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特許7162316コーンバーおよびロードコーン・コーンバー組立セット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-20
(45)【発行日】2022-10-28
(54)【発明の名称】コーンバーおよびロードコーン・コーンバー組立セット
(51)【国際特許分類】
   E01F 13/00 20060101AFI20221021BHJP
   E01F 13/02 20060101ALI20221021BHJP
   E04G 21/32 20060101ALN20221021BHJP
【FI】
E01F13/00 301
E01F13/02 A
E04G21/32 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022090530
(22)【出願日】2022-06-02
【審査請求日】2022-06-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511173169
【氏名又は名称】株式会社トップ
(74)【代理人】
【識別番号】100113804
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 敏
(72)【発明者】
【氏名】河江 宏幸
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-114916(JP,U)
【文献】特開2001-003326(JP,A)
【文献】特開平08-128208(JP,A)
【文献】特開平08-013434(JP,A)
【文献】実開昭57-051716(JP,U)
【文献】登録実用新案第3095930(JP,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2021-0002161(KR,U)
【文献】特開2014-180420(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 13/00
E01F 13/02
E04G 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐状の本体部と、本体部の下側に本体部よりも幅広の台座部と、を備えた保安器具であるロードコーンとロードコーンの間に架設するコーンバーであって、
棒状のバー本体の一端又は両端にあって、ロードコーンの本体部頂部に嵌め込む環状の嵌込部が、反バー本体側の先端を分離可能な開閉構造にするとともに、その先端とロードコーンの本体部頂部との間に隙間を設けたことを特徴とするコーンバー。
【請求項2】
嵌込部が、分離可能な先端を閉じる方向に付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のコーンバー。
【請求項3】
嵌込部が、付勢とは逆方向に作用して分離可能な先端を開く方向に可動させる操作部を備えたことを特徴とする請求項2記載のコーンバー。
【請求項4】
嵌込部の分離可能な先端を分離できないように固定するロック機構を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコーンバー。
【請求項5】
分離可能な先端と反対方向にコーンバーを引っ張った場合に、分離可能な先端が開いてロードコーンの本体部頂部から外れる環状形状をした嵌込部であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコーンバー。
【請求項6】
ロードコーンと請求項1から3のいずれかに記載のコーンバーとを備えたロードコーン・コーンバー組立セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、保安器具であるロードコーン(いわゆるカラーコーン:登録商標)どうしの間に架設するコーンバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロードコーンは、保安器具としてそれ単体でも使用されることがあるが、ロードコーンとロードコーンの間をコーンバーで架設して使用されることも多い(特許文献1の第5図等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平2-89007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6は、ロードコーン50とロードコーン50の間にコーンバー60を架設した状態を図示したものである。
コーンバー60,60,…は、ロードコーン50,50の間を交互に重ねて架設していく。このため、コーンバー60の両端に設けられた環状の嵌込部62,62は、隣り合うコーンバー60の嵌込部62,62と必ず重なり合うことになる。
【0005】
人の出入りや規制帯の変更等である特定のコーンバー60を外す必要が生じた場合に、上側に位置する嵌込部62は簡単に外せるが(「○」印で図示した図6(イ)の嵌込部62)、下側に位置する嵌込部62は、簡単に外せない(「×」印で図示した図6(ウ)の嵌込部62)。下側に位置する嵌込部62を外すためには、一旦上側に位置する嵌込部62を外す必要があるからである。
【0006】
そこで、本願発明者は、上記した従来のコーンバーの課題を解決して、ロードコーンの本体部頂部から嵌込部を簡単且つ確実に外すことのできるコーンバーを提供すべく、本願発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の発明は、円錐状の本体部と、本体部の下側に本体部よりも幅広の台座部と、を備えた保安器具であるロードコーンとロードコーンの間に架設するコーンバーであって、棒状のバー本体の一端又は両端にあって、ロードコーンの本体部頂部に嵌め込む環状の嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にしたことを特徴とするものである。
第2の発明は、嵌込部が、分離可能な先端を閉じる方向に付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする上記第1の発明に係るコーンバーである。
第3の発明は、嵌込部が、付勢とは逆方向に作用して分離可能な先端を開く方向に可動させる操作部を備えたことを特徴とする上記第2の発明に係るコーンバーである。
第4の発明は、嵌込部の分離可能な先端を分離できないように固定するロック機構を備えたことを特徴とする上記第1から第3の発明のいずれかに係るコーンバーである。
第5の発明は、分離可能な先端と反対方向にコーンバーを引っ張った場合に、分離可能な先端が開いてロードコーンの本体部頂部から外れる環状形状をした嵌込部であることを特徴とする上記第1から第4の発明のいずれかに係るコーンバーである。
第6の発明は、ロードコーンと上記第1から第5の発明のいずれかに係るコーンバーとを備えたロードコーン・コーンバー組立セットである。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、以下の効果を有する。
(1)コーンバーの嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にしたことで、持ち上げてロードコーンの本体部頂部から外すことができるようになる。すなわち、嵌込部の上側に隣り合うコーンバーの嵌込部があったとしても、上側の嵌込部の存在が障害とならずに、当該嵌込部をロードコーンの本体部頂部から外すことが可能になる。
(2)嵌込部が、分離可能な先端を閉じる方向に付勢する付勢部材を備えたことで、先端が分離可能であっても、ロードコーンの本体部頂部に嵌め込む嵌込部の機能は維持される(嵌込部がロードコーンの本体部頂部から簡単に外れることは無い)。
(3)嵌込部が、付勢とは逆方向に作用して分離可能な先端を開く方向に可動させる操作部を備えたことで、嵌込部の先端を開く動作を容易に行える。
(4)嵌込部の分離可能な先端を分離できないように固定するロック機構を備えたことで、ロードコーンの本体部頂部に嵌め込む嵌込部の機能を確実に維持できる(嵌込部を外す必要の無い時の不意による外れを防止できる)。
(5)分離可能な先端と反対方向にコーンバーを引っ張った場合に、分離可能な先端が開いてロードコーンの本体部頂部から外れる環状形状をした嵌込部であることで、コーンバーを引っ張ることによっても嵌込部を確実に外すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願発明の実施形態を説明する説明図(1)。
図2】本願発明の実施形態を説明する説明図(2)。
図3】本願発明の実施形態を説明する説明図(3)。
図4-1】本願発明の実施形態を説明する説明図(4)。
図4-2】本願発明の実施形態を説明する説明図(5)。
図5】本願発明の実施形態を説明する説明図(6)。
図6】従来のコーンバーの課題を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願発明に係るコーンバーの実施形態を、図面に基いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本願発明の一例であり、これに限定されるものではない。
【0011】
図1は、本願発明に係るコーンバーの全体図である。
図1に図示するコーンバー10は、バー本体20と、バー本体20の両端にあってロードコーンの本体部頂部に嵌め込む環状の嵌込部30と、を備えるものである。
【0012】
嵌込部30は、その先端31を分離可能な開閉状態にしている。
そして、分離可能な先端31を閉じる方向に付勢する付勢部材としてのC型バネ32を備える。なお、C型バネ32は、バー本体20内に完全に収納されるようにしてもよい。
また、C型バネ32の伸縮を制御して、C型バネ32の付勢とは逆方向に作用して分離可能な先端31を開く方向に可動させる操作部33,33を備える。
【0013】
図2は、嵌込部30の構造を図示した構造図である。
図2の上段は、付勢部材としてC型バネ32を使用した嵌込部30である。操作部33,33を操作していない時(平常時)は、C型バネ32の付勢力によって分離可能な先端31が閉じられて環状状態を維持している(図2上段(a))。
次に、操作部33,33を押した時(操作時)は、C型バネ32の付勢と逆方向に作用して分離可能な先端31が開き、環状状態が解かれる(図2上段(b))。
【0014】
図2の下段は、付勢部材としてコイルバネ34(ねじりコイルバネ又はトーションバネ等)を使用した嵌込部30である。操作部35,35を操作していない時(平常時)は、コイルバネ34の付勢力によって分離可能な先端31が閉じられて環状状態を維持している(図2下段(a))。
次に、操作部35,35を押した時(操作時)は、コイルバネ34の付勢と逆方向に作用して分離可能な先端31が開き、環状状態が解かれる(図2下段(b))。
【0015】
図3は、嵌込部30を備えたコーンバー10の使用状態を図示した使用図である。
図3(a)に図示するように、コーンバー10は、バー本体20の両端に設けられた嵌込部30A,30Bが、ロードコーン50の本体部頂部51にそれぞれ嵌め込まれている。
そして、図3(b)に図示するように、嵌込部30Aの操作部33A,33Aを操作し(押し)、先端31Aを開く。
【0016】
次に、図3(c)に図示するように、先端31Aを開くことで、ロードコーン50の本体部頂部51から嵌込部30Aを外し、もう一方の嵌込部30Bの先端31Bと正反対の方向(矢印方向)へコーンバー10を引っ張る。
すると、図3(d)に図示するように、嵌込部30Bの先端31Bが本体部頂部51と当接しながら開き、操作部33B,33Bを操作せずとも本体部頂部51から嵌込部30Bが外れる。
その結果、ロードコーン50,50に架設されたコーンバー10を簡単且つ確実に外すことができる。
【0017】
図4-1は、コーンバー10を引っ張ることで嵌込部30を本体部頂部51から外せるメカニズムを図示したものである。
図4-1(a)に図示するように、コーンバー10を先端31と反対方向Yに引っ張る場合、嵌込部30と本体部頂部51との最先の当接部位を当接部位36,36とする。この当接部位36,36の成す角度(嵌合部30の先端31と当接部位36,36を結んで形成される角度)Xが180度未満である場合には、理論上嵌込部30が本体部頂部51に引っかかることなく取り外せる。
【0018】
この角度Xが180度未満であれば、嵌込部30の形状は問わない。例えば、図4-1(d)に図示する「菱形」のような矩形状のものであってもよい。
但し、実際にはコーンバー10を引っ張ることによる本体部頂部51からの嵌込部30の取り外しには、角度Xだけでなく、本体部頂部51や嵌込部30の摩擦係数なども関係してくるため、角度Xが180度未満であっても取り外せない場合もある。
【0019】
図4-2は、コーンバー10を引っ張っても嵌込部30を本体部頂部51から外すことができないメカニズムを図示したものである。
まず、図4-2(a)は、嵌込部30が本体部頂部51と隙間無く全周にわたり当接している場合である。この場合、角度Xは180度になるので、嵌込部30の先端31は全く開かず、嵌込部30を本体部頂部51から外すことはできない。
【0020】
次に、図4-2(b)は、図4-1(a)と同様に嵌込部30と本体部頂部51との間に隙間がある。この場合、角度Xが180度未満になり、理論上嵌込部30の先端31が開いて嵌込部30を取り外せることになる。しかし、図4-1(c)に図示するように、一旦開いた嵌込部30の先端31の内側角部が本体部頂部51と当接し摩擦を生じ、それによってY方向と反対方向に反力が生じて(矢印)、先端31はそれ以上開かなくなる。その結果、嵌込部30は本体部頂部51から外れない。
【0021】
また、図4-2(d)は、図4-1(d)と同様に嵌込部30が正方形の矩形状をしている。しかし、この場合、角度Xが180度であるので、嵌込部30の先端31は全く開かず、嵌込部30を本体部頂部51から外すことはできない。嵌込部30が同じ正方形の矩形状をしていても、角度Xが異なることで、嵌込部30を外せる場合と外せない場合とがある。
【0022】
図5は、ロック機構を説明する説明図である。
ロック機構40は、嵌込部30の分離可能な先端31を分離できないように固定する固定機構である。
図5(a)に図示するように、バー本体20の端部に筒状の回転体41を環装している。
図5(b)に図示するように、この回転体41は切欠部42を備えており、この切欠部42をバー本体20の端部に形成された切欠部21に合わせると、嵌込部30の一部がここを通過できて、先端31を開くことが可能になる。
【0023】
図5(c)に図示するように、この回転体41を回転させてバー本体20の切欠部21を閉じるようにすると、嵌込部30の一部がここを通過できず、先端31を開くことができなくなる。すなわち、嵌込部30の分離可能な先端31を分離できないように固定するロック機構40となる。
なお、バー本体20と回転体41には、嵌合可能な複数の凹凸部43を備えており、回転体41の回転を制御できるようにするとよい。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本願発明に係るコーンバーは、ロードコーンとロードコーンの間に連続して架設する部材として幅広く利用できるものである。
【符号の説明】
【0025】
10 コーンバー
20 バー本体
21 切欠部
30 嵌込部
31 先端
32 付勢部材(C型バネ)
33 操作部
34 付勢部材(コイルバネ)
35 操作部
36 当接部位
40 ロック機構
41 回転体
42 切欠部
43 凹凸部
50 ロードコーン
51 本体部頂部
【要約】
【課題】 従来のコーンバーの課題を解決して、ロードコーンの本体部頂部から嵌込部を簡単且つ確実に外すことのできるコーンバーを提供することにある。
【解決手段】 コーンバー10は、バー本体20と、バー本体20の両端にあってロードコーンの本体部頂部に嵌め込む環状の嵌込部30と、を備えるものである。嵌込部30は、その先端31を分離可能な開閉状態にしている。そして、分離可能な先端31を閉じる方向に付勢する付勢部材としてのC型バネ32を備える。また、C型バネ32の伸縮を制御して、C型バネ32の付勢とは逆方向に作用して分離可能な先端31を開く方向に可動させる操作部33,33を備える。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4-1】
図4-2】
図5
図6