供すると考えている。
【0067】
更に、多くのガラスコーティング材料(例えば防眩性コーティング、反射防止コーティング等)を、典型的には湾曲面上へのコーティングに適していないスパッタリングプロセス等の堆積プロセスによって適用する。更に、デッドフロントインク/顔料材料等の多くのコーティング材料は、熱間曲げプロセスに関連する高温に耐えることもできる。よって、本明細書に記載の特定の実施形態では、層2020を冷間曲げの前に外側ガラス層2010に適用する。よって出願人は、本明細書に記載のプロセス及びシステムによって、典型的な熱間形成プロセスとは対照的に、1つ以上のコーティング材料をガラスに適用した後でガラスを曲げることができると考えている。
【0068】
ステップ2240では、湾曲デッドフロント構造体を湾曲支持体に取り付ける、又は固定する。様々な実施形態では、湾曲デッドフロント構造体と湾曲支持体との間の取り付けは、接着材料によって達成できる。このような接着剤としては、デッドフロント構造体をディスプレイ組立体に対して(例えばディスプレイのフレームに対して)所定の位置に接着するための、いずれの好適な光学的に透明の接着剤が挙げられる。一例では、接着剤として、3M Corporationから商標名8215として入手できる、光学的に透明の接着剤が挙げられる。接着剤の厚さは、約200μm~約500μmであってよい。
【0069】
接着材料は、多様な方法で塗布できる。一実施形態では、アプリケータガンを用いて接着剤を塗布し、ローラ又はドローダウンダイを用いて均一にする。様々な実施形態では、本明細書に記載の接着剤は構造接着剤である。特定の実施形態では、構造接着剤としては、以下のカテゴリのうちの1つ以上から選択される接着剤が挙げられる:(a)強化エポキシ(Masterbond EP21TDCHT‐LO、3M Scotch Weld Epoxy DP460オフホワイト);(b)可撓性エポキシ(Masterbond EP21TDC‐2LO、3M Scotch Weld Epoxy 2216 B/Aグレー);(c)アクリル(LORD Adhesive 410/Accelerator 19 w/ LORD AP 134プライマ、LORD Adhesive 852/LORD Accelerator 25GB、Loctite HF8000、Loctite AA4800);(d)ウレタン(3M Scotch Weld Urethane DP640ブラウン);及び(e)シリコーン(Dow Corning 995)。場合によっては、シート状のフォーマットで入手できる構造接着剤(例えばBステージエポキシ接着剤)を利用してよい。更に、3M VHBテープ等の感圧構造接着剤を利用してよい。このような実施形態では、感圧接着剤の利用により、硬化ステップを必要とすることなく、湾曲デッドフロント構造体をフレームに接着できる。
【0070】
1つ以上の実施形態では、本方法は、湾曲ディスプレイを車両内装システム100、200、300内に配置する、又は組み付けるステップを含む。
【0071】
図10を参照すると、湾曲デッドフロント構造体を利用したディスプレイを形成するための方法2300が図示及び説明されている。いくつかの実施形態では、ステップ2310において、デッドフロント構造体のガラス層(例えば外側ガラス層2010)を湾曲形状へと形成する。ステップ2310での成形は、冷間形成又は熱間形成であってよい。ステップ2320では、1つ以上のデッドフロントインク/顔料層(例えば層2020)を成形後のガラス層に適用する。次にステップ2330では、湾曲デッドフロント構造体を、ディスプレイ組立体2100のフレーム2110、又は車両内装システムに関連付けることができる他のフレームといったフレームに取り付ける。
【0072】
ガラス材料
本明細書に記載のデッドフロント構造体の様々な1つ以上のガラス層、例えば外側ガラス層2010は、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、ボロアルミノシリケートガラス、アルカリ含有アルミノシリケートガラス、アルカリ含有ボロシリケートガラス、及びアルカリ含有ボロアルミノシリケートガラスを含む、いずれの好適なガラス組成物から形成してよい。
【0073】
特段の指定がない限り、本明細書で開示されているガラス組成物は、酸化物ベースで分析したモルパーセント(モル%)で記述される。
【0074】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約66モル%~約80モル%、約67モル%~約80モル%、約68モル%~約80モル%、約69モル%~約80モル%、約70モル%~約80モル%、約72モル%~約80モル%、約65モル%~約78モル%、約65モル%~約76モル%、約65モル%~約75モル%、約65モル%~約74モル%、約65モル%~約72モル%、又は約65モル%~約70モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のSiOを含んでよい。
【0075】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約4モル%超、又は約5モル%超のAlを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約7モル%超かつ約15モル%まで、約7モル%超かつ約14モル%まで、約7モル%~約13モル%、約4モル%~約12モル%、約7モル%~約11モル%、約8モル%~約15モル%、9モル%~約15モル%、約9モル%~約15モル%、約10モル%~約15モル%、約11モル%~約15モル%、又は約12モル%~約15モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のAlを含む。1つ以上の実施形態では、Alの上限は約14モル%、14.2モル%、14.4モル%、14.6モル%、又は14.8モル%であってよい。
【0076】
1つ以上の実施形態では、本明細書に記載の1つ以上のガラス層は、アルミノシリケートガラス物品として、又はアルミノシリケートガラス組成物を含むものとして記載される。このような実施形態では、ガラス組成物又はガラス組成物から形成された物品は、SiO及びAlを含み、ソーダライムシリケートガラスではない。これに関して、ガラス組成物又はガラス組成物から形成された物品は、約2モル%以上、2.25モル%以上、2.5モル%以上、約2.75モル%以上、約3モル%以上のAlを含む。
【0077】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はB(例えば約0.01モル%以上)を含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0モル%~約5モル%、約0モル%~約4モル%、約0モル%~約3モル%、約0モル%~約2モル%、約0モル%~約1モル%、約0モル%~約0.5モル%、約0.1モル%~約5モル%、約0.1モル%~約4モル%、約0.1モル%~約3モル%、約0.1モル%~約2モル%、約0.1モル%~約1モル%、約0.1モル%~約0.5モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のBを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はBを略含まない。
【0078】
本明細書中で使用される場合、組成物の成分に関する句「略含まない(substantially free)」は、該成分が、初期バッチ生成中に能動的又は意図的に該組成物に添加されないものの、不純物として約0.001モル%未満の量で存在し得ることを意味する。
【0079】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は任意にP(例えば約0.01モル%以上)を含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、2モル%以下、1.5モル%以下、1モル%以下、又は0.5モル%以下の、ゼロでない量のPを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はPを略含まない。
【0080】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約8モル%以上、約10モル%以上、又は約12モル%以上のROの総量(これは、LiO、NaO、KO、RbO、及びCsOといったアルカリ金属酸化物の総量である)を含んでよい。いくつかの実施形態では、ガラス組成物は、約8モル%~約20モル%、約8モル%~約18モル%、約8モル%~約16モル%、約8モル%~約14モル%、約8モル%~約12モル%、約9モル%~約20モル%、約10モル%~約20モル%、約11モル%~約20モル%、約12モル%~約20モル%、約13モル%~約20モル%、約10モル%~約14モル%、又は11モル%~約13モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の、ROの総量を含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、RbO、CsO、又はRbO及びCsOの両方を略含まなくてよい。1つ以上の実施形態では、ROは、LiO、NaO、及びKOだけの総量を含んでよい。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、LiO、NaO、及びKOから選択された少なくとも1つのアルカリ金属酸化物を含んでよく、ここで該アルカリ金属酸化物は、約8モル%以上の量で存在する。
【0081】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約8モル%以上、約10モル%以上、又は約12モル%以上のNaOを含む。1つ以上の実施形態では、上記組成物は、約8モル%~約20モル%、約8モル%~約18モル%、約8モル%~約16モル%、約8モル%~約14モル%、約8モル%~約12モル%、約9モル%~約20モル%、約10モル%~約20モル%、約11モル%~約20モル%、約12モル%~約20モル%、約13モル%~約20モル%、約10モル%~約14モル%、又は11モル%~約16モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内のNaOを含む。
【0082】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約4モル%未満のKO、約3モル%未満のKO、又は約1モル%未満のKOを含む。いくつかの例では、ガラス組成物は、約0モル%~約4モル%、約0モル%~約3.5モル%、約0モル%~約3モル%、約0モル%~約2.5モル%、約0モル%~約2モル%、約0モル%~約1.5モル%、約0モル%~約1モル%、約0モル%~約0.5モル%、約0モル%~約0.2モル%、約0モル%~約0.1モル%、約0.5モル%~約4モル%、約0.5モル%~約3.5モル%、約0.5モル%~約3モル%、約0.5モル%~約2.5モル%、約0.5モル%~約2モル%、約0.5モル%~約1.5モル%、又は約0.5モル%~約1モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のKOを含んでよい。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はKOを略含まなくてよい。
【0083】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はLiOを略含まない。
【0084】
1つ以上の実施形態では、上記組成物中のNaOの量は、LiOの量より多くてよい。いくつかの例では、NaOの量は、LiO及びKOの合計量より多くてよい。1つ以上の代替実施形態では、上記組成物中のLiOの量は、NaOの量、又はNaO及びKOの合計量より多くてよい。
【0085】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0モル%~約2モル%の、ROの総量(これはCaO、MgO、BaO、ZnO、及びSrO等のアルカリ土類金属酸化物の総量である)を含んでよい。いくつかの実施形態では、ガラス組成物は、約2モル%以下のゼロではない量のROを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0モル%~約1.8モル%、約0モル%~約1.6モル%、約0モル%~約1.5モル%、約0モル%~約1.4モル%、約0モル%~約1.2モル%、約0モル%~約1モル%、約0モル%~約0.8モル%、約0モル%~約0.5モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のROを含む。
【0086】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約1モル%未満、約0.8モル%未満、又は約0.5モル%未満のCaOを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はCaOを略含まない。
【0087】
いくつかの実施形態では、ガラス組成物は、約0モル%~約7モル%、約0モル%~約6モル%、約0モル%~約5モル%、約0モル%~約4モル%、約0.1モル%~約7モル%、約0.1モル%~約6モル%、約0.1モル%~約5モル%、約0.1モル%~約4モル%、約1モル%~約7モル%、約2モル%~約6モル%、又は約3モル%~約6モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内の量のMgOを含む。
【0088】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.2モル%以下、約0.18モル%未満、約0.16モル%未満、約0.15モル%未満、約0.14モル%未満、約0.12モル%未満のZrOを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.01モル%~約0.2モル%、約0.01モル%~約0.18モル%、約0.01モル%~約0.16モル%、約0.01モル%~約0.15モル%、約0.01モル%~約0.14モル%、約0.01モル%~約0.12モル%、又は約0.01モル%~約0.10モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内のZrOを含む。
【0089】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.2モル%以下、約0.18モル%未満、約0.16モル%未満、約0.15モル%未満、約0.14モル%未満、約0.12モル%未満のSnOを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.01モル%~約0.2モル%、約0.01モル%~約0.18モル%、約0.01モル%~約0.16モル%、約0.01モル%~約0.15モル%、約0.01モル%~約0.14モル%、約0.01モル%~約0.12モル%、又は約0.01モル%~約0.10モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内のSnOを含む。
【0090】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、ガラス物品に色又は色合いを付与する酸化物を含んでよい。いくつかの実施形態では、ガラス組成物は、ガラス物品を紫外線照射に暴露したときにガラス物品の脱色を防止する酸化物を含む。このような酸化物の例としては、限定するものではないが、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、W、及びMoの酸化物が挙げられる。
【0091】
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、Feとして表されるFeを含み、ここでFeは、約1モル%以下の量で存在する。いくつかの実施形態では、ガラス組成物はFeを略含まない。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.2モル%以下、約0.18モル%未満、約0.16モル%未満、約0.15モル%未満、約0.14モル%未満、約0.12モル%未満のFeを含む。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約0.01モル%~約0.2モル%、約0.01モル%~約0.18モル%、約0.01モル%~約0.16モル%、約0.01モル%~約0.15モル%、約0.01モル%~約0.14モル%、約0.01モル%~約0.12モル%、又は約0.01モル%~約0.10モル%、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内のFeを含む。
【0092】
ガラス組成物がTiOを含む場合、TiOは、約5モル%以下、約2.5モル%以下、約2モル%以下、又は約1モル%以下の量で存在してよい。1つ以上の実施形態では、ガラス組成物はTiOを略含まなくてよい。
【0093】
ある例示的なガラス組成物は、約65モル%~約75モル%のSiO、約8モル%~約14モル%のAl、約12モル%~約17モル%のNaO、約0モル%~約0.2モル%のKO、及び約1.5モル%~約6モル%のMgOを含む。任意に、SnOは、本明細書の他の箇所で開示されている量で含まれていてよい。
【0094】
強化ガラスの特性
1つ以上の実施形態では、本明細書に記載のデッドフロント物品の実施形態のうちのいずれの、外側ガラス層2010又は他のガラス層は、強化ガラスシート又は物品から形成してよい。1つ以上の実施形態では、本明細書に記載のデッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、表面からある圧縮深さ(DOC)まで延在する圧縮応力を含むように強化してよい。圧縮応力領域は、引張応力を呈する中央部分によってバランスが取られている。DOCでは、応力が正の(圧縮)応力から負の(引張)応力へと移行する。
【0095】
1つ以上の実施形態では、本明細書に記載のデッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、ガラスの複数の部分間の熱膨張係数の不一致を利用して機械的に強化でき、これにより圧縮応力領域と、引張応力を呈する中央領域とを生成する。いくつかの実施形態では、ガラス物品は、ガラス転移温度を超える温度までガラスを加熱した後急速に冷却することによって、熱的に強化できる。
【0096】
1つ以上の実施形態では、本明細書に記載のデッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、イオン交換によって化学強化できる。イオン交換プロセスでは、ガラス物品の表面又はその付近のイオンを、価数又は酸化状態が同一の、比較的大きなイオンで置換(即ち交換)する。ガラス物品がアルカリアルミノシリケートガラスを含む実施形態では、物品の表面層のイオン、及び比較的大きなイオンは、1価のアルカリ金属陽イオン、例えばLi、Na、K、Rb、及びCsである。あるいは、表面層の1価陽イオンを、Ag等の、アルカリ金属陽イオン以外の1価陽イオンで置換してよい。このような実施形態では、交換によってガラス物品内に入る1価イオン(又は陽イオン)が応力を生成する。
【0097】
イオン交換プロセスは典型的には、ガラス物品中の比較的小さなイオンと交換されることになる比較的大きなイオンを含有する溶融塩浴(又は2つ以上の溶融塩浴)中にガラス物品を浸漬することによって実施される。なお、水性溶融塩浴も利用してよい。更に、1つ以上の浴の組成は、2つ以上のタイプの比較的大きなイオン(例えばNa及びK)を含んでいても、又は単一の比較的大きなイオンを含んでいてもよい。浴の組成及び温度、浸漬時間、1つ以上の塩浴中に浸漬するガラス物品の個数、複数の塩浴の使用、アニーリングや洗浄等の追加のステップを含むがこれらに限定されない、イオン交換プロセスに関するパラメータは、一般に、デッドフロント構造体の1つ以上のガラス層の組成(上記物品及び存在するいずれの結晶相の構造を含む)、並びに強化によって得られるデッドフロント構造体の1つ以上のガラス層の所望のDOC及びCSによって決定されることは、当業者には理解されるだろう。
【0098】
例示的な溶融塩浴の組成は、比較的大きなアルカリ金属イオンの硝酸塩、硫酸塩、及び塩酸塩を含んでよい。典型的な硝酸塩としては、KNO、NaNO、LiNO、NaSO、及びこれらの組み合わせが挙げられる。溶融塩浴の温度は、典型的には約380℃~約450℃であり、浸漬時間は、ガラスの厚さ、浴の温度、及びガラス(又は1価イオン)の拡散性に応じて約15分~約100時間である。しかしながら、上述のものとは異なる温度及び浸漬時間も使用可能である。
【0099】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品を、約370℃~約480℃の、100%のNaNO、100%のKNO、又はNaNOとKNOとの組み合わせの溶融塩浴に浸漬してよい。いくつかの実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上のガラス層を、約5%~約90%のKNO及び約10%~約95%のNaNOを含む溶融混合塩浴に浸漬してよい。1つ以上の実施形態では、ガラス物品を、第1の浴に浸漬した後で第2の浴に浸漬してよい。第1及び第2の浴は、互いに異なる組成及び/又は温度を有してよい。第1及び第2の塩浴中での浸漬時間は様々であってよい。例えば、第1の浴中での浸漬は、第2の浴中での浸漬より長くてよい。
【0100】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品を、温度が約420℃未満(例えば約400℃又は約380℃)の、NaNO及びKNO(例えば49%/51%、50%/50%、51%/49%)を含む溶融混合塩浴に、約5時間未満、又は約4時間以下にわたって浸漬してよい。
【0101】
イオン交換条件を調整することにより、結果として得られるデッドフロント構造体の1つ以上のガラス層の表面又はその付近の応力プロファイルの「スパイク(spike)」を提供する、又は勾配を増大させることができる。スパイクは、より高いCS値をもたらすことができる。このスパイクは、本明細書に記載のデッドフロント構造体の1つ以上のガラス層に使用されるガラス組成物の独特な特性により、単一の浴又は複数の浴によって達成でき、ここで上記1つ以上の浴は単一の組成又は混合組成を有する。
【0102】
デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品内に、2つ以上の1価イオンが交換によって入る1つ以上の実施形態では、異なる複数の1価イオンを、ガラス層内の異なる複数の深さまで交換してよい(そして、ガラス物品内の異なる複数の深さにおいて異なる複数の大きさの応力を生成してよい)。その結果として、複数の応力生成イオンの相対的な深さを決定して、異なる複数の応力プロファイルの特徴を得ることができる。
【0103】
CSは、有限会社折原製作所(日本)製のFSM‐6000等の市販の機器を用いた表面応力測定(FSM)によるもの等の、当該技術分野で公知の手段を用いて測定される。表面応力測定は、ガラスの複屈折に関連する応力光係数(stress optical coefficient:SOC)の精密測定に依存する。SOCは、「ガラスの応力光係数の測定のための標準試験法(Standard Test Method for Measurement of ガラス Stress‐Optical Coefficient)」というタイトルのASTM規格C770‐98(2013)(その内容は、参照によりその全体が本出願に援用される)に記載されるファイバ法及び4点曲げ法、並びにバルクシリンダ法によって測定される。本明細書中で使用される場合、CSは、圧縮応力層内で測定された最高圧縮応力値である「最大圧縮応力(maximum compressive stress)」であってよい。いくつかの実施形態では、最大圧縮応力は、ガラス物品の表面に位置する。他の実施形態では、最大圧縮応力は、表面下の深さにおいて発生してもよく、これにより圧縮応力は「埋没したピーク(buried peak)」のようになる。
【0104】
DOCは、強化方法及び条件に応じて、FSMで、又は散乱光偏向鏡(SCALP)(エストニアのタリンにあるGlasstress Ltdから入手可能なSCALP‐04散乱光偏光器等)で測定してよい。ガラス物品をイオン交換処理によって化学強化する場合、どのイオンが交換によってガラス物品内に入るかに応じて、FSM又はSCALPを用いてよい。ガラス物品内の応力が、ガラス物品内へのカリウムイオンの交換によって生成される場合は、FSMを用いてDOCを測定する。上記応力が、ガラス物品内へのナトリウムイオンの交換によって生成される場合は、SCALPを用いてDOCを測定する。ガラス物品内の応力が、ガラス内へのカリウム及びナトリウム両方のイオンの交換によって生成される場合は、ナトリウムイオンの交換深さがDOCを示し、カリウムイオンの交換深さが圧縮応力の大きさの変化(ただし圧縮応力から引張応力への応力の変化ではない)を示すと考えられるため、DOCはSCALPで測定され、上記ガラス物品内でのカリウムイオンの交換深さはFSMで測定される。中心張力又はCTは最大引張応力であり、SCALPで測定される。
【0105】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、(本明細書に記載されているように)上記ガラス物品の厚さtの小部分として記載されるDOCを呈するよう強化してよい。例えば、1つ以上の実施形態では、DOCは、約0.05t以上、約0.1t以上、約0.11t以上、約0.12t以上、約0.13t以上、約0.14t以上、約0.15t以上、約0.16t以上、約0.17t以上、約0.18t以上、約0.19t以上、約0.2t以上、約0.21t以上であってよい。いくつかの実施形態では、DOCは、約0.08t~約0.25t、約0.09t~約0.25t、約0.18t~約0.25t、約0.11t~約0.25t、約0.12t~約0.25t、約0.13t~約0.25t、約0.14t~約0.25t、約0.15t~約0.25t、約0.08t~約0.24t、約0.08t~約0.23t、約0.08t~約0.22t、約0.08t~約0.21t、約0.08t~約0.2t、約0.08t~約0.19t、約0.08t~約0.18t、約0.08t~約0.17t、約0.08t~約0.16t、又は約0.08t~約0.15tであってよい。いくつかの例では、DOCは、約20μm以下であってよい。1つ以上の実施形態では、DOCは、約40μm以上(例えば約40μm~約300μm、約50μm~約300μm、約60μm~約300μm、約70μm~約300μm、約80μm~約300μm、約90μm~約300μm、約100μm~約300μm、約110μm~約300μm、約120μm~約300μm、約140μm~約300μm、約150μm~約300μm、約40μm~約290μm、約40μm~約280μm、約40μm~約260μm、約40μm~約250μm、約40μm~約240μm、約40μm~約230μm、約40μm~約220μm、約40μm~約210μm、約40μm~約200μm、約40μm~約180μm、約40μm~約160μm、約40μm~約150μm、約40μm~約140μm、約40μm~約130μm、約40μm~約120μm、約40μm~約110μm、又は約40μm~約100μm)であってよい。
【0106】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、200MPa以上、300MPa以上、400MPa以上、約500MPa以上、約600MPa以上、約700MPa以上、約800MPa以上、約900MPa以上、約930MPa以上、約1000MPa以上、又は約1050MPa以上のCS(これはガラス物品の表面又はある深さにおいて認められ得る)を有してよい。
【0107】
1つ以上の実施形態では、デッドフロント構造体の1つ以上の層を形成するために使用されるガラス物品は、約20MPa以上、約30MPa以上、約40MPa以上、約45MPa以上、約50MPa以上、約60MPa以上、約70MPa以上、約75MPa以上、約80MPa以上、又は約85MPa以上の最大引張応力又は中心張力(CT)を有してよい。いくつかの実施形態では、上記最大引張応力又は中心張力(CT)は、約40MPa~約100MPaであってよい。
【0108】
本開示の態様(1)は、ディスプレイ用のデッドフロント物品であって、上記デッドフロント物品は:カバー構造体であって、上記カバー構造体は、内面と、上記内面の反対側の外面と、上記内面と上記外面との間に位置するガラス層と、上記カバー構造体の上記内面と上記ガラス層との間に位置する光透過性インク又は顔料の第1の層とを備える、カバー構造体;内面と、上記カバー構造体の上記内面の方を向いた外面とを備える、導光体層;並びに上記導光体層の上記内面及び上記外面のうちの少なくとも一方の上に位置する、光抽出層を備える、デッドフロント物品に関する。
【0109】
本開示の態様(2)は、上記光抽出層がディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、態様(1)のデッドフロント物品に関する。
【0110】
本開示の態様(3)は、上記光抽出層が不透明性を有するインク材料から形成され、上記インク材料の上記不透明性は、上記カバー構造体を通る光の透過率に関連する閾値未満である、態様(1)又は(2)のデッドフロント物品に関する。
【0111】
本開示の態様(4)は、上記カバー構造体を通る光の上記透過率が90%超であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性が10%未満である、態様(3)のデッドフロント物品に関する。
【0112】
本開示の態様(5)は、上記カバー構造体を通る光の上記透過率が約90%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性が約10%である、態様(3)のデッドフロント物品に関する。
【0113】
本開示の態様(6)は、上記カバー構造体を通る光の上記透過率が20%~40%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性が75%未満である、態様(3)のデッドフロント物品に関する。
【0114】
本開示の態様(7)は、上記カバー構造体を通る光の上記透過率が約30%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性が約75%である、態様(3)のデッドフロント物品に関する。
【0115】
本開示の態様(8)は、上記インク材料が、平均厚さ0.05μm~500μmの白色インク材料である、態様(3)のデッドフロント物品に関する。
【0116】
本開示の態様(9)は、上記カバー構造体の光透過率レベルが50%未満であるため、上記ディスプレイの光源が非起動状態のとき、上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、上記カバー構造体の外側から視認可能であり、上記カバー構造体の外側からの上記光抽出層の可視性を遮断する、態様(1)~(8)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0117】
本開示の態様(10)は、上記光透過性インク又は顔料の第1の層が、木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、及びロゴのうちのいずれの1つを備える、態様(1)~(9)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0118】
本開示の態様(11)は、上記カバー構造体が、上記光透過性インク又は顔料の第1の層と上記光抽出層との間に位置する、光透過性インク又は顔料の画像増強層を更に備える、態様(1)~(10)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0119】
本開示の態様(12)は、上記カバーガラス層の全ての層を通した光透過の合計レベルが、400nm~700nmの波長の光に関して5%~10%である、態様(1)~(11)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0120】
本開示の態様(13)は、上記カバー構造体の上記ガラス層の、上記内面と上記外面との間の平均厚さが、0.05mm~2mmである、態様(1)~(12)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0121】
本開示の態様(14)は、上記導光体層の上記内面と上記外面との間の平均厚さが、上記カバー構造体の上記ガラス層の平均厚さ未満である、態様(1)~(13)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0122】
本開示の態様(15)は、上記カバー構造体の上記ガラス層が強化ガラス材料から形成され、上記導光体層が、ガラス材料及びポリマー材料のうちの少なくとも一方から形成される、態様(1)~(14)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0123】
本開示の態様(16)は、上記カバー構造体が第1の曲率半径を備えて湾曲している、態様(1)~(15)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0124】
本開示の態様(17)は、上記第1の曲率半径が約60mm~約1500mmである、態様(16)のデッドフロント物品に関する。
【0125】
本開示の態様(18)は、上記カバー構造体が、上記第1の曲率半径とは異なる第2の曲率半径を備える、態様(16)又は(17)のデッドフロント物品に関する。
【0126】
本開示の態様(19)は、上記第1の曲率半径及び上記第2の曲率半径が異なる曲率の軸を有する、態様(18)のデッドフロント物品に関する。
【0127】
本開示の態様(20)は、上記カバー構造体が湾曲形状へと冷間形成される、態様(16)~(19)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0128】
本開示の態様(21)は、上記カバー構造体の上記ガラス層の最大厚さが1.5mm以下である、態様(1)~(20)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0129】
本開示の態様(22)は、上記カバー構造体の上記ガラス層の最大厚さが0.3mm~0.7mmである、態様(1)~(21)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0130】
本開示の態様(23)は、上記カバー構造体が幅及び長さを有し、上記幅は約5cm~約250cmであり、上記長さは約5cm~約250cmである、態様(1)~(22)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0131】
本開示の態様(24)は、リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記導光体層が上記リフレクタと上記カバー構造体との間に位置するように位置決めされる、態様(1)~(23)のいずれか1つのデッドフロント物品に関する。
【0132】
本開示の態様(25)は、車両内装システムであって、上記車両内装システムは:カバーガラス層;上記カバーガラス層の下方に位置するガラス導光体層;上記ガラス導光体層の表面上に位置する光抽出層であって、上記光抽出層はディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、光抽出層;及び第1の光源であって、上記第1の光源は、上記第1の光源からの光が全内部反射によって上記ガラス導光体層内で搬送されるように、上記ガラス導光体層に光学的に結合される、第1の光源を備え、上記第1の光源を起動させると、上記ガラス導光体層内の上記光が、上記光抽出層によって、上記ディスプレイグラフィックの形状で抽出され、上記カバーガラス層を通して視認可能となる、車両内装システムに関する。
【0133】
本開示の態様(26)は、上記第1の光源が非起動状態のとき、上記光抽出層によって形成される上記パターンが、上記カバーガラス層を通して視認できない、態様(25)の車両内装システムに関する。
【0134】
本開示の態様(27)は、上記ガラス導光体層が:内側主面;外側主面;並びに上記内側主面の外周と上記外側主面の外周との間に延在する端面を備え、上記第1の光源は上記ガラス導光体層の上記端面に光学的に結合される、態様(25)又は(26)の車両内装システムに関する。
【0135】
本開示の態様(28)は、第2の光源を更に備え、上記第2の光源は、上記第2の光源からの光が全内部反射によって上記ガラス導光体層内で搬送されるように、上記ガラス導光体層に光学的に結合され、上記第1の光源は第1の色を有し、上記第2の光源は上記第1の色とは異なる第2の色を有する、態様(25)~(27)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0136】
本開示の態様(29)は、上記ガラス導光体層に光学的に結合された複数の追加の光源を更に備え、上記複数の追加の光源はそれぞれ別個の色を有し、上記ガラス導光体層は、上記カバーガラス層の空間的に別個の領域において、上記別個の色のそれぞれを表示するよう構成される、態様(25)~(28)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0137】
本開示の態様(30)は、上記カバーガラス層が、上記カバーガラス層と上記ガラス導光体層との間に位置する光透過性インク又は顔料の第1の層を備える、態様(25)~(29)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0138】
本開示の態様(31)は、上記光透過性インク又は顔料の第1の層の光透過率レベルが50%未満であるため、上記第1の光源が非起動状態のとき、上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、上記カバーガラス層の外側から視認可能であり、上記カバーガラス層の外側からの上記光抽出層の可視性を遮断する、態様(30)の車両内装システムに関する。
【0139】
本開示の態様(32)は、上記光透過性インク又は顔料の第1の層が、木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、及びロゴのうちのいずれの1つを備える、態様(30)又は(31)の車両内装システムに関する。
【0140】
本開示の態様(33)は、上記カバーガラス層が強化ガラス材料から形成され、内側主面と外側主面との平均厚さが0.05mm~2mmである、態様(25)~(32)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0141】
本開示の態様(34)は、上記カバーガラス層が、上記内面及び上記外面のうちの少なくとも1つに沿って、60mm~1500mmの曲率半径を備える、態様(25)~(33)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0142】
本開示の態様(35)は、リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記ガラス導光体層が上記リフレクタと上記カバーガラス層との間に位置するように位置決めされる、態様(25)~(34)のいずれか1つの車両内装システムに関する。
【0143】
本開示の態様(36)は、ディスプレイ用の湾曲デッドフロントを形成する方法であって、上記方法は:デッドフロント物品を、湾曲面を有する支持体上で支持するステップであって、上記デッドフロント物品は、カバーガラス層、上記カバーガラス層の下方に位置する導光体層、及び上記導光体層の表面上に位置する光抽出層を備え、上記光抽出層は、ディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、ステップ;並びに上記支持体で支持したまま、上記デッドフロント物品に力を印加して、上記デッドフロント物品が上記支持体の上記湾曲面の湾曲形状に一致するように、上記デッドフロント物品を曲げるステップを含み、上記力を印加する上記ステップの間、上記デッドフロント物品の最高温度は、上記カバーガラス層のガラス転移温度未満である、方法に関する。
【0144】
本開示の態様(37)は:上記支持体の上記湾曲面と上記デッドフロント物品の表面との間に接着剤を適用するステップ;及び上記力の印加中に、上記接着剤を用いて、上記デッドフロント物品を上記フレームの上記支持面に接着するステップを更に含む、態様(36)の方法に関する。
【0145】
本開示の態様(38)は、上記カバーガラス層に化学強化及び熱強化のうちの少なくとも一方が施され、上記導光体層は、ガラス材料及びポリマー材料のうちの少なくとも一方から形成される、態様(36)又は(37)の方法に関する。
【0146】
本開示の態様(39)は、上記カバーガラス層が、対向する第1の主面及び第2の主面を備え、上記第1の主面と上記第2の主面との間で測定される上記カバーガラス層の最大厚さが1.5mm以下である、態様(36)~(38)のいずれか1つの方法に関する。
【0147】
本開示の態様(40)は、上記力の印加中、上記デッドフロント物品の最高温度が200℃未満である、態様(36)~(39)のいずれか1つの方法に関する。
【0148】
本開示の態様(41)は、リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記導光体層が上記リフレクタと上記ガラス層との間に位置するように位置決めされる、態様(36)~(40)のいずれか1つの方法に関する。
【0149】
本開示の態様(42)は、光源を上記導光体層に光学的に結合するステップを更に含む、態様(36)~(41)のいずれか1つの方法に関する。
【0150】
そうでないことが言明されていない限り、本明細書に記載のいずれの方法が、そのステップを特定の順序で実施することを必要とするものとして解釈されることは、全く意図されていない。従って、ある方法クレームが、そのステップが従うべき順序を実際に列挙していない場合、又はステップをある特定の順序に限定するべきであることが、特許請求の範囲若しくは説明中で具体的に言明されていない場合、いずれの特定の順序が推定されることは全く意図されていない。更に、本明細書中で使用される場合、冠詞「a」は1つ以上の構成部品又は要素を含むことを意図したものであり、ただ1つを意味するものとして解釈されることは意図されていない。
【0151】
本開示の実施形態の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変形を実施できることは、当業者には理解されるだろう。これらの実施形態の精神及び内容を組み込んだ、本開示の実施形態の修正、組み合わせ、部分的組み合わせ及び変形が、当業者には想起され得るため、本開示の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある全てを含むものとして解釈されるものとする。
【0152】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0153】
実施形態1
ディスプレイ用のデッドフロント物品であって、
上記デッドフロント物品は:
カバー構造体であって、上記カバー構造体は、
内面と、
上記内面の反対側の外面と、
上記内面と上記外面との間に位置するガラス層と、
上記カバー構造体の上記内面と上記ガラス層との間に位置する光透過性インク又は顔料の第1の層と
を備える、カバー構造体;
導光体層であって、上記導光体層は、
内面と、
上記カバー構造体の上記内面の方を向いた外面と
を備える、導光体層;並びに
上記導光体層の上記内面及び上記外面のうちの少なくとも一方の上に位置する、光抽出層
を備える、デッドフロント物品。
【0154】
実施形態2
上記光抽出層は、ディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、実施形態1に記載のデッドフロント物品。
【0155】
実施形態3
上記光抽出層は、不透明性を有するインク材料から形成され、上記インク材料の上記不透明性は、上記カバー構造体を通る光の透過率に関連する閾値未満である、実施形態1又は2に記載のデッドフロント物品。
【0156】
実施形態4
上記カバー構造体を通る光の上記透過率は90%超であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性は10%未満である、実施形態3に記載のデッドフロント物品。
【0157】
実施形態5
上記カバー構造体を通る光の上記透過率は約90%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性は約10%である、実施形態3に記載のデッドフロント物品。
【0158】
実施形態6
上記カバー構造体を通る光の上記透過率は20%~40%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性は75%未満である、実施形態3に記載のデッドフロント物品。
【0159】
実施形態7
上記カバー構造体を通る光の上記透過率は約30%であり、上記光抽出層の上記インク材料の不透明性は約75%である、実施形態3に記載のデッドフロント物品。
【0160】
実施形態8
上記インク材料は、平均厚さ0.05μm~500μmの白色インク材料である、実施形態3に記載のデッドフロント物品。
【0161】
実施形態9
上記カバー構造体の光透過率レベルは50%未満であるため、上記ディスプレイの光源が非起動状態のとき、上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、上記カバー構造体の外側から視認可能であり、上記カバー構造体の外側からの上記光抽出層の可視性を遮断する、実施形態1~8のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0162】
実施形態10
上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、及びロゴのうちのいずれの1つを備える、実施形態1~9のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0163】
実施形態11
上記カバー構造体は、上記光透過性インク又は顔料の第1の層と上記光抽出層との間に位置する、光透過性インク又は顔料の画像増強層を更に備える、実施形態1~10のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0164】
実施形態12
上記カバーガラス層の全ての層を通した光透過の合計レベルは、400nm~700nmの波長の光に関して5%~10%である、実施形態1~11のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0165】
実施形態13
上記カバー構造体の上記ガラス層の上記内面と上記外面との間の平均厚さは、0.05mm~2mmである、実施形態1~12のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0166】
実施形態14
上記導光体層の上記内面と上記外面との間の平均厚さは、上記カバー構造体の上記ガラス層の平均厚さ未満である、実施形態1~13のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0167】
実施形態15
上記カバー構造体の上記ガラス層は強化ガラス材料から形成され、上記導光体層は、ガラス材料及びポリマー材料のうちの少なくとも一方から形成される、実施形態1~14のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0168】
実施形態16
上記カバー構造体は第1の曲率半径を備えて湾曲している、実施形態1~15のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0169】
実施形態17
上記第1の曲率半径は約60mm~約1500mmである、実施形態16に記載のデッドフロント物品。
【0170】
実施形態18
上記カバー構造体は、上記第1の曲率半径とは異なる第2の曲率半径を備える、実施形態16又は17に記載のデッドフロント物品。
【0171】
実施形態19
上記第1の曲率半径及び上記第2の曲率半径は異なる曲率の軸を有する、実施形態18に記載のデッドフロント物品。
【0172】
実施形態20
上記カバー構造体は湾曲形状へと冷間形成される、実施形態16~19のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0173】
実施形態21
上記カバー構造体の上記ガラス層の最大厚さは1.5mm以下である、実施形態1~20のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0174】
実施形態22
上記カバー構造体の上記ガラス層の最大厚さは0.3mm~0.7mmである、実施形態1~21のいずれか1つに記載に記載のデッドフロント物品。
【0175】
実施形態23
上記カバー構造体は幅及び長さを有し、上記幅は約5cm~約250cmであり、上記長さは約5cm~約250cmである、実施形態1~22のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0176】
実施形態24
リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記導光体層が上記リフレクタと上記カバー構造体との間に位置するように位置決めされる、実施形態1~23のいずれか1つに記載のデッドフロント物品。
【0177】
実施形態25
車両内装システムであって、上記車両内装システムは:
カバーガラス層;
上記カバーガラス層の下方に位置するガラス導光体層;
上記ガラス導光体層の表面上に位置する光抽出層であって、上記光抽出層はディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、光抽出層;及び
第1の光源であって、上記第1の光源は、上記第1の光源からの光が全内部反射によって上記ガラス導光体層内で搬送されるように、上記ガラス導光体層に光学的に結合される、第1の光源
を備え、
上記第1の光源を起動させると、上記ガラス導光体層内の上記光が、上記光抽出層によって、上記ディスプレイグラフィックの形状で抽出され、上記カバーガラス層を通して視認可能となる、車両内装システム。
【0178】
実施形態26
上記第1の光源が非起動状態のとき、上記光抽出層によって形成される上記パターンは、上記カバーガラス層を通して視認できない、実施形態25に記載の車両内装システム。
【0179】
実施形態27
上記ガラス導光体層は:
内側主面;
外側主面;並びに
上記内側主面の外周と上記外側主面の外周との間に延在する端面
を備え、
上記第1の光源は上記ガラス導光体層の上記端面に光学的に結合される、実施形態25又は26に記載の車両内装システム。
【0180】
実施形態28
第2の光源を更に備え、上記第2の光源は、上記第2の光源からの光が全内部反射によって上記ガラス導光体層内で搬送されるように、上記ガラス導光体層に光学的に結合され、上記第1の光源は第1の色を有し、上記第2の光源は上記第1の色とは異なる第2の色を有する、実施形態25~27のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0181】
実施形態29
上記ガラス導光体層に光学的に結合された複数の追加の光源を更に備え、上記複数の追加の光源はそれぞれ別個の色を有し、上記ガラス導光体層は、上記カバーガラス層の空間的に別個の領域において、上記別個の色のそれぞれを表示するよう構成される、実施形態25~28のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0182】
実施形態30
上記カバーガラス層は、上記カバーガラス層と上記ガラス導光体層との間に位置する光透過性インク又は顔料の第1の層を備える、実施形態25~29のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0183】
実施形態31
上記光透過性インク又は顔料の第1の層の光透過率レベルは50%未満であるため、上記第1の光源が非起動状態のとき、上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、上記カバーガラス層の外側から視認可能であり、上記カバーガラス層の外側からの上記光抽出層の可視性を遮断する、実施形態30に記載の車両内装システム。
【0184】
実施形態32
上記光透過性インク又は顔料の第1の層は、木目状のデザイン、皮革のシボ状のデザイン、布地状のデザイン、ヘアライン仕上げの金属のデザイン、グラフィックのデザイン、及びロゴのうちのいずれの1つを備える、実施形態30又は31に記載の車両内装システム。
【0185】
実施形態33
上記カバーガラス層は強化ガラス材料から形成され、内側主面と外側主面との平均厚さは0.05mm~2mmである、実施形態25~32のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0186】
実施形態34
上記カバーガラス層は、上記内面及び上記外面のうちの少なくとも1つに沿って、60mm~1500mmの曲率半径を備える、実施形態25~33のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0187】
実施形態35
リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記ガラス導光体層が上記リフレクタと上記カバーガラス層との間に位置するように位置決めされる、実施形態25~34のいずれか1つに記載の車両内装システム。
【0188】
実施形態36
ディスプレイ用の湾曲デッドフロントを形成する方法であって、
上記方法は:
デッドフロント物品を、湾曲面を有する支持体上で支持するステップであって、上記デッドフロント物品は、
カバーガラス層、
上記カバーガラス層の下方に位置する導光体層、及び
上記導光体層の表面上に位置する光抽出層
を備え、上記光抽出層は、ディスプレイグラフィックに対応するパターンを形成する、ステップ;並びに
上記支持体で支持したまま、上記デッドフロント物品に力を印加して、上記デッドフロント物品が上記支持体の上記湾曲面の湾曲形状に一致するように、上記デッドフロント物品を曲げるステップ
を含み、
上記力を印加する上記ステップの間、上記デッドフロント物品の最高温度は、上記カバーガラス層のガラス転移温度未満である、方法。
【0189】
実施形態37
上記支持体の上記湾曲面と上記デッドフロント物品の表面との間に接着剤を適用するステップ;及び
上記力の印加中に、上記接着剤を用いて、上記デッドフロント物品を上記フレームの上記支持面に接着するステップ
を更に含む、実施形態36に記載の方法。
【0190】
実施形態38
上記カバーガラス層に化学強化及び熱強化のうちの少なくとも一方が施され、上記導光体層は、ガラス材料及びポリマー材料のうちの少なくとも一方から形成される、実施形態36又は37に記載の方法。
【0191】
実施形態39
上記カバーガラス層は、対向する第1の主面及び第2の主面を備え、上記第1の主面と上記第2の主面との間で測定される上記カバーガラス層の最大厚さが1.5mm以下である、実施形態36~38のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
実施形態40
上記力の印加中、上記デッドフロント物品の最高温度は200℃未満である、実施形態36~39のいずれか1つに記載の方法。
【0193】
実施形態41
リフレクタを更に備え、上記リフレクタは、上記導光体層が上記リフレクタと上記ガラス層との間に位置するように位置決めされる、実施形態36~40のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
実施形態42
光源を上記導光体層に光学的に結合するステップを更に含む、実施形態36~41のいずれか1つに記載の方法。
【符号の説明】
【0195】
10 車両内装
100、200、300 車両内装システム
110 中央コンソールベース
120、220、320 湾曲面
130、230、330 湾曲ディスプレイ
210 ダッシュボードベース
215 機器パネル
310 ダッシュボードステアリングホイールベース
400 デッドフロント、デッドフロント物品
410 アイコン
500 デッドフロント物品
502 カバーガラス積層体、カバーガラス構造体、カバー積層体
504 ガラス導光体層
506 リフレクタ
508 光抽出層
510 外面
512 内面
514 ガラス層
516 インク層
518 第1の光透過性インク又は顔料の層、第1の層
520 第2の光透過性インク又は顔料の層、第2の層
530、532、534 グラフィック
540 導光体層
550 ディスプレイ
552、554、556 白色光源
562、564、566 有色光源
570 端面
572 上側導光体領域
574 中央導光体領域
576 下側導光体領域
580 機能表面層
2000 湾曲デッドフロント構造体、デッドフロント構造体、湾曲デッドフロント物品
2010 湾曲外側ガラス層
2020 デッドフロント着色層
2030 追加の層
2050 第1の主面
2060 第2の主面
2070 端面又は副面
2100 ディスプレイ組立体
2110 フレーム
2120 ディスプレイモジュール
2130 支持面
R1 第1の曲率半径
図1
図2-3】
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10