(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置方法
(51)【国際特許分類】
H02S 40/22 20140101AFI20221019BHJP
H02S 20/30 20140101ALI20221019BHJP
H02S 20/10 20140101ALI20221019BHJP
G02B 5/08 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
H02S40/22
H02S20/30 A
H02S20/10 B
G02B5/08 A
(21)【出願番号】P 2020537749
(86)(22)【出願日】2018-08-28
(86)【国際出願番号】 KR2018009895
(87)【国際公開番号】W WO2019142993
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0005599
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520036961
【氏名又は名称】スンチャン カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェ ジン イ
【審査官】佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0207744(US,A1)
【文献】中国実用新案第205265606(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106452335(CN,A)
【文献】中国実用新案第204906253(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0119983(KR,A)
【文献】特開平8-148711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 40/20-40/22
H01L 31/054-31/056
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光パネル及び太陽光反射板を含む太陽光モジュールの設置調整方法であって、
前記太陽光モジュールは、前記太陽光パネルのパネル一端と前記太陽光反射板の反射板一端とが接した状態で締結されることにより、前記太陽光反射板が前記太陽光パネルに連結されて構成され、
前記太陽光パネルのパネル一端と前記太陽光反射板の反射板一端との連結による接線が水平を成す時の前記接線を含む第1水平仮想面と一定角度傾斜して、前記太陽光反射板の反射板傾斜角を決定する段階
であって、夏至の時の太陽の南中高度に該当する角度を前記反射板傾斜角として決定する、該段階と、
前記太陽光反射板の反射板他端から前記第1水平仮想面に垂直に延びた垂直線が合う第1基準点と前記反射板他端との距離に対応する第1投映高、前記垂直線が前記太陽光パネルのパネル他端から水平に延びた第2水平仮想面と合う第2基準点と前記反射板他端との距離に対応する第2投映高、及び太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第1水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第1水平仮想面とが合う第1投映点と前記第1基準点との距離に対応する第1投映距離を用いて、前記太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第2水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第2水平仮想面とが合う第2投映点と前記第2基準点との距離に対応する第2投映距離を算出する段階
であって、前記太陽光の前記第1水平仮想面または前記第2水平仮想面に対する投映角度は、次の数式、
投映角度=180°+冬至の太陽の南中高度-2*夏至の太陽の南中高度
を用いて算出するが、前記太陽光が前記太陽光反射板から全反射するように、前記太陽光反射板に入射する前記太陽光の角度が、冬至の時の太陽の南中高度に等しい、該算出する段階と、
前記太陽光パネル
の前記パネル他端が、前記算出された第2投映距離に位置するように、前記太陽光パネルと前記第2水平仮想面とのパネル傾斜
角を決定する段階と、
前記決定されたパネル傾斜
角によって、太陽光を最大限入力されるように太陽光パネルと前記太陽光反射板との結合角度を調整する段
階と
を含むことを特徴とする太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置調整方法。
【請求項2】
前記第2投映距離を算出する段階は、
前記第1投映高、前記第2投映高、前記第1投映距離及び前記第2投映距離の間の比例関係を用いて、前記第2投映距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置調整方法。
【請求項3】
前記第1投映高は、前記太陽光反射板の反射板長と前記反射板傾斜角とに基づいた三角関数を用いて算出することを特徴とする請求項1に記載の太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置調整方法。
【請求項4】
前記第1投映距離は、前記太陽光の前記第1水平仮想面に対する投映角度と前記第1投映高とに基づいた三角関数を用いて算出することを特徴とする請求項3に記載の太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電に係り、より詳細には、太陽光の反射のための太陽光パネルと太陽光反射板とを含む太陽光モジュールの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、太陽光発電とは、横縦に配列された板状の集光パネルが入射される太陽光を集光して、これを通じて電気エネルギーを得ることを言う。最近、石油エネルギー及び各種のエネルギーの枯渇またはコスト上昇によって代替エネルギーに対する重要性が大きく台頭しつつあり、その一例として、太陽光を用いる太陽光発電システムが要求されている。
【0003】
このような太陽光発電装置は、通常必要な電力を供給されるために、太陽電池板を直並列に連結した太陽光モジュールと、集光された電力を貯蔵する蓄電池、そして、電力を調節する電力調節器及び直交流に変換するためのインバータなどで構成されている。ここで、太陽光モジュールは、太陽光を集光する太陽光パネル及び太陽光を太陽光パネル方向に反射させる太陽光反射板を含んでいる。
【0004】
しかし、従来技術によれば、季節の変化によって太陽の高度が変化することによって、太陽光反射板に入射された太陽光がいずれも太陽光パネル側に伝達されないことがある。すなわち、太陽光反射板が太陽光パネルと結合された角度が一定でなく、当該結合角度が太陽の南中高度を満足するように設けられていないために、太陽光モジュールの発展効率が良くない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、太陽光モジュールを構成する太陽光パネルに対する最適のパネル傾斜角またはパネル長を決定して、太陽光モジュールを設置可能にする太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するための本発明による太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置方法は、太陽光パネル及び太陽光反射板を含む太陽光モジュールにおいて、前記太陽光パネルのパネル一端と前記太陽光反射板の反射板一端との連結による接線が水平を成す時の前記接線を含む第1水平仮想面と一定角度ほど傾斜して、前記太陽光反射板の反射板傾斜角を決定すること;前記太陽光反射板の反射板他端から前記第1水平仮想面に垂直に延びた垂直線が合う第1基準点と前記反射板他端との距離に対応する第1投映高、前記垂直線が前記太陽光パネルのパネル他端から水平に延びた第2水平仮想面と合う第2基準点と前記反射板他端との距離に対応する第2投映高、及び前記太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第1水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第1水平仮想面とが合う第1投映点と前記第1基準点との距離に対応する第1投映距離を用いて、前記太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第2水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第2水平仮想面とが合う第2投映点と前記第2基準点との距離に対応する第2投映距離を算出すること;及び前記太陽光パネルの前記パネル他端が、前記算出された第2投映距離に位置するように、前記太陽光パネルと前記第2水平仮想面とのパネル傾斜角を決定するか、前記太陽光パネルの長さを決定し、該決定された前記パネル傾斜角または前記パネル長に対応して、前記太陽光モジュールを設置すること;を含む。
【0007】
前記反射板傾斜角を決定することは、二十四節気のうち、夏至の太陽の南中高度に該当する角度を前記反射板傾斜角として決定することを特徴とする。
【0008】
前記第2投映距離を算出することは、前記第1投映高、前記第2投映高、前記第1投映距離及び前記第2投映距離の間の比例関係を用いて、前記第2投映距離を算出することを特徴とする。
【0009】
前記第2投映距離を算出することは、二十四節気のうち、太陽の南中高度が最も低い冬至を基準に前記太陽光が前記太陽光反射板に投映されることを考慮して、前記第2投映距離を算出することを特徴とする。
【0010】
前記第1投映高は、前記太陽光反射板の反射板長と前記反射板傾斜角とに基づいた三角関数を用いて算出することを特徴とする。
【0011】
前記第1投映距離は、冬至の時の前記太陽光の前記第1水平仮想面または前記第2水平仮想面に対する投映角度と前記第1投映高とに基づいた三角関数を用いて算出することを特徴とする。
【0012】
前記投映角度は、次の数式を用いて算出されることを特徴とする。
投映角度=180°+冬至の太陽の南中高度-2*夏至の太陽の南中高度
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、太陽光パネル及び太陽光反射板を含む太陽光モジュールにおいて、太陽光の第1投映高、第2投映高、第1投映距離と第2投映距離との関係を通じて前記太陽光パネルの傾斜角を決定するか、前記太陽光パネルの長さを決定させることにより、太陽の南中高度の変化に関係なく太陽光を最大限太陽光パネルに伝達させることができ、これにより、太陽光を効率的に利用可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による太陽光モジュールの構造を説明する一実施形態の参照図である。
【
図2】本発明による太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置方法を説明する一実施形態のフローチャートである。
【
図3】
図1に示された太陽光パネルと太陽の南中高度との関係を説明する一実施形態の参照図である。
【
図4】
図3に示された太陽光パネルと太陽光反射板との結合による角度関係を説明する一実施形態の参照図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。
【0016】
図1は、本発明による太陽光モジュール100の構造を説明する一実施形態の参照図である。
【0017】
図1を参照すれば、太陽光モジュール100は、太陽光パネル110及び太陽光反射板120を含みうる。
【0018】
太陽光パネル110は、太陽電池が集光される太陽光を電気エネルギーに変換する。このために、太陽光パネル110は、強化ガラス、太陽電池、バックシート(back sheet)などを含んでいる。強化ガラスは、太陽光を内部に入射させるものであって、太陽光パネルの上部外面に設けられる。強化ガラスは、低鉄粉の扁状に構成される。太陽電池は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換させる光電池に該当するものであって、シリコン太陽電池と化合物半導体太陽電池などに区分される。例えば、太陽電池は、薄いケイ素結晶板であって、その一面に極微量のリンが付着される。太陽電池は、太陽光が照射される場合に、ケイ素の自由電子が移動しながら起電力が発生して、太陽光を電気エネルギーに変換させることができる。バックシートは、太陽電池の下部には保護層として備えられうる。
【0019】
太陽光反射板120は、反射率に優れ、熱電性に優れたミラーアルミニウム、ミラーステンレスのような金属物質で製作される。反射板120は、反射率を向上させるために、反射性金属物質がコーティングされることもある。太陽光反射板120は、太陽光パネル110の一側または両側に配置される。太陽光反射板120は、入射された太陽光を太陽光パネル110に反射させる。これにより、太陽光パネル110に自体的に入射される太陽光以外に太陽光反射板120によって反射する太陽光が太陽光パネル110に入射されることにより、太陽光反射板120は、太陽光に対する集光効率を高める機能を行う。
太陽光パネル110のパネル一端と太陽光反射板120の反射板一端とが接し、ボルト挿入用ホールに締結手段であるボルトとナットとが締結されることにより、太陽光反射板120が太陽光パネル110に連結される。太陽光は、季節または一日の時間帯によって、その入射される角度が変わるために、太陽光発電の効率が低下するので、季節によって太陽光の入射される角度が変わっても、太陽光を最大限入力されるように太陽光反射板120と太陽光パネル110との結合角度または太陽光パネルの長さを決定する必要がある。
【0020】
図2は、本発明による太陽光の効率的利用のための太陽光モジュールの設置方法を説明する一実施形態のフローチャートである。
【0021】
太陽光パネル及び太陽光反射板を含む太陽光モジュールにおいて、前記太陽光パネルのパネル一端と前記太陽光反射板の反射板一端との連結による接線が水平を成す時の前記接線を含む第1水平仮想面と一定角度ほど傾斜して、前記太陽光反射板の反射板傾斜角を決定する(ステップS200)。
【0022】
図3は、
図1に示された太陽光パネル110と太陽の南中高度との関係を説明する一実施形態の参照図である。
図3は、二十四節気のうち、太陽の南中高度が最も高い夏至と最も低い冬至とを基準に前記太陽光が前記太陽光反射板に投映されることを例示した参照図である。
【0023】
図3を参照すれば、夏至の時の太陽の南中高度は、θ
1であり、冬至の時の太陽の南中高度は、θ
2である。したがって、角度θ
3は、次の数式1を満足することができる。
(数式1)
夏至の太陽の南中高度(θ
1)=冬至の太陽の南中高度(θ
2)+θ
3
【0024】
一方、太陽光が太陽光反射板120から全反射すると仮定する時、角度θ3=θ4を満足する。したがって、三角形の内角の和が180°であるという定義に基づいて太陽光が太陽光反射板120から反射して、第1水平仮想面(HS1)または第2水平仮想面(HS2)と成す投映角度θ5は、次の数式2のように定義される。
(数式2)
投映角度(θ5)=180°-夏至の太陽の南中高度(θ1)+θ4)
=180°-(夏至の太陽の南中高度(θ1)+θ3)
=180°-(夏至の太陽の南中高度(θ1)+θ1)-θ2)
=180°+冬至の太陽の南中高度(θ2)-2*夏至の太陽の南中高度(θ1)
【0025】
ここで、第1水平仮想面(HS1)は、太陽光パネル110のパネル一端と太陽光反射板120の反射板一端との連結による接線が水平を成す時の接線を含む面と定義される。また、第2水平仮想面(HS2)は、太陽光パネル110のパネル他端から水平に延びた面と定義される。
【0026】
例えば、数式2によって、夏至の時の太陽の南中高度がθ1=76°であり、冬至の時の太陽の南中高度がθ2=29°である場合に、太陽光の第1水平仮想面(HS1)または第2水平仮想面(HS2)に対する投映角度θ5=180°+29°-2*76°=57°を算出することができる。
【0027】
ステップS200後に、太陽光反射板の反射板他端から前記第1水平仮想面に垂直に延びた垂直線が合う第1基準点と前記反射板他端との距離に対応する第1投映高、前記垂直線が前記太陽光パネルのパネル他端から水平に延びた第2水平仮想面と合う第2基準点と前記反射板他端との距離に対応する第2投映高、及び前記太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第1水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第1水平仮想面とが合う第1投映点と前記第1基準点との距離に対応する第1投映距離を用いて、前記太陽光が前記反射板他端から反射して、前記第2水平仮想面への投影時の前記太陽光と前記第2水平仮想面とが合う第2投映点と前記第2基準点との距離に対応する第2投映距離を算出する(ステップS202)。
【0028】
図4は、
図3に示された太陽光パネル110と太陽光反射板120との結合による角度関係を説明する一実施形態の参照図である。
【0029】
図4を参照すれば、太陽光反射板120の反射板他端120-1から第1水平仮想面(HS
1)に垂直に延びた垂直線(VL)が合う第1基準点(RP
1)と反射板他端120-1との距離は、第1投映高(PH
1)と定義される。また、垂直線(VL)が太陽光パネル110のパネル他端110-1から水平に延びた第2水平仮想面(HS
2)と合う点を第2基準点(RP
2)とする時、第2基準点(RP
2)と反射板他端120-1との距離は、第2投映高(PH
2)と定義される。また、太陽光が反射板他端120-1から反射して第1水平仮想面(HS
1)への投影時の太陽光と第1水平仮想面(HS
1)とが合う点は、第1投映点(PP
1)と定義される。また、太陽光が反射板他端120-1から反射して第2水平仮想面(HS
2)への投影時の太陽光と第2水平仮想面(HS
2)とが合う点は、第2投映点(PP
2)と定義される。また、前記から定義された第1投映点(PP
1)と第1基準点(RP
1)との距離は、第1投映距離(PD
1)と定義され、第2投映点(PP
2)と第2基準点(RP
2)との距離は、第2投映距離(PD
2)と定義される。
【0030】
前記の定義による関係式を用いて、第2投映距離(PD2)を算出することができる。この際、第2投映距離(PD2)は、二十四節気のうち、太陽の南中高度が最も低い冬至を基準に太陽光が太陽光反射板120に投映されることを考慮して、第2投映距離(PD2)を算出することができる。
【0031】
まず、第1投映高(PH1)は、太陽光反射板120の反射板長(PL)と反射板傾斜角(θ1)とに基づいた三角関数を用いて算出される。例えば、太陽光反射板120の反射板長(PL)=Lであり、反射板傾斜角(θ1)が夏至の時の太陽の南中高度に該当するθ1=76°である場合に、第1投映高(PH1)=L*sin 76°の値が算出される。
【0032】
また、第1投映距離(PD1)は、冬至の時の太陽光の第1水平仮想面(HS1)に対する投映角度(θ5)と第1投映高(PH1)とに基づいた三角関数を用いて算出される。例えば、冬至の時の太陽光の第1水平仮想面(HS1)に対する投映角度(θ5)が57°であり、第1投映高(PH1)が前述のようにL*sin 76°である場合に、tan 57°=第1投映高(PH1)/第1投映距離(PD1)=L*sin 76°/第1投映距離(PD1)を満足する。したがって、第1投映距離(PD1)=L*sin 76°/tan 57°の値が算出される。
【0033】
次いで、第1投映高(PH1)、第2投映高(PH2)、第1投映距離(PD1)及び第2投映距離(PD2)の間の比例関係を用いて第2投映距離(PD2)が算出される。この際、第2投映高(PH2)は、あらかじめ定義される定数値である。例えば、第1投映高(PH1)がL*sin 76°であり、第2投映高(PH2)があらかじめ定義される定数値Cであり、第1投映距離(PD1)がL*sin 76°/tan 57°である場合に、第1投映高(PH1):第2投映高(PH2)=第1投映距離(PD1):第2投映距離(PD2)の比例関係が成立される。したがって、第2投映距離(PD2)=第1投映距離(PD1)*(第2投映高(PH2)/第1投映高(PH1))=(L*sin 76°/tan 57°)*(C/L*sin 76°)の値が算出される。
【0034】
ステップS202後に、太陽光パネルのパネル他端が算出された第2投映距離に位置するように太陽光パネルと第2水平仮想面とのパネル傾斜角を決定するか、太陽光パネルの長さを決定し、該決定された前記パネル傾斜角または前記パネル長に対応して、前記太陽光モジュールを設置する(ステップS204)。
【0035】
例えば、第2投映距離(PD2)がステップS202から算出されたように、(L*sin 76°/tan 57°)*(C/L*sin 76°)である場合に、太陽光パネル110のパネル他端110-1が第2投映距離(PD2)、すなわち、(L*sin 76°/tan 57°)*(C/L*sin 76°)の距離に位置するように太陽光パネルの長さ(SL)が決定される。また、太陽光パネル110のパネル他端110-1が(L*sin 76°/tan 57°)*(C/L*sin 76°)の距離に位置するように太陽光パネル110と第2水平仮想面(HS2)とのパネル傾斜角(θ6)が決定される。このような、太陽光パネルの長さ(SL)またはパネル傾斜角(θ6)は、互いに独立して決定され、互いに相補的に決定される。例えば、太陽光パネルの長さ(SL)が相対的に短い場合には、パネル傾斜角(θ6)を減少させることにより、太陽光パネル110のパネル他端110-1が第2投映距離(PD2)に位置するように決定し、太陽光パネルの長さ(SL)が相対的に長い場合には、パネル傾斜角(θ6)を増加させることにより、太陽光パネル110のパネル他端110-1が第2投映距離(PD2)に位置するように決定することができる。
【0036】
太陽光パネル110のパネル長またはパネル傾斜角が決定されれば、該決定されたパネル長またはパネル傾斜角によって太陽光パネル110の長さまたは傾斜角を調整して設置し、また、ステップS200から決定された反射板傾斜角によって太陽光反射板も設置する。これにより、太陽の南中高度の変化に関係なく太陽光が最大限太陽光パネルに伝達され、太陽光モジュール100は、太陽光を効率的に利用できる。
【0037】
本発明は、ソフトウェア的なプログラムとして具現してコンピュータで読み取り可能な所定の記録媒体に記録して置くことにより、多様な再生装置に適用することができる。多様な再生装置は、PC、ノート型パソコン、携帯用端末などである。例えば、記録媒体は、各再生装置の内蔵型としてハードディスク、フラッシュメモリ、RAM、ROMなどであるか、外装型としてCD-R、CD-RWのような光ディスク、コンパクトフラッシュカード、スマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカードである。
【0038】
以上のように、本発明の実施形態を説明したが、本発明の明細書に開示された実施形態は、本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、下記の特許請求の範囲によって解析されなければならず、それと均等な範囲内にあるあらゆる技術も、本発明の範囲に含まれると解釈しなければならない。