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特許7161548DCDCコンバータ、車載充電器及び電気自動車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-18
(45)【発行日】2022-10-26
(54)【発明の名称】DCDCコンバータ、車載充電器及び電気自動車
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20221019BHJP
【FI】
H02M3/28 Q
H02M3/28 W
H02M3/28 H
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020559440
(86)(22)【出願日】2019-04-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2019084329
(87)【国際公開番号】W WO2019206231
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-12-18
(31)【優先権主張番号】201810386529.X
(32)【優先日】2018-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲暁▼彬
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0180350(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0368175(US,A1)
【文献】特開2014-079145(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DCDCコンバータであって、第1の三相ブリッジモジュールと、共振モジュールと、第2の三相ブリッジモジュールと、コントローラとを含み、
前記第1の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時にDCDCコンバータの入力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、
前記共振モジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時に前記第1の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記第2の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、
前記第2の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールが外界に放電する時に電池モジュールの出力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールを外部から充電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、
前記コントローラは、それぞれ前記第1の三相ブリッジモジュールの制御端子と前記第2の三相ブリッジモジュールの制御端子に接続され、前記DCDCコンバータの軽負荷モードで、電池モジュールを外部から充電する時に、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御し、
前記共振モジュールは、3経路の一次LC部と、三相変圧手段と、3経路の二次LC部とを含み、
電池モジュールを外部から充電する時に、前記3経路の一次LC部及び前記三相変圧手段は、前記第1の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させて高周波電流を生成し、
電池モジュールが外部に放電する時に、前記3経路の二次LC部及び前記三相変圧手段は、前記第2の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させて高周波電流を生成し、
各経路の一次LC部の一端が前記第1の三相ブリッジモジュール中の対応する相ブリッジモジュールの相線接続点に接続され、前記三相変圧手段の一次コイルの同極性端がそれぞれ、対応する一次LC部の他端に接続され、前記三相変圧手段の一次コイルの異極性端が互いに接続され、前記三相変圧手段の二次コイルの同極性端がそれぞれ、対応する二次LC部の一端に接続され、前記三相変圧手段の二次コイルの異極性端が互い接続され、
前記第2の三相ブリッジモジュールの各相アームの相線接続点が、対応する二次LC部の他端に接続され、
前記コントローラは、それぞれ、前記第1の三相ブリッジモジュールのスイッチトランジスタの制御端子と、前記第2の三相ブリッジモジュールのスイッチトランジスタの制御端子に接続され、
前記第1の三相ブリッジモジュールは、第1の一相アームと、第1の二相アームと、第1の三相アームとを含み、
前記第1の一相アームは、第1のスイッチトランジスタと第2のスイッチトランジスタとを含み、前記第1のスイッチトランジスタの一端が前記第2のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第1のスイッチトランジスタの一端と前記第2のスイッチトランジスタの一端との間に、第1の相線接続点を有し、
前記第1の二相アームは、第3のスイッチトランジスタと第4のスイッチトランジスタとを含み、前記第3のスイッチトランジスタの一端が前記第4のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第3のスイッチトランジスタの一端と前記第4のスイッチトランジスタの一端との間に、第2の相線接続点を有し、
前記第1の三相アームは、第5のスイッチトランジスタと第6のスイッチトランジスタとを含み、前記第5のスイッチトランジスタの一端が前記第6のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第5のスイッチトランジスタの一端と前記第6のスイッチトランジスタの一端との間に、第3の相線接続点を有し、
前記第1のスイッチトランジスタの他端と、前記第3のスイッチトランジスタの他端と、前記第5のスイッチトランジスタの他端とは、互いに接続されて前記第1の三相ブリッジモジュールの第1の端点を形成し、前記第2のスイッチトランジスタの他端と、前記第4のスイッチトランジスタの他端と、前記第6のスイッチトランジスタの他端とは、互いに接続されて前記第1の三相ブリッジモジュールの第2の端点を形成し、
前記第2の三相ブリッジモジュールは、第2の一相アームと、第2の二相アームと、第2の三相アームとを含み、
前記第2の一相アームは、第7のスイッチトランジスタと第8のスイッチトランジスタとを含み、前記第7のスイッチトランジスタの一端が前記第8のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第7のスイッチトランジスタの一端と前記第8のスイッチトランジスタの一端との間に、第4の相線接続点を有し、
前記第2の二相アームは、第9のスイッチトランジスタと第10のスイッチトランジスタとを含み、前記第9のスイッチトランジスタの一端が前記第10のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第9のスイッチトランジスタの一端と前記第10のスイッチトランジスタの一端との間に、第5の相線接続点を有し、
前記第2の三相アームは、第11のスイッチトランジスタと第12のスイッチトランジスタとを含み、前記第11のスイッチトランジスタの一端が前記第12のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第11のスイッチトランジスタの一端と前記第12のスイッチトランジスタの一端との間に、第6の相線接続点を有し、
前記第7のスイッチトランジスタの他端と、前記第9のスイッチトランジスタの他端と、前記第11のスイッチトランジスタの他端とは互いに接続されて前記第2の三相ブリッジモジュールの第1の端点を形成し、前記第8のスイッチトランジスタの他端と、前記第10のスイッチトランジスタの他端と、前記第12のスイッチトランジスタの他端とは互いに接続されて前記第2の三相ブリッジモジュールの第2の端点を形成し、
前記コントローラは、前記DCDCコンバータの軽負荷モードで、
電池モジュールを外部から充電する時に、前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第11のスイッチトランジスタと前記第12のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、
或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、前記第11のスイッチトランジスタと前記第12のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御する、
DCDCコンバータ。
【請求項2】
DCDCコンバータであって、第1の三相ブリッジモジュールと、共振モジュールと、第2の三相ブリッジモジュールと、コントローラとを含み、
前記第1の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時にDCDCコンバータの入力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、
前記共振モジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時に前記第1の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記第2の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、
前記第2の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールが外界に放電する時に電池モジュールの出力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールを外部から充電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、
前記コントローラは、それぞれ前記第1の三相ブリッジモジュールの制御端子と前記第2の三相ブリッジモジュールの制御端子に接続され、前記DCDCコンバータの軽負荷モードで、電池モジュールを外部から充電する時に、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御し、
前記共振モジュールは、3経路の一次LC部と、三相変圧手段と、3経路の二次LC部とを含み、
電池モジュールを外部から充電する時に、前記3経路の一次LC部及び前記三相変圧手段は、前記第1の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させて高周波電流を生成し、
電池モジュールが外部に放電する時に、前記3経路の二次LC部及び前記三相変圧手段は、前記第2の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させて高周波電流を生成し、
各経路の一次LC部の一端が前記第1の三相ブリッジモジュール中の対応する相ブリッジモジュールの相線接続点に接続され、前記三相変圧手段の一次コイルの同極性端がそれぞれ、対応する一次LC部の他端に接続され、前記三相変圧手段の一次コイルの異極性端が互いに接続され、前記三相変圧手段の二次コイルの同極性端がそれぞれ、対応する二次LC部の一端に接続され、前記三相変圧手段の二次コイルの異極性端が互い接続され、
前記第2の三相ブリッジモジュールの各相アームの相線接続点が、対応する二次LC部の他端に接続され、
前記コントローラは、それぞれ、前記第1の三相ブリッジモジュールのスイッチトランジスタの制御端子と、前記第2の三相ブリッジモジュールのスイッチトランジスタの制御端子に接続され、
前記第1の三相ブリッジモジュールは、第1の一相アームと、第1の二相アームと、第1の三相アームとを含み、
前記第1の一相アームは、第1のスイッチトランジスタと第2のスイッチトランジスタとを含み、前記第1のスイッチトランジスタの一端が前記第2のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第1のスイッチトランジスタの一端と前記第2のスイッチトランジスタの一端との間に、第1の相線接続点を有し、
前記第1の二相アームは、第3のスイッチトランジスタと第4のスイッチトランジスタとを含み、前記第3のスイッチトランジスタの一端が前記第4のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第3のスイッチトランジスタの一端と前記第4のスイッチトランジスタの一端との間に、第2の相線接続点を有し、
前記第1の三相アームは、第5のスイッチトランジスタと第6のスイッチトランジスタとを含み、前記第5のスイッチトランジスタの一端が前記第6のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第5のスイッチトランジスタの一端と前記第6のスイッチトランジスタの一端との間に、第3の相線接続点を有し、
前記第1のスイッチトランジスタの他端と、前記第3のスイッチトランジスタの他端と、前記第5のスイッチトランジスタの他端とは、互いに接続されて前記第1の三相ブリッジモジュールの第1の端点を形成し、前記第2のスイッチトランジスタの他端と、前記第4のスイッチトランジスタの他端と、前記第6のスイッチトランジスタの他端とは、互いに接続されて前記第1の三相ブリッジモジュールの第2の端点を形成し、
前記第2の三相ブリッジモジュールは、第2の一相アームと、第2の二相アームと、第2の三相アームとを含み、
前記第2の一相アームは、第7のスイッチトランジスタと第8のスイッチトランジスタとを含み、前記第7のスイッチトランジスタの一端が前記第8のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第7のスイッチトランジスタの一端と前記第8のスイッチトランジスタの一端との間に、第4の相線接続点を有し、
前記第2の二相アームは、第9のスイッチトランジスタと第10のスイッチトランジスタとを含み、前記第9のスイッチトランジスタの一端が前記第10のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第9のスイッチトランジスタの一端と前記第10のスイッチトランジスタの一端との間に、第5の相線接続点を有し、
前記第2の三相アームは、第11のスイッチトランジスタと第12のスイッチトランジスタとを含み、前記第11のスイッチトランジスタの一端が前記第12のスイッチトランジスタの一端に接続され、前記第11のスイッチトランジスタの一端と前記第12のスイッチトランジスタの一端との間に、第6の相線接続点を有し、
前記第7のスイッチトランジスタの他端と、前記第9のスイッチトランジスタの他端と、前記第11のスイッチトランジスタの他端とは互いに接続されて前記第2の三相ブリッジモジュールの第1の端点を形成し、前記第8のスイッチトランジスタの他端と、前記第10のスイッチトランジスタの他端と、前記第12のスイッチトランジスタの他端とは互いに接続されて前記第2の三相ブリッジモジュールの第2の端点を形成し、
前記コントローラは、軽負荷モードで、
電池モジュールを外部から充電する時に、前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第3のスイッチトランジスタがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第4のスイッチトランジスタがノーマリオン状態にあるように制御し、前記第11のスイッチトランジスタと前記第12のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、
或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、前記第11のスイッチトランジスタと前記第12のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第9のスイッチトランジスタがノーマリオフ状態にあるように制御し、前記第10のスイッチトランジスタがノーマリオン状態にあるように制御し、前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタとがノーマリオフ状態にあるように制御する、
DCDCコンバータ
【請求項3】
前記第1の三相ブリッジモジュールは、さらに第1のコンデンサを含み、
前記第1のコンデンサの一端が前記第1の三相ブリッジモジュールの第1の端点に接続され、前記第1のコンデンサの他端が前記第1の三相ブリッジモジュールの第2の端点に接続される、
請求項1又は2に記載のDCDCコンバータ。
【請求項4】
前記3経路の一次LC部は、第1の一次LC部と、第2の一次LC部と、第3の一次LC部とを含み、
前記第1の一次LC部は、第2のコンデンサと第1のインダクタとを含み、前記第2のコンデンサの一端が前記第1の相線接続点に接続され、前記第2のコンデンサの他端が前記第1のインダクタの一端に接続され、前記第1のインダクタの他端が、対応する相変圧手段の一次コイルの同極性端に接続され、
前記第2の一次LC部は、第3のコンデンサと第2のインダクタとを含み、前記第3のコンデンサの一端が前記第2の相線接続点に接続され、前記第3のコンデンサの他端が前記第2のインダクタの一端に接続され、前記第2のインダクタの他端が、対応する相変圧手段の一次コイルの同極性端に接続され、
前記第3の一次LC部は、第4のコンデンサと第3のインダクタとを含み、前記第4のコンデンサの一端が前記第3の相線接続点に接続され、前記第4のコンデンサの他端が前記第3のインダクタの一端に接続され、前記第3のインダクタの他端が、対応する相変圧手段の一次コイルの同極性端に接続される、
請求項1~3のいずれか1項に記載のDCDCコンバータ。
【請求項5】
前記三相変圧手段は、第1の相変圧手段と、第2の相変圧手段と、第3の相変圧手段とを含み、
前記第1の相変圧手段は、第1の一次コイルと第1の二次コイルとを含み、前記第1の一次コイルの同極性端が前記第1のインダクタの他端に接続され、前記第1の二次コイルの同極性端が、対応する二次LC部の一端に接続され、
前記第2の相変圧手段は、第2の一次コイルと第2の二次コイルとを含み、前記第2の一次コイルの同極性端が前記第2のインダクタの他端に接続され、前記第2の二次コイルの同極性端が、対応する二次LC部の一端に接続され、
前記第3の相変圧手段は、第3の一次コイルと第3の二次コイルとを含み、前記第3の一次コイルの同極性端が前記第3のインダクタの他端に接続され、前記第3の二次コイルの同極性端が、対応する二次LC部の一端に接続され、
前記第1の一次コイルの異極性端と、前記第2の一次コイルの異極性端と、前記第3の一次コイルの異極性端とが互いに接続され、前記第1の二次コイルの異極性端と、前記第2の二次コイルの異極性端と、前記第3の二次コイルの異極性端とが互いに接続される、
請求項に記載のDCDCコンバータ。
【請求項6】
前記第2の三相ブリッジモジュールは、第5のコンデンサをさらに含み、
前記第5のコンデンサの一端が前記第2の三相ブリッジモジュールの第1の端点に接続され、前記第5のコンデンサの他端が前記第2の三相ブリッジモジュールの第2の端点に接続される、
請求項1~5のいずれか1項に記載のDCDCコンバータ。
【請求項7】
前記3経路の二次LC部は、第1の二次LC部と、第2の二次LC部と、第3の二次LC部とを含み、
前記第1の二次LC部は、第4のインダクタと第6のコンデンサとを含み、前記第4のインダクタの一端が前記第1の二次コイルの同極性端に接続され、前記第4のインダクタの他端が前記第6のコンデンサの一端に接続され、前記第6のコンデンサの他端が前記第4の相線接続点に接続され、
前記第2の二次LC部は、第5のインダクタと第7のコンデンサとを含み、前記第5のインダクタの一端が前記第2の二次コイルの同極性端に接続され、前記第5のインダクタの他端が前記第7のコンデンサの一端に接続され、前記第7のコンデンサの他端が前記第5の相線接続点に接続され、
前記第3の二次LC部は、第6のインダクタと第8のコンデンサとを含み、前記第6のインダクタの一端が前記第3の二次コイルの同極性端に接続され、前記第6のインダクタの他端が前記第8のコンデンサの一端に接続され、前記第8のコンデンサの他端が前記第6の相線接続点に接続される、
請求項1~6のいずれか1項に記載のDCDCコンバータ。
【請求項8】
三相PFC回路と、請求項1~のいずれか一項に記載のDCDCコンバータとを含むことを特徴とする、車載充電器。
【請求項9】
請求項に記載の車載充電器を含むことを特徴とする、電気自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年4月26日に提出された中国特許出願第201810386529.X号に基づくものであり、かつその優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、車両の技術分野に関し、特に、DCDCコンバータ、該DCDCコンバータを含む車載充電器、及び該車載充電器を搭載した電気自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
電気自動車の絶え間ない発展に伴い、電気自動車の電池モジュールの容量が大きくなっている。充放電時間を節約するために、大容量の電池モジュールは、より大きな電力の双方向車載充電器を必要とする(以下、車載充電器と略称する)。現在、産業において主流になっている車載充電器の電力レベルは単相3.3KW/6.6KWであり、大電力車載充電器の更なる需要に伴い、三相10/20/40KWの車載充電器の市場はますます大きくなる。
【0004】
車載充電器の主電力トポロジは、一般的にPFC(Power Factor Correction、力率改善)+双方向DCDCという2つの部分を含み、PFCは力率改善の役割を果たし、双方向DCDCは、エネルギーの制御可能な絶縁伝送を実現し、車載充電器のコアの電力変換手段である。大電力の充放電需要を満たすために、大電力の双方向DCDC回路は、一般的にマルチモジュール並列接続の方式、即ち、2つ以上の双方向DCDCモジュール並列接続の方式でより大きな電力の充電を実現しているが、マルチモジュール並列接続にはいくつかの問題があり、システムのハードウェアの回路設計及びソフトウェアアルゴリズムに対して、いずれも高い要求がなされている。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、関連技術における技術的問題の1つを少なくともある程度解決しようとする。
【0006】
そのため、本開示の1つの実施例は、大電力出力と軽負荷モードでの小電力出力との切り替えを実現することができ、コストが低く、構成が簡単であるDCDCコンバータを提案する。
【0007】
本発明のさらに他の実施例は、該DCDCコンバータを含む車載充電器を提案する。
【0008】
本発明の更なる他の実施例は、該車載充電器を搭載した電気自動車を提案する。
【0009】
上記目的を達成するために、本開示の第1の実施例に係るDCDCコンバータは、第1の三相ブリッジモジュールと、共振モジュールと、第2の三相ブリッジモジュールと、コントローラとを含み、前記第1の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時にDCDCコンバータの入力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、前記共振モジュールは、車両の電池モジュールを外部から充電する時に前記第1の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に前記第2の三相ブリッジモジュールの出力信号を共振させ、前記第2の三相ブリッジモジュールは、車両の電池モジュールが外界に放電する時に電池モジュールの出力信号の周波数を調整し、或いは、電池モジュールを外部から充電する時に前記共振モジュールの出力信号を整流し、前記コントローラは、それぞれ前記第1の三相ブリッジモジュールの制御端子と前記第2の三相ブリッジモジュールの制御端子に接続され、前記DCDCコンバータの軽負荷モードで、電池モジュールを外部から充電する時に、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、前記第2の三相ブリッジモジュールを二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、前記第1の三相ブリッジモジュールを二相アーム出力に切り替えるように制御する。
【0010】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータは、一般的な三相インターリーブLLC共振コンバータに比べて、共振モジュールが双方向共振可能であり、エネルギーの双方向伝送を実現し、かつ出力リップル電流がより小さく、コストが低く、軽負荷モードで、動作アーム及び動作スイッチトランジスタの数を減少させることによって、スイッチトランジスタの損失を低減し、動作効率を向上させることができる。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第2の実施例に係る車載充電器は、三相PFC回路と、前記DCDCコンバータとを含む。
【0012】
本開示の実施例に係る車載充電器は、上記実施例に係るDCDCコンバータを用いることによって、より大きな電力の充放電を実現することができるだけでなく、軽負荷でのスイッチング損失を低減し、動作効率を向上させることができる。
【0013】
上記目的を達成するために、本開示の第3の実施例に係る電気自動車は、前記車載充電器を含む。
【0014】
本開示の実施例に係る電気自動車は、上記実施例における車載充電機を搭載することによって、より大きな電力の充放電を実現することができるだけでなく、軽負荷でのスイッチング損失を低減し、動作効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】関連技術における3モジュールが並列接続した双方向DCDC回路トポロジの概略図である。
図2】本開示の実施例に係るDCDCコンバータのブロック図である。
図3】本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの回路トポロジの概略図である。
図4】本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの三相動作時のリップル電流の波形概略図である。
図5】本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの、軽負荷モードで充電する時に両相アーム入力へ切り替えた回路トポロジの概略図である。
図6】本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの軽負荷モードで充電する時に一相アーム入力へ切り替えた回路トポロジの概略図である。
図7】本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの回路トポロジの概略図である。
図8図7のコンバータの軽負荷モードで充電する時に両相アーム入力へ切り替えた回路トポロジの概略図である。
図9図7のコンバータの軽負荷モードで充電する時に一相アーム入力へ切り替えた回路トポロジの概略図である。
図10】本発明の実施例に係る車載充電器のブロック図である。
図11】本開示の実施例に係る電気自動車のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例を図面において示すが、一貫して同一又は類似の符号は、同一若しくは類似の部品、又は、同一若しくは類似の機能を有する部品を表す。以下、図面を参照しながら説明した実施例は、例示的なものであり、本開示を解釈するためのものであり、本開示を限定するものとして理解してはならない。
【0017】
本開示の実施例は、発明者による以下の課題を認識及び研究した結果に基づくものである。
【0018】
図1は、典型的なマルチモジュールが並列接続した双方向DCDCコンバータの回路概略図であり、より多くのモジュールの並列接続がそれに応じて類推され得る。図1に示すような手段には、例えば、部品が多く、コストが高く、モジュール毎に独立した電圧、電流サンプリング及び駆動制御回路が必要となり、冗長性が大きく、コスト及び体積の最適化が困難であるといういくつかの問題がある。さらに、出力リップル電流が大きいという問題は、依然として解決しにくく、リップル電流を低減するために、モジュール毎に大きなフィルタ容量を必要とし、当然のことながら、複数の独立モジュール間で位相インターリーブをしてリップル電流を低減することもあるが、同様に異なるモジュール間の時間上の連携動作を必要とし、マスタスレーブ設定が必要で、かつ協同性の要求が高く、これらはシステムのハードウェア回路設計及びソフトウェアアルゴリズムにいずれも高い要求を求めている。
【0019】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例に係るDCDCコンバータについて説明する。
【0020】
図2は、本開示の実施例に係るDCDCコンバータのブロック図であり、図2に示すように、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、第1の三相ブリッジモジュール10と、共振モジュール20と、第2の三相ブリッジモジュール30と、コントローラ40とを含む。
【0021】
第1の三相ブリッジモジュール10は、車両の電池モジュールを、電力網又は他の電力供給装置であり得る外部から充電する時に、例えば電力網で電池モジュールを充電する時に、DCDCコンバータ100の入力信号の周波数を調整して共振モジュール20のインピーダンスを調整し、或いは、電池モジュールが、電気負荷であり得る外界に放電する時に、例えば電池モジュールが電気負荷に放電する時に、共振モジュール20の出力信号を整流平滑して後端負荷の使用に提供する。外部は、電池モジュールと充放電可能な機器、装置又はその他であり、本開示の実施例において特に限定しない。
【0022】
共振モジュール20は、車両の電池モジュールを外部から充電する時に第1の三相ブリッジモジュール10の出力信号を共振させて高周波共振電流を生成し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に第2の三相ブリッジモジュール30の出力信号を共振させて高周波共振電流を生成する。
【0023】
第2の三相ブリッジモジュール30は、車両の電池モジュールが外部に放電する時に電池モジュールの出力信号の周波数を調整して共振モジュール20のインピーダンスを調整し、或いは、電池モジュールを外部から充電する時に共振モジュール20の出力信号を整流し、高周波共振電流を直流電流にし、電池モジュールに供給し、電池モジュールへの充電を実現する。
【0024】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、共振モジュール20を設けることによって、電池モジュールの充放電時に共振して高周波電流を発生させることができ、即ちエネルギーの双方向伝送を実現することができる。
【0025】
図3は、本開示の1つの実施例に係るDCDCコンバータの回路トポロジの概略図であり、図3に示すように、共振モジュール20は、3経路の一次LC部21と、三相変圧手段22と、3経路の二次LC部23とを含む。
【0026】
電池モジュールを外部から充電する時に、3経路の一次LC部21及び三相変圧手段22は、第1の三相ブリッジモジュール10の出力信号を共振させて高周波電流を生成し、さらに高周波電流を第2の三相ブリッジモジュール30により整流平滑して直流電流にし、車両の電池モジュールに供給し、電池モジュールへの充電を実現することができ、電池モジュールが外界に放電する時に、3経路の二次LC部23及び三相変圧手段22は、第2の三相ブリッジモジュール30の出力信号を共振させて高周波電流を生成し、高周波電流を第1の三相ブリッジモジュール10により整流平滑して直流電流にし、直流電流を後続の部品の処理に供給し、さらに負荷に電力を供給し、車両の電池モジュールの放電を実現することができる。
【0027】
本開示のいくつかの実施例において、各経路の一次LC部21の一端は第1の三相ブリッジモジュール10における対応する相アームの相線接続点に接続され、三相変圧手段22の一次コイルの同極性端はそれぞれ、対応する一次LC部21の他端に接続され、三相変圧手段22の一次コイルの異極性端は互いに接続されて、Y結線を形成する。三相変圧手段22の二次コイルの同極性端はそれぞれ、対応する二次LC部23の一端に接続され、三相変圧手段22の二次コイルの異極性端は互いに接続されて、Y結線を形成し、Y結線を用いることで、三相ブリッジ回路の電流自動平均化の実現に役立ち、三相ブリッジ回路の部品パラメータの偏差による電力分布の不均一を回避する。
【0028】
第2の三相ブリッジモジュール30の各相アームの相線接続点は、対応する二次LC部23の他端に接続される。
【0029】
コントローラ40は、それぞれ第1の三相ブリッジモジュール10のスイッチトランジスタの制御端子と第2の三相ブリッジモジュール30のスイッチトランジスタの制御端子に接続される。コントローラ40は、充放電信号に基づいて第1の三相ブリッジモジュール10及び第2の三相ブリッジモジュール30のスイッチトランジスタを制御し、三相入出力を実現し、単方向又は双方向出力より大きな電力を供給することができる。
【0030】
本開示の実施例において、三相変圧手段22は、3つの独立した磁心又は同一の磁心で巻回されてよい。
【0031】
実施例において、車載電池モジュールを外部から充電する時に、各経路の一次LC部21と、対応する変圧手段22の一次コイルとは、対応して入力する共振空胴を構成し、コントローラ40は、第1の三相ブリッジモジュール10に高周波共振制御を行い、第2の三相ブリッジモジュール30を整流制御し、第1の三相ブリッジモジュール10、3経路の一次LC部21、及び三相変圧手段22の一次コイルは、三相インターリーブLLCを構成して高周波共振状態で動作して、高周波電流を出力し、高周波電流を第2の三相ブリッジモジュール30により整流して直流電流にして出力し、電気自動車全体の電池モジュールへの大電力充電を実現することができる。
【0032】
電池モジュールが放電する時に、各経路の二次LC部23と、対応する変圧手段22の二次コイルとは、対応して入力する共振空胴を構成し、コントローラ40は、第2の三相ブリッジモジュール30に高周波共振制御を行い、第1の三相ブリッジモジュール10を整流制御し、第2の三相ブリッジモジュール30と3経路の二次LC部23及び三相変圧手段22の二次コイルとは三相インターリーブLLCを構成して高周波共振状態で動作して、高周波電流を出力し、高周波電流を第1の三相ブリッジモジュール10により整流して直流電流にして出力し、電池モジュールの大電力放電を実現することができる。
【0033】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、出力リップル電流が小さく、図4に示すように、P1は一般的なフルブリッジ回路の出力リップル電流曲線であり、P2は本願構成による出力リップル電流曲線であり、一般的なフルブリッジ回路に比べて、同じ出力電流Iの条件下で、一般的なフルブリッジ回路の出力リップル電流はIripple=πI/2=1.57Iであり、本願による回路において、出力リップル電流は
【数1】
であり、出力リップル電流が明らかにより小さく、より小さなリップル電流が出力フィルタ容量の節約に役立つ。
【0034】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、新規な三相インターリーブLLC共振双方向コンバータであり、図1に示したマルチモジュール並列接続による大電力の双方向DCDCコンバータに比べて、部品が少なく、リップル電流がより小さく、より効果的な大電力充放電を実現することができる。
【0035】
しかしながら、車載充電器が動作した時に、常にフル電力状態で動作するわけでなく、特に放電の場合に軽負荷モードで動作することが多い。三相インターリーブ共振双方向DCDCコンバータの電力回路の全ての部品が常に高周波動作モードで動作するため、軽負荷条件下での出力電圧を安定させるために、システムは動作周波数を高くして小さなゲインを得る必要があり、動作周波数の向上がスイッチトランジスタ損失の増加を招き、したがって、上記回路トポロジ構造に基づいては、軽負荷モードでシステム効率を最適にすることができない。
【0036】
なお、軽負荷モードについて、軽負荷とは、全負荷に対する表現であり、回路の負荷範囲内で、負荷率が30%以下、又は50%以下であることを指す。
【0037】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、軽負荷モードでもシステム効率が最適になれるように、大電力と小電力充放電の切り替えを実現する新規な制御方法を提案する。本開示の実施例において、コントローラ40は、DCDCコンバータ100の軽負荷モードで、車両の電池モジュールを外部から充電する時に、第1の三相ブリッジモジュール10を二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、第2の三相ブリッジモジュール30を二相アーム出力に切り替えるように制御し、或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、第2の三相ブリッジモジュール30を二相アーム入力又は一相アーム入力に切り替えるように制御し、第1の三相ブリッジモジュール10を三相アーム出力に切り替えるように制御する。
【0038】
軽負荷モードで、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、「二相」又は「一相」のLLCインターリーブ共振DCDCコンバータに切り替え、共振アームの動作スイッチトランジスタの数を減少させることによって、スイッチング損失を低減し、動作周波数を向上させることができ、動作する共振アーム数を減少させることによって、動作アームの負荷があまり軽いことを回避し、システムのスイッチング周波数が全負荷に比べてあまり増加せず、スイッチトランジスタのスイッチング損失を効果的に低減し、動作効率を向上させることができる。
【0039】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、一般的な三相インターリーブLLC共振コンバータに比べて、変圧手段の二次側に共振手段が追加され、双方向に共振し、エネルギーの双方向伝送を実現することができるとともに、出力リップル電流がより小さく、コストが低く、軽負荷モードで、動作アーム及び動作スイッチトランジスタの数を減少させることによって、スイッチング損失を低減し、動作効率を向上させることができる。
【0040】
以下、図面を参照しながら本開示の各手段及びその接続関係についてさらに説明する。実施例において、第1の三相ブリッジモジュール10及び第2の三相ブリッジモジュール30は、MOSトランジスタ、IGBT等のスイッチトランジスタ又はその他の素子によって三相ブリッジ構造を構成することができ、LC部は、コンデンサ及びインダクタを含んでよく、変圧手段は、変圧器構造によって構成されてよい。
【0041】
本開示のいくつかの実施例において、図3に示すように、第1の三相ブリッジモジュール10は、第1の一相アームと、第1の二相アームと、第1の三相アームとを含む。第1の一相アームは、第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2とを含み、第1のスイッチトランジスタQ1の一端が第2のスイッチトランジスタQ2の一端に接続され、第1のスイッチトランジスタQ1の一端と第2のスイッチトランジスタQ2の一端との間に第1の相線接続点Z1を有し、第1の二相アームは、第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4とを含み、第3のスイッチトランジスタQ3の一端が第4のスイッチトランジスタQ4の一端に接続され、第3のスイッチトランジスタQ3の一端と第4のスイッチトランジスタQ4の一端との間に第2の相線接続点Z2を有し、第1の三相アームは、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6とを含み、第5のスイッチトランジスタQ5の一端が第6のスイッチトランジスタQ6の一端に接続され、第5のスイッチトランジスタQ5の一端と第6のスイッチトランジスタQ6の一端との間に第3の相線接続点Z3を有し、第1のスイッチトランジスタQ1の他端と、第3のスイッチトランジスタQ3の他端と、第5のスイッチトランジスタQ5の他端とは、互いに接続されて第1の三相ブリッジモジュールの第1の端点S11を形成し、第2のスイッチトランジスタQ2の他端と、第4のスイッチトランジスタQ4の他端と、第6のスイッチトランジスタQ6の他端とは、互いに接続されて第1の三相ブリッジモジュール10の第2の端点S12を形成し、第1の端点S11と第2の端点S12は他のモジュールに接続されて入力又は出力を行うことができる。
【0042】
図3に示すように、第1の三相ブリッジモジュール10は、一端が第1の三相ブリッジモジュール10の第1の端点S11に接続されて、他端が第1の三相ブリッジモジュール10の第2の端点S12に接続されて、第1の三相ブリッジモジュール10の出力又は入力をフィルタリングすることができる第1のコンデンサC1をさらに含む。
【0043】
図3に示すように、3経路の一次LC部21は、第1の一次LC部と、第2の一次LC部と、第3の一次LC部とを含む。第1の一次LC部は、一端が第1の相線接続点Z1に接続され、他端が第1のインダクタL1の一端に接続される第2のコンデンサC2と、他端が対応する相変圧手段22の一次コイルの同極性端に接続される第1のインダクタL1とを含み、第2の一次LC部は、一端が第2の相線接続点Z2に接続され、他端が第2のインダクタL2の一端に接続される第3のコンデンサC3と、他端が対応する相変圧手段22の一次コイルの同極性端に接続される第2のインダクタL2とを含み、第3の一次LC部は、一端が第3の相線接続点Z3に接続され、他端が第3のインダクタL3の一端に接続される第4のコンデンサC4と、他端が対応する相変圧手段22の一次コイルの同極性端に接続される第3のインダクタL3とを含む。
【0044】
本開示の実施例において、図3に示すように、三相変圧手段22は、第1の相変圧手段T1と、第2の相変圧手段T2と、第3の相変圧手段T3とを含む。
【0045】
第1の相変圧手段T1は、同極性端が第1のインダクタL1の他端に接続される第1の一次コイルと、同極性端がその対応する二次LC部23の一端に接続される第1の二次コイルとを含み、第2の相変圧手段T2は、同極性端が第2のインダクタL2の他端に接続される第2の一次コイルと、同極性端がその対応する二次LC部23の一端に接続される第2の二次コイルとを含み、第3の相変圧手段T3は、同極性端が第3のインダクタL3の他端に接続される第3の一次コイルと、同極性端がその対応する二次LC部23の一端に接続される第3の二次コイルとを含み、第1の一次コイルの異極性端と、第2の一次コイルの異極性端と、第3の一次コイルの異極性端とは、例えば、NPに接続されるように互いに接続されて、Y結線法を形成し、第1の二次コイルの異極性端と、第2の二次コイルの異極性端と、第3の二次コイルの異極性端とは、例えば、NSに接続されるように互いに接続されて、Y結線法を形成する。Y結線法を用いることで、三相ブリッジの電流自動平均化を実現し、三相ブリッジの部品パラメータの偏差による電力分布の不均一を回避することができる。
【0046】
図3に示すように、第2の三相ブリッジモジュール30は、第2の一相アームと、第2の二相アームと、第2の三相アームとを含む。
【0047】
第2の一相アームは、第7のスイッチトランジスタQ7と第8のスイッチトランジスタQ8とを含み、第7のスイッチトランジスタQ7の一端が第8のスイッチトランジスタQ8の一端に接続され、第7のスイッチトランジスタQ7の一端と第8のスイッチトランジスタQ8の一端との間に第4の相線接続点Z4を有し、第2の二相アームは、第9のスイッチトランジスタQ9と第10のスイッチトランジスタQ10とを含み、第9のスイッチトランジスタQ9の一端が第10のスイッチトランジスタQ10の一端に接続され、第9のスイッチトランジスタQ9の一端と第10のスイッチトランジスタQ10の一端との間に第5の相線接続点Z5を有し、第2の三相アームは、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12とを含み、第11のスイッチトランジスタQ11の一端が第12のスイッチトランジスタQ12の一端に接続され、第11のスイッチトランジスタQ11の一端と第12のスイッチトランジスタQ12の一端との間に第6の相線接続点Z6を有し、第7のスイッチトランジスタQ7の他端と、第9のスイッチトランジスタQ9の他端と、第11のスイッチトランジスタQ11の他端とは、互いに接続されて第2の三相ブリッジモジュール30の第1の端点S21を形成し、第8のスイッチトランジスタQ8の他端と、第10のスイッチトランジスタQ10の他端と、第12のスイッチトランジスタQ12の他端とは、互いに接続されて第2の三相ブリッジモジュール30の第2の端点S22を形成する。第1の端点S21と第2の端点S22は他のモジュールに接続されて入力又は出力を行うことができる。
【0048】
図3に示すように、第2の三相ブリッジモジュール30は、一端が第2の三相ブリッジモジュール30の第1の端点S21に接続されて、他端が第2の三相ブリッジモジュール30の第2の端点S22に接続される第5のコンデンサC5をさらに含む。第5のコンデンサC5は、第2の三相ブリッジモジュール30の出力又は入力をフィルタリングすることができる。
【0049】
本開示のいくつかの実施例において、図3に示すように、3経路の二次LC部23は、第1の二次LC部と、第2の二次LC部と、第3の二次LC部とを含む。
【0050】
第1の二次LC部は、一端が第1の二次コイルの同極性端に接続され、他端が第6のコンデンサC6の一端に接続される第4のインダクタL4と、他端が第4の相線接続点Z4に接続される第6のコンデンサC6とを含み、第2の二次LC部は、一端が第2の二次コイルの同極性端に接続され、他端が第7のコンデンサC7の一端に接続される第5のインダクタL5と、他端が第5の相線接続点Z5に接続される第7のコンデンサC7とを含み、第3の二次LC部は、一端が第3の二次コイルの同極性端に接続され、他端が第8のコンデンサC8の一端に接続される第6のインダクタL6と、他端が第6の相線接続点Z6に接続される第8のコンデンサC8とを含む。
【0051】
いくつかの実施例において、正方向充電の場合、第1の三相ブリッジモジュール10は充電入力に接続され、第2の三相ブリッジモジュール30は電気自動車の電池モジュールに接続され、第2のコンデンサC2と、第1のインダクタL1と第1の一次コイルとは第1の一相アームの共振空胴を構成し、第3のコンデンサC3と、第2のインダクタL2と第2の一次コイルとは第1の二相アームの共振空胴を構成し、第4のコンデンサC4と、第3のインダクタL3と第3の一次コイルとは第1の三相アームの共振空胴を構成する。いくつかの実施例において、第2のコンデンサC2、第3のコンデンサC3及び第4のコンデンサC4は、一次共振コンデンサと呼ばれ、第1のインダクタL1、第2のインダクタL2及び第3のインダクタL3は、一次共振インダクタと呼ばれる。
【0052】
車両の電池モジュールを外部から充電する時に、第1の三相アーム回路10の各相アーム及びそれに対応する共振モジュールは、三相インターリーブLLCを構成して高周波共振状態で動作し、コントローラ40は、第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6をそれぞれ50%デューティ比で交互にオンオフするように制御し、第1のスイッチトランジスタQ1、第3のスイッチトランジスタQ3及び第5のスイッチトランジスタQ5をそれぞれ120°の位相差を持ってオンオフするように制御し、第2のスイッチトランジスタQ2、第4のスイッチトランジスタQ4及び第6のスイッチトランジスタQ6をそれぞれ120°の位相差を持ってオンオフするように制御し、そして、第2の三相ブリッジモジュール30を整流制御し、第2の三相ブリッジモジュール30を二次の三相整流ブリッジとし、高周波電流を第2の三相ブリッジモジュール30のスイッチトランジスタ中のダイオードで整流した後に直流電流に変換して車両全体の高圧電池モジュールに供給し、一般的には、図4に示すように、各スイッチトランジスタには、スイッチトランジスタボディダイオードとも呼ばれるダイオード素子が含まれている。第2の三相ブリッジモジュール30のスイッチトランジスタに駆動信号を供給すれば、第2の三相ブリッジモジュール30は同期整流回路を形成し、製品の効率をさらに向上させる。
【0053】
いくつかの実施例において、電池モジュールの放電の場合、第1の三相ブリッジモジュール10は受電側に接続され、第2の三相ブリッジモジュール30は電気自動車の電池モジュールに接続され、第6のコンデンサC6と、第4のインダクタL4と第1の二次コイルとは第2の一相アームの共振空胴を構成し、第7のコンデンサC7と、第5のインダクタL5と第2の二次コイルとは第2の二相アームの共振空胴を構成し、第8のコンデンサC8と、第6のインダクタL6と第3の二次コイルとは第2の三相アームの共振空胴を構成する。いくつかの実施例において、第6のコンデンサC6、第7のコンデンサC7及び第8のコンデンサC8は、二次共振コンデンサと呼ばれ、第4のインダクタL4、第5のインダクタL5及び第6のインダクタL6は、二次共振インダクタと呼ばれる。
【0054】
電池モジュールが外部に放電する時に、第2の三相アームモジュール30の各相アーム及びそれに対応する共振モジュールは、三相インターリーブLLCを構成して高周波共振状態で動作し、コントローラ40は、第7のスイッチトランジスタQ7と第8のスイッチトランジスタQ8、第9のスイッチトランジスタQ9と第10のスイッチトランジスタQ10、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12をそれぞれ50%デューティ比で交互にオンオフするように制御し、第7のスイッチトランジスタQ7、第9のスイッチトランジスタQ9及び第11のスイッチトランジスタQ11をそれぞれ120°の位相差を持ってオンオフするように制御し、第8のスイッチトランジスタQ8、第10のスイッチトランジスタQ10及び第12のスイッチトランジスタQ12をそれぞれ120°の位相差を持ってオンオフするように制御し、そして、第1の三相ブリッジモジュール10を整流制御し、第1の三相ブリッジモジュール10を放電出力三相整流ブリッジとし、高周波電流を第1の三相ブリッジモジュール10のスイッチトランジスタ体中のダイオードで整流した後に直流電流に変換して電気出力側のモジュールに供給し、第1の三相ブリッジモジュール10のスイッチトランジスタに駆動信号を供給すれば、第1の三相ブリッジモジュール10は同期整流回路を形成し、製品の効率をさらに向上させる。
【0055】
以上の実施例は、図3に示した本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100によって大電力充放電を実現する過程について説明したが、以下、本開示の実施例の軽負荷モードでの充放電の実現について説明する。
【0056】
本開示のいくつかの実施例において、軽負荷モードで、車両の電池モジュールを外部から充電する時に、コントローラ40は、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6とがノーマリオフ状態にあるように制御し、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12とがノーマリオフ状態にあるように制御する。即ち、共振モジュール20中の一次及び二次のある対応するアームをオフにし、例えば、一次及び二次側の第3の相アームをオフにする場合、システムトポロジ等価は図5に示すとおりであり、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、「二相」のLLCインターリーブ共振DCDCコンバータになり、第2のコンデンサC2、第1のインダクタL1、第1の相変圧手段T1、第3のコンデンサC3、第2のインダクタL3及び第2の相変圧手段T2が直列モードにあり、共振空胴の等価パラメータが変化しなければ、図5に示すような回路トポロジは二次側が同期整流を用いたフルブリッジDCDCコンバータになるため、スイッチトランジスタ損失を増加させることなく軽負荷モードでの充電要求を満たすことができる。
【0057】
或いは、軽負荷モードで、電池モジュールが外部に放電する時に、コントローラ40は、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12とがノーマリオフ状態にあるように制御し、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6とがノーマリオフ状態にあるように制御し、同様に、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、「二相」のLLCインターリーブ共振DCDCコンバータとなり、一次側が同期整流を用いたフルブリッジ構成となり、スイッチトランジスタ損失を増加させることなく軽負荷モードでの放電要求を満たすことができる。
【0058】
本開示の他のいくつかの実施例において、軽負荷モードで、車両の電池モジュールを外部から充電する時に、コントローラ40は、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6とがノーマリオフ状態にあるように制御し、第3のスイッチトランジスタQ3がノーマリオフ状態にあるように制御し、第4のスイッチトランジスタQ4がノーマリオン状態にあるように制御し、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12とがノーマリオフ状態にあるように制御し、即ち、図5を基に、一次側の第1の二相アーム上の上スイッチトランジスタをノーマリオフに維持し、下スイッチトランジスタをノーマリオンに維持し、トポロジ構造を「一相」のLLCインターリーブ共振DCDCコンバータに切り替え、等価回路トポロジの概略図が図6に示すとおりであり、この時に二次出力側はフルブリッジ同期整流回路構成となり、なお、トポロジ構造の変化によって、動作周波数が変わらなければ、システム出力電圧が半減し、出力電圧を維持するために、動作周波数を低下させてシステムゲイン特性を向上させる必要がある。
【0059】
或いは、電池モジュールが外部に放電する時に、コントローラ40は、第11のスイッチトランジスタQ11と第12のスイッチトランジスタQ12とがノーマリオフ状態にあるように制御し、第9のスイッチトランジスタQ9がノーマリオフ状態にあるように制御し、第10のスイッチトランジスタQ10がノーマリオン状態にあるように制御し、同様に、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、「一相」のLLCインターリーブ共振DCDCコンバータとなり、一次側が同期整流を用いたフルブリッジ構成となり、軽負荷モードでの放電要求を満たすことができ、スイッチトランジスタ損失を増加させることもない。
【0060】
以下、20KWの三相インターリーブLLC双方向DCDCコンバータを例として説明する。設計要求は以下のとおりである。DCDCコンバータの入力電圧及び出力電圧定格値はいずれも750Vであり、充電方向及び放電方向のフル電力はいずれも20KWである。共振空胴パラメータは、以下のとおり設定する。正方向充電電圧、電力が等しいため、例えば一次共振空胴と呼ばれる第1の三相ブリッジモジュール10に対応する共振空胴と、例えば二次共振空胴と呼ばれる第2の三相ブリッジモジュール30に対応する共振空胴とはパラメータが一致する回路共振周波数が150KHZであると仮定すれば、三相インターリーブLLC回路の相関計算式に基づいて、一次共振容量C2=C3=C4=二次共振容量C5=C6=C7=80nF、一次共振インダクタンスL1=L2=L3=二次共振インダクタンスL4=L5=L6=14μH、三相変圧手段22の巻数比T1=T2=T3=1:1、三相変圧手段22の一次コイルのインダクタンスT1-1=T2-1=T3-1=二次コイルのインダクタンス=T1-2=T2-2=T3-2=70μHを得ることができ、電流、電圧需要、放熱要求等の観点から、スイッチトランジスタQ1-Q12としては、1200V/40mΩの炭化珪素MOS(metal oxide semiconductor、金属-酸化物-半導体)トランジスタを用い、具体的には図7に示すとおりである。
【0061】
軽負荷モードでの充電方向を例として、そのうちの1つの相アーム、例えば第3の相アームをオフにし、即ち二相アーム入力と二相アーム出力に切り替えると、等価回路の概略図は図8に示すとおりである。両相アーム入力をオフにすれば、一相入力と二相フルブリッジ整流出力に切り替えられ、等価回路の概略図は、図9に示すとおりである。
【0062】
本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100は、一般的な三相フルブリッジDCDCコンバータに比べて、変圧二次側に3経路の共振手段が追加され、第2の三相ブリッジモジュール30は制御可能なスイッチトランジスタを用いる。
【0063】
大電力充放電において、双方向共振は、エネルギーの双方向伝送を実現することができ、かつ双方向伝送がいずれもソフトスイッチングモードで動作し、三相インターリーブLLCを構成することで、より大きな電力の変換を実現することができ、一般的な三相インターリーブLLCに比べて、電力スイッチトランジスタを節約することができる。また、三相変圧手段22は、Y結線法を用いることで、三相ブリッジ回路の電流自動平均化を実現し、電力分布の不均一を回避することができ、本開示の実施例に係るDCDCコンバータ100の回路構成は、出力リップル電流がより小さく、より小さなリップル電流により出力フィルタ容量を節約することができ、コストと製品体積の低減により有利である。
【0064】
軽負荷モードの場合、負荷に応じて三相ブリッジのうちの一相又は二相アームを選択し、共振アームの動作スイッチトランジスタの数又は共振アームの数を減少させることによって、スイッチトランジスタ損失を低減し、システムの動作効率を向上させることができる。
【0065】
上記実施例に係るDCDCコンバータに基いて、以下、図面を参照しながら本開示の実施例に係る車載充電機について説明する。
【0066】
図10は、本発明の実施例に係る車載充電器のブロック図であり、図10に示すように、本発明の実施例に係る車載充電器1000は、三相PFC回路200と、上記実施例におけるDCDCコンバータ100とを含み、三相PFC回路200は、力率改善の役割を果たし、DCDCコンバータ100は、エネルギーの制御可能な絶縁伝送を実現し、DCDCコンバータ100の具体的な構成と動作過程は、上記実施例の説明を参照する。
【0067】
本開示の実施例に係る車載充電器100は、上記実施例に係るDCDCコンバータ100を用いることによって、より大きな電力の充放電を実現することができるだけでなく、軽負荷モードでの充放電制御を満たすこともでき、かつ軽負荷モードでのスイッチング損失を低減し、動作効率を向上させる。
【0068】
図11は、本開示の実施例に係る電気自動車のブロック図であり、図9に示すように、本開示の実施例に係る電気自動車10000は、上記実施例における車載充電器1000を含む。
【0069】
本開示の実施例に係る電気自動車10000は、上記実施例における車載充電器1000を搭載することによって、より大きな電力の充放電を実現することができるだけでなく、軽負荷モードでの充放電制御を満たすこともでき、かつ軽負荷モードでのスイッチング損失を低減し、動作効率を向上させる。
【0070】
本明細書の説明において、「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」等の参照用語は、当該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を示すことではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適宜統合してもよい。また、互いに矛盾しない限り、当業者であれば、本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を統合し、組み合わせることができる。
【0071】
以上は本開示の実施例を示し、説明したが、上記実施例は、例示的なものであり、本開示を限定するものと理解すべきではなく、当業者であれば、本開示の範囲で上記実施例に対して変更、修正、置換及び変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11