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特許7162032情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20221020BHJP
   G06Q 20/08 20120101ALI20221020BHJP
【FI】
G06Q20/06
G06Q20/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020074262
(22)【出願日】2020-04-17
(65)【公開番号】P2021174017
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】591115475
【氏名又は名称】株式会社三菱総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(72)【発明者】
【氏名】奥村 拓史
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/016944(WO,A1)
【文献】特開2004-070975(JP,A)
【文献】特開2017-16473(JP,A)
【文献】特開2019-175430(JP,A)
【文献】特開2004-220122(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と、支払い予定金額を含む支払予定情報の入力を行うための第一端末と、
前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と、前記支払予定情報を確認でき、前記対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報の入力を行うための第二端末と、
前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部と、
を備え
支払情報は検品情報に基づいて生成され、
支払い予定金額は支払情報における金銭的価値以上となっており、
支払い予定金額が支払情報における金銭的価値よりも大きい場合には、第一端末において、支払い予定金額から支払情報における金銭的価値を差し引いた金銭的価値を再び利用可能となるように管理する情報処理システム。
【請求項2】
前記第一端末が前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を送信する際に第一秘密鍵情報が送信され、当該第一秘密鍵情報を受信することを条件として、前記生成部が前記支払情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第二端末から第二秘密鍵情報が送信され、前記第一秘密鍵情報及び前記第二秘密鍵情報の両方を受信することを条件として、前記生成部が前記支払情報を生成する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
仮想通貨を取り扱う情報処理システムであって、
前記支払予定情報は仮想通貨支払予定情報であり、
前記支払情報は仮想通貨支払情報であり
前記仮想通貨支払情報が生成されると、前記第一端末で利用可能な仮想通貨が前記仮想通貨支払情報の価値だけ減額され、前記第二端末で利用可能な仮想通貨が前記仮想通貨支払情報の価値だけ増額される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と、支払い予定金額を含む支払予定情報の入力を受け付ける受信部と、
第二端末に前記支払予定情報を送信し、前記第二端末で前記支払予定情報を確認できるようにする送信部と、
を備え、
前記受信部は、前記第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報の入力を受け付け、
前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部をさらに備え
支払情報は検品情報に基づいて生成され、
支払い予定金額は支払情報における金銭的価値以上となっており、
支払い予定金額が支払情報における金銭的価値よりも大きい場合には、第一端末において、支払い予定金額から支払情報における金銭的価値を差し引いた金銭的価値を再び利用可能となるように管理する情報処理装置。
【請求項6】
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払い予定金額を含む支払予定情報とを受信し、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する受信部と、
前記第一端末から支払予定情報を受信し、かつ前記第二端末から前記対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報を受信した後で、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部と、
を備え
支払情報は検品情報に基づいて生成され、
支払い予定金額は支払情報における金銭的価値以上となっており、
支払い予定金額が支払情報における金銭的価値よりも大きい場合には、第一端末において、支払い予定金額から支払情報における金銭的価値を差し引いた金銭的価値を再び利用可能となるように管理する情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置にインストールされるプログラムであって、
前記プログラムがインストールされた情報処理装置は、
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払い予定金額を含む支払予定情報とを受信し、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する機能と、
前記第一端末から支払予定情報を受信した後で、前記第二端末から前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信し、その後で、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する機能と、
を果たし、
支払情報は検品情報に基づいて生成され、
支払い予定金額は支払情報における金銭的価値以上となっており、
支払い予定金額が支払情報における金銭的価値よりも大きい場合には、第一端末において、支払い予定金額から支払情報における金銭的価値を差し引いた金銭的価値を再び利用可能となるように管理するようになるプログラム。
【請求項8】
受信部が、第一端末から対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報を受信する工程と、
前記受信部が、前記第一端末から支払い予定金額を含む支払予定情報を受信する工程と、
前記受信部が、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する工程と、
生成部が、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する工程と、
を備え
支払情報は検品情報に基づいて生成され、
支払い予定金額は支払情報における金銭的価値以上となっており、
支払い予定金額が支払情報における金銭的価値よりも大きい場合には、第一端末において、支払い予定金額から支払情報における金銭的価値を差し引いた金銭的価値を再び利用可能となるように管理する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象品の発送又は対象サービスの提供に関する情報処理システム、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品の流通を管理することが試みられている。特許文献1では、物品の流通経路において時系列順に記録された、物品の周辺環境の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、状態情報の時間変化と、物品の品質を保持するための貯蔵環境の条件とに基づいて、物品の貯蔵環境が正常か否かを判定する判定手段と、判定手段により貯蔵環境が異常と判定された場合、貯蔵環境の異常が発生した時系列上の日時に基づいて、貯蔵環境の異常が発生した発生位置を流通経路上から特定する特定手段と、特定手段が特定した発生位置を示す情報を出力する出力手段と、を有する流通管理装置が提案されている。そして、このような流通管理装置を採用することで、物品の品質低下が発生した位置を特定することが試みられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-191755号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
物品の流通を管理するという観点ではなく、物品に対する金銭の支払いをよりスムーズ又は安価に行うことが期待されている。
【0005】
本発明は、物品に対する金銭の支払いをよりスムーズ又は安価に行うことができる情報処理システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による情報処理システムは、
対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と、支払いに関する支払予定情報の入力を行うための第一端末と、
前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認でき、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報の入力を行うための第二端末と、
前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部と、
を備えてもよい。
【0007】
本発明による情報処理システムにおいて、
前記第一端末が前記受取情報を送信する際に第一秘密鍵情報が送信され、当該第一秘密鍵情報を受信することを条件として、前記生成部が前記支払情報を生成してもよい。
【0008】
本発明による情報処理システムにおいて、
前記第二端末から第二秘密鍵情報が送信され、前記第一秘密鍵情報及び前記第二秘密鍵情報の両方を受信することを条件として、前記生成部が前記支払情報を生成してもよい。
【0009】
本発明による情報処理システムが、仮想通貨を取り扱い、
前記支払予定情報は仮想通貨支払予定情報であり、
前記支払情報は仮想通貨支払情報であり
前記仮想通貨支払情報が生成されると、前記第一端末で利用可能な仮想通貨が前記仮想通貨支払情報の価値だけ減額され、前記第二端末で利用可能な仮想通貨が前記仮想通貨支払情報の価値だけ増額されてもよい。
【0010】
本発明による情報処理システムにおいて、
前記支払情報は検品情報に基づいて生成されてもよい。
【0011】
本発明による情報処理システムにおいて、
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と、支払いに関する支払予定情報の入力を受け付ける受信部と、
第二端末に、前記支払予定情報を送信する送信部と、
を備え、
前記受信部は、前記第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報の入力を受け付け、
前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部をさらに備えてもよい。
【0012】
本発明による情報処理装置は、
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払いに関する支払予定情報とを受信し、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する受信部と、
前記第一端末から支払予定情報を受信した後で、前記第二端末から前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信し、その後で、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する生成部と、
を備えてもよい。
【0013】
本発明によるプログラムは、
情報処理装置にインストールされるプログラムであって、
前記プログラムがインストールされた情報処理装置は、
第一端末から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払いに関する支払予定情報とを受信し、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する機能と、
前記第一端末から支払予定情報を受信し、かつ前記第二端末から前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信した後で、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する機能と、
を果たすようになってもよい。
【0014】
本発明による情報処理方法は、
受信部が、第一端末から対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報を受信する工程と、
前記受信部が、前記第一端末から支払いに関する支払予定情報を受信する工程と、
前記受信部が、前記対象品の発注情報又は前記対象サービスの提供依頼情報と前記支払予定情報を確認できる第二端末から、前記対象品の発送情報又は前記対象サービスの提供予定情報を受信する工程と、
生成部が、前記第一端末から前記対象品の受取情報又は前記対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する工程と、
を備えてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明において、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払いに関する支払予定情報の入力を行うための第一端末と、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払予定情報を確認でき、対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報の入力を行うための第二端末と、が設けられ、第一端末から対象品の受取情報又は対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払情報を生成する態様を採用した場合には、対象品又は対象サービスといった物品に対する金銭の支払いをよりスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の実施の形態による情報処理装置を説明するための概略ブロック図である。
図2図2は、本発明の実施の形態において、2of3 マルチシグアドレスを用いた態様を示した図である。
図3図3は、本発明の実施の形態において、物と情報の流れを示した図である。
図4図4は、本発明の実施の形態において、ブロックチェーンのプラットフォームと温度推移の管理システムを用いた態様を示した図である。
図5図5は、本発明の実施の形態において入力される生産者情報の一例を示した図である。
図6図6は、本発明の実施の形態において入力される生産者の出荷情報の一例を示した図である。
図7図7は、本発明の実施の形態において入力される流通業者の入荷情報の一例を示した図である。
図8図8は、本発明の実施の形態において入力される流通業者の出荷情報の一例を示した図である。
図9図9は、本発明の実施の形態において入力される販売業者の入荷情報の一例を示した図である。
図10図10は、本発明の実施の形態における販売業者、流通業者及び生産者の用いる各端末から閲覧可能な対象商品に関する情報の一例を示した図である。
図11図11は、生産者のトレーサビリティ機能のシーケンス図の一例を示した図である。
図12図12は、流通業者のトレーサビリティ機能のシーケンス図の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る情報処理装置及び情報処理システムの実施の形態について説明する。本実施の形態では、情報処理装置を利用した情報処理方法、情報処理装置を生成するためにインストールされるプログラムや、当該プログラムを記憶したUSB、DVD等からなる記憶媒体も本実施の形態により提供される。また、パソコン、スマートフォン、タブレット等の各種端末にインストールされるプログラムも提供される。本実施の形態の「又は」は「及び」を含む概念であり、A又はBは、A、B並びにA及びBの両方のいずれかを意味している。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態の情報処理システムは、対象品といった物品の発注情報又は対象サービスといった役務の提供依頼情報と、支払いに関する支払予定情報の入力を行うための第一端末100と、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払予定情報を確認でき、対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報の入力を行うための第二端末200と、第一端末100から対象品の受取情報又は対象サービスの提供情報を受信することを条件として、支払予定情報を用いて支払情報を生成する生成部10と、を有してもよい。ここで「支払予定情報を用いる」というのは、支払予定情報の全部又は一部を支払情報に変換するという意味である。第一端末100及び第二端末200の各々は、パソコン、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本実施の形態の情報処理システムは、多数の端末を有してもよい。各端末が支払を行う場合には第一端末(支払端末)100として機能し、発送情報を入力する場合には第二端末(発送情報入力端末)200として機能することになる。なお、第一端末100及び第二端末200の各々は複数の端末から構成されてもよい。例えば対象品といった物品の発注情報又は対象サービスといった役務の提供依頼情報を入力する端末と、支払いに関する支払予定情報の入力を行うための端末が異なる端末から構成されてもよい。また、同様に、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報を確認できる端末と、支払予定情報を確認できる端末が異なる端末から構成されてもよい。
【0019】
対象品には、商品、製品等といった物理的に存在する物品だけではなく、各種デジタルチケット(証券)等のデジタル情報も含まれる。
【0020】
本実施の形態の情報処理装置は、第一端末100から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報と支払いに関する支払予定情報の入力を受け付ける受信部20と、第二端末200に支払予定情報を送信する送信部30と、を有してもよい。受信部20は、第二端末200から、対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報の入力を受け付けてもよい。情報処理装置は、前述した生成部10を有してもよい。情報処理装置はサーバ等であってもよい。情報処理装置は複数の装置から構成されるシステムであってもよい。
【0021】
第一端末100が対象品の受取情報又は対象サービスの提供情報を送信する際に第一秘密鍵情報1が送信され、当該第一秘密鍵情報1を受信することを条件として、生成部10が支払情報を生成してもよい(図2参照)。
【0022】
さらに、第二端末200から第二秘密鍵情報2が送信され、第一秘密鍵情報1及び第二秘密鍵情報2の両方を受信することを条件として、生成部10が支払情報を生成してもよい。第二端末200からの第二秘密鍵情報2の送信は、売り手が買い手の入金を確認することで行われてもよい。
【0023】
情報処理システムは仮想通貨を取り扱ってもよい。この場合、支払予定情報は仮想通貨支払予定情報であり、支払情報は仮想通貨支払情報であってもよい。仮想通貨支払情報が生成されると、第一端末100で利用可能な仮想通貨が仮想通貨支払情報の価値だけ減額され、第二端末200で利用可能な仮想通貨が仮想通貨支払情報の価値だけ増額されるようにしてもよい。このような各端末の価値の増減はサーバ等に設けられた取引部40によって行われてもよい。記憶部60は各第一端末100及び各第二端末200の識別情報と当該識別情報に関連付けられた仮想通貨情報とを記憶してもよい。取引部40は、第一端末100の識別情報に基づいて、記憶部60から当該識別情報に関連付けられた仮想通貨情報を読み出し、当該仮想通貨情報における価値を減額してもよい。また、取引部40は、第二端末200の識別情報に基づいて、記憶部60から当該識別情報に関連付けられた仮想通貨情報を読み出し、当該仮想通貨情報における価値を増額してもよい。記憶部60では、各端末100,200の識別情報と仮想通貨情報とが紐づけられて記憶されてもよい。第一端末100及び第二端末200は専用のアプリケーション(プログラム)がインストールされることで生成されてもよい。そして、当該専用のアプリケーションを起動することで、仮想通貨を利用できるようになってもよい。
【0024】
第一端末100から仮想通貨支払予定情報が入力されると、当該仮想通貨支払予定情報に対応する仮想通貨はロックされて第一端末100では利用できなくなってもよい。この場合には、第一端末100からは第一端末100で利用可能な仮想通貨の一部又は全部が利用できなくなる。この際、第二端末200では仮想通貨支払予定情報を確認することができ、第二端末200で支払が確実になされる予定であることを確認できるようになってもよい。なお、発注を取りやめる等の必要が生じた場合には、第一端末100を介して、仮想通貨支払予定情報を取り消すことができるようになってもよい。この場合には、仮想通貨支払予定情報に対応する仮想通貨のロックが解除され、第一端末100で、仮想通貨支払予定情報に対応していた仮想通貨を利用可能となる。他方、第二端末200からは仮想通貨支払予定情報を確認できなくなる。仮想通貨支払予定情報を取り消すためには、第二端末200からの承認の受付を要件としてよい。この場合には、第一端末100で仮想通貨支払予定情報を取り消す旨の情報の入力を行うだけでは足りず、第二端末200から当該取消を承認する旨の情報を入力することで、仮想通貨支払予定情報を取り消すことができ、記憶部60でその結果が記憶されることになる。このような仮想通貨支払予定情報のロック、ロックの解除、取消処理等の各処理も取引部40で行われてもよい。
【0025】
仮想通貨の価値は時間とともに減価するように管理部80が管理してもよい。現金から仮想通貨を購入する場合には、一定のプレミアムが付加されてもよい。仮想通貨は特定の地域でのみ利用できる地域仮想通貨であってもよい。地域ごとに、減価の程度、プレミアムの値が異なるように設定されてもよい。管理部80の管理も取引部40による管理と同様であってもよい。より具体的には、管理部80によって、各端末100,200の識別情報に紐づけられた仮想通貨が増減されることで、各端末100,200で利用可能な仮想通貨が増減されてもよい。
【0026】
仮想通貨は、仮装コイン、ポイント、電子マネー等であってもよく、これらのうちの2つ以上であってもよい。仮想通貨として、これらの2つ以上を用いる場合には、仮想コインを電子マネーに変換できるがポイントに変換できないように管理部80が管理してもよい。電子マネーを仮想コイン及びポイントに変換できないように管理部80が管理してもよい。ポイントを仮想コイン及びポイントに変換できるように管理部80が管理してもよい。異なる種類のアセット間の交換比率は任意に設定されてもよいし、需給予測モデル(ダイナミック・プライシング)により設定されてもよい。需給予測モデルを採用する場合には、管理部80が人工知能機能を有し、採用変数と採用変数に対する採用係数を用いて需給予測モデルを生成してもよい。この場合には、アセット間の需給バランスに応じて異なるアセットへの変更を行うことができる。
【0027】
仮想通貨を用いた場合には為替リスクを低減することができる点で有益である。近年、国際的に商品が流通することから、現実の金銭では外貨でのやり取りが必要となり、為替リスクが生じてしまう。この点、仮想通貨を用いることで、このような為替リスクを低減することができる。
【0028】
決済の履歴は記憶部60で記憶されており、適宜の端末から自由に閲覧することができるようになってもよい。このような閲覧は各端末100,200からIDとパスワードを入力することで可能になってもよい。
【0029】
また、本実施の形態の情報処理システムは、ブロックチェーンを利用してもよい。ブロックチェーンとは、インターネット上の複数のコンピュータで取引の記録を互いに共有し、検証し合いながら正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積するものである。ブロックチェーンを採用することで、導入コストを抑えることでき、本実施の形態による情報処理システムの導入を促すことができる点で有益である。また、各端末100,200において疑似的なマイニングを行い、一番になった利用者に予め定まった額(価値)の仮装コイン又はポイントを与えるようにしてもよい。
【0030】
情報処理装置は第一秘密鍵情報1と第二秘密鍵情報2の両方が揃っているかどうかを確認するマッチング部50を有してもよい。このマッチング部50は、2 of 3のマルチシグアドレスを準備してもよい(図2参照)。この場合には、予め指定された3つの秘密鍵情報のうち、2つの秘密鍵情報が揃うことで、生成部10が支払予定情報を支払可能情報に変化させてもよい。そして、この際に、第一端末100で管理されていた仮想通貨が支払予定情報と同額で取引部40によって減額され、第二端末200で管理される仮想通貨が支払予定情報と同額で取引部40によって増額されてもよい。取引部40によって、各端末100,200の識別情報に紐づけられた仮想通貨が増減されることで、各端末100,200で利用可能な仮想通貨が増減されてもよい。3つの秘密鍵情報のうちの残りの1つ(第三秘密鍵情報3)は情報処理装置の管理者が管理しており、管理者の利用する第三端末(管理者端末)300(図1も参照)から入力されるようにしてもよい。何らしかの不具合・トラブルが発生することも考えられるが、本態様を採用した場合には、第一秘密鍵情報1又は第二秘密鍵情報2のいずれかと第三秘密鍵情報3を用いて、すなわち管理者と買い手又は管理者と売り手によって支払予定情報や支払情報を処理することができるため、不具合・トラブルの際の対応を比較的容易に行うことができる点で有益である。第三端末300で処理を行う際にも、IDとパスワードを入力することが求められるようにしてもよい。また、第三端末300には特別な識別情報が割り振られており、当該識別情報が予め記憶部60で記憶されている情報と合致することで管理部80が第三端末300からのアクセスであることを判断するようにしてもよい。
【0031】
生成部10によって生成される最終的な支払情報は、第一端末100から入力される対象品の検品情報に基づいて生成されてもよい。支払予定情報はいわゆるデポジットであるが、対象品の検品の結果として、適切な対象品の数が変わることもある。支払情報が検品情報に基づいて生成される場合には、生成部10が、適切な対象品の数に基づいて、支払情報を生成することになる。この場合、生成部10によって仮支払情報が生成され、第一端末100から検品情報が入力されると生成部10によって当該検品情報に基づく支払情報が生成されてもよい。支払予定情報における金銭的価値≧支払情報における金銭的価値になっており、検品で不足や異常がない場合には、支払予定情報における金銭的価値=支払情報における金銭的価値となるが、検品で不足や異常が確認された場合には、支払予定情報における金銭的価値>支払情報における金銭的価値となる。なお、検品で不足や異常が確認された場合には、支払予定情報における金銭的価値-支払情報における金銭的価値に該当する部分のロックは解除されることになる。仮想通貨を利用する場合には、支払予定情報における金銭的価値-支払情報における金銭的価値からなる仮想通貨が第一端末100で再び利用可能となる。他方、支払情報に対応する仮想通貨は、第二端末200で利用可能となる。
【0032】
ブロックチェーンを利用する場合には、対象品をトレースするための第一ブロックチェーンと、決済処理を行うための第二ブロックチェーンとが設けられ、これら第一ブロックチェーンと第二ブロックチェーンとが互いに再度チェーンとして連結されるようにしてもよい。但し、このような態様に限られることはなく、一つのブロックチェーンによって、対象品のトレースと決済処理の両方が実現されてもよい。また、ブロックチェーンのスマートコントラクト機能を使うことにより、契約に伴う支払だけでなく、解約による払い戻し等(手数料は計算機能により算出し、返金額から自動控除)の自動実行による取引の効率化を実現することができるようにしてもよい。
【0033】
第一ブロックチェーンは生産者情報、入荷情報、出荷情報等をブロックチェーンに書き込む態様であり、例えばイーサリアムを用いてもよい。第二ブロックチェーンとしてはビットコインを用いてもよい。受発注のプラットフォームについてはEDIを用いてもよい。
【0034】
本実施の形態の生成部10、取引部40、マッチング部50、管理部80等は一つのユニット(制御ユニット)によって実現されてもよいし、異なるユニットによって実現されてもよい。複数の「部」による機能が一つのユニット(制御ユニット)で統合されて実現されてもよい。また、生成部10、取引部40、マッチング部50、管理部80等は回路構成によって実現されてもよい。
【0035】
≪方法≫
次に、情報処理装置を用いた情報処理方法の一例を用いて説明する。なお、スマートフォンやタブレット端末では表示画面を介して入力が行われることから、表示画面が表示部と入力部の両方の機能を果たすことになる。
【0036】
第一端末100の入力部110から、対象品の発注情報又は対象サービスの提供依頼情報が入力される。第一端末100の入力部110からは、支払いに関する支払予定情報の入力が行われる。このような入力は、クレジットカードの番号、有効期限等が入力されることによって行われてもよいし、銀行口座からの送金情報が入力されることで行われてもよいし、仮想通貨を用いることで行われてもよい。なお、予約の段階でクレジットカード情報を渡すことはハードルが高いことと、一般的にクレジットカード手数料が高いことからすると、仮想通貨を用いることが有益である。第一端末100からの支払予定情報の入力は情報処理装置が指定する特定のアドレス(ウェブサイト)で行われてもよい。この特定のアドレスは対象品又は対象サービスに関連付けられており、支払予定情報の入力が行われることで、取引部40によって、当該支払予定情報と対象品又は対象サービスとが関連付けられてもよい。
【0037】
第一端末100から入力された情報は第二端末200の表示部220で表示されてもよい。そして、このように表示部で表示された情報に基づき、第二端末200の入力部210から対象品の発送情報又は対象サービスの提供予定情報の入力が行われてもよい。発送が行われた対象品については、発送が行われたことが入力され、記憶部60で記憶されてもよい。この情報は第一端末100から確認できるようになってもよい。対象サービスの提供予定情報は例えば、宿泊予約受付情報といった予約受付情報であってもよい。
【0038】
第一端末100の入力者である買い手が対象品を受け取ると、買い手は第一端末100を介して、第二端末200の入力者である売り手への送金トランザクションに署名を行ってもよい。このような署名を行うことで第一端末100から第一秘密鍵情報1が情報処理装置に送信されるか、第一秘密鍵情報1が情報処理装置の取引部40で生成されてもよい。また、対象サービスを受ける場合には、サービスの一部又は全部を受けた段階又はホテルに到着したというようにほぼ確実にサービスを受ける段階で、サービスを受ける者が第一端末100を介して、第二端末200の入力者であるサービス提供者への送金トランザクションに署名を行ってもよい。
【0039】
その後で、売り手やサービス提供者が第二端末200を介して署名を行ってもよい。このような署名を行うことで第二秘密鍵情報2が第二端末200から情報処理装置に送信されるか、第二秘密鍵情報2が情報処理装置で生成されてもよい。
【0040】
第一秘密鍵情報1と第二秘密鍵情報2の両方が揃うことで、支払予定情報に基づく支払いが可能となってもよい。このような情報の変更は取引部40によって行われてもよい。一例としては、支払予定情報と同額の金額が売り手の指定する口座に振り込まれてもよい。仮想通貨で支払いを行う場合には、当該仮想通貨が第二端末200の管理下におかれ、第二端末200で利用可能な状態となってもよい。なお、第一秘密鍵情報1だけで支払予定情報に基づく支払いが可能となってもよい。
【0041】
仮想通貨を用いる場合には、支払予定情報の段階では、第二端末200で支払予定情報を確認することはできるが、自己の仮想通貨としては利用できない状態である。そして、一例として、上記のように支払予定情報に基づく支払いが可能となった段階で、自己の仮想通貨として第二端末200で自由に利用可能となる。
【0042】
一例として、農家からの商品の流れを用いて説明する。
【0043】
農家は、商品に関して生産者情報、生産履歴等の商品情報を端末から入力する。このように入力された商品情報は識別ID等を用いつつ情報処理装置の記憶部60で記憶される。商品情報は流通過程の履歴を含んでもよい。流通過程の履歴は、通過した業者や管理されている温度等が含まれてもよい。このような情報は商品や商品ケース(段ボール等を含む。)に取り付けられたRFIDタグ等によって取得されてもよいし、各流通過程で担当者が入力するようにしてもよい。流通過程の履歴は、生産者情報、出荷情報、温度異常有無情報、入出荷情報等を含んでもよい。流通過程の履歴は、記憶部60で記憶されており、最終的な購入者や流通過程の業者が利用する端末から確認できるようにしてもよい。このような確認がIDとパスワードを入力することで可能になってもよい。
【0044】
農家から出荷される商品はパッキングされ、運送されることになるが(図3参照)、各工程を経たことがRFIDタグ等によって管理され、記憶部60で記憶されてもよい。生産者情報、生産履歴、流通履歴等の一連の情報が記憶部60で記憶されてもよい(図4参照)。
【0045】
生産者情報、出荷情報、入出荷情報、温度異常の有無等が生産者、仲卸、卸、購入者等の各々の使う端末(第一端末100又は第二端末200)から入力されてもよい(図4参照)。これらの情報は記憶部60で記憶されてもよい。これらの情報はブロックチェーンのプラットフォームに記録されてもよい。このようにプロットフォームに記録される情報は記憶部60で記憶されることになる。
【0046】
生産者に関する情報としては、産地の詳細(圃場の住所及び広さ)、生産者名、生産者自身の保有する認証の情報等が入力されてもよい(図5参照)。これらの情報は画像化され、ブロックチェーンのプラットフォームに記録されてもよい。画像化された情報をアップロードしたURLがブロックチェーンのプラットフォームに記録されてもよい。
【0047】
生産者の出荷商品に関する情報としては、出荷ロット番号、商品情報(商品名、等級、階級等)、出荷数量/重量、出荷単位(箱、kg、袋等)、生産者情報、収穫日、出荷日等が入力されてもよい(図6参照)。
【0048】
流通業者の入荷情報に関する情報としては、出荷者ID、出荷ロット番号、入荷日、温度異常の有無、温度情報のリンク(URL等)等が入力されてもよい(図7参照)。
【0049】
流通業者の出荷情報に関する情報としては、出荷者元ID、出荷元ロット番号、販売先ID、販売ロット番号、販売数量/重量、販売単位(箱・kg・袋など)、出荷日、温度異常の有無、温度情報のリンク等が入力されてもよい(図8参照)。
【0050】
販売業者の入荷情報に関する情報としては、出荷者ID、販売ロット番号、入荷日、温度異常の有無、温度情報のリンク等が入力されてもよい(図9参照)。
【0051】
販売業者、流通業者及び生産者の用いる各端末から、対象商品に関して入力されている情報の全てを閲覧できるようになってもよい(図10参照)。このような情報を確認できることで、生産や流通に関する一連の情報を確認することができる。これらの情報は検索を行うことで確認できるようにしてもよい。検索には、出荷者ID、出荷ロット番号、出荷日等を用いるようにしてもよい。
【0052】
本実施の形態による決済処理は、農家等の生産者から仲卸、仲卸から卸、卸から消費者といった一連の商品の流れで用いられてもよい。この場合には、生産者から消費者までの商品の流れと決済の流れとを情報処理装置で管理することができる。
【0053】
生産者のトレーサビリティ機能のシーケンス図は図11で示す態様となってもよい。流通業者のトレーサビリティ機能のシーケンス図は図12で示す態様となってもよい。
【0054】
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による効果であって、未だ説明していないものを中心に説明する。「構成」で説明していない構成であっても「効果」で用いたいずれの構成も本件発明では採用することができる。
【0055】
第一端末100から対象品の受取情報を受信することを条件として、支払予定情報を用いて支払情報を生成する態様を採用した場合には、銀行等の金融機関といったエスクローエージェントを介することなく、決済処理を完了させることができる。このため、従来であれば銀行等の金融機関に支払っていた決済のために必要な手数料の支払い等をなくすことができ、費用的なメリットを出すことができる。
【0056】
また支払予定情報を用いることで、対象品といった物品の発送を発送者が安心して行うことができる。このため、対象品といった物品に対する購入代金の支払いをスムーズに行うことができる。また、サービス提供者について言えば、支払予定情報を確認することができるので、宿泊のための部屋の確保や飲食店での料理の確保といった対象サービスの提供の予定をサービス提供者が安心して行うことができ、No Show問題を解決することにも繋がりうる。
【0057】
第一端末100が受取情報を送信する際に第一秘密鍵情報1が送信され、当該第一秘密鍵情報1を受信することを条件として、生成部10が支払情報を生成する態様を採用した場合には、買い手が対象品を受け取ることを条件として、支払いが行われることから、買い手にとっては安心して取引を行うことができる。
【0058】
第二端末200から第二秘密鍵情報2が送信され、第一秘密鍵情報1及び第二秘密鍵情報2の両方を受信することを条件として、生成部10が支払情報を生成する態様を採用した場合には、さらにセキュリティを向上させることができる。第一秘密鍵情報1だけを用いる場合には、例えば第一秘密鍵情報1が盗まれたときには、第一秘密鍵情報1による支払情報による支払いが行われることになるが、本態様を採用することで、第一秘密鍵情報1が盗まれたとしても支払情報による支払いは行われない。このため、セキュリティを向上させることができる。
【0059】
仮想通貨を用いる場合には、支払いを簡易に行うことができる。仮想通貨支払情報が生成されると、第一端末100で利用可能な仮想通貨が仮想通貨支払情報の価値だけ減額され、第二端末200で利用可能な仮想通貨が仮想通貨支払情報の価値だけ増額される態様を採用した場合には、対象品や対象サービスの提供に対する支払いを端末100,200の間で簡易に行うことができるようになる。
【0060】
支払情報が検品情報に基づいて生成される態様を採用した場合には、経済的に価値のある物品の個数に基づいて(検品結果に基づいて)支払いを行うことができる。個数が不足している場合や一部で腐敗や破損が発生している場合においても、検品情報に基づいて支払いを行うことができる点で有益である。検品情報の入力は第一端末100から行われてもよい。第一端末100から入力された検品情報に基づいて、生成部10が自動で支払情報を生成するようにしてもよい。このような態様によれば、買い手が第一端末100から検品情報を入力するだけで、経済的な価値に従った支払いが容易に行われることになる点で有益である。
【0061】
上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。また、出願当初の請求項の記載はあくまでも一例であり、明細書、図面等の記載に基づき、請求項の記載を適宜変更することもできる。
【符号の説明】
【0062】
10 生成部
20 受信部
30 送信部
100 第一端末
200 第二端末
図1
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図12