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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】金属製の踏み台
(51)【国際特許分類】
   E06C 1/39 20060101AFI20221019BHJP
【FI】
E06C1/39 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018162412
(22)【出願日】2018-08-31
(65)【公開番号】P2020033793
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-03-26
(73)【特許権者】
【識別番号】518266392
【氏名又は名称】有限会社ショウワエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】110002424
【氏名又は名称】ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】江渡 竜一
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0248290(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1907559(KR,B1)
【文献】特開2012-127145(JP,A)
【文献】実開昭58-156945(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06C 1/39
E04G 5/08
E04G 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に延設される天板と、
前記天板の上下方向に貫通して形成される第1孔部と、
前記第1孔部の周辺の前記天板に配置されて上方に突設される第1突起部と、第2突起部と、第3突起部と、および第4突起部と、
を備え、
前記第1突起部から前記第4突起部は、それぞれ、平面視において互いに平行な一対のエッジ部を有し、
前記第2突起部は、平面視において前記第2突起部の前記エッジ部が前記第1突起部の前記エッジ部と異なる方向に延びて配置され、
前記第3突起部は、平面視において前記第1孔部に対して前記第1突起部と点対称に配置され、
前記第4突起部は、平面視において前記第1孔部に対して前記第2突起部と点対称に配置され、
前記第1突起部から前記第4突起部は、それぞれ、前記エッジ部と前記天板との間に形成されて前記天板の表面と裏面とを連通させる切込み部を、それぞれ有する、
金属製の踏み台。
【請求項2】
前記天板に配置される仮想線である第1縦線と、第2縦線と、第1横線と、第2横線と、第1対角線と、および第2対角線と、
前記天板に配置される仮想点である第1交点と、第2交点と、第3交点と、第4交点と、および中心点と、
を備え、
前記第2縦線は、平面視において前記第1縦線と所定の間隔で平行に配置され、
前記第1横線は、平面視において前記第1縦線および前記第2縦線と直交して配置され、
前記第2横線は、平面視において前記第1横線と前記所定の間隔で平行に配置され、
前記第1交点は、前記第1縦線と前記第1横線との交点であり、
前記第2交点は、前記第2縦線と前記第1横線との交点であり、
前記第3交点は、前記第2縦線と前記第2横線との交点であり、
前記第4交点は、前記第1縦線と前記第2横線との交点であり、
前記第1対角線は、前記第1交点と前記第3交点とを通る直線であり、
前記第2対角線は、前記第2交点と前記第4交点とを通る直線であり、
前記中心点は、前記第1対角線と前記第2対角線との交点であり、
前記第1孔部は、前記中心点上に配置され、
前記第1突起部は、前記第1交点上に配置されるとともに、前記第1突起部の前記エッジ部は、前記第1横線に沿って延びて配置され、
前記第2突起部は、前記第2交点上に配置されるとともに、前記第2突起部の前記エッジ部は、前記第2縦線に沿って延びて配置され、
前記第3突起部は、前記第3交点上に配置されるとともに、前記第3突起部の前記エッジ部は、前記第2横線に沿って延びて配置され、
前記第4突起部は、前記第4交点上に配置されるとともに、前記第4突起部の前記エッジ部は、前記第1縦線に沿って延びて配置される、請求項1に記載の金属製の踏み台。
【請求項3】
前記第1縦線と前記第2縦線とは、前記所定の間隔で隣り合って交互に前記天板の全域に配置され、
前記第1横線と前記第2横線とは、前記所定の間隔で隣り合って交互に前記天板の全域
に配置される、請求項2に記載の金属製の踏み台。
【請求項4】
前記第1孔部は、前記第1孔部の周辺の前記天板から前記第1孔部の周縁へ向かって下方に傾斜する傾斜部を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の金属製の踏み台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場などで用いられる金属製の踏み台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場などの作業場において利用される踏み台および、表面に凹凸を備えた金属製の床材が知られている。例えば、特許文献1には、工場などに配置される作業用の踏み台が開示されている。また、特許文献2には、千鳥状に交互に配置された方形の突起部と板平面を上下に貫通する貫通孔とを備えた床板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-38384号公報
【文献】実開平05-045135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
工作機械が設置されている工場においては、工作機械から飛散した潤滑油や排油などの油分が床面に設置された踏み台の天板に付着することがある。油分が天板に付着すると、天板に乗った履物が滑りやすくなり、踏み台の安全性が低下する。
【0005】
特許文献1の踏み台では、踏み台の天板に油分を排出するスリットが設けられている。また、特許文献2の踏み台では、天板に方形の突起部と、貫通孔と、が設けられている。方形の突起部は、天板を補強するために設けられている。また、貫通孔には、床板を固定するための柱が挿入される。
【0006】
特許文献1および特許文献2に開示された踏み台の構造は、滑り止めとしての機能は考慮されておらず、また、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着した場合、油分を貫通孔から下方に排出することもできない。
【0007】
本発明の課題は、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る金属製の踏み台は、水平方向に延設される天板と、天板の上下方向に貫通して形成される第1孔部と、第1孔部の周辺の天板に配置されて上方に突設される第1突起部と、第2突起部と、第3突起部と、および第4突起部と、を備える。第1突起部から第4突起部は、それぞれ、平面視において互いに平行な一対のエッジ部を有する。第2突起部は、平面視において第2突起部のエッジ部が第1突起部のエッジ部と異なる方向に延びて配置される。第3突起部は、平面視において第1孔部に対して第1突起部と点対称に配置される。第4突起部は、平面視において第1孔部に対して第2突起部と点対称に配置される。
【0009】
この構成によれば、踏み台の天板において、エッジ部が異なる方向に延びる第1突起部から第4突起部が配置される。これにより、作業者が踏み台の天板に乗った際に、エッジ部が互いに異なる方向に延びる第1突起部から第4突起部のうち、少なくとも二つによって、作業者の履物の裏に対して反力を加えることができる。このため、作業者が踏み台に対してどの方向から足を乗せても、足が滑ることを防止できる。
【0010】
また、この構成によれば、第1孔部の周辺の天板に第1突起部から第4突起部が配置される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、第1突起部から第4突起部のそれぞれの間を潤滑油や排油などの油分が流通できる。このため、作業者が踏み台に対してどの方向から足を乗せても、第1突起部から第4突起部のそれぞれの間を流通した潤滑油や排油などの油分を、第1孔部を通じて踏み台の下方に速やかに排出することができる。
【0011】
この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【0012】
第1突起部から第4突起部は、それぞれ、エッジ部と天板との間に形成されて天板の表面と裏面とを連通させる切込み部と、をそれぞれ有する。
【0013】
この構成によれば、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、潤滑油や排油などの油分が、第1突起部から第4突起部のそれぞれのエッジ部と踏み台の天板との間に形成された切込み部を通じて、踏み台の下方に排出される。これにより、作業者が潤滑油や排油などの油分を巻き込みつつ踏み台の天板に足を乗せたとしても、エッジ部によって作業者の履物の裏に反力を加えるとともに、潤滑油や排油などの油分を、切込み部を通じて踏み台の下方に速やかに排出することができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者の履物が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【0014】
金属製の踏み台は、さらに、天板に配置される仮想線である第1縦線と、第2縦線と、第1横線と、第2横線と、第1対角線と、第2対角線と、天板に配置される仮想点である第1交点と、第2交点と、第3交点と、第4交点と、中心点と、を備える。第2縦線は、平面視において第1縦線と所定の間隔で平行に配置される。第1横線は、平面視において第1縦線および第2縦線と直交して配置される。第2横線は、平面視において第1横線と所定の間隔で平行に配置される。第1交点は、第1縦線と第1横線との交点である。第2交点は、第2縦線と第1横線との交点である。第3交点は、第2縦線と第2横線との交点である。第4交点は第1縦線と第2横線との交点である。第1対角線は、第1交点と第3交点とを通る直線である。第2対角線は、第2交点と第4交点とを通る直線である。中心点は、第1対角線と第2対角線との交点である。第1孔部は、中心点上に配置される。第1突起部は、第1交点上に配置されるとともに、第1突起部のエッジ部は第1横線に沿って延びて配置される。第2突起部は、第2交点上に配置されるとともに、第2突起部のエッジ部は第2縦線に沿って延びて配置される。第3突起部は、第3交点上に配置されるとともに、第3突起部のエッジ部は第2縦線に沿って延びて配置される。第4突起部は、第4交点上に配置されるとともに、第4突起部のエッジ部は第2横線に沿って延びて配置される。
【0015】
この構成によれば、第1突起部から第4突起部が有する第1縦線および第2縦線に沿ったエッジ部と第1横線および第2横線に沿ったエッジ部とが、踏み台の天板に互い違いに配置される。これにより、作業者が踏み台の天板に乗った際に、作業者が踏み台の天板のどの位置に乗ったかに関わらず、第1突起部から第4突起部のエッジ部によって作業者の履物の裏に対して反力を加えることができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【0016】
第1縦線と第2縦線とは、所定の間隔で隣り合って交互に天板の全域に配置される。第1横線と第2横線とは、所定の間隔で隣り合って交互に天板の全域に配置される。
【0017】
この構成によれば、第1縦線と第2縦線と第1横線と第2横線とが、天板の全域に等間隔に配置される。これにより、第1縦線と第2縦線と第1横線と第2横線の位置を基準に配置される、第1突起部から第4突起部は、踏み台の天板の全域に等間隔に配置される。このため、作業者が踏み台の天板に乗った際に、作業者が踏み台の天板のどの位置に乗ったかに関わらず、第1突起部から第4突起部の少なくとも一つによって作業者の履物の裏に対して等しく反力を加えることができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【0018】
第1孔部は、第1孔部の周辺の天板から第1孔部の周縁へ向かって下方に傾斜する傾斜部を有する。
【0019】
この構成によれば、第1孔部は傾斜部を有して形成される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、傾斜部を通じて潤滑油や排油などの油分を速やかに第1孔部に誘導できる。このため、付着した潤滑油や排油などの油分を、第1孔部を通じて踏み台の下方に速やかに排出することができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【0020】
金属製の踏み台は、さらに、天板の上下方向に貫通して形成される第2孔部と、天板に配置される仮想線である第3縦線と、第4縦線と、第5縦線と、第3横線と、第4横線と、第5横線と、天板に配置される仮想点である第5交点と、第6交点と、第7交点と、第8交点と、第9交点と、第10交点と、第11交点と、第12交点と、を備える。第3縦線は、平面視において中心点を通り第1縦線および第2縦線と平行に配置される。第4縦線は、平面視において第3縦線から所定の間隔で平行に配置される。第5縦線は、平面視において第3縦線から所定の間隔で第3縦線を挟んで第4縦線と反対側に平行に配置される。第3横線は、平面視において中心点を通り第1横線および第2横線と平行に配置される。第4横線は、平面視において第3横線から所定の間隔で平行に配置される。第5横線は、平面視において第3横線から所定の間隔で第3横線を挟んで第4横線と反対側に平行に配置される。第5交点は、第4縦線と第4横線との交点である。第6交点は、第3縦線と第4横線との交点である。第7交点は、第5縦線と第4横線との交点である。第8交点は、第5縦線と第3横線との交点である。第9交点は、第5縦線と第5横線との交点である。第10交点は、第3縦線と第5横線との交点である。第11交点は、第4縦線と第5横線との交点である。第12交点は、第4縦線と第3横線との交点である。第2孔部は、第5交点から第12交点上にそれぞれ配置される。
【0021】
この構成によれば、金属製の踏み台の天板に、さらに、複数の第2孔部が配置される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、潤滑油や排油などの油分が、第2孔部を通じて、踏み台の下方に速やかに排出される。
【0022】
また、第2孔部は、金属製の踏み台の天板の全域に亘って均等に配置される。これにより、作業者が潤滑油や排油などの油分を巻き込みつつ踏み台の天板に足を乗せたとしても、いずれかの第1孔部および第2孔部から、潤滑油や排油などの油分が、踏み台の下方に速やかに排出される。
【0023】
この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台の天板に付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用できる金属製の踏み台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る金属製の踏み台の構造を示す斜視図。
図2】本発明の第1実施形態に係る金属製の踏み台の天板の構造を示す平面図。
図3】本発明の第1実施形態に係る金属製の踏み台の図2のA1部分の拡大図。
図4】本発明に係る金属製の踏み台の第1孔部の断面を示す断面図。
図5】本発明に係る金属製の踏み台の第1突起部から第4突起部の断面を示す断面図。
図6】本発明の第2実施形態に係る金属製の踏み台の天板の構造を示す平面図。
図7】本発明の第2実施形態に係る金属製の踏み台の図6のA2部分の拡大図。
図8】本発明に係る金属製の踏み台の第2孔部の断面を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(1)全体の構成
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態による金属製の踏み台2について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1図2および図3に示すように、金属製の踏み台2は、天板4と、第1孔部6と、第1突起部8と、第2突起部10と、第3突起部12と、および第4突起部14と、を備える。本実施形態では、踏み台2は、工作機械が設置されている工場内において、工作機械の整備および点検を行う際に作業員の足場となる金属製の足台である。踏み台2は、天板4と脚部16とが一体となった厚さ2~3mm程度の金属製の板材にプレス加工を施すことにより、成型される。
【0027】
図1に示すように、天板4は、水平方向Nに延設される。本実施形態では、天板4は、一辺が300mm~400mm程度の正方形である。脚部16は、天板4の各辺から重力方向下向きGに延設される。本実施形態では、脚部16は、天板4が踏み台2が設置される床面から200mm程度の高さに配置されるように形成される。なお、天板4および脚部16の大きさは、要求される踏み台2の大きさによって適宜変更されてもよい。また、複数の踏み台2を床面に並べて配置して使用してもよい。
【0028】
図4は、図3におけるA-A断面を示した断面図である。図4に示すように、第1孔部6は、天板4の上下方向に貫通して形成される。本実施形態では、第1孔部6は、一辺が10mm程度の正方形である。第1孔部6は、天板4にプレス加工による穴あけを施すことによって形成される。
【0029】
第1孔部6は、傾斜部18を有する。傾斜部18は、第1孔部6の周辺の天板4から第1孔部6の周縁61へ向かって下方に傾斜する。傾斜部18は、第1孔部6の周辺の天板4から第1孔部6の周縁61にかけて、なだらかに傾斜して形成される面である。本実施形態では、第1孔部6の周縁61は、天板4の表面42を基準として、下方に3~5mm程度変位する。図2および図3に示すように、傾斜部18は、平面視において第1孔部6の2倍程度の直径をもつ略円形として形成される。傾斜部18は、プレス加工による穴あけを施した後、再度プレス加工を施して天板4の傾斜部18に対応する箇所を下方に押し込むことによって形成される。
【0030】
図5は、図3におけるB-B断面を示した断面図である。図5では、一例として第1突起部8の断面図を示したが、第1突起部8から第4突起部14は、いずれも同一の形状に形成される。図5に示すように、第1突起部8から第4突起部14は、第1孔部6の周辺の天板4に配置されて上方に突設される。本実施形態では、第1突起部8から第4突起部14は、互いに同じ形状のハット型の断面20を有して形成される。第1突起部8から第4突起部14の頂面22は、天板4の表面42を基準として上方に5mm程度変位して配置される。また、図3に示すように、第1突起部8から第4突起部14の頂面22は、平面視において、1対の短辺と1対の長辺とからなる長方形に形成される。
【0031】
図3および図5に示すように、第1突起部8から第4突起部14は、それぞれ、一対のエッジ部24と、切込み部26と、を有する。図3に示すように、エッジ部24は、平面視において互いに平行に配置される。エッジ部24は、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれの頂面22の一対の長辺である。本実施形態では、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれの頂面22は、一対の長辺であるエッジ部24が10~15mm程度、一対の短辺が3~6mm程度の長さに形成される。このため、作業者が履物を着用した状態で、踏み台2の天板4に足を乗せた場合、履物の裏面の凹凸と第1突起部8から第4突起部14の少なくとも1つとが、確実に噛み合うことができる。これにより、第1突起部8から第4突起部14のエッジ部24のうち少なくとも一対のエッジ部24によって、作業者の履物の裏に確実に反力を加えることができ、滑りを防止することができる。
【0032】
図5に示すように、切込み部26は、エッジ部24と天板4との間に形成されて天板4の表面42と裏面44とを連通させる。本実施形態では、切込み部26は、第1突起部8から第4突起部14のエッジ部24に沿って配置される。切込み部26の下端は、天板4の表面42と同じ高さに配置される。このため、天板4の表面42に付着した潤滑油や排油などの油分が、速やかに第1孔部6または切込み部26を通じて、天板4の裏面44に誘導される。これにより、天板4の表面42に付着した潤滑油や排油などの油分が、表面42に滞留することを防ぐことができる。本実施形態では、天板4の裏面44から表面42へ向かって、プレス加工を施すと同時に、天板4の第1突起部8から第4突起部14のエッジ部24に対応する箇所を切断する。これにより、第1突起部8から第4突起部14の頂面22を、天板4を基準として上方に5mm程度変位させる。また、このとき、切断した箇所が、エッジ部24と天板4との間に形成された切込み部26となる。
【0033】
以下では図3を用いて、第1孔部6および第1突起部8から第4突起部14の配置について説明する。
【0034】
図3に示すように、金属製の踏み台2は、第1縦線V1と、第2縦線V2と、第1横線H1と、第2横線H2と、第1対角線C1と、第2対角線C2と、第1交点P1と、第2交点P2と、第3交点P3と、第4交点P4と、中心点P0と、を備える。第1縦線V1と、第2縦線V2と、第1横線H1と、第2横線H2と、第1対角線C1と、第2対角線C2は、天板4に配置される仮想線である。第1交点P1と、第2交点P2と、第3交点P3と、第4交点P4と、中心点P0は、天板4に配置される仮想点である。本実施形態では、これらの仮想線および仮想点を基準として、第1孔部6および第1突起部8から第4突起部14が天板4に配置される位置を決定する。
【0035】
第2縦線V2は、平面視において第1縦線V1と所定の間隔で平行に配置される。第1横線H1は、平面視において第1縦線V1および第2縦線V2と直交して配置される。第2横線H2は、平面視において第1横線H1と所定の間隔で平行に配置される。
【0036】
第1縦線V1と第2縦線V2とは、所定の間隔で隣り合って交互に天板4の全域に配置される。また、第1横線H1と第2横線H2とは、所定の間隔で隣り合って交互に天板4の全域に配置される。第1交点P1は、第1縦線V1と第1横線H1との交点である。第2交点P2は、第2縦線V2と第1横線H1との交点である。第3交点P3は、第2縦線V2と第2横線H2との交点である。第4交点P4は第1縦線V1と第2横線H2との交点である。さらに、第1対角線C1は、第1交点P1と第3交点P3とを通る直線である。第2対角線C2は、第2交点P2と第4交点P4とを通る直線である。中心点P0は、第1対角線C1と第2対角線C2との交点である。本実施形態では、第1縦線V1と第2縦線V2は、天板4に第1孔部6の一辺の長さの4~4.5倍程度の間隔で配置される。また、第1横線H1と第2横線H2も、同様に、天板4に第1孔部6の一辺の長さの4~4.5倍程度の間隔で配置される。すなわち、第1縦線V1と第2縦線V2と第1横線H1と第2横線H2は、天板4の全域に亘って一辺が第1孔部6の一辺の長さの4~4.5倍程度の長さの格子状に配置される。第1交点P1と第2交点P2と第3交点P3と第4交点P4は、一辺が第1孔部6の一辺の長さの4~4.5倍程度の長さの正方形の頂点となる。
【0037】
第1孔部6は、中心点P0上に配置される。より詳しくは、第1孔部6は、第1孔部6の中心O1が、中心点P0とが重なる位置に配置される。
【0038】
第1突起部8は、第1交点P1上に配置されるとともに、第1突起部8のエッジ部240は第1横線H1に沿って延びて配置される。より詳しくは、第1突起部8は、第1突起部8の中心O2が、第1交点P1と重なる位置に配置される
第2突起部10は、平面視において第2突起部10のエッジ部242が第1突起部8のエッジ部240と異なる方向に延びて配置される。第2突起部10は、第2交点P2上に配置されるとともに、第2突起部10のエッジ部242は第2縦線V2に沿って延びて配置される。より詳しくは、第2突起部10は、第2突起部10の中心O3が、第2交点P2と重なる位置に配置される。
【0039】
第3突起部12は、平面視において第1孔部6に対して第1突起部8と点対称に配置される。第3突起部12は、第3交点P3上に配置されるとともに、第3突起部12のエッジ部244は第2横線H2に沿って延びて配置される。より詳しくは、第3突起部12は、第3突起部12の中心O4が、第3交点P3と重なる位置に配置される。
【0040】
第4突起部14は、平面視において第1孔部6に対して第2突起部10と点対称に配置される。第4突起部14は、第4交点P4上に配置されるとともに、第4突起部14のエッジ部246は第1縦線V1に沿って延びて配置される。より詳しくは、第4突起部14は、第4突起部14の中心O5が、第4交点P4と重なる位置に配置される。
【0041】
本実施形態では、第1孔部6は、平面視において、第1突起部8から第4突起部14に囲われた中心に配置される。言い換えれば、第1孔部6は、踏み台2の天板4のいずれの位置においても、第1突起部8から第4突起部14に囲われた位置に配置される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台2の天板4に付着しても、作業者が踏み台2に対してどの方向から足を乗せても、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれの間を流通した潤滑油や排油などの油分を、それらの中心に配置された第1孔部6を通じて踏み台2の下方に速やかに排出することができる。さらに、第1孔部6および第1突起部8から第4突起部14を形成する際に、それぞれのプレス加工用の型が互いに干渉することなく配置することができる。これにより、一度のプレス加工で複数の第1孔部6および第1突起部8から第4突起部14を簡易かつ高精度に形成することができる。
【0042】
また、本実施形態では、第1突起部8および第3突起部12は、第2突起部10および第4突起部14と、平面視において、互いに90度回転して配置される。このため、踏み台2の天板4には、互いに90度回転した第1突起部8から第4突起部14が交互かつ等間隔に配置される。これにより、作業者が踏み台2の天板4に乗った際に、作業者が踏み台2の天板4のどの位置にまたはどの方向から乗ったかに関わらず、第1突起部8から第4突起部14のうち少なくとも一つによって作業者の足裏に対して確実かつ等しく反力を加えることができる。
【0043】
さらに、本実施形態では、踏み台2の天板4に配置される第1縦線V1、第2縦線V2、第1横線H1、および第2横線H2のうち天板4の端部である各辺に最も近い位置に配置される仮想線は、天板4の各辺から、少なくとも10~15mm程度の距離を置いて配置される。すなわち、踏み台2の天板4に形成される第1突起部8から第4突起部14のうち天板4の端部である各辺に最も近い位置に配置されるものは、天板4の各辺から、少なくとも10~15mm程度の距離を置いて配置される。このため、プレス加工によって第1突起部8から第4突起部14を形成する際に、第1突起部8から第4突起部14に対応するプレス加工用の型と天板4の各辺とが互いに干渉して、天板4に想定外の凹凸が形成されるのを防ぐことができる。これにより、第1突起部8から第4突起部14が、天板4の各辺と干渉することなく、簡易かつ高精度に形成することができる。
【0044】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態による金属製の踏み台202について、図面を参照しながら説明する。なお、以降の説明では、第1実施形態と同じ構成には、第1実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0045】
図1図6および図7に示すように、金属製の踏み台202は、第1孔部6と、第1突起部8から第4突起部14と、さらに、第2孔部206と、を備える。
【0046】
図8は、図7におけるC-C断面を示した断面図である。図8に示すように、第2孔部206は、天板204の上下方向に貫通して形成される。本実施形態では、第2孔部206は、第1孔部6と同様に一辺が10mm程度の正方形である。第2孔部206は、第1孔部6と同様に天板204にプレス加工による穴あけを施すことによって形成される。すなわち、第2孔部206は、第1孔部6と同様の形状であるが、傾斜部18を有さない点で第1孔部6と異なる。
【0047】
以下では図7を用いて、第2孔部206の配置について説明する。図7は、図6における領域A2の拡大図である。
【0048】
金属製の踏み台202は、第3縦線V3と、第4縦線V4と、第5縦線V5と、第3横線H3と、第4横線H4と、第5横線H5と、第5交点P5と、第6交点P6と、第7交点P7と、第8交点P8と、第9交点P9と、第10交点P10と、第11交点P11と、第12交点P12と、を備える。第3縦線V3と、第4縦線V4と、第5縦線V5と、第3横線H3と、第4横線H4と、および第5横線H5は、天板204に配置される仮想線である。第5交点P5と、第6交点P6と、第7交点P7と、第8交点P8と、第9交点P9と、第10交点P10と、第11交点P11と、および第12交点P12は、天板204に配置される仮想点である。本実施形態では、これらの仮想線および仮想点を基準として、第2孔部206が天板204に配置される位置を決定する。
【0049】
第3縦線V3は、平面視において中心点P0を通り第1縦線V1および第2縦線V2と平行に配置される。第4縦線V4は平面視において第3縦線V3から所定の間隔で平行に配置される。第5縦線は、平面視において第3縦線V3から所定の間隔で第3縦線V3を挟んで第4縦線V4と反対側に平行に配置される。すなわち、第3縦線V3と第4縦線V4、および、第3縦線V3と第5縦線V5は、それぞれ、第1縦線V1と第2縦線V2との間と同じ所定の間隔で天板204に配置される。
【0050】
第3横線H3は、平面視において中心点P0を通り第1横線H1および第2横線H2と平行に配置される。第4横線H4は、平面視において第3横線H3から所定の間隔で平行に配置される。第5横線H5は、平面視において第3横線H3から所定の間隔で第3横線H3を挟んで第4横線H4と反対側に平行に配置される。すなわち、第3横線H3と第4横線H4、および、第3横線H3と第5横線H5は、それぞれ第1横線H1と第2横線H2との間と同じ所定の間隔で天板204に配置される。
【0051】
第5交点P5は、第4縦線V4と第4横線H4との交点である。第6交点P6は、第3縦線V3と第4横線H4との交点である。第7交点P7は、第5縦線V5と第4横線H4との交点である。第8交点P8は、第5縦線V5と第3横線H3との交点である。第9交点P9は、第5縦線V5と第5横線H5との交点である。第10交点は、第3縦線と第5横線H5との交点である。第11交点は、第4縦線V4と第5横線H5との交点である。第12交点は、第4縦線V4と第3横線H3との交点である。
【0052】
本実施形態では、第3縦線V3と第4縦線V4、および、第3縦線V3と第5縦線V5は、第1縦線V1と第2縦線V2と同様に、天板204に第1孔部6および第2孔部206の一辺の長さの4~4.5倍程度の間隔で配置される。また、第3横線H3と第4横線H4、および、第3横線H3と第5横線H5も、第1横線H1と第2横線H2と同様に、天板204に第1孔部6および第2孔部206の一辺の長さの4~4.5倍程度の間隔で配置される。すなわち、第3縦線V3から第5横線H5と、第3横線H3から第5横線H5は、天板204の全域に亘って一辺が第1孔部6および第2孔部206の一辺の長さの4~4.5倍程度の長さの格子状に配置される。
【0053】
第2孔部206は、第5交点P5から第12交点P12上にそれぞれ配置される。より詳しくは、第2孔部206は、それぞれの第2孔部206の中心O6が、第5交点P5から第12交点P12と重なる位置に配置される。
【0054】
本実施形態では、第1孔部6は、平面視において、上下左右を第2孔部206に囲われた位置に配置される。すなわち、第3縦線V3から第5縦線V5と、第3横線H3から第5横線H5と、で形成された格子上に配置された8つの第2孔部206の中心に第1孔部6が1つ配置される。これにより、天板204の端部である各辺に最も近い位置には、常に第2孔部206が配置される。これにより、第1孔部6に傾斜部18を形成する際に、傾斜部18の形状に対応するプレス加工用の型を、天板204の端部や他の第1孔部6および第2孔部206と干渉することなく配置できる。さらに、第1孔部6と他の第1孔部とが隣あって配置されないため、それぞれの傾斜部18が互いに干渉して天板204に想定外の凹凸が形成されるのを防ぐことができる。このため、一度のプレス加工で複数の第1孔部6および第2孔部206を簡易かつ高精度に形成することができる。
【0055】
さらに、本実施形態では、踏み台202の天板204に配置される第1縦線V1から第5縦線V5、および第1横線H1から第5横線H5のうち天板204の端部である各辺に最も近い位置に配置される仮想線は、天板204の各辺から、少なくとも10~15mm程度の距離を置いて配置される。すなわち、踏み台202の天板204に形成される第2孔部206のうち天板204の端部である各辺に最も近い位置に配置されるものは、天板204の各辺から、少なくとも10~15mm程度の距離を置いて配置される。このため、プレス加工によって第2孔部206を形成する際に、第2孔部206に対応するプレス加工用の型と天板204の各辺とが互いに干渉して天板204に想定外の凹凸が形成されるのを防ぐことができる。これにより、第2孔部206が、天板204の各辺と干渉することなく、簡易かつ高精度に形成することができる。
【0056】
<他の実施形態>
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0057】
(2)作用、効果
この構成によれば、踏み台2(202)の天板4(204)において、エッジ部24が異なる方向に延びる第1突起部8から第4突起部14が配置される。これにより、作業者が踏み台2(202)の天板4(204)に乗った際に、エッジ部24が互いに異なる方向に延びる第1突起部8から第4突起部14のうち、少なくとも二つによって、作業者の履物の裏に対して反力を加えることができる。このため、作業者が踏み台2(202)に対してどの方向から足を乗せても、足が滑ることを防止できる。
【0058】
また、この構成によれば、第1孔部6の周辺の天板4(204)に第1突起部8から第4突起部14が配置される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)に付着しても、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれの間を潤滑油や排油などの油分が流通できる。このため、作業者が踏み台2(202)に対してどの方向から足を乗せても、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれの間を流通した潤滑油や排油などの油分を、第1孔部6を通じて踏み台2(202)の下方に速やかに排出することができる。
【0059】
この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【0060】
また、この構成によれば、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)に付着しても、潤滑油や排油などの油分が、第1突起部8から第4突起部14のそれぞれのエッジ部24と踏み台2(202)の天板4(204)との間に形成された切込み部26を通じて、踏み台2(202)の下方に排出される。これにより、作業者が潤滑油や排油などの油分を巻き込みつつ踏み台2(202)の天板4(204)に足を乗せたとしても、エッジ部24によって作業者の履物の裏に反力を加えるとともに、潤滑油や排油などの油分を、切込み部26を通じて踏み台2(202)の下方に速やかに排出することができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【0061】
また、この構成によれば、第1突起部8から第4突起部14に含まれる第1縦線V1および第2縦線V2に沿ったエッジ部24と第1横線H1および第2横線H2に沿ったエッジ部24とが、天板4(204)に互い違いに配置される。これにより、作業者が踏み台2(202)の天板4(204)に乗った際に、作業者が踏み台2(202)の天板4(204)のどの位置に乗ったかに関わらず、第1突起部8から第4突起部14のエッジ部24によって作業者の履物の裏に対して反力を加えることができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【0062】
また、この構成によれば、第1縦線V1と第2縦線V2と第1横線H1と第2横線H2とが、天板4(204)の全域に等間隔に配置される。これにより、第1縦線V1と第2縦線V2と第1横線H1と第2横線H2の位置を基準に配置される、第1突起部8から第4突起部14は、踏み台2(202)の天板4(204)の全域に等間隔に配置される。このため、作業者が踏み台2(202)の天板4(204)に乗った際に、作業者が踏み台2(202)の天板4(204)のどの位置に乗ったかに関わらず、第1突起部8から第4突起部14の少なくとも一つによって作業者の履物の裏に対して等しく反力を加えることができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【0063】
また、この構成によれば、第1孔部6は傾斜部18を有して形成される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)に付着しても、傾斜部18を通じて潤滑油や排油などの油分を速やかに第1孔部6に誘導できる。このため、付着した潤滑油や排油などの油分を、第1孔部6を通じて踏み台2(202)の下方に速やかに排出することができる。この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【0064】
また、この構成によれば、金属製の踏み台2(202)の天板4(204)に、さらに、複数の第2孔部206が配置される。これにより、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)に付着しても、潤滑油や排油などの油分が、第2孔部206を通じて、踏み台2(202)の下方に速やかに排出される。
【0065】
また、第2孔部206は、金属製の踏み台2(202)の天板4(204)の全域に亘って均等に配置される。これにより、作業者が潤滑油や排油などの油分を巻き込みつつ踏み台2(202)の天板4(204)に足を乗せたとしても、いずれかの第1孔部6および第2孔部206から、潤滑油や排油などの油分が、踏み台2(202)の下方に速やかに排出される。
【0066】
この結果、潤滑油や排油などの油分が踏み台2(202)の天板4(204)付着しても、作業者が天板上で滑ることを防止し安全に利用することのできる金属製の踏み台を提供することができる。
【符号の説明】
【0067】
2(202)…踏み台、4(204)…天板、42…表面、44…裏面、
6…第1孔部、61…周縁、206…第2孔部、
8…第1突起部、10…第2突起部、12…第3突起部、14…第4突起部、
18…傾斜部、
24…エッジ部、240…第1突起部のエッジ部、242…第2突起部のエッジ部、
244…第3突起部のエッジ部、246…第4突起部のエッジ部、26…切込み部、
V1…第1縦線、V2…第2縦線、V3…第3縦線、V4…第4縦線、V5…第5縦線、
H1…第1横線、H2…第2横線、H3…第3横線、H4…第4横線、H5…第5横線、
C1…第1対角線、C2…第2対角線、
P1…第1交点、P2…第2交点、P3…第3交点、P4…第4交点、P5…第5交点、
P6…第6交点、P7…第7交点、P8…第8交点、P9…第9交点、
P10…第10交点、P11…第11交点、P12…第12交点、P0…中心点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8