(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】クッション包装要素を分配する装置、要素を製造する方法
(51)【国際特許分類】
B31D 5/00 20170101AFI20221020BHJP
【FI】
B31D5/00
(21)【出願番号】P 2019555071
(86)(22)【出願日】2017-12-20
(86)【国際出願番号】 FR2017053739
(87)【国際公開番号】W WO2018115746
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-09-18
(32)【優先日】2016-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】519226676
【氏名又は名称】プテルリニ,ジャッキー
【氏名又は名称原語表記】PETERLINI, JACKY
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プテルリニ,ジャッキー
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06168847(US,B1)
【文献】特表平10-501752(JP,A)
【文献】米国特許第04717613(US,A)
【文献】特表2013-503059(JP,A)
【文献】国際公開第99/059807(WO,A2)
【文献】特表平10-505288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのペーパーウェブ(10)からのクッション包装要素(9)の分配装置(1)であって、
少なくとも1つのペーパーウェブ(10)が巻き付けられる、少なくとも2つの案内手段(2)と、
少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の、少なくとも1つの駆動手段(3)と、
少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の、少なくとも1つのしわ加工手段(4)と、を備え、
前記案内手段(2)が少なくとも1つのしわ加工手段(4)の先、すなわち下流に延在することを特徴とする、分配装置(1)。
【請求項2】
前記案内手段(2)が長手方向外形であることを特徴とする、請求項1に記載の分配装置(1)。
【請求項3】
前記少なくとも2つの案内手段(2)の周りへの少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の位置決めを可能にする、前記案内手段(2)の上流の成形手段(5)を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の分配装置(1)。
【請求項4】
前記成形手段(5)が、端部が重なる閉鎖経路(6)によって提供されることを特徴とする、請求項3に記載の分配装置(1)。
【請求項5】
前記成形手段(5)が、端部が同じ側に横方向に位置する閉鎖経路(6)によって提供される、すなわち前記経路(6)がCの形態であることを特徴とする、請求項3に記載の分配装置(1)。
【請求項6】
前記案内手段(2)が、前記経路(6)によって区切られる内部空間に含まれることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の分配装置(1)。
【請求項7】
前記成形手段(5)の上流に前記ペーパーウェブ(10)の挿入手段(8)を備えることを特徴とする、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項8】
前記挿入手段(8)が、前記経路(6)の延長において、外方向に向けられる外形によって提供される、請求項7に記載の分配装置(1)。
【請求項9】
2つの案内手段(2)の間に少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の少なくとも一部を拘束することが意図される、少なくとも2つの位置決め手段(7)を備えることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項10】
前記位置決め手段(7)の下端が、前記案内手段(2)の下端に対応して位置するまたは実質的に位置することを特徴とする、請求項9に記載の分配装置(1)。
【請求項11】
少なくとも1つの駆動手段(3)が、2つの案内手段(2)の間に位置することを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項12】
少なくとも1つのしわ加工手段(4)が、2つの案内手段(2)の間に位置することを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項13】
前記案内手段(2)が2つの異なる区域の2つの部分(2a,2b)を備えることを特徴とし、最小区域はより大きな区域の下流に位置する、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項14】
前記駆動手段(3)が、いずれも前記しわ加工手段(4)の上流の、後車軸(3a)と、前記後車軸(3a)の下流の前車軸(3b)を備えることを特徴とする、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の分配装置(1)を使用して、ひだ加工された紙のクッション包装要素(9)を製造する方法であって、
少なくとも1つの案内手段(2)の周縁部に、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)を挿入するステップと、
前記案内手段(2)の下端の間に前記ペーパーウェブ(10)の一部を位置決めするステップと、
前記案内手段(2)に沿って前記ペーパーウェブ(10)の移動を開始するステップと、
前記ペーパーウェブ(10)をしわ加工するステップと、を備える、ひだ加工された紙のクッション包装要素(9)を製造する方法。
【請求項16】
少なくとも2つの案内手段(2)が、少なくとも1枚のしわ加工された紙を形成し、
少なくとも1枚のしわ加工された紙が、接続領域(12)を区切る少なくとも2つの長手方向ダクト(11)を備え、前記長手方向ダクト(11)が、各々、前記長手方向ダクト(11)の周縁部に位置する折り目の内側端部によって規定される長手方向内側区域に対応する、連続的な内側中空本体(15)を備えることを特徴とする、
請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【請求項17】
中空本体(15)が、その長手方向区域のすべてまたは実質的にすべてにおいて一定のまたは実質的に一定の区域を有することを特徴とする、請求項16に記載の分配装置(1)。
【請求項18】
中空本体(15)が、円形、矩形、四角形、長方形、三角形または六角形から選択される断面を有する長手方向区域によって提供されることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の分配装置(1)。
【請求項19】
前記接続領域(12)が、少なくとも長手方向に少なくとも2枚のしわ加工されたシートのみからなることを特徴とする、請求項16から請求項18のいずれか1項に記載の分配装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クッション包装要素を分配する装置、その実施方法、およびこのようなクッション包装要素に関する。
【背景技術】
【0002】
クッション要素の存在は、箱の中に包装されることとなる物体を保護し、包む。これらのくさびは、隙間を満たして箱の内部の物体をくさび留めし、したがって移動および起こり得る落下に固有の衝撃を吸収することを可能にする。
【0003】
多くのタイプのクッション解決策が、包装の分野で存在する。非再生可能材料をなくし、再生紙包装に移行する傾向に一般的にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紙クッション要素は、粗く折り目加工され、許容されるが満足できない機械的特性をもたらす。
【0005】
したがって、本発明は、先述の欠点を克服するために、クッション包装要素を作成する分配装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、少なくとも1つの紙片からのクッション要素および包装の本発明に係る分配装置は、少なくとも1つの紙片が巻き付けられる少なくとも2つの案内手段と、少なくとも1つの駆動手段と、少なくとも1つの紙片を折り目加工するための少なくとも手段とを備えるとともに、案内手段は、少なくとも1つの折り目加工手段の先、すなわち下流に延在する。
【0007】
案内手段は長手方向外形であることが追加されるべきである。
1つの実施形態によれば、分配装置は、上記少なくとも2つの案内手段の周りへの少なくとも1つの紙片の位置決めを可能にする、案内手段の上流の成形手段を備える。
【0008】
前述の実施形態によれば、成形手段は、端部が重なる閉鎖経路である。
別の実施形態では、成形手段は、端部が同じ側に横方向に位置する閉鎖経路にある、すなわち経路はCの形態である。
【0009】
前述の実施形態によれば、案内手段は、経路によって区切られる内部空間に含まれる。
追加の特徴によれば、分配装置は、成形手段の上流のペーパーウェブを挿入するための手段を備える。
【0010】
先行する特徴によれば、挿入手段は、経路の延長において、外側に向かって方向付けられる外形によって提供される。
【0011】
1つの実施形態によれば、分配装置は、2つの案内手段の間の少なくとも1つの紙片の少なくとも一部を押し付けるための少なくとも1つの位置決め手段を備える。
【0012】
前述の実施形態によれば、位置決め手段の下端は、案内手段の下端に対応して位置するまたは実質的に位置する。
【0013】
好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの駆動手段が、2つの案内手段の間に位置するとともに、少なくとも1つの折り目加工手段は、2つの案内手段の間に位置する。
【0014】
補足の構成によれば、案内手段は、2つの異なる区域の2つの部分を備え、最小区域は、より大きい区域の下流に位置する。
【0015】
1つの実施形態によれば、駆動手段は、いずれも折り目加工手段の上流の、後車軸、および後車軸の下流の前車軸を備える。
【0016】
本発明は、少なくとも2つの案内手段の周縁部に少なくとも1つのペーパーウェブを導入するステップ、案内手段の間にペーパーウェブの一部を位置決めし、案内手段に沿ってペーパーウェブを移動させ、紙を折り目加工するステップを含む、折り目加工された紙のくさび包装要素の作製方法にも関する。
【0017】
本発明は、接続領域を区切る少なくとも2つの長手方向ダクトを形成する、少なくとも1枚のひだ加工された紙を備えるクッション包装要素にも関し、長手方向ダクトは、各々、長手方向ダクトの周縁部に位置する折り目の内側端部によって規定される長手方向内側区域に対応する、連続的な内側中空本体を備える。
【0018】
中空本体は、その長手方向外形のすべてまたは実質的にすべてにおいて一定のまたは実施的に一定の区域を有することが追加されるべきである。
【0019】
なお、中空本体は、円形、矩形、四角形、長方形(oblongue)、三角形または六角形から選択される断面を有する長手方向区域によって提示される。
【0020】
なお、接続領域は、少なくとも長手方向に少なくとも2枚のひだ加工されたシートのみから構成される。
【0021】
追加の特徴によれば、本発明に係るクッション包装要素の作製のために意図される消耗品が、3つの区域で折られる紙片で形成され得る。その横方向端部は重なり、ペーパーウェブがその長さに沿って規則的に分配される横方向のミシン目の線を備えることを特徴とする。
【0022】
先行する特徴によれば、ペーパーウェブは、複数の厚さで形成される。
本発明の別の構成および利点は、非限定的な例として与えられる添付の図面を参照して、以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1~
図9は、本発明の1つの実施形態に係る時限要素および包装装置の図である。
【
図6】成形手段の延長に位置する挿入手段の斜視図である。
【
図7】挿入手段の中への成形手段へのペーパーウェブの挿入を図示する斜視図である。
【
図8】挿入手段の中への成形手段へのペーパーウェブの挿入を図示する斜視図である。
【
図9】挿入手段の中への成形手段へのペーパーウェブの挿入を図示する斜視図である。
【
図10a】本発明の1つの実施形態に係るクッション要素および包装の斜視図である。
【
図10b】本発明の別の実施形態に係るクッション要素および包装の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明は、第一に、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)からのクッション包装要素(9)のための分配装置(1)に関する。
【0025】
本発明に係る分配装置(1)は、各々少なくとも1つの独立した自由端部を有し、その少なくとも1つの周りに少なくとも1つの紙片(10)が巻き付けられる、少なくとも2つの案内手段(2)を備えるとともに、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の駆動手段(3)と、媒体駆動部(3)の下流の少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の少なくとも1つの折り目加工手段(4)とを備える。
【0026】
1つの特徴によれば、案内手段(2)は、長手方向外形を有し、そのすべてに沿って、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)が巻き付けられる。
【0027】
先行する特徴によれば、案内手段(2)は、作製されたクッション包装要素(9)の成形部にわたって延在する、すなわち案内手段(2)は、以下の説明においてより詳細に説明されるように、成形手段(5)の出口からしわ加工手段(4)まで延在する。
【0028】
案内手段(2)の長手方向外形は、円形、矩形、四角形、長方形、またはさらには三角形もしくは六角形などの、好ましくは特に
図1に示されるような円形の断面形状を有し得る。
【0029】
先行する特徴によれば、案内手段(2)は、同一方向に平行に方向付けられる。
例示の実施形態によれば、案内手段(2)は、減少する断面を有する少なくとも2つの部分(2a,2b)を備え、すなわち第1部分(2a)は、第1のものよりも小さい断面を有する第2部分(2b)の上流にある。
【0030】
なお、2つの案内手段(2)は、少なくとも1つの紙片(10)の少なくとも1つの位置決め手段(7)に位置する中央空間を規定する。
【0031】
なお、位置決め手段(7)は、2つの案内手段(2)の間において、中央空間の少なくとも1つのペーパーウェブ(10)に適合する。
【0032】
より正確には、位置決め手段(7)は、この位置決め手段(7)に対応する面すべてに適合する、すなわち少なくとも1つの紙片(10)の少なくとも2つの側は、互いに面する、好ましくは互いに対する区域に適合する。
【0033】
1つの実施形態によれば、少なくとも1つの位置決め手段(7)は、しわ加工手段(4)の方向において少なくとも1つのペーパーウェブ(10)に適合する。
【0034】
例示の実施形態によれば、位置決め手段(7)は、いずれも2つの案内手段(2)の間の中央空間に位置する、駆動手段(3)、およびその後折り目加工手段(4)に向かって少なくとも1つのペーパーウェブ(10)に適合する、すなわち位置決め手段(7)、駆動手段(3)および折り目加工手段(4)は、中央空間に沿って位置合わせされる。
【0035】
前述の実施形態によれば、駆動手段(3)は案内手段(2)の第1部分(2a)の間に位置する一方、折り目加工手段(4)は案内手段(2)の第2部分(2b)の間に配置される。
【0036】
言い換えれば、少なくとも1つの位置決め手段(7)は、有利には少なくとも1つのペーパーウェブ(10)が実質的に案内手段(2)の各々の周縁部の周りに巻き付けられるように、折り目加工手段(4)の上流、好ましくは駆動手段(3)の上流の少なくとも1つの紙片(10)に適合する。
【0037】
案内手段(2)の第2部分(2b)における折り目加工手段(4)の位置決めは、しわ加工動作が一定の断面を有する長手方向区域上で行われた場合よりも大きい高さを有するしわ加工領域を得ることを可能にする。
【0038】
これらのしわ加工領域は、ダクトの周縁部で部分的にのみしわ加工された場合よりも良好な圧縮強さを有する。
【0039】
なお、折り目加工手段(4)は、有利には、駆動手段(3)のそれよりも低いスピードで、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)を減速または駆動する手段である。
【0040】
例示の実施形態によれば、折り目加工手段(4)は、2つのノッチ付き車輪の接続の形態であり、車輪の各々のそれぞれのノッチは、車輪が接触しないようにオフセットされている。
【0041】
前述の実施形態によれば、ノッチ付き車輪は、機械的に接続されており、単一のモータによって駆動され、車輪が接触することおよび装置を傷付けることも防止する。
【0042】
なお、駆動手段(3)としわ加工手段(4)との間のスピード差が大きいほど、折り目はより集中する。より多いひだは、横方向の圧縮に対する耐性を向上させる。
【0043】
示された実施形態によれば、駆動手段(3)は、各々一対の転がり軸受が設けられる駆動輪を備える、前車軸(3b)および後車軸(3a)を備える。
【0044】
1つの特徴によれば、駆動輪は、ばねによってもたらされる鉛直方向の力によってそれに関連する軸受けに接触する。
【0045】
先行する特徴によれば、少なくとも1つの紙片(10)のパネル、すなわち少なくとも2つのパネルは、駆動輪と軸受との間の加圧、ならびに前トレイン(3b)および後トレイン(3a)の動きの開始によって駆動される。
【0046】
前車軸(3b)は、モータに連結される一方、後車軸は、磁性ブレーキなどのクラッチおよび/またはブレーキ手段を介して同じモータに連結される。
【0047】
なお、前車軸(3b)は、後車軸(3a)の下流に位置する。
駆動手段(3)のこの動作モードは、後車軸が解放されるまたはブレーキをかけられるときに、予め切断された領域に沿った少なくとも1つの紙片(10)のブレーキによって決定される長さにしたがって、クッション包装要素を切断することを可能にする。
【0048】
例示の実施形態によれば、分配装置(1)は、また、少なくとも3つの検出セル、すなわち後車軸(3a)の上流の第1セル、2つのトレイン(3a,3b)の間の第2セル、および前車軸(3b)とひだ加工手段(4)との間の第3セルを備える。これらの検出セルの存在は、モータ、クラッチおよびブレーキを要求に従って活性化するために、少なくとも1つの紙片(10)の位置を決定することを可能にする。
【0049】
図示されない特定の実施形態によれば、駆動手段(3)および少なくとも1つの折り目加工手段(4)は、後車軸(3a)および前車軸(3b)によってそれぞれ表される。前輪(3b)は、後車軸(3a)よりも低いスピードで動かされる。
【0050】
1つの特徴によれば、分配装置(1)は、これらの上流に、少なくとも2つの案内手段(2)の外側周縁部の周りの少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の成形手段を備える。
【0051】
この成形手段(5)は、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)が案内手段(2)の周りに巻き付くことを可能にする入口および出口を有する。
【0052】
例示の実施形態によれば、成形手段(5)は、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の通路を備え、これは、少なくとも1つの紙片(10)のそれ自体への巻付けを可能にする閉鎖経路(6)によって提供される、すなわち経路(6)の境界の端部は、有利には、オフセットされるように重なる。
【0053】
別の実施形態によれば、成形手段(5)は、端部が同じ側に横方向に位置する閉鎖経路(6)によって提供される、すなわち経路(6)は、押し潰されたC形状にある。
【0054】
なお、案内手段(2)の上流端部には、適合手段(5)が固定されるまたは形作られる。
【0055】
より正確には、
図2に示されるように、案内手段(2)の上流端部は、少なくとも1つの紙片(10)の成形手段(5)の経路(6)によって配置される空間の内部に位置する。
【0056】
追加の特徴によれば、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の後者へ位置決めを容易にするために、より特定的には、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の成形手段(5)の経路(6)の中への挿入を容易にするために、同様に少なくとも1つのペーパーウェブ(10)の案内手段(2)の周りへの位置決めを容易にするために、挿入手段(8)が成形手段(5)の上流に追加される。
【0057】
特に
図6に示される1つの実施形態によれば、挿入手段(8)は、成形手段(5)の経路(6)の外方向延長にある、傾斜の形態である。
【0058】
言い換えれば、挿入手段(8)は、経路(6)の延長において、外方向に向けられた外形である。
【0059】
図7~
図9に示されるように、紙片(10)の側部パネルが、経路(6)の内側端部に対して対向して隣接するように挿入され、より特定的には、経路(6)の内側端部の延長に配置される挿入手段(8)の外形部分に対して提示される一方、ペーパーウェブの他の側部パネルは、ペーパーウェブを適合手段(5)に容易に挿入するように、経路(6)の外側端部の延長に配置される挿入手段(8)の外形の一部に対して係合される。
【0060】
本発明に係るクッション包装要素(9)は、有利には、予めまたはその後箱に入れられる、保護対象となる物品の少なくとも一部の周りに巻き付けられることが意図される。クッション包装要素(9)は保護対象となる物体の底部および/または上部に配置されてもよいことが理解される。
【0061】
なお、本発明に係るクッション要素および包装(9)は、ひだ加工された紙で作成され、2つの長手方向ダクト(11)によって規定される少なくとも1つの接続領域(12)によって提供される。
【0062】
なお、長手方向ダクト(11)は、概ね規則的な外形を有し、その形状は、用いられる案内手段(2)のそれに依存する。
【0063】
長手方向ダクト(11)は、それらの周縁部で折り目加工されるが、それらの大まかな外形は、案内手段(2)のそれに対応することが理解される。
【0064】
長手方向ダクト(11)がそれらの周縁部においてひだ加工される間、概ね規則的な外形を維持することは、特に径方向の圧縮、すなわち本発明に係るクッション要素および包装の長手方向に対して垂直な方向に対する耐性の点で、向上された機械的特性を得ることを可能にする。
【0065】
概ね規則的な外形によって、外形は、略円筒形、長方形、立方体、またはさらには三角形断面を有する一方、その周縁部においてひだ加工されることが理解される。
【0066】
補足の特徴によれば、
図10aおよび
図10bに示されるように、長手方向ダクト(11)は、案内手段(2)の第2部分(2b)の外形に対応する、すなわち長手方向ダクト(11)の周縁部に位置する折り目の内側端部によって区切られる内側区域に対応する、連続的な中空本体(15)を備える。
【0067】
先行する特徴、中空本体(15)、すなわち内側外形によれば、中空本体は、案内手段(2)の第2部分(2b)のそれに等しいまたは実質的に等しい、その長手方向区域のすべてまたは実質的にすべてにおいて一定または実質的に一定の区域を有する。
【0068】
なお、中空本体(15)の外形は、それが収容される長手方向ダクト(11)のそれに含まれる。
【0069】
なお、中空本体(15)は、円形、矩形、四角形、長方形、三角形または六角形から選択される断面を有する外形によって形成される。
【0070】
中空本体(15)の存在は、同じ量の紙について、より多くの体積を結果として生じる構造に提供するだけでなく、その周縁部に沿った応力分布天井によって、補強を構造に提供する。
【0071】
その最終的な形状を得るために、本発明に係るクッション包装要素(9)は、有利には、少なくとも1つの接続領域(12)に沿って、少なくとも1枚の紙を折り目加工することによる結合手段以外には、ミシン目、糊付けまたはステープルの使用などによる固定手段を含まない。
【0072】
なお、クッション包装要素(9)は、それ自体に巻き付けられ、少なくとも接続領域(12)において少なくとも長手方向に折り目加工される、好ましくは1枚の紙からなる、少なくとも1枚の紙からなる。
【0073】
なお、接続領域(12)は、その長手方向外形に沿って均一に折り目加工されるのみである。
【0074】
1つの特徴によれば、接続領域(12)は、それを区切る長手方向ダクト(11)よりも多く折り目加工される。
【0075】
先行する特徴によれば、本発明に係るクッション要素の特定の構造は、径方向の押し潰しに対する向上された耐性を提供する。
【0076】
接続領域(12)は、クッション包装要素(9)をもたらす少なくとも1枚の紙の形状を維持する単一の手段を提供する、シートの少なくとも2つの区域を固定する手段を構成する。
【0077】
なお、クッションラッピング要素(9)は、条片の少なくとも2つの区域、好ましくは少なくとも3つの区域が重なり、直線的または実質的に直線でもある、少なくとも1つの長手方向または実質的に長手方向の接続領域(12)において折り目加工される、少なくとも1つの包まれたペーパーウェブ(10)から得られるとともに、ひだ加工されたペーパーウェブ(10)は、その後、所望の長さで1枚のひだ加工された紙に切断される、好ましくは横方向のミシン目の線に沿って切断される。
【0078】
したがって、1つの特徴によれば、ペーパーウェブ(10)は,ペーパーウェブ(10)の長さに沿って均一に分配される、横方向に配置されたミシン目の線によって提供される、予め切断された領域を含む。
【0079】
言い換えれば、クッション要素(9)は、それ自体に巻かれ、かつ有利には長手方向もしくは実質的に長手方向、または直線的もしくは実質的に直線的な少なくとも1つの接続領域(12)に沿って折り目加工される、少なくとも1枚の紙によって提示される。少なくとも1つの結合領域(12)に対応して巻き付けられるシートのすべての区域は、少なくとも1つの領域連結(12)の各々の側において、大まかな外形が接続領域(12)の大まかな外形に方向付けられる長手方向ダクト(11)を形成するように、上記結合領域(12)内で折り目加工される。
【0080】
なお、少なくとも1つの接続領域(12)は、クッション包装要素(9)の横方向端部に平行または実質的に平行である。
【0081】
紙はしわ加工されるため、それはクッション包装要素(9)の横方向端部に平行または実質的に平行である接続領域(12)の大まかな外形であることが理解される。
【0082】
なお、接続領域(12)を区切る長手方向ダクト(11)は、後者およびクッション包装要素(9)の横方向端部に平行または実質的に平行でもある。
【0083】
紙はしわ加工されるため、それは接続領域(12)大まかな外形およびクッション包装要素(9)の横方向端部に平行または実質的に平行である長手方向ダクト(11)の大まかな外形であることも理解される。
【0084】
1つの特徴によれば、それ自体に巻き付けられる1枚のしわ加工された紙は、少なくとも2つのパネル、またはさらには3枚のシートの少なくとも1つの接続領域(12)を備える。
【0085】
実施形態によれば、少なくとも2枚の紙で形成されるクッション包装要素(9)は、予め折られたまたはそうでない、少なくとも2つの紙片(10)の重ね合わせから得られる。
【0086】
例として、クッション包装要素(9)は、互いに隣接し、同じ方向に方向付けられ、本発明に係るクッション要素および包装(9)の横方向端部に少なくとも平行である、1つ、2つ、3つまたは4つの平行または実質的に平行な接続領域(12)によってそれぞれ規定される、2つ、3つ、4つまたは5つの長手方向ダクト(11)を有してもよい。
【0087】
1つの特徴によれば、長手方向ダクト(11)の長手方向端部、すなわち紙片(10)が切断される端部は、外側に向かって開かれる。
【0088】
図示しない実施形態によれば、クッション包装要素(9)の長手方向端部は、しわ加工されておらず、少なくとも実質的にしわ加工されておらず、内側体積が長手方向端部よりも大きいしわ加工された中央領域を区切る。
【0089】
例示の実施形態によれば、本発明に係るクッション包装要素(9)は、3つの区域に予め折られる紙片(10)の形態である少なくとも1つの消耗品から得られる。
【0090】
前述の実施形態によれば、少なくとも1枚のしわ加工された紙で形成されるクッション包装要素(9)は、少なくとも部分的に重なる側部パネルによってシートの3つの区域を区切る2つの長手方向折り線(13)によって予め折られる、少なくとも1つのペーパーウェブ(10)から得られる。
【0091】
なお、紙片(10)は、その横方向端部がその中央部分の上面の上方に折られるため、それらが重なるように、予め折られる。
【0092】
言い換えれば、予め折られたペーパーウェブ(10)は、3つの区域、すなわち、中央パネルおよび2つの横方向パネルに区切られ、側部パネルの外側端部は、第1側部パネルが中央パネル上に折られる一方、第2側部パネルが第1側部パネル上に折られるように、隣接する。
【0093】
1つの特徴によれば、予め折られたペーパーウェブ(10)は、その長さに沿って均一に分配される切断済領域(14)を備える。
【0094】
前述の特徴によれば、切断済領域(14)は、予め折られたペーパーウェブ(10)の一方の縁部から他方のものまで、すなわち側部パネルの外側端部の各々から延在する。