(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】爪の採寸方法、ネイルシール製造方法、情報処理装置、ネイルシール製造システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A45D 29/18 20060101AFI20221019BHJP
【FI】
A45D29/18
(21)【出願番号】P 2020171132
(22)【出願日】2020-10-09
【審査請求日】2021-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000159043
【氏名又は名称】菊水電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠山 葵
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109558784(CN,A)
【文献】特開2017-121305(JP,A)
【文献】特開2019-111004(JP,A)
【文献】特開2012-232039(JP,A)
【文献】特開2012-125312(JP,A)
【文献】特開2012-125311(JP,A)
【文献】特開2019-050895(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 29/00~29/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネイルモデルを用いて爪を採寸する方法であって、
爪の平坦部を写した第1の写真から前記爪の輪郭を検出し、
平行な2本の直線と、前記2本の直線を繋ぐ複数の曲線
とで構成される前記ネイルモデルの形状が前記爪の輪郭にフィットするように前記ネイルモデルの制御パラメータを決定することと、
前記爪のアーチ部におけるカーブの形状に基づいて前記ネイルモデルの制御パラメータを補正することと
を含む処理をコンピュータが実行する、方法。
【請求項2】
前記処理は、前記爪の付け根に向かう向きに前記爪のアーチ部を写した第2の写真から前記爪のアーチ部におけるカーブを検出することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の曲線のそれぞれは、3次のベジェ曲線であり、
前記ネイルモデルの制御パラメータは、前記2本の直線それぞれの始点及び終点を決める第1のパラメータ群と、前記複数の曲線それぞれについての前記3次のベジェ曲線の始点、終点、及び制御点を決める第2のパラメータ群とを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記2本の直線の2つの端部は、第1のベジェ曲線及び第2のベジェ曲線で繋がれ、
前記第1のベジェ曲線の制御点のうち、前記第1のベジェ曲線と前記第2のベジェ曲線との接続点に近い第1の制御点と、前記第2のベジェ曲線の制御点のうち、前記接続点に近い第2の制御点とは、同一直線上に配置される、
請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のベジェ曲線の制御点のうち、前記接続点から遠い第3の制御点は、前記第1のベジェ曲線と繋がる直線の延長線上に配置され、
前記第2のベジェ曲線の制御点のうち、前記接続点から遠い第4の制御点は、前記第2のベジェ曲線と繋がる直線の延長線上に配置される、
請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネイルモデルの制御パラメータを補正する処理は、
第2の写真における前記爪のカーブに円弧をフィットさせ、前記円弧の形状に基づく補正係数を用いて前記ネイルモデルの制御パラメータを補正することを含む、
請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記ネイルモデルの制御パラメータを補正する処理は、
前記円弧の中心と前記円弧の一端とを結ぶ直線と、前記円弧の中心と前記円弧の他端とを結ぶ直線とが成す角度を求め、前記角度に基づいて、前記ネイルモデルの幅が前記爪を平面に広げた場合の前記爪の幅に一致するように前記第1のパラメータ群及び前記第2のパラメータ群を補正するための前記補正係数を求めることを含む、
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法によって決定された前記ネイルモデルの情報を受け付け、前記ネイルモデルの情報に基づいてシール素材を裁断する
処理をコンピュータが実行する、ネイルシール製造方法。
【請求項9】
爪の平坦部を写した第1の写真から前記爪の輪郭を検出し、
平行な2本の直線と、前記2本の直線を繋ぐ複数の曲線
とで構成されるネイルモデルが前記爪の輪郭にフィットするように前記ネイルモデルの制御パラメータを決定する決定部と、
前記爪のアーチ部におけるカーブの形状に基づいて前記ネイルモデルの制御パラメータを補正する補正部と
を備える、情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置と、
請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法によって決定された前記ネイルモデルの情報を前記情報処理装置から受信し、前記ネイルモデルの情報に基づいてシール素材を裁断するネイルシール製造装置と
を含む、ネイルシール製造システム。
【請求項11】
請求項1~
7のいずれか1項に記載の処理をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、爪の採寸方法、ネイルシール製造方法、情報処理装置、及びネイルシール製造システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、手軽に爪に装飾を施すことができるネイルシールの人気が高まっており、様々な種類のネイルシールが広く市場に流通している。例えば、粘着性シートに装飾を施したタイプのネイルシールや、液状の光硬化樹脂によって立体的な装飾を施したジェルネイルシールなどがある。ネイルシールは、爪への貼り付け、爪からの取り外しが容易である上、サロンでのネイル施術に比べて安価であるため、ユーザは、ネイルシールを気軽に取り替えて色々なデザインや色彩を楽しむことができる。
【0003】
最近ではネイルシールの品質が向上しており、ネイルシールを綺麗に貼り付けることができれば、サロンでネイル施術を受けたかのような美しい爪になりうる。しかし、ネイルシールの貼り付けに失敗すると、見た目が格好が悪くなり、ネイルシールが爪から剥がれやすくなる。また、市場に流通しているネイルシールは個々人の爪に合わせて作られたものではないため、ネイルシールの形が自分の爪にぴったり合うことはほとんどない。ユーザは、爪からはみ出したネイルシールの一部を自分でカットすることになるが、カットによって装飾の一部が欠けたり、デザインのバランスが崩れたりする。
【0004】
下記の特許文献1では、光切断法、TOF(Time Of Flight)法、単眼カメラ測定法、及び複眼カメラ測定法などの測距法を利用して爪の形状を測定し、その測定結果に基づいてオリジナルネイルシールを製作する方法が提案されている。また、下記の特許文献2では、爪の画像にエッジ検出などの特徴検出技術を適用して爪の形状を取得し、取得した爪の形状を利用してオリジナルネイルシールを製作する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2018/016206号公報
【文献】特開2016-85725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の提案方法を利用することで、ユーザが自分の爪に合ったオリジナルネイルシールを製作できるようになる。しかし、上記の提案方法は、爪の形状そのままをネイルシールに写し取るような方法でオリジナルネイルシールを製作しており、測定の仕組みが複雑である。また、輪郭線の凹凸やアーチの歪みなどもネイルシールの形状に反映される。そのようなネイルシールでは、貼り付け時の僅かなずれで爪の表面が見えたり、ネイルシールが爪からはみ出したりするため、正確に貼り付けることが難しい。また、爪への貼り付けまで行う装置を導入すれば、さらに仕組みが複雑になる。
【0007】
上記のような事情から、ユーザの爪にフィットすることだけでなく、ユーザが自らの手で比較的容易に貼り付けることができる形状を持ったオリジナルネイルシールを製作するための仕組みが求められる。爪へのフィット感は、爪の特徴的な部分について、ユーザの爪の形を巧くネイルシールの形状に反映させることで実現されうる。貼り付けの容易性は、ユーザがネイルシールを貼り付ける際に爪とネイルシールとを合わせやすくする形状をネイルシールに巧く残してあげることで実現されうる。これらの要求を満たせば、自分の爪にフィットした実用的なオリジナルネイルシールを製作できるようになるだろう。
【0008】
本開示の1つの観点によれば、本開示の目的は、自分の爪にフィットした実用的なオリジナルネイルシールを手軽に製作できるようにするための爪の採寸方法及びこれを用いたネイルシールの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様によれば、ネイルモデルを用いて爪を採寸する方法が提供される。該方法では、爪の平坦部を写した第1の写真から爪の輪郭を検出し、複数の直線及び複数の直線を繋ぐ複数の曲線で構成されるネイルモデルの形状が爪の輪郭にフィットするようにネイルモデルの制御パラメータを決定することと、爪のアーチ部におけるカーブの形状に基づいてネイルモデルの制御パラメータを補正することとを含む処理をコンピュータが実行する。
【0010】
本開示の第2の態様によれば、上記の第1の態様に係る方法によって決定されたネイルモデルの情報を受け付け、ネイルモデルの情報に基づいてシール素材を裁断する、ネイルシール製造方法が提供される。
【0011】
本開示の第3の態様によれば、ネイルシールの形状を規定するネイルモデルを決定する情報処理装置が提供される。この装置は、爪の平坦部を写した第1の写真から爪の輪郭を検出し、複数の直線及び複数の直線を繋ぐ複数の曲線で構成されるネイルモデルが、爪の輪郭にフィットするようにネイルモデルの制御パラメータを決定する決定部と、爪のアーチ部におけるカーブの形状に基づいてネイルモデルの制御パラメータを補正する補正部とを備える。
【0012】
本開示の第4の態様によれば、情報処理装置と、上記の第1の態様に係る方法によって決定されたネイルモデルの情報を情報処理装置から受信し、その情報に基づいてシール素材を裁断するネイルシール製造装置とを含むネイルシール製造システムが提供される。
【0013】
本開示の第5の態様によれば、上記の第1の態様及び第2の態様の少なくとも一方に係る方法の処理をコンピュータに実行させる、プログラムが提供される。さらに他の態様として、このプログラムが格納された、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(Non-transitory computer readable storage medium)が提供されうる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、自分の爪にフィットした実用的なオリジナルネイルシールを手軽に製作できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の実施形態に係るネイルシール製造システムのシステム構成について説明するためのブロック図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明するためのブロック図である。
【
図3】本開示の実施形態に係るネイルシール製造装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明するためのブロック図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能について説明するためのブロック図である。
【
図5】ネイルモデルの決定に用いる写真データの例を示した図である。
【
図6】ネイルモデルについて説明するための図である。
【
図7】パラメータテーブルについて説明するための図表である。
【
図8】ネイルモデルの決定方法について説明するための第1の図である。
【
図9】ネイルモデルの決定方法について説明するための第2の図である。
【
図10】制御パラメータの補正方法について説明するための図表である。
【
図11】ネイルモデルに追加される持ち手について説明するための図である。
【
図12】本開示の実施形態に係るネイルモデルの決定方法及びネイルシールの製造方法について説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
【0017】
[1.ネイルシール製造システムの構成]
図1を参照しながら、本開示の実施形態に係るネイルシール製造システムのシステム構成について説明する。
図1は、本開示の実施形態に係るネイルシール製造システムのシステム構成について説明するためのブロック図である。
図1に示したネイルシール製造システム10は、本開示の実施形態に係るネイルシール製造システムの一例である。
【0018】
図1に示すように、ネイルシール製造システム10は、情報処理装置11と、ネイルシール製造装置12とを含む。情報処理装置11は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、ゲーム機などの電子機器である。
図1の例では、情報処理装置11とネイルシール製造装置12とはネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、光通信ネットワーク、携帯電話ネットワーク、又はこれらの組み合わせでである。
【0019】
後述するように、情報処理装置11は、オリジナルネイルシールを所望するユーザの爪を写した写真から、そのユーザの爪にフィットするネイルモデルを決定し、決定したネイルモデルの情報をネイルシール製造装置12へ送信する。ネイルモデルは、シール素材を裁断してネイルシールを製作する際の裁断線を示す2次元モデルである。ネイルシール製造装置12は、情報処理装置11から受け取ったネイルモデルの情報に基づいてシール素材を裁断して、ユーザの爪にフィットするオリジナルネイルシールを製造する。
【0020】
なお、
図1に示したネイルシール製造システム10の構成は一例であり、情報処理装置11とネイルシール製造装置12とは有線又は無線で直接接続されてもよい。例えば、両装置は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、Bluetooth、IrDA(Infrared Data Association)などの接続形態で接続されてもよい。また、ネイルシール製造装置12はクラウドシステムであってもよく、この場合、ネイルシール製造装置12の機能はクラウド型サービスとして提供される。このような変形例についても当然に本開示の実施形態の技術的範囲に含まれる。
【0021】
(情報処理装置のハードウェア)
ここで、
図2を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明する。
図2は、本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明するためのブロック図である。後述する情報処理装置11の機能は、
図2に例示したハードウェア要素を用いて実現することができる。また、情報処理装置11の機能は、コンピュータプログラムを用いて
図2に例示したハードウェアを制御することで実現されうる。
【0022】
図2の例において、情報処理装置11は、カメラ11a、プロセッサ11b、メモリ11c、表示インターフェース(IF:Interface)11d、通信インターフェース11e、及び外部インターフェース11fを有する。なお、実施の態様に応じて一部の要素が省略されてもよいし、他の要素が追加されてもよい。
【0023】
カメラ11aは、少なくとも1つのレンズ群を含む光学系、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子、及び画像信号を処理する信号処理回路を有する撮像装置である。
図2の例ではカメラ11aが情報処理装置11に内蔵されているが、カメラ11aは、後述する外部インターフェース11fに接続された外部カメラであってもよい。
【0024】
プロセッサ11bは、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphic Processing Unit)などの処理回路(Processing circuitry)である。メモリ11cは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶装置(Storage device)である。
【0025】
表示インターフェース11dは、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro-Luminescence Display)などのディスプレイデバイスを接続するためのインターフェース回路である。通信インターフェース11eは、ネットワークNWに接続するためのインターフェース回路である。
【0026】
外部インターフェース11fは、情報処理装置11の外部に設置される外部デバイスを接続するためのインターフェース回路である。外部インターフェース11fは、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)などである。外部インターフェース11fには、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力機器や、プリンタなどの出力機器が接続されうる。また、外部インターフェース11fには、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(Non-transitory computer readable storage medium)である記録媒体11gが接続されうる。例えば、記録媒体11gは、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどである。
【0027】
上記のプロセッサ11bは、記録媒体11gに格納されたコンピュータプログラムを読み出してメモリ11cに格納し、メモリ11cから読み出したコンピュータプログラムに従って情報処理装置11の動作を制御することができる。なお、情報処理装置11の動作を制御するコンピュータプログラムは、メモリ11cに予め格納されていてもよいし、通信インターフェース11eを介してダウンロードされてもよい。
【0028】
(ネイルシール製造装置のハードウェア)
次に、
図3を参照しながら、本開示の実施形態に係るネイルシール製造装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明するためのブロック図である。
図3は、本開示の実施形態に係るネイルシール製造装置の機能を実現可能なハードウェア構成について説明するためのブロック図である。
【0029】
図3に示すように、ネイルシール製造装置12は、制御装置121、印刷装置122、及び裁断装置123を有する。なお、制御装置121、印刷装置122、及び裁断装置123は、それぞれ別体であってもよいし、これらのうちの2つの装置が一体であってもよいし、これら全ての装置が一体であってもよい。また、制御装置121、印刷装置122、及び裁断装置123は、これらのうちの少なくとも2つの装置が有線及び/又は無線のネットワークを用いて接続されていてもよい。
【0030】
制御装置121は、プロセッサ121a、メモリ121b、通信インターフェース121c、及び外部インターフェース121dを有する。プロセッサ121a、メモリ121b、通信インターフェース121c、及び外部インターフェース121dは、それぞれ上述したプロセッサ11b、メモリ11c、通信インターフェース11e、及び外部インターフェース11fと同様の機能を有する。
図3の例では、外部インターフェース121dを介して制御装置121に印刷装置122及び裁断装置123が接続されている。
【0031】
制御装置121は、通信インターフェース121cを用いて、情報処理装置11からネイルモデルの情報及びネイルシールに施す装飾の情報を受信する。また、制御装置121は、受信した情報をメモリ121bに格納し、プロセッサ121aを用いて印刷装置122及び裁断装置123の動作を制御し、メモリ121bに格納された情報に基づいてシール素材への装飾の印刷及びネイルシールの裁断を行う。なお、装飾の種類、シール素材の種類、印刷方法、裁断方法は実施の態様に応じて任意に選択可能である。
【0032】
(情報処理装置の機能)
次に、
図4を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能について説明する。
図4は、本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能について説明するためのブロック図である。なお、
図4に例示した情報処理装置11の機能は、本開示の実施形態に係る情報処理装置が有する機能の一例である。
【0033】
図4に示すように、情報処理装置11は、記憶部111、輪郭検出部112、アーチ検出部113、パラメータ決定部114、モデル補正部115、及び持ち手追加部116を有する。なお、輪郭検出部112、アーチ検出部113、及びパラメータ決定部114は、本開示に係る決定部の一実装例である。モデル補正部115は、本開示に係る補正部の一実装例である。
【0034】
記憶部111の機能は、上述したメモリ11c及び記録媒体11gのいずれか一方によって実現されうる。輪郭検出部112、アーチ検出部113、パラメータ決定部114、モデル補正部115、及び持ち手追加部116の機能は、主に、上述したプロセッサ11bの機能によって実現されうる。
【0035】
記憶部111には、写真データ111a、及びパラメータテーブル111bが格納される。写真データ111aは、
図5に示すように、爪の平坦部を写した第1の写真PCT1のデータ、及び爪の付け根に向かう向きに爪のアーチ部を写した第2の写真PCT2のデータを含む。
図5は、ネイルモデルの決定に用いる写真データの例を示した図である。写真データ111aは、カメラ11aで撮影した写真データでもよいし、ネットワークNW又は記録媒体11gを介して取得された写真データでもよい。また、第1の写真PCT1及び第2の写真PCT2のサイズは原寸大に調整される。
【0036】
ここで言う爪の平坦部とは、手のひらを下に向けて平面上に置き、その平面に垂直な向きで爪を上方から見下ろしたときに見える爪の輪郭内側の部分を指す。また、ここで言う爪のアーチ部とは、指の先端から爪の付け根に向かう方向(以下、奥行き方向)に沿って爪を見たときに見える爪の湾曲(所謂、横アーチ)部分を指す。アーチ部は、奥行き方向に垂直な面で爪を切断した場合の断面部に相当する。なお、爪は人体の一部であり、同一人物の爪であっても日によって形が変化するものであるため、平坦部及びアーチ部として認識される部分に多少の誤差は生じうるし、そのような誤差は当然に許容されうる。
【0037】
パラメータテーブル111bは、ネイルモデル20の制御パラメータを格納するためのテーブルである。ネイルモデル20は、シール素材からネイルシールを切り出す際の裁断線を決めるためのモデル情報である。ネイルモデル20は、複数の直線と、それら複数の直線を繋ぐ複数の曲線で構成される。例えば、ネイルモデル20は、
図6に示すように、平行な2本の直線と、それら2本の直線を繋ぐ4本の曲線とで構成される。
図6は、ネイルモデルについて説明するための図である。
図6の例では、4本の曲線それぞれが3次のベジェ曲線である。
【0038】
ここで、点SP1、SP3を結ぶ直線を直線L1、点SP2、SP4を結ぶ直線を直線L2と呼ぶ。また、点SP1、EP12を結ぶ曲線を曲線C1、点SP2、EP12を結ぶ曲線を曲線C2、点SP3、EP34を結ぶ曲線を曲線C3、点SP4、EP34を結ぶ曲線を曲線C4と呼ぶ。直線L1、L2は平行に維持される。曲線C1、C2、C3、C4はそれぞれ3次のベジェ曲線であるため、各曲線の形状は始点、終点、及び2つの制御点で決定される。曲線C1の制御点は点P11、P12であり、曲線C2の制御点は点P21、P22であり、曲線C3の制御点は点P31、P32であり、曲線C4の制御点は点P41、P42である。
【0039】
曲線C1の形状を決める2つの制御点のうち、直線L1と曲線C1との接続点(SP1)に近い制御点P11は、直線L1の延長線上に配置される。また、曲線C2の形状を決める2つの制御点のうち、直線L2と曲線C2との接続点(SP2)に近い制御点P21は、直線L2の延長線上に配置される。曲線C3の形状を決める2つの制御点のうち、直線L1と曲線C3との接続点(SP3)に近い制御点P31は、直線L1の延長線上に配置される。曲線C4の形状を決める2つの制御点のうち、直線L2と曲線C4との接続点(SP4)に近い制御点P41は、直線L2の延長線上に配置される。このような制御点配置によって、対応する曲線と直線が滑らかに接続される。
【0040】
曲線C1の形状を決める2つの制御点のうち、曲線C1、C2の接続点(EP12)に近い制御点P12と、点EP12と、曲線C2の形状を決める2つの制御点のうち、曲線C1、C2の接続点(EP12)に近い制御点P12とは同一直線上に配置される。同様に、曲線C3の形状を決める2つの制御点のうち、曲線C3、C4の接続点(EP34)に近い制御点P32と、点EP34と、曲線C4の形状を決める2つの制御点のうち、曲線C3、C4の接続点(EP34)に近い制御点P42とは同一直線上に配置される。このような制御点配置によって、点EP12で曲線C1、C2が滑らかに接続され、点EP34で曲線C3、C4が滑らかに接続される。
【0041】
ここで、点SP1、SP2、SP3、SP4のXY座標をそれぞれ(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)と表記する。また、点EP12、EP34のXY座標を(Xa,Ya)、(Xb,Yb)と表記する。また、点P11、P21、P31、P41のY座標をそれぞれv1、v2、v3、v4と表記し、点P12、P22、P32、P42のX座標をそれぞれh1、h2、h3、h4と表記する。なお、爪の先端から爪の付け根に向かう方向に沿った軸をX軸とし、爪の平坦部に略平行な平面上でX軸に直交する軸をY軸とする。
【0042】
上述した配置条件を考慮すると、曲線C1の制御点P11、P12の座標はそれぞれ(x1,v1)、(h1,Ya)となる。同様に、曲線C2の制御点P21、P22の座標はそれぞれ(x2,v2)、(h2,Ya)となる。また、曲線C3の制御点P31、P32の座標はそれぞれ(x3,v3)、(h3,Yb)となる。同様に、曲線C4の制御点P41、P42の座標はそれぞれ(x4,v4)、(h4,Yb)となる。
【0043】
上述した直線L1、L2及び曲線C1、C2、C3、C4と各点との関係、及び各点の座標に関する情報は、
図7に示すようなパラメータテーブル111bに格納される。
図7は、パラメータテーブルについて説明するための図表である。後述するように、情報処理装置11は、パラメータテーブル111bのデータを決定することでネイルモデル20の形状を決定し、そのデータを補正することでネイルモデル20の形状を補正する。
【0044】
なお、説明の中で「始点」及び「終点」という表現を用いているが、「始点」「終点」に対応付けられた2つの点のうち、どちらの点を始点にするかは任意に設定可能である。例えば、
図7の例では、直線L1の始点を点SP1、終点を点SP3としているが、始点を点SP3、終点を点SP1としてもよい。また、曲線C1の始点を点SP1、終点を点EP12としているが、始点を点EP12、終点を点SP1と変形してもよい。但し、この場合には2つの制御点も入れ替わり、先に指定すべき制御点(第1制御点)は点P12、後に指定すべき制御点(第2制御点)は点P11となる。
【0045】
再び
図4を参照する。輪郭検出部112は、写真データ111aを読み出し、第1の写真PCT1から爪の輪郭を検出する。輪郭の検出結果はパラメータ決定部114に入力される。アーチ検出部113は、写真データ111aを読み出し、第2の写真PCT2から爪のカーブを検出する。カーブの検出結果はモデル補正部115に入力される。なお、輪郭の検出及びカーブの検出には、エッジ抽出や物体認識技術など、任意の画像処理技術が利用されてよい。
【0046】
(制御パラメータの決定)
パラメータ決定部114は、
図8に示すように、爪の輪郭上に直線L1、L2の始点及び終点を配置する。
図8は、ネイルモデルの決定方法について説明するための第1の図である。例えば、パラメータ決定部114は、平行な2本の直線で近似できる輪郭上の2つの直線部を検出し、一方の直線部の2つの端部に直線L1の始点SP1と終点SP3とを配置し、他方の直線部の2つの端部に直線L2の始点SP2と終点SP4とを配置する。
【0047】
また、パラメータ決定部114は、輪郭上で2つの直線部の端部を繋ぐ曲線を検出し、指先に近い位置にある曲線の頂部に曲線C1、C2の接続点EP12を配置し、爪の付け根に近い位置にある曲線の頂部に曲線C3、C4の接続点EP34を配置する。曲線の頂部は、例えば、直線L1、L2に直交する直線と曲線との接点を見つける方法で検出できる。ここでは説明の都合上、指先に近い位置にあるか、爪の付け根に近い位置にあるかという位置関係で上記2つの曲線を区別しているが、パラメータ決定部114は、それらが異なる曲線であることを認識していればよく、位置関係を認識していなくてよい。
【0048】
パラメータ決定部114は、輪郭上に配置した始点SP1と接続点EP12とを結ぶ曲線C1、及び輪郭上に配置した始点SP2と接続点EP12とを結ぶ曲線C2を決定する。また、パラメータ決定部114は、輪郭上に配置した始点SP3と接続点EP34とを結ぶ曲線C3、及び輪郭上に配置した始点SP4と接続点EP34とを結ぶ曲線C4を決定する。このとき、パラメータ決定部114は、曲線C1、C2、C3、C4が爪の輪郭にフィットするように各制御点の位置を調整する。
【0049】
図7に示したように、曲線C1の形状を規定する制御点P11の座標は(x1,v1)、制御点P12の座標は(h1,Ya)であり、調整可能な制御パラメータは、制御点P11のY座標(v1)及び制御点P12のX座標(h1)である。パラメータ決定部114は、曲線C1が爪の輪郭にフィットする制御パラメータh1、v1を決定する。また、パラメータ決定部114は、曲線C2の調整可能な制御パラメータh2、v2を調整し、曲線C2が爪の輪郭にフィットするように制御パラメータh2、v2を決定する。同様に、パラメータ決定部114は、曲線C3、C4について、制御パラメータh3、h4、v3、v4を決定する。
【0050】
上記の方法でパラメータ決定部114により決定された制御パラメータ(直線L1、L2それぞれの始点及び終点の座標、及び曲線C1、C2、C3、C4それぞれの各制御点の座標)は、パラメータテーブル111bに格納される。この時点でのパラメータテーブル111bに対応するネイルモデル20の形状は、爪のアーチ部の湾曲を考慮していない。そのため、後述するモデル補正部115の機能は、湾曲を考慮した形状になるようにネイルモデル20を補正する。つまり、モデル補正部115は、ネイルモデル20の幅(直線L1、L2間の距離)と、爪を平面に広げたときの爪の幅とがほぼ一致するようにネイルモデル20を補正する。
【0051】
(ネイルモデルの補正)
モデル補正部115は、
図9に示すように、第2の写真PCT2における爪のカーブに円弧(図中では点A1、A2を結ぶ曲線)をフィットさせる。
図9は、ネイルモデルの決定方法について説明するための第2の図である。円弧は円の一部であり、例えば、円弧の2つの端部A1、A2の間の距離(補正前のネイルモデル20における直線L1、L2間の距離に相当)と、円弧の中心A0から端点A1、A2に伸ばした2本の直線間の角度θとで円弧の形状が決まる。端点A1、A2は決まっているため、爪のカーブにフィットする円弧を得ることは、中心A0から端点A1、A2に伸びる直線間の角度θを求めることに相当する。
【0052】
角度θを得たモデル補正部115は、下記の式(1)に基づいて補正係数kを求める。補正係数kは、端点A1、A2を結ぶ直線の長さ(d1)に対する円弧の長さ(d2)の比(d2/d1)である。モデル補正部115は、
図10に示すように、パラメータテーブル111bに記載の各座標についてX座標の値に補正係数kを乗算し、パラメータテーブル111bの制御パラメータ(各点の座標)を補正する。
図10は、制御パラメータの補正方法について説明するための図表である。
k=θ/(2・sin(θ/2)) …(1)
【0053】
上記の補正により、アーチ部の湾曲を考慮したネイルモデル20の形状が決定される。ネイルモデル20の情報は、ネイルシール製造装置12に送られる。ネイルモデル20の情報は、パラメータテーブル111bに記載の制御パラメータそのものであってもよいし、パラメータテーブル111bの制御パラメータに基づいて描かれたネイルモデル20の図(線図など)であってもよい。ネイルモデル20の情報を受けたネイルシール製造装置12は、ネイルモデル20に基づいてシール素材を裁断する。これにより、ユーザの爪にフィットするオリジナルネイルシールが製造される。
【0054】
(持ち手の追加)
なお、ネイルシールをシートから剥がしやすくし、ネイルシールを爪に貼り付けやすくするため、ネイルシールに持ち手を追加してもよい。なお、持ち手の追加は、情報処理装置11が実施してもよいし、ネイルシール製造装置12が実施してもよい。
図4の例では、情報処理装置11が持ち手追加部116の機能により持ち手の追加を実施する。この場合、持ち手追加部116は、
図11に示すように、持ち手20aをネイルモデル20に追加する。
図11は、ネイルモデルに追加される持ち手について説明するための図である。
【0055】
ネイルモデル20の情報が制御パラメータそのものである場合、持ち手追加部116は、持ち手の形状を示す情報と、持ち手が接続される部分の座標とを含む持ち手情報をネイルモデル20の情報に追加してネイルシール製造装置12に送る。一方、ネイルモデル20の情報がネイルモデル20の図である場合、持ち手追加部116は、ネイルモデル20の図に持ち手を追加した図を作成し、その図をネイルシール製造装置12に送る。なお、ネイルシール製造装置12が持ち手を追加する場合には、持ち手追加部116の機能は省略されてよい。
以上、ネイルシール製造システムについて説明した。
【0056】
[2.ネイルシール製造システムの動作]
次に、
図12を参照しながら、本開示の実施形態に係るネイルモデルの決定方法及びネイルシールの製造方法について説明する。
図12は、本開示の実施形態に係るネイルモデルの決定方法及びネイルシールの製造方法について説明するためのフロー図である。
【0057】
(S101)情報処理装置11は、爪の平坦部を写した第1の写真PCT1、及び爪のアーチ部を写した第2の写真PCT2のデータを取得し、写真データ111aとして記憶部111に格納する。
【0058】
(S102、S103)情報処理装置11は、輪郭検出部112により第1の写真PCT1から爪の輪郭を検出し、パラメータ決定部114により爪の輪郭にフィットするようにネイルモデル20の制御パラメータを調整する。
【0059】
例えば、パラメータ決定部114は、平行な2本の直線で近似できる輪郭上の2つの直線部を検出し、一方の直線部の2つの端部に直線L1の始点SP1と終点SP3とを配置し、他方の直線部の2つの端部に直線L2の始点SP2と終点SP4とを配置する。また、パラメータ決定部114は、輪郭上で2つの直線部の端部を繋ぐ曲線を検出し、爪の先端に近い位置にある曲線の頂部に曲線C1、C2の接続点EP12を配置し、爪の付け根に近い位置にある曲線の頂部に曲線C3、C4の接続点EP34を配置する。
【0060】
また、パラメータ決定部114は、輪郭上に配置した始点SP1と接続点EP12とを結ぶ曲線C1、及び輪郭上に配置した始点SP2と接続点EP12とを結ぶ曲線C2を決定する。また、パラメータ決定部114は、輪郭上に配置した始点SP3と接続点EP34とを結ぶ曲線C3、及び輪郭上に配置した始点SP4と接続点EP34とを結ぶ曲線C4を決定する。このとき、パラメータ決定部114は、曲線C1、C2、C3、C4が爪の輪郭にフィットするように各制御点の位置を調整する。
【0061】
(S104、S105)情報処理装置11は、アーチ検出部113により第2の写真PCT2から爪のカーブを検出し、モデル補正部115によって、爪のカーブに円弧がフィットするように円弧の形状を決定する。また、モデル補正部115は、上記の式(1)に基づいて補正係数kを求め、パラメータテーブル111bに記載の各座標についてX座標の値に補正係数kを乗算することによって、パラメータテーブル111bの制御パラメータ(各点の座標)を補正する。
【0062】
(S106)情報処理装置11は、持ち手追加部116によりネイルモデル20に持ち手20aを追加する。変形例として、持ち手の追加は、ネイルシール製造装置12が実施してもよいし、S106の処理自体が省略されてもよい。
【0063】
(S107)情報処理装置11は、ネイルシールのデザイン等の設定情報を取得し、その設定情報と共にネイルモデル20の情報をネイルシール製造装置12に送信する。なお、設定情報には、ネイルシールの材質やデザインなどを特定するための情報や、ネイルシールのデザイン画などが含まれていてもよい。
【0064】
(S108)ネイルシール製造装置12は、情報処理装置11から受信した設定情報及びネイルモデル20の情報に基づいてネイルシールを製造する。例えば、ネイルシール製造装置12は、印刷装置122により、受信した設定情報に基づいてネイルシールのデザインを印刷し、裁断装置123により、受信したネイルモデル20の情報に基づいてネイルシールを裁断する。なお、ジェルネイルシールの場合、印刷装置122は、印刷の代わりに又は印刷に加えて、液状の光硬化樹脂でシール基材上に装飾を作る。S108の処理が完了すると、
図12に示した一連の処理は終了する。
以上、ネイルシール製造システムの動作について説明した。
【0065】
上記のように、本開示の実施形態では、直線L1、L2及び曲線C1、C2、C3、C4で構成されるネイルモデル20を利用して爪の形状を測定し、ネイルモデル20を用いてオリジナルネイルシールを作成する。シンプルなモデル構成でありながら、3次ベジェ曲線を利用しているため爪のカーブに良くフィットし、また、貼り付け時に爪の両サイドにある直線部に合わせやすいように直線が残されていることで貼り付け時の失敗リスクを低減している。つまり、上記の実施形態によれば、爪の形状に十分フィットしていながら、ユーザが自ら貼り付ける場合でも正確な位置に貼り付けやすく、手軽に綺麗に仕上がる実用的なオリジナルネイルシールを製作することが可能になる。また、綺麗に貼り付けられることで、ネイルシールが爪から剥がれにくくもなる。
【0066】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0067】
10 ネイルシール製造システム
11 情報処理装置
11a カメラ
11b、121a プロセッサ
11c、121b メモリ
11d 表示インターフェース
11e、121c 通信インターフェース
11f、121d 外部インターフェース
11g 記録媒体
12 ネイルシール製造装置
20 ネイルモデル
20a 持ち手
111 記憶部
111a 写真データ
111b パラメータテーブル
112 輪郭検出部
113 アーチ検出部
114 パラメータ決定部
115 モデル補正部
116 持ち手追加部
121 制御装置
122 印刷装置
123 裁断装置
L1、L2 直線
C1、C2、C3、C4 曲線
NW ネットワーク
PCT1 第1の写真
PCT2 第2の写真