(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】操作パネル装置
(51)【国際特許分類】
H01H 9/02 20060101AFI20221020BHJP
H01H 19/04 20060101ALI20221020BHJP
G06F 3/0362 20130101ALI20221020BHJP
【FI】
H01H9/02 B
H01H19/04 A
G06F3/0362 461
(21)【出願番号】P 2019038955
(22)【出願日】2019-03-04
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 伸介
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-182192(JP,A)
【文献】特開2005-158578(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/02
H01H 19/04
G06F 3/0362
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルが裏面側に配置されるカバー部と、
前記カバー部の側面を囲む筐体と、
前記カバー部の表面側において前記カバー部および前記筐体の境界領域を覆う位置に設けられ、配線が前記境界領域を通る操作部と
を備えることを特徴とする操作パネル装置。
【請求項2】
前記筐体または前記カバー部のいずれか一方は、
前記境界領域に対応する位置が切り欠かれた切欠部を有すること
を特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。
【請求項3】
前記境界領域に設けられ、前記配線を囲むスリーブをさらに備えること
を特徴とする請求項2に記載の操作パネル装置。
【請求項4】
前記境界領域に設けられ、前記筐体に対する前記操作部の位置決めとなるガイド部をさらに備えること
を特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の操作パネル装置。
【請求項5】
前記境界領域に設けられ、前記筐体に対して前記操作部を固定する固定部をさらに備えること
を特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の操作パネル装置。
【請求項6】
前記カバー部は、
前記境界領域に対応する位置に
第1の凹部を有し、
前記筐体は、
前記カバー部の前記
第1の凹部に入り込む
第1の凸部を有すること
を特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の操作パネル装置。
【請求項7】
前記カバー部は、
前記境界領域に対応する位置に第2の凹部を有し、
前記筐体は、
前記カバー部の前記第2の凹部に入り込む第2の凸部を有し、
前記筐体における前記
第2の凸部の領域に配置される操作ボタン
を備え
、
前記操作部は、
前記カバー部の前記第2の凹部および前記筐体の前記第2の凸部との境界領域を覆う位置に設けられること
を特徴とする請求項1または2に記載の操作パネル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作パネル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、液晶等の表示パネル上にダイヤル等の物理的な操作部を配置した操作パネル装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の操作パネル装置では、外装基板を利用した光学式により、操作部の操作信号を伝達する技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、タッチセンサ上にダイヤルを貼り付け、ダイヤルの操作をタッチセンサに伝えて読み取らせる操作パネル装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、パネルがタッチセンサでないと採用できず、さらには、ダイヤル操作をパネルで読み取る方式であるため、細かなダイヤル操作を読み取ることが難しい。
【0006】
この点について、ダイヤルの裏面に設けたコードホイール(格子円板)をパネルの裏側から、発光部および受光部によってダイヤル操作を読み取る方式も考えられるが、この場合、ダイヤルの直下に受光部の基板を配置するスペースを確保する必要がある関係で、表示領域をパネルの端部まで拡張することが難しい。
【0007】
また、操作部に独立したロータエンコーダやレゾルバを用いることも考えられるが、この場合、パネルに穴をあけてケーブルを通す必要がある。しかしながら、パネルに硬質プラスチックやガラス等が採用された場合、穴あけ加工が難しいため、加工コストが嵩むという問題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パネルに難しい加工をすることなくパネルの端部まで有効に表示領域として利用できる操作パネル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る操作パネル装置は、表示パネルと、カバー部と、筐体と、操作部とを備える。前記カバー部は、前記表示パネルが裏面側に配置される。前記筐体は、前記カバー部の側面を囲む。前記操作部は、前記カバー部の表面側において前記カバー部および前記筐体の境界領域を覆う位置に設けられ、配線が前記境界領域を通る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、パネルに難しい加工をすることなくパネルの端部まで有効に表示領域として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態に係る操作パネル装置の正面図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る操作パネル装置の一部の拡大図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る操作パネル装置の断面図である。
【
図4A】
図4Aは、変形例に係る操作パネル装置を示す正面図である。
【
図4B】
図4Bは、変形例に係る操作パネル装置の断面図である。
【
図5B】
図5Bは、変形例に係る操作パネル装置の断面図である。
【
図6A】
図6Aは、変形例に係る操作パネル装置を示す正面図である。
【
図6B】
図6Bは、変形例に係る操作パネル装置の断面図である。
【
図7A】
図7Aは、変形例に係るスリーブを説明するための図である。
【
図7B】
図7Bは、変形例に係るスリーブを説明するための図である。
【
図7C】
図7Cは、変形例に係る操作パネル装置の断面図である。
【
図8A】
図8Aは、変形例に係る絶縁部を説明するための図である。
【
図8B】
図8Bは、変形例に係る絶縁部を説明するための図である。
【
図10】
図10は、変形例に係る操作パネル装置の正面図である。
【
図11】
図11は、変形例に係る操作パネル装置の一部の拡大図である。
【
図12】
図12は、変形例に係る操作パネル装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する操作パネル装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
まず、
図1~
図3を用いて、実施形態に係る操作パネル装置の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る操作パネル装置1の正面図である。
図2は、実施形態に係る操作パネル装置1の一部の拡大図である。
図3は、実施形態に係る操作パネル装置1の断面図である。なお、
図3では、
図2におけるA-A線の切断面を示す。
【0014】
図1~
図3に示すように、実施形態に係る操作パネル装置1は、筐体2と、カバー部3と、表示パネル4と、操作部5と、配線6と、基板7とを備える。実施形態に係る操作パネル装置1は、例えば、車載のナビゲーション装置である。
【0015】
筐体2は、カバー部3、表示パネル4、配線6および基板7を収容する。また、筐体2は、カバー部3の側面および表示パネル4の側面を囲む。
【0016】
カバー部3は、表示パネル4が裏面側に配置され、表示パネル4を保護する保護部材である。また、カバー部3は、例えば、透明の樹脂材料やガラスで構成される。これにより、カバー部3の表面側から表示パネル4の表示内容を視認できる。
【0017】
表示パネル4は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、各種情報を表示する表示装置である。
【0018】
操作部5は、例えば、ダイヤル式の操作部材であり、リング状の内部を通して、表示パネル4の表示内容を見ることができる。また、操作部5は、ユーザのダイヤル操作を検知する。例えば、操作部5は、抵抗接触式や、光学式、ブラシ式、磁気式等のエンコーダ、レゾルバを採用可能である。なお、操作部5であるリングの内部を通して、表示内容を見る必要が無ければ、操作部5は、リング状以外の形状、例えば、円板状や円筒状等のつまみ状の形状であってもよい。
【0019】
具体的には、
図3に示すように、操作部5は、ダイヤル部51と、基部52とを有する。ダイヤル部51は、基部52に対して回転可能に設けられ、ユーザからのダイヤル操作を受け付ける。
【0020】
基部52は、例えば、接着材や両面テープ等によって、カバー部3に固定されるとともに、配線6に接続され、ダイヤル部51のダイヤル操作に応じた操作信号を配線6に伝達する。
【0021】
配線6は、例えば、フレキシブルコードであり、基板7に接続される。
【0022】
基板7は、配線6に接続され、操作部5の基部52から出力される操作信号に基づいて各種制御を行う回路基板である。また、基板7は、表示パネル4に対してカバー部3とは反対側に積層される。
【0023】
実施形態に係る操作パネル装置1では、操作部5は、カバー部3の表面側においてカバー部3および筐体2の境界領域100を覆う位置に設けられ、配線6が境界領域100を通る。
【0024】
これにより、実施形態に係る操作パネル装置1では、配線6が境界領域100を通って筐体2内に引き込まれることで、従来のように、配線を通すための穴をあける加工を行う必要がない。さらに、実施形態に係る操作パネル装置1では、配線6を基板7に接続するため、従来のように、ダイヤルの直下に受光部の基板を配置する必要がない。従って、実施形態に係る操作パネル装置1によれば、穴あけ加工等の難しい加工をすることなく操作パネル装置1の端部まで有効に表示領域として利用できる。
【0025】
さらに、
図2に示すように、筐体2は、境界領域100に対応する位置が切り欠かれた切欠部21を有する。これにより、境界領域100を広く確保でき、作業者が配線6を境界領域100に容易に通すことができるため、作業性を向上させることができる。
【0026】
なお、
図2では、境界領域100に対応する位置に矩形状の切欠部21を示しているが、切欠部21の形状は、矩形状に限定されるものではなく、円形や、多角形等といった任意の形状であってよい。
【0027】
また、筐体2が切欠部21を有する場合に限らず、
図4Aおよび
図4Bに示すように、カバー部3が切欠部31を有してもよい。
図4Aは、変形例に係る操作パネル装置1を示す正面図である。
図4Bは、変形例に係る操作パネル装置1の断面図である。
図4Bでは、
図4AにおけるB-B線で切断した場合の断面図を示す。
【0028】
図4Aに示すように、変形例に係る操作パネル装置1において、カバー部3は、境界領域100に対向する位置が切り欠かれた切欠部31を有する。これにより、表示パネル4を筐体2の近くまで拡張できるため、操作パネル装置1の端部まで表示領域を拡張することができる。
【0029】
また、
図4Bに示すように、変形例に係る操作パネル装置1において、操作部5は、スリーブ53をさらに備える。スリーブ53は、境界領域100に設けられ、例えば、配線6を囲む絶縁部材である。これにより、配線6がカバー部3や筐体2に対して絶縁状態となるため、操作部5による操作の検知を安定させることができる。また、スリーブ53により配線6を保護することで、配線6がカバー部3や筐体2に直接接触することや、静電気の発生、粉塵、披水等を防止できるため、配線6の劣化を防ぐことができる。なお、スリーブ53は、配線6の保護を目的するものであれば、絶縁部材でなくとも、金属等の導体を採用してもよい。
【0030】
また、スリーブ53は、カバー部3の切欠部31および筐体2の間に挿入される。換言すれば、スリーブ53は、操作部5から突出した突出部であり、カバー部3の切欠部31の形状に合わせた形状で、切欠部31に挿入される。これにより、製造時における操作部5の位置決めを容易化できる。
【0031】
また、上記した切欠部31は、
図5Aおよび
図5Bに示すように、カバー部3の角部に形成されてもよい。
図5Aは、変形例に係る切欠部31を示す図である。
図5Bは、変形例に係る操作パネル装置1の断面図である。
図5Bでは、
図5AにおけるC-C線で切断した場合の断面図を示す。なお、
図5Aおよび
図5Bでは、操作部5は、リング状(
図4A参照)ではなく、つまみ形状である場合を示している。
図5Aに示すように、切欠部31は、カバー部3の4角のうち、下側の角部が直線状に切り欠かれる。
【0032】
切欠部31をカバー部3の角部に設ける場合として、例えば、つまみ形状等の操作部5が小さいサイズ(例えば、ダイヤル直径が小さい)の形状である場合に特に好適である。なお、
図5Aでは、切欠部31は、直線状に切り欠かれる場合を示したが、曲線状に切り欠かれてもよい。
【0033】
これにより、表示パネル4を筐体2の角部付近まで拡張できるため、操作パネル装置1の角部付近まで表示領域を拡張することができる。
【0034】
なお、カバー部3の角部に切欠部31を設ける場合、筐体2の角部が切欠部31まで張り出してもよい。かかる点について、
図6Aおよび
図6Bを用いて説明する。
【0035】
図6Aは、変形例に係る操作パネル装置1を示す正面図である。
図6Bは、変形例に係る操作パネル装置1の断面図である。
図6Bでは、
図6AにおけるD-D線で切断した場合の断面図を示す。
【0036】
図6Aおよび
図6Bに示すように、筐体2は、筐体2の角部からカバー部3の切欠部31に向かって張り出した張出部210を備える。張出部210は、切欠部31の形状に沿って張り出すとともに、配線6を通す位置が切り欠かれた切欠部21を有する。これにより、境界領域100において、筐体2とカバー部3との間の間隔を狭くできるため、筐体2の内部に塵埃、水等の侵入を抑制できる。
【0037】
また、スリーブ53は、位置決め用のガイド部を有してもよい。かかる点について、
図7A~7Cを用いて説明する。
図7Aおよび
図7Bは、変形例に係るスリーブ53を説明するための図である。
図7Cは、
図7BにおけるE-E線で切断した場合の断面図である。
【0038】
図7Aに示すように、スリーブ53は、ガイド部53aと、孔部53bとを有する。
孔部53bは、配線6が通る部位である。なお、
図7Bに示すように、カバー部3は、孔部53bに対応する位置に切欠部31を有しているが、切欠部31に代えて、孔部53bに対応する位置に孔部を有してもよい。
【0039】
ガイド部53aは、筐体2に対する操作部5の位置決めとなる部位である。具体的には、ガイド部53aは、突出部である。そして、
図7Bに示すように、筐体2は、筐体2の内部方向に突出した突出部を有し、かかる突出部に孔部2aを有する。ガイド部53aは、かかる孔部2aに挿入される。
【0040】
これにより、ガイド部53aが孔部2aに挿入されることで、筐体2に対して操作部5を高精度に位置決めすることができる。
【0041】
なお、
図7Aおよび
図7Bでは、ガイド部53aが突出部である場合を示したが、これに限定されず、例えば、ガイド部53aが孔部で、筐体2の孔部2aに代えて、孔部2aの位置が突出部であってもよい。
【0042】
また、
図8Aおよび
図8Bに示すように、スリーブ53は、筐体2に対して操作部5を固定する固定部53cを有してもよい。
図8Aおよび
図8Bは、変形例に係るスリーブ53を説明するための図である。
図8Bでは、
図8AにおけるF-F線で切断した場合の断面図を示す。
【0043】
図8Aに示すように、スリーブ53は、筐体2に対して操作部5を固定する固定部53cを有する。例えば、固定部53cは、ボスである。また、筐体2は、筐体2の内部方向に突出した突出部を有し、かかる突出部に孔部2bを有する。そして、
図8Bに示すように、固定部53cは、筐体2に形成された孔部2bに挿入されるとともに、ネジ等の締結具9により筐体2の突出部を挟んで挿入される。これにより、筐体2に対して操作部5を強固に固定することができる。
【0044】
なお、
図8Aおよび
図8Bの場合、配線6は、固定部53cの位置の境界領域100(筐体2の左右端側)を通してもよく、固定部53cの位置とは別に、筐体2の下端側の境界領域100を通してもよい。
【0045】
また、カバー部3に切欠部31(
図4A参照)が形成される場合、
図9A~
図9Cに示すように、筐体2は、カバー部3の切欠部31に入り込む突出部22を有してもよい。
【0046】
図9A~
図9Cは、変形例に係る筐体2を示す図である。
図9A~
図9Cに示すように、カバー部3は、境界領域100に対応する位置に切欠部31(凹部の一例)を有する。そして、筐体2は、カバー部3の切欠部31に入り込む突出部22(凸部の一例)を有する。
【0047】
切欠部31および突出部22の形状は、互いに対応した形状で構成される。具体的には、
図9Aでは、切欠部31は、円形状の凹部である。また、突出部22は、側部が切欠部31に対応する曲線であり、先端部が直線状で形成される。配線6は、切欠部31および突出部22の間に配置される。
【0048】
また、
図9Bでは、切欠部31および突出部22は、矩形状である。また、
図9Cでは、切欠部31および突出部22は、台形状である。
【0049】
このように、筐体2は、カバー部3に入り込む突出部22を有することで、境界領域100を任意の位置に設けることができるため、例えば、操作部5を、筐体2の下端から上方向へ入り込んだ位置に配置できる。従って、筐体2に突出部22を設けることで、操作パネル装置1の設計の自由度を高めることができる。
【0050】
なお、
図9A~
図9Cに示した切欠部31および突出部22の形状は、一例であって、例えば、切欠部31および突出部22は、三角形や他の多角形であってもよい。
【0051】
上述してきたように、実施形態に係る操作パネル装置1は、表示パネル4と、カバー部3と、筐体2と、操作部5とを備える。カバー部3は、表示パネル4が裏面側に配置される。筐体2は、カバー部3の側面を囲む。操作部5は、カバー部3の表面側においてカバー部3および筐体2の境界領域100を覆う位置に設けられ、配線6が境界領域100を通る。これにより、カバー部3等に穴あけ加工等の難しい加工をすることなく操作パネル装置1の端部まで有効に表示領域として利用できる。
【0052】
なお、操作パネル装置1は、操作部5に加えて、操作ボタン10を有してもよい。かかる点について、
図10~
図12を用いて説明する。
【0053】
図10~
図12は、変形例に係る操作パネル装置1を示す図である。
図10は、変形例に係る操作パネル装置1の正面図である。
図11は、変形例に係る操作パネル装置1の一部の拡大図である。
図12は、変形例に係る操作パネル装置1の断面図である。なお、
図12では、
図10におけるG-G線の切断面を示す。
【0054】
図10に示すように、変形例に係る操作パネル装置1は、操作ボタン10を有する。操作ボタン10は、例えば、押下式の物理ボタンである。操作ボタン10は、例えば、操作パネル装置1の下端側に複数配置される。
【0055】
具体的には、操作ボタン10は、筐体2に配置される。より具体的には、カバー部3には、凹部32が形成され、筐体2には、凹部32に入り込む凸部23が形成されており、操作ボタン10は、筐体2における凸部23の領域に配置される。
【0056】
そして、
図12に示すように、操作ボタン10の直下には、基板7が配置され、かかる基板7により操作ボタン10の操作を検知する。
【0057】
また、
図11に示すように、操作部5は、台形状の凹部32および凸部23の角部に配置され、かかる角部の境界領域100を配線6が通る。具体的には、筐体2における凸部23の角部が切欠部21となっており、かかる切欠部21により形成された境界領域100を配線6が通る。なお、配線6は、基板7に接続される。
【0058】
つまり、操作部5および操作ボタン10を併用した場合であっても、操作ボタン10の基板スペースのみを額縁として確保すればよく、操作部5の基板スペースを別途確保する必要がないため、操作部5および操作ボタン10併用時であっても穴あけ加工等の難しい加工をすることなく操作パネル装置1の端部まで有効に表示領域として利用できる。
【0059】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 操作パネル装置
2 筐体
3 カバー部
4 表示パネル
5 操作部
6 配線
7 基板
9 締結具
10 操作ボタン
51 ダイヤル部
52 基部
53 スリーブ
53a ガイド部
53b 孔部
53c 固定部
100 境界領域