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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-19
(45)【発行日】2022-10-27
(54)【発明の名称】作業内容設定システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20221020BHJP
【FI】
G06Q50/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021014361
(22)【出願日】2021-02-01
(62)【分割の表示】P 2016218557の分割
【原出願日】2016-11-09
(65)【公開番号】P2021073605
(43)【公開日】2021-05-13
【審査請求日】2021-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマーパワーテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(72)【発明者】
【氏名】村田 想介
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-081309(JP,A)
【文献】特開2015-069417(JP,A)
【文献】特開2015-191477(JP,A)
【文献】特開2014-199981(JP,A)
【文献】特許第5963700(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0183447(US,A1)
【文献】特開2018-074941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業対象領域において作業車にて行う作業内容に関する作業内容情報を生成して、その作業内容情報を送信自在な作業内容情報送信部と、
前記作業内容情報に基づく前記作業車の作業内容の設定を許可する許可操作を実行可能な携帯端末と、
前記作業車に装備されて、前記作業車の作業内容を設定する作業内容設定部とが備えられ、
前記作業内容情報送信部は、前記作業内容情報を前記作業内容設定部に送信するように構成され、
前記作業内容設定部は、前記作業内容情報送信部から前記作業内容情報を受信した後に、前記携帯端末にて前記許可操作が行われた場合に、既に受信している前記作業内容情報に基づいて前記作業車の作業内容を設定するように構成されている、
作業内容設定システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記作業内容情報送信部から許可要求情報を受信することにより、前記許可操作を受け付け可能な状態となる、
請求項1に記載の作業内容設定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車にて行う作業内容を設定する作業内容設定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような作業内容設定システムは、例えば、圃場等の作業対象領域において、どのような農作業を行うか、どのような作業機を用いて農作業を行うか等の作業内容を、作業車に対して設定するものである。実際に作業者等が作業車にて作業を行う際に、作業内容設定システムにて設定された作業内容を利用することで、作業車による農作業等の作業効率の向上を図るようにしている。
【0003】
従来の作業内容設定システムでは、圃場等の作業対象領域ごとの作業内容情報が記憶されたサーバと、作業者等が携帯する携帯端末とが備えられ、携帯端末を用いながら、作業車の制御部等がサーバに記憶された作業内容情報に基づいて作業車の作業内容を設定している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この特許文献1に記載のシステムでは、作業者等の携帯端末から作業内容の要求があると、サーバから携帯端末に作業内容情報を送信する。そして、作業者等が携帯端末を操作することで、作業内容情報から作業車の設定値を抽出し、その抽出された作業車の設定値を携帯端末から作業車の制御部等に送信する。作業車の制御部は、携帯端末から送信される作業車の設定値に基づいて作業内容を設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-47155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載のシステムでは、作業車にて作業内容を設定するために、作業者等が携帯端末を操作して、作業内容情報から作業車の設定値を抽出するという作業を行う必要がある。よって、作業者は、作業内容情報から作業車の設定値を抽出するという煩わしい作業を行わなければならず、作業者にかかる負担が大きく、作業内容情報の設定作業が手間のかかるものとなっていた。
【0007】
また、例えば、複数台の作業車に対して作業内容情報を設定する場合には、携帯端末に送信された作業内容情報がどの作業車に対応するものかを把握して、作業内容情報から作業車の設定値を抽出しなければならないとともに、その対応する作業車に対して抽出した作業車の設定値を送信しなければならない。よって、作業者にかかる負担が大きくなり、携帯端末の操作ミス等が生じ易くなり、誤った情報が作業内容情報として設定されてしまう可能性もある。
【0008】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、作業者等の負担を軽減して、作業車の作業内容の設定を簡易に且つ適切に行うことができる作業内容設定システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特徴構成は、外部から取得する作業指示に応じて、複数の圃場の中のいずれかの圃場を作業対象圃場とし、該作業対象圃場において作業者が乗る乗用作業車にて行う作業内容情報を作成して、該作業内容情報を外部に送信自在な作業内容情報送信部と、前記複数の圃場の位置情報を記憶する圃場位置情報記憶部とを有する管理装置と、作業内容情報送信部から作業内容情報を受信して、該作業内容情報に基づいて、前記乗用作業車の作業内容を設定する作業内容設定部と、
前記作業指示を前記管理装置に発信する携帯端末装置と、前記乗用作業車の位置を検出して、作業車位置情報として前記管理装置に出力する測位部を備え、前記管理装置は、取得した作業車位置情報が前記圃場位置情報記憶部に記憶された前記作業対象圃場の位置情報を基準とする設定範囲内になることを、前記作業内容情報の前記作業内容設定部への送信を許可する許可条件とする送信許可部を有するように構成されている点にある。
【0010】
本構成によれば、例えば、作業車が乗る乗用作業車が作業対象領域の近くに位置すると、作業内容情報送信部が、乗用作業車の位置情報が作業対象領域の位置情報を基準とする設定範囲内になったとして、作業内容情報を作業内容設定部に送信可能となる。これにより、乗用作業車が作業対象領域の近くに移動するだけで、作業者等が送信指令等を行わなくても、作業内容情報送信部から作業内容設定部へ作業内容情報の送信を許可することができ、作業者の負担を効果的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】作業内容設定システムの概略構成を示す図
図2】作業内容設定システムのブロック図
図3】作業内容設定システムの動作を示すフローチャート
図4】作業内容設定システムにおける許可要求情報の送信を示す模式図
図5】作業内容設定システムにおける許可情報の送信を示す模式図
図6】作業内容設定システムにおける作業内容情報の送信を示す模式図
図7】別実施形態における作業内容設定システムの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る作業内容設定システムの実施形態を図面に基づいて説明する。 この作業内容設定システム1は、図1に示すように、圃場等の作業対象領域において、どのような農作業を行うか、どのような作業機を用いて農作業を行うか等の作業内容を、作業車10に対して設定するものである。作業内容設定システム1は、作業車10に加えて、作業内容に関する作業内容情報を管理している管理装置20、作業車10の作業内容の設定を許可する許可操作を実行可能な携帯端末30等が備えられている。
【0013】
図1では、作業車10として、田植機を例示しているが、田植機の他、トラクタ、コンバイン、土木・建築作業装置、除雪車等、乗用型作業車両に加え、歩行型作業車両も適用可能であり、各種の作業車が適用可能となっている。
【0014】
管理装置20は、例えば、データベースを有する管理サーバ等から構成されており、携帯端末30は、例えば、スマートフォン等のモバイル端末等から構成されている。
【0015】
図2に示すように、作業車10には作業車用通信装置13が備えられ、管理装置20には管理装置用通信装置24が備えられ、携帯端末30には端末用通信装置34が備えられている。そして、作業車10と管理装置20と携帯端末30とは、作業車用通信装置13、管理装置用通信装置24、及び、端末用通信装置34等によりインターネット回線等を介して各種の情報を通信可能に構成されている。
【0016】
図2に示すように、管理装置20には、作業内容情報記憶部21、作業内容情報送信部22、作業対象位置情報取得部23、管理装置用通信装置24等が備えられている。
【0017】
作業内容情報記憶部21は、圃場(作業対象領域に相当する)において作業車10にて行う作業内容に関する作業内容情報を記憶するように構成されている。ここで、作業内容情報は、例えば、圃場においてどのような農作業を行うかを示す作業種類情報、どのような作業機を用いて農作業を行うかを示す作業機情報、作業車速やエンジン回転数等の作業中における作業車10の状態を示す作業車状態情報、田植え作業における植付ピッチや薬剤散布作業における散布量等を示す作業種類毎に設定される設定作業内容情報等、各種の情報を含むものとなっている。また、作業内容情報は、圃場毎に異なる情報とすることもできることから、例えば、作業内容情報記憶部21は、作業内容情報を圃場に関連付けて記憶しておくこともできる。
【0018】
例えば、作業者等の入力操作に基づいて、作業内容に関する各種の情報を入力可能となっており、管理装置20は、その入力情報に基づいて作業内容情報を生成して、その生成した作業内容情報を作業内容情報記憶部21に記憶することができる。また、作業種類毎に標準的な作業内容を予め設定しておくこともできるので、作業内容情報記憶部21は、その予め設定された標準的な作業内容情報も記憶することができる。更に、例えば、作業中等に、作業車10に備えられたセンサ等から作業中における作業車状態情報等、作業内容に関する情報を取得することができるので、管理装置20は、その取得される作業車状態情報の平均値等を求めたりすることで、作業内容情報を生成することができ、その作業内容情報も作業内容情報記憶部21が記憶することができる。このようにして、管理装置20は、複数の作業内容情報を生成しており、作業内容情報記憶部21は、その生成された複数の作業内容情報を記憶している。
【0019】
作業内容情報送信部22は、圃場において実際に作業車10にて行う作業内容情報を生成して、その作業内容情報を送信自在に構成されている。作業内容情報送信部22は、例えば、どの圃場においてどのような作業を行うかを示す作業指示を受けると、作業内容情報記憶部21にて記憶されている複数の作業内容情報から、作業指示に該当する作業内容情報を抽出し、その抽出した作業内容情報を送信するようにしている。
【0020】
ここで、作業指示は、例えば、作業者等が携帯端末30の操作部33を操作することで、携帯端末30から作業指示を行うことができる。また、例えば、パーソナルコンピュータ等の他の端末を管理装置20に通信可能に接続した状態で作業者等がその端末を操作することで、作業を行う前等に、作業開始時刻等の作業時間帯に関する情報も含めて作業指示を事前に行っておくこともできる。
【0021】
作業内容情報送信部22は、作業内容情報を送信するに当たり、作業内容情報を作業車10の作業内容設定部12に送信する状態と作業内容情報を携帯端末30に送信する状態とに切替可能に構成されている。そして、作業者等が携帯端末30の操作部33を操作して携帯端末30から管理装置20に切替情報を送信することで、作業内容情報送信部22は、切替情報に基づいて、作業内容情報を作業車10の作業内容設定部12に送信する状態と作業内容情報を携帯端末30に送信する状態とに切り替えるようにしている。ちなみに、切替情報の送信は、作業者等が作業車10の操作部を操作することでも、作業車10から管理装置20に送信することができるようになっている。
【0022】
作業対象位置情報取得部23は、作業対象領域となる圃場の位置情報を取得するように構成されている。図示は省略するが、圃場の位置情報は記憶部に記憶されており、複数の圃場の夫々における位置情報が記憶部に記憶されている。作業対象位置情報取得部23は、上述の作業指示等から実際に作業を行う圃場を特定し、その特定した圃場における位置情報を記憶部の記憶情報から取得している。
【0023】
携帯端末30には、端末位置情報取得部31、表示部32、操作部33、端末用通信装置34等が備えられている。端末位置情報取得部31は、例えば、測位衛星システム等を利用することで、携帯端末30の位置情報を取得するように構成されている。表示部32は、各種の情報を表示可能に構成されている。
【0024】
作業車10には、作業内容設定部12、作業車用通信装置13等が備えられ、作業内容設定部12が、作業車10の制御部11に備えられている。作業内容設定部12は、管理装置20の作業内容情報送信部22から送信される作業内容情報に基づいて、作業車10の作業内容を設定するように構成されている。
【0025】
以下、作業内容設定システム1の動作について説明する。 この作業内容設定システム1では、基本的に、管理装置20の作業内容情報送信部22が作業内容情報を作業車10の作業内容設定部12に送信することで、作業内容設定部12が、その作業内容情報に基づいて、作業車10の作業内容を設定している。
【0026】
しかしながら、作業内容情報送信部22は、いつでも作業内容情報を送信するわけでなく、送信タイミングになっているか否かを判定するとともに、送信タイミングとなっていても、作業内容情報を送信することが許可されている状況にあるか否かも判定している。これにより、作業内容情報送信部22は、送信タイミングとなり、しかも、作業内容情報を送信することが許可されている状況であることを条件に、はじめて作業内容情報を作業車10の作業内容設定部12に送信するようにしている。
【0027】
図3に基づいて説明すると、まず、管理装置20の作業内容情報送信部22は、端末位置情報取得部31にて取得する携帯端末30の位置情報が作業対象位置情報取得部23にて取得する圃場の位置情報を基準とする設定範囲内であるか否かを判別することで、送信タイミングとなっているか否かを判定している(ステップ#1)。
【0028】
管理装置20の作業内容情報送信部22は、携帯端末30の位置情報が圃場の位置情報を基準とする設定範囲内であると、図4に示すように、携帯端末30に許可要求情報を送信する(ステップ#1のYesの場合、ステップ#2)。
【0029】
管理装置20の作業内容情報送信部22からの許可要求情報の送信によって、携帯端末30では、表示部32等に許可要求情報を受信したことを示す内容が表示されるので、作業者等は、携帯端末30の操作部33を操作することで許可操作を行うことができる。この許可操作によって、図5に示すように、携帯端末30から管理装置20の作業内容情報送信部22に許可情報が送信される。
【0030】
管理装置20の作業内容情報送信部22は、許可情報を受信すると、作業内容情報を送信することが許可されている状況にあるとして、図6に示すように、作業内容情報を管理装置20から作業車10の作業内容設定部12に送信する(ステップ#3のYesの場合、ステップ#4)。そして、作業車10の作業内容設定部12は、受信した作業内容情報に基づいて、作業車10の作業内容を設定する(ステップ#5)。
【0031】
以上のことから、作業車10の作業内容設定する場合には、作業者等が携帯端末30を携帯する状態で実際に作業を行う圃場の近くに位置することで、携帯端末30の位置情報が圃場の位置情報を基準とする設定範囲内となり、図4に示すように、作業内容情報送信部22が、作業内容情報を送信する前に、許可要求情報を携帯端末30に送信することになる。そこで、作業者等は、携帯端末30にて許可操作を行うことで、図5に示すように、携帯端末30から管理装置20の作業内容情報送信部22に許可情報が送信される。作業内容情報送信部22は、この許可情報を受けることで、図6に示すように、はじめて作業内容情報を作業車10の作業内容設定部12に送信することになる。そして、作業内容設定部12が、受信した作業内容情報に基づいて、作業車10の作業内容を適切に設定することができる。
【0032】
このように、作業者等は、携帯端末30を携帯する状態で実際に作業を行う圃場の近くに位置して許可操作を行うだけで、作業車10の作業内容を設定することができるので、作業者等にかかる負担を大きく低減できながら、作業車10の作業内容の設定を簡易に且つ適切に行うことができることになる。
【0033】
また、作業者等が作業内容情報を確認したい場合もある。この場合には、作業者等が携帯端末30の操作部33を操作することで、作業内容情報送信部22を、作業内容情報を携帯端末30に送信する状態に切り替えることができる。この切り替えによって、作業内容情報送信部22は、作業内容情報を携帯端末30に送信し、その作業内容情報を携帯端末30の表示部32に表示させて、作業者等が作業内容情報を確認することができる。
【0034】
例えば、作業者等が作業内容情報を確認することで、作業内容情報を変更したい場合もある。この場合には、その変更した内容を示す変更情報を携帯端末30から作業車10の作業内容設定部12に直接送信する、又は、変更情報を携帯端末30から管理装置20を介して作業車10の作業内容設定部12に送信する。そして、作業内容設定部12は、作業内容情報及び変更情報に基づいて、作業車10の作業内容を設定するようにしており、変更情報を反映する状態で作業内容を設定することが
できるようになっている。
【0035】
〔別実施形態〕(1)上記実施形態では、作業内容情報送信部22が、許可情報を受信すると、作業内容情報を作業内容設定部12に送信しているが、例えば、作業内容情報送信部22が、許可情報を受信する前に、作業内容情報を作業内容設定部12に送信しておき、その後、許可情報を受信することで、作業内容設定部12が作業内容情報に基づいて作業車10の作業内容を設定することもできる。
【0036】
図7に基づいて説明すると、まず、管理装置20の作業内容情報送信部22は、端末位置情報取得部31にて取得する携帯端末30の位置情報が作業対象位置情報取得部23にて取得する圃場の位置情報を基準とする設定範囲内であるか否かを判別している(ステップ#11)。
【0037】
管理装置20の作業内容情報送信部22は、携帯端末30の位置情報が圃場の位置情報を基準とする設定範囲内であると、図6に示すように、作業内容情報を管理装置20から作業車10の作業内容設定部12に送信する(ステップ#12)。また、管理装置20の作業内容情報送信部22は、図4に示すように、携帯端末30に許可要求情報を送信する(ステップ#13)。
【0038】
管理装置20の作業内容情報送信部22からの許可要求情報の送信によって、携帯端末30では、表示部32等に許可要求情報を受信したことを示す内容が表示されるので、作業者等は、携帯端末30の操作部33を操作することで許可操作を行うことができる。この許可操作によって、携帯端末30から作業車10の作業内容設定部12に直接許可情報が送信される。作業車10の作業内容設定部12は、許可情報を受信すると、作業車10の作業内容設定部12は、既に受信している作業内容情報に基づいて、作業車10の作業内容を設定する(ステップ#15)。
【0039】
また、携帯端末30からの許可情報の送信は、携帯端末30から作業車10の作業内容設定部12に直接送信するだけでなく、携帯端末30から管理装置20の作業内容情報送信部22に送信し(図5参照)、作業内容情報送信部22が、受信した許可情報をそのまま作業車10の作業内容設定部12に送信するようにすることもできる。
【0040】
(2)上記実施形態では、携帯端末30の位置情報が圃場の位置情報を基準とする設定範囲内であるという条件が満たされると、作業内容情報送信部22が、送信タイミングとなったとして、携帯端末30に許可要求情報を送信しているが、送信タイミングになったことを示す条件は各種の条件を設定することができる。
【0041】
例えば、作業者等が携帯端末30の操作部33を操作することで、携帯端末30から送信タイミング情報を送信し、作業内容情報送信部22が、送信タイミング情報を受信することで、送信タイミングとなったとすることもできる。
【0042】
(3)上記実施形態では、作業対象領域を圃場として、作業内容情報を農作業に関する情報としているが、作業対象領域を圃場以外の領域とすることもでき、作業内容情報も農作業以外の作業に関する情報とすることもできる。
【符号の説明】
【0043】
1 作業内容設定システム10 作業車12 作業内容設定部22 作業内容情報送信部23 作業対象位置情報取得部30 携帯端末31 端末位置情報取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7