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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】扉制御システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20221024BHJP
   E05F 15/77 20150101ALI20221024BHJP
【FI】
E05B49/00 K
E05F15/77
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018050800
(22)【出願日】2018-03-19
(65)【公開番号】P2019031891
(43)【公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2017079839
(32)【優先日】2017-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2017157000
(32)【優先日】2017-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390037028
【氏名又は名称】美和ロック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187562
【弁理士】
【氏名又は名称】沼田 義成
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀明
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-236358(JP,A)
【文献】特開2003-074256(JP,A)
【文献】特開2006-233533(JP,A)
【文献】特開2014-205978(JP,A)
【文献】特開2015-113613(JP,A)
【文献】特開2013-044161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00
E05F 15/77
H04B 1/59
H04B 5/02
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯器から固有の識別情報を認証したときに、建物の部屋又は領域への入退室又は入退場を制限する扉を制御する扉制御システムであって、
前記扉に対して一方側で前記扉に配置され、応答要求信号を送信し、該応答要求信号に応答した前記携帯器からの応答信号を受信する読取装置と、
前記応答信号の前記識別情報が正当か否かを認証する認証部と、
前記応答信号を認証した場合に前記扉を制御する扉制御部と、
前記扉に対して他方側で前記扉又はその周囲の壁面に配置され、前記応答要求信号を妨害する妨害信号を生成し、前記他方側で前記妨害信号を送信する送信装置と、を備え
前記読取装置は、ボタンによる操作又は利用者の検知によって前記応答要求信号の送信を開始するための開始部を備えていて、
前記一方側の前記読取装置の前記開始部により開始が指示された場合、前記一方側の前記読取装置が前記応答要求信号の送信を開始すると共に、前記他方側の前記送信装置で前記妨害信号の送信が開始されることを特徴とする扉制御システム。
【請求項2】
前記扉制御部は、前記扉に設けられた電気錠の施解錠を制御するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の扉制御システム。
【請求項3】
前記扉制御部は、前記扉の開閉を制御するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の扉制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯器の固有の識別情報を認証したときに、扉の施解錠又は開閉を制御する扉制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホテルやオフィスビル等の商業施設又は公共施設の出入口や、集合住宅又は一般住宅のエントランスや玄関等では、その部屋又は領域への入退室又は入退場を制限するために、利用者の保持するリモコンやICカード等の非接触キー(携帯器)に記憶された識別情報を認証したときに扉の電気錠を制御する電気錠システムや、識別情報を認証したときに扉の開閉を制御する自動ドアシステム等の扉制御システムが採用されている。
【0003】
扉制御システムは、携帯器から識別情報を読み取るリーダを扉又は扉の近傍に備え、リーダは、扉の近傍の携帯器に向けて応答要求信号を常時送信する。携帯器は、この応答要求信号に応答して固有の識別情報を含む応答信号をリーダへと送信する。例えば、扉制御システムとしての電気錠システムは、リーダが携帯器から読み取った識別情報を正当と認証すると、電気錠を解錠することができる。また、電気錠システムにおいて、解錠した電気錠は、所定時間経過後に自動的に、又は扉近傍に設けた施錠操作手段を操作することにより、施錠される。
【0004】
例えば、特許文献1に開示される錠制御システムでは、動き検出センサを備え、所定の応答要求無線信号を受信した際に動き検出センサからの動きの有無情報を含む応答無線信号を出力する携帯器と、携帯器に応答要求無線信号を出力し、携帯器からの応答無線信号に対する認証成立と動きあり信号の存在を条件に電気錠を解錠制御する錠制御装置とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-133137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような扉制御システムでは、例えば、携帯器を所持した利用者が、玄関室内側且つリーダの通信可能領域にいる場合には、携帯器は、リーダから応答要求信号を受信するたびに応答信号を送信するので、利用者の意図に沿わずにこの応答信号の識別情報が認証されて電気錠の解錠や自動ドアの開扉を可能にして、不正入室が可能になってしまう。例えば、リーダが室外に設けられていて、携帯器が室内にある場合でも、応答要求信号や応答信号が扉や壁で完全に遮断されずに、扉付近の窓等を介して室内外に通信されてしまうことがある。
【0007】
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、扉制御に用いられる信号の不測の通信を簡易な構成で抑制する扉制御システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の扉制御システムは、携帯器から固有の識別情報を認証したときに、扉を制御する扉制御システムであって、前記扉に対して少なくとも一方側に配置され、応答要求信号を送信し、該応答要求信号に応答した前記携帯器からの応答信号を受信する読取装置と、前記応答信号の前記識別情報が正当か否かを認証する認証部と、前記応答信号を認証した場合に前記扉を制御する扉制御部と、を備え、前記応答要求信号を妨害する妨害信号を生成し、前記扉に対して少なくとも他方側で前記妨害信号を送信することを特徴とする。
【0009】
上述した本発明の第1の扉制御システムによれば、一方側の読取装置からの応答要求信号の漏出信号が他方側の携帯器へと送信されても、妨害信号が漏出信号に干渉して、漏出信号の信号内容は妨害信号によって破壊される。そのため、他方側の携帯器は漏出信号に応じて応答信号を一方側の読取装置へと送信することはなく、携帯器の識別情報が一方側の読取装置を介して認証されることもない。従って、携帯器を有するユーザーの他方側への入室直後や、他方側の携帯器を扉付近に置いている場合でも、扉を制御する装置は、他方側の携帯器に反応して制御されることがなく、不正入室を防ぐことができる。
【0010】
また、扉制御システムにおいて、前記妨害信号は、前記応答要求信号と同一周波数帯の信号として生成されてよい。
【0011】
これにより、読取装置からの応答要求信号に特有の妨害信号を簡易に生成することができる。
【0012】
また、本発明の第2の扉制御システムは、上述した本発明の第1の扉制御システムにおいて、前記妨害信号は、前記一方側及び前記他方側の何れかで切り換えて送信され、前記認証部は、前記妨害信号の送信の切り換えタイミングと、前記携帯器からの前記応答信号の受信タイミングとに基づいて、前記携帯器が前記一方側及び前記他方側の何れにあるかを判定することを特徴とする。
【0013】
上述した本発明の第2の扉制御システムによれば、携帯器の位置によって、一方側及び他方側のそれぞれの読取装置の通信相手として適切か否かを判定することができ、その判定結果に基づいて扉の適切な制御を行うことができる。
【0014】
また、本発明の第3の扉制御システムは、上述した本発明の第1の扉制御システムにおいて、前記読取装置は、前記応答要求信号の送信を開始するための開始部を備えていて、前記扉に対して前記一方側及び前記他方側の両方に配置され、前記一方側又は前記他方側の前記読取装置の前記開始部により開始が指示された場合、前記一方側又は前記他方側の前記読取装置が前記応答要求信号の送信を開始すると共に、前記他方側又は前記一方側で前記妨害信号の送信が開始されることを特徴とする。
【0015】
上述した本発明の第3の扉制御システムによれば、携帯器を利用した扉操作を確実に可能にする一方、扉に対して一方側又は他方側の非操作側(開始部がされない側)に携帯器がある場合に、扉に対して他方側又は一方側の操作側で携帯器を持たずに開始部により開始が指示されても、非操作側には妨害信号が送信される。そのため、非操作側において、携帯器が読取装置から応答要求信号を受信することはなく、読取装置が携帯器から応答信号を受信することもない。これにより、携帯器を所持しない者による不正入室を抑制することができる。
【0016】
また、扉制御システムにおいて、前記読取装置の前記開始部は、当該読取装置の起動ボタンであってよい。
【0017】
これにより、応答要求信号や妨害信号の送信開始として、読取装置の起動ボタンを利用するので、構成を簡易化することができる。なお、扉制御システムを利用しない間は、読取装置を起動せずに電力供給をしないので、省エネルギー化及び低コスト化を実現することもできる。
【0018】
また、扉制御システムにおいて、前記認証部が前記応答信号の前記識別情報を正当と認証した場合に前記扉が制御された後、前記応答要求信号の送信及び前記妨害信号の送信を停止してもよい。
【0019】
これにより、応答要求信号や妨害信号の送信を必要最小限に抑制することができる。
【0020】
また、扉制御システムにおいて、前記妨害信号の送信開始から所定時間経過後に、前記応答要求信号の送信を開始してもよい。
【0021】
これにより、応答要求信号を送信する間は妨害信号による効果を常に発揮することができる。
【0022】
また、扉制御システムにおいて、前記応答要求信号は、所定の時間間隔毎に送信される所定の周期のパルスで構成され、前記妨害信号は、前記パルスの前記所定の周期の一部を妨害するように生成されてもよい。
【0023】
これにより、必要最小限の構成で、妨害信号による効果を発揮することができる。
【0024】
本発明の第4の扉制御システムは、上述した本発明の第1~第3の何れかの扉制御システムにおいて、前記扉制御部は、前記扉に設けられた電気錠の施解錠を制御するように構成されることを特徴とする。
【0025】
本発明の第5の扉制御システムは、上述した本発明の第1~第3の何れかの扉制御システムにおいて、前記扉制御部は、前記扉の開閉を制御するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、扉制御に用いられる信号の不測の通信を簡易な構成で抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1実施形態に係る扉制御システムの概略を示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る扉制御システムを模式的に示す上面図である。
図3】本発明の更なる実施形態に係る扉制御システムの概略を示すブロック図である。
図4】本発明の更なる実施形態に係る扉制御システムを模式的に示す上面図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る扉制御システムの概略を示すブロック図である。
図6】本発明の更なる実施形態に係る扉制御システムの概略を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態に係る扉制御システムについて、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る扉制御システムの構成の概略を示すブロック図、図2は、本発明の第1実施形態に係る扉制御システムの模式的な上面図である。
【0029】
第1実施形態の扉制御システム1は、部屋の入退室を制限する扉を電動で自動的に施解錠する電気錠装置2(電気錠)と、固有のIDである識別情報を記憶した非接触キー等の携帯器3a、3bと、携帯器3a、3bから識別情報を読み取る室外リーダ4(読取装置)及び室内リーダ5(読取装置)とを備える。また、扉制御システム1は、室外リーダ4又は室内リーダ5で受信した識別情報の認証結果に応じて電気錠装置2を制御する制御ユニット6を備える。即ち、第1実施形態の扉制御システム1は、識別情報を認証することで扉の電気錠装置2を施解錠する電気錠システムである。
【0030】
電気錠装置2は、例えば、デッドボルト(図示せず)及び該デッドボルトを移動させる電動アクチュエータ(図示せず)からなる施解錠機構7と、電動アクチュエータを駆動するためのモータ等の駆動部8とを備えて構成される。デッドボルトは、扉の戸先から突出するように移動して扉枠のストライク内に固定されることにより扉を施錠して開扉不能にし、他方、ストライクから抜脱するように移動して扉内に引き込まれることにより扉を解錠して開扉可能にする。電気錠装置2は、制御ユニット6に接続されていて、制御ユニット6から施錠又は解錠を指示する制御信号を受けて、この制御信号に応じて駆動部8が電動アクチュエータを駆動する。
【0031】
携帯器3a及び3bは、各種情報を読み出し/書き込み可能に記憶する記憶領域を有するICチップ等の電子部品を設けていて、特に、扉の施解錠許可の認証に必要な情報として、利用者情報等の固有の識別情報を記憶領域に記憶している。また、携帯器3a及び3bは、電磁波や磁界結合又は電界結合によって室外リーダ4及び室内リーダ5と非接触通信(近距離無線通信)可能であって、所定の通信半径(通信範囲)内で通信信号を送受信することができる。携帯器3a及び3bは、室外リーダ4又は室内リーダ5から送信された応答要求信号に応じて起動して、識別情報を含む応答信号を室外リーダ4又は室内リーダ5へと送信する。
【0032】
これらの携帯器3a及び3bは、例えば、室外リーダ4又は室内リーダ5からの電磁波や磁界結合又は電界結合に応じて電力を発生させるパッシブタグを備えたICカード等のカード状記憶媒体や、内蔵した電池等の電源より電力が供給されるアクティブタグを備えたリモコンキーでよい。なお、携帯器3a及び3bは、室外リーダ4及び室内リーダ5と非接触通信可能で利用者が携帯可能な機器であればこれらに限定されない。
【0033】
室外リーダ4及び室内リーダ5は、それぞれ部屋の外側及び内側で、扉の表面又はその周囲の壁面等に設けられる。室外リーダ4及び室内リーダ5は、電磁波や磁界結合又は電界結合によって携帯器3a及び3bと非接触通信可能なリーダ又は送受信装置であって、所定の通信半径(通信範囲)内で通信することができる。室外リーダ4及び室内リーダ5は、例えば、携帯器3a及び3bを起動させるための応答要求信号を送信すると共に、この応答要求信号に応じた携帯器3a及び3bからの応答信号を受信可能になっている。例えば、室外リーダ4及び室内リーダ5は、例えば、所定の周波数帯(例えば、134MHz)の電磁波や磁界結合又は電界結合による応答要求信号を、扉に対してそれぞれ室外側及び室内側で携帯器3a及び3bに対応するために、1~2mの通信半径で送信する。例えば、応答要求信号は、所定の周期のパルスで生成され、室外リーダ4及び室内リーダ5は、この所定の周期のパルスを、所定の時間間隔毎に送信する。室外リーダ4及び室内リーダ5は、応答要求信号を、周期的に送信してもよいし、ボタン操作に応じて送信してもよい。室外リーダ4及び室内リーダ5は、制御ユニット6に接続されていて、携帯器3a又は3bから受信した応答信号から識別情報を読み取り、制御ユニット6へと送信する。
【0034】
また、室内リーダ5は、応答要求信号を妨害する妨害信号を生成する妨害信号生成部5aを備えていて、扉に対して少なくとも室内側で応答要求信号に対応するためにジャミング信号等の妨害信号を送信する。妨害信号生成部5aは、応答要求信号と同一周波数帯の妨害信号を生成し、室内リーダ5は、妨害信号を送信する。なお、室内リーダ5は、室外リーダ4及び室内リーダ5が応答要求信号を送信している間に亘って妨害信号を送信するとよく、より好ましくは、応答要求信号を送信する直前に妨害信号の送信を開始し、応答要求信号の送信を停止した後で妨害信号の送信を停止するとよい。妨害信号生成部5aで生成される妨害信号を、応答要求信号に干渉させることで、応答要求信号を無効化する。妨害信号は、応答要求信号と同一周波数帯であることに加えて、応答要求信号と位相又はピークの異なる信号でもよい。例えば、妨害信号は、応答要求信号のパルスの所定の周期の一部を妨害するように生成される。
【0035】
例えば、図2に示すように、室外リーダ4は、扉に対して室外側の携帯器3aに対応するために所定の送信範囲R1で応答要求信号を送信する。このとき、室外リーダ4からの応答要求信号が扉や壁で遮断されずに、室内側に漏出する可能性がある。このように応答要求信号の漏出信号Sが、室内側の携帯器3bによって受信されてしまうと、この携帯器3bは、漏出信号Sに応じて応答信号を室外リーダ4へと送信してしまう。しかしながら、室内リーダ5は、室内側の送信範囲R2に妨害信号を送信しているため、妨害信号が漏出信号Sに干渉して、漏出信号Sの信号内容は妨害信号によって破壊される。例えば、漏出信号Sに妨害信号が重畳されて、応答要求信号の正常な振幅の有無が判別できなくなり、パルス幅を判別できなくなる。そのため、携帯器3bが漏出信号Sを受信しても、漏出信号Sが応答要求信号としての正当な信号内容を有していないので、携帯器3bは漏出信号Sに応じて応答信号を送信することはない。従って、室外リーダ4からの応答要求信号の漏出信号Sが室内側の携帯器3bへと送信されても、室外リーダ4が携帯器3bから応答信号を受信することはなく、識別情報を読み取ることもない。なお、室内リーダ5は、妨害信号を送信する間は、応答要求信号の送信を停止していてよく、扉に対して室内側には、室内側から手動で電気錠装置2の施解錠機構7を施解錠可能なサムターンやキーシリンダー等の機構を備えてよい。
【0036】
制御ユニット6は、扉制御システム1の全体の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部10と、この制御部10による制御に必要な情報を記憶するROMやRAM等の記憶媒体からなる記憶部11とを備える。
【0037】
制御部10は、例えば、認証部12と、電気錠制御部13(扉制御部)とを備えて構成される。なお、認証部12及び電気錠制御部13は、記憶部11に記憶されて制御部10によって実行されるプログラムで構成されてよい。また、記憶部11は、例えば、携帯器3a及び3bの識別情報の認証に用いられる一つ以上の認証情報14を記憶する。
【0038】
認証部12は、制御部10が室外リーダ4又は室内リーダ5から受信した携帯器3a又は3bの識別情報を、記憶部11に記憶された認証情報14と比較して、識別情報が正当と認証できるか否かを判定する。
【0039】
電気錠制御部13は、認証部12による判定結果に応じて電気錠装置2を制御し、例えば、識別情報が正当であると認証されたときに、電気錠装置2を解錠する制御信号を電気錠装置2へと送信する。また、電気錠制御部13は、解錠する制御信号を電気錠装置2へと送信してから所定時間が経過したときに、電気錠装置2を施錠する制御信号を電気錠装置2へと送信する。
【0040】
上記した第1実施形態では、本発明の扉制御システム1を、識別情報を認証することで扉の電気錠装置2を施解錠する電気錠システムに適用した例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第2実施形態では、本発明の扉制御システム30を、エントランス等に備わる扉(自動ドア)の開閉を制御する自動ドアシステムに適用することもできる。以下では、第2実施形態の扉制御システム30について図5を参照しながら説明するが、図1に示す上記の第1実施形態の扉制御システム1と同様の構成及び機能については、説明を省略する。
【0041】
図5に示すように、第2実施形態の扉制御システム30は、例えば、携帯器3a、3b、室外リーダ4、室内リーダ5及び制御ユニット6(制御装置)に加えて、扉開閉装置31を備える。第2実施形態においても、室内リーダ5は、第1実施形態と同様に、応答要求信号を妨害する妨害信号を生成する妨害信号生成部5aを備えている。第2実施形態の制御ユニット6は、制御部10、記憶部11及び認証部12に加えて、扉開閉装置31を制御する扉開閉制御部32(扉制御部)を備える。扉開閉制御部32は、記憶部11に記憶されて制御部10によって実行されるプログラムで構成されてよい。
【0042】
なお、携帯器3a、3bの識別情報は、扉の開閉許可の認証に必要な情報であり、記憶部11は、扉開閉装置31の開閉を許可される携帯器3a及び3bの識別情報を認証情報33として予め記憶する。例えば、記憶部11は、一つ以上の携帯器3a及び3bの識別情報のそれぞれに対応する一つ以上の認証情報33を記憶してよい。なお、認証部12は、制御部10が室外リーダ4又は室内リーダ5から受信した携帯器3a又は3bの識別情報を、記憶部11に記憶された認証情報33と比較して、識別情報が正当と認証できるか否かを判定する。
【0043】
扉開閉装置31は、制御ユニット6(扉開閉制御部34)によって制御されて自動ドアを電動で自動的に開閉する機構である。自動ドアは、スライドドアや開き戸の何れで構成されてもよい。なお、開き戸の場合には、自動ドアの開閉に対する障害物を検知する障害物センサ(図示せず)を備え、扉開閉装置31は、障害物がない場合に自動ドアを開閉させる。
【0044】
第2実施形態の扉開閉制御部32は、扉(電気錠装置2)の施錠及び解錠を制御する第1実施形態の電気錠制御部23に対して、扉(扉開閉装置31)の開扉及び閉扉を制御する点で異なるが、略同様に構成される。
【0045】
扉開閉制御部32は、認証部12による判定結果に応じて扉開閉装置31を制御し、例えば、識別情報が正当であると認証されたときに、扉開閉装置31を開扉する制御信号を扉開閉装置31へと送信する。また、扉開閉制御部32は、開扉する制御信号を扉開閉装置31へと送信して(扉を開扉して)から所定時間が経過したときに、扉開閉装置31を閉扉する制御信号を扉開閉装置31へと送信する。
【0046】
上記したように、本実施形態に係る扉制御システム1、30は、携帯器3a、3bから固有の識別情報を認証したときに、扉に設けられた電気錠装置2(電気錠)又は扉開閉装置31を制御することで、扉を制御する電気錠システム又は自動ドアシステムである。扉制御システム1、30は、扉に対して少なくとも室外側(一方側)に配置され、応答要求信号を送信し、応答要求信号に応答した携帯器3aからの応答信号を受信する室外リーダ4(読取装置)と、応答信号の識別情報が正当か否かを認証する認証部12と、応答信号を認証した場合に、電気錠装置2又は扉開閉装置31を制御することで、扉を制御する電気錠制御部13や扉開閉制御部32等の扉制御部と、を備えていて、室内リーダ5の妨害信号生成部5aは、応答要求信号を妨害する妨害信号を生成し、室内リーダ5は、扉に対して少なくとも室内側(他方側)で妨害信号を送信する。
【0047】
例えば、扉制御部は、扉に設けられた電気錠装置2の施解錠を制御するように構成される電気錠制御部13であり、あるいは、扉の開閉を制御するように構成される扉開閉制御部32である。
【0048】
このような構成により、扉制御システム1、30では、室外リーダ4からの応答要求信号の漏出信号Sが室内側の携帯器3bへと送信されても、妨害信号が漏出信号Sに干渉して、漏出信号Sの信号内容は妨害信号によって破壊される。そのため、携帯器3bは漏出信号Sに応じて応答信号を室外リーダ4へと送信することはなく、携帯器3bの識別情報が室外リーダ4を介して認証されることもない。従って、携帯器3bを有するユーザーの室内側への入室直後や、携帯器3bを扉付近に置いている場合でも、電気錠装置2又は扉開閉装置31等の扉を制御する装置は、室内側の携帯器3bに反応して制御されることがなく、不正入室を防ぐことができる。このようにして、電気錠装置2や扉開閉装置31による扉制御に用いられる信号の不測の通信を簡易な構成で抑制する扉制御システム1、30を提供することが可能となる。
【0049】
また、妨害信号生成部5aは、応答要求信号と同一周波数帯の妨害信号を生成するとよい。このような構成により、室外リーダ4からの応答要求信号に特有の妨害信号を簡易に生成することができる。
【0050】
なお、上記した実施形態では、扉制御システム1、30が室内リーダ5に妨害信号生成部5aを備えて室内側で妨害信号を送信し、室外リーダ4からの応答要求信号の室内側への漏出信号Sに起因する不正解錠や不正開扉を抑制する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、扉制御システム1、30は、室外リーダ4に妨害信号生成部5aを備えて室外側で妨害信号を送信し、室内リーダ5からの応答要求信号の室外側への漏出信号Sに起因する不正解錠や不正開扉を抑制してもよい。
【0051】
なお、上記した実施形態では、扉制御システム1、30が室内リーダ5又は室外リーダ4に妨害信号生成部5aを備えて室内側又は室外側で妨害信号を送信する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、扉制御システム1、30は、室外リーダ4及び室内リーダ5の両方に妨害信号生成部4a及び5aを備える(図3図6参照)。そして、室外リーダ4による応答要求信号の送信及び室内リーダ5による妨害信号の送信を同時に行う制御と、室外リーダ4による妨害信号の送信及び室内リーダ5による応答要求信号の送信を同時に行う制御とを、応答要求信号の送信の都度、切り換える。そして、制御ユニット6の認証部12は、室外リーダ4及び室内リーダ5の妨害信号の送信の切り換えタイミングと、携帯器3a、3bからの応答信号の受信タイミングとに基づいて、携帯器3a、3bが室外側及び室内側の何れにあるかを判定する。
【0052】
例えば、室内リーダ5が妨害信号を送信している間に、室外リーダ4が携帯器3a、3bから応答信号を受信していて、且つ、室外リーダ4が妨害信号を送信している間に、室内リーダ5が携帯器3a、3bから応答信号を受信していない場合、認証部12は、携帯器3a、3bが室外側にあると判定する。また、室内リーダ5が妨害信号を送信している間に、室外リーダ4が携帯器3a、3bから応答信号を受信してなく、且つ、室外リーダ4が妨害信号を送信している間に、室内リーダ5が携帯器3a、3bから応答信号を受信している場合、認証部12は、携帯器3a、3bが室内側にあると判定する。
【0053】
なお、室外リーダ4及び室内リーダ5は、応答要求信号の送信側を識別するためにそれぞれ異なる送信元識別情報を応答要求信号に付加して送信してもよい。そして、携帯器3a、3bが送信元識別情報の認識結果を応答信号に付加して送信する。これにより、上記のように応答要求信号を切り換えて送信する場合に、携帯器3a、3bからの応答信号が室外リーダ4及び室内リーダ5の何れの応答要求信号への応答であるかを判断して、応答信号の受信タイミングを正確に判断することができる。
【0054】
例えば、室外リーダ4及び室内リーダ5は、自身を特定するリーダ情報を送信元識別情報として応答要求信号に付加する。携帯器3a、3bは、リーダ情報が付加された応答要求信号を受信すると、リーダ情報に基づいて応答要求信号の送信元が室外リーダ4及び室内リーダ5の何れかを認識し、その認識結果、例えば、リーダ情報を応答信号に付加して送信する。室外リーダ4及び室内リーダ5が送信した応答要求信号に対する所定の応答期間内に、携帯器3a、3bから応答信号を受信すると、室外リーダ4及び室内リーダ5あるいは制御ユニット6の認証部12は、応答信号のリーダ情報に基づいて、室外リーダ4及び室内リーダ5の何れの応答要求信号への応答であるかを判断して、応答信号の受信タイミングを正確に判断することができる。
【0055】
あるいは、室外リーダ4及び室内リーダ5は、各々で異なる暗号コードを送信元識別情報として応答要求信号に付加する。なお、コードは、室外リーダ4及び室内リーダ5に予め設定されてもよく、ランダムに生成されてもよい。携帯器3a、3bは、暗号コードが付加された応答要求信号を受信すると、暗号コードと自身の識別情報を用いて暗号化し、結果を応答信号として送信する。室外リーダ4及び室内リーダ5が携帯器3a、3bから応答信号を受信すると、室外リーダ4及び室内リーダ5あるいは制御ユニット6の認証部12は、応答信号を復号して、その復号結果(認識結果)のコードに基づいて、室外リーダ4及び室内リーダ5の何れの応答要求信号への応答であるかを判断して、応答信号の受信タイミングを正確に判断することができる。
【0056】
このような構成により、携帯器3a、3bの位置によって、室外リーダ4や室内リーダ5の通信相手として適切か否かを判定することができ、その判定結果に基づいて扉の適切な制御(電気錠装置2の適切な施解錠や扉開閉装置31の適切な開閉)を行うことができる。そして、認証部12は、例えば、室外側に存在すると判定された携帯器3a、3bから室外リーダ4で受信された応答信号を認証した場合には電気錠装置2の解錠又は扉開閉装置31の開扉を許可する一方、室内側に存在すると判定された携帯器3a、3bから室外リーダ4で受信された応答信号を認証した場合には電気錠装置2の解錠又は扉開閉装置31の開扉を許可しない。
【0057】
また、更なる実施形態では、扉制御システム1、30は、図3図6に示すように、室外リーダ4及び室内リーダ5の両方に妨害信号生成部4a及び5aを備えた構成において、室外リーダ4及び室内リーダ5は、それぞれ起動ボタン4b及び5bを備える。起動ボタン4b及び5bの何れか一方の操作によって、室外リーダ4及び室内リーダ5の両方が内蔵の電池(図示せず)から電力供給を受けて起動する。なお、室外リーダ4及び室内リーダ5は、起動から所定時間経過後に、起動停止又はスリープ状態になってよく、あるいは、起動ボタン4b及び5bの再操作や停止ボタン(図示せず)の操作によって、起動停止又はスリープ状態になってもよい。
【0058】
室外リーダ4及び室内リーダ5が起動ボタン4b又は5bの操作によって起動すると、起動ボタン4b又は5bを操作された側(操作側)の室外リーダ4又は室内リーダ5が応答要求信号の送信を開始する。即ち、起動ボタン4b及び5bは、応答要求信号の送信を開始するための開始部であり、開始部が起動ボタン4b及び5bの操作によって開始を指示されることにより、応答要求信号は、扉に対して操作側のみに送信される。なお、開始部は、起動ボタン4b及び5bに代えて応答要求信号の送信を開始する開始ボタンを備えてもよく、開始部は開始ボタンの操作によって開始を指示される。あるいは、開始部は、利用者を検知する赤外線センサ等の検知装置で構成されてもよく、開始部は検知装置の検知によって開始を指示される。
【0059】
また、室外リーダ4及び室内リーダ5が起動ボタン4b又は5bの操作によって起動すると、操作側とは反対側(非操作側)の室外リーダ4又は室内リーダ5が妨害信号の送信を開始する。即ち、妨害信号は、扉に対して非操作側のみに送信される。
【0060】
このような構成により、携帯器3a又は3bを利用した扉操作(解錠操作又は開扉操作)を確実に可能にする一方、非操作側に携帯器3a又は3bがある場合に、操作側で携帯器3a又は3bを持たずに起動ボタン4b又は5bが操作されても、非操作側には妨害信号が送信される。そのため、非操作側において、携帯器3a又は3bが室外リーダ4又は室内リーダ5から応答要求信号を受信することはなく、室外リーダ4又は室内リーダ5が携帯器3a又は3bから応答信号を受信することもない。これにより、携帯器3a又は3bを所持しない者による不正入室を抑制することができる。
【0061】
例えば、図4に示すように、携帯器3bを所持する利用者の室内側への入室直後や、室内側での携帯器3bの置き忘れ等により、室内側の室内リーダ5の近傍に携帯器3bがある場合がある。この場合に、室外側の室外リーダ4の起動ボタン4bを操作すると、室外リーダ4は室外側の送信範囲R3に対して応答要求信号を送信し、室内リーダ5は室内側の送信範囲R4に対して妨害信号を送信する。そのため、室内側では、応答要求信号が漏洩した場合でも、妨害信号によって、正常な応答要求信号が携帯器3bに受信されることはなく、携帯器3bによる扉の解錠又は開扉を抑制することができる。また、室外側において携帯器3a又は3bを所持していれば、携帯器3a又は3bが応答要求信号に対して識別情報を有する応答信号を室外リーダ4へ送信するので、扉を解錠又は開扉することが可能となる。一方、室外側において携帯器3a又は3bを所持していないと、識別情報を有する応答信号を室外リーダ4へ送信できないので、扉を解錠又は開扉することができず、不正入室の抑制となる。
【0062】
また、応答要求信号は、所定の時間間隔毎に送信される所定の周期のパルスで構成され、妨害信号は、応答要求信号のパルスの所定の周期の一部を妨害するように生成されてもよい。このような構成により、必要最小限の構成で、妨害信号による効果を発揮することができる。
【0063】
また、応答要求信号や妨害信号の送信開始として、室外リーダ4及び室内リーダ5の起動ボタン4b及び5bを利用するので、構成を簡易化することができる。なお、扉制御システム1、30を利用しない間は、室外リーダ4及び室内リーダ5を起動せずに電力供給をしないので、省エネルギー化及び低コスト化を実現することもできる。
【0064】
なお、上記の実施形態と同様に、室外リーダ4又は室内リーダ5が応答要求信号を送信している間に亘って室内リーダ5又は室外リーダ4が妨害信号を送信するとよい。例えば、室外リーダ4又は室内リーダ5が応答要求信号を送信する直前(所定時間前)に室内リーダ5又は室外リーダ4が妨害信号の送信を開始し、室外リーダ4又は室内リーダ5が応答要求信号の送信を停止した後(所定時間後)に室内リーダ5又は室外リーダ4が妨害信号の送信を停止する。これにより、応答要求信号を送信する間は妨害信号による効果を常に発揮することができる。
【0065】
起動ボタン4b又は5bの操作側の室外リーダ4又は室内リーダ5が、携帯器3a又は3bから応答信号を受信して、その応答信号の識別情報が認証部12で正当と認証された場合、電気錠制御部13は電気錠装置2を解錠制御し、又は扉開閉制御部32は扉開閉装置31を開扉制御する。このとき、室外リーダ4及び室内リーダ5は、電気錠装置2の解錠後又は扉開閉装置31の開扉後に、応答要求信号の送信及び妨害信号の送信を停止してよい。これにより、応答要求信号や妨害信号の送信を必要最小限に抑制することができる。
【0066】
また、第1実施形態では、認証部12が携帯器3a又は3bの識別情報を認証したときに、電気錠制御部13が電気錠装置2を直接、制御して施解錠する電気錠システムとしての扉制御システム1の構成を説明したが、電気錠システムとしての扉制御システム1の構成はこれに限定されない。例えば、他の実施形態の電気錠システムとしての扉制御システム1は、電気錠装置2の解錠や施錠を操作するための解錠ボタンや施錠ボタンを扉付近に備え、認証部12が携帯器3a又は3bの識別情報を認証した場合には解錠ボタンや施錠ボタンの操作を有効にし、それ以外の場合には解錠ボタンや施錠ボタンの操作を無効にするように構成してもよい。あるいは、電気錠システムとしての扉制御システム1は、扉を開けるための操作ハンドルを備えて、認証部12が携帯器3a又は3bの識別情報を認証した場合のみ、操作ハンドルの操作を有効にするように構成してもよい。
【0067】
更に、第2実施形態では、認証部12が携帯器3a又は3bの識別情報を認証したときに、扉開閉制御部32が扉開閉装置31を直接、制御して開扉や閉扉する自動ドアシステムとしての扉制御システム30の構成を説明したが、自動ドアシステムとしての扉制御システム30の構成はこれに限定されない。例えば、他の実施形態の自動ドアシステムとしての扉制御システム30は、扉開閉装置31の開扉や閉扉を操作するための開扉ボタンや閉扉ボタンを扉付近に備え、認証部12が携帯器3a又は3bの識別情報を認証した場合には開扉ボタンや閉扉ボタンの操作を有効にし、それ以外の場合には開扉ボタンや閉扉ボタンの操作を無効にするように構成してもよい。
【0068】
本発明の扉制御システム1、30は、複数の扉のそれぞれに認証機能を有する制御ユニット6を設けて、携帯器3a、3bを各扉に共通に使用して施解錠又は開閉できるように構成することもできる。また、本発明の扉制御システム1、30は、ホテルやオフィスビル等の商業施設又は公共施設の出入口や、集合住宅又は一般住宅のエントランスや玄関等だけでなく、病院、リクリエーション施設、店舗、ショッピングセンター、学校等、様々な建物に適用することが可能である。
【0069】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う扉制御システムもまた本発明の技術思想に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1、30 扉制御システム
2 電気錠装置
3a、3b 携帯器
4 室外リーダ(読取装置)
5 室内リーダ(読取装置)
4a、5a 妨害信号生成部
6 制御ユニット
10 制御部
11 記憶部
12 認証部
13 電気錠制御部(扉制御部)
14、33 認証情報
31 扉開閉装置
32 扉開閉制御部(扉制御部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6