(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】オンラインバーチャル仏壇装置
(51)【国際特許分類】
A47G 33/02 20060101AFI20221024BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221024BHJP
【FI】
A47G33/02 F
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2018025696
(22)【出願日】2018-02-16
【審査請求日】2021-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】503300661
【氏名又は名称】ソリッドテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】高野 和典
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-123628(JP,A)
【文献】特開2003-331074(JP,A)
【文献】特開2006-119681(JP,A)
【文献】特開2002-007596(JP,A)
【文献】特開2002-172057(JP,A)
【文献】特開2007-158520(JP,A)
【文献】特開2001-339682(JP,A)
【文献】特開2015-036821(JP,A)
【文献】特開2016-170309(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0335456(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0154465(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G33/00-33/12
G06Q50/00-50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持部と、
利用者識別情報と関連付けて偲ぶべき故人を特定するための故人識別情報を保持する故人識別情報保持部と、
故人識別情報と関連付けて故人識別情報にて識別される故人を偲ぶための情報(故人の動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像のデジタルデータであって仏具および遺影や位牌とは異なる情報)である故人回想情報を取得する故人回想情報取得部と、
取得した故人回想情報と故人識別情報とを関連付けて保持する故人回想情報保持部と、
利用者識別情報と、故人識別情報と、に関連付けて故人の回想のための出力及びそれらの出力順番の要求である故人回想出力要求を取得する故人回想出力要求取得部と、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報と合わせて出力すべき仏壇映像を少なくとも含む故人回想随伴情報を保持する故人回想随伴情報保持部と、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力する故人回想出力部と、
を有し、
故人回想随伴情報保持部は、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて保持する利用者別故人随伴情報保持手段を有し、
故人回想出力部は、故人回想出力要求取得部にて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力手段を有するオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項2】
故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて故人識別情報保持部に保持されているか判断する故人回想出力要求判断部と、
故人回想出力要求判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力部からの出力を行うように制御する制御部と、
をさらに有する請求項1に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項3】
故人回想出力部の出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて保持する故人回想出力履歴保持部と、
保持されている故人回想出力履歴を出力する故人回想出力履歴出力部と、
をさらに有する
請求項1又は請求項2に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項4】
利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料の送金・着金するためのクレジット機能部をさらに有する
請求項1から請求項3のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項5】
利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得ステップと、
利用者識別情報と関連付けて偲ぶべき故人を特定するための故人識別情報を取得する故人識別情報取得ステップと、
故人識別情報と関連付けて故人識別情報にて識別される故人を偲ぶための情報(故人の動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像のデジタルデータであって仏具および遺影や位牌とは異なる情報)である故人回想情報を取得する故人回想情報取得ステップと、
利用者識別情報と、故人識別情報と、に関連付けて故人の回想のための出力及びそれらの出力順番の要求である故人回想出力要求を取得する故人回想出力要求取得ステップと、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報と合わせて出力すべき仏壇映像を少なくとも含む故人回想随伴情報を取得する故人回想随伴情報取得ステップと、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力する故人回想出力ステップと、
を有し、
故人回想随伴情報取得ステップは、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて取得する利用者別故人随伴情報取得サブステップを有し、
故人回想出力ステップは、故人回想出力要求取得ステップにて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力サブステップを有する計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置の動作方法。
【請求項6】
故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて取得されたか判断する故人回想出力要求判断ステップと、
故人回想出力要求判断ステップでの判断結果が取得されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力ステップでの出力を行うように制御する制御ステップと、
をさらに有する
請求項5に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置の動作方法。
【請求項7】
故人回想出力ステップの出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて取得する故人回想出力履歴取得ステップと、
取得した故人回想出力履歴を出力する故人回想出力履歴出力ステップと、
をさらに有する
請求項5又は請求項6に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置の動作方法。
【請求項8】
利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料の送金・着金するためのクレジット機能ステップをさらに有する
請求項5から請求項7のいずれか一に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置の動作方法。
【請求項9】
利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得ステップと、
利用者識別情報と関連付けて偲ぶべき故人を特定するための故人識別情報を取得する故人識別情報取得ステップと、
故人識別情報と関連付けて故人識別情報にて識別される故人を偲ぶための情報(故人の動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像のデジタルデータであって仏具および遺影や位牌とは異なる情報)である故人回想情報を取得する故人回想情報取得ステップと、
利用者識別情報と、故人識別情報と、に関連付けて故人の回想のための出力及びそれらの出力順番の要求である故人回想出力要求を取得する故人回想出力要求取得ステップと、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報と合わせて出力すべき仏壇映像を少なくとも含む故人回想随伴情報を取得する故人回想随伴情報取得ステップと、
受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力する故人回想出力ステップと、
を有し、
故人回想随伴情報取得ステップは、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて取得する利用者別故人随伴情報取得サブステップを有し、
故人回想出力ステップは、故人回想出力要求取得ステップにて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力サブステップを有する計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置に読取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項10】
故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて取得されたか判断する故人回想出力要求判断ステップと、
故人回想出力要求判断ステップでの判断結果が取得されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力ステップでの出力を行うように制御する制御ステップと、
をさらに有する
請求項9に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置に読取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項11】
故人回想出力ステップの出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて取得する故人回想出力履歴取得ステップと、
取得した故人回想出力履歴を出力する故人回想出力履歴出力ステップと、
をさらに有する
請求項9又は請求項10に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置に読取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項12】
利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料の送金・着金するためのクレジット機能ステップをさらに有する
請求項9から請求項11のいずれか一に記載の計算機であるオンラインバーチャル仏壇装置に読取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項13】
宗教又は/及び宗派を選択する宗派等選択部と、
宗教又は/及び宗派に関連付けて仏壇の基本映像と、仏壇に配置される仏具(故人の遺影および位牌を含む)の映像、読み上げるお経や説教の音声のいずれか一以上である仏壇仏具映像を保持する仏壇仏具映像保持部と、
宗教又は/及び宗派の選択に応じてこれに関連付けられている仏壇仏具映像を取得する仏壇仏具映像取得部と、
取得した仏壇仏具映像を故人回想随伴情報保持部に故人識別情報と関連付けて保持させるために故人回想随伴情報として出力する仏壇仏具映像出力部と、
をさらに有する
請求項1から請求項4のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項14】
仏壇仏具映像取得部にて取得した仏壇仏具映像を利用者に編集させるための仏壇仏具映像編集部をさらに有する
請求項13に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項15】
利用者に自分が死亡した時に故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を取得するエンディングノート情報取得部と、
取得したエンディングノート情報を保持するエンディングノート情報保持部と、
保持されているエンディングノート情報を故人回想情報保持部に故人回想情報として取得させるエンディングノート情報転送部と、
をさらに有する
請求項1から請求項4、請求項13、請求項14のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項16】
クレジット機能部の送金履歴、着金履歴を保持する送金着金履歴保持部と、
保持されている送金履歴、着金履歴を出力する履歴出力部と、
をさらに有する
請求項4、請求項13から請求項15のいずれかであって請求項4に従属するオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項17】
保持されている故人回想情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるための故人回想情報ダウンロード部をさらに有する
請求項1から請求項4、請求項13から請求項16のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項18】
保持されているエンディングノート情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるためのエンディングノート情報ダウンロード部をさらに有する
請求項15、請求項15に従属する請求項16、請求項15に従属する請求項17のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【請求項19】
利用者の親族、利用者の近親者の連絡先である緊急連絡先を取得する緊急連絡先取得部と、
取得した緊急連絡先を保持する緊急連絡先保持部と、
保持されている緊急連絡先を閲覧するための緊急連絡先閲覧部と、
をさらに有する
請求項1から請求項4、請求項13から請求項18のいずれか一に記載のオンラインバーチャル仏壇装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーチャルな仏壇とオンラインによる音声映像技術を用いて、いつでもどこからでも故人を偲んで供養するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、住居内に仏壇を持っていない家庭が増えている。これは住宅事情の変化によって、仏壇設置スペースが取れない家庭が多くなった事情を反映しているものと思われる。このような仏壇を設置できない事情はあっても、偲ぶべき故人の供養はしっかり行いたいと思うご遺族の気持ちは変わらない。
【0003】
また、仕事や学業のために故人と過ごした故郷を離れて、都会暮らしや海外赴任のご遺族も多く、なかなか墓参りもままならず、故人を偲びたくてもいろいろと難しいという事情がある。
【0004】
一方、近年のインターネット及びSNSなどの写真や音声や動画などのネット配信技術の急速な発展から、故人の写真や音声や動画などの故人を回想する情報と位牌や遺影による仏壇映像などを組み合わせて、ご遺族のパソコンやスマホなどの画面に映し出し、いつでもどこからでも故人を偲んで供養することが可能となる技術インフラができてきた。
【0005】
故人の映像、音声などを再生することにより、リアリティを伴って故人を偲ぶことができるとするという下記の先行する特許文献がある。ここにおいては、遺骨を収納する納骨部の上部に仏壇部を設け、そこに設置されたDVD-ROMなどの記録媒体に故人の映像、音声などを予め記録しておき、DVDプレイヤなどの映像表示装置と連動させて、故人の映像、音声などを再生する、という仕組みとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記先行技術は、遺骨を収納する納骨部の上部に仏壇部を設け、記録媒体に予め記録した故人の映像、音声などをその仏壇部に備え付けるとあり、実物の仏壇の設置が前提となる上、仏壇に付属する音声映像機器のために利用場所は限定される、という難点がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような構成を備え、実物の仏壇設置を前提とせず、バーチャルな仏壇とオンラインによる音声映像技術を用いることから、いつでもどこからでも故人を偲んで供養することができるオンラインバーチャル仏壇装置を提供する。
【0009】
すなわち、利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持部と、利用者識別情報と関連付けて偲ぶべき故人を特定するための故人識別情報を保持する故人識別情報保持部と、故人識別情報と関連付けて故人識別情報にて識別される故人を偲ぶための情報である故人回想情報を取得する故人回想情報取得部と、取得した故人回想情報と故人識別情報とを関連付けて保持する故人回想情報保持部と、利用者識別情報と、故人識別情報と、に関連付けて故人の回想のための出力の要求である故人回想出力要求を取得する故人回想出力要求取得部と、受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報と合わせて出力すべき仏壇映像を少なくとも含む故人回想随伴情報を保持する故人回想随伴情報保持部と、受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力する故人回想出力部と、を有するオンラインバーチャル仏壇装置。
【0010】
また、さらに、上記第一のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて故人識別情報保持部に保持されているか判断する故人回想出力要求判断部と、故人回想出力要求判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力部からの出力を行うように制御する制御部と、をさらに有する第二のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0011】
また、上記第一又は第二のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想随伴情報保持部は、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて保持する利用者別故人随伴情報保持手段を有し、故人回想出力部は、故人回想出力要求取得部にて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力手段を有する第三のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0012】
また、上記第一から第三のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想出力部の出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて保持する故人回想出力履歴保持部と、保持されている故人回想出力履歴を出力する故人回想出力履歴出力部と、をさらに有する第四のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0013】
また、上記第一から第四のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料類似の送金・着金するためのクレジット機能部をさらに有する第五のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0014】
また、上記第一から第五のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、宗教又は/及び宗派を選択する宗派等選択部と、宗教又は/及び宗派に関連付けて仏壇の基本映像と、仏壇に配置される仏具等の映像、読み上げるお経や説教の音声のいずれか一以上である仏壇仏具映像を保持する仏壇仏具映像保持部と、宗教又は/及び宗派の選択に応じてこれに関連付けられている仏壇仏具映像を取得する仏壇仏具映像取得部と、取得した仏壇仏具映像を故人回想随伴情報保持部に故人識別情報と関連付けて保持させるために故人回想随伴情報として出力する仏壇仏具映像出力部と、をさらに有する第六のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0015】
また、上記第六のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、仏壇仏具映像取得部にて取得した仏壇仏具映像を利用者に編集させるための仏壇仏具映像編集部をさらに有する第七のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0016】
また、上記第一から第七のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、利用者に自分が死亡した時に故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を取得するエンディングノート情報取得部と、取得したエンディングノート情報を保持するエンディングノート情報保持部と、保持されているエンディングノート情報を故人回想情報保持部に故人回想情報として取得させるエンディングノート情報転送部と、をさらに有する第八のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0017】
また、上記第五及び第五をベースとする第六から第八のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、クレジット機能部の送金履歴、着金履歴を保持する送金着金履歴保持部と、保持されている送金履歴、着金履歴を出力する履歴出力部と、をさらに有する第九のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0018】
また、上記第一から第九のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、保持されている故人回想情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるための故人回想情報ダウンロード部をさらに有する第十のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0019】
また、上記第八及び第八をベースとする第九から第十のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、保持されているエンディングノート情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるためのエンディングノート情報ダウンロード部をさらに有する第十一のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【0020】
また、上記第一から第十一のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、利用者の親族、利用者の近親者などの連絡先である緊急連絡先を取得する緊急連絡先取得部と、取得した緊急連絡先を保持する緊急連絡先保持部と、保持されている緊急連絡先を閲覧するための緊急連絡先閲覧部と、をさらに有する第十二のオンラインバーチャル仏壇装置も提供する。
【発明の効果】
【0021】
以上のような構成をとる本発明によって、実物の仏壇設置を前提とせず、オンラインによる音声映像技術を用いたオンラインバーチャル仏壇装置及び故人を回想する写真や音声や映像などを組み合わせて、ご遺族のパソコンやスマホなどの画面に映し出すものである。これにより、リアリティを伴っていつでもどこからでも故人を偲んで供養することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、概要の一例を説明するための図である。
【
図2】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図3】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、利用者に関する情報を事前に登録するための入力画面の一例である。
【
図4】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、入力者IDとパスワード入力前のログイン画面の一例である。
【
図5】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、入力者IDとパスワード入力済のログイン画面の一例である。
【
図6】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人に関する情報を事前に登録するための入力画面の一例である。
【
図7】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報の一例である。
【
図8】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報を取得するための入力画面の一例である。
【
図9】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報の内、選択された情報を出力要求する故人回想出力要求の入力画面(情報選択)の一例である。
【
図10】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力要求が、故人回想情報及び後述する故人回想随伴情報を合わせて、情報の選択だけでなく、出力される順番を決めて、複数の写真や動画などをスライドショー形式に構成されたストーリーとすることを要求する故人回想出力要求の入力画面(出力順番)の一例である。
【
図11】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報の一例である。
【
図12】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図13】実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図14】実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図15】実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図16】実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図17】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図18】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報の一例である。
【
図19】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報の内、利用者識別情報別に選択された情報を出力要求する故人回想出力要求の入力画面(情報選択)の一例である。
【
図20】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力要求が、故人回想情報及び後述する故人回想随伴情報を合わせて、情報の選択だけでなく、利用者識別情報別に出力される順番を決めて、複数の写真や動画などをスライドショー形式に構成されたストーリーとすることを要求する故人回想出力要求の入力画面(出力順番)の一例である。
【
図21】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図22】実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図23】実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図24】実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図25】実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力履歴の出力画面の一例である。
【
図26】実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図27】実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図28】実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図29】実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、御香料等履歴の出力画面の一例である。
【
図30】実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、御香料等の送金を指示するための入力画面の一例である。
【
図31】実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図32】実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図33】実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図34】実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図35】実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図36】実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図37】実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図38】実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図39】実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図40】実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図41】実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図42】実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図43】実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図44】実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図45】実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図46】実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図47】実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図48】実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図49】実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【
図50】実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。
【
図51】実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。
【
図52】実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0024】
実施形態1は、主に本発明に関連する発明について説明する。
【0025】
実施形態2は、主に請求項2、請求項6、請求項10について説明する。
【0026】
実施形態3は、主に請求項1、請求項5、請求項9について説明する。
【0027】
実施形態4は、主に請求項3、請求項7、請求項11について説明する。
【0028】
実施形態5は、主に請求項4、請求項8、請求項12について説明する。
【0029】
実施形態6は、主に請求項13について説明する。
【0030】
実施形態7は、主に請求項14について説明する。
【0031】
実施形態8は、主に請求項15について説明する。
【0032】
実施形態9は、主に請求項16について説明する。
【0033】
実施形態10は、主に請求項17について説明する。
【0034】
実施形態11は、主に請求項18について説明する。
【0035】
実施形態12は、主に請求項19について説明する。
【0036】
図1は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、概要の一例を説明するための図である。この図により、主な情報の流れが番号順に例示されている。先ず、ABCオンラインバーチャル仏壇装置サービス株式会社(0101)が運営管理するコンピュータであり、サーバである、オンラインバーチャル仏壇装置は、パソコンやスマホなどを利用した、利用者(0102)からの(1)故人回想出力要求を受け付ける。次に、オンラインバーチャル仏壇装置は、故人(0103)に関して、別途格納済みの(2)故人回想情報、例えば故人を偲ぶ動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像など、及び(3)故人回想随伴情報、例えば仏壇の基本映像と、仏壇に配置される故人の位牌や遺影や焼香や仏具等の映像、読み上げるお経や説教の音声ファイルなど、を読み出し、利用者(0102)のパソコンやスマホなどに(4)故人回想情報及び故人回想随伴情報を出力する。
<実施形態1の構成>
【0037】
図2は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置(0200)は、利用者識別情報保持部(0201)と、故人識別情報保持部(0202)と、故人回想情報取得部(0203)と、故人回想情報保持部(0204)と、故人回想出力要求取得部(0205)と、故人回想随伴情報保持部(0206)と、故人回想出力部(0207)と、を有する。
【0038】
なお、以下に記載する本システムの機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD-ROMやDVD-ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェースなどが挙げられる。
【0039】
またこれらハードウェアやソフトウェアは、メインメモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェースを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
<実施形態1の構成の説明>
<実施形態1の構成の説明:オンラインバーチャル仏壇装置>
【0040】
以上のような構成を持つコンピュータであり、サーバである。
<実施形態1の構成の説明:利用者識別情報保持部>
【0041】
「利用者識別情報保持部」(
図2:0201)は、利用者識別情報を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0042】
図3は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、利用者に関する情報を事前に登録するための入力画面の一例である。利用者に関する情報は、例えば、利用者の氏名(0301)、利用者の住所(0302)などの利用者を特定する項目、及び電話番号(0303)、メールアドレス(0304)など利用者の連絡先などであるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。なお、利用者として想定される者は、故人の遺族のほかに友人、関係者なども想定できる。一方、このシステムを利用することで個人(故人の又は故人の親族)情報が公開されることとなるので、誰にでも自由に登録ができるように構成することは好ましくない。そこで、登録の申請があった場合には、権限のある者によってその申請を承認するか判断させるように構成することが好ましい。例えば、申請があった場合には、権限者に対してその旨の通知があり、その通知に応じて、このシステムに対して判断結果を送信するように構成し、判断結果が肯定である場合にはその者を利用者として登録し、否定的である場合には登録を拒絶するか、あるいは、不足している情報を申請者に対して要求するように構成することが考えられる。このように構成するメリットとしては、必ずしも遺族などが故人の交友関係に詳しいと限らず、限られた人物にのみこのシステムを利用させることは故人にとっても好ましくないと考えられるからである。申請の画面には、故人との関係を示す情報の入力欄を設けることが好ましく、また故人と合わさって写された写真などをエビデンスとしてアップロードできるように構成するとよい。またSNSを故人が利用していた場合には、そのSNSを閉鎖しないで、そのSNSの情報を参照して申請を自動判断するように構成してもよい。その際には、SNS上で閲覧できない写真をアップロードさせ、SNS上で交友関係にあった人の顔写真と自動照合するようにすることも考えられる。
【0043】
実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置は、利用者に関する情報を事前登録するに際して、利用者識別情報を利用者に発行し、利用者に関する情報と関連付けて保持する。さらに、後述する故人情報の事前登録に際して、利用者識別情報と関連付けられた故人識別情報は、利用者識別情報保持部に利用者識別情報と関連付けて保持してもよい。
【0044】
また、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置にログインするための入力者IDとパスワードを利用者に発行することが好ましい。さらに、ログイン認証において、入力者IDとパスワードに加えて、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置を利用しようとする者が事前登録されている利用者であることを特定する利用者識別情報の入力もまた必要である。ただしその場合、入力者IDと利用者識別情報とは同一であってもよく、その場合は入力者IDの入力をもって、利用者識別情報の入力としてもよい。
【0045】
図4は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、入力者ID(0401)とパスワード(0402)入力前のログイン画面の一例である。また
図5は、入力者ID(0501)とパスワード(0502)入力済のログイン画面の一例である。登録後の利用者が、
図4のログイン画面に正しい入力者IDとパスワードを入力して、
図5のログイン画面とし、「GO」(0504)ボタンをクリックすれば、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置はログイン認証する。一方、
図5のログイン画面で「CLEAR」(0503)ボタンをクリックすれば、
図4のログイン画面に戻ることとしてもよい。
<実施形態1の構成の説明:故人識別情報保持部>
【0046】
「故人識別情報保持部」(
図2:0202)は、利用者識別情報と関連付けて偲ぶべき故人を特定するための故人識別情報を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0047】
図6は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人に関する情報を事前に登録するための入力画面の一例である。故人に関する情報は、例えば、故人の氏名(0601)、故人の住所(0602)などの故人を特定する項目、及び利用者識別情報(0603)などの利用者に関する項目であるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。また、利用者識別情報は一以上、必要に応じて追加されてもよい。
【0048】
実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置は、故人に関する情報を事前登録するに際して、故人識別情報を一以上の利用者に発行し、各々の利用者識別情報と関連付けて保持する。これにより、一の故人識別情報は一以上の利用者識別情報に関連付けて故人識別情報保持部に保持される。また、一以上の故人情報の事前登録に同一の利用者識別情報が入力される可能性があることから、一の利用者識別情報は一以上の故人識別情報に関連付けて利用者識別情報保持部に保持される。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0049】
実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置は、故人識別情報に、故人の氏名を含めたものであってもよい。
<実施形態1の構成の説明:故人回想情報取得部>
【0050】
「故人回想情報取得部」(
図2:0203)は、故人識別情報と関連付けて故人識別情報にて識別される故人を偲ぶための情報である故人回想情報を取得するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばボタンメニューをクリックする、又は/及び、チェックボックスにチェックを入れることにより、動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像などを個別に選択する、又は/及び、それらを包含するフォルダとして取得させるような画面で構成される。
【0051】
図7は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報(0701)と、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報(0702)の一例である。故人回想情報は故人を回想して偲ぶための情報であるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。故人回想情報は、デジタルデータとしてデータベースに格納可能なものであり、故人識別情報によって読み出して再生可能なデータであることが必要であるが、その要件を満たすならばどのようなファイル形式であってもよい。なお、例えば故人が大切にしていたレコード盤などは、音声を再生することで故人を回想して偲ぶための遺品ではあるが、デジタルデータではなく、故人回想情報には含まれないことは言うまでもない。
【0052】
図8は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報(0801)と、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得するための入力画面の一例である。例えば、利用者が、
図8で例示した故人識別情報(0801)に関連する故人回想情報として、動画データ(0802)の内の001、003、・・・、XXXを選択して、その前にあるチェックボックスにチェックを入れることで、チェックの入ったそれらの動画が実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想情報として選択される。写真画像データ(0803)、音声ファイルデータ(0804)、創作作品データ(0805)及びその他(プロフィール)データ(0806)においても、動画データと同様に選択される。また、全てのデータを選択することもでき、その場合は「全て選択」(0807)ボタンをクリックすると、全てのチェックボックスのチェックが入り、逆に、「CLEAR」(0808)ボタンをクリックすると、全てのチェックボックスのチェックが外される、という具合である。ここで、「GO」(0809)ボタンをクリックすると、選択されたデータが取得されることとしてもよい。なお、この入力画面は例示に過ぎず、この例に限定されるものではない。
<実施形態1の構成の説明:故人回想情報保持部>
【0053】
「故人回想情報保持部」(
図2:0204)は、取得した故人回想情報と故人識別情報とを関連付けて保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0054】
実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置は、前述の故人回想情報取得部にて取得した故人回想情報を、新規に又は既存の故人回想情報に追加して、故人識別情報と関連付けて保持する。
<実施形態1の構成の説明:故人回想出力要求取得部>
【0055】
「故人回想出力要求取得部」(
図2:0205)は、利用者識別情報と、故人識別情報と、に関連付けて故人の回想のための出力の要求である故人回想出力要求を取得するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばボタンメニューをクリックする、又は/及び、チェックボックスにチェックを入れることにより、動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像などを選択する、及び、それらの出力順番を取得させるような画面で構成される。
【0056】
図9は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報の内、選択された情報を出力要求する故人回想出力要求の入力画面(情報選択)の一例である。例えば、利用者が、
図9で例示した故人識別情報(0901)に関連する故人回想情報として、不揮発性メモリ内に保持されている動画データ(0902)の001、003、・・・、XXXの内の001と003を選択して、その前にあるチェックボックスにチェックを入れることで、チェックの入ったそれらの動画が実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想情報として選択される。写真画像データ(0903)、音声ファイルデータ(0904)、創作作品データ(0905)及びその他(プロフィール)データ(0906)においても、動画データと同様に選択される。また、全てのデータを選択することもでき、その場合は「全て選択」(0907)ボタンをクリックすると、全てのチェックボックスのチェックが入り、逆に、「CLEAR」(0908)ボタンをクリックすると、全てのチェックボックスのチェックが外される、という具合である。ここで、「GO」(0909)ボタンをクリックすると、選択されたデータが出力要求されることとしてもよい。なお、この出力要求画面は例示に過ぎず、この例に限定されるものではない。
【0057】
図10は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力要求が、故人回想情報及び後述する故人回想随伴情報を合わせて、情報の選択だけでなく、出力される順番を決めて、複数の写真や動画などをスライドショー形式に構成されたストーリーとすることを要求する故人回想出力要求の入力画面(出力順番)の一例である。利用者の気持ちに沿って絞り込む、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。また、例えばInstagram(登録商標)のような構成をもち、ストーリーを保存したり、以前に作成したストーリーからハイライトを作成したりできるものとしてもよい。なお、故人回想出力要求は、この明細書では説明の簡明化のために情報選択の
図9と出力順番の
図10に分けて例示したが、情報選択と出力順番を関連付けて一本化した故人回想出力要求であってもよい。
<実施形態1の構成の説明:故人回想随伴情報保持部>
【0058】
「故人回想随伴情報保持部」(
図2:0206)は、受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報と合わせて出力すべき仏壇映像を少なくとも含む故人回想随伴情報を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0059】
図11は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報(1101)と関連付けられた故人回想随伴情報(1102)の一例である。故人回想随伴情報は故人を偲んで供養するための情報であり、例えば仏壇の基本映像と、仏壇に配置される故人の位牌や遺影や供花や焼香や仏具等の映像、読み上げるお経や説教の音声ファイルなどであるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。
<実施形態1の構成の説明:故人回想出力部>
【0060】
「故人回想出力部」(
図2:0207)は、受け付けた故人回想出力要求に応じて故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0061】
故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報の情報選択と出力順番を関連付けた故人回想出力要求に応じて、順次または一緒に故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を出力する。故人回想出力要求としてストーリー構成されたスライドショー形式で出力することが好ましい。
<実施形態1のハードウェア構成>
【0062】
図12は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、利用者識別情報保持部、故人識別情報保持部、故人回想情報取得部、故人回想情報保持部、故人回想出力要求取得部、故人回想随伴情報保持部、故人回想出力部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(1201)と、メインメモリ(1202)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(1203)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(1204)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0063】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0064】
CPUは、利用者識別情報保持プログラム(1205)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報(1224)をメインメモリのデータ領域の利用者識別情報(1212)に読み出す。
【0065】
そして、CPUは、故人識別情報保持プログラム(1206)を実行し、メインメモリのデータ領域の利用者識別情報と関連付けられた、一以上の既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報(1225)をメインメモリのデータ領域の故人識別情報(1213)に読み出す。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0066】
そして、CPUは、故人回想情報取得プログラム(1207)を実行し、インターフェースを介して入力された故人回想情報を故人識別情報と関連付けて取得し、メインメモリのデータ領域の故人回想情報(1214)に格納する。次いで、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた故人回想情報(1226)が有ればそれに追加し、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規の故人回想情報(1226)として不揮発性メモリに格納する。
【0067】
そして、CPUは、故人回想情報保持プログラム(1208)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた故人回想情報(1226)をメインメモリのデータ領域の故人回想情報(1214)に読み出す。
【0068】
そして、CPUは、故人回想出力要求取得プログラム(1209)を実行し、インターフェースを介して入力された故人回想出力要求(故人識別情報を含む)を取得し、故人識別情報に関連付けて、メインメモリのデータ領域の故人回想出力要求(1215)に格納する。次いで、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた故人回想出力要求(1227)が有ればそれを更新し、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規の故人回想出力要求(1227)として不揮発性メモリに格納する。
【0069】
そして、CPUは、故人回想随伴情報保持プログラム(1210)を実行し、既にメインメモリのデータ領域に読み出されている故人識別情報(1213)と関連付けられた故人回想随伴情報(1228)をメインメモリのデータ領域の故人回想随伴情報(1216)に読み出す。
【0070】
そして、CPUは、故人回想出力プログラム(1211)を実行し、既にメインメモリのデータ領域に読み出されている故人識別情報(1213)と関連付けられた故人回想情報(1214)及び故人回想随伴情報(1216)をメインメモリのデータ領域の故人回想出力要求(1215)に従って、図示しない利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
<実施形態1の処理の流れ>
【0071】
図13は、実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0072】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S1301)。
【0073】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S1304に行く(S1302)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0074】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S1303)。
【0075】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S1304)。
【0076】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S1305)。
【0077】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S1306)。
【0078】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する(S1307)。
<実施形態1の効果の簡単な説明>
【0079】
以上のような構成をとる本発明によって、実物の仏壇設置を前提とせず、オンラインによる音声映像技術を用いたオンラインバーチャル仏壇装置及び故人を回想する写真や音声や映像などを組み合わせて、利用者のパソコンやスマホなどの画面に映し出すことにより、リアリティを伴っていつでもどこからでも故人を偲んで供養することが可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2の概要>
【0080】
実施形態2は、上記実施形態1を基本として、故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて故人識別情報保持部に保持されているか判断する故人回想出力要求判断部と、故人回想出力要求判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力部からの出力を行うように制御する制御部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態2の構成>
【0081】
図14は、実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置(1400)は、利用者識別情報保持部(1401)と、故人識別情報保持部(1402)と、故人回想情報取得部(1403)と、故人回想情報保持部(1404)と、故人回想出力要求取得部(1405)と、故人回想随伴情報保持部(1406)と、故人回想出力部(1407)と、を有し、故人回想出力要求判断部(1408)と、制御部(1408)と、をさらに有している。
【0082】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態2の特徴点である故人回想出力要求判断部と制御部について、以下説明する。
<実施形態2の構成の説明:故人回想出力要求判断部>
【0083】
「故人回想出力要求判断部」(1408)は、上記実施形態1を基本として、さらに、故人回想出力要求取得部にて取得した利用者識別情報と故人識別情報とが関連付けられて故人識別情報保持部に保持されているか判断する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0084】
実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、ログイン認証において、入力された利用者識別情報が、故人識別情報保持部において、故人回想出力要求に含まれる故人識別情報と関連付けられている一以上の利用者識別情報に含まれるか否かを判断し、判断結果を得る。
<実施形態2の構成の説明:制御部>
【0085】
「制御部」(1409)は、上記実施形態1を基本として、さらに、故人回想出力要求判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合にのみ故人回想出力部からの出力を行うように制御する機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0086】
故人回想出力要求判断部において、故人識別情報と利用者識別情報が、故人識別情報保持部において関連付けて保持されているとの判断結果である場合は、故人回想出力要求が適格であり、故人回想出力部からの出力を行うように制御する。逆に、関連付けて保持されているとの判断結果でない場合は、故人回想出力要求が欠格であり、故人回想出力部からの出力を行わないように制御する。また、出力要求で識別される利用者識別情報に応じて出力可能な故人回想情報を関連付けて保持してもよい。例えば家族内でプライベートな情報は利用者識別情報が家族のものである場合にのみ出力又は選択可能とし、プライベートな度合いに応じて関連付けられた利用者に出力可能に構成することが考えられる。また、出力可能な故人回想情報を格付けて、その格付けに利用者識別情報を関連付けておくことで出力可能な故人回想情報を制御するように構成してもよい。
<実施形態2のハードウェア構成>
【0087】
図15は、実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想出力要求判断部と制御部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(1501)と、メインメモリ(1502)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(1503)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(1504)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0088】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0089】
CPUは、故人回想出力要求判断プログラム(1512)を実行し、メインメモリのデータ領域の故人回想出力要求(1517)に含まれる故人識別情報により、不揮発性メモリに格納されている故人識別情報(1530)をメインメモリのデータ領域の故人識別情報(1515)に読み出して、その故人識別情報と関連付けられている一以上の利用者識別情報を読み出す。実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、ログイン認証において、インターフェースを介して入力された利用者識別情報が、故人識別情報と関連付けられている一以上の利用者識別情報に含まれるか否かを判断する。例えば、判断結果を「正」又は「誤」としてもよく、メインメモリのデータ領域の判断結果(1519)、又は/及び、不揮発性メモリの判断結果(1534)のそれぞれ特定のアドレスに格納する。
【0090】
そして、CPUは、制御プログラム(1513)を実行し、メインメモリのデータ領域にある判断結果が「正」である場合は、故人回想出力要求が適格であり、故人回想出力部からの出力を行うように制御する。逆に、判断結果が「誤」である場合は、故人回想出力要求が欠格であり、故人回想出力部からの出力を行わないように制御する。
<実施形態2の処理の流れ>
【0091】
図16は、実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0092】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S1601)。
【0093】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S1604に行く(S1602)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0094】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S1603)。
【0095】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S1604)。
【0096】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S1605)。
【0097】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S1606)。
【0098】
次に、利用者識別情報と故人識別情報の関連付け判断ステップとして、インターフェースを介して入力された故人回想出力要求に含まれる故人識別情報と利用者識別情報が関連付けられているか否かを判断する(S1607)
【0099】
ここで、制御ステップとして、判断結果が「正」の場合はS1609に行き、「誤」の場合は終了する(S1608)
【0100】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する(S1609)。
<実施形態2の効果の簡単な説明>
【0101】
以上のような構成をとる本発明によって、故人に関する情報が、誤った利用者に開示される誤用を防止することが可能となる。
<実施形態3>
<実施形態3の概要>
【0102】
実施形態3は、上記実施形態1又は実施形態2を基本として、故人回想随伴情報保持部は、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて保持する利用者別故人随伴情報保持手段を有し、故人回想出力部は、故人回想出力要求取得部にて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力手段を、さらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
【0103】
前述のように、一の故人識別情報は一以上の利用者識別情報に関連付けて故人識別情報保持部に保持されている。そして、故人とその故人を偲んで供養する利用者の関係は、利用者によって差異がある。例えば、故人と利用者が一緒に写った写真において、その写真に入っていない利用者からみれば、必ずしも故人を偲ぶためには必要ないかもしれない。そこで、利用者識別情報に応じて、故人回想随伴情報及び故人回想出力要求で利用する情報を選別する手段を有する、という具合である。
<実施形態3の構成>
【0104】
図17は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置(1700)は、利用者識別情報保持部(1701)と、故人識別情報保持部(1702)と、故人回想情報取得部(1703)と、故人回想情報保持部(1704)と、故人回想出力要求取得部(1705)と、故人回想随伴情報保持部(1706)と、故人回想出力部(1707)と、を有し、故人回想随伴情報保持部の内に利用者別故人随伴情報保持手段と、故人回想出力部の内に利用者別故人回想出力手段と、をさらに有している。
【0105】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態3の特徴点である利用者別故人随伴情報保持手段と利用者別故人回想出力手段について、以下説明する。
<実施形態3の構成の説明:利用者別故人随伴情報保持手段>
【0106】
「利用者別故人随伴情報保持手段」は、上記実施形態1又は実施形態2を基本として、さらに、故人回想随伴情報保持部は、故人回想随伴情報を利用者識別情報に応じて保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0107】
図18は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報の一例である。このように、故人回想随伴情報を故人識別情報に加えて、利用者識別情報とも関連付けることにより、利用者の心に沿ったきめ細やかな故人の供養ができる。
<実施形態3の構成の説明:利用者別故人回想出力手段>
【0108】
「利用者別故人回想出力手段」は、上記実施形態1又は実施形態2を基本として、さらに、故人回想出力部は、故人回想出力要求取得部にて取得した故人回想出力要求に関連付けられている利用者識別情報に関連付けられている故人回想随伴情報を出力する利用者別故人回想出力手段を有するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0109】
図19は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人識別情報と関連付けられた故人回想情報の内、利用者識別情報別に選択された情報を出力要求する故人回想出力要求の入力画面(情報選択)の一例である。
図20は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力要求が、故人回想情報及び後述する故人回想随伴情報を合わせて、情報の選択だけでなく、利用者識別情報別に出力される順番を決めて、複数の写真や動画などをスライドショー形式に構成されたストーリーとすることを要求する故人回想出力要求の入力画面(出力順番)の一例である。このように、故人回想出力要求を故人識別情報に加えて、利用者識別情報とも関連付けることにより、利用者の心に沿ったきめ細やかな故人の供養ができる。
<実施形態3のハードウェア構成>
【0110】
図21は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1又は実施形態2のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、利用者別故人随伴情報保持手段と利用者別故人回想出力手段は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2101)と、メインメモリ(2102)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2103)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2104)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0111】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0112】
CPUは、故人回想随伴情報保持プログラム(2110)を実行し、さらに、利用者別故人回想随伴情報保持サブプログラム(2112)を実行し、事前に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報(2114)及び故人識別情報(2115)と関連付けられた故人回想随伴情報(2132)をメインメモリのデータ領域の故人回想随伴情報(2118)に読み出す。
【0113】
そして、CPUは、故人回想出力プログラム(2111)を実行し、さらに、利用者別故人回想出力サブプログラム(2113)を実行し、既にメインメモリのデータ領域に読み出されている利用者識別情報(2114)及び故人識別情報(2115)と関連付けられた故人回想情報(2116)及び故人回想随伴情報(2118)をメインメモリのデータ領域の故人回想出力要求(2117)に従って、図示しない利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
<実施形態3の処理の流れ>
【0114】
図22は、実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0115】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S2201)。
【0116】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S2204に行く(S2202)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0117】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S2203)。
【0118】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S2204)。
【0119】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す。ここで、故人回想随伴情報を、利用者識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報とする、ことを実現する利用者別故人回想随伴情報の読み出しサブステップを含んでいる(S2205)。
【0120】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S2206)。
【0121】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。ここで、故人回想要求を、利用者識別情報と関連付けられた故人回想要求とする、ことを実現する利用者別故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力サブステップを含んでいる(S2207)。
<実施形態3の効果の簡単な説明>
【0122】
以上のような構成をとる本発明によって、故人回想随伴情報を含む故人回想出力要求を故人識別情報に加えて、利用者識別情報とも関連付けることにより、利用者の心に沿ったきめ細やかな故人の供養ができる。
<実施形態4>
<実施形態4の概要>
【0123】
実施形態4は、上記実施形態1から実施形態3を基本として、故人回想出力部の出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて保持する故人回想出力履歴保持部と、保持されている故人回想出力履歴を出力する故人回想出力履歴出力部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態4の構成>
【0124】
図23は、実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置(2300)は、利用者識別情報保持部(2301)と、故人識別情報保持部(2302)と、故人回想情報取得部(2303)と、故人回想情報保持部(2304)と、故人回想出力要求取得部(2305)と、故人回想随伴情報保持部(2306)と、故人回想出力部(2307)と、を有し、故人回想出力履歴保持部(2310)と、故人回想出力履歴出力部(2311)と、をさらに有している。
【0125】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態3にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態4の特徴点である故人回想出力履歴保持部と故人回想出力履歴出力部について、以下説明する。
<実施形態4の構成の説明:故人回想出力履歴保持部>
【0126】
「故人回想出力履歴保持部」(2310)は、上記実施形態1から実施形態3を基本として、さらに、故人回想出力部の出力履歴である故人回想出力履歴をその出力を要求した利用者識別情報と関連付けて保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。故人回想出力履歴としては、利用者識別情報と故人識別情報に関連付けられた回想した日付である回想日付などがある。
<実施形態4の構成の説明:故人回想出力履歴出力部>
【0127】
「故人回想出力履歴出力部」は、上記実施形態1から実施形態3を基本として、さらに、保持されている故人回想出力履歴を出力するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態4のハードウェア構成>
【0128】
図24は、実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1から実施形態3のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想出力履歴保持部と故人回想出力履歴出力部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2401)と、メインメモリ(2402)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2403)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2404)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0129】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0130】
CPUは、故人回想出力履歴保持プログラム(2412)を実行し、故人回想出力プログラム(2411)が実行された日付を、回想日付として、利用者識別情報及び故人識別情報に関連付けて、メインメモリのデータ領域の故人回想出力履歴(2419)に格納する。次いで、既に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた故人回想出力履歴(2434)が有ればそれに追加し、無ければ利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた新規の故人回想出力履歴(2434)として不揮発性メモリに格納する。
【0131】
そして、CPUは、故人回想出力履歴出力プログラム(2413)を実行し、不揮発性メモリに格納されている故人回想出力履歴(2434)から、メインメモリのデータ領域にある利用者識別情報(2414)と故人識別情報(2415)と関連付けられた故人回想出力履歴(2419)をメインメモリのデータ領域に読み出す。利用者識別情報(2501)と故人識別情報(2502)と関連付けられた故人回想出力履歴の回想日付(2504)などに日付順の連番(2503)を付して、図示しない利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
図25は、実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、故人回想出力履歴の出力画面の一例である。この出力画面は例示に過ぎず、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。
<実施形態4の処理の流れ>
【0132】
図26は、実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0133】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S2601)。
【0134】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S2604に行く(S2602)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0135】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S2603)。
【0136】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S2604)。
【0137】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S2605)。
【0138】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S2606)。
【0139】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S2607)。
【0140】
次に、故人回想出力履歴の記録ステップとして、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップが実行された日付を、回想日付として、新規に又は既存の故人回想出力要求を追加して格納する(S2608)。
【0141】
次に、故人回想出力履歴の出力ステップとして、インターフェースを介して入力された故人回想出力履歴の出力要求に応じて、故人回想出力履歴を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S2609)。
<実施形態4の効果の簡単な説明>
【0142】
以上のような構成をとる本発明によって、利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた故人回想出力履歴を出力することができる。
<実施形態5>
<実施形態5の概要>
【0143】
実施形態5は、上記実施形態1から実施形態4を基本として、利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料類似の送金・着金するためのクレジット機能部をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態5の構成>
【0144】
図27は、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置(2700)は、利用者識別情報保持部(2701)と、故人識別情報保持部(2702)と、故人回想情報取得部(2703)と、故人回想情報保持部(2704)と、故人回想出力要求取得部(2705)と、故人回想随伴情報保持部(2706)と、故人回想出力部(2707)と、を有し、クレジット機能部(2712)をさらに有している。
【0145】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態4にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態5の特徴点であるクレジット機能部について、以下説明する。
<実施形態5の構成の説明:クレジット機能部>
【0146】
「クレジット機能部」(2712)は、上記実施形態1から実施形態4を基本として、さらに、利用者識別情報と、これに関連付けられている故人識別情報とに関連付けて通貨を利用した御香料又は御香料類似の送金・着金するためのクレジット機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0147】
故人の供養に伴い、御香料又は御香料類似の送金をすることがある。ここで、御香料又は御香料類似とは、宗教宗派や葬儀からの経過によって、御香料、御香典、御仏前、御霊前などと名称が異なるものを総称するものとする。そのような送金において、引出口座から振込先口座への御香料又は御香料類似の送金を指示する、という具合である。一方逆に、振込先口座は、故人識別情報で識別される個人(親族等の代表者)において所有され、このような送金を受け付けて、送金者と着金日と着金額などを管理する、という具合である。具体的な送金においては、クレジット番号の入力、暗証番号の入力、またさらに、個人識別コード、セキュリティーコード、などの入力を促し、金額の入力を促して、実行ボタンを押下させ、実行ボタンの押下に伴ってクレジットを利用した送金処理を実行させるというものである。また、例えばPayPal(登録商標)のような構成をもち、メールアドレスとクレジットカード情報とパスワードをペイパル口座に事前登録しておくことで、送金相手にクレジットカード情報を晒すリスク無しで、送金相手のペイパル口座であるメールアドレスを指定して、振り込むものとしてもよい。またこの場合には、供養している故人が単独である場合には自動的にその故人に関連付けられている親族などの代表者に送金されるように構成されることが好ましく、この観点から送金対象となる利用者識別情報を予め登録しておくことが好ましい。さらに供養している故人が複数の場合(一つの仏壇で複数人数の供養を行っている場合など)には、どの故人に対応する個人(親族等の代表者)に対して送金するかの識別情報を入力させるように構成してもよい。この場合には対象となる故人識別情報の入力を受付けて、受け付けた故人識別情報で識別される個人(親族等の代表者)の送金対象となる親族などの利用者識別情報に関連付けられている送金先に対して送金処理を実行する。なお送金処理は為替で行うのが好ましいので送金対象となる利用者識別情報で識別される利用者の送金先銀行口座も情報として登録されて、利用されるように構成する。さらには、このシステムの利用料が発生する場合には、銀行への送金でなく、例えばチケットやポイントなどとしてそのお布施の全部又は一部をシステム運用者に送金するように構成してもよい。送金先をシステム運用者とするか、それとも故人の親族等を代表する利用者とするかは、利用者が予め設定できるように構成する。さらに送金先をそのお布施の受領日、お布施の額、又は所定期間内に受け取るお布施の総額などを基準として判断するように構成してもよい。例えばお布施の総額がシステム利用料を超過した場合には、その超過分を、親族等を代表する利用者の銀行口座に振り込むように構成し、システム利用料に満たない場合にはシステム運用者の銀行口座に振り込むように構成するなどである。
<実施形態5のハードウェア構成>
【0148】
図28は、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1から実施形態4のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、クレジット機能部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(2801)と、メインメモリ(2802)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(2803)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(2804)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0149】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0150】
CPUは、クレジット機能プログラム(2812)を実行し、不揮発性メモリに格納されている御香料等履歴(2832)から、メインメモリのデータ領域にある利用者識別情報(2813)及び故人識別情報(2814)に関連付けられるメインメモリのデータ領域に御香料等履歴(2818)を読み出し、図示しない利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
図29は、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、御香料等履歴の出力画面の一例である。この例のように、前述の故人回想出力履歴と一体となっていてもよい。
図29の御香料等履歴の出力画面において、「GO」(2906)ボタンをクリックすれば、御香料などの送金を指示するための入力画面に切り換わる。
図30は、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、御香料などの送金を利用者の引出口座から銀行ネット振込を指示するための入力画面の一例である。送金指示に関する情報は、例えば、利用者識別情報(3001)、故人識別情報(3002)、表書き(3003)、金額(3004)、引出口座(3005)及び振込先口座(3006)などであるが、必要に応じて選択、又は/及び、追加されてもよく、この例に限定されるものではない。
図30の送金指示画面において、「GO」(3008)ボタンをクリックすれば、利用者の引出口座から振込先口座への振込指示をする。一方、
図30の送金指示画面で「CLEAR」(3007)ボタンをクリックすれば、
図30における入力項目が全てクリアされることとしてもよい。送金指示の方法は銀行間振込に限るものではなく、前述のようにクレジットカード経由でもよいし、実行可能な送金方法であればそれ以外であってもよい。送金指示に次いで、既に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた御香料等履歴(2832)が有ればそれを追加更新し、無ければ利用者識別情報及び故人識別情報と関連付けられた新規の御香料等履歴(2832)として不揮発性メモリに格納する。
<実施形態5の処理の流れ>
【0151】
図31は、実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0152】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S3101)。
【0153】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S3104に行く(S3102)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0154】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S3103)。
【0155】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S3104)。
【0156】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S3105)。
【0157】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S3106)。
【0158】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S3107)。
【0159】
次に、御香料等履歴の出力ステップとして、御香料等履歴を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S3108)。
【0160】
ここで、御香料などの送金を希望しない場合は終了し、送金を希望する場合はS3110に行く(S3109)。
【0161】
次に、御香料等の送金指示ステップとして、御香料などの送金指示の入力に応じて、御香料等の送金を、引出口座に指示する。(S3110)。
【0162】
次に、御香料等履歴の記録ステップとして、新規に又は既存の御香料等履歴を追加して格納する(S3111)。
<実施形態5の効果の簡単な説明>
【0163】
以上のような構成をとる本発明によって、故人の供養に伴い、御香料等の送金を指示することができる。
<実施形態6>
<実施形態6の概要>
【0164】
実施形態6は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、宗教又は/及び宗派を選択する宗派等選択部と、宗教又は/及び宗派に関連付けて仏壇の基本映像と、仏壇に配置される仏具等の映像、読み上げるお経や説教の音声のいずれか一以上である仏壇仏具映像を保持する仏壇仏具映像保持部と、宗教又は/及び宗派の選択に応じてこれに関連付けられている仏壇仏具映像を取得する仏壇仏具映像取得部と、取得した仏壇仏具映像を故人回想随伴情報保持部に故人識別情報と関連付けて保持させるために故人回想随伴情報として出力する仏壇仏具映像出力部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
【0165】
宗教又は/及び宗派によって、仏壇又は/及び仏具等が異なるだけでなく、その大小や配置等にも細かな差異があることはよく知られていることである。また、読み上げるお経や説教の音声、あるいは間としての静寂についても種々多様である。それらの差異は、故人のお気持ちに沿う意味でも故人を偲んで供養する利用者にとっても、機微に触れるものであり、尊重されるべきものである。
<実施形態6の構成>
【0166】
図32は、実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置(3200)は、利用者識別情報保持部(3201)と、故人識別情報保持部(3202)と、故人回想情報取得部(3203)と、故人回想情報保持部(3204)と、故人回想出力要求取得部(3205)と、故人回想随伴情報保持部(3206)と、故人回想出力部(3207)と、を有し、宗派等選択部(3213)と、仏壇仏具映像保持部(3214)と、仏壇仏具映像取得部(3215)と、仏壇仏具映像出力部(3216)と、をさらに有している。
【0167】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態5にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態6の特徴点である宗派等選択部と仏壇仏具映像保持部と仏壇仏具映像取得部と仏壇仏具映像出力部とについて、以下説明する。
<実施形態6の構成の説明:宗派等選択部>
【0168】
「宗派等選択部」(3213)は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、さらに、宗教又は/及び宗派を選択するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばボタンメニューをクリックする、又は/及び、チェックボックスにチェックを入れることにより、宗教又は/及び宗派などを選択するような画面で構成される。
<実施形態6の構成の説明:仏壇仏具映像保持部>
【0169】
「仏壇仏具映像保持部」(3214)は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、さらに、宗教又は/及び宗派に関連付けて仏壇の基本映像と、仏壇に配置される仏具等の映像、読み上げるお経や説教の音声のいずれか一以上である仏壇仏具映像を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。これにより、多様な宗教又は/及び宗派の別に応じて、仏壇仏具映像は多様なものとして保持することになるが、宗教又は/及び宗派が異なっている場合であっても、共通の仏壇仏具映像を保持することになってもよい。
<実施形態6の構成の説明:仏壇仏具映像取得部>
【0170】
「仏壇仏具映像取得部」(3215)は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、さらに、宗教又は/及び宗派の選択に応じてこれに関連付けられている仏壇仏具映像を取得するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。前述の宗派等選択部において選択した宗教又は/及び宗派などに関連付けられた仏壇仏具映像を取得する、という具合である。
<実施形態6の構成の説明:仏壇仏具映像出力部>
【0171】
「仏壇仏具映像出力部」(3216)は、上記実施形態1から実施形態5を基本として、さらに、取得した仏壇仏具映像を故人回想随伴情報保持部に故人識別情報と関連付けて保持させるために故人回想随伴情報として出力するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。これにより、故人回想随伴情報保持部に保持する故人回想随伴情報を全部又は一部を更新する、という具合である。なお、取得した仏壇仏具映像を故人回想随伴情報保持部に故人識別情報と合わせて利用者識別情報と関連付けてもよい。
<実施形態6のハードウェア構成>
【0172】
図33は、実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。上記実施形態1から実施形態5のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、宗派等選択部と仏壇仏具映像保持部と仏壇仏具映像取得部と仏壇仏具映像出力部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3301)と、メインメモリ(3302)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3303)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3304)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0173】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0174】
CPUは、宗派等選択プログラム(3312)を実行し、インターフェースを介して入力された利用者からの宗教又は/及び宗派を特定する宗派等選択情報を取得し、故人識別情報と関連付けて、メインメモリのデータ領域の宗派等選択情報(3321)に格納する。次いで、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた宗派等選択情報(3339)が有ればそれを更新し、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規の宗派等選択情報(3339)として不揮発性メモリに格納する。
【0175】
そして、CPUは、仏壇仏具映像保持プログラム(3313)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている宗教又は/及び宗派に関連付けられた仏壇仏具映像(3340)をメインメモリのデータ領域の仏壇仏具映像(3322)に読み出す。
【0176】
そして、CPUは、仏壇仏具映像取得プログラム(3314)を実行し、既にメインメモリのデータ領域に読み出されている仏壇仏具映像(3322)の内、メインメモリのデータ領域の宗派等選択情報(3321)によって選択された仏壇仏具映像を取得する。
【0177】
そして、CPUは、仏壇仏具映像出力プログラム(3315)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報(3338)が有れば、それをメインメモリのデータ領域の故人回想随伴情報(3320)に読み出し、取得した仏壇仏具映像により更新して故人回想随伴情報(3338)として不揮発性メモリに格納し、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規の故人回想随伴情報(3338)として不揮発性メモリに格納する。
<実施形態6の処理の流れ>
【0178】
図34は、実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0179】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S3401)。
【0180】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S3404に行く(S3402)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0181】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S3403)。
【0182】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S3404)。
【0183】
次に、宗派等選択情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた宗派等選択情報を取得する(S3405)。
【0184】
次に、仏壇仏具映像の読み出しステップとして、宗教又は/及び宗派に関連付けられた仏壇仏具映像を読み出す(S3406)。
【0185】
次に、仏壇仏具映像の取得ステップとして、宗派等選択情報によって選択された仏壇仏具映像を取得する(S3407)。
【0186】
次に、仏壇仏具映像の出力ステップとして、取得した仏壇仏具映像を、故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報として出力し、新規に又は既存の故人回想随伴情報を更新して格納する(S3408)。
【0187】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S3409)。
【0188】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S3410)。
【0189】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S3411)。
<実施形態6の効果の簡単な説明>
【0190】
以上のような構成をとる本発明によって、宗教又は/及び宗派に関連付けられた仏壇仏具映像を故人回想随伴情報として、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力することができる。
<実施形態7>
<実施形態7の概要>
【0191】
実施形態7は、上記実施形態6を基本として、仏壇仏具映像取得部にて取得した仏壇仏具映像を利用者に編集させるための仏壇仏具映像編集部をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
【0192】
仏壇仏具映像は、宗教又は/及び宗派によって差異があるだけでなく、地域性や更には個人の拘りによる細かな差異も利用者の編集によって実現できることが好ましい。
<実施形態7の構成>
【0193】
図35は、実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置(3500)は、利用者識別情報保持部(3501)と、故人識別情報保持部(3502)と、故人回想情報取得部(3503)と、故人回想情報保持部(3504)と、故人回想出力要求取得部(3505)と、故人回想随伴情報保持部(3506)と、故人回想出力部(3507)と、宗派等選択部(3513)と、仏壇仏具映像保持部(3514)と、仏壇仏具映像取得部(3515)と、仏壇仏具映像出力部(3516)と、を有し、仏壇仏具映像編集部(3517)をさらに有している。
【0194】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と宗派等選択部と仏壇仏具映像保持部と仏壇仏具映像取得部と仏壇仏具映像出力部と、に関しては、上記実施形態6にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態7の特徴点である仏壇仏具映像編集部について、以下説明する。
<実施形態7の構成の説明:仏壇仏具映像編集部>
【0195】
「仏壇仏具映像編集部」(3517)は、上記実施形態6を基本として、さらに、仏壇仏具映像取得部にて取得した仏壇仏具映像を利用者に編集させるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばボタンメニューをクリックする、又は/及び、チェックボックスにチェックを入れることにより、宗教又は/及び宗派などを選択するような画面で構成される。ここで「編集」は、仏具を一部別の仏具に交換したり、仏壇の色彩を変更するなどである。編集は、仏具の交換であるならば、予め交換可能な仏具のリストを準備しておき、偏光したい仏具をクリックし、交換可能な仏具を選択することで仏具の交換が可能なように構成する。仏具として挙げられるのは、仏像、花立、燭台、りん、掛け軸、位牌、仏器、茶湯器、前香炉などである。例えばこれらのアイコンが示されており、仏像を選択すると、交換可能な仏像の画像が複数現れ、気に入った仏像を選択することで交換可能とする。また仏壇の編集に関しては、帽子、笠、出〆、大戸、障子、化粧柱、勾欄、上段、ライハン、余間、太子、線香引出、前棚、蛇腹、継、下棲、台輪、畳擦、下台引出、欄間、欄間紐、丸柱、短冊、須弥壇、中段、蹴込、腰、ネコ戸、膳引、置敷居、地袋戸などの候補が同じく選択可能に構成されていることが好ましい。
<実施形態7のハードウェア構成>
【0196】
図36は、実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態6のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、仏壇仏具映像編集部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3601)と、メインメモリ(3602)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3603)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3604)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0197】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0198】
CPUは、仏壇仏具映像編集プログラム(3616)を実行し、インターフェースを介して入力された利用者からの仏壇仏具映像の編集情報を取得し、故人識別情報と関連付けて、メインメモリのデータ領域の編集情報(3624)に格納する。次いで、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた編集情報(3644)が有ればそれを更新し、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規の編集情報(3644)として不揮発性メモリに格納する。さらに、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報(3641)をメインメモリのデータ領域の故人回想随伴情報(3621)に読み出し、取得した編集情報により更新して故人回想随伴情報(3641)として不揮発性メモリに格納する。
<実施形態7の処理の流れ>
【0199】
図37は、実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0200】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S3701)。
【0201】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S3704に行く(S3702)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0202】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S3703)。
【0203】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S3704)。
【0204】
次に、宗派等選択情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた宗派等選択情報を取得する(S3705)。
【0205】
次に、仏壇仏具映像の読み出しステップとして、宗教又は/及び宗派に関連付けられた仏壇仏具映像を読み出す(S3706)。
【0206】
次に、仏壇仏具映像の取得ステップとして、宗派等選択情報によって選択された仏壇仏具映像を取得する(S3707)。
【0207】
次に、仏壇仏具映像の出力ステップとして、取得した仏壇仏具映像を、故人識別情報と関連付けられた故人回想随伴情報として出力し、新規に又は既存の故人回想随伴情報を更新して格納する(S3708)。
【0208】
次に、仏壇仏具映像の編集ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた編集情報を取得して、仏壇仏具映像を編集する(S3709)。
【0209】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S3710)。
【0210】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S3711)。
【0211】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S3712)。
<実施形態7の効果の簡単な説明>
【0212】
以上のような構成をとる本発明によって、宗教又は/及び宗派に関連付けられた仏壇仏具映像に、さらに利用者による編集を反映させた故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力することができる。
<実施形態8>
<実施形態8の概要>
【0213】
実施形態8は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、利用者に自分が死亡した時に故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を取得するエンディングノート情報取得部と、取得したエンディングノート情報を保持するエンディングノート情報保持部と、保持されているエンディングノート情報を故人回想情報保持部に故人回想情報として取得させるエンディングノート情報転送部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
【0214】
利用者が、自らを故人として事前に登録し、自らの故人識別情報を、自らを含めた一以上の利用者に発行し、各々の利用者識別情報と関連付けて保持する。さらに自らの故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を予め準備する。エンディングノート情報とは、今までの人生とこれからの生活スタイルを総合的にまとめたノートのことで、具体的な項目としては、自分の今までの振り返り、好きな趣味や物事、家族への伝言、友人知人への気持ち、入院が必要になった時に診てもらいたい病院、介護の方式、持っている資産や遺産の書き出し、収入と支出の状況、葬儀の方式や弔辞の希望、残りの人生における夢や希望などが挙げられる。また、それらを見て、残された縁者が故人を偲ぶことができるものならば、例えば、ブログやSNSなどに残っているテキストや写真や動画などの記録をエンディングノート情報に含めてもよい。
<実施形態8の構成>
【0215】
図38は、実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置(3800)は、利用者識別情報保持部(3801)と、故人識別情報保持部(3802)と、故人回想情報取得部(3803)と、故人回想情報保持部(3804)と、故人回想出力要求取得部(3805)と、故人回想随伴情報保持部(3806)と、故人回想出力部(3807)と、を有し、エンディングノート情報取得部(3818)と、エンディングノート情報保持部(3819)と、エンディングノート情報転送部(3820)と、をさらに有している。
【0216】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部とに関しては、上記実施形態1から実施形態7にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態8の特徴点であるエンディングノート情報取得部とエンディングノート情報保持部とエンディングノート情報転送部とについて、以下説明する。
<実施形態8の構成の説明:エンディングノート情報取得部>
【0217】
「エンディングノート情報取得部」(3818)は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、さらに、利用者に自分が死亡した時に故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を取得するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。グラフィカルユーザインターフェースとしては、例えばボタンメニューをクリックする、又は/及び、チェックボックスにチェックを入れることにより、動画や写真画像や音声ファイルや創作作品や経歴/プロフィール画像などを個別に選択する、又は/及び、それらを包含するフォルダとして取得させるような画面で構成される。
<実施形態8の構成の説明:エンディングノート情報保持部>
【0218】
「エンディングノート情報保持部」(3819)は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、さらに、取得したエンディングノート情報を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0219】
実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置は、前述のエンディングノート情報取得部にて取得したエンディングノート情報を、新規に又は既存のエンディングノート情報に追加して、利用者自らの故人識別情報と関連付けて保持する。
<実施形態8の構成の説明:エンディングノート情報転送部>
【0220】
「エンディングノート情報転送部」(3820)は、上記実施形態1から実施形態7を基本として、さらに、保持されているエンディングノート情報を故人回想情報保持部に故人回想情報として取得させるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態8のハードウェア構成>
【0221】
図39は、実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。上記実施形態1から実施形態7のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、エンディングノート情報取得部とエンディングノート情報保持部とエンディングノート情報転送部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(3901)と、メインメモリ(3902)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(3903)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(3904)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0222】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0223】
CPUは、エンディングノート情報取得プログラム(3912)を実行し、インターフェースを介して入力された利用者からのエンディングノート情報を取得し、自らの故人識別情報と関連付けて、メインメモリのデータ領域のエンディングノート情報(3920)に格納する。
【0224】
CPUは、エンディングノート情報保持プログラム(3913)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている自らの故人識別情報と関連付けられたエンディングノート情報(3936)が有ればメインメモリのデータ領域のエンディングノート情報(3920)に読み出し、それに追加更新して、無ければ故人識別情報と関連付けられた新規のエンディングノート情報(3936)として不揮発性メモリに格納する。
【0225】
CPUは、エンディングノート情報転送プログラム(3914)を実行し、さらに、既に不揮発性メモリに格納されている故人識別情報と関連付けられたエンディングノート情報(3936)をメインメモリのデータ領域のエンディングノート情報(3920)に読み出し、自らの故人識別情報と関連付けて、故人回想情報(3933)として不揮発性メモリに格納する。
<実施形態8の処理の流れ>
【0226】
図40は、実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0227】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S4001)。
【0228】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた自らの故人識別情報を読み出し、S4007に行く(S4002)。
【0229】
また別途、エンディングノート情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された自らのエンディングノート情報を取得する(S4003)。
【0230】
次に、エンディングノート情報の読み出しステップとして、自らの故人識別情報に関連付けられたエンディングノート情報を読み出し、新規に又は既存の自らのエンディングノート情報に追加して格納する(S4004)。
【0231】
次に、エンディングノート情報の転送ステップとして、自らの故人識別情報に関連付けられたエンディングノート情報を読み出し、自らの故人回想情報として格納する(S4005)。
【0232】
次に、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S4006)。
【0233】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S4007)。
【0234】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S4008)。
【0235】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S4009)。
【0236】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S4010)。
<実施形態8の効果の簡単な説明>
【0237】
以上のような構成をとる本発明によって、自らの故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報を予め準備することができる。
<実施形態9>
<実施形態9の概要>
【0238】
実施形態9は、上記実施形態5又は実施形態5をベースとする実施形態6から実施形態8を基本として、クレジット機能部の送金履歴、着金履歴を保持する送金着金履歴保持部と、保持されている送金履歴、着金履歴を出力する履歴出力部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態9の構成>
【0239】
図41は、実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置(4100)は、利用者識別情報保持部(4101)と、故人識別情報保持部(4102)と、故人回想情報取得部(4103)と、故人回想情報保持部(4104)と、故人回想出力要求取得部(4105)と、故人回想随伴情報保持部(4106)と、故人回想出力部(4107)と、クレジット機能部(4112)と、を有し、送金着金履歴保持部(4121)と、履歴出力部(4122)と、をさらに有している。
【0240】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部とクレジット機能部と、に関しては、上記実施形態5又は実施形態5をベースとする実施形態6から実施形態8にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態9の特徴点である送金着金履歴保持部と履歴出力部と、について、以下説明する。
<実施形態9の構成の説明:送金着金履歴保持部>
【0241】
「送金着金履歴保持部」(4121)は、上記実施形態5又は実施形態5をベースとする実施形態6から実施形態8を基本として、さらに、クレジット機能部の送金履歴、着金履歴を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0242】
御香料などの送金に用いる銀行口座情報やクレジットカード情報などは、利用者に関する情報を事前に登録する項目に含めておくことが好ましく、その場合は利用者識別情報に関連付けられている銀行口座情報やクレジットカード情報などとなる。一方逆に、御香料などの着金に用いる銀行口座情報やクレジットカード情報などは、故人に関する情報を事前に登録する項目に含めておくことが好ましく、その場合は故人識別情報で識別される個人(親族等の代表者)の利用者識別情報に関連付けられている銀行口座情報やクレジットカード情報などとなる。これにより、御香料などの送金履歴又は/及び着金履歴として、利用者識別情報ごと又は/及び故人識別情報ごとに、送金者又は/及び着金者、送金日又は/及び着金日、御香料などの名称や金額などが保持される。
<実施形態9の構成の説明:履歴出力部>
【0243】
「履歴出力部」(4122)は、上記実施形態5又は実施形態5をベースとする実施形態6から実施形態8を基本として、さらに、保持されている送金履歴、着金履歴を出力するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0244】
御香料などの送金又は/及び着金の都度あるいは利用者からの要求に応じて、送金履歴又は/及び着金履歴を利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
<実施形態9のハードウェア構成>
【0245】
図42は、実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態5又は実施形態5をベースとする実施形態6から実施形態8のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、送金着金履歴保持部と履歴出力部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4201)と、メインメモリ(4202)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4203)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4204)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0246】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0247】
CPUは、送金着金履歴保持プログラム(4213)を実行し、不揮発性メモリに格納されている送金着金履歴(4236)から、メインメモリのデータ領域にある利用者識別情報(4215)及び故人識別情報(4216)に関連付けられるメインメモリのデータ領域に送金着金履歴(4220)を読み出す。
【0248】
CPUは、履歴出力プログラム(4214)を実行し、メインメモリのデータ領域に読み出されている送金着金履歴(4220)を、図示しない利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。
<実施形態9の処理の流れ>
【0249】
図43は、実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0250】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S4301)。
【0251】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S4304に行く(S4302)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0252】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S4303)。
【0253】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S4304)。
【0254】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S4305)。
【0255】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S4306)。
【0256】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S4307)。
【0257】
次に、送金履歴と着金履歴の読み出しステップとして、利用者識別情報又は/及び故人識別情報に関連付けられた送金履歴と着金履歴を読み出す。(S4308)。
【0258】
次に、送金履歴と着金履歴の出力ステップとして、送金履歴と着金履歴を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S4309)。
【0259】
ここで、御香料などの送金を希望しない場合は終了し、送金を希望する場合はS4311に行く(S4310)。
【0260】
次に、御香料等の送金指示ステップとして、御香料などの送金指示の入力に応じて、御香料等の送金を、引出口座に指示する。(S4311)。
【0261】
次に、御香料等の送金履歴の記録ステップとして、新規に又は既存の送金履歴を追加して格納する(S4312)。
<実施形態9の効果の簡単な説明>
【0262】
以上のような構成をとる本発明によって、御香料等の送金履歴又は/及び着金履歴を故人識別情報又は/及び利用者識別情報ごとに出力することができる。
<実施形態10>
<実施形態10の概要>
【0263】
実施形態10は、上記実施形態1から実施形態9を基本として、保持されている故人回想情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるための故人回想情報ダウンロード部をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態10の構成>
【0264】
図44は、実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置(4400)は、利用者識別情報保持部(4401)と、故人識別情報保持部(4402)と、故人回想情報取得部(4403)と、故人回想情報保持部(4404)と、故人回想出力要求取得部(4405)と、故人回想随伴情報保持部(4406)と、故人回想出力部(4407)と、を有し、故人回想情報ダウンロード部(4423)をさらに有している。
【0265】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部と、に関しては、上記実施形態1から実施形態9にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態10の特徴点である故人回想情報ダウンロード部について、以下説明する。
<実施形態10の構成の説明:故人回想情報ダウンロード部>
【0266】
「故人回想情報ダウンロード部」(4423)は、上記実施形態1から実施形態9を基本として、さらに、保持されている故人回想情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0267】
故人を供養するための故人回想情報であるが、例えば、故人回想情報の大幅な入替又はこのオンラインバーチャル仏壇装置からの脱会などにより、利用者の希望により、利用者にダウンロードされたファイルとして提供又は返還する場合があり、そのための機能が必要である。
<実施形態10のハードウェア構成>
【0268】
図45は、実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。実施形態1から実施形態9のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、故人回想情報ダウンロード部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4501)と、メインメモリ(4502)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4503)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4504)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0269】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0270】
CPUは、故人回想情報ダウンロードプログラム(4212)を実行し、不揮発性メモリに格納されている故人回想情報(4528)から、メインメモリのデータ領域にある利用者識別情報(4513)及び故人識別情報(4514)に関連付けられるメインメモリのデータ領域に故人回想情報(4515)を読み出し、インターフェース(4503)を介して、図示しない利用者のパソコンやスマホの記憶媒体にダウンロードする。
<実施形態10の処理の流れ>
【0271】
図46は、実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0272】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S4601)。
【0273】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S4604に行く(S4602)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0274】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S4603)。
【0275】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S4604)。
【0276】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S4605)。
【0277】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S4606)。
【0278】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S4607)。
【0279】
また別途、故人回想情報のダウンロードステップとして、インターフェースを介して故人回想情報を、図示しない利用者のパソコンやスマホの記憶媒体にダウンロードする(S4608)。
<実施形態10の効果の簡単な説明>
【0280】
以上のような構成をとる本発明によって、故人回想情報のダウンロードしたファイルを利用者に提供することができる。
<実施形態11>
<実施形態11の概要>
【0281】
実施形態11は、上記実施形態8又は実施形態8をベースとする実施形態9から実施形態10を基本として、保持されているエンディングノート情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるためのエンディングノート情報ダウンロード部をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態11の構成>
【0282】
図47は、実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置(4700)は、利用者識別情報保持部(4701)と、故人識別情報保持部(4702)と、故人回想情報取得部(4703)と、故人回想情報保持部(4704)と、故人回想出力要求取得部(4705)と、故人回想随伴情報保持部(4706)と、故人回想出力部(4707)と、エンディングノート情報取得部(4718)と、エンディングノート情報保持部(4719)と、エンディングノート情報転送部(4720)と、を有し、エンディングノート情報ダウンロード部(4724)をさらに有している。
【0283】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部とエンディングノート情報取得部とエンディングノート情報保持部とエンディングノート情報転送部と、に関しては、上記実施形態8又は実施形態8をベースとする実施形態9から実施形態10にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態11の特徴点であるエンディングノート情報ダウンロード部について、以下説明する。
<実施形態11の構成の説明:エンディングノート情報ダウンロード部>
【0284】
「エンディングノート情報ダウンロード部」(4724)は、上記実施形態8又は実施形態8をベースとする実施形態9から実施形態10を基本として、さらに、保持されているエンディングノート情報を利用者にファイルとしてダウンロードさせるための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0285】
利用者に自分が死亡した時に故人回想情報として利用させるための情報であるエンディングノート情報であるが、例えば、エンディングノート情報の大幅な入替又はこのオンラインバーチャル仏壇装置からの脱会などにより、利用者の希望により、利用者にダウンロードされたファイルとして提供又は返還する場合があり、そのための機能が必要である。
<実施形態11のハードウェア構成>
【0286】
図48は、実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。上記実施形態8又は実施形態8をベースとする実施形態9から実施形態10のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、エンディングノート情報ダウンロード部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(4801)と、メインメモリ(4802)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(4803)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(4804)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0287】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0288】
CPUは、エンディングノート情報ダウンロードプログラム(4815)を実行し、不揮発性メモリに格納されているエンディングノート情報(4838)から、メインメモリのデータ領域にある利用者識別情報(4816)及び故人識別情報(4817)に関連付けられるメインメモリのデータ領域にエンディングノート情報(4821)を読み出し、インターフェース(4803)を介して、図示しない利用者のパソコンやスマホの記憶媒体にダウンロードする。
<実施形態11の処理の流れ>
【0289】
図49は、実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0290】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S4901)。
【0291】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた自らの故人識別情報を読み出し、S4907に行く(S4902)。
【0292】
また別途、エンディングノート情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された自らのエンディングノート情報を取得する(S4903)。
【0293】
次に、エンディングノート情報の読み出しステップとして、自らの故人識別情報に関連付けられたエンディングノート情報を読み出し、新規に又は既存の自らのエンディングノート情報に追加して格納する(S4904)。
【0294】
次に、エンディングノート情報の転送ステップとして、自らの故人識別情報に関連付けられたエンディングノート情報を読み出し、自らの故人回想情報として格納する(S4905)。
【0295】
次に、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S4906)。
【0296】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S4907)。
【0297】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S4908)。
【0298】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S4909)。
【0299】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する。(S4910)。
【0300】
また別途、エンディングノート情報のダウンロードステップとして、インターフェースを介してエンディングノート情報を、図示しない利用者のパソコンやスマホの記憶媒体にダウンロードする(S4911)。
<実施形態11の効果の簡単な説明>
【0301】
以上のような構成をとる本発明によって、エンディングノート情報のダウンロードしたファイルを利用者に提供することができる。
<実施形態12>
<実施形態12の概要>
【0302】
実施形態12は、上記実施形態1から実施形態11を基本として、利用者の親族、利用者の近親者などの連絡先である緊急連絡先を取得する緊急連絡先取得部と、取得した緊急連絡先を保持する緊急連絡先保持部と、保持されている緊急連絡先を閲覧するための緊急連絡先閲覧部と、をさらに有することを特徴とするオンラインバーチャル仏壇装置である。
<実施形態12の構成>
【0303】
図50は、実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、機能ブロック図の一例を表す図である。この図に例示するように、実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置(5000)は、利用者識別情報保持部(5001)と、故人識別情報保持部(5002)と、故人回想情報取得部(5003)と、故人回想情報保持部(5004)と、故人回想出力要求取得部(5005)と、故人回想随伴情報保持部(5006)と、故人回想出力部(5007)と、を有し、緊急連絡先取得部(5025)と、緊急連絡先保持部(5026)と、緊急連絡先閲覧部(5027)と、をさらに有している。
【0304】
なお、これら利用者識別情報保持部と故人識別情報保持部と故人回想情報取得部と故人回想情報保持部と故人回想出力要求取得部と故人回想随伴情報保持部と故人回想出力部とに関しては、上記実施形態1から実施形態11にて既に記載済みであるのでその説明は省略する。実施形態12の特徴点である緊急連絡先取得部と緊急連絡先保持部と緊急連絡先閲覧部とについて、以下説明する。
<実施形態12の構成の説明:緊急連絡先取得部>
【0305】
「緊急連絡先取得部」(5025)は、上記実施形態1から実施形態11を基本として、さらに、利用者の親族、利用者の近親者などの連絡先である緊急連絡先を取得するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。例えば、個人ごとに、氏名、利用者との続柄、住所や電話番号やメールアドレスなどの連絡先、過去の葬式/法事の履歴ごとの香典金額や供花や弔電、返礼内容やお斎の参列有無などを一覧表として取得させるような画面で構成されるものであってもよい。
<実施形態12の構成の説明:緊急連絡先保持部>
【0306】
「緊急連絡先保持部」(5026)は、上記実施形態1から実施形態11を基本として、さらに、取得した緊急連絡先を保持するように構成されており、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
【0307】
実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置は、前述の緊急連絡先取得部にて取得した緊急連絡先を、新規に又は既存の緊急連絡先に追加して、利用者識別情報と関連付けて保持する。
<実施形態12の構成の説明:緊急連絡先閲覧部>
【0308】
「緊急連絡先閲覧部」(5027)は、上記実施形態1から実施形態11を基本として、さらに、保持されている緊急連絡先を閲覧するための機能を有し、例えば、メインメモリや不揮発性メモリやインターフェースなどの組み合わせによって実現することができる。
<実施形態12のハードウェア構成>
【0309】
図51は、実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、ハードウェア構成図の一例を表す図である。この図を利用して実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。上記実施形態1から実施形態11のオンラインバーチャル仏壇装置を基本として、緊急連絡先取得部と緊急連絡先保持部と緊急連絡先閲覧部は、以下のようなハードウェアとプログラムで構成される。この図にあるように、CPU(中央演算装置)(5101)と、メインメモリ(5102)と、キーボードやディスプレイや通信バスやマウスなどのインターフェース(5103)と、ハードディスクなどの不揮発性メモリ(5104)と、を備えている。そしてそれらがシステムバスなどのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0310】
CPUは、不揮発性メモリに格納されている各種処理を行うためのプログラムをCPUに実行させるため、メインメモリのワーク領域に読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるデータ領域を提供する。また、このメインメモリや不揮発性メモリにはそれぞれ特定のアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0311】
CPUは、緊急連絡先取得プログラム(5112)を実行し、インターフェースを介して入力された利用者からの緊急連絡先を取得し、利用者識別情報と関連付けて、メインメモリのデータ領域の緊急連絡先(5120)に格納する。
【0312】
CPUは、緊急連絡先保持プログラム(5113)を実行し、既に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報と関連付けられた緊急連絡先(5136)が有ればメインメモリのデータ領域の緊急連絡先(5120)に読み出し、それに追加更新して、無ければ利用者識別情報と関連付けられた新規の緊急連絡先(5136)として不揮発性メモリに格納する。
【0313】
CPUは、緊急連絡先閲覧プログラム(5114)を実行し、さらに、既に不揮発性メモリに格納されている利用者識別情報と関連付けられた緊急連絡先(5136)をメインメモリのデータ領域の緊急連絡先(5120)に読み出し、インターフェース(5103)を介して、図示しない利用者のパソコンやスマホの、閲覧画面に出力する。閲覧画面は、例えば、個人ごとに、氏名、利用者との続柄、住所や電話番号やメールアドレスなどの連絡先、過去の葬式/法事の履歴ごとの香典金額や供花や弔電、返礼内容やお斎の参列有無などを一覧表として閲覧できるような画面で構成されるものであってもよい。
<実施形態12の処理の流れ>
【0314】
図52は、実施形態12のオンラインバーチャル仏壇装置において、処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0315】
まず、利用者識別情報の読み出しステップとして、ログイン認証に関連付けられた利用者識別情報を読み出す(S5201)。また以下の処理は、一以上の故人識別情報の各々について、順次別々に行ってもよいし、全部又は一部を一緒に合祀してもよい。
【0316】
次に、故人識別情報の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた一以上の故人識別情報を読み出し、S5204に行く(S5202)。
【0317】
また別途、故人回想情報の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を取得し、新規に又は既存の故人回想情報に追加して格納する(S5203)。
【0318】
次に、故人回想情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想情報を読み出す(S5204)。
【0319】
次に、故人回想随伴情報の読み出しステップとして、故人識別情報に関連付けられた故人回想随伴情報を読み出す(S5205)。
【0320】
次に、故人回想要求の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された故人識別情報に関連付けられた故人回想出力要求を取得し、新規に又は既存の故人回想出力要求を更新して格納する(S5206)。
【0321】
次に、故人回想情報及び故人回想随伴情報の出力ステップとして、故人回想要求に応じて、故人回想情報又は/及び故人回想随伴情報を、利用者のパソコン画面やスマホ画面などに出力する(S5207)。
【0322】
また別途、緊急連絡先の取得ステップとして、インターフェースを介して入力された緊急連絡先を取得する(S5208)。
【0323】
次に、緊急連絡先の読み出しステップとして、利用者識別情報に関連付けられた緊急連絡先を読み出し、新規に又は既存の緊急連絡先に追加して格納する(S5209)。
【0324】
次に、緊急連絡先の閲覧ステップとして、利用者識別情報に関連付けられた緊急連絡先を読み出し、インターフェースを介して、利用者のパソコンやスマホの閲覧画面に出力する(S5210)。
<実施形態12の効果の簡単な説明>
【0325】
以上のような構成をとる本発明によって、利用者の身に何かのトラブルが発生したときに、利用者に代わって利用者の家族などが、利用者と繋がりを有する親族や友人などへの緊急連絡をするための緊急連絡先を予め準備することができる。
【符号の説明】
【0326】
0200 オンラインバーチャル仏壇装置
0201 利用者識別情報保持部
0202 故人識別情報保持部
0203 故人回想情報取得部
0204 故人回想情報保持部
0205 故人回想出力要求取得部
0206 故人回想情報随伴保持部
0207 故人回想出力部