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特許7161030システムオンチップの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】システムオンチップの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   G06F 15/78 20060101AFI20221018BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20221018BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
G06F15/78 560
G06F15/78 530
H01L27/04 V
【請求項の数】 35
(21)【出願番号】P 2021507461
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 US2019044647
(87)【国際公開番号】W WO2020036746
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-03-30
(31)【優先権主張番号】16/102,050
(32)【優先日】2018-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ピニーラ ピコ レディー ナタリー
(72)【発明者】
【氏名】ゴパラプラン プラビーン
(72)【発明者】
【氏名】モテ アクシャイ アルン
【審査官】三坂 敏夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-142654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0224451(US,A1)
【文献】米国特許第08842482(US,B1)
【文献】米国特許第08769189(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 15/78
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイ上のヒューズのセットを識別することと、
前記ダイ上のヒューズの前記セットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、ヒューズの前記セットは、レジスタの前記セットにコピーされるトリムデータを蓄積することと、
前記トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットに対するヒューズアドレスとレジスタの前記セットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定することであって、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、複数のヒューズアドレス及び複数のレジスタアドレスについての情報を含む、ことと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットにトリムデータをコピーすることと
を含む、方法。
【請求項2】
複数のヒューズグループを識別することを更に含み、前記複数のヒューズグループの各ヒューズグループは、前記1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに個別に対応し、かつ、ヒューズの前記セットのサブセットを含み、前記マッピングは、前記複数のヒューズグループに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別することを更に含み、サブフィールドの前記セットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記マッピングは、サブフィールドの前記セットに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
サブフィールドの前記セット内に含まれる前記レジスタ開始アドレスに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットから前記トリムデータをコピーするための開始レジスタアドレスを判定すること
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の1つのヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループを識別することと、
前記ヒューズヘッダ内に含まれる前記ヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数を識別することであって、前記トリムデータをコピーすることは、前記第1のヒューズグループと、前記第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの前記数とに少なくとも部分的に基づくことと
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダを識別することと、
前記第1のヒューズヘッダヘッダデータが存在しているか否かを判定すること
を更に含み、
前記トリムデータをコピーすることは、前記第1のヒューズヘッダ前記ヘッダデータが存在しているか否かを判定することに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のヒューズヘッダ前記ヘッダデータが存在していることに少なくとも部分的に基づいて、レジスタ開始アドレス及びヒューズアドレスカウントを設定することと、
第1のヒューズアドレスからレジスタの第1のセットに前記トリムデータをコピーすることであって、レジスタの前記第1のセットは、前記レジスタ開始アドレスに対応するレジスタアドレスを有する第1のレジスタを含むことと
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ヘッダデータに少なくとも部分的に基づいて、第2のヒューズアドレスを読み出すことと、
前記ヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のヒューズアドレスからレジスタの第2のセットに前記トリムデータをコピーすることと
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ヒューズアドレスカウントが満足されていないと判定することと、
前記ヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、第3のヒューズアドレスからレジスタの第3のセットに前記トリムデータをコピーすることと
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ヒューズアドレスカウントが満足されたと判定することと、
前記ヒューズアドレスカウントが満足されたと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出すことと
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットに前記トリムデータをコピーすることは、ヒューズロードプロシージャの一部であり、前記方法は、
前記第1のヒューズヘッダがヘッダデータを欠くと判定することと、
前記第1のヒューズヘッダがヘッダデータを欠くことに少なくとも部分的に基づいて、前記ヒューズロードプロシージャを終了することと
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダ内のスキップオプションが指し示すことに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループをスキップするか否かを判定することであって、前記第1のヒューズヘッダは、前記第1のヒューズグループに対応すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のヒューズグループをスキップしないとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズグループからレジスタの第1のセットに前記トリムデータをコピーすること
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のヒューズグループをスキップするとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズグループから前記トリムデータをコピーすることを控えることと、
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出すことであって、前記第2のヒューズヘッダは、第2のヒューズグループに対応することと
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記スキップオプションが発動されるか否かの判定と、ヒューズアドレスカウント、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの組み合わせの内の1つ以上とに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの識別された前記セットからレジスタの識別された前記セットに前記トリムデータをコピーするためのヒューズロード順序を判定すること
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
トリムデータを含むヒューズグループの残余部分を読み出す前に前記ヒューズグループに対応するヒューズヘッダを読み出すこと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
ヒューズアドレスを各々有するダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、レジスタの前記セットの各レジスタは、レジスタアドレスを有し、ヒューズの前記セットの各ヒューズは、レジスタの前記セットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積することと、
トリムデータの前記セットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別することであって、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内の1つのヒューズグループに対応し、かつ、ヒューズの前記セットに対する複数のヒューズアドレスとレジスタの前記セットに対する複数のレジスタアドレスとの間のマッピングを指し示すことと、
前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、前記マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーされるトリムデータを判定することと、
各ヒューズヘッダ内の前記1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットに、判定された前記トリムデータをコピーすることと
を含む、方法。
【請求項18】
各ヒューズヘッダ内の前記1つ以上のサブフィールドに従って、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを判定することであって、判定された前記トリムデータをコピーすることは、前記ヒューズアドレスカウント、若しくは前記スキップオプション、若しくは前記ヒューズヘッダID、若しくは前記レジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせに少なくとも部分的に基づくこと
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
判定された前記トリムデータをコピーすることは、
第1のヒューズヘッダ内のヘッダデータの存在に少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループを識別することと、
前記第1のヒューズヘッダに対する前記ヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズアドレスの数を判定することと、
前記第1のヒューズヘッダに対する前記レジスタ開始アドレスに少なくとも部分的に基づいて、開始レジスタアドレスを判定することと、
前記ヒューズアドレスカウントが満足されるまで、前記第1のヒューズグループと関連付けられた判定された前記数のヒューズアドレスから、前記開始レジスタアドレスを含むレジスタの第1のサブセットに、判定された前記トリムデータをコピーすることと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが、前記第1のヒューズヘッダに対応する第1のヒューズグループがスキップされることを指し示すと判定することと、
前記第1のヒューズグループがスキップされることを指し示すことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを識別することと、
ヘッダデータを有する前記1つ以上のサブフィールドを前記第2のヒューズヘッダが含むと判定することと、
前記第2のヒューズヘッダの前記1つ以上のサブフィールド内に含まれる前記ヘッダデータに従って、前記第2のヒューズヘッダに対応する第2のヒューズグループから、判定された前記トリムデータをコピーすることと
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが空であると判定することと、
前記第1のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズヘッダに後続するヒューズヘッダを読み出すことを控えることと
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
判定された前記トリムデータをコピーすることは、
第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの第1の部分を第1のレジスタアドレスにコピーすることと、
前記第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの第2の部分を第2のレジスタアドレスにコピーすることと、
前記第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの全てがコピーされたとの判定に少なくも部分的に基づいて読み出される次のヒューズアドレスを前記第1のヒューズアドレスから第2のヒューズアドレスにインクリメントすることと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信するメモリと、
前記メモリ内に蓄積された命令と
を含むコントローラであって、
前記命令は、
ダイ上のヒューズのセットを識別することと、
前記ダイ上のヒューズの前記セットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、ヒューズの前記セットは、レジスタの前記セットにコピーされるトリムデータを蓄積することと、
前記トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットに対するヒューズアドレスとレジスタの前記セットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定することであって、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、複数のヒューズアドレス及び複数のレジスタアドレスについての情報を含む、ことと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットにトリムデータをコピーすることと
前記コントローラに行わせるように前記プロセッサにより実行可能である、コントローラ。
【請求項24】
前記命令は、複数のヒューズグループを識別することを前記コントローラに行わせるように前記プロセッサにより更に実行可能であり、前記複数のヒューズグループの各ヒューズグループは、前記1つ以上のヒューズヘッダの内の1つのヒューズヘッダに対応し、かつ、前記ダイ上のヒューズのサブセットを含み、前記マッピングは、前記複数のヒューズグループに少なくとも部分的に基づく、請求項23に記載のコントローラ。
【請求項25】
前記命令は、前記1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別することを前記コントローラに行わせるように前記プロセッサにより更に実行可能であり、サブフィールドの前記セットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記マッピングは、サブフィールドの前記セットに少なくとも部分的に基づく、請求項23に記載のコントローラ。
【請求項26】
前記命令は、
サブフィールドの前記セット内に含まれる前記レジスタ開始アドレスに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットから前記トリムデータをコピーするための開始レジスタアドレスを判定すること
を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能である、請求項25に記載のコントローラ。
【請求項27】
前記命令は、
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の1つのヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループを識別することと、
前記ヒューズヘッダ内に含まれる前記ヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数を識別することであって、前記トリムデータをコピーすることは、前記第1のヒューズグループと、前記第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの前記数とに少なくとも部分的に基づくことと
を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能である、請求項25に記載のコントローラ。
【請求項28】
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信するメモリと、
前記メモリ内に蓄積された命令と
を含むコントローラであって、
前記命令は、
ヒューズアドレスを各々有するダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、レジスタの前記セットの各レジスタは、レジスタアドレスを有し、ヒューズの前記セットの各ヒューズは、レジスタの前記セットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積するように構成される、ことと、
トリムデータの前記セットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別することであって、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内の1つのヒューズグループに対応し、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、ヒューズの前記セットに対する複数のヒューズアドレスとレジスタの前記セットに対する複数のレジスタアドレスとの間のマッピングを指し示すように構成される、ことと、
前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、前記マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーされるトリムデータを判定することと、
各ヒューズヘッダ内の前記1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットに、判定された前記トリムデータをコピーすることと
前記コントローラに行わせるように前記プロセッサにより実行可能である、コントローラ。
【請求項29】
前記命令は、
各ヒューズヘッダ内の前記1つ以上のサブフィールドに従って、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを判定すること、を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能であり、
判定された前記トリムデータをコピーすることは、前記ヒューズアドレスカウント、若しくは前記スキップオプション、若しくは前記ヒューズヘッダID、若しくは前記レジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせに少なくとも部分的に基づく、請求項28に記載のコントローラ。
【請求項30】
前記命令は、
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが、前記第1のヒューズヘッダに対応する第1のヒューズグループがスキップされることを指し示すと判定することと、
前記第1のヒューズグループがスキップされることを指し示すことに少なくとも部分的に基づいて、前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを識別することと、
ヘッダデータを有する前記1つ以上のサブフィールドを前記第2のヒューズヘッダが含むと判定することと、
前記第2のヒューズヘッダの前記1つ以上のサブフィールド内に含まれる前記ヘッダデータに従って、前記第2のヒューズヘッダに対応する第2のヒューズグループから、判定された前記トリムデータをコピーすることと
を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能である、請求項28に記載のコントローラ。
【請求項31】
前記命令は、
前記1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが空であると判定することと、
前記第1のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のヒューズヘッダに後続するヒューズヘッダを読み出すことを控えることと
を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能である、請求項28に記載のコントローラ。
【請求項32】
前記命令は、
第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの第1の部分を第1のレジスタアドレスにコピーすることと、
前記第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの第2の部分を第2のレジスタアドレスにコピーすることと、
前記第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定された前記トリムデータの全てがコピーされたとの判定に少なくも部分的に基づいて読み出される次のヒューズアドレスを前記第1のヒューズアドレスから第2のヒューズアドレスにインクリメントすることと
を前記コントローラに行わせるように、前記プロセッサにより更に実行可能である、請求項28に記載のコントローラ。
【請求項33】
コードを蓄積する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記コードは、
ダイ上のヒューズのセットを識別することと、
前記ダイ上のヒューズの前記セットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、ヒューズの前記セットは、レジスタの前記セットにコピーされるトリムデータを蓄積することと、
前記トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットに対するヒューズアドレスとレジスタの前記セットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定することであって、前記1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、複数のヒューズアドレス及び複数のレジスタアドレスについての情報を含む、ことと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズの前記セットからレジスタの識別された前記セットにトリムデータをコピーすることと
をプロセッサにより実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項34】
前記命令は、複数のヒューズグループを識別することを更に実行可能であり、前記複数のヒューズグループの各ヒューズグループは、前記1つ以上のヒューズヘッダの内の1つのヒューズヘッダに対応し、かつ、前記ダイ上のヒューズのサブセットを含み、前記マッピングは、前記複数のヒューズグループに少なくとも部分的に基づく、請求項33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項35】
前記命令は、前記1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別することを更に実行可能であり、サブフィールドの前記セットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、前記マッピングは、サブフィールドの前記セットに少なくとも部分的に基づく、請求項33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
特許のための本出願は、2019年8月1日に出願の“FUSELOAD ARCHITECTURE FOR SYSTEM-ON-CHIP RECONFIGURATION AND REPURPOSING”という名称のPinilla Pico等によるPCT出願番号PCT/US2019/044647に対する優先権と、2018年8月13日に出願の“FUSELOAD ARCHITECTURE FOR SYSTEM-ON-CHIP RECONFIGURATION AND REPURPOSING”という名称のPinilla Pico等による米国特許出願番号16/102,050に対する優先権とを主張し、それらの各々は本明細書にその全体が参照により明白に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
以下は、一般的に、システムオンチップ(SoC)アーキテクチャに関し、より具体的には、SoCの再構成及び再利用(別目的利用)のためのヒューズロードアーキテクチャに関する。
【0003】
幾つかの電気デバイス(例えば、集積回路)は、単一のチップ上にコンピューティング階層の様々なコンポーネントを含み得る。こうしたデバイスは、SoCと称され得、例えば、単一の基板又はダイ上に集積された中央処理装置(CPU)若しくはプロセッサ、メモリ、コントローラ、入力/出力(I/O)インタフェース、ソフトウェア等を含み得る。こうしたデバイスは、様々な埋め込みコンポーネント、ソフトウェア、及びコアの集積に起因して時には複雑であり得るが、SoCは、小さなフォームファクタを有し得、一般的に、その他の種類の集積回路よりも少ない電力を消費し得る。これに応じて、SoCは、医療デバイス(血圧監視デバイス等)、モノのインターネット(IoT)デバイス(スマートメータ、スマートロック等)、及びパーソナル電子機器(携帯電話、タブレット、スマートウォッチ等)を含む幅広い範囲の用途に利用され得る。
【0004】
幾つかの場合、SoCの機能は、SoC設計の1つ以上の設定を定義するデータをロードすることによって実現され得、それは、チップ上に蓄積され得、ブート又はリブートイベント時にロードされ得る。例として、SoCは、SoC設計の仕様及び/又は要件に関する設定(例えば、“トリム”)を蓄積する“ヒューズ”のセットを利用し得る。トリムは、所望の機能を提供するために、チップ上のレジスタにロードされ得、ヒューズからのトリムのロード(例えば、“ヒューズロード”)は、レジスタアドレスへのヒューズアドレスの事前定義された1対1のマッピングを使用して実施され得る。こうした事前定義された1対1のマッピングは、しかしながら、SoCの再利用(repurposing)及び再構成を阻害し得、異なるSoC構成のために異なるヒューズをロードするための柔軟性を制限し得る。改善されたSoC設計が望まれる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするシステムオンチップ(SoC)アーキテクチャの一例を説明する。
図2】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズヘッダ構成の一例を説明する。
図3】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループ構成の一例を説明する。
図4A】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループの例を説明する。
図4B】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループの例を説明する。
図4C】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループの例を説明する。
図5】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするフローチャートの一例を説明する。
図6】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするコントローラのブロック図を説明する。
図7】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートする1つ以上の方法の例を説明する。
図8】本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートする1つ以上の方法の例を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
システムオンチップ(SoC)は、単一のダイ上に複数のスタンドアローンのコンポーネントを組み合わせた集積回路を含み得る。実例として、SoCは、様々な埋め込みアプリケーションを提供する、様々な複雑度を有するコンポーネント(1つ以上のプロセッサコア、メモリブロック、キャッシュ、及びインタフェース等を含む)のセットを用いて設計され得る。そのようなものだとして、SoCは、異なる動作、デバイス、及び製品のための複数の集積回路を含み得る。幾つかの場合、SoC設計に対する使用及び/又は要件に関する特定の設定(“例えば、トリム”)がSoC内でロードされ得、こうしたトリムは、ストレージ空間(例えば、“ヒューズ”)中に事前書き込みされ得る。トリムは、SoC設計の設定を確立するためのヒューズロードプロシージャの間に、ヒューズからSoCの内部レジスタ(制御レジスタ又はモードレジスタ等)にその後コピーされ得る。幾つかの場合、SoC上のヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間に1対1の事前定義されたマッピング(例えば、ハードコーディングされたハードウェアマッピング)があり得る。実例として、各ヒューズアドレスは、製造の間にハードウェア内に設定された、事前定義されたレジスタアドレスにマッピングされ得る。
【0007】
幾つかの場合、ヒューズを再利用及び再構築する能力は、SoCに対する望ましい品質であり得る。例えば、ヒューズを再利用及び再構築することは、SoCアーキテクチャの寿命の延長を可能にし得、所与のダイに対して新たな又は追加の機能をチップ設計者が創出することをも可能にし得る。しかしながら、ヒューズとレジスタとの間の事前定義された1対1のマッピングは、例えば、個別のヒューズアドレスからのトリムデータがレジスタアドレスの対応するセットに変更なしに常にマッピングされることを必要とし得、それは、ダイの再利用及び再構成を阻害し得る。
【0008】
更に、ヒューズはダイ上に限定され得(例えば、ヒューズの数は、ダイ面積に影響を及ぼし得、これに応じて、幾つかの設計では最小限にされ得)、ヒューズを再利用する能力は、それ故、ダイの利用を最大限にし得る。しかしながら、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間の静的な1対1のマッピングを用いると、トリムは、設計の再利用又は再構成に関係なくレジスタにコピーされ得る。例えば、SoCのある構成では、105個のトリムが必要とされ得るが、別の構成に対しては、80個のトリムのみが必要とされ得る。1対1の事前定義されたマッピングが使用される場合、SoC構成に関わらず、全ての状況において全てのトリムがコピーされ得、それは、ヒューズ、又は処理若しくはエネルギーリソース等のその他のリソースの浪費をもたらし得る(例えば、ヒューズからのトリムデータが不必要にコピーされ得、それは、有用又は効率的でないことがある)。
【0009】
本明細書で説明するように、ヒューズアドレス空間とレジスタアドレス空間との間の1対1の事前定義されたマッピングを不要にするための技術が利用され得る。例えば、説明する技術は、同じSoC設計が設計仕様に基づいて異なる設定(例えば、異なるトリム)で構成されることを可能にし得る。こうした技術は、ヒューズからコピーされトリムデータと共に含まれるヒューズヘッダの使用を通じて実現され得る。例えば、ヒューズヘッダフォーマットは、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間のモジュール型の構成可能なマッピングが、レジスタへのトリムのロードにおける追加の柔軟性を提供することを可能にし得る。ヒューズヘッダは、例えば、開始レジスタアドレス、ヒューズヘッダ識別子(ID)、ヒューズをスキップすることを可能にする指標と、トリムがコピーされるヒューズのカウントと、の内の1つ以上を提供するサブフィールドを含み得る。ヒューズヘッダのサブフィールドは、レジスタファイルへのトリムのコピーの柔軟性を提供し得る。
【0010】
したがって、説明する技術は、ヒューズからトリムをロードする場合にSoC設計に追加の柔軟性を提供し得、それは、特定の設計に対して望まれるトリムのみをロードすることを含み得、それ故、レジスタファイル全体を書き込むことを防止し得る。更に、製造中のチップの破壊、欠陥、若しくは不具合、機能要件の変更、又はダイ機能のダウンビニング等のイベントでは、説明する技術は、(例えば、マッピングポインタを変更するためのエンジニアリング変更オーダ(EOC)なしに)トリムの異なるセットへのレジスタの構成を可能にし得る。更に、説明する技術は、ECOなしにヒューズロード可能なレジスタの追加を可能にし(例えば、ヒューズロード可能ではなかった制御レジスタがヒューズロード可能になることを可能にし)得、それによって、SoCを設計及び産出するときの時間を抑制し、追加コストを防止する。
【0011】
開示の機構は、SoCアーキテクチャの観点で初めに説明される。開示の機構は、ヒューズヘッダ及びヒューズロードプロシージャの観点で更に説明される。開示のこれら及びその他の機構は、SoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャに関する装置図、システム図、及びフローチャートによって説明され、それらを参照しながら説明される。
【0012】
図1は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするSoCアーキテクチャ100の一例を説明する。SoCアーキテクチャ100は、SoC105の一例を説明し、SoC105は、ヒューズロードコントローラ110、プロセッサ115、メモリ120、及び入力/出力(I/O)コントローラ125を含む様々なコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、オンチップ相互接続部130を通じて結合され得る。幾つかの例では、SoCアーキテクチャ100及びSoC105は、追加のコンポーネント、又は本明細書で説明されるコンポーネントとは異なるコンポーネントを含み得る。
【0013】
SoCアーキテクチャ100は、コンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス、無線デバイス、又は画像処理デバイス等の電子デバイスの機能を可能にし得る。例えば、SoC105は、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、ウェアラブルデバイス、インターネット接続デバイス、ゲームデバイス、医療デバイス、カメラ、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、及びビデオプレーヤ等の様々なデバイス内で利用され得る。幾つかの場合、SoC105は、特定の用途又は設計のために指定されるような様々な機能を実施するように構成されたシステムのコンポーネントであり得る。
【0014】
幾つかの例では、SoC105は、SoC105の仕様、要件、構成、及び/又は性能に関し得る“トリム”と称され得る1つ以上の設定と機能的に関連付けられ得る。トリムは、SoC105がロードすべきトリムデータを蓄積するストレージ空間を含む“ヒューズ”中に事前書き込みされ得る。したがって、起動時において、SoC105は、SoC105の特定の設定を判定するトリムロードされ得、ヒューズからSoC105の内部レジスタ中にトリムをロードすることは、“ヒューズロード”又はヒューズロードプロシージャと称され得る。SoC105は、こうしたヒューズロードプロシージャを実施するために使用されるヒューズロードコントローラ110を含み得る。
【0015】
ヒューズロードコントローラ110は、ヒューズからレジスタ中にトリムをコピーすることによってヒューズロードプロシージャを実行するデバイスであり得る。例えば、ヒューズロードコントローラ110は、ヒューズブロック135及びレジスタファイル140と結合され得る。ヒューズブロック135は、SoC105上にヒューズのセットを含み得、ヒューズブロック135内のヒューズの各々の上にデータが蓄積され、保持され得る。幾つかの場合、ヒューズブロック135は、リードオンリーメモリ(ROM)等のメモリデバイスであり得、又は該メモリデバイスを含み得、ヒューズロードコントローラ110によるアクセスのためにトリムが蓄積され得る。また、レジスタファイル140は、SoC105上にレジスタのセットを含み得る。レジスタファイル140内のレジスタは、データレジスタ、モードレジスタ、制御レジスタ、フローティングポイントレジスタ、又は専用レジスタ等の例示であり得る1つ以上のプロセッサレジスタを含み得る。レジスタは、計算、操縦、又はその他の動作のためのデータをロードするために使用され得る。更に、ヒューズブロック135におけるヒューズのセットは、例えば、ヒューズロードコントローラ110を介して、レジスタファイル140におけるレジスタのセットと結合され得る。
【0016】
ヒューズロードコントローラ110は、SoC105上のヒューズロードプロシージャの機構を実施し得る。実例として、ヒューズロードコントローラ110は、ヒューズブロック135内のヒューズのアドレスを識別し得、ヒューズアドレスにおいて蓄積されたヒューズデータを取得するために、識別されたヒューズアドレスを問い合わせ(query)し得る。ヒューズロードプロシージャの間、ヒューズロードコントローラ110によってヒューズアドレスが読み出され得、複数のビットを含むトリムデータのセット(例えば、ヒューズブロック135のヒューズアドレスからのコンテンツ)がヒューズコントローラ110において受信され得る。幾つかの例では、トリムデータは、40ビットであり得、該40ビットは、レジスタファイル140の8つのレジスタに書き込まれ得、各レジスタに5ビットが書き込まれる。しかしながら、トリムデータは、(例えば、SoC105の構成に基づいて)任意の数のレジスタに書き込まれる任意の数のビットを含み得ることに留意されたい。何れの場合においても、ヒューズアドレスからのヒューズデータ(例えば、トリム又はトリムデータ)は、ヒューズロードコントローラ110によってレジスタアドレスに書き込まれ得、ヒューズロードコントローラ110は、レジスタファイル140をまず書き込み可能にし得る。ヒューズロードコントローラ110は、データが書き込まれるレジスタアドレスをその後識別し得、レジスタファイル140の識別されたレジスタアドレスにトリムをコピーし得る。
【0017】
プロセッサ115は、SoC105の少なくとも一部分を制御するように構成され得る。例えば、プロセッサ115は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくはその他のプログラミング可能論理デバイス、別々のゲート若しくはトランジスタロジック、別々のハードウェアコンポーネント)を含み得る、又は、これらの種類のコンポーネントの組み合わせであり得る。こうした場合、プロセッサ115は、例の中でもとりわけ、中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、アレイ/ベクトルCPUの一例であり得る。幾つかの場合、プロセッサ115は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作するように構成され得る。
【0018】
他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ115に集積される。幾つかの例では、プロセッサ115は、様々な機能(例えば、ダイ上で実施されるヒューズロードプロシージャをサポートする機能及びタスク)をSoC195に実施させるための、メモリ(例えば、メモリ120)内に蓄積されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。幾つかの場合、SoC105は、複数のプロセッサ115を含み得る。幾つかの例では、プロセッサ115は、ヒューズロードコントローラに対して本明細書で説明される機能又は動作を実施し得る。付加的に又は代替的に、ヒューズロードコントローラ110は、プロセッサ115内に部分的に又は全体的に含まれ得る。
【0019】
メモリ120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びリードオンリーメモリ(ROM)を含み得る。メモリ120は、実行される場合に、本明細書で説明される様々な機能をプロセッサに実施させる命令を含むコンピュータ可読で、コンピュータ実行可能なコードを蓄積し得る。幾つかの場合、メモリ120は、周辺コンポーネント又はデバイスとの相互作用等の、SoC上の基本的なハードウェア又はソフトウェア動作を制御し得るベーシック入力/出力システム(BIOS)をとりわけ含み得る。
【0020】
I/Oコントローラ125は、SoC105に対する入力及び出力信号を管理し得る。実例として、I/Oコントローラは、SoC105の1つ以上のレジスタビットにより制御され得る出力ドライバを含み得る。I/Oコントローラ125は、SoC105に集積されない周辺コンポーネントを管理し得る。幾つかの場合、I/Oコントローラ125は、外部の周辺装置又はその他のデバイスへの物理的接続又はポートを表し得る。例えば、I/Oコントローラ125は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、若しくは同様のデバイスを表し得、又はモデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、若しくは同様のデバイスと相互作用し得る。幾つかの場合、I/Oコントローラ125は、プロセッサの一部として実装され得る。ユーザは、I/Oコントローラ125を介して、又はI/Oコントローラ125により制御されるハードウェアコンポーネントを介してSoC105と相互作用し得る。幾つかの場合、I/Oコントローラ125は、プロセッサ115と周辺コンポーネント、入力145、出力150、又はその他のコンポーネントとの間のデータ通信を管理し得る。
【0021】
入力145は、SoC105又はそのコンポーネントに情報、信号、又はデータを提供する、SoC105の外にあるデバイス又は信号を表し得る。これは、ユーザインタフェース、又はその他のデバイスとのインタフェース若しくはその他のデバイス間のインタフェースを含み得る。幾つかの場合、入力145は、1つ以上の周辺コンポーネントを介してSoC105と相互作用する周辺装置であり得、又はI/Oコントローラ125により管理され得る。
【0022】
出力150は、SoC105又はその何れかのコンポーネントからの出力を受信するように構成された、SoC105の外にあるデバイス又は信号を表し得る。出力150の例は、表示装置、音声スピーカ、プリントデバイス、又はPCB上の別のプロセッサ等を含み得る。幾つかの場合、出力150は、1つ以上の周辺コンポーネントを介してSoC105と相互作用する周辺装置であり得、又はI/Oコントローラ125により管理され得る。
【0023】
SoC105のコンポーネントは、オンチップ相互接続部130を使用して相互に電子通信し得る。幾つかの場合、オンチップ相互接続部は、バストポロジ、ポイントツーポイントトポロジ、リングトポロジ、クロスバートポロジ、ツリートポロジ等の様々な相互接続スキームを利用し得る。SoCアーキテクチャ100のコンポーネントは、それらの機能を実行するように設計された汎用又は専用回路で作られ得る。これは、本明細書で説明される機能を実行するように構成された様々な回路素子、例えば、導電線、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、抵抗器、アンプ、又はその他の能動素子若しくは非能動素子を含み得る。
【0024】
幾つかのSOCの設計は、ヒューズアドレス空間とレジスタアドレス空間との間で事前定義された1対1のマッピングを利用し得る。説明される例として、SoCダイは、総計で1500個のレジスタ(例えば、制御レジスタ、モードレジスタ等)を有し得、各レジスタは、ある一定数のビット(例えば、総計で7500ビットに対して、レジスタ毎に5ビット)を保持し得る。これらのレジスタの内、(例えば、480ビットに対応する)96個のレジスタは、初期化ヒューズロードの間にロードされるレジスタとして識別され得る。96個のレジスタは、異なるレジスタグループ(例えば、32個のレジスタの3つのグループ、又はその他の幾つかのグループ)に区分され得る。幾つかの例では、各グループ内のレジスタは、連続的なレジスタアドレスを有し得るが、レジスタのグループ化は、連続的なレジスタアドレスに対応してもよく、しなくてもよい。
【0025】
実例として、第1のレジスタグループは、アドレス0~31を有するレジスタを含み得、第2のレジスタグループは、アドレス40~71を有するレジスタを含み得、第3のレジスタグループは、アドレス940~971を有するレジスタを含み得る。異なるレジスタグループ内に異なる数のレジスタが含まれ得ることに留意されたい。事前定義された1対1のマッピングは、レジスタアドレス(例えば、‘d0、‘d1、‘d2、‘d3、‘d4、‘d5、‘d6、及び‘d7)の第1のセットにマッピングされる第1のヒューズアドレス(例えば、‘d0)に対応し得る。同様に、別のヒューズアドレス(例えば、‘d5)は、レジスタアドレス(例えば、‘d48、‘d49、‘d50、‘d51、‘d52、‘d53、‘d54、及び‘d55)の第2のセットにマッピングされ得る等々。こうした事前定義されたマッピングは、(例えば、製造の時に)ハードウェア内で固定され得る。
【0026】
しかしながら、事前定義された1対1のマッピングの使用を用いると、ヒューズアドレスは、任意の他のレジスタアドレスにマッピングされないことがある。実例として、上の例では、レジスタアドレス‘d48、‘d49、‘d50、‘d51、‘d52、‘d53、‘d54、及び‘d55の第2のセットにマッピングされたヒューズアドレス‘d5は、(例えば、コストがかかり得、時間がかかり得るECOなしでは)異なるレジスタアドレス空間にマッピングさないことがある。言い換えれば、1対1のマッピングは、ヒューズの配置換えを可能にしないことがある。
【0027】
また、事前定義されたマッピングは、デフォルトにより実施され得る、全てのトリムがヒューズ中に書き込まれること(例えば、ヒューズロード全体)を必要とし得る。したがって、こうした構成は、所与のダイ構成に対して必要とされるヒューズのみをロードするための(ダイの製造の間及び/又は後の)柔軟性を提供しないことがある。結果として、(例えば、設計仕様に関する)特定のダイ構成に対して必要とされるトリムのサブセットとは対照的に、全てのトリムが常にロードされ得る。更に、事前定義されたマッピングは、ヒューズロード動作に対する再構成可能性を可能にしないことがある。すなわち、事前定義されたマッピングは、再構成可能な順序でヒューズがロードされること、又は幾つかのヒューズをスキップすることを可能にしないことがあり、それによって、ロードされるヒューズを再構成する柔軟性を制限又は阻害し得る。
【0028】
本明細書で説明するように、SoCアーキテクチャ100は、トリムをロードするための再構成可能性を提供し、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間の1対1の事前定義されたマッピングを防止する技術をサポートし得、該再構成可能性は、トリムのサブセットをスキップし、さもなければコピーを可能する柔軟性を追加し得る。こうした技術は、ヒューズヘッダの使用を通じて実現され得る。
【0029】
例えば、ヒューズヘッダフォーマットは、トリムをロードする追加の柔軟性と共に、ヒューズブロック135のヒューズアドレスとレジスタファイル140のレジスタアドレスとの間のモジュール型の構成可能なマッピングを可能にするために、ヒューズロードコントローラ110により使用され得る。ヒューズヘッダは、ヒューズブロック135において蓄積されるトリムデータ内のある一定数のビット(例えば、40ビット)であり得、どのようにヒューズロードを実施するかをヒューズロードコントローラ110に命令する情報を搬送するサブフィールドを含み得る。サブフィールドの例は、レジスタ開始アドレス、ヒューズヘッダID、スキップオプション、又はヒューズカウントの内の1つ以上を含み得る。こうしたヒューズヘッダのサブフィールドは、レジスタファイル140へのトリムの柔軟なコピーを提供し得る。
【0030】
したがって、説明する技術は、ヒューズ(及びレジスタアドレスへのヒューズアドレスのマッピング)が柔軟に再構成され得ると共に、ダイ上の複数のヒューズを効率的に再利用するために使用され得、それは、ECOなしに又は最小限のECOを用いて製品がテープアウトされることを可能にし得る。こうした技術は更に、ダイ上の未使用のヒューズ空間の利用を可能にし得る。実例として、ヒューズヘッダの使用は、ダイ上に追加のレジスタを収容し得、追加のレジスタは、ヒューズヘッダにより提供される再構成可能性を通じてヒューズロード可能になり得る。
【0031】
例として、静的な1対1のマッピングを有するダイは、機能的であり得るが、特定の構成又は製品に対してはもはや使用されないことがある。しかしながら、依然として機能的なダイは、ヒューズヘッダの使用を通じて再構築された、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間のマッピングを有し得、それによって、ダイが破棄され、さもなければ未使用になることを防止する。更に、説明する技術は、ヒューズロードコントローラ110によるヒューズロードプロシージャと(例えば、SoCの生産者又は顧客による)ヒューズの利用とに対して追加の制御と柔軟性とを可能にし得る。例えば、再構成可能性及び再利用スキームは、ポストシリコン設計チームに利点を提供し得、プラットフォーム設計チーム及びユーザに拡張され得る。
【0032】
図2は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズヘッダ構成200の一例を説明する。幾つかの例では、ヒューズヘッダ構成200は、ヒューズロード動作又はプロシージャの間に、図1を参照しながら説明したヒューズロードコントローラ110等のヒューズロードコントローラによって利用され得る。幾つかの場合、ヒューズヘッダ構成200は、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの構成可能なマッピングを使用して、ヒューズのセットからレジスタのセットにトリムデータがコヒーレントにコピーされることを可能にし得る。
【0033】
幾つかの場合、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダ構成200を定義するヒューズヘッダプロトコルを使用し得、ヒューズヘッダ構成200は、1つ以上のヒューズアドレス215から1つ以上のレジスタアドレス220へのヒューズデータ210のコピーを容易にするヒューズヘッダ205を含み得る。例えば、ヒューズヘッダ205は、ヒューズロードコントローラにより読み出されるヒューズデータ210(例えば、SoCの設定と関連付けられ、ヒューズアドレス215において蓄積されるトリムデータ)を用いて含まれ得、ヒューズロードの間にトリムデータがどのようにコピーされ得るかの情報をヒューズロードコントローラに提供し得る。
【0034】
ヒューズヘッダ205は、ヒューズアドレス215において蓄積されるビットの総数(例えば、40ビット)の中から、ある一定数のビット(例えば、25ビット)を含むようにフォーマット化され得る。ヒューズヘッダ205は、ヒューズアドレス215から読み出されるデータの第1の部分であり得る。実例として、ヒューズヘッダ205は、ヒューズアドレス215においてその他の何れかのヒューズデータ210が蓄積される前にヒューズロードコントローラが読み出す第1の25ビットを含み得る。ヒューズヘッダ205はまた、ヒューズアドレス215がレジスタアドレス220にどのようにマッピングされ得るかに関する情報をヒューズロードコントローラに提供する1つ以上のサブフィールド225を含み得る。例えば、1つ以上のサブフィールド225は、ヒューズアドレスカウント(FAC)サブフィールド225、初期スキップオプション(ISO)サブフィールド225、ヒューズヘッダID(FID)サブフィールド225、レジスタ開始アドレス(RSA)サブフィールド225、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0035】
サブフィールド225の各々は、ヒューズヘッダ205の任意の数のビットを含み得る。幾つかの場合、サブフィールド225は、情報の任意の組み合わせを含み得、例えば、2つ以上のサブフィールド225を含むデータは、同じサブフィールド内で組み合わせられ得る。実例として、説明されるように、ISOサブフィールド225及びFIDサブフィールド225は、同じサブフィールド225内に含まれ得る。幾つかの場合、サブフィールド225は、図2に示したのとは異なる順序配置又は配置でヒューズヘッダ205内に含まれ得、ヒューズロードプロシージャに対する情報を提供する追加の又は異なるサブフィールド225もヒューズヘッダ205内に含まれ得る。
【0036】
幾つかの場合、ヒューズヘッダ205のRSAサブフィールド225は、ヒューズロードに対する開始レジスタアドレス220の指標を含み得る。例えば、RSAサブフィールド225により提供される値又は指標は、ヒューズロードの間にトリムがコピーされる開始レジスタアドレス220にヒューズロードコントローラを向けさせ得る。
【0037】
FIDサブフィールド225は、ヒューズアドレス215のセットからヒューズロードコントローラが読み出す(例えば、1つ以上のヒューズヘッダ205のセットからの)現在のヒューズヘッダ205の識別子を含み得る。FIDサブフィールド225は、現在のヒューズヘッダ205と関連付けられたヒューズデータ210がコピーされるか否かの更なる指標を提供し得る。実例として、0の論理値を有するFIDサブフィールド225は、現在のヒューズヘッダ205、及び該ヒューズヘッダ205と関連付けられたヒューズデータがコピーされなくてもよいことを指し示し得る。他の場合、1の論理値を有するFIDサブフィールド225は、関連付けられたヒューズデータ210がコピーされることをヒューズロードコントローラに指し示し得る。
【0038】
ISOサブフィールド225は、現在のヒューズヘッダ205と関連付けられたトリムがヒューズロードプロシージャの間にスキップされ得ることの指標を提供し得る。実例として、第1のヒューズヘッダ205からISOサブフィールド225を読み出すと、ヒューズヘッダコントローラは、第1のヒューズヘッダ205に対応するヒューズアドレス215(又はヒューズアドレス215)からトリムをコピーすることを控え得る。ヒューズロードコントローラは、(例えば、構成可能なヒューズロードの順序に基づいて第1のヒューズヘッダ205と関連付けられたトリムを続いてコピーするためのオプションを用いて)後続のヒューズヘッダ205の読み出しにその後進み得る。
【0039】
FACサブフィールド225は、特定のヒューズグループ又はヒューズヘッダグループ(例えば、ヒューズヘッダ205と関連付けられたヒューズのセット)内に含まれるヒューズ又はヒューズアドレス215の数を指し示し得る。こうした場合、ヒューズロードコントローラは、ヒューズアドレス215からトリムデータをコピーする場合にカウンタをインクリメントし得、FACサブフィールド225に基づいて、現在のヒューズヘッダ205に対するヒューズロードプロシージャを終結し得る。
【0040】
図3は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループ構成300の一例を説明する。幾つかの例では、ヒューズグループ構成300は、ヒューズロード動作又はプロシージャの間に、図1を参照しながら説明したヒューズロードコントローラ110等のヒューズロードコントローラによって利用され得る。幾つかの場合、ヒューズグループ構成300は、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間の構成可能なマッピングを使用して、ヒューズのセットからレジスタのセットにトリムデータがコヒーレントにコピーされることを可能にし得る。
【0041】
幾つかの場合、ヒューズロードコントローラは、ヒューズグループ構成300を定義するヒューズヘッダプロトコルを使用し得る。例えば、ヒューズグループ構成300は、1つ以上のヒューズアドレス315から1つ以上のレジスタアドレス320へのヒューズデータ310のコピーを可能にするヒューズヘッダ305を含み得る。更に、ヒューズアドレス315の複数のグループが定義され得、ヒューズヘッダグループ325(又はヒューズグループ)を含み得る。例えば、各ヒューズヘッダ305は、ヒューズヘッダグループ325内の1つ以上のヒューズアドレス315と関連付けられ、該1つ以上のヒューズアドレス315からヒューズデータ310をコピーするための情報を提供し得る。そのようなものだとして、ヒューズヘッダ305は、各ヒューズヘッダグループ325にユニークであり得、レジスタアドレス空間の異なる領域をアドレス指定し得る。
【0042】
幾つかの場合、以下で説明するように、複数のヒューズヘッダグループ325は、個別のヒューズヘッダ305により分離され得る。実例として、ヒューズのセットに対する各ヒューズヘッダ305は、ヒューズアドレス315のサブセットと関連付けられ得、ヒューズアドレス315のサブセットは、ヒューズヘッダグループ325に対応する。幾つかの場合、単一のヒューズヘッダ305は、ダイ上の全てのヒューズと関連付けられ得る。他の例では、任意の数のヒューズヘッダ305が、ダイ上のヒューズの異なるサブセットに対して使用され得る。例として、第1のヒューズヘッダグループ325は、5つのヒューズアドレス(例えば、ヒューズ0~ヒューズ4)のセットを含み得る。
【0043】
ヒューズヘッダ305は、第1のヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ0)において第1の数のビット(例えば、25ビット)を含み得、第1のヒューズヘッダグループ325の開始をシグナリングし得る。これに応じて、ヒューズ0の総数(この例では40ビット)の中から、第1の25ビットは、(例えば、10ビットを含む)RSAサブフィールド、(例えば、4ビットを含む)FIDサブフィールド、(例えば、1ビットを含む)ISOサブフィールド、及び(例えば、10ビットを含む)FACサブフィールドを含むヒューズヘッダ305のサブフィールドを含み得る。上述したように、各サブフィールド、およびその結果としてヒューズヘッダ305は、任意の数のビットを含み得、本明細書で説明する例は、説明の明確性のためのみで提供される。
【0044】
ヒューズロードコントローラは、レジスタのセットにヒューズヘッダグループ325のトリムデータのコピーするためにヒューズヘッダ305を使用し得る。上の数値例に合わせると、各ヒューズアドレス315は、40ビットのトリムデータを含み得、ヒューズヘッダは、40ビットのトリムデータの内の25ビットを含み得る。個別のヒューズアドレス315からのトリムデータの各セットは、8つの5ビットレジスタにコピーされ得る。(例えば、ヒューズアドレス315とレジスタアドレス320との間のハードコーディングされた1対1のマッピングに基づくのとは対照的に)ヒューズヘッダ305に基づいて、ヒューズロードコントローラによってヒューズヘッダ305のサブフィールドからマッピング情報が抽出され得る。そのようなものだとして、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダ305を含む第1のヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ0)から開始し得る。
【0045】
ヒューズロードコントローラは、RSAサブフィールドをヒューズヘッダ305から識別し得る。RSAサブフィールドに基づいて、ヒューズロードコントローラは、ヒューズアドレス315とレジスタアドレス320との間のマッピングの一部分を判定し得る。実例として、ヒューズヘッダ305内のRSAサブフィールドは、トリムデータがコピーされる開始レジスタアドレス320を指し示し得る。すなわち、ヒューズロードコントローラがヒューズロードを実施する場合、ヒューズヘッダ305内のRSAサブフィールドにより識別されるような開始レジスタアドレス320(この例では、レジスタ0)を用いて開始して、トリムは連続的にコピーされ得る。ヒューズロードコントローラは、FIDフィールドをヒューズヘッダ305から識別し得る。
【0046】
第1のヒューズアドレス315におけるヒューズヘッダ305は、(例えば、現在のヒューズヘッダグループ325に対するトリムデータがコピーされないことを指し示し得るゼロの値を有するヒューズヘッダIDサブフィールドとは対照的に、)現在のヒューズヘッダグループ325に対するトリムデータがコピーされることをヒューズロードコントローラに指し示し得る非ゼロのFIDサブフィールドを含み得る。ヒューズロードコントローラは、ISOサブフィールドをヒューズヘッダ305から識別し得る。ヒューズヘッダ305内のISOサブフィールドは、現在のヒューズヘッダグループ325がスキップさる(例えば、関連付けられたトリムデータがコピーされない)か否かの指標をヒューズロードコントローラに提供し得る。更に、ヒューズロードコントローラは、FACサブフィールドをヒューズヘッダ305から識別し得る。ヒューズヘッダ305のFACサブフィールドは、現在のヒューズヘッダグループ325が終了する場所(例えば、ヒューズヘッダグループ325内のコピーされる最後のヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ4))と共に、ヒューズヘッダグループ325内のヒューズアドレス315の総数をヒューズロードコントローラに指し示し得る。
【0047】
ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダ305に基づいて、ヒューズロードに対する連続的なプロセスを開始し得、ヒューズヘッダ305に続く第1の5ビットは、第1のレジスタアドレス(例えば、RSAサブフィールドにより指し示されるレジスタ開始アドレスに対応し得るレジスタ0)中にコピーされ得、後続の5ビットは、後続のレジスタアドレス(例えば、レジスタ1)中にコピーされ得る等々。ヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ0)全体が一旦読み出されると、ヒューズアドレス315は、ヒューズロードコントローラによりインクリメントされ得、第2のヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ1)からヒューズデータ310をコピーするプロセスが繰り返され得、個別のレジスタアドレス320にトリムデータがコピーされる。
【0048】
こうした場合、第2のヒューズアドレス315(例えば、ヒューズ1)の40ビットのヒューズデータ310は、連続的に読み出され得、トリムは、8つの5ビットレジスタアドレス320の昇順で(例えば、レジスタ3、レジスタ4、レジスタ5、レジスタ6、レジスタ7、レジスタ8、レジスタ9、及びレジスタ3に)コピーされ得る。ヒューズアドレス315は、その後再度(例えば、ヒューズ2に)インクリメントされ得、(例えば、第1のヒューズヘッダアドレス305と関連付けられ、FACサブフィールドにより指し示されるのと)同じヒューズヘッダグループ325内の後続のヒューズアドレス315毎に同様のプロセスが実施され得る。
【0049】
説明するプロセスは、ヒューズヘッダ305のFACサブフィールドにより指し示されるヒューズアドレスカウントに到達するまで繰り返され得る。ヒューズアドレスカウントに一旦到達すると、ヒューズロードコントローラは、第2の異なるヒューズヘッダグループ325と関連付けられた第2のヒューズヘッダ305の読み出しに進み得る。幾つかの場合、第2のヒューズヘッダ305は、非ゼロのFIDサブフィールドを含み得る。これに応じて、ヒューズロードコントローラは、第2のヒューズヘッダグループ325のヒューズヘッダ305内で提供された情報に基づいて、レジスタアドレスにトリムデータをコピーする上述のプロセスを実施し得る。ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダ305が空(例えば、全てゼロ)であるヒューズアドレスに到達するまで、ヒューズヘッダグループ325の読み出しを継続し得る。こうした場合、ヒューズロードプロシージャは、その後完了し(例えば、ヒューズロードコントローラによって終結され)得る。
【0050】
図4A図4B、及び図4Cは、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするヒューズグループ400の例を説明する。幾つかの例では、ヒューズグループ400は、ヒューズプロシージャの間に、図1を参照しながら説明したヒューズロードコントローラ110等のヒューズロードコントローラによって利用され得る。幾つかの場合、ヒューズグループ400は、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間の構成可能なマッピングを使用して、ヒューズのセットからレジスタのセットにトリムデータがコヒーレントにコピーされることを可能にし得る。実例として、ヒューズグループ400のヒューズヘッダ内に含まれる情報は、ヒューズプロシージャの間に、異なるヒューズヘッダグループのスキップを可能又は不可能にし得る。
【0051】
図3を参照しながら上で説明したように、ヒューズヘッダ405は、ヒューズロードの間にヒューズロードコントローラによって使用され得、ヒューズヘッダ405は、1つ以上のヒューズアドレス415から1つ以上のレジスタアドレス420へのヒューズデータのコピーのために使用される情報を提供し得る。また、複数のヒューズヘッダ405が使用され得、各ヒューズヘッダ405は、ヒューズヘッダグループ425と関連付けられ得る。
【0052】
実例として、第1のヒューズヘッダ405-aは、レジスタアドレス420-aの第1のセットにコピーされるのに利用可能なデータを有する1つ以上のヒューズアドレス415-a(例えば、ヒューズ0~ヒューズ4)を含む第1のヒューズヘッダグループ425-aに対応し得、第2のヒューズヘッダ405-bは、レジスタアドレス420-bの第2のセットにコピーされるのに利用可能なデータを有する1つ以上のヒューズアドレス415-b(例えば、ヒューズ10~ヒューズ14)を含む第2のヒューズヘッダグループ425-bに対応し得る等々。そのようなものだとして、ヒューズロードコントローラは、図2及び図3を参照しながら上で説明したように、個別のヒューズヘッダ405のサブフィールド内に含まれる情報に従って、各ヒューズヘッダグループ425のヒューズロードを実施し得る。
【0053】
レジスタアドレス420へのヒューズアドレス415のマッピングがヒューズヘッダ405を通じて提供され得るので、異なるヒューズヘッダグループ425内のヒューズアドレス415は、任意の所与のレジスタ空間にマッピングされ得る。実例として、第2のヒューズヘッダグループ425-bの例では、ヒューズアドレス415-b(例えば、ヒューズ10~ヒューズ14)は、レジスタアドレス420-b(例えば、レジスタ40~レジスタ74)の第2のセットにマッピングされ得る。付加的に又は代替的に、マッピングは、1つ以上のヒューズヘッダ405を変更することによって修正され得る。例えば、第2のヒューズヘッダ405-b内のRSAサブフィールドは、レジスタアドレスへのヒューズアドレス415のマッピングに対する更新又は修正を可能にするために変更され得る。例えば、第2のヒューズヘッダ405-b内のRSAサブフィールドは、“レジスタ40”を指し示すことから“レジスタ80”を現在指し示すことに変更され得る。したがって、マッピングは、動的に修正され得、指定されたレジスタアドレスから開始するレジスタ(例えば、この例ではレジスタ80)から開始されるレジスタにヒューズアドレス415がコピーされることをもたらす。こうした技術は、レジスタの異なるセットにトリムをロードするためのオンザフライのヒューズの再構成及び再利用を有益に可能にし得る。
【0054】
更に、異なるヒューズロード構成が指定され得る。実例として、第1の構成は、コピーされる5つのヒューズアドレス415(例えば、ヒューズ10~ヒューズ14)を指し示すヒューズカウントサブフィールドに加えて、開始レジスタアドレスとして“レジスタ40”を指し示すRSAサブフィールドを有するヒューズヘッダ405に対応すると定義され得る。それ故、第1の構成は、第2のヒューズアドレスグループ425-bからのトリムデータ(例えば、個別の5ビットレジスタにコピーされる175ビットのヒューズデータ)をレジスタ40~レジスタ74までのアドレス420-b中にコピーし得る。
【0055】
また、第2の構成において、レジスタ40~レジスタ66までのレジスタアドレスがヒューズロードされ得る。したがって、ヒューズヘッダ405のRSAサブフィールドは、レジスタアドレス“レジスタ40”を指し示し得、ヒューズカウントサブフィールドは、4つのヒューズ(ヒューズ10~ヒューズ13)からのヒューズデータがコピーされることを指し示し得る。結果として、第2の構成は、第2のヒューズヘッダグループ425-bのヒューズのコンテンツをレジスタ40~レジスタ66までにアドレス指定されたレジスタ中にコピーし得、ヒューズ(例えば、この場合では、ヒューズ14)からのヒューズデータを不必要にロードすることを回避し、ヒューズヘッダ405のサブフィールド内の修正されたパラメータの使用は、ヒューズ割り当ての可制御性を可能にし得る。
【0056】
ヒューズヘッダ405はまた、ヒューズロードプロシージャの間に幾つかのヒューズヘッダグループ425がスキップされることを可能にし得る。ヒューズヘッダ405のISOサブフィールドは、ヒューズヘッダ405と関連付けられたトリムのコピーをヒューズロードスキームがスキップすること及び/又は許可すること(例えば、スキップしないこと)を可能にする機構を提供し得る。これらの機構を使用することによって、ダイは、ダイに対して必要とされる幾つかのトリムデータのコヒーレントな選択を通じて柔軟に構成され得、幾つかのトリムはコピーされ得、その他はコピーされなくてもよい。説明される例として、ヒューズヘッダグループ425のヒューズが書き込まれる場合、(例えば、1ビットを含む)ISOサブフィールドは、0の論理値に設定され得る。ヒューズロードコントローラは、非ゼロのFID及びFACサブフィールドを識別し得、ヒューズをコピーすることを開始し得る。しかしながら、ヒューズロードコントローラが1に設定されたスキップオプションビットを識別した場合、たとえ、ヒューズヘッダ405が存在し、1つ以上のサブフィールド内にデータを含むとしても、ヒューズロードコントローラは、1に設定されたスキップビットに基づいて、ヒューズヘッダ405と関連付けられた特定のヒューズヘッダグループ425に対するトリムデータのコピーをスキップし得る。
【0057】
例として、第1のヒューズヘッダ405-aは、ISOサブフィールドに基づいて第1のヒューズヘッダグループ425-aをスキップするための指標を含み得る。ヒューズロードコントローラは、第1のヒューズヘッダグループ425-aをその後スキップし得、第2のヒューズヘッダグループ425-bの第2のヒューズヘッダ405-bの読み出しに進み得る。ヒューズロードコントローラは、第2のヒューズヘッダグループ425-bがレジスタアドレス420-bの第2のセットにロードされることを指し示す情報を第2のヒューズヘッダ405-bが含むか否かをその後判定し得る。こうした機構は、ヒューズロードプロシージャの追加の柔軟性を可能にし得る。
【0058】
ヒューズヘッダ405の使用はまた、ダイの再構成可能性及び再利用を可能にし得、再構成可能性は、ヒューズロードの柔軟な選択によって実現され得る。例えば、第1のヒューズロード構成を使用すると、SoCは、全てのヒューズヘッダグループ425(例えば、ヒューズヘッダグループ425-a、425-b、及び425-c)をロードするように構成され得、第2のヒューズロード構成では、SoCは、2つのヒューズヘッダグループ425(例えば、ヒューズヘッダグループ425-a及び425-c)のみをロードし得る一方、第3のヒューズロード構成では、ダイは、異なる順序でヒューズヘッダグループ425を(例えば、第1のヒューズヘッダグループ425-aの前に第3のヒューズヘッダグループ425-cを)ロードし得る。ヒューズロード構成のこうした可変性は、最初のスキップオプションビットを設定することと、所望の順序でヒューズを書き込むこととによって実現され得る。幾つかの場合、異なる構成の使用を通じて、1つ以上のレジスタは、遅いポストシリコンプロセスの間に識別され得る(及び設計中に最初に計画されないことがある)どれが削減(trim-back)され得る(例えば、ヒューズロード可能であり得る)かを定義され得る。こうした技術は、ダイ毎に機構の修正及び構成可能性に対処する能力を提供し得る。
【0059】
上で説明したスキップ/許可機能を含む、ヒューズロードプロシージャの間に利用されるヒューズヘッダ405は、ダイ製造者、エンジニア、及びユーザがトリムを再利用及び再割り当てし、ダイ上のヒューズの効率的な利用(及び再利用)を提供することを更に可能にし得る。更に、説明する技術は、トリムをロードする場合に柔軟性と時間の節約を提供し得、必要とされない場合にトリムの冗長なコピーを回避しつつ、設計要件毎のトリムロードの構成を可能にし得る。結果として、ヒューズヘッダ405の使用は、プロジェクトステップの財政及びリソースの削減を可能にし得、説明するヒューズヘッダプロトコルがこうした機構を容易にすると共に、ダイ上のヒューズの追加及び再構築のための設計変更(ECO)を更に回避し得る。
【0060】
図5は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするフローチャート500の一例を説明する。フローチャート500は、ヒューズアドレスとレジスタアドレスとの間の構成可能なマッピングに基づいて、どのようにトリムがロードされ得るかを指し示すヒューズヘッダを使用する場合のヒューズロードプロシージャを説明し得る。幾つかの場合、フローチャート500の機能は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110等のデバイスによって実施され得る。
【0061】
505において、ヒューズロードコントローラは、トリムをレジスタのセットにロードするためのヒューズロードプロシージャを開始し得る。例えば、505で開始するヒューズロードプロシージャは、ブートイベント(例えば、SoCの起動時)若しくはリブートによって、又は代替的に若しくは付加的に、SoCの配備若しくは設置と関連付けられたトリムプロセス等の製造後プロセスの一部として発動され得る。こうした場合、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダを含む第1のヒューズアドレス(例えば、ヒューズ0)からデータを読み出すことによってヒューズロードプロシージャを開始し得る。510において、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダを読み出し得、ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドを識別し得る。
【0062】
515において、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダが空であるか否かを判定し得る。例えば、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダの1つ以上のサブフィールドが非ゼロのデータを含む(又は追加されている)か否かを判定し得る。幾つかの場合、ヒューズロードコントローラは、第1のヒューズヘッダグループ(又はヒューズグループ)と関連付けられた現在のヒューズヘッダを識別する非ゼロのデータをヒューズヘッダのFIDサブフィールドが含むことを識別し得、第1のヒューズヘッダグループは、ダイ上のヒューズのサブセットを含み得る。
【0063】
これに応じて、(例えば、第1のヒューズヘッダ内に含まれる非ゼロのデータの存在に基づいて)第1のヒューズヘッダが空ではないと判定すると、ヒューズロードコントローラは、第1のヒューズヘッダ内に含まれる非ゼロのデータの実体に基づいて、520においてレジスタ開始アドレス及びヒューズアドレスカウントを設定し得る。幾つかの場合、ヒューズヘッダ内のサブフィールドは、レジスタ開始アドレス及びヒューズアドレスカウントの指標を提供し得、ヒューズロードは、各サブフィールド内の指標に基づいてこれらの値を設定し得る。
【0064】
525において、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダの識別されたサブフィールドに基づいて、第1のヒューズアドレスからレジスタの第1のセットにトリムデータをコピーし得、レジスタの第1のセットは、レジスタ開始アドレスに対応するレジスタアドレスを有する第1のレジスタを含む。530において、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダに基づいて第2のヒューズアドレスを読み出し得、ヒューズアドレスカウントに基づいて、第2のヒューズアドレスからレジスタの第2のセットへのトリムデータのコピーに進み得る。更に、535において、ヒューズロードコントローラは、ヒューズアドレスカウントが満足される(例えば、に到達する)まで、第1のヒューズヘッダグループの一部であるヒューズアドレスのコピーを継続し得る。例えば、540において、ヒューズロードコントローラは、各ヒューズアドレスが読み出された後にカウンタをインクリメントした後にヒューズアドレスカウントに到達したか否かを判定し得る。ヒューズアドレスが満足されていない場合、ヒューズロードコントローラは、530に戻り得、追加のヒューズアドレスの読み出しを継続し得、ヒューズアドレスからレジスタにヒューズデータをコピーし、ヒューズアドレスカウントに到達したか否かの判定を再度確認し得る。
【0065】
540においてヒューズアドレスカウントが満足されたと判定された場合、ヒューズロードコントローラは、510に戻り得、該判定に基づいて第2のヒューズヘッダを読み出し得る。第2のヒューズヘッダは、第2のヒューズヘッダグループ(又はヒューズグループ)と関連付けられ得、ヒューズヘッダはまた、第2のヒューズヘッダグループからトリムがどのようにコピーされるかを指し示すサブフィールドを含み得る。したがって、ヒューズロードコントローラは、515において、第2のヒューズヘッダが非ゼロのデータを含むか否かを再度判定し得る。第2のヒューズヘッダが空ではない(例えば、非ゼロのデータを含む)と判定された場合、ヒューズロードコントローラは、520において、開始レジスタアドレス及びヒューズカウントの設定に進み得、525~540を参照しながら上で説明したように、ヒューズアドレスからのトリムのロードに進み得る。第2のヒューズヘッダが空である(例えば、第2のヒューズヘッダのFIDサブフィールド又はその他のサブフィールドが非ゼロのデータを含まない)と判定された場合、ヒューズロードコントローラは、545においてヒューズロードプロシージャを終了し得る。
【0066】
図4A図4B、及び図4Cを参照しながら上で説明したように、ヒューズロードコントローラは、ヒューズヘッダからヒューズヘッダデータを読み出しながら、その他の機能を実施し得る。実例として、ISOサブフィールドは、対応するヒューズグループがスキップされ得ることを指し示し得る。付加的に又は代替的に、ヒューズロードコントローラは、ヒューズからレジスタのセットに如何なるトリムが如何なる順序でコピーされるかをヒューズヘッダのサブフィールドから判定し得る。
【0067】
図6は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートするコントローラ605のブロック図600を示す。コントローラは、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110等の、本明細書で説明するヒューズロードコントローラの一例であり得る。コントローラ605は、ヒューズ/ROMブロック610及びレジスタファイル615と結合され得る。また、コントローラは、ヒューズグループマネージャ620、トリムデータマネージャ625、ヒューズカウントコンポーネント630、レジスタアドレスマネージャ635、サブフィールドマネージャ640、及びヒューズヘッダマネージャ645を含み得る。
【0068】
幾つかの場合、コンポーネントはまた、プロセッサ及びメモリを含み得、メモリは、実行される場合に、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータ可読のコンピュータ実行可能なコードを蓄積し得る。例えば、コードは、ヒューズロードプロシージャをサポートするための命令を含む、本開示の機構を実装するための命令を含み得る。コードは、システムメモリ又はその他の種類のメモリ等の非一時的コンピュータ可読媒体内に蓄積され得る。幾つかの場合、コードは、プロセッサにより直接実行可能でなくてもよいが、本明細書で説明する機能を(例えば、コンパイル及び実行される場合に)コンピュータに実行させ得る。これらのモジュールの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)相互に直接又は間接的に通信し得る。
【0069】
コントローラ605は、ダイ上のヒューズのセットを識別し得、ダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別し得、ヒューズのセットは、レジスタのセットにコピーされるトリムデータを蓄積する。幾つかの場合、コントローラ605は、トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに基づいて、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定し得、該マッピングに基づいて、ヒューズのセットから、レジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーし得る。
【0070】
幾つかの場合、コントローラ605は、ヒューズアドレスを各々有するダイ上のヒューズセットと結合されたレジスタのセットを識別し得、レジスタのセットの各レジスタは、レジスタアドレスを有し、ヒューズのセットの各ヒューズは、レジスタのセットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積する。幾つかの例では、コントローラは、トリムデータのセットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別し得、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内のヒューズグループに対応し、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを指し示す。幾つかの例では、コントローラは、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーされるトリムデータを判定し得る。幾つかの例では、コントローラは、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットに、判定されたトリムデータをコピーし得る。
【0071】
ヒューズ/ROMブロック610は、ダイ上のヒューズのセットを含み得、ROM又は別の種類のメモリデバイスの一例であり得る。レジスタファイル615は、例えば、制御レジスタ、モードレジスタ、又はデータレジスタ等を含み得るレジスタのセットを含み得る。
【0072】
ヒューズグループマネージャ620は、ヒューズグループのセットを識別し得、該セットの各ヒューズグループは、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに対応し、ヒューズのセットのサブセットを含み、マッピングは、ヒューズグループのセットに基づく。幾つかの場合、ヒューズグループマネージャ620は、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに基づいて第1のヒューズグループを識別し得る。幾つかの場合、ヒューズグループマネージャ620は、ヒューズヘッダ内に含まれるヒューズアドレスカウントに基づいて、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数を識別し得、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズグループと、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数とに基づく。幾つかの場合、ヒューズグループマネージャ620は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダ内のスキップオプションの指標に基づいて、第1のヒューズグループをスキップするか否かを判定し得、第1のヒューズヘッダは、第1のヒューズグループに対応する。
【0073】
トリムデータマネージャ625は、第1のヒューズアドレスからレジスタの第1のセットにトリムデータをコピーし得、レジスタの第1のセットは、レジスタ開始アドレスに対応するレジスタアドレスを有する第1のレジスタを含む。幾つかの例では、トリムデータマネージャ625は、ヒューズアドレスカウントに基づいて、第2のヒューズアドレスからレジスタの第2のセットにトリムデータをコピーし得る。幾つかの場合、トリムデータマネージャ625は、ヒューズアドレスカウントに基づいて、第3のヒューズアドレスからレジスタの第3のセットにトリムデータをコピーし得る。幾つかの場合、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーすることは、ヒューズロードプロシージャの一部である。
【0074】
幾つかの場合、トリムデータマネージャ625は、ヒューズヘッダがデータを欠くとの判定に基づいて、ヒューズロードプロシージャを終了し得る。幾つかの場合、トリムデータマネージャ625は、第1のヒューズグループをスキップしないとの判定に基づいて、第1のヒューズグループからレジスタの第1のセットにトリムデータをコピーし得る。付加的に又は代替的に、トリムデータマネージャ625は、第1のヒューズグループをスキップするとの判定に基づいて、第1のヒューズグループからトリムデータをコピーすることを控え得る。幾つかの場合、トリムデータマネージャ625は、第2のヒューズヘッダの1つ以上のサブフィールド内に含まれるヘッダデータに従って、第2のヒューズヘッダに対応する第2のヒューズグループから、判定されたトリムデータをコピーし得る。
【0075】
幾つかの場合、トリムデータマネージャ625は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第1の部分を第1のレジスタアドレスにコピーし得、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第2の部分を第2のレジスタアドレスにコピーし得る。幾つかの例では、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズヘッダ内のヘッダデータの存在に基づいて第1のヒューズグループを識別することと、第1のヒューズヘッダに対するヒューズアドレスカウントに基づいて、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズアドレスの数を判定することと、第1のヒューズヘッダに対するレジスタ開始アドレスに基づいて、開始レジスタアドレスを判定することと、ヒューズアドレスカウントが満足されるまで、第1のヒューズグループと関連付けられた判定された数のヒューズアドレスから、開始レジスタを含むレジスタの第1のサブセットに、判定されたトリムデータをコピーすることとを含む。
【0076】
ヒューズカウントコンポーネント630は、ヒューズアドレスカウントが満足されていないと判定し得る。付加的に又は代替的に、ヒューズカウントコンポーネント630は、ヒューズアドレスカウントが満足されたと判定し得る。幾つかの場合、ヒューズカウントコンポーネント630は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの全てがコピーされたとの判定に基づいて読み出される次のヒューズアドレスを第1のヒューズアドレスから第2のヒューズアドレスにインクリメントし得る。
【0077】
レジスタアドレスマネージャ635は、サブフィールドのセット内に含まれるレジスタ開始アドレスに基づいて、ヒューズのセットからトリムデータをコピーするための開始レジスタアドレスを判定し得る。幾つかの場合、レジスタアドレスマネージャ635は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されている(populate)ことに基づいて、レジスタ開始アドレス及びヒューズアドレスカウントを設定し得る。
【0078】
サブフィールドマネージャ640は、1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別し得、サブフィールドのセットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、マッピングは、サブフィールドのセットに基づく。幾つかの場合、サブフィールドマネージャ640は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されていることに基づいて、レジスタ開始アドレス及びヒューズアドレスカウントをセットし得る。幾つかの場合、サブフィールドマネージャ640は、ヘッダデータに基づいて第2のヒューズアドレスを読み出し得る。
【0079】
幾つかの例では、サブフィールドマネージャ640は、スキップオプションが発動されるか否かと、ヒューズアドレスカウント、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの組み合わせの内の1つ以上とに基づいて、ヒューズの識別されたセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーするためのヒューズロード順序を判定し得る。幾つかの例では、サブフィールドマネージャ640は、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに従って、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを判定し得、判定されたトリムデータをコピーすることは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせに基づく。
【0080】
ヒューズヘッダマネージャ645は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダを識別し得、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されているか否かを判定し得、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されているか否かを判定することに基づく。幾つかの場合、ヒューズヘッダマネージャ645は、ヒューズアドレスカウントが満足されていると判定することに基づいて、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出し得る。幾つかの場合、ヒューズヘッダマネージャ645は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを欠くと判定し得る。幾つかの例では、ヒューズヘッダマネージャ645は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出し得、第2のヒューズヘッダは、第2のヒューズグループに対応する。幾つかの場合、ヒューズヘッダマネージャ645は、トリムデータを含むヒューズグループの残余部分を読み出す前に、ヒューズグループに対応するヒューズヘッダを読み出し得る。
【0081】
幾つかの例では、ヒューズヘッダマネージャ645は、第1のヒューズヘッダに対応する第1のヒューズグループがスキップされることを1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが指し示すと判定し得、第1のヒューズグループがスキップされることの指標に基づいて、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを識別し得、ヘッダデータを有する1つ以上のサブフィールドを第2のヒューズヘッダが含むと判定し得る。幾つかの場合、ヒューズヘッダマネージャ645は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが空であると判定し得、第1のヒューズヘッダに基づいて、第1のヒューズヘッダに後続するヒューズヘッダを読み出すことを控え得る。
【0082】
図7は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートする方法700を説明するフローチャートを示す。方法700の動作は、本明細書で説明したようなコントローラ又はそのコンポーネントによって実装され得る。例えば、方法700の動作は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。
【0083】
705において、コントローラは、ダイ上のヒューズのセットを識別し得る。実例として、ダイは、該ダイの機能を構成するために使用される情報を蓄積するための複数のヒューズを含み得る。幾つかの例では、705の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。705の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0084】
710において、コントローラは、ダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別し得、ヒューズのセットは、レジスタのセットにコピーされるトリムデータを蓄積する。幾つかの例では、710の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。710の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0085】
715において、コントローラは、トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに基づいて、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定し得る。幾つかの例では、715の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。715の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0086】
720において、コントローラは、マッピングに基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーし得る。幾つかの例では、720の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。720の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0087】
幾つかの例では、本明細書で説明するような装置は、方法700等の1つ以上の方法を実施し得る。装置は、ダイ上のヒューズのセットを識別することと、ダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、ヒューズのセットは、レジスタのセットにコピーされるトリムデータを蓄積することとのための機構、手段、又は命令(例えば、プロセッサにより実行可能な命令を蓄積する非一時的コンピュータ可読媒体)を含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに基づいて、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定する動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、マッピングに基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0088】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズグループのセットを識別することであって、該セットの各ヒューズグループは、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに個別に対応し、ヒューズのセットのサブセットを含み、マッピングは、ヒューズグループのセットに基づくことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別することであって、サブフィールドのセットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、マッピングは、サブフィールドのセットに基づくことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0089】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、サブフィールドのセット内に含まれるレジスタ開始アドレスに基づいて、ヒューズのセットからトリムデータをコピーするための開始レジスタアドレスを判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに基づいて、第1のヒューズグループを識別するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズヘッダ内に含まれるヒューズアドレスカウントに基づいて、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数を識別することであって、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズグループと、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数とに基づくことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0090】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダを識別するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されているか否かを判定することであって、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されているか否かを判定することに基づくことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0091】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを追加されていることに基づいて、レジスタ開始レジスタアドレス及びヒューズアドレスカウントを設定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズアドレスからレジスタの第1のセットにトリムデータをコピーすることであって、レジスタの第1のセットは、レジスタ開始アドレスに対応するレジスタアドレスを有する第1のレジスタを含むことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0092】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヘッダデータに基づいて第2のヒューズアドレスを読み出すための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントに基づいて、第2のヒューズアドレスからレジスタの第2のセットにトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントが満足されていないと判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントに基づいて、第3のヒューズアドレスからレジスタの第3のセットにトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0093】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントが満足されたと判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントが満足されたと判定することに基づいて、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出すための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例では、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーすることは、ヒューズロードプロシージャの一部であり得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダがヘッダデータを欠くと判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、該判定に基づいてヒューズロードプロシージャを終了するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0094】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダ内のスキップオプションの指標に基づいて、第1のヒューズグループをスキップするか否かを判定することであって、第1のヒューズヘッダは、第1のヒューズグループに対応することのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズグループをスキップしないとの判定に基づいて、第1のヒューズグループからレジスタの第1のセットにトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0095】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズグループをスキップするとの判定に基づいて、第1のヒューズグループからトリムデータをコピーすることを控えるための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを読み出すことであって、第2のヒューズヘッダは第2のヒューズグループに対応することのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0096】
本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、スキップオプションが発動されるか否かと、ヒューズアドレスカウント、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの組み合わせの内の1つ以上とに基づいて、ヒューズの識別されたセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーためのヒューズロード順序を判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法700、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、トリムデータを含むヒューズグループの残余部分を読み出す前に、ヒューズグループに対応するヒューズヘッダを読み出すための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0097】
図8は、本開示の例に従ったSoCの再構成及び再利用のためのヒューズロードアーキテクチャをサポートする方法800を説明するフローチャートを示す。方法800の動作は、本明細書で説明したようなコントローラ又はそのコンポーネントによって実装され得る。例えば、方法800の動作は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。
【0098】
805において、コントローラは、ヒューズアドレスを各々有するダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別し得、レジスタのセットの各レジスタは、レジスタアドレスを有し、ヒューズのセットの各ヒューズは、レジスタのセットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積する。幾つかの例では805の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。805の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0099】
810において、コントローラは、トリムデータのセットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別し得、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内のヒューズグループに対応し、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとのマッピングを指し示す。幾つかの例では、810の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。810の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0100】
815において、コントローラは、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーするためのトリムデータを判定し得る。幾つかの例では、815の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。815の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0101】
820において、コントローラは、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットに、判定されたトリムデータをコピーし得る。幾つかの例では、820の動作の機構は、図1を参照しながら説明したようなヒューズロードコントローラ110、又は図6を参照しながら説明したようなコントローラ605によって実施され得る。820の動作は、図1図5を参照しながら説明した技術に従って実施され得る。
【0102】
幾つかの例では、本明細書で説明するような装置は、方法800等の1つ以上の方法を実施し得る。装置は、ヒューズアドレスを各々有するダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、レジスタのセットの各レジスタは、レジスタアドレスを有し、ヒューズのセットの各ヒューズは、レジスタのセットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積することのための機構、手段、又は命令(例えば、プロセッサにより実行可能な命令を蓄積する非一時的コンピュータ可読媒体)を含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、トリムデータのセットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別することであって、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内のヒューズグループに対応し、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとのマッピングを指し示すことのための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0103】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーされるトリムデータを判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットに、判定されたトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0104】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに従って、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを判定することであって、判定されたトリムデータをコピーすることは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせに基づくことための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダ内のヒューズヘッダの存在に基づいて、第1のヒューズグループを識別するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0105】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダに対するヒューズアドレスカウントに基づいて、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズアドレスの数を判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダに対するレジスタ開始アドレスに基づいて、開始レジスタアドレスを判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヒューズアドレスカウントが満足されるまで、第1のヒューズグループと関連付けられた判定された数のヒューズアドレスから、開始レジスタを含むレジスタの第1のサブセットに、判定されたトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0106】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダに対応する第1のヒューズグループがスキップされることを1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが指し示すと判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズグループがスキップされるとことの指標に基づいて、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを識別するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0107】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ヘッダデータを有する1つ以上のサブフィールドを第2のヒューズヘッダが含むと判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第2のヒューズヘッダの1つ以上のサブフィールド内に含まれるヘッダデータに従って、第2のヒューズヘッダに対応する第2のヒューズグループから、判定されたトリムデータをコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0108】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが空であると判定するための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズヘッダに基づいて、第1のヒューズヘッダに後続するヒューズヘッダを読み出すことを控えるための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0109】
本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第1の部分を第1のレジスタアドレスにコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第2の部分を第2のレジスタアドレスにコピーするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。本明細書で説明する方法800、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの全てがコピーされたとの判定に基づいて読み出される次のヒューズアドレスを第1のヒューズアドレスから第2のヒューズアドレスにインクリメントするための動作、機構、手段、又は命令を更に含み得る。
【0110】
上で説明した方法(例えば、方法700、800)は可能的実装を説明すること、動作及びステップは再配置され得、さもなければ修正され得ること、並びにその他の実装が可能であることに留意すべきである。更に、方法の内の2つ以上の態様は組み合わせられ得る。
【0111】
幾つかの例では、コントローラ(例えば、SoC、又はSoCの一部)は、本明細書で説明する機能の態様を実施し得る。コントローラは、プロセッサと、プロセッサと電子通信するメモリと、メモリ内に蓄積され、ダイ上のヒューズのセットを識別することと、ダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、ヒューズのセットは、レジスタのセットにコピーされるトリムデータを蓄積することと、トリムデータ内の1つ以上のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを判定することと、マッピングに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットにトリムデータをコピーすることとをコントローラにさせるために、プロセッサにより実行可能な命令とを含み得る。
【0112】
幾つかの例では、命令は、複数のヒューズグループを識別することであって、該複数の内の各ヒューズグループは、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに対応し、ダイ上のヒューズのサブセットを含み、マッピングは、複数のヒューズグループに少なくとも部分的に基づくことをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0113】
幾つかの例では、命令は、1つ以上のヒューズヘッダの各々内のサブフィールドのセットを識別することであって、サブフィールドのセットは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを含み、マッピングは、サブフィールドのセットに少なくとも部分的に基づくことをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0114】
幾つかの例では、命令は、サブフィールドのセット内に含まれるレジスタ開始アドレスに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズのセットからトリムデータをコピーするための開始レジスタアドレスを判定することをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0115】
幾つかの例では、命令は、1つ以上のヒューズヘッダの内のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループを識別することと、ヒューズヘッダ内に含まれるヒューズアドレスカウントに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数を識別することであって、トリムデータをコピーすることは、第1のヒューズグループと、第1のヒューズグループと関連付けられたヒューズの数とに少なくとも部分的に基づくことをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0116】
幾つかの例では、コントローラ(例えば、SoC、又はSoCの一部)は、本明細書で説明する機能の態様を実施し得る。コントローラは、プロセッサと、プロセッサと電子通信するメモリと、メモリ内に蓄積され、ヒューズのアドレスを各々有するダイ上のヒューズのセットと結合されたレジスタのセットを識別することであって、レジスタのセットの各レジスタはレジスタアドレスを有し、ヒューズのセットの各ヒューズは、レジスタのセットにコピーされるのに利用可能なトリムデータのセットを蓄積することと、トリムデータのセットの一部として1つ以上のヒューズヘッダを識別することであって、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、1つ以上のヒューズグループの内のヒューズグループに個別に対応し、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダは、ヒューズのセットに対するヒューズアドレスとレジスタのセットに対するレジスタアドレスとの間のマッピングを指し示すことと、1つ以上のヒューズヘッダの各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、マッピングを使用して各ヒューズグループからレジスタの対応するセットにコピーされるトリムデータを判定することと、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに少なくとも部分的に基づいて、ヒューズのセットからレジスタの識別されたセットに、判定されたトリムデータをコピーすることとをコントローラにさせるために、プロセッサにより実行可能な命令とを含み得る。
【0117】
幾つかの例では、命令は、各ヒューズヘッダ内の1つ以上のサブフィールドに従って、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダ識別子(ID)、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせを判定することであって、判定されたトリムデータをコピーすることは、ヒューズアドレスカウント、若しくはスキップオプション、若しくはヒューズヘッダID、若しくはレジスタ開始アドレス、又はそれらの任意の組み合わせに少なくとも部分的に基づくことをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0118】
幾つかの例では、命令は、第1のヒューズヘッダに対応する第1のヒューズグループがスキップされることを1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが指し示すと判定することと、第1のヒューズグループがスキップされることの指標に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上のヒューズヘッダの内の第2のヒューズヘッダを識別することと、ヘッダデータを有する1つ以上のサブフィールドを第2のヒューズヘッダが含むと判定することと、第2のヒューズヘッダの1つ以上のサブフィールド内に含まれるヘッダデータに従って、第2のヒューズヘッダに対応する第2のヒューズグループから、判定されたトリムデータをコピーすることとをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0119】
幾つかの例では、命令は、1つ以上のヒューズヘッダの内の第1のヒューズヘッダが空であると判定することと、第1のヒューズヘッダに少なくとも部分的に基づいて、第1のヒューズヘッダに後続するヒューズヘッダを読み出すことを控えることとをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0120】
幾つかの例では、命令は、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第1の部分を第1のレジスタアドレスにコピーすることと、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの第2の部分を第2のレジスタアドレスにコピーすることと、第1のヒューズアドレスにより蓄積された判定されたトリムデータの全てがコピーされたとの判定に少なくとも部分的に基づいて読み出される次のヒューズアドレスを第1のヒューズアドレスから第2のヒューズアドレスにインクリメントすることとをコントローラにさせるために、プロセッサにより更に実行可能であり得る。
【0121】
本明細書に記述される情報及び信号は、様々な異なる科学技術及び技術の内の何れかを使用して表され得る。例えば、上の説明全体通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせにより表され得る。幾つかの図面は、複数の信号を単一の信号として説明し得るが、バスが様々なビット幅を有し得る場合に、信号は複数の信号のバスを表し得ることを当業者は理解するであろう。
【0122】
用語“電子通信”、“導電的にコンタクト”、“接続される”、及び“結合される”は、コンポーネント間の信号の流れをサポートするコンポーネント間の関係を指し得る。コンポーネント間の信号の流れを何時でもサポートし得る任意の導電経路がコンポーネント間にある場合、コンポーネントは相互に電子通信する(又は導電的にコンタクトする、又は接続される、又は結合される)とみなされる。相互に電子通信する(又は導電的にコンタクトする、又は接続される、又は結合される)コンポーネント間の導電経路は、接続されたコンポーネントを含むデバイスの動作に基づいて、開回路又は閉回路であり得る。接続されたコンポーネント間の導電経路は、コンポーネント間の直接的な導電経路であり得、又は接続されたコンポーネント間の導電経路は、スイッチ、トランジスタ、若しくはその他のコンポーネント等の介在コンポーネントを含み得る間接的な導電経路であり得る。幾つかの場合、接続されたコンポーネント間の信号の流れは、例えば、スイッチ又はトランジスタ等の1つ以上の介在コンポーネントを使用して、一時期中断され得る。
【0123】
用語“結合”は、導電経路を越えてコンポーネント間を信号が現在通信可能ではないコンポーネント間の開回路の関係から、導電経路を越えてコンポーネント間で信号が通信可能であるコンポーネント間の閉回路の関係へ移る状況を指す。コントローラ等のコンポーネントが他のコンポーネントと相互に結合する場合、コンポーネントは、以前は信号が流れることが許容されなかった導電経路を越えて他のコンポーネント間で信号が流れることを可能になる変化を起こす。
【0124】
用語“絶縁”は、コンポーネント間を信号が現在流れることができないコンポーネント間の関係を指す。コンポーネントは、それらの間に開回路がある場合に相互から絶縁される。例えば、コンポーネント間に位置付けられたスイッチにより分離された2つのコンポーネントは、スイッチが開放された場合に相互から絶縁され得る。コントローラが2つのコンポーネントを絶縁する場合、コントローラは、以前は信号が流れることが許容された導電経路を使用してコンポーネント間で信号が流れること妨げる変化に影響を及ぼす。
【0125】
本明細書で論じるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム合金、ヒ化ガリウム、窒化ガリウム等の半導体基板上に形成され得る。幾つかの場合、該基板は半導体ウエハである。その他の場合、該基板は、シリコンオングラス(SOG)若しくはシリコンオンサファイア(SOP)等のシリコンオンインシュレータ(SOI)基板、又は別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であり得る。基板又は基板のサブ地域の導電性は、リン、ホウ素、又はヒ素を含むがそれらに限定されない様々な化学種を使用したドーピングを通じて制御され得る。ドーピングは、イオン注入により、又は任意のその他のドーピング手段により、基板の初期の形成又は成長の間に実施され得る。
【0126】
本明細書で論じるスイッチングコンポネント又はトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表し得、ソース、ドレイン、及びゲートを含む3端子デバイスを含み得る。端子は、導電性材料、例えば金属を通じて他の電子素子に接続され得る。ソース及びドレインは、導電性であり得、高濃度にドープされた、例えば縮退した、半導体領域を含み得る。ソース及びドレインは、低濃度にドープされた半導体領域又はチャネルによって分離され得る。チャネルがn型(すなわち、主たるキャリアが電子)である場合、該FETはn型FETと称され得る。チャネルがp型(すなわち、主たるキャリアがホール)である場合、該FETはp型FETと称され得る。チャネルは、絶縁ゲート酸化物によって覆われ得る。チャネルの導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御され得る。例えば、正の電圧又は負の電圧をn型FET又はp型FETに夫々印加することは、チャネルが導電性になる結果をもたらし得る。トランジスタの閾値電圧以上の電圧がトランジスタのゲートに印加された場合、トランジスタは“オン”に又は“活性化”され得る。トランジスタの閾値電圧未満の電圧がトランジスタのゲートに印加された場合、トランジスタは“オフ”に又は“不活性化”され得る。
【0127】
添付の図面に関連して本明細書に記載される説明は、例示的構成を説明し、実装され得る又は請求項の範囲内にある全ての例を表さない。本明細書で使用される用語“例示的”は、“好適”又は“その他の例よりも有利”ではなく“一例、実例、又は説明として役立つこと”を意味する。詳細な説明は、説明する技術の理解を提供する目的のための具体的詳細を含む。これらの技術は、しかしながら、これらの具体的詳細なしに実践され得る。幾つかの実例では、説明する例の内容を不明確にすることを避けるために、周知の構造及びデバイスはブロック図の形式で示される。
【0128】
添付の図において、同様のコンポーネント又は機構は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じ種類の様々なコンポーネントは、ダッシュと、同様のコンポーネント間で区別する第2のラベルとを参照ラベルに続けることによって区別され得る。明細書中にただ第1の参照ラベルが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントの内の何れか1つに適用可能である。
【0129】
本明細書で説明する情報及び信号は、様々な異なる科学技術及び技術の何れかを使用して表され得る。例えば、上の説明全体通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせにより表され得る。
【0130】
本明細書の開示と関連して記述される様々な説明ブロック及びモジュールは、本明細書で説明する機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくはその他のプログラミング可能論理デバイス、別々のゲート若しくはトランジスタロジック、別々のハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせで実装又は実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシーンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSP及びマイクロプロセッサ、多数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意のその他のそうした構成の組み合わせ)として実装され得る。
【0131】
本明細書に説明される機能は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。プロセッサにより実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードとして蓄積され得、又は送信され得る。その他の例及び実装は、本開示及び添付の請求項の範囲内である。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上で説明した機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、配線、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装できる。機能を実装する機構はまた、機能の(複数の)部分が異なる物理的場所に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に設置され得る。また、請求項を含む本明細書で使用されるとき、項目のリスト(例えば、“少なくとも1つの”又は“の内の1つ以上”等の句により前置きされる項目のリスト)中に使用されるような“又は”は、例えば、A、B、又はCの内の少なくとも1つのリストがA又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわちA及びB及びC)を意味するように包含的リストを指し示す。また、本明細書で使用されるとき、句“基づいて”は、条件の閉集合への言及として解釈されないであろう。例えば、“条件Aに基づいて”と説明される例示的ステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、句“基づいて”は、句“少なくとも部分的に基づいて”と同様の方法で解釈されるであろう。
【0132】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む非一時的コンピュータ記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、非限定的に、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラミング可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROM若しくはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくはその他の磁気ストレージデバイス、又は所望のプログラムコード手段を命令若しくはデータ構造の形式で搬送若しくは蓄積するのに使用でき、且つ汎用若しくは専用コンピュータ又は汎用若しくは専用プロセッサによりアクセスできる任意のその他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるように、磁気ディスク(disk)及び光学ディスク(disc)は、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピーディスク、及びブルーレイディスクを含み、ここで、光学ディスクがレーザでデータを光学的に再生する一方で、磁気ディスクはデータを磁気的に通常再生する。上記されたものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
【0133】
本明細書の説明は、当業者が開示を製作又は使用できるように提供される。開示への様々な変更が当業者に容易に分かるであろうし、本明細書で定義される包括的な原理は開示の範囲を逸脱することなくその他の変形に適用し得る。したがって、開示は、本明細書で説明された例示及び設計に限定されず、本明細書に開示された原理及び新規の機構と一致する最も広い範囲に一致すべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8