(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】情報対話方法及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20221020BHJP
【FI】
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2020564877
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2019088497
(87)【国際公開番号】W WO2019228292
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-11-19
(31)【優先権主張番号】201810552770.5
(32)【優先日】2018-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】ブバカル・キンバ・ディット・アダム
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/111260(WO,A1)
【文献】特表2016-534676(JP,A)
【文献】特開2009-055356(JP,A)
【文献】特表2018-512772(JP,A)
【文献】特開2015-122735(JP,A)
【文献】特表2016-526806(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用される情報対話方法であって、
目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報(101)を記録することと、
前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信され ない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報(102)を記憶することと、
端末から正常にアクセスしたネットワークノード(103)である第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信することとを含み、
前記の第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信するステップは、
前記第1情報及び前記第2情報が前記端末に格納されていることを指示する第1指示情報を、第2ネットワークノードに送信することと、
前記第1情報及び/又は第2情報の報告を前記端末に指示する第2指示情報を、前記第2ネットワークノードから受信することと、
前記第2指示情報に基づいて、前記第1情報及び/又は第2情報を前記第2ネットワークノードに報告することとを含み、
前記第2情報は、前記端末と前記第1ネットワークノードとの対話失敗回数を含
み、
前記情報対話方法は、
前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが前記所定時間帯内に受信された場合、前記第1情報をクリアすることを更に含む、
情報対話方法。
【請求項2】
前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、同じネットワークノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、異なるネットワークノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報は、前記目標メッセージのメッセージタイプ、前記目標メッセージを搬送するアップリンクの識別情報、前記目標メッセージを搬送する上りキャリアの識別情報、
前記第1ネットワークノードの識別情報、前記第1ネットワークノードのネットワークタイプ、前記第1ネットワークノードが属する公衆陸上移動体ネットワークPLMNリスト、前記第1ネットワークノードのトラッキングエリアコード、前記第1ネットワークノードの無線アクセスネットワークエリアコード、前記第1ネットワークノードの位置情報及び前記第1ネットワークノードの信号品質情報の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2情報には、前記端末のメディアアクセス制御MACパラメータが含まれる場合、MACエンティティをクリアすることを更に含み、
前記第2情報には、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLCパラメータが含まれる場合、RLCエンティティをクリアすることを更に含み、
前記第2情報には、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報が含まれる場合、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソースをクリアすることを更に含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記目標メッセージがアイドル状態又は接続非活性状態端末から送信された接続要求メッセージである場合、前記の第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信するステップは、
端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき、又は、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスした後に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記目標メッセージが接続状態端末から送信されたメッセージである場合、前記の第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信するステップは、
前記所定時間帯の終了時刻に前記第1情報及び/又は第2情報を、前記第1ネットワークノードと同じネットワークノードである第2ネットワークノードに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
端末であって、
目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録する送信記録モジュール(201)と、
前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する記憶モジュール(202)と、
端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信する情報送信モジュール(203)とを含み、
前記情報送信モジュール(203)は、
前記第1情報及び前記第2情報が前記端末に格納されていることを指示する第1指示情報を、第2ネットワークノードに送信する第1送信サブモジュールと、
前記第1情報及び/又は第2情報の報告を前記端末に指示する第2指示情報を、前記第2ネットワークノードから受信する第1受信サブモジュールと、
前記第2指示情報に基づいて、前記第1情報及び/又は第2情報を前記第2ネットワークノードに報告する第3情報送信サブモジュールとを含み、
前記第2情報は、前記端末と前記第1ネットワークノードとの対話失敗回数を含
み、
前記端末は、
前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが前記所定時間帯内に受信された場合、前記第1情報をクリアする情報クリアモジュールを更に含む、端末。
【請求項9】
前記第1情報は、前記目標メッセージのメッセージタイプ、前記目標メッセージを搬送するアップリンクの識別情報、前記目標メッセージを搬送する上りキャリアの識別情報、
前記第1ネットワークノードの識別情報、前記第1ネットワークノードのネットワークタイプ、前記第1ネットワークノードが属する公衆陸上移動体ネットワークPLMNリスト、前記第1ネットワークノードのトラッキングエリアコード、前記第1ネットワークノードの無線アクセスネットワークエリアコード、前記第1ネットワークノードの位置情報及び前記第1ネットワークノードの信号品質情報の少なくとも1つを含む、請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
前記第2情報には、前記端末のメディアアクセス制御MACパラメータが含まれる場合、MACエンティティをクリアする第1クリアモジュール、
前記第2情報には、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLCパラメータが含まれる場合、RLCエンティティをクリアする第2クリアモジュール、及び、
前記第2情報には、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報が含まれる場合、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソースをクリアする第3クリアモジュールを更に含む、請求項
9に記載の端末。
【請求項11】
前記情報送信モジュールは、
前記目標メッセージがアイドル状態又は接続非活性状態端末から送信された接続要求メッセージである場合、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき、又は、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスした後に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信する第1情報送信サブモジュールを含む、請求項
8に記載の端末。
【請求項12】
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~
7のいずれか一項に記載の情報対話方法のステップが実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月31日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810552770.5の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特に情報対話方法及び端末に係る。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、端末とネットワークとの対話処理には、多くのネットワークと端末との対話情報が含まれている。端末とネットワークとの間の対話の失敗は、端末がネットワークからのあるメッセージを受信しなかったこと、又は端末がネットワークからのメッセージを受信したものの接続又は解析に失敗したこと、又は他の理由による可能性がある。しかし、ネットワーク側は、対話が失敗した原因を知ることができず、また、ある対話が成功したかを知ることもできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、端末が対話に失敗したか否か及び対話失敗の原因をネットワークノードが知ることができないという従来技術の問題を解決するために、情報対話方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術課題を解決するために、本開示は、下記のように実現される。端末に応用される情報対話方法であって、目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録することと、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶することと、端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信することとを含む。
【0005】
本開示の実施例は、目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録する送信記録モジュールと、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する記憶モジュールと、端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信する情報送信モジュールとを含む端末を更に提供する。
【0006】
本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む端末を更に提供し、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記情報対話方法のステップが実現される。
【0007】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記情報対話方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例において、目標メッセージの送信後に第1情報を記録し、対話の失敗後に第1情報と第2情報を記憶し、端末から正常にアクセスしたネットワークノードに第1情報及び/又は第2情報を送信することによって、ネットワークノードは、対話の失敗に関する第1情報及び/又は第2情報をタイムリーに取得することができ、これにより、第1情報及び/又は第2情報に基づいて情報対話処理を最適化し、情報対話の成功率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0010】
【
図1】本開示の実施例に係る情報対話方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例に係る端末の構造図その1である。
【
図3】本開示の実施例に係る端末の構造図その2である。
【
図4】本開示の実施例に係る端末の構造図その3である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施例の図面とともに、本開示の実施例の技術手段を明確的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0012】
図1に示すように、本開示の実施例に係る情報対話方法は、端末に応用され、以下のステップを含む。
【0013】
ステップ101において、目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録する。
【0014】
本ステップにおいて、目標メッセージは、ネットワークノードからの応答を必要とするメッセージであり、例えば(ネットワークノードから接続要求応答メッセージをフィードバックする必要がある)接続要求メッセージであったり、(ネットワークからRRC再配置完了応答メッセージをフィードバックする必要がある)無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)再配置完了メッセージであったりするが、ここでは枚挙しない。
【0015】
ステップ102において、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する。
【0016】
本ステップにおいて、応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、端末と第1ネットワークノードとの間の目標メッセージに関する対話が失敗したことを示す。
【0017】
ステップ103において、端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信する。
【0018】
本ステップにおいて、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、同じネットワークノードであり、又は、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、異なるネットワークノードである。
【0019】
なお、ネットワーク側に収集記録エレメントが設けられている場合、第2ネットワークノードは、受信した第1情報及び/又は第2情報を収集記録エレメントに報告し、収集記録エレメントは、複数の端末の第1情報及び/又は第2情報を解析して最適化することで、情報対話の成功率を向上させる。
【0020】
更に、本開示の上記実施例において、前記方法は、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが前記所定時間帯内に受信された場合、前記第1情報をクリアすることを更に含む。
【0021】
本ステップにおいて、応答メッセージが所定時間帯内に受信されたことは、端末と第1ネットワークノードとの間の目標メッセージに関する対話が成功したことを示し、この場合、端末の記憶空間を節約するために、以前に記録された第1情報をクリアする必要がある。
【0022】
なお、上記所定時間帯の算出は、タイマによって実現され、即ち、端末から目標メッセージを送信した後にタイマを起動する(このタイマのタイミングの長さは、上記所定時間帯の時間長である)。タイマがタイムアウトしていなければ、端末が第1ネットワークノードの応答メッセージを正常に受信した場合、前記第1情報をクリアし(即ち、今回の情報対話が成功した)、タイマがタイムアウトになって端末が第1ネットワークノードの応答メッセージを受信しなかった場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する(即ち、この情報対話が失敗した)。
【0023】
例えば、端末からRRC接続要求を送信し、タイマT>0であるときに端末が第1ネットワークノードからのRRC接続応答を受信すると、端末は、ステップ101で記録された第1情報をクリアし、タイマを停止する。タイマT=0であるとき、端末が第1ネットワークノードからのRRC接続応答を受信しておらず、即ち接続に失敗すると、端末は、ステップ101で記録された第1情報及び端末に関連する第2情報を記憶し、更に、タイマを再起動させ、接続要求の再送を試みる。
【0024】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記第1情報は、前記目標メッセージのメッセージタイプ(例えば目標メッセージのメッセージタイプがRRC接続要求メッセージである)、前記目標メッセージを搬送するアップリンクの識別情報、前記目標メッセージを搬送する上りキャリアの識別情報、前記第1ネットワークノードの識別情報、前記第1ネットワークノードのネットワークタイプ(例えば、ネットワークタイプは、LTE(Long Term Evolution)、NR(New Radio)などであり、ここでは、枚挙しない)、前記第1ネットワークノードが属する公衆陸上移動体ネットワークPLMNリスト、前記第1ネットワークノードのトラッキングエリアコード、前記第1ネットワークノードの無線アクセスネットワークエリアコードRANAC(RAN Area Code)、前記第1ネットワークノードの位置情報及び前記第1ネットワークノードの信号品質情報の少なくとも1つを含む。
【0025】
5Gシステムでは、補完アップリンクSUL(supplementary uplink)の概念が導入されている。端末が補完アップリンクを使用した場合、端末は、目標メッセージを搬送するアップリンクの識別情報をネットワークノードに報告する必要があり、ネットワークノードは、どのアップリンク上のメッセージが対話に失敗したかを知ることができる。更に、異なるアップリンクは、同じキャリアを用いてもよいし、異なるキャリアを用いてもよい。異なるアップリンクで異なるキャリアを用いた場合、端末は、目標メッセージを搬送する上りキャリアの識別情報をネットワークノードに報告し、ネットワークノードは、どのキャリアに対応するアップリンク上のメッセージが対話に失敗したかを知ることもできる。
【0026】
更に、第1ネットワークノードの信号品質情報は、基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Receiving Power)、基準信号受信品質RSRQ(Reference Signal Receiving Quality)、信号対干渉プラス雑音比SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、ビームbeam関連情報(例えば同期信号ブロックSS block、一次同期信号PSS、二次同期信号SSS)、帯域幅パートBWP情報(例えばBWP識別情報)、基本サービスセット識別情報BSSID(basic service set identifier)、受信信号強度指示RSSI(received signal strength indicator)、パワーヘッドルームPH(Power Headroom)、同期信号ブロックSS blockのRSRP、RSRQ、SINR、PSS、SSS及び関連物理ブロードキャストチャネルPBCH(例えばPSS及びSSSの測定は、ビーム時間インデックス(beam time index)を含み、PBCHの測定は、復調基準信号DMRS(Demodulation Reference Signal)測定及び関連ビームbeam情報とを含む)、チャネル状態情報基準信号CSI-RSのRSRP、RSRQ、SINRの測定情報、及びトラッキング基準信号TRS(Tracking RS)又は位相トラッキング基準信号PTRS(Phase-tracking RS)の測定情報の少なくとも1つを含む。
【0027】
更に、本開示の上記実施例において、前記第2情報は、前記端末のメディアアクセス制御MAC(Media Access Control又はMedium Access Control)パラメータ、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLC(Radio Link Control)パラメータ、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報(例えばシグナリングベアラSRB及びデータベアラDRBのパラメータ)及び前記端末と前記第1ネットワークノードとの対話失敗回数(タイマを使用して前記所定時間帯を監視する場合、前記端末と前記第1ネットワークノードとの対話失敗回数は、具体的には、タイマがタイムアウトした回数である)の少なくとも1つを含む。
【0028】
更に、本開示の上記実施例において、前記第2情報には、前記端末のメディアアクセス制御MACパラメータが含まれる場合、前記方法において、MACエンティティをクリアすることを更に含む。前記第2情報には、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLCパラメータが含まれる場合、前記方法において、RLCエンティティをクリアすることを更に含む。前記第2情報には、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報が含まれる場合、前記方法において、シグナリングベアラSRB(Signaling Radio Bearer)及びデータベアラDRB(Data Radio Bearer)を含む、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソースをクリアすることを更に含む。
【0029】
更に、本開示の上記実施例における端末と第1ネットワークノードとの対話の失敗は、アイドル状態(IDLE状態)又は接続非活性状態(INACTIVE状態)の端末と第1ネットワークノードとの間の接続失敗である場合1と、接続状態の端末と第1ネットワークノードとの間の通信失敗である場合2を含む。
【0030】
例えば、端末が目標メッセージを第1ネットワークノードに送信する際に、端末がアイドル状態(IDLE状態)又は接続非活性状態(INACTIVE状態)にある場合、目標メッセージは、接続要求処理におけるメッセージである。この場合、端末と第1ネットワークノードとの間の対話失敗は、接続失敗である。この場合、目標メッセージは、MSG1(メッセージ1)などのランダムアクセスチャネルRACH(Random Access Channel)要求メッセージ、又は、MSG3(メッセージ3)などの接続要求メッセージ、又は、MSG5(メッセージ5)などの接続完了メッセージ及び/又はアタッチAttach要求メッセージを含む。
【0031】
また例えば、端末が第1ネットワークノードに目標メッセージを送信する際に、端末が接続状態にある場合、目標メッセージは、接続状態端末から送信されたメッセージである。この場合、端末と第1ネットワークノードとの間の対話失敗は、通信失敗である。この場合、目標メッセージは、EPSモビリティ管理EMM(EPS Mobility Management)検証応答メッセージ、EMMセキュリティモード完了(EMM Security mode complete)メッセージ、RRCセキュリティモード完了(RRC Security mode complete)メッセージ、RRC再配置完了メッセージ、及び非アクセス層NAS(Non-Access-Stratum)接続要求メッセージ(例えばアップリンクダイレクト伝送メッセージ(uL Direct Transfer)及び/又はアタッチ完了(Attach complete)メッセージ及び/又は活性化デフォルトEPSベアラコンテキスト要求(activate default EPS bearer context accept)メッセージ及び/又はプロトコルデータユニットセッション(Protocol Data Unit session)メッセージ)の少なくとも1つを含む。
【0032】
なお、上記の目標メッセージの具体的な限定は、本開示の代替的な実施例にすぎず、他の接続状態端末から送信され、ネットワークノードによる応答を必要とするメッセージは、全て目標メッセージと呼ばれてもよく、ここでは枚挙しない。
【0033】
上記の例を踏まえ、対話失敗の2つの場合に対し、本開示の実施例において第1情報及び/又は第2情報を送信するタイミングも2つのケースを含む。具体的には、前記目標メッセージがアイドル状態又は接続非活性状態の端末から送信された接続要求メッセージである場合1の接続失敗に対し、本開示の実施例に係る情報対話方法は、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき、又は、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスした後に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信することを更に含む。
【0034】
この場合、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、同じネットワークノードであり、又は、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、異なるネットワークノードである。第1ネットワークノードと第2ネットワークノードは、ネットワークタイプが同じであっても異なっていてもよい。
【0035】
例えば、端末は、LTEネットワークでRRC接続失敗が発生した場合、第1情報及び/又は第2情報をLTEネットワークに報告してもよいし、5GやWLANや3Gなどの通信網に報告してもよく、ここでは、特に限定しない。
【0036】
また、例えば、端末は、ネットワーク1のネットワークノード1においてRRC接続失敗が発生し、RRC接続の失敗後に、ネットワーク1のネットワークノード1において再び接続に成功する。また、例えば、端末は、ネットワーク1のネットワークノード1においてRRC接続の失敗が発生し、RRC接続の失敗後に、ネットワーク2のネットワークノード1において接続に成功する。また例えば、端末は、ネットワーク1でRRC接続失敗が発生し、RRC接続失敗後にネットワーク2で接続に成功する。
【0037】
対応的に、前記目標メッセージが接続状態端末から送信されたメッセージである場合2の対話失敗が通信失敗である場合、本開示の実施例に係る情報対話方法は、前記所定時間帯の終了時刻(タイマT=0のときと称されてもよい)に前記第1情報及び/又は第2情報を、前記第1ネットワークノードと同じネットワークノードである第2ネットワークノードに送信することを更に含む。
【0038】
なお、端末に上り下り変換の時間を取っておくために、所定時間帯の終了時刻よりも後のいずれかの時刻(この時刻は予め設定されていてもよい)に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信してもよい。即ち、第1情報及び/又は第2情報の送信時刻と、所定時間帯の終了時刻との間の時間間隔を置くようにしてもよく、この時間間隔は、予め設定されていてもよく、特に限定されるものではない。
【0039】
なお、端末に上り下り変換の時間を取っておくために、所定時間帯の終了時刻よりも後のいずれかの時刻(この時刻は予め設定されていてもよい)に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信してもよい。即ち、第1情報及び/又は第2情報の送信時刻と、所定時間帯の終了時刻との間の時間間隔を記憶するようにしてもよく、この時間間隔は、予め設定されていてもよく、特に限定されるものではない。
【0040】
更に、本開示の上記実施例において、端末が第2ネットワークノードに第1情報及び/又は第2情報を報告する方式は、能動的に報告してもよいし、第2ネットワークノードの指示に応じて報告してもよい。能動的に報告する方式として、端末が第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき又は正常にアクセスした後に、端末が能動的に前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信すること、又は、前記所定時間帯の終了時刻に、端末が能動的に前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信することを含む。
【0041】
第2ネットワークノードの指示に応じて報告する方式は、具体的には以下を含み、即ち、ステップ103は、前記第1情報及び前記第2情報が前記端末に格納されていることを指示する第1指示情報を、第2ネットワークノードに送信することと、前記第1情報及び/又は第2情報の報告を前記端末に指示する第2指示情報を、前記第2ネットワークノードから受信することと、前記第2指示情報に基づいて、前記第1情報及び/又は第2情報を前記第2ネットワークノードに報告することとを含む。
【0042】
ここで、第2ネットワークノードに第1指示情報を送信するタイミングは、端末が第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき、端末が第2ネットワークノードに正常にアクセスした後、又は、前記所定時間帯の終了時刻、又は、所定時間帯の終了時刻よりも後のいずれかを含むが、特に限定されない。第1指示情報は、MSG1、MSG3、MSG5などの既存のRRCメッセージに含まれる。又は、端末は、専用シグナリングを用いて、該第1の指示情報を第2ネットワークノードに送信する。
【0043】
任意選択で、第2指示情報は、MSG2、MSG4、MSG6などの既存のRRCメッセージに含まれる。例えば、RRC再配置メッセージ、RRCポーズメッセージ、RRCリリースメッセージなどがある。又は、第2ネットワークノードは、専用シグナリングを使用して、該第2指示情報を端末に送信する。
【0044】
端末が第2指示情報に基づいて第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに報告する過程において、該第1情報及び/又は第2情報は、RRC接続確立メッセージ、RRC回復メッセージ、RRC再確立メッセージなどの既存のRRCメッセージに含まれる。又は、端末は、専用シグナリングを用いて、第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに報告する。
【0045】
上記のように、本開示の上記実施例において、端末は、目標メッセージの送信後に第1情報を記録し、対話の失敗後に第1情報と第2情報を記憶し、端末から正常にアクセスしたネットワークノードに第1情報及び/又は第2情報を送信することによって、ネットワークノードは、対話の失敗に関する第1情報及び/又は第2情報をタイムリーに取得することができ、これにより、第1情報及び/又は第2情報に基づいて情報対話処理を最適化し、情報対話の成功率を向上させることができる。
【0046】
図2に示すように、本開示の実施例に係る端末200は、目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録する送信記録モジュール201と、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する記憶モジュール202と、端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信する情報送信モジュール203とを含む。
【0047】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、同じネットワークノードであり、又は、前記第1ネットワークノードと前記第2ネットワークノードは、異なるネットワークノードである。
【0048】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記端末は、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが前記所定時間帯内に受信された場合、前記第1情報をクリアする情報クリアモジュールを更に含む。
【0049】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記第1情報は、前記目標メッセージのメッセージタイプ、前記目標メッセージを搬送するアップリンクの識別情報、前記目標メッセージを搬送する上りキャリアの識別情報、前記第1ネットワークノードの識別情報、前記第1ネットワークノードのネットワークタイプ、前記第1ネットワークノードが属する公衆陸上移動体ネットワークPLMNリスト、前記第1ネットワークノードのトラッキングエリアコード、前記第1ネットワークノードの無線アクセスネットワークエリアコード、前記第1ネットワークノードの位置情報及び前記第1ネットワークノードの信号品質情報の少なくとも1つを含む。
【0050】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記第2情報は、前記端末のメディアアクセス制御MACパラメータ、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLCパラメータ、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報及び前記端末と前記第1ネットワークノードとの対話失敗回数の少なくとも1つを含む。
【0051】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記端末は、前記第2情報には、前記端末のメディアアクセス制御MACパラメータが含まれる場合、MACエンティティをクリアする第1クリアモジュール、前記第2情報には、前記端末の無線リンク制御レイヤプロトコルRLCパラメータが含まれる場合、RLCエンティティをクリアする第2クリアモジュール、及び、前記第2情報には、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソース情報が含まれる場合、目標メッセージを送信する際に前記端末が使用する無線リソースをクリアする第3クリアモジュールを更に含む。
【0052】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記情報送信モジュール203は、前記目標メッセージがアイドル状態又は接続非活性状態端末から送信された接続要求メッセージである場合、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスしたとき、又は、端末から第2ネットワークノードに正常にアクセスした後に、前記第1情報及び/又は第2情報を第2ネットワークノードに送信する第1情報送信サブモジュールを含む。
【0053】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記情報送信モジュール203は、前記目標メッセージが接続状態端末から送信されたメッセージである場合、前記所定時間帯の終了時刻に前記第1情報及び/又は第2情報を、前記第1ネットワークノードと同じネットワークノードである第2ネットワークノードに送信する第2情報送信サブモジュールを含む。
【0054】
任意選択で、本開示の上記実施例において、前記情報送信モジュール203は、前記第1情報及び前記第2情報が前記端末に格納されていることを指示する第1指示情報を、第2ネットワークノードに送信する第1送信サブモジュールと、前記第1情報及び/又は第2情報の報告を前記端末に指示する第2指示情報を、前記第2ネットワークノードから受信する第1受信サブモジュールと、前記第2指示情報に基づいて、前記第1情報及び/又は第2情報を前記第2ネットワークノードに報告する第3情報送信サブモジュールとを含む。
【0055】
本開示の実施例に係る端末は、
図1の方法実施例で端末によって実現される各手順を実現することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0056】
上記のように、本開示の実施例において、端末は、目標メッセージの送信後に第1情報を記録し、対話の失敗後に第1情報と第2情報を記憶し、端末から正常にアクセスしたネットワークノードに第1情報及び/又は第2情報を送信することによって、ネットワークノードは、対話の失敗に関する第1情報及び/又は第2情報をタイムリーに取得することができ、これにより、第1情報及び/又は第2情報に基づいて情報対話処理を最適化し、情報対話の成功率を向上させることができる。
【0057】
なお、本開示の上記実施例に係る端末は、上記情報対話方法を実現できる端末であり、上記情報対話方法のすべての実施例が該端末に適用可能であり、同じ又は類似の効果を奏することもできる。
【0058】
図3は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造図である。該端末300は、ラジオ周波数ユニット301と、ネットワークモジュール302と、オーディオ出力ユニット303と、入力ユニット304と、センサ305と、表示ユニット306と、ユーザ入力ユニット307と、インタフェースユニット308と、メモリ309と、プロセッサ310と、電源311などの構成要素を含むが、それらに限定されない。
図3に示される端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されるよりも多い又は少ない構成要素を含むことができ、又は特定の構成要素を組み合わせることができ、又は異なる構成要素の構成を含むことができることを、当業者は理解可能である。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、それらに限定されない。
【0059】
ここで、ラジオ周波数ユニット301は、目標メッセージを第1ネットワークノードに送信し、プロセッサ310は、前記第1ネットワークノードに関連する第1情報を記録する。プロセッサ310は、更に、前記第1ネットワークノードから前記目標メッセージに対する応答メッセージが所定時間帯内に受信されない場合、前記第1情報及び前記端末に関連する第2情報を記憶する。ラジオ周波数ユニット301は、更に、端末から正常にアクセスしたネットワークノードである第2ネットワークノードに前記第1情報及び/又は第2情報を送信する。
【0060】
本開示の実施例において、端末は、目標メッセージの送信後に第1情報を記録し、対話の失敗後に第1情報と第2情報を記憶し、端末から正常にアクセスしたネットワークノードに第1情報及び/又は第2情報を送信することによって、ネットワークノードは、対話の失敗に関する第1情報及び/又は第2情報をタイムリーに取得することができ、これにより、第1情報及び/又は第2情報に基づいて情報対話処理を最適化し、情報対話の成功率を向上させることができる。
【0061】
なお、本開示の上記実施例に係る端末は、上記情報対話方法を実現できる端末であり、上記情報対話方法のすべての実施例が該端末に適用可能であり、同じ又は類似の効果を奏することもできる。
【0062】
なお、本開示の実施例において、ラジオ周波数ユニット301は、情報の送受信又は通話中で信号の送受信に用いられ、具体的に、基地局からの下りデータを受信した後、プロセッサ310による処理にし、また、上りデータを基地局に送信する。一般に、ラジオ周波数ユニット301は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。また、ラジオ周波数ユニット301は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信を行うこともできる。
【0063】
端末は、ネットワークモジュール302を介して、電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスをサポートするなど、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0064】
オーディオ出力ユニット303は、ラジオ周波数ユニット301やネットワークモジュール302が受信したオーディオデータや、メモリ309に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット303は、端末300が実行する特定の機能に関するオーディオ(例えば、呼出信号着信音、メッセージ着信音等)を出力してもよい。オーディオ出力ユニット303は、スピーカ、ブザー及びレシーバなどを含む。
【0065】
入力ユニット304は、オーディオやビデオの信号を受信することに用いられる。入力ユニット304は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードでカメラなどの画像キャプチャ装置によって取得された静止画又は動画の画像データを処理するグラフィックスプロセッサGPU(Graphics Processing Unit)3041と、マイク3042とを含む。処理された画像フレームは、表示ユニット306上に表示される。グラフィックスプロセッサ3041で処理された画像フレームは、メモリ309(又は他の記憶媒体)に記憶されるか、又はラジオ周波数ユニット301又はネットワークモジュール302を介して送信される。マイク3042は、音声を受信し、オーディオデータに加工することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードの場合、ラジオ周波数ユニット301を介して移動体通信基地局に送信可能な形式に変換して出力することができる。
【0066】
端末300は、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ305を更に含む。具体的には、光センサは、周辺光センサ及び近接センサを含む。周辺光センサは、周辺光の明暗に応じて表示パネル3061の輝度を調節し、近接センサは、端末300が耳元に移動したときに表示パネル3061及び/又はバックライトを消灯する。モーションセンサの1種として、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時は重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢の認識(例えば、縦横スクリーン切替、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)、振動認識関連機能(たとえば、歩数計、ストローク)などに用いることができる。センサ305は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを更に含むことができるが、ここでは枚挙しない。
【0067】
表示ユニット306は、ユーザが入力した情報やユーザに提供した情報を表示するために用いられる。表示ユニット306は、液晶ディスプレイLCD(Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオードOLED(Organic Light-Emitting Diode)などからなる表示パネル3061を含んでもよい。
【0068】
ユーザ入力ユニット307は、数字や文字情報の入力を受け付け、ユーザによる移動端末の設定や機能制御に関するキー信号の入力を行うことに用いられる。具体的に、ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071と、その他の入力機器3072とを含む。タッチパネル3071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を取得可能である(たとえばユーザが指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属部材を用いたタッチパネル3071の上又はタッチパネル3071の付近での操作)。タッチパネル3071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含む。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝達する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それを接点座標に変換してプロセッサ310に送り、プロセッサ310からの命令を受信して実行する。なお、タッチパネル3071は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線、表面弾性波など、種々の方式を用いて実現することができる。ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071の他に、他の入力機器3072を含んでもよい。具体的に、他の入力機器3072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス、レバーを含むが、ここでは枚挙しない。
【0069】
更に、タッチパネル3071は、表示パネル3061に重ねられる。タッチパネル3071は、その上又はその近くでタッチ操作を検出すると、プロセッサ310に送信して、タッチイベントのタイプを決定する。次いで、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて、対応する視覚的出力を表示パネル3061に提供する。
図3では、タッチパネル3071と表示パネル3061は、独立した2つの部品として移動端末の入出力機能を実現するが、実施例によっては、タッチパネル3071と表示パネル3061を一体化して移動端末の入出力機能を実現することもでき、具体的にここでは限定しない。
【0070】
インタフェースユニット308は、外部装置と端末300とを接続するためのインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリ充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドホンポート等を含む。インタフェースユニット308は、外部装置から入力(たとえば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力を端末300内の1つ以上のユニットに伝送するために使用されてもよく、又は端末300と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0071】
メモリ309は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを格納するために使用される。メモリ309は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(たとえば、音声再生機能、画像再生機能など)などを格納することができるプログラム格納領域と、データ格納領域とを主に含んでもよい。データ格納領域は、オーディオデータや電話帳など、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータを記憶することができる。更に、メモリ309は、快速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体記憶デバイスを含んでもよい。
【0072】
プロセッサ310は、移動端末の制御センタであり、各種インタフェースや回線を用いて移動端末全体の各部を接続し、メモリ309に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行、メモリ309に格納されたデータを呼び出して移動端末の各種機能及び処理データを実行し、移動端末全体の監視を行う。プロセッサ310は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。任意選択で、プロセッサ310は、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、ワイヤレス通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上述のモデムプロセッサは、プロセッサ310に統合されなくてもよいことが理解される。
【0073】
端末300は、各構成要素に電力を供給するためのバッテリのような電源311を更に含んでもよい。任意選択で、電源311は、電源管理システムを介してプロセッサ310に論理的に接続されてもよく、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力管理などを管理する機能を実現してもよい。
【0074】
また、端末300は、図示しない機能モジュールを更に含んでもよく、ここでの説明は省略する。
【0075】
任意選択で、
図4に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ400と、メモリ410と、メモリ410に格納されて前記プロセッサ400で動作可能なコンピュータプログラムを含む端末を更に提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサ400によって実行されると、上記情報対話方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ効果を奏することもでき、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0076】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記情報対話方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0077】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連のユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置は、それらのユニットを含むだけではなく、明確に列挙されていない他のユニットを更に含み、又はこのようなプロセス、方法、モノ又は装置に固有のユニットを更に含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定されるユニットについて、当該ユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置に他の同一ユニットの存在を除外しない。
【0078】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機又はネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0079】
以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示のヒントを受け、当業者が本開示の趣旨および特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0080】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態に過ぎない。本開示の保護範囲は、これに限定されない。当業者が本開示に開示されている技術範囲内に容易に想到できる変化又は差し替えは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とするべきである。
【符号の説明】
【0081】
200 端末
201 送信記録モジュール
202 記憶モジュール
203 情報送信モジュール
300 端末
301 ラジオ周波数ユニット
302 ネットワークモジュール
303 オーディオ出力ユニット
304 入力ユニット
3041 グラフィックスプロセッサ
3042 マイク
305 センサ
306 表示ユニット
3061 表示パネル
307 ユーザ入力ユニット
3071 タッチパネル
3072 入力機器
308 インタフェースユニット
309 メモリ
310 プロセッサ
311 電源
400 プロセッサ
410 メモリ