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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】電動弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/04 20060101AFI20221020BHJP
   F25B 41/35 20210101ALN20221020BHJP
【FI】
F16K31/04 Z
F25B41/35
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019054708
(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公開番号】P2020153488
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000133652
【氏名又は名称】株式会社テージーケー
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】特許業務法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】志水 亮介
(72)【発明者】
【氏名】三宮 崇
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-62952(JP,A)
【文献】特開2015-75187(JP,A)
【文献】特開2014-240674(JP,A)
【文献】特開2013-229994(JP,A)
【文献】特開2018-3899(JP,A)
【文献】特開2013-228000(JP,A)
【文献】特開2018-150968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/00-31/05
F25B 41/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ駆動式の電動弁において、
流体を導入する入口ポートと、流体を導出する出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとを連通させる弁孔とを有する金属製のボディと、
前記弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、
前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータと、
前記ボディに固定され、前記ロータを内包する筒状部材であって、流体の圧力が作用する内部空間と作用しない外部空間とを画定する金属製のキャンと、
前記ボディに対して固定される樹脂製のケースと、前記ケースと一体に設けられ、前記キャンに同軸状に外挿されるステータと、を含むステータユニットと、
前記ボディの径方向に延出するように前記ボディおよび前記キャンと一体に設けられる一方、前記ケースが組み付けられて固定されるフランジと、
前記ケースと前記フランジとの間に配設されるシールリングと、
を備え、
前記ボディの外周面に沿った全周溶接又は全周ろう付けによる一つの全周接合部により前記キャン、前記ボディおよび前記フランジが一体化され、
前記シールリングは、前記ケースと前記フランジとにより軸線方向に圧縮された状態で両者間をシールし、前記キャンと前記ステータとの間隙への外部雰囲気の侵入を規制することを特徴とする電動弁。
【請求項2】
前記フランジが前記キャンの開口端部に一体成形されたものであり、
前記フランジにおける前記ケースとは反対側面と前記ボディとの境界に沿って前記全周接合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記フランジが、前記キャンおよび前記ボディとは別部材である環状のフランジ部材として構成され、
前記ボディの外周面に沿って環状の突設部が設けられ、
前記キャンの開口端と前記フランジ部材の開口端との間に前記突設部が挟まれ、
前記突設部の外周に沿って前記全周接合部が設けられ、
前記シールリングが、前記全周接合部を環囲するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項4】
前記全周接合部が、レーザ溶接又は電子ビーム溶接による全周溶接部であり、
前記突設部の厚みが、全周溶接に用いられるレーザ光又は電子ビームのスポット径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の電動弁。
【請求項5】
前記フランジが前記ボディの外周に突出するように一体成形されたものであり、
前記キャンと前記ボディとの境界に沿って前記全周接合部が設けられ、
前記シールリングが、前記全周接合部を環囲するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項6】
前記ケースにおける前記フランジとの対向面に環状凹部が設けられ、
前記シールリングが、前記環状凹部に配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の電動弁。
【請求項7】
前記ケースと前記フランジとの接合部が溶着されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の電動弁。
【請求項8】
前記ケースは、当該電動弁を設置対象である流路形成部材に直接固定されておらず、
前記ボディの外周に前記流路形成部材の取付孔に挿通されて固定される固定部が設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の電動弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動弁に関し、特に電動弁の組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用空調装置は、一般に、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器等を冷凍サイクルに配置して構成される。冷凍サイクルには、膨張装置としての膨張弁など、冷媒の流れを制御するために各種制御弁が設けられている。近年の電気自動車等の普及に伴い、駆動部としてモータを備える電動弁が広く採用されつつある。
【0003】
冷凍サイクルでは、比較的高圧の冷媒を扱うため、耐圧性が考慮されたキャンドモータ式の電動弁が採用される(例えば特許文献1参照)。電動弁のボディにキャンが固定され、冷媒圧力が作用する内部空間と作用しない外部空間とを画定する。内部空間にはロータおよび弁駆動機構が配置され、外部空間にステータが配置される。
【0004】
ところで従来、電動弁のボディは、弁孔が設けられたボディ(以下「バルブボディ」ともいう)と、配管が接続されるボディ(以下「配管ボディ」ともいう)とを一体に組み付けて構成されるものが一般的であった。配管ボディに設けられた取付孔にバルブボディが取り付けられる。配管ボディには、凝縮器側から延びる配管が接続される導入ポートと、蒸発器の入口につながる配管が接続される導出ポートが設けられる。バルブボディには、導入ポートに連通する入口ポートと、導出ポートに連通する出口ポートが設けられる。入口ポートと出口ポートとを連通する通路に弁孔が設けられる。
【0005】
特許文献1の構成では、バルブボディとキャンが一体に固定されて内機部品を構成し、その内機部品が配管ボディに組み付けられる。配管ボディからはキャンが突出し、そのキャンに対してステータが外挿され、その外側を覆うようにケース(押圧固定具)が配設される。ケースが配管ボディに固定されることで、電動弁の組み付けが完了する。
【0006】
このような構成では、内機部品、ステータおよびケースがそれぞれ別部品として用意され組み付けられるため、その組付工程が煩雑となる。また、配管ボディに固定されるのがケースのみであることから、部品間の位置精度を確保し難い。そこで、ステータを樹脂モールドしてケースと一体化し、そのケースをバルブボディに溶着等で固定する構成が提案されている(例えば特許文献2参照)。それにより、バルブボディとステータユニットとの組立体として位置精度を確保しつつ電動弁として独立させ、その電動弁を配管ボディに着脱可能に組み付ける。このことは、配管ボディと電動弁とをそれぞれ個別に製造できることを意味する。
【0007】
すなわち、蒸発器の仕様によって配管ボディの形状が異なる場合がある。例えば、配管ボディに上述のポートのほか、蒸発器の出口につながる配管が接続されるポート(第2導入ポート)、および圧縮機側へ延びる配管が接続されるポート(第2導出ポート)を設ける場合もある。このような場合、配管ボディが大きくなるため、蒸発器のハウジングに固定して安定させることがある。その場合、配管ボディは、電動弁の一部としてではなく、蒸発器の一部として設計するほうが効率的とも言える。蒸発器の仕様に合わせて配管ボディを適宜変更する一方、その配管ボディに設ける取付孔(バルブボディを取り付けるための孔)の仕様を共通にしておく。それにより、電動弁については蒸発器の仕様によらず、個別の設計が可能となる。電動弁としての部品の共用化を図ることもできる。特許文献2に記載の構成は、こうした要求に応えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2012-62953号公報
【文献】特開2016-200198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように配管ボディと切り離して電動弁を構成する場合、電動弁単体での製造効率の向上や品質維持が求められる。その点で特許文献2の構成にも改善の余地がある。冷凍サイクルに限らず、種々の用途の電動弁について同様である。
【0010】
本発明の目的の一つは、電動弁の製造効率の向上や品質維持を簡易に実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のある態様は、モータ駆動式の電動弁である。この電動弁は、流体を導入する入口ポートと、流体を導出する出口ポートと、入口ポートと出口ポートとを連通させる弁孔とを有する金属製のボディと、弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、弁体を弁部の開閉方向に駆動するためのロータと、ボディに固定され、ロータを内包する筒状部材であって、流体の圧力が作用する内部空間と作用しない外部空間とを画定する金属製のキャンと、ボディに対して固定される樹脂製のケースと、ケースと一体に設けられ、キャンに同軸状に外挿されるステータと、を含むステータユニットと、ボディの径方向に延出するようにボディおよびキャンと一体に設けられる一方、ケースが組み付けられて固定されるフランジと、ケースとフランジとの間に配設されるシールリングと、を備える。ボディの外周面に沿った全周溶接又は全周ろう付けによる一つの全周接合部によりキャン、ボディおよびフランジが一体化されている。シールリングは、ケースとフランジとにより軸線方向に圧縮された状態で両者間をシールし、キャンとステータとの間隙への外部雰囲気の侵入を規制する。
【0012】
この態様によると、キャン、ボディおよびフランジが溶接又はろう付けを経て一体化されるところ、一回の全周溶接又は全周ろう付け(これらを「全周接合」ともいう)で足りるため、各部の位置精度を保ちつつ製造効率の向上を簡易に実現できる。すなわち、これらを複数回の接合処理にて段階的に固定する場合、先の接合部が後の接合処理熱によって軟化し、変形やずれによる位置精度の低下を伴う虞があるところ、この態様ではそれを回避できる。さらに、シールリングがケースとフランジとにより軸線方向に圧縮されることでシール機能を発揮する構成とし、径方向への圧縮を不要とした。このため、シールリングがその径方向内側に位置する全周接合部との干渉によりシール性能を低下することもない。すなわち、このように全周接合部の位置を考慮してシールリングのシール方向を設定することで、シール性能維持を簡易に実現できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電動弁の製造効率の向上や品質維持を簡易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施形態に係る電動弁を表す断面図である。
図2】キャンの構成を表す図である。
図3】ステータおよびその周辺の構成を表す図である。
図4】電動弁の組付方法の概略を表す図である。
図5】電動弁の組付方法の概略を表す図である。
図6】電動弁の配管ボディへの組付態様を例示する図である。
図7】第2実施形態に係る電動弁の要部を表す図である。
図8】電動弁の組付構造の一部を表す図である。
図9】第3実施形態に係る電動弁の組付構造の一部を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電動弁を表す断面図である。
電動弁1は、図示しない自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される。この冷凍サイクルには、循環する冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器、凝縮された冷媒を絞り膨張させて霧状に送出する膨張弁、霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却する蒸発器等が設けられている。電動弁1は、その冷凍サイクルの膨張弁として機能する。
【0017】
電動弁1は、弁本体2とモータユニット3とを組み付けて構成される。弁本体2は、弁部を収容したボディ5を有する。ボディ5は、「バルブボディ」として機能する。ボディ5は、第1ボディ6と第2ボディ8とを同軸状に組み付けて構成される。第1ボディ6および第2ボディ8は、ともにステンレス鋼(以下「SUS」と表記する)からなる。第2ボディ8には弁座24が設けられるため、耐摩耗性に優れた材質が選定されている。第1ボディ6は第2ボディ8よりも溶接性に優れ、第2ボディ8は第1ボディ6よりも加工性に優れている。
【0018】
第1ボディ6は、外径が下方に向けて段階的に縮径する段付円筒状をなす。第1ボディ6の下部外周面には、電動弁1を後述する配管ボディ160(図6参照)に組み付けるための雄ねじ10が形成されている。雄ねじ10は、電動弁1を配管ボディ160に固定するための「固定部」として機能する。第1ボディ6における雄ねじ10のやや上方の外周面には、環状溝からなるシール収容部12が形成され、シールリング14(Oリング)が嵌着されている。
【0019】
第1ボディ6の下部には、円穴状の凹状嵌合部16が設けられている。第2ボディ8は有底円筒状をなし、その上部が凹状嵌合部16に圧入されている。第2ボディ8の下部外周面には環状溝からなるシール収容部18が形成され、シールリング20が嵌着されている。第2ボディ8の底部を軸線方向に貫通するように弁孔22が設けられ、その弁孔22の上端開口部に弁座24が形成されている。第2ボディ8の側部に入口ポート26が設けられ、下部に出口ポート28が設けられている。第1ボディ6および第2ボディ8の内方に弁室30が形成されている。入口ポート26と出口ポート28とは、弁室30を介して連通している。
【0020】
ボディ5の内方には、モータユニット3のロータ60から延びる作動ロッド32が挿通されている。作動ロッド32は、弁室30を貫通する。作動ロッド32は、非磁性金属からなる棒材を切削加工して得られ、その下部にニードル状の弁体34が一体に設けられている。弁体34が弁室30側から弁座24に着脱することにより弁部を開閉する。
【0021】
第1ボディ6の上部中央には、ガイド部材36が立設されている。ガイド部材36は、非磁性金属からなる管材を段付円筒状に切削加工して得られ、その軸線方向中央部の外周面に雄ねじ38が形成されている。ガイド部材36の下端部が大径となっており、その大径部40が第1ボディ6の上部中央に圧入され、同軸状に固定されている。ガイド部材36は、その内周面により作動ロッド32を軸線方向に摺動可能に支持する一方、その外周面によりロータ60の回転軸62を回転摺動可能に支持する。
【0022】
作動ロッド32における弁体34のやや上方にばね受け42が設けられ、ガイド部材36の底部にもばね受け44が設けられている。ばね受け42,44間に、弁体34を閉弁方向に付勢するスプリング46(「付勢部材」として機能する)が介装されている。
【0023】
一方、モータユニット3は、ロータ60とステータ64とを含む三相ステッピングモータとして構成されている。モータユニット3は、有底円筒状のキャン66を有し、そのキャン66の内方にロータ60を配置し、外方にステータ64を配置して構成されている。キャン66は、弁体34およびその駆動機構が配置される空間を覆うとともにロータ60を内包する有底円筒状の部材であり、冷媒の圧力が作用する内方の圧力空間(内部空間)と作用しない外方の非圧力空間(外部空間)とを画定する。
【0024】
キャン66は、非磁性金属(本実施形態ではSUS)からなり、その下部が第1ボディ6の上端部に外挿されるようにして同軸状に組み付けられている。キャン66は、その下端開口部に半径方向外向きに延出するフランジ68を有する。フランジ68の内周縁部が第1ボディ6の上部外周面に沿って溶接されることにより、ボディ5とキャン66との固定およびシールが実現されている。ボディ5とキャン66とに囲まれた空間が、上記圧力空間を形成している。
【0025】
ステータ64は、積層コア70の内周部に複数の突極72を等間隔に配置して構成される。積層コア70は、環状のコアが軸線方向に積層されて構成される。各突極72には、コイル73(電磁コイル)が巻回されたボビン74が組み付けられている。これらコイル73およびボビン74により「コイルユニット75」が構成される。本実施形態では、三相電流を供給するための3つのコイルユニット75が、積層コア70の中心軸に対して120度ごとに設けられている(詳細後述)。
【0026】
ステータ64は、モータユニット3のケース76と一体に設けられている。すなわち、ケース76は、耐食性を有する樹脂材の射出成形により得られる。ステータ64は、その射出成形(「インサート成形」又は「モールド成形」ともいう)によるモールド樹脂によって被覆されている。ケース76は、そのモールド樹脂からなる。以下、ステータ64とケース76とのモールド成形品を「ステータユニット78」とも称する。
【0027】
ステータユニット78は、中空構造を有し、キャン66を同軸状に挿通しつつキャン66のフランジ68に組み付けられ固定されている。ケース76の下端内周部が拡径され、環状凹部80を形成している。その環状凹部80にシールリング82が配置されている。シールリング82は、本実施形態ではOリングであるが、断面非円形のものを採用してもよい。シールリング82は、ケース76とフランジ68とにより軸線方向に圧縮された状態で両者間をシールし、キャン66とステータ64との間隙への外部雰囲気(水など)の侵入を防止する。
【0028】
ロータ60は、回転軸62に組み付けられた円筒状のロータコア102と、ロータコア102の外周に沿って設けられたマグネット104を備える。ロータコア102は、回転軸62に組み付けられている。マグネット104は、その円周方向に複数極に磁化(着磁)されている。
【0029】
回転軸62は、有底円筒状の円筒軸であり、その開口端を下にしてガイド部材36に外挿されている。回転軸62の下部内周面に雌ねじ108が形成され、ガイド部材36の雄ねじ38と噛合している。このような構成により、ロータ60の回転によりねじ送り機構が機能し、ロータ60が軸線方向に移動(昇降)する。
【0030】
作動ロッド32の上部が縮径され、その縮径部110が回転軸62の底部112を貫通している。縮径部110の先端部には環状のストッパ114が固定されている。一方、縮径部110の基端と底部112との間には、作動ロッド32を下方(つまり閉弁方向)に付勢するスプリング116が介装されている。このような構成により、開弁時には、ストッパ114が底部112に係止される態様で作動ロッド32がロータ60と一体変位する。一方、閉弁時には、弁体34が弁座24から受ける反力によりスプリング116が押し縮められる。このときのスプリング116の弾性変形により、その反力で弁体34を弁座24に押し付けることができ、弁体34の着座性能(弁閉性能)を高めることができる。
【0031】
モータユニット3は、キャン66の外側に回路基板118を有する。回路基板118は、ケース76の内方に固定されている。本実施形態では、回路基板118の下面に制御部や通信部として機能する各種回路が実装されている。具体的には、モータを駆動するための駆動回路、駆動回路に制御信号を出力する制御回路(マイクロコンピュータ)、制御回路が外部装置と通信するための通信回路、各回路およびモータ(コイル)に電力を供給するための電源回路等が実装されている。ケース76の上端は、蓋体77により閉止されている。ケース76における蓋体77の下方の空間に回路基板118が配設されている。
【0032】
それぞれのボビン74からはコイル73につながる一対の端子137が延出し、回路基板118に接続されている。回路基板118からは電源端子、グランド端子および通信端子(これらを総称して「接続端子81」ともいう)が延出し、それぞれケース76の側壁を貫通して外部に引き出されている。ケース76の側部にコネクタ部79が一体に設けられ、そのコネクタ部79の内方に接続端子81が配置されている。
【0033】
図2は、キャン66の構成を表す図である。(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(B)のC-C矢視断面図である。
キャン66は、金属板のプレス成形により得られ、有底円筒状のキャン本体67と、キャン本体67の下端開口部に連設された環状のフランジ68を有する。キャン本体67とフランジ68とは、単一材料にプレス加工を施すことにより一体成形されている。フランジ68には、複数の接続孔69が設けられている。これらの接続孔69は、キャン66とケース76との接続に利用されるが、その詳細については後述する。本実施形態では、8つの接続孔69がキャン本体67の軸線を中心として45度おきに設けられているが、その個数や配置については適宜設定できる。
【0034】
図3は、ステータ64およびその周辺の構成を表す図である。(A)は図1のA-A矢視断面に対応し、ステータユニット78の断面図である。(B)はステータ64のみ(樹脂モールド前の状態)を表す図である。なお、図3(A)には参考のため、キャン66およびロータ60を示している(二点鎖線参照)。
【0035】
モータユニット3が三相のモータであるため、図3(A)に示すように、ロータ60の軸線Lの周りに等間隔でコイルユニット75が設けられている。図3(B)にも示すように、積層コア70の内周部に軸線Lに対して120度の間隔でスロット120a~120c(これらを特に区別しないときは「スロット120」と総称する)が設けられている。各スロット120には、その中央から半径方向内向きに突出する突極122a~122c(「突極122」と総称する)が形成され、それぞれU相コイル73a、V相コイル73b、W相コイル73c(「コイル73」と総称する)が組み付けられている。互いに隣接するスロット120の間にも、横断面U字状のスリット124が形成され、磁路の最適化が図られている。
【0036】
マグネット104は、キャン66を介して突極122a~122cと対向する。本実施形態では図3(A)に示すように、マグネット104が10極に磁化されているが、その極数については適宜設定できる。
【0037】
次に、電動弁1の組立構造および組付方法について説明する。
図4および図5は、電動弁1の組付方法の概略を表す図である。図4(A),(B)および図5(A)は組付過程を示す。図4(C),(D)は図4(B)のB部拡大に対応する。(C)は溶接前の状態、(D)は溶接後の状態を示す。図5(B)は図1のB部拡大に対応する。
【0038】
電動弁1の組立に際しては、ボディ5に対して作動ロッド32,ガイド部材36,ロータ60等を順次組み付けた後、その組立体150に対してキャン66を被せるように組み付ける(図4(A))。第1ボディ6の上部には、係止突起52が環状に周設されている。キャン66は、第1ボディ6の上端部50に外挿されるが、フランジ68が係止突起52に係止されることによりその挿入量が規制される(図4(B),(C))。
【0039】
続いて、フランジ68とボディ5との境界に沿って全周溶接を施す(図4(B),(D))。このとき形成された溶接部W(全周溶接部)によりボディ5とフランジ68とが一体に固定される。その結果、ボディ5、キャン66およびフランジ68が一体化され、内機部品152が構成される。図4(D)に示すように、本実施形態では溶接部Wが係止突起52の外周面とフランジ68の下面との境界に表れている。
【0040】
続いて、図5(A)に示すように、内機部品152に対してステータユニット78を組み付ける。その際、ステータユニット78の下面にシールリング82を組み付けた状態でキャン66をステータ64の軸線に沿って挿入していく。ケース76の下面には、接続孔69に対向する位置に嵌合突起85が設けられている。嵌合突起85は、接続孔69の内径とほぼ等しい外径を有する円形断面を有する。本実施形態では、8つの接続孔69のうち4つに対向する位置に嵌合突起85が設けられているが、嵌合突起85の数は接続孔69の数以下であれば適宜設定できる。
【0041】
この組付過程において複数の嵌合突起85が接続孔69に挿通されることで、ステータユニット78と内機部品152との位置関係、つまりステータユニット78とボディ5との位置関係が調整される。ケース76の下面とフランジ68の上面とが当接した状態で、接続孔69から突出する嵌合突起85に対して熱加締めを施し、ケース76とキャン66とを溶着させる。
【0042】
図5(B)に示すように、このときケース76とフランジ68とによりシールリング82が軸線方向(図の上下)に圧縮される。すなわち、シールリング82の上面82aと下面82bがシール面となり、外部雰囲気がシールリング82よりも内側へ侵入するのを防止する。外部雰囲気がケース76とキャン66との間隙を通ってステータユニット78の内部に侵入することが防止される。
【0043】
図6は、電動弁1の配管ボディ160への組付態様を例示する図である。(A)および(B)はその組付過程を示す。
電動弁1は、配管ボディ160に着脱可能に組み付けられる。配管ボディ160は、例えばアルミニウム合金からなる素材を加工して得られ、蒸発器のハウジングに組み付けられるか又は一体化される。配管ボディ160は、「流路形成部材」として機能する。
【0044】
図6(A)に示すように、配管ボディ160の側部には、第1導入ポート162、第1導出ポート164、第2導入ポート166および第2導出ポート168が設けられている。第1導入ポート162には凝縮器側から延びる配管が接続され、第1導出ポート164には蒸発器の入口につながる配管が接続される。第2導入ポート166には蒸発器の出口につながる配管が接続され、第2導出ポート168には圧縮機側へ延びる配管が接続される。第1導入ポート162と第1導出ポート164とをつなぐ第1通路170と、第2導入ポート166と第2導出ポート168とをつなぐ第2通路172が形成されている。第1通路170と第2通路172とは、隔壁174により上下に離隔されている。
【0045】
配管ボディ160の上部には、取付孔176が上方に向けて開口している。取付孔176は、電動弁1のボディ5と相補形状の段付円孔状をなし、第1通路170と連通している。取付孔176における第1通路170のやや上方には、ボディ5の雄ねじ10と螺合可能な雌ねじ178が形成されている。
【0046】
電動弁1を配管ボディ160に組み付ける際には、図6(A)および(B)に示すように、シールリング14,20を取り付けたボディ5を取付孔176に挿入し、雄ねじ10を雌ねじ178に螺入して締結させる。それにより、電動弁1と配管ボディ160とが組み付けられた電動弁ユニット180が得られる。電動弁ユニット180において、シールリング14が外部への冷媒漏れを防止し、シールリング20が弁部の上流側通路と下流側通路との間をシールする。
【0047】
次に、図1を参照しつつ電動弁1の動作について説明する。
電動弁1は、モータユニット3の駆動制御によってその弁開度を調整可能な電動膨張弁として機能する。すなわち、図示しない外部装置からの指令に基づき、制御回路は、目標開度を実現するための制御量(モータの駆動ステップ数)を設定し、これを実現するための駆動信号を駆動回路に出力する。駆動回路は、各コイル73に設定されたタイミングで三相の駆動電流(駆動パルス)を供給する。それにより、ロータ60が高分解能にて回転する。このとき、弁体34が弁座24から離間した開弁状態であれば、スプリング116の付勢力によりストッパ114が回転軸62に当接し、作動ロッド32ひいては弁体34が、ロータ60と一体に動作する。
【0048】
ロータ60は、ガイド部材36との間のねじ送り機構により上下方向に動作する。つまり、弁体34が弁部の開閉方向に並進し、弁部の開度が設定開度に調整される。このねじ送り機構は、ロータ60の軸線周りの回転運動を作動ロッド32の軸線方向の並進運動(直進運動)に変換し、弁体34を弁部の開閉方向に駆動する。電動弁1が配管ボディ160に取り付けられて膨張弁として機能するとき、弁部は小開度に制御される(図6(B)参照)。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、キャン66、ボディ5およびフランジ68が一回の全周溶接で一体化されるため、各部の位置精度を保ちつつ製造効率の向上を簡易に実現できる。また、シールリング82がケース76とフランジ68とにより軸線方向に圧縮されることでシール機能を発揮するところ、シールリング82がフランジ68に対して全周溶接部Wとは反対側に配置される。このため、シールリング82が全周溶接部Wと干渉することもなく、シール性能維持を簡易に実現できる。内圧(冷媒圧力)が作用する箇所のシールを接合強度の高い全周溶接部Wにて実現し、内圧が作用しない箇所のシールについてはシールリング82にて簡易に実現している。すなわち、部材間に作用する圧力等を考慮してシール構造の最適化が図られている。
【0050】
[第2実施形態]
図7および図8は、第2実施形態に係る電動弁の要部を表す図である。図7は、フランジの構成を表す図である。(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(B)のC-C矢視断面図である。図8は、電動弁の組付構造の一部を表す図である。(A),(B)は組付過程を示す。(C)~(E)は図8(B)のB部拡大に対応する。(C)は溶接前の状態、(D)は溶接後の状態を示す。(E)は溶接後にステータユニットを組み付けた状態を示す。
【0051】
本実施形態の電動弁では、キャン266とフランジ268とが別部材とされ、溶接により接合される(図8(A)参照)。図7(A)~(C)に示すように、フランジ268は、環状(円筒状)の接続部270と、接続部270の下端から半径方向外向きに延出するフランジ部272を有する。フランジ268は、キャン266とは別に独立した「フランジ部材」として構成される。接続部270の外径および内径は、キャン266のそれらと等しい。フランジ268に複数の接続孔69が設けられている。
【0052】
図8(A)に示すように、キャン266は有底円筒状をなしている。ボディ205は、第1実施形態のボディ5とほぼ同様の構造を有するが、第1ボディ206において、係止突起52の上下の外径が等しくされている。電動弁の組立に際しては、組立体150に対して上方からキャン266を、下方からフランジ268を組み付ける。そして、図8(B)に示すように、キャン266とフランジ268とにより係止突起52を挟んだ状態で、係止突起52の外周に沿って全周溶接を施す(図8(C),(D))。係止突起52は、「環状の突設部」として機能する。
【0053】
このとき形成された溶接部W2(全周溶接部)によりボディ205、キャン266およびフランジ268が一体に固定され、内機部品252が構成される。その内機部品252に対してステータユニット78を組み付ける(図8(E))。溶接部W2は、一回の全周溶接により得られるものの、キャン266と係止突起52との境界と、係止突起52とボディ205との境界の双方を覆う。言い換えれば、一回の全周溶接によりこれら3つの部材を溶接できるよう、係止突起52の厚みtが設定されている(図8(C))。本実施形態の全周溶接はレーザ溶接により行われており、係止突起52の厚みtはレーザ光のスポット径(ビーム径)よりも小さい。このため、レーザのビームスポットが係止突起52を挟むようにキャン266およびフランジ268の双方にも及び、3つの部材を一回の全周溶接により接合できる。
【0054】
シールリング82が、溶接部W2を環囲するように配置される。ケース76とフランジ268とによりシールリング82が軸線方向(図の上下)に圧縮される。それにより、シールリング82の上面82aと下面82bがシール面となり、外部雰囲気がシールリング82よりも内側へ侵入するのを防止する。
【0055】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様にキャン266、ボディ205およびフランジ268が一回の全周溶接で一体化されるため、各部の位置精度を保ちつつ製造効率の向上を簡易に実現できる。また、シールリング82がケース76とフランジ268とにより軸線方向に圧縮されることでシール機能を発揮する。このため、シールリング82がその径方向内側に位置する全周溶接部Wとの干渉によりシール性能を低下することもない。すなわち、このように全周溶接部Wの位置を考慮してシールリングの圧縮方向を設定することで、シール性能維持を簡易に実現できる。
【0056】
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係る電動弁の組付構造の一部を表す図である。(A),(B)は組付過程を示す。(C)~(E)は図9(B)のB部拡大に対応する。(C)は溶接前の状態、(D)は溶接後の状態を示す。(E)は溶接後にステータユニットを組み付けた状態を示す。
【0057】
図9(A)に示すように、本実施形態の電動弁では、ボディ305の外周に突出するようにフランジ368が一体成形されている。フランジ368は、第1ボディ306の上部において半径方向外向きに延出しており、その基端部に係止突起52が設けられている。フランジ368に複数の接続孔69が設けられている。
【0058】
電動弁の組立に際しては、組立体350に対して上方からキャン266を組み付ける。このとき、キャン266の下端部が係止突起52に係止される。そして、図9(B)に示すように、キャン266とボディ305との境界に沿って全周溶接を施す(図9(C),(D))。このとき形成された溶接部W3(全周溶接部)によりボディ305とキャン266が固定される。その結果、ボディ305、キャン266およびフランジ368が一体化され、内機部品352が構成される。その内機部品352に対してステータユニット78を組み付ける(図9(E))。
【0059】
シールリング82が、溶接部W3を環囲するように配置される。ケース76とフランジ368とによりシールリング82が軸線方向(図の上下)に圧縮される。それにより、シールリング82の上面82aと下面82bがシール面となり、外部雰囲気がシールリング82よりも内側へ侵入するのを防止する。
【0060】
本実施形態によれば、キャン266、ボディ305およびフランジ368が一回の全周溶接で一体化される。また、シールリング82がケース76とフランジ368とにより軸線方向に圧縮されることでシール機能を発揮する。このため、シールリング82がその径方向内側に位置する全周溶接部W3との干渉によりシール性能を低下することもない。すなわち、第1,第2実施形態と同様に電動弁の製造効率の向上とシール性能維持を簡易に実現できる。
【0061】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0062】
上記実施形態では、ケースとフランジとの接合を溶着により実現したが、ねじ接合、加締め、ろう付けその他の固定手段を採用してもよい。
【0063】
上記実施形態では、電動弁1を配管ボディ160に対して締結固定する構成を例示したが、圧入により固定してもよい。その場合、配管ボディに圧入されるバルブボディの外周面(圧入面)が「固定部」として機能する。
【0064】
上記実施形態では、全周溶接する2つの部材をSUSからなるものとしたが、互いに溶接可能であれば他の金属を採用してもよい。
【0065】
上記実施形態では、全周溶接をレーザ溶接により行う例を示した。変形例においては、電子ビーム溶接により全周溶接を行ってもよい。上記第2実施形態の全周溶接を電子ビーム溶接により行う場合、係止突起52の厚みtを電子ビームのスポット径よりも小さくなるように設定する。
【0066】
上記実施形態では、ボディの外周面に沿った全周溶接によりキャン、ボディおよびフランジを一体化する例を示した。変形例においては、全周溶接に代えて全周ろう付けによりキャン、ボディおよびフランジを一体化してもよい。すなわち、全周接合部は全周溶接部であってもよいし、全周ろう接部であってもよい。
【0067】
上記実施形態では、樹脂モールドによりステータ64をケース76と一体化する構成を例示した。変形例においては、樹脂製のケースとステータとを個別に作製し、両者を組み付けてもよい。
【0068】
各実施形態では、ステータのコアとして積層コア(積層磁心)を例示した。変形例においては、圧粉コアその他のコアを採用してもよい。圧粉コアは、「圧粉磁心」とも呼ばれ、軟磁性材料を粉末にし、非導電性の樹脂等でコーティングした紛体と、樹脂バインダとを混練し、圧縮成型・加熱することで得られる。積層コアは、各コアの面内方向に磁束を通し易いが、積層方向には磁束を通し難い。この点、圧紛コアは、積層コアとは異なり、磁気特性が等方的であり、三次元的な磁気回路を有するステータの設計を可能にする。また、圧紛コアは、圧紛成形においてコアを任意の形状とすることができるため、設計自由度が高く、その圧粉成形において挿通孔を同時成形することも可能である。
【0069】
各実施形態では、モータユニットとして、PM型ステッピングモータを採用したが、ハイブリッド型ステッピングモータを採用してもよい。また、上記実施形態では、モータユニットを三相モータとしたが、二相,四相、五相などその他のモータとしてもよい。ステータにおける電磁コイルの数も3つや6つに限らず、モータの相数に合わせて適宜設定してよい。その場合も、ステータをコアにて構成し、回路基板とコアとの間にコイルスプリング等の導電部材を介装させてよい。
【0070】
各実施形態の電動弁は、冷媒として代替フロン(HFC-134a)など使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルに凝縮器に代わってガスクーラなどの外部熱交換器が配置される。
【0071】
各実施形態では、上記電動弁を膨張弁として構成したが、膨張機能を有しない開閉弁や流量制御弁として構成してもよい。
【0072】
各実施形態では、上記電動弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用する例を示したが、車両用に限らず電動膨張弁を搭載する空調装置に適用可能である。また、冷媒以外の流体の流れを制御する電動弁として構成することもできる。
【0073】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 電動弁、2 弁本体、3 モータユニット、5 ボディ、22 弁孔、26 入口ポート、28 出口ポート、30 弁室、32 作動ロッド、34 弁体、52 係止突起、60 ロータ、64 ステータ、66 キャン、68 フランジ、70 積層コア、73 コイル、74 ボビン、75 コイルユニット、76 ケース、78 ステータユニット、80 環状凹部、82 シールリング、118 回路基板、150 組立体、152 内機部品、160 配管ボディ、170 第1通路、172 第2通路、176 取付孔、178 雌ねじ、180 電動弁ユニット、205 ボディ、252 内機部品、266 キャン、268 フランジ、270 接続部、272 フランジ部、305 ボディ、306 第1ボディ、350 組立体、352 内機部品、368 フランジ、W 溶接部、W2 溶接部、W3 溶接部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9