(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】作業台
(51)【国際特許分類】
E04G 1/34 20060101AFI20221019BHJP
E04G 5/14 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
E04G1/34 A
E04G5/14 301G
(21)【出願番号】P 2017238574
(22)【出願日】2017-12-13
【審査請求日】2020-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】597144484
【氏名又は名称】ジー・オー・ピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】千田 豊治
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3043107(JP,U)
【文献】特開平09-268754(JP,A)
【文献】特開2008-255586(JP,A)
【文献】特開2013-002205(JP,A)
【文献】特開平07-018842(JP,A)
【文献】実開平01-075535(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第02437735(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/30、1/34
E04G 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の長辺及び一対の短辺を有する天板と、
前記天板の前記短辺側に配設された一対の脚体と、
前記天板の前記長辺の上方で、前記長辺に平行に配置された一対の長手バーと、
前記長手バーを支持する支柱とを備え、
前記支柱は、
上下2本の柱部材を連結金具を介して連結することにより屈曲可能に構成され、
前記支柱
が挿通するようにスライダが設けられ、前記スライダ
内に前記連結金具が位置する状態で、前記支柱の屈曲
を規制し、前記スライダを上昇させて前記連結金具の位置からずらした状態で、前記支柱の屈曲を許容するように構成され、
前記長手バーが、一定の長さのままで、前記天板の前記長辺の上方に位置する使用状態と、前記天板の前記長辺に近づく収容状態とに可動に構成され
、
前記支柱を立ち上げるように動かすと、前記スライダが自重で下降して、前記支柱の屈曲を規制する位置まで移動する
ことを特徴とする作業台。
【請求項2】
前記一対の長手バー間に一対の短手バーが架設され、
前記一対の長手バー及び前記一対の短手バーが、前記天板上の作業空間を囲んだ形態のままで、前記天板の周縁部の上方に位置する使用状態と、前記天板の前記周縁部に近づく収容状態とに可動に構成されることを特徴とする請求項1に記載の作業台。
【請求項3】
前記一対の短手バーのうち少なくともいずれか一方が開閉可能であることを特徴とする請求項2に記載の作業台。
【請求項4】
前記支柱は、前記天板の四隅付近に立設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業台。
【請求項5】
前記支柱の下端部が前記天板で回動可能に支持され、上端部が前記長手バーに回動可能に連結し、
前記一対の長辺のうちの同じ側に配置された2本の前記支柱が、相互に近づくように、それぞれくの字状に屈曲することを特徴とする請求項4に記載の作業台。
【請求項6】
前記長手バーは前記天板の前記長辺と同等の長さを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の作業台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台に関する。
【背景技術】
【0002】
建築工事現場等での作業には作業台が使用される。作業台の一例として、特許文献1には、一対の梯子状の主脚間に天板を架け渡した作業台であって、天板の4隅に立設される手摺支柱と、この手摺支柱から天板の長手方向にそって対向位置に配設される手摺桟と、長手方向用の手摺桟の上端部に回動自在に軸着される短手方向用手摺桟とを備える可搬式作業台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の可搬式作業台では、長手方向用の手摺桟が分割体とされ、手摺支柱に沿って折畳み可能となっている。
この可搬式作業台を使用状態にするときは、手摺支柱に沿って折畳まれている手摺桟の分割体を水平にして分割体同士を連結し、その後に短手方向用手摺桟を掛け渡す必要があり、この作業に手数がかかってしまう。
また、手摺桟の分割体を水平にして分割体同士を連結する作業は、その連結箇所に手が届く範囲で行う必要がある。特に主脚を開脚状態にした後は、地上から手摺桟に手が届かないため、作業者は天板に立って手摺桟の分割体同士を連結する作業を行わなければならず、作業位置に制限が課されてしまう。
【0005】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、天板の長辺の上方に配置された長手バーを使用状態と収容状態とに変えるときの手間を減らすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業台は、一対の長辺及び一対の短辺を有する天板と、前記天板の前記短辺側に配設された一対の脚体と、前記天板の前記長辺の上方で、前記長辺に平行に配置された一対の長手バーと、前記長手バーを支持する支柱とを備え、前記支柱は、上下2本の柱部材を連結金具を介して連結することにより屈曲可能に構成され、前記支柱が挿通するようにスライダが設けられ、前記スライダ内に前記連結金具が位置する状態で、前記支柱の屈曲を規制し、前記スライダを上昇させて前記連結金具の位置からずらした状態で、前記支柱の屈曲を許容するように構成され、前記長手バーが、一定の長さのままで、前記天板の前記長辺の上方に位置する使用状態と、前記天板の前記長辺に近づく収容状態とに可動に構成され、前記支柱を立ち上げるように動かすと、前記スライダが自重で下降して、前記支柱の屈曲を規制する位置まで移動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、天板の長辺の上方に配置された長手バーを使用状態と収容状態とに変えるときの手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る可搬式作業台の使用状態を示す正面図である。
【
図2】実施形態に係る可搬式作業台の使用状態を示す右側面図である。
【
図3】実施形態に係る可搬式作業台の使用状態を示す左側面図である。
【
図4】実施形態に係る可搬式作業台の使用状態を示す平面図である。
【
図5】実施形態に係る可搬式作業台の収容状態を示す正面図である。
【
図6】実施形態に係る可搬式作業台の支柱の支持構造を説明するための図である。
【
図7】実施形態に係る可搬式作業台の支柱の支持構造を説明するための図である。
【
図8】実施形態に係る可搬式作業台の支柱の屈曲構造を説明するための図である。
【
図9】実施形態に係る可搬式作業台の支柱の屈曲構造を説明するための図である。
【
図10】実施形態に係る可搬式作業台の支柱の屈曲構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は実施形態に係る可搬式作業台1の使用状態を示す正面図、
図2は右側面図、
図3は左側面図、
図4は平面図である。また、
図5は実施形態に係る可搬式作業台1の収容状態を示す正面図である。なお、本願における上下、左右等方向は、
図1に示す正面図を基準にする方向をいうものとする。
可搬式作業台1において、脚体3、4間に天板2が架け渡される。天板2は、一対の長辺(いわゆる桁側の辺)2a及び一対の短辺(いわゆる妻側の辺)2bを有する矩形状に構成され、短辺2b側に脚体3、4が配設される。脚体3、4は天板2に対して回動自在に取り付けられ、天板2の下面側に折り畳み収容可能になっている(
図5を参照)。脚体3、4の下部は伸縮可能になっている。天板2の下面と脚体3、4との間には屈曲可能なステイ5a、5bが介装される。
【0010】
本実施形態に係る可搬式作業台1では、脚体3は、天板2を支えるとともに、梯子として機能し、作業者が天板2に昇降するのに使用される。一方、脚体4は、天板2を支えるが、梯子として機能せず、脚体4側からの昇降は禁止されている。この差異から、脚体3は天板2に比較的緩やかな角度で取り付けられるのに対して、脚体4は天板2に比較的急峻な角度(直角に近い角度)で取り付けられる。
このようにした天板2及び脚体3、4は、例えばアルミニウム合金製とされ、必要な強度を確保しつつ軽量化が図られている。
【0011】
次に、天板2の周縁部の上方に一対の長手バー6及び一対の短手バー7を配置し、天板2上の作業空間を囲む構成を説明する。
天板2の四隅付近には、天板2に対して垂直に立って、長手バー6を支持する支柱8が立設される。支柱8は、例えばアルミニウム合金製の中空管体により構成され、詳細は後述するが、上下2本に分割された柱部材8a、8bにより構成され、屈曲可能に構成される。
支柱8の下端部は、詳細は後述するが、天板2の長辺2aの側面に設けられた支持金具9により回動可能に支持される。
また、天板2の一対の長辺2aのうちの同じ側に配置された2本の支柱8の上端部間に、長手バー6が架設される。支柱8の上端部は、長手バー6の外側の側面に軸10を介して回動可能に連結する。なお、ここでいう外側とは、一対の長手バー6及び一対の短手バー7で囲む領域に対して外側であるという意味である。
【0012】
長手バー6は、樹脂製の断面矩形の1本の中空管体により構成され、視認しやすいように例えば黄色やオレンジ色に着色されている。長手バー6は、長辺2aと同等の長さを有する。なお、長辺2aが1000mmを超える長さに設定される場合、数十mm程度の差であれば同等の長さであるものとする。
【0013】
短手バー7は、長手バー6と同様、樹脂製の断面矩形の1本の中空管体により構成され、視認しやすいように例えば黄色やオレンジ色に着色されている。梯子状の脚体3側で、短手バー7は一対の長手バー6の右端部間に架設され、
図4に仮想線で示すように、一端が軸支され、短手バー7が水平方向に回動することにより開閉可能となる。作業者は脚体3側の短手バー7を開いて、天板2に対して昇降することができる。一方、脚体4側で、短手バー7は一対の長手バー6の左端部間に架設、固定される。
【0014】
図6、
図7は、支柱8の支持構造(
図1に示す部位Aの構成)を説明するための図である。なお、
図1では代表的に1本の支柱8における部位Aを指すが、他の支柱8の支持構造も同様である。
支柱8の下端部は、天板2の長辺2aの側面に設けられた支持金具9により回動可能に支持される。
支持金具9は、相互に対向する一対の支持面9bと、これら支持面9bを連結する連結面9aとを有する。連結面9aの反対側の開口部が、同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向くように配置される。この状態で、一対の支持面9bで支柱8の下端部(下方の柱部材8bの下端部)が挟み込まれ、支持面9b間に架設された軸11により支柱8が回動可能に軸支される。
【0015】
ここで、支柱8の下端部には、支柱8の延伸方向に延びる長孔12が形成され、軸11が長孔12を挿通する。これにより、支柱8は、長孔12の範囲で、軸11に対して自身の延伸方向に移動可能である。
【0016】
また、支持金具9の支持面9bの上辺は円弧状のガイド辺9cとなっており、切り欠き13、14が形成される。また、支柱8の支持面9b側の面であって長孔12よりも上方にピン15が突設され、切り欠き13、14に係止可能である。ピン15は、支柱8の支持面9b側の両側面を貫通するように配設される。切り欠き13は、支柱8を垂直に立てる使用状態に対応し、切り欠き14は、支柱8を寝かせる収容状態に対応する。
【0017】
中空管体により構成される支柱8の内部において、軸11とピン15との間にコイルばね16が張設される。
図6、
図7に示すように、支柱8を垂直に立てる使用状態では、コイルばね16の張力により、ピン15が切り欠き13に係止し、かつ、長孔12の上端が軸11に当接する状態となる。この状態から支柱8を引き上げると、支柱8が長孔12を介してコイルばね16の張力に抗して上方に移動し、ピン15が切り欠き13から外れる。そして、支柱8を寝かせるように動かすと、切り欠き13から外れたピン15がガイド辺9cに沿って移動し、
図7に仮想線で示すように、ピン15が切り欠き14に係止して、支柱8を寝かせる収容状態にすることができる。なお、支柱8を寝かせる収容状態にするとき、支柱8を屈曲させるが、支柱8の屈曲構造については後述する。また、支持金具9の連結面9aには、支柱8の下端が干渉しないように開口部9dが形成されている。
【0018】
図8~
図10は、支柱8の屈曲構造(
図1に示す部位Bの構成)を説明するための図である。なお、
図1では代表的に1本の支柱8における部位Bを指すが、他の支柱8の屈曲構造も同様である。
支柱8は、上下2本に分割された柱部材8a、8bにより構成され、これら柱部材8a、8bが連結金具17を介して連結することにより屈曲可能に構成される。
連結金具17は、相互に対向する一対の支持面17bと、これら支持面9bを連結する回動規制面17aとを有する。回動規制面17aが、同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向くように配置される。この状態で、一対の支持面17bで柱部材8a、8bが挟み込まれ、柱部材8a、8bがそれぞれ回動可能に軸支される(軸部18a、18b)。
【0019】
また、支柱8が挿通するように角筒体のスライダ19が設けられる。
下方の柱部材8bにはストッパ20が突設され、
図9に示すように、スライダ19の下端がストッパ20に当接した状態で、スライダ19内に連結金具17が位置する。この状態では、柱部材8a、8bが軸部18a、18bを中心に回動することが規制される。これにより、支柱8はまっすぐな状態に保持される。
上方の柱部材8aにはストッパ21が突設され、
図8、
図10に示すように、スライダ19の上端がストッパ21に当接するまでスライダ19を上昇させると、スライダ19が連結金具17の位置からずれる。この状態では、柱部材8a、8bが軸部18a、18bを中心に回動することができる。ただし、柱部材8a、8bの回動規制面17a方向への回動は、回動規制面17aにより許容されない。これにより、
図5、
図10に示すように、支柱8は、連結金具17が同じ長辺2aに配置された支柱8の方向に向かって移動するようにして、くの字状に屈曲する。換言すれば、一対の長辺2aのうちの同じ側に配置された2本の支柱8が、相互に近づくように、それぞれくの字状に屈曲する。
【0020】
以上のようにした可搬式作業台1では、
図5に示すように、収容状態において、脚体3、4が天板2の下面側に折り畳み収容される。
また、収容状態において、支柱8が屈曲して、下方の柱部材8bが天板2の長辺2aの側面に沿うように位置し、上方の柱部材8bが長手バー6の側面に沿うように位置する。これにより、長手バー6及び短手バー7は、それぞれ長辺2a及び短辺2bに沿って天板2の上面に載った状態になる。
【0021】
図5に示す収容状態から使用状態にするときは、脚体3、4を回動させて開脚し、ステイ5a、5bで脚体3、4の開脚状態を保つようにする。
また、柱部材8a、8bをまっすぐにするために支柱8を立ち上げるように動かすと、ピン15が切り欠き14から外れてガイド辺9cに沿って移動し、
図6、
図7に示すように、ピン15が切り欠き13に係止して、支柱8を垂直に立てる使用状態にすることができる。そして、柱部材8a、8bがまっすぐになると、スライダ19が自重で下降し、スライダ19の下端がストッパ20に当接して、支柱8はまっすぐな状態に保持される。
このようにした可搬式作業台1の使用状態では、天板2の周縁部の上方で、長辺2aに平行に一対の長手バー6が配置され、短辺2bに平行に一対の短手バー7が配置されて、天板上2の作業空間を囲んだ状態となる。これにより、天板2に立つ作業者は、上半身がいずれかのバー6、7に近づいたときには、足元を確認するまでもなく、天板2の周縁部に近い位置に立っていることを感知することができる。
【0022】
以上述べた可搬式作業台1では、長手バー6が、一定の長さのままで、天板2の長辺2aの上方に位置する使用状態と、天板2の長辺2aに近づく収容状態とに可動に構成されている。これにより、特許文献1の可搬式作業台で必要であった手摺桟の分割体同士を連結する作業は不要であり、長手バー6を使用状態と収容状態とに変えるときの手間を減らすことができる。
さらには、一対の長手バー6及び一対の短手バー7が、天板2上の作業空間を囲んだ形態のままで、天板2の周縁部の上方に位置する使用状態と、天板2の周縁部に近づく収容状態とに可動に構成されている。これにより、天板上2の作業空間を囲んだ状態にする作業の手数を大幅に減らすことができる。
【0023】
また、可搬式作業台1を使用状態にするときは、支柱8を立ち上げるように動かすが、この作業は支柱8に手が届く範囲で行えばよい。例えば脚体3、4を開脚状態にした後でも、地上から支柱8に手が届くので、作業者は地上にいる状態でも、天板2に立った状態でも、支柱8を立ち上げるように動かすことができる。
【0024】
なお、使用状態では、支柱8をしっかりと保持し、例えば天板2に立つ作業者がバー6、7や支柱8に触れたときにもピン15が切り欠き13から容易に外れないようにするのが好ましい。一方で、収容状態から使用状態に変えるときには、軽い力で支柱8を立ち上げるように動かせられるようにするのが好ましい。そこで、切り欠き13を比較的深い形状にする一方で、切り欠き14を比較的浅く、ガイド辺9cに滑らかに繋がる形状にする。例えば収容状態にある長手バー6を引き上げれば、ピン15が切り欠き14から外れ、支柱8を立ち上げるように動かせられるように切り欠き14の形状を設定すれば、支柱8を直接把持して動かす以外にも、支柱8を立ち上げるように動かすことができる。
【0025】
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施形態では、長手バー6及び短手バー7を中空管体により構成するが、これに限定されるものではない。例えば角柱材や金属棒等により構成してもよい。
また、上記実施形態では、支柱8の下端部が天板2の長辺2aの側面で回動可能に支持され、上端部が長手バー6の外側の側面に回動可能に連結する構成とした。これにより、
図5に示すように、収容状態において、長手バー6及び短手バー7を天板2の上面に載せることができ、収容状態での高さを低く抑えることができる。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば支柱8の下端部が天板2の長辺2aの上面に設けられた支持金具により回動可能に支持され、上端部が長手バー6の下面に回動可能に連結する構成としてもよい。
【0026】
また、上記実施形態では、一対の脚体3、4のうち一方だけを梯子として機能させる構成とが、両方を梯子として機能させるようにしてもよい。この場合、両方の短手バー7を開閉可能として、脚体3、4のどちらからでも作業者が天板2に対して昇降できるようにすればよい。
また、上記実施形態では、短手バー7の一端を軸支して開閉可能とする構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば短手バー7を分割し、分割体それぞれの基端を軸支して、分割体が水平方向や垂直方向に回動することにより開閉可能となる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1:可搬式作業台、2:天板、2a:長辺、2b:短辺、3、4:脚体、6:長手バー、7:短手バー、8:支柱、9:支持金具、13、14:切り欠き、15:ピン、17:連結金具、19:スライダ