(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】エアコン室内機及びエアコン
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0007 20190101AFI20221019BHJP
F24F 1/0068 20190101ALI20221019BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
F24F1/0007
F24F1/0068
F24F1/0007 401E
F24F1/0007 401A
F24F13/20 205
(21)【出願番号】P 2019561946
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2019108492
(87)【国際公開番号】W WO2020134257
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2019-11-08
(31)【優先権主張番号】201822192579.2
(32)【優先日】2018-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519354094
【氏名又は名称】ジー・ディー ミデア エアー-コンディショニング イクイプメント カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Refrigeration Main Building,East Area,Midea Industry Town,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong 528311,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】覃強
(72)【発明者】
【氏名】鄒奎芳
(72)【発明者】
【氏名】劉乾坤
(72)【発明者】
【氏名】王錫棟
【審査官】石田 佳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-124855(JP,A)
【文献】特開平10-122595(JP,A)
【文献】中国実用新案第203550147(CN,U)
【文献】特開2012-172851(JP,A)
【文献】特開2013-155892(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2002-0047697(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0007
F24F 1/0068
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
格納チャンバーが形成されている筐体と、
前記格納チャンバーに取り外し可能に取り付けられ、インペラ及び前記インペラの軸方向における一端に設置されている駆動装置を含み、前記駆動装置の前記インペラから離れた側には取付空間が形成され、前記取付空間には後ろに向かって前記筐体の外に向かう取付開放口が形成されている風路部品と、
少なくとも一部が前記格納チャンバーに取り付けられ、冷媒管を収納するために用いられ、前記筐体の高さ方向に沿って延びる第一管セクションを含み、前記第一管セクションは前記取付開放口を介して前記取付空間に取り付けることができる保温管と、
を含み、
前記筐体の前側から見て、前記インペラは前記駆動装置の左側に位置し、前記取付空間は前記駆動装置の右側に位置し、
エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができ
、
前記格納ボックスは前記取付開放口と対向する第一サイドプレートを含み、前記エアコン室内機はさらに前記第一サイドプレートの外壁面に取り付けられている電気制御ボックスを含むエアコン室内機。
【請求項2】
前記風路部品は吹出フレームを含み、前記インペラ及び前記駆動装置は前記吹出フレームに取り付けられている請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項3】
前記取付空間は前記格納チャンバーの後側に近い位置に位置する請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項4】
前記エアコン室内機の熱交換器は前記風路部品の上方に位置し、前記第一管セクションの一端は前記熱交換器に近接し、他端は前記格納チャンバーの底部に近接するまで下へ延びている請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項5】
前記筐体は前記風路部品の長さ方向における両端に位置する第一端板及び第二端板を含み、前記第一端板は前記駆動装置に近接し、前記第一管セクションは前記第一端板と前記駆動装置との間に位置する請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項6】
前記取付空間は前記駆動装置と第一端板との間に成形され、前記取付空間は前記第一端板の後側縁に近接する請求項5に記載のエアコン室内機。
【請求項7】
前記駆動装置の後側には前記駆動装置の放熱用の放熱空間が形成され、前記第一管セクションは前記放熱空間の一方側に位置する請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項8】
前記電気制御ボックスの後端には留め具が設けられ、前記第一サイドプレートには係着穴が設けられている請求項
1に記載のエアコン室内機。
【請求項9】
前記第一サイドプレートには放熱穴が設けられている請求項
1に記載のエアコン室内機。
【請求項10】
前記格納ボックスはさらに前記第一サイドプレートの一つの側縁と接している第二サイドプレートを含み、前記第一サイドプレートの内壁面には挿入接続具が設けられ、前記第二サイドプレートには前記挿入接続具と適合する挿入穴が設けられている請求項
1に記載のエアコン室内機。
【請求項11】
前記第二サイドプレートの前側縁は前記第一サイドプレートの外壁面に突出して位置制限部を形成する請求項
10に記載のエアコン室内機。
【請求項12】
前記筐体は前記風路部品の長さ方向における両端に位置する第一端板及び第二端板を含み、前記第一端板は前記駆動装置に近接し、前記第一管セクションは前記第一端板と前記駆動装置との間に位置し、
前記第二サイドプレートは前記第一端板に近接して設置される請求項
10に記載のエアコン室内機。
【請求項13】
前記保温管はさらに前記インペラの軸方向に沿って延びる第二管セクションを含み、前記第二管セクションは前記風路部品の径方向における一方側に位置するとともに、前記第二管セクションは前記第一管セクションの下端と接している請求項1に記載のエアコン室内機。
【請求項14】
前記第二管セクションは前記風路部品の後下方に位置する請求項
13に記載のエアコン室内機。
【請求項15】
前記保温管は前記第一管セクションと前記第二管セクションとの接続箇所において折り曲げセクションを形成し、前記折り曲げセクションは前記格納ボックスの外に位置する請求項
13に記載のエアコン室内機。
【請求項16】
エアコン室内機を含むエアコンであって、前記エアコン室内機は、
格納チャンバーが形成されている筐体と、
前記格納チャンバーに取り外し可能に取り付けられ、インペラ及び前記インペラの軸方向における一端に設置されている駆動装置を含み、前記駆動装置の前記インペラから離れた側には取付空間が形成され、前記取付空間には後ろに向かって前記筐体の外に向かう取付開放口が形成されている風路部品と、
少なくとも一部が前記格納チャンバーに取り付けられ、冷媒管を収納するために用いられ、前記筐体の高さ方向に沿って延びる第一管セクションを含み、前記第一管セクションは前記取付開放口を介して前記取付空間に取り付けることができる保温管と、
を含み、
前記筐体の前側から見て、前記インペラは前記駆動装置の左側に位置し、前記取付空間は前記駆動装置の右側に位置し、
前記エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができ
、
前記格納ボックスは前記取付開放口と対向する第一サイドプレートを含み、前記エアコン室内機はさらに前記第一サイドプレートの外壁面に取り付けられている電気制御ボックスを含むエアコン。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は2018年12月25日に提出された、出願番号201822192579.2、発明名称「エアコン室内機及びエアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、その全文を参考としてここに援用する。
【技術分野】
【0002】
本願はエアコンの技術分野に関し、特にエアコン室内機及びエアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
エアコン室内機の風路構造の修理或いは洗浄を便利にするために、風路構造を機械筐体の下部から取り外せるエアコン室内機を提案する。しかし、
図1と
図2に示すように、エアコン室内機の保温管の直立セクションと折り曲げセクションが風路構造の取り外し方向に位置するために、風路構造の取り外し或いは装着過程において、保温管にぶつかって、保温管の損傷を起こしやすいとともに、風路構造の脱着も不便になり、エアコン室内機の安定性と利便性を下げてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の主な目的は、如何にしてエアコン室内機の安定性と利便性を向上させるためのエアコン室内機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願が提供するエアコン室内機は、
格納チャンバーが形成されている筐体と、
前記格納チャンバーに取り外し可能に取り付けられ、インペラ及び前記インペラの軸方向における一端に設置されている駆動装置を含み、前記駆動装置の前記インペラから離れた側には取付空間が形成され、前記取付空間には後ろに向かって前記筐体の外に向かう取付開放口が形成されている風路部品と、
少なくとも一部が前記格納チャンバーに取り付けられ、冷媒管を収納するために用いられ、前記筐体の高さ方向に沿って延びる第一管セクションを含み、前記第一管セクションは前記取付開放口を介して前記取付空間に取り付けることができる保温管とを含み、
前記筐体の前側から見て、前記インペラは前記駆動装置の左側に位置し、前記取付空間は前記駆動装置の右側に位置し、
前記エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができる。
一実施例において、前記筐体は前記風路部品の長さ方向における両端に位置する第一端板及び第二端板を含み、前記第一端板は前記駆動装置に近接し、前記第一管セクションは前記第一端板と前記駆動装置の間に位置する。
【0006】
一実施例において、前記駆動装置の後側には前記駆動装置の放熱用の放熱空間が形成され、前記第一管セクションは前記放熱空間の一方側に位置する。
【0007】
一実施例において、前記エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができる。
【0008】
一実施例において、前記格納ボックスは前記取付開放口と対向する第一サイドプレートを含み、前記エアコン室内機はさらに前記第一サイドプレートの外壁面に取り付けられている電気制御ボックスを含む。
【0009】
一実施例において、前記第一サイドプレートには放熱穴が設けられている。
【0010】
一実施例において、前記格納ボックスはさらに前記第一サイドプレートの一つの側縁と接している第二サイドプレートを含み、前記第一サイドプレートの内壁面には挿入接続具、前記第二サイドプレートには前記挿入接続具と適合する挿入穴が設けられている。
【0011】
一実施例において、前記保温管はさらに前記インペラの軸方向に沿って延びる第二管セクションを含み、前記第二管セクションは前記風路部品の径方向における一方側に位置するとともに、前記第二管セクションは前記第一管セクションの下端と接している。
【0012】
一実施例において、前記エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができ、
前記保温管は前記第一管セクションと第二管セクションとの接続箇所において折り曲げセクションを形成し、前記折り曲げセクションは前記格納ボックスの外に位置する。
【0013】
本願はまたエアコン室内機を含むエアコンを提案する。前記エアコン室内機は、格納チャンバーが形成されている筐体と、前記格納チャンバーに取り外し可能に取り付けられ、インペラ及び前記インペラの軸方向における一端に設置されている駆動装置を含み、前記駆動装置の前記インペラから離れた側には取付空間が形成され、前記取付空間には後ろに向かって前記筐体の外に向かう取付開放口が形成されている風路部品と、少なくとも一部が前記格納チャンバーに取り付けられ、冷媒管を収納するために用いられ、前記筐体の高さ方向に沿って延びる第一管セクションを含み、前記第一管セクションは前記取付開放口を介して前記取付空間に取り付けることができる保温管とを含み、
前記筐体の前側から見て、前記インペラは前記駆動装置の左側に位置し、前記取付空間は前記駆動装置の右側に位置し、
前記エアコン室内機はさらに格納ボックスを含み、前記格納ボックスは前記取付空間に設置され、前記格納ボックスには後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口が設けられ、前記第一管セクションは前記取付開放口及び第一開放口を介して前記格納ボックス内に取り付けることができる。
【0014】
本願のエアコン室内機は、保温管の高さ方向に沿って延びる第一管セクションを駆動装置の軸方向上の一方側に取り付けることで、第一管セクションを風路部品の径方向における一方側の空間を避けて設置できるようになる。これにより径方向に沿って風路部品を取り外す時に、第一管セクションにぶつかることを避けられ、保温管が破壊されたり風路部品の取り外しが不便だったりするのを防止できる。それに、取付空間は後ろに向かって筐体外部に向かう取付開放口を形成することで、第一管セクションが筐体の背面側から取付開放口を介して取付空間に装着されるのが便利になる。これにより第一管セクションが取付過程において他の構造との相互干渉を減少して、第一管セクションの衝突による損傷を減少して、第一管セクションの取付をより簡単且つ便利にする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に紹介する。下記説明における添付図面は本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行わないことを前提に、これらの添付図面が示す構造により他の添付図面を得ることができる。
【
図1】先行技術におけるエアコン室内機の一実施例の構造模式図である。
【
図3】本願のエアコン室内機の一実施例の構造模式図である。
【
図4】本願のエアコン室内機のもう一つの実施例の構造模式図である。
【
図5】本願の一実施例における部分構造の分解模式図である。
【
図6】本願のもう一つの実施例における部分構造の分解模式図である。
【
図7】本願のさらにもう一つの実施例における部分構造の分解模式図である。
【0016】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本願実施例における添付図面と組み合わせ、本願実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提に得られた全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0018】
もし本願実施例で方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後...)に関わる場合、当該方向性指示はある特定の姿勢(添付図面に示す)における各部品間の相対的位置関係、運動状況等を説明するためだけに用いられ、もし当該特定の姿勢が変わる場合、当該方向性指示もそれ相当に変わることは説明すべきである。
【0019】
また、本願実施例において「第一」、「第二」等の説明に関わる場合、当該「第一」、「第二」等の説明は、説明のために利用されるだけであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではない。これにより、「第一」、「第二」に限定されている特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、全文において現れた「及び/又は」は三つの並行する案を含むことを意味する。「A及び/又は」を例に取ると、A案、或いはB案、或いはAとBとが同時に満たされる案を含むことになる。また、各実施例の技術案はお互いに組み合わせることができる。ただし、当業者が実現できることはその基礎である。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在しない、且つ本願が請求する保護範囲にないと理解すべきである。
【0020】
本願ではエアコン室内機を提案する。
【0021】
図3と
図4に示すように、本願実施例において、当該エアコン室内機は、
格納チャンバー11が形成されている筐体10と、
前記格納チャンバー11に取り外し可能に取り付けられ、インペラ21及び前記インペラ21の軸方向における一端に設置されている駆動装置22を含み、前記駆動装置22の前記インペラ21から離れた側には取付空間23が形成され、前記取付空間23には後ろに向かって前記筐体10外に向かう取付開放口が形成されている風路部品20と、
少なくとも一部が前記格納チャンバー11に取り付けられ、冷媒管40を収納するために用いられ、前記筐体10の高さ方向に沿って延びる第一管セクション31を含み、前記第一管セクション31は前記取付開放口を介して前記取付空間23に取り付けることができる保温管30とを含む。
【0022】
本実施例では、説明しておく必要があるのは、高さ方向とは、エアコン室内機が壁に取り付けられる時の上下方向であり、エアコン室内機が壁に取り付けられる時、壁から背く側は前側であり、壁に向かう側は後側であり、長さ方向とはインペラ21の軸方向である。このため、エアコン室内機が壁に取り付けられている時、筐体10の高さ方向は縦方向においてインペラ21の軸方向とは垂直であり、筐体10の前後方向は横方向でインペラ21の軸方向とは垂直である。格納チャンバー11は風路部品20及び熱交換部品の取付に用いられ、風路部品20は少なくとも一部が格納チャンバー11に取り付けられ、風路部品20は吹出フレーム、インペラ21及びインペラ21を駆動するための駆動装置22を含み、インペラ21及び駆動装置22は吹出フレームに取り付けられ、風路部品20を脱着させる必要がある時、通常では吹出フレームを脱着させることでインペラ21及び駆動装置22を動かす。エアコン室内機の取付状態において、風路部品20は下へ向かって格納チャンバー11から離れることができる。インペラ21は駆動装置22の軸方向における一端に位置し、取付空間23は駆動装置22の軸方向における他端に位置する。例えば、エアコン室内機の取付状態において、インペラ21は駆動装置22の左側に位置し、取付空間23は駆動装置22の右側に位置する。取付空間23が駆動装置22の径方向上の一方側に位置しない条件を満たせば、取付空間は駆動装置22のまっすぐ右側に位置してもいいし、右前側でも右後側でもいい。保温管30は冷媒管40を収納するように設置され、冷媒管40の保護及び冷媒管40からの水垂れの防止の役割を果たす。第一管セクション31の一端は風路部品20の上方に位置する熱交換器に近接し、冷媒管40が熱交換器と接続されている一端から格納チャンバー11の底部まで延びてそして室外に延びるように、他端は格納チャンバー11の底部に近接するまで下へ延びる。取付空間23は、第一管セクション31が格納チャンバー11内でもそれなり後寄りになって、第一管セクション31の前側に他の構造を取り付けることで第一管セクション31を隠蔽及び保護するために、格納チャンバー11の後側に近い位置に位置しても良い。取付空間23は後に向かって取付開放口を形成している。即ち、エアコン室内機の取付状態において、取付開放口は壁に向かっている。取付開放口の形状は第一管セクション31と適合しており、第一管セクション31は後ろから前に向かって取付開放口から取付空間23に進入でき、第一管セクション31をよりスピーディに所定位置に取り付けられるようにでき、第一管セクション31とエアコン室内機の他の構造との相互干渉を減少し、第一管セクション31が取付過程においてぶつかって損傷するのを避けることは、理解できるであろう。
【0023】
本願のエアコン室内機は、保温管30の高さ方向に沿って延びる第一管セクション31を駆動装置22の軸方向上の一方側に取り付けることで、第一管セクション31を風路部品20の径方向における一方側の空間を避けて設置できるようになる。これにより径方向に沿って風路部品20を取り外す時に、第一管セクション31にぶつかることを避けられ、保温管30が破壊されたり風路部品20の取り外しが不便だったりするのを防止できる。それに、取付空間23は後ろに向かって筐体10外部に向かう取付開放口を形成することで、第一管セクション31が筐体10の背面側から取付開放口を介して取付空間23に装着されるのが便利になる。これにより第一管セクション31が取付過程において他の構造との相互干渉を減少して、第一管セクション31の衝突による損傷を減少して、第一管セクション31の取付をより簡単且つ便利にする。
【0024】
さらに、
図3と
図4に示すように、前記筐体10は前記風路部品20の長さ方向における両端に位置する第一端板12及び第二端板13を含み、前記第一端板12は前記駆動装置22に近接し、前記第一管セクション31は前記第一端板12と前記駆動装置22の間に位置する。本実施例において、第一端板12と第二端板13との間隔は即ち格納チャンバー11の長さである。取付空間23は駆動装置22と第一端板12の間に成形されているとともに、取付空間23は第一端板12の後側縁寄りに設置されている。第一管セクション31を第一端板12と駆動装置22の間に取り付けることで、合理的に格納チャンバー11の空間を利用し、第一管セクション31と格納チャンバー11内の他の構造との生じる可能性のある干渉を減少でき、第一管セクション31を保護して、エアコン室内機全体としての安定性を向上できる。
【0025】
さらに、
図3と
図4に示すように、前記駆動装置22の後側には前記駆動装置の放熱用の放熱空間221が形成され、前記第一管セクション31は前記放熱空間221の一方側に位置する。本実施例では、駆動装置の後側は即ち、エアコン室内機の取付状態において、駆動装置の壁に向かっている側である。放熱空間221は駆動装置22の後側に形成し、第一管セクション31は放熱空間221の右側に位置するが、従来技術における第一管セクション31は駆動装置22のまっすぐ後側に位置する。一方本実施例では、第一管セクション31を駆動装置22の右後側に移動させることで、駆動装置22のまっすぐ後側の放熱空間221は駆動装置22の放熱速度の向上に利用でき、駆動装置22の安定性を向上できる。
【0026】
さらに、
図5から
図7に示すように、前記エアコン室内機はさらに格納ボックス50を含み、前記格納ボックス50は前記取付空間23に設置され、前記格納ボックス50には後ろに向かって前記取付開放口と連通する第一開放口53が設けられ、前記第一管セクション31は前記取付開放口及び第一開放口53を介して前記格納ボックス50内に取り付けることができる。本実施例では、上記実施例と組み合わせて、格納ボックス50は駆動装置22と第一端板12の間に位置し、第一管セクション31は格納ボックス50内に取り付けられ、格納ボックス50は少なくとも左右二つのサイドプレート及び二つのサイドプレートの前側縁に覆い被せられる前サイドプレートを含む。取付開放口は筐体10に形成され、格納ボックス50は取付開放口内側の取付空間23の中に設置され、第一開放口53は取付開放口と連通している。即ち、第一開放口53も壁に向かっている。この時、取付開放口は筐体10の背面側に形成され、第一開放口53は格納ボックス50の背面側に形成され、第一管セクション31は同時に或いは順に取付開放口及び第一開放口53を介して取付空間23に位置する格納ボックス50内に進入できることは、理解できるであろう。第一管セクション31を格納ボックス50内に取り付けることで、有効的に第一管セクション31と格納チャンバー11内の他の構造を分離させ、保温管30に対して有効な保護を形成できる。
【0027】
更に、
図5から
図7に示すように、前記格納ボックス50は前記取付開放口と対向する第一サイドプレート51を含み、前記エアコン室内機はさらに前記第一サイドプレート51の外壁面に取り付けられている電気制御ボックス60を含む。本実施例では、第一サイドプレート51の外壁面は前に向かって設置され、電気制御ボックス60は第一サイドプレート51に取り付けられることで、エアコン室内機の電気構造に対応する電力を供給する。電気制御ボックス60の後端には留め具、第一サイドプレート51には係着穴が設けられ、留め具と係着穴の嵌合により、電気制御ボックス60と第一サイドプレート51との取り外し可能な取付を実現し、電気制御ボックス60を第一サイドプレート51に取り付ける。即ち、格納ボックス50の前側壁に取り付ける。エアコン室内機を地面或いは台面に置かれる時は、通常では背部が着地する。この時第一サイドプレート51の外壁面は上に向かって設置されるようになり、電気制御ボックス60と格納ボックス50との相対位置は電気制御ボックス60が格納ボックス50の上に位置するようになる。これにより地面に落ちる過程において、格納ボックス50は電気制御ボックス60に一定の落下防止効果を提供して、有効的に電気制御ボックス60を保護する。
【0028】
さらに、
図5から
図7に示すように、前記第一サイドプレート51には放熱穴511が設けられている。本実施例では、電気制御ボックス60が第一サイドプレート51に取り付けられ、放熱穴511が格納ボックス50の内チャンバーと連通することで、格納ボックス50は第一管セクション31に取付空間23を提供できるだけではなく、電気制御ボックス60に放熱チャンバーを提供できる。これとともに保温管30と電気制御ボックス60の安定性を向上できる。
【0029】
さらに、
図5から
図7に示すように、前記格納ボックス50はさらに前記第一サイドプレート51の一つの側縁と接している第二サイドプレート52を含み、前記第一サイドプレート51の内壁面には挿入接続具512、前記第二サイドプレート52には前記挿入接続具512と適合する挿入穴521が設けられている。本実施例では、第二サイドプレート52は第一端板12に近接して設置され、第二サイドプレート52と第一側壁をつなぎ合わせて格納ボックス50内の取付空間23を形成し、挿入接続具512は第一側壁の右側縁に近接して設置され、挿入接続具512と挿入穴521の嵌合によって第一サイドプレート51と第二サイドプレート52の取り外し可能な接続を実現することで、エアコン室内機の組立の過程において、まず第一管セクション31を取付空間23に置いてから、第一サイドプレート51を覆い被せて、そして電気制御ボックス60を第一サイドプレート51の外壁面に取り付けることにより、エアコン室内機の全体としての組立過程をより簡単かつ便利にできる。実際の応用において、第二サイドプレート52の前側縁は第一サイドプレート51の外壁面に突出して位置制限部を形成することで、エアコン室内機を地面或いは台面に置く過程において電気制御ボックス60の第一サイドプレート51に近い一端に対して位置制限を行う。これにより、電気制御ボックス60が置かれる過程において安定を保ち、電気制御ボックス60の取付の安定性を高める。
【0030】
さらに、
図3から
図7に示すように、前記保温管30はさらに前記インペラ21の軸方向に沿って延びる第二管セクション32を含み、前記第二管セクション32は前記風路部品20の径方向における一方側に位置するとともに、前記第二管セクション32は前記第一管セクション31の下端と接している。本実施例では、第二管セクション32は筐体10室内機の長さ方向に沿って延びるとともに、風路部品20の後下方に位置する。風路部品20は前下方向において格納チャンバー11から離れる過程においては、第二管セクション32とは干渉することはないことは、説明しておく必要がある。風路部品20の吹出フレームは筐体10に接続されている時は、第二管セクション32をより安定させるように、第二管セクション32を支持するのにも利用できる。第二管セクション32は第一管セクション31と接して、冷媒管40の配線需要を満たす。
【0031】
さらに、
図3から
図7に示すように、前記保温管30は前記第一管セクション31と第二管セクション32との接続箇所において折り曲げセクション33を形成し、前記折り曲げセクション33は前記格納ボックス50の外に位置する。本実施例では、折り曲げセクション33は格納ボックス50の外、即ち第一管セクション31の下に位置することで、格納ボックス50の体積を減少して、格納ボックス50の占める空間を有効的に減少し、エアコン室内機の内部構造をより簡単且つコンパクトにできる。
【0032】
本願は更に、エアコン室内機を含むエアコンを提案した。当該エアコン室内機の具体的な構造については、上記実施例を参照する。本エアコンは上記全ての実施の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記実施例の技術案がもたらす全ての有益効果を有し、ここでは逐一贅言しない。
【0033】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明構想の下で、本願の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた等価構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
10 筐体
11 格納チャンバー
20 風路部品
21 インペラ
22 駆動装置
23 取付空間
30 保温管
40 冷媒管
31 第一管セクション
32 第二管セクション
12 第一端板
13 第二端板
221 放熱空間
50 格納ボックス
51 第一サイドプレート
60 電気制御ボックス
511 放熱穴
52 第二サイドプレート
512 挿入接続具
521 挿入穴
33 折り曲げセクション
53 第一開放口