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▶ 薄井 介の特許一覧

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  • 特許-枕 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】枕
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20221024BHJP
【FI】
A47G9/10 M
A47G9/10 H
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021092661
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2021-06-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】300091784
【氏名又は名称】薄井 介
(72)【発明者】
【氏名】薄井 介
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0371314(KR,Y1)
【文献】中国実用新案第201617549(CN,U)
【文献】実公昭47-002662(JP,Y1)
【文献】実開昭58-098876(JP,U)
【文献】特開2009-005725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枕部底面に軸部を設け、前記軸部の枕部に対向する端部の先端を球面状とし、基台の中心部には円筒状の開口部を設け、前記軸部先端の球面状部を前記基台の開口部へ挿入することで、軸部を支点に360度回動可能とし、前記開口部の枕部側をアーチ状に広げたことを特徴とする枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭の動きに追従する枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常枕は頭の下において使用している。しかし、頭を動かすときには、密着しているのでスムーズに動かすことができにくく、又、動かした後には、かたよった圧がかかり、肩こりや快眠の妨げを引き起こすという問題が生じている。この改善策には、枕の形状、素材などを工夫して使用しているが、どうしても頭をスムーズに動かせないのが現状である。
【0003】
例えば、特開平10-215992号には、曲面状とした枕に台座を敷いて使用するが、布団の上で何時も水平に保つことは難しい。また、枕を載せて使用するが、台との固定がなければ、スムーズには動かしにくいという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平10-215992号(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、頭をスムーズに動かすことができ、また、使用する人の頭の動きに適した調節機能付き枕を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
枕部底面に軸部を設け、基台の中心部には円筒状の開口部を設け、前記軸部を前記開口部へ挿入したことを特徴とする。本構成により、枕部3は軸部10を支点とし、360度回動可能となる。
【0007】
前記軸部に替えて弾性体とし、更には軸部または弾性体の底部に調整機構を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の枕は、使用する人の頭の動きに合わせてスムーズに動かすことができるため、従来のように肩こりや寝不足を引き起こすことなく、快眠ができ健康促進に貢献できる。
【0009】
健康促進が図られ、快適なライフワークが期待され、医療介護などの負担が軽減される。
【0010】
睡眠時のリラックス効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一例の断面図
図2】弾性体と調整機構を採用した一例の断面図
図3】弾性体と調整機構の拡大図
図4】本発明の平面図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
本発明の枕について、図面を引用して説明する。
【0013】
図1に示すように、枕部3の略中心部であって底面部に、円筒状の軸部10を設ける。略矩形の基台4の中心部に、前記軸部10を収める円筒状の開口部5を設ける。本構成により、枕部3は軸部10を支点とし、360度回動可能となる。
枕部3は、頭部の安定性を確保するため、湾曲状にすることが望ましい。枕部3及び基台4の材質は、木材又は樹脂が望ましいが、これに限定するものではない。
前記軸部10の枕部3に対向する端部の先端形状は球面状とすることが望ましい。
【0014】
開口部5の枕部3側を、アーチ状に広げてもよい。枕部3の回動範囲を広げることができる。枕部3の天面及びまたは左右に頭部の緩衝性及び安全性を確保するため、クッション部2を設けてもよい。
【実施例2】
【0015】
図2に示すように、軸部3に替えて弾性体6としてもよい。これにより枕部3が上下方向に弾力性を得ることができ、頭部へのストレス等を緩和することができる。弾性体6はコイルスプリング、ゴム、板バネなど、伸縮性のあるものから選択できるが、これに限定するものではない。
【実施例3】
【0016】
図3に示すように、弾性体6の底部に調整機構8を設けてもよい。調整機構8により、弾性体6の上下方向の位置が可変され、枕部3の高さを任意に調整することができる。調整機構8の構成は、ネジ構造や多段式の押し込み構造などから選択されるが、これに限定するものではない。また、軸部3の底部に調整機構8を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明の枕は、工業生産として利用が可能である。
【符号の説明】
【0018】
1 枕、2 クッション部、3 枕部、4 基台、5 開口部、6 弾性体、7 窪み部
8 調整機構、9 固定部、10 軸部、11 頭部
【要約】      (修正有)
【課題】頭をスムーズに動かすことができ、また、使用する人の頭の動きに適した調節機能付き枕を提供する。
【解決手段】枕部3の底面に軸部10を設け、基台4の中心部には円筒状の開口部5を設け、前記軸部を前記開口部へ挿入したことを特徴とする。本構成により、枕部3は軸部10を支点とし360度回動可能となる。また、前記軸部に替えて弾性体とし更には軸部または弾性体の底部に調整機構を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4