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特許7161726容器の二重キャップ検出装置及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】容器の二重キャップ検出装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/90 20210101AFI20221020BHJP
【FI】
G01N27/90
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019047720
(22)【出願日】2019-03-14
(65)【公開番号】P2020148685
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006884
【氏名又は名称】株式会社ヤクルト本社
(73)【特許権者】
【識別番号】000110952
【氏名又は名称】ニッカ電測株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】小松 国男
(72)【発明者】
【氏名】菊地 誠
(72)【発明者】
【氏名】高岡 昌明
【審査官】村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-122505(JP,U)
【文献】実開平05-014810(JP,U)
【文献】特開平04-131760(JP,A)
【文献】特開平05-180621(JP,A)
【文献】特開2007-170885(JP,A)
【文献】特開平10-111363(JP,A)
【文献】特開平04-043990(JP,A)
【文献】特開平05-093782(JP,A)
【文献】特開平02-262089(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0311256(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/72-27/9093
G01N 21/84-21/958
B65B 57/00-57/20
B65B 7/00-7/18
G01V 1/00-99/00
B65H 7/00-7/20
B65H 43/00-43/08
G01B 7/00-7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面開口をキャップで封止する容器のキャップ面に対し放射方向が交差する磁界を発生させる第1コイルと、前記第1コイルと対向すると共に、間に前記容器を挟むように配置して前記磁界を受信する第2コイルを有し、前記第1及び第2コイルの間に前記容器の搬送手段を配置可能な磁界発生部と、
前記磁界発生部と電気的に接続して、前記キャップに対して前記第1及び第2コイルの前記磁界の透過量の差異から前記キャップの二枚重ねを検出する検出部と、を備えたことを特徴とする容器の二重キャップ検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載された容器の二重キャップ検出装置であって、
前記第1コイルの発振周波数は15kHz~30kHzであることを特徴とする容器の二重キャップ検出装置。
【請求項3】
上面開口をキャップで封止する容器のキャップ面に対し放射方向が交差する磁界を発生させる第1コイルと、前記第1コイルと対向すると共に、間に前記容器を挟むように配置して前記磁界を受信する第2コイルを有し、前記第1及び第2コイルの間に前記容器の搬送手段を配置可能な磁界発生部により搬送中の前記容器のキャップ面に磁界を発生させる工程と、
前記キャップに対して前記第1及び第2コイルの前記磁界の透過量の差異から前記キャップの二枚重ねを検出する工程と、
を有することを特徴とする容器の二重キャップ検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品製造ライン上で容器に乳酸菌飲料等を充填して非鉄金属性キャップで上面開口を封止した後、容器の二重キャップ(キャップの二枚重ねともいう)を検出する装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
乳酸菌飲料等を充填する容器の製造ラインには、容器に乳酸菌飲料等を充填した後にアルミなどの非鉄金属性キャップで封止する工程がある。
この封止工程は、まず加熱溶融性の接着剤を容器との接着面に予め塗布したアルミキャップを容器の上面開口に被せる。そして上方から金属筒状体により高周波磁界をかけながら、容器の下方から押圧手段により上方に押圧する。このとき電磁誘導作用によりアルミキャップに渦電流を発生させて、渦電流とアルミキャップの固有抵抗の発熱作用によりアルミキャップの温度を上昇させて、接着剤を溶融させて封止している。搬送ライン上では、複数の容器を封止できるように金属筒状体と押圧手段の組み合わせを複数設けた構成が採用されている。
【0003】
アルミキャップを容器の上面開口に被せる工程のときに、通常、1枚ずつアルミキャップを上面開口に被せるところ、まれに前段のアルミキャップの打ち抜き成形の工程で打ち抜かれたアルミキャップがブラケットに引っ掛かって落下せず、次のキャップと完全に重なって容器の上面開口に被さることがあった。
このような二枚重ねのキャップを被せた容器は、後段の封止工程で封止されて通常の製品と同様にシールの気密性が確保されていると、キャップ1枚当たりの厚みが数十μmであるため、アルミキャップ1枚で封止された容器と目視で判別することは極めて難しかった。
【0004】
ここで本出願人は、特許文献1のような製品容器におけるキャップのシールチェッカにより人手の関与を省いて、キャップシールの不具合を検出できる装置を導入している。しかし、この装置は容器の側面を押圧して変形させて、シールの気密性の有無及び封かんの状態を検出するものである。このためキャップの2枚重ねの容器を押圧してもシールの気密性が確保されていれば良品と判断されて、キャップの2枚重ねを検出することはできず、そのまま製品に混入されるおそれがあった。
また従来、印刷配線板の二重投入を検出する装置がある(特許文献2)。この検出装置は、印刷配線板に重なりが生じているときに、その金属部の厚さの増大に比例して検出金属に生ずる渦電流による磁束密度が増大する状態を検出している。しかし、この装置は、磁束密度の振幅を検出するものであり、数十μmのキャップの容器の二重キャップにそのまま適用しても検出することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-242035号公報
【文献】実開平5-14810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、搬送中の容器の上面開口を封止したキャップの二枚重ねを検出する容器の二重キャップ検出装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための第1の手段として、上面開口をキャップで封止する容器のキャップ面に対し放射方向が交差する磁界を発生させる第1コイルと、前記第1コイルと対向すると共に、間に前記容器を挟むように配置して前記磁界を受信する第2コイルを有し、前記第1及び第2コイルの間に前記容器の搬送手段を配置可能な磁界発生部と、
前記磁界発生部と電気的に接続して、前記キャップに対して前記第1及び第2コイルの前記磁界の透過量の差異から前記キャップの二枚重ねを検出する検出部と、を備えたことを特徴とする容器の二重キャップ検出装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、上面開口をキャップで封止した容器のキャップの二枚重ねを効率的に検出することができる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための第2の手段として、第1の手段において、前記第1コイルの発振周波数は15kHz~30kHzであることを特徴とする容器の二重キャップ検出装置を提供することにある。
上記第2の手段によれば、2枚目のキャップに対して渦電流を発生でき、かつ渦電流から磁界を発生させやすくして、二重キャップを容易に検出できる。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するための第3の手段として、上面開口をキャップで封止する容器のキャップ面に対し放射方向が交差する磁界を発生させる第1コイルと、前記第1コイルと対向すると共に、間に前記容器を挟むように配置して前記磁界を受信する第2コイルを有し、前記第1及び第2コイルの間に前記容器の搬送手段を配置可能な磁界発生部により搬送中の前記容器のキャップ面に磁界を発生させる工程と、
前記キャップに対して前記第1及び第2コイルの前記磁界の透過量の差異から前記キャップの二枚重ねを検出する工程と、
を有することを特徴とする容器の二重キャップ検出方法を提供することにある。
上記第3の手段によれば、上面開口をキャップで封止した容器のキャップの二枚重ねを効率的に検出することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上面開口をキャップで封止した容器のキャップの二枚重ねを効率的に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の容器の二重キャップ検出装置の構成概略図である。
図2】磁界発生部の説明図である。
図3】第1及び第2コイルの磁界の説明図である。
図4】位相検波器の説明図である。
図5】位相検波器による良品検出の説明図である。
図6】位相検波器による不良品検出の説明図である。
図7】容器の二重キャップ検出方法の処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の容器の二重キャップ検出装置及びその方法の実施形態について、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
本実施形態において、二重キャップとは、乳酸菌飲料等の飲料や各種食品等を充填する容器の上面開口に被せるアルミ、銅、真鍮、オーステナイト系ステンレス等の非鉄金属性キャップが2枚以上(複数)重なった状態で容器の上面開口が封止された状態をいう。このようなアルミキャップの一般的な厚みは1枚当たり6~50μmである。
【0013】
図1は、本発明の容器の二重キャップ検出装置の構成概略図であり、(1)は平面図、(2)は正面図、(3)は側面図である。図2は磁界発生部の説明図であり、(1)は第1コイルの平面図、(2)は第1及び第2コイルの側面図、(3)は第2コイルの平面図である。図3は第1及び第2コイルの磁界の説明図である。図4は位相検波器の説明図である。図5は位相検波器による良品検出の説明図である。図6は位相検波器による不良品(二重キャップ)検出の説明図である。図7は容器の二重キャップ検出方法の処理フロー図である。
[容器の二重キャップ検出装置10]
本発明の容器の二重キャップ検出装置10は、食品製造ラインの搬送コンベア(搬送手段ともいう)12の下方に配置する架台14と、当該架台14上に配置したケーシング16を有し、ケーシング16内に磁界を発生する磁界発生部20と、容器1の二重キャップを検出する検出部40を配置し、架台14内に二重キャップが検出されたことを知らせる警報部50を配置している。
ケーシング16は、側面に搬送コンベア12の送り側コンベア(容器を搬送するコンベア)12aが貫通する貫通孔17を設け、下端を戻り側コンベア12bの上方に配置している。
【0014】
[磁界発生部20]
磁界発生部20は、前記ケーシング16に第1コイル24と、第2コイル26を備えた構成である(図2参照)。
第1コイル24及び第2コイル26は、ケーシング16の貫通孔17の上方及び下方に取り付けて、いずれも主面が搬送コンベア12で搬送する容器のキャップ面と対向するように配置している。本実施形態では、送り側コンベア12aの上方(貫通孔の上方)に第1コイル24を、送り側コンベア12aの下方(貫通孔の下方)に第2コイル26を配置している。
第1コイル24は、容器1のキャップ面に放射方向が交差する高周波磁界(以下、単に磁界ともいう)を発生(発振)するコイルである。第1コイル24は、貫通孔17内の搬送コンベア12を跨ぐような矩形状に形成している。第1コイル24の主面の大きさ(面積)は、少なくともアルミキャップの面積(1倍)以上に設定している。これよりも小さいと渦電流が効率よく発生せず磁界を検出できない。
【0015】
ここで一般の金属検出器は、アルミキャップのような非鉄金属を検出するときに高い周波数の磁界を利用している。これによりアルミキャップの表面に、より多くの渦電流(大きな渦電流損)を発生させて磁界の乱れを大きくするためである。この大きい磁界の乱れによって検出感度を良くしている。
しかし渦電流が多く発生すると、アルミキャップを透過する磁界が減少してしまい一般の金属検出器では、二重キャップを検出できない。
容器の二重キャップを検出するためには、1枚目のキャップに対してある程度の磁界が透過する必要がある。すなわち良品と二重キャップの磁界の透過量の差異により二重キャップを検出できる。そこで、本実施形態の第1コイル24では、発振周波数を低く設定して磁界を透過させて2枚目のキャップに対して渦電流を発生し、かつ磁界を発生させやすくしている。このため本実施形態の第1コイル24の発振周波数は、15kHz~30kHzに設定している。
第2コイル26は、第1コイル24から発生した磁界を受信するコイルである。第2コイル26は、AコイルおよびBコイルからなり、全体として第1コイル24と同一の矩形状に形成している。
第1及び第2コイル24,26間の長さは、少なくとも容器1の高さよりも長く設定している。
【0016】
なお第1及び第2コイルの配置は、図2の配置の他、送り側コンベア12aの下方(貫通孔の下方)に第1コイル24を、送り側コンベア12aの上方(貫通孔の上方)に第2コイル26を配置した上下逆転する構成でも良い。
このような第1及び第2コイル24,26の構成により、第1コイル24から高周波磁界が発生すると、二重キャップの場合、1枚目のキャップに第1渦電流が生じる(図3参照)。そして第1渦電流から第1磁界が発生する。また2枚目のキャップにも第2渦電流が生じる。そして第2渦電流から第2磁界が発生する。第2コイル26では、第1コイル24と1枚目のキャップと2枚目のキャップから発生した磁界を受信する。特に1枚目の第1磁界は2枚目のキャップを通過する際に減衰し、2枚目のキャップの第2磁界の影響を強く受けやすい。またあらかじめ良品(キャップ1枚)の磁界(第1コイルと1枚目のキャップから発生した磁界)も基準値として測定している。
【0017】
[検出部40]
検出部40は、磁界発生部20及び後述する警報部50と電気的に接続し、磁界発生部20による磁界の測定値に基づいて二重キャップを検出する位相検波器を備えている。位相検波器は以下のように作用する。
磁界発生部20の初期状態(何も通過していない状態)のとき、第1コイル24から発生した高周波磁力線が第2コイル26で受信される際、第2コイル26のAコイル及びBコイルには同じ量の磁力線が通過するように調整されている(図4(1)参照)。このとき位相検波器によるAコイル-Bコイルの差分計算で受信電流は波形が相殺される(図4(2)参照)。
磁界発生部20に良品(アルミキャップ1枚)が通過する場合、Aコイル(上流側)上に容器が侵入すると(図5(1)参照)、Aコイルを通過する磁束が減衰して電流が減少する。次にBコイル上に容器が侵入すると、Bコイルを通過する磁束が減衰して電流が減少する。このとき容器のアルミキャップに流れる渦電流は、磁束変化が最大のときに最大となるので第2コイル26の受信電流が90度進む。この渦電流による磁束変化による起電力の変化はさらに90度進むので合計で180度進むことになる(図5(2)参照)。そしてAコイル及びBコイルのX軸位相検波(0度~180度の波形切り出し)の平均値はAコイルで-V、Bコイルで+Vとなる(図5(3)参照)。次にAコイル及びBコイルのY軸位相検波(90度~270度の波形切り出し)の平均値はA及びBコイルでいずれも0となる(図5(4)参照)。X軸位相検波の平均値の状態位相をX軸にプロットし、Y軸位相検波の平均値の状態位相をY軸にプロットする(図5(5)参照)。この結果Y軸成分に着目すると検出信号は0となる。
【0018】
磁界発生部20に不良品(アルミキャップの2枚重ね)が通過する場合、Aコイル(上流側)上に容器が侵入すると(図6(1)参照)、1枚目のアルミキャップで磁束が減衰し、同時に位相が90度進む。2枚目のアルミキャップに到達する磁束は、1枚目で減衰した磁束の残りであり、ここでも位相が90度進む。第2コイル26に到達する磁束変化は、1枚目で回転した成分と、1枚目で減衰した磁束で2枚目で回転した成分の合成ベクトルとなるため、アルミキャップが2枚重ねの場合の信号変化は、90度~180度の間の位相差を持った成分となる(図6(2)参照)。そしてAコイル及びBコイルのX軸位相検波(0度~180度の波形切り出し)の平均値はAコイルで-A、Bコイルで+Aとなる(図6(3)参照)。次にAコイル及びBコイルのY軸位相検波(90度~270度の波形切り出し)の平均値はAコイルで+B、Bコイルで-Bとなる(図6(4)参照)。X軸位相検波の平均値の状態位相をX軸にプロットし、Y軸位相検波の平均値の状態位相をY軸にプロットする(図6(5)参照)。この結果Y軸成分に着目すると検出信号は、±Bとなる。
【0019】
検出部40は、あらかじめ測定された容器1の良品(キャップ1枚)を基準値とする。この基準値と差がない容器1を良品と判断する。一方、二重キャップの測定値は、2枚目のキャップの第2磁界の影響を強く受けた値であり、基準値と差異があり異なる。この場合二重キャップと判断する。前記図5,6の例では、良品の検出信号が0であり、不良品の検出信号が±Bの差が生じることで、アルミキャップの2枚重ねを検出できる。
[警報部50]
警報部50は、検出部40と電気的に接続し、二重キャップの検出信号を受けてアラームを発する。
【0020】
[容器の二重キャップ検出方法]
上記構成による本発明の容器の二重キャップ検出方法について、以下説明する。
ステップ1:製造ライン上の搬送コンベア12に取り付けた容器の二重キャップ検出装置10の磁界発生部20の第1コイル24から磁界を発生させる。
ステップ2:搬送コンベア12で容器1を搬送し、ケーシング16の貫通孔17を通過させる。
ステップ3:磁界発生部20の第1及び第2コイル24,26間に供給された容器1の二重キャップを検出する(二重キャップの有無)。あらかじめ容器1の良品(キャップ1枚)を測定しこの値を基準値とする。この基準値と差がない容器を良品と判断する。一方、二重キャップの測定値は、2枚目のキャップの第2磁界の影響を強く受けた値であり、基準値と差異があり異なる。この場合二重キャップと判断する。
ステップ4:容器1の二重キャップが検出された場合(有り)、警報部50によりアラームを発生させる。
ステップ5:ステップ4で二重キャップの無しであって、続けて検査すべき容器1の有無を確認する。当該確認は図示しない各種センサ等を用いて実行される。その結果、容器1有りの場合ステップ2移行を繰り返す。一方、容器1無しの場合終了する。
このような本発明によれば、上面開口をキャップで封止した容器のキャップの二枚重ねを効率的に検出することができる。
【0021】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明の容器の二重キャップ検出装置は、特に飲料食品・薬品等を充填し上面開口をキャップで封止した容器の製造分野において産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0023】
1 容器
10 容器の二重キャップ検出装置
12 搬送コンベア
14 架台
16 ケーシング
17 貫通孔
20 磁界発生部
24 第1コイル
26 第2コイル
40 検出部
50 警報部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7