(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-20
(45)【発行日】2022-10-28
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 37/26 20060101AFI20221021BHJP
【FI】
D06F37/26
(21)【出願番号】P 2020546956
(86)(22)【出願日】2019-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2019077002
(87)【国際公開番号】W WO2019170081
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-03-29
(31)【優先権主張番号】201810186991.5
(32)【優先日】2018-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810186940.2
(32)【優先日】2018-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】程宝珍
(72)【発明者】
【氏名】王玲臣
(72)【発明者】
【氏名】李梅
(72)【発明者】
【氏名】董錦生
(72)【発明者】
【氏名】公涛
(72)【発明者】
【氏名】王碩
(72)【発明者】
【氏名】張娟娟
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107675417(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107475986(CN,A)
【文献】中国実用新案第2318244(CN,Y)
【文献】米国特許出願公開第2013/0036776(US,A1)
【文献】米国特許第02554229(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/26,39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体、洗濯槽(1)、前記洗濯槽(1)外側の下側の位置に設けられ洗濯水を収集する受水装置(6)、及び、前記受水装置(6)に設置された排水通路(7)を備える洗濯機であって、
前記洗濯槽(1)は、
前記洗濯槽(1)の槽壁に設置され、前記洗濯槽(1)内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口(3)と、
前記洗濯槽(1)の外壁に設置されて前記脱水口(3)と接続された導水構造(2)と、
前記導水構造(2)と前記洗濯槽(1)の外壁とによって形成された、洗濯水を前記洗濯槽(1)下部に導出させる導水空洞と、を備え、
前記導水構造(2)は、前記洗濯槽(1)から離れた部分に、弧状の外壁(201)が設置され、前記弧状の外壁(201)の半径は前記洗濯槽(1)の半径より小さく、
前記洗濯槽(1)は、洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置され、
前記洗濯槽(1)の槽壁における前記脱水口(3)より下の部分は密閉され、
前記導水構造(2)は、前記洗濯槽(1)の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部(4)、及び、前記第1導水部(4)の出水端と通じる第2導水部(5)を含み、
前記第2導水部(5)は洗濯水を前記洗濯槽(1)の下部に誘導し、
前記第2導水部(5)の出水端は、前記受水装置(6)内に位置し、
前記第1導水部(4)と、前記洗濯槽(1)の前記
外壁とを組み合わせて、洗濯水を前記洗濯槽(1)下部に導出させる前記導水空洞が形成され、
前記第1導水部(4)から前記洗濯槽(1)の軸線までの距離は、前記洗濯槽(1)の頂部から底部方向に向かい、漸増しており、
前記第2導水部(5)から前記洗濯槽(1)の軸線までの距離は、前記洗濯槽(1)の頂部から底部方向に向かい、漸減している、ことを特徴とする、洗濯機。
【請求項2】
筐体、洗濯槽(1)、前記洗濯槽(1)外側の下側の位置に設けられ洗濯水を収集する受水装置(6)、及び、前記受水装置(6)に設置された排水通路(7)を備える洗濯機であって、
前記洗濯槽(1)は、
前記洗濯槽(1)の槽壁に設置され、前記洗濯槽(1)内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口(3)と、
前記洗濯槽(1)の外壁に設置されて前記脱水口(3)と接続された導水構造(2)と、
前記導水構造(2)と前記洗濯槽(1)の外壁とによって形成された、洗濯水を前記洗濯槽(1)下部に導出させる導水空洞と、を備え、
前記導水構造(2)は、前記洗濯槽(1)から離れた部分に、弧状の外壁(201)が設置され、前記弧状の外壁(201)の半径は前記洗濯槽(1)の半径より小さく、
前記洗濯槽(1)は、洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置され、
前記洗濯槽(1)の槽壁における前記脱水口(3)より下の部分は密閉され、
前記導水構造(2)は前記洗濯槽(1)の前記
外壁に嵌め込んだ独立構造であり、前記導水構造(2)内に前記導水空洞が設けられ、
前記導水構造(2)は、前記洗濯槽(1)の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部(4)、及び、前記第1導水部(4)の出水端と通じる第2導水部(5)を含み、
前記第2導水部(5)は洗濯水を前記洗濯槽(1)の下部に誘導し、
前記第2導水部(5)の出水端は、前記受水装置(6)内に位置し、
前記第1導水部(4)から前記洗濯槽(1)の軸線までの距離は、前記洗濯槽(1)の頂部から底部方向に向かい、漸増しており、
前記第2導水部(5)から前記洗濯槽(1)の軸線までの距離は、前記洗濯槽(1)の頂部から底部方向に向かい、漸減している、ことを特徴とする、洗濯機。
【請求項3】
前記導水構造(2)は前記洗濯槽(1)の前記
外壁に嵌め込まれ、
前記導水構造(2)及び前記洗濯槽(1)の前記
外壁は滑らかに移行する曲面を形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記受水装置(6)は上部に開口を有するキャビティ構造であり、底壁は前記洗濯槽(1)の下方に設けられることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記受水装置(6)の上部開口は前記洗濯槽(1)の前記脱水口(3)より低い位置に設置されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載された洗濯機。
【請求項6】
前記受水装置(6)は前記洗濯槽(1)の下方に位置し、前記洗濯槽(1)と同軸で設置されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載された洗濯機。
【請求項7】
前記受水装置(6)の底壁に凹んだ集水溝(8)が設置され、
前記集水溝(8)は前記受水装置(6)の底壁の周方向に沿って周設されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記導水構造(2)の第2導水部(5)は前記洗濯槽(1)内の洗濯水を前記集水溝(8)内に導入し、前記集水溝(8)の上縁は前記第2導水部(5)の出水端の位置より高いことを特徴とする、請求項7に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記集水溝(8)の上縁は前記洗濯槽(1)の下から上までの半分の高さ以下であることを特徴とする、請求項7に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記洗濯槽(1)槽壁及び前記導水構造(2)の間に設置され、洗濯水が前記洗濯槽(1)槽壁及び前記導水構造(2)の間の隙間から飛散するのを防止するように配置される密閉構造(9)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記導水構造(2)の出水端はベルマウス状の構造であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記密
閉構造(9)は前記脱水口(3)の辺縁に環状に位置し、前記導水構造(2)における前記洗濯槽(1)の前記脱水口(3)と通じる前記導水空洞が密閉された空洞であることを保証するように配置し、洗濯水が前記洗濯槽(1)の前記脱水口(3)及び前記導水構造(2)の間の隙間から飛散するのを防止することを特徴とする、請求項10又は11に記載の洗濯機。
【請求項13】
前記密
閉構造(9)は前記洗濯槽(1)の槽壁に嵌め込んだ前記導水構造(2)の構造辺縁に環状に位置し、洗濯水が前記洗濯槽(1)の槽壁に嵌め込んだ前記導水構造(2)の隙間から飛散するのを防止するように配置することを特徴とする、請求項10又は11に記載の洗濯機。
【請求項14】
前記密
閉構造(9)は前記脱水口(3)の辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材であることを特徴とする、請求項12に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家庭用電気製品の分野に属し、具体的に、洗濯機の洗濯槽及びこれを有する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機は、電気を使用して衣類を洗濯する装置に設計される。一般的に洗濯機は、洗濯水を収容する槽と;槽の内部に回転可能に取り付けられる回転槽と;回転槽の底部に回転可能に取り付けられるパルセータと;回転槽及びパルセータを回転させるモータ及びクラッチとを含む。衣類及び洗剤が回転槽中に入った状態で回転槽及びパルセータが回転するとき、パルセータは回転槽中に入れた衣類と共に洗濯水を撹拌し、これにより衣類から汚れを除去する。洗濯機の洗濯容量を増加させるため、より大きな回転槽が必要であり、すなわち回転槽の高さ又は直径を増加させる必要がある。回転槽がより大きなサイズである場合、回転槽を収容する槽及び槽を収容する筐体も回転槽の増大に伴って増大させる必要がある。さらに、従来のパルセータ式洗濯機は洗濯過程において、内外槽間は通じた状態であり、内外槽中にはいずれも水を有するが、衣類洗浄に本当に使用するのは内槽中の水のみであり、水の浪費である。さらに長期的に使用すると、内外槽間に汚れが堆積し、細菌が繁殖し、内外槽間の水の交換過程は衣類の二次汚染を引き起こすことがある。従って、速やかに洗濯槽中の洗濯水を排出し、さらに洗濯機内部の空間の汚染を防止することは、速やかな解決が待たれる問題となっている。
【0003】
出願番号が第201621037656.1号の中国特許はパルセータ式洗濯機を開示しており、前記パルセータ式洗濯機は孔無し内槽、密封板及び駆動装置を含み、孔無し内槽の槽底部に排水孔が設けられる。密封板の少なくとも一部分は、孔無し内槽に相対して開位置及び閉位置の間で孔無し内槽の底部に回転可能に設けられる。密封板に水通過孔を有し、密封板が開位置に位置するとき、水通過孔は排水孔と通じ、密封板が閉位置に位置するとき、密封板は排水孔を閉じ、密封板は孔無し内槽の槽底部の内側に位置する。駆動装置は密封板及び孔無し内槽とそれぞれつながり、駆動装置は孔無し内槽及び密封板を回転させ、密封板を孔無し内槽に相対して回転させる。
【0004】
出願番号が第201621037660.8号の中国特許はパルセータ式洗濯機を開示しており、前記パルセータ式洗濯機は孔無し内槽、密封板及び駆動装置を含み、孔無し内槽の槽底部に排水孔が設けられる。密封板の少なくとも一部分は、孔無し内槽に相対して開位置及び閉位置の間で孔無し内槽の底部に回転可能に設けられる。密封板に水通過孔を有し、密封板が開位置に位置するとき、水通過孔は排水孔と通じ、密封板が閉位置に位置するとき、密封板は排水孔を閉じる。駆動装置は密封板及び孔無し内槽とそれぞれつながり、駆動装置は孔無し内槽及び密封板を回転させ、密封板を孔無し内槽に相対して回転させる。
【0005】
従って、既存技術の不足及び欠陥に対して改良を行う必要がある。洗濯槽の外壁に設置され、洗濯槽の外壁を利用して導水構造を形成し、さらに導水構造の外壁を大きな円弧形状にして、脱水時に水と接触する面積を小さくし、排水機能を保証すると同時に、洗濯槽の容積を極めて増大させ、内部空間の清潔度も保証した洗濯機の洗濯槽及びこれを有する洗濯機を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】中国特許出願番号第201621037656.1号明細書
【文献】中国特許出願番号第201621037660.8号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする技術的問題は、既存技術の不足を克服することにあり、上記問題を克服することができるか、又は上記問題を少なくとも一部解決する洗濯機の洗濯槽構造を提供する。
【0008】
本発明のもう1つの目的は、上記洗濯槽構造を取り付けた洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的問題を解決するため、本発明が採用する技術案の基本的構想は、次の通りである。洗濯機の洗濯槽は、
洗濯槽の槽壁に設置され、洗濯槽内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口と;
洗濯槽の槽壁に設置されて脱水口と通じ、洗濯槽の外壁と洗濯水を洗濯槽下部に導出させる導水空洞構造を形成する導水構造と;を含む。
【0010】
このうち、前記洗濯槽は洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置され;
洗濯槽の槽壁における脱水口以外の部分は密閉される。
【0011】
このほか、前記導水構造は洗濯槽の外壁に設置され;
導水構造の洗濯槽から離れた部分に弧状の外壁が設置され、外壁の半径は洗濯槽の半径より小さい。導水構造の外壁を大きな円弧形状にして、脱水時に水と接触する面積を小さくし、洗濯水をより急速に導水構造から排出することができることを保証する。
【0012】
さらに、前記導水構造は洗濯槽の外壁に嵌め込まれ;
好ましくは、導水構造及び洗濯槽の外壁は滑らかに移行する曲面を形成する。洗濯槽が高速で回転するとき、滑らかに移行する曲面は効果的に風の抵抗を低下させることができ、エネルギー消費を低下させ、洗濯効率を上昇させる。
【0013】
さらに、前記導水構造は洗濯槽の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部を含み;
第1導水部及び洗濯槽の外壁を組み合わせて、洗濯水を洗濯槽から導出させる導水空洞構造が形成される。
【0014】
さらに、前記第1導水部の出水端と通じる第2導水部を含み;
第2導水部は洗濯水を洗濯槽の下部に誘導する。
【0015】
よりさらに、前記第1導水部の外壁は洗濯槽の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈し;
第2導水部の外壁は洗濯槽の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。
好ましくは、第1導水部から洗濯槽軸線までの距離は漸増する傾向を呈して変化し;
第2導水部から洗濯槽軸線までの距離は漸減する傾向を呈して変化する。
【0016】
洗濯機は、先に述べた前記洗濯槽を有し、筐体を含む。
筐体内に導水構造を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置がさらに設置される。
好ましくは、受水装置は洗濯槽外側の下側の位置に設けられ、
受水装置に洗濯水を排出するための排水通路が設置される。
より好ましくは、受水装置は上部に開口を有するキャビティ構造であり、底壁は洗濯槽の下方に設けられる。
さらに好ましくは、受水装置の上部開口は洗濯槽の脱水口より低い位置に設置される。
さらに好ましくは、受水装置は洗濯槽の下方に位置し、洗濯槽と同軸で設置される。
【0017】
さらに、前記受水装置の底壁に凹んだ集水溝が設置され;
集水溝は受水装置の底壁の周方向に沿って周設される。
【0018】
よりさらに、前記導水構造の第2導水部は洗濯槽内の洗濯水を集水溝内に導入する。
好ましくは、集水溝の上縁は第2導水部の出水端の位置より高い。
より好ましくは、集水溝の上縁は洗濯槽の下から上までの半分の高さ以下である。
【0019】
洗濯機の洗濯槽は、洗濯槽の槽壁に設置され、洗濯槽内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口と;
洗濯槽の外壁に設置されて脱水口と通じ、洗濯水を洗濯槽下部に導出させる導水空洞構造として配置される導水構造と;
洗濯槽槽壁及び導水構造の間に設置され、洗濯水が洗濯槽槽壁及び導水構造の間の隙間から飛散するのを防止するように配置される密封構造と、を含む。
【0020】
このうち、前記洗濯槽は洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置され;
洗濯槽の槽壁における脱水口以下の部分は密閉される。
【0021】
このほか、前記導水構造の出水端における横断面の面積は、入水端の横断面の面積より大きい。
好ましくは、導水構造の出水端は洗濯槽の回転方向に沿って開き、出水端の開口構造の設計は、洗濯水を急速に導水構造から排出することができることをさらに保証し、全体構造を最適化した。
より好ましくは、前記導水構造の出水端は開放式の構造である。
さらに好ましくは、前記導水構造の出水端はベルマウス状の構造である。
さらに好ましくは、導水構造の洗濯槽から離れた部分に弧状の外壁が設置され、弧状の外壁の半径は洗濯槽の半径より小さい。
【0022】
さらに、前記導水構造は洗濯槽の外壁に嵌め込んだ独立構造であり;
導水構造内に導水空洞が設けられる。
好ましくは、導水構造及び洗濯槽の外壁は滑らかに移行する曲面を形成する。洗濯槽が高速で回転するとき、滑らかに移行する曲面は風の抵抗を効果的に低下させることができ、エネルギー消費を低下させ、洗濯効率を上昇させる。
【0023】
さらに、前記導水構造は洗濯槽の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部と;
第1導水部の出水端と通じる第2導水部とを含む。
好ましくは、第1導水部の外壁は洗濯槽の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈し;
第2導水部の外壁は洗濯槽の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。
より好ましくは、第1導水部から洗濯槽の軸線までの距離は漸増する傾向を呈して変化し;
第2導水部から洗濯槽の軸線までの距離は漸減する傾向を呈して変化する。
【0024】
1つの実施例において、前記密封構造は脱水口の辺縁に環状に位置し、導水構造における洗濯槽の脱水口と通じる導水空洞が密封された空洞であることを保証するように配置し、洗濯水が洗濯槽の脱水口及び導水構造の間の隙間から飛散するのを防止する。
好ましくは、密封構造は脱水口の辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。
【0025】
1つの実施例において、前記密封構造は洗濯槽の槽壁に嵌め込んだ導水構造の構造辺縁に環状に位置し、洗濯水が洗濯槽の槽壁に嵌め込んだ導水構造の隙間から飛散するのを防止するように配置する。
好ましくは、密封構造は脱水口の辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。
【0026】
洗濯機は、先に述べた前記洗濯槽を有し、筐体を含む。
筐体内に導水構造を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置がさらに設置される。
好ましくは、受水装置は洗濯槽外側の下側の位置に設けられ、
受水装置に洗濯水を排出するための排水通路が設置される。
より好ましくは、受水装置は上部に開口を有するキャビティ構造であり、底壁は洗濯槽の下方に設けられる。
さらに好ましくは、受水装置の上部開口は洗濯槽の脱水口より低い位置に設置される。
さらに好ましくは、受水装置は洗濯槽の下方に位置し、洗濯槽と同軸で設置される。
【0027】
さらに、前記受水装置の底壁に凹んだ集水溝が設置され;
集水溝は受水装置の底壁の周方向に沿って周設される。
【0028】
よりさらに、前記導水構造の第2導水部は洗濯槽内の洗濯水を集水溝内に導入する。
好ましくは、集水溝の上縁は第2導水部の出水端の位置より高い。
より好ましくは、集水溝の上縁は洗濯槽の下から上までの半分の高さ以下である。
【発明の効果】
【0029】
上記技術案を採用すると、本発明は既存技術と比較して以下の有益な効果を有する。
1、本発明は洗濯槽の脱水口を洗濯槽の槽壁に位置させ、さらに脱水口と通じる導水構造を設置し、洗濯槽の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。
2、筐体の容積が変わらない、又は変動が小さな状況下で、洗濯槽の容量を増加させ、洗濯機の容量拡大効果を実現した。
3、洗濯過程で水は洗濯槽内のみに存在する。従来の洗濯機の内外槽間に水が存在し、外槽内壁及び洗濯槽外壁に「隠れた汚れがある」問題を回避し、より良好な洗濯効果を有する。
4、外槽を撤廃し、洗濯槽が水受け槽である。洗濯過程で内外槽間に水は存在せず、洗濯の水使用量が減少し、洗濯の水使用量を節約した。
5、集水装置の集水空洞の底壁に、水流を排水口に誘導するための導水構造を設置して、より良好に導水、排水し、集水装置の集水、排水を確実に保証して、貯まった水が溢れ出るのを防止する。
6、複数部分からなる導水構造は、高速回転する洗濯槽中の水の流れを利用して、排水の過程における水流の逆流を防止し、さらに排出の過程における水流の集中的な排出を保証する。
7、導水構造及び洗濯槽の外壁を組み合わせて導水空洞を形成し、二次加工の工程を省き、洗濯槽の使用寿命を上昇させ、さらに洗濯機の抗振動騒音性能を向上させる。
8、導水構造の外壁を大きな円弧形状にして、脱水時に水と接触する面積を小さくし、洗濯水をより急速に導水構造から排出することができることを保証する。
9、導水構造の出水端における横断面の面積は入水端の横断面の面積より大きい。出水端の開口構造の設計は、洗濯水を急速に導水構造から排出することができることをさらに保証し、全体構造を最適化した。
【0030】
以下、図を組み合わせて、本発明を実施するための形態についてさらに詳細に記載する。
【0031】
図は本発明の一部であり、本発明をさらに理解するために提供される。本発明の概略的実施例及びその説明は、本発明を説明するために用いられるが、本発明を不当に限定しない。以下の記載における図はいくつかの実施例に過ぎず、当業者が、創造的労働を行わずに、これらの図に基づいてその他の図を得ることもできることは明らかである。
【0032】
説明する必要があることとして、これらの図及び記載はどのような形態でも本発明の構想範囲を制限することを意図せず、特定の実施例を参考にすることにより、当業者に本発明の概念を説明するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】
図1は、本発明の洗濯槽構造の第1概要図である。
【
図2】
図2は、本発明の洗濯槽構造におけるA部分の概要図である。
【
図3】
図3は、本発明の洗濯槽構造の第2概要図である。
【
図4】
図4は、本発明の導水構造の第1概要図である。
【
図5】
図5は、本発明の導水構造の第2概要図である。
【
図6】
図6は、本発明の洗濯槽構造の第3概要図である。
【
図8】
図8は、本発明の洗濯槽構造の分解概要図である。
【
図9】
図9は、本発明の洗濯槽構造の第4概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は本発明の洗濯槽1構造の第1概要図であり、主に洗濯槽1の全体構造及び形状を表す。
図2は本発明の洗濯槽1構造におけるA部分の拡大概要図であり、主に脱水口3の構造を表す。
図3は本発明の洗濯槽1構造の第2概要図であり、主に導水構造2及び洗濯槽1槽体の構造関係を表す。
図4は本発明の導水構造2の概要図であり、主に導水構造2の側方断面図を表す。
図5は本発明の導水構造2の概要図であり、主に導水構造2の軸方向の図を表す。
図6は本発明の洗濯槽構造の第3概要図であり、主に本発明の洗濯槽1における導水構造2を表す。
図7は本発明の導水構造2の俯瞰図であり、主に導水構造2の外壁201の半径が内壁202より小さな構造を表す。
図8は本発明の洗濯槽構造の分解概要図であり、主に洗濯槽1構造の分離した構造及び密封構造9を表す。
図9は本発明の洗濯槽構造の第4概要図であり、主に洗濯槽1の底部構造を表す。
図10は本発明の洗濯槽構造の第5概要図であり、主に導水構造2の出水端構造を表す。
【0035】
図1から
図10に示すように、本発明の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1の本体と、洗濯槽1槽壁の頂部に設置され、洗濯槽1内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口3とを含む。脱水口3に対応して、洗濯槽1内の洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に導出させる導水構造2が設置され、前記導水構造2は洗濯槽1の槽壁に設置されて脱水口3と通じる。洗濯機の容量拡大のため、脱水段階の水は水路口から排出されて水路に進入する。本発明は洗濯槽1の脱水口3を洗濯槽1の槽壁に位置させ、さらに脱水口3と通じる導水構造2を設置し、洗濯槽1の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。
【0036】
図1及び
図2に示すように、洗濯槽1の容積を拡大し、さらには洗濯作業過程でより多くの衣類を収容することができるようにするため、本発明は洗濯槽1の外部に元々設置されていた外槽を除く。外槽を無くすと、水路内から排出された水は底部の排水タンク内に進入する。容量拡大の需要があるため、排水タンクの高さには限度がある。排水タンク内の水位は一定の高さを有し、内槽の高速回転による脱水時、水路の形状、構造は水の飛散程度に直接影響を及ぼす。従って、本発明は導水構造2を洗濯槽1の外壁に設置し、さらに導水構造2は主に洗濯槽1から離れた部分に設置される弧状の外壁201、及び洗濯槽1から近い部分に設置される内壁202を含み、内壁202は洗濯槽1に近い側である。外壁201の半径は内壁202の半径より小さく設置され、外壁201の半径は洗濯槽1の内壁202の半径より小さく、すなわち外壁201の半径は洗濯槽1の半径より小さい。導水構造2の外壁201を大きな円弧形状にして、脱水時に水と接触する面積を小さくし、洗濯水をより急速に導水構造2から排出することができることを保証する。洗濯槽1の洗濯及び脱水作業中、洗濯水が脱水口3及び導水構造2の隙間から溢れ出るのを防止するため、本発明は洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に密封構造を設置した。示した密封構造は、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを効果的に防止することができる。
【0037】
図1から
図5に示すように、本発明に記載する洗濯槽1は、洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置される。洗濯槽1槽壁における脱水口3以下の部分は密閉され、密閉構造は洗濯槽1が孔無しの状態にあることを保証している。このような設置は外槽の構造を省き、内槽を衣類及び洗濯水を入れる主体とする。洗濯機全体の体積が変わらない、又は変化が小さな状況下で、洗濯槽1の容量を増加させ、洗濯機の容量拡大効果を実現した。従来の洗濯機は外槽を設置する必要があり、さらに外槽及び内槽を組み合わせて使用することにより、相応する洗濯及び脱水動作を行うことができるため、外槽及び内槽の間に汚れが残留することがあり、長期的な使用は健康に非常に不利である。本発明に記載する洗濯槽1は、洗濯過程で水は洗濯槽1内にのみ存在する。従来の洗濯機の内外槽間に水が存在し、外槽内壁202及び洗濯槽1外壁に「隠れた汚れがある」問題を回避し、より良好な洗濯効果を有する。さらに、外槽を撤廃し、洗濯槽1が水受け槽である。洗濯過程で内外槽間に水は存在せず、洗濯の水使用量が減少し、洗濯の水使用量を節約した。
【0038】
さらに、本発明は導水構造2を洗濯槽1の外壁に嵌め込む。このような設置は、洗濯槽1の使用寿命を高め、さらにメンテナンス及び交換も便利である。好ましくは、導水構造2及び洗濯槽1の外壁は滑らかに移行する曲面を形成し、洗濯槽1が高速で回転するとき、滑らかに移行する曲面は風の抵抗を効果的に低下させることができ、エネルギー消費を低下させ、洗濯効率を上昇させる。
【0039】
さらに、
図4及び
図5に示すように、排水の効果を保証するため、本発明の前記導水構造2は洗濯槽1の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部4を含む。第1導水部4の外壁201は、洗濯槽1の外壁、すなわち第1導水部4の内壁202と組み合わさって、洗濯水を洗濯槽1から導出させる導水空洞構造を形成する。このような設置の利点として、洗濯機の脱水作業時、洗濯槽1が高速回転する状態で、洗濯槽1の構成部分が過度に多い場合、回転の過程で振動が生じることがあり、さらには騒音が生じ、ユーザの実感及び感覚器官に対して一定程度の影響を及ぼす。導水構造2及び洗濯槽1の外壁を組み合わせて導水空洞を形成し、二次加工の工程を省き、洗濯槽1の使用寿命を高め、さらに洗濯機の抗振動騒音性能を向上させる。
【0040】
図8に示すように、洗濯槽1の洗濯及び脱水作業中に、洗濯水が脱水口3及び導水構造2の隙間から溢れ出るのを防止するため、本発明は洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に密封構造9を設置した。示した密封構造9は、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを効果的に防止することができる。
【0041】
さらに、第1導水部4の出水端と通じる第2導水部5を含み、第2導水部5は洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に誘導する。脱水作業中に洗濯槽1は高速回転状態にあるため、洗濯水が高速回転の洗濯槽1にある状態で、導水構造2から洗濯槽1中に逆流して戻るのを防止するため、本発明は第1導水部4の外壁201を洗濯槽1の頂部から底部方向に向かうように設置し、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。さらに、第2導水部5の外壁201を洗濯槽1の頂部から底部方向に向かうように設置し、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。より好ましくは、第1導水部4から洗濯槽1の軸線までの距離は漸増する傾向を呈して変化し;第2導水部5から洗濯槽1の軸線までの距離は漸減する傾向を呈して変化する。本発明は複数部分からなる導水構造を設置し、高速回転する洗濯槽1における水の流れを利用して、排水の過程における水流の逆流を防止し、さらに排出の過程における水流の集中的な排出を保証する。
【0042】
導水構造2の洗濯槽1に深く入る部分において、一部分は単一壁構造に設計される。このように導水構造2内の水をできる限り早く導水空洞から洗濯槽1下部の受水装置6内のより大きな空間に進入させることができ、脱水時の導水構造2内の水量が過度に多く、騒音及び振動が大きくなるなどのリスクを回避する。この単一壁構造は外側の部分を残しており、水は遠心力の作用下で外壁201に貼りつく。該単一壁は遮ることができ、導水構造2から飛散する可能性を低下させた。単一壁構造の円弧形状は脱水方向と一致し、水に対するせん断力及び応力面積を小さくし、これにより水が飛散するリスクを低下させる。内槽の容積を最大限に大きくし、脱水時に、遠心力の作用下で、水が水路の外壁に貼りつくようにするため、さらに水を急速に流出させることができることを保証し、貯まった水により生じる振動及び騒音を小さくするため、水路の外壁は大きな円弧状を呈して移行し、明らかな角を有して移行することはない。
【実施例1】
【0043】
図1から
図5に示すように、本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、衣類及び洗濯水を入れる主体として配置される洗濯槽1本体を含む。洗濯槽1槽壁の頂部に脱水口3が設置され、洗濯機が脱水作業を行うとき、洗濯槽1内の洗濯水は脱水口3を介して排出される。脱水口3に対応して、洗濯槽1内の洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に導出させる導水構造2が設置され、前記導水構造2は洗濯槽1の槽壁に設置されて脱水口3と通じる。洗濯機の容量拡大のため、脱水段階の水は水路口から排出され、水路に進入する。本発明は洗濯槽1の脱水口3を洗濯槽1の槽壁に位置させ、さらに脱水口3と通じる導水構造2を設置し、洗濯槽1の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。本実施例の前記導水構造2は、洗濯槽1の外壁と洗濯水を洗濯槽1下部に導出させる導水空洞構造を形成する。洗濯機の脱水作業時、洗濯槽1内部の洗濯水は脱水口3に流れ、導水構造2を通過し、洗濯槽1底部の受水装置6内部に導入され、排水装置により排出される。
【実施例2】
【0044】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置される洗濯槽1本体を含み、前記洗濯槽1の槽壁における脱水口3以外の部分は密閉され、密閉構造は洗濯槽1が孔無しの状態にあることを保証している。このような設置は外槽の構造を省き、内槽を衣類及び洗濯水を入れる主体とする。洗濯機全体の体積が変わらない、又は変化が小さな状況で、洗濯槽1の容量を増加させ、洗濯機の容量拡大効果を実現した。従来の洗濯機は外槽を設置する必要があり、さらに外槽及び内槽を組み合わせて使用することにより、相応する洗濯及び脱水動作を行うことができるため、外槽及び内槽間に汚れが残留することがあり、長期的な使用は健康に非常に不利である。本発明に記載する洗濯槽1は、洗濯過程で水は洗濯槽1内にのみ存在する。従来の洗濯機の内外槽間に水が存在し、外槽内壁202及び洗濯槽1外壁に「隠れた汚れがある」問題を回避し、より良好な洗濯効果を有する。さらに、外槽を撤廃し、洗濯槽1が水受け槽である。洗濯過程で内外槽間に水は存在せず、洗濯の水使用量が減少し、洗濯の水使用量を節約した。
【実施例3】
【0045】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1又は実施例2に対するさらなる限定である。本実施例は洗濯槽1の外部に元々ある外槽を除き、洗濯機本体のサイズ及び体積が変わらない、又は変化が小さな状況下で、洗濯槽1の容積の拡大を実現し、さらには洗濯作業の過程でより多くの衣類を収容することができる。外槽を無くすと、水路内から排出された水は底部の排水タンク内に進入する。容量拡大の需要があるため、排水タンクの高さには限度がある。排水タンク内の水位は一定の高さを有し、内槽の高速回転による脱水時、水路の形状、構造は水の飛散程度に直接影響を及ぼす。従って、本発明は導水構造2を洗濯槽1の外壁に設置し、さらに導水構造2は主に洗濯槽1から離れた部分に設置される弧状の外壁201及び洗濯槽1から近い部分に設置される内壁202を含み、内壁202は洗濯槽1に近い側である。外壁201の半径は内壁202の半径より小さく設置され、外壁201の半径は洗濯槽1の内壁202の半径より小さく、すなわち外壁201の半径は洗濯槽1の半径より小さい。導水構造2の外壁201を大きな円弧形状にして、脱水時に水と接触する面積を小さくし、洗濯水をより急速に導水構造2から排出することができることを保証する。洗濯槽1の洗濯及び脱水作業中、洗濯水が脱水口3及び導水構造2の隙間から溢れ出るのを防止するため、本発明は洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に密封構造を設置した。示した密封構造は、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを効果的に防止することができる。
【実施例4】
【0046】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例3のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯槽1は、洗濯槽1の外壁に設置される導水構造2を含み、前記導水構造2は洗濯槽1の外壁に嵌め込まれる。このような設置は洗濯槽1の使用寿命を高め、さらにメンテナンス及び交換も便利である。好ましくは、導水構造2及び洗濯槽1の外壁は滑らかに移行する曲面を形成し、洗濯槽1が高速回転するとき、滑らかに移行する曲面は風の抵抗を効果的に低下させることができ、エネルギー消費を低下させ、洗濯効率を上昇させる。
【実施例5】
【0047】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例4のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯槽1は、洗濯槽1の外壁に設置される導水構造2を含む。さらに、本実施例中に記載する導水構造2は、排水の効果を保証するため、洗濯槽1の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部4を含む。第1導水部4の外壁201は、洗濯槽1の外壁、すなわち第1導水部4の内壁202と組み合わさって、洗濯水を洗濯槽1から導出させる導水空洞構造を形成する。このような設置の利点として、洗濯機の脱水作業時、洗濯槽1が高速回転する状態で、洗濯槽1の構成部分が過度に多い場合、回転の過程で振動が生じることがあり、さらには騒音が生じ、ユーザの実感及び感覚器官に対して一定程度の影響を及ぼす。導水構造2及び洗濯槽1の外壁を組み合わせて導水空洞を形成し、二次加工の工程を省き、洗濯槽1の使用寿命を高め、さらに洗濯機の抗振動騒音性能を向上させる。
【実施例6】
【0048】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例5のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯槽1の導水構造2はさらに、上記実施例を基に、第1導水部4の出水端と通じる第2導水部5を含み、第2導水部5は洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に誘導する。脱水作業中に洗濯槽1は高速回転状態にあるため、洗濯水が高速回転の洗濯槽1にある状態で、導水構造2から洗濯槽1中に逆流して戻るのを防止するため、本発明は第1導水部4の外壁201を洗濯槽1の頂部から底部方向に向かうように設置し、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。さらに第2導水部5の外壁201を洗濯槽1の頂部から底部方向に向かうように設置し、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。好ましくは、第1導水部4から洗濯槽1の軸線までの距離は漸増する傾向を呈して変化し;第2導水部5から洗濯槽1の軸線までの距離は漸減する傾向を呈して変化する。本発明は複数部分からなる導水構造2を設置し、高速回転する洗濯槽1における水の流れを利用して、排水の過程における水流の逆流を防止し、さらに排出の過程における水流の集中的な排出を保証する。
【実施例7】
【0049】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例6のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続される。洗濯槽1の洗濯及び脱水作業中に、洗濯水が脱水口3及び導水構造2の隙間から溢れ出るのを防止するため、本発明は洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に密封構造を設置した。示した密封構造は、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを効果的に防止することができる。
【実施例8】
【0050】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例7のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、その槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続して設置される。脱水口3及び導水構造2の接続部分において、洗濯過程で洗濯水が溢れ出るのを防止するため、本実施例は密封構造を脱水口3の辺縁に環状に位置させ、導水構造2における洗濯槽1の脱水口3と通じる導水空洞が密封された空洞であることを保証するように配置し、洗濯水が洗濯槽1の脱水口3及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを防止する。好ましくは、密封構造は脱水口3の辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。当然、密封構造の具体的な応用は、実際の状況に基づいて一定の選択を行うことができ、本実施例は1つの例に過ぎない。
【実施例9】
【0051】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例7のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、その槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続して設置される。脱水口3及び導水構造2の接続部分において、洗濯過程で洗濯水が溢れ出るのを防止するため、本実施例は密封構造を洗濯槽1の槽壁に嵌め込んだ導水構造2の構造辺縁に環状に位置させ、洗濯水が洗濯槽1の槽壁に嵌め込んだ導水構造2の隙間から飛散するのを防止するように配置する。好ましくは、密封構造は脱水口3辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。当然、密封構造の具体的な応用は、実際の状況に基づいて一定の選択を行うことができ、本実施例は1つの例に過ぎない。
【実施例10】
【0052】
図3に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例9のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1の外壁に導水構造2が設置され、洗濯槽1槽壁の頂部に導水構造2と接続される脱水口3が設置される。本実施例は、導水構造2及び洗濯槽1の接続部分に接続構造が設置される。具体的に、導水構造2及び洗濯槽1はネジにより接続され、使用の過程で、導水構造2の破裂、詰まりなどの問題に遭遇した場合、ユーザ又は修理者はこれを解体して修理することができる。
図3に示すように、本実施例に記載する接続構造は導水構造2の両側に均等に分布される貫通孔構造であり、ボルトにより貫通孔を介して導水構造2及び洗濯槽1を接続することができる。本実施例の前記ネジ接続は1つの実施例に過ぎず、当業者はこれを本分野で常用されるその他の技術的手段、例えば係着、挿着などと理解することができる。
【実施例11】
【0053】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例1から実施例10のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられ、洗濯機の主体として配置される筐体を含む。筐体内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリングは洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。
図1に示すように、本発明の前記受水装置6は上部に開口を有するキャビティ構造であり、受水装置6の上部開口は洗濯槽1の脱水口3の高さ以下である。
【実施例12】
【0054】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例11に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられる。筐体内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリングは洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。さらに、本実施例は受水装置6の上部開口を洗濯槽1の脱水口3より低い位置に設置し、受水装置6内の水が過度に多いとき、脱水口3から洗濯槽1に逆流するのを防止する。
【実施例13】
【0055】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例12に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられる。筐体内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリングは洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。さらに、本実施例は受水装置6が洗濯槽1の下方に位置し、さらに受水装置6の軸線及び洗濯槽1の軸線は同軸で設置される。
【実施例14】
【0056】
図1から
図5に示すように、本実施例は上記実施例11から実施例13のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられ、洗濯機の主体として配置される筐体を含む。筐体内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリングは洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。
【0057】
このほか、本実施例は受水装置6の底部に凹んだ集水溝8が設置され、集水溝8は受水装置6の底壁の周方向に沿って周設され、導水構造2から導出された洗濯水を収集する。集水装置の集水空洞の底壁に、水流を排水口に誘導するための導水構造2を設置して、より良好に導水、排水し、集水装置の集水、排水を確実に保証して、貯まった水が溢れ出るのを防止する。さらに、前記導水構造2の第2導水部5は洗濯槽1内の洗濯水を集水溝8内に導入する。よりさらに、集水溝8の上縁は第2導水部5の出水端の位置より高い。またさらに、集水溝8の上縁は洗濯槽1の下から上までの半分の高さ以下である。
【実施例15】
【0058】
図6から
図10に示すように、本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1の槽壁に設置され、洗濯槽1内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口3と;洗濯槽1の外壁に設置されて脱水口3と通じ、洗濯水を洗濯槽1下部に導出させる導水空洞構造として配置され、導水空洞の外壁201の半径は洗濯槽1の半径より小さな導水構造2と;洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に設置され、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを防止するように配置される密封構造9とを含む。導水構造2の水を流し込む効果を保証するため、本発明は前記導水構造2の出水端における横断面の面積を入水端の横断面の面積より大きくする。好ましくは、導水構造2の出水端は洗濯槽1の回転方向に沿って開き、出水端の開口構造の設計は、洗濯水を急速に導水構造2から排出することができることをさらに保証し、全体構造を最適化した。本発明は洗濯槽1の脱水口3を洗濯槽1の槽壁に位置させ、さらに脱水口3と通じる導水構造2を設置し、洗濯槽1の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。
【実施例16】
【0059】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15に対するさらなる限定である。本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1構造は、洗濯過程で洗濯水を入れるための槽体構造として配置される。さらに、洗濯槽1の槽壁における脱水口3以下の部分は密閉され、この設置により洗濯機は外槽構造を省くことができ、洗濯過程で水は洗濯槽1内のみに存在する。従来の洗濯機の内外槽間に水が存在し、外槽内壁202及び洗濯槽1外壁に「隠れた汚れがある」問題を回避し、より良好な洗濯効果を有する。外槽を撤廃し、洗濯槽1が水受け槽である。洗濯過程で内外槽間に水は存在せず、洗濯の水使用量が減少し、洗濯の水使用量を節約した。筐体12の容積が変わらない、又は変動が小さな状況で、洗濯槽1の容量を増加させ、洗濯機の容量拡大効果を実現した。
【実施例17】
【0060】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15又は実施例16に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1槽壁の頂部に、洗濯槽1の脱水作業時、洗濯槽1内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口3が設置され、脱水口3に対応して、洗濯槽1内の洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に導出させる導水構造2が設置される。前記導水構造2は洗濯槽1の槽壁に設置され、脱水口3と通じる。洗濯機の容量拡大のため、脱水段階の水は水路口から排出され、水路に進入する。本発明は洗濯槽1の脱水口3を洗濯槽1の槽壁に位置させ、さらに脱水口3と通じる導水構造2を設置し、洗濯槽1の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。さらに、その導水構造2は洗濯槽1の外壁に嵌め込んだ独立構造であり、導水構造2内に導水空洞が設けられる。洗濯槽1が脱水作業を行うとき、洗濯槽1内部の洗濯水は脱水口3を介して導水構造2の導水空洞から導出される。洗濯槽1は脱水作業時に高速回転するため、本実施例は導水構造2及び洗濯槽1の外壁を滑らかに移行する曲面にする。洗濯槽1が高速回転するとき、滑らかに移行する曲面は風の抵抗を効果的に低下させることができ、エネルギー消費を低下させ、洗濯効率を上昇させる。
【実施例18】
【0061】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例17のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1槽壁の頂部に、洗濯槽1の脱水作業時、洗濯槽1内部の洗濯水を導出させる開口構造として配置される脱水口3が設置され、脱水口3に対応して、洗濯槽1内の洗濯水を洗濯槽1下部の受水装置6に導出させる導水構造2が設置される。前記導水構造2は洗濯槽1の外壁に設置され、脱水口3と通じる。洗濯機の容量拡大のため、脱水段階の水は水路口から排出され、水路に進入する。本発明は洗濯槽1の脱水口3を洗濯槽1の槽壁に位置させ、さらに脱水口3と通じる導水構造2を設置し、洗濯槽1の脱水時における水流の流れを効果的に利用して、機能を保証すると同時に、エネルギー消費を低下させた。これと同時に、本実施例に記載する導水構造2はさらに、洗濯槽1の槽壁外側と緊密に貼り合わされる第1導水部4と;第1導水部4の出水端と通じる第2導水部5とを含む。好ましくは、第1導水部4の外壁201は洗濯槽1の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈し;第2導水部5の外壁201は洗濯槽1の頂部から底部方向に向かい、洗濯槽1の軸線からの距離は次第に変化する傾向を呈する。より好ましくは、第1導水部4から洗濯槽1の軸線までの距離は漸増する傾向を呈して変化し;第2導水部5から洗濯槽1の軸線までの距離は漸減する傾向を呈して変化する。複数部分からなる導水構造2は高速回転する洗濯槽1における水の流れを利用して、排水の過程における水流の逆流を防止し、さらに排出の過程における水流の集中的な排出を保証する。
【実施例19】
【0062】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例18のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続される。洗濯槽1の洗濯及び脱水作業中に、洗濯水が脱水口3及び導水構造2の隙間から溢れ出るのを防止するため、本発明は洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間に密封構造9を設置した。示した密封構造9は、洗濯水が洗濯槽1の槽壁及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを効果的に防止することができる。
【実施例20】
【0063】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例19のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、その槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続して設置される。脱水口3及び導水構造2の接続部分において、洗濯過程で洗濯水が溢れ出るのを防止するため、本実施例は密封構造9を脱水口3の辺縁に環状に位置させ、導水構造2における洗濯槽1の脱水口3と通じる導水空洞が密閉された空洞であることを保証するように配置し、洗濯水が洗濯槽1の脱水口3及び導水構造2の間の隙間から飛散するのを防止する。好ましくは、密閉構造9は脱水口3辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。当然、密閉構造9の具体的な応用は、実際の状況に基づいて一定の選択を行うことができ、本実施例は1つの例に過ぎない。
【実施例21】
【0064】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例20のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例に記載する洗濯機の洗濯槽1は、その槽壁の頂部に脱水口3が設置され、導水構造2が脱水口3と接続して設置される。脱水口3及び導水構造2の接続部分において、洗濯過程で洗濯水が溢れ出るのを防止するため、本実施例は密封構造9を洗濯槽1の槽壁に嵌め込んだ導水構造2の構造辺縁に環状に位置させ、洗濯水が洗濯槽1の槽壁に嵌め込んだ導水構造2の隙間から飛散するのを防止するように配置する。好ましくは、密封構造9は脱水口3辺縁に環状に位置するシールリング又はシーリング材である。当然、密封構造9の具体的な応用は、実際の状況に基づいて一定の選択を行うことができ、本実施例は1つの例に過ぎない。
【実施例22】
【0065】
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例21のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機の洗濯槽1は、洗濯槽1の外壁に導水構造2が設置され、洗濯槽1槽壁の頂部に導水構造2と接続される脱水口3が設置される。本実施例は、導水構造2及び洗濯槽1の接続部分に接続構造が設置される。具体的に、導水構造2及び洗濯槽1はネジにより接続され、使用の過程で、導水構造2の破裂、詰まりなどの問題に遭遇した場合、ユーザ又は修理者はこれを解体して修理することができる。本実施例に記載する接続構造は導水構造2の両側に均等に分布される貫通孔構造であり、ボルトにより貫通孔を介して導水構造2及び洗濯槽1を接続することができる。本実施例の前記ネジ接続は1つの実施例に過ぎず、当業者はこれを本分野で常用されるその他の技術的手段、例えば係着、挿着などと理解することができる。
【実施例23】
【0066】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例22のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられ、洗濯機の主体として配置される筐体12を含む。筐体12内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリング11は洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。
図9に示すように、本発明の前記受水装置6は上部に開口を有するキャビティ構造であり、受水装置6の上部開口は洗濯槽1の脱水口3の高さ以下である。
【実施例24】
【0067】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例23に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられる。筐体12内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリング11は洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。さらに、本実施例は受水装置6の上部開口を洗濯槽1の脱水口3より低い位置に設置し、受水装置6内の水が過度に多いとき、脱水口3から洗濯槽1に逆流するのを防止する。
【実施例25】
【0068】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例23又は実施例24に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられる。筐体12内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリング11は洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。さらに、本実施例は受水装置6が洗濯槽1の下方に位置し、受水装置6の軸線及び洗濯槽1の軸線は同軸で設置される。
【実施例26】
【0069】
図6から
図10に示すように、本実施例は上記実施例15から実施例25のいずれか1つの実施例に対するさらなる限定である。本実施例の前記洗濯機は、先に述べた前記洗濯機の洗濯槽1が取り付けられ、洗濯機の主体として配置される筐体12を含む。筐体12内に上記洗濯機の洗濯槽1が配置され、バランスリング11は洗濯槽1の頂部に設置される。さらに洗濯槽1の底部に、導水構造2を介して誘導、排出された洗濯水を収集する受水装置6が設置され、受水装置6に洗濯水を排出するための排水通路7が設置される。前記洗濯槽1に、洗濯槽1内部の余った水を排出する排水口がさらに設置され、排水通路7は洗濯槽1の排水口に近い位置に設置される。受水装置6内の洗濯水の排出を便利にすると同時に、洗濯槽1内部の余った水も排出するためである。
【0070】
このほか、本実施例は受水装置6の底部に凹んだ集水溝8が設置され、集水溝8は受水装置6の底壁の周方向に沿って周設され、導水構造2から導出された洗濯水を収集する。集水装置の集水空洞の底壁に、水流を排水口に誘導するための導水構造2を設置して、より良好に導水、排水し、集水装置の集水、排水を確実に保証して、貯まった水が溢れ出るのを防止する。さらに、前記導水構造2の第2導水部5は洗濯槽1内の洗濯水を集水溝8内に導入する。よりさらに、集水溝8の上縁は第2導水部5の出水端の位置より高い。またさらに、集水溝8の上縁は洗濯槽1の下から上までの半分の高さ以下である。
【0071】
ここで提供する明細書において、多くの具体的な細部を説明した。しかしながら、本発明の実施例はこれらの具体的な細部がない状況で実践可能であると理解することができる。いくつかの実例において、本明細書に対する理解を混同しないように、公知の方法、構造及び技術を詳細に示していない。
【0072】
同様に、本開示を簡潔にし、発明の各態様における1つ又はいくつかに対する理解を助けるため、上記本発明の例示的な実施例の記載において、本発明の各特徴は単一の実施例、図又はそれについての記載に共に分類されることがあることを理解すべきである。しかしながら、該開示した方法は、保護を要求する本発明が各請求項で明確に記載した特徴より多くの特徴を要求するという意図を反映すると解釈されるべきではない。より適切に述べると、以下の特許請求の範囲に反映されるように、発明の態様は上記に開示した単一の実施例のすべての特徴より少ない。従って、発明を実施するための形態に準拠した特許請求の範囲は、該発明を実施するための形態に明確に援用され、このうち各請求項自体はいずれも本発明の単独の実施例とする。
【0073】
このほか、ここで述べたいくつかの実施例は、その他の特徴ではなく、その他の実施例中に含まれるいくつかの特徴を含む。しかし、異なる実施例の特徴の組合せは本発明の範囲内にあり、さらに異なる実施例の形成を意味することを当業者は理解することができる。例えば、以下の特許請求の範囲において、保護を要求する実施例の任意の1つは、いずれも任意の組合せ方式で使用することができる。
【0074】
上記実施例は本発明を説明するが本発明を制限するものではないことに注意すべきであり、さらに当業者は添付の特許請求の範囲を逸脱しない状況で代替の実施例を設計することができる。請求項において、括弧の間に位置するいかなる参考符号も請求項に対する制限を構成するべきではない。「含む」という用語は、請求項に列記していない要素又は手順の存在を排除しない。要素の前に位置する「一」又は「1つの」という語は、複数のこのような要素の存在を排除しない。いくつかの装置を列挙した一群の請求項において、これらの装置のいくつかは同一のハードウェアにより具体的に示すことができる。第1、第2、及び第3などの用語の使用は、いかなる順序も表さない。これらの用語は名称と解釈することができる。
【0075】
以上の記載は本発明の実施例に過ぎず、本発明をいかなる形式でも制限しない。本発明は実施例により上記のように開示したが、これらは本発明を限定するものではない。当業者は本発明の技術案を逸脱しない範囲内で、上記に示した技術内容を利用して、均等変化した同等の実施例に変更または修飾することができるが、いずれも本発明の技術案の内容を逸脱しない。本発明の技術的本質に基づいて、以上の実施例に対して行う簡単な修正、均等変化及び修飾は、いずれも本発明案の範囲内に属する。
【符号の説明】
【0076】
1 洗濯槽
2 導水構造
201 外壁
202 内壁
3 脱水口
4 第1導水部
5 第2導水部
6 受水装置
7 排水通路
8 集水溝
9 密封構造
10 ロック構造
11 バランスリング
12 筐体
13 プラグ