(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】照明装置、及び、照明機器
(51)【国際特許分類】
H05B 47/20 20200101AFI20221019BHJP
H05B 45/50 20220101ALI20221019BHJP
【FI】
H05B47/20
H05B45/50
(21)【出願番号】P 2019098570
(22)【出願日】2019-05-27
【審査請求日】2021-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】390001166
【氏名又は名称】株式会社エム・システム技研
(72)【発明者】
【氏名】山下 雅人
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-146327(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0260614(US,A1)
【文献】特開2012-079412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
H05B 45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、
第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、
前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、
一端側が前記第1入力部及び前記第2入力部の少なくとも1つに電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続されたスイッチ部と、
異常を検出する検出部と、
前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する照明装置であって、
前記スイッチ部は、
一端側が前記第1電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第1スイッチ部と、
一端側が前記第2電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第2スイッチ部と、
一端側が前記第3電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第3スイッチ部と、
一端側が前記第4電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第4スイッチ部とを有する照明装置。
【請求項2】
第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、
第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、
前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、
一端側が前記第1入力部及び前記第2入力部の少なくとも1つに電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続されたスイッチ部と、
異常を検出する検出部と、
前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する照明装置であって、
前記第1電極と前記電力供給回路との間、及び、前記第2電極と前記電力供給回路との間の少なくとも一方に備えられた第1インピーダンス素子と、
前記第3電極と前記電力供給回路との間、及び、前記第4電極と前記電力供給回路との間の少なくとも一方に備えられた第2インピーダンス素子とを有する照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載
された照明装置であって、
前記スイッチ部は、
一端側が前記第1電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第1スイッチ部と、
一端側が前記第2電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第2スイッチ部と、
一端側が前記第3電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第3スイッチ部と、
一端側が前記第4電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第4スイッチ部とを有する照明装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載
された照明装置であって、
前記検出部により異常が検出された場合、前記スイッチ部は、前記一端側と前記他端側との間に電流が流れることができない状態に変化する照明装置。
【請求項5】
請求項4
に記載された照明装置であって、
前記検出部は、前記発光部に電力が供給される前に異常を検出する照明装置。
【請求項6】
第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、
第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、
前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、
一端側が前記第1電極に電気的に接続され、他端側が前記第2電極に電気的に接続されたスイッチ部と、
異常を検出する検出部と、
前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する照明装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6の何れか1項に記載された照明装置と、
前記照明装置に電力を供給する照明器具とを有する照明機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、及び、照明機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部から一対の入力端子部に入力される交流電流を直流電流に整流する整流回路部と、整流回路部から出力される直流電流の通電により発光するLED発光部とを含むLEDランプが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、好適な照明制御が可能な照明装置、及び、照明機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の観点に係る照明装置は、第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、一端側が前記第1入力部及び前記第2入力部の少なくとも1つに電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続されたスイッチ部と、異常を検出する検出部と、前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する照明装置であって、前記スイッチ部は、一端側が前記第1電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第1スイッチ部と、一端側が前記第2電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第2スイッチ部と、一端側が前記第3電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第3スイッチ部と、一端側が前記第4電極に電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続された第4スイッチ部とを有する。
本発明の第2の観点に係る照明装置は、第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、一端側が前記第1入力部及び前記第2入力部の少なくとも1つに電気的に接続され、他端側が前記電力供給回路に電気的に接続されたスイッチ部と、異常を検出する検出部と、前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する照明装置であって、前記第1電極と前記電力供給回路との間、及び、前記第2電極と前記電力供給回路との間の少なくとも一方に備えられた第1インピーダンス素子と、前記第3電極と前記電力供給回路との間、及び、前記第4電極と前記電力供給回路との間の少なくとも一方に備えられた第2インピーダンス素子とを有する。
本発明の第3の観点に係る照明装置は、第1電極と第2電極とを有する第1入力部と、第3電極と第4電極とを有する第2入力部と、前記第1入力部と前記第2入力部とを用いて外部から電力が供給され、発光部に電力を供給する電力供給回路と、一端側が前記第1電極に電気的に接続され、他端側が前記第2電極に電気的に接続されたスイッチ部と、異常を検出する検出部と、前記検出部が異常を検出したとき、前記スイッチ部の状態を変化させる制御部とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、好適な照明制御が可能な照明装置、及び、照明機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は第1実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図2】
図2は第1実施形態の照明器具を説明するための図である。
【
図3】
図3は第1実施形態の照明装置を説明するための図である。
【
図4】
図4は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための図である。
【
図5】
図5は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための別の図である。
【
図6】
図6は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための更に別の図である。
【
図7】
図7は第2実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図8】
図8は第3実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図9】
図9は第4実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図10】
図10は第5実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図11】
図11は第6実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図12】
図12は第7実施形態の照明機器を説明するための図である。
【
図13】
図13は第8実施形態の照明機器を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
【0009】
図1は第1実施形態の照明機器を説明するための図、
図2は第1実施形態の照明器具を説明するための図、
図3は第1実施形態の照明装置を説明するための図である。
【0010】
図1において、照明機器1は、外部電源80と、照明器具70と、照明装置10とを有する。外部電源80は、交流電源であっても、直流電源であってもよい。外部電源80は、ユーザによりオン/オフ操作が可能な電源スイッチ(図示せず)を有することが好ましい。
【0011】
照明器具70は、照明装置10を保持し、照明装置10に電力を供給する機器である。照明器具70は、照明装置10を保持し、電力を供給するためのソケット(図示せず)を有することが好ましい。照明器具70は、安定器(図示せず)を有していてもよいし、安定器を有していなくてもよい。
【0012】
次に、
図2を用いて、照明器具70について説明する。
【0013】
図2において、照明器具70は、配線701~704と、異常検出センサ75、76、77、78と、照明器具側制御部71と、異常判断回路72とを有する。
【0014】
配線701は照明装置10の第1電極T11に接続するための配線であり、配線702は第2電極T12に接続するための配線であり、配線703は第3電極T21に接続するための配線であり、配線704は第4電極T22に接続するための配線である。
【0015】
照明器具側制御部71は、電力生成回路711と、遮断回路712とを有する。電力生成回路711は、外部電源80から供給される電力を制御して安定した電力を生成する。
【0016】
本実施例において、電力生成回路711は、配線701上の接点(図示せず)と配線702上の接点(図示せず)との間に電圧V1を印加し、配線703上の接点(図示せず)と配線704上の接点(図示せず)との間に電圧V2を印加する。また、電力生成回路711は、配線701上の接点と配線703上の接点との間に、電圧V1、V2よりも十分に大きい電圧V3を印加する。
【0017】
異常検出センサ75~78のそれぞれは、配線701~704のそれぞれに備えられている。電力生成回路711が上述した電圧V1、V2を印加した後、異常検出センサ75は配線701の電気特性を検出し、センサ信号を異常判断回路72に出力する。センサ信号は、例えば、配線701の電流値、配線701の電位の値等の情報を含むことが好ましい。異常検出センサ76~78も、異常検出センサ75同様に、センサ信号を異常判断回路72に出力する。
【0018】
異常判断回路72は、供給されたセンサ信号が、予め定められた所定の範囲内の値でない場合、異常であると判断する。異常判断回路72は、異常検出センサ75~78の少なくとも1つから出力されたセンサ信号が異常であると判断した場合、遮断回路712に異常信号S7を出力し、全てのセンサ信号に異常がないと判断した場合、電力生成回路711に異常ではない旨の信号(図示せず)を出力する。
【0019】
遮断回路712は、異常判断回路72から異常信号S7が供給された場合、照明装置10に供給する電力を遮断する制御を行い、異常判断回路72から異常信号S7が供給されない場合、電力を遮断する制御を行わない。
【0020】
電力生成回路711は、異常判断回路72から異常ではない旨の信号が供給された場合、上述した電圧V3を印加し、異常判断回路72から異常ではない旨の信号が供給されない場合、電圧V3を印加しない。
【0021】
次に、
図3を参照して、本実施形態の照明装置10について説明する。照明装置10は、第1入力部T10と、第2入力部T20と、抵抗R11、R12、R21、R22と、スイッチ部SWと、電力供給回路100と、検出部30と、発光部D91、D92、D93と、制御部40とを有する。スイッチ部SWは、第1スイッチSW11と、第2スイッチSW12と、第3スイッチSW21と、第4スイッチSW22とを有する。
【0022】
第1入力部T10は、第1電極T11と、第2電極T12とを有する。第1電極T11及び第2電極T12には、照明器具70から所定の電圧が供給される。照明器具70から供給される電圧は、第1電極T11及び第2電極T12に供給されても良いし、第1電極T11及び第2電極T12の少なくとも一方に供給されても良い。
【0023】
第2入力部T20は、第3電極T21と、第4電極T22とを有する。第2入力部T20には、照明器具70から第1入力部T10とは異なる極性の電圧が供給されることが好ましい。照明器具70から第2入力部T20に供給される電圧は、第3電極T21及び第4電極T22に供給されても良いし、第3電極T21及び第4電極T22の少なくとも一方に供給されても良い。
【0024】
抵抗R11の一端側は第1電極T11に接続され、抵抗R11の他端側は第1スイッチSW11の一端側に接続されている。第1スイッチSW11の他端側は端子101に接続されている。抵抗R12の一端側は第2電極T12に接続され、抵抗R12の他端側は第2スイッチSW12の一端側に接続されている。第2スイッチSW12の他端側は端子101に接続されている。
【0025】
抵抗R21の一端側は第3電極T21に接続され、抵抗R21の他端側は第3スイッチSW21の一端側に接続されている。第3スイッチSW21の他端側は端子102に接続されている。抵抗R22の一端側は第4電極T22に接続され、抵抗R22の他端側は第4スイッチSW22の一端側に接続されている。第4スイッチSW22の他端側は端子102に接続されている。
【0026】
電力供給回路100は、所定の電圧又は電流を生成する回路である。電力供給回路100は、端子101、102に接続されており、端子101、102から電力が供給される。電力供給回路100は、発光部D91、D92、D93に接続されており、発光部D91、D92、D93を発光させるための電力(電流又は電圧)を生成する。
【0027】
発光部D91、D92、D93は、例えば、発光ダイオード(LED、light emitting diode)である。発光部D91~D93は、電力供給回路100から供給された電力を用いて発光する。発光部D91~D93は、発光ダイオードに限定されるものではなく、電力を用いて発光できるものであれば、蛍光管、水銀灯等であってもよい。
【0028】
検出部30は、照明装置10の異常を検出した場合、制御部40に異常検出信号S6を出力し、異常を検出しない場合、異常検出信号S6を出力しない。具体的には、例えば、検出部30は、第1入力部T10又は第2入力部T20に、予め定められた値と比較して過電圧(高電圧)、過電流(高電流)、低電圧又は低電流が供給された場合、第1入力部T10又は第2入力部T20に供給された電流又は電圧にノイズが含まれている場合、電力供給回路100の異常を検出した場合等に制御部40に異常検出信号S6を出力する。
【0029】
制御部40は、スイッチ部SW、電力供給回路100、検出部30等を制御する。制御部40は、検出部30から異常検出信号S6が出力された場合、異常情報が含まれた制御信号S11~S22を生成し、検出部30から異常検出信号S6が出力されなかった場合、異常情報が含まれない制御信号S11~S22を生成する。
【0030】
スイッチ部SWは、供給された制御信号S11~S22に応じて状態を変化させる。具体的には、第1スイッチSW11は、制御信号S11に異常情報が含まれていれば状態をオフ状態(開放状態)に変化させ、制御信号S11に異常情報が含まれていなければオン状態(閉成状態)を維持する。第2~第4スイッチSW12~SW22については第1スイッチSW11と同様に動作するので詳細な説明は省略する。
【0031】
なお、オン状態とは、例えば、第1スイッチSW11の一端側から他端側に電流が流れることができる状態である。オフ状態とは、例えば、第1スイッチSW11の一端側から他端側に電流が流れることができない状態である。
【0032】
次に、本実施形態の照明機器1の動作について説明する。
図4は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための図、
図5は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための別の図、
図6は第1実施形態の照明機器の動作を説明するための更に別の図である。以下の説明において、
図1~
図3に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。なお、
図5、
図6においては、配線703~704、第3、第4電極T21~T22、第3、第4スイッチSW21~SW22等の図示を省略している。
【0033】
本実施形態の照明機器は、
図4に示すように、STEP1において、照明装置10の第1~第4スイッチSW11~SW22がオン状態にされており、外部電源80の電源スイッチ(図示せず)がオフ状態にされている。
【0034】
STEP2において、外部電源80の電源スイッチがオン状態にされる。これにより、照明器具70の照明器具側制御部71が動作を開始する。具体的には、照明器具側制御部71は、配線701上の接点と配線702上の接点との間に電圧V1を印加し、配線703上の接点と配線704上の接点との間に電圧V2を印加する(
図2ご参照)。これにより、第1電極T11~第4電極T22を介して照明装置10に電力が供給される。
【0035】
STEP3において、検出部30は、照明装置10の異常を検出できないとき異常検出信号S6を出力しない。検出部30から異常検出信号S6が出力されない場合、制御部40は、異常情報が含まれない制御信号S11~S22をスイッチ部SWに供給する。これにより、第1~第4スイッチSW11~SW22は、オン状態(閉成状態)を維持する。
【0036】
第1~第4スイッチSW11~SW22がオン状態であるとき、
図5に示すように、配線701、第1電極T11、抵抗R11、第1~第2スイッチSW11~SW12、抵抗R12、第2電極T12、配線702を通る第1経路706に電流が流れる。同様に、配線703~配線704を通る第2経路707(
図2ご参照)にも電流が流れる。
【0037】
一方、検出部30が照明装置10の異常を検出したとき、検出部30は異常検出信号S6を出力する。検出部30から異常検出信号S6が出力された場合、制御部40は、異常情報が含まれた制御信号S11~S22をスイッチ部SWに供給する。これにより、第1~第4スイッチSW11~SW22は、状態がオフ状態(開放状態)に変化する。
【0038】
第1~第4スイッチSW11~SW22がオフ状態であるとき、
図6に示すように、配線701、第1電極T11、抵抗R11、第1~第2スイッチSW11~SW12、抵抗R12、第2電極T12、配線702を通る第1経路706に電流が流れない。同様に、配線703~配線704を通る第2経路707(
図2ご参照)にも電流が流れない。
【0039】
STEP4において、異常検出センサ75~78のそれぞれは、センサ信号を異常判断回路72に出力する。異常判断回路72は、異常検出センサ75~78の全てのセンサ信号に異常がないと判断した場合、電力生成回路711に異常ではない旨の信号を出力する。この場合、STEP5に進み、通常処理が実行される。
【0040】
例えば、
図5に示すように、第1~第4スイッチSW11~SW22がオン状態であり、センサ信号が予め定められた所定の範囲内の値である場合(例えば、配線701~配線704の電流値が所定の範囲内の値である場合)、異常判断回路72は異常がないと判断する。
【0041】
一方、異常判断回路72が異常検出センサ75~78の少なくとも1つのセンサ信号に異常があると判断した場合、異常判断回路72は遮断回路712に異常信号S7を出力する。この場合、STEP6に進み、異常処理が実行される。
【0042】
例えば、
図6に示すように、第1~第4スイッチSW11~SW22がオフ状態であり、センサ信号が予め定められた所定の範囲内の値でない場合(例えば、配線701~配線704の電流値がゼロである場合)、異常判断回路72は異常があると判断する。
【0043】
STEP5では、通常処理が実行される。異常ではない旨の信号が供給された電力生成回路711は、配線701上の接点と配線703上の接点との間に、電圧V1、V2よりも十分に大きい電圧V3を印加する。
【0044】
照明装置10の電力供給回路100は、照明器具70から供給された電圧V3を用いて、発光部D91、D92、D93に電流を供給する。発光部D91~D93は、供給された電流を用いて発光する。照明装置10の電力供給回路100は、電圧V3が供給される前は動作をしないことが好ましい。
【0045】
STEP6では、異常処理が実行される。異常信号S7が供給された遮断回路712は、照明装置10に供給する電力を遮断する制御を行い、第1入力部T10及び第2入力部T20に電力が供給されなくなる。
【0046】
上述した第1実施形態の照明機器1の照明装置10は、第1入力部T10及び第2入力部T20の少なくとも1つに接続されたスイッチ部SWを有する。このため、例えば、照明装置10の異常の有無に応じてスイッチ部SWの状態を変化させることにより、第1入力部T10及び第2入力部T20の少なくとも1つを照明装置10の外部から見たときのインピーダンス(例えば、抵抗)を変化させることができ、好適な照明制御を実現できる。
【0047】
照明器具70は、第1入力部T10又は第2入力部T20に電気的に接続された異常検出センサ75~78と、異常検出センサ75~78からセンサ信号が供給される異常判断回路72とを有する。異常判断回路72は第1入力部T10及び第2入力部T20の少なくとも1つのインピーダンスを検出することにより、照明装置10の異常の有無を判断でき、好適な照明制御を実現できる。
【0048】
照明器具70は、遮断回路712を有するので、異常判断回路72が異常であると判断したときに照明装置10に供給する電力を遮断する。このため、異常判断回路72が異常であると判断した場合、電圧V1、V2よりも十分に大きい電圧V3が照明装置10に供給されないので、照明機器の安全性が向上する。
【0049】
本実施形態の照明機器1は、遮断回路712が照明装置10ではなく、照明器具70に備えられているので、その分だけ、照明装置10の小型化を図ることができる。
【0050】
本実施形態において、検出部30による異常検出に用いられる第1経路706及び第2経路707は、電圧V3よりも十分に小さい電圧V1、V2が印加されるので、第1経路706及び第2経路707に備えられる電気機械部品には電圧V3よりも十分に低い耐電圧が要求される。このため、電圧V3よりも十分に低い耐電圧の電気機械部品を第1経路706及び第2経路707に使用できるので、その分だけ製品の製造コストを抑えることができる。
【0051】
(第2実施形態)
【0052】
図7は第2実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図6に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。第2実施形態の照明機器10aは、第2実施形態の照明装置10の電力供給回路100に換えて電力供給回路100aを有する点が第1実施形態の照明機器と相違する。
【0053】
図7において、電力供給回路100aは、整流回路D10と、整流回路D10以外の回路20とを有する。電力供給回路100aは、第1実施形態の電力供給回路100(
図3ご参照)と同様に、端子101、102が第1入力部T10及び第2入力部T20に電気的に接続されている。電力供給回路100aは、端子103、104に接続されている。発光部D91~D93の一端は端子103に接続され、発光部D91~D93の他端は端子104に接続されている。
【0054】
ダイオードD11~D14は整流回路D10を構成している。端子101は、ダイオードD11のアノード及びダイオードD14のカソードに接続され、端子102は、ダイオードD12のアノード及びダイオードD13のカソードに接続されている。
【0055】
ダイオードD11、D12のカソードは、コンデンサC1の一端、ダイオードD2のカソード、コンデンサC2の一端、及び、端子103に接続されている。
【0056】
ダイオードD13、D14のアノードは、トランジスタQ2のソース、コンデンサC1の他端、トランジスタQ1のソースに接続されている。
【0057】
ダイオードD2のアノードは、トランジスタQ1のドレイン、及び、コイルL1の一端に接続されている。
【0058】
トランジスタQ2のドレインは、コイルL1の他端、コンデンサC2の他端、及び、端子104に接続されている。
【0059】
トランジスタQ1のゲート、及び、トランジスタQ2のゲートは制御部40に接続され、制御信号S1、S2が供給される。
【0060】
次に、上述した照明機器の電力供給回路100aの動作を説明する。
【0061】
まず、
図4に示したSTEP2において、照明器具70が配線701と配線702との間に電圧V1を印加し、配線703と配線704との間に電圧V1と同一の電圧V2を印加した場合、ダイオードD11、D12のカソード及びダイオードD13、D14のアノードからは電圧が出力されない。
【0062】
図4に示したSTEP5において、照明器具70が配線701と配線703との間に電圧V3を印加した場合、ダイオードD11、D12のカソード及びダイオードD13、D14のアノードからは整流された電圧が出力される。
【0063】
電力供給回路100aは、第1入力部T10及び第2入力部T20に供給される電圧又は電流が所定周波数よりも高周波数であるか否かを判断する周波数判断回路(図示せず)を有する。制御部40は、第1入力部T10及び第2入力部T20に供給された電圧又は電流が所定周波数よりも高周波数であると周波数判断回路により判断された場合は、トランジスタQ2のゲートに、トランジスタQ2をオン状態とする制御信号S2を供給し、トランジスタQ2をオン状態(ドレイン-ソース間に電流が流れる状態)とする。
一方、制御部40は、周波数判断回路により所定周波数よりも高周波数ではないと判断された場合は、トランジスタQ2のゲートにトランジスタQ2をオフ状態とする制御信号S2を供給し、トランジスタQ2をオフ状態(ドレイン-ソース間に電流が流れない状態)とする。
【0064】
トランジスタQ2がオン状態である場合、ダイオードD11、D12のカソードから出力された電流は、端子103、発光部D91~D93、端子104、トランジスタQ2のドレイン-ソース、ダイオードD13、D14のアノードを通る経路で流れる。
【0065】
トランジスタQ2がオフ状態である場合、制御部40がトランジスタQ1に制御信号S1を供給する。本実施形態において、制御信号S1は所定周波数でオンとオフとを繰り返す信号であり、トランジスタQ1はオン状態とオフ状態とを繰り返す。
【0066】
トランジスタQ1がオン状態である場合、ダイオードD11、D12のカソードから出力された電流は、端子103、発光部D91~D93、端子104、コイルL1、トランジスタQ1のドレイン-ソース、ダイオードD13、D14のアノードを通る経路で流れる。
【0067】
一方、トランジスタQ1がオフ状態である場合の電流は、コイルL1の一端、ダイオードD2、端子103、発光部D91~D93、端子104、コイルL1の他端を通る経路で流れる。なお、コンデンサC1、C2は、所定の平滑動作を行う。
【0068】
上述した第2実施形態の照明機器の電力供給回路100aは、第1入力部T10及び第2入力部T20に供給される電圧又は電流が所定周波数よりも高周波数であるか否かを判断する周波数判断回路を有する。このため、第1入力部T10及び第2入力部T20に供給される電圧又は電流の周波数に応じた好適な制御を実現できる。
【0069】
(第3実施形態)
【0070】
図8は第3実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図7に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0071】
第3実施形態の照明機器は、第1実施形態の照明器具70の異常検出センサ75~78に換えて異常検出センサ75a~78aを有する点が第1実施形態の照明機器と相違する。
【0072】
図8において、異常検出センサ75aは、コイル751、752と、コア753と、端子754、755とを有する。異常検出センサ75aのコイル751には、配線701に流れる電流が流れる。コイル751に電流が流れるとコイル752にも電流が流れる。端子754、755から出力されるセンサ信号が異常判断回路72(
図2ご参照)に供給される。
【0073】
異常検出センサ76a、77a、78a(図示せず)も、異常検出センサ75aと同様に、センサ信号を異常判断回路72に出力する。異常検出センサ76a~78aの動作は異常検出センサ75aと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0074】
上述した第3実施形態の照明機器は、異常検出センサ75a~78aを有するので、上述した実施形態と同様に照明装置の異常の有無を判断でき、好適な照明制御を実現できる。
【0075】
(第4実施形態)
【0076】
図9は第4実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図8に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0077】
第4実施形態の照明機器は、第1実施形態の照明器具70の異常検出センサ75~78に換えて異常検出センサ75b~78bを有する点が第1実施形態の照明機器と相違する。
【0078】
図9において、異常検出センサ75bは、抵抗756と、端子757、758とを有する。異常検出センサ75bの抵抗756には、配線701に流れる電流が流れる。抵抗756に電流が流れると抵抗756の一端側と他端側との間に電位差V5が生じる。
【0079】
端子757は抵抗756の一端側に接続され、端子758は抵抗756の他端側に接続されている。端子757、758から出力されるセンサ信号が異常判断回路72(
図2ご参照)に供給される。
【0080】
異常検出センサ76b、77b、78b(図示せず)も、異常検出センサ75bと同様に、センサ信号を異常判断回路72に出力する。異常検出センサ76b~78bの動作は異常検出センサ75bと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0081】
上述した第4実施形態の照明機器は、異常検出センサ75b~78bを有するので、上述した実施形態と同様に照明装置の異常の有無を判断でき、好適な照明制御を実現できる。
【0082】
(第5実施形態)
【0083】
図10は第5実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図9に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0084】
第5実施形態の照明機器10bは、第2実施形態の照明装置10aのスイッチ部SWの第2スイッチSW12及び第4スイッチSW22が設けられていない点が第2実施形態の照明機器と相違する。
【0085】
図10において、照明装置10bのスイッチ部SWは、第1スイッチSW11と、第3スイッチSW21とを有する。抵抗R12の一端側は第2電極T12に接続され、抵抗R12の他端側は端子101に接続されている。抵抗R22の一端側は第4電極T22に接続され、抵抗R22の他端側は端子102に接続されている。
【0086】
第5実施形態の照明機器は、第1スイッチSW11がオン状態であるとき、第1電極T11、抵抗R11、第1スイッチSW11、抵抗R12、第2電極T12を通る第1経路706に電流が流れる。また、第3スイッチSW21がオン状態であるとき、第3電極T21、抵抗R21、第3スイッチSW21、抵抗R22、第4電極T22を通る第2経路707に電流が流れる。
【0087】
上述した第5実施形態の照明機器は、スイッチ部SWに第2スイッチSW12及び第4スイッチSW22(
図3ご参照)が設けられていないので、その分だけ製品の製造コストを抑えることができる。
【0088】
(第6実施形態)
【0089】
図11は第6実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図10に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0090】
第6実施形態の照明機器10cは、
図10に示した第5実施形態の照明装置10bの第3スイッチSW21が設けられていない点が第5実施形態の照明機器と相違する。
【0091】
図11において、照明装置10cのスイッチ部SWは、第1スイッチSW11を有する。抵抗R21の一端側は第3電極T21に接続され、抵抗R21の他端側は端子102に接続されている。
【0092】
第6実施形態の照明機器は、第1スイッチSW11がオン状態であるとき、第1電極T11、抵抗R11、第1スイッチSW11、抵抗R12、第2電極T12を通る第1経路706に電流が流れる。また、第3電極T21、抵抗R21、抵抗R22、第4電極T22を通る第2経路707に電流が流れる。
【0093】
上述した第6実施形態の照明機器は、第5実施形態の照明機器と比較して、第3スイッチSW21が設けられていない分だけ製品の製造コストを抑えることができる。
【0094】
(第7実施形態)
【0095】
図12は第7実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図11に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0096】
第7実施形態の照明機器10dは、第2実施形態の照明装置10aの抵抗R12及び抵抗R22が設けられていない点が第2実施形態の照明機器と相違する。
【0097】
図12において、照明装置10dは、第2電極T12が第2スイッチSW12の一端側に接続され、第2スイッチSW12の他端側が端子101に接続されている。また、第4電極T22が第4スイッチSW22の一端側に接続され、第4スイッチSW22の他端側が端子102に接続されている。
【0098】
本実施形態の照明機器は、第1、第2スイッチSW11~SW12がオン状態であるとき、第1電極T11、抵抗R11、第1、第2スイッチSW11~SW12、第2電極T12を通る第1経路706に電流が流れる。また、第3、第4スイッチSW21~SW22がオン状態であるとき、第3電極T21、抵抗R21、第3、第4スイッチSW21~SW22、第4電極T22を通る第2経路707に電流が流れる。
【0099】
上述した第7実施形態の照明機器は、抵抗R12及び抵抗R22(
図3ご参照)が設けられていないので、その分だけ製品の製造コストを抑えることができる。
【0100】
(第8実施形態)
【0101】
図13は第8実施形態の照明機器を説明するための図である。以下の説明において、
図1~
図12に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0102】
本実施形態の照明機器10eは、第2実施形態の照明装置10aのスイッチ部SWの第1~第4スイッチSW11~SW22に換えて第5スイッチSW13、第6スイッチSW23を有する点が第2実施形態の照明機器と相違する。
【0103】
図13において、照明装置10eのスイッチ部SWは、第5スイッチSW13と、第6スイッチSW23とを有する。第5スイッチSW13は、一端側が第1電極T11に接続され、他端側が第2電極T12に接続されている。第6スイッチSW23は、一端側が第3電極T21に接続され、他端側が第4電極T22に接続されている。
【0104】
次に、本実施形態の照明機器10eの動作について説明する。
【0105】
図4に示すSTEP1において、照明装置10eの第5、第6スイッチSW13~SW23はオフ状態(開放状態)にされている。
【0106】
図4に示すSTEP3において、検出部30から異常検出信号S6が出力されない場合、制御部40は、異常情報が含まれない制御信号S13を第5スイッチSW13に供給し、異常情報が含まれない制御信号S23を第6スイッチSW23に供給する。これにより、第5、第6スイッチSW13~SW23はオフ状態を維持する。
【0107】
一方、検出部30から異常検出信号S6が出力された場合、制御部40は、異常情報が含まれた制御信号S13を第5スイッチSW13に供給し、異常情報が含まれた制御信号S23を第6スイッチSW23に供給する。これにより、第5、第6スイッチSW13~SW23はオン状態(閉成状態)に変化する。
【0108】
第5、第6スイッチSW13~SW23がオフ状態の場合、第1電極T11、抵抗R11、抵抗R12、第2電極T12を通る第1経路706に電流が流れ、第3電極T21、抵抗R21、抵抗R22、第4電極T22を通る第2経路707に電流が流れる。
【0109】
一方、第5、第6スイッチSW13~SW23がオン状態の場合、第1電極T11、第5スイッチSW13、第2電極T12を通る経路で電流が流れ、第3電極T21、第6スイッチSW23、第4電極T22を通る経路で電流が流れる。
【0110】
このように、異常検出信号S6が出力されない場合(第5、第6スイッチSW13~SW23がオフ状態の場合)と、異常検出信号S6が出力される場合(第5、第6スイッチSW13~SW23がオン状態の場合)とで、第1入力部T10及び第2入力部T20を照明装置10の外部から見たときのインピーダンスを変化させることができる。
【0111】
本実施例において、照明器具(図示せず)は、配線701~704のそれぞれに備えられた異常検出センサ75~78を用いて、第1入力部T10及び第2入力部T20を照明装置10の外部から見たときのインピーダンスを検出する。
【0112】
異常判断回路72は、異常検出センサから供給されたセンサ信号が、異常検出信号S6が出力されず、第5、第6スイッチSW13~SW23がオフ状態になる場合のインピーダンスに対応するものであると判断した場合は異常がないと判断し、異常信号S7を出力しない。また、異常判断回路72は、異常検出センサから供給されたセンサ信号が、異常検出信号S6が出力され、第5、第6スイッチSW13~SW23がオン状態になる場合のインピーダンスに対応するものであると判断した場合は異常があると判断し、異常信号S7を出力する。
【0113】
遮断回路712は、異常判断回路72により異常がないと判断され異常信号S7が出力されない場合、照明装置10に供給する電力を遮断する制御を行わず、異常判断回路72により異常があると判断され異常信号S7が出力された場合、照明装置10に供給する電力を遮断する制御を行う。電力生成回路711は、異常判断回路72により異常がないと判断された場合、配線701と配線703との間に電圧V3を印加する。
【0114】
上述した第8実施形態の照明機器は、第5、第6スイッチSW13~SW23を有するので、異常の有無に対応した好適な照明制御を実現できる。
【0115】
(変形例)
【0116】
上述した第1~第4及び第7実施形態では、抵抗R11~R22が第1~第4電極T11~T22と第1~第4スイッチSW11~SW22との間に備えられる例を用いて説明したがこれに限定されるものではない。例えば、抵抗R11~R22が第1~第4スイッチSW11~SW22と端子101、102との間に備えられていてもよい。
【0117】
上述した実施形態では、第1経路706、第2経路707に抵抗が備えられる例を用いて説明したがこれに限定されない。例えば、第1電極T11と端子101との間、又は、第2電極T12と端子101との間の少なくとも1カ所、及び、第3電極T21と端子102との間、又は、第4電極T22と端子102との間の少なくとも1カ所にインピーダンス素子を備えることが好ましい。インピーダンス素子とは、抵抗、コンデンサ及びコイルのうち少なくとも1つの電気特性を有するものをいう。
【0118】
また、第1経路706、第2経路707に備えられた抵抗R11~R22等に換えてコンデンサ、インダクタ等の回路要素が備えられていてもよいし、抵抗R11~R22等に換えて抵抗、コンデンサ及びインダクタの少なくとも1つを組み合わせた回路要素が備えられていてもよい。
【0119】
上述した実施形態において、電力供給回路100は、発光部D91、D92、D93に電流又は電圧を供給できる任意の回路とすることができる。例えば、電力供給回路100は、整流回路、及び、スイッチング電源等を含むことが好ましい。
【0120】
上述した第1~第4及び第7実施形態においては、検出部30から異常検出信号S6が出力された場合、制御部40が異常情報が含まれた制御信号S11~S22を第1~第4スイッチSW11~SW22に供給する例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部40は、検出部30から異常検出信号S6が出力された場合、第1~第4スイッチSW11~SW22の少なくとも1つに異常情報が含まれた制御信号を供給してもよい。
【0121】
上述した実施形態では、照明器具70から照明装置10に電圧V3が供給される前に、異常判断回路72が異常の有無を判断する例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。異常判断回路72が異常の有無を判断するタイミングは、例えば、照明器具70が電圧V1、V2を印加している期間であってもよいし、発光部D91~D93に電流が供給される前であってもよいし、照明器具70が電圧V3を印加してから所定期間内であってもよい。
【0122】
同様に、検出部30が異常を検出するタイミングや、制御部40により異常情報が含まれた制御信号がスイッチ部SWに供給されるタイミングや、スイッチ部SWの状態が変化するタイミングや、遮断回路712により異常処理(電力の遮断処理)が実行されるタイミングは、例えば、照明器具70から照明装置10に電圧V3が供給される前であってもよいし、照明器具70が電圧V1、V2を印加している期間であってもよいし、発光部D91~D93に電流が供給される前であってもよいし、照明器具70が電圧V3を印加してから所定期間内であってもよい。
【0123】
上述した各実施形態の構成は互いに組み合わせることができる。上記では、種々の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。例えば、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせたもの、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明によれば、好適な照明制御が可能な照明装置、及び、照明機器を提供することができる。
【符号の説明】
【0125】
10 照明装置
T11 第1電極
T12 第2電極
T21 第3電極
T22 第4電極
100 電力供給回路
SW スイッチ部
30 検出部
40 制御部