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特許7161908移動体予約装置、移動体予約方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】移動体予約装置、移動体予約方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221020BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20221020BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018195530
(22)【出願日】2018-10-17
(65)【公開番号】P2020064434
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】510216717
【氏名又は名称】株式会社アース・カー
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-181582(JP,A)
【文献】特開2004-110462(JP,A)
【文献】特開2018-088130(JP,A)
【文献】特開2016-170556(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部と、
前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部とを備え
前記処理部は、前記予約種類情報を用いて、前記移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する表示手段を備えている移動体予約装置。
【請求項2】
前記移動体情報は、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有しており、
前記表示手段は、時間帯と対応付けられた予約種類情報を用いて、時間帯ごとに、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する請求項1記載の移動体予約装置。
【請求項3】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部と、
前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部と、
予約対象となる移動体の移動体識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する予約情報が格納される予約格納部を更に備え、
前記処理部は、
前記予約情報を受信する予約情報受信手段と、
前記予約情報受信手段が受信した予約情報を、前記予約格納部に蓄積する予約処理手段とを備え、
当該処理部は、前記予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを前記予約格納部に蓄積する移動体予約装置。
【請求項4】
前記移動体情報は、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有しており、
前記予約処理手段は、予約期間と重なる時間帯と対応付けられた予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを、前記予約格納部に蓄積する請求項3記載の移動体予約装置。
【請求項5】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部と、表示手段を備えた処理部とを用いて行なわれる移動体予約方法であって、
前記処理部が、前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理ステップを備え
当該処理ステップは、前記表示手段が、前記予約種類情報を用いて、前記移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するステップを備えている移動体予約方法。
【請求項6】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部と、予約情報受信手段および予約処理手段とを備えた処理部と、予約対象となる移動体の移動体識別子、予約期間、および予約を行なうユーザのユーザ識別子を有する予約情報が格納される予約格納部とを用いて行なわれる移動体予約方法であって、
前記処理部が、前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理ステップを備え、
当該処理ステップは、
前記予約情報受信手段が、前記予約情報を受信する予約情報受信ステップと、
前記予約処理手段が、前記予約情報受信ステップで受信した予約情報を、前記予約格納部に蓄積する予約処理ステップとを備え、
当該処理ステップは、前記予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを前記予約格納部に蓄積する移動体予約方法。
【請求項7】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部として機能させ、
前記処理部は、前記予約種類情報を用いて、前記移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する表示手段を備えているプログラム。
【請求項8】
複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が、予約した日時に利用可能な移動体である予約可能な移動体であるか、予約することができない移動体であって、予約なしで利用可能な移動体である予約不能な移動体であるか、を示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部、および予約対象となる移動体の移動体識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する予約情報が格納される予約格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部として機能させ、
前記処理部は、
前記予約情報を受信する予約情報受信手段と、
前記予約情報受信手段が受信した予約情報を、前記予約格納部に蓄積する予約処理手段とを備え、
当該処理部は、前記予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを前記予約格納部に蓄積するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共同利用可能な移動体の予約に関連した処理を行なう装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の移動体の予約に関連した処理を行なう装置等として、システム管理部が、利用者の通信端末から通知される、車両を借り受ける車両借受け先のステーションと、当該車両を返却する車両返却先のステーションと、車両借受け先のステーションに停車している借受け対象の車両とを指定し、当該車両の利用時間を指定しない予約を受け付け、当該予約を行った利用者の所定の借受け操作に応じて当該車両の状態を利用可能な状態に切り替えるようにしたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-69584号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、共同利用が可能な車両として、予約して利用することが可能な車両と、予約が不能な車両とを有する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができない、という課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、予約して利用することが可能な移動体と、予約が不能な移動体とを有する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる移動体予約装置、移動体予約方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の移動体予約装置は、複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が予約可能な移動体であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部と、前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部とを備えた移動体予約装置である。
【0007】
かかる構成により、予約して利用することが可能な移動体と、予約が不能な移動体とを有する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【0008】
また、本発明の移動体予約装置は、前記移動体予約装置において、前記処理部は、前記予約種類情報を用いて、前記移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する表示手段を備えている移動体予約装置である。
【0009】
かかる構成により、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、ユーザに対して識別可能に表示することができる。
【0010】
また、本発明の移動体予約装置は、前記移動体予約装置において、前記予約情報が格納される予約格納部を更に備え、前記処理部は、予約対象となる移動体の移動体識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する予約情報を受信する予約情報受信手段と、前記予約情報受信部が受信した予約情報を、前記予約格納部に蓄積する予約処理手段とを備え、当該処理部は、前記予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを前記予約格納部に蓄積する移動体予約装置である。
【0011】
かかる構成により、予約が不能である移動体についての予約を行えないようにすることができる。
【0012】
また、本発明の移動体予約装置は、前記移動体予約装置において、前記処理部が利用する予約種類情報の少なくとも一部は、予約可能な移動体であることを示す情報から予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から予約可能であることを示す情報に、動的に変更される移動体予約装置である。
【0013】
かかる構成により、予約可能な移動体や、予約が不能な移動体を適切に増減させることができる。
【0014】
また、本発明の移動体予約装置は、前記移動体予約装置において、前記予約種類情報は、前記予約情報が示す予約状況に応じて動的に変更される移動体予約装置である。
【0015】
かかる構成により、予約状況に応じて、予約可能な移動体や、予約が不能な移動体を適切に増減させることができる。
【0016】
また、本発明の移動体予約装置は、前記移動体予約装置において、前記予約種類情報は、時間帯に応じて動的に変更される移動体予約装置である。
【0017】
かかる構成により、時間帯に応じて、予約可能な移動体や、予約が不能な移動体を適切に増減させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、予約して利用することが可能な移動体と、予約が不能な移動体とを有する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態における移動体予約システムのブロック図
図2】同移動体予約システムの移動体予約装置の動作を説明するフローチャート
図3】同移動体予約システムの概念図
図4】同移動体予約システムの移動体予約装置の移動体情報管理表を示す図
図5】同移動体予約システムによる表示例を示す図
図6】同移動体予約システムの移動体予約装置の予約管理表を示す図(図6(a)、図6(b))
図7】同移動体予約システムによる表示例を示す図
図8】同移動体予約システムの移動体予約装置の移動体情報管理表を示す図
図9】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図10】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、移動体予約装置、移動体予約方法、およびプログラム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0021】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における移動体予約装置、移動体予約方法、およびプログラムのブロック図である。
【0022】
移動体予約システム1は、移動体予約装置10と、1または2以上のユーザ端末20とを備えている。移動体予約装置10と、ユーザ端末20とは、情報の通信が可能となるよう、有線や無線のネットワーク等を介して接続されている。ここでは、移動体予約システム1が、複数のユーザ端末20を備えている場合を例に挙げて示している。複数のユーザ端末20は、いずれも同様の構成を有しているものとする。複数のユーザ端末20の一部を、ここでは、ユーザ端末20a~20cで表しているが、これらを区別しない場合は、単にユーザ端末20と呼ぶ。
【0023】
移動体予約装置10は、移動体情報格納部101、処理部102、予約格納部103、利用受信部104、および利用実行部105を備えている。
処理部102は、表示手段1021、予約情報受信手段1022、予約処理手段1023、および変更手段1024を備えている。
【0024】
ユーザ端末20は、受信部201、入力受付部202、送信部203、および表示部204を備えている。
【0025】
移動体情報格納部101には、移動体情報が格納される。移動体情報は、複数のユーザ間で共同利用可能な移動体に関する情報である。移動体情報は、例えば、複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、この移動体識別子が示す移動体が予約可能な移動体であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する情報である。ここでの移動体は、例えば人を乗せて移動するものである。移動体は、車両や、航空機、船等の乗り物である。ここでの車両とは、例えば、自動車や、自動二輪車、原動機付自転車、自転車等である。複数のユーザ間で共同利用可能な車両とは、例えば、カーシェアリングの自動車や、レンタカー、自転車シェアリングの自転車や、レンタル自転車である。カーシェアリングとは、通常、会員間で自動車を共同利用する仕組みである。レンタカーは、通常、不特定多数で共同利用可能な自動車である。レンタカーは、カーシェアリングの一態様と考えても良く、異なるものと考えてもよい。共同利用可能な車両は、有償または無償で借りることが可能な車両や、賃借可能な車両と考えてもよい。航空機とは、例えば、飛行機や、ヘリコプター等である。船は、例えば、動力等を有するものであっても良く、動力を有さないものであっても良い。
【0026】
なお、以下においては、共同利用可能な移動体が、共同利用可能な車両である場合を例に挙げて説明する。特に、本実施の形態においては、共同利用可能な車両が、カーシェアリングの自動車であり、複数のユーザが、カーシェアリングを利用する会員である場合を例に挙げて説明する。ただし、共同利用可能な移動体は、車両以外の移動体であっても良い。
【0027】
移動体識別子は、移動体の識別子である。移動体識別子は、例えば、移動体に割当てられたコード等であってもよく、移動体の登録番号等であっても良い。例えば、移動体が車両である場合、移動体識別子は、車両のナンバープレートのナンバー等であっても良い。この場合、移動体識別子は、車両識別子と考えてもよい。ナンバープレートのナンバー等は、例えば、自動車登録番号や、車両番号等である。
【0028】
移動体情報は、例えば、予約が可能な移動体の移動体識別子と、予約が不能である移動体の移動体識別子とを有する。予約が可能な移動体とは、例えば、予めユーザが移動体を利用する日時を予約して、予約した日時に利用可能な移動体である。予約が可能な移動体とは、例えば、予約した期間にのみ利用可能な移動体である。ただし、予約が可能な移動体は、予約されている期間については、予約したユーザが利用できるとともに、予約されていない期間については、ユーザが予約なしで利用可能な移動体であっても良い。なお、本実施の形態においては、予約が可能な移動体が、予約した期間にのみ利用可能な移動体である場合を例に挙げて説明する。ここでの予約は、通常、予約の開始日時と、終了日時とを特定可能な予約であるが、予約の開始日時だけを特定可能な予約や、終了日時だけを特定可能な予約であっても良い。予約が可能な移動体は、例えば、他のユーザが利用していないときでも、予約がなければ利用できない移動体である。なお、ユーザによる予約が、当日の予約や、翌日の予約のように、特定の日付の予約に限定される場合、時刻だけを特定する予約も、日時を特定する予約と考えてもよい。予約が不能な移動体は、例えば、予約することができない移動体である。予約が不能な移動体は、例えば、予約なしで他のユーザが利用していないときに利用可能な移動体と考えてもよい。
【0029】
予約種類情報は、例えば、移動体情報が有する複数の移動体識別子に対してそれぞれ対応付けられた情報であって、対応付けられた移動体識別子が示す移動体が、予約可能な移動体であるか、予約が不能な移動体であるかを示す情報である。この予約種類情報は、例えば、予約可能な移動体であるか否かを示すいわゆるフラグ情報等と考えてもよい。例えば、移動体情報は、移動体識別子と、予約種類情報との複数の組を有する情報である。
【0030】
また、予約種類情報は、例えば、1または2以上の予約可能な移動体の移動体識別子を有する情報であってもよい。この予約種類情報は、この移動体識別子に対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報であり、この移動体識別子以外の移動体識別子に対応する予約種類情報が、予約が不能な移動体であることを示す予約種類情報であることを示すものと解するようにしてもよい。同様に、予約種類情報は、1または2以上の予約不能な移動体の移動体識別子を有する情報であっても良い。例えば、移動体情報は、共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、予約可能な1以上の移動体識別子とを有する情報であってもよく、共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、予約不能な1以上の移動体識別子とを有する情報であってもよい。
【0031】
移動体情報が有する複数の移動体識別子は、例えば、一の場所で利用可能な複数の移動体の移動体識別子であってもよく、複数の場所でそれぞれ利用可能な複数の移動体の移動体識別子であっても良い。一の場所で利用可能な移動体とは、例えば、一の場所で借りることが可能な移動体や、一の場所で乗車開始可能な移動体である。ここでの場所は、例えば、移動体が車両である場合、共同利用可能な車両が駐車されている駐車場や、共同利用可能な車両を借りることが可能な店舗である。また、移動体が飛行機である場合は、例えば、駐機場であり、移動体が船である場合は港である。なお、移動体情報が複数の場所でそれぞれ利用可能な複数の移動体の移動体識別子を有している場合、移動体情報は、複数の移動体識別子と、各移動体識別子が示す移動体を借りることが可能な場所を識別可能な場所識別子とを対応付けて有するものとすることが好ましい。例えば、移動体情報は、移動体識別子と、場所識別子との複数の組を有するものであることが好ましい。場所識別子は、例えば、場所の名称や、場所に割当てられたコード等であっても良く、場所の住所であっても良く、緯度と経度とで表される場所の座標であっても良い。移動体が車両である場合、場所の名称やコードは、例えば、車両が駐車されている駐車場名や駐車場のコードであってもよく、車両を貸し出す店舗名や店舗のコードであっても良い。
【0032】
以下、本実施の形態においては、移動体情報が有する複数の移動体識別子が、複数の場所毎にそれぞれ利用可能な複数の移動体の移動体識別子であり、移動体情報は、上記のように、予約種類情報を有するとともに、各移動体識別子が示す移動体が利用可能な場所識別子を、各移動体識別子と対応付けて有している場合について説明する。具体的には、移動体情報が、場所識別子と移動体識別子との複数の組と、予約種類情報とを有している場合について説明する。
【0033】
なお、処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部は、予約可能な移動体であることを示す情報から予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から予約可能であることを示す情報に、動的に変更されるようにしてもよい。予約種類情報が動的に変更されるということは、例えば、一の移動体識別子についての予約種類情報が一定ではないことや、何らかの要因によって変更されることや、時間の経過に伴って変更されること等である。例えば、処理部102が利用する予約種類情報が動的に変更されるということは、処理部102が利用する予約種類情報が、状況や時間帯に応じて変更されることである。
【0034】
例えば、予約種類情報が動的に変更できるようにするために、移動体情報は、移動体識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた予約種類情報を有していてもよい。この異なる複数の時間帯は、例えば、重ならない複数の時間帯である。例えば、移動体情報が有する各移動体識別子に対して、移動体識別子が示す各移動体を利用可能な異なる複数の時間帯毎に、予約種類情報が対応付けられていても良い。例えば、移動体情報は、移動体識別子と、予約種類情報と、時間帯と、を有する複数の情報であって、時間帯が異なる複数の情報を、移動体毎に有していてもよい。一の移動体の移動体識別子についての異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報は、同じ予約種類情報であっても良く、異なる予約種類情報を1以上有していても良い。異なる時間帯は、例えば、移動体を予約可能な最短の時間単位で区切られた時間帯であることが好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、移動体を30分単位で予約可能である場合、ここでの異なる時間帯は、移動体を利用可能な時間帯を、利用開始時刻から30分単位で区切った時間帯であることが好ましい。また、ここでの異なる時間帯は、例えば、移動体の利用料金が変化する時間単位で区切られた時間帯であっても良い。異なる時間帯は、移動体が属している駐車場等の場所毎に異なっていても良い。なお、ここでの時間帯は、日単位であってもよい。例えば、ここでの時間帯は、特定の日付であってもよく、特定の曜日であっても良い。時間帯と対応付けられた予約種類情報は、特定の日付と対応付けられた予約種類情報であっても良く、特定の曜日と対応付けられた予約種類情報であっても良い。また、ここでの時間帯は、日と対応付けられた時間帯であってもよく、例えば、特定の日付における時間帯であっても良く、特定の曜日における時間帯であっても良い。なお、予約が不能な移動体に対して予約種類情報が対応付けられる異なる複数の時間帯の時間単位等は、この移動体を仮に予約可能な移動体に変更した場合の予約可能な時間単位や、この移動体と同じ場所(例えば、駐車場等)に属する予約可能な移動体の予約可能な時間単位等と考えてもよい。
【0035】
この場合、例えば、複数の時間帯のうちの一部の時間帯と対応付けられた予約種類情報を、他の時間帯と対応付けられた予約種類情報とは異なる予約種類情報にすることで、後述する処理部102が、この一部の時間帯と対応付けられた予約種類情報を移動体情報格納部101から読み出すときと、この一部以外の時間帯と対応付けられた予約種類情報を移動体情報格納部101から読み出すときとで、処理部102が用いる予約種類情報の少なくとも一部を、予約可能な移動体であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、動的に変更、具体的には時間帯に応じて動的に変更することができる。
【0036】
なお、一の移動体識別子に対応付けられた予約種類情報を、所望の1または2以上の時間帯だけ、デフォルトとは異なる予約種類情報に変更する場合、移動体識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた予約種類情報を有するようにする代りに、移動体情報格納部101に、この一の移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯と、変更後の予約種類情報とを有する情報がさらに格納されるようにしても良い。この情報は、予約種類情報の一部であっても良く、予約種類情報以外の情報であってもよい。変更後の予約種類情報は、変更前の予約種類情報とは異なる予約種類情報となることから、省略しても良い。ここでの時間帯は、上記のような移動体を予約可能な最短の時間を最小単位とした時間帯等であることが好ましい。
【0037】
この場合、後述する処理部102が、例えば、一の移動体識別子が示す移動体の、一以上の時間帯についての予約に関する処理を、この一の移動体識別子に対応する予約種類情報を用いて行なう際に、この一以上の時間帯が、この一の移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯に含まれるときには、デフォルトとは異なる予約種類情報を用い、含まれないときにはデフォルトの予約種類情報を用いるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、動的に変更、具体的には、時間帯に応じて動的に変更することとなる。
【0038】
処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部を、例えば、状況に応じて動的に変更されるようにしてもよい。状況とは、例えば、移動体の予約状況や、天候等の環境に関する状況である。例えば、処理部102は、状況を示す情報を取得し、この情報に応じて、予約種類情報の少なくとも一部を変更する。上記のように移動体情報が有する各移動体識別子に対して、各移動体識別子が示す移動体を利用可能な異なる複数の時間帯毎に、予約種類情報が対応付けられているようにしている場合において、状況に応じて、一以上の移動体識別子の一以上の時間帯に対応付けられた予約種類情報を、予約可能な移動体であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に動的に変更されるようにしてもよい。このようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、状況に応じて動的に変更することが可能となる。例えば、この一以上の時間帯に対応付けられた予約種類情報を処理部102が利用する際に、利用する予約種類情報が状況に応じて変更されたものとなる。
【0039】
また、上記のように移動体情報格納部101に、移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯と、を有するようにした場合、状況に応じて、移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とが、移動体情報に蓄積されるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報が状況に応じて動的に変更されるようにしてもよい。例えば、上記の変更する時間帯に対応付けられた予約種類情報を処理部102が利用する際に、利用する予約種類情報が状況に応じて変更されたものとなる。
【0040】
なお、ここでの予約種類情報を状況に応じて変更するための処理等は、例えば、処理部102等が行なうようにする。この処理の詳細については、後述する。
【0041】
なお、ここでは、時間帯と対応付けた予約種類情報が移動体情報格納部101に格納されるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、動的に変更できる場合について説明したが、処理部102が1または2以上の時間帯に対応する予約種類情報を利用する際に、この予約種類情報を、予め決められたルール等に従って、処理部102等が動的に生成するようにしてもよい。このルールは、移動体識別子毎に設定されたルール、場所識別子毎に設定されたルール、および全ての移動体識別子に対して設定されたルールのいずれであっても良い。また、このルールは、時間帯毎に設定されたルールであっても良い。このルールは、例えば、予め決められた時間帯においては、予約種類情報をデフォルトの予約種類情報とは異なる予約種類情報に変更するルールである。例えば、後述する処理部102が、ある時間帯について、予約種類情報を用いて予約に関する処理を行なう場合に、この時間帯が、上記の予め決められた時間帯であるときには、処理部102がルールに応じてデフォルトとは異なる予約種類情報を動的に生成するようにしても良い。
【0042】
移動体情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、以下の他の格納部においても同様である。
【0043】
処理部102は、移動体情報格納部101に格納された予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう。この移動体は、例えば、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体である。予約に関連した処理とは、例えば、ユーザが移動体を利用するための予約を受け付けたり、予約を設定したりする処理である。また、予約に関連した処理とは、ユーザが予約を行なう際に利用可能な情報等を表示する処理であっても良い。予約を行なう際に利用可能な情報は、例えば、予約の際に参照する情報や、予約を行なうか否かの検討に利用する情報等を表示する処理である。予約に関連した処理は、例えば、移動体の予約状況等を示す情報を表示する処理や、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを識別可能に表示する処理や、予約可能な移動体数と予約不能な移動体数とを表示する処理等であってもよい。
【0044】
例えば、処理部102は、移動体情報格納部101に格納された移動体情報が有する予約種類情報を用いて、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。本実施の形態においては、処理部102が有する表示手段1021がこの処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0045】
また、例えば、処理部102は、ユーザ端末20から送信される予約情報であって、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを予約格納部103に蓄積する。例えば、処理部102は、ユーザ端末20から、予約種類情報が予約可能であることを示す移動体の移動体識別子を有する予約情報だけを受信して、受信した予約情報を予約格納部103に蓄積しても良く、ユーザ端末20から予約情報を受信して、受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する場合にだけ、受信した予約情報を予約格納部103に蓄積しても良い。この場合、受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有さない場合、受信した予約情報を受け付けないようにしたり、予約格納部103に蓄積しないようにしても良い。また、処理部102は、既に予約格納部103に格納されている1以上の予約情報と、移動体識別子が一致し、かつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を、予約格納部103に蓄積しないようにすることが好ましい。例えば、処理部102は、ユーザ端末20から送信される予約情報であって、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有している予約情報のうちの、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除外した予約情報を、予約格納部103に蓄積する。本実施の形態では、処理部102が有する予約情報受信手段1022および予約処理手段1023が上記の処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0046】
また、処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部を、処理部102が、状況に応じて動的に変更するようにしてもよい。例えば、移動体情報格納部101に上述したように予約種類情報と複数の時間帯とを対応付けた情報が格納されている場合、処理部102が、状況に応じて、一以上の時間帯と対応付けられた予約種類情報を変更するようにしても良い。また、例えば、移動体情報格納部101に、移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とが格納される場合、処理部102が、状況に応じて、移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とを、移動体情報格納部101に蓄積するようにしても良い。本実施の形態では、処理部102が有する変更手段1024が、このような予約種類情報を変更する処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0047】
なお、移動体情報が有する移動体識別子が、場所識別子と対応付けられている場合、処理部102は、例えば、1または2以上の場所識別子と対応付けられた1または2以上の移動体識別子が示す移動体について、予約に関連した処理を行なうようにしてもよい。例えば、処理部102は、対応付けられた場所識別子毎に、上記のような予約に関連した処理を行なうことが好ましい。
【0048】
表示手段1021は、移動体情報格納部101に格納された移動体情報が有する予約種類情報を用いて、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。移動体を識別可能な態様で表示する、ということは、例えば、移動体に対応する移動体識別子や、移動体についての詳細な情報や、移動体の画像等の、移動体に関する情報を、識別可能な態様で表示することである。識別可能な態様とは異なる態様と考えてもよい。識別可能な態様とは、例えば、ユーザが視覚により識別可能な態様である。この態様は、例えば、表示態様である。移動体を識別可能な態様で表示することは、例えば、移動体に関する情報に、予約可能な移動体であるか、予約が不能な移動体であることを示す文字列や画像等の情報を付与することであっても良く、移動体に関する情報の色や背景色や、背景パターン、透過度等を、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とで異なるようにして表示することであってもよい。また、移動体に関する情報を、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とで異なるエリア等に配置して表示することであってもよい。表示態様を変更するための情報(例えば、表示態様を指定する情報や、表示態様を設定する情報や、表示態様を変更するための文字列や記号や画像等)は、図示しない格納部に予め格納しているものを適宜読み出すようにすればよい。
【0049】
表示手段1021は、移動体情報が有する移動体識別子に対応付けられた予約種類情報に応じて、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。例えば、表示手段1021は、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体と、予約不能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体とを、識別可能な態様で表示する。例えば、表示手段1021は、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体を、予約可能な移動体であることを示す予め決められた態様で表示し、予約不能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体を、予約不能な移動体であることを示す予め決められた態様であって、予約可能な移動体であることを示す態様とは異なる態様で表示する。
【0050】
例えば、移動体情報が、複数の移動体識別子と、各移動体識別子に対応付けられた予約種類情報とを有する場合、表示手段1021は、移動体情報から、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子と、予約が不能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子とを、それぞれ検出し、検出した予約可能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体と、検出した予約が不能な移動体であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子が示す移動体とを、識別可能な態様で表示する。
【0051】
また、例えば、移動体情報が、予約可能な移動体の移動体識別子を有する予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、この予約種類情報が有する移動体識別子が示す移動体を、移動体情報が有するこれ以外の移動体識別子が示す移動体と異なる態様で表示するようにすればよい。また、例えば、移動体情報が、予約が不能である移動体の移動体識別子を有する予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、この予約種類情報が有する移動体識別子が示す移動体を、移動体情報が有するこれ以外の移動体識別子が示す移動体と異なる態様で表示するようにすればよい。
【0052】
なお、移動体情報が、移動体識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた複数の予約種類情報を有する場合、表示手段1021は、時間帯毎に、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示してもよい。例えば、表示手段1021は、移動体情報格納部101に格納された移動体情報が有する予約種類情報のうちの、1または2以上の時間帯と対応付けられた予約種類情報を用いて、この1または2以上の時間帯毎に、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示してもよい。例えば、表示手段1021は、所望の1または2以上の時間帯について、時間帯毎に、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示してもよい。所望の1または2以上の時間帯は、どのような時間帯であっても良く、例えば、ユーザ端末20等から受信した1以上の時間帯であっても良く、ユーザ端末20等から受信した1以上の時刻、または1以上の時間帯と重なる1または2以上の時間帯であってもよく、現在の時刻以降の1以上の時間帯(例えば、現在の日付の現在の時刻以降の全ての時間帯や、現在の時刻以降の、予め決められた時間内の時間帯等)や、現在の日付以外の所望の日付の日に含まれる時間帯のうちの、一以上の時間帯であっても良い。
【0053】
なお、例えば、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報が異なるものである場合、表示手段1021が表示に用いる予約種類情報の少なくとも一部が、結果的に、予約可能な移動体であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、時間帯に応じて、動的に変更されることとなる。
【0054】
また、移動体情報格納部101に、予約種類情報が変更される時間帯と、変更された予約種類情報に対応する移動体識別子とを有する情報がさらに格納されている場合、表示手段1021は、この情報が有する時間帯については、この情報が有する予約種類情報を優先的に用いて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示し、その他の時間帯については、移動体識別子と対応付けられたデフォルト等で指定された予約種類情報を用いて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するようにしてもよい。この場合、表示手段1021が表示を行なうときに利用する予約種類情報は、変更される時間帯と対応付けられた予約種類情報を用いる場合と、用いない場合とで、結果的に、予約可能な移動体であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な移動体であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、動的に変更されることとなる。
【0055】
移動体情報が有する移動体識別子が場所識別子と対応付けられている場合、表示手段1021が予約種類情報を用いて行なう、移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する処理等は、1または2以上の場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体について行なうようにすることが好ましい。例えば、この処理は、1又は2以上の場所識別子が示す場所毎に行なうことがより好ましい。例えば、同じ場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体について識別可能な表示を行なうことが好ましい。なお、この場合の場所識別子は、ユーザ端末20等から受信する情報に含まれる1または2以上の場所識別子であっても良く、ユーザ端末20等から受信する検索キーを用いて検索された1または2以上の場所識別子であっても良く、ユーザ端末20の位置を基準とした予め決められた領域内に位置する1または2以上の場所の場所識別子であっても良い。ユーザ端末20の位置は、ユーザ端末20が有するGPS等から取得するようにすればよい。また、場所識別子が示す場所が、予め決められた領域内の場所か否かを判断するためには、場所識別子には、例えば、緯度と経度とで表される座標や、住所等の情報を対応付けてづけておくようにすればよい。
【0056】
表示手段1021は、例えば、図示しない受信部が、ユーザ端末20から、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを識別可能に表示する指示や、予約等の入力画面等を表示させるための予め決められた指示等を受信した場合に、上記のように、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。ただし、表示手段1021が、表示を行なうタイミングやトリガー等は上記に限定されるものではない。
【0057】
なお、ここでの表示は、図示しないモニタ等の表示デバイスを用いた表示であっても良く、表示を行なうために用いられる情報(例えば、表示用の画像や、表示に用いられるHTMLファイルや、テキスト等)を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20等の表示を行なうことが可能な装置に送信することも含む概念である。ここでは、一例として、表示手段1021が、表示を行なうための情報を構成してユーザ端末20に送信する場合を例に挙げて説明する。なお、表示手段1021は、表示用の情報を送信するための送信手段(図示せず)を有していてもよい。また、表示用の情報の送信は、図示しない送信部を用いて行なっても良い。
【0058】
なお、表示手段1021は、予約情報を受け付けるための予約画面等を表示してもよい。予約情報については後述する。例えば、ユーザ端末20から、利用受信部104等が、予約情報の入力画面である予約画面を表示するための指示等を受信した場合に、表示手段1021が予約画面等を表示するための情報を構成して、ユーザ端末20に送信してもよい。
【0059】
表示手段1021は、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。表示手段1021は、例えば、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する複数の移動体識別子から、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を検出し、検出した移動体識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0060】
また、表示手段1021は、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を受け付けることができない予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、表示手段1021は、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。表示手段1021は、例えば、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する複数の移動体識別子であって、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子のうちの、予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかが有する移動体識別子と一致する移動体識別子を有し、かつ、この移動体識別子を有する予約情報の予約期間と重ならない予約期間を有する予約情報と、移動体情報が有する複数の移動体識別子であって、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子と一致する移動体識別子のうちの、予約格納部104に格納されている予約情報が有する移動体識別子のいずれとも一致しない移動体識別子を有する予約情報と、だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0061】
なお、移動体情報が、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合や、移動体情報格納部101に、予約可能な移動体である否かに関して変更があった移動体の移動体識別子と、この変更があった時間帯とを有する予約種類情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを、時間帯毎に受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、表示手段1021は、これらの情報を用いて、予約対象となる移動体の移動体識別子を有する予約情報であって、予約種類情報が示すこの移動体識別子が示す移動体を予約可能な1以上の時間帯を予約期間として有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。このことは、移動体情報等によって、予約が不能であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体識別子と時間帯との組み合わせのいずれかと、一致する移動体識別子を有し、かつ、一致する時間帯を含む予約期間を有する予約情報を除いた予約情報だけを入力可能な予約画面を表示することも含むと考えてもよい。
【0062】
例えば、移動体情報が、移動体識別子毎に、複数の異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する複数の時間帯と対応付けられた複数の移動体識別子から、時間帯毎に、対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を検出し、検出した移動体識別子と、時間帯との一以上の組を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。この時間帯は、例えば、予約情報の予約期間として用いられる。
【0063】
また、上記の場合も、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を受け付けることができない予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、移動体情報が、移動体識別子毎に、複数の異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報から、対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子と時間帯との組を検出する。この時間帯は、例えば、表示される予約画面によって予約を受け付け可能な期間と重なる時間帯の中から検出する。表示手段1021は、予約格納部103から、表示される予約画面によって予約を受け付け可能な期間と重なる予約期間を有する予約情報を検出し、上記で検出した予約可能な移動体であることを示す移動体識別子と時間帯との組から、検出した予約情報の一つと、移動体識別子が一致し、時間帯が予約期間の少なくとも一部と重なる組を検出して除外し、除外されずに残った各組の移動体識別子と時間帯とを有する予約情報を受け付け可能な予約画面を表示する。この時間帯は、例えば、予約情報の予約期間を指定する時間帯の単位として用いられる。
【0064】
また、移動体情報格納部101に、移動体識別子と、予約種類情報を変更する時間帯の情報とを有する予約種類情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、車両情報格納部101に格納されている車両情報と、上記の車両識別子と、予約種類情報を変更する時間帯の情報とを有する情報とを用いて、予約種類情報が予約可能であることを示す移動体の移動体識別子と、予約可能な時間帯との組を検出する。そして、上記と同様に、この組の情報から、予約情報のいずれか一つと、移動体識別子が一致し、時間帯が予約期間の少なくとも一部と重なる組を検出して除外し、除外されずに残った各組の移動体識別子と時間帯とを有する予約情報を受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0065】
なお、表示手段1021が行なう表示は、上記で説明した表示、例えば予約可能な移動体と、予約不能な移動体との識別可能な表示や、予約画面の表示等に限定されるものではない。
【0066】
表示手段1021は、表示デバイス等を有していてもよく、有していなくても良い。表示手段1021は、例えば、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現される。また、表示手段1021は、例えば、表示用のデータを構成するための手段と、構成した表示用のデータを送信する通信手段等を有していてもよい。
【0067】
予約情報受信手段1022は、ユーザ端末20から予約情報を受信する。予約情報は、予約対象となる移動体の移動体識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する情報である。予約期間は、予約する時間帯である。ここでの予約期間は、予約期間を特定可能な情報であり、例えば、予約する期間の開始日時と、終了日時との組、や、予約する期間の開始日時と、期間の長さとの組等である。また、予約期間は、予約する期間の開始日時のみを有していてもよく、予約する期間の終了日時のみを有していても良い。この場合、予約する期間の終了日時は、開始日時と同日の移動体を利用可能な最終時刻等や、所定の時刻等と考えてもよい。なお、ここでの日時は、移動体が日単位で予約可能なものである場合等においては、例えば、日付のみであっても良い。また、ここでの日時は、予約が特定の日(例えば、本日や、明日等)の時間帯のみを予約可能なものである場合等においては、時刻のみであっても良い。また、予約期間は、上述したような予約種類情報と対応付けられる1以上の時間帯や、予約が可能な最小単位の時間帯を最小単位として指定される時間帯であっても良い。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な識別子である。例えば、ユーザ識別子は、ユーザの携帯電話番号やメールアドレス、クレジットカード番号、ユーザに割当てられた任意のコード等である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザのカーシェアリングの会員番号や、会員カード番号、会員登録時のアカウント等であってもよい。なお、予約情報は、予約対象となる移動体を利用可能な場所の場所識別子を更に有していても良い。
【0068】
予約情報受信手段1022は、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受信しても良い。例えば、上述したような予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を、表示手段1021が表示することで、このような予約情報だけを受信することが可能である。また、予約情報受信手段1022は、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受信してもよい。例えば、上述したような、既に予約格納部103に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を、表示手段1021が表示することで、このような予約情報だけを受信することが可能となる。
【0069】
なお、移動体情報が、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合や、予約種類情報に変更があった時間帯と、変更があった予約種類情報に対応する移動体識別子と、変更後の予約種類情報とを有する情報を有する場合、予約情報受信手段1022は、例えば、予約期間内の全ての時間帯において、予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを、受信するようにしてもよい。
【0070】
予約情報受信手段1022は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。予約情報受信手段1022は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、以下の他の受信手段や受信部等においても同様である。
【0071】
予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積する。例えば、予約処理手段1023は、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報を、予約情報受信手段1022が受信する場合、この予約情報を、予約格納部103に蓄積する。これにより、処理部102は、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを予約格納部103に蓄積することができる。
【0072】
また、例えば、予約情報受信手段1022が受信する予約情報が、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報に限られていない場合、予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報から、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報を、移動体情報格納部101に格納された移動体情報を用いて検出し、検出された予約情報だけを、予約格納部103に蓄積しても良い。これにより、処理部102は、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを予約格納部103に蓄積することができる。
【0073】
例えば、予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報から、移動体識別子を取得し、取得した移動体識別子と一致する移動体識別子に対応する予約種類情報を、移動体情報格納部101に格納された移動体情報から検出する。例えば、移動体情報が、複数の移動体識別子と、予約種類情報とを対応付けて有する情報である場合、予約情報から取得した移動体識別子と一致する移動体識別子と対応付けられた予約種類情報を、移動体情報から検出する。予約処理手段1023は、検出した予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積し、予約が不能な移動体であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積しないようにしてもよい。また、移動体情報が有する予約種類情報が、予約可能な1以上の移動体の移動体識別子を有する情報である場合、予約情報から取得した移動体識別子と一致する移動体識別子が、予約種類情報が有する予約可能な移動体識別子の中にあるか否かを判断し、一致するものがある場合、受信した予約情報を蓄積し、一致するものがない場合、受信した予約情報を蓄積しないようにしてもよい。かかることは、予約種類情報が、予約が不能な1以上の移動体の移動体識別子を有する情報である場合においても同様である。
【0074】
また、予約処理手段1023は、例えば、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報を、予約情報受信手段1022が受信する場合であって、受信する予約情報が、予約格納部103に既に格納されている予約情報のいずれか一つと、移動体識別子が一致し、かつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報以外の予約情報に限られている場合等において、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積してもよい。
【0075】
また、予約処理手段1023は、例えば、予約情報受信手段1022が受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報に限定されておらず、かつ、予約格納部103に既に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いたものに限られていない場合等においては、予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報のうちの、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報であって、移動体識別子が一致し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない予約情報だけを予約格納部103に蓄積し、その他の予約情報は蓄積しないようにしても良い。
【0076】
例えば、予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報から、移動体識別子を取得し、取得した移動体識別子と一致する移動体識別子に対応する予約種類情報を、移動体情報格納部101に格納された移動体情報から検出し、検出した予約種類情報が、予約が不能な移動体であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積しない。また、検出した予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す情報である場合、受信した予約情報から、移動体識別子と予約期間とを取得し、取得した移動体識別子と一致する移動体識別子を有するとともに、取得した予約期間と少なくとも一部が重なる予約期間を有する予約情報を、予約格納部103に格納されている予約情報から検出しようとし、検出されなかった場合、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積し、検出された場合、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積しないようにする。なお、時間同士の少なくとも一部が重なるか否かを判断する処理は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0077】
また、予約処理手段1023は、例えば、予約情報受信手段1022が受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報であり、かつ、予約格納部103に既に格納されている予約情報のいずれかと、移動体識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いたものに限られていない場合等においては、予約処理手段1023は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報のうちの、移動体識別子が一致し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない予約情報だけを予約格納部103に蓄積しても良い。
【0078】
なお、上記において、移動体情報が、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、予約処理手段1023は、例えば、異なる時間帯のうちの予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報だけを、予約格納部103に蓄積するようにしてもよい。
【0079】
例えば、予約情報受信手段1022が受信する予約情報が、予約種類情報と対応付けられた時間帯のうちの、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報に限られている場合、予約処理手段1023は、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積する。
【0080】
また、予約情報受信手段1022が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報に限られていない場合、予約処理手段1023は、例えば、受信した予約情報が有する移動体識別子と一致する移動体識別子と対応付けられた予約種類情報であって、受信した予約情報が有する予約期間と少なくとも一部が重なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を、移動体情報から検出し、検出した予約情報の全てが、予約可能であることを示す予約種類情報である場合に、受信した予約情報を予約格納部103に蓄積し、予約可能でないことを示す予約種類情報がある場合には、予約情報を蓄積しないようにしてもよい。
【0081】
また、予約処理手段1023は、例えば、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報であって、同じ移動体識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない予約情報を、予約格納部103に蓄積するようにしてもよい。
【0082】
例えば、予約情報受信手段1022が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報であって、同じ移動体識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない予約情報に限られている場合、予約処理手段1023は、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積するようにしてもよい。
【0083】
また、例えば、予約情報受信手段1022が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、対応する予約種類情報が、予約可能な移動体であることを示す移動体識別子を有する予約情報であって、同じ移動体識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない予約情報に限られていない場合、予約処理手段1023は、受信した予約情報が有する移動体識別子と一致する移動体識別子と対応付けられた予約種類情報であって、受信した予約情報が有する予約期間と少なくとも一部が重なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を、移動体情報から検出し、検出した予約情報の全てが、予約可能であることを示す予約種類情報である場合であって、受信した予約情報と同じ移動体識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部103に格納されていない場合に、受信した予約情報を予約格納部103に蓄積し、予約可能でないことを示す予約種類情報がある場合や、予約期間が重なる1以上の予約情報が、予約格納部103に格納されているには、予約情報を蓄積しないようにしてもよい。
【0084】
変更手段1024は、例えば、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する予約種類情報を、状況に応じて動的に変更して、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの、予約可能な移動体の少なくとも一部を予約不能な移動体に、または予約不能な移動体の少なくとも一部を予約可能な移動体に変更してもよい。変更手段1024は、例えば、状況を示す情報を取得し、取得した情報を用いて、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する予約種類情報を動的に変更する。予約可能な移動体を予約不能な移動体に変更するということは、例えば、予約可能な移動体の移動体識別子に対応する予約種類情報を、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報から、予約不能な移動体であることを示す予約種類情報に変更することである。また、予約不能な移動体を予約可能な移動体に変更するということは、例えば、予約不能な移動体の移動体識別子に対応する予約種類情報を、予約不能な移動体であることを示す予約種類情報から、予約可能な移動体であることを示す予約種類情報に変更することである。これにより、処理部102が利用する予約種類情報が、予約情報が示す予約状況に応じて動的に変更される。予約種類情報の変更は、例えば、予約種類情報の更新である。
【0085】
予約種類情報を状況に応じて動的に変更するということは、例えば、状況の変化に応じて、予約種類情報を変更することである。ここでの状況は、例えば、上述したような移動体に関する状況であっても良く、環境に関する状況であっても良い。
【0086】
移動体に関する状況とは、例えば、予約可能な移動体の予約状況であってもよく、予約が不要な移動体の利用状況等であってもよい。移動体に関する状況は、例えば、移動体が利用可能な1または2以上の場所毎の1または2以上の移動体に関する状況であってもよく、移動体が利用可能な複数の場所の移動体に関する状況であっても良い。複数の場所は、例えば近接した場所である。ここでの移動体が利用可能な場所は、例えば、場所識別子によって特定可能な場所である。変更手段1024は、例えば、予約状況を取得し、取得した予約状況を用いて、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する予約種類情報を動的に変更する。
【0087】
変更手段1024は、例えば、予約状況が、予め決められた条件を満たす場合に、予約種類情報を変更する。ここでの予約状況は、例えば、予約率や、予約可能な移動体のうちの予約されている移動体数や、予約されていない移動体の残数である。予め決められた条件は、予約率についての閾値であってもよく、予約されている移動体数についての閾値であってもよく、予約されていない移動体の残数についての閾値であってもよい。ある予約状況についての予め決められた条件は、予め決められたルールと考えてもよい。
【0088】
変更手段1024は、例えば、移動体が利用可能な一の場所における予約可能な移動体の予約状況に応じて、この一の場所で利用可能な1または2以上の移動体に対応する予約種類情報を変更する。変更手段1024は、例えば、予約可能な移動体の予約状況に応じて、この一の場所で利用可能な予約可能な移動体の数が増減するよう、この一の場所で利用可能な1または2以上の移動体に対応する予約種類情報を変更する。
【0089】
例えば、変更手段1024は、一の場所で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体のうちの予約済の移動体を除いた残り移動体数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な移動体数に対する残り移動体数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、同じ一の場所で利用可能な、予約が不能である予約種類情報と対応付けられた移動体のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の移動体の予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更する。一の場所で利用可能な移動体は、例えば、一の場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体である。移動体の予約種類情報とは、例えば、移動体を示す移動体識別子に対応する予約種類情報である。予約済の移動体は、例えば、予約格納部103に蓄積された予約情報が有する移動体識別子が示す移動体である。なお、状況に応じて対応する予約種類情報が変更される移動体は、予め指定されていても良く、指定されておらず、予め決められたルールに従って決定されても良く、ランダムに決定されても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0090】
また、変更手段1024は、例えば、一の場所で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体のうちの、予約済の移動体の数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な移動体数に対する予約済の移動体数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、同じ一の場所で利用可能な予約が可能である予約種類情報と対応付けられた移動体のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の移動体に対応付けられた予約種類情報を、予約が不能である予約種類情報に変更してもよい。なお、変更手段1024が、どのような予約状況の場合に、どのように、1または2以上の移動体に対応する予約種類情報を変更するかは、上記に限定されるものではない。
【0091】
また、変更手段1024は、例えば、一の場所で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた一の移動体に対する所定の期間における予約がない場合、この移動体に対応する予約種類情報を変更してもよい。所定の期間は、例えば、変更を判断する日の変更を判断する時刻以降の移動体が利用可能な期間や、変更を判断する日の翌日の移動体が利用可能な期間である。ただし、所定の期間は、どのような期間であっても良い。
【0092】
なお、上述した予約状況の種類(例えば、予約率や、予約されていない移動体の残数等)や、予約状況についての予め決められた条件(例えば、閾値)等は、時間帯によって変更してもよい。例えば、第一の時間帯においては、予約率が第一の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更し、第一の時間帯とは重ならない第二の時間帯においては、予約率が第一の閾値とは異なる第二の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更するようにし、第一および第二の時間帯とは重ならない第三の時間帯においては、予約されていない移動体の残数が、第三の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更するようにしても良い。
【0093】
なお、変更手段1024は、例えば、移動体が利用可能な複数の場所における予約可能な移動体の予約状況に応じて、この複数の場所において利用可能な移動体に対応する予約種類情報を変更してもよい。この複数の場所は、近隣の場所や、予め決められた広さの範囲内に位置する場所や、同じ地域に位置する場所である。このような構成とすることで、例えば、近隣の場所の予約状況にあわせて、予約可能な移動体数等を調整できる。例えば、一の場所で予約可能な移動体が不足しても、近隣の他の場所の予約可能な移動体を増加させることで、ユーザが、この近隣の他の場所の移動体を予約しやすくすることが可能となる。
【0094】
変更手段1024は、例えば、環境に関する状況を取得し、取得した環境に関する状況を用いて、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報が有する予約種類情報を動的に変更する。環境に関する状況とは、例えば、天候や、気温等である。ここでの天候や気温等は、ある時間帯において予測される天候や気温であっても良い。環境に関する状況を取得することは、例えば、環境に関する状況を示す情報を取得することである。例えば、これらの環境に関する状況は、図示しない天候の情報や気温の情報を提供するサーバ装置(図示せず)等から取得する。ただし、これらの情報をどのように取得するかは問わない。変更手段1024は、例えば、移動体が利用可能な一の場所についての環境に関する状況に応じて、この一の場所で利用可能な移動体(例えば、移動体情報により、この一の場所の場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体)のうちの1以上の移動体に対応する予約種類情報を変更する。例えば、変更手段1024は、移動体が利用可能な一の場所の天候が雨の場合、この一の場所で利用可能な移動体のうちの、予約が不能である移動体のうちの予め決められた数や比率の移動体に対応付けられた予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更してもよい。また、例えば、変更手段1024は、移動体が利用可能な一の場所の気温が閾値以上の場合、この一の場所で利用可能な移動体のうちの、予約が可能である移動体のうちの予め決められた数や比率に対応付けられた予約種類情報を、予約が不能である予約種類情報に変更してもよい。なお、変更手段1024が、どのような環境に関する状況の場合に、どのように、1または2以上の移動体に対応する予約種類情報を変更するかは、上記に限定されるものではない。
【0095】
変更手段1024は、例えば、移動体の予約が可能な時間帯毎の状況に応じて、この時間帯毎の1または2以上の移動体についての予約種類情報を変更するようにしてもよい。例えば、移動体情報が、上述したように、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、この異なる時間帯毎の、上述したような状況に応じて、この時間帯と対応付けられた予約種類情報を変更してもよい。変更手段1024は、例えば、一の場所で利用可能な、一の時間帯と対応付けられた予約種類情報が予約可能であることを示す予約種類情報である移動体のうちの、予約済の移動体を除いた残り移動体数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な移動体数に対する残り移動体数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、上記と同じ一の場所で利用可能な、上記と同じ一の時間体と対応付けられた予約種類情報が、予約が不能であることを示す予約種類情報である移動体のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の移動体に対応付けられた予約種類情報のうちの、上記と同じ一の時間帯と対応付けられた予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更する。なお、ここでの時間帯は、通常、上記のような予約種類情報が対応付けられた時間帯と同じ時間帯であるが、異なる時間帯(例えば、予め決められた1または2以上の時間帯等)であっても良い。
【0096】
また、変更手段1024は、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた移動体のうちの、重なる時間帯に予約された移動体の数や比率に応じて、この重なる時間帯の1または2以上の移動体についての予約種類情報を変更するようにしても良い。例えば、変更手段1024は、一の場所において利用可能な移動体のうちの予約可能な移動体に対する予約数が、ある時間帯において、予め決められた数以上や、予め決められた比率以上となった場合に、この一の場所において利用可能な移動体のうちの予約が不能である1または2以上の移動体に対応する予約種類情報のうちの、この時間帯における予約種類情報を、予約が可能であることを示す予約種類情報に変更する。
【0097】
変更手段1024は、どのように、予約種類情報の変更を管理したり、予約種類情報の変更を移動体情報等に反映するかは問わない。例えば、移動体情報が、移動体識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、変更手段1024は、移動体情報が有する、予約種類情報の変更が必要な移動体識別子と、変更が必要な時間帯とに対応付けられた予約種類情報を変更してもよい。ここでの変更は、例えば、予約種類情報の更新である。また、移動体情報が、移動体識別子と対応付けられた場所識別子を有する場合において、一の場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体に対応する予約種類情報の変更が必要なときに、変更手段1024は、移動体情報が有する、この場所識別子と対応付けられた移動体識別子に対応する移動体予約種類情報を変更するようにしても良い。
【0098】
また、変更手段1024は予約が可能であるか否かについて変更があった移動体の移動体識別子と、この変更があった時間帯と、を有する予約種類情報を、移動体情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。また、一の場所識別子と対応付けられた移動体識別子が示す移動体について、予約が可能であるか否かについての変更を行なう際に、変更手段1023は、変更対象となる移動体の移動体識別子と、この移動体が属する場所の場所識別子と、変更を行なう時間帯と、を有する予約種類情報を、移動体情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。
【0099】
変更手段1024が予約種類情報を状況に応じて動的に変更するタイミングやトリガー等が問わない。例えば、変更手段1024は、予め決められた時点において、予約種類情報を動的に変更してもよい。例えば、変更手段1024は、予め決められた時点(例えば、毎日の予め決められた時刻等)において、予約が可能な時間帯ごとの移動体の予約状況を取得し、取得した予約状況を用いて、1以上の移動体に対応する予約種類情報を動的に変更してもよい。また、変更手段1024は、例えば、新たな予約情報が予約格納部103に蓄積された際に、この予約情報が有する予約期間における、予約が可能な時間帯毎の移動体の予約状況(例えば、この予約情報が有する移動体識別子が示す移動体を含む場所の予約状況等)取得し、取得した時間帯毎の1以上の移動体に対応する予約種類情報を変更してもよい。また、変更手段1024は、例えば、新たな予約情報が予約格納部103に蓄積された際に、この予約情報が有する予約期間と重なる時間帯毎の予約状況を取得し、この時間帯毎の1以上の移動体に対応する予約種類情報を、時間帯毎の予約状況に応じて変更してもよい。
【0100】
なお、上記においては、処理部102が、表示手段1021、予約情報受信手段1022、予約処理手段1023、および変更手段1024を備えており、これらを用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう場合について説明したが、処理部102は、これらを備えた構成に限定されるものではない。
【0101】
予約格納部103には、予約情報が格納される。
【0102】
利用受信部104は、移動体の利用開始を要求する利用情報を受信する。例えば、利用受信部104は、ユーザ端末20や、移動体に取付けられた移動体の利用を管理する利用管理装置(図示せず)等から、利用情報を受信する。利用情報は、例えば、移動体を利用するユーザの予約があるか否かの確認を要求する情報であってもよく、ユーザが利用する移動体が、予約不能な移動体であるか否かの確認を要求する情報等であっても良い。利用情報は、例えば、移動体を利用するユーザ識別子と、利用対象となる移動体の移動体識別子とを有する情報である。利用情報は、更に、利用開始を要求する時刻の情報を有していても良い。例えば、利用受信部104は、予約可能な移動体と予約不能な移動体とを識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報や、予約画面を表示するための情報を要求する情報等を、ユーザ端末20等から受信してもよい。
【0103】
利用実行部105は、利用受信部104が受信した利用情報を用いて、移動体が利用可能であるか否かを判断し、利用可能である場合、利用情報が有する移動体識別子が示す移動体に取付けられた利用管理装置(図示せず)に、取付けられた移動体の利用を許可する利用許可情報を送信する。例えば、利用実行部105は、利用情報が有する移動体識別子と、ユーザ識別子とを有する予約情報であって、利用許可情報を受信した時刻や、利用許可情報が有する利用開始を要求する時刻を含む予約期間を有する予約情報が、予約格納部103に格納されているか否かを判断し、格納されている場合、利用許可情報を送信する。また、このような予約情報が格納されていない場合、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報から、利用情報が有する移動体識別子に対応する予約種類情報を検出し、この予約種類情報が、予約が不能である移動体であることを示す情報であるか否かを判断し、予約が不能であることを示す情報である場合に、利用許可情報を送信する。これ以外の場合、利用実行部105は、利用許可情報を送信しない。
【0104】
なお、移動体情報に、複数の異なる時間帯と対応付けられた複数の予約種類情報が、移動体識別子毎に格納されている場合、上記のような予約情報が予約格納部103に格納されていないときに、利用実行部105は、移動体情報から、利用情報が有する移動体識別子に対応する予約種類情報であって、利用情報を受信した時刻または利用情報が有する利用開始を要求する時刻を含む時間帯と対応付けられた予約種類情報を検出し、この予約種類情報が、予約が不能である移動体であることを示す情報であるか否かを判断し、予約が不能であることを示す情報である場合に、利用許可情報を送信するようにしてもよい。
【0105】
また、移動体情報格納部101に、移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯との組が格納されるようにする場合、上記のような予約情報が予約格納部103に格納されていないときに、利用実行部105は、移動体情報から、利用情報が有する移動体識別子に対応する予約種類情報を検出するとともに、利用情報が有する移動体識別子と、利用情報を受信した時刻または利用情報が有する利用開始を要求する時刻を含む予約種類情報を変更する時間帯との組が、上記の予約種類情報の変更対象となる移動体識別子と、この移動体識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯との組にあるか否かを判断し、ある場合には、移動体情報から検出した予約種類情報を変更した予約種類情報が、予約が不能であることを示す情報であるか否かを判断し、また、ない場合には、移動体情報から検出した予約種類情報が、予約が不能であることを示す情報であるか否かを判断し、予約が不能であることを示す情報である場合に、利用許可情報を送信するようにしてもよい
【0106】
利用実行部105は、利用許可情報を送信する送信手段を備えていても良い。なお、利用実行部105は、利用許可情報を、図示ない送信部等を介して、送信するようにしても良い。
【0107】
なお、車両等の移動体に取付けられている利用管理装置(図示せず)は、例えば、利用実行部105が送信する利用許可情報を受信する許可受信部と、利用許可情報に応じて、取付けられた移動体のドアロック等を解除する信号等を移動体に送信して、移動体を利用可能とする解除部とを備えた装置である。また、利用管理装置は、更に、ユーザが所持するICカード等から、ICカードに記録されているユーザ識別子を読み出すカードリーダと、読み出したユーザ識別子と、図示しない格納部に格納されているこの利用管理装置が取付けられている移動体の移動体識別子を読み出して、読み出した移動体識別子とユーザ識別子とを有する利用情報を、無線ネットワーク等のネットワーク経由で移動体予約装置10に送信する利用送信部と、利用実行部105が送信する利用許可情報を受信する許可受信部と、利用許可情報に応じて、取付けられた移動体のドアロックやハンドルロック、移動体のキーが格納されている場所のロック等を解除する信号等を移動体に送信して、移動体を利用可能とする解除部とを更に有していても良い。なお、利用管理装置の構成等は、取付けられている移動体によって異なっていても良い。
【0108】
なお、ここでの移動体を利用するための利用管理装置等の構成は一例であり、移動体を利用できるようにするための構成や処理(例えば、解錠するための構成や処理等)は、上記に限定されるものではない。例えば、移動体が車両である場合、通常のカーシェアリングにおける予約した車両を利用するための構成等を、必要に応じて変形して用いるようにしてもよい。例えば、上記においてはカードリーダを用いて移動体を利用する構成について説明したが、例えば、いわゆるスマートフォンのアプリケーションソフトウェア等を用いて、ユーザが移動体を利用するための処理を行なえるようにしても良い。例えば、移動体を利用する際に、ユーザが、アプリケーションソフトウェア等を用いてユーザ識別子等を移動体予約装置10等に送信できるようにしても良い。このようなアプリケーションソフトウェアを用いて、移動体を利用するための操作を行なうための構成に等については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0109】
受信部201は、移動体予約装置10から送信される情報を受信する。例えば、受信部201は、処理部102(例えば、処理部102の表示手段1021等)が送信する移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を受信する。また、受信部201は、例えば、予約情報を入力するための予約画面を表示するための情報を受信してもよい。
【0110】
入力受付部202は、ユーザからの入力を受け付ける。例えば、入力受付部202は、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付ける。この入力は、例えば、1または2以上の場所識別子の入力、または1または2以上の場所識別子を検索するための情報の入力を含む入力である。また、入力受付部202は、予約情報を入力するための予約画面を表示するための操作を受け付けても良い。この操作の入力は、例えば、予約する期間や、予約する移動体が利用可能な場所識別子を有する情報である。また、入力受付部202は、利用情報を送信するための入力を受け付けても良い。入力受付部202が、どのように入力を受け付けるかは問わない。入力受付部202は、例えば、タッチパネルや、マウス、キーボード等の入力デバイスや、そのドライバ等により実現される。
【0111】
送信部203は、例えば、入力受付部202が受け付けた入力に応じて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を、移動体予約装置10に送信する。この情報は、例えば、1または2以上の場所識別子や、1または2以上の場所識別子を検索するための情報を有する情報である。また、送信部203は、例えば、予約画面を表示するための情報を要求する情報を、移動体予約装置10に送信してもよい。この情報は、例えば、予約する期間や、予約する移動体が利用可能な場所識別子を有する情報である。また、送信部203は、例えば、利用情報を、移動体予約装置10に送信してもよい。送信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。送信部203は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0112】
表示部204は、受信部201が受信した情報を用いて、移動体情報が有する移動体識別子が示す移動体のうちの予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。また、表示部204は、受信部201が受信した情報を用いて、予約画面を表示してもよい。また、利用情報を受け付けるための入力画面等を表示してもよい。
【0113】
表示部204は、例えば、情報を、図示しないモニタ等に表示する。表示手段1021は、モニタ等の表示デバイス等を有していてもよく、有していなくても良い。表示手段1021は、例えば、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現される。
【0114】
次に、移動体予約装置10の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、変更手段1024が、予約状況に応じて、予約種類情報を変更する場合を例に挙げて説明する。
【0115】
(ステップS101)利用受信部104は、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を、ユーザ端末20等から受信したか否かを判断する。なお、利用受信部104の代わりに、移動体予約装置10が有する図示しない受信部がこの情報を受信してもよい。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。
【0116】
(ステップS102)表示手段1021は、移動体情報格納部101に格納された移動体情報が有する予約種類情報を用いて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、構成した情報をユーザ端末20に送信する。例えば、移動体情報が、異なる複数の時間帯毎に予約種類情報を有している場合、この時間帯毎に、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、送信してもよい。また、移動体情報格納部101に、予約種類情報を変更する移動体識別子と、変更する時間帯との組を有する情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、この移動体識別子が示す移動体についての、この時間帯以外の時間帯に対応する予約種類情報としては、デフォルトの予約種類情報を利用し、この移動体識別子が示す移動体についての、この時間帯に対応する予約種類情報としては、デフォルトの予約種類情報を変更した予約種類情報を利用するようにしてもよい。ステップS101で受信した情報が、1以上の場所識別子を有する場合、表示手段1021は、例えば、各場所識別子と対応付けられた移動体識別子毎に、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成することが好ましい。また、ステップS101で受信した情報が、1以上の場所識別子を検索するための検索キー等を有する場合、例えば、この検索キーを用いて、地図情報を提供する図示しないサーバ装置等を利用して1以上の場所識別子を検索し、1以上の場所識別子について上記と同様の処理を行なうようにしてもよい。また、ステップS101で受信した情報が、期間等を指定する情報を有する場合、表示手段1021は、例えば、この期間と重なる1以上の時間帯のそれぞれについて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、送信してもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0117】
(ステップS103)予約画面を表示するための情報の送信を要求する情報を、移動体予約装置10が有する利用受信部104が、ユーザ端末20から受信したか否かを判断する。なお、利用受信部104の代わりに、移動体予約装置10が有する図示しない受信部がこの情報を受信してもよい。受信した場合、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。
【0118】
(ステップS104)表示手段1021は、予約種類情報と、予約格納部103に格納された予約情報とを用いて、予約画面を表示するための情報を構成し、構成した予約画面を表示するための情報を、ユーザ端末20に送信する。表示手段1021は、例えば、予約が可能な移動体と時間帯との組み合わせについてのみ予約を受け付け可能な予約画面を表示する情報を構成し、構成した情報を、ステップS103で受信した情報の送信元となるユーザ端末20に送信する。例えば、表示手段1021は、対応する予約種類情報が、予約可能であることを示す移動体識別子と時間帯との組み合わせから、予約格納部103に、一致する移動体識別子と、時間帯が重なる予約期間と、を有する予約情報が存在する組み合わせを除外して、除外されずに残った移動体識別子と時間帯との組合せを取得するようにしてもよい。あるいは、表示手段1021は、対応する予約種類情報が、予約可能であることを示す移動体識別子と時間帯との組み合わせのうちの、予約格納部103に格納されている予約情報が有する移動体識別子のいずれとも一致しない移動体識別子を有する組み合わせと、予約格納部103に格納されている予約情報が有する予約期間のいずれとも重ならない時間帯を有する組み合わせとを、重複がないよう移動体情報から検出する。そして、取得した移動体識別子と時間帯との組み合わせについて予約を受け付け可能な予約画面を表示するための情報を構成する。
【0119】
なお、ステップS102と同様に、ステップS103で受信した情報が、1以上の場所識別子を有する場合、ステップS102と同様の処理により、この場所識別子に対応する移動体識別子についての予約情報を受け付ける画面を構成するようにしてもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0120】
(ステップS105)予約情報受信手段1022は、ユーザ端末20から、予約情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS106に進み、受信していない場合、ステップS109に進む。
【0121】
(ステップS106)予約処理手段1023は、ステップS105で受信した予約情報を予約格納部103に蓄積する。
【0122】
(ステップS107)変更手段1024は、ステップS106で蓄積した予約情報に関連した予約情報が条件を満たすか否かを判断する。例えば、ステップS106で蓄積した予約情報が有する移動体識別子と同じ場所識別子に対応付けられた移動体識別子を有する予約情報であって、予約期間を構成する1以上の時間帯が、一致する予約情報を、ステップS106で蓄積した予約情報が有する予約期間を構成する時間帯毎に検出し、時間帯毎に検出した予約情報数が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。この予約情報数には、ステップS106で蓄積した予約情報をカウントしても良く、カウントしなくてもよい。条件を満たす場合、ステップS108に進み、満たさない場合、ステップS101に戻る。
【0123】
(ステップS108)変更手段1024は、条件を満たす場合、ステップS106で蓄積した予約情報が有する移動体識別子と同じ場所識別子に対応付けられた1または2以上の移動体識別子に対応付けられた予約種類情報であって、ステップS107で条件を満たすと判断された時間帯に対応付けられた予約種類情報を変更する。例えば、変更手段1024は、ステップS106で蓄積した予約情報が有する移動体識別子と同じ場所識別子に対応付けられた移動体識別子に対応付けられた予約種類情報のうちの、ステップS107で条件を満たすと判断された各時間帯に対応付けられた予約種類情報であって、予約が不能である移動体であることを示す予め決められた1以上の数の予約種類情報を、予約が可能である移動体であることを示す予約種類情報に変更する。ここでの変更は、このような変更を示す情報を蓄積することであっても良く、移動体情報が有する移動体識別子に対応付けられた予約種類情報を更新することであっても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0124】
(ステップS109)利用受信部104は、利用情報を受信したか否かを判断する。利用情報は、ユーザ端末20から受信してもよく、図示しない利用管理装置から受信してもよい。受信した場合、ステップS110に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
【0125】
(ステップS110)利用実行部105は、ステップS109で受信した利用情報に対応する予約情報があるか否かを判断する。例えば、受信した利用情報と同じユーザ識別子と移動体識別子とを有する予約情報であって、利用情報を受信した時刻または利用情報を送信した時刻を含む予約期間を有する予約情報が、予約格納部103に格納されているか否かを判断する。格納されている場合、対応する予約情報があるため、ステップS111に進み、格納されていない場合、対応する予約情報がないため、ステップS112に進む。
【0126】
(ステップS111)利用実行部105は、利用許可情報を、利用情報が有する移動体識別子に対応する利用管理装置(図示せず)に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0127】
(ステップS112)利用実行部105は、利用情報に対応する予約種類情報が、予約が不能な移動体であることを示すものであるか否かを判断する。例えば、利用情報が有する移動体識別子と対応付けられた予約種類情報であって、利用情報が有する利用情報を受信した時刻または利用情報を送信した時刻を含む時間帯と対応付けられた予約種類情報を、移動体情報から検出し、検出した予約種類情報が、予約が不能な移動体であることを示すものであるか否かを判断する。予約が不能な移動体であることを示すものである場合、予約せずに利用が可能である移動体であることから、ステップS113に進み、予約が不能な移動体であることを示すものでない場合、ステップS101に戻る。なお、ステップS101に戻る際に、エラー出力等を、利用情報の送信元等に送信してもよい。
【0128】
(ステップS113)利用実行部105は、利用許可情報を、利用情報が有する移動体識別子に対応する利用管理装置(図示せず)に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0129】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0130】
次に、ユーザ端末20の動作の一例について簡単に説明する。入力受付部202が、ユーザから、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付けると、この要求するための情報を、送信部203が、移動体予約装置10に送信する。受信部201が、移動体予約装置10から、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示するための情報を受信すると、表示部204は、この情報を用いて、予約可能な移動体と、予約不能な移動体とを、識別可能な態様で表示する。また、入力受付部202が、ユーザから、予約画面を表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付けると、この要求するための情報を、送信部203が、移動体予約装置10に送信する。受信部201が、移動体予約装置10から、予約画面を表示するための情報を受信すると、表示部204は、この情報を用いて、予約画面を表示する。入力受付部202が、ユーザから、この予約画面を介して、予約情報の入力を受け付けると、送信部203は、受け付けた予約情報を移動体予約装置10に送信する。
【0131】
(具体例)
以下、本実施の形態における移動体予約装置を備えた移動体予約システム1の具体的な動作について説明する。移動体予約システムの概念図は図3である。ここでは、共同利用可能な移動体が車両であり、ユーザ端末20aは、共同利用可能な車両を利用するユーザが所持するいわゆるスマートフォンであるとする。また、車両50は、場所識別子が、「第一駐車場」である駐車場に駐車されている複数のユーザで共同利用可能な複数の自動車のうちの一つであるとする。この車両50には、上述した利用管理装置(図示せず)が取付けられているものとする。なお、ここでは、図示を省略しているが、移動体予約システム1は、ユーザ端末20a以外の複数のユーザ端末20を有しているものとする。また、ここでは、車両50以外の、複数のユーザで共同利用可能な車両は省略している。
【0132】
図4は、移動体情報格納部101に格納されている移動体情報を管理する移動体情報管理表である。移動体情報管理表は、「場所ID」、「車両ID」、「時間帯」という属性を有している。また、「時間帯」は、更に、「日付」と、「0時」、「1時」、「2時」等の属性を有している。「場所ID」は、場所識別子であり、ここでは、駐車場名であるとする。「車両ID」は移動体識別子であり、ここでは自動車のナンバー、すなわち、自動車登録番号であるとする。「時間帯」は、移動体を予約可能な時間帯である。「日付」は、移動体を予約可能な日付である。「0時」、「1時」、「2時」等の属性名は、移動体が利用可能な時間を、移動体を予約可能な最小単位の時間帯毎に分割した各時間帯を表し、これらの属性に対応する属性値は、各属性が示す時間帯における予約種類情報を示している。属性値「1」は、予約が可能な移動体であることを示す予約種類情報であり、属性値「0」は、予約が不能であることを示す予約種類情報である。ここでは、移動体を予約可能な最小単位は、1時間であり、「0時」、「1時」、「2時」等の時刻は、移動体を予約可能な各時間帯の開始時刻を示している。例えば、「1時」が示す時間帯は、午前1時から、午前2時の直前までの時間帯を示している。移動体を予約可能な最小単位は、例えば、課金が行なわれる時間の最小単位である。また、移動体を利用可能な最小単位は、どのような長さの時間であってもよく、1時間に限定されるものではない。
【0133】
まず、ユーザ端末20aを利用するユーザであって、移動体である車両を共同利用可能な会員に登録されているユーザAが、「第一駐車場」という名称の駐車場に駐車されているカーシェアリング可能な複数の車両について、2019年1月9日に予約可能な車両と、予約が不能な車両がそれぞれ何台あるかを調べたいと考え、図示しない入力画面から、「第一駐車場」という駐車場識別子と、日付「2019年1月9日」をユーザ端末20aに入力し、予約可能な車両と、予約が不能な車両とを問い合わせるための操作(例えば、問い合わせを行なうボタンを押す操作等)を行なったとする。
【0134】
ユーザ端末20aは、この操作に応じて、予約可能な車両と、予約が不能な車両とを、識別可能に表示するための情報を要求する情報を、移動体予約装置10に送信する。この情報は、入力された駐車場識別子と日付とを有する情報である。
【0135】
この情報を移動体予約装置10の利用受信部104等が受信すると、処理部102の表示手段1021は、図4に示した移動体情報管理表において、「場所ID」が、受信した情報に含まれる駐車場識別子である「第一駐車場」と一致し、かつ、「日付」が、受信した情報に含まれる日付である「2019年1月9日」と一致するレコード(行)を検出する。そして、検出したレコードの、「0時」、「1時」等の時間帯毎の予約種類情報を示す属性の属性値を、予約可能な車両と、予約が不能な車両とを、識別可能に表示可能な情報とした表を表示するための情報を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20aに送信する。ここでは、表示手段1021は「0時」、「1時」等の時間帯毎の予約種類情報を示す属性の、属性値「1」を予約が可能な車両であることを示す記号である丸印とし、属性値「0」を予約が不能な車両であることを示す記号であるクロス印とした表を構成する。また、「場所ID」と「日付」との属性値は、表の上部にまとめて配置する。
【0136】
ユーザ端末20aの受信部201が、移動体予約装置10の表示手段1021が構成した上記のような表を表示するための情報を受信すると、表示部204は、この情報を用いて、上記のような表をモニタ204aに表示する。
【0137】
図5は、表示部204による予約可能な車両と、予約が不能な車両とを、識別可能に表示する表の表示例を示す図である。この表において、各列は、移動体識別子が示す車両を表しており、各行は、時間帯を示している。列の上部には、移動体識別子が表示されている。また、行の左側には、時間帯の開始時刻が示されており、各時間帯は、この開始時刻から1時間の長さの時間帯である。一の行の、一の列の記号は、一の車両が一の時間帯において、予約可能であるか、予約が不能であるかを示している。記号が丸印であれば、予約が可能であることを示し、記号がクロス印であれば、予約が不能であることを示す。
【0138】
このような表示を行なうことで、例えば、ユーザAは、所望の駐車場である第一駐車場に、予約が可能な車両が何台あり、予約が不能な車両が何台あるか確認できる。これにより、例えば、ユーザAが、車両の予約を行なうか、予約を行なわずに、直接、第一駐車場に行って、予約が不能な車両を利用するかを判断する際に、補助すること等が可能となる。
【0139】
また、図4に示した移動体情報管理表においては、移動体識別子に対して、時間帯毎に、予約種類情報を対応付けることができるため、移動体識別子に対して、異なる時間帯に、異なる予約種類情報を、対応付けることができる。これにより、移動体識別子に対応付けられた予約種類情報を、時間帯に応じて動的に変更することができる。
【0140】
図6(a)は、予約格納部103に格納されている予約情報を管理する予約管理表である。予約管理表は、「場所ID」と、「車両ID」と、「ユーザID」と、「予約期間」という属性を有している。「予約期間」はさらに「日付」と「時間帯」とを有している。「場所ID」は、場所識別子、「車両ID」は、移動体識別子、「ユーザID」は、ユーザ識別子である。「予約期間」は、予約期間であり、「日付」は予約期間の日付、「時間帯」は、予約期間を構成する1以上の時間帯を示している。なお、「時間帯」の属性値である各時刻は、予約期間を構成する1以上の時間帯の開始時刻を示しており、一の時刻は、この時刻が示す開始時刻から、1時間の長さの時間帯を表している。例えば、「時間帯」の属性値が、6時および7時であるとすると、予約された時間帯は、6時からの1時間と、7時からの1時間とを合わせた時間帯、すなわち、6時から8時の直前までの時間帯となる。なお、移動体識別子が、移動体である車両の駐車場所に関係なく、各車両を特定可能なユニークな識別子である場合等においては、予約管理表において場所識別子は省略してもよい。ここでは、一の行が、一の予約情報に対応するレコードであるとする。
【0141】
次に、ユーザAが、第一駐車場に駐車されている予約可能な車両について、2019年1月9日の予約をしたいと考え、図示しない入力画面から、「第一駐車場」という駐車場識別子と、日付「2019年1月9日」をユーザ端末20aに入力し、予約画面を表示するための操作(例えば、予約画面を表示するボタンを押す操作等)を行なったとする。
【0142】
ユーザ端末20aは、この操作に応じて、入力された駐車場識別子と日付とを有する、予約画面を表示するための情報を要求する情報を、移動体予約装置10に送信する。
【0143】
この情報を移動体予約装置10の利用受信部104等が受信すると、処理部102の表示手段1021は、図4に示した移動体情報管理表において、「場所ID」が、受信した情報に含まれる駐車場識別子である「第一駐車場」と一致し、かつ、「日付」が、受信した情報に含まれる日付である「2019年1月9日」と一致するレコード(行)を検出する。そして、検出した各レコードの、「0時」、「1時」、「2時」等の時間帯を示す属性から、レコード毎に、対応する属性値が「1」である時間帯を検出し、検出した属性の属性名が示す「0時」、「1時」、「2時」等の時間帯を取得する。これにより、レコード毎に、対応する予約種類情報が、予約が可能であることを示す時間帯を取得することができる。
【0144】
更に、表示手段1021は、上記で検出した各レコードについて、「車両ID」の属性値と、「日付」の属性値とが一致するレコードを、図6(a)に示した予約管理表において検出し、検出したレコードの「時間帯」の属性値が示す予約された時間帯と一致する時間帯を、上記でレコード毎に取得した時間帯から削除する。削除されずに残った時間帯が、2019年1月9日において、各レコードが有する「車両ID」が示す車両を予約可能な時間帯である。そして、表示手段1021は、上記で削除されずに残った時間帯と、残った時間帯と同じレコードの「車両ID」の属性値である移動体識別子との組について、予約を受け付け可能な予約画面を表示するための情報を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20aに送信する。時間帯と、移動体識別子との一の組について予約を受け付けるということは、例えば、一の組が有する移動体識別子が示す車両について、この一の組が有する時間帯の予約を受け付けることである。ここでは、第一駐車場で利用可能な各車両の移動体識別子と、各車両が利用可能な時間帯とを対応付けて表示する表であって、上記で削除されずに残った時間帯と移動体識別子との組を、予約対象となる時間帯と移動体識別子との組に指定するためのチェックボックスを有する表を備えた予約画面を構成する。また、「場所ID」と「日付」との属性値は、表の上部にまとめて配置する。
【0145】
ユーザ端末20aの受信部201が、移動体予約装置10の表示手段1021が構成した上記のような予約画面を表示するための情報を受信すると、表示部204は、この情報を用いて、上記のような表を備えた予約画面をモニタ204aに表示する。
【0146】
図7は、表示部204による予約画面の表示例を示す図である。この表において、各列は、移動体識別子が示す車両を表しており、各行は、時間帯を示している。列の上部には、移動体識別子が表示されている。また、行の左側には、時間帯の開始時刻が示されており、各時間帯は、この開始時刻から1時間の長さの時間帯である。また、表内のチェックボックス71は、予約する移動体識別子と時間帯との組の指定を受け付けるためのチェックボックス71であり、予約が可能な車両の移動体識別子の列の、予約が可能な時間帯を示す行に設けられている。一のチェックボックス71にチェックを入れた場合、入力受付部202が、このチェックボックス71が位置する列に対応する移動体識別子が示す車両についての、このチェックボックス71が位置する行に対応する時間帯の予約の指定を受け付けることととなる。
【0147】
ユーザAが、移動体識別子が「ぬ38…」である車両について6時から8時の直前までの時間帯、すなわち、6時および7時の時間帯の予約を行なうために、図7に示した予約画面において、移動体識別子が「ぬ38…」である行の、時間帯が、「6時」および「7時」である行のチェックボックス71にチェックを入れることで予約対象の車両と時間帯とを指定して、更に、図示しない入力画面等を介してユーザAのユーザ識別子である会員番号「U101」を入力し、予約するための予め決められた操作(例えば、図示しない予約するためのボタン(図示せず)を押す操作等)を行なったとすると、入力受付部202は、指定されたチェックボックス71に対応する移動体識別子「ぬ38…」と時間帯「6時」および「7時」との組と、予約画面に対応付けられた日付「2019/1/9」と、入力されたユーザ識別子「U101」とを受け付け、送信部203が、移動体識別子「ぬ38…」と、予約期間「6時」および「7時」と、ユーザ識別子「U101」とを有する予約情報を、移動体予約装置10に送信する。
【0148】
予約情報受信手段1022が、予約情報を受信すると、予約処理手段1023は、受信した予約情報を、予約格納部103に蓄積、例えば追記する。
【0149】
図6(b)は、予約情報受信手段1022が受信した予約情報が蓄積された場合の、予約管理表を示す図である。図6(b)の予約管理表は、レコード(行)が、追加された点を除けば、図6(a)と同様の表である。ここでは、予約情報が蓄積されたことにより、追記されたレコードが、一番下のレコードであるとする。
【0150】
変更手段1024は、新たな予約情報が蓄積されたため、移動体情報が有する予約種類情報を変更するための処理を行なう。まず、新たに蓄積された予約情報と、「日付」の属性値が一致し、かつ「場所識別子」の属性値が一致する予約情報のレコードを、図6(b)に示した予約管理表から検出する。ここでは、「日付」の属性値が「2018/1/9」であり、かつ「場所識別子」の属性値が「第一駐車場」であるレコード(行)を、図6(b)に示した予約管理表から検出する。さらに、検出されたレコードから、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値毎(すなわち、時間帯毎)に、一致する属性値を有するレコードを検出する。ここでは、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値は、「6時」および「7時」であるため、上記で検出されたレコードから「時間帯」の属性値として「6時」を有するレコードと、「7時」を有するレコードとを、それぞれ検出し、それぞれの時間帯毎に、検出したレコード数を取得する。ここでは、上記で新たに蓄積されたレコード数も検出されたレコード数にカウントする。「6時」について検出されたレコード数は、2つであり、「7時」について検出されたレコード数は、3つであったとする。
【0151】
変更手段1024は、さらに、図4に示した移動体情報管理表において、「場所ID」が「第一駐車場」であり、かつ、日付が「2018/1/9」であって、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値が示す時間帯と同じ時間帯に対応付けられた予約種類情報が、予約が可能な車両であることを示すレコード、すなわち値が「1」であるレコードを、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値毎(すなわち時間帯毎)に検出し、検出したレコード数を属性値毎にカウントする。ここでは、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値が示す時間帯が「6時」と、「7時」であるため、変更手段1024は、図4に示した移動体情報管理表において、「場所ID」が「第一駐車場」であって、「6時」の属性値が「1」であるレコードと、「場所ID」が「第一駐車場」であって、「7時」の属性値が「1」であるレコードとをそれぞれ検出し、それぞれのレコード数をカウントする。ここでは、いずれのレコード数も3であったする。
【0152】
変更手段1024は、上記で予約管理表を用いて「6時」について検出したレコード数「2」を、移動体情報管理表を用いて「6時」について検出したレコード数「3」から減算し、減算した値が、予め決められた閾値である1以上であるか否かを判断する。ここでは、1以上であるため、変更手段1024は、「場所識別子」の属性値が「第一駐車場」である場所についての、「2018/1/9」の日付の、「6時」の時間帯に対応付けられた予約種類情報は変更不要であると判断し、予約情報を変更しない。
【0153】
また、変更手段1024は、上記で予約管理表を用いて「7時」について検出したレコード数「3」を、移動体情報管理表を用いて「7時」について検出したレコード数「3」から減算し、減算した値「0」が、予め決められた閾値である1以上であるか否かを判断する。ここでは、1以上でないため、変更手段1024は、「場所識別子」の属性値が「第一駐車場」である場所についての、「2018/1/9」の日付の、「7時」の時間帯に対応付けられた予約種類情報の変更が必要であると判断し、予約情報を変更する処理を行なう。具体的には、変更手段1024は、図4に示した移動体情報管理表において、「場所ID」が「第一駐車場」であり、かつ、日付が「2018/1/9」であって、「7時」の属性値が、予約が不能である車両であることを示すレコード、すなわち値が「0」であるレコードを検出し、検出したレコードのうちの一つの「7時」の属性値を「1」、すなわち、予約を行なうことが可能な車両であることを示す予約種類情報に更新(例えば、上書き)する。検出されたレコードが複数である場合、ランダムに選択した一のレコードの「7時」の属性値を「1」に更新する。ここでは、「車両ID」が「か82…」であるレコードの「7時」の属性値を「1」に更新する。更新した移動体情報管理表は、図8に示すようになる。なお、図8においては、属性値以外は、図4と同様であるとする。
【0154】
これにより、第一駐車場で利用可能な車両についての予約種類情報、具体的には、「車両ID」が「か82…」である車両についての「7時」の時間帯に対応する予約種類情報が、第一駐車場の予約状況に応じて、動的に変更されたこととなり、これ以降は、この変更された予約種類情報を用いて、表示手段1021や予約処理手段1023等が、予約に関連した処理を行なうこととなる。
【0155】
ユーザAが、2019年1月9日において、予約した車両を利用するために、第一駐車場に移動し、予約した移動体識別子が「ぬ38…」である車両50に取付けられた図示しない利用管理装置が有する図示しないカードリーダに、ユーザAに対して発行されたユーザAのユーザ識別子「U101」を有するICカード(図示せず)をタッチさせたとすると、カードリーダが、このICカードからユーザ識別子を読み取り、読み取ったユーザ識別子と、図示しない格納部に予め格納されている車両50の移動体識別子「ぬ38…」とを有する利用情報を移動体予約装置10に送信する。
【0156】
移動体予約装置10の利用受信部104が、利用情報を受信すると、利用受信部104は、利用時間を受信した受信日時を、図示しない時計等から取得する。受信日時は、「2019年1月9日7時2分」であったとする。そして、利用実行部105は、利用受信部104が受信した利用情報と、利用受信部104が取得した受信日時とを取得し、図6(b)に示した予約管理表において、「車両ID」および「ユーザID」の属性値が、利用情報が有する移動体識別子「ぬ38…」およびユーザ識別子「U101」と一致し、「日付」が受信日時の日付と一致し、受信日時の時刻が、「時間帯」の時間帯に含まれるレコード(行)があるか否かを判断する。
【0157】
ここでは、一致するレコードがあるため、利用実行部105は、移動体識別子が「ぬ38…」に対応する利用管理装置、すなわち車両50に取付けられた利用管理装置に、利用許可情報を送信する。なお、一致するレコードがない場合、利用実行部105は、利用許可情報を送信しない。
【0158】
車両50に取付けられた利用管理装置(図示せず)が、利用許可情報を受信すると、利用管理装置は、車両50を、ユーザが利用可能な状態とする。例えば、車両50に対して、ドアロックを解錠する指示を送信し、ドアロックを解錠させ、ユーザが車両50に入れるようにする。
【0159】
なお、予約を行なっていないユーザBが、予約が不能である車両を利用するために、移動体識別子が「こ32…」である予約が不能である車両に取付けられた利用管理装置が有する図示しないカードリーダに、ユーザBに対して発行されたユーザBのユーザ識別子「U141」を有するICカード(図示せず)をタッチさせたとすると、カードリーダが、このICカードからユーザ識別子を読み取り、読み取ったユーザ識別子と、図示しない格納部に予め格納されている車両の移動体識別子「こ32…」とを有する利用情報を移動体予約装置10に送信する。
【0160】
移動体予約装置10の利用受信部104が、利用情報を受信すると、利用受信部104は、利用時間を受信した受信日時を、図示しない時計等から取得する。受信日時は、「2019年1月9日8時5分」であったとする。そして、利用実行部105は、利用受信部104が受信した利用情報と、利用受信部104が取得した受信日時とを取得し、図6(b)に示した予約管理表において、「車両ID」および「ユーザID」の属性値が、利用情報が有する移動体識別子「こ32…」およびユーザ識別子「U141」と一致し、「日付」が受信日時の日付と一致し、受信日時の時刻が、「時間帯」の時間帯に含まれるレコード(行)があるか否かを判断する。ここでは、このようなレコードが検出されなかったとする。
【0161】
利用実行部105は、図8に示した移動体情報管理表において、「車両ID」が、利用情報が有する移動体識別子「こ32…」と一致し、「日付」が、受信日時が有する日付「2019年1月9日」と一致するレコードを検出し、検出したレコードにおいて、「0時」、「1時」、「2時」等の属性の属性名から、受信日時が有する時刻「8時5分」を含む時間帯を示す属性名の属性を検出する。ここでは、属性名が「8時」である属性を検出する。そして、上記で検出したレコードの「8時」の属性値が、予約が不能である車両であることを示す予約種類情報に対応する値「0」であるか否かを判断する。ここでは、値が「0」であるため、この車両は、8時の時間帯においては、予約が不能な車両、すなわち予約がなしで利用可能な車両であるため、利用実行部105は、移動体識別子が「こ32…」である車両に取付けられた利用管理装置に、利用許可情報を送信する。なお、上記で検出したレコードの「8時」の属性値が「1」である場合、予約が可能な車両であることから、利用実行部105は、利用許可情報を送信しない。
【0162】
以上、本実施の形態によれば、予約して利用することが可能な移動体と、予約が不能な移動体とを有する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【0163】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0164】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(予約情報受信手段および利用受信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0165】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0166】
なお、上記各実施の形態における移動体予約装置等を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、複数のユーザ間で共同利用可能な複数の移動体の移動体識別子と、当該移動体識別子が示す移動体が予約可能な移動体であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する移動体情報が格納される移動体情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記予約種類情報を用いて、移動体の予約に関連した処理を行なう処理部として機能させるためのプログラムである。
【0167】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0168】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0169】
図9は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による移動体予約装置等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0170】
図9において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0171】
図10は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0172】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による移動体予約装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0173】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による移動体予約装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0174】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0175】
以上のように、本発明にかかる移動体予約装置等は、共同利用可能な移動体に関連した処理を行なう装置等として適しており、特に、共同利用可能な移動体の予約に関連した処理等とを行なう装置等として有用である。
【符号の説明】
【0176】
1 移動体予約システム
10 移動体予約装置
20、20a~20c ユーザ端末
50 車両
101 移動体情報格納部
102 処理部
103 予約格納部
104 利用受信部
105 利用実行部
201 受信部
202 入力受付部
203 送信部
204 表示部
204a モニタ
1021 表示手段
1022 予約情報受信手段
1023 予約処理手段
1024 変更手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10