(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】積層食品袋詰めシステム
(51)【国際特許分類】
B65B 5/08 20060101AFI20221019BHJP
B65G 47/28 20060101ALI20221019BHJP
B65B 5/06 20060101ALI20221019BHJP
B65B 35/36 20060101ALI20221019BHJP
B25J 13/08 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
B65B5/08
B65G47/28 C
B65B5/06
B65B35/36
B25J13/08 A
(21)【出願番号】P 2020094214
(22)【出願日】2020-05-29
【審査請求日】2022-06-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006622
【氏名又は名称】株式会社安川電機
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】特許業務法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小池 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】兵頭 知也
(72)【発明者】
【氏名】原 浩二
(72)【発明者】
【氏名】上塩 具宏
(72)【発明者】
【氏名】桐原 浩一
(72)【発明者】
【氏名】池田 敦夫
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-119899(JP,A)
【文献】特開2002-112716(JP,A)
【文献】国際公開第2019/208794(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/08
B65G 47/28
B65B 5/06
B65B 35/36
B25J 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層食品を、積層方向が略鉛直方向となる第1姿勢で搬送する搬送装置と、
前記積層方向が略水平方向となる第2姿勢で前記積層食品が仮置きされ
、前記第2姿勢で仮置きされた複数の前記積層食品の前記積層方向の間隔を小さくするように幅寄せする幅寄せ機構を有する仮置き装置と、
前記搬送装置により搬送される前記積層食品を把持して前記搬送装置より持ち上げ、前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更して、前記仮置き装置に仮置きする第1把持装置と、
前記仮置き装置に仮置きされ
前記幅寄せ機構により幅寄せされた前記積層食品を把持し、前記積層食品を包装する袋に挿入する第2把持装置と、
前記幅寄せ機構により幅寄せされた前記複数の積層食品を撮像するカメラと、
前記カメラの撮像結果に基づいて、前記複数の積層食品の袋詰めを行うか否かを判定する判定部と、
を有
し、
前記第2把持装置は、
前記判定部により袋詰めを行うと判定された場合に、幅寄せされた前記複数の積層食品を把持して前記袋に挿入する
ことを特徴とする積層食品袋詰めシステム。
【請求項2】
積層食品を、積層方向が略鉛直方向となる第1姿勢で搬送する搬送装置と、
前記積層方向が略水平方向となる第2姿勢で前記積層食品が仮置きされる仮置き装置と、
前記搬送装置により搬送される前記積層食品を把持して前記搬送装置より持ち上げ、前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更して、前記仮置き装置に仮置きする第1把持装置と、
前記仮置き装置に仮置きされた前記積層食品を把持し、前記積層食品を包装する袋に挿入する第2把持装置と、
を有し、
前記仮置き装置は、
前記第2姿勢で仮置きされた複数の前記積層食品の前記積層方向の間隔を小さくするように幅寄せする幅寄せ機構を有し、
前記第2把持装置は、
幅寄せされた前記複数の積層食品を把持して前記袋に挿入し、
前記幅寄せ機構は、
前記積層食品が載置される載置部材と、
前記載置部材に前記略鉛直方向に挿通され、前記載置部材に載置された前記複数の積層食品を前記積層方向の両側から挟持し、前記略水平方向に遠近するように移動して開閉駆動すると共に前記略鉛直方向に移動する一対の挟持部材と、を有する
ことを特徴とする積層食品袋詰めシステム。
【請求項3】
前記搬送装置は、
前記積層食品袋詰めシステムの前工程から供給される前記積層食品を前記第1把持装置による把持位置に向けて搬送すると共に、前記第1把持装置により把持されなかった前記積層食品を前記把持位置を通過させて前記積層食品袋詰めシステムの後工程に向けて搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインに隣接して配置され、前記第1把持装置により前記第1搬送ラインの前記把持位置で把持されて前記仮置き装置に仮置きされ前記第2把持装置により前記袋に挿入されて袋詰めされた前記積層食品を搬送する第2搬送ラインと、を有する
ことを特徴とする請求項
1に記載の積層食品袋詰めシステム。
【請求項4】
前記搬送装置は、
前記積層食品袋詰めシステムの前工程から供給される前記積層食品を前記第1把持装置による把持位置に向けて搬送すると共に、前記第1把持装置により把持されなかった前記積層食品を前記把持位置を通過させて前記積層食品袋詰めシステムの後工程に向けて搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインに隣接して配置され、前記第1把持装置により前記第1搬送ラインの前記把持位置で把持されて前記仮置き装置に仮置きされ前記第2把持装置により前記袋に挿入されて袋詰めされた前記積層食品を搬送する第2搬送ラインと、を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の積層食品袋詰めシステム。
【請求項5】
前記搬送装置は、
前記積層食品袋詰めシステムの前工程から供給される前記積層食品を前記第1把持装置による把持位置に向けて搬送すると共に、前記第1把持装置により把持されなかった前記積層食品を前記把持位置を通過させて前記積層食品袋詰めシステムの後工程に向けて搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインに隣接して配置され、前記第1把持装置により前記第1搬送ラインの前記把持位置で把持されて前記仮置き装置に仮置きされ前記第2把持装置により前記袋に挿入されて袋詰めされた前記積層食品を搬送する第2搬送ラインと、を有し、
前記積層食品袋詰めシステムは、
前記第1搬送ラインにより前記前工程から供給される前記積層食品のうち、前記第1把持装置、前記仮置き装置、及び前記第2把持装置で処理可能な分だけ袋詰めを行って前記第2搬送ラインで搬送し、処理能力を超える残りの前記積層食品がある場合には前記第1搬送ラインで前記後工程に搬送する第1モードと、
前記第1搬送ラインにより前記前工程から供給される前記積層食品の全部を前記第1搬送ラインで前記後工程に搬送する第2モードと、
を切り替えるモード切替部をさらに有する
ことを特徴とする請求項
1に記載の積層食品袋詰めシステム。
【請求項6】
前記搬送装置は、
前記積層食品袋詰めシステムの前工程から供給される前記積層食品を前記第1把持装置による把持位置に向けて搬送すると共に、前記第1把持装置により把持されなかった前記積層食品を前記把持位置を通過させて前記積層食品袋詰めシステムの後工程に向けて搬送する第1搬送ラインと、
前記第1搬送ラインに隣接して配置され、前記第1把持装置により前記第1搬送ラインの前記把持位置で把持されて前記仮置き装置に仮置きされ前記第2把持装置により前記袋に挿入されて袋詰めされた前記積層食品を搬送する第2搬送ラインと、を有し、
前記積層食品袋詰めシステムは、
前記第1搬送ラインにより前記前工程から供給される前記積層食品のうち、前記第1把持装置、前記仮置き装置、及び前記第2把持装置で処理可能な分だけ袋詰めを行って前記第2搬送ラインで搬送し、処理能力を超える残りの前記積層食品がある場合には前記第1搬送ラインで前記後工程に搬送する第1モードと、
前記第1搬送ラインにより前記前工程から供給される前記積層食品の全部を前記第1搬送ラインで前記後工程に搬送する第2モードと、
を切り替えるモード切替部をさらに有する
ことを特徴とする請求項2に記載の積層食品袋詰めシステム。
【請求項7】
積層食品を、積層方向が略鉛直方向となる第1姿勢で搬送する搬送装置と、
前記積層方向が略水平方向となる第2姿勢で前記積層食品が仮置きされる仮置き装置と、
前記搬送装置により搬送される前記積層食品を把持して前記搬送装置より持ち上げ、前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更して、前記仮置き装置に仮置きする第1把持装置と、
前記仮置き装置に仮置きされた前記積層食品を把持し、前記積層食品を包装する袋に挿入する第2把持装置と、
を有し、
第1把持装置は、
前記搬送装置により搬送される前記積層食品を把持する一対の第1トング部材を有し、
前記第2把持装置は、
前記仮置き装置に仮置きされた前記積層食品を把持する一対の第2トング部材を有し、
前記第1トング部材は、
前記第2トング部材よりも寸法が小さい
ことを特徴とす
る積層食品袋詰めシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、積層食品袋詰めシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、積層食品を搬送する搬送装置と、搬送装置により搬送される一の積層食品を他の積層食品に積み重ねる積み重ね装置を有する積層食品袋詰めシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の積層食品袋詰めシステムでは、袋詰めの質をより向上させる余地があった。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、袋詰めの質を向上することができる積層食品袋詰めシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、積層食品を、積層方向が略鉛直方向となる第1姿勢で搬送する搬送装置と、前記積層方向が略水平方向となる第2姿勢で前記積層食品が仮置きされる仮置き装置と、前記搬送装置により搬送される前記積層食品を把持して前記搬送装置より持ち上げ、前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更して、前記仮置き装置に仮置きする第1把持装置と、前記仮置き装置に仮置きされた前記積層食品を把持し、前記積層食品を包装する袋に挿入する第2把持装置と、を有する積層食品袋詰めシステムが適用される。
【0007】
また、本発明の別の観点によれば、積層食品を袋詰めする積層食品袋詰めシステムに備えられる仮置き装置であって、積層方向が略鉛直方向となる第1姿勢で搬送される前記積層食品が、前記第1姿勢から前記積層方向が略水平方向となる第2姿勢に変更されて仮置きされ、当該第2姿勢で仮置きされた複数の前記積層食品の前記積層方向の間隔を小さくするように幅寄せする幅寄せ機構を有する仮置き装置が適用される。
【0008】
また、本発明の別の観点によれば、積層食品を袋詰めする積層食品袋詰めシステムに備えられる搬送装置であって、前記積層食品袋詰めシステムの前工程から供給される前記積層食品を袋詰め機構による処理位置に向けて搬送すると共に、前記袋詰め機構により処理されなかった前記積層食品を前記積層食品袋詰めシステムの後工程に向けて搬送する第1搬送ラインと、前記第1搬送ラインに隣接して配置され、前記袋詰め機構により袋詰めされた前記積層食品を搬送する第2搬送ラインと、を有する搬送装置が適用される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の積層食品袋詰めシステム等によれば、袋詰めの質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】サンドイッチ袋詰めシステムの全体構成の一例を表す上面図である。
【
図2】サンドイッチ袋詰めシステムの全体構成の一例を表す側面図である。
【
図3】第1ロボット及び第2ロボットによるトングのサンドイッチ下部への挿入動作の一例を表す上面図である。
【
図4】第1ロボット、第2ロボット、第3ロボットの全体構成の一例を概念的に表す斜視図である。
【
図5】把持位置において第1ロボット及び第2ロボットがトング部材でサンドイッチを把持した状態の一例を表す上面図である。
【
図6】第3ロボットがトング部材で仮置き装置に仮置きされたサンドイッチを把持する動作の一例を表す側面図である。
【
図7】第3ロボットがトング部材で仮置き装置に仮置きされたサンドイッチを把持する動作の一例を表す側面図である。
【
図8】仮置き装置の全体構成の一例を表す可動プレートを分解した状態の分解斜視図である。
【
図9】仮置き装置の全体構成の一例を表す斜視図である。
【
図10】幅寄せ機構の動作の一例を表す上面図である。
【
図11】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図12】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図13】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図14】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図15】幅寄せ機構の動作の一例を表す上面図である。
【
図16】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図17】幅寄せ機構の動作の一例を表す上面図である。
【
図18】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図19】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図20】幅寄せ機構の動作の一例を表す側面図である。
【
図21】上位コントローラの機能構成の一例を表すブロック図である。
【
図22】サンドイッチ袋詰めシステムの通常モードによる稼動状態の一例を表す上面図である。
【
図23】サンドイッチ袋詰めシステムの人協働モードによる稼動状態の一例を表す上面図である。
【
図24】サンドイッチ袋詰めシステムの1個飛ばしモードによる稼動状態の一例を表す上面図である。
【
図25】サンドイッチ袋詰めシステムのスルーモードによる稼動状態の一例を表す上面図である。
【
図26】上位コントローラのハードウェア構成の一例を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、積層食品の一例としてサンドイッチを袋詰めする場合について説明する。
【0012】
<1.サンドイッチ袋詰めシステムの全体構成>
まず、
図1~
図3を用いて、本実施形態に係るサンドイッチ袋詰めシステムの全体構成について説明する。
図1は、サンドイッチ袋詰めシステムの全体構成の一例を表す上面図、
図2は、サンドイッチ袋詰めシステムの全体構成の一例を表す側面図、
図3は、第1ロボット及び第2ロボットによるトングのサンドイッチ下部への挿入動作の一例を表す上面図である。
【0013】
サンドイッチ袋詰めシステム1(積層食品袋詰めシステムの一例)は、前工程の例えばカット機(図示省略)で2つに分割されたサンドイッチ3を積層方向に並べ、そのサンドイッチ3を袋5に袋詰めして、後工程の例えば袋閉じ機(図示省略)に送り出す作業を自動的に行う機械システムである。
図1及び
図2に示すように、サンドイッチ袋詰めシステム1は、搬送コンベア7と、第1ロボット9と、第2ロボット11と、仮置き装置13と、第3ロボット15と、袋供給装置17と、上位コントローラ19と、検出カメラ21と、検出カメラ23とを有する。なお、説明の便宜上、
図1及び
図2では、ロボット9,11,15や検出カメラ21,23等を搬送コンベア7の上方で支持する天井フレーム等の図示を省略すると共に、
図2では第2ロボット11、袋供給装置17、上位コントローラ19等の図示を適宜省略している。
【0014】
搬送コンベア7(搬送装置の一例)は、環状のコンベアベルト25をその内側に配置した複数のローラ27で循環駆動させるいわゆるベルトコンベア装置である。搬送コンベア7は、コンベアベルト25上の後述する第1搬送ライン33において、サンドイッチ3を積層方向が略鉛直方向となる横向きの姿勢(第1姿勢の一例)で所定のピッチPの間隔で順次搬送する。サンドイッチ3は、
図2中拡大図に示すように、略四角形状の2枚の食パン26の間に具材28が挟まれて形成されており、対角線上で切断されて形成された略直角三角形状の一組のサンドイッチ3a,3bが、切断面が対向するように配置されている。搬送コンベア7は、複数のローラ27を回転可能に支持する支持フレーム29と脚フレーム31とを有する。なお、搬送コンベア7は、サンドイッチ3を所定の停止位置(例えば検出カメラ21による撮像位置IPや、第1ロボット9及び第2ロボット11による把持位置GP等)で停止しながら間欠的に搬送してもよいし、停止させずに連続的に搬送してもよい。また、例えばローラコンベア等のベルトコンベア以外の搬送装置を使用してもよい。
【0015】
搬送コンベア7のコンベアベルト25は、サンドイッチ3の大きさに対して、幅方向(Y軸方向)の寸法が広めに形成されており、例えばサンドイッチ3を複数列(本実施形態では2列)として搬送可能である。本実施形態では
図1に示すように、搬送コンベア7は、第1搬送ライン33と第2搬送ライン35の2レーンを有する構造となっている。第1搬送ライン33は、サンドイッチ袋詰めシステム1の前工程から供給されるサンドイッチ3を第1ロボット9及び第2ロボット11による把持位置GPに向けて搬送すると共に、第1ロボット9及び第2ロボット11により把持されなかったサンドイッチ3を把持位置GPを通過させてサンドイッチ袋詰めシステム1の後工程に向けて搬送するラインである。第1搬送ライン33では、サンドイッチ3は横向きの姿勢で搬送される。第2搬送ライン35は、第1搬送ライン33に隣接して平行に配置され、第1ロボット9及び第2ロボット11により第1搬送ライン33の把持位置GPで把持されて仮置き装置13に仮置きされ、第3ロボット15により袋5に挿入されて袋詰めされたサンドイッチ3をサンドイッチ袋詰めシステム1の後工程に向けて搬送するラインである。第2搬送ライン35では、サンドイッチ3は積層方向が略水平方向となる縦向きの姿勢(第2姿勢の一例)で搬送される。なお、第2搬送ライン35においても横向きの姿勢で搬送されてもよい。第1搬送ライン33と第2搬送ライン35とは、コンベアベルト25の幅方向の中心線CL1を介してそれぞれ略同じ幅として構成されている。
【0016】
なお、第1搬送ライン33と第2搬送ライン35とを、幅方向(Y軸方向)の寸法が狭めの別々の搬送コンベアとしてもよい。この場合、第1搬送ライン33と第2搬送ライン35とが平行でなく異なる方向となるように配置してもよい。また、例えばサンドイッチ3が横向きの姿勢で搬送される第1搬送ライン33の幅を、縦向きの姿勢で搬送される第2搬送ライン35よりも広くする等、第1搬送ライン33と第2搬送ライン35とを異なる幅に設定してもよい。また、搬送コンベア7が3レーン以上を有する構成としてもよい。
【0017】
第1ロボット9(第1把持装置の一例)は、搬送コンベア7により搬送されるサンドイッチ3のうち第1ロボット9側に配置されるサンドイッチ3aを把持位置GPにおいて把持し、搬送コンベア7より持ち上げて横向きの姿勢から縦向きの姿勢に変更して、仮置き装置13に仮置きする。同様に、第2ロボット11(第1把持装置の一例)は、搬送コンベア7により搬送されるサンドイッチ3のうち第2ロボット11側に配置されるサンドイッチ3bを把持位置GPにおいて把持し、搬送コンベア7より持ち上げて横向きの姿勢から縦向きの姿勢に変更して、仮置き装置13に仮置きする。第1ロボット9及び第2ロボット11は、同時並行して上記動作を実行する。また、第1ロボット9と第2ロボット11(
図2では図示省略)は、
図2に示すように搬送コンベア7の上方において天井フレーム(図示省略)から吊下げるように設置されている。これにより、ロボット9,11の床面における設置スペースを削減して、サンドイッチ袋詰めシステム1を小型化できる。また、第1ロボット9と第2ロボット11は、共通のロボットとして構成されている。すなわち、第1ロボット9及び第2ロボット11は、例えば6つの関節部を備えた垂直多関節型の6軸ロボットであり、その先端には、エンドエフェクタとして一対のトング部材37を開閉させるグリッパ装置39が取り付けられている。
【0018】
なお、第1ロボット9と第2ロボット11を異なるロボットとしてもよい。また、6軸以外(例えば5軸や7軸等)のロボットとしてもよい。また、水平多関節型やパラレルリンクロボット等、垂直多関節型以外のロボットとしてもよい。さらに、汎用ロボット以外にも、例えば、XYZθ方向等に移動可能なアクチュエータを備えた把持作業専用に設計された専用作業機等としてもよい。
【0019】
第1ロボット9は、一組のサンドイッチ3a,3bのうち把持対象であるサンドイッチ3aをトング部材37で把持する。同様に、第2ロボット11は、一組のサンドイッチ3a,3bのうち把持対象であるサンドイッチ3bをトング部材37で把持する。このとき、
図3に示すように、第1ロボット9は、一対のトング部材37を、把持対象のサンドイッチ3aの切断面CS1を対向する他のサンドイッチ3bの切断面CS2に当接させる方向(矢印Ar1で示す)に移動させて、下側のトング部材37サンドイッチ3aの下部に挿入する。同様に、第2ロボット11は、一対のトング部材37を、把持対象のサンドイッチ3bの切断面CS2を対向する他のサンドイッチ3aの切断面CS1に当接させる方向(矢印Ar2で示す)に移動させて、下側のトング部材37をサンドイッチ3bの下部に挿入する。これらの第1ロボット9及び第2ロボット11によるトング部材37の挿入動作は略同時に行われる。
【0020】
第1ロボット9は第1ロボットコントローラ41を有し、第2ロボット11は第2ロボットコントローラ43を有する。ロボットコントローラ41,43は、上位コントローラ19から入力された指令(位置指令等)に基づいて、ロボット9,11の動作をそれぞれ制御する。ロボットコントローラ41,43は、ロボット9,11の例えば基台49(
図4参照)に取り付けられている。但し、ロボットコントローラ41,43をロボット9,11の別の場所に取り付けてもよいし、ロボット9,11と分離して配置してもよい。また、ロボットコントローラ41,43と上位コントローラ19とを、別体でなく一体の制御装置として構成してもよい。また、ロボットコントローラ41,43又は上位コントローラ19の少なくとも1つを、複数の制御装置で構成してもよい。
【0021】
仮置き装置13には、第1ロボット9及び第2ロボット11により、積層方向が略水平方向となる横向きの姿勢(第2姿勢の一例)でサンドイッチ3が仮置きされる。具体的には、略四角形のサンドイッチ3が対角線上で切断されて形成された一組の略直角三角形のサンドイッチ3a,3bが、切断面CS1,CS2を搬送方向下流側(
図1及び
図2における左側)の上方に向けた同じ縦向きの姿勢で、幅方向に並べて載置される。この際、2台のロボット9,11で把持して略同時に仮置きするので、ロボット9,11同士の干渉を回避するために、サンドイッチ3a,3bは積層方向(Y軸方向)に所定の間隔を空けて載置される。そこで、仮置き装置13は、縦向きの姿勢で仮置きされた一組のサンドイッチ3a,3bの積層方向の間隔を小さくするように幅寄せする幅寄せ機構45を有する。幅寄せ機構45の詳細については後述する。
【0022】
第3ロボット15(第2把持装置の一例)は、仮置き装置13に仮置きされ幅寄せ機構45により幅寄せされたサンドイッチ3a,3bをトング部材38で把持し、サンドイッチ3を包装する袋5に挿入する。第3ロボット15は、
図2に示すように搬送コンベア7の上方において天井フレーム(図示省略)から吊下げるように設置されている。これにより、第3ロボット15の床面における設置スペースを削減して、サンドイッチ袋詰めシステム1を小型化できる。また、第3ロボット15は、トング部材38の寸法がトング部材37よりも大きい他は、第1ロボット9及び第2ロボット11と共通のロボットとして構成されている。すなわち、第3ロボット15は、例えば6つの関節部を備えた垂直多関節型の6軸ロボットであり、その先端には、エンドエフェクタとして一対のトング部材38を開閉させるグリッパ装置39が取り付けられている。
【0023】
なお、第3ロボット15を第1ロボット9や第2ロボット11と異なるロボットとしてもよい。また、6軸以外(例えば5軸や7軸等)のロボットとしてもよい。また、水平多関節型やパラレルリンクロボット等、垂直多関節型以外のロボットとしてもよい。さらに、汎用ロボット以外にも、例えば、XYZθ方向等に移動可能なアクチュエータを備えた把持作業専用に設計された専用作業機等としてもよい。
【0024】
第3ロボット15は第3ロボットコントローラ47を有する。第3ロボットコントローラ47は、上位コントローラ19から入力された指令(位置指令等)等に基づいて、第3ロボット15の動作を制御する。第3ロボットコントローラ47は、第3ロボット15の例えば基台49(
図4参照)に取り付けられている。但し、第3ロボットコントローラ47を第3ロボット15の別の場所に取り付けてもよいし、第3ロボット15と分離して配置してもよい。また、第3ロボットコントローラ47と上位コントローラ19とを、別体でなく一体の制御装置として構成してもよい。また、第3ロボットコントローラ47又は上位コントローラ19の少なくとも1つを、複数の制御装置で構成してもよい。
【0025】
袋供給装置17は、折りたたまれた状態で積層された複数の袋5から1つずつ袋5を取り出し、開口及び整形を行って、開口が上方を向いた状態で袋詰め位置BPに供給する。
図2に示すように、袋供給装置17により袋詰め位置BPで保持された袋5に対して、第3ロボット15が例えば上方からサンドイッチ3を挿入する。なお、袋5の開口を水平方向に向けて保持し、袋5の側方からサンドイッチ3を挿入してもよい。
【0026】
袋詰めされたサンドイッチ3は、第2搬送ライン35において、縦向きの姿勢でコンベアベルト25上に載置される。搬送コンベア7は、第2搬送ライン35において、袋5に袋詰めされたサンドイッチ3a,3bを縦向きの姿勢で所定のピッチPの間隔で後工程に向けて順次搬送する。
【0027】
上位コントローラ19は、サンドイッチ袋詰めシステム1の全体の制御を行う。例えば、第1ロボットコントローラ41、第2ロボットコントローラ43、第3ロボットコントローラ47に指令(位置指令等)を送信し、第1ロボット9、第2ロボット11、第3ロボット15の動作を制御する。同様に、仮置き装置13が備えるコントローラ(図示省略)及び袋供給装置17が備えるコントローラ(図示省略)に指令を送信し、仮置き装置13及び袋供給装置17の動作を制御する。上位コントローラ19は、例えばモーションコントローラ、パーソナルコンピュータ(PC)、又はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)等により構成される。
【0028】
検出カメラ21は、第1ロボット9及び第2ロボット11による把持位置GPよりも搬送方向上流側(
図1及び
図2における右側)において、搬送コンベア7の上方に設置されており、搬送されるサンドイッチ3を撮像位置IPにおいて上方から撮像する。検出カメラ21による撮像結果は上位コントローラ19に送信され、画像解析処理により、サンドイッチ3a,3bのそれぞれのX軸方向、Y軸方向、θ方向における基準位置からの位置ずれが検出される。なお、X軸方向は搬送方向、Z軸方向は鉛直方向、Y軸方向はX軸及びZ軸に垂直な幅方向、θ方向はZ軸周りの回転方向である。上位コントローラ19は、検出した位置ずれに基づいて、第1ロボットコントローラ41及び第2ロボットコントローラ43に送信する位置指令の補正を行い、第1ロボット9及び第2ロボット11による把持動作を制御する。
【0029】
検出カメラ23(カメラの一例)は、仮置き装置13の上方に設置されており、幅寄せ機構45により幅寄せされたサンドイッチ3a,3bの例えば搬送方向下流側の先端を撮像する。検出カメラ23による撮像結果は、上位コントローラ19に送信され、画像解析処理により、サンドイッチ3a,3bの先端が揃っているか否かが検出される。上位コントローラ19は、先端の検出結果に基づいて、サンドイッチ3a,3bの袋詰めを行うか否かを判定する。例えば、サンドイッチ3a,3bの先端が揃っている場合には、袋詰めを行うと判定する。一方、例えばサンドイッチ3a,3bの先端が揃っていない場合には、袋詰めを行わないと判定する。第3ロボット15は、上位コントローラ19により袋詰めを行うと判定された場合には、幅寄せされたサンドイッチ3a,3bを把持して袋5に挿入する。一方、第3ロボット15は、上位コントローラ19により袋詰めを行わないと判定された場合には、幅寄せされたサンドイッチ3a,3bを把持して例えば所定の廃棄場所に廃棄する。なお、第1搬送ライン33に戻し、例えば作業者が手作業でサンドイッチ3a,3bの並びを修正して袋詰めを行ったり、廃棄をしてもよい。また、検出カメラ23による撮像結果に基づいて、サンドイッチ3a,3bの変形や損傷等の有無を検出してもよい。
【0030】
なお、上述したサンドイッチ袋詰めシステム1の構成は一例であり、上述の内容に限定されるものではない。例えば、サイクルタイムの短縮化(高タクト化)を行わない場合には、第1ロボット9又は第2ロボット11のいずれか1台のみでサンドイッチ3の仮置き装置13への移送を行ってもよい。
【0031】
また、上述した第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、及び第3ロボット15が袋詰め機構の一例に相当し、把持位置GPが袋詰め機構による処理位置の一例に相当する。
【0032】
<2.第1ロボット、第2ロボット、第3ロボットの構成>
次に、
図4~
図7を用いて、第1ロボット9、第2ロボット11、第3ロボット15の構成の一例について説明する。
図4は、第1ロボット9、第2ロボット11、第3ロボット15の全体構成の一例を概念的に表す斜視図である。
図5は、把持位置GPにおいて第1ロボット9及び第2ロボット11がトング部材37でサンドイッチ3a,3bを把持した状態の一例を表す上面図である。
図6及び
図7は、第3ロボット15がトング部材38で仮置き装置13に仮置きされたサンドイッチ3を把持する動作の一例を表す側面図である。なお、説明の便宜上、
図5では一対のトング部材37,37のうちサンドイッチ3の上側に位置するトング部材37の図示を省略し、
図6では仮置き装置13の挟持プレート75等の図示を適宜省略している。
【0033】
図4に示すように、第1ロボット9、第2ロボット11、第3ロボット15の各々は、基台49と、旋回部51と、アーム53とを有する。基台49は、例えば天井フレーム等に固定される。
【0034】
旋回部51は、基台49の下端部に、鉛直方向(Z軸方向)に略平行な回転軸心Ax1まわりに旋回可能に支持されている。この旋回部51は、基台49との間の関節部に設けられたアクチュエータAc1の駆動により、基台49の下端部に対し、回転軸心Ax1まわりに旋回駆動される。
【0035】
アーム53は、旋回部51の例えば一方側の側部に支持されている。このアーム53は、下腕部55と、上腕部57と、手首部59と、フランジ部61とを有する。
【0036】
下腕部55は、旋回部51の一方側の側部に、回転軸心Ax1に略垂直な回転軸心Ax2まわりに旋回可能に支持されている。この下腕部55は、旋回部51との間の関節部に設けられたアクチュエータAc2の駆動により、旋回部51の一方側の側部に対し、回転軸心Ax2まわりに旋回駆動される。
【0037】
上腕部57は、下腕部55の先端側に、回転軸心Ax2に略平行な回転軸心Ax3まわりに旋回可能且つ回転軸心Ax3に略垂直な回転軸心Ax4回りに回動可能に支持されている。この上腕部57は、下腕部55との間の関節部に設けられたアクチュエータAc3の駆動により、下腕部55の先端側に対し、回転軸心Ax3まわりに旋回駆動される。また上腕部57は、アクチュエータAc3との間に設けられたアクチュエータAc4の駆動により、下腕部55の先端側に対し、回転軸心Ax4まわりに回動駆動される。
【0038】
手首部59は、上腕部57の先端側に、回転軸心Ax4に略垂直な回転軸心Ax5まわりに旋回可能に支持されている。この手首部59は、上腕部57との間の関節部に設けられたアクチュエータAc5の駆動により、上腕部57の先端側に対し、回転軸心Ax5まわりに旋回駆動される。
【0039】
フランジ部61は、手首部59の先端側に、回転軸心Ax5に略垂直な回転軸心Ax6まわりに回動可能に支持されている。このフランジ部61は、手首部59との間の関節部に設けられたアクチュエータAc6の駆動により、手首部59の先端側に対し、回転軸心Ax6まわりに回動駆動される。
【0040】
グリッパ装置39は、フランジ部61の先端に取り付けられており、フランジ部61の回転軸心Ax6まわりの回動と共に、回転軸心Ax6まわりに回動する。このグリッパ装置39は、互いに遠近する方向に動作可能な一対のトング部材37,37(第3ロボット15の場合はトング部材38,38)を備えており、サンドイッチ3を把持する。なお、後述するようにトング部材37とトング部材38は寸法が異なるが、
図4では同一部材として図示している。
【0041】
以上の構成である第1ロボット9、第2ロボット11、第3ロボット15はそれぞれ、6つのアクチュエータAc1~Ac6を備えた6つの関節部を有する6軸ロボットである。各関節部を駆動するアクチュエータAc1~Ac6は、例えばモータ、エンコーダ、減速機及びブレーキ等により構成されている。なお、アクチュエータAc1~Ac6は、必ずしも回転軸心Ax1~Ax6上に配置される必要はなく、これらの回転軸心Ax1~Ax6から離れた位置に配置されてもよい。
【0042】
なお、上記では、アーム53の長手方向(あるいは延在方向)に沿った回転軸心まわりの回転を「回動」と呼び、アーム53の長手方向(あるいは延在方向)に略垂直な回転軸心まわりの回転を「旋回」と呼んで区別している。
【0043】
次に、トング部材37とトング部材38の寸法の相違について説明する。
図5に、把持位置GPにおいて第1ロボット9及び第2ロボット11がトング部材37でサンドイッチ3a,3bを把持した状態を示す。
図5に示すように、トング部材37(第1トング部材の一例)は、先端側の形状がサンドイッチ3a,3bと同様の略直角三角形状となるように形成されている。一方、第1ロボット9及び第2ロボット11は、サンドイッチ3a,3bを袋5に挿入する袋詰めを行わないことから、トング部材37の先端側の寸法はサンドイッチ3a,3bの寸法(第3ロボット15のトング部材38の寸法と略同等)よりも一回り小さくなるように形成されている。その結果、第1ロボット9のトング部材37と第2ロボット11のトング部材37を互いに近づけてサンドイッチ3a,3bを把持する際に、トング部材37,37間の距離Dを、例えばトング部材37をサンドイッチ3a,3bの寸法と同等とする場合に比べて、大きくとることができる。
【0044】
図6及び
図7に、第3ロボット15がトング部材38で仮置き装置13に仮置きされたサンドイッチ3を把持する際の動作を示す。第3ロボット15は、サンドイッチ3a,3bを袋5に挿入する袋詰めを行うことから、
図6及び
図7に示すように、トング部材38(第2トング部材の一例)は、サンドイッチ3を袋5の先端まで詰めることができるように、先端側の形状及び寸法がサンドイッチ3とほぼ同等の形状及び寸法となるように形成されている。すなわち、第3ロボット15のトング部材38の寸法は、第1ロボット9及び第2ロボット11のトング部材37よりも大きくなっている。第3ロボット15は、トング部材38,38でサンドイッチ3の積層方向における両側面のほぼ全面を覆うようにして挟持する。
【0045】
<3.仮置き装置の構成>
次に、
図8及び
図9を用いて、仮置き装置13の全体構成の一例について説明する。
図8は、仮置き装置13の全体構成の一例を表す可動プレートを分解した状態の分解斜視図であり、
図9は、仮置き装置13の全体構成の一例を表す斜視図である。
【0046】
図8及び
図9に示すように、仮置き装置13は、鉛直ベース63と、水平ベース65と、前述の幅寄せ機構45とを有する。鉛直ベース63は、搬送方向(X軸方向)から見た形状が略長方形状の板状部材(形状はこだわらない。複数本の細ピンなどでも可)であり、搬送コンベア7の側方に略鉛直方向(Z軸方向)に立設される。水平ベース65は、上方から見た形状が略L字形状の板状部材であり、鉛直ベース63により片持ち梁状に支持され、搬送コンベア7の上方に張り出すように略水平方向に延設される。仮置き装置13は、水平ベース65の延設方向が搬送コンベア7の幅方向(Y軸方向)と略一致するように設置される。
【0047】
幅寄せ機構45は、レール67と、一対の可動プレート69,71と、一対の挟持プレート73,75と、上下駆動アクチュエータ77と、開閉駆動アクチュエータ79とを有する。
【0048】
レール67は、水平ベース65の上面から上方に向けて突出するように形成された略長方形状の板状部材である。レール67の延設方向は、水平ベース65の延設方向、すなわち搬送コンベア7の幅方向(Y軸方向)と略一致する。レール67には、2つの開口部81,81が形成されている。これらの開口部81,81は、水平ベース65の対応する位置に形成された開口部83,83と連通しており、挟持プレート73,75がそれぞれ挿通される。
【0049】
可動プレート69,71は、互いに近接する側に凹凸形状をそれぞれ備えた略長方形状のプレートである。可動プレート69,71は、レール67上に配置されており、レール67上をスライドすることにより、略水平方向且つ搬送コンベア7の幅方向(Y軸方向)に互いに遠近するように移動可能である。本実施形態では説明の便宜上、可動プレート69を第1可動プレート69、可動プレート71を第2可動プレート71と適宜記載する。第1可動プレート69には細長いスリット状の開口部85が形成されており、挟持プレート73が挿通される。同様に、第2可動プレート71には細長いスリット状の開口部87が形成されており、挟持プレート75が挿通される。第1可動プレート69は、第2可動プレート71と近接する側に第1突部89及び第1凹部91を有し、第2可動プレート71は、第1可動プレート69と近接する側に第2凹部93及び第2突部95を有する。第1可動プレート69と第2可動プレート71とが近接すると、第1突部89の少なくとも一部が第2凹部93に収容されると共に、第2突部95の少なくとも一部が第1凹部91に収容される。
【0050】
挟持プレート73,75は、略鉛直方向(Z軸方向)に立設された略長方形状のプレートであり、可動プレート69,71上に載置されたサンドイッチ3a,3bを積層方向(搬送コンベア7の幅方向。Y軸方向)の両側から挟持する。本実施形態では説明の便宜上、挟持プレート73を第1挟持プレート73、挟持プレート75を第2挟持プレート75と適宜記載する。第1挟持プレート73は、開口部83,81を介して第1可動プレート69に形成された開口部85に挿通され、その上側の一部が第1可動プレート69より上方に突出する。同様に、第2挟持プレート75は、開口部83,81を介して第2可動プレート71に形成された開口部87に挿通され、その上側の一部が第2可動プレート71より上方に突出する。第1挟持プレート73は、開閉駆動アクチュエータ79により、開口部83,81の領域内でY軸方向に移動される。この第1挟持プレート73の移動に連動して、第1挟持プレート73が挿通された第1可動プレート69もY軸方向に移動される。同様に、第2挟持プレート75は、開閉駆動アクチュエータ79により、開口部83,81の領域内でY軸方向に移動される。この第2挟持プレート75の移動に連動して、第2挟持プレート75が挿通された第2可動プレート71もY軸方向に移動される。
【0051】
上下駆動アクチュエータ77(第1アクチュエータの一例)は、鉛直ベース63の搬送方向下流側の面に設置されている。上下駆動アクチュエータ77は、モータ97と、略鉛直方向(Z軸方向)に沿って延設された直動機構99とを有する。直動機構99は、内部に例えばボールねじ機構(図示省略)を有しており、モータ97の回転運動を直線運動に変換して、スライドベース101をZ軸方向に上下動させる。スライドベース101は、搬送方向(X軸方向)から見た形状が略L字形状の板状部材であり、上下駆動アクチュエータ77により片持ち梁状に支持され、搬送コンベア7の上方に張り出すように略水平方向に延設される。上下駆動アクチュエータ77の駆動により、スライドベース101に開閉駆動アクチュエータ79を介して設置された挟持プレート73,75がZ軸方向に移動する。
【0052】
開閉駆動アクチュエータ79(第2アクチュエータの一例)は、スライドベース101の先端側に設置された2つの水平駆動アクチュエータ103,105を有する。本実施形態では説明の便宜上、水平駆動アクチュエータ103を第1水平駆動アクチュエータ103、水平駆動アクチュエータ105を第2水平駆動アクチュエータ105と適宜記載する。第1水平駆動アクチュエータ103は、モータ107と、幅方向(Y軸方向)に沿って延設された直動機構109とを有する。モータ107はスライドベース101に固定されている。直動機構109は、例えばボールねじ機構(図示省略)を有しており、モータ107の回転運動を直線運動に変換して、端部に連結された第1挟持プレート73と共にY軸方向に水平移動する。同様に、第2水平駆動アクチュエータ105は、モータ111と、幅方向(Y軸方向)に沿って延設された直動機構113とを有する。モータ111はスライドベース101に固定されている。直動機構113は、例えばボールねじ機構(図示省略)を有しており、モータ111の回転運動を直線運動に変換して、端部に連結された第2挟持プレート75と共にY軸方向に水平移動する。水平駆動アクチュエータ103,105の駆動により、挟持プレート73,75が略水平方向に遠近するように移動して開閉駆動する。なお、挟持プレート73,75はそれぞれ2つのアクチュエータ103,105により独立して駆動されるため、例えば移動量や移動速度を異ならせる等、互いに独立した動きをすることが可能である。
【0053】
なお、上述した仮置き装置13の構成は一例であり、上述の内容に限定されるものではない。例えば、ラックアンドピニオン機構等を用いることにより、開閉駆動アクチュエータ79を1つのアクチュエータで構成してもよい。
【0054】
<4.仮置き装置の幅寄せ機構の動作>
次に、
図10~
図20を用いて、仮置き装置13の幅寄せ機構45の動作の一例について説明する。
図10、
図15、
図17は、幅寄せ機構45の動作の一例を表す上面図であり、
図11~
図14、
図16、
図18~
図20は、幅寄せ機構45の動作の一例を表す側面図である。なお、説明の便宜上、
図10~
図20では、幅寄せ機構45のうちレール67、可動プレート69,71、挟持プレート73,75を抽出して示し、その他の構成については図示を省略している。
【0055】
図10及び
図11に示すように、仮置き装置13の可動プレート69,71にサンドイッチ3a,3bが載置される際には、挟持プレート73,75が開かれて可動プレート69,71が大きく離間されると共に、挟持プレート73,75が下方位置に移動されている。
図11に示す例では、挟持プレート73,75と可動プレート69,71との引っかかりを確実にするために、下方位置において挟持プレート73,75の上端部を可動プレート69,71の上面より若干量突出させているが、挟持プレート73,75の上端部が可動プレート69,71の上面より突出しないようにしてもよい。
【0056】
次に、
図12に示すように、第1ロボット9のトング部材37により把持されたサンドイッチ3aが第1可動プレート69に縦向きの姿勢で載置されると共に、第2ロボット11のトング部材37により把持されたサンドイッチ3bが第2可動プレート71に縦向きの姿勢で載置される。この載置動作は、2台のロボット9,11により同時並行して行われるので、各ロボット9,11のグリッパ装置39やトング部材37等が干渉するのを回避するために、サンドイッチ3a,3bは積層方向に所定の間隔を空けて載置される。
図12に示す例では、サンドイッチ3aは第1可動プレート69において例えば第1挟持プレート73と第1突部89の先端との中間に配置され、サンドイッチ3bは第2可動プレート71において例えば第2挟持プレート75と第2突部95の先端との中間に配置されている。
【0057】
次に、
図13に示すように、各ロボット9,11のトング部材37がサンドイッチ3a,3bをそれぞれ把持した状態において、挟持プレート73,75が上方位置に移動され、サンドイッチ3a,3bの積層方向における両側において可動プレート69,71の上面より大きく突出する。挟持プレート73,75の突出高さは、例えばサンドイッチ3a,3bの高さの半分よりも高くなるように設定されている。
【0058】
次に、
図14に示すように、各ロボット9,11はトング部材37,37を挟持プレート73,75と干渉しない程度に開いてサンドイッチ3a,3bを解放し、トング部材37を引き上げる。これにより、
図15に示すように、サンドイッチ3aは第1可動プレート69において第1挟持プレート73と第1突部89の先端との中間で自立し、サンドイッチ3bは第2可動プレート71において第2挟持プレート75と第2突部95の先端との中間で自立した状態となる。なお、仮にサンドイッチ3a,3bが自立できない場合でも、挟持プレート73,75により倒れるのを防止できる。
【0059】
次に、
図16及び
図17に示すように、挟持プレート73,75が閉じられて可動プレート69,71が互いに近接し、第1突部89の少なくとも一部が第2凹部93に収容されると共に、第2突部95の少なくとも一部が第1凹部91に収容される。これにより、サンドイッチ3a,3bが幅寄せされて隙間無く密接される。このとき、
図17に示すように、可動プレート69,71間にはX軸方向及びY軸方向に所定の隙間が空くようになっており、可動プレート69,71の接触を回避して、可動プレート69,71がY軸方向にスムーズに移動できるようになっている。この状態で、前述の検出カメラ23がサンドイッチ3a,3bの例えば搬送方向下流側の先端を撮像し、サンドイッチ3a,3bの並びが揃っているか否かを検出する。
【0060】
なお、本実施形態では、サンドイッチ3a,3bの積層方向の寸法に合わせて、可動プレート69,71の寸法やY軸方向のストロークが専用に設計されており、可動プレート69,71の接触や衝突を回避するために、可動プレート69,71が所定の間隔を空けて近接した際にサンドイッチ3a,3bが密着するようになっている。但し、これに限定されるものではなく、可動プレート69,71を接触させる構成としてもよい。この場合、可動プレート69,71間に例えばバネやゴム等の弾性体やスポンジ等の柔軟材を設けておき、可動プレート69,71が衝突した際に上記弾性体や柔軟材が収縮して衝撃を吸収する構成としてもよい。
【0061】
次に、
図18に示すように、第3ロボット15のトング部材38を仮置き装置13に移動させ、幅寄せ機構45により幅寄せされたサンドイッチ3a,3bの積層方向における両側に位置させる。なお、第3ロボット15のトング部材38,38は、挟持プレート73,75と干渉しない程度に開放されている。
【0062】
次に、
図19に示すように、第3ロボット15のトング部材38,38の内側において、挟持プレート73,75が下方位置に移動される。この際、仮にサンドイッチ3a,3bが自立できない場合でも、第3ロボット15のトング部材38,38により倒れるのを防止できる。
【0063】
次に、
図20に示すように、第3ロボット15がトング部材38,38を閉じてサンドイッチ3a,3bを把持し、可動プレート69,71から持ち上げる。第3ロボット15は、上述した検出カメラ23の撮像結果に基づいて、上位コントローラ19が袋詰めを行うと判定した場合には、サンドイッチ3a,3bを袋5に挿入する。一方、第3ロボット15は、上位コントローラ19が袋詰めを行わないと判定した場合には、サンドイッチ3a,3bを廃棄する。
【0064】
<5.上位コントローラの機能構成>
次に、
図21を用いて、上位コントローラ19の機能構成の一例について説明する。
図21は、上位コントローラ19の機能構成の一例を表すブロック図である。
【0065】
図21に示すように、上位コントローラ19は、補正部115と、判定部117と、モード切替部119とを有する。
【0066】
検出カメラ21は、搬送されるサンドイッチ3を撮像位置IPにおいて上方から撮像し、撮像結果を上位コントローラ19に送信する。上位コントローラ19の補正部115は、画像解析処理により、サンドイッチ3a,3bのそれぞれのX軸方向、Y軸方向、θ方向における基準位置からの位置ずれを検出し、検出した位置ずれに基づいて、第1ロボットコントローラ41及び第2ロボットコントローラ43に送信する位置指令の補正を行い、第1ロボット9及び第2ロボット11による把持動作を制御する。
【0067】
検出カメラ23は、仮置き装置13の幅寄せ機構45により幅寄せされたサンドイッチ3a,3bの搬送方向下流側の先端を撮像し、撮像結果を上位コントローラ19に送信する。上位コントローラ19の判定部117は、画像解析処理により、サンドイッチ3a,3bの先端が揃っているか否かを検出し、検出結果に基づいて、サンドイッチ3a,3bの袋詰めを行うか否かを判定する。判定部117は、サンドイッチ3a,3bの先端が揃っている場合には、袋詰めを行うと判定し、サンドイッチ3a,3bの先端が揃っていない場合には、袋詰めを行わないと判定する。判定部117が袋詰めを行うと判定した場合には、第3ロボットコントローラ47は、上位コントローラ19から受信した位置指令に基づいて、サンドイッチ3a,3bを把持して袋5に挿入するように第3ロボット15を制御する。一方、判定部117が袋詰めを行わないと判定した場合には、第3ロボットコントローラ47は、上位コントローラ19から受信した位置指令に基づいて、サンドイッチ3a,3bを把持して例えば所定の廃棄場所に廃棄するように第3ロボット15を制御する。
【0068】
モード切替部119は、サンドイッチ袋詰めシステム1の稼動モードを、通常モード、人協働モード、1個飛ばしモード、スルーモードのいずれかに切り替える。通常モード(第1モードの一例)は、前工程からのサンドイッチ3の供給量がサンドイッチ袋詰めシステム1の処理能力以下である場合のモードである。すなわち、通常モードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3の全部について、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置(第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15、袋供給装置17)で袋詰めを行い、袋詰めしたサンドイッチ3を第2搬送ライン35で後工程に搬送する。
【0069】
人協働モード(第1モードの一例)は、前工程からのサンドイッチ3の供給量がサンドイッチ袋詰めシステム1の処理能力を超える場合のモードである。すなわち、人協働モードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3のうち、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置で処理可能な分だけ袋詰めを行って第2搬送ライン35で搬送し、処理能力を超える残りのサンドイッチ3については袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま搬送し、作業者が手作業で袋詰めを行う。この場合、作業者は第1搬送ライン33で搬送中のサンドイッチ3に対して袋詰めを行ってもよいし、サンドイッチ袋詰めシステム1の後工程で袋詰めを行ってもよい。
【0070】
1個飛ばしモード(第1モードの一例)は、前工程からのサンドイッチ3の供給量がサンドイッチ袋詰めシステム1の処理能力を超える場合のモードである。すなわち、1個飛ばしモードでは、長めの搬送コンベア7を設置し(短めの搬送コンベア7を2台直列に設置してもよい)、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置(第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15、袋供給装置17)を直列に2セット設置する。そして、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3に対して、1セット目の各装置がサンドイッチ3を1個飛びで取り、袋詰めを行い、第2搬送ライン35に置く。1セット目の処理能力を超える残りのサンドイッチ3については、袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま2セット目に搬送される。第1搬送ライン33により1個飛びで搬送されるサンドイッチ3に対して、2セット目の各装置がサンドイッチ3を取り、袋詰めを行い、第2搬送ライン35の空いた位置に置く。
【0071】
スルーモード(第2モードの一例)は、例えばメンテナンスや故障等により、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置の少なくとも1つが稼動できない場合のモードである。すなわち、スルーモードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3の全部を第1搬送ライン33でそのまま後工程に搬送する。この場合、作業者が第1搬送ライン33で搬送中のサンドイッチ3に対して袋詰めを行ってもよいし、サンドイッチ袋詰めシステム1の後工程で袋詰めを行ってもよい。また、後工程にサンドイッチ袋詰めシステム1と同様の袋詰め機構を別途設置して、装置で袋詰めしてもよい。
【0072】
なお、モード切替部119による稼動モードの切り替えは、例えば作業者による手動の切り替え操作に基づいて行われてもよいし、例えばカメラやセンサ等による検出信号やエラーやアラーム等の異常信号に基づいて自動的に行われてもよい。
【0073】
なお、上述した補正部115,判定部117、モード切替部119等における処理等は、これらの処理の分担の例に限定されるものではなく、例えば、更に少ない数の処理部(例えば1つの処理部)で処理されてもよく、また、更に細分化された処理部により処理されてもよい。また、上位コントローラ19の各処理部は、後述するCPU901(
図26参照)が実行するプログラムにより実装されてもよいし、その一部又は全部がASICやFPGA、その他の電気回路等の実際の装置により実装されてもよい。さらに、上位コントローラ19と各ロボットコントローラ41,43,47の処理の分担は上記の例に限定されるものではなく、例えば補正部115,判定部117、モード切替部119等による処理の一部又は全部を各ロボットコントローラ41,43,47で行ってもよい。
【0074】
<6.サンドイッチ袋詰めシステムの各稼動モードによる稼動状態>
次に、
図22~
図25を用いて、サンドイッチ袋詰めシステム1の各稼動モードによる稼動状態の一例について説明する。
図22は、サンドイッチ袋詰めシステム1の通常モードによる稼動状態の一例を表す上面図であり、
図23は、サンドイッチ袋詰めシステム1の人協働モードによる稼動状態の一例を表す上面図であり、
図24は、サンドイッチ袋詰めシステム1の1個飛ばしモードによる稼動状態の一例を表す上面図であり、
図25は、サンドイッチ袋詰めシステム1のスルーモードによる稼動状態の一例を表す上面図である。
【0075】
図22に示すように、通常モードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3の全部について、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置(第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15、袋供給装置17)で袋詰めを行い、袋詰めしたサンドイッチ3を第2搬送ライン35で後工程に搬送する。なお、前述のように、検出カメラ23の撮像結果に基づいて上位コントローラ19が袋詰めを行わないと判定したサンドイッチ3は廃棄される。
【0076】
図23に示すように、人協働モードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3のうち、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置で処理可能な分だけ袋詰めを行って第2搬送ライン35で搬送し、処理能力を超える残りのサンドイッチ3Rについては袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま搬送し、作業者Mが手作業で袋詰めを行う。なお、
図23では作業者Mが第1搬送ライン33で搬送中のサンドイッチ3に対して袋詰めを行う場合を示したが、サンドイッチ袋詰めシステム1の後工程で作業者Mが袋詰めを行ってもよい。
【0077】
図24に示すように、1個飛ばしモードでは、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置(第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15、袋供給装置17)が、搬送コンベア7の搬送方向に直列に2セット設置される。そして、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3に対して、1セット目の各装置がサンドイッチ3を1個飛びで取り、袋詰めを行い、第2搬送ライン35に置く。1セット目の処理能力を超える残りのサンドイッチ3Rについては、袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま2セット目に搬送される。第1搬送ライン33により1個飛びで搬送されるサンドイッチ3Rに対して、2セット目の各装置がサンドイッチ3Rを取り、袋詰めを行い、第2搬送ライン35の空いた位置に置く。このようにして、生産タクトの関係で1セットのサンドイッチ袋詰めシステム1では対応できない場合でも、各装置を直列に2セット設置することで簡単に対応することができる。なお、サンドイッチ3の生産タクトに応じて、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置を3セット以上設置してもよい。このようにすることで、別のコンベア機器、ワークを分配するための制御機器やソフトウェア等が不要となり、生産ラインが高価で複雑になるのを防止できる。また、並列設置でなく直列設置で対応できるため、ライン幅が大きくなることを防止でき、現状の生産ライン中に設置することが可能となる。
【0078】
図25に示すように、スルーモードでは、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3の全部を、装置で袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま後工程に搬送する。この場合、作業者が第1搬送ライン33で搬送中のサンドイッチ3に対して袋詰めを行ってもよいし、サンドイッチ袋詰めシステム1の後工程で袋詰めを行ってもよい。また、後工程にサンドイッチ袋詰めシステム1と同様の袋詰め機構を別途設置して、装置で袋詰めしてもよい。これにより、サンドイッチ袋詰めシステム1が稼動できない場合でも、サンドイッチの製造ラインの全体を停止することなく稼動させることが可能となる。
【0079】
<7.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のサンドイッチ袋詰めシステム1では、搬送コンベア7がサンドイッチ3を横向きの姿勢で搬送し、第1ロボット9及び第2ロボット11が搬送されるサンドイッチ3を把持して搬送コンベア7より持ち上げ、横向きの姿勢から縦向きの姿勢に変更して仮置き装置13に仮置きし、第3ロボット15が仮置き装置13に仮置きされたサンドイッチ3を把持して袋5に挿入することで、サンドイッチ3が包装される。
【0080】
このようにすることで、サンドイッチ3を安定した横向きの姿勢で搬送でき、例えば複数の横向きの姿勢のサンドイッチ3を積み重ねて搬送したり、不安定な縦向きの姿勢で搬送すること等を回避できるので、位置ずれの発生等による袋詰めの質の低下を抑制できる。
【0081】
また、仮に搬送されるサンドイッチ3を第1ロボット9及び第2ロボット11により把持して持ち上げ、そのまま直接袋5に挿入するようにした場合には、第1ロボット9及び第2ロボット11によるサンドイッチ3の把持状態を袋詰めに適した状態に調整することが難しい。このため、例えばサンドイッチ3が袋5に入らない、トング部材37が袋5を破る、トング部材37が袋5から抜けない、サンドイッチ3を袋5の先端まで詰めることができない、等の課題が生じる可能性がある。
【0082】
本実施形態では、第1ロボット9及び第2ロボット11がサンドイッチ3を仮置き装置13に一旦仮置きし、その仮置きしたサンドイッチ3を第3ロボット15が把持して袋詰めするシステム構成とすることにより、サンドイッチ3の持ち替えを行うことができる。この際、積層方向が略水平方向となる縦向きの姿勢で仮置きすることで、第3ロボット15によるサンドイッチ3の把持状態を袋詰めに適した状態に微調整することが可能となり、上記のような課題が生じることを抑制して、袋詰めの質を向上することができる。
【0083】
また、本実施形態では特に、仮置き装置13は、縦向きの姿勢で仮置きされた複数のサンドイッチ3a,3bの積層方向の間隔を小さくするように幅寄せする幅寄せ機構45を有し、第3ロボット15は、幅寄せされた複数のサンドイッチ3a,3bを把持して袋5に挿入する。
【0084】
複数のサンドイッチ3a,3bを積層方向に重ねて袋詰めする場合、仮置き装置13に複数のサンドイッチ3a,3bを積層方向に並べて仮置きして第3ロボット15で把持することになる。このとき、複数のロボット9,11で把持して仮置きするので、ロボット9,11同士の干渉を回避するために、複数のサンドイッチ3a,3bをぴったりと詰めて仮置きすることはできず、サンドイッチ3a,3bの間には所定の隙間が生じる。仮に1台のロボットでサンドイッチ3a,3bを順次仮置きする場合でも、トング部材37の開閉スペースの確保等により、同様にサンドイッチ3a,3bの間には所定の隙間が生じることになる。
【0085】
ここで、仮に第3ロボット15のトング部材38を大きく開いてサンドイッチ3a,3bを幅寄せしながら把持する場合には、第3ロボット15のトング部材38を大きく開閉させる動作に時間を要することとなり、サイクルタイムの悪化を招く可能性がある。また、サンドイッチ3a,3bに力を加えて移動させることになるため、可動プレート69,71の載置面との間に擦れが生じ、サンドイッチ3a,3bに変形や損傷が生じて品質の低下を招く可能性がある。
【0086】
本実施形態では、仮置き装置13が幅寄せ機構45を有することにより、第3ロボット15がトング部材38を仮置き装置13に移動させるまでの間に、サンドイッチ3a,3bの積層方向の間隔を小さくするように幅寄せすることができる。これにより、サイクルタイムの短縮化(高タクト化)が可能となる。また、幅寄せ機構45でサンドイッチ3a,3bが載置される可動プレート69,71自体を移動させることにより、サンドイッチ3a,3bと載置面との間の擦れを防止して、サンドイッチ3a,3bに変形や損傷が生じることを防止できる。
【0087】
また、本実施形態では特に、サンドイッチ袋詰めシステム1は、幅寄せ機構45により幅寄せされたサンドイッチ3a,3bを撮像する検出カメラ23と、検出カメラ23の撮像結果に基づいて、サンドイッチ3a,3bの袋詰めを行うか否かを判定する判定部117を備えた上位コントローラ19と、をさらに有し、第3ロボット15は、判定部117により袋詰めを行うと判定された場合に、幅寄せされたサンドイッチ3a,3bを把持して袋5に挿入する。
【0088】
これにより、サンドイッチ3a,3bを仮置き装置13に仮置きして幅寄せした際に、併せて並びをチェックすることが可能となり、袋詰めの質や、袋詰め後のサンドイッチ3a,3bの品質を向上することができる。
【0089】
また、本実施形態では特に、搬送コンベア7は、サンドイッチ袋詰めシステム1の前工程から供給されるサンドイッチ3を第1ロボット9及び第2ロボット11による把持位置GPに向けて搬送すると共に、第1ロボット9及び第2ロボット11により把持されなかったサンドイッチ3を把持位置GPを通過させてサンドイッチ袋詰めシステム1の後工程に向けて搬送する第1搬送ライン33と、第1搬送ライン33に隣接して配置され、第1ロボット9及び第2ロボット11により第1搬送ライン33の把持位置GPで把持されて仮置き装置13に仮置きされ第3ロボット15により袋5に挿入されて袋詰めされたサンドイッチ3を搬送する第2搬送ライン35と、を有する。
【0090】
これにより、搬送コンベア7の2つの搬送ライン33,35を活用して、サンドイッチ袋詰めシステム1を、例えば製造ラインの稼動状況やシステムの装置状態等に応じて最適な態様で稼動させることができる。例えば、前工程からのサンドイッチ3の供給量がサンドイッチ袋詰めシステム1の処理能力を超える場合には、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置で処理可能な分だけ袋詰めを行って第2搬送ライン35で搬送し、処理能力を超える残りのサンドイッチ3については袋詰めを行わずに第1搬送ライン33でそのまま搬送し、作業者が手作業で袋詰めしたり、同様な2台目の装置で袋詰めを行う等が可能である。また例えば、メンテナンスや故障等により、第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15等の袋詰め機構の少なくともいずれかが稼動できない場合でも、搬送コンベア7の第1搬送ライン33を稼動させることにより、前工程から供給されるサンドイッチ3をサンドイッチ袋詰めシステム1をスルーさせて後工程に搬送することができる。これにより、例えば作業者Mが袋詰めを行う等によって、サンドイッチの製造ラインの全体が停止することを回避できる。
【0091】
また、本実施形態では特に、搬送コンベア7の把持位置GPでサンドイッチ3a,3bを把持するロボットが2台配置されており、当該2台のロボット9,11の各々は、一対のトング部材37,37を、サンドイッチ3a,3bのうち把持対象のサンドイッチ3a(又は3b)の切断面CS1(又はCS2)を対向する他のサンドイッチ3b(又は3a)の切断面CS2(又はCS1)に当接させる方向に移動させて、下側のトング部材37をサンドイッチ3a(又は3b)の下部に挿入する。
【0092】
これにより、サンドイッチ3において具材28が露出する切断面CSと装置部品との接触箇所を極力少なくすることができる。その結果、装置部品の洗浄等、接触で生じる汚れに対する対応が簡易になると共に、衛生面においても積層食品の品質を向上できる。
【0093】
また、本実施形態では特に、第3ロボット15は、仮置き装置13に仮置きされたサンドイッチ3を把持する一対のトング部材38を有し、第1ロボット9及び第2ロボット11のトング部材37は、トング部材38よりも寸法が小さい。これにより、次のような効果を奏する。
【0094】
すなわち本実施形態では、仮置き装置13を設置することで、第1ロボット9及び第2ロボット11によるサンドイッチ3の「すくい上げ」と、第3ロボット15によるサンドイッチ3の「袋詰め」とを切り離すことができる。その結果、第3ロボット15のトング部材38は、サンドイッチ3を袋5の先端まで詰めることができるように、サンドイッチ3とほぼ同等の寸法とする一方で、第1ロボット9及び第2ロボット11は袋詰めを行わないことから、トング部材37の寸法を第3ロボット15のトング部材38よりも一回り小さくすることができる。これにより、第1ロボット9のトング部材37と第2ロボット11のトング部材37を互いに近づけてサンドイッチ3a,3bを把持する際に、トング部材37,37間の距離Dを大きくとることができ、把持位置GPでのトング部材37の位置決め精度を緩和できる。その結果、第1ロボット9と第2ロボット11の教示(ティーチング)が容易となる。また、トング部材37同士の接触を抑制できるので、接触によるゴミの発生を低減でき、サンドイッチ3への異物混入を抑制できる。
【0095】
また、本実施形態では特に、仮置き装置13は、レール67と、レール67上に略水平方向に遠近移動可能に配置され、サンドイッチ3a,3bが載置される一対の可動プレート69,71と、一対の可動プレート69,71の各々に略鉛直方向に挿通され、載置された複数のサンドイッチ3a,3bを積層方向の両側から挟持する一対の挟持プレート73,75と、一対の挟持プレート73,75を略鉛直方向に移動させる上下駆動アクチュエータ77と、一対の挟持プレート73,75を略水平方向に遠近移動させる開閉駆動アクチュエータ79と、を有する。
【0096】
本実施形態の幅寄せ機構45では、サンドイッチ3a,3bを挟持する挟持プレート73,75を、サンドイッチ3a,3bが載置される可動プレート69,71と共に開閉動作させる構成とすることにより、幅寄せする際にサンドイッチ3a,3bと可動プレート69,71との間に擦れが生じることを防止して、サンドイッチ3a,3bに変形や損傷が生じることを防止できる。また、例えばロボット9,11でサンドイッチ3a,3bを仮置きする際や、第3ロボット15で幅寄せされたサンドイッチ3a,3bを把持する際には、挟持プレート73,75を可動プレート69,71に引き込むことにより、挟持プレート73,75と各ロボット9,11,15のトング部材37,38との干渉を回避できる。さらに、サンドイッチ3a,3bを仮置きした後にロボット9,11のトング部材37を引き上げるタイミングで、挟持プレート73,75を可動プレート69,71から突出させることにより、自立できないサンドイッチ3a,3bが倒れることを防止でき、サンドイッチ3a,3bの縦向きの姿勢を維持することができる。
【0097】
また、本実施形態では特に、第1可動プレート69は、第2可動プレート71側に第1突部89及び第1凹部91を有し、第2可動プレート71は、第1可動プレート69側に第1突部89を収容する第2凹部93及び第1凹部91に収容される第2突部95を有する。
【0098】
これにより、幅寄せした際に可動プレート69,71が接触、衝突するのを回避でき、可動プレート69,71の遠近方向の移動をスムーズに行うことができる。また、仮に、第1可動プレート69と第2可動プレート71が互いに近接する側に平坦な面を有する構造である場合、サンドイッチ3a,3bが各可動プレート69,71の端部に正確に位置決めされて載置されるか、各可動プレート69,71の端部からはみ出すように載置されないと、サンドイッチ3a,3bを隙間無く幅寄せすることができない。前者の場合には仮置きに要求される位置決め精度が厳しくなるためにロボット9,11の教示(ティーチング)が難しくなり、後者の場合にはサンドイッチ3a,3bの下面の支持が不安定となる。そこで本実施形態では、第1可動プレート69と第2可動プレート71が凹凸構造を有することで、第1可動プレート69においてサンドイッチ3aが第1突部89の先端からずれて載置され、第2可動プレート71においてサンドイッチ3bが第2突部95の先端からずれて載置された場合でも、第1突部89と第2突部95とが開閉方向に重なり合うことで、サンドイッチ3a,3bを隙間無く幅寄せすることができる。その結果、仮置きに要求される位置決め精度を緩和できるので、ロボット9,11の教示(ティーチング)が容易となる。また、各可動プレート69,71の突部89,95により、載置されたサンドイッチ3a,3bの下面を安定して支持することができる。
【0099】
また、本実施形態では特に、上位コントローラ19は、搬送コンベア7の第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3のうち、サンドイッチ袋詰めシステム1の各装置(第1ロボット9、第2ロボット11、仮置き装置13、第3ロボット15、袋供給装置17)で処理可能な分だけ袋詰めを行って第2搬送ライン35で搬送し、処理能力を超える残りのサンドイッチ3がある場合には第1搬送ライン33で後工程に搬送する通常モード及び人協働モードと、第1搬送ライン33により前工程から供給されるサンドイッチ3の全部を第1搬送ライン33で後工程に搬送するスルーモードと、を切り替えるモード切替部119を有する。
【0100】
これにより、例えば前工程から供給されるサンドイッチ3の全部を装置で袋詰めする場合には通常モードとし、例えば前工程から供給されるサンドイッチ3の一部を装置で袋詰めして残りを作業者Mが袋詰めする場合には人協働モードとし、例えばメンテナンスや故障等のように装置が稼動できない場合にはスルーモードとすることで、サンドイッチ袋詰めシステム1を、例えば製造ラインの稼動状況やシステムの装置状態等に応じて最適な態様で稼動させることができる。
【0101】
<8.変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0102】
以上では、積層食品の一例としてサンドイッチを袋詰めする場合について説明したが、その他にも、例えばハンバーガー等のパン類、パンケーキやケーキ等のデザート類、クッキーやビスケット等の菓子類等を袋詰めする場合にも適用可能である。
【0103】
また以上では、1層の具材を2枚の食パンで挟んだ単段構造のサンドイッチを例として説明したが、例えば2層以上の具材を3枚以上の食パンで挟んだ複段構造のサンドイッチにも適用可能である。この場合、上記実施形態と同様に、第1ロボット9と第2ロボット11が同時並行して仮置きした2つのサンドイッチをひとまとめにして袋詰めを実行してもよいし、第1ロボット9と第2ロボット11が仮置き装置13に対して交互にサンドイッチを仮置きし、第1ロボット9が仮置きしたサンドイッチと第2ロボット11が仮置きしたサンドイッチを片方ずつ交互に袋詰めしてもよい。
【0104】
<9.上位コントローラのハードウェア構成例>
次に、
図26を参照しつつ、上位コントローラ19のハードウェア構成例について説明する。
【0105】
図26に示すように、上位コントローラ19は、例えば、CPU901と、ROM903と、RAM905と、ASIC又はFPGA等の特定の用途向けに構築された専用集積回路907と、入力装置913と、出力装置915と、記録装置917と、ドライブ919と、接続ポート921と、通信装置923とを有する。これらの構成は、バス909や入出力インターフェース911を介し相互に信号を伝達可能に接続されている。
【0106】
プログラムは、例えば、ROM903やRAM905、ハードディスク等により構成される記録装置917等に記録しておくことができる。
【0107】
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、各種のCD・MOディスク・DVD等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルな記録媒体925に、一時的又は非一時的(永続的)に記録しておくこともできる。このような記録媒体925は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。この場合、これらの記録媒体925に記録されたプログラムは、ドライブ919により読み出されて、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
【0108】
また、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LANやインターネット等のネットワークNWを介し転送され、通信装置923がこのプログラムを受信する。そして、通信装置923が受信したプログラムは、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
【0109】
また、プログラムは、例えば、適宜の外部接続機器927に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、適宜の接続ポート921を介し転送され、入出力インターフェース911やバス909等を介し上記記録装置917に記録されてもよい。
【0110】
そして、CPU901が、上記記録装置917に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記の補正部115、判定部117、モード切替部119等による処理が実現される。この際、CPU901は、例えば、上記記録装置917からプログラムを直接読み出して実行してもよいし、RAM905に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU901は、例えば、プログラムを通信装置923やドライブ919、接続ポート921を介し受信する場合、受信したプログラムを記録装置917に記録せずに直接実行してもよい。
【0111】
また、CPU901は、必要に応じて、例えばマウス・キーボード・マイク(図示せず)等の入力装置913から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
【0112】
そして、CPU901は、上記の処理を実行した結果を、例えば表示装置や音声出力装置等の出力装置915から出力してもよく、さらにCPU901は、必要に応じてこの処理結果を通信装置923や接続ポート921を介し送信してもよく、上記記録装置917や記録媒体925に記録させてもよい。
【0113】
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
【0114】
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさ、形状、位置等が「同一」「同じ」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「同じ」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に同じ」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
【0115】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0116】
1 サンドイッチ袋詰めシステム(積層食品袋詰めシステム)
3 サンドイッチ(積層食品)
3a,3b サンドイッチ(積層食品)
5 袋
7 搬送コンベア(搬送装置)
9 第1ロボット(第1把持装置)
11 第2ロボット(第1把持装置)
13 仮置き装置
15 第3ロボット(第2把持装置)
19 上位コントローラ
23 検出カメラ(カメラ)
33 第1搬送ライン
37 トング部材
35 第2搬送ライン
45 幅寄せ機構
67 レール
69 第1可動プレート(一対の可動プレート)
71 第2可動プレート(一対の可動プレート)
73 第1挟持プレート(一対の挟持プレート)
75 第2挟持プレート(一対の挟持プレート)
77 上下駆動アクチュエータ(第1アクチュエータ)
79 開閉駆動アクチュエータ(第2アクチュエータ)
89 第1突部
91 第1凹部
93 第2凹部
95 第2突部
117 判定部
119 モード切替部
CS1 切断面
CS2 切断面
GP 把持位置