(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】精算処理システムの統合装置及び統合方法
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20221024BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
G07G1/00 331A
G07G1/01 301D
(21)【出願番号】P 2018035718
(22)【出願日】2018-02-28
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】500087198
【氏名又は名称】株式会社ヴィンクス
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 裕一
(72)【発明者】
【氏名】雲林院 俊之
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-117072(JP,A)
【文献】特開2013-206423(JP,A)
【文献】特開2017-201516(JP,A)
【文献】特開2017-068713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が買い上げる買い上げ商品の精算情報を出力する、複数のレジ端末と、
前記複数のレジ端末で共有され、前記精算情報に基づく少なくともレシートの発行、釣り銭処理のいずれかを含む精算処理を実行する精算処理装置と、
前記複数のレジ端末からそれぞれ出力される精算情報を受け取って、
前記精算処理装置に前記精算情報に対応する精算処理を実行させるサーバと、を具備し、
前記レジ端末は、
前記買い上げ商品の商品情報の登録を受け付け、
前記商品情報に基づいて前記買い上げ商品の値段を集計して買い上げ金額を計算し、
前記買い上げ金額を精算するための支払情報を取得し、
前記支払情報と前記買い上げ商品の前記買い上げ金額との関連性を示すデータを前記精算情報として前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記複数のレジ端末のそれぞれから送信される前記精算情報を受信し、
前記複数のレジ端末からの前記データを順に処理し、
前記精算処理装置における前記顧客への少なくともレシートの発行、釣り銭処理のいずれかを含むフィードバック要素の出力制御を実行
し、
前記複数のレジ端末から出力される前記フィードバック要素の出力制御の処理が同時期に重なった場合に、過去の釣り銭処理時間データから学習した釣り銭処理のための平均的な時間データに基づいて、待ち状態となった前記レジ端末に、待ち時間が必要となる顧客への待ち時間対策情報を送信する、精算処理システムの統合装置。
【請求項2】
前記待ち時間対策情報は、少なくとも映像、音声のいずれかを含むメッセージデータである
請求項1に記載の精算処理システムの統合装置。
【請求項3】
前記待ち時間対策情報は、新しく販売される商品の案内またはクーポンが得られる方法の案内を含むコマーシャルである
請求項2に記載の精算処理システムの統合装置。
【請求項4】
前記待ち時間対策情報は、前記顧客が購入した商品に関連する知識を提供する情報である
請求項2に記載の精算処理システムの統合装置。
【請求項5】
顧客が買い上げる買い上げ商品の精算情報を出力する、複数のレジ端末と、
前記複数のレジ端末で共有され、前記精算情報に基づく少なくともレシートの発行、釣り銭処理のいずれかを含む精算処理を実行する精算処理装置と、前記複数のレジ端末からそれぞれ出力される精算情報を受け取って、
前記精算処理装置に前記精算情報に対応する精算処理を実行させるサーバと、を具備する精算処理システムの統合方法において、
複数のレジ端末それぞれが、
前記買い上げ商品の商品情報の登録を受け付け、
前記商品情報に基づいて前記買い上げ商品の値段を集計して買い上げ金額を計算し、
前記買い上げ金額を精算するための支払情報を取得し、
前記支払情報と前記買い上げ商品の前記買い上げ金額との関連性を示すデータを前記精算情報としてサーバに送信し、
前記サーバが、
前記複数のレジ端末のそれぞれから送信される前記精算情報を受信し、
前記複数のレジ端末からの前記データを順に処理し、共有の精算処理装置における前記顧客へのフィードバック要素の出力制御を実行
し、
前記複数のレジ端末から出力される前記フィードバック要素の出力制御の処理が同時期に重なった場合に、過去の釣り銭処理時間データから学習した釣り銭処理のための平均的な時間データに基づいて、待ち状態となった前記レジ端末に、待ち時間が必要となる顧客への待ち時間対策情報を送信する、精算処理システムの統合方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一実施形態は、精算処理システムの統合装置及び統合方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗にて商品を販売したときの精算処理、販売実績、在庫状況など管理するPOS ( Point of Sales:販売時点情報管理)システムがある。POSシステムは、最近種々の機能が付加されて、POSシステム使用者の使い勝手を向上させている。
【0003】
POSシステムの登録装置は、店舗の会計エリアに配置されている。顧客は、買い物かごに商品を入れて、店員が待つ会計エリアに行く。会計エリアにおいては、店員は、商品の値段を登録装置に入力し、顧客から現金を受け取り、当該商品を顧客に渡している。このように、従来のPOSシステムにおいては、会計エリアの登録装置の周囲で、顧客と店員との間での商品の受け渡し及び商品の精算処理が完結する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-217030号公報
【文献】特開2001-134673号公報
【文献】特開2015-121949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のPOSシステムでは、登録装置と、精算のための釣り銭機、磁気カードリーダ及び非接型触端末、レシートをプリントするプリンタが、一体となり1つのセットになっている。以下の1セットをこの明細書では固定レジと称することにする。通常はこの固定レジを一人の店員が担当している。
【0006】
店舗経営者は、固定レジを増設する場合、新たに、登録装置と、精算のための釣り銭機、磁気カードリーダ及び非接型触端末、レシートをプリントするプリンタを新たに購入する必要がある。
【0007】
しかし、釣り銭機やプリンタは、高価であり、店舗経営者は、固定レジを増設するために多大な投資負担を強いられる。
【0008】
そこで本実施形態では、レジを増設しても投資負担を従来に比べて軽減することができ、また使い勝手を良好にすることができる精算処理システムの統合装置及び統合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係る精算処理システムの統合装置は、複数のレジ端末と、精算処理装置と、サーバとを備える。前記複数のレジ端末は、顧客が買い上げる買い上げ商品の精算情報を出力し、前記精算処理装置は、前記複数のレジ端末で共有され、前記精算情報に基づく少なくともレシートの発行、釣り銭処理のいずれかを含む精算処理を実行し、前記サーバは、前記複数のレジ端末からそれぞれ出力される精算情報を受け取って、前記精算処理装置に前記精算情報に対応する精算処理を実行させる。前記レジ端末は、前記買い上げ商品の商品情報の登録を受け付け、前記商品情報に基づいて前記買い上げ商品の値段を集計して買い上げ金額を計算し、前記買い上げ金額を精算するための支払情報を取得し、前記支払情報と前記買い上げ商品の前記買い上げ金額との関連性を示すデータを前記精算情報として前記サーバに送信する。前記サーバは、前記複数のレジ端末のそれぞれから送信される前記精算情報を受信し、前記複数のレジ端末からの前記データを順に処理し、前記精算処理装置における前記顧客への少なくともレシートの発行、釣り銭処理のいずれかを含むフィードバック要素の出力制御を実行し、前記複数のレジ端末から出力される前記フィードバック要素の出力制御の処理が同時期に重なった場合に、過去の釣り銭処理時間データから学習した釣り銭処理のための平均的な時間データに基づいて、待ち状態となった前記レジ端末に、待ち時間が必要となる顧客への待ち時間対策情報を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は一実施形態に係るPOSシステムの概略図である。
【
図2】
図2は
図1のプリンタに搭載されているインテリジェントデバイスサーバを取り出して示す説明図である。
【
図3】
図3は一実施形態に係るPOSシステムが採用された店舗内の装置の一配置例を示す説明図である。
【
図4】
図4は複数のPOSシステムと、インテリジェントデバイスサーバとの一通信例を示す説明図である。
【
図5】
図5は複数のPOSシステムと、インテリジェントデバイスサーバとの他の通信例を示す説明図である。
【
図6】
図6は他の実施形態に係るPOSシステムが採用された店舗内の装置の一配置例を示す説明図である。
【
図7】
図7は他の実施形態に係るPOSシステムとインテリジェントデバイスサーバの概略構成図である。
【
図8】
図8は他の実施形態において、オペレータと顧客との間で商品の販売取引が行われるときの一形態を説明する図である。
【
図9】
図9は、精算コーナにおいて本システムが顧客を案内サービスするときの対応例を示す説明図である。
【
図10】
図10は、精算コーナにて顧客による精算が行われるとき、商品購入顧客と、支払顧客との一致を確認するいくつかの例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は一実施形態に係るPOSシステムの端末統合装置を示す概略図である。POSシステムPOS1,POS2,POS3・・・は、登録装置、タブレット型パーソナルコンピュータ(以下単純にタブレットPCと称する)、バーコードリーダを含む。
【0013】
図1では、POSシステムPOS1の登録装置RS1、タブレットPC11、バーコードリーダSC1を示している。
【0014】
登録装置RS1は、バーコードリーダSC1により、商品に付されているバーコードが読み取られると、当該商品の値段、商品コードなどを精算情報として格納することができる。また登録装置RS1は、タブレットPC11に表示されている商品イメージが、タッチ操作により操作されると、当該商品の値段、商品コードなどを精算情報として格納することができる。
【0015】
さらに、登録装置RS1は、顧客が提示した複数の商品の値段(価格)情報を格納した後、オペレータにより支払(精算)ボタンが押された場合、複数の商品の合計金額(顧客の買い上げデータ)を、タブレットPC11の画面に表示することができる。また、登録装置RS1は、この合計金額が表示されている状態で、オペレータが顧客から受け取った支払金額を、タブレットPC11からのタッチ操作或いはボタン操作により入力すると、つり銭(つり札でもよい)などの額をタブレットPC11に表示することもできる。
【0016】
ところで、顧客による支払が行われた場合、店舗は、顧客につり銭を支払う場合がある、また領収書(レシート)を顧客に手渡す場合がある。このような場合、登録装置RS1は、前記つり銭及びレシートなどの情報を関連性データとしてこれから説明する、インテリジェントデバイスサーバ200へ伝送する。つり銭やレシートを、この明細書では、顧客へのフィードバック要素とする。
【0017】
このためにPOSシステムPOS1、POS2、POS3・・・は、ネットワークNETを介して共有使用コーナ(精算コーナ)100のインテリジェントデバイスサーバ200に接続されている。インテリジェントデバイスサーバ200は、この例では、プリンタ101に内蔵されているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。インテリジェントデバイスサーバ200は、独立したデバイスとして設置されてもよいし、他の、例えば釣り銭機102に内蔵されてもよい。インテリジェントデバイスサーバ200には、さらに電子マネーカード、或いはクレジットカードなどのカードデータを読み取るカードリーダ103、非接触型リーダ104が接続されている。
【0018】
図2は、インテリジェントデバイスサーバ200を、プリンタ101から取出し示している。また登録装置RS1とインテリジェントデバイスサーバ200とが通信部を介して互いに電気的に接続されている状態を示している。登録装置RS1とインテリジェントデバイスサーバ200との電気的接続は、有線、無線いずれでもよい。インテリジェントデバイスサーバ200と釣り銭機102との間を接続するケーブルとしては、USBケーブルではなく、むしろシリアルケーブルを使うことが多い。また、カードリーダ103、非接触型リーダ104が、インテリジェントデバイスサーバ200と接続される場合はUSBケーブルを使うことの方が多い。
【0019】
図3は、一実施形態に係るPOSシステムが採用された店舗内300の装置の一配置例を示す説明図である。店舗内300には、顧客が購入したい商品を提示するカウンター300aが配置され、このカウンター300aの後方に共有使用コーナ100が配置されている。
【0020】
カウンター300a上には、複数のPOSシステムPOS1-POS3の登録装置RS1-登録装置RS3が間隔を置いて配置されている。商品を購入したい顧客は、カウンター300aの前方のライン301、302、303に並び、各登録装置RS1-登録装置RS3の前で各店員(オペレータ)がシステム操作を行い、また顧客が支払いを行うことで、商品を購入する。ライン301、302、303の矢印は、顧客が移動する方向を示唆している。
【0021】
ここで、顧客が商品購入に関して支払いを行うと、店員は、例えばつり銭、或いは受領したことを示すレシートを顧客に手渡す必要がある。このつり銭やレシートは、共有使用コーナ100において出力される。しかし、複数のPOSシステムに対して、つり銭やレシートは、1つの共有使用コーナ100にて出力されるために、各POSシステムPOS1,POS2,POS3を扱う店員との間で、例えば釣り銭機102を使用するときの衝突が生じることがある。このような場合、本システムでは対策が施されており、後で詳しく説明する。
【0022】
図4は、つり銭の支払が生じたときのインテリジェントデバイスサーバ200と、POS1、POS2との通信内容を示す説明図である。
【0023】
今、POSシステムPOS1の登録装置RS1を操作している店員(オペレータ)1が、顧客の商品の登録を完了し、精算ボタンを押し、顧客から料金を受け取り、つり銭を渡す必要が生じたものとする。このときは、店員(オペレータ)1は、顧客から受け取った金額を登録装置RS1に入力する、すると、つり銭の金額がタブレットPC11の画面に表示される。このときは、当該画面上で釣り銭機使用要求をしていることの表示が行われる(SA1)。なおつり銭が必要ない場合は、つり銭「0」として表示される。
【0024】
つり銭が生じた場合、POSシステムPOS1の登録装置RS1は、インテリジェントデバイスサーバ200に対して、つり銭使用を宣言する(SA2)。すると、インテリジェントデバイスサーバ200は、POSシステムPOS1の登録装置PS1に対して使用許可を通知する(SA3)。この後は、釣り銭機102の使用が開始され(SA4)、釣り銭機102の使用が終了する(SA5)までは、POSシステムPOS1による、インテリジェントデバイスサーバ200及び釣り銭機102の占有状態となる。
【0025】
釣り銭機102の使用操作は、例えば、POS1を使用している店員(オペレータ)1が、釣り銭機102から使用許可通知が来て、画面上に表示された例えば「使用開始」ボタンを押す。次に店員(オペレータ)1が、釣り銭機102から吐き出されたつり銭を取ると、釣り銭機102のセンサがこれを感知し使用終了を示す感知信号をインテリジェントデバイスサーバ200に通知する。また店員(オペレータ)1は、つり銭を持って、顧客に手渡す。
【0026】
使用終了を示す感知信号を受けたインテリジェントデバイスサーバ200が、釣り銭機102における占有処理が終了したことをPOSシステムPOS1の登録装置PS1に通知する(SA6)。すると、タブレットPC11(図示せず)の画面上では、釣り銭機の処理が終了したことがコメント表示される(SA7)。店員(オペレータ)1は、この状態を確認して、次の顧客の買い物に関する精算処理を開始する。
【0027】
一方、POSシステムPOS2を使用している店員(オペレータ)2が、顧客の商品の登録を完了し、精算ボタンを押し、顧客から料金を受け取り、つり銭を渡す必要が生じたものとする。このときのタイミングは、インテリジェントデバイスサーバ200がPOSシステムPOS1に対して、釣り銭機102の使用を許可する通知を行った後であったとする。
【0028】
すると、店員(オペレータ)2がタブレットPC12(図示せず)により釣り銭機の使用要求をし(SB1)、POS2が釣り銭機の使用を宣言したとしても(SB2)、インテリジェントデバイスサーバ200は、POS2に対して使用不可を通知する(SB3)。
【0029】
このときは、POSシステムPOS2側のタブレットPC12では、例えば「しばらくお待ちください」というようなオーディオ或いは映像によるコメントが出力される。または後で説明するように、オペレータ(店員)が顧客に対して話しかけやすいような、指示が操作部の画面から出力されてもよい。
【0030】
POSシステムPOS2は、一定時間の後、再度、釣り銭機の使用要求をする(SB4)。この要求は、オペレータ2が画面上で行う操作に基づいて実行されてもよいし、自動的に繰り返し実行されてもよい。するとPOS2は釣り銭機の使用を宣言する(SB5)。このときは、釣り銭機102の占有が無いので、インテリジェントデバイスサーバ200は、POS2に対して使用許可を通知する(SB6)。
【0031】
これにより、今度は、POSシステムPOS2による釣り銭機102の使用が開始(SB7)され、その後、使用の終了(SB8)となる。釣り銭機102の使用が終了すると、インテリジェントデバイスサーバ200は、POSシステムPOSに向けて、占有処理終了を通知し(SB9)、POSシステムPOS2のタブレットPC12の画面上では、釣り銭機102の処理終了が表示される。
【0032】
上記のような処理が行われた場合、オペレータ2側の顧客は、つり銭を受け取るための待ち時間は、オペレータ1側の顧客の待ち時間に比べて長い時間となる。この待ち時間は、この装置では、登録装置の近くでオーディオ及び又は映像により顧客の気をそらすための対策が施されている。
【0033】
上記の説明は、つり銭に対する対策であるが、精算時には、顧客に対して領収書に相当するレシートを渡す必要もある。
【0034】
上記の待ち時間に対して、以下のような対策が講じられてもよい。例えば、インテリジェントデバイスサーバ200は、複数のPOSシステムから精算処理のための指令を受けた場合、過去のつり銭処理時間データから学習して、つり銭処理のための平均的な時間のデータを所有している。これにより、インテリジェントデバイスサーバ200は、つり銭待ち状態となったPOSシステムに対して、待ち時間対策情報を返信する手段を備えている。
【0035】
待ち時間対策情報としては、例えば、オペレータ(店員)が顧客に対して、コマーシャルの案内を行えるような、メッセージ(映像及び又は音声)データがある。例えば、新しく販売される商品の案内、クーポンが得られる方法の案内などがある。
【0036】
さらには、顧客が興味をもつような待ち時間対策情報がある、例えば、顧客が本を購入している場合は、そのシリーズもの本、或いは同じ作家の本の情報がある。もし顧客が野菜などの食材を購入している場合は、インテリジェントデバイスサーバ200が食材を判断して、その食材を用いた料理の調理方法などである。これらの待ち時間対策情報は、例えば、登録装置の近く(顧客が待っている箇所)からすぐに見える表示装置などに出力されてもよい。
【0037】
図5は、レシート発行がプリンタ101にて行われるときのインテリジェントデバイスサーバ200と、POS1、POS2との通信内容を示す説明図である。
【0038】
今、POSシステム1側の店員(オペレータ)1が、タブレットPC11の画面上でレシート発行を要請(SD1)すると、POSシステム1の登録装置は、プリンタ使用を宣言してインテリジェントデバイスサーバ200に通知する(SD2)。またレシート発行を指令する(SD3)。
【0039】
一方、若干遅れて、POSシステム2側のオペレータ2が、タブレットPC12の画面上でレシート発行を要請(SE1)すると、POSシステム2の登録装置は、プリンタ使用を宣言してインテリジェントデバイスサーバ200に通知する(SE2)。またレシート発行を指令する(SE3)。
【0040】
インテリジェントデバイスサーバ200は、レシート発行要請を受けた順序に従って、プリンタ101に対してPOS1へのレシートを発行(SD4)し、続いてPOS2へのレシートを発行する(SE4)。
【0041】
上記のレシートを発行する場合も、顧客の待ち時間が生じることがある。このような場合も先に説明したように、待ち時間対策情報を用いて、顧客が退屈するのを解消することができる。
【0042】
上記したシステムは、次のような特徴を備える。即ち、それぞれ独立して操作される複数端末であって、それぞれには、顧客が買い上げる各商品の値段データが入力され、前記顧客による商品買い上げデータを計算し、前記買い上げデータに対応する前記顧客の支払情報を取得し、前記支払情報と前記商品買い上げデータとの関連性を示す関連性データを出力する複数端末を備える。さらに、インテリジェントデバイスサーバは、前記複数端末により共有されており、前記複数端末に電気的に接続されており各端末からそれぞれの前記関連性データを受け取り、前記関連性データに対応するそれぞれの顧客への渡す要素の出力を行う手段と、前記複数端末からの前記関連性データの処理が同時期或いは一部重なった時期となった場合に前記複数端末のうち待ち時間を要する待ち端末に対して、待ち時間対策情報を送信する手段を含む。
【0043】
上記の実施形態は、つり銭やレシートは、あくまでも店員が取得し、顧客に渡すことを実現したシステムである。しかし、本発明は、このようなシステムに限定されるものではない。
【0044】
これから説明する実施形態は、顧客自身が精算処理を行うことができる、いわゆるセミセルフ精算システムである。
【0045】
図6において、601A、601Bは、長机状の精算作業台であり、長手方向の中央には、それぞれ店員(オペレータ)が立ち、登録装置を操作する作業エリアA1,B1が用意されている。精算作業台601Aと601Bとの間には、仕切り700が配置されている。以下、精算作業台601A,601Bは、同一構造であるから、一方の精算作業台601Aを説明する。
【0046】
精算作業台601Aの長手方向中央の上には、例えば、POSシステムPOS1を構成する登録装置RS1,タブレットPC11、スキャナSC1(図示せず)などが配置されている。
【0047】
店員(オペレータ)は、精算用かご622を用意し、販売商品の登録を開始する。このとき、精算用かご622の例えばバーコードをスキャナSC1で読み取り、顧客が精算を行う時のかごを特定する。
【0048】
店員(オペレータ)は、顧客が持ってきた買い物かご621から、精算用かご622に商品を移しならが、例えばスキャナにより商品のバーコードを読み取らせる。このバーコード読み取りにより、商品の値段情報、商品コードなどが、POSシステムPOS1により読み取られる。このように店員は、買い物かご621の商品をすべて精算用かご622に移し終わったところで、精算(合計)ボタンを操作する。
【0049】
なお、複数の商品の値段を登録装置において、累積していく方法としては、いくつかの方法が可能である。例えば、
(1)店員(オペレータ)は、スキャナにより商品のバーコードを読み取らせる。このときタブレットPC11は、商品のバーコードが読み取られた時点で、当該商品の値段と商品名をタブレットPC11の画面に表示することができる。商品の値段は登録装置において累積される。
(2)予めタブレットPC11に種々の商品が画像表示(以下画像商品と称する)されており、店員(オペレータ)は、顧客が買い取った画像商品(商品名でもよい)にタッチする。すると自動的に商品の値段が登録装置に累積加算される。
【0050】
タブレットPC11の裏側には、第2のタブレットPC(或いは表示器)DSP1が配置されており、顧客は、この表示器DSP1を見ながら、自分が購入した商品が登録装置に登録されている様子を、確認することができる。
【0051】
店員(オペレータ)は、すべての商品の登録が完了したとき精算(合計)ボタンを操作する。すると、顧客が支払うべき合計金額が、表示器DSP1,タブレットPC11に表示される。
【0052】
顧客は、精算用かご622を持って、精算コーナ800に行く。精算コーナ800には、釣り銭機101、プリンタ102、カードリーダ(図示せず)、非接触型リーダ(図示せず)などが配置されている。さらにスキャナ(図示せず)が配置されている。
【0053】
顧客は、精算用かご622のバーコードをスキャナに読み取らせる。すると、精算額(支払額)が表示器(図示せず)に表示される。精算額(支払額)は、POSシステムPOS1から送られてきているものである。
【0054】
顧客は、精算額(支払額)を確認し、入金装置(図示せず)、或いは、カードリーダ(図示せず)、非接触型リーダ(図示せず)などを介して、支払を行う。入金装置を用いておつりがある場合は、釣り銭機102からつり銭が出力される。また、プリンタ102からは、領収書である買い上げレシートが発行される。
【0055】
図7は、
図6のPOSシステムとインテリジェントデバイスサーバの概略構成図である。登録装置RS1は、制御部01、記憶部02、通信部03を備える。通信部03は、タブレットPC11の通信部14、インテリジェントデバイスサーバ200内の通信部24に対してシリアルバス接続(USB接続)、或いは無線(WiFi)接続が可能である。
【0056】
制御部01は、登録装置RS1の動作を、自動或いは操作入力に応じて制御する。記憶部02は、登録装置RS1に入力されるデータ(商品コード、商品価格、日時データなど)を記憶する。また記憶部02は、内部に保持すべきアプリケーションデータなどを保持する。
【0057】
タブレットPC11は、表示部兼タッチパネル入力部11、制御部12、記憶部13、通信部14を備える。制御部12は、タブレットPC11の動作を、自動或いは操作入力に応じて制御する。記憶部13は、内部に保持すべきアプリケーションデータなどを保持する。
【0058】
顧客用モニタとしての表示器DSPは、顧客が自身の購買商品が登録装置RS1に登録されたときに、当該商品をチェックする場合に利用される。したがって、登録装置RS1からのデータを受け取ることができる。
【0059】
インテリジェントデバイスサーバ200は、デバイス管理部21、管理下のデバイスの制御部22、統括制御部23、通信部24を備える。デバイス管理部21は、先のプリンタ101、釣り銭機102、カードリーダ103、非接触型リーダ104などを管理する。またデバイス管理部21は、案内手段としての表示装置25を管理している。
【0060】
管理下のデバイス制御部22は、状況に応じて上記の管理下にあるプリンタ101、釣り銭機102、カードリーダ103、非接触型リーダ104などを制御する。この制御内容としては、動作のオン、オフ、データの出力などがある。また表示装置25は、映像及び音声出力制御され、買い物客による支払いを支援することができる。統括制御部24は、インテリジェントデバイスサーバ200の全体を統括的に制御し、電源のオンオフ、周辺デバイスを管理下にするときの登録制御などを行う。
【0061】
さらに、精算コーナ800には、顧客の支払作業を案内する表示装置25が配置されている。表示装置25は、顧客が精算コーナ800に近づくと、画面上の映像と音声で、顧客の次の行動を案内する。顧客に精算用かご622のバーコードをスキャナに読み取らせることを指示する。顧客が精算用かご622のバーコードをスキャナに読み取らせる。すると、精算額(支払額)が表示器(図示せず)に表示するとともに音声で顧客に確認を促す。精算額(支払額)は、POSシステムPOS1から送られてきているものである。
【0062】
図8は、
図6に示した精算作業台において、オペレータ(店員)側と顧客側の作業の流れを示す説明図である。顧客は、買い物かごを精算作業台にセットする。一方、オペレータは、精算用かごを精算作業台にセットする。すると精算用かごのQR(登録商標)コード或いはバーコードは、登録装置RS1に入力される。これにより買い物かご内の商品と、精算用かごとの紐付けの準備が得られる。
【0063】
オペレータは、買い物かごに準備されている商品を、精算用かごに移す。このとき各商品のバーコードが読み取られ、登録装置RS1に登録される。このとき各商品の商品コード、値段情報も次々と読み取られる。そしてその都度、各商品の値段及び商品名は、タブレットPC11の画面に次々と表示される。同様な表示が表示器DSPにおいても表示されるので、顧客は、自分が購入した商品を確認することができる。
【0064】
オペレータは、買い物かごに準備されているすべて商品を、精算用かごに移し終わったとき、合計ボタンを操作する。する全商品の合計金額が、タブレットPC11、表示器DSPに表示される。
【0065】
オペレータは、このとき、合計金額の確認を顧客に促し、例えば「よろしいですか?」と問い合わせる。顧客が、合計金額を確認し、表示器上の「OK」ボタンを操作すると、顧客(実際には精算用かご)と買い上げ商品との紐付けが確定する。
【0066】
上記の処理が終わると、顧客(実際には精算用かご)と買い上げ商品との紐付け情報(買い上げ値段の総額)が精算コーナ800のインテリジェントデバイスサーバ200に送られる。顧客は、精算コーナ800に行き、先に説明したように精算処理(支払処理)を行う。
【0067】
図9は、精算コーナ800において本システムが顧客を案内サービスするときの対応例を示す説明図である。例えば、顧客が、精算コーナ800に行くと、人感センサが人を検知し(SF1)、案内装置(表示装置25)により案内を開始する。表示装置25は、タッチパネルを介して操作情報を入力することができる。
【0068】
まず表示装置205は「精算ボタンを押してください」の指示をだす(SF2)、次に精算ボタンが押されると(SF3)、精算用かごを所定の位置におき、そのバーコードをスキャナで読み取るように指示を出す。例えば「精算用かごを赤い枠の中においてください」との指示を出す。このとき、顧客自身がスキャナでかごのバーコードを読み取ってもよいし、自動的にスキャナがかごのバーコードを読み取ってもよい(SF4)。
【0069】
バーコードが確認されると、表示装置25により、例えば「支払方法を選択してください」とのメッセージが表示されるとともに、音声出力される(SF5)。顧客が支払方法を選択すると(SF6、SF7)、支払方法に応じた操作方法が音声及び又は映像により案内される(SF8)。
【0070】
支払が実施され(SF9)、支払額が適正であれば(SF10)、表示装置25により、音声及び又は映像により、「ありがとうございます」、或いは「おつりがあります、おわすれにならないように」などとメッセージが出力される。
【0071】
図10は、精算コーナ800にて顧客による精算が行われるとき、商品購入顧客と、支払顧客との紐付を確認するいくつかの例を示す説明図である。上記の説明において、商品購入顧客と、支払顧客との一致(紐付)を確認する手法は、精算用かごのバーコードであった。
【0072】
つまり、第1手段900は、登録装置RS1において、精算用かごのID(バーコード)をPOSシステムが読み取る(901)。精算用かごに顧客が買い上げた商品が入れられる。このとき商品の識別コード、値段なども登録装置RSにより読み取られる。これにより、精算用かごと、このかご内の商品とが、物理的及びデータ的に紐づくことになる。
【0073】
精算コーナ800においては、精算用かごを読み取り器にかざすことで、この精算用かご内の商品のトータルの精算(支払)額が特定されることになる(902)。以後、顧客は、表示装置25の案内に沿って、支払を行う。
【0074】
第2手段910は、次のようにバーコード札を利用する方法である。即ち、オペレータ(レジ係)は、精算ボタンを押した次に、精算IDに対応したバーコード札を顧客に手渡す(911)。これにより、顧客が購入した商品と精算(支払)額がバーコード札を介して紐づく。顧客は、精算コーナ800に行き、バーコード札をスキャナに読み取らせる。或いは、所定のスロットのバーコード札を挿入する(912)。これにより、顧客が支払うべき額が決まり、以後、顧客は、表示装置25の案内に沿って、支払を行う。
【0075】
第3手段910は、次のように監視カメラを利用する方法である。即ち、精算コーナ800において、購入商品の登録処理が開始される前に、まず顧客の顔がカメラにより取り込まれる。次に、購入商品の商品コード、値段などが次々と登録装置RS1に入力され、最後に精算ボタンが押される。この操作により、購入した商品と、顧客の顔画像(A1)との紐付がなされる(921)。
【0076】
顧客は、精算コーナ800に行き、所定の場所に立つと、精算コーナ800に配置されているカメラにより顧客の顔が撮影される(顔画像(A2))。次に、インテリジェントデバイスサーバ200では、レジにおいて撮影した顔画像(A1)と、顔画像(A2)との照合が行われ、一致するときは、精算(支払)額が、表示装置25に表示され、支払方法の案内が開始される。なお顔画像が不一致の場合は、表示装置25により不一致が表示され、警告が出力される。上記した第1手段~第3手段は、選択的に組み合わせられてもよい。
【0077】
上記したように精算コーナ800では、顧客によるセミセルフ精算が実施される。この場合、複数の顧客が待ち状態になることもある。このような場合、本システムでは、精算コーナ800の一部に待ち時間、或いは待ち人数の表示部を設けてもよい。待ち人数は、POSシステムから送られてきた、精算情報の件数に基づいてカウントされる。
【0078】
上記したように、(1)インテリジェントデバイスサーバ200は、顧客識別機能を制御し、複数端末(POSシステムPOS1,POS2,POS3、・・・)により前記顧客毎に配布された各識別データを用いて、前記顧客を特定することができる。(2)またインテリジェントデバイスサーバ200は、顧客識別機能を制御し、複数端末(POSシステムPOS1,POS2,POS3、・・・)により前記顧客毎に撮影された各画像データを用いて、前記顧客を特定する。(3)さらにインテリジェントデバイスサーバ200は、顧客識別機能を制御し、前記複数端末の設置位置から離れた共有の精算コーナ800に配置されている。(4)インテリジェントデバイスサーバ200は、顧客識別機能を制御し、前記複数端末により前記顧客毎に識別された買い物かご(精算用かご)識別情報を、前記複数端末の設置位置から離れた共有の精算コーナ800にて読み取ることを特徴とする。
【0079】
(5)共有インテリジェントサーバ200は、顧客が精算を行うときの手順を案内する案内手段(表示装置25)を備える。(6)案内手段(表示装置25)は、前記複数端末で認定された第1ユーザと、精算コーナで認定された第2ユーザとの一致不一致を表示する手段を含む。
【0080】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
【0081】
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。
例えば、本発明には、以下の構成も含まれる。
(1)
顧客が買い上げる買い上げ商品の精算情報を出力する、複数のレジ端末と、
前記複数のレジ端末からそれぞれ出力される精算情報を受け取って、共有の精算処理装置において前記精算情報に対応する精算処理を実行させるサーバと、を具備し、
前記レジ端末は、
前記買い上げ商品の商品情報の登録を受け付け、
前記商品情報に基づいて前記買い上げ商品の値段を集計して買い上げ金額を計算し、
前記買い上げ金額を精算するための支払情報を取得し、
前記支払情報と前記買い上げ商品の前記買い上げ金額との関連性を示すデータを前記精算情報として前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記複数のレジ端末のそれぞれから送信される前記精算情報を受信し、
前記複数のレジ端末からの前記データを順に処理し、前記共有の精算処理装置における前記顧客へのフィードバック要素の出力制御を実行する、精算処理システムの統合装置。
(2)
前記レジ端末は、前記商品情報の登録の際に前記顧客の識別情報を取得し、当該識別情報に前記精算情報を紐づけて前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記精算処理装置を訪れた前記顧客の識別情報と、前記レジ端末から受信した前記精算情報に紐づく識別情報とを照合し、当該照合の結果に基づいて前記顧客に関する前記出力制御を実行する、(1)記載の精算処理システムの統合装置。
(3)
前記顧客の識別情報は、精算用かごに付与された識別コードである、(2)記載の精算処理システムの統合装置。
(4)
前記顧客の識別情報は、前記顧客の特徴部位を撮影した画像データである、(2)記載の精算処理システムの統合装置。
(5)
さらに、顧客に精算処理を案内する案内装置を備え、
前記サーバは、前記照合結果が一致の場合のみ、前記案内装置において、前記顧客の精算処理に関する案内情報を出力させる、(2)記載の精算処理システムの統合装置。
(6)
前記サーバは、前記複数のレジ端末から出力される前記精算情報の処理が同時期に重なった場合に、待ち時間が必要となる顧客への待ち時間対策情報を、前記案内装置に送信し、
前記案内装置は、前記待ち時間対策情報に基づいて、対応する対策処理を実行する、(5)記載の精算処理システムの統合装置。
(7)
前記フィードバック要素は、レシート及び又はつり銭である、(1)記載の精算処理システムの統合装置。
(8)
顧客が買い上げる買い上げ商品の精算情報を出力する、複数のレジ端末と、前記複数のレジ端末からそれぞれ出力される精算情報を受け取って、共有の精算処理装置において前記精算情報に対応する精算処理を実行させるサーバと、を具備する精算処理システムの統合方法において、
複数のレジ端末それぞれが、
顧客が買い上げる買い上げ商品の商品情報の登録を受け付け、
前記商品情報に基づいて前記買い上げ商品の値段を集計して買い上げ金額を計算し、
前記買い上げ金額を精算するための支払情報を取得し、
前記支払情報と前記買い上げ商品の前記買い上げ金額との関連性を示すデータを前記精算情報としてサーバに送信し、
前記サーバが、
前記複数のレジ端末のそれぞれから送信される前記精算情報を受信し、
前記複数のレジ端末からの前記データを順に処理し、共有の精算処理装置における前記顧客へのフィードバック要素の出力制御を実行する、精算処理システムの統合方法。
【符号の説明】
【0082】
25・・・表示装置、POS1,POS2,POS3・・・POSシステム、RS1・・・登録装置、PC11・・・タブレット、SC1・・・バーコードリーダ(スキャナ)、100・・・共有使用コーナ(精算コーナ)、101・・・プリンタ、102・・・釣り銭機、103・・・カードリーダ、104・・・非接触型リーダ、200・・・インテリジェントデバイスサーバ、300a・・・カウンター、601A、601B・・・精算作業台、621・・・買い物かご、622・・・精算用かご、800・・・精算コーナ。