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特許7162932表示対象色彩制御方法、装置、測定デバイス及び媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】表示対象色彩制御方法、装置、測定デバイス及び媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20221024BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/14 310A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021514615
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2020091859
(87)【国際公開番号】W WO2021120519
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】201911318522.5
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521104470
【氏名又は名称】北京普源精電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】RIGOL TECHNOLOGIES, INC.
【住所又は居所原語表記】Rm. 102, 1F-5F, Bldg. 4, Yard 9, Feng Hao Dong Lu, Haidian District, Beijing, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 皓
(72)【発明者】
【氏名】王 悦
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鉄▼▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲維▼森
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-305035(JP,A)
【文献】国際公開第2005/122906(WO,A1)
【文献】特開2010-057671(JP,A)
【文献】特開平06-341904(JP,A)
【文献】特開2000-011078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 3/14-3/153
G06T 1/00
G06T 11/60-13/80
G06T 17/05
G06T 19/00-19/20
A61B 1/00-8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成することと、
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられることと、
設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することと、を含む表示対象色彩制御方法であって、
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することと、
前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することと、を含み、
前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定する前に、前記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、位置オフセットの閾値を特定することをさらに含み、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定することと、
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することと、を含む、
表示対象色彩制御方法。
【請求項2】
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、
前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値よりも小さいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値よりも小さい場合、前記設定モードがポイント設定であると特定することを含み、
前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定することを含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項3】
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、
前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値よりも大きいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値よりも大きい場合、前記設定モードがベクトル設定であると特定することを含み、
前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
前記ベクトル設定の設定モードで、選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定することを含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項4】
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、
前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値と等しいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記位置オフセットの閾値と等しい場合、前記設定モードがポイント設定またはベクトル設定であると特定することを含み、
前記設定モードがポイント設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定することを含み、
前記設定モードがベクトル設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
前記ベクトル設定の設定モードで、選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定することを含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項5】
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定する前に、
前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列であるか否かを判断し、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列である場合、前記表示対象インタフェースが不均一配列形態を利用すると特定することと、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することと、をさらに含む、請求項1に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項6】
前記不均一配列形態が手動不均一配列形態である場合、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、或いは、手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける前記表示対象情報の割合関係を調整し、前記表示対象情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、を含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項7】
前記不均一配列形態が推奨不均一配列形態である場合、前記不均一配列形態に基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、
前記色彩情報及び前記表示対象情報に基づき、前記推奨不均一配列形態で前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することを含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項8】
前記推奨不均一配列形態が、ガウス配列形態、コーシー配列形態またはカイスクエア配列形態を含む、請求項に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項9】
前記表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を取得し、前記マッピング関係に応じてマッピング関係テーブルを生成することをさらに含む、請求項1に記載の表示対象色彩制御方法。
【請求項10】
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成するように構成されるインタフェース生成モジュールと、
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられるように構成される色彩設定モジュールと、
設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示するように構成されるインタフェース表示モジュールと、を含む、表示対象色彩制御装置であって、
前記色彩設定モジュールは、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される設定モード特定ユニットと、
前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定するように構成される色彩情報特定ユニットと、を含み、
前記表示対象色彩制御装置は、
前記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、位置オフセットの閾値を設定するように構成される位置オフセットの閾値特定モジュール、をさらに含み、
前記設定モード特定ユニットは、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定するように構成される位置オフセット特定サブユニットと、
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される設定モード特定サブユニットと、を含む、
表示対象色彩制御装置。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサーと、少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成される記憶装置と、を含む測定デバイスであって、
前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサーにより実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサーに請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の表示対象色彩制御方法を実現させる、測定デバイス。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサーにより実行される場合、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の表示対象色彩制御方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、測定機器の技術分野に関し、例えば、表示対象色彩制御方法、装置、測定デバイス及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2019年12月19日に中国特許庁へ提出され、出願番号201911318522.5の中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該出願のすべての内容が参照により本願に組み込まれる。
技術の発展に伴い、ユーザの表示スクリーンに対する要求が高まり、測定機器のチャンネル数も多くなり、波形の種類も日増しに増えているが、これらの色彩の設定の制約性は極めて明らかである。測定機器の表示において、スクリーンにおいて表示する必要がある表示対象の輝度または色彩と表示対象自身のある情報量との間の対応関係により、表示対象の輝度または色彩の設定を特定する。
【0003】
例えば、オシログラフでは、表示対象の輝度は、表示対象が対応する画素ポイントに当たった確率情報に関連付けられている。スペクトラムアナライザーでは、スペクトルデータの表示対象の輝度は、ある時間内に現在の周波数ポイントに現れた信号量に関連付けられている。関連技術における、表示対象の表示色彩または輝度については、いずれも予め設定されたマッピング関係により制御される。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、表示対象により表示される色彩情報を自在に選択可能となるとともに、選択した色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を表示インタフェースにリアルタイム表示させることを実現し、ユーザが操作しやすく、ユーザエクスペリエンスを向上させる、表示対象色彩制御方法、装置、測定デバイス及び媒体を提供する。
【0005】
第1の態様として、本願の実施例は、
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成することと、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられることと、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することと、を含む表示対象色彩制御方法であって、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することと、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することと、を含み、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定する前に、記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、前記設定モードのオフセットの閾値を特定することをさらに含み、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定することと、前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することと、を含む、表示対象色彩制御方法を提供する。
【0006】
第2の態様として、本願の実施例は、
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成するように構成されるインタフェース生成モジュールと、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられるように構成される色彩設定モジュールと、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示するように構成されるインタフェース表示モジュールと、を含む、表示対象色彩制御装置であって、前記色彩設定モジュールは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される設定モード特定ユニットと、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定するように構成される色彩情報特定ユニットと、を含み、前記表示対象色彩制御装置は、前記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、位置オフセットの閾値を設定するように構成される位置オフセットの閾値特定モジュール、をさらに含み、前記設定モード特定ユニットは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定するように構成される位置オフセット特定サブユニットと、
前記位置オフセット及び前記位置オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される設定モード特定サブユニットと、を含む表示対象色彩制御装置をさらに提供する。
【0007】
第3の態様として、本願の実施例は、
少なくとも1つのプロセッサーと、少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成される記憶装置と、を含む測定デバイスであって、前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサーにより実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサーに上記の表示対象色彩制御方法を実現させる、測定デバイスを提供する。
【0008】
第4の態様として、本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサーにより実行される場合、上記の表示対象色彩制御方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本願の一実施例に係る表示対象色彩制御方法のフローチャートである。
図1B】本願の一実施例に係る波形確率情報と色彩情報とのマッピングボックスを例示的に示す模式図である。
図1C】本願の一実施例に係るオシログラフのレベル振幅情報と色彩情報とのマッピングボックスを例示的に示す模式図である。
図1D】本願の一実施例に係る表示対象色彩マッピングボックスを例示的に示す模式図である。
図2A】本願の一実施例に係る他の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。
図2B】本願の一実施例に係るポイント設定での表示対象色彩マッピングボックスの選定位置における色彩情報を例示的に示す模式図である。
図2C】本願の一実施例に係るポイント設定で既有の表示対象色彩マッピングボックスに新たな色彩情報を追加することを例示的に示す模式図である。
図2D】本願の一実施例に係るベクトル設定での第1優先度色彩選択軌跡の模式図である。
図2E】本願の一実施例に係るベクトル設定での第2優先度色彩選択軌跡の模式図である。
図2F】本願の一実施例に係るベクトル設定での最低優先度色彩選択軌跡の模式図である。
図3A】本願の一実施例に係る別の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。
図3B】本願の一実施例に係る手動不均一配列形態での表示対象インタフェースにおける色彩情報の調整結果を例示的に示す模式図である。
図3C】本願の一実施例に係る推奨不均一配列形態での表示対象インタフェースにおける色彩情報の調整結果を例示的に示す模式図である。
図4】本願の一実施例に係る別の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。
図5】本願の一実施例に係る表示対象色彩制御装置の構造図である。
図6】本願の一実施例に係る測定デバイスのハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
なお、説明を容易にするために、図面では、すべてではなく、本願に関連する部分のみを示す。例示的な実施例についてより詳細に検討する前に、一部の例示的な実施例は、フローチャートにおける処理または方法として記載されていることを理解すべきである。フローチャートにおいて、各々の操作(または、ステップ)は、逐次的な処理として記載されるが、そのうちの多くの操作は、並行したり、併発したり、同時に実行したりすることができる。また、各々の操作の順番は、並び替えられてもよい。操作が完了した際に、前記処理は終了されてもよいが、図面に含まれない付加ステップを有してもよい。前記処理は、方法、関数、規定、サブルーチン、サブプログラムなどに対応してもよい。
【0011】
図1Aは、本願の一実施例に係る表示対象色彩制御方法のフローチャートである。本実施例は、表示デバイスに適用されてもよく、前記表示デバイスは測定デバイスであってもよいため、特に、測定デバイスの表示対象と表示対象により表示される色彩情報を自在に設定する場合に適用される。当該方法は、表示対象色彩制御装置により実行されてもよく、当該装置は、ソフトウェア及びハードウェアのうちの少なくとも1つの形態で実現されてもよい。ステップS110~ステップS130が含まれる。
【0012】
ステップS110では、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成する。
【0013】
そのうち、表示対象は、測定デバイスにより出力される波形または測定トレースであってもよい。前記測定デバイスとは、表示スクリーンを有するデバイスを指し、例えばパソコンなどの従来の意味での表示デバイスを含む。表示スクリーンを有する測定デバイスをさらに含み、ここで測定デバイスとは、測定されるものを直接観察可能な指示値に変換するデバイスを指し、すなわち、例えばスペクトラムアナライザーまたはオシログラフなどの各種の指示機器、記録機器または分析機器などのデバイスを含む。例示的には、表示対象は、オシログラフにより出力される波形であってもよいし、スペクトラムアナライザーにおける信号の測定トレースであってもよい。本実施例における測定トレースは、現在の測定インタフェースの周波数領域ビットマップにおける密度トレース測定であってもよい。
【0014】
表示対象情報とは、オシログラフの波形の確率情報、レベル情報、スペクトラムアナライザーにおける信号のパワースペクトル密度指標などの情報などのような表示対象に対応するスペシフィック情報を指す。
【0015】
表示インタフェースとは、測定デバイスの表示インタフェースにおいて、測定デバイススクリーンの表示パラメータに関連する色彩組合せを含むインタフェースをユーザに提供し、測定デバイススクリーンの表示可能な色彩、輝度の範囲をすべてそれに含めることを指す。表示インタフェースは、表示対象を出力する際に、表示対象が表示されるために用いられる。表示インタフェースは、測定デバイスの表示スクリーンに設けられ、独立の表示レイヤにある。
【0016】
例示的には、表示対象の表示色彩を制御する前に、まず、表示対象の表示対象情報を取得し、制御の必要がある表示対象情報と色彩情報とがマッチング可能であることを特定することで、異なる色彩の表示により表示対象情報を区別する。
【0017】
表示対象情報が特定された後、表示対象の表示情報を表示対象インタフェースに表示させるように、使用すべき表示対象インタフェースを生成することができることを理解すべきである。
【0018】
例示的には、オシログラフの波形確率情報を例として、表示波形の波形特性情報を取得し、前記波形特性情報に応じて、対応する波形表示インタフェースを生成する。
【0019】
ステップS120では、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられる。
【0020】
そのうち、表示対象色彩マッピングボックスとは、測定デバイスにより、ユーザに「表示対象情報及び色彩」が提供されるマッピング機能ボックスを指す。例えば、オシログラフの波形情報を例とし、ユーザにより選択されたオシログラフの波形情報が波形確率情報であれば、オシログラフにおいて「確率-色彩」というマッピング機能ボックスを選択することができ、ユーザにより選択されたオシログラフの波形情報が波形レベル振幅情報であれば、オシログラフにおいて「レベル振幅-色彩」というマッピング機能ボックスを選択することができる。そのうち、測定デバイスが高速採集を行う場合、スクリーンに表示されている波形画像は、複数の実際の波形により重畳されて表示され、現れる確率が高い箇所が重畳された後、表示が明るくなり、現れる確率が低い箇所が重畳された後、表示が暗くなることで、スクリーンにおいて明暗照合の波形情報である波形確率情報を形成する。
【0021】
表示対象色彩マッピングボックスは、表示対象情報と色彩情報とをリアルタイムに対応付けするためのものであり、当該表示対象色彩マッピングボックスの形態は直観的に表示可能であれば、様々であってもよいことを理解すべきである。
【0022】
例示的には、図1Bは本願の一実施例に係る波形確率情報と色彩情報とのマッピングボックスを例示的に示す模式図である。図1Bに示すように、オシログラフの波形確率情報と色彩情報とのマッピングボックスを例とし、波形確率情報及び色彩が均一に分布し、すなわち、1つの波形確率情報の区間が1つの色彩に対応し、異なる波形確率情報の区間が異なる色彩に対応する。図1Cは、本願の一実施例に係るオシログラフのレベル振幅情報と色彩情報とのマッピングボックスを例示的に示す模式図であり、すなわち、1つのレベル振幅の区間が1つの色彩に対応し、異なるレベル振幅の区間が異なる色彩に対応する。
【0023】
なお、表示対象色彩マッピングボックスは、色彩と、表現する必要があるパラメータとのマッピング関係を表現可能な類似するテーブル、画像、関係図などの形態であってもよい。
【0024】
図1Dは、本願の一実施例に係る表示対象色彩マッピングボックスを例示的に示す模式図である。図1Dに示すように、表示対象色彩マッピングボックスは、均一に分布されてもよく、不均一に分布されてもよい。本実施例において、オシログラフのレベル振幅情報が、振幅-15v~-9vの場合に甲の色彩、-9v~+6vの場合に乙の色彩、6v以上の場合に丙の色彩として表示される。すなわち、同一本の波形に対して、3種の異なる色彩を示す可能性があるため、1本の波形のある時刻における振幅情報が直観的にわかる。
【0025】
色彩情報は、関連技術における各種の色彩を含んでもよく、すなわち十分な色彩を含んでもよい。それと同時に、色彩情報は、測定デバイス自身の表示ハードウェア条件に適応する必要がある。例示的には、256色諧調をサポートする測定デバイススクリーンに対して、当該色彩情報は、一般的に8ビット(bit)の単一色情報である。RGB計24-bitの色彩情報である場合、測定デバイススクリーンにおいて最多で28*28*28=16777216種類の色彩が分布可能である。
【0026】
色彩情報を選択する形態は、様々であり、カラーホイール、カラーディスク、カラーリング、カラー矩形ボックスなどの複数種の形態で表現されてもよい。例示的には、カラーディスクを例とし、カラーディスクは、色相に応じて360度に順に配列されるカラー円形である。同一の色相における異なる輝度の色彩は、一般的に円心から円周まで順次増加して、規律のあるカラー円形を形成する。
【0027】
色彩情報の表現形態は、他の形状を適用してもよいことを理解すべきである。本願の実施例は、解釈して説明するためのものに過ぎず、限定するためのものではない。色彩情報の異なる表現形態の選択は、ハードウェア表示スクリーンに合わせる彩色を容易に選択し、後続のマッピングを完成するためのものである。
【0028】
例示的には、表示対象インタフェースにおいて、表示対象色彩マッピングボックスを生成し、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定し、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定する。
【0029】
なお、色彩選択済みの表示対象色彩マッピングボックスに対して、デフォルトでは均一に分布されている。例えば、4種の異なる色彩を選択した場合、表示対象色彩マッピングボックス全体は、各々の色彩が25%を占める割合で分布されている。また、表示対象色彩マッピングボックスは、不均一分布をサポートすることもできる。このような不均一調整は、知能的な推奨及び手動の2つの選択可能な不均一調整を有してもよい。
【0030】
ステップS130では、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示する。
【0031】
例示的には、表示対象色彩マッピングボックスに色彩情報が設定された後、表示対象色彩マッピングボックスが、対応して表示対象インタフェースに表示される同時に、表示対象が、表示対象色彩マッピングボックスにおける表示対象情報と色彩とのマッピング関係に従って、表示対象インタフェースにおいて表示対象情報を表示する。
【0032】
本願の実施例は、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成すること、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられること、及び設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することにより、関連技術における測定デバイスの表示対象の表示色彩が固有機器により設定されることで自在設定を実現できない状況を回避し、表示対象により表示される色彩情報を自在に選択可能となるとともに、選択した色彩情報と表示対象とのマッピング関係を表示インタフェースにリアルタイム表示させることを実現し、ユーザが操作しやすく、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0033】
図2Aは、本願の一実施例に係る他の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。本実施例は、上述した実施例を基に細分化されるものである。
【0034】
本実施例の方法は、ステップS210~ステップS260を含む。
【0035】
ステップS210では、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成する。
【0036】
ステップS220では、前記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、前記設定モードのオフセットの閾値を特定する。
【0037】
そのうち、色彩情報の選択インタフェースは、色彩を選択する表現形態であり、カラーホイール、カラーディスク、カラーリング、カラー矩形ボックスなどの複数種の形態で表現されてもよい。
【0038】
色諧調は、画像輝度の強さを示す指数標準である。本実施例では、選択インタフェースにおいて色彩情報の色諧調は、測定デバイス自身の表示ハードウェア条件に適応し、すなわち、設定モードは、測定デバイスのスクリーンの表示可能な輝度範囲に関連する。
【0039】
例示的には、色彩情報の選択インタフェースがカラーディスクであることを例とし、カラーディスクの測定デバイススクリーンに占める半径をL、カラーディスクにおける色諧調をSとする場合、設定モードのオフセットの閾値は、下記の式で算出される。
【0040】
オフセットの閾値=L/2S*2
【0041】
ステップS230では、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定する。
【0042】
そのうち、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定することと、前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することと、を含む。
【0043】
そのうち、色彩情報を選択する形態は、測定デバイスに対して、測定デバイススクリーンにおいてタッチパネルにタッチすることでユーザジェスチャにより選択するかまたはマウスで選択することができ、測定デバイススクリーンに表示される色彩情報を選択して確認することができる他の類似する操作方法であってもよく、本願の実施例においては、それを限定しない。
【0044】
色彩情報の選択による位置情報とは、色彩情報を選択して操作する場合、色彩情報の選択インタフェースにおいて生成するポイントまたは軌跡などの位置または変位を指す。例示的には、色彩情報を選択する場合、色彩情報の選択インタフェースにおける始点をAとし、AポイントからBポイントまでに移動して位置オフセットを生成し、当該位置オフセットをオフセットの閾値と比較することにより、色彩情報の設定モードを特定する。
【0045】
前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも小さいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも小さい場合、前記設定モードがポイント設定であると特定することを含む。
【0046】
前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも大きいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも大きい場合、前記設定モードがベクトル設定であると特定することを含む。
【0047】
前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定することは、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値と等しいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値と等しい場合、前記設定モードがポイント設定またはベクトル設定であると特定することを含む。
【0048】
例示的には、位置オフセットがオフセットの閾値よりも小さい場合、設定モードはポイント設定であり、位置オフセットがオフセットの閾値よりも大きい場合、設定モードはベクトル設定であり、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値と等しい場合、前記設定モードはポイント設定またはベクトル設定である。
【0049】
例示的には、色彩情報を選択する場合、マウスの矢印、またはジェスチャ操作において指が対応する位置選択のポイントの移動は、測定デバイスのスクリーンにより感知することができる。移動の距離(すなわち、位置オフセット)がオフセットの閾値よりも大きい場合、一回の色彩情報の選択において、1つ以上の色彩情報が必要となるため、色彩情報の設定モードはベクトル設定であることを説明しており、移動の距離(すなわち、位置オフセット)がオフセットの閾値よりも小さい場合、一回の色彩情報の選択において、1つの色彩情報のみ得るため、色彩情報の設定モードはポイント設定であることを説明している。
【0050】
なお、色彩情報の設定モードがポイント設定である場合、選択した現在の色彩情報の選択インタフェースにおける色彩情報を表示対象色彩マッピングボックスに設定すればよい。色彩情報の設定モードがベクトル設定である場合、位置移動軌跡に含まれるすべての色彩情報を特定し、すべての色彩情報を1グループの色彩情報として表示対象色彩マッピングボックスに設定する必要がある。
【0051】
なお、位置オフセットがオフセットの閾値と等しい場合、設定モードがポイント設定またはベクトル設定であるかを特定することは、当業者であれば、実際の状況に応じて選択することができ、本実施例では、これについては解釈及び説明のみにとどめる。
【0052】
ステップS240では、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられる。
【0053】
そのうち、前記設定モードがポイント設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定することを含む。
【0054】
例示的には、色彩情報の選択インタフェースがカラーディスクであることを例とし、図2Bは、本願の実施例に係るポイント設定での表示対象色彩マッピングボックスの選定位置における色彩情報を例示的に示す模式図であり、ユーザジェスチャによりカラーディスクの選択位置における色彩情報を取得し、当該色彩情報を表示対象色彩マッピングボックスの選定位置に設定する。その過程を、図2Bに示す。
【0055】
図2Cは、本願の一実施例に係るポイント設定で既存の表示対象色彩マッピングボックスに新たな色彩情報を追加することを例示的に示す模式図である。なお、ポイント設定で設定した後、図2B図2Cに示すように、選択した色彩情報は、表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報の任意の位置に直接的にドラッグすることができるため、色彩情報の選択を再度行う必要がある場合、既存の色彩情報同士に追加する必要がある。
【0056】
そのうち、前記設定モードがベクトル設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、前記ベクトル設定の設定モードで、選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定する。
【0057】
例示的には、設定モードがベクトル設定であると特定された後、色彩情報を選択する時における位置の連続的な移動が色彩情報の選択インタフェースにおいて生成した軌跡と、取得された測定デバイススクリーンにおける色彩情報の選択インタフェースにおいて対応する色彩情報とをフィッティング補正する。フィッティング補正の方法は、3つの状況に分けて考えることができる。フィッティング補正の方法は、最も一般的で最も実用的な色彩マッピングを優先して考え、軌跡ぼかし処理を行った後、下記優先原則に従って軌跡情報に対して判断するものである。
【0058】
図2Dは、本願の一実施例に係るベクトル設定での第1優先度色彩選択軌跡の模式図である。図2Dに示すように、色彩情報の選択インタフェースがカラーディスクであることを例とし、第1優先度は、同一の色相における異なる輝度の色彩軌跡である。カラーディスクにおいて、カラーディスクの半径位置が円心から円周まで(または、円周から円心まで)の軌跡として表現される。図2Dにおける表示対象色彩マッピングボックスに示すように、この区間の色彩は、輝度のみが異なり、表示対象色彩マッピングボックスに追加される。
【0059】
図2Eは、本願の一実施例に係るベクトル設定での第2優先度色彩選択軌跡の模式図である。図2Eに示すように、色彩情報の選択インタフェースがカラーディスクであることを例とし、第2優先度は、同一輝度での異なる色彩軌跡である。カラーディスクにおいて、半径長が等しい環形として表現される。図2Eにおける表示対象色彩マッピングボックスに示すように、この区間の色彩は、輝度が完全に同様であり、開始位置及び終止位置により色彩が異なり、表示対象色彩マッピングボックスに追加される。
【0060】
図2Fは、本願の一実施例に係るベクトル設定での最低優先度色彩選択軌跡の模式図である。図2Fに示すように、色彩情報の選択インタフェースがカラーディスクであることを例とし、最低優先度は、特定された軌跡が上述した2種の規律を形成せず、カラーディスクにおいて軌跡が自在に分布されることがわかった、このとき、通過する色彩を1つずつ特定し、これらの色彩情報を記憶し、1本のリボンを形成することで、表示対象色彩マッピングボックスに設定する必要がある。図2Fにおける表示対象色彩マッピングボックスに示すように、この区間に表示された色彩は、完全に異なり、設定された色彩条が順に均一に分布され(デフォルトで均一であってもよい)、表示対象色彩マッピングボックスに追加される。
【0061】
なお、ベクトル設定された後に形成されるリボンは、直接的に、表示対象色彩マッピングボックスにおける任意の位置にドラッグされてもよい。例えば、前回設定された表示対象色彩マッピングボックスにおいて2種の色彩が存在する場合、この際に、新たなリボンを追加すると、2つの色彩の間に直接挿入することができる。
【0062】
なお、ベクトル設定では、後段の色彩情報が前段の色彩情報を覆う場合、両段の色彩情報に対して優先度を判断することができる。優先度の判断標準は、当業者により自ら設定されてもよい。後段の色彩情報が前段の色彩情報を覆うとは、一回の色彩選択過程で、マウスを移動したり、指をスライドしたりすることによって色彩選択軌跡を特定する場合、後段の軌跡が前段の軌跡を覆うことを指す。1つの色彩に対して複数の表示対象情報とのマッピング関係が現われることを回避するために、後段の色彩と前段の色彩に対して優先度の判断を行う必要がある。
【0063】
ステップS250では、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示する。
【0064】
ステップS260では、前記表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を取得し、前記マッピング関係に応じてマッピング関係テーブルを生成する。
【0065】
例示的には、表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を特定した後、色彩情報を数値の形態で表現し、表示対象情報に対応してマッピング関係テーブルを生成して記憶することで、後続の色彩設定に便利である。そのうち、色彩情報の数値表現形態は、共通のRGB(Red、Green、Blue)、HLS(Hue、Saturation、Lightness)表現方法を用いてもよく、本実施例では、それを限定しない。
【0066】
本願の実施例の技術案によれば、完全な色彩情報を有する色彩情報の選択インタフェースを提供し、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスを提供し、設定モードに基応じて、選択された色彩と、色彩により区別された表示対象情報とのマッピング関係を測定デバイスの表示インタフェースにリアルタイム表示させることができる。表示対象により表示される色彩情報を自在に選択し、選択された色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を表示インタフェースにリアルタイム表示させることができることを実現し、ユーザが操作しやすく、ユーザエクスペリエンスを向上させる。図3Aは、本願の一実施例に係る別の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。本願の実施例の技術案は、上述した実施例を基に細分化されるものである。本実施例における方法は、ステップS310~ステップS360を含む。
【0067】
ステップS310では、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成する。
【0068】
ステップS320では、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列であるか否かを判断し、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列である場合、前記表示対象インタフェースの不均一配列形態を特定する。
【0069】
例示的には、表示対象インタフェースにおける色彩情報が均一配列であり、すなわち、完全な線形均一色彩設定である場合、図1Cに示すように、すべての色彩情報のスパンが表示対象情報の線形関係に対応し、一般的に、デフォルトの選択肢とすることができる。
【0070】
表示対象情報と色彩情報とのマッピングを完全自在に行うために、本願の実施例は、さらに不均一配列をサポートすることができ、不均一分布は、推奨不均一配列形態及び手動不均一配列形態の2種の選択を有してもよいことを理解すべきである。
【0071】
ステップS330では、前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定する。
【0072】
一実施例において、前記不均一配列形態が手動不均一配列形態である場合、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、
手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、或いは、
手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける前記表示対象情報の割合関係を調整し、前記表示対象情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、を含む。
【0073】
例示的には、手動不均一配列形態は、表示対象の色彩情報を調整してもよく、表示対象情報の割合関係を調整してもよく、本実施例では、それを限定しない。
【0074】
手動不均一配列形態は、マウスドラッグまたはタッチパネルジェスチャなどの操作により完成されてもよい。例示的には、オシログラフの波形確率情報を例とし、手動不均一配列形態は、波形確率情報の割合を一定にして、表示対象インタフェースにおける色彩情報を調整してもよいし、表示対象インタフェースにおける色彩情報を一定にして、波形確率情報の割合を調整してもよい。
【0075】
なお、手動不均一配列形態は、任意に色彩情報の割合関係を変更することができる。例えば、図3Bは、本願の一実施例に係る手動不均一配列形態での表示対象インタフェースにおける色彩情報の調整結果を例示的に示す模式図である。当業者は、タッチパネルジェスチャ操作により、表示対象インタフェースにおけるある色彩情報の範囲を拡大することができる。他の色彩の範囲は、依然として均一に分布され、最後の不均一分布の結果は図3Bに示される。
【0076】
一実施例において、前記不均一配列形態が推奨不均一配列形態である場合、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、
前記色彩情報及び前記表示対象情報に基づき、前記推奨不均一配列形態により前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することを含む。
【0077】
例示的には、測定デバイスは、表示対象情報及び表示対象インタフェースにおける色彩情報などを総合的に分析した後、表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態である推奨不均一配列形態を推奨する。分布形態には、ビッグデータにおいて当業者が詳しい色彩分布規則があり、伝統的な分布方法もある。
【0078】
一実施例において、前記推奨不均一配列形態は、ガウス配列形態、コーシー配列形態またはカイスクエア配列形態を含む。
【0079】
例示的には、推奨不均一配列形態がガウス配列形態であることを例とし、ガウス配列形態は、ガウス分布により実現される。ガウス分布は、正規分布(Normal distribution)とも呼ばれる。ランダム変量Xは、1つの数学期待値がμ、且つ分散がσ2の正規分布に従う場合、N(μ、σ2)と記される。その確率密度関数が正規分布である場合に期待値μは、その位置を決定し、その標準偏差σは、分布の振幅を決定する。μ=0、σ=1の場合の正規分布は、標準正規分布である。
【0080】
【数1】
【0081】
デジタル特徴
E(X)=μ,Var(X)=σ2
【0082】
具体的には、表示対象インタフェースに10種の色彩があることを例とし、当該不均一分布方法を選択する前後のマッピング関係ボックスが変化する状況は、具体的に図1C及び図3Cに示される。図3Cは、本願の一実施例に係る推奨不均一配列形態での表示対象インタフェースにおける色彩情報の調整結果を例示的に示す模式図である。
【0083】
ステップS340では、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられる。
【0084】
ステップS350では、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示する。
【0085】
ステップS360では、前記表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を取得し、前記マッピング関係に応じてマッピング関係テーブルを生成する。
【0086】
本願の実施例の技術案によれば、よく用いられる不均一分布規則を知能的に推奨することにより、簡単で便利であり、関連技術の設定において色彩構成に関する知識を把握する必要があったり、或いは設定が煩雑であったり、時間と労力を要するという状況を回避し、豊かな色彩設定を提供し、ユーザに対して最大の自在度及び利便性を与えながら、対応するアルゴリズムをサポートとして提供し、機能の実現を確保することができる。
【0087】
図4は、本願の一実施例に係る別の表示対象色彩制御方法のフローチャートである。当該表示対象色彩制御方法は、ステップS411~ステップS423を含む。
【0088】
ステップS411では、測定デバイスの設定機能を起動させる。
【0089】
ステップS412では、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成する。
【0090】
ステップS413では、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられる。
【0091】
ステップS414では、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定する。前記色彩情報の設定モードがベクトル設定である場合、ステップS415を実行し、前記色彩情報の設定モードがポイント設定である場合、ステップS417を実行する。
【0092】
ステップS415では、前記ベクトル設定の設定モードで、選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定する。
【0093】
ステップS416では、アルゴリズムをフィッティングし、色彩情報を、推奨される軌跡に知能的に近似させた後、ステップS419を実行する。
【0094】
ステップS417では、取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定する。
【0095】
ステップS418では、順番に、ポイント設定で選択された色彩情報を配列し、表示対象情報と一対一に対応付けさせた後、ステップS419を実行する。
【0096】
ステップS419では、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列であるか否かを判断し、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列である場合、ステップS420を実行し、前記表示対象インタフェース的色彩情報が不均一配列ではない場合、ステップS422を実行する。
【0097】
ステップS420では、前記不均一配列が推奨不均一配列形態であるか否かを判断し、前記不均一配列が推奨不均一配列形態である場合、ガウス配列形態、コーシー配列形態またはカイスクエア配列形態を推奨し、前記不均一配列が推奨不均一配列形態ではない場合、ステップS421を実行する。
【0098】
ステップS421では、手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定する。
【0099】
ステップS422では、設定が完了したか否かを判断し、設定が完了した場合、ステップS423を実行し、設定が完了していない場合、ステップS414を実行する。
【0100】
ステップS423では、設定が完了する。
【0101】
本願の実施例の技術案によれば、測定デバイスによりモニタリングされた表示対象情報のうち、表示色彩により区別される情報は、いずれも色彩マッピング関係により処理することができる。関連技術においてマルチステップ操作により表示される必要がある表示対象情報は、本願において色彩に基づいて直接的に感知することができる。色彩情報と表示対象情報との対応規則が非常に自由であり、一対一に対応付けられる必要がない。さらに、マウス、タッチパネル、ジェスチャにより色彩情報と表示対象情報との対応付けを完成することができることで、表示をより直感的で自在にする。また、測定デバイスのハードウェア条件(例えば、ディスプレー、グラフィックスカードなど)が許容される場合、最も完全な色彩設定を完成することができ、コストもあがらない。
【0102】
図5は、本願の一実施例に係る表示対象色彩制御装置の構造模式図である。本実施例は、測定デバイスの表示対象情報と表示対象により表示される色彩情報とを自在に設定する場合に適用される。
【0103】
図5に示すように、前記装置は、インタフェース生成モジュール510、色彩設定モジュール520及びインタフェース表示モジュール530を含む。
【0104】
インタフェース生成モジュール510は、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成するように構成される。
【0105】
色彩設定モジュール520は、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられるように構成される。
【0106】
インタフェース表示モジュール530は、設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示するように構成される。
【0107】
本実施例における表示対象色彩制御装置は、表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成すること、予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられること、及び設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することにより、関連技術における測定デバイスの表示対象の表示色彩が固有機器により設定されることで自在設定を実現できない状況を回避し、表示対象により表示される色彩情報を自在に選択可能となるとともに、選択した色彩情報と表示対象とのマッピング関係を表示インタフェースにリアルタイム表示させることを実現し、ユーザが操作しやすく、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0108】
前記色彩設定モジュール520は、設定モード特定ユニット及び色彩情報特定ユニットを含む。
【0109】
設定モード特定ユニットは、前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される。
【0110】
色彩情報特定ユニットは、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定するように構成される。
【0111】
前記装置は、
前記色彩情報の選択インタフェース及び前記選択インタフェースにおける色彩情報の色諧調に応じて、前記設定モードのオフセットの閾値を設定するように構成されるオフセットの閾値確定モジュールと、
位置オフセット特定サブユニットと、設定モード特定サブユニットとを含む前記設定モード特定ユニットと、
前記色彩情報の選択による位置情報を取得し、前記位置情報に応じて前記色彩情報の選択による位置オフセットを特定するように構成される位置オフセット特定サブユニットと、
前記位置オフセット及び前記オフセットの閾値に応じて前記色彩情報の設定モードを特定するように構成される設定モード特定サブユニットと、を含む。
【0112】
設定モード特定サブユニットは、
前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも小さいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも小さい場合、前記設定モードがポイント設定であると特定されるように構成される。
【0113】
色彩情報特定ユニットは、
取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定するように構成される。
設定モード特定サブユニットは、
【0114】
前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも大きいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値よりも大きい場合、前記設定モードがベクトル設定であると特定するように構成される。
【0115】
色彩情報特定ユニットは、
前記ベクトル設定の設定モードで、選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定するように構成される。
【0116】
設定モード特定サブユニットは、
前記位置オフセットが前記オフセットの閾値と等しいか否かを判断し、前記位置オフセットが前記オフセットの閾値と等しい場合、前記設定モードがポイント設定またはベクトル設定であると特定するように構成される。
【0117】
前記設定モードがポイント設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
取得した前記ポイント設定の設定モードで選択された色彩情報を、前記表示対象インタフェースの選定位置における色彩情報として設定することを含む。
【0118】
前記設定モードがベクトル設定である場合、前記予め設定された表示対象色彩マッピングボックス及び前記設定モードに基づき、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定することは、
前記ベクトル設定の設定モードで選択された連続的な色彩情報を取得し、前記連続的な色彩情報を、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報として設定することを含む。
【0119】
前記装置は、
前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列であるか否かを判断し、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報が不均一配列である場合、前記表示対象インタフェースの不均一配列形態を特定するように構成される不均一配列形態確定モジュールと、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定するように構成される色彩情報の配列形態特定モジュールと、をさらに含む。
【0120】
前記不均一配列形態が手動不均一配列形態である場合、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、
手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、或いは、
手動操作で、前記表示対象インタフェースにおける前記表示対象情報の割合関係を調整し、前記表示対象情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定すること、を含む。
【0121】
前記不均一配列形態が推奨不均一配列形態である場合、
前記不均一配列形態に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することは、
前記色彩情報及び前記表示対象情報に基づき、前記推奨不均一配列形態で前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の割合関係を調整し、前記色彩情報の割合関係に応じて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報の配列形態を特定することを含む。
【0122】
前記推奨不均一配列形態は、ガウス配列形態、コーシー配列形態またはカイスクエア配列形態を含む。
【0123】
前記装置は、
前記表示対象色彩マッピングボックスにおける色彩情報と表示対象情報とのマッピング関係を取得し、前記マッピング関係に応じてマッピング関係テーブルを生成するように構成されるマッピング関係テーブル生成モジュールをさらに含む。
【0124】
上述した各実施例に係る表示対象色彩制御装置は、本願の任意の実施例に係る表示対象色彩制御方法を実行することができる。
【0125】
図6は、本願の一実施例に係る測定デバイスの構造模式図である。図6は、本願の実施形態を実現するための測定デバイス612を例示的に示すブロック図である。図6に示す測定デバイス612は、例示に過ぎず、本願の実施例の機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0126】
図6に示すように、測定デバイス612は、汎用計算機器の形態で表現される。測定デバイス612のコンポーネントは、少なくとも1つのプロセッサーまたは処理ユニット616、システムメモリー628、及び異なるシステムコンポーネント(システムメモリー628及び処理ユニット616を含む)を接続するバス618を含むが、それに限定されない。
【0127】
バス618は、複数種のバス構造のうちの少なくとも1種を示し、メモリーバスまたはメモリーコントローラー、周辺バス、図形加速ポート、プロセッサー、若しくは複数種のバス構造のうちの任意のバス構造のローカルエリアバスを含む。例を挙げると、これらの体系構造は、業界標準体型構造(Industrial Standard Architecture、ISA)バス、マイクロ通路体系構造(Micro Channel Architecture、MAC)バス、強化型ISAバス、ビデオ電子標準協会(Video Electronics Standards Association、VESA)ローカルエリアバス及び周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バスを含むが、それに限定されない。
【0128】
測定デバイス612は、典型的に複数種のコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含む。これらの媒体は、いずれの測定デバイス612によりアクセス可能な利用可能媒体であってもよく、揮発性・不揮発性媒体、移動可能・移動不可媒体を含む。
【0129】
システムメモリー628は、揮発性メモリー形態のコンピュータシステム読み取り可能な媒体、例えば、ランダムアクセスメモリー(Random Access Memory、RAM)630及び/またはキャッシュメモリーを含む。測定デバイス612は、他の移動可能/移動不可媒体、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含んでもよい。例を挙げると、記憶システム634は、移動不可な不揮発性磁気媒体(図6に示せず、一般的に「ハードディスクドライブ」と呼ばれる)を読み書き可能に構成されてもよい。図6に示していないが、記憶システム634は、移動可能な不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピーディスク」)に対して読み書きするように構成された磁気ディスクドライブ、及び移動可能な不揮発性光ディスク(例えば、コンパクト光ディスク読み取りメモリー(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、デジタルビデオディスク(Digital Video Disc-Read Only Memory、DVD-ROM)または他の光媒体)に対して読み書きするように構成された光ディスクドライブを提供することができる。これらの場合、それぞれのドライブは、少なくとも1つのデータ媒体インタフェースによりバス618に接続されてもよい。メモリー628は、少なくとも1つのプログラム製品を含んでもよい。当該プログラム製品は、1グループ(例えば少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有する。これらのプログラムモジュールは、本願の各実施例における機能を実行するように設定される。
【0130】
1グループ(少なくとも1つ)のプログラムモジュール642を有するプログラム/実用ツール640は、例えば、メモリー628に格納されてもよい。このようなプログラムモジュール642は、操作システム、少なくとも1つのアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、それに限定されない。これらの例のうちのそれぞれまたはある種類の組合せにネットワーク環境の実現を含む可能性がある。プログラムモジュール642は、一般的に、本願に記載される実施例における機能及び/または方法を実行する。
【0131】
測定デバイス612は、少なくとも1つの外部機器614(例えばキーボード、指向機器、ディスプレー624など)と通信することができるし、少なくとも1つのユーザが当該測定デバイス612と対話可能な機器と通信することができ、及び/または当該測定デバイス612が少なくとも1つの他の計算機器と通信可能ないずれの機器(例えば、ネットワークカード、変調復調器など)と通信することができる。このような通信は、入力/出力(Input/Output、I/O)インタフェース622によって行うことができる。そして、測定デバイス612は、ネットワークアダプター620により少なくとも1つのネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network、WAN)及び/または公共ネットワーク、例えば、インターネット)と通信することができる。図6に示すように、ネットワークアダプター620は、バス618により測定デバイス612の他のモジュールと通信することができる。図6に示していないが、測定デバイス612を結び付けて他のハードウェア及び/またはソフトウェアモジュールを使用してもよく、マイクロコード、機器ドライブ、冗長処理ユニット、外部磁気ディスクドライブアレイ、磁気ディスクアレイ(Redundant Arrays of Independent Disks、RAID)システム、テープドライブ及びデータバックアップ記憶システムなどを含むが、それに限定されないことを理解すべきである。
【0132】
処理ユニット616は、システムメモリー628に記憶されたプログラムを実行することにより、各機能的アプリケーション及びデータ処理、例えば本願の実施例に係る表示対象色彩制御方法を実行する。当該表示対象色彩制御方法は、
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成することと、
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられることと、
設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することと、を含む。
【0133】
無論、当業者であれば、プロセッサーは、本願の任意の実施例に係る表示対象色彩制御方法の技術案を実現することもできることを理解すべきである。
【0134】
本願の一実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体においてコンピュータプログラムが記憶され、当該コンピュータプログラムがプロセッサーにより実行される場合、本願の実施例に係る表示対象色彩制御方法を実現する。当該表示対象色彩制御方法は、
表示対象の表示対象情報を取得し、前記表示対象情報に応じて、対応する表示対象インタフェースを生成することと、
予め設定された表示対象色彩マッピングボックスに基づいて前記表示対象インタフェースにおける色彩情報を設定し、前記表示対象色彩マッピングボックスは、前記現在の表示インタフェースにおける前記表示対象の前記表示対象情報と前記色彩情報とのマッピング関係を設定するために用いられることと、
設定された色彩情報に応じて前記表示対象インタフェースにおける表示対象情報を表示することと、を含む。
【0135】
無論、本願の実施例に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、記憶されたコンピュータプログラムが上述したような方法操作に限定されず、本願の任意の実施例に係る表示対象色彩制御方法における関連操作を実行することができる。
【0136】
本願の実施例的コンピュータ記憶媒体は、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組合せを用いることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置または素子、或いは以上の任意の組合せであってもよいが、それに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(網羅的ではないリスト)は、少なくとも1つの導線を有する電気接続、携帯式コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、RAM、読み取り専用メモリー(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリー(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROMまたはフラッシュメモリー)、光ファイバ、携帯式CD-ROM、光記憶素子、磁気記憶素子、或いは上述した任意の適当な組合せを含む。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む或いは記憶する有形な媒体であってもよく、当該プログラムは、コマンド実行システム、装置または素子により用いられ、或いはそれと組み合わせて用いられてもよい。
【0137】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドに含まれ、或いはキャリアの一部として伝搬されるデータ信号であってもよく、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが携帯されている。このような伝搬されるデータ信号は、多種の形態を用いてもよく、電磁信号、光信号または上述した任意の適当な組合せを含んだが、それに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれのコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置または素子により用いられ、或いはそれと組み合わせて用いられるプログラムを送信、伝搬、または伝送することができる。
【0138】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれたプログラムコードは、いずれの適当な媒体により伝送されてもよく、無線、電線、ケーブル、RFなど、または上述した任意の適切な組合せを含むが、それに限定されない。
【0139】
1種または複数種のプログラム設計言語またはその組合せにより、本願の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができる。前記プログラム設計言語は、Java、Smalltalk、C++などの対象に向けるプログラム設計言語を含み、「C」言語または類似するプログラム設計言語などの従来の過程式プログラム設計言語をさらに含む。プログラムコードは、全部がユーザコンピュータにおいて実行され、一部がユーザコンピュータにおいて実行され、独立するソフトウェアパッケージとして実行され、一部がユーザコンピュータにおいて実行され一部が遠隔コンピュータにおいて実行され、或いは全部が遠隔コンピュータまたはサーバにおいて実行されてもよい。遠隔コンピュータに関する場合、遠隔コンピュータは、LANまたはWANを含む任意の種類のネットワークによりユーザコンピュータに接続され、或いは、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットにより接続されてもよい)。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6